JP6359837B2 - 排水部材及びそれを用いた車両用空調装置 - Google Patents

排水部材及びそれを用いた車両用空調装置 Download PDF

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Description

本発明は、排水部材及びそれを用いた車両用空調装置に関するものである。
一般に、自動車などで使用される車両用空調装置のケーシング内には、空気を冷却するための冷却用熱交換器が設けられている。この冷却用熱交換器により空気が冷却されると、空気中に含まれる水分が凝縮して凝縮水が発生するため、ケーシングに排水口を形成し、排水口に排水部材を接続して、凝縮水を車室外に排出することが行われている。
特許文献1では、基端部が排水口に接続される排水管部の先端部に、車体パネル(車室壁)に形成された貫通孔に嵌合させる接続口部を接続し、この接続口部にシール部材を取り付けた排水部材が開示されている。
また、特許文献2では、クーリングユニット(車両用空調装置)のドレン口(排水口)に接続されるドレンホース(排水管部)に、車体パネルのグロメット取付穴(貫通孔)に嵌合する略円板状のグロメットが一体に設けられた排水部材が開示されている。グロメットの外周面には、グロメット取付穴に嵌合する外周溝が形成されており、グロメットにおける外周溝よりも先端側の部分は、車室外側から車体パネルに係合する円板状の外側係合部であり、基端側の部分は、車室内側から車体パネルに係合する円板状の内側係合部である。内側係合部の外径は、外側係合部の外径よりも大きく設定されており、ドレンホースとグロメットとは、弾性体により一体成形されている。
特開2010−76513号公報 特開2002−274162号公報
特許文献1の排水部材は、排水管部、接続口部及びシール部材から構成されているため、例えば排水管部及びシール部材をゴム等の柔らかい弾性体で成形し、接続口部を樹脂等の硬質材料で成形すれば、接続口部を貫通孔に確実に嵌合させながらシール性も確保できると考えられる。しかし、排水部材が上記複数の部材から構成されているため、排水部材の製造コストが高いという問題がある。
そこで、特許文献2に開示されるような、ドレンホースとグロメットとが一体成形された排水部材を使用することが考えられる。ここで、特許文献2の排水部材を貫通孔に嵌合させる場合には、ドレンホースの先端部を車室内側からグロメット取付穴に挿通して、グロメットの外側係合部をグロメット取付穴よりも車室外側へ押し出す必要がある。ところが、グロメットはドレンホースと一体成形され、弾性体からなるもので変形しやすいため、グロメットの外側係合部の一部がグロメット取付穴よりも車室内側に位置する半嵌合の状態となることが考えられる。グロメットが半嵌合の状態となると、車両走行中の振動等により、グロメットがグロメット取付穴から外れてしまう虞れがある。
そこで、作業者が特許文献2のグロメットをグロメット取付穴に確実に嵌合させるためには、グロメットの外側係合部の位置を車室外側から目視で確認し、外側係合部の一部が車室内側に位置している場合には、外側係合部全体が車室外側に位置するまで、車室外側からドレンホースの先端部を引っ張る必要がある。したがって、1人の作業者が、まずドレンホースの先端部を車室内側からグロメット取付穴に挿通した後、車室外側に回って外側係合部の位置を確認するか、又は車室内側と車室外側で2人の作業者が排水部材の組み付け作業を行う必要があり、組み付けコストが高くなってしまう。
また、組み立てライン上では、一般に複数の作業者が組み付け作業を行うが、特許文献2のような、半嵌合となりやすい排水部材を車室壁に組み付ける場合には、作業者間のばらつきにより、半嵌合の状態がより一層生じやすくなるという問題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、作業者が1人であっても、排水部材を確実かつ容易に車室壁に組み付けることができるようにすることにある。
上記の目的を達成するために、本発明では、弾性体からなる排水管部に、車室側から貫通孔の周縁部に係合する係合傘部と、車室側から貫通孔の周縁部に係合する係合爪部とを一体に設けるとともに、排水管部の周方向における係合爪部の形成範囲を非連続とし、かつ、係合傘部の形成範囲よりも狭くするようにした。
第1の発明は、ケーシング内の冷却用熱交換器で凝縮された凝縮水をケーシング外に排出する排水口を備える車両用空調装置の上記排水口に接続されるとともに、車室内外を仕切る車室壁に形成された貫通孔に挿通され、凝縮水を車室外に排出するための排水部材であって、
弾性体からなる排水管部と、
