JP2002192464A - メタルボンド砥石のドレッシング方法 - Google Patents

メタルボンド砥石のドレッシング方法

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哲章 神谷
Michio Kameyama
美知夫 亀山
Takashi Nakayama
崇志 中山
Naoto Iwata
直人 岩田
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    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B08CLEANING
    • B08BCLEANING IN GENERAL; PREVENTION OF FOULING IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用済みのメタルボンド砥石の表面から、砥
粒の周囲に目詰まりしている被加工材の削り屑とボンド
メタル2の表層部分だけを効率よく除去する。 【解決手段】 本発明のドレッシング方法においては、
ボンドメタルとしてよく使用される銅と、削り屑の成分
となる被加工材のアルミニウム、炭素鋼、或いはニッケ
ルのレーザー光の吸収率の特性曲線がいずれも波長0.
5μmの付近で交わるという特異な性質のあることに着
目し、その前後の波長0.36〜0.83μmの可視光
線の領域から選択された特定の波長を有するレーザー光
を集束させて、砥石の表層に走査しながら照射すること
により、削り屑の層と、砥粒を固定しているボンドメタ
ルの表層部分との双方に均等にレーザー光を吸収させる
ことを可能にする。従って、それらを同時に溶融或いは
酸化させて吹き飛ばすことにより除去して、効率よく砥
石をドレッシングすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微粒ダイヤモンド
のような硬質の砥粒を銅のような金属からなるボンド材
によって保持したメタルボンド砥石を使用している間
に、摩耗や被加工材による目詰まりによって切れ味が低
下したときに、砥石の切れ味を回復させるために行うメ
タルボンド砥石のドレッシング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイヤモンドや立方晶形チッ化ホウ素
(CBN)の微粒のような硬度の高い砥粒を、銅のよう
な金属からなるボンド材の焼結組織等によって砥石の表
面に保持した所謂「メタルボンド砥石」はよく使用され
ている。メタルボンド砥石の表面には多数の微細な砥粒
の先端が突出していて、その突出部分が金属などの被加
工材の表面に作用して研削が行われる。この砥石を使用
している間に砥粒の突出部分の先端が摩耗したり、砥粒
の突出部分の周囲に被加工材の削り屑である金属粉等が
詰まって隙間がなくなるので、このような目詰まり状態
で研削を続けると、砥粒の突出部分の有効な高さ(突出
量)が減少しているために砥石の切れ味が低下すると
か、砥石と被加工材の接触部分の潤滑及び冷却作用をす
る研削液の回りが悪くなって大量の摩擦熱が発生するこ
とにより砥石の摩耗が促進される。
【0003】従って、このような目詰まりした砥石は、
例えば所定の使用時間ごとにドレッシングを行って砥石
の切れ味を回復させる必要がある。そのために従来から
一般的に行われているドレッシング方法として、例えば
回転する円板形の別の砥石を使用する機械加工的なドレ
ッシングとか、放電加工或いは電解加工を利用する電気
加工的なドレッシング等が知られている。回転する円板
形の砥石によってドレッシングを行う場合には、ドレッ
シングを受ける砥石に機械的な応力が作用するために歪
みが発生するので、高精度の加工に使用する砥石の場合
にはこの歪みが問題になる。また、電気加工的なドレッ
シングを行う場合には、個々の砥石の形状に対応した電
極を製作する必要があるのでコストの面で問題が生じ
る。
【0004】上記の問題を解決することができる技術と
して、特開昭61−152367号公報に記載されたC
BN研削砥石のレーザードレッシング装置を挙げること
ができる。この装置は、レーザー光を出力するレーザー
発振器と、レーザー光をメタルボンドCBN研削砥石の
表面の目詰まりした砥粒層の一点に集光させる光学装置
と、この集光点を砥石の幅方向に走査させる走査機構
と、集光点付近へ活性ガスを供給するガス供給装置とか
らなっている。このレーザードレッシング装置は砥石を
