JP6350633B2 - 車両のカウル構造 - Google Patents

車両のカウル構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6350633B2
JP6350633B2 JP2016208963A JP2016208963A JP6350633B2 JP 6350633 B2 JP6350633 B2 JP 6350633B2 JP 2016208963 A JP2016208963 A JP 2016208963A JP 2016208963 A JP2016208963 A JP 2016208963A JP 6350633 B2 JP6350633 B2 JP 6350633B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outside air
panel
vehicle body
vehicle
air inlet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2016208963A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018069804A (ja
Inventor
陽介 岩▲崎▼
陽介 岩▲崎▼
美千秋 笹木
美千秋 笹木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2016208963A priority Critical patent/JP6350633B2/ja
Publication of JP2018069804A publication Critical patent/JP2018069804A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6350633B2 publication Critical patent/JP6350633B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、車両のカウル構造に関し、特にダッシュパネルの車室内に配置された空調装置に外気を導入する外気導入口が設けられると共に外気導入口の車体前方側にバッテリが配置された車両のカウル構造に関する。
自動車等の車両では一般に、車体前部においてエンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネルとインストルメントパネルとの間に空調装置が備えられ、空調装置には車外からの外気及び車内からの内気が選択的に導入されるようになっている。
この空調装置に外気を導入するカウル構造として、ダッシュパネルの助手席側に空調装置に外気を導入する外気導入口を設けると共に、ダッシュパネルの外気導入口を覆うようにダッシュパネルの車体前方側に箱状のカウルボックスを形成し、カウルボックスにおけるフロントガラスとボンネットとの間に外気を取り入れる外気取入口を設けて、外気取入口からカウルボックス内を通じて外気導入口に外気を供給するようにしたものが知られている。
例えば特許文献1には、ダッシュパネルの外気導入口の周囲を覆うダクトを設けると共に、ダクトを覆うようにダッシュパネルの車体前方側に車幅方向に延びると共にフロントガラスとボンネットとの間に外気取入口を有するカウルボックスを設け、外気取入口からカウルボックス及びダクト内を通じて外気導入口に外気を供給するようにしたものが開示されている。
特許第3613060号公報
ところで、フロントエンジン・リヤドライブ式の車両では、エンジンルームの車幅方向中央側にエンジンが縦置き式に搭載され、エンジンルームの助手席側におけるダッシュパネルとフロントサスペンションを支持するサスペンションハウジングとの間にバッテリが配置されるものがある。
このようにエンジンルームの助手席側におけるダッシュパネルとサスペンションハウジングとの間にバッテリが配置された車両において、ダッシュパネルの助手席側に空調装置に外気を導入する外気導入口が設けられると共に外気導入口の車体前方側にバッテリが配置される場合、外気導入口への水の侵入を抑制するために、エンジンルームの助手席側におけるボンネットに対向する側に外気取入口を設けると共に、ダッシュパネルの車体前方側にダッシュパネルの外気導入口及びバッテリを覆うように外気取入口に連通する外気供給空間部を形成し、外気取入口から外気供給空間部を通じて外気導入口に外気を供給することが考えられる。
しかしながら、ボンネットの車体下方側に歩行者保護用エアバッグが備えられる場合などボンネットの車体下方側に十分な空間が存在しない場合に、エンジンルームにおけるボンネットに対向する側に外気取入口が設けられると、外気取入口から外気を取り入れることができずに外気導入口に外気を供給することができないおそれがある。
そこで、本発明は、ダッシュパネルに設けられた外気導入口の車体前方側にバッテリが配置された車両において、外気導入口への水の侵入を抑制しつつ外気導入口に外気を供給することができる車両のカウル構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、車幅方向に延びてエンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネルと、前記ダッシュパネルの車幅方向一方側の端部に結合されると共に車体前方側に延びて前記エンジンルームの車幅方向一方側の側面を構成するサイドパネルと、前記エンジンルームの上方を覆うボンネットとを備え、前記ダッシュパネルの車幅方向一方側に車室内に配置された空調装置に外気を導入する外気導入口が設けられると共に前記外気導入口の車体前方側にバッテリが配置された車両のカウル構造であって、前記サイドパネルに設けられて外気を前記エンジンルーム内に吸入する外気吸入口と、前記サイドパネルの外気吸入口から前記エンジンルーム内に吸入された外気を前記外気導入口に供給する外気供給通路と、を備え、前記バッテリの車体下方側に、前記サイドパネルの外気吸入口から外気と共に前記外気供給通路に吸入された水を外気から分離して車体下方側に排出する排水口が設けられ、前記ボンネットは、前記バッテリの車体上方側に歩行者保護用エアバッグを備え、前記外気供給通路は、車体上方側に配置される上面部と、車体下方側に配置される下面部と、車体前方側に配置される前側面部と、車体後方