上記排水管部の外周面から上記貫通孔の周縁部よりも外側に突出するように一体に設けられ、上記車室壁の車室側から上記貫通孔の周縁部に係合する係合傘部と、
上記排水管部の外周面から上記貫通孔の周縁部よりも外側に突出するように一体に設けられ、上記車室壁の車室側から上記貫通孔の周縁部に係合する係合爪部と、を備え、
上記排水管部の周方向における上記係合爪部の形成範囲は非連続であって、上記係合傘部の形成範囲よりも狭いことを特徴とする。
この構成によれば、例えば車室内側(車室内外方向他方側)にいる作業者が排水部材を車室壁に組み付ける際に、まず排水部材の係合傘部を貫通孔の周縁部に当接させ、貫通孔から車室外側(車室内外方向一方側)に押し出すように、排水部材に力を加える。すると、係合傘部及び係合爪部が径方向内側に弾性変形して、貫通孔から車室外側へと押し出される。そして、車室外側に押し出された係合傘部及び係合爪部は、貫通孔の周縁部よりも外側に突出する形状に復元する。
次いで、作業者が排水部材を車室内側から引っ張るように力を加えると、係合爪部が貫通孔の周縁部に当接する。このとき、周方向における係合爪部の形成範囲は非連続であるため、係合爪部は径方向内側に容易に弾性変形し、貫通孔を通り抜けて車室内側へ引き入れられる。また、周方向における係合傘部の形成範囲は係合爪部の形成範囲よりも広いため、係合傘部は貫通孔の周縁部に当接しても、係合爪部に比べて径方向内側に弾性変形しにくい。したがって、係合傘部は貫通孔を通り抜けずに、車室外側に留まる。
そして、車室内側に引き入れられた係合爪部は、貫通孔の周縁部よりも外側に突出する形状に復元することとなるため、車室内側にいる作業者は、係合爪部が車室内側に完全に引き入れられたか否かを目視で確認することが可能である。また、周方向における係合爪部の形成範囲は非連続であるため、係合爪部を車室内側に引き入れた時点で、係合傘部の全体が車室外側に位置しているか否かを目視で確認することが可能である。
上述のように、車室内側からの作業のみで、係合傘部が車室外側から貫通孔の周縁部に係合し、係合爪部が車室内側から貫通孔の周縁部に係合するように、排水部材が車室壁に組み付けられるため、車室外側からの作業は不要である
第2の発明は、第1の発明において、上記係合傘部の側面のうち、上記係合爪部側の側面には、上記排水管部の径方向外側に行くほど上記係合爪部に近付くように傾斜する第1傾斜面が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、例えば係合傘部が車室外側に位置し、係合爪部が車室内側に位置するように、排水部材が車室壁に組み付けられた状態で、排水部材が車室内側へ引っ張られた場合、係合傘部の第1傾斜面が車室外側から貫通孔の周縁部に当接し、係合傘部が径方向外側に広がるように弾性変形する。したがって、係合傘部が車室外側から車室内側へ貫通孔を通り抜けるのは困難であり、係合傘部が車室外側から貫通孔の周縁部に係合した状態が保たれる
第3の発明は、第1又は第2の発明において、上記係合爪部の側面のうち、上記係合傘部と逆側の側面には、上記排水管部の径方向外側に行くほど上記係合傘部に近付くように傾斜する第2傾斜面が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、例えば車室内側にいる作業者が、係合傘部及び係合爪部を車室外側へ一旦押し出した後、車室内側に引き入れる際に、第2傾斜面が貫通孔の周縁部に当接するため、係合爪部は徐々に径方向内側に弾性変形して、スムーズに貫通孔を通り抜ける
第4の発明は、第1〜第3のいずれか1つの発明において、上記係合傘部は、上記排水管部の外周面において、全周に設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、係合傘部は、貫通孔の周縁部の全周に亘って、貫通孔の周縁部よりも外側に突出することになる。ここで、係合傘部は排水管部に一体に設けられ、弾性体からなるものであるため、貫通孔の周縁部に密着しやすい。したがって、貫通孔の周縁部の全周に亘って、係合傘部がシール材としての役割を果たすため、車室外側から車室内側への雨水等の浸入が抑制される。
第5の発明は、第1〜第4のいずれか1つの発明において、上記排水管部における上記係合傘部よりも上記係合爪部寄りの外周面には、上記係合傘部に連なる凹部が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、例えば車室内側にいる作業者が係合傘部を貫通孔から車室外側へ押し出す際に、係合傘部が車室内側かつ径方向内側に弾性変形することが容易となるため、より小さな力で係合傘部を車室外側へ押し出すことが可能である
