JP6353666B2 - 加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザー光線によって加工砥石をドレッシングしながら、被加工物を加工する加工装置に関する。
研削装置では、加工砥石を環状に並べた研削ホイールをチャックテーブル上の被加工物に回転接触させて研削している。この場合、研削ホイールの外周部分が被加工物の中心を通るように、研削ホイールがチャックテーブルに偏心して位置付けられている。そして、研削ホイールが回転して、複数の加工砥石が被加工物の表面を中心から外周縁に向けて通過することで被加工物が研削される。従来、研削装置として、被加工物に対する加工砥石の非接触箇所に洗浄水を吹き付けて、加工砥石を冷却及び洗浄しながら研削するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、サファイア、シリコンカーバイド(SiC)等の比較的硬度の高い被加工物を研削する際には、研削ホイールをドレッシングしながら研削する研削装置も提案されている(例えば、特許文献2参照)。この場合、被加工物に対する加工砥石の非接触箇所に、目立て砥石を接触させて加工砥石をドレッシングする。しかしながら、研削に適した回転数(2000〜4000min−1)と、加工砥石のドレッシングに適した回転数(1000〜1500min−1)とが一致しておらず、研削しながら適切にドレッシングすることはできなかった。
さらに、比較的硬度の高い被加工物を研削する際に、加熱された加工砥石による熱加工と機械加工とを組み合わせた複合加工を実施する研削装置も提案されている(例えば、特許文献3参照)。特許文献3に記載の研削装置では、比較的硬度の高い被加工物を研削することができるが、加工砥石が目潰れを起こしたら加工砥石に自生作用が発生しないため適切な加工ができなくなる。なお、このような目潰れした加工砥石に対してレーザー光線を加工砥石に照射して、砥粒の脱落を促進して新たな砥粒を突出させるレーザードレッシングも知られている(例えば、特許文献4参照)。
特開2010−149222号公報 特開2012−135851号公報 特開2011−171451号公報 特開平09−285962号公報
上記したように、従来の研削装置では、目立て砥石を用いて研削しながら適切なドレッシングすることはできないため、加工砥石が目潰れを起こした場合には研削加工を一時的に中止しなければならない。特許文献4に記載したようなレーザードレッシングを利用することも考えられるが、被加工物の加工中にレーザードレッシングを実施することはできない。すなわち、特許文献4に記載のレーザードレッシングは、ドレッシングに適した回転数で加工砥石を回転させるものであり、加工に適した回転数で加工砥石を回転させると適切なドレッシングができなくなるという問題がある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、加工砥石をドレッシングしながら被加工物を加工することができる加工装置を提供することを目的とする。
本発明の加工装置は、被加工物を保持するチャックテーブルと、チャックテーブルで保持する被加工物を加工する加工砥石を回転可能に装着する加工手段と、加工手段に装着される加工砥石が被加工物に接触する接触面をドレッシングするドレッシング手段と、を備える加工装置であって、ドレッシング手段は、接触面にレーザー光線を照射する発光部と、発光部から照射されるレーザー光線の波長および出力を調整する調整部と、を備え、該加工装置は、加工中に該加工砥石の回転速度を認識する回転速度認識部と、該回転速度認識部により認識される該加工砥石の回転速度が遅いほど該発光部から照射されるレーザー光線の繰返し周波数を減少し、該加工砥石の回転速度が速いほど該発光部から照射されるレーザー光線の繰返し周波数を増加する繰返し周波数可変装置と更に備え、ドレッシング手段により、回転する加工砥石が被加工物に接触していない領域の接触面にレーザー光線を照射させて接触面をドレッシングすることを可能にする。