側に配置される後側面部と、車体右側に配置される右側面部と、車体左側に配置される左側面部とによって形成される中空状の空間部によって形成され、前記上面部に、車体下方側に窪んで前記バッテリを収容する凹部が形成され、前記下面部に、前記排水口が形成され、前記バッテリの上面に、端子が設けられ、前記空間部は、前記サイドパネルの外気吸入口と前記ダッシュパネルの外気導入口とに連通すると共に前記外気吸入口から吸入された外気が前記バッテリの車体下方側及び前記バッテリの周囲を通じて前記外気導入口に流れるように形成されていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記サイドパネルの車幅方向外方側に配置されて車体前部の側面を構成するフェンダパネルを備え、前記フェンダパネルは、該フェンダパネルと前記サイドパネルとの間に外気を取り入れる外気取入口を備えていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記請求項2に記載の発明において、前記外気取入口は、スリット状又はメッシュ状に形成されていることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記請求項2又は請求項3に記載の発明において、前記フェンダパネルの外気取入口は、前記サイドパネルの外気吸入口より車体上下方向において低い位置に設けられていることを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、車幅方向に延びてエンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネルと、前記ダッシュパネルの車幅方向一方側の端部に結合されると共に車体前方側に延びて前記エンジンルームの車幅方向一方側の側面を構成するサイドパネルと、前記エンジンルームの上方を覆うボンネットとを備え、前記ダッシュパネルの車幅方向一方側に車室内に配置された空調装置に外気を導入する外気導入口が設けられると共に前記外気導入口の車体前方側にバッテリが配置された車両のカウル構造であって、前記サイドパネルに設けられて外気を前記エンジンルーム内に吸入する外気吸入口と、前記サイドパネルの外気吸入口から前記エンジンルーム内に吸入された外気を前記外気導入口に供給する外気供給通路と、を備えると共に、前記ダッシュパネルの車体前方側において前記サイドパネルに結合されてフロントサスペンションを支持するサスペンションハウジングと、前記ダッシュパネルと前記サスペンションハウジングとの間に前記バッテリを車体下方側から支持するように設けられると共に中空状の空間部を有するカウルボックスと、を備え、前記カウルボックスは、前記空間部が前記サイドパネルの外気吸入口と前記ダッシュパネルの外気導入口とに連通するように設けられ、前記外気供給通路は、前記カウルボックスの空間部によって形成されていることを特徴とする。
本願の請求項1に記載の発明によれば、ダッシュパネルの車幅方向一方側に空調装置に外気を導入する外気導入口が設けられると共に外気導入口の車体前方側にバッテリが配置された車両のカウル構造は、サイドパネルに設けられて外気をエンジンルーム内に吸入する外気吸入口と、サイドパネルの外気吸入口からエンジンルーム内に吸入された外気を外気導入口に供給する外気供給通路とを備えている。
これにより、外気供給通路を通じて外気導入口に供給する外気を、フェンダパネルによって覆われるサイドパネルの外気吸入口から吸入することができるので、外気導入口に外気と共に雨水などの水が侵入することを抑制することができる。また、サイドパネルの外気吸入口から吸入された外気を、外気供給通路を通じて外気導入口に供給することができるので、ボンネットに歩行者保護用エアバッグが備えられる場合などエンジンルームにおけるボンネットに対向する側から外気を吸入することができない場合においても、外気導入口に外気を供給することができる。したがって、ダッシュパネルに設けられた外気導入口の車体前方側にバッテリが配置された車両において、外気導入口への水の侵入を抑制しつつ外気導入口に外気を供給することができる。
また、バッテリの車体下方側に、サイドパネルの外気吸入口から外気と共に外気供給通路に吸入された水を外気から分離して車体下方側に排出する排水口が設けられることにより、サイドパネルの外気吸入口から外気供給通路に外気と共に水が吸入された場合においても、吸入された水を外気から分離して排水口に排出することができ、外気導入口への水の侵入を抑制することができる。
また、ボンネットは、バッテリの車体上方側に歩行者保護用エアバッグを備えていることにより、ボンネットに歩行者保護用エアバッグが備えられてエンジンルームにおけるボンネットに対向する側から外気を吸入することができない場合においても、外気導入口への水の侵入を抑制しつつ外気導入口に外気を供給することができる。
また、外気供給通路は、上面部、下面部、前側面部、後側面部、右側面部及び左側面部によって形成される中空状の空間部によって形成され、上面部に車体下方側に窪んでバッテリを収容する凹部が形成され、下面部に排水口が形成され、バッテリの上面に端子が設けられ、空間部は、サイドパネルの外気吸入口とダッシュパネルの外気導入口とに連通すると共に外気吸入口から吸入された外気がバッテリの車体下方側及び周囲を通じて外気導入口に流れるように形成されることにより、サイドパネルの外気吸入口から吸入された外気をバッテリの車体下方側及び周囲を通じてダッシュパネルの外気導入口に供給することができ、前記効果を有効に得ることができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、フェンダパネルは、フェンダパネルとサイドパネルとの間に外気を取り入れる外気取入口を備えていることにより、サイドパネルの外気吸入口から吸入する外気を、フェンダパネルの外気取入口からフェンダパネルとサイドパネルとの間に取り入れることができると共に、フェンダパネルの外気取入口から外気と共に雨水などの水が取り入れられた場合においても、取り入れられた水をフェンダパネルとサイドパネルとの間において重力の作用によって外気と分離させて車体下方側に移動させることができ、外気導入口への水の侵入を抑制することができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、外気取入口は、スリット状又はメッシュ状に形成されることにより、フェンダパネルの外気取入口から外気と共に水が取り入れられることを抑制することができ、前記効果をより有効に奏することができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、フェンダパネルの外気取入口は、サイドパネルの外気吸入口より車体上下方向において低い位置に設けられることにより、フェンダパネルの外気取入口から外気と共に雨水などの水が取り入れられた場合においても、取り入れられた水をフェンダパネルとサイドパネルとの間においてより有効に外気と分離させることができ、外気導入口への水の侵入をより有効に抑制することができる。
