JP6358640B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、磁気記録媒体に関する。具体的には、ハードディスク磁気記録装置(HDD)に用いられる磁気記録媒体に関する。
磁気記録の高密度化を実現する技術として、垂直磁気記録方式が採用されている。垂直磁気記録媒体は、非磁性基板と、硬質磁性材料から形成される磁気記録層を少なくとも含む。垂直磁気記録媒体は、任意選択的に、軟磁性材料から形成されて、磁気ヘッドが発生する磁束を磁気記録層に集中させる役割を担う軟磁性裏打ち層、磁気記録層の硬質磁性材料を目的の方向に配向させるための下地層、磁気記録層の表面を保護する保護膜などをさらに含んでもよい。
良好な磁気特性を得ることを目的として、グラニュラー磁性材料を用いて垂直磁気記録媒体の磁気記録層を形成することが提案されている。グラニュラー磁性材料は、磁性結晶粒と、磁性結晶粒の周囲を取り囲むように偏析した非磁性体とを含む。グラニュラー磁性材料中の個々の磁性結晶粒は、非磁性体によって磁気的に分離されている。
近年、垂直磁気記録媒体の記録密度のさらなる向上を目的として、グラニュラー磁性材料中の磁性結晶粒の粒径を縮小させる必要に迫られている。一方で、磁性結晶粒の粒径の縮小は、記録された磁化(信号)の熱安定性を低下させる。そのため、磁性結晶粒の粒径の縮小による熱安定性の低下を補償するために、グラニュラー磁性材料中の磁性結晶粒を、より高い結晶磁気異方性を有する材料を用いて形成することが求められている。求められる高い結晶磁気異方性を有する材料として、L10型規則合金が提案されている。代表的なL10型規則合金は、FePt、CoPt、FePd、CoPdなどを含む。
L10型規則合金を含む磁気記録層の磁気特性を、L10型規則合金の層と非磁性金属層との積層により向上させる試みがなされている。たとえば、特開2003−36514号公報(特許文献1)では、スピネルなどからなる基板上にFePt層とAg層とを交互積層した磁気記録層を形成することによって、容易な組成制御および優れた磁気特性を達成する磁気記録媒体を提案している。この提案では、FePtと同等の格子パラメータを有し、FeおよびPtとの間の溶解性が低いAgを用いることによって、FePt磁性結晶粒の物理的な分離を容易に行えるとしている。また、この提案においては、MgOと並列してスピネルを基板として用いることを開示しているもの、スピネルを用いた場合に前述の効果が得られるかどうかは実証されていない。
L10型規則合金を含む磁気記録層の磁気特性を、磁気記録層の下に形成される層によって向上させる試みがなされてきている。たとえば、特開2011−165232号公報(特許文献2)は、主成分としてのMgO、および1種または複数種の追加の酸化物を含む下地層の上に、磁気記録層を形成した磁気記録媒体を提案している。この提案では、追加の酸化物の添加によって下地層の結晶粒径を縮小し、下地層の1つの結晶粒の上に、磁気記録層の1つの磁性結晶粒を形成すること(以下、「1対1形成」と称する)によって、磁性結晶粒間の分離の促進、交換結合の低減、および保磁力分散の低減を可能とする。
また、特開2011−146089号公報(特許文献3)は、SiO2のような非晶質のセラミックからなるシード層、MgOおよびMgAl24のような結晶性材料からなる配向制御層、およびFePt合金を主成分とする磁性層をこの順に積層した磁気記録媒体を提案している。この提案では、非晶質のセラミックスからなるシード層を設けることにより、配向制御層の結晶配向性の向上および構造の微細化を可能としている。そして、磁性層のFePt合金の結晶配向性の乱れの抑制および磁性結晶粒の粒径の縮小により、高い磁気異方性定数Ku、優れた磁気特性、および優れた記録再生特性を有する磁性層が得られる。
さらに、CoxFe3-x4(xは3未満)の式で表されるコバルトフェライトからなる磁気記録層の磁気記録特性を、磁気記録層の下に形成される層によって向上させる試みがなされてきている。たとえば、特開2015−41392号公報(特許文献4)は、MgOからなる下地層とコバルトフェライト磁気記録層との間に、スピネル型酸化物からなるシード層を形成した磁気記録媒体を提案している。この提案では、スピネル型酸化物の例として、Mg1+yTi2-y4(yは1未満)を開示している。この提案においては、MgO下地層とコバルトフェライト磁気記録層との格子不整合を、コバルトフェライトと同様のスピネル型酸化物からなるシード層によって緩和している。しかしながら、コバルトフェライト以外の材料からなる磁気記録層に対して、スピネル型酸化物からなるシード層が有効であるか否かについては、この提案は何らの開示も示唆もしていない。
磁気記録媒体の記録密度の向上を意図する場合に、考慮すべき事項の1つとして、磁気記録層と磁気ヘッドとの間の距離がある。一般的に、磁気記録層と磁気ヘッドとの間の距離を短くするほど、記録密度の向上が可能となる。一方、磁気記録層と磁気ヘッドとの間の距離は、磁気記録媒体の表面粗さより大きくする必要がある。磁気記録媒体の表面粗さが大きくなると、磁気ヘッドの浮上特性に悪影響を及ぼし、磁気記録媒体の記録再生特性が低下する恐れがある。従来から用いられているMgOからなる下地層の場合、所望される表面粗さを実現するためには、下地層形成時の基板温度を400℃以上とする必要があった。したがって、磁気記録媒体の表面粗さ、特に磁気記録層の表面粗さを低減する要求が存在する。
特開2003−36514号公報 特開2011−165232号公報 特開2011−146089号公報 特開2005−41392号公報 特開2014−34635号公報
R. F. Penoyer、「Automatic Torque Balance for Magnetic Anisotropy Measurements」、The Review of Scientific Instruments、1959年8月、第30巻第8号、711−714 近角聰信、強磁性体の物理(下) 裳華房、10−21