この構成によれば、加工砥石が被加工物に接触していない領域にレーザー光線を照射することで、研削加工中に加工砥石がドレッシングされる。このとき、加工に適した回転数で加工砥石が回転していても、研削加工時の回転数に合わせてレーザー光線を調整することで、加工砥石に対して適切なドレッシングを行うことができる。よって、比較的硬度の高い被加工物を加工して加工砥石が目潰れしても、レーザー光線によって加工砥石の自生作用が促されることで被加工物が連続的に加工される。また、比較的硬度の低い被加工物を加工して加工砥石が目詰まりしても、レーザー光線によって加工砥石に付着した加工屑が除去されることで被加工物が連続的に加工される。
本発明の上記加工装置は、加工砥石が研削ホイールに環状に配置された研削砥石であり、発光部からのレーザー光線の照射方向は研削ホイールの種別に応じて変更される。
本発明によれば、加工砥石が被加工物に接触していない領域にレーザー光線を照射してドレッシングすることで、加工砥石をドレッシングしながら被加工物を加工することができる。
第1の実施の形態に係る研削装置の模式図である。 第1の実施の形態に係る研削砥石に対するレーザー光線の照射方向の説明図である。 第1の実施の形態に係る研削砥石に対するレーザードレッシングの説明図である。 第2の実施の形態に係る切削装置の模式図である。 シリンドリカルレンズを用いたレーザードレッシングの説明図である。
以下、添付図面を参照して、第1の実施の形態に係る加工装置について説明する。第1の実施の形態では、加工砥石をドレッシングしながら加工する加工装置として研削装置を例示して説明する。図1は、第1の実施の形態に係る研削装置の模式図である。図2は、第1の実施の形態に係る研削砥石に対するレーザー光線の照射方向の説明図である。なお、図1は、研削装置の一部の構成のみを示しており、一般的な研削装置の構成を備えているものとする。また、図2は、説明の便宜上、ミラーを省略している。また、本発明は、加工砥石を用いて被加工物を加工可能な加工装置であれば、研削装置に限定されず、どのような加工装置にも適用可能である。
図1に示すように、研削装置1は、研削砥石(加工砥石)34を環状に並べた研削ホイール33でチャックテーブル2上の被加工物W1を研削しながら、研削砥石34をレーザードレッシングするように構成されている。この場合、チャックテーブル2の回転軸に研削ホイール33の回転軸が偏心しており、環状に並んだ研削砥石34が被加工物W1の中心を通るように位置付けられている。そして、研削砥石34が被加工物W1に回転接触する接触領域では被加工物W1が研削され、研削砥石34が被加工物W1に接触しない非接触領域では研削砥石34の研削面35にレーザー光線が照射されてドレッシングされる。
なお、被加工物W1としては、シリコンウェーハ(Si)、ガリウムヒソ(GaAs)、シリコンカーバイド(SiC)等の半導体基板、セラミック、ガラス、サファイア(Al23)系の無機材料基板、板状金属や樹脂の延性基板、ミクロンオーダーからサブミクロンオーダーの平坦度(TTV: Total Thickness Variation)が要求される各種加工基板を用いてもよい。なお、ここでいう平坦度とは、ウエーハW1の被研削面を基準面として厚み方向を測定した高さのうち、最大値と最小値との差を示している。
研削装置1のチャックテーブル2は、上面視円形状に形成されており、基台(不図示)に回転可能に設けられている。チャックテーブル2の上面にはポーラスセラミック材によって保持面21が形成されている。保持面21は、図1では平坦に描かれているが、実際にはチャックテーブル2の回転中心を頂点とする緩傾斜の円錐状に形成されている。保持面21に被加工物W1が吸引保持されると、薄板状の被加工物W1も保持面21に沿って緩傾斜の円錐状になる。また、チャックテーブル2は傾き調整機構(不図示)によって研削砥石34の研削面(接触面)35に対する傾きが調整されている。
チャックテーブル2の上方には、チャックテーブル2に保持された被加工物W1を研削する研削手段3が設けられている。研削手段3は、スピンドル31の下端にマウント32が設けられ、このマウント32の下面に複数の研削砥石34が環状に配置された研削ホイール33が設けられている。研削砥石34は、例えば、アルミナ系砥粒、炭化ケイ素系砥粒、又はCBN(立方晶窒化ホウ素)やダイヤモンド等の超砥粒をレジンボンド、ビリファイドボンド等の結合剤で固めて構成される。研削手段3は、昇降手段(不図示)によってチャックテーブル2に対してZ軸方向で離間又は接近される。