また、請求項に記載の発明によれば、請求項1に係る発明と同様、ダッシュパネルの車幅方向一方側に空調装置に外気を導入する外気導入口が設けられると共に外気導入口の車体前方側にバッテリが配置された車両のカウル構造は、サイドパネルに設けられて外気をエンジンルーム内に吸入する外気吸入口と、サイドパネルの外気吸入口からエンジンルーム内に吸入された外気を外気導入口に供給する外気供給通路とを備えている。
これにより、外気供給通路を通じて外気導入口に供給する外気を、フェンダパネルによって覆われるサイドパネルの外気吸入口から吸入することができるので、外気導入口に外気と共に雨水などの水が侵入することを抑制することができる。また、サイドパネルの外気吸入口から吸入された外気を、外気供給通路を通じて外気導入口に供給することができるので、ボンネットに歩行者保護用エアバッグが備えられる場合などエンジンルームにおけるボンネットに対向する側から外気を吸入することができない場合においても、外気導入口に外気を供給することができる。したがって、ダッシュパネルに設けられた外気導入口の車体前方側にバッテリが配置された車両において、外気導入口への水の侵入を抑制しつつ外気導入口に外気を供給することができる。
また、バッテリを車体下方側から支持するように設けられたカウルボックスは、空間部がサイドパネルの外気吸入口とダッシュパネルの外気導入口とに連通するように設けられ、外気供給通路は、カウルボックスの空間部によって形成されることにより、バッテリを支持するカウルボックスを用い、サイドパネルの外気吸入口から吸入された外気をダッシュパネルの外気導入口に供給することができ、前記効果を有効に得ることができる。
本発明の実施形態に係る車両のカウル構造を備えた車体を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る車両のカウル構造を備えた車体を示す側面図である。 図1に示す車体の右前部の要部を示す平面図である。 図1に示す車体の右前部の要部を示す斜視図である。 図4に示す車体からカウルボックスを取り外した状態を示す図である。 図1におけるY6−Y6線に沿った車体の断面図である。 図1におけるY7−Y7線に沿った車体の断面図である。 カウルボックスの斜視図である。 外気導入口への外気の流れを説明するための説明図である。 外気導入口への外気の流れを説明するための別の説明図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1及び図2はそれぞれ、本発明の実施形態に係る車両のカウル構造を備えた車体を示す平面図及び側面図、図3及び図4はそれぞれ、図1に示す車体の右前部の要部を示す平面図及び斜視図、図5は、図4に示す車体からカウルボックスを取り外した状態を示す図、図6及び図7はそれぞれ、図1におけるY6−Y6線及びY7−Y7線に沿った車体の断面図である。
本発明の実施形態に係る車両のカウル構造を備えた車体1は、車体左側に運転席が配置されて車体右側に助手席が配置された左ハンドル車の車体であると共に、車体前部にエンジン10(図3参照)を縦置き式に搭載して後輪を駆動するフロントエンジン・リヤドライブ式の車体である。
図1及び図2に示すように、車体1は、車体前部に、フロントガラス2の車体前方側に配設されて車体前部の上面を構成するボンネット3と、ボンネット3の車幅方向両側に配設されて車体前部の側面を構成するフェンダパネル4と、フェンダパネル4の車体前方側に配設されるヘッドライト5とを備えている。
ボンネット3には、車体後方側の車幅方向両端部にヒンジ部材(不図示)が取り付けられ、ボンネット3は、エンジンルーム6の上方を前開き式に開閉可能に覆うように構成されている。
ボンネット3にはまた、ボンネット3の車体後方側における車体下方側に、すなわち裏面に歩行者保護用エアバッグ7が備えられている。歩行者保護用エアバッグ7は、車両が歩行者と衝突して歩行者がボンネット3に跳ね上げられるときに膨張して歩行者のダメージを軽減するように構成されている。車体1では、歩行者保護用エアバッグ7は、後述するバッテリ12の車体上方側に配置されている。
フェンダパネル4は、樹脂材料を射出成形して形成され、車体前部において車体上下方向に延びると共に車体前後方向に延びている。図6に示すように、フェンダパネル4は、車体上方側に車幅方向内方側に突出するフランジ部4aを備え、フランジ部4aは後述するエプロンフレーム23に取り付けられる。
フェンダパネル4はまた、車外からの外気をフェンダパネル4の車幅方向内方側に、具体的にはフェンダパネル4と後述するサイドパネル22との間に取り入れる外気取入口4bを備えている。外気取入口4bは、スリット状に形成され、複数の細長い開口によって形成されている。なお、外気取入口4bを、メッシュ状に形成し、複数の開口を網目状に形成するようにしてもよい。
このように、フェンダパネル4の外気取入口4bは、スリット状又はメッシュ状に形成されることにより、フェンダパネル4の外気取入口4bから外気と共に水が取り入れられることを抑制することができる。
車体1はまた、車外からの外気及び車内からの内気を選択的に導入して外気又は内気を調温又は調湿して空調風として車室内に送出する空調装置8を備えている。空調装置8は、図1及び図7に示すように、車体前部においてエンジンルーム6と車室9とを仕切るダッシュパネル21とダッシュパネル21の車体後方側に配置されるインストルメントパネル(不図示)との間において助手席側である車体右側に配置されている。
車体1では、図5に示すように、ダッシュパネル21の車体上方側における車体右側に空調装置8に外気を導入する外気導入口21aが設けられ、車外からの外気をエンジンルーム6側から外気導入口21aに供給し、外気導入口21aから空調装置8に導入するようになっている。
