JP6365189B2 - 鋼材の熱処理装置およびその熱処理方法 - Google Patents

鋼材の熱処理装置およびその熱処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、軟磁性材料からなる鋼材を熱処理する鋼材の熱処理装置および熱処理方法であって、加熱コイルに電流を通電することにより誘導加熱で熱処理するに好適な鋼材の熱処理装置および熱処理方法に関する。
従来から、軟磁性材料からなる鋼材を、加熱コイルに電流を通電することにより誘導加熱で熱処理することが行われている。この誘導加熱では、加熱コイルに所定の周波数および所定の大きさの交流電流を通電することにより、加熱コイル内部に電磁誘導による磁力を発生させるとともに、鋼材の表面に渦電流を発生させている。鋼材の表面に渦電流が流れると、鋼材そのものの有する電気抵抗により、ジュール熱が発熱する。この結果、ジュール熱により、鋼材が加熱(熱処理)されることになる。
ここで、軟磁性材料からなる鋼材では、鋼材のキュリー温度において、鋼材の磁気特性が変化することが知られている。たとえば、特許文献1には、鋼板のキュリー温度未満の場合、高周波誘導加熱装置により鋼板を加熱し、キュリー温度を超えた場合、ガス加熱または電気ヒータによる加熱により鋼板を加熱する鋼板の焼鈍方法が提案されている。
特開2009−221578号公報
しかしながら、特許文献1では、鋼板(鋼材)がキュリー温度以上に加熱されると、鋼材の磁気特性が変化することから、誘導加熱からガス加熱または電気ヒータによる加熱に、加熱方法を変更しているが、このような加熱方法の変更は、装置構成が複雑になるばかりでなく、装置が大型化しやすい。
そこで、たとえば、焼き入れなどを目的として、誘導加熱で鋼材を熱処理する際には、鋼材の温度を測定しながら、測定した鋼材の測定温度が目標温度となるように、加熱コイルに通電する電流の大きさをフィードバック制御している。
しかしながら、このような制御方法で鋼材を熱処理した場合には、キュリー温度以上に加熱された鋼材は、非磁性体となり鋼材表面の電気抵抗が増加するため、鋼材がキュリー温度未満のときよりも昇温されやすい。
これにより、加熱コイルに通電した電流により加熱される鋼材の加熱温度(測定温度)が過応答となる。測定温度が一旦、目標温度を超えた場合には加熱コイルに通電する電流が制限され、測定温度が目標温度を下回ると加熱コイルへの通電が開始される。これにより、加熱コイルへの電流の通電のオン・オフが繰り返され、電流が大きく変動し、コイルに通電する電流の電流値がゼロに近づく頻度が高くなり、電流値がゼロに近づいた後の通電による入熱が著しく増加するため、鋼材の加熱状態が変化してしまう。
このような結果、1つの鋼材を熱処理する際には、この過応答に起因した加熱コイルに通電される電流の変動と、加熱コイルおよび鋼材の形状と、が起因して、鋼材の加熱ムラが生じることがあった。さらに、同じ形状からなる複数の鋼材を順次この熱処理方法で熱処理した場合、加熱コイルに流れる電流の変動は、その鋼材ごとに異なるため、複数の鋼材(ロット)ごとに加熱状態にばらつきが生じてしまうことがあった。
本発明は、このような点を鑑みてなされたものであり、鋼材を該鋼材のキュリー温度以上の温度まで、フィードバック制御により誘導加熱により熱処理する場合であっても、鋼材の加熱ムラを低減するとともに、そのロットごとの加熱状態のばらつきを抑制することができる鋼材の熱処理装置および熱処理方法を提供することにある。
上記課題を鑑みて、本発明に係る鋼材の熱処理方法は、加熱コイルに電流を通電することにより、鋼材のキュリー温度以上の温度まで、前記鋼材を誘導加熱で熱処理する鋼材の熱処理方法であって、前記鋼材の熱処理方法は、前記鋼材の温度を測定しながら、測定した鋼材の測定温度が目標温度となるように、前記加熱コイルに通電する前記電流の大きさをPID制御によりフィードバック制御するものであり、前記加熱コイルにより加熱された前記鋼材の測定温度が、前記鋼材のキュリー温度以上となったときに、前記鋼材のキュリー温度未満に設定された前記PID制御の比例ゲイン、積分ゲイン、または微分ゲインのうち少なくとも1つのゲインが低くなるように前記PID制御のゲインを変更することを特徴とする。
