JP4417053B2 - レーザーハイコンセントレーションフォーミング方法及びシステム - Google Patents

レーザーハイコンセントレーションフォーミング方法及びシステム Download PDF

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本発明は、樹脂結合剤で砥粒を固定したレジノイドボンド砥石のレーザーハイコンセントレーションフォーミング方法及びシステムに関するものである。特に、非球面レンズなどの光情報通信用マイクロ光学素子、ガラスモールド用の超硬質の金型、光導波路のような超微小のV字形、U字形の溝の鏡面研削加工、磁気ディスク用ヘッドスライダー、シリコンウエハ、サファイア、水晶などの研削加工、ダイシング加工などに用いるのに適したレジノイドボンド砥石のレーザーハイコンセントレーションフォーミング方法及びシステムに関するものである。
光デジタル通信用マイクロ光学素子、磁気へッドスライダー、水晶発振子などの精密部品の研磨には、ラッピング等の遊離砥粒法が用いられていたが、エッジにダレを生じるなどの問題があるため、近年、遊離砥粒法は、砥石を用いた固定砥粒法に置き換えられつつある。固定砥粒法に用いることのできる砥石として、メタルボンド砥石、セラミックスボンド砥石、レジノイドボンド砥石などが知られているが、被研磨面に高い平滑性が求められているため、平均粒径30μm以下の小さい砥粒を使用し、この砥粒を被研磨面に弾力的に作用させることのできるレジノイドボンド砥石が研磨工具として使用されている。また、凹凸面、エッジなどを研磨する必要上、円柱状、溝付円柱状(総形砥石)、円錐状、半球状などの形状に加工した小型のものが使用されている。
一般に、砥石は、その切れ味(切削性能)を向上させるため、カップツルア(等速)法、ロータリドレッサ法、スティック砥石法などのツルーイング・ドレッシング法を利用して、ツルーイング(形状修正)され、ドレッシング(目立て)される。
このようなツルーイング・ドレッシング法では、砥石の表面に、ツルアと呼称される修正工具(炭化珪素、酸化アルミニウム、ダイヤモンドなどからなる砥粒をメタル、セラミックス又は樹脂結合剤で固定した砥石)を接触させて機械的にツルーイング・ドレッシングを行っている。しかし、このような機械的なツルーイング・ドレッシングでは、レジノイドボンド砥石の表面から40%〜50%以上の砥粒が脱粒し、レジノイドボンド砥石の表面の砥粒密度が20%程度となり、研磨工具としての切削性能が著しく低下するという問題がある。このため、近年、レジノイドボンド砥石の表面にレーザー光を照射して、表面部分の樹脂結合剤のみをアブレーション作用により除去する非接触的なツルーイング・ドレッシング法が提案されている(特許文献1参照)。
特開平9−285962号公報(段落0006、0007)
しかし、この従来の非接触的なツルーイング・ドレッシング法では、レジノイドボンド砥石の表面からの砥粒の突出量が調節されるだけであり、表面砥粒密度(研磨に寄与する砥粒の有効切刃数)を高くすることができないという問題がある。ここで、レジノイドボンド砥石中の樹脂結合剤に対する砥粒の割合を大きくすることによって砥石全体の砥粒密度を高くし、表面砥粒密度を高くすることができるが、この砥粒の割合を大きくすると、樹脂結合剤による砥粒の結合力が低下し、脱粒し易くなるという問題が生じ、この問題は、特に、上記の精密部品の研磨に使用される小型のレジノイドボンド砥石(例えば、直径5mm以下の半球状のもの)において顕著に現れる。
したがって、本発明の目的は、レジノイドボンド砥石をツルーイング・ドレッシングするとともに、その表面砥粒密度を高くできる方法及びシステムを提供することである。
本発明は、レジノイドボンド砥石の表面をレーザーハイコンセントレーションフォーミングする方法及びシステムである。すなわち、本発明は、樹脂ボンド砥石をツルーイングしながら、その表面砥粒密度を高くし、レーザーを使用して、レジノイドボンド砥石の表面をドレッシングする方法及びシステムである。
レジノイドボンド砥石の表面のレーザーハイコンセントレーションフォーミングは、まず、レジノイドボンド砥石をツルーイングしながら、その表面砥粒密度を高くする(この工程をハイコンセントレーション工程という)。このハイコンセントレーション工程では、レジノイドボンド砥石の表面にある砥粒がレジノイドボンド砥石の内部方向に所定の切込量で押し込まれる。この所定の切込量は、砥粒の平均粒径の1/2以下にある。