図3から図5に示すように、車体1は、エンジンルーム6の後面を構成するダッシュパネル21を備えると共に、ダッシュパネル21の車幅方向両側の端部にそれぞれ結合されると共に車体前方側に延びてエンジンルーム6の車幅方向両側の側面をそれぞれ構成する左右一対のサイドパネル22と、サイドパネル22の車体上方側における車幅方向外方側に設けられて車体前後方向に延びる左右一対のエプロンフレーム23と、エプロンフレーム23の車幅方向内方側且つ車体下方側で車体前後方向に延びる左右一対のフロントフレーム24と、前輪11(図2参照)を収容する左右一対のホイールハウス25とを備えている。
ダッシュパネル21は、図示しないフロアパネルの前端部から車体上方側に延び、車幅方向に延びると共に車体上下方向に延びている。ダッシュパネル21の上端部には、図7に示すように、車幅方向に延びる閉断面状のダッシュクロスメンバ26が接合され、ダッシュクロスメンバ26は、フロントガラス2の車体下方側を支持するように設けられている。
ダッシュパネル21には、前述したように空調装置8に外気を導入する外気導入口21aが設けられている。外気導入口21aは、略矩形状に形成され、外気導入口21aには、ダッシュパネル21からエンジンルーム6側に筒状に延びるフランジ部21bが設けられている。
サイドパネル22は、ダッシュパネル21より車体後方側で車体上下方向に延びるヒンジピラー(不図示)から車体前方側に延びると共に車体上下方向に略真っ直ぐに延び、ダッシュパネル21より車体前方側に配置されたホイールハウス25に結合されている。
サイドパネル22はまた、外気をエンジンルーム6内に吸入する外気吸入口22aを備えている。外気吸入口22aは、略台形状に形成されて車体上下方向に離間して2つ設けられている。図6に示すように、フェンダパネル4の外気取入口4bは、サイドパネル22の外気吸入口22aより車体上下方向において低い位置に設けられ、サイドパネル22の外気吸入口22aは、ダッシュパネル21の外気導入口21aより車体上下方向において低い位置に設けられている。
エプロンフレーム23は、前記ヒンジピラーの上端部から車体前方側に延び、車幅方向外方側に膨出するように断面略ハット状に形成されたエプロンレイン27とサイドパネル22とが接合されて閉断面状に形成されている。エプロンフレーム23の車体上方側にはフェンダパネル4が取り付けられ、サイドパネル22の車幅方向外方側がフェンダパネル4によって覆われている。
フロントフレーム24は、ダッシュパネル21の車体前方側に車体前後方向に延びると共に、ダッシュパネル21の車体後方側に前記フロアパネルの下面に沿って車体前後方向に延びている。フロントフレーム24は、車幅方向内方側に膨出するように断面略ハット状に形成されたフロントフレームインナ28と車体上下方向に略真っ直ぐに延びるフロントフレームアウタ29とが接合されて閉断面状に形成されている。
ホイールハウス25は、前輪11を車幅方向内方側及び車体上方側から覆うように車幅方向内方側及び車体上方側に膨出するように設けられている。ホイールハウス25は、ダッシュパネル21より車体前方側において、車幅方向外方側がサイドパネル22に結合され、車幅方向内方側がフロントフレーム24に結合されている。
ホイールハウス25には、前輪11を懸架するフロントサスペンション(不図示)の上部が取り付けられてフロントサスペンションを支持するサスペンションハウジング30が設けられている。サスペンションハウジング30は、車幅方向外方側がサイドパネル22及びエプロンフレーム23に結合され、車幅方向内方側がフロントフレーム24に結合され、エプロンフレーム23からフロントフレーム24に跨って設けられている。
ホイールハウス25の車体後方側には、ホイールハウス25とダッシュパネル21との間に、サイドパネル22とフロントフレーム24との間を車体上下方向に仕切るエプロンリヤパネル31が設けられている。エプロンリヤパネル31は、車体上下方向と略直交する方向に延び、車体前方側及び車体後方側がそれぞれホイールハウス25及びダッシュパネル21に結合され、車幅方向外方側及び車幅内方側がそれぞれサイドパネル22及びフロントフレーム24に結合されている。
エプロンリヤパネル31には、サイドパネル22の外気吸入口22aから外気と共に水が吸入された場合に吸入された水を車体下方側に排出する排水口31aが設けられている。排水口31aは、略台形状に形成されている。
本実施形態では、ホイールハウス25とサスペンションハウジング30とエプロンリヤパネル31とが一体的に形成されて結合されているが、ホイールハウス25、サスペンションハウジング30及びエプロンリヤパネル31の少なくとも1つを別体として形成して溶接等によって結合するようにしてもよい。
本実施形態では、ボンネット3、ダッシュパネル21、サイドパネル22、エプロンフレーム23、フロントフレーム24、ホイールハウス25、ダッシュクロスメンバ26、サスペンションハウジング30、エプロンリヤパネル31は、鋼板をプレス成形して形成されている。
車体1ではまた、エンジンルーム6の車体右側におけるダッシュパネル21とサスペンションハウジング30との間にバッテリ12が搭載されている。バッテリ12は、車体前後方向におけるダッシュパネル21とサスペンションハウジング30との間且つ車幅方向におけるサイドパネル22とフロントフレーム24との間でエプロンリヤパネル31の車体上方側に配置され、ダッシュパネル21の外気導入口21aの車体前方側に配置されている。バッテリ12は具体的には、後述するカウルボックス40に車体下方側から支持されて所定位置に配置されている。
バッテリ12として、バッテリケース内に貯留された希硫酸からなる電解液に、二酸化鉛を主電極材とする陽極板と、鉛を主電極材とする陰極板とが浸漬された鉛蓄電池が用いられている。図6及び図7に示すように、バッテリ12、具体的にはバッテリケース12aの上面には、プラス端子12bとマイナス端子12cとが設けられると共に精製水からなる補充液を補充するための液口栓12dが設けられている。バッテリ12のプラス端子12b及びマイナス端子12cにはそれぞれ接続ケーブル(不図示)が接続されている。
図8は、カウルボックスの斜視図である。車体1はまた、車体前後方向におけるダッシュパネル21とサスペンションハウジング30との間且つ車幅方向におけるサイドパネル22とフロントフレーム24との間でエプロンリヤパネル31の車体上方側に配置されたカウルボックス40を備えている。
