JP6350632B2 - ペプチドの製造方法 - Google Patents
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Description
(1)ハロゲン系溶媒またはエーテル系溶媒に可溶で、かつ極性溶媒に不溶な分子量が300以上のアンカーに由来するアンカー基によりC末端のカルボキシ基が保護されたN−Fmoc C−保護アミノ酸またはN−Fmoc C−保護ペプチドのN末端のFmoc基を、ハロゲン系溶媒またはエーテル系溶媒中で求核性のない有機塩基により除去してC−保護アミノ酸またはC−保護ペプチドを得た後、酸で中和し、中和後の反応液に、N−Fmocアミノ酸またはN−Fmocペプチド、縮合剤および縮合促進剤を添加し、C−保護アミノ酸またはC−保護ペプチドのN末端にN−Fmocアミノ酸またはN−Fmocペプチドを縮合させて、N−Fmoc C−保護ペプチドを得る工程。
[2] 工程(1)の後に、極性溶媒でN−Fmoc C−保護ペプチドを沈殿させて、固液分離により取得する工程(2)をさらに含む、上記[1]に記載の方法。
[3] 工程(2)の後に、N−Fmoc C−保護ペプチドのN末端のFmoc基および/またはC末端のアンカー基を除去する工程(3)をさらに含む、上記[2]に記載の方法。
[4] アンカーが、下記式(I):
R1は、水素原子であるか、あるいはRbが下記式(a)で表される基である場合には、R3と一緒になって単結合を示して、環Aおよび環Bと共にフルオレン環を形成していてもよく;
p個のR2は、独立してそれぞれ脂肪族炭化水素基を有する有機基を示し;
pは、1〜4の整数を示し;
環Aは、p個のOR2に加えて、さらにハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、およびハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基からなる群から選択される置換基を有していてもよく;
Raは、水素原子、またはハロゲン原子により置換されていてもよいフェニル基を示し;かつ
Rbは、水素原子、または式(a):
rは、0〜4の整数を示し;
r個のR4は、独立してそれぞれ脂肪族炭化水素基を有する有機基を示し;
R3は、水素原子を示すか、またはR1と一緒になって単結合を示して、環Aおよび環Bと共にフルオレン環を形成していてもよく;かつ
環Bは、r個のOR4に加えて、さらにハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、およびハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基からなる群から選択される置換基を有していてもよい。)で表される基を示し;かつ
Yは、ヒドロキシ基、NHR(Rは水素原子、アルキル基またはアラルキル基を示す。)、またはハロゲン原子を示す。]
で表される化合物である、上記[1]〜[3]のいずれか一つに記載の方法。
[5] 式(I)で表される化合物が、
3,4,5−トリ(オクタデシルオキシ)ベンジルアルコール、
2,4−ジ(ドコシルオキシ)ベンジルアルコール、
4−メトキシ−2−[3’,4’,5’−トリ(オクタデシルオキシ)ベンジルオキシ]ベンジルアルコール、
4−メトキシ−2−[3’,4’,5’−トリ(オクタデシルオキシ)シクロヘキシルメチルオキシ]ベンジルアルコール、
2−メトキシ−4−[3’,4’,5’−トリ(オクタデシルオキシ)シクロヘキシルメチルオキシ]ベンジルアルコール、
4−[3’,4’,5’−トリ(オクタデシルオキシ)シクロヘキシルメチルオキシ]ベンジルアルコール、
3,5−ジメトキシ−4−[3’,4’,5’−トリ(オクタデシルオキシ)シクロヘキシルメチルオキシ]ベンジルアルコール、
2,4−ジ(ドデシルオキシ)ベンジルアルコール、
3,4,5−トリ(オクタデシルオキシ)ベンジルアミン、
ビス(4−ドコシルオキシフェニル)メタノール、
ビス(4−ドコシルオキシフェニル)メチルアミン、および
2−(12−ドコシルオキシ−ドデシルオキシ)−9−(3−フルオロフェニル)−9−ブロモフルオレンからなる群より選択される化合物である、上記[4]に記載の方法。