次に、レジノイドボンド砥石の表面にレーザー光を照射して、レジノイドボンド砥石の表面にある樹脂結合剤を除去し、目立てする(この工程をレーザードレッシング工程という)。このレーザードレッシング工程では、レジノイドボンド砥石の表面にある樹脂結合剤が、レーザー光のレーザーアブレーション作用によって除去される。レーザー光は、連続発振又はパルス発振される。レーザー光の照射エネルギー密度は、50J/cm2以下の範囲にある。
本発明のレーザーハイコンセントレーションフォーミングシステムは、レジノイドボンド砥石をツルーイングしながら、その表面砥粒密度を高くするハイコンセントレーション手段、及びレジノイドボンド砥石の表面にレーザー光を照射して、レジノイドボンド砥石の表面にある樹脂結合剤を除去するレーザードレッシング手段から構成される。
ハイコンセントレーション手段は、レジノイドボンド砥石の表面にある砥粒をレジノイドボンド砥石の内部方向に所定の切込量で押し込むための手段から構成される。
この手段は、ツルア(修正工具)、レジノイドボンド砥石を保持するための手段、ツルアにレジノイドボンド砥石の表面を所定の切込量で押し付けるための手段、及びツルアにレジノイドボンド砥石の表面を所定の切込量で押し付けた状態で、ツルアとレジノイドボンド砥石とを相対的に移動させるための手段から構成される。ツルアとして、メタル、セラミックス又は樹脂結合剤で砥粒を固定した板状又は円柱状の砥石が使用される。
レーザードレッシング手段は、レーザー発振器、このレーザー発振器で生成したレーザー光を所定の波長、レーザーエネルギー及びビーム形状に調整するための光学系、及びこの光学系で調整されたレーザー光をレジノイドボンド砥石の表面に照射するためのレーザー照射部から構成される。
本発明では、レジノイドボンド砥石に固定される砥粒として、レーザー光を反射又は吸収する薄膜をコーティングしたものが使用され得る。
本発明が以上のように構成されるので、レジノイドボンド砥石をツルーイング・ドレッシングするとともに、その表面砥粒密度を高くできる。
図1〜5に、本発明に従って、軸の先端に固定した半球状のレジノイドボンド砥石11のレーザーハイコンセントレーションフォーミングシステムを示す。
本発明のレーザーハイコンセントレーションフォーミングシステムは、レジノイドボンド砥石11をツルーイングしながら、その表面砥粒密度を高くするハイコンセントレーションユニット10(図1、2)、及びレジノイドボンド砥石11の表面にレーザー光を照射して、レジノイドボンド砥石11の表面にある樹脂結合剤を除去するレーザードレッシングユニット20(図3〜5)から構成される。
レジノイドボンド砥石11として、粒度800番以上のダイヤモンド粒子を樹脂結合剤で固定した砥粒集中度350以下の微粒レジノイドボンドダイヤモンド砥石が使用される。ここで、砥粒集中度400は、砥粒100%を意味し、例えば、砥粒集中度200は、砥粒50%、結合剤50%を意味する。
樹脂結合剤として、エポキシ、ポリイミド、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリサルホン、ポリフタルアミド、ポリウレタン、アクリルなどから選択される材料からなる結合材が使用される。
砥粒として、好適に、単結晶ダイヤモンド、多結晶ダイヤモンド、又はこれら混合物からなる粒度800番以上の粒子が使用される。また、砥粒の表面にニッケルや銅などのレーザー光を反射又は吸収する膜を薄くコーティングした砥粒を使用することが望ましい。これは、レーザー光を反射又は吸収する薄膜がコーティングされた砥粒を使用することにより、レーザー光が砥粒の表面側に照射されたときに、砥粒を保持している砥粒の裏側の樹脂結合剤が、アブレーション作用により除去され、この砥粒の脱落や欠損を生じ難くするためである。
図1及び2に示すハイコンセントレーションユニット10は、レジノイドボンド砥石11の表面にある砥粒をレジノイドボンド砥石11の内部方向に所定の切込量で押し込むための手段から構成される。
この手段は、ツルア14、15、レジノイドボンド砥石11を保持するための手段、ツルア14、15にレジノイドボンド砥石11の表面を押し付けるための手段、及びツルア14、15にレジノイドボンド砥石11の表面を押し付けた状態で、ツルア14、15とレジノイドボンド砥石11とを相対的に移動させるための手段から構成され得る。