カウルボックス40は、サイドパネル22の外気吸入口22aからエンジンルーム6内に吸入された外気をダッシュパネル21の外気導入口21aに供給する外気供給通路として機能すると共に、バッテリ12を車体下方側から支持するように設けられている。カウルボックス40は、図示しない取付ブラケットを用いてダッシュパネル21及びホイールハウス25に取り付けられている。
カウルボックス40は、樹脂材料をブロー成形して一体的に形成され、図6から図8に示すように、車体上下方向と略直交する方向に延びて車体上方側に配置される上面部41と、車体上下方向と略直交する方向に延びて車体下方側に配置される下面部42と、上面部41の前端部から下面部42の前端部に車体上下方向に延びて車体前方側に配置される前側面部43と、上面部41の後端部から下面部42の後端部に車体上下方向に延びて車体後方側に配置される後側面部44と、上面部41の右端部から下面部42の右端部に車体上下方向に延びて車体右側に配置される右側面部45と、上面部41の左端部から下面部42の左端部に車体上下方向に延びて車体左側に配置される左側面部46とを備えると共に、上面部41、下面部42、前側面部43、後側面部44、右側面部45及び左側面部46によって形成される中空状の空間部47を有している。
カウルボックス40の上面部41、下面部42、前側面部43、後側面部44、右側面部45はそれぞれ、ボンネット3、エプロンリヤパネル31、ホイールハウス25及びサスペンションハウジング30、ダッシュパネル21、サイドパネル22に対向するように配置されている。
本実施形態では、カウルボックス40の上面部41には、略四角柱状に車体下方側に窪む凹部41aが形成され、凹部41aは、凹部41aの底面部にバッテリ12を支持すると共に凹部41a内にバッテリ12を収容するように形成されている。
カウルボックス40の上面部41にはまた、凹部41aの周縁部に上面部41から車体上方側に略四角筒状に延びるリブ41bが形成されている。カウルボックス40には、凹部41a内に収容されたバッテリ12の上方を覆うバッテリカバー48が配置されている。バッテリカバー48は、上面部48aと上面部48aの周縁部から車体下方側に延びる側面部48bとを備え、側面部48bがリブ41bの外周側に嵌合してカウルボックス40の上面部41に取り付けられている。
このように、カウルボックス40にバッテリ12の上方を覆うバッテリカバー48が配置されることにより、バッテリ12の上面が被水することを防止することができる。バッテリカバー48には、図示されていないが、バッテリ12のプラス端子12b及びマイナス端子12cにはそれぞれ接続される前記接続ケーブルが挿通する挿通穴が形成されている。
カウルボックス40の上面部41にはまた、凹部41aの周縁部に形成されたリブ41bより車体後方側に車体上方側に線状に延びるリブ41cが形成されている。リブ41cは、車幅方向に延びると共に車幅方向内方側の端部が車体後方側に延びて略L字状に形成されている。
図7に示すように、カウルボックス40の上面部41における車体後方側には、車体上方側にフロントガラス2の前端部が配置されており、リブ41cは、フロントガラス2の前端部からカウルボックス40の上面部41に雨水などの水が移動するときに、凹部41a内に配置されたバッテリ12が被水することを抑制すると共に車幅方向外方側に移動させるようになっている。
カウルボックス40の右側面部45には、カウルボックス40の空間部47に外気が流入する外気流入口45aが設けられている。外気流入口45aは、サイドパネル22の外気吸入口22aに対応して略台形状に形成され、車体上下方向に離間して2つ設けられている。カウルボックス40の外気流入口45aには、サイドパネル22側に筒状に延びるフランジ部45bが設けられ、外気流入口45aは、フランジ部45bがサイドパネル22の外気吸入口22aに嵌合されて外気吸入口22aに接続されている。
カウルボックス40の後側面部44には、カウルボックス40の空間部47に外気流出口44aから流入された外気を流出する外気流出口44aが設けられている。カウルボックス40の後側面部44は、車体上方側が車体後方側に突出するように設けられ、外気流出口44aは、後側面部44の車体上方側に設けられている。
外気流出口44aは、ダッシュパネル21の外気導入口21aに対応して略矩形状に形成されている。カウルボックス40の外気流出口44aには、ダッシュパネル21の外気導入口21aに設けられたフランジ部21bが嵌合され、外気流出口44aは、ダッシュパネル21の外気導入口21aに接続されている。
カウルボックス40の下面部42には、凹部41aに収容されたバッテリ12の車体下方側に、カウルボックス40の空間部47に外気流出口44aから外気と共に水が流入された場合に流入された水を外気から分離して車体下方側に排出する排水口42aが設けられている。
排水口42aは、エプロンリヤパネル31の排水口31aに対応して略台形状に形成され、排水口42aには、車体下方側に筒状に延びるフランジ部42bが設けられている。カウルボックス40の排水口42aは、フランジ部42bがエプロンリヤパネル31の排水口31aに嵌合されて排水口31aに接続されている。
このようにしてカウルボックス40の右側面部45及び後側面部44にそれぞれ外気流入口45a及び外気流出口44aが設けられ、カウルボックス40の空間部47は、外気流入口45aと外気流出口44aとに連通されている。カウルボックス40の空間部47はまた、カウルボックス40の下面部42に設けられた排水口42aに連通されている。
次に、このようにして構成された車体1について、空調装置8に導入する車外からの外気の流れについて説明する。
図9は、外気導入口への外気の流れを説明するための説明図であり、図10は、外気導入口への外気の流れを説明するための別の説明図である。図9及び図10はそれぞれ、図6及び図7に示す車体の断面について外気導入口への外気の流れを示している。
図9に示すように、フェンダパネル4の外気取入口4bから取り入れられる車外からの外気は、矢印S1で示すように、フェンダパネル4とサイドパネル22との間に取り入れられ、フェンダパネル4とサイドパネル22との間に取り入れられた外気は、矢印S2で示すように、サイドパネル22の外気吸入口22aからエンジンルーム6内に吸入される。