本発明によれば、前記鋼材の温度を測定しながら、測定した鋼材の測定温度が目標温度となるように、前記加熱コイルに通電する前記電流の大きさをPID制御によりフィードバック制御するので、鋼材の温度を目標温度に昇温することができる。
ここで、キュリー温度以上に加熱された鋼材は非磁性体となり、鋼材の電気抵抗が増加するため、誘導加熱により鋼材の温度がキュリー温度未満のときよりも昇温しやすく、鋼材の昇温(昇温制御)が過応答になりやすい。
しかしながら、本発明では、加熱された鋼材の測定温度が鋼材のキュリー温度以上となったときに、鋼材のキュリー温度未満で設定されたPID制御の少なくとも1つのゲインが低くなるようにPID制御のゲインを変更するので、鋼材の昇温の応答を遅らせ、鋼材の昇温の過応答を抑えることができる。これにより、PID制御の各ゲインを変更しない場合に比べて、測定温度が目標温度に到達するまでの時間が遅くなるので、加熱コイルへの電流の通電がオフとなる(具体的には通電する電流の値がゼロに近づく)頻度を減少させ、安定した(変動の小さい)電流を加熱コイルに通電することができる。
このような結果、鋼材のキュリー温度以上の温度まで、フィードバック制御により誘導加熱により熱処理する場合であっても、鋼材の表面の加熱ムラを低減するとともに、そのロットごとの加熱状態のばらつきを抑制することができる。
より好ましくは、前記PID制御のゲインの変更を、少なくとも前記比例ゲインを低くすることにより行う。ここで、これまでの熱処理方法では、PID制御の各ゲインを変更していないため、鋼材の測定温度がキュリー温度に到達したときに、鋼材が非磁性体となり、加熱コイルの通電により、測定温度は目標温度に対してオーバーシュートする傾向にあった。しかしながら、本実施形態では、鋼材の測定温度がキュリー温度に到達したタイミングで、PID制御のゲインのうち少なくとも比例ゲインを低くすることにより、このタイミングにおける上述したオーバーシュートを低減することができる。
さらに好ましい態様としては、前記鋼材の熱処理方法は、さらに、前記鋼材を所定の目標温度まで昇温する昇温工程と、昇温した鋼材を一定の目標温度となるように加熱する均熱工程と、を含むものであり、前記昇温工程から前記均熱工程に移行する際に、前記昇温工程で設定された前記PID制御の比例ゲイン、積分ゲイン、または微分ゲインのうち少なくとも1つのゲインが低くなるように前記PID制御のゲインを変更する。
この態様によれば、均熱工程において、PID制御の少なくとも1つのゲインを低くすることにより、均熱工程における鋼材の加熱温度(測定温度)の過応答を抑制する。これにより、PID制御の各ゲインを変更しない場合に比べて、均熱工程において測定温度が目標温度に到達するまでの時間が遅くなるので、加熱コイルへの電流の通電がオフとなる(具体的には通電する電流の値がゼロに近づく)頻度を減少させることができる。このような結果、測定温度が一定の目標温度付近となるように、加熱コイルへの通電がなされるため、均熱工程における鋼材の加熱ムラを低減するとともに、そのロットごとの加熱状態のばらつきを抑制することができる。
より好ましい態様としては、前記昇温工程から前記均熱工程への変更を、前記鋼材のキュリー温度以上で行う。鋼材のキュリー温度以上では、上述したように、鋼材のキュリー温度未満の場合よりも、均熱工程における鋼材の温度制御の過応答が起こりやすいので、このような過応答を効率的に抑えることができる。この結果、たとえば、鋼材の焼き入れ深さを均一にすることができるばかりでなく、浸炭ガスによる浸炭焼入れなどにおいて、鋼材の表層により均一に炭素を固溶拡散することができる。
本発明として、上述した鋼材の熱処理方法を実現する熱処理装置を開示する。本発明に係る鋼材の熱処理装置は、鋼材のキュリー温度以上の温度まで、前記鋼材を誘導加熱で熱処理する鋼材の熱処理装置であって、電流を通電することにより前記鋼材を加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルに前記電流を供給する電流供給部と、前記加熱コイルで加熱される前記鋼材の温度を測定する温度測定部と、前記温度測定部で測定した鋼材の測定温度が目標温度となるように、前記電流供給部が前記加熱コイルに通電する前記電流の大きさをPID制御によりフィードバック制御する電流制御部と、を備えており、前記電流制御部は、前記測定温度が、前記鋼材のキュリー温度以上となったときに、前記鋼材のキュリー温度未満で設定された前記PID制御の比例ゲイン、積分ゲイン、または微分ゲインのうち少なくとも1つのゲインが低くなるように前記PID制御のゲインを変更することを特徴とする。