本発明の1つの構成例は、改善された磁気特性を有すると同時に、磁気記録層の表面粗さを低減することができる磁気記録媒体を提供することを目的とする。
本発明の1つの構成例の磁気記録媒体は、基板と、基板上のシード層と、シード層の上の磁気記録層とを含み、シード層が、(a)Mg、CrおよびOからなるスピネル構造、(b)Zn、FeおよびOからなるスピネル構造、および(c)Mg、TiおよびOからなる逆スピネル構造からなる群から選択される構造を有することを特徴とする。さらに、磁気記録層は、規則合金を含んでもよい。あるいはまた、磁気記録層は、磁性結晶粒と、前記磁性結晶粒を包囲する非磁性結晶粒界とを含むグラニュラー構造を有してもよい。ここで、磁性結晶粒は規則合金を含み、非磁性結晶粒界は、炭素、酸化物、および窒化物からなる群から選択される非磁性材料を含んでもよい。
上記の構成を採用することによって、小さい表面粗さを有するシード層、ならびに小さい表面粗さを有する磁気記録層を有する磁気記録媒体が得られる。得られた磁気記録媒体は、磁気ヘッドの優れた浮上特性に寄与し、磁気記録密度の向上を可能にする。
磁気記録媒体の1つの構成例を示す断面図である。 スピネル構造を有するMgCr24のX線回折スペクトルを示す図である。 実施例1の磁気記録媒体の面内方向および垂直方向のM−Hヒステリシスループを示す図である。 実施例2の磁気記録媒体の面内方向および垂直方向のM−Hヒステリシスループを示す図である。 実施例3の磁気記録媒体の面内方向および垂直方向のM−Hヒステリシスループを示す図である。 実施例4の磁気記録媒体の面内方向および垂直方向のM−Hヒステリシスループを示す図である。 比較例1の磁気記録媒体の面内方向および垂直方向のM−Hヒステリシスループを示す図である。 実施例5の磁気記録媒体の面内方向のM−Hヒステリシスループを示す図である。 実施例6の磁気記録媒体の面内方向および垂直方向のM−Hヒステリシスループを示す図である。 比較例2の磁気記録媒体の面内方向および垂直方向のM−Hヒステリシスループを示す図である。 参考例2のサンプルのX線回折(XRD)スペクトルを示す図である。 実施例9の磁気記録媒体のX線回折(XRD)スペクトルを示す図である。 磁気記録媒体の表面の原子間力顕微鏡(AFM)像を示す図であり、(a)、(b)および(c)は、それぞれ実施例2、実施例4、および比較例1の磁気記録媒体の表面のAFM像を示す図である。 磁気記録媒体の表面の原子間力顕微鏡(AFM)像を示す図であり、(a)〜(e)は、それぞれ実施例7A、実施例8A、実施例9、比較例3および比較例4の磁気記録媒体の表面のAFM像を示す図である。 シード層を最上層とするサンプルの表面の原子間力顕微鏡(AFM)像を示す図であり、(a)〜(e)は、それぞれ参考例1〜5の磁気記録媒体の表面のAFM像を示す図である。
1つの実施形態に係る磁気記録媒体は、基板と、前記基板上のシード層と、前記シード層の上の磁気記録層とを含み、前記シード層が(a)Mg、CrおよびOからなるスピネル構造、(b)Zn、FeおよびOからなるスピネル構造、および(c)Mg、TiおよびOからなる逆スピネル構造からなる群から選択される構造を有することを特徴とする。図1に、本実施形態の磁気記録媒体の構成例を示す。図1に示す磁気記録媒体は、非磁性基体12、密着層14および下地層16からなる基板10と、シード層20と、磁気記録層30とをこの順に積層した構造を有する。
本実施形態の基板10は、非磁性基体12を含む。基板10は、非磁性基体12のシード層20を形成する側の表面上に、密着層14、軟磁性裏打ち層、ヒートシンク層、下地層16などの当該技術において知られている層をさらに含んでもよい。
非磁性基体12は、表面が平滑である様々な基板であってもよい。たとえば、磁気記録媒体に一般的に用いられる材料を用いて、非磁性基体12を形成することができる。用いることができる材料は、NiPめっきを施したAl合金、MgO単結晶、MgAl24、SrTiO3、強化ガラス、結晶化ガラス等を含む。
任意選択的に設けてもよい密着層14は、密着層14の上に形成される層と密着層14の下に形成される層との密着性を高めるために用いられる。密着層14の下に形成される層としては非磁性基体12を含む。密着層14を形成するための材料はNi、W、Ta、Cr、Ruなどの金属、前述の金属を含む合金を含む。密着層14は、単一の層であってもよいし、複数の層の積層構造を有してもよい。密着層14は、スパッタ法、真空蒸着法などの当該技術において知られている任意の方法を用いて形成することができる。本明細書において、「スパッタ法」という記載は、DCマグネトロンスパッタ法、RFマグネトロンスパッタ法など当該技術において知られている任意の技術を含む。
任意選択的に設けてもよい軟磁性裏打ち層(不図示)は、磁気ヘッドからの磁束を制御して、磁気記録媒体の記録・再生特性を向上させる。軟磁性裏打ち層を形成するための材料は、NiFe合金、センダスト(FeSiAl)合金、CoFe合金などの結晶質材料、FeTaC,CoFeNi,CoNiPなどの微結晶質材料、CoZrNb、CoTaZrなどのCo合金を含む非晶質材料を含む。軟磁性裏打ち層の膜厚の最適値は、磁気記録に用いる磁気ヘッドの構造および特性に依存する。他の層と連続成膜で軟磁性裏打ち層を形成する場合、生産性との兼ね合いから、軟磁性裏打ち層が10nm〜500nmの範囲内(両端を含む)の膜厚を有することが好ましい。軟磁性裏打ち層は、スパッタ法、真空蒸着法などの当該技術において知られている任意の方法を用いて形成することができる。