[6] 求核性のない有機塩基が、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタンおよび1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]−5−ノネンからなる群より選択される、上記[1]〜[5]のいずれか一つに記載の方法。
[7] 求核性のない有機塩基が、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセンである、上記[1]〜[5]のいずれか一つに記載の方法。
[8] 酸が、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸無水物、硫酸および塩化水素/エーテル溶液からなる群より選択される、上記[1]〜[7]のいずれか一つに記載の方法。
[9] 酸が、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、塩化水素/ジエチルエーテル、および塩化水素/シクロペンチルメチルエーテルからなる群より選択される、上記[1]〜[7]のいずれか一つに記載の方法。
[10] 縮合促進剤が、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、1−ヒドロキシ−1H−1,2,3−トリアゾール−5−カルボン酸エチルエステル、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール、O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスフェート、またはO−(6−クロロベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスフェートである、上記[1]〜[9]のいずれか一つに記載の方法。
[11] アミジン構造を有する複素環式化合物による脱保護工程を有することを特徴とする、連続的改良C末端固定化保護N末端伸長によるペプチドの製造方法。
[12] 保護基がFmoc基であることを特徴とする、上記[11]に記載の連続的改良C末端固定化保護N末端伸長によるペプチドの製造方法。
R1は、水素原子であるか、あるいはRbが下記式(a)で表される基である場合には、R3と一緒になって単結合を示して、環Aおよび環Bと共にフルオレン環を形成していてもよく;
p個のR2は、独立してそれぞれ脂肪族炭化水素基を有する有機基を示し;
pは、1〜4の整数を示し;
環Aは、p個のOR2に加えて、さらにハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、およびハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基からなる群から選択される置換基を有していてもよく;
Raは、水素原子、またはハロゲン原子により置換されていてもよいフェニル基を示し;かつ
Rbは、水素原子、または式(a):
rは、0〜4の整数を示し;
r個のR4は、独立してそれぞれ脂肪族炭化水素基を有する有機基を示し;
R3は、水素原子を示すか、またはR1と一緒になって単結合を示して、環Aおよび環Bと共にフルオレン環を形成していてもよく;かつ
環Bは、r個のOR4に加えて、さらにハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、およびハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基からなる群から選択される置換基を有していてもよい。)で表される基を示し;かつ
Yは、ヒドロキシ基、NHR(Rは水素原子、アルキル基またはアラルキル基を示す。)、またはハロゲン原子を示す。]
「脂肪族炭化水素基を有する有機基」における「脂肪族炭化水素基」の部位は、特に限定されず、末端に存在しても(1価基)、それ以外の部位に存在してもよい(例えば2価基)。
R1が水素原子であり;
R2および/またはR4が炭素数5〜60の脂肪族炭化水素基であり;
pが1〜3の整数であり;
rが0〜2の整数である化合物である。
Yがヒドロキシ基であり;