本発明によれば、温度測定部で鋼材の温度を測定しながら、測定した鋼材の測定温度が目標温度となるように、電流制御部で、加熱コイルに通電する電流の大きさをPID制御によりフィードバック制御するので、鋼材の温度を目標温度に昇温することができる。
上述したように、キュリー温度以上に加熱された鋼材は非磁性体となり、鋼材の電気抵抗が増加するため、誘導加熱により鋼材の温度がキュリー温度未満のときよりも昇温しやすく、鋼材の昇温(昇温制御)が過応答になりやすい。
しかしながら、本発明では、加熱された鋼材の測定温度が鋼材のキュリー温度以上となったときに、電流制御部で、鋼材のキュリー温度未満で設定されたPID制御の少なくとも1つのゲインが低くなるようにPID制御のゲインを変更するので、鋼材の昇温の応答を遅らせ、鋼材の昇温の過応答を抑えることができる。これにより、PID制御の各ゲインを変更しない場合に比べて、測定温度が目標温度に到達するまでの時間が遅くなるので、加熱コイルへの電流の通電がオフとなる(具体的には通電する電流の値がゼロに近づく)頻度を減少させることができ、安定した電流(変動の小さい)を加熱コイルに通電することができる。
このような結果、鋼材のキュリー温度以上の温度まで、フィードバック制御により誘導加熱により加熱する場合であっても、鋼材の表面の加熱ムラを低減するとともに、そのロットごとの加熱状態のばらつきを抑制することができる。
より好ましくは、前記電流制御部は、前記PID制御のゲインの変更を、少なくとも前記微分ゲインを低くすることにより行う。ここで、これまでの熱処理装置を用いた場合、PID制御の各ゲインを変更していないため、鋼材の測定温度がキュリー温度に到達したときに、鋼材が非磁性体となり、加熱コイルの通電により、測定温度は目標温度に対してオーバーシュートする傾向にあった。しかしながら、本実施形態では、鋼材の測定温度がキュリー温度に到達したタイミングで、PID制御のゲインのうち少なくとも比例ゲインを低くすることにより、他のゲインを低くした場合に比べて、このタイミングにおける上述したオーバーシュートを低減することができる。
さらに好ましい態様としては、前記電流制御部は、さらに前記鋼材を所定の目標温度まで昇温する昇温工程と、昇温した鋼材を一定の目標温度となるように加熱する均熱工程と、を含むように、前記電流を制御しており、前記電流制御部は、前記昇温工程から前記均熱工程に移行する際に、前記昇温工程で設定された前記PID制御の比例ゲイン、積分ゲイン、または微分ゲインのうち少なくとも1つのゲインが低くなるように前記PID制御のゲインを変更する。
この態様によれば、電流制御部が、均熱工程において、PID制御の少なくとも1つのゲインを低くすることにより、均熱工程における鋼材の加熱温度(測定温度)の過応答を抑制する。これにより、PID制御の各ゲインを変更しない場合に比べて、測定温度が目標温度に到達するまでの時間が遅くなるので、加熱コイルへの電流の通電がオフとなる(具体的には通電する電流の値がゼロに近づく)頻度が減少する。このような結果、測定温度が一定の目標温度付近となるように、加熱コイルへの通電の電流の制御がなされるため、均熱工程における鋼材の加熱ムラを低減するとともに、そのロットごとの加熱状態のばらつきを抑制することができる。
より好ましい態様としては、前記電流制御部は、前記昇温工程から前記均熱工程への変更を、前記鋼材のキュリー温度以上で行うように、設定した目標温度に基づいて電流を制御する。鋼材のキュリー温度以上では、上述したように、鋼材のキュリー温度未満の場合よりも、均熱工程における鋼材の温度制御の過応答が起こりやすいので、このような過応答を効率的に抑えることができる。この結果、たとえば、鋼材の焼き入れ深さを均一にすることができるばかりでなく、浸炭ガスによる浸炭焼入れなどにおいて、鋼材の表層により均一に炭素を固溶拡散することができる。