本実施形態の磁気記録媒体を熱アシスト磁気記録用磁気記録媒体として使用する場合、任意選択的に、ヒートシンク層(不図示)を設けてもよい。ヒートシンク層は、熱アシスト磁気記録時に発生する磁気記録層30の余分な熱を効果的に吸収するための層である。ヒートシンク層は、熱伝導率および比熱容量が高い材料を用いて形成することができる。そのような材料は、Cu単体、Ag単体、Au単体、またはそれらを主体とする合金材料を含む。ここで、「主体とする」とは、当該材料の含有量が50質量%以上であることを示す。また、強度などの観点から、Al−Si合金、Cu−B合金などを用いて、ヒートシンク層を形成することができる。さらに、センダスト(FeSiAl)合金、軟磁性のCoFe合金などを用いてヒートシンク層を形成し、ヒートシンク層に軟磁性裏打ち層の機能であるヘッドの発生する垂直方向磁界を磁気記録層30に集中させる機能を付与することもできる。ヒートシンク層の膜厚の最適値は、熱アシスト磁気記録時の熱量および熱分布、ならびに磁気記録媒体の層構成および各構成層の厚さによって変化する。他の構成層との連続成膜で形成する場合などは、生産性との兼ね合いから、ヒートシンク層の膜厚は10nm以上100nm以下であることが好ましい。ヒートシンク層は、スパッタ法、真空蒸着法などの当該技術において知られている任意の方法を用いて形成することができる。通常の場合、ヒートシンク層は、スパッタ法を用いて形成される。ヒートシンク層は、磁気記録媒体に求められる特性を考慮して、密着層14の直下、軟磁性裏打ち層の直下、シード層20の直下などに設けることができる。
任意選択的に設けてもよい下地層16は、その下に形成される層の結晶構造が、磁気記録層30の結晶配向性および磁性結晶粒のサイズなどに及ぼす影響を遮断するために設けられる層である。また、軟磁性裏打ち層を設ける場合、軟磁性裏打ち層に対する磁気的影響を抑制するために、下地層16は非磁性であることが要求される。下地層16を形成するための材料は、CrおよびTaなどの金属、NiW合金、およびCrTi、CrZr、CrTa、およびCrWなどのCrをベースとする合金を含む。下地層16は、スパッタ法などの当該技術において知られている任意の方法を用いて形成することができる。
本実施形態のシード層20は、(a)Mg、CrおよびOからなるスピネル構造、(b)Zn、FeおよびOからなるスピネル構造、および(c)Mg、TiおよびOからなる逆スピネル構造からなる群から選択される構造を有する。「スピネル構造を有する」ことは、スピネル構造に特有のX線回折ピークを有することで判断できる。「逆スピネル構造を有する」ことについても同様である。
また、シード層20は、5nm以上20nm以下、好ましくは10nm以上20nm以下の膜厚を有する。この範囲内の膜厚を有することによって、結晶性および配向性に優れ、かつ小さい表面粗さを有するスピネル構造または逆スピネル構造が得られる。また、生産性の点から、シード層20は、20nm以下の膜厚を有することが好ましい。そして、シード層20の表面粗さの低減により、磁気記録層30の表面粗さを減少させることができる。磁気記録層30の表面粗さの減少は、磁気ヘッドの浮上高さの減少、およびそれに起因する磁気記録密度の向上に寄与する。そして、磁気記録層30が規則合金を含む場合、規則合金の規則化が十分に進行し、大きな磁気異方性定数Ku、大きな飽和磁化Ms、および大きな角形比Mr/Msを有する磁気記録層30を得ることができる。
本実施形態で用いることができるスピネル構造(a)は、Mg、CrおよびOからなる。シード層20は、スピネル構造を有するMg(MgxCr1-x24(1-x)(式中、0≦x≦0.25である)で構成されていてもよい。言い換えると、Mg(MgxCr1-x24(1-x)の化合物中のMg:Cr比は、1:1(x=0.25)〜1:2(x=0)の範囲内である。前述の範囲内のxの値を有することによって、Mg(MgxCr1-x24(1-x)はスピネル構造を有する。図2に示すように、スピネル構造を有するMgCr24の(004)面の回折ピーク位置(2θ=43.406°)に回折ピークを示す曲線がかかる場合に、Mg(MgxCr1-x24(1-x)を含むサンプルがスピネル構造を有すると判断する。なお、図2に示すX線回折スペクトルは、その上面にPt膜を設けたサンプルから得られたものである。
そして、X線回折ピークが一致することから、Mg(MgxCr1-x24(1-x)(式中、0≦x≦0.25)がスピネル構造を有することを確認した。X線回折分析は、CuKα線(λ=0.1548nm)を使用した。なお、図2中のθはX線の入射角度であり、スピネル構造を有する(004)MgCr24の回折ピークの位置は、国際回折データセンター(International Centre for Diffraction Data)のPDF(Powder Diffraction File)に登録番号00−010−0351で登録されている。
本実施形態で用いることができるスピネル構造(b)は、Zn、FeおよびOからなる。シード層20は、スピネル構造を有するZn(ZnxFe1-x24(1-x)(式中、0≦x≦0.25である)で構成されていてもよい。言い換えると、Zn(ZnxFe1-x24(1-x)の化合物中のZn:Fe比は、1:1(x=0.25)〜1:2(x=0)の範囲内である。前述の範囲内のxの値を有することによって、Zn(ZnxFe1-x24(1-x)はスピネル構造を有する。図12に示すように、スピネル構造を有するZnFe24の(004)面の回折ピーク位置(2θ=42.7172°)に回折ピークを示す曲線がかかる場合に、Zn(ZnxFe1-x24(1-x)を含むサンプルがスピネル構造を有すると判断する。なお、図12に示すX線回折スペクトルは、その上面にFePt膜およびPt膜を設けた磁気記録媒体から得られたものである。
そして、X線回折ピークが一致することから、Zn(ZnxFe1-x24(1-x)(式中、0≦x≦0.25である)がスピネル構造を有することを確認した。X線回折分析は、CuKα線(λ=0.1548nm)を使用した。なお、図12中のθはX線の入射角度であり、スピネル構造を有する(004)ZnFe24の回折ピークの位置は、国際回折データセンターのPDFに登録番号01−070−6393で登録されている。