また、環状に並んだ複数の研削砥石34が被加工物W1の中心を通るように、研削ホイール33に対して被加工物W1が位置付けられており、研削砥石34の研削面35に対して被加工物W1の表面50が平行になるようにチャックテーブル2の傾きが調整されている。このため、被加工物W1に対して研削砥石34が回転接触されると、被加工物W1の中心から外周縁に至る円弧状の領域が研削される。このように、研削装置1では、スピンドル31の回転軸を中心として複数の研削砥石34を周回移動させ、周回移動の一部の研削区間で研削砥石34を被加工物W1の表面50に接触させて研削している。
研削手段3の下方には、被加工物W1の研削加工中に研削砥石34の研削面35をドレッシングするドレッシング手段4が設けられている。ドレッシング手段4は、被加工物W1に研削砥石34が接触していない領域の研削面35に向けて発光部41からパルス状のレーザー光線を照射してレーザードレッシングを実施している。すなわち、上記した周回移動中の研削区間を除く区間で、研削砥石34の研削面35がレーザードレッシングされる。レーザードレッシングでは、研削砥石34の研削面35にレーザー光線が照射されることで、研削砥石34の結合剤が溶融又は気化されて研削面35から砥粒が突き出される。
また、ドレッシング手段4には、光学系としてミラー46と集光レンズ47とが設けられている。発光部41から出射されたレーザー光線はミラー46により集光レンズ47に向けて反射され、集光レンズ47で研削砥石34の研削面35に集光される。通常の集光レンズ47では1点に集光されるため、調節部48によってミラー46の角度(傾き)が調節されることで集光点の位置を研削砥石34の幅方向に移動(走査)させている。ミラー46の角度変化は、調節部48によって研削ホイール33の回転速度に比例してミラー46の往復動作が速くなるように調整されている。
レーザー光線の波長及び出力は、発光部41に接続された調整部42において調整されている。また、レーザー光線の繰返し周波数は、調整部42に接続された繰返し周波数可変装置43において調整される。繰返し周波数可変装置43には、研削砥石34の回転速度を認識する回転速度認識部44が接続されている。回転速度認識部44は、例えばスピンドル31の回転速度を検出する回転センサ等で構成されている。繰返し周波数可変装置43は、回転速度認識部44によって認識された研削砥石34(スピンドル31)の回転速度に応じて、レーザー光線の繰返し周波数を可変する。
発光部41は、調整部42及び繰返し周波数可変装置43で調整された波長、出力、繰返し周波数でレーザー光線を照射する。このとき、研削砥石34の回転速度が速い場合にはレーザー光線の繰返し周波数が増加され、研削砥石34の回転速度が遅い場合にはレーザー光線の繰返し周波数が減少される。研削砥石34の回転速度にレーザー光線の照射間隔が合されることで、レーザー光線のピークパワーで研削砥石34の研削面35が連続的に加工される。研削砥石34の研削加工に適した回転数に合わせて、レーザー光線の照射条件を調整でき、研削砥石34に対して適切なドレッシングが実施される。
なお、研削加工時のレーザードレッシングの加工条件は、例えば以下のように設定されている。
レーザー種類:Ybファイバーレーザー
波長:515nmから1030nmのパルスレーザー
繰返し周波数:200kHz(1kHz〜1MHz)
出力:30W(11W〜50W)
パルス幅:8ps
研削スピンドル回転数:1000min−1
研削ホイール外径:φ300mm
また、発光部41からのレーザー光線の照射方向は研削ホイール33の種別に応じて変更される。例えば、図2Aに示すように、複数の研削砥石34を隙間なく連続させた研削ホイール33に対しては、発光部41から研削面35に向けて真上にレーザー光線が照射される。一方で、図2Bに示すように、複数の研削砥石34に隙間を空けた研削ホイール33に対して、発光部41から研削面35に向けて斜め上方にレーザー光線が照射される。斜め上方にレーザー光線が照射されることで、レーザー光線が複数の研削砥石34の隙間に入り込む場合であっても、スピンドル31のマウント32がレーザー加工されることがない。
なお、本実施の形態に係るドレッシング手段4は、集光レンズ47を用いてレーザー光線を一点に集光するように構成されたが、この構成に限定されない。図5に示すように、シリンドリカルレンズ49を用いることで、レーザー光線を研削砥石34の幅方向の直線状に集光させることができる。これにより、ミラー46や調節部48が不要になるため、ドレッシング手段4の光学系を簡略化することができる。