本発明によれば、鋼材を該鋼材のキュリー温度以上の温度まで、フィードバック制御により誘導加熱により加熱する場合であっても、鋼材の加熱ムラを低減するとともに、そのロットごとの加熱状態のばらつきを抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る鋼材の熱処理装置を説明するための模式図。 図1に示す熱処理装置の電流制御部を説明するための図。 図1に示す熱処理装置を用いた熱処理方法を説明するための図であり、(a)は、目標温度の温度プロフィールを示した図、(b)は、従来の熱処理装置における発振器から出力される出力電流を示した図、(c)は、本実施形態に係る熱処理装置における発振器から出力される出力電流を示した図。 第2実施形態に係る熱処理装置を用いた別の熱処理方法を説明するための図であり、(a)は、目標温度の温度プロフィールの一例を示した図、(b)は、比較例に相当する熱処理装置における発振器から出力される出力電流を示した図、(c)は、本実施形態に係る熱処理装置における発振器から出力される出力電流を示した図。 第2実施形態に係る熱処理装置を用いた別の目標温度の温度プロフィールを示した図。 (a)は、実施例に係る鋼材の温度と発振器の出力との関係を示した図、(b)は、比較例に係る鋼材の温度と発振器の出力との関係を示した図。 実施例および比較例に係る各鋼材の表面の温度差を示した図。 実施例および比較例に係る各鋼材の焼き入れ深さを示した図。
以下に、図1〜5に示す図面を参照して、本発明の実施形態に係る鋼材の熱処理装置およびその熱処理方法を説明する。
〔第1実施形態〕
1.鋼材について
本実施形態に係る鋼材は、キュリー温度を有した軟磁性材料である。すなわち、キュリー温度未満では、軟磁性体であり、キュリー温度以上では、非磁性体の材料である。このような材料としては、たとえばフェライト組織およびパーライト組織からなる鋼材を挙げることができる。このような鋼材は、キュリー温度以上(厳密にはA変態点以上)で、オーステナイト組織に変態し、非磁性体となる。より具体的には、鋼材としては、たとえば、クロム鋼(JIS規格:SCr415〜435)、クロムモリブデン鋼(JIS規格:SCM415〜435)などを挙げることができる。
2.熱処理装置10について
本実施形態では、上述した鋼材を準備し、図1に示す熱処理装置10を用いて鋼材を熱処理する。熱処理装置10について、以下に簡単に説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る鋼材Wの熱処理装置10を説明するための模式図である。図2は、図1に示す熱処理装置10の電流制御部16を説明するための図である。
図1に示すように、本実施形態に係る熱処理装置10は、ギアなどの鋼材Wを収容する熱処理炉11を備えており、熱処理炉11の内部には、鋼材Wを載置ための載置台18と、鋼材Wを誘導加熱する加熱コイル12とが配置されている。載置台18は、熱処理時に鋼材Wを回転させることができ、これにより、加熱コイル12の形状に起因した加熱ムラを低減することができる。
加熱コイル12には、電源盤14を介して発振器13が接続されている。電源盤14は、電源から所定の大きさに電流I1を制御し、制御した電流I1を発振器13に供給する。発振器13は、供給された電流I1を所定の周波数に調整し、調整された電流I2を加熱コイル12に供給する。本実施形態に係る電源盤14および発振器13が、本発明でいう「電流供給部」に相当する。
さらに、熱処理炉11には、放射温度計(温度測定部)15が取り付けられており、放射温度計15は、加熱コイル12で加熱される鋼材Wの温度を非接触で測定する。放射温度計15で測定した鋼材Wの測定温度Tの信号は、電流制御部16に入力される。
電流制御部16は、測定温度Tが目標温度Taとなるように、電源盤14に制御信号Sを出力し、発振器13を介して加熱コイル12に供給する電流の大きさをPID制御によりフィードバック制御する。
電流制御部16は、演算装置(CPU)および記憶装置(メモリ)を備えている(図示せず)。演算装置では、放射温度計15で測定された測定温度Tに基づいて、加熱コイル12に供給すべき電流の大きさ等を演算する。記憶装置には、たとえば図3(a),図4(a)等で後述する熱処理時における目標温度の温度プロフィール、各ゲイン等が記憶されている。