本実施形態で用いることができる逆スピネル構造(c)は、Mg、TiおよびOからなる。シード層20は、逆スピネル構造を有するMg2-xTi1+x4(式中、−0.1≦x≦0.1である)で構成されていてもよい。言い換えると、Mg2-xTi1+x4の化合物中のMg:Ti比は、1.9:1.1(x=0.1)〜2.1:0.9(x=−0.1)の範囲内である。前述の範囲内のxの値を有することによって、Mg2-xTi1+x4は逆スピネル構造を有する。前記構造式でxが0の場合に相当するMgTi24の逆スピネル結晶構造は、たとえば特開2014−34635号公報(特許文献5)の図1に開示されている。図11に示すように、逆スピネル構造を有するMg2TiO4の(004)面の回折ピーク位置(2θ=42.823°)に回折ピークを示す曲線が得られる場合に、Mg2-xTi1+x4を含むサンプルが逆スピネル構造を有すると判断する。なお、図11に示すX線回折スペクトルは、Mg2TiO4層の上面にPt膜を設けた参考例2のサンプルから得られたものである。
そして、X線回折ピークが一致することから、Mg2-xTi1+x4(式中、−0.1≦x≦0.1)が逆スピネル構造を有することを確認した。X線回折分析は、CuKα線(λ=0.1548nm)を使用した。なお、図11中のθはX線の入射角度であり、逆スピネル構造を有する(004)Mg2TiO4の回折ピークの位置は、国際回折データセンター(International Centre for Diffraction Data)のPDF(Powder Diffraction File)に登録番号00−025−1157で登録されている。
本実施形態の磁気記録層30は、規則合金を含んでもよい。規則合金は、FeおよびCoから選択される少なくとも一種の元素と、Pt、Pd、AuおよびIrからなる群から選択される少なくとも一種の元素とを含む合金であってもよい。好ましい規則合金は、FePt、CoPt、FePd、およびCoPdからなる群から選択されるL10型規則合金である。より好ましい規則合金は、L10型規則構造を有するFePt合金である。規則合金は、Ni、Mn、Cu、Ru、Ag、Au、Rh、IrおよびCrからなる群から選択される少なくとも1種の元素をさらに含んでもよい。
あるいはまた、磁気記録層30は、磁性結晶粒と、磁性結晶粒を包囲する非磁性結晶粒界とを含むグラニュラー構造を有してもよい。磁性結晶粒は、前述の規則合金を含んでもよい。非磁性結晶粒界は、SiO2、TiO2、ZnOなどの酸化物、SiN、TiNなどの窒化物、炭素(C)、ホウ素(B)からなる群から選択される少なくとも1つの非磁性材料を含んでもよい。たとえば、非磁性結晶粒界は、炭素(C)およびホウ素(B)の混合物を含んでもよい。
磁気記録層30がグラニュラー構造を有する場合、前述のシード層20を設けることによって、M−Hヒステリシスループのα値を理想値の1に接近させることが可能となる。α値の決定については後述する。α値の改善は、磁性結晶粒間の磁気的な分離が良好であることを示す。α値を改善することにより、磁気記録の際の磁化反転のバラツキを減少させて、線記録密度を向上させること、および/または磁気記録の最小単位であるビットの大きさを縮小することが可能となる。
あるいはまた、磁気記録層30は複数の磁性層からなってもよい。複数の磁性層のそれぞれは、非グラニュラー構造であってもよいし、グラニュラー構造を有してもよい。さらに、Ruなどの結合層を磁性層で挟んで積層したECC(Exchange−coupled Composite)構造を有してもよい。また、グラニュラー構造を含まない連続層(CAP層)として第2の磁性層を、グラニュラー構造を有する磁性層の上部に設けてもよい。
任意選択的に、磁気記録層30の上に保護層(不図示)を形成してもよい。保護層は、磁気記録媒体の分野で慣用的に使用されている材料を用いて形成することができる。具体的には、Pt、Taなどの非磁性金属、ダイアモンドライクカーボンなどのカーボン系材料、あるいは窒化シリコンなどのシリコン系材料を用いて、保護層を形成することができる。また、保護層は、単層であってもよく、積層構造を有してもよい。積層構造の保護層は、たとえば、特性の異なる2種のカーボン系材料の積層構造、金属とカーボン系材料との積層構造、特性の異なる2種の金属の積層構造、または金属酸化物膜とカーボン系材料との積層構造であってもよい。保護層は、スパッタ法、真空蒸着法などの当該技術において知られている任意の方法を用いて形成することができる。
さらに、任意選択的に、保護層の上に液体潤滑剤層(不図示)を形成してもよい。液体潤滑剤層は、磁気記録媒体の分野で慣用的に使用されている材料(たとえば、パーフルオロポリエーテル系の潤滑剤など)を用いて形成することができる。液体潤滑剤層は、たとえば、ディップコート法、スピンコート法などの塗布法を用いて形成することができる。
本実施形態の磁気記録媒体は、基板10を準備する工程と、基板10の上にスピネル構造(a)または(b)、あるいは逆スピネル構造(c)を有する化合物を堆積させて、シード層20を形成する工程と、シード層20の上に磁気記録層30を形成する工程とを含む方法によって製造することができる。
第1工程の基板を準備する工程は、非磁性基体12を洗浄すること、非磁性基体12のシード層20を形成する側の表面上に、密着層14、軟磁性裏打ち層、ヒートシンク層、下地層16などの任意選択的に設けてもよい層を形成することなどを含む。
第2工程のシード層20を形成する工程は、基板10の上に、スピネル構造(a)または(b)、あるいは逆スピネル構造(c)を有する化合物を堆積させることを含む。本工程は、スパッタ法、真空蒸着法などの当該技術において知られている任意の方法を用いて実施することができる。本工程によって、小さい表面粗さを有するシード層20を得ることができ、ひいては、小さい表面粗さを有する磁気記録層30を得ることができる。
