JP6372138B2 - 熱処理方法 - Google Patents
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Description
特許文献1の技術においては、ワークの搬送速度に応じて、ファンによって炉内に供給される熱風の量を調整することにより、ワークを均一に加熱することを実現している。
前記熱処理工程は、熱処理炉1を用いて、複数のワークW・W・・・に所定の熱処理(本実施形態においては、時効処理)を行う工程である。
熱処理炉1は、複数のワークW・W・・・を搬送しつつ、複数のワークW・W・・・に熱処理を行う装置である。
ワークWは、熱処理炉1の処理対象としての部材(例えば、アルミニウム合金)である。
炉体10は、その内部の雰囲気を加熱する、バーナー等の熱源(不図示)と、炉体10の内部の雰囲気を循環させるファン(不図示)と、炉体10の内部の雰囲気の温度を計測する、熱電対等の温度センサ(不図示)とを有する。
なお、図1における黒塗り矢印は、搬送装置20による複数のワークW・W・・・の搬送方向を示している。
制御装置30は、前記熱源、および前記温度センサと電気的に接続されており、前記温度センサによって計測された炉体10内の温度に基づいて、前記熱源の制御(例えば、PID制御)を行う。
さらに、制御装置30は、前記ファン、および搬送装置20と電気的に接続されており、前記ファンの風量、および搬送装置20の搬送速度を制御可能に構成されている。
ここで、操業度とは、熱処理炉1が一回の操業において熱処理可能なワークWの最大数に対する、実際に熱処理されるワークWの数の割合である。
本実施形態においては、熱処理炉1が一回の操業において熱処理可能なワークWの最大数を100とする。この場合、例えば、熱処理炉1が一回の操業で実際に熱処理するワークWの数が100であれば、操業度が100となり、熱処理炉1が一回の操業で実際に熱処理するワークWの数が50であれば、操業度が50となる。
なお、操業度は、例えば、作業者によって制御装置30に入力される。
図2(a)は、操業度が100の場合に選択される熱処理パターンP100を示すグラフである。図2(a)のグラフにおける横軸は、ワークWの熱処理開始からの経過時間、同じく縦軸は、ワークWの温度を示している。
図2(a)に示すように、熱処理パターンP100は、昇温時間t_h1の間に熱処理温度TaまでワークWの温度を上昇させ、均熱時間t_sの間、ワークWの温度を熱処理温度Taに保持することを示している。また、熱処理パターンP100は、熱処理時間t1の間、ワークWに熱処理を行うことを示している(t1=t_h1+t_s)。
図2(b)に示すように、熱処理パターンP75は、昇温時間t_h2の間に熱処理温度TaまでワークWの温度を上昇させ、均熱時間t_sの間、ワークWの温度を熱処理温度Taに保持することを示している。また、熱処理パターンP75は、熱処理時間t2の間、ワークWに熱処理を行うことを示している(t2=t_h2+t_s)。
なお、昇温時間t_h2は、昇温時間t_h1よりも大きく設定されている(t_h2>t_h1)。
また、熱処理時間t2は、熱処理時間t1の約1.33倍に設定されている(t2=t1*(100/75))。
図2(c)に示すように、熱処理パターンP50は、昇温時間t_h3の間に熱処理温度TaまでワークWの温度を上昇させ、均熱時間t_sの間、ワークWの温度を熱処理温度Taに保持することを示している。また、熱処理パターンP50は、熱処理時間t3の間、ワークWに熱処理を行うことを示している(t3=t_h3+t_s)。
なお、昇温時間t_h3は、昇温時間t_h2よりも大きく設定されている(t_h3>t_h2)。
また、熱処理時間t3は、熱処理時間t1の2倍に設定されている(t3=t1*(100/50))。
熱処理パターンP100・P75・P50においては、熱処理温度はTaで同一であり、均熱時間はt_sで同一であるが、昇温時間が互いに異なっている。熱処理パターンP100・P75・P50においては、昇温時間を調整することによって、操業度ごとに異なる熱処理時間を設定している。
なお、本発明に係る複数の熱処理パターンは、ワークに対して所定の熱処理を行った際に、当該ワークが所望の特性を有するように設定される。
本実施形態においては、熱処理炉1がワークWに対して時効処理を行うため、図3に示すように、操業度ごとに異なる熱処理時間を設定した場合でも、熱処理炉1によって熱処理されたワークWの硬度が規格範囲内に入るように、熱処理パターンP100・P75・P50が設定されている。
なお、図3は、操業度と、当該操業度に応じた熱処理パターンに従って熱処理が施された複数のワークWの硬度との関係を示す図である。
本実施形態の場合、熱処理炉1の一回の操業に要する時間は、操業度が100の場合を基準に設定されていて、常に一定であるため、操業度に応じて搬送装置20の搬送速度を変更することにより、ワークWが存在しない無駄なスペースが、炉体10内における搬送装置20上に形成されることを防止できる。例えば、操業度が50の場合は、操業度が100の場合に比べて半分の搬送速度に変更することにより、搬送装置20上に無駄なスペースが形成されることを防止できる。
なお、前記ファンの風量は、熱処理炉1の単位時間あたりの使用エネルギーに比例する。
また、ワークWの昇温時間を長くするためには、前記ファンの風量を小さくする必要がある。
そのため、図4に示すように、昇温時間が長くなるにつれて、単位時間あたりの使用エネルギーが小さくなる。
つまり、操業度が小さくなるにつれて、単位時間あたりの使用エネルギーが小さくなる。
具体的には、操業度が100の場合には、昇温時間t_h1に対して、単位時間あたりの使用エネルギーが100となる。操業度が75の場合には、昇温時間t_h2に対して、単位時間あたりの使用エネルギーが85となる。操業度が50の場合には、昇温時間t_h3に対して、単位時間あたりの使用エネルギーが75となる。
なお、図4は、ワークWの昇温時間と、単位時間あたりの使用エネルギーとの関係の一例を示す図である。
そして、図5(b)に示すように、操業度が50となった場合、熱処理時間がt1、単位時間あたりの使用エネルギーが100、と操業度が100の場合と変わらないため、エネルギー原単位は、100/50=2.0となって、操業度が100の場合よりも大きくなる。
つまり、従来の熱処理工程においては、操業度が小さくなった場合でも、熱処理パターンは同一であるため、搬送装置の搬送速度が変化せず、ワークが存在しない無駄なスペースが炉体内における搬送装置上に形成され、ワークを加熱するためのエネルギーが無駄に消費されることとなる。さらに、ファンの風量も変化しないため、ワークの処理数に対して余分なエネルギーが消費されることとなる。
したがって、本発明に係る熱処理工程においては、操業度が50となった場合、エネルギー原単位は、75/50=1.5となり、従来の熱処理工程と比較して、効率的に熱処理を行うことができ、省エネルギーを実現できる。
また、操業度が75となった場合においても、同様にエネルギー原単位を算出すると、従来の熱処理工程においては、100/75=約1.33であるのに対し、本発明に係る熱処理工程においては、85/75=約1.13となり、省エネルギーが実現されている。
例えば、図7に示すように、操業度が50の場合における熱処理パターンは、熱処理パターンP50と同一に設定しているが、操業度が75の場合における熱処理パターンの熱処理温度を、Taよりも高いTbとし、操業度が100の場合における熱処理パターンの熱処理温度を、Tbよりも高いTcとしてもよい。
この場合、ワークWの均熱時間は、熱処理パターンごとに異なる値に設定される。
10 炉体
20 搬送装置
30 制御装置
W ワーク
Claims (1)
- 炉体と搬送装置とを具備する熱処理炉を用いて、複数のワークを搬送しつつ、当該複数のワークに対して熱処理を行う熱処理方法であって、
前記ワークの熱処理温度と、前記ワークの熱処理開始から前記熱処理温度に到達するまでの昇温時間と、前記ワークを前記熱処理温度に保持する均熱時間とを含む、前記ワークの温度変化が定義された複数の熱処理パターンを用意する工程と、
前記熱処理炉が一回の操業において熱処理可能な前記ワークの最大数に対する、実際に熱処理される前記ワークの数の割合で定義される操業度に基づいて、前記複数の熱処理パターンのうちの一つを選択する工程と、
選択された一つの熱処理パターンに従って、前記複数のワークに対して熱処理を行う工程と、を含み、
前記操業度が相対的に小さいときに、前記昇温時間が相対的に長い前記熱処理パターンを選択する
ことを特徴とする熱処理方法。
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