より具体的には、電流制御部16は、図2に示すように、鋼材(ワーク)Wからの測定温度Tと目標温度Taとの偏差eを演算し、この偏差eが0となるように、一般的に知られたPID制御を行う比例制御部16a、積分制御部16b、および微分制御部16cを介して、電源盤14を制御する制御量を演算し、電源盤14に制御信号Sを出力する。
電流制御部16は、測定温度Tが、鋼材Wのキュリー温度TC以上となったときに、鋼材Wのキュリー温度未満で設定されたPID制御の比例ゲインKp、積分ゲインKi、または微分ゲインKdのうち少なくとも1つのゲイン(好ましくは比例ゲインKp)が低くなるように(すなわち、ゲインを下げるように)PID制御の比例制御部16a,積分制御部16b,および微分制御部16cのゲインKp,Ki,Kdを変更する。本実施形態では、鋼材Wのキュリー温度TC以上となったときに、すべてのゲインKp,Ki,Kdが低くなるように、ゲインの設定がされている。
3.熱処理方法について
以下に図1および2に示す熱処理装置10を用いた鋼材の熱処理方法を説明する。図3は、図1に示す熱処理装置10を用いた熱処理方法を説明するための図であり、(a)は、目標温度の温度プロフィールを示した図であり、(b)は、従来の熱処理装置における発振器から出力される出力電流を示した図であり、(c)は、本実施形態に係る熱処理装置における発振器から出力される出力電流を示した図である。なお、本実施形態では、フィードバック制御により、鋼材Wの測定温度Tを目標温度Taに近づけるため、図3(a)では、これらのプロフィールが一致しているように模式的に示している。
まず、熱処理装置10の熱処理炉11内の載置台18に、鋼材Wを載置するとともに、加熱コイル12を鋼材Wに対向する位置に配置し、載置台18とともに鋼材Wを回転させる。次に、図3(a)に示す目標温度の温度プロフィールとなるように、放射温度計15で熱処理炉11内の鋼材Wの温度を測定しながら、時間変化とともに、測定した鋼材の測定温度Tが目標温度Taの温度プロフィールとなるように、電流制御部16が、加熱コイル12に通電する電流I2の大きさをPID制御によりフィードバック制御する。これにより、鋼材Wの実際の表面温度である計測温度Tが、目標温度Taに近いプロフィールとなる。
ここで、加熱コイル12により加熱された鋼材Wの測定温度Tが、鋼材Wのキュリー温度TC未満では、鋼材Wは磁性体であり、鋼材Wの測定温度Tが、鋼材Wのキュリー温度TC以上では、鋼材Wは非磁性体となる。鋼材Wがフェライト組織およびパーライト組織からなる場合には、キュリー温度TCを超えたあたりから、オーステナイト組織に組織変態し、非磁性体となる。
従来では、図3(b)に示すように、昇温される鋼材Wが測定温度に拘わらず、電流制御部は、PID制御の比例ゲインKp、積分ゲインKi、または微分ゲインKdを変更していなかった。これにより、キュリー温度TC以上に加熱された鋼材Wは非磁性体となり、鋼材Wの電気抵抗が増加するため、鋼材Wの温度がキュリー温度TC未満のときよりも上昇しやすく、鋼材Wの昇温(昇温制御)が過応答になりやすい。
この結果、図3(a),(b)に示す、時刻t1以降、測定温度Tが目標温度Taを超え易く、加熱コイル12に通電する電流が制限される(加熱コイルへの電流の通電が一時的にオフとなる)が、測定温度Tが目標温度Taを下回ると、すぐに加熱コイル12への通電が開始される。これにより、加熱コイル12への電流の通電のオン・オフが繰り返され、加熱コイル12に通電される電流の値がゼロに近づくような大きな電流変動が、高い頻度で生じる。このため、再通電時には、鋼材Wへの入熱量が大きくなる傾向にあり、鋼材Wの加熱状態が変化してしまうことがあった。
そこで、本実施形態では、図3(c)に示すように、加熱された鋼材Wの測定温度Tが鋼材Wのキュリー温度TC以上となったときに、すなわち時刻t1となったときに、鋼材Wのキュリー温度TC未満で設定されたPID制御のすべてのゲイン(比例ゲインKp、積分ゲインKi、または微分ゲインKd)が低くなるようにPID制御のゲインを変更するので、鋼材Wの昇温の応答を遅らせることができる。