サイドパネル22の外気吸入口22aからエンジンルーム6内に吸入された外気は、バッテリ12の車体下方側に配置されるカウルボックス40内に流入され、サイドパネル22の外気吸入口22aに接続されたカウルボックス40の外気流入口45aからカウルボックス40の空間部47に流入される。カウルボックス40の空間部47に流入された外気は、矢印S3及びS3´で示すように、バッテリ12の近傍を通じてカウルボックス40の外気流出口44aへ移動される。
カウルボックス40の空間部47に流入された外気は、カウルボックス40の空間部47において、矢印S3で示すようにバッテリ12の車体下方側及び矢印S3´で示すようにバッテリ12の周囲を通じてカウルボックス40の外気流出口44aへ移動される。
そして、カウルボックス40の外気流出口44aへ移動された外気は、矢印S4で示すように、外気流出口44aから流出され、外気流出口44aに接続されたダッシュパネル21の外気導入口21aに供給される。外気導入口21aに供給された外気は、外気導入口21aから空調装置8に導入される。
このようにして、カウルボックス40、具体的にはカウルボックス40の空間部47は、サイドパネル22の外気吸入口22aからエンジンルーム6内に吸入された外気をダッシュパネル21の外気導入口21aに供給する外気供給通路L1として機能する。
また、フェンダパネル4の外気取入口4bからフェンダパネル4とサイドパネル22との間に外気と共に雨水などの水が取り入れられた場合には、矢印S11で示すように、取り入れられた水は、フェンダパネル4とサイドパネル22との間において重力の作用を受けて外気と分離されて車体下方側に移動され、ダッシュパネル21の外気導入口21aに侵入することが抑制されている。
フェンダパネル4の外気取入口4bは、サイドパネル22の外気吸入口22aより低い位置に設けられることにより、フェンダパネル4の外気取入口4bから外気と共に雨水などの水が取り入れられた場合においても、取り入れられた水をフェンダパネル4とサイドパネル22との間においてより有効に外気と分離させることができる。
さらに、矢印S12に示すように、サイドパネル22の外気吸入口22aからカウルボックス40の空間部47に外気と共に水が吸入された場合においても、吸入された水は、カウルボックス40の空間部47において重力の作用を受けて外気と分離されて車体下方側に移動され、矢印S13で示すように、カウルボックス40の排水口42a及びエプロンリヤパネル31の排水口31aから排出され、ダッシュパネル21の外気導入口21aに侵入することが抑制されている。
サイドパネル22の外気吸入口22aは、ダッシュパネル21の外気導入口21aより低い位置に設けられることにより、サイドパネル22の外気吸入口22aからカウルボックス40の空間部47に外気と共に水が吸入された場合においても、吸入された水をカウルボックス40の空間部47においてより有効に外気と分離させることができる。
また、図10において矢印S21で示すように、フロントガラス2からカウルボックス40の上面部41に雨水などの水が移動する場合、リブ41cによって凹部41a内に配置されたバッテリ12が被水することが抑制されている。
本実施形態では、サイドパネル22の外気吸入口22aにカウルボックス40の外気流入口45aが嵌合されて接続されているが、カウルボックス40の外気流入口45aにサイドパネル22の外気吸入口22aを嵌合させて接続するようにしてもよく、またサイドパネル22の外気吸入口22aとカウルボックス40の外気流入口45aとを当接させて接続するようにしてよい。
また、カウルボックス40の外気流出口44aにダッシュパネル21の外気導入口21aが嵌合されて接続されているが、ダッシュパネル21の外気導入口21aにカウルボックス40の外気流出口44aを嵌合させて接続するようにしてもよく、またカウルボックス40の外気流出口44aとダッシュパネル21の外気導入口21aとを当接させて接続するようにしてよい。
本実施形態に係る車両のカウル構造は、車体左側に運転席が配置されて車体右側に助手席が配置された左ハンドル車について説明しているが、車体右側に運転席が配置されて車体左側に助手席が配置された右ハンドル車についても同様に適用することができ、右ハンドル車では左ハンドル車である車体1と車幅方向において左右反対に設けられる。
このように、本実施形態に係る車両のカウル構造では、サイドパネル22に設けられて外気をエンジンルーム6内に吸入する外気吸入口22aと、サイドパネル22の外気吸入口22aからエンジンルーム6内に吸入された外気を外気導入口21aに供給する外気供給通路L1とを備えている。
これにより、外気供給通路L1を通じて外気導入口21aに供給する外気を、フェンダパネル4によって覆われるサイドパネル22の外気吸入口22aから吸入することができるので、外気導入口21aに外気と共に雨水などの水が侵入することを抑制することができる。また、サイドパネル22の外気吸入口22aから吸入された外気を、外気供給通路L1を通じて外気導入口21aに供給することができるので、ボンネット3に歩行者保護用エアバッグ7が備えられる場合などエンジンルーム6におけるボンネット3に対向する側から外気を吸入することができない場合においても、外気導入口21aに外気を供給することができる。したがって、ダッシュパネル21に設けられた外気導入口21aの車体前方側にバッテリ12が配置された車両において、外気導入口21aへの水の侵入を抑制しつつ外気導入口21aに外気を供給することができる。
また、フェンダパネル4は、フェンダパネル4とサイドパネル22との間に外気を取り入れる外気取入口4bを備えている。これにより、サイドパネル22の外気吸入口22aから吸入する外気を、フェンダパネル4の外気取入口4bからフェンダパネル4とサイドパネル22との間に取り入れることができると共に、フェンダパネル4の外気取入口4bから外気と共に雨水などの水が取り入れられた場合においても、取り入れられた水をフェンダパネル4とサイドパネル22との間において重力の作用によって外気と分離させて車体下方側に移動させることができ、外気導入口21aへの水の侵入を抑制することができる。