スパッタ法を使用する場合、スピネル構造(a)または(b)、あるいは逆スピネル構造(c)を有する化合物を含む単一のターゲットを用いてもよい。あるいはまた、当該化合物を構成するための酸化物を別個に含む複数のターゲットを用いてもよい。たとえば、Mg(MgxCr1-x24(1-x)を堆積させる場合、(1)Mg(MgxCr1-x24(1-x)を含む単一のターゲット、(2)MgOを含むターゲットと、(MgxCr1-x23(1-x)を含むターゲットとの組み合わせを用いてもよい。Zn(ZnxFe1-x24(1-x))を堆積させる場合、(3)Zn(ZnxFe1-x24(1-x))を含む単一のターゲット、(4)ZnOを含むターゲットと、(ZnxFe1-x23(1-x)を含むターゲットとの組み合わせを用いてもよい。Mg2-xTi1+x4を堆積させる場合、(5)Mg2-xTi1+x4を含む単一のターゲット、あるいは、(6)MgOを含むターゲットと、Ti酸化物を含むターゲットとの組み合わせを用いてもよい。用いることができるTi酸化物は、Ti(IV)O2、Ti(III)23、およびTi(II)Oを含む。
第3工程の磁気記録層30を形成する工程は、スパッタ法により所定の材料を堆積させることによって実施することができる。規則合金を含む磁気記録層30を形成する場合、規則合金を形成する材料を含むターゲットを用いることができる。より詳細には、前述の規則合金を構成する元素を所定の比率で含むターゲットを用いることができる。あるいはまた、単一の元素を含む複数のターゲットを用い、それぞれのターゲットに印加する電力を調整して元素の比率を制御することによって、磁気記録層30を形成してもよい。グラニュラー構造を有する磁気記録層30を形成する場合、磁性結晶粒を形成する材料と非磁性結晶粒界を形成する材料とを所定の比率で含むターゲットを用いることができる。あるいはまた、磁性結晶粒を形成する材料を含むターゲットと非磁性結晶粒界を形成する材料を含むターゲットとを用い、それぞれのターゲットに印加する電力を調整して磁性結晶粒および非磁性結晶粒界の構成比率を制御することによって、磁気記録層30を形成してもよい。ここで、磁性結晶粒を規則合金で形成する場合、規則合金を構成する元素を別個に含む複数のターゲットを用いてもよい。
磁気記録層30が規則合金を含む場合、磁気記録層30を形成する際に基板の加熱を伴う。この際の基板温度は、300℃〜450℃の範囲内である。この範囲内の基板温度を採用することによって、磁気記録層30中の規則合金の規則度を向上させることができる。
(実施例1)
平滑な表面を有する化学強化ガラス基板(HOYA社製N−10ガラス基板)を洗浄し、非磁性基体12を準備した。洗浄後の非磁性基体12を、スパッタ装置内に導入した。圧力0.5PaのArガス中で、基板から120mmの位置に配置したTaターゲットを用いるDCマグネトロンスパッタ法により、膜厚5nmのTa密着層14を形成した。ターゲットに印加した電力は100Wであった。Ta密着層14形成時の非磁性基体12の温度は、室温であった。
次に、圧力0.5PaのArガス中で、基板から165mmの位置に配置したMgOターゲットを用いたRFマグネトロンスパッタ法により、膜厚1nmのMgO層(不図示)を形成した。ターゲットに印加した電力は200Wであった。また、この際のTa密着層14を形成した非磁性基体12の温度を、室温とした。
次に、圧力0.25PaのArガス中で、基板から120mmの位置に配置したCrターゲットを用いたDCマグネトロンスパッタ法により、膜厚20nmのCr下地層16を形成して、基板10を得た。ターゲットに印加した電力は300Wであった。
次に、Cr下地層16を形成した積層体に対して、圧力1.5PaのArガス中で、基板10から165mmの位置に配置したMgCr24ターゲットを用いたRFマグネトロンスパッタ法により、膜厚10nmのMgCr24シード層20を形成した。ターゲットに印加した電力は200Wであった。また、この際の基板10の温度を、430℃とした。
次に、シード層20を形成した積層体を430℃に加熱し、圧力1.5PaのArガス中で、基板10から165mmの位置に配置したFe50Pt50を含むターゲットおよびCを含むターゲットを用いるDCマグネトロンスパッタ法により、膜厚4nmのFePt−C磁気記録層30を形成した。Fe50Pt50ターゲットに印加した電力は40Wであり、Cターゲットに印加した電力は139Wであった。また、FePt−C磁気記録層30は、25体積%のCを含んだ。
続いて、圧力0.5PaのArガス中で、PtターゲットおよびTaターゲットを用いるDCマグネトロンスパッタ法により膜厚5nmのPt膜および膜厚5nmのTa膜の積層体である保護層(不図示)を形成して、磁気記録媒体を得た。保護層形成時の基板温度を、室温(25℃)であった。Pt膜の形成時のスパッタ電力は50Wであり、Ta膜の形成時のスパッタ電力は100Wであった。
PPMS装置(Quantum Design社製;Physical Property Measurement System)により、得られた磁気記録媒体の面内方向および垂直方向におけるM−Hヒステリシスループを測定した。得られたM−Hヒステリシスループを図3に示す。得られたM−Hヒステリシスループから、面内方向の保磁力HcIPおよび垂直方向のヒステリシスループのαを求めた。面内方向の保磁力HcIPは0.61kOe(48.5A/mm)であるが、0kOe(0A/mm)が好ましい。面内方向の保磁力の大小により、FePt膜の垂直配向性を確認することができる。配向に乱れが無ければ、すべての磁化は面直方向を向き、面内方向が磁化困難軸方向となる。そのため、面内方向における磁化曲線は一直線となり、面内方向の保磁力は0となる。配向が乱れると、磁化の向きも乱れ、面内方向における磁化曲線は一直線ではなくなり、面内方向の保磁力が発現する。垂直磁気記録では、記録時にエラーとなる個所が増加するため、垂直配向性の低下(すなわち、HcIPの発現および増大)は好ましくない。「ヒステリシスループのα」は、保磁力付近(H=Hc)における磁化曲線の傾きを意味し、α=4π×(dM/dH)の式で求められる。α値の決定においては、Mの単位として「emu/cm3」を用い、Hの単位として「Oe」を用いる。グラニュラー構造中の磁性結晶粒が磁気的に良好に分離されていない場合、α値が増大する。一方、たとえば二次成長による結晶粒が存在する場合のような、磁性結晶粒の磁気特性のバラツキが大きい場合、α値が減少する。α値は、0.75以上、3.0未満、より好ましくは0.9以上、2.0未満とすることが好ましい。また、PPMS装置を用いて自発磁化の磁場印加角度依存性を評価し、磁気異方性定数Kuを決定した。磁気異方性定数Kuの決定には、R. F. Penoyer、「Automatic Torque Balance for Magnetic Anisotropy Measurements」、The Review of Scientific Instruments、1959年8月、第30巻第8号、711−714(非特許文献1)、ならびに近角聰信、強磁性体の物理(下) 裳華房、10−21(非特許文献2)に記載の手法を用いた。結果を第1表に示す。