これにより、測定温度Tが鋼材Wのキュリー温度TC以上となった時刻t1以降において、従来の鋼材Wの昇温の過応答を抑えることができる。このように、PID制御の各ゲインKp,Ki,Kdを変更しない場合に比べて、これらのゲインを下げた場合には、測定温度Tが目標温度Taに到達するまでの時間が遅くなるので、加熱コイル12への電流I2の通電がオフとなる(具体的には加熱コイル12に通電される電流の値がゼロに近づく)頻度が減少する。
このような結果、鋼材Wのキュリー温度TC以上の温度まで、フィードバック制御により誘導加熱により熱処理する場合であっても、鋼材Wの表面の加熱ムラを低減するとともに、そのロットごとの加熱状態のばらつきを抑制することができる。
特に、鋼材Wの測定温度Tがキュリー温度TCに到達したときに、鋼材Wが非磁性体となるため加熱コイル12の通電により、測定温度Tは目標温度Taに対してオーバーシュートしやすい。しかしながら、本実施形態では、鋼材の測定温度がキュリー温度に到達したタイミングで、PID制御のゲインのうち比例ゲインを低くしているので、上述したオーバーシュートを低減することができる。
〔第2実施形態〕
第2実施形態が、第1実施形態と相違する点は、電流制御部16による制御である。したがって、その他の点は、第1実施形態と同じであるので、その詳細な説明を省略する。図4は、第2実施形態に係る熱処理装置を用いた熱処理方法を説明するための図であり、(a)は、目標温度の温度プロフィールの一例を示した図であり、(b)は、比較例の熱処理装置における発振器から出力される出力電流を示した図であり、(c)は、本実施形態に係る熱処理装置における発振器から出力される出力電流を示した図である。なお、図4(b)では、キュリー温度以上となったときに、PID制御のゲインを低くしている(下げている)ことから本発明に含まれる比較例である。
第1実施形態では、鋼材Wを加熱する目標温度の温度プロフィールは昇温のみを特定して説明したが、本実施形態では、図4(a)に示すように、電流制御部16は、さらに、鋼材Wを所定の目標温度(Ta=TF)まで昇温する昇温工程と、昇温した鋼材Wを一定の目標温度TFとなるように加熱する均熱工程と、を含むように、目標温度Taを設定し、設定した目標温度Taに基づいて加熱コイル12に通電する電流を制御している。
ここで、電流制御部16は、昇温工程から均熱工程に移行する際に、昇温工程で設定されたPID制御の比例ゲインKp、積分ゲインKi、または微分ゲインKdのうち少なくとも1つのゲインが低くなるようにPID制御のゲインを変更する。本実施形態では、昇温工程において、設定されたPID制御の比例ゲインKp、積分ゲインKi、または微分ゲインKdに対して、均熱工程では、すべてのゲインKp、Ki、Kdが昇温工程におけるゲインKp、Ki、Kdよりも低くなるように設定されている。
ここで、図4(b)に示すように、加熱された鋼材Wの測定温度Tが鋼材Wのキュリー温度TC以上となったときに、すなわち時刻t1となったときに、鋼材Wのキュリー温度TC未満で設定されたPID制御のすべてのゲインKp、Ki、Kdが低くなるようにPID制御のゲインを変更するので、鋼材Wの昇温の応答を遅らせることができる。
しかしながら、図4(b)に示すように、時刻t2で均熱工程に移行する段階で、一定の目標温度TFを保持すべく加熱コイル12に電流を通電しようとPID制御(フィードバック制御)を行う際に、PID制御のすべてのゲインKp、Ki、Kdを変更しない(一定に保持した)場合、以下の如き現象が生じる。
具体的には、PID制御では、一定の目標温度TFを測定温度Tが超えた際に、加熱コイル12の電流の通電がオフとなり、その後一定の目標温度TFを測定温度Tが下回った際に、再度加熱コイル12への電流の通電が再度なされ、昇温の応答性が高い場合には、図4(b)の時刻t2以降に示すように、加熱コイル12への電流の通電がオフとなる(具体的には通電がゼロに近づく)頻度が高くなる。
そこで、本実施形態では、均熱工程において、昇温工程に比べて、PID制御の少なくとも1つのゲインを低くする(本実施形態ではすべてのゲインKp、Ki、Kdを低くする)ことにより、均熱工程における鋼材Wの加熱温度(測定温度)の過応答を抑制する。