Ra、Rb、およびR1が共に水素原子であり;
R2が炭素数5〜60の脂肪族炭化水素基であり;
pが1〜3の整数である化合物である。
Yがヒドロキシ基であり;
Ra、Rb、およびR1が共に水素原子であり;
R2が炭素数10〜40のアルキル基であり;
pが2または3である化合物である。
Yがヒドロキシ基であり;
Ra、Rb、およびR1が共に水素原子であり;
R2が炭素数12〜30のアルキル基であり;
pが2または3である化合物である。
Yがヒドロキシ基であり;
Ra、Rb、およびR1が共に水素原子であり;
R2が炭素数12〜30のアルコキシ基を1〜3個有するベンジル基であり;
pが1〜3の整数である化合物である。
Yがヒドロキシ基であり;
Ra、Rb、およびR1が共に水素原子であり;
R2が炭素数12〜30のアルコキシ基を1〜3個有するシクロヘキシルメチル基であり;
pが1〜3の整数である化合物である。
3,4,5−トリ(オクタデシルオキシ)ベンジルアルコール、
2,4−ジ(ドコシルオキシ)ベンジルアルコール、
4−メトキシ−2−[3’,4’,5’−トリ(オクタデシルオキシ)ベンジルオキシ]ベンジルアルコール、
4−メトキシ−2−[3’,4’,5’−トリ(オクタデシルオキシ)シクロヘキシルメチルオキシ]ベンジルアルコール、
2−メトキシ−4−[3’,4’,5’−トリ(オクタデシルオキシ)シクロヘキシルメチルオキシ]ベンジルアルコール、
4−[3’,4’,5’−トリ(オクタデシルオキシ)シクロヘキシルメチルオキシ]ベンジルアルコール、
3,5−ジメトキシ−4−[3’,4’,5’−トリ(オクタデシルオキシ)シクロヘキシルメチルオキシ]ベンジルアルコール、
2,4−ジ(ドデシルオキシ)ベンジルアルコール、
3,4,5−トリ(オクタデシルオキシ)ベンジルアミン、
ビス(4−ドコシルオキシフェニル)メタノール、
ビス(4−ドコシルオキシフェニル)メチルアミン、および
2−(12−ドコシルオキシ−ドデシルオキシ)−9−(3−フルオロフェニル)−9−ブロモフルオレン。
(1)ハロゲン系溶媒またはエーテル系溶媒に可溶で、かつ極性溶媒に不溶な分子量が300以上のアンカーに由来するアンカー基によりC末端のカルボキシ基が保護されたN−Fmoc C−保護アミノ酸またはN−Fmoc C−保護ペプチドのN末端のFmoc基を、ハロゲン系溶媒またはエーテル系溶媒中で求核性のない有機塩基により除去してC−保護アミノ酸またはC−保護ペプチドを得た後、酸で中和し、中和後の反応液に、N−Fmocアミノ酸またはN−Fmocペプチド、縮合剤および縮合促進剤を添加し、C−保護アミノ酸またはC−保護ペプチドのN末端にN−Fmocアミノ酸またはN−Fmocペプチドを縮合させて、N−Fmoc C−保護ペプチドを得る工程(N末端の脱保護工程およびそれに続く縮合工程)。
本工程は、ハロゲン系溶媒またはエーテル系溶媒に可溶で、かつ極性溶媒に不溶な分子量が300以上のアンカーをN−Fmocアミノ酸またはN−FmocペプチドのC末端と縮合させて、N−Fmoc C−保護アミノ酸またはN−Fmoc C−保護ペプチドを得る工程である。
本工程は、N−Fmoc C−保護アミノ酸またはN−Fmoc C−保護ペプチドのN末端のFmoc基を求核性のない有機塩基で処理することにより除去してC−保護アミノ酸またはC−保護ペプチドを得、次いで中和した後、単離・精製操作を行うことなく、C−保護アミノ酸またはC−保護ペプチドとN−Fmocアミノ酸またはN−Fmocペプチドとを脱水縮合させる工程である。
Fmoc基の除去(脱保護)は、ハロゲン系溶媒またはエーテル系溶媒中で、求核性のない有機塩基で処理することにより行われる。脱保護は、その反応に影響を及ぼさない溶媒中で行われる。
本工程は、工程(1−1)における中和工程後の反応液に、直接N−Fmocアミノ酸またはN−Fmocペプチド、縮合剤および縮合促進剤を添加することにより、C−保護アミノ酸またはC−保護ペプチドのN末端にN−Fmocアミノ酸またはN−Fmocペプチドを縮合させて、N−Fmoc C−保護ペプチドを得る工程である。