図3を参照して、研削砥石に対するレーザードレッシングについて説明する。図3は、第1の実施の形態に係る研削砥石に対するレーザードレッシングの説明図である。なお、以下の説明は一例に過ぎず、本実施の形態に係るレーザードレッシングは、この内容に限定されるものではない。
図3Aは、Ybファイバーレーザーを使用したレーザードレッシングを示している。研削砥石34の研削面35にレーザー光線が照射されると、砥粒37の隙間にある結合剤38が溶融又は気化されて、研削面35から僅かな厚みだけ結合剤38が除去される。これにより、研削面35から砥粒37を突き出させることができると共に、不要な砥粒37を脱落させて砥粒37の自生作用を促すことができる。このとき、研削面35に対するレーザーの照射に合わせてエアジェットを吹き付けることで、結合剤38の溶融層を除去し易くする共に、レーザー光線による砥粒37への熱損傷を抑えることも可能である。
このように、Ybファイバーレーザー等の短波長のレーザー光線を使用することで、研削砥石34に大きなダメージを与えることなく結合剤38だけを除去できる。よって、サファイア基板等のように比較的硬度の高い被加工物W1を研削加工して研削面35が目潰れしても、研削面35から新たな砥粒37を突出させて被加工物W1を連続的に研削することができる。また、樹脂性基板等のように比較的硬度の低い被加工物W1を研削加工して研削面35が目詰りしても、研削面35の付着した加工屑を除去して被加工物W1を連続的に研削することができる。
なお、レーザー光線はYbファイバーレーザーに限らず、長波長(10.3μm)のCO2レーザーでレーザードレッシングしてもよい。図3Bは、CO2レーザーを使用したレーザードレッシングを示している。研削砥石34の研削面35にレーザー光線が照射されると、砥粒37の隙間の結合剤38が除去されるだけでなく砥粒37も焼切られる。これにより、研削面35から砥粒37が突き出されるだけでなく、研削面35から突き出た砥粒37の表面に微細な凹凸が形成される。CO2レーザーにおいても、エアジェットを吹き付けて結合剤38の溶融層を除去し易くすることができる。
このように、CO2レーザー等の長波長のレーザー光線を使用することで、研削砥石34を焼切って研削面35から砥粒37を突き出させることができる。よって、CO2レーザーによるレーザードレッシングでも、Ybファイバーレーザーによるレーザードレッシングと同様に、研削砥石34の目潰れや目詰りを抑えながら被加工物W1を連続的に研削することができる。特に、砥粒37の表面に微細な凹凸が形成されるため、サファイア基板等のように比較的硬度の高い被加工物W1を研削加工する際には、基板表面に砥粒37が噛み込み易くなり研削能力が向上される。
次に、図1を参照して、研削装置による研削加工の一例について簡単に説明する。
図1に示すように、チャックテーブル2に保持された被加工物W1の上方に研削手段3が位置付けられている。研削手段3の研削ホイール33がZ軸回りに回転しながらチャックテーブル2に近づけられ、研削砥石34と被加工物W1とが回転接触することで被加工物W1が研削される。研削加工中は発光部41から研削砥石34の研削面35にレーザー光線が照射され、研削砥石34に対するレーザードレッシングが実施される。このため、研削砥石34の目潰れや目詰りが抑えられた状態で研削加工が続けられる。また、研削加工中は、ハイトゲージ(不図示)によって被加工物W1の厚みがリアルタイムに測定される。
研削装置1は、ハイトゲージの測定結果に応じて研削砥石34の研削送りを制御している。この場合、研削装置1は、研削砥石34の回転速度を一定に維持した状態で、Z軸方向の送り速度を3段階に可変させて被加工物W1を加工している。第1段階ではZ軸方向の送り速度が速められ、被加工物W1を所定の厚みまで短時間で研削される。第2段階ではZ軸方向の送り速度が落とされ、被加工物W1が目標厚みに近づけられる。そして、第3段階では、Z軸方向の送り速度がさらに落とされて、被加工物W1が目標厚みまで研削され表面が整えられて停止される。