図1に示す例では、ツルア14として、樹脂結合剤、メタル又はセラミックスで砥粒を固定した板状の砥石が使用され、このツルア14は、回転可能で、任意の方向に傾斜可能の可動台13上に固定されている。また、レジノイドボンド砥石11の軸は、可動台13の上方に位置するモータ12に取り付けられ、軸の先端に固定されているレジノイドボンド砥石11は、可動台13上のツルア14に対面するように位置されている。可動台13は、昇降手段(図示せず)によって上下方向に適宜に移動できるようになっており、可動台13を上方に移動することにより、レジノイドボンド砥石11は、可動台13上のツルア14の表面に押し付けられる。また、モータ12は、昇降手段(図示せず)によって上下方向に適宜に移動できるようにし、モータを下方に移動することにより、レジノイドボンド砥石11を、可動台13上のツルア14の表面に押し付けるように構成してもよい。
レジノイドボンド砥石11のハイコンセントレーション(表面砥粒の高密度化)は、モータ12を駆動して、軸の先端に固定したレジノイドボンド砥石11を矢印の方向に回転させている状態で、可動台13を上方へ移動して、レジノイドボンド砥石11の表面を可動台13上のツルア14に押し付けるとともに、半球状のレジノイドボンド砥石11の表面形状にほぼ沿った軌道を描くように可動台13を傾斜移動させることによって行われ、この際に、レジノイドボンド砥石11の表面の砥粒が、レジノイドボンド砥石11の内部方向に所定の切込量で押し込まれ、同時に、レジノイドボンド砥石11がツルーイングされる。
図2に示す例では、ツルア15として、樹脂結合剤、メタル又はセラミックスで砥粒を固定した円柱状の砥石が使用される。このツルア15は、回転可能で任意の方向に傾斜可能の可動台13上に固定したモータ16のシャフトに固定されている。また、レジノイドボンド砥石11の軸は、可動台13の上方に位置するモータ12に取り付けられ、軸の先端に固定されているレジノイドボンド砥石11は、可動台13上のツルア15の上方に位置している。可動台13は、昇降手段(図示せず)によって上下方向に適宜に移動できるようになっており、可動台13を上方に移動することにより、レジノイドボンド砥石11は、可動台13上のツルア15の表面に押し付けられる。また、モータ12は、昇降手段(図示せず)によって上下方向に適宜に移動できるようにし、モータを下方に移動することにより、レジノイドボンド砥石11を、可動台13上のツルア15の表面に押し付けるように構成してもよい。
レジノイドボンド砥石11のハイコンセントレーション(表面砥粒の高密度化)は、モータ12を駆動して、軸の先端に固定したレジノイドボンド砥石11を矢印の方向に回転させ、可動台13上のモータ16のシャフトに固定されているツルア15を矢印の方向に回転させている状態で、可動台13を上方へ移動して、レジノイドボンド砥石11の表面をツルア15の表面に押し付けるとともに、半球状のレジノイドボンド砥石11の表面形状にほぼ沿った軌道を描くように可動台13を傾斜移動させることによって行われ、この際に、レジノイドボンド砥石11の表面の砥粒が、レジノイドボンド砥石11の内部方向に所定の切込量で押し込まれ、同時に、レジノイドボンド砥石11がツルーイングされる。
レジノイドボンド砥石11へのツルア14、15の切込量は、下記の式1から得られる。ツルアに固定されている砥粒1個当りの実質切込量gmは、下記の式1に示すように、ツルアの送り速度ν、ツルア周速度V、レジノイドボンド砥石への切込量δ、ツルア直径Dに依存する。ここで、ツルアの送り速度(ν)は、1〜1000mm/分、ツルアの周速度(V)は、1〜3000m/分、レジノイドボンド砥石への切込量(垂直方向の切込量)(δ)は、0.1〜50μm/pass、ツルアの直径(D)は、0.1〜350mmの範囲にある。
Figure 0004417053
レジノイドボンド砥石の強度を損なうことなくレジノイドボンド砥石の表面だけの砥粒密度(表面砥粒密度)を高めるため、ハイコンセントレーション工程において、レジノイドボンド砥石の砥粒1個に対するツルアの実質切込量(gm)をできるだけ小さくして、機械的な力によりレジノイドボンド砥石の表面の砥粒を、脱落、欠損しないようにレジノイドボンド砥石の内部方向に押し込むことが重要である。レジノイドボンド砥石の砥粒1個に対するツルアの切込量δは、レジノイドボンド砥石の砥粒の粒径の1/2以下であるのが好ましい。これは、1/2以上にするとレジノイドボンド砥石の砥粒の脱落、欠損が生じ易くなり、レジノイドボンド砥石の表面砥粒密度が高くならないからである。