本工程は、上記工程(1)で得られた縮合物(N−Fmoc C−保護ペプチド)を単離するために、該縮合物が溶解している溶媒を変化させ(例、溶媒組成の変更、溶媒の種類の変更)、沈殿させる工程である。すなわち、縮合物が溶解するような条件下にて反応を行った後、溶媒置換することによって縮合物を沈殿化および固液分離、続くスラリー洗浄により不純物を淘汰する。溶媒置換の前に、溶媒留去などを行ってもよい。置換溶媒としては、メタノールやアセトニトリル等の極性溶媒を用いる。すなわち化合物が溶解するような条件下にて反応を行い、反応後、溶媒置換としては、例えば溶解にはハロゲン系溶媒等を用いて、沈殿化にはメタノールやアセトニトリル等の極性溶媒を用いる。
(i)3,4,5−トリ(オクタデシルオキシ)ベンジルアルコール(83.0g,90.8mmol)をクロロホルム(830ml)に溶解し、0℃で塩化チオニル(21.6g,0.182mol)を加えて1.5時間室温で攪拌した。溶媒を留去し、残渣をアセトニトリル(800ml)で晶析して3,4,5−トリ(オクタデシルオキシ)ベンジルクロリドを湿晶として93.6gを得た。
1H−NMR(300MHz、CDCl3):δ0.88(9H,t,J=6.3Hz,C17H34−Me),1.15−1.40(84H,br,C3’,4’,5’−OC3H6−C14 H 28 −CH3),1.40−1.55(6H,br,C3’,4’,5’−OC2H4−CH 2 −C15H31),1.70−1.85(6H,m,C3’,4’,5’−OCH2−CH 2 −C16H33),2.18(1H,t,J=6.3Hz,OH),3.79(3H,s,C4−OMe),3.90−4.03(6H,m,C3’,4’,5’−O−CH 2 −C17H35),4.65(2H,d,J=6.6Hz,Ar−CH 2 −OH),4.97(2H,s,Ar−O−CH 2 −Ar),6.47(1H,dd,J=2.1,8.1Hz,C5−H),6.53(1H,d,J=2.4Hz,C3−H),6.60(2H,s,C2’,6’−H),7.19(1H,d,J=8.1Hz,C6−H)
3,4,5−トリ(オクタデシルオキシ)ベンジルアルコール(以下、Bzl(3,4,5−OC18H37)−OHと表記することもある。)(3.0g, 3.28mmol)とFmoc−Leu−OH(1.3当量)をクロロホルム中に溶解させ、氷冷下でEDC・HCl(1.4当量)、ジメチルアミノピリジン(0.1当量)を加えて攪拌した。反応完結後、溶媒を留去してMeOH(45ml)を加えて攪拌後、沈殿物をろ過し、アセトニトリルで洗浄し乾燥させた。
得られたFmoc−Leu−OBzl(3,4,5−OC18H37)をクロロホルムに溶解させ、氷冷下でDBU(1.0当量)を加えて攪拌した。脱保護反応完結後、HCl/CPME溶液をDBUに対して0.95当量加えた後、HOBt(1.0当量)、Fmoc−Tyr(tBu)−OH(1.1当量)を加え、EDC・HCl(1.2当量)を添加して攪拌した。縮合反応完結後、溶媒を留去してMeOH(45ml)を加えて攪拌し、沈殿物をろ過してアセトニトリルで洗浄し、減圧乾燥させることにより、Fmoc−Tyr(tBu)−Leu−OBzl(3,4,5−OC18H37)(4.04g,3.19mmol,収率97%)を得た。
TOF−MS(+)=1468.1
測定機器:Waters社製 LCT Premier XE
キャピラリー電圧:3000V
サンプルコーン電圧:86V
ディソルレーション温度:350℃
ソース部温度:120℃
LC部
溶媒:トリフルオロ酢酸水溶液(トリフルオロ酢酸濃度:0.05v/v%)−MeCNとTHFとの混合溶媒(MeCN濃度:0.05v/v%)
カラム:AQUITY BEH C18 1.7μm 2.1×50mm
温度:40℃
流速:0.7ml/min
波長:220nm
注入量:2μl
実施例1と同様の方法により得られたFmoc−Pro−Gly−OBzl(3,4,5−OC18H37)(400mg)を、クロロホルム(5ml)に溶解させ、氷冷下でDBU(1.0当量)を加えて攪拌した。脱保護反応完結後、HCl/CPME溶液をDBUに対して0.97当量加え、HOBt(1.0当量)、Fmoc−Ala−OH(1.1当量)およびEDC・HCl(1.2当量)添加して攪拌した。縮合反応が完結後、溶媒を留去してMeOH(5ml)を加えて攪拌し、沈殿物をろ過してアセトニトリルで洗浄し、減圧乾燥させることによりFmoc−Ala−Pro−Gly−OBzl(3,4,5−OC18H37)(415mg)を得た。得られた固形物中のBzl(3,4,5−OC18H37)−OHの量は、実施例1と同じ条件で測定したところ、目的物の0.9mol%であった。
TOF−MS(+)=1361.5
4−メトキシ−2−[3’,4’,5’−トリ(オクタデシルオキシ)ベンジルオキシ]ベンジルアルコール(以下、HO−Bzl(2−TOB−4−OMe)と表記することもある。)を出発原料とした以外は、実施例1と同様の方法により得られたFmoc−Cys(Trt)−Tyr(tBu)−OBzl(2−TOB−4−OMe)(9.0g(4.90mmol))を、クロロホルム(90ml)に溶解させ、氷冷下でDBU(870mg,1.2当量)を加えて攪拌した。脱保護反応完結後、メタンスルホン酸(522mg,DBUに対して0.95当量)を加え、HOBt(640mg,1.0当量)、Fmoc−Gly−OH(1.56g,1.1当量)、およびEDC・HCl(1.11g,1.2当量)を添加して攪拌した。縮合反応が完結後、溶媒を留去してMeOH(90ml)を加えて攪拌し、沈殿物をろ過してアセトニトリルで洗浄し、減圧乾燥させることによりFmoc−Gly−Cys(Trt)−Tyr(tBu)−OBzl(2−TOB−4−OMe)(9.04g,4.77mmol,収率99%)を得た。得られた固形物中の分解したBzl(2−TOB−4−OMe)−OHの量は、実施例1と同じ条件で測定したところ、目的物の1mol%であった。
TOF−MS(+)=1893.2
2−(12−ドコシルオキシ−ドデシルオキシ)−9−(3−フルオロフェニル)−9−ブロモフルオレン1.0gとFmoc−Gly−OH(2当量)をクロロホルムに溶解させ、ジイソプロピルエチルアミン(2当量)を加えて60℃で攪拌した。反応完結後、溶媒を留去してメタノール5ml加えて攪拌し、沈殿物をろ過してアセトニトリルで洗浄し減圧乾燥させた。その固体をクロロホルムに溶解させて氷冷下でDBU(1.5当量)を加えて脱Fmoc化させた。反応完結後にHCl/CPME溶液をDBUに対して0.95当量加え、HOBt(1.0当量)、Fmoc−Pro−OH(1.1当量)を添加して、EDC・HCl(1.2当量)添加して攪拌した。縮合反応が完結後、溶媒を留去してメタノール5ml加えて攪拌し、沈殿物をろ過してアセトニトリルで洗浄し、減圧乾燥させてFmoc−Pro−Gly−O−アンカー基を1.28g得た。この固形物1gを更に上記と同様の操作により脱Fmoc化、続く縮合反応に付すことによりFmoc−Ala−Pro−GlyO−アンカー基を1.04g得た。得られた固形物中の分解した2−(12−ドコシルオキシ−ドデシルオキシ)−9−(3−フルオロフェニル)−9−フルオレノールの量は、実施例1と同じ条件で測定したところ、目的物の0.2面積%であった。
TOF−MS(+)=1232.5
実施例1で得られたジペプチド(Fmoc−Tyr(tBu)−Leu−OBzl(3,4,5−OC18H37))をクロロホルムまたはCPMEに溶解させて、各種塩基を用いて2.5時間、脱保護反応に付した後、ジケトピペラジン副生に伴い分解して生成する3,4,5−トリ(オクタデシルオキシ)ベンジルアルコールの量を、目的物の収量に対する相対的な比率としてHPLCにより測定した。
有機塩基として求核性のないDBUを使用した場合、エーテル系溶媒であるTHF、ハロゲン系溶媒であるクロロホルムのいずれの溶媒中でも、アンカー基の脱離はほとんどみられず、ジケトピペラジン副生を抑えることができた。一方、求核性を有するジエチルアミンまたはピペリジンを使用した場合には、アンカー基の脱離量が顕著に増加したことから、ジケトピペラジンが大量に副生することが分かった。
下記のB、C各方法によりトリペプチド(Fmoc−Ala−Pro−Gly−OBzl(3,4,5−OC18H37))を製造した場合のジケトピペラジンの副生率を、脱離したアンカー量の測定から算出し、比較した。
B法:A法と同様の条件下、DBU(1当量)/ジエチルアミン(15当量)によりFmoc−Pro−Gly−O−アンカー基のN末端のFmoc基を除去し、反応終了後、DBUに対して0.95当量の塩化水素/CPMEにて中和し、濃縮および沈殿化操作を行った。その後、沈殿物を溶解させてFmoc−Alaとの縮合工程に付すことにより、トリペプチドを単離した。
C法:A法と同様の条件下、ジエチルアミン(50当量)によりFmoc−Pro−Gly−O−アンカー基のN末端のFmoc基を除去し、反応終了後、濃縮および沈殿化操作を行った。その後、沈殿物を溶解させてFmoc−Alaとの縮合工程に付すことにより、トリペプチドを単離した。
Fmoc基の除去の際、DBUを使用するA法に比べ、ジエチルアミンを用いた場合(C法)においては、ハロゲン系溶媒中で反応を完結させるために、過剰量の塩基を要した。そして、上記C法のみならず、ジベンゾフルベンを捕捉するためにジエチルアミンを用いた場合(B法)においても、Fmoc基の除去後に濃縮および沈殿工程を行ったにも拘らず、表2に示されるようにジケトピペラジンの副生に起因するアンカー基の脱離を抑制することはできなかった。
「固定化保護基」を「(脱保護工程)および(縮合工程)で影響を受けず、(最終脱保護工程)で脱保護される保護基」とし、通常の「保護基」を「(縮合工程)で影響を受けず、(脱保護工程)では脱保護される保護基」と定義する。
また、「C末端固定化保護N末端伸長法によるペプチドの製造方法」を「C末端固定化保護されたN末端保護アミノ酸またはペプチドのN末端脱保護工程(脱保護工程)と、新規N末端保護アミノ酸またはペプチドと縮合させる工程(縮合工程)とを繰り返して、N末端方向にペプチド鎖を伸長させるペプチドの製造方法」と定義すると、F−moc法やBoc法がこれに含まれ、F−moc法が好ましい。
〔1〕アミジン構造を有する複素環式化合物による脱保護工程を有することを特徴とする、連続的改良C末端固定化保護N末端伸長によるペプチドの製造方法。
〔2〕アミジン構造を有する複素環式化合物が1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]−5−ノネンからなる群より選択される少なくとも一種であることを特徴とする、〔1〕記載の連続的改良C末端固定化保護N末端伸長によるペプチドの製造方法。
〔3〕脱保護工程後に、酸による中和工程を更に有することを特徴とする、〔1〕または〔2〕記載の連続的改良C末端固定化保護N末端伸長によるペプチドの製造方法。
〔4〕縮合工程後に、沈殿化工程を有することを特徴とする、〔3〕記載の連続的改良C末端固定化保護N末端伸長によるペプチドの製造方法。
〔5〕保護基がFmoc基であることを特徴とする、〔1〕〜〔4〕のいずれか一項記載の連続的改良C末端固定化保護N末端伸長によるペプチドの製造方法。
〔6〕最終脱保護工程を有することを特徴とする、〔1〕〜〔5〕のいずれか一項記載の連続的改良C末端固定化保護N末端伸長によるペプチドの製造方法。
(第一工程:C末端固定化保護工程)
N末端保護アミノ酸またはペプチドのC末端に、固定化保護基を反応させ、C末端固定化保護されたN末端保護アミノ酸またはペプチドを製造する工程。
(第二工程:脱保護工程)
C末端固定化保護されたN末端保護アミノ酸またはペプチドのN末端保護基を脱保護して、C末端固定化保護されたアミノ酸またはペプチドを製造する工程。
(第三工程:縮合工程)
C末端固定化保護されたアミノ酸またはペプチドに対して、新規N末端保護アミノ酸またはペプチドと縮合させ、C末端固定化保護された伸長されたN末端保護ペプチドを製造する工程。
(第四工程:沈殿化工程)
C末端固定化保護された伸長されたN末端保護ペプチドを、極性溶媒中で沈殿化させ、C末端固定化保護された伸長されたN末端保護ペプチドを精製させる工程。
(第五工程:最終脱保護工程)
C末端固定化保護された伸長されたN末端保護ペプチド、または、C末端固定化保護された伸長されたペプチドの、C末端固定化保護を脱保護して、伸長されたペプチドを製造する工程。
(ケース1)第一工程⇒(第二工程⇒第三工程⇒第四工程)×m回⇒第五工程
(ケース2)第一工程⇒(第二工程⇒第三工程⇒第四工程)×m回⇒第二工程⇒第五工程
Claims (7)
- 以下の工程(1);
(1)分子量が300以上のアンカーによりC末端のカルボキシ基が保護されたN−Fmoc C−保護アミノ酸またはN−Fmoc C−保護ペプチドのN末端のFmoc基を、ハロゲン系溶媒またはエーテル系溶媒中で求核性のない有機塩基により除去してC−保護アミノ酸またはC−保護ペプチドを得た後、酸で中和し、中和後の反応液に、N−Fmocアミノ酸またはN−Fmocペプチド、縮合剤および縮合促進剤を添加し、C−保護アミノ酸またはC−保護ペプチドのN末端にN−Fmocアミノ酸またはN−Fmocペプチドを縮合させて、N−Fmoc C−保護ペプチドを得る工程
を含み、
分子量が300以上のアンカーが、下記式(I):
R1は、水素原子であるか、あるいはRbが下記式(a)で表される基である場合には、R3と一緒になって単結合を示して、環Aおよび環Bと共にフルオレン環を形成していてもよく;
p個のR2は、独立してそれぞれ、炭素数10〜30の脂肪族炭化水素基を示し;
pは、1〜4の整数を示し;
環Aは、p個のOR2に加えて、さらにハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、およびハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基からなる群から選択される置換基を有していてもよく;
Raは、水素原子、またはハロゲン原子により置換されていてもよいフェニル基を示し;かつ
Rbは、水素原子、または式(a):
rは、0〜4の整数を示し;
r個のR4は、独立してそれぞれ、炭素数10〜30の脂肪族炭化水素基を示し;
R3は、水素原子を示すか、またはR1と一緒になって単結合を示して、環Aおよび環Bと共にフルオレン環を形成していてもよく;かつ
環Bは、r個のOR4に加えて、さらにハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、およびハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基からなる群から選択される置換基を有していてもよい。)で表される基を示し;かつ
Yは、ヒドロキシ基、NHR(Rは水素原子、アルキル基またはアラルキル基を示す。)、またはハロゲン原子を示す。]
で表される化合物である、ペプチドの製造方法。 - 式(I)中のYがヒドロキシ基であり、R1が水素原子であり、pが1〜3の整数であり、かつrが0〜2の整数である、請求項1に記載の方法。
- 式(I)中のR a およびR b が共に水素原子である、請求項2に記載の方法。
- 以下の工程(1);
(1)分子量が300以上のアンカーによりC末端のカルボキシ基が保護されたN−Fmoc C−保護アミノ酸またはN−Fmoc C−保護ペプチドのN末端のFmoc基を、ハロゲン系溶媒またはエーテル系溶媒中で求核性のない有機塩基により除去してC−保護アミノ酸またはC−保護ペプチドを得た後、酸で中和し、中和後の反応液に、N−Fmocアミノ酸またはN−Fmocペプチド、縮合剤および縮合促進剤を添加し、C−保護アミノ酸またはC−保護ペプチドのN末端にN−Fmocアミノ酸またはN−Fmocペプチドを縮合させて、N−Fmoc C−保護ペプチドを得る工程
を含み、
分子量が300以上のアンカーが、下記式(I):
R 1 は、水素原子を示し;
p個のR 2 は、独立してそれぞれ、炭素数10〜40のアルキル基を示し;
pは、2または3を示し;
環Aは、p個のOR 2 に加えて、さらにハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されていてもよいC 1−6 アルキル基、およびハロゲン原子で置換されていてもよいC 1−6 アルコキシ基からなる群から選択される置換基を有していてもよく;
R a は、水素原子を示し;
R b は、水素原子を示し;かつ
Yは、ヒドロキシ基を示す。]
で表される化合物である、ペプチドの製造方法。 - 式(I)中のR 2が炭素数12〜30のアルキル基である、請求項4に記載の方法。
- 以下の工程(1);
(1)分子量が300以上のアンカーによりC末端のカルボキシ基が保護されたN−Fmoc C−保護アミノ酸またはN−Fmoc C−保護ペプチドのN末端のFmoc基を、ハロゲン系溶媒またはエーテル系溶媒中で求核性のない有機塩基により除去してC−保護アミノ酸またはC