研削機械から取り外さないで短時間内にドレッシングを
行うことができる効果があると説明されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この公
報には、実施例の項においても、使用するレーザー光の
種類或いは波長の長さ等に関する記載が全くない。レー
ザー発振器と言っても使用する媒質によって色々な種類
があって、媒質毎に発生するレーザー光の波長が異な
り、波長によっては目詰まりした被加工材と砥石の表層
のボンド材とのいずれに対しても作用しないものとか、
それらの一方に対して作用するが、他方に対して殆ど作
用をしないために、良好なドレッシング効果が得られな
いものとがあり、ドレッシング装置にどのような波長の
レーザー光を使用するかということは非常に重要な事項
である。
【0006】ただ、上記公報の一部に、KCl或いはZ
nSeレンズを使用する旨の記載があり、これらのレン
ズやフィルタを使用するものは通常はCO2 レーザー装
置であることから、CO2 レーザー装置が発生する非常
に波長が長い遠赤外線領域の不可視光線を使用するもの
とも推測することができる。もし、遠赤外線領域のレー
ザー光を使用するものとすれば、このように非常に波長
が長いレーザー光は砥石のボンド材や被加工材による吸
収率が低く、十分なドレッシング効果を期待することが
できない。
【0007】本発明は、従来技術における前述の問題に
対処して、目詰まりした砥石の除去すべき被加工材の削
り屑と砥粒の周囲のボンド材にのみ効率よく作用してド
レッシングを行うことができ、砥石に機械的な応力が作
用することがなく、従って砥石に歪みが発生するのを防
止することができることによって、高精度加工用のメタ
ルボンド砥石のドレッシングに適していると共に、コス
トの面において従来技術よりも有利になるような、メタ
ルボンド砥石のための実効のあるドレッシング方法を提
供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の目的を
達成するための手段として、特許請求の範囲の請求項1
に記載されたメタルボンド砥石のドレッシング方法を提
供する。
【0009】通常ボンドメタルとして最もよく使用され
る銅のレーザー光吸収率を示す特性曲線と、研削の対象
としてよく使用されるアルミニウム、炭素鋼、或いはニ
ッケルのような被加工材料のレーザー光吸収率を示す特
性曲線は、いずれもレーザー光の波長が0.5μm付近
にあるときに相互に交わるという特異な共通性のあるこ
とが認められる。この波長に近くて本発明の目的を達成
し得るレーザー光として、0.36〜0.83μmの可
視光線の領域から選択された特定の波長を有するレーザ
ー光を使用すると、被加工材料の削り屑の層と、ボンド
メタルの双方にレーザー光を吸収させることが可能にな
り、それによってそれらの層を同じドレッシング工程に
よって除去可能であることが判った。本発明の方法はこ
の性質を利用して、目詰まりした砥石のドレッシングを
効率よく行うことができる。
【0010】従って、本発明の方法において使用される
レーザー光の波長の最適値は0.5μm付近にある。こ
の波長に適合するレーザー光は、例えばYAGレーザー
光の2倍波とか、銅蒸気レーザー光である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の具体的な実施例について
説明をする前に、メタルボンド砥石のドレッシングのた
めに従来から行われている方法について図5及び図6を
用いて説明する。図5はドレッシング用の砥石を使用す
る機械加工的なドレッシング方法を示している。図5に
おいて、使用済みのメタルボンド砥石1は、外部からは
見えない回転体状の芯材の表面を厚く覆うように焼結さ
れた銅のような金属からなるボンドメタル2の中に、ダ
イヤモンドのような硬質の微細な砥粒3が多数埋め込ま
れて強固に保持されている。製造された当初は砥粒3の
先端がボンドメタル2の表面から所定の高さだけ突出し
ているが、図示の砥石1は使用済みのものであるから、
それらの砥粒3の先端は摩耗して突出量が減少している
だけでなく、ボンドメタル2の中から突出している砥粒
3の部分の周囲に金属等の被加工材の削り屑4が密に詰
まって層状に堆積している。従って、このような状態で
は砥粒3の先端が被加工材の削り屑4の層に埋没して砥
石1の切れ味が低下しており、被加工材と接触する加工
部分への研削液の回りも悪くなっているので、加工によ
る摩擦熱が大量に発生して被加工材や砥石1自体に悪影