図3〜5に示すように、レーザードレッシングユニット20は、レーザー発振器21、このレーザー発振器21で生成したレーザー光を所定の波長、レーザーエネルギー及びビーム形状に調整するための光学系22、及びこの光学系22で調整されたレーザー光をレジノイドボンド砥石11の表面に照射するためのミラー26、レンズ27、プリズムなどからなるレーザー照射部23から構成される。
レーザー発振器21で生成されるレーザー光の照射エネルギー、照射ショット数、照射パルス時間及び照射時間は、レーザー発振器21に接続したレーザー制御装置(図示せず)によって制御される。
光学系22は、好適に、レーザー強度を変えることのできるオプチカルアッテネータ、2倍高調波発生器、3倍高調波発生器などから構成され、さらにビームサイズを変えることのできるXYスリッタを有し得る。
レーザー照射部23は、レジノイドボンド砥石11の表面に、光学系22で調整されたレーザー光を所定の軌道で照射できるように、上下移動可能で回転可能な、任意の方向に傾斜移動可能の可動台13上に取り付けられる。
レーザードレッシングユニット20は、レジノイドボンド砥石11の表面へのレーザー照射状態をモニターするための顕微鏡やカメラ(図示せず)をさらに有し得る。
レーザー発振器21で生成されたレーザー光は、光学系22を通じ、レーザー照射部23に入力され、レジノイドボンド砥石11の表面に照射される。表面砥粒密度が10〜50%となるように、レーザー光のアブレーション作用によって、レジノイドボンド砥石11の表面の目つぶれした樹脂結合剤のみが除去される。
レジノイドボンド砥石11をナノメートルのオーダーでレーザードレッシングする場合、500nm以下の波長のレーザー光が使用される。好適に、YAGレーザー光の第3次高調波(355nm)又はエキシマレーザーが使用できる。レーザーエネルギー密度は50J/cm2以下であり、照射パルス幅は3ns〜10nsであり、単位面積あたりの等価照射ショット数は2〜10ショットである。
レーザードレッシングユニット20は、図3に示すように、レーザー発振器21、光学系22及びレーザー照射部23を一体的に直結し、これら構成成分を上記の可動台13上に固定し得る。また、図4に示すように、レーザー発振器21のみを可動台13の外部に分離して配置し、レーザー発振器21と、レーザー照射部23に直結した光学系22とを光ファイバー24やレンズ、ミラー、プリズムなどの光学素子(図示せず)を使用して連結してもよい。さらに、レーザードレッシングユニット20は、図5に示すように、レーザー発振器21と光学系22とを一体的に直結し、これらを可動台13の外部に配置し、この光学系22と、可動台13に取り付けたレーザー照射部23とを光ファイバー24やレンズ、ミラー、プリズムなどの光学素子(図示せず)を使用して連結してもよい。
ここで、実用的には、ハイコンセントレーションユニット10及びレーザードレッシングユニット20に使用される可動台13として、高精度の回転制御及び位置決め機能を備えている研削盤を使用することが望ましい。
本発明に従って、粒度1500番(粒径8μm)のダイヤモンド砥粒を固定した半球状のレジノイドボンド砥石(半球外径 約2mmφ、砥粒集中度125)のレーザーハイコンセントレーションフォーミングを行った。
ハイコンセントレーション工程を、図2に示すユニットを使用して、下記の表1に示すハイコンセントレーション条件で行った。ツルアとして、粒度325番のダイヤモンド砥粒をメタルで固定した円柱状のメタルボンド砥石を使用した。このメタルボンド砥石の砥粒集中度は100であった。
Figure 0004417053
ハイコンセントレーション工程後のレジノイドボンド砥石の表面砥粒密度は80%以上であった。
次に、レーザードレッシング工程を、図3に示すユニットを使用して、レーザードレッシング工程を、下記の表2に示す条件で行った。
Figure 0004417053
<比較例> カップツルア法(ツルアとして、砥粒集中度150のレジノイドボンド砥石を使用した)を利用して、粒度1500番(粒径8μm)のダイヤモンド砥粒を固定した半球状のレジノイドボンド砥石(半球外径 約2mmφ、砥粒集中度125)をツルーイング・ドレッシングした。
カップツルア法によるツルーイング・ドレシング後のレジノイドボンド砥石の表面砥粒密度は20%であった。