第1の発明によると、弾性体からなる排水管部に、車室内側から貫通孔の周縁部に係合する係合傘部と、車室側から貫通孔の周縁部に係合する係合爪部とを一体に設けるとともに、排水管部の周方向における係合爪部の形成範囲を非連続とし、かつ、係合傘部の形成範囲よりも狭くするようにしたので、作業者が1人であっても、排水部材を確実かつ容易に車室壁に組み付けることができる。
第2の発明によると、係合傘部の側面のうち係合爪部側の側面に、第1傾斜面を形成したので、排水部材が車室壁に確実に組み付けられた状態が保たれる。
第3の発明によると、係合爪部の側面のうち、係合傘部と逆側の側面に、第2傾斜面を形成したので、排水部材をより容易に車室壁に組み付けることができる。
第4の発明によると、係合傘部を、排水管部の外周面の全周に亘って設けたので、雨水等が車室外側から車室内側に浸入することを抑制することができる。
第5の発明によると、排水管部の外周面に、係合傘部に連なる凹部を形成したので、排水部材をさらに容易に車室壁に組み付けることができる。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用空調装置の正面図である。 図2は、実施形態に係る排水部材の正面図である。 図3は、図2のIII矢視図である。 図4は、図2のIV矢視図である。 図5は、図2のV−V断面図である。 図6は、図2のVI−VI断面図である。 図7は、排水部材がフロアーパネルに組み付けられる前の状態を表す図6相当図である。 図8は、係合傘部並びに前側係合爪部、後側係合爪部及び下側係合爪部が貫通孔から車室外側へ押し出された状態を表す図6相当図である。 図9は、前側係合爪部、後側係合爪部及び下側係合爪部が貫通孔から車室内側へ引き入れられ、係合傘部が車室外側から貫通孔の周縁部に当接した状態を表す図6相当図である。 図10は、排水部材がフロアーパネルに組み付けられた状態を表す図6相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用空調装置1を示すものである。この車両用空調装置1のケーシング10内には、冷却用熱交換器(図示せず)や、加熱用熱交換器(図示せず)、各種ダンパ(図示せず)等が収容されている。車両用空調装置1は、車室内に設置されるものであり、冷却用熱交換器を通過し冷却された空気と、加熱用熱交換器を通過し加熱された空気とを、ケーシング10内でダンパにより混合し、自動車の車室内に送風することによって、車室内の温度を調整できるようになっている。
尚、以下の説明では、特に説明しない場合、「上側」、「下側」、「前側」、「後側」、「左側」及び「右側」の各方向は、それぞれ車両用空調装置1が車体に設置された状態を基準として定めている。すなわち、「上側」及び「下側」とはそれぞれ鉛直方向上側(図1における上側)及び鉛直方向下側(図1における下側)を示し、「前側」及び「後側」とはそれぞれ車両前後方向前側(図3における左側)及び車両前後方向後側(図3における右側)を示し、「左側」及び「右側」とはそれぞれ車幅方向左側(図1における右側)及び車幅方向右側(図1における左側)を示している。
車両用空調装置1において、冷却用熱交換器に空気を通過させると、空気中に含まれる水分が冷却により凝縮して凝縮水が生じ、冷却用熱交換器からケーシング10内の底部に凝縮水が落下する。この凝縮水を車室外側へ排出するため、ケーシング10の底部には、右側下方に向かって開口する排水口11が形成されており、この排水口11に、排水部材20が接続されている。
排水部材20は、排水口11に接続された上端部から略下方に延びており、排水部材20の下端部が、車室の床部を構成するフロアーパネルP(車室壁)に形成された貫通孔P1(図7等に示す)に車室内側から挿通されて、排水部材20がフロアーパネルPに組み付けられるようになっている。貫通孔P1は、フロアーパネルPの上方に膨出している部分(フロアートンネル)の側壁に形成されており、略水平方向に向かって開口している。
図1〜図4に示すように、排水部材20は、ゴム等の弾性体からなる排水管部21と、車室外側(車室内外方向一方側)から貫通孔P1の周縁部に係合する係合傘部22(第1係合部)と、車室内側(車室内外方向他方側)から貫通孔P1の周縁部に係合する前側係合爪部23(第2係合部)、後側係合爪部24(第2係合部)(図3等に示す)及び下側係合爪部25(第2係合部)と、を備え、係合傘部22並びに前側係合爪部23、後側係合爪部24及び下側係合爪部25は、排水管部21に一体に設けられている。
図1に示すように、排水管部21の基端部は排水部材20の上端部であって、排水管部21の先端部は排水部材20の下端部である。排水管部21の先端部には、左側に向かって開口する先端開口部21a(図3に示す)が形成されているため、凝縮水が、ケーシング10内から排水口11、排水管部21の内部及び貫通孔P1を通って先端開口部21aから車室外側へ排出されるように、排水部材20が構成されている。
排水管部21の基端部の近傍には、右側下方に向かって延びた後、左側下方に向かって屈曲する基端側屈曲部211が形成されている。排水管部21の上下方向における中央部の近傍には、左側下方に向かって延びた後、略下方に向かって屈曲する中央近傍屈曲部212が形成されている。排水管部21の先端部の近傍には、略下方に向かって延びた後、略左側に向かって屈曲する先端側屈曲部213が形成されている。したがって、図2にも示すように、排水管部21の先端部の中心軸線Xは略左右方向に延びている。先端側屈曲部213の外径は、排水管部21の上下方向中央部近傍よりも若干大径になっている。先端側屈曲部213における上側部分では、中心軸線Yは略上下方向に延びている。
尚、以下の説明では、特に説明しない場合、「軸線X方向」、「軸線Xの径方向」、「軸線Xの周方向」、「軸線X方向の先端側」、「軸線X方向の基端側」、「軸線Y方向」、「軸線Yの径方向」、「軸線Yの周方向」、「軸線Y方向の先端側」及び「軸線Y方向の基端側」の各方向は、それぞれ排水管部21を基準として定めている。すなわち、「軸線X方向」とは軸線Xに沿った方向を示し、「軸線Xの径方向」とは軸線Xに対して直交する方向を示し、「軸線Xの周方向」とは軸線X周りの周回方向を示し、「軸線X方向の先端側」とは排水管部21の軸線X方向の先端側(図2における略右側)を示し、「軸線X方向の基端側」とは排水管部21の軸線X方向の基端側(図2における略左側)を示している。また、「軸線Y方向」とは軸線Yに沿った方向を示し、「軸線Yの径方向」とは軸線Yに対して直交する方向を示し、「軸線Yの周方向」とは軸線Y周りの周回方向を示し、「軸線Y方向の先端側」とは排水管部21の軸線Y方向の先端側(図2における略下側)を示し、「軸線Y方向の基端側」とは排水管部21の軸線Y方向の基端側(図2における略上側)を示している。
図2〜図4に示すように、排水管部21の先端側屈曲部213の外周面には、排水管部21の軸線Yの径方向外側に突出し、軸線Y方向に延びる突条部214が、前側及び後側に2本ずつ、互いに平行に設けられている。
図2〜図6に示すように、係合傘部22は、排水管部21の先端部における外周面から軸線Xの径方向外側に突出するように、軸線Xの周方向全周に亘って設けられている。図2及び図6に示すように、係合傘部22は、軸線Xの径方向外側ほど軸線X方向の基端側に位置するように傾斜している。
係合傘部22の軸線X方向の先端部、すなわち排水部材20の軸線X方向の先端部の外径は、フロアーパネルPの貫通孔P1(図7等に示す)の内径よりも小さく設定されている。また、係合傘部22の突出方向先端側の縁部、すなわち軸線Xの径方向外側に位置する外側縁部221の径は、フロアーパネルPの貫通孔P1の内径よりも大きく設定されている。したがって、排水部材20をフロアーパネルPに組み付けた際に、係合傘部22は、貫通孔P1の周縁部よりも外側に突出するようになっている。
図2、図3、図5及び図6に示すように、係合傘部22の側面のうち軸線X方向の先端側の面は、軸線Xの径方向外側ほど軸線X方向の基端側に位置するように傾斜する傘部先端側傾斜面222である。また、図2、図4及び図6に示すように、係合傘部22の突出方向における側面のうち軸線X方向の基端側の面は、軸線Xの径方向外側ほど軸線X方向の基端側に位置するように(軸線Xの径方向外側ほど前側係合爪部23、後側係合爪部24及び下側係合爪部25に近付くように)傾斜する傘部基端側傾斜面223(第1傾斜面)である。
図2及び図6に示すように、排水管部21の外周面における係合傘部22よりも軸線X方向の基端側には、係合傘部22に連なる肉盗み部21b(凹部)が、軸線Xの周方向に複数形成されている。これら複数の肉盗み部21bは、後述する前側係合爪部23の連続部234、後側係合爪部24の連続部244(図6等に示す)、下側係合爪部25の連続部254及び上側突出部26の連続部263によって、軸線Xの周方向に互いに隔てられている。肉盗み部21bの軸線X方向の基端部は、係合傘部22の外側縁部221よりも軸線X方向において若干基端側に位置している。図6に示すように、肉盗み部21bが形成されている部分の排水管部21の肉厚は、肉盗み部21bよりも軸線X方向の基端側の排水管部21の肉厚よりも薄くなっている。この肉盗み部21bの形成により、係合傘部22の傘部基端側傾斜面223が肉盗み部21bに近付く方向に、係合傘部22が軸線X方向の基端側かつ軸線Xの径方向内側に向かって弾性変形することが容易となっている。