響を及ぼすだけでなく砥石1の切れ味が一層低下する。
【0012】図5に示す第1の従来技術においては、目
詰まりした砥石1の切れ味を回復させるためのドレッシ
ング方法として、これもまた一種の砥石であるドレッサ
ー5が使用される。ドレッサー5の表層の材料にはボン
ドメタル2や被加工材の削り屑の層よりも硬く、砥粒3
よりも軟らかいものが使用されているから、砥石1をそ
の軸6によって回転させている状態においてドレッサー
5を砥石1に押し付けると、砥石1の表層に付着した被
加工材の削り屑4の層やボンドメタル2の一部が削り落
とされて、砥粒3の先端が突出する。
【0013】図5に示す第1の従来技術のような機械加
工的なドレッシング方法によれば、かなり大きな力で円
板形のドレッサー5を砥石1に押し付けないと、砥石1
の表層に固く付着している被加工材の削り屑4や、強固
なボンドメタル2の一部を削り落とすことができないの
で、ドレッシングの際に加えられる押し付け力によって
砥石1の内部に機械的な応力が発生する結果、ドレッシ
ングの終わった砥石1に歪みが残ることがある。従っ
て、この歪みが砥石1による高精度の研削加工を不可能
にする場合があるという問題がある。
【0014】また、ドレッシング方法の第2の従来技術
として、図6に示す放電加工や電解加工のような電気加
工的なドレッシング方法によって使用済みの砥石1のド
レッシングを行う場合には、砥石1の形状に適合した位
置、形状の電極7及び8を使用して、それらの間に電源
9から電圧を印加する必要があるので、個々の砥石1毎
に、その形状に対応した特別の形状の電極7,8を用意
する必要がある。従って、1つの型の砥石1のドレッシ
ングに使用した電極7,8を、形状の異なる他の種類の
砥石1に対して適用することができないので、砥石1の
種類毎に電極を製作するためのコストが嵩むという問題
がある。
【0015】本発明のドレッシング方法はこれらの従来
技術の問題点を解消するために提供されたものである。
本発明の方法の特徴は、目詰まりした砥石に特定の波長
を有するレーザー光を照射すること、即ち、波長が0.
5μmを中心とする0.36〜0.83μmの可視光線
の範囲にあるレーザー光を照射することにより、例えば
活性ガスを供給するというような補助的手段を加えなく
ても、効率的にドレッシングを行うことができるように
した点にある。
【0016】図1は本発明のドレッシング方法を概念的
に示したものであるが、図示しないレンズ等を含む光学
装置によって集束させた前述のような特定の波長のレー
ザー光10を、目詰まりした砥石のボンドメタル2の表
層の一部と、その上に堆積した被加工材の削り屑4の層
に向けて照射することによりドレッシングを行うという
点、及び、その際に活性ガスを供給する必要がないとい
う点を除いて、焦点11を万遍なく走査させるというよ
うな点においては、前述の公報記載の従来技術と同様な
方法をとることになる。
【0017】次に、本発明のドレッシング方法におい
て、波長が概ね0.5μmを中心とする0.36〜0.
83μmの可視光線の範囲から選ばれた特定の波長を有
するレーザー光10を使用する理由について説明する。
図2の線図は、砥石のボンドメタル2や、削り屑4の成
分となる被加工材によく使用される金属材料の代表であ
る銅、アルミニウム、炭素鋼、ニッケルについて、それ
ぞれのレーザー光の吸収率特性を示したものである。図
2の線図から明らかなように、金属の種類によってレー
ザー光の吸収率が異なるだけでなく、レーザー光の波長
によっても吸収率が大きく変化することが判る。前述の
公報記載の技術において使用している可能性があるCO
2 レーザー光のように波長が非常に長い遠赤外線領域の
レーザー光は、どの金属も吸収率が低いことが判るし、
活性ガスを併用するというような特別の手段を用いない
限り、前述の公報記載の技術によってはドレッシング効
果が得られないことも明らかである。
【0018】例えば、ボンド材として銅を使用している
メタルボンド砥石によって、炭素鋼の被加工材を研削し
た場合に、目詰まりした砥石1における表層のダイヤモ
ンドやCBNの砥粒3は、図1の左側に示すように、炭
素鋼の削り屑4の層とボンドメタル2である焼結された
銅の層の中に埋没しているために先端が砥石1の表面か
ら突出していない。このような目詰まりした砥石1をド
レッシングする場合には、銅と炭素鋼の双方に良く吸収
される波長が0.5μm程度のレーザー光を集束させて
照射すれば、ボンドメタル2の銅と削り屑4の炭素鋼の
双方が良くレーザー光を吸収して溶融或いは酸化し、発