次に、このレジノイドボンド砥石の表面を、上記の表2に示す条件で、レーザードレッシングした。
<結果> 比較例では、ツルーイング・ドレッシングの際に、レジノイドボンド砥石の表面から半分以上の砥粒が脱粒したため、レーザードレッシング後に、実施例1では、比較例の約2.5倍の砥粒集中度のレジノイドボンド砥石が得られた。
図1は、本発明のレーザーハイコンセントレーションシステムのハイコンセントレーションユニットの第一の態様の側面図である。 図2は、本発明のレーザーハイコンセントレーションシステムのハイコンセントレーションユニットの第二の態様の側面図である。 図3は、本発明のレーザーハイコンセントレーションシステムのレーザードレッシングユニットの第一の態様の側面図である。 図4は、本発明のレーザーハイコンセントレーションシステムのレーザードレッシングユニットの第二の態様の側面図である。 図5は、本発明のレーザーハイコンセントレーションシステムのレーザードレッシングユニットの第三の態様の側面図である。
符号の説明
10・・・ハイコンセントレーションユニット
11・・・レジノイドボンド砥石
12・・・モータ
13・・・可動台
14・・・ツルア
15・・・ツルア
16・・・モータ
20・・・レーザードレッシングユニット
21・・・レーザー発振器
22・・・光学系
23・・・レーザー照射部
24・・・光ファイバー
25・・・ミラー
26・・・レンズ

Claims (9)

  1. 樹脂結合剤で砥粒を固定したレジノイドボンド砥石の表面をレーザーハイコンセントレーションフォーミングする方法であって、
    前記レジノイドボンド砥石をツルーイングしながら、その表面砥粒密度を高くするハイコンセントレーション工程、及び
    前記レジノイドボンド砥石の表面にレーザー光を照射して、前記レジノイドボンド砥石の表面にある前記樹脂結合剤を除去するレーザードレッシング工程、
    から成り、
    前記ハイコンセントレーション工程が、前記レジノイドボンド砥石の表面にある砥粒を前記レジノイドボンド砥石の内部方向に所定の切込量で押し込む工程から成る方法。
  2. 前記所定の切込量が、前記砥粒の平均粒径の1/2以下である、請求項の方法。
  3. 前記レーザー光が、連続発振又はパルス発振され、
    前記レジノイドボンド砥石の表面にある前記樹脂結合剤が、前記レーザー光のレーザーアブレーション作用によって除去される、請求項1の方法。
  4. 前記レーザー光の照射エネルギー密度が、50J/cm2以下の範囲にある、請求項1の方法。
  5. 前記レジノイドボンド砥石に固定される前記砥粒として、前記レーザー光を反射又は吸収する薄膜をコーティングしたものが使用される、請求項1の方法。
  6. 樹脂結合剤で砥粒を固定したレジノイドボンド砥石の表面をレーザーハイコンセントレーションフォーミングするシステムであって、
    前記レジノイドボンド砥石をツルーイングしながら、その表面砥粒密度を高くするハイコンセントレーション手段、及び
    前記レジノイドボンド砥石の表面にレーザー光を照射して、前記レジノイドボンド砥石の表面にある前記樹脂結合剤を除去するレーザードレッシング手段、
    から成り、
    前記ハイコンセントレーション手段が、前記レジノイドボンド砥石の表面にある砥粒を前記レジノイドボンド砥石の内部方向に所定の切込量で押し込むための手段から成るシステム。
  7. 前記押し込むための手段が、
    ツルア、
    前記レジノイドボンド砥石を保持するための手段、
    前記ツルアに前記レジノイドボンド砥石の表面を押し付けるための手段、及び
    前記ツルアに前記樹脂ボンド砥石の表面を押し付けた状態で、前記ツルアと前記樹脂ボンド砥石とを相対的に移動させるための手段、
    から成る、請求項のシステム。
  8. 前記ツルアとして、メタル、セラミックス又は樹脂結合剤で砥粒を固定した板状又は円柱状の砥石が使用される、請求項のシステム。
  9. 前記レーザードレッシング手段が、
    レーザー発振器、
    前記レーザー発振器で生成したレーザー光を所定の波長、レーザーエネルギー及びビーム形状に調整するための光学系、及び
    前記光学系で調整されたレーザー光を前記レジノイドボンド砥石の表面に照射するためのレーザー照射部、
    から成る請求項のシステム。
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