図2〜図6に示すように、前側係合爪部23、後側係合爪部24及び下側係合爪部25は、排水管部21の先端部近傍の外周面から、軸線Xの径方向外側に向かって突出するように設けられている。これら前側係合爪部23、後側係合爪部24及び下側係合爪部25は、軸線X方向において、係合傘部22と軸線Yの延長線との間に位置している。
図3〜図6に示すように、前側係合爪部23は、排水管部21の前側の外周面から、前方に向かって略水平に突出するように設けられている。後側係合爪部24は、排水管部21の後側の外周面から、後方に向かって略水平に突出するように設けられている。図2〜図4に示すように、下側係合爪部25は、排水管部21の下側の外周面から、下方に向かって突出するように設けられている。
したがって、図3及び図4に示すように、前側係合爪部23と後側係合爪部24は軸線Xの周方向に約180度の間隔を空けて設けられており、前側係合爪部23と下側係合爪部25は軸線Xの周方向に約90度の間隔を空けて設けられており、後側係合爪部24と下側係合爪部25は軸線Xの周方向に約90度の間隔を空けて設けられている。よって、軸線Xの周方向における前側係合爪部23、後側係合爪部24及び下側係合爪部25の形成範囲は非連続である。また、軸線Xの周方向における前側係合爪部23、後側係合爪部24及び下側係合爪部25の形成範囲の合計は、係合傘部22の形成範囲よりも狭くなるように設定されている。
尚、以下の説明では、前側係合爪部23について説明するが、後側係合爪部24及び下側係合爪部25については、排水管部21の外周面からの突出方向が前側係合爪部23と異なることを除けば、前側係合爪部23と同様の構成であることから、その詳細な説明は省略する。
図5及び図6に示すように、前側係合爪部23の突出方向先端部231は、係合傘部22の外側縁部221よりも軸線Xの径方向外側かつ軸線X方向の基端側に位置している。したがって、排水部材20をフロアーパネルP(図10等に示す)に組み付けた際に、前側係合爪部23は、貫通孔P1(図10等に示す)の周縁部よりも外側に突出するようになっている。
前側係合爪部23の軸線X方向の先端側の縁部は、軸線Xの径方向に延びる爪部先端側縁部232であって、軸線X方向における爪部先端側縁部232の位置は、肉盗み部21b(図6に示す)の軸線X方向の基端部の近傍にある。この爪部先端側縁部232と、係合傘部22の軸線X方向の基端側の縁部との間には、軸線X方向に、フロアーパネルP(図10等に示す)の保持される隙間が空いている。
前側係合爪部23の側面のうち、軸線X方向の基端側の面は、軸線Xの径方向外側ほど軸線X方向の先端側に位置するように(軸線Xの径方向外側ほど係合傘部22に近付くように)傾斜する爪部基端側傾斜面233(第2傾斜面)である。
図6に示すように、前側係合爪部23と係合傘部22との間には、爪部先端側縁部232と傘部基端側傾斜面223とに連なる連続部234が設けられている。連続部234における軸線Xの径方向外側の縁部の位置は、前側係合爪部23の突出方向先端部231及び係合傘部22の外側縁部221よりも軸線Xの径方向内側に位置している。軸線X方向における連続部234の位置は、肉盗み部21bの位置と対応している。
図2、図5及び図6に示すように、後側係合爪部24及び下側係合爪部25の突出方向先端部241,251は、前側係合爪部23の突出方向先端部231と同様に、係合傘部22の外側縁部221よりも軸線Xの径方向外側かつ軸線X方向の基端側に位置している。したがって、排水部材20をフロアーパネルP(図10等に示す)に組み付けた際に、後側係合爪部24及び下側係合爪部25も、前側係合爪部23と同様に、貫通孔P1(図10等に示す)の周縁部よりも外側に突出するようになっている。
また、図2及び図6に示すように、後側係合爪部24及び下側係合爪部25は、前側係合爪部23と同様に、爪部先端側縁部242,252及び爪部基端側傾斜面243,253(第2傾斜面)が形成され、爪部先端側縁部242,252と傘部基端側傾斜面223との間には、連続部244,254が設けられている。
図2に示すように、排水管部21の先端部近傍の上側の外周面には、軸線Xの径方向外側、すなわち上方に向かって突出する上側突出部26が設けられている。この上側突出部26は、係合傘部22よりも軸線X方向の基端側に位置しており、上側突出部26の軸線X方向の基端部は、排水管部21の先端側屈曲部213における軸線Y方向に延びている部分の左側の外周面に連なっている。