ところで、この研削装置1は、研削砥石34の回転速度を一定に維持した状態で研削加工を実施しているため、レーザードレッシングを実施していても、被加工物W1の材質によっては研削効率が悪くなるおそれがある。そこで、研削砥石34のZ軸方向の送り速度だけでなく、研削砥石34の回転速度も変更するようにしてもよい。この場合、ドレッシング手段4(繰返し周波数可変装置43)も、研削砥石34の回転速度に合わせてレーザー光線の繰返し周波数を自動的に調整するようにする。
例えば、比較的硬度の高い被加工物W1の研削加工時には、Z軸方向の送り速度を速めた第1段階では研削砥石34の回転速度を遅くする。送り速度を落とした第2、第3段階では研削砥石34の回転速度を通常速度に戻すようにする。これに合わせて、ドレッシング手段4も第1段階では繰返し周波数を減少させ、第2、第3段階では通常の繰返し周波数に戻すようにする。第1段階で研削砥石34の回転速度を遅くすることで、被加工物W1の表面50にしっかりと研削砥石34を噛み込ませることができ、被加工物W1に対する研削砥石34の研削面35の滑りを防止することができる。
また、比較的硬度の低い材質の研削加工時には、Z軸方向の送り速度を速めた第1段階では研削砥石34の回転速度を速くする。送り速度を落とした第2、第3段階では研削砥石34の回転速度を通常速度に戻すようにする。これに合わせて、ドレッシング手段4も第1段階では繰返し周波数を増加させ、第2、第3段階では通常の繰返し周波数に戻すようにする。第1段階で研削砥石34の回転速度を速めることで、被加工物W1を短時間で所定の厚みまで薄化することができる。
以上のように、第1の実施の形態に係る研削装置1では、研削砥石34が被加工物W1に接触していない領域にレーザー光線を照射することで、研削加工中に研削砥石34がドレッシングされる。このとき、加工に適した回転数で研削砥石34が回転していても、研削加工時の回転数に合わせてレーザー光線を調整することで、研削砥石34に対して適切なドレッシングを行うことができる。よって、比較的硬度の高い被加工物W1を加工して研削砥石34が目潰れしても、レーザー光線によって研削砥石34の自生作用が促されることで被加工物W1が連続的に加工される。また、比較的硬度の低い被加工物W1を加工して研削砥石34が目詰まりしても、レーザー光線によって研削砥石34に付着した加工屑が除去されることで被加工物W1が連続的に加工される。
続いて、第2の実施の形態に係る加工装置について説明する。第2の実施の形態では、加工装置として切削装置を用いる点で、第1の実施の形態と相違している。したがって、相違点以外については説明を省略する。図4は、第2の実施の形態に係る切削装置の模式図である。なお、図4は、切削装置の一部の構成のみを示しており、一般的な切削装置の構成を備えているものとする。なお、図4においては、説明の便宜上、集光レンズ及びミラーを省略している。
図4に示すように、切削装置51は、リング状の切削砥石(加工砥石)85でチャックテーブル52上の被加工物W2を切削しながら、切削砥石85をレーザードレッシングするように構成されている。この場合、被加工物W2に設けられたストリート98に対して切削砥石85が位置付けられ、チャックテーブル52と切削砥石85との相対移動によって被加工物W2が切削される。そして、切削砥石85が被加工物W2に接触する接触領域では被加工物W2が切り込まれ、切削砥石85の切削砥石85が被加工物W2に接触しない非接触領域では切削砥石85の切削面86にレーザー光線が照射されてドレッシングされる。
なお、被加工物W2としては、シリコンウェーハ(Si)、ガリウムヒソ(GaAs)、シリコンカーバイド(SiC)等の半導体基板、セラミック、ガラス、サファイア(Al23)系の無機材料基板、CSP基板等の半導体製品のパッケージ基板を使用してもよい。
切削装置51のチャックテーブル52は、上面視円形状に形成されており、上面にポーラスセラミック材によって被加工物W2を吸引保持する保持面(不図示)が形成されている。切削装置51は、切削送り軸62によって切削砥石85に対してX軸方向に移動される。チャックテーブル52の上方には、チャックテーブル52に保持された被加工物W2を切削する切削手段53が設けられている。切削手段53は、スピンドル81の先端に切削ブレード82が設けられ、この切削ブレード82の外周がリング状の切削砥石85になっている。切削砥石85は、例えば、上記した研削砥石34と同様な砥粒や結合剤で構成されている。