これにより、図4(b)に示すPID制御の各ゲインを変更しない場合に比べて、測定温度が目標温度に到達するまでの時間が遅くなるので、図4(c)に示すように、加熱コイル12への電流の通電がオフとなる(具体的には通電がゼロに近づく)頻度が減少する。このような結果、測定温度が一定の目標温度付近となるように、加熱コイルへの通電がなされるため、均熱工程における鋼材の加熱ムラを低減するとともに、そのロットごとの加熱状態のばらつきを抑制することができる。
特に、本実施形態では、電流制御部16は、昇温工程から均熱工程への変更を、鋼材Wのキュリー温度TC以上で行うように設定した目標温度に基づいて電流を制御している。鋼材Wのキュリー温度TC以上では、上述したように、鋼材Wのキュリー温度未満の場合よりも、均熱工程における鋼材の加熱温度(測定温度)の過応答が起こりやすい。しかしながら、昇温工程から均熱工程に移行する際に(時刻t2で)、例えばPID制御の少なくとも1つのゲインを低くなるように変更することで、このような過応答を効率的に抑えることができる。この結果、たとえば、この均熱工程において、鋼材の焼き入れ深さを均一にすることができるばかりでなく、浸炭ガスによる浸炭焼入れなどにおいて、鋼材Wの表層により均一に炭素を固溶拡散することもできる。
さらに、図5に示すように、鋼材のキュリー温度TC未満の温度領域において、時刻taまでの間で、第1昇温工程(昇温1)を行い、時刻taから時刻tbまでの間、第1均熱工程(均熱1)を行ってもよい。
この場合であっても、第1昇温工程(昇温1)から第1均熱工程(均熱1)に移行する際に、この以降のタイミング(時刻ta)で、PID制御の少なくとも1つのゲインを低く(本実施形態ではその一例として、すべてのゲインKp、Ki、Kdを低く)すればよい。これにより、加熱コイル12への電流の通電がオフとなる(具体的には通電する電流の値がゼロに近づく)頻度を減少させることができる。
さらに第1均熱工程(均熱1)後の第2昇温工程(昇温2)途中で測定温度Tがキュリー温度以上となった時刻tcでは、図3(c)に示すように、PID制御のゲインを低くし(下げ)、第2昇温工程(昇温2)から第2均熱工程(均熱2)に移行する時刻tdでは、図3(c)に示すように、さらにPID制御の各ゲインを低くしてもよい(下げてもよい)。
ここで、第1および第2実施形態で示したPID制御における各ゲインを低下させる下げ代の設定は、実際に鋼材Wを加熱したときに、たとえば加熱コイル12に通電さえる電流の値がゼロとならない、または電流の変動が所望の変動範囲となるように、予め設定するとよい。
以下に本発明を実施例により説明する。
(実施例)
熱処理を行う鋼材として、クロム鋼からなる鋼材(歯車)を準備した。次に、図5に示す温度プロフィールとなるように、測定温度に基づいて、PID制御により加熱コイルに通電する電流の大きさをフィードバック制御し、鋼材を回転させながら鋼材を加熱コイルで加熱した。具体的には、発振器容量は200kW、電圧150Vであり、昇温時の実行電力55kWとなるように、制御した。
ここで、鋼材のキュリー温度は、730℃である。第1昇温工程(昇温1)から第1均熱工程(均熱1)に移行する際に、PID制御の各ゲインを下げ、第1均熱工程(均熱1)から第2昇温工程(昇温2)までの間で、測定温度がキュリー温度を超えた時点でPID制御の各ゲインをさらに下げた。
さらに、第2昇温工程(昇温2)から第2均熱工程(均熱2)に移行する際に、PID制御の各ゲインをさらに下げた。この時の鋼材の測定温度(℃)と、加熱コイルに通電する発振器出力(%)とを図6(a)に示す。
また、第2均熱工程における鋼材の測定温度のばらつき(温度差)を測定した。この結果を、図7に示す。さらに、熱処理後の鋼材の焼き入れ深さを30カ所測定した。この結果を図8に示す。
(比較例)
実施例と同じ温度プロフィールとなるように、クロム鋼からなる鋼材(歯車)を熱処理した。実施例1と異なる点は、PID制御の各ゲインを一定とした点である。この時の鋼材の測定温度(℃)と、加熱コイルに通電する電流値に相当する発振器出力(%)と、を図6(b)に示す。また、第2均熱工程における鋼材の測定温度のばらつき(温度差)を測定した。この結果を、図7に示す。さらに、熱処理後の鋼材の焼き入れ深さを30カ所測定した。この結果を図8に示す。
図6(a)、(b)に示すように、実施例では、比較例に比べて、特に第1均熱工程、および、測定温度がキュリー温度を超えたあたりにおける、発振器出力(すなわち加熱コイルに流す電流)の変化は小さく、さらに第2均熱工程における、発振器出力(すなわち加熱コイルに流す電流)の変化も小さかった。