上側突出部26の突出方向先端部261は、係合傘部22の外側縁部221よりも軸線X方向の基端側かつ軸線Xの径方向外側に位置している。
上側突出部26の軸線X方向の先端側の縁部である上側突出部先端側縁部262は、軸線Xの径方向に延びている。この上側突出部先端側縁部262と、係合傘部22の軸線X方向の基端側の縁部との間には、爪部先端側縁部232と係合傘部22の軸線X方向の基端側の縁部との間と同様に、フロアーパネルP(図10等に示す)の保持される隙間が軸線X方向に空いている。
上側突出部26と係合傘部22との間には、上側突出部先端側縁部262と傘部基端側傾斜面223とに連なる連続部263が設けられている。連続部263における軸線Xの径方向外側の縁部の位置は、上側突出部26の突出方向先端部261及び係合傘部22の外側縁部221よりも軸線Xの径方向内側に位置している。軸線X方向における連続部263の位置は、肉盗み部21bの位置と対応している。
次に、上記のように構成された排水部材20をフロアーパネルPに組み付ける場合について説明する。まず、図1に示すように、車両用空調装置1の排水口11に排水部材20の上端部を接続した後、図7に示すように、排水管部21の先端開口部21aが車体内側からフロアーパネルPの貫通孔P1に対向するように、フロアーパネルPの近傍に排水管部21の先端部を配置する。
この状態から、作業者が排水管部21の突条部214に手を当て、排水管部21を前後方向から挟み込むように持って、排水管部21の軸線X方向の先端を貫通孔P1から車室外側へ出し、係合傘部22の傘部先端側傾斜面222を貫通孔P1の周縁部に車室内側から当接させる。このとき、係合傘部22の軸線X方向の先端部の外径は貫通孔P1の内径よりも小さいため、係合傘部22の軸線Xが貫通孔P1の中心から多少ずれていても、作業者は排水管部21の軸線X方向の先端を貫通孔P1から車室外側へ出し、係合傘部22を貫通孔P1の周縁部に当接させることができる。
そして、作業者が係合傘部22全体を車室外側に押し出すように排水管部21に力を加えると、このときの力によって、係合傘部22の傘部先端側傾斜面222が、貫通孔P1の周縁部から車室内側方向への力を受けて、係合傘部22が車室内側すなわち軸線X方向の基端側かつ軸線Xの径方向内側に向かって弾性変形する。
このとき、突条部214が滑り止めとしての役割を果たすため、作業者が係合傘部22を車室外側に押し出すように、排水管部21に力を加えることが容易である。また、排水管部21の外周面における係合傘部22よりも軸線X方向の基端側には、係合傘部22に連なる肉盗み部21bが軸線Xの周方向に複数形成されているため、係合傘部22の傘部基端側傾斜面223が肉盗み部21bに近付く方向に、係合傘部22が軸線X方向の基端側かつ軸線Xの径方向内側に向かって弾性変形することが容易である。また、傘部先端側傾斜面222は軸線Xの径方向外側に行くほど軸線X方向の基端側に位置するように傾斜しているため、係合傘部22は徐々に軸線Xの径方向内側に弾性変形して、スムーズに貫通孔P1を通り抜け、容易に車室外側へと押し出される。
次いで、作業者が、係合傘部22よりも軸線X方向の基端側に位置する前側係合爪部23、後側係合爪部24及び下側係合爪部25(図2等に示す)の爪部先端側縁部232,242,252(図2等に示す)を、車室内側から貫通孔P1の周縁部に当接させる。そして、作業者が前側係合爪部23、後側係合爪部24及び下側係合爪部25を車室外側に押し出すように排水管部21に力を加えると、このときの力によって、爪部先端側縁部232,242,252が貫通孔P1の周縁部から車室内側方向への力を受け、前側係合爪部23、後側係合爪部24及び下側係合爪部25が軸線Xの径方向内側に弾性変形し、貫通孔P1から車室外側へと押し出される。このときも、突条部214が滑り止めとしての役割を果たすため、作業者が前側係合爪部23、後側係合爪部24及び下側係合爪部25を車室外側に押し出すように、排水管部21に力を加えることが容易である。
そして、車室外側に押し出された係合傘部22並びに前側係合爪部23、後側係合爪部24及び下側係合爪部25は、貫通孔P1の周縁部よりも外側に突出する形状に復元する。このとき、図示しないが、上側突出部26(図2等に示す)の上側突出部先端側縁部262が貫通孔P1の周縁部に車室内側から当接し、排水部材20のフロアーパネルPに対する相対位置を規制するためのストッパーとして働くため、上側突出部26は車室内側に位置したままである。