生する熱によって雰囲気が膨張することにより吹き飛ば
されるか或いは気化蒸散して、図1の右側のように削り
屑4の層の全てとボンドメタル2の表層の一部が消失す
ることにより砥粒3の先端が突出するので、この方法に
よって効率よくドレッシングを行い得る。
【0019】しかしながら、通常のYAGレーザー発振
器が発生する波長が1.064μmの赤外線領域にある
レーザー光を照射すると、図2から判るように削り屑4
の炭素鋼はこの波長のレーザー光に対する吸収率がさほ
ど低くないので、削り屑4の層が溶融或いは酸化して吹
き飛ばされるが、ボンドメタル2の銅はこの波長のレー
ザー光に対する吸収率が非常に低いために、溶融或いは
酸化しないで砥石1上に残る結果、砥粒3の先端は十分
に突出することができない。そこで、ボンドメタル2の
表層を除去するために照射するレーザー光のエネルギー
密度を高めると、こんどは砥粒3や、砥石に必要なボン
ドメタル2の深層まで変化させる可能性があるので好ま
しくない。
【0020】以上の説明から明らかなように、効率的で
良好なドレッシングを行うためにはボンドメタル2の表
層と、被加工材の粉末等からなる削り屑4の層の双方に
できる限り均等に適量のレーザー光が吸収されるように
することが必要になるが、この条件を満たすレーザー光
の波長は、図2に示すような特性線図におけるボンドメ
タルと被加工材のそれぞれの材料の吸収率特性の曲線の
交点に対応する波長であるということができる。
【0021】通常よく行われているように銅をボンド材
として使用した場合の銅のレーザー光吸収率の特性曲線
と、被加工材としてよく使用されるアルミニウム、炭素
鋼、ニッケルのそれぞれのレーザー光吸収率の特性曲線
との交点は、いずれも図2から明らかなようにレーザー
光の波長が0.5μm前後のところに集中している。こ
れはボンドメタル2としての銅が、赤外線領域のレーザ
ー光を殆ど吸収しないのに、可視光線の領域にあるレー
ザー光に対して急激に吸収率が高くなるという特異な性
質を有することに起因している。
【0022】このように、レーザー光の波長が0.5μ
m前後の点はボンドメタル2と被加工材の削り屑4の金
属のレーザー光吸収率が高くなる特異な点であるという
ことができるが、組み合わせる材料によっては、交点の
位置が多少ずれる場合とか、近接しても交わらない場合
があり得ると考えられるから、使用すべきレーザー光の
波長については若干の幅を見て、可視光線の領域である
0.36〜0.83μmの範囲の波長のレーザー光を使
用すれば、ボンド材及び被加工材として使用される大抵
の金属の組み合わせに対して双方の金属に満足な吸収率
が得られて、どちらか一方、或いは双方が溶融或いは酸
化しないで砥石1上に残るというようなことが防止され
る。
【0023】前述のように、本発明のドレッシング方法
において使用されるレーザー光は、波長が0.36〜
0.83μmの可視光線の領域から選択されるが、この
領域の波長のレーザー光は、通常よく使用されるYAG
レーザー発振器とかCO2 レーザー発振器等によって発
生させることはできない。そこで本発明の実施例におい
ては、図3に示すように、YAGの結晶からなるロッド
(YAGロッド)12を主体とする通常のYAGレーザ
ー発振器に、BBOの結晶13を主体とする2倍波発生
装置を取り付けて、周波数がYAGレーザー光の2倍と
なる高調波で、波長が半分の0.532μmである所謂
2倍波を発生させている。このように本発明の実施例で
は好適なものとしてYAGレーザー光の2倍波を使用し
ているが、それ以外のものとしては、例えば、波長が
0.511μm或いは0.578μmの銅蒸気レーザー
光も使用可能である。
【0024】なお、図3に示す14及び15は全反射
鏡、16は半透過鏡であって、全反射鏡14及び半透過
鏡16と、それらの間に設けられたYAGロッド12に
よって通常のYAGレーザー発振器と同様なものが構成
されているから、YAGロッド12に励起用の光線が入
射して、全反射鏡14と半透過鏡16との間で繰り返し
て反射されて反対方向に進行する間に波長が1.064
μmの通常のYAGレーザー光17が発生する。このY
AGレーザー光17の一部は半透過鏡16を透過してB
BO結晶13に入射し、波長が半分の0.532μmの
2倍波18だけがそれを通過して、全反射鏡15によっ
て所定の方向へ指向され、図示しないレンズ等の手段に
よって集束されることによって高密度のレーザー光10
となって砥石1の表層部分に照射されて焦点11を結
ぶ。