(実施例2)
MgCr24シード層20の膜厚5nmに変更したことを除いて、実施例1の手順を繰り返して、磁気記録媒体を得た。得られたM−Hヒステリシスループを図4に示す。また、得られた磁気記録媒体の垂直方向のヒステリシスループのα、面内方向の保磁力HcIP、および磁気異方性定数Kuの測定結果を第1表に示す。
さらに、得られた磁気記録媒体表面の算術平均粗さRaを測定した。算術平均粗さRaは、1μm×0.5μmの測定領域におけるAFMの観察により測定した。AFM観察像を図13(a)に示し、算術平均粗さRaの測定値を第1表に示す。
(実施例3)
シード層20を形成する際のターゲットをMg2TiO4ターゲットに変更し、シード層20形成時の基板10の温度を300℃に変更したことを除いて、実施例1の手順を繰り返して、磁気記録媒体を得た。得られたM−Hヒステリシスループを図5に示す。また、得られた磁気記録媒体の垂直方向のヒステリシスループのα、面内方向の保磁力HcIP、および磁気異方性定数Kuの測定結果を第1表に示す。
(実施例4)
Mg2TiO4シード層20の膜厚5nmに変更したことを除いて、実施例3の手順を繰り返して、磁気記録媒体を得た。得られたM−Hヒステリシスループを図6に示す。AFM観察像を図13(b)に示す。また、得られた磁気記録媒体の垂直方向のヒステリシスループのα、面内方向の保磁力HcIP、磁気異方性定数Kuおよび算術平均粗さRaの測定結果を第1表に示す。
(比較例1)
以下の手順でMgOシード層20を形成したことを除いて、実施例1の手順を繰り返して、磁気記録媒体を得た。圧力0.1PaのArガス中で、基板から165mmの位置に配置したMgOターゲットを用いたRFマグネトロンスパッタ法により、膜厚5nmのMgOシード層20を形成した。ターゲットに印加した電力は200Wであった。また、この際の基板10の温度を、430℃とした。得られたM−Hヒステリシスループを図7に示す。また、得られた磁気記録媒体の垂直方向のヒステリシスループのα、面内方向の保磁力HcIP、および磁気異方性定数Kuの測定結果を第1表に示す。さらに、得られた磁気記録媒体表面のAFM観察像を図13(c)に示し、算術平均粗さRaの測定値を第1表に示す。
Figure 0006358640
(実施例5)
FePt−C磁気記録層30形成時のCターゲット印加電力を234Wに変更して、FePt−C磁気記録層30中のC含有量を40体積%に変更したこと、ならびFePt−C磁気記録層30の膜厚を2nmに変更したことを除いて、実施例1の手順を繰り返して、磁気記録媒体を得た。得られたM−Hヒステリシスループを図8に示す。また、得られた磁気記録媒体の面内方向の保磁力HcIPの測定結果を第2表に示す。
(実施例6)
FePt−C磁気記録層30形成時のCターゲット印加電力を234Wに変更して、FePt−C磁気記録層30中のC含有量を40体積%に変更したこと、ならびFePt−C磁気記録層30の膜厚を2nmに変更したことを除いて、実施例3の手順を繰り返して、磁気記録媒体を得た。得られたM−Hヒステリシスループを図9に示す。また、得られた磁気記録媒体の垂直方向のヒステリシスループのα、面内方向の保磁力HcIP、および磁気異方性定数Kuの測定結果を第2表に示す。
(比較例2)
比較例1に記載の手順を用いてMgOシード層20を形成したことを除いて、実施例5の手順を繰り返して、磁気記録媒体を得た。なお、得られた磁気記録媒体の面内方向の保磁力HcIPの測定結果を第2表に示す。得られたM−Hヒステリシスループを図10に示す。また、得られた磁気記録媒体の垂直方向のヒステリシスループのα、面内方向の保磁力HcIP、および磁気異方性定数Kuの測定結果を第2表に示す。
Figure 0006358640
(実施例7A)
磁気記録層30形成時のCターゲットを用いなかったことを除いて、実施例1の手順を繰り返して、FePt磁気記録層30を有する磁気記録媒体を得た。得られた磁気記録媒体の垂直方向のヒステリシスループのα、面内方向の保磁力HcIP、および磁気異方性定数Kuの測定結果を第3表に示す。さらに、得られた磁気記録媒体表面のAFM観察像を図14(a)に示し、算術平均粗さRaの測定値を第3表に示す。
(実施例7B)
形成する磁気記録層30の膜厚を10nmに変更したことを除いて、実施例7Aの手順を繰り返して、FePt磁気記録層30を有する磁気記録媒体を得た。得られた磁気記録媒体の垂直方向のヒステリシスループのα、面内方向の保磁力HcIP、および磁気異方性定数Kuの測定結果を第3表に示す。
(実施例8A)
磁気記録層30形成時のCターゲットを用いなかったことを除いて、実施例3の手順を繰り返して、FePt磁気記録層30を有する磁気記録媒体を得た。得られた磁気記録媒体の垂直方向のヒステリシスループのα、面内方向の保磁力HcIP、および磁気異方性定数Kuの測定結果を第3表に示す。さらに、得られた磁気記録媒体表面のAFM観察像を図14(b)に示し、算術平均粗さRaの測定値を第3表に示す。
(実施例8B)
形成する磁気記録層30の膜厚を10nmに変更したことを除いて、実施例8Aの手順を繰り返して、FePt磁気記録層30を有する磁気記録媒体を得た。得られた磁気記録媒体の垂直方向のヒステリシスループのα、面内方向の保磁力HcIP、および磁気異方性定数Kuの測定結果を第3表に示す。
(実施例9)