また、バッテリ12の車体下方側に、サイドパネル22の外気吸入口22aから外気と共に外気供給通路L1に吸入された水を外気から分離して車体下方側に排出する排水口31a,42aが設けられる。これにより、サイドパネル22の外気吸入口22aから外気供給通路L1に外気と共に水が吸入された場合においても、吸入された水を外気から分離して排水口31a,42aに排出することができ、外気導入口21aへの水の侵入を抑制することができる。
また、ボンネット3は、バッテリ12の車体上方側に歩行者保護用エアバッグ7を備えている。これにより、ボンネット3に歩行者保護用エアバッグ7が備えられてエンジンルーム6におけるボンネット3に対向する側から外気を吸入することができない場合においても、外気導入口21aへの水の侵入を抑制しつつ外気導入口21aに外気を供給することができる。
また、バッテリ12を車体下方側から支持するように設けられたカウルボックス40は、空間部47がサイドパネル22の外気吸入口22aとダッシュパネル21の外気導入口21aとに連通するように設けられ、外気供給通路L1は、カウルボックス40の空間部47によって形成される。これにより、バッテリ12を支持するカウルボックス40を用い、サイドパネル22の外気吸入口22aから吸入された外気をダッシュパネル21の外気導入口21aに供給することができる。
なお、左ハンドル車では、助手席側である車体右側が特許請求の範囲における「車幅方向一方側」に相当し、右ハンドル車では、助手席側である車体左側が特許請求の範囲における「車幅方向一方側」に相当する。
本発明は、例示された実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計上の変更が可能である。
以上のように、本発明によれば、ダッシュパネルに設けられた外気導入口の車体前方側にバッテリが配置された車両において、外気導入口への水の侵入を抑制しつつ外気導入口に外気を供給することが可能となるから、この種の車両の製造産業分野において好適に利用される可能性がある。
1 車体
3 ボンネット
4 フェンダパネル
4b 外気取入口
6 エンジンルーム
7 歩行者保護用エアバッグ
8 空調装置
9 車室
12 バッテリ
21 ダッシュパネル
21a 外気導入口
22 サイドパネル
22a 外気吸入口
30 サスペンションハウジング
40 カウルボックス
42a 排水口
47 空間部
L1 外気供給通路

Claims (5)

  1. 車幅方向に延びてエンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネルと、前記ダッシュパネルの車幅方向一方側の端部に結合されると共に車体前方側に延びて前記エンジンルームの車幅方向一方側の側面を構成するサイドパネルと、前記エンジンルームの上方を覆うボンネットとを備え、前記ダッシュパネルの車幅方向一方側に車室内に配置された空調装置に外気を導入する外気導入口が設けられると共に前記外気導入口の車体前方側にバッテリが配置された車両のカウル構造であって、
    前記サイドパネルに設けられて外気を前記エンジンルーム内に吸入する外気吸入口と、
    前記サイドパネルの外気吸入口から前記エンジンルーム内に吸入された外気を前記外気導入口に供給する外気供給通路と、を備え、
    前記バッテリの車体下方側に、前記サイドパネルの外気吸入口から外気と共に前記外気供給通路に吸入された水を外気から分離して車体下方側に排出する排水口が設けられ、
    前記ボンネットは、前記バッテリの車体上方側に歩行者保護用エアバッグを備え、
    前記外気供給通路は、車体上方側に配置される上面部と、車体下方側に配置される下面部と、車体前方側に配置される前側面部と、車体後方側に配置される後側面部と、車体右側に配置される右側面部と、車体左側に配置される左側面部とによって形成される中空状の空間部によって形成され、
    前記上面部に、車体下方側に窪んで前記バッテリを収容する凹部が形成され、
    前記下面部に、前記排水口が形成され、
    前記バッテリの上面に、端子が設けられ、
    前記空間部は、前記サイドパネルの外気吸入口と前記ダッシュパネルの外気導入口とに連通すると共に前記外気吸入口から吸入された外気が前記バッテリの車体下方側及び前記バッテリの周囲を通じて前記外気導入口に流れるように形成されている、
    ことを特徴とする車両のカウル構造。
  2. 前記サイドパネルの車幅方向外方側に配置されて車体前部の側面を構成するフェンダパネルを備え、
    前記フェンダパネルは、該フェンダパネルと前記サイドパネルとの間に外気を取り入れる外気取入口を備えている、
    ことを特徴する請求項1に記載の車両のカウル構造。
  3. 前記外気取入口は、スリット状又はメッシュ状に形成されている、
    ことを特徴とする請求項2に記載の車両のカウル構造。
  4. 前記フェンダパネルの外気取入口は、前記サイドパネルの外気吸入口より車体上下方向において低い位置に設けられている、
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の車両のカウル構造。
  5. 車幅方向に延びてエンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネルと、前記ダッシュパネルの車幅方向一方側の端部に結合されると共に車体前方側に延びて前記エンジンルームの車幅方向一方側の側面を構成するサイドパネルと、前記エンジンルームの上方を覆うボンネットとを備え、前記ダッシュパネルの車幅方向一方側に車室内に配置された空調装置に外気を導入する外気導入口が設けられると共に前記外気導入口の車体前方側にバッテリが配置された車両のカウル構造であって、
    前記サイドパネルに設けられて外気を前記エンジンルーム内に吸入する外気吸入口と、
    前記サイドパネルの外気吸入口から前記エンジンルーム内に吸入された外気を前記外気導入口に供給する外気供給通路と、を備えると共に、
    前記ダッシュパネルの車体前方側において前記サイドパネルに結合されてフロントサスペンションを支持するサスペンションハウジングと、
    前記ダッシュパネルと前記サスペンションハウジングとの間に前記バッテリを車体下方側から支持するように設けられると共に中空状の空間部を有するカウルボックスと、を備え、
    前記カウルボックスは、前記空間部が前記サイドパネルの外気吸入口と前記ダッシュパネルの外気導入口とに連通するように設けられ、
    前記外気供給通路は、前記カウルボックスの空間部によって形成されている、