これにより、図7に示すように、実施例の鋼材の測定温度の温度差(16℃)は、比較例の鋼材の測定温度の温度差(125℃)とりも小さくなったと考えられる。このような結果、図8に示すように、実施例の鋼材の焼き入れ深さは、比較例の鋼材の焼き入れ深さよりもばらつきが少なくなったと考えられる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
10:熱処理装置
11:熱処理炉
12:加熱コイル
13:発振器(電流供給部)
14:電源盤(電流供給部)
15:放射温度計(温度測定部)
16:電流制御部
16a:比例制御部
16b:積分制御部
16c:微分制御部
W:鋼材

Claims (6)

  1. 加熱コイルに電流を通電することにより、鋼材のキュリー温度以上の温度まで、前記鋼材を誘導加熱で熱処理する鋼材の熱処理方法であって、
    前記鋼材の熱処理方法は、前記鋼材の温度を測定しながら、測定した鋼材の測定温度が目標温度となるように、前記加熱コイルに通電する前記電流の大きさをPID制御によりフィードバック制御するものであり、
    前記加熱コイルにより加熱された前記鋼材の測定温度が、前記鋼材のキュリー温度以上となったときに、前記鋼材のキュリー温度未満に設定された前記PID制御の比例ゲイン、積分ゲイン、または微分ゲインのうち少なくとも1つのゲインが低くなるように前記PID制御のゲインを変更し、
    前記鋼材の熱処理方法は、さらに、前記鋼材を所定の目標温度まで昇温する昇温工程と、昇温した鋼材を一定の目標温度となるように加熱する均熱工程と、を含むものであり、
    前記昇温工程から前記均熱工程に移行する際に、前記昇温工程で設定された前記PID制御の比例ゲイン、積分ゲイン、または微分ゲインのうち少なくとも1つのゲインが低くなるように前記PID制御のゲインを変更することを特徴とする鋼材の熱処理方法。
  2. 前記PID制御のゲインの変更を、少なくとも前記比例ゲインを低くすることにより行うことを特徴とする請求項1に記載の鋼材の熱処理方法。
  3. 前記昇温工程から前記均熱工程への変更を、前記鋼材のキュリー温度以上で行うことを特徴とする請求項1または2に記載の鋼材の熱処理方法。
  4. 鋼材のキュリー温度以上の温度まで、前記鋼材を誘導加熱で熱処理する鋼材の熱処理装置であって、
    電流を通電することにより前記鋼材を加熱する加熱コイルと、
    前記加熱コイルに前記電流を供給する電流供給部と、
    前記加熱コイルで加熱される前記鋼材の温度を測定する温度測定部と、
    前記温度測定部で測定した鋼材の測定温度が目標温度となるように、前記電流供給部が前記加熱コイルに通電する前記電流の大きさをPID制御によりフィードバック制御する電流制御部と、を備えており、
    前記電流制御部は、前記測定温度が、前記鋼材のキュリー温度以上となったときに、前記鋼材のキュリー温度未満で設定された前記PID制御の比例ゲイン、積分ゲイン、または微分ゲインのうち少なくとも1つのゲインが低くなるように前記PID制御のゲインを変更し、
    前記電流制御部は、さらに前記鋼材を所定の目標温度まで昇温する昇温工程と、昇温した鋼材を一定の目標温度となるように加熱する均熱工程と、を含むように、前記電流を制御しており、
    前記電流制御部は、前記昇温工程から前記均熱工程に移行する際に、前記昇温工程で設定された前記PID制御の比例ゲイン、積分ゲイン、または微分ゲインのうち少なくとも1つのゲインが低くなるように前記PID制御のゲインを変更することを特徴とする鋼材の熱処理装置。
  5. 前記電流制御部は、前記PID制御のゲインの変更を、少なくとも前記比例ゲインを低くすることにより行うことを特徴とする請求項に記載の鋼材の熱処理装置。
  6. 前記電流制御部は、前記昇温工程から前記均熱工程への変更を、前記鋼材のキュリー温度以上で行うように設定した目標温度に基づいて電流を制御することを特徴とする請求項4または5に記載の鋼材の熱処理装置。
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