平滑な表面を有する化学強化ガラス基板(HOYA社製N−10ガラス基板)を洗浄し、非磁性基体12を準備した。洗浄後の非磁性基体12を、スパッタ装置内に導入した。圧力0.20PaのArガス中で、基板から180mmの位置に配置したTaターゲットを用いるRFマグネトロンスパッタ法により、膜厚5nmのTa密着層14を形成した。ターゲットに印加した電力は200Wであった。Ta密着層14形成時の非磁性基体12の温度は、室温であった。
次に、圧力0.20PaのArガス中で、基板から180mmの位置に配置したMgOターゲットを用いたRFマグネトロンスパッタ法により、膜厚1nmのMgO層(不図示)を形成した。ターゲットに印加した電力は200Wであった。また、この際のTa密着層14を形成した非磁性基体12の温度を、室温とした。
次に、圧力0.20PaのArガス中で、基板から180mmの位置に配置したCrターゲットを用いたRFマグネトロンスパッタ法により、膜厚20nmのCr下地層16を形成して、基板10を得た。ターゲットに印加した電力は600Wであった。
次に、基板10に対して、圧力0.20PaのArガス中で、基板10から180mmの位置に配置したZnFe24ターゲットを用いたRFマグネトロンスパッタ法により、膜厚10nmのZnFe24シード層20を形成した。ターゲットに印加した電力は500Wであった。また、この際の基板10の温度を、室温とした。
次に、シード層20を形成した積層体を350℃に加熱し、圧力0.90PaのArガス中で、基板10から240mmの位置に配置したFe50Pt50を含むターゲットおよびCを含むターゲットを用いるRFマグネトロンスパッタ法により、膜厚10nmのFePt−C磁気記録層を形成した。Fe50Pt50ターゲットに印加した電力は300Wであった。
続いて、圧力0.18PaのArガス中で、PtターゲットおよびTaターゲットを用いるDCマグネトロンスパッタ法により膜厚5nmのPt膜および膜厚5nmのTa膜の積層体である保護層(不図示)を形成して、磁気記録媒体を得た。保護層形成時の基板温度を、室温(25℃)であった。PtターゲットおよびTaターゲットは、基板10から320mmの位置に配置した。Pt膜の形成時のスパッタ電力は100Wであり、Ta膜の形成時のスパッタ電力は200Wであった。
得られた磁気記録媒体の垂直方向のヒステリシスループのαおよび面内方向の保磁力HcIPの測定結果を第3表に示す。さらに、得られた磁気記録媒体表面のAFM観察像を図14(c)に示す。本実施例の磁気記録媒体の算術平均粗さRaを第3表に示す。
(比較例3)
比較例1に記載の手順を用いてMgOシード層20を形成したことを除いて、実施例7Aの手順を繰り返して、磁気記録媒体を得た。なお、得られた磁気記録媒体の面内方向の保磁力HcIPの測定結果を第3表に示す。また、得られた磁気記録媒体の垂直方向のヒステリシスループのα、面内方向の保磁力HcIP、および磁気異方性定数Kuの測定結果を第3表に示す。さらに、得られた磁気記録媒体表面のAFM観察像を図14(d)に示し、算術平均粗さRaの測定値を第3表に示す。
(比較例4)
以下の手順でMgOシード層20を形成したことを除いて、実施例9の手順を繰り返して、磁気記録媒体を得た。圧力0.18PaのArガス中で、基板から240mmの位置に配置したMgOターゲットを用いたRFマグネトロンスパッタ法により、膜厚10nmのMgOシード層20を形成した。ターゲットに印加した電力は500Wであった。また、この際の基板10の温度を、450℃とした。また、得られた磁気記録媒体の垂直方向のヒステリシスループのαおよび面内方向の保磁力HcIPの測定結果を第3表に示す。さらに、得られた磁気記録媒体表面のAFM観察像を図14(e)に示し、算術平均粗さRaを第3表に示す。
Figure 0006358640
(参考例1)
FePt−C磁気記録層30および保護層中のTa膜を形成しなかったことを除いて、実施例1の手順を繰り返して、シード層の表面粗さを測定するためのサンプルを得た。本参考例のサンプルでは、シード層の上に膜厚5nmのPt膜が存在する。得られたサンプル表面のAFM観察像を図15(a)に示し、算術平均粗さRaの測定値を第4表に示す。
(参考例2)
FePt−C磁気記録層30および保護層中のTa膜を形成しなかったことを除いて、実施例3の手順を繰り返して、シード層の表面粗さを測定するためのサンプルを得た。本参考例のサンプルでは、シード層の上に膜厚5nmのPt膜が存在する。得られたサンプルのXRDスペクトルを図11に示す。得られたサンプル表面のAFM観察像を図15(b)に示し、算術平均粗さRaの測定値を第4表に示す。
(参考例3)
FePt磁気記録層30および保護層を形成しなかったことを除いて、実施例9の手順を繰り返して、シード層の表面粗さを測定するためのサンプルを得た。本参考例のサンプルでは、シード層が最上層である。得られたサンプル表面のAFM観察像を図15(c)に示し、算術平均粗さRaを第4表に示す。
(参考例4)
FePt−C磁気記録層30および保護層中のTa膜を形成しなかったことを除いて、比較例1の手順を繰り返して、シード層の表面粗さを測定するためのサンプルを得た。本参考例のサンプルでは、シード層の上に膜厚5nmのPt膜が存在する。得られたサンプル表面のAFM観察像を図15(d)に示し、算術平均粗さRaの測定値を第4表に示す。
(参考例5)
FePt磁気記録層30および保護層を形成しなかったことを除いて、比較例4の手順を繰り返して、シード層の表面粗さを測定するためのサンプルを得た。本参考例のサンプルでは、シード層が最上層である。得られたサンプル表面のAFM観察像を図15(e)に示し、算術平均粗さRaを第4表に示す。
Figure 0006358640
(評価)
第1に、参考例4および5から、MgOからなるシード層の算術平均粗さRaは、膜厚の増大とともに増大することが確認された。第2に、参考例1〜4の比較から、スピネル構造(a)または(b)、あるいは逆スピネル構造(c)のシード層を有する参考例1〜3のサンプルの算術平均粗さRaは、MgOシード層を有する参考例4のサンプルの算術平均粗さRaの約0.4〜0.6倍であることがわかる。参考例1〜3のシード層の膜厚が参考例4のシード層の2倍であることを考慮すると、スピネル構造(a)または(b)、あるいは逆スピネル構造(c)のシード層が著しく高い表面平坦化効果を示すことがわかる。