【0025】砥石1は軸6によって一定の速度で回転し
ており、更にそれを軸方向に等速で移動させるか、レー
ザー光発生装置の側を軸方向に等速で移動させるか、或
いは全反射鏡15によってレーザー光10の指向する方
向を変化させることにより、焦点11の位置を砥石1の
表面上で均等に移動(走査)させ、レーザー光10を万
遍なく砥石1上に照射することによって好適なドレッシ
ング効果が得られる。この場合、焦点11をあまり小さ
く絞り過ぎるとエネルギー密度が過度に高くなって砥粒
3やボンドメタル2の深層部分を傷める場合もあるの
で、ドレッシングに適する程度に焦点11を絞ることも
必要になる。
【0026】図4は、実際に本発明の方法によってドレ
ッシングを行った後の砥石1の表面を撮影した顕微鏡写
真である。焦点11が走査されることによりレーザー光
10は砥石1の表面に均等に照射されるが、微視的には
砥石1の表層に対して完全に均等に作用する訳ではな
く、表層に砥粒3が散在していることや、焦点11が円
形であれば、それが走査した時に砥石1の表面において
エネルギーを完全に均等に分配することはできないか
ら、ボンドメタル2の表層の溶融或いは酸化の深さにも
微視的にはバラツキが生じる。また、溶融した部分でも
吹き飛ばされた部分の近くではボンドメタル2が多少盛
り上がるとか、十分に溶融或いは酸化しなかった部分が
僅かに残るということも考えられるので、写真に見られ
る通り砥粒の間の平坦部にも微小な凹凸が生じている。
しかし、このような凹凸は研削液を保持して砥石1の表
面の潤滑と冷却を助けるのでむしろ有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を模式的に示す断面図である。
【図2】金属材料毎にレーザー光の波長に応じて変化す
る吸収率を示す線図である。
【図3】YAGレーザー光の2倍波を発生する装置を例
示する概念図である。
【図4】本発明の方法によって処理された砥石の表面を
拡大して示す写真である。
【図5】円板形の回転ドレッサーを使用する従来技術を
示す概念図である。
【図6】電気的にドレッシングを行う従来技術を示す概
念図である。
【符号の説明】
1…目詰まりした砥石 2…ボンドメタル 3…砥粒 4…被加工材の削り屑 5…円板形のロータリードレッサー 7,8…電極 10…波長が0.36〜0.83μmの可視光線の領域
に属するレーザー光 11…焦点 12…YAGロッド 13…BBO結晶 14,15…全反射鏡 16…半透過鏡 17…通常のYAGレーザー光 18…YAGレーザー光の2倍波
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 崇志 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 岩田 直人 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3C047 AA13 AA30

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長が0.36〜0.83μmの可視光
    線の領域から選択された特定の波長を有するレーザー光
    を集束させて、使用済みで目詰まりした砥石の表層に走
    査しながら照射することにより、微小な砥粒の間に詰ま
    っている被加工材の削り屑の層と、前記砥石の表面付近
    において前記砥粒を固定しているボンドメタルの表層部
    分とを除去して、前記砥粒の先端を前記ボンドメタルの
    表面から研削に必要な高さだけ突出させることを特徴と
    するメタルボンド砥石のドレッシング方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記レーザー光の特
    定の波長が略0.5μmであることを特徴とするメタル
    ボンド砥石のドレッシング方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記レーザー光がY
    AGレーザー光の2倍波であることを特徴とするメタル
    ボンド砥石のドレッシング方法。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記レーザー光が銅
    蒸気レーザー発振器から発生することを特徴とするメタ
    ルボンド砥石のドレッシング方法。
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