切削手段53は、割出送り軸83によってチャックテーブル52に対してY軸方向に移動され、昇降送り軸84によってチャックテーブル52に対してZ軸方向で離間又は接近される。切削装置51では、割出送り軸83によって切削砥石85がストリート98に位置合わせされ、昇降送り軸84によって被加工物W2に対する切削砥石85の切り込み量が調整される。そして、切削送り軸62によってチャックテーブル52が切削砥石85に対して動かされて被加工物W2が切削される。このとき、切削砥石85の下端部だけで被加工物W2がストリート98に沿って切削される。
また、切削手段53には、切削砥石85の外周の略状半部を覆うブレードカバー(不図示)が設けられている。ブレードカバーには、被加工物W2の切削加工中に切削砥石85の切削面(接触面)86をドレッシングするドレッシング手段54が設けられている。ドレッシング手段54は、切削加工中に、切削送り方向における前方側の発光部91から切削面86に向けてレーザー光線を照射して、切削砥石85が被加工物W2に接触しない領域でレーザードレッシングを実施している。また、ドレッシング手段54は、調整部92によってレーザー光線の波長及び出力が調整され、繰返し周波数可変装置93によってレーザー光線の繰返し周波数が可変される。
なお、レーザー光線の繰り返し周波数は、回転速度認識部(不図示)によって認識された切削砥石85(スピンドル81)の回転速度(例えば、20000〜30000min−1)に応じて可変されてもよい。また、第1の実施の形態に係る研削装置1と同様に、CO2レーザーでレーザードレッシングする構成にしてもよい。
以上のような構成により、第2の実施の形態に係る切削装置51においても、第1の実施の形態に係る研削装置1と同様に、切削砥石85の目潰れや目詰りが抑えられ、切削面86から砥粒を突き出させた状態で被加工物W2を連続的に研削することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、第1の実施の形態に係る研削装置1においては、レーザー光線の繰返し周波数を可変する構成としたが、研削砥石34の回転数が可変されない場合には、レーザー光線の繰返し周波数を一定にしてもよい。同様に、第2の実施の形態に係る切削装置51においても、切削砥石85の回転数が可変されない場合には、レーザー光線の繰返し周波数を一定にしてもよい。
以上説明したように、本発明は、加工砥石をドレッシングしながら被加工物を加工することができるという効果を有し、特にサファイア等の硬度の高い被加工物を加工する加工装置に有用である。
1 研削装置(加工装置)
2、52 チャックテーブル
4、54 ドレッシング手段
34 研削砥石(加工砥石)
35 研削面(接触面)
41、91 発光部
42、92 調整部
43、93 繰返し周波数可変装置
44 回転速度認識部
51 切削装置(加工装置)
85 切削砥石(加工砥石)
86 切削面(接触面)
W1、W2 被加工物

Claims (2)

  1. 被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルで保持する被加工物を加工する加工砥石を回転可能に装着する加工手段と、該加工手段に装着される該加工砥石が被加工物に接触する接触面をドレッシングするドレッシング手段と、を備える加工装置であって、
    該ドレッシング手段は、該接触面にレーザー光線を照射する発光部と、該発光部から照射されるレーザー光線の波長および出力を調整する調整部と、を備え、
    該加工装置は、加工中に該加工砥石の回転速度を認識する回転速度認識部と、該回転速度認識部により認識される該加工砥石の回転速度が遅いほど該発光部から照射されるレーザー光線の繰返し周波数を減少し、該加工砥石の回転速度が速いほど該発光部から照射されるレーザー光線の繰返し周波数を増加する繰返し周波数可変装置と、更に備え、
    該ドレッシング手段により、回転する該加工砥石が被加工物に接触していない領域の該接触面にレーザー光線を照射させて該接触面をドレッシングすることを可能にした加工装置。
  2. 該加工砥石が研削ホイールに環状に配置された研削砥石であり、
    該発光部からのレーザー光線の照射方向は該研削ホイールの種別に応じて変更される請求項1に記載の加工装置。
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