以上の参考例の比較を踏まえた上で、FePt−25体積%Cグラニュラー構造を有する磁気記録層30を含む実施例1、2および4ならびに比較例1を比較すると、スピネル構造(a)または(b)、あるいは逆スピネル構造(c)のシード層の表面平坦化効果によって、磁気記録層30の表面もまた平坦化されていることがわかる。FePt−40体積%Cグラニュラー構造を有する磁気記録層30を含む実施例5および比較例2の比較においても、同様である。なお、実施例1および2から、磁気記録層30の表面の平坦化は、異なる膜厚のMgCr24シード層によっても達成されていることがわかる。さらに、FePt非グラニュラー構造を有する磁気記録層30を含む実施例7A、8A、および9ならびに比較例3および4の比較においても、スピネル構造(a)または(b)、あるいは逆スピネル構造(c)のシード層の表面平坦化効果によって、磁気記録層30の表面もまた平坦化されていることがわかる。
実施例1〜4と比較例1との比較、ならびに実施例6と比較例2との比較から、スピネル構造(a)または(b)、あるいは逆スピネル構造(c)のシード層を用いた実施例1〜4および6の垂直方向のヒステリシスループのα値が、MgOシード層を用いた比較例1および2の値よりも良好であった。このことから、実施例1〜4および6の磁気記録媒体の磁気記録層30が、望ましいグラニュラー構造を有することが分かる。望ましいグラニュラー構造とは、磁性結晶粒が磁気的に良好に分離され、かつ二次成長による結晶粒が存在しない構造を意味する。この結果は、小さい算術平均粗さRaを有するスピネル構造(a)のシード層(MgCr24)または逆スピネル構造(c)のシード層(Mg2TiO4)が異常突起の少ない平滑な表面を提供し、磁気記録層30の形成条件を望ましいものとしたためと考えられる。
さらに、(1)実施例1および2と、比較例1との比較、(2)実施例5と比較例2との比較、(3)実施例7Aと比較例3との比較、ならびに(4)実施例7Bと比較例4との比較から、MgCr24シード層を用いた実施例の磁気記録媒体の面内方向の保磁力HcIPは、MgOシード層を用いた比較例よりも小さい値を示した。このことは、MgCr24シード層の算術平均粗さが小さいことにより、FePt磁性結晶粒のc軸の面内方向への配向が減少したためと考えられる。一方、(5)実施例3および4と、比較例1との比較、(6)実施例6と比較例2との比較、(7)実施例8Aと比較例3との比較、ならびに(8)実施例8Bと比較例4との比較から、Mg2TiO4シード層を用いた実施例の磁気記録媒体の面内方向の保磁力HcIPは、MgOシード層を用いた比較例よりも若干増大する傾向があることが分かる。しかしながら、実施例の磁気記録媒体における面内方向の保磁力HcIPの増加は、磁気記録媒体の性能に影響を与えるほどの大きさではない。
また、実施例1〜4、および6〜9の磁気記録媒体は、高密度での磁気記録を可能にするために十分な大きさの磁気異方性定数Kuを有した。一般的に、磁気記録媒体に記録された信号の熱安定性はKuV/kbTの式(式中、Vは磁性結晶粒の体積を表し、kbはボルツマン定数を表し、Tは絶対温度を表す)で表され、熱的に安定な記録信号を得るためには、一般的にKuV/kbTが60より大きいことが必要であるとされている。磁気記録層の膜厚を現行の磁気記録媒体と同等の10nmと仮定し、磁気異方性定数Kuが1.14×107erg/cm3(1.14J/cm3)と仮定すると、磁性結晶粒の粒径を5.4nmまで縮小しても、KuV/kbT>60の関係が維持される。さらに、1ビットの記録信号を6個の磁性結晶粒で構成する場合を仮定すると、5nmの粒径を有する場合に、1.2テラビット毎平方インチの記録密度を達成できる。よって、実施例1〜4および6〜9の磁気記録媒体の磁気異方性定数Kuの値は、現行の磁気記録に用いられているものよりも高い記録密度を達成可能であると考えられる。
さらに、実施例7A、7B、8A、および9と、比較例3および4との比較から、スピネル構造(a)または(b)、あるいは逆スピネル構造(c)のシード層を有する実施例7A、7B、8A、および9の磁気記録媒体は、MgOからなるシード層を有する比較例3および4の磁気記録媒体よりも良好な垂直方向のヒステリシスループのα値を示した。この点から、非グラニュラー構造の磁気記録層を有する磁気記録媒体においても、スピネル構造(a)または(b)、あるいは逆スピネル構造(c)を有するシード層を用いることにより、その磁気特性を向上させることができることが分かる。
10 基板
12 非磁性基体
14 密着層
16 下地層
20 シード層
30 磁気記録層

Claims (2)

  1. 基板と、前記基板上のシード層と、前記シード層の上の磁気記録層とを含み、前記シード層が、(a)Mg、CrおよびOからなるスピネル構造、(b)Zn、FeおよびOからなるスピネル構造、および(c)Mg、TiおよびOからなる逆スピネル構造からなる群から選択される構造を有し、
    前記磁気記録層が、FeおよびCoから選択される少なくとも一種の元素と、Pt、Pd、AuおよびIrからなる群から選択される少なくとも一種の元素とを含む規則合金を含むことを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 前記磁気記録層が、磁性結晶粒と、前記磁性結晶粒を包囲する非磁性結晶粒界とを含むグラニュラー構造を有し、前記磁性結晶粒は前記規則合金を含み、前記非磁性結晶粒界は、炭素、酸化物、および窒化物からなる群から選択される非磁性材料を含むことを特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体。
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