    ことを特徴とする車両のカウル構造。
JP2016208963A 2016-10-25 2016-10-25 車両のカウル構造 Expired - Fee Related JP6350633B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016208963A JP6350633B2 (ja) 2016-10-25 2016-10-25 車両のカウル構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016208963A JP6350633B2 (ja) 2016-10-25 2016-10-25 車両のカウル構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018069804A JP2018069804A (ja) 2018-05-10
JP6350633B2 true JP6350633B2 (ja) 2018-07-04

Family

ID=62113595

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016208963A Expired - Fee Related JP6350633B2 (ja) 2016-10-25 2016-10-25 車両のカウル構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6350633B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7290613B2 (ja) * 2020-08-25 2023-06-13 トヨタ自動車株式会社 車両

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4729946Y1 (ja) * 1968-10-19 1972-09-07
JPS4832831Y1 (ja) * 1970-03-31 1973-10-05
JPS5329313Y2 (ja) * 1974-07-17 1978-07-22
JPS6230910U (ja) * 1985-08-09 1987-02-24
JP3401038B2 (ja) * 1993-01-26 2003-04-28 日産自動車株式会社 自動車のabsユニット取付構造
DE19811189C1 (de) * 1998-03-14 1999-09-16 Daimler Chrysler Ag Fahrzeugkarosserie
JP3613060B2 (ja) * 1999-03-16 2005-01-26 日産自動車株式会社 自動車の外気導入構造
JP4442149B2 (ja) * 2003-07-24 2010-03-31 マツダ株式会社 車両用空調装置
JP4474682B2 (ja) * 2004-07-30 2010-06-09 マツダ株式会社 エアバッグ装置
JP4441444B2 (ja) * 2005-06-01 2010-03-31 本田技研工業株式会社 衝突物保護装置
JP4283262B2 (ja) * 2005-10-20 2009-06-24 本田技研工業株式会社 車両の前部車体構造
JP2010012846A (ja) * 2008-07-02 2010-01-21 Mazda Motor Corp 車両の前部車体構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018069804A (ja) 2018-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6743584B2 (ja) 車両のバッテリ搭載構造
AU2008327219B2 (en) Vehicular power supply system
JP6048284B2 (ja) 車両用バッテリパック装置
JP5924187B2 (ja) 車載用バッテリパックの冷却装置
JP6035967B2 (ja) 車両用バッテリパック
JP4701916B2 (ja) 自動車のバッテリ搭載構造
JPWO2013073464A1 (ja) バッテリの車載構造
US6633089B2 (en) Engine room harness routing structure
JP2000264252A (ja) 自動車の外気導入構造
JP2007050803A (ja) 自動車のバッテリ搭載構造
JP3772549B2 (ja) 電気自動車のバッテリ冷却構造
US9586627B2 (en) Off-road vehicle
JP6350633B2 (ja) 車両のカウル構造
JP6319397B2 (ja) 車両のカウル構造
JP6440018B2 (ja) バッテリユニットボックスの通気口カバー
JP2007050801A (ja) 自動車のバッテリ搭載構造
JP6630975B2 (ja) 車体前部構造
JP2000245015A (ja) バッテリ冷却ダクト取付構造
JP2015085781A (ja) 車両の外気導入装置
JP2010228711A (ja) 車両の前部車体構造
JP2002234347A (ja) 電気自動車のバッテリ格納構造
JP3911724B2 (ja) 電気自動車のバッテリ冷却風排出構造
JP2010247554A (ja) 車両用空調装置の吸気ダクト構造
JP6341449B2 (ja) バッテリの防水構造
JP4937778B2 (ja) 自動車の前部構造

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180306

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180424

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180508

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180521

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6350633

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees