JP6364802B2 - ラベル貼付装置、包装機 - Google Patents

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Description

本発明は、ラベル貼付装置、包装機に関する。
ラップにより包装した包装物などの商品(物品)にラベルを貼付するラベル貼付装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、商品名や値段などを印字した表面貼付用ラベルを物品の表面側に貼付する第1の貼付部と、原材料や添加物などを印字した裏面貼付用ラベルを、その物品の裏面側に貼付する第2の貼付部と、を有する表裏両面貼付用のラベル貼付装置が知られている。
特開2001−315737号公報
しかしながら、上記表裏両面貼付用のラベル貼付装置は、上記第1の貼付部と、上記第2の貼付部とを備えることを要し、複雑な構造である。また、商品名や原材料など多くの情報が印字されればされるほど、一枚のラベルの面積が大きくなってしまう。このようなラベルを商品に貼付すると、商品上面のラベルにより隠れる面積が大きくなってしまうため、見栄えも悪く、消費者の購買意欲を減衰させかねないという問題がある。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたもので、1枚のラベルを用いて、物品上面のラベルにより隠れる面積が少なくなり、かつ、多くの情報を記載したラベルを発行・貼付することができる、簡単な構造のラベル貼付装置を提供すること、などを目的とする。
本発明のラベル貼付装置は、ラベル発行部から発行されたラベルをラベル吸着部で吸着保持し、ラベル貼付対象の物品に前記ラベルを貼付する貼付手段を備えるラベル貼付装置であって、前記ラベルの全領域のうち、前記貼付手段により前記物品の被貼付面に貼付される第1の領域と、該被貼付面からはみ出す第2の領域とを設定する設定手段と、前記ラベルの前記第2の領域を前記物品の前記被貼付面からはみ出すように、前記貼付手段を制御する貼付制御部と、を有し、前記貼付制御部は、ラベルの貼付位置を、前記物品の被貼付面の右上、右下、左上、左下のいずれかに設定可能であり、前記物品の前記左下または前記右下にラベルを貼付する設定で、且つ、前記ラベルを前記物品の下辺からはみ出すように貼付する、はみ出し設定が行われた状態から、前記ラベルの貼付位置を、前記物品の前記右上または前記左上に変更する場合、前記ラベルのはみ出し設定を無効にして、前記物品の前記被貼付面から前記ラベルをはみ出さずに、前記ラベルを前記物品に貼付するように、前記貼付手段を制御することを特徴とする。
好適には、前記設定手段は、ラベル貼付対象の物品のサイズ、及び、ラベルのサイズに基いて前記第2の領域を設定する、ことを特徴とする。
また、好適には、本発明のラベル貼付装置は、ラベル貼付対象の物品のサイズ、ラベルのサイズ、及び、印字項目を記憶する記憶部をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明の包装機は、ラベル貼付装置と、包装部とを有する。
本発明によれば、1枚のラベルを用いて、物品上面のラベルにより隠れる面積が少なくなり、且つ、多くの情報を記載したラベルを発行し、貼付することができる、簡単な構造のラベル貼付装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係るラベル貼付装置の一例を示す斜視図。 本発明の実施形態に係るラベル貼付装置の概要を示す図。 本発明の実施形態に係るラベル貼付装置のラベル発行部の一例を示す図。 本発明の実施形態に係るラベル貼付装置の電気的なブロック図。 本発明の実施形態に係るラベル貼付装置の台紙レスラベルの一例を示す図、(a)は短いラベル長の台紙レスラベル、(b)は長いラベル長の台紙レスラベルの一例を示す図。 本発明の実施形態に係るラベル貼付装置のラベルと貼付対象物の位置関係の一例を示す図。 本発明の実施形態に係るラベル貼付装置の可変長ラベルと貼付対象物の一例を示す図、(a)は短ラベルを貼付対象物に貼付した場合、(b)は長ラベルを貼付対象物に貼付した図、(c)は長ラベルのはみ出したラベル領域をオペレータなどにより屈曲させて側面に貼付した状態の一例を示す図。 商品ファイルの一例を示す図。 ラベルフォーマットファイルの一例を示す図。 トレイファイルの一例を示す図。 ラベルフォーマットのイメージと印字ラベルの一例を示す図。 本発明の実施形態に係るラベル貼付装置の動作の一例を示すフローチャート。 ラベル貼付装置の制御部によるドットデータへの展開ルーチンの動作の一例を示すフローチャート。 ラベル貼付装置で用いられるラベルフォーマットイメージおよび境界位置を示す折返し線の一例を示す図。
本発明の実施形態に係るラベル貼付装置100を、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施形態に係るラベル貼付装置100の一例を示す斜視図である。図2はラベル貼付装置100の概要を示す図である。図3はラベル貼付装置100のラベル発行部の一例を示す図である。図4はラベル貼付装置100の電気的なブロック図である。
図5はラベル貼付装置の台紙レスラベルの一例を示す図、図5(a)は短いラベル長の台紙レスラベル、図5(b)は長いラベル長の台紙レスラベルの一例を示す図である。図6は本発明の実施形態に係るラベル貼付装置のラベルと貼付対象物の位置関係の一例を示す図である。図7はラベル貼付装置の可変長ラベルと貼付対象物の一例を示す図であり、詳細には、図7(a)は短ラベルを貼付対象物に貼付した場合、図7(b)は長ラベルを貼付対象物に貼付した図、図7(c)は長ラベルのはみ出したラベル領域をオペレータなどにより屈曲させて側面に貼付した状態の一例を示す図である。
本発明の実施形態に係るラベル貼付装置100は、ラベル発行部40から発行されたラベルをラベル吸着部で吸着保持し、ラベル貼付対象の物品W(商品など)にラベルを貼付する貼付手段としてのラベル貼付部41を有する。ラベル貼付装置100は、ラベル貼付対象の物品のサイズ、ラベルのサイズ、及び、印字項目を記憶する記憶部32を有する。本実施形態では、ラベル発行部40は印字データの大きさなどに基づいて規定される可変長のラベルを発行する。
ラベル貼付装置100は、ラベル貼付対象としての物品のサイズ、ラベルのサイズ、及び、印字項目に基づいて、ラベルの全領域のうち、ラベル貼付部41により物品Wの被貼付面Waに貼付される第1の領域Laと、その被貼付面Waからはみ出す第2の領域Lbとを設定する設定手段31aと、ラベルの第2の領域Lbを物品Wの被貼付面Waからはみ出すように、ラベル貼付部41により物品Wの被貼付面Waにラベルの第1の領域Laを貼付する制御を行う貼付制御部31bと、を有する。
オペレータなどは、物品Wの被貼付面Waからはみ出した、ラベルの第2の領域Lbを手などで折り曲げて、物品Wの側面Wbなどに貼付する。
詳細には、例えば、食品添加物や原材料等の含有が多い食品(商品)に貼付する比較的長いラベルは、商品上面の被貼付面に、ラベル貼付部41により貼付される第1の領域である上面貼付領域La(顧客の商品購入時に判断基準とされる、例えば、品名、原産地、内容量、価格、賞味期限或いは消費期限、またはPOSレジスタ等での精算時に機械的に読取られるバーコード等の印字)と、商品の側面に貼付し表示させてもよい第2の領域である側面貼付領域Lb(顧客が商品購入時に比較的判断基準としない食品添加物や原材料等の印字、但し、アレルギー等の含有物質については判別し易い形態にて印字がなされているものとする)と、その上面貼付領域Laと側面貼付領域Lbとの間に折曲部LLと、を有する。
従って、商品毎に印字される台紙レスラベルは、ラベルに印字するために設定された商品毎の印字項目数およびその印字項目に設定された印字情報量(文字数、文字間隔、文字フォントの大きさ等)によってラベル発行方向の長さが可変長となるので、側面貼付領域Lbが商品の側面側ではなく、商品の上面にはみ出すことなく貼付される場合もある。
以下、本発明の実施形態のラベル貼付装置100を詳細に説明する。
図1、図2、図3、図4に示したように、本発明の実施形態に係るラベル貼付装置100は、包装機能を有する。詳細には、ラベル貼付装置100は、ストレッチ包装部11と、ラベル発行部40(計量ラベルプリンタ)と、ラベル発行部40から発行されたラベルを受け取って包装済みの商品である物品Wにラベルを貼付するラベル貼付部41と、などを有する。
ラベル発行部40はストレッチ包装部11におけるヒータ10(ヒートシール部)の側方上部に配置され、ラベル貼付部41はラベル発行部40の近傍に配置されている。
なお、ラベル貼付部41の構成は詳細に図示していないが、以下のような構成となっている。
ラベル貼付部41は、3つの駆動機構を備えており、第一の駆動機構は、水平モータとその水平モータを駆動させる駆動回路を備え、ラベル吸着部面を水平、即ち商品の搬送方向と直交する方向に移動させる水平モータ(第1の駆動機)を駆動する回路で、その水平モータとしてはステッピングモータが使用されている。従って、ステッピングモータの駆動パルス数をカウントすることでラベル吸着部の位置を検出することができる。このステッピングモータは、例えば、右回転の時はプラスカウント、左回転の時はマイナスカウントとなるように構成されている。また、ラベル貼付部41は、水平基準位置センサを備え、この水平基準位置センサは、ラベル吸着部が水平方向の基準位置に位置したことを検出するセンサであり、この基準位置からの前記駆動パルスのカウント値によってラベル吸着部の水平方向の位置決めが行われる。
第二の駆動機構は、上下モータと該上下モータを駆動させる駆動回路及び上下基準位置センサとを備えたものであり、上下モータ(第2の駆動機構)がラベル吸着部を上下方向へ移動させるものである以外は前記した水平モータと同様である。
第三の駆動機構は、ラベル吸着部を回転させるための回転モータと該回転モータを駆動させる駆動回路及び回転基準位置センサを備えたものであり、回転モータ(第3の駆動機構)は、ラベル吸着部を商品搬送面と平行な面で回転させるモータで、回転モータの駆動パルスで位置決めされる距離ではなく、回転角度である点を除くと前記した水平モータの場合と同じである。
また、ラベル貼付部41は、ラベル貼付センサを更に備える。このラベル貼付センサはラベルが商品に貼付されたこと、つまりラベル吸着部の吸着面が物品W(商品)に当接されたことを検出するセンサであり、ラベル吸着部に上側方向の力が一定以上加わったことにより、前記上側の平行アームが支持腕から離間したことを検出する。
ストレッチ包装部11は、機枠11aの前方に物品Wを載置する商品載置部12が配置され、その商品載置部12に載せた物品Wをプッシャコンベア13により機枠内部に設けたエレベータ14まで搬送する。
尚、物品Wは容器であるトレイに収容された状態で搬送される場合を例示し、また、商品載置部12は計量部50の計量皿として構成されており、その商品載置部12の手前側近傍には物品Wの横幅を検出する幅検出センサ15aが設けられている。
更に、プッシャコンベア13による商品搬送路上には、そのプッシャコンベア13の側方に位置させて物品Wの高さを検出する高さ検出センサ15bは、高さを検出すると共に物品Wの奥行き寸法(搬送方向に沿った長さ寸法)を計測する長さ検出センサを兼ねている。
商品載置部12に載置された物品Wの横幅(L)を検出する幅検出センサ15aは、可動式の右側および左側の反射型光センサを有する。
物品Wの右側長さ(LR)を検出する右側の反射型光センサおよび物品Wの左側長さ(LL)を検出する左側の反射型光センサはそれぞれ、物品Wが載置された略中央位置から横幅方向に離間するように移動して(商品の右側長さLL+商品の左側長さLR)を検出する。この物品Wの横幅(寸法L)は包装機の制御に使用される。幅検出センサ15aは、長さデータ、即ち(LL+LR)をラベル発行部40(計量ラベルプリンタ)の制御部に送信する。
また、物品Wの高さHを検出する高さ検出センサ15bは投光器と受光器を有し、投光器と受光器が商品搬送路の途中に搬送路を挟んで高さ方向に所定の間隔をおいて多数個配置され、搬送路上を搬送される商品の高さに応じて投光器の光が遮られることで商品の高さHを検出する。そして、その高さデータは包装機の制御に用いられると共に、ラベル発行部40(計量ラベルプリンタ)の制御部に送信される。
また、物品Wの縦幅wを検出する幅検出センサ15aは、所定の基準点に対するセンサの位置P0と、商品載置部12に載置された物品Wがプッシャコンベア13のプッシャに押されて機枠内部に設けたエレベータ14に物品Wを搬送する際、搬送路上を搬送される物品Wによってセンサの投光器の光が遮られたときのプッシャの位置Pとの差分(P0−P)として物品Wの縦幅が検出される。
このように、物品W(トレイ)のサイズ(横幅L・高さH・縦幅w)は、ストレッチ包装部11の機枠内部に設けたエレベータ14に搬送される途中で検出される。
上記エレベータ14の上方には包装部16が設けられ、その包装部16の側方(プッシャコンベアと直角に交差した方向)にフィルムロール17をセットし、該フィルムロール17から繰り出されるフィルム17aをフィルムフィード機構5により引き出し、所定長さにカットした後に包装部16まで移送する。
上記包装部16には、フィルムフィード機構5の上方に、物品Wの上面を覆うフィルム17aの端部を物品Wの底部側に折り込む後折り込み部材6と左右折り込み部材7,7’、その左右折り込み部材7,7’の上方に位置して包装済みの物品Wを排出する排出プッシャ(プッシャ)8、及び、排出プッシャ8の移動方向前方位置に前折り込みローラ9が配設されている。
上記フィルムフィード機構5は、フィルムの幅方向の側端部を挟持する上下一対の無端状の弾性ベルト5a,5bと、下側の弾性ベルト5bを上側の弾性ベルト5a側へ圧接するクランプ板5cとで構成され、それらが包装部16を挟んで前後に配置されている。
また、前折り込みローラ9の前方には、物品Wの底面側に折り込まれたフィルムの端部の重なり部を加熱して接着し排出するヒータ(ヒートシール部)10とその前部に排出部が配設され、機枠11a上には表示操作部4(コンソール部)が、更にヒータ(ヒートシール部)10の側方上部にラベル発行部40(計量ラベルプリンタ)が、ヒータ(ヒートシール部)10の上方にはラベル貼付部41が設置されている。
ヒータ10(ヒートシール部)は、複数のプーリに亘ってガラス繊維等からなる無端状ベルトが回転可能に巻回され、その無端状ベルトの搬送面(往路側ベルト)の下部に熱板が配置されて構成されている。熱板は電気的に加熱されヒータ(ヒートシール部)の熱源となる。また、熱板は温度検出手段として制御手段を構成するサーモスタット(図示省略)に電気的に接続され、一定温度を保つように制御されている。サーモスタットが所定値以上の温度になると熱板への通電が遮断され、所定値以下の温度になると熱板に通電される。無端状ベルトはベルト全体が包装されて排出された商品の底面に折込まれたフィルムをヒートシール可能な温度に加熱維持されている。
排出プッシャ8の底部に断熱部は必須ではないが、発泡合成樹脂、例えばポリスチレンフォーム、硬質ウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム、フェノールフォーム等の断熱材で構成された断熱部が、排出プッシャ8の底部一面に設けるようにしてもよい。そして、排出プッシャ8の底部に設けられた断熱部の底面はヒータ(ヒートシール部)10の上面(無端状ベルトの表面)に対して擦らないよう僅かな隙間が設けられている。
また、排出プッシャ8の押圧面(物品Wと接触してその被包装物を押圧移送する面)の前面に断熱部は必須ではないが、排出プッシャ8の押圧面に断熱材が貼着された断熱部を構成するようにしてもよい。これにより金属板で構成された押圧面がヒータ10の熱で熱くなったとしても、包装済みの物品Wと接する部分は断熱材からなる断熱部である為、包装するフィルムに熱で穴が開くのを防止することができる。
また、排出プッシャ8を移動させる駆動機構(図示省略)には、その排出プッシャ8が待機位置に位置することを検知する第1プッシャ位置検出センサと、排出プッシャ8が包装済みの物品Wを排出部上のラベル貼付領域へ排出させた位置(即ち、ヒータ(ヒートシール部)10上に位置する)に移動したことを検知する第2プッシャ位置検出センサが設けられ、排出プッシャ8を第2プッシャ位置検出センサで検知すると排出プッシャ8を初期位置(待機位置)に戻す制御を行う。これにより、物品Wをラベル貼付領域Lpへ排出させる移動制御が行なわれる。
つまり、排出プッシャ8を第1プッシャ位置検出センサで待機位置に位置していることを検知した後、第2プッシャ位置検出センサにより前記排出プッシャ8を検出することにより、物品Wがラベル貼付領域Lpに位置していると判断することができる。
また、ラベル貼付領域Lpは、排出プッシャ8が物品Wを排出部へ排出するという包装動作の完了を示す。尚、例えば、第1及び第2プッシャ位置検出センサは透過型フォトセンサを有し、該位置にて排出プッシャ8に付いているフラグがセンサを遮ることで該位置に排出プッシャ8が位置していることを検知する。なお、第1及び第2プッシャ位置検出センサとしては、例えば反射型フォトセンサを使用してもよい。
上記構成のストレッチ包装部11において、プッシャコンベア13でエレベータ14上に搬送された物品Wがエレベータ14の上昇により包装部16に張架されたフィルム17aに対して突き上げられ、物品Wの上面を覆ったフィルム17aの端部は、後折り込み部材6と左右折り込み部材7,7’とにより物品Wの底面側に折り込まれる。
次に、排出プッシャ8により物品Wはヒータ(ヒートシール部)10へ向けて水平に押動され、その押動の途中、フィルム17aの前側端部は前折り込みローラ9で物品Wの底面側に折り込まれ、その底面側に折り込まれたフィルム端部の重なり部はヒータ(ヒートシール部)10でヒートシールされ、フィルムで包装された物品Wが得られる。そして、その包装を完了した物品Wは排出プッシャ8の押動によってヒータ(ヒートシール部)10上から排出部上に排出される。
ラベル貼付装置100は、上述したように、ラベル発行部40と、そのラベル発行部40から発行されたラベルを商品(物品)Wに貼付するラベル貼付部41と、を備える。
ラベル貼付部41は、ラベル発行部40から発行されたラベルを受け取って搬送手段1の搬送コンベア1’上を移動する商品(物品)Wにラベルを貼付する。詳細には、ラベル貼付部41は、発行されるラベルを、空気の負圧作用によって吸着保持し、そのラベルを吸着保持した部材を、ラベル貼付領域Lpの商品(物品)Wに押し付けることにより、ラベルを物品に貼付するように構成されている。
ラベル貼付部41によって貼付するラベルの貼付位置は、商品(物品)Wの大きさ(例えば、トレイのサイズ)や形によって異なる。そのため、ラベル貼付部41は、搬送される商品(物品)Wの大きさや形に合わせてラベルの貼付位置を変更できるように移動可能に支持されている。
図3に示したように、ラベル発行部40(プリンタ)は、ラベル用紙として一方面が印字面で他方面が粘着層を有する貼付面である長尺帯状のラベル用紙21’がロール巻きされた台紙レスラベルロール21を用いる台紙レスラベル発行部である。
ラベル発行部40は、ケース40a内にロール装填部23が設けられ、そのロール装填部23にセットされる台紙レスラベルロール21のラベル用紙の繰り出し方向前方位置に、印字部25と、印字された台紙レスラベル用紙を所定長さに切断する切断手段26と、が配置されている。台紙レスラベルロール21は、ロール装填部23に回転可能に支持される。
切断手段26は、印字部25で商品などの情報が印字され、ラベル送出口に向けて送出されるラベル用紙21’を所定長さの枚葉状に切断する。切断手段26は、ラベル送出口より水平状に送出されるラベル用紙21’を挟むように配置した上下一対の可動刃26aと固定刃26bとを有する。
印字部25は、ラベル用紙21’の下方(貼付面側)に位置するプラテンローラ25aと、ラベル用紙21’の上方(印字面側)に位置するサーマルヘッド25bとを有する。プラテンローラ25aは後述するステッピングモータによって駆動回転するように構成されている。
ラベル用紙21’の上方に位置するサーマルヘッド25bは、ラベル用紙21’を下側のローラ(プラテンローラ25a)とで挾着するように下方に付勢され、それによりラベル用紙21’を安定して送出し得るように構成されている。
また、印字部25のプラテンローラ25aは、それぞれの表面に剥離剤がコーティングされており、ラベル用紙21’の印字面とは反対側面に塗着されている粘着剤が付着しないように構成され、それによってラベル用紙21’の送出が円滑に行われるようになっている。尚、ラベル用紙21’の粘着層が上記ローラに付着しにくくする構成は上記構成に限らず、上記ローラ自体又はローラの最外周部分を易剥離性の部材で構成してもよい。
図4に示したように、本発明の実施形態に係るラベル貼付装置100は、ラベル発行貼付部40Eと包装機構制御部102Eとを備えている。ラベル発行貼付部40Eは、主としてラベル発行部40とラベル貼付部41などの制御を行なうもので、制御部31(CPU)によって制御される。包装機構制御部102Eは、主としてストレッチ包装機の機構部の制御を行うもので、CPU61によって制御される。
<包装機構制御部102E>
次に、包装機構制御部102Eについて説明する。
包装機構制御部102Eは、CPU61、通信用インタフェース回路(INF)65、ROM62、RAM63、操作部64、及び、機構駆動部66を有する。各構成要素はバス(データ通信線など)61aを介して接続されている。
通信用インタフェース回路(INF)65は、ラベル発行貼付部40Eと各種データ、指令の通信を行なうための回路である。
ROM62は、CPU61が実行する制御プログラムを記憶している。
RAM63は、CPU61がROM62の制御プログラムを実行する場合に用いる各種レジスタ及びフラグのエリアの他に、商品の形状データ(縦、横、高さ)に基づいて制御データを決定するための各種テーブル等が記憶されている。
操作部64は、装置の起動、停止等のためのスイッチである。
機構駆動部66は、包装を実行する場合に包装機の各機構部を駆動するための回路で、具体的にはエレベータを駆動するモータ67、被包装物を搬入するプッシャコンベアの搬入モータ68、フィルムフィード機構のフィルム移送モータ69、折り込みモータ、排出プッシャーモータ等がある。尚、包装機の詳細については説明を省略する。
また、機構駆動部66には、被包装物の横幅を検出する商品の幅検出センサ15a(商品幅検出センサ)と、被包装物の高さを検出する高さ検出センサ15b、商品の長さを検出する長さ検出センサ15cが接続されており、検出データをCPU61へ供給するようになっている。
ラベル発行貼付部40Eから包装機構制御部102Eへ、商品載置部上に載置された被包装物の計量が安定したことを報知する信号が送信される。また、包装機構制御部102Eからラベル発行貼付部40Eへ、ラベル貼付位置決定のためのデータとして、幅検出センサ15aで検出された一方の長さデータ(商品の中央から幅方向端部までの長さデータ)と、高さ検出センサ15bにより検出された高さデータと、長さ(奥行き)データとなどが送信される。
<ラベル発行貼付部40E>
ラベル発行貼付部40Eは、制御部31、記憶部32、表示操作部(コンソール部)4、通信用のインタフェース回路(INF)46、第1の物品検出センサ35、第2の物品検出センサ36、ラベル発行部40、ラベル貼付部41、貼付駆動部42、搬送駆動部43、商品検出センサ59、計量部50、などを有する。各構成要素は、バス31d(データ通信線)などを介して接続されている。
ラベル発行部40は、サーマルヘッド(印字手段)25b、プラテンローラ25aを駆動するステッピングモータ24、サーマルヘッド25bで印字したラベル用紙21’を切断する切断手段26としてのカッターなどを有する。サーマルヘッド(印字部)25b、ステッピングモータ25c、切断手段26としてのカッターなどは、インタフェース37を介して、制御部31に接続されている。
記憶部32は、台紙レスラベルのラベル長などを記憶する。記憶部32は、ROM33、RAM34などの記憶装置を有する。記憶部32には、物品のサイズ、ラベルのサイズ、印字項目などが記憶される。
詳細には、ROM33には、制御部31が実行する各種制御プログラムが記憶されている。
RAM34は、制御部31がROM33の制御プログラムを実行する場合に用いる各種レジスタ、フラグ等のエリア、商品毎に予め各種データが記憶されたプリセットデータエリアを備えている。
プリセットデータエリアには、被包装物(商品番号)に対応して、値段計算及びラベル印字用のデータである「品名」、「値段(単価)」、「バーコード」等の各種商品データが記憶された商品ファイル(図8参照)、ラベル印字のフォーマットが定義されたラベルフォーマットファイル(図9参照)、トレイファイル(図10参照)、などが記憶されている。
図8は本実施形態によるラベル発行貼付部(台紙レスラベルプリンタ)で管理する商品ファイルのデータ構成を示す説明図である。商品ファイルには、「品番」、「品名」、「値段」、「バーコード」、「添加物」、「ラベルフォーマット」、「トレイフォーマット」等の項目が設定されている。
ラベルフォーマットには、ラベルフォーマットファイルのラベルフォーマット番号が設定されて記憶されている。また、トレイフォーマットには、トレイファイルのトレイ番号が設定されて記憶されている。
図9は本実施形態によるラベル発行部(台紙レスラベルプリンタ)で管理するラベルフォーマットファイルのデータ構成を示す説明図である。ラベルフォーマットファイルには、印字フォーマットを各種設定でき、フォーマットの種類を特定するフォーマット番号、ラベルテープの切断長さを決定するラベル長、更に、印字項目として商品名、添加物、メッセージ、原材料、値段、バーコード、単位、賞味期限、加工日時、店名等があり、それらの印字項目にはそれぞれ、印字位置(ラベルの左上を0,0とし、印字範囲の左上端を指す)、用紙(台紙レスラベルテープ)搬送方向の印字範囲である高さ、高さと直交する印字範囲である長さ、文字フォント種類を特定するフォントが設定されている。
図10はトレイファイルのデータ構成を示す説明図である。トレイファイルには、トレイの種類を特定するトレイ番号を設定し、それぞれのトレイ番号毎に、横幅、奥行き、高さ、風袋重量、ラベル貼付位置(トレイ端部からラベル中央部までの距離データ:X0、Y0)(貼付位置情報)、移動(貼付部の水平移動距離:X)、タイミング(排出プッシャが駆動してからの貼付部の下降タイミング:T)、90°回転(貼付部が吸着保持した台紙レスラベルを90°回転させるかを識別するフラグ、180°回転(貼付部が吸着保持した台紙レスラベルを180°回転させるかを識別するフラグ)等が設定されている。尚、トレイの横幅、奥行き、高さデータを設定しているが、検出センサ15a,15bで検出されているので、設定していなくてもよいし、あるいは検出センサ15a,15bを設けずに自動でそれぞれの長さが検出されない場合には、トレイファイルに各長さを設定しておき、包装を開始する際に該当するトレイファイルを読み出して、各長さデータを設定するようにしてもよい。
表示操作部4(コンソール部)は、キーボードとタッチパネルからなる操作入力部38と、液晶表示器などで構成された表示部39と、を有する(図4等参照)。表示操作部4(コンソール部)は、各種データ及び指令の入力、或いは制御部31の指令に基づいて入力データの表示、プリセットデータの表示、各種メッセージの表示を行う。
本発明における台紙レスラベルLの貼付に関する各種データの入力等は、この表示操作部4の操作部または操作入力部38を操作することで行うことができる。
計量部50は、商品載置部に載置された被包装物の計量信号を制御部31へ供給するものである。
通信用のインタフェース回路46(INF)は、包装機構制御部102Eと各種データ、指令の通信を行う。
サーマルヘッド25b、ステッピングモータ25c、切断手段26としてのカッターは、ラベル発行部40の印字部を構成し、制御部31の指令に基づいて台紙レスラベルテープに品名、値段、単価、バーコード等の印字を行い、印字したラベルテープを切断手段26としてのカッターで枚葉状に切断して、台紙レスラベルLをラベル発行口に発行する。
商品検出センサ59は、排出路の側方で、ラベル吸着部が貼付のために垂直下降する位置の若干手前(包装部寄り)に配置され、該排出路に包装物の有無を検出して、ラベル貼付のための信号を発生する。商品検出センサ59は、包装物がラベル貼付場所、即ち排出路(ヒートシール部)へ位置した場合、その旨を制御部31へ出力する。
搬送駆動部43は、搬送コンベア(搬送手段1)を駆動する搬送モータなどを有し、制御部31の制御により搬送モータを駆動または駆動停止を行う。
第1の物品検出センサ35は、発光部と受光部などから構成され、排出路(ヒートシール部)10の側方に配置され、排出プッシャ8によりラベル貼付領域Lpに排出された物品Wの有り無しを検知し、それを示す信号を制御部31に出力する。制御部31は、その信号を基に物品Wへのラベル貼付のタイミングを調整する。
第2の物品検出センサ36は、排出路(ヒートシール部10)の前部に配設された搬送コンベア(搬送手段1)またはその近傍に、物品Wが載置されているか否かを示す信号を出力する。第2の物品検出センサ36は、発光部と受光部などを有する。
制御部31は、各構成要素を統括的に制御する。制御部31は、記憶部32から読み出した制御プログラム(PRG)などを実行することにより、コンピュータとしてのラベル貼付装置100に各機能を実現させる。
制御部31は、設定手段31aと、貼付制御部31bと、などを有する。
設定手段31aは、物品のサイズ、ラベルのサイズ、印字項目のうち全て、又は、いずれか2つ、又は、いずれか1つに基づいて、ラベルの全領域のうち、貼付手段であるラベル貼付部41により物品Wの被貼付面Waに貼付される第1の領域Laと、その被貼付面Waからはみ出す第2の領域Lbとを設定する処理を行う。なお、設定手段31aは、はみ出す設定を行なうか否かを示すフラグがオンになったときのみに設定可能となっていてもよい。その場合、フラグがオフになっているときははみ出す制御は行わないこととする。
詳細には、設定手段31aは、物品のサイズ、ラベルのサイズ、印字項目のうち全て、又は、いずれか2つ、又は、いずれか1つに基づいて、自動的に、ラベルの第1の領域Laと第2の領域Lbを設定してもよい。こうすることで、オペレータの手間を省くことができる。
また、設定手段31aは、操作入力部38からのオペレータによる操作入力信号、物品のサイズ、ラベルのサイズ、印字項目などに基づいて、ラベルの第1の領域Laと第2の領域Lbを設定してもよい。こうすることで、オペレータの操作により、ラベルの第1の領域Laと第2の領域Lbそれぞれを所望の位置となるように設定することができる。
貼付制御部31bは、ラベルLの第2の領域Lbを物品Wの被貼付面Waからはみ出すように、貼付手段であるラベル貼付部41により物品Wの被貼付面WaにラベルLの第1の領域Laを貼付する制御を行う。
ラベル発行部40、ラベル貼付部41、貼付駆動部42などについては、上述したので説明を省略する。
図5は、本発明の実施形態に係るラベル貼付装置100の台紙レスラベルLの一例を示す図であり、詳細には、図5(a)は短いラベル長の台紙レスラベルL1、図5(c)は長いラベル長の台紙レスラベルL2の一例を示す図である。
各台紙レスラベルL1、L2の幅X1は一定値に規定されている。各台紙レスラベルL1、L2は、それぞれ印字発行方向に沿った各長さ(ラベル長)Y1は、バーコード迄の上面貼付領域とバーコードの下方の側面貼付領域に印字する商品に含まれる添加物や原材料の量によって長さが可変となる。従って、各ラベルの長さY1は、ラベルに印字される印字データの大きさなどにより規定される。なお、図5の各台紙レスラベルL1、L2におけるLCは上面貼付領域における略中心座標である。
図6は、本発明の実施形態に係るラベル貼付装置のラベルと貼付対象物の位置関係の一例を示す図である。
図6に示したように、ラベル貼付装置は、横の長さ(横幅)X0、縦の長さ(奥行き)Y0の大きさの物品W(トレイ)にラベルLを貼付する。ラベル貼付データファイルにはトレイ端部からラベル中央部までの距離データ(X2、Y2)が設定されている。例えば、トレイ上におけるラベル貼付位置は、トレイの隣り合う辺(端部)からラベル中心までの距離で、例えば、横幅:200mm、縦幅:150mmのトレイで、X2:30mm、Y2:130mmが設定される。この場合、トレイ上におけるラベルの外周縁とトレイの端部との間には空白の距離(S1)が存在する。
また、貼付手段の移動距離(水平移動距離データ)Xは、予め入力設定されたトレイ端部からラベル中央部までの距離データ(X2、Y2)と、包装過程でトレイの横幅が検知された際に算出される。その算出された移動距離XとタイミングデータTとに基づいてラベル貼付制御が行われる。但し、使用するトレイファイルをラベル貼付データファイルと関連付けるようにして、包装動作前に移動距離XとタイミングデータTとを算出するようにしてもよい。つまり、トレイは商品載置部12の中心に置かれ、トレイの横幅(L)と、トレイ端部からラベル中央までの距離X2が分かるので、移動距離Xが決定される。
制御部31は、トレイ上のラベル貼付位置(LC)の座標を算出することにより、LbにおけるY3の長さを算出すことができ、Y3の値が零より小さい値(負数)である場合、商品上面の被貼付面の端部からラベルLがはみ出すと判断する。Y3の値が零より大きい(正数)である場合、商品上面の被貼付面内にラベルLが貼付されると判断する。従って、可変長に印字される台紙レスラベルの発行方向の長さ(印字イメージ長)と、予め設定された、X2、Y2,S1の設定値の大きさとによって、可変長に印字された台紙レスラベルが貼付された時に商品端部より側面貼付領域Lbがはみ出すか否かが決定する。
次に、図7(a)、図7(b)、図7(c)を参照しながら、可変長ラベルとラベル貼付対象物の物品Wについて説明する。
図7(a)に示したように、短いラベルLを、物品Wの上面の被貼付面Waに貼付する場合、ラベルLの端部が商品上面の被貼付面Waからはみ出さずに貼付される。
上述したように、比較的長いラベルLは、物品Wの上面の被貼付面Waに、ラベル貼付部41により貼付される上面貼付領域Laと、物品Wの側面Wbに貼付される側面貼付領域Lbと、その上面貼付領域Laと側面貼付領域Lbとの間に折曲部LLとを有する。
図7(b)に示したように、比較的長いラベルLを、物品Wの上面の被貼付面Waに貼付する場合、ラベルLの上面貼付領域Laが物品Wの上面の被貼付面Waに貼付され、ラベルLの折曲部LLが、物品Wの上面の被貼付面Waの端部に位置するように配置され、ラベルLの側面貼付領域Lbが物品Wの上面の被貼付面Waの端部からはみ出た状態となる。
次に、図7(c)に示したように、ラベルLを略L字形状に折曲部LLで折り曲げると、ラベルLの側面貼付領域Lbが物品Wの側面Wbに貼付された状態となる。
尚、さらに長いラベルLを物品Wに貼付する場合、ラベルを略U字形状に折り曲げて物品Wの底面にまで貼付することとなる。
<ラベル貼付装置100の動作の一例>
次に、本発明の実施形態に係るラベル貼付装置100の動作の一例を図1,図2,図4,図11〜13等を参照しながら説明する。図11はラベルフォーマットのイメージと印字ラベルの一例を示す図である。図12は本発明の実施形態に係るラベル貼付装置の動作の一例を示すフローチャートである。図13はラベル貼付装置の制御部によるドットデータへの展開ルーチンの動作の一例を示すフローチャートである。
ステップS1において、制御部31は、RAM34を参照し、ラベル発行を行う値付モードであるか否かを判断する。制御部31は、値付モードでない(NO)と判断した場合、ステップS2に進み、値付けモードであると判断(YES)した場合、ステップS3に進む。
ステップS2において、制御部31は、設定モードでのファイルデータ設定や、レポートモードでの実績レポート出力や、メンテナンスモードでのメンテナンス等の制御(その他の処理)を行い、ステップS1の処理に進む。
ステップS3において、制御部31は、操作者(オペレータ)による表示操作部4の操作に応じて、印字する商品の品番などを記憶部32などから読み出す。商品ファイルにはラベルフォーマット番号、トレイフィーマット番号が関連付けて記憶されているので、例えば、ラベルフォーマット番号1が商品ファイルの特定された品番に設定されている場合、制御部31は、フォーマット番号1によって特定されるラベル長データをはじめとする各印字項目の印字領域情報のフォーマットデータを読み出す処理を行う。尚、フォーマット番号1によって特定されるフォーマットデータにおいて、品名は3行分、添加物は4行分の印字範囲があるものとする(図11(a)参照)。また、品番に設定されているトレイフォーマット番号により、トレイファイルに設定されているトレイNo.が読み出され、使用するトレイの横幅、高さ、奥行き長さや、ラベルの貼付位置(X0、Y0)、貼付部の装置における水平移動距離Xや、貼付部が降下するタイミング、貼付部を90°回転するか、あるいは180°回転するかの情報等が読み出される。
また、品番0001が指定された時には、値付けする商品の商品データとして、品番0001によって特定される商品の商品データ(例えば、品名、値段、添加物等)が呼び出される。尚、品番0001によって特定される商品の添加物は、それぞれ1行分の印字データ量であるものとする(図8参照)。
ステップS4において、制御部31は、呼び出したフォーマットに従って、呼び出した商品データの印字データを、ドットデータに展開する処理を行う。尚、ドットデータの展開処理の詳細については、図13で説明する。ステップS3で呼び出されたベルフォーマットエリアのラベル長データと、後述の図13のステップS28で用紙搬送方向の印字位置を上方に詰める場合、制御部31は、詰める行数分減算し、ラベル長を算出する。つまり、基準のラベル長はS3で読み出され、一文字分の文字の高さは予め決められており、また、印字の排出方向における文字と文字との行間の長さも予め定められているので、詰めた行数の長さを算出し、発行するラベル長も算出することができる。
ステップS5において、制御部31は、物品のサイズ、ラベル長、印字項目などに基づいて、ラベルの第1の領域Laと第2の領域Lbとを設定する。詳細には、ラベル貼付部41によりラベルが貼付される物品Wの被貼付面(上面など)に貼付されるラベルの第1の領域Laと、ラベルの第2の領域Lbとを設定する。
詳細には、第1の領域Laは、ラベルの全領域のうち、ラベル貼付部41により物品Wの被貼付面Waに貼付される領域である。第2の領域Lbは、その被貼付面からはみ出す領域である。
第1の領域Laには、印字項目のうち重要度の高い印字項目が印字され、詳細には、例えば、商品の品名、値段、バーコードなどが印字される。第2の領域Lbには、印字項目のうち重要度の低い印字項目が印字され、詳細には、例えば、商品の原材料、添加物などが印字される。
ステップS6において、制御部31は、ストレッチフィルム包装機の商品載置部12の計量部50に載置された物品W(商品)の計量が安定したことを示す信号の入力の有無を判断する。計量安定信号の入力がない(NO)場合、制御部31は、安定信号の入力があるまで判断を繰り返し、計量安定信号の入力がある(YES)場合、ステップS7の処理に進む。
ステップS7において、制御部31は、ステップS4で展開したドットデータに基づいて、サーマルヘッド25bとプラテンローラとを制御し、台紙レスラベルテープへの印字処理を行う。そして、ステップS4で算出されたラベル長さデータを包装機構制御部102Eへ送信する。
ステップS8において、制御部31は、カッターを制御することで、台紙レスラベルテープを切断し、枚葉状の台紙レスラベルを発行する。例えば、制御部31は、ステップS3でフォーマット番号1のフォーマットを呼び出し、ステップS4で品番0001の商品の商品データを呼び出していた場合、図11(b)に示すようなラベルを発行する処理を行う。
ステップS9において、制御部31は、ステップS3で読み出された印字項目などを含む印字フォーマット情報、トレイサイズを含むトレイフォーマット情報、ステップS4で算出されたラベル長(ラベルサイズ)、などに基づき、ラベル貼付部41の移動距離(X)、下降タイミング(T)を特定し、印字からラベル貼付までにかかる時間を算出する。
ステップS10において、制御部31は、上記算出した、印字からラベル貼付までにかかる時間を示す情報を包装機構制御部102Eに送信する処理を行う。
ステップS11において、制御部31は、ラベル貼付部41のラベル吸着部をラベル発行部40のラベル発行口へ移動させる。
ステップS12において、制御部31は、ラベル発行口に保持されたラベルLをラベル吸着部C1が吸着し、吸着後、ラベル吸着部を待機位置へ移動する処理を行う。
ステップS13において、前記商品ファイルのトレイフォーマットに設定されたトレイ番号に対し、ラベルを0°、または、90°または180°回転のフラグ設定に基づいてラベル吸着部C1を回転させる。例えば、品番0001のトレイフォーマットにトレイ番号1が設定され、そのトレイ番号1はトレイファイルで90°回転有りのフラグが設定されているため、ラベル貼付部41のラベル吸着部は90°回転される(図8、図10参照)。
ステップS14において、制御部31は、ラベル貼付部41のラベル吸着部を待機位置から下降を開始させ、物品Wとしての包装物にラベルを貼付する処理を行う。制御部31は、基準のラベル長に対する長短差により下降のタイミングを早くする、又は、遅くする。
ステップS15において、制御部31は、ラベルの第2の領域Lbを物品Wの被貼付面Waからはみ出した状態で、ラベルの第1の領域Laを物品の被貼付面Waに貼付する制御を行う。
ステップS16において、制御部31は、ラベル貼付部41のラベル吸着部により吸着保持する物品Wの上面に貼付されたか否かをセンサ(不図示)などの信号にて判断する。制御部31によるラベル貼付の判断は、ラベル貼付センサー(不図示)の検出信号に基づいて行われる。そして、ラベル貼付が確認されるまで繰り返し検出動作が行われ、制御部31が、ラベル貼付を検知した場合、ステップS17の処理に進む。
ステップS17…制御部31は、ラベル貼付部41を上昇させた後、ラベル貼付部41を初期位置に移動させて、次のラベル貼付のために待機させる処理を行う。
次に、図13を参照しながら、ラベル貼付装置によるドットデータへの展開ルーチンの動作の一例を説明する。
ステップS21において、制御部31は、図12のステップS3で呼び出したラベルフォーマットデータの中で、判断処理(ステップS22〜ステップS25の各判断処理のうち少なくともステップS22の判断処理)がされていない、用紙搬送方向に対して最も上流側の印字項目を検索する。例えば、上記判断処理の初回であれば、最も上流側の印字項目は「商品名」となる。
ステップS22において、制御部31は、ステップS21で検索した印字項目が「品名」であるか否かを判断し、判断結果が「品名」でない(NO)の場合、ステップS23の処理に進む。
ステップS23において、制御部31は、印字項目が「添加物」であるか否かを判断し、判断結果が「添加物」でない(NO)の場合、ステップS24の処理に進む。
ステップS24において、制御部31は、印字項目が「原材料」であるか否かを判断し、判断結果が「原材料」でない(NO)の場合、ステップS25の処理に進む。
ステップS25において、制御部31は印字項目が「メッセージ」であるか否かを判断する。
尚、ステップS22〜S25において判断する「品名」、「添加物」、「原材料」、「メッセージ」の各印字項目は、それぞれの印字データ量に応じて、用紙搬送方向の印字範囲(高さ)を変化させる印字項目として予め定めたものである。より詳細には、上記各印字項目は、用紙搬送方向の印字範囲(例えば行数)に対し、用紙搬送方向の印字データ量(例えば行数)が少ない場合、当該印字範囲を小さく(短く)させる印字項目として予め定めたものである。
ステップS26において、ステップS21で検索した印字項目が、上記「品名」、「添加物」、「原材料」、「メッセージ」の何れかに該当する場合(ステップS22:YES、ステップS23:YES、ステップS24:YES、ステップS25:YES)には、その印字項目について該当する印字データが、ラベルフォーマットデータの当該印字項目の高さ(用紙搬送方向の印字範囲)を満たすか否かを制御部31が判断する。つまり、ステップS22〜S25においてYESとなった各印字項目について、ステップS3で呼び出したラベルフォーマットデータの高さ(用紙搬送方向の印字範囲)と、ステップS4で呼び出した商品データにおける用紙搬送方向の印字データ量とを比較し、高さに対し印字データ量が少ない場合には満たさないと判断し、少なくない場合には満たすと判断する。例えば、印字項目「品名」の場合、用紙搬送方向の印字範囲(高さ)は3行分であるのに対し、印字データは1行分と少ないため、満たさないと判断される。
ステップS27において、制御部31は、ステップS26で印字データが、ラベルフォーマットデータの該当印字項目の高さを満たさない(NO)と判断した場合には、満たさない部分と(余裕の高さ部分)と用紙搬送方向との位置が重なる他の印字項目(ステップS3で呼び出したラベルフォーマットデータの他の印字項目)の印字データがあるか否かを判断する。すなわち、制御部31は、満たさない部分(余裕の高さ部分)と高さ位置が重なる印字データの他の印字項目があるかを判断する。即ち、呼び出したラベルフォーマットデータの他の印字項目の印字データであって、余裕の高さ部分に印字する印字データがあるかを判断する。例えば、印字項目「品名」の場合、用紙搬送方向の印字範囲(高さ)は3行分、印字データは1行分であるため、満たさない部分(余裕の高さ部分)は2行分である為、「バーコード」、「値段」、「単位」、「添加物」、「店名」の各印字項目の印字データであって、当該2行分の部分に印字する印字データがあるか否かを判断する。
つまり、ステップS27では、印字項目が用紙搬送方向に並列に配置されているようなフォーマットデータが、ステップS3で呼び出された場合、当該並列に配置された一の印字項目について満たさない部分(余裕の高さ部分)があったときに、当該フォーマットデータにおいて、当該並列に配置された他の印字項目の印字データが当該満たさない部分に印字されることになっているかどうかを制御部31が判断する。
ステップS28において、制御部31は、高さ位置が重なる印字データの他の印字項目がない(NO)と判断した場合、高さ範囲の満たさない部分(余裕分)、呼び出したフォーマットデータ中の印字位置順において以降の全項目の用紙搬送方向の位置データを、上方に詰めるように減算して位置を変更する。例えば、ステップS26で印字項目「品名」について判断した場合、バーコード、値段、単位、添加物、店名の各印字項目の用紙搬送方向の位置データは、「品名」の2行分小さくなる。即ち、当該各印字項目は、用紙搬送方向に対して、「品名」の2行分上流に詰めて印刷されるようにする。また、ラベル長データも「品名」の2行分短くする。
ステップS29において、制御部31は、呼び出したラベルフォーマットデータの全項目について処理したか否かを判断し、全項目について処理していない(NO)の場合、ステップS21の処理に進み、呼び出したラベルフォーマットデータの全項目について処理した(YES)の場合、ステップS30の処理に進む。
ステップS30において、制御部31は、ステップS21で検索した印字項目について、呼び出した商品データエリアの同じ項目の商品データを、その印字範囲の左上詰めで、ドット展開エリアにドットデータに変換して書き込む。この際、呼び出したフォーマットエリアのフォーマットデータの位置、フォントデータに基づいて行い、図12のメインルーチンに進む。メインルーチンに戻る際、フォーマット番号1、品番0001が入力されていた場合、制御部31は、図11(b)に示したように、ドットデータを展開する。つまり、品名以降の印字項目は、「品名」の2行分、上方に移動し、さらに、「添加物」以降である「店名」は、「添加物」の3行分、上方に移動する。そして、呼び出したラベルフォーマットデータのラベル長データは、「品名」の2行分と、「添加物」の3行分、短くなる。
図5(a)、図5(b)は、ラベル長が変わる場合の例を、より具体的な例を用いて説明する図である。
いずれも「品名」が「天ぷら盛り合わせ」で同じであるが、その盛り合わせの点数の相違により「添加物」のデータ量が異なる例を示し、図5(a)のラベルは印字項目「添加物」のデータ量が3行、図5(b)のラベルは同じ印字項目「添加物」のデータ量が6行で、例えば図9に示すフォーマット番号1のフォーマットに対しては、図5(a)のラベルは、印字項目「品名」について2行分、印字項目「添加物」について1行分の余裕があり、合計3行分が詰めて印字される。従って、フォーマット番号1の設定されたラベル長よりも3行分短いラベルとなる。そして、フォーマット番号1には、その基準となるラベル長が設定されており、前記のように一文字分の文字の高さ、一行の行間の長さは予め決まっているので、3行分の長さが短くなった場合に短縮される長さが分かり、読み出されたフォーマットにおけるラベル長に基づき発行するラベル長を算出することができる。
また、図5(b)のラベルは、印字項目「品名」について2行分の余裕、印字項目「添加物」については2行分の超過があり、結果、余裕分と超過分の相殺によりフォーマット番号1の設定されたラベル長と略同じ長さのラベルとなる。
以上、説明したように、本発明の実施形態に係るラベル貼付装置100は、ラベル発行部40から発行されたラベルをラベル吸着部で吸着保持し、ラベル貼付対象の物品にラベルを貼付する貼付手段であるラベル貼付部41と、ラベル貼付対象の物品のサイズ、ラベルのサイズ、及び、印字項目を記憶する記憶部32と、制御部31と、を有する。制御部31は、物品のサイズ、ラベルのサイズ、及び、印字項目に基づいて、ラベルの全領域のうち、ラベル貼付部41により物品の被貼付面Waに貼付される第1の領域Laと、その被貼付面Waからはみ出す第2の領域Lbとを設定する設定手段31aと、ラベルの第2の領域Lbを物品の被貼付面Waからはみ出すように、ラベル貼付部41により物品の被貼付面Waにラベルの第1の領域Laを貼付する制御を行う貼付制御部31bと、を有する。
このように、物品上面のラベルにより隠れる面積が少なくなり、且つ、多くの情報を記載したラベルを発行して、物品に貼付可能な、簡単な構造のラベル貼付装置を提供することができる。また、1枚のラベルを用いて、オペレータなどにより手貼りされるラベル領域を物品の被貼付面Waからはみ出した状態で、物品の被貼付面Waにラベルを貼付することができる、簡単な構造のラベル貼付装置を提供することができる。
オペレータなどは、物品Wの被貼付面Waからはみ出した、ラベルの第2の領域Lbを手などで折り曲げて、物品Wの側面Wbなどに貼付する。尚、さらに長いラベルLを物品Wに貼付する場合、ラベルを略U字形状に折り曲げて物品Wの底面にまで貼付してもよい。
また、本発明の実施形態では、制御部31の制御により、ラベル発行部40により発行されるラベルLは、第1の領域Laに印字項目のうち重要度の高い印字項目、例えば、価格情報(値段)や商品名、バーコードなどが印字され、第2の領域Lbには重要度の低い印字項目、詳細には、少なくとも価格情報は含まず、物品(商品)の原材料、添加物などが印字される。ラベル貼付装置100の貼付制御部31bは、ラベルの第2の領域Lbを物品の被貼付面Waからはみ出すように、ラベル貼付部41(貼付手段)によりラベルLの第1の領域Laを物品Wの被貼付面Waに貼付する制御を行う。オペレータなどは、物品Wの被貼付面Waからはみ出した、ラベルの第2の領域Lbを手などで折り曲げて、物品Wの側面Wbなどに貼付する。
このため、1枚のラベルで、物品の表面側に商品名や値段などの重要度の高い印字項目を印字したラベル領域を商品の被貼付面(表面)に貼付し、原材料、添加物などの比較的重要度の低い印字項目を印字したラベル領域を、上記被貼付面と異なる面に、簡単に貼付することができるラベル貼付装置100を提供することができる。
また、本発明の実施形態では、制御部31は、ラベル発行部40に、ラベルLの第1の領域Laと第2の領域Lbとの境界を示す印LMを印字するように制御を行う(図5参照)。このラベルLの第1の領域Laと第2の領域Lbとの境界を示す印LMは、点線、丸印、三角印などの所定のマークである。
ラベルLの第1の領域Laと第2の領域Lbとの境界部分に上記マークを印刷することで、この境界部分を折曲部LLであるとオペレータに認識させることができる。
尚、上記境界部分のマークは、印刷しなくともよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
また、上述の各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。
また、各図の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
<第1の具体例>
上述した実施形態では、ラベルが比較的長く、ラベルの下部分に添加物の名称などを印字した場合、ラベルの上部分をラベル貼付対象の物品(トレイなど)の上面に貼付し、ラベルの下部分を手などで折返し、ラベル貼付対象の物品(トレイなど)の側面や底面などに貼付した。
ラベルが比較的短く、ラベルの下部分に添加物の名称などを印字しない場合、ラベル貼付装置は、シームレスにラベル貼付対象の物品の上面にラベルを貼付した。
このラベルの貼付位置の基準は、ラベル貼付対象の物品(トレイなど)のエッジである。
しかしながら、タック紙のラベルを貼付する場合、ラベル貼付対象の物品(トレイなど)の下端を貼付位置の基準とするのではなく、ラベル貼付対象の物品(トレイなど)の上下左右の辺から一定距離の貼り付け位置(以下貼り付けシロ)に、タック紙のラベルを貼付する。つまり、ラベルの貼付位置の基準に相違がある。
本発明の第1の具体例に係るラベル貼付装置を説明する。本具体例に係るラベル貼付装置は、タック紙の折返し用ラベルの貼り付け動作と、通常のラベルの貼り付け動作を切り替えて行う。
折返し用ラベルとは、例えば、ライナレスラベルの上面の下部分に添加物等が印字され、ラベルの上部分がラベル貼付対象の物品(トレイなど)の上面に貼付され、ラベルの下部分がラベル貼付対象の物品(トレイなど)の側面や裏面などに折返して貼り付けられるラベルである。
ラベルの折り返し部分に対応する寸法が、タック紙のラベルの貼り付けシロ寸法より小さい場合、ラベル貼付装置は、ラベル貼付対象の物品(トレイなど)の上面のみに貼付する(納めてしまう)ように制御する。また、ラベル貼付装置は、貼り付けシロよりも折り返し寸法が長い場合、折り返し位置をトレイエッジとする。
詳細には、ラベル設定画面などでラベルに関する設定を行う際、ラベルの折り返しY座標(mm)が一定値未満に設定された場合、ラベル貼付装置の制御部は、その設定を無効とする処理、または、ラベルを折り返さずにラベル貼付対象の物品(トレイなど)の上面に納まるように、ラベル位置を調整する処理を行う。
つまり、本具体例に係るラベル貼付装置では、タック紙に関するラベル貼付処理の場合、貼り付け位置の設定を煩雑に行うことなく、容易に、折り返し位置およびタック紙のラベル貼り付け位置を設定することができる。
<第2の具体例>
本発明の第2の具体例に係るラベル貼付装置は、例えば、排出方向に対して横長のラベル貼付対象の物品(トレイなど)において、その物品の短辺からはみ出すように、縦長のラベルを90°回転させて貼付する制御を行う。
このように、本具体例に係るラベル貼付装置は、簡単にラベルの縦貼りを行うことができる。
<第3の具体例>
本発明の第3の具体例に係るラベル貼付装置の動作を説明する。
ラベル貼付装置は、ラベルの貼付対象の物品(トレイなど)ラベルの貼付位置を右上、右下、左上、左下のいずれかに設定可能である。
長いラベルを、貼付対象の物品(トレイなど)の左下または右下に貼付する設定で、且つ、長いラベルが物品の下辺からはみ出すように貼付するように、折り返し(はみ出し)設定が行われた状態で、ラベルの貼付位置を、ラベル貼付対象の物品(トレイなど)の右上または左上に変更する場合、ラベル貼付装置の制御部は、上記折り返し(はみだし設定)設定を無効とし、ラベルをラベル貼付対象の物品(トレイなど)からはみ出ないように貼付する制御を行う。
このように、本具体例に係るラベル貼付装置は、折り返し(はみ出し)設定がなされ、ラベル貼付対象の物品(トレイなど)の右上または左上をラベル貼付位置とした場合に、煩雑な操作を行うことなく、折り返し(はみだし設定)設定を無効とし、ラベルを物品からはみ出ないように貼付することができる。
<第4の具体例>
図14は本発明に係るラベル貼付装置で用いられるラベルフォーマットイメージおよび境界位置を示す折返し線の一例を示す図である。
本具体例に係るラベル貼付装置において、印字情報記憶部としての記憶部32は、印字データ、ラベルフォーマットイメージを記憶する。ラベル発行部40は、記憶部32に記憶されている印字データおよびラベルフォーマットイメージに基づいてラベルを発行する。表示部39は、ラベルフォーマットイメージ上において第1の領域と第2の領域の境界位置、詳細には、境界位置を示す折返し線72を表示する。例えば、操作入力部38により折返し線表示/非表示ボタン71(図14参照)が操作された場合、制御部31は折返し線72の表示または非表示を表示部39に行わせる。
設定手段31aは、操作入力部38からの出力、詳細には操作入力部38からのオペレータによる操作入力信号に基づいて、表示部39により表示される境界位置、詳細には、境界位置を示す折返し線72をラベルフォーマットイメージ上で移動可能とし、移動した境界位置を示す折返し線72に対応した位置に基いて境界位置を設定する処理を行う。
詳細には、オペレータによるタッチパネルやキーボードなどの操作入力部38を操作した場合、制御部31は、その操作入力部38の入力に基づいて、境界位置を示す折返し線72をラベルフォーマットイメージ上で移動させる処理を行う。
つまり、本具体例に係るラベル貼付装置は、ラベルフォーマットイメージ上で、境界位置を示す折返し線72を移動させて設定したY座標を、新たなラベル折返し線のY座標(mm)の数値として容易に設定することができる。
すなわち、本具体例に係るラベル貼付装置は、目視により簡単に折返し線の位置を容易に設定可能である。
1 搬送手段(ベルトコンベア)
4 表示操作部(タッチパネル)
5 フィルムフィード機構
8 排出プッシャ(プッシャ)
11 ストレッチ包装部
12 商品載置部
13 プッシャコンベア
16 包装部
17 フィルムロール
21 台紙レスラベルロール
21’ ラベル用紙
25 印字部
25a プラテンローラ
25b サーマルヘッド
25c ステッピングモータ
26 切断手段
31 制御部(CPU)
31a 設定手段
31b 貼付制御部
32 記憶部
33 ROM
34 RAM
35 第1の物品検出センサ
36 第2の物品検出センサ
38 操作入力部
39 表示部
40 ラベル発行部
40E ラベル発行貼付部
41 ラベル貼付部(貼付手段)
42 貼付駆動部
43 搬送駆動部
50 計量部
59 商品検出センサ
61 CPU
62 ROM
63 RAM
64 操作部
66 機構駆動部
100 ラベル貼付装置
102 ストレッチ包装機
102E 包装機構制御部
La 第1の領域(上面貼付領域)
Lb 第2の領域(側面貼付領域)
W 物品(商品)

Claims (4)

  1. ラベル発行部から発行されたラベルをラベル吸着部で吸着保持し、ラベル貼付対象の物品に前記ラベルを貼付する貼付手段を備えるラベル貼付装置であって、
    前記ラベルの全領域のうち、前記貼付手段により前記物品の被貼付面に貼付される第1の領域と、該被貼付面からはみ出す第2の領域とを設定する設定手段と、
    前記ラベルの前記第2の領域を前記物品の前記被貼付面からはみ出すように、前記貼付手段を制御する貼付制御部と、を有し、
    前記貼付制御部は、ラベルの貼付位置を、前記物品の被貼付面の右上、右下、左上、左下のいずれかに設定可能であり、前記物品の前記左下または前記右下にラベルを貼付する設定で、且つ、前記ラベルを前記物品の下辺からはみ出すように貼付する、はみ出し設定が行われた状態から、前記ラベルの貼付位置を、前記物品の前記右上または前記左上に変更する場合、前記ラベルのはみ出し設定を無効にして、前記物品の前記被貼付面から前記ラベルをはみ出さずに、前記ラベルを前記物品に貼付するように、前記貼付手段を制御することを特徴とするラベル貼付装置。
  2. 前記貼付制御部は、横長の前記物品に、縦長のラベルを貼付する場合、前記横長の前記物品の短辺から前記ラベルがはみ出すように、前記縦長のラベルを90°回転させて前記物品に貼付する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のラベル貼付装置。
  3. 前記貼付制御部は、前記ラベルの折り返し部分に対応する寸法がラベルの貼り付けシロ寸法より小さい場合、前記ラベルを折り返さずに前記物品の上面のみに貼付するように制御することを特徴とする請求項1または2に記載のラベル貼付装置。
  4. 求項1から請求項3の何れか1項に記載のラベル貼付装置と、包装部とを有する包装機
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