次いで、図8に示すように、作業者が排水管部21を車室内側から引っ張り、前側係合爪部23、後側係合爪部24及び下側係合爪部25(図2等に示す)の爪部基端側傾斜面233,243,253(図2等に示す)を、貫通孔P1の周縁部に車室外側から当接させる。この状態で、作業者が車室内側から排水管部21を引っ張るようにさらに力を加えると、このときの力によって、爪部基端側傾斜面233,243,253が貫通孔P1の周縁部から車室外側方向への力を受けて、前側係合爪部23、後側係合爪部24及び下側係合爪部25は、車室外側、すなわち軸線X方向の先端側かつ軸線Xの径方向内側に向かって弾性変形する。
このときも、突条部214が滑り止めとしての役割を果たすため、作業者が排水管部21を車室内側から引っ張るように力を加えることが容易である。また、軸線Xの周方向における前側係合爪部23、後側係合爪部24及び下側係合爪部25(図3等に示す)の形成範囲は非連続であるため、前側係合爪部23、後側係合爪部24及び下側係合爪部25が軸線Xの径方向内側に弾性変形することが容易である。また、爪部基端側傾斜面233,243,253(図2等に示す)は軸線Xの径方向外側に行くほど軸線X方向の先端側に位置するように傾斜しているため、前側係合爪部23、後側係合爪部24及び下側係合爪部25は徐々に軸線Xの径方向内側に弾性変形して、スムーズに貫通孔P1を通り抜け、容易に車室内側へと引き入れられる。
そして、図9に示すように、車室内側に引き入れられた前側係合爪部23、後側係合爪部24及び下側係合爪部25(図2等に示す)が貫通孔P1の周縁部よりも外側に突出する形状に復元するとともに、係合傘部22の傘部基端側傾斜面223が車室外側から貫通孔P1の周縁部に当接する。
ここで、傘部基端側傾斜面223は、軸線Xの径方向外側ほど軸線X方向の基端側に位置するように傾斜しているため、排水管部21が車室内側へ引っ張られると、傘部基端側傾斜面223が貫通孔P1の周縁部に当接することにより、係合傘部22が軸線Xの径方向外側に広がるように弾性変形する。また、係合傘部22は排水管部21の外周面の全周に亘って設けられており、軸線Xの周方向における係合傘部22の形成範囲は前側係合爪部23、後側係合爪部24及び下側係合爪部25(図3等に示す)の形成範囲の合計よりも広いため、係合傘部22を貫通孔P1から車室内側へ引き入れるためには、前側係合爪部23、後側係合爪部24及び下側係合爪部25を貫通孔P1から車室内側へ引き入れたときよりも大きな力が必要である。したがって、係合傘部22は前側係合爪部23、後側係合爪部24及び下側係合爪部25よりも車室内側へ引き入れられにくいため、排水部材20は、係合傘部22が車室内側に位置するような誤った組み付け状態になり難い。
この状態では、前側係合爪部23、後側係合爪部24及び下側係合爪部25(図2等に示す)が車室内側に位置しているため、車室内側にいる作業者は、前側係合爪部23、後側係合爪部24及び下側係合爪部25が車室内側に完全に引き入れられたか否かを目視で確認することが可能である。また、軸線Xの周方向における前側係合爪部23、後側係合爪部24及び下側係合爪部25の形成範囲は非連続であるため、車室内側にいる作業者は、前側係合爪部23、後側係合爪部24及び下側係合爪部25を車室内側に引き入れた時点で、前側係合爪部23、後側係合爪部24及び下側係合爪部25の形成されていない部分(図4等に示す)から、貫通孔P1の周縁部を目視できる。したがって、作業者は係合傘部22が車室外側に位置しているか否かを目視で確認できる。
この状態で作業者が排水管部21を引っ張っている力を止めると、図10に示すように、係合傘部22が車室外側に位置してフロアーパネルPの貫通孔P1の周縁部に係合するとともに、前側係合爪部23、後側係合爪部24及び下側係合爪部25(図2等に示す)並びに上側突出部26(図2等に示す)が車室内側に位置して貫通孔P1の周縁部に係合するため、排水部材20が確実にフロアーパネルPに組み付けられる。
上述のように、作業者は、車室内側からの作業のみで、排水部材20をフロアーパネルPに組み付けることができるため、車室外側からの作業が不要となる。
この状態では、貫通孔P1の周縁部の全周に亘って、係合傘部22が貫通孔P1の周縁部よりも外側に突出している。ここで、係合傘部22は排水管部21に一体に設けられており、弾性体からなるものであるため、貫通孔P1の周縁部に密着しやすい。したがって、貫通孔P1の周縁部の全周に亘って、係合傘部22がシール材としての役割を果たすため、車室外側から車室内側への雨水等の浸入が抑制される。
以上説明したように、この実施形態に係る車両用空調装置1によれば、弾性体からなる排水管部21に、車室外側から貫通孔P1の周縁部に係合する係合傘部22と、車室内側から貫通孔P1の周縁部に係合する前側係合爪部23、後側係合爪部24及び下側係合爪部25とを一体に設けるとともに、排水管部21の周方向における前側係合爪部23、後側係合爪部24及び下側係合爪部25の形成範囲を非連続とし、かつ、前側係合爪部23、後側係合爪部24及び下側係合爪部25の形成範囲の合計を係合傘部22の形成範囲よりも狭くするようにしたので、作業者が1人であっても、排水部材20を確実かつ容易にフロアーパネルPに組み付けることができる。
また、係合傘部22の側面のうち前側係合爪部23、後側係合爪部24及び下側係合爪部25側の側面に、傘部基端側傾斜面223を形成したので、排水部材20がフロアーパネルPに確実に組み付けられた状態が保たれる。
また、前側係合爪部23、後側係合爪部24及び下側係合爪部25の側面のうち、係合傘部22と逆側の側面に、爪部基端側傾斜面233,243,253を形成したので、排水部材20をより容易にフロアーパネルPに組み付けることができる。
また、係合傘部22を、排水管部21の外周面の全周に亘って設けたので、雨水等が車室外側から車室内側に浸入することを抑制することができる。
また、排水管部21の外周面に、係合傘部22に連なる肉盗み部21bを形成したので、排水部材20をさらに容易にフロアーパネルPに組み付けることができる。
(その他の実施形態)
述の実施形態では、排水部材20がフロアーパネルPに組み付けられた状態では、排水管部21の先端開口部21aは車室外側におけるフロアーパネルPの貫通孔P1の近傍で開口しているが、排水管部21における車室外側に位置する部分を長くして、フロアーパネルPの貫通孔P1から離れた位置で、先端開口部21aが開口するようにしてもよい。この場合、先端開口部21aから排出された凝縮水が、フロアーパネルPの貫通孔P1から車室内側に浸入することを抑制することができる。
以上説明したように、本発明に係る排水管部及び車両用空調装置は、例えば自動車等に設置され、使用することができる。
1 車両用空調装置
10 ケーシング
11 排水口
20 排水部材
21 排水管部
21b 肉盗み部(凹部)
22 係合傘部(第1係合部)
223 傘部基端側傾斜面(第1傾斜面)
23 前側係合爪部(第2係合部)
233 爪部基端側傾斜面(第2傾斜面)
24 後側係合爪部(第2係合部)
25 下側係合爪部(第2係合部)
26 上側突出部
P フロアーパネル(車室壁)
P1 貫通孔

Claims (6)

  1. ケーシング内の冷却用熱交換器で凝縮された凝縮水をケーシング外に排出する排水口を備える車両用空調装置の上記排水口に接続されるとともに、車室内外を仕切る車室壁に形成された貫通孔に挿通され、凝縮水を車室外に排出するための排水部材であって、
    弾性体からなる排水管部と、
    上記排水管部の外周面から上記貫通孔の周縁部よりも外側に突出するように一体に設けられ、上記車室壁の車室側から上記貫通孔の周縁部に係合する係合傘部と、
    上記排水管部の外周面から上記貫通孔の周縁部よりも外側に突出するように一体に設けられ、上記車室壁の車室側から上記貫通孔の周縁部に係合する係合爪部と、を備え、
    上記排水管部の周方向における上記係合爪部の形成範囲は非連続であって、上記係合傘部の形成範囲よりも狭いことを特徴とする排水部材。
  2. 請求項1において、
    上記係合傘部の側面のうち、上記係合爪部側の側面には、上記排水管部の径方向外側に行くほど上記係合爪部に近付くように傾斜する第1傾斜面が形成されていることを特徴とする排水部材。
  3. 請求項1又は2において、
    上記係合爪部の側面のうち、上記係合傘部と逆側の側面には、上記排水管部の径方向外側に行くほど上記係合傘部に近付くように傾斜する第2傾斜面が形成されていることを特徴とする排水部材。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つにおいて、
    上記係合傘部は、上記排水管部の外周面において、全周に設けられていることを特徴とする排水部材。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つにおいて、
    上記排水管部における上記係合傘部よりも上記係合爪部寄りの外周面には、上記係合傘部に連なる凹部が形成されていることを特徴とする排水部材。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つの排水部材を備えることを特徴とする車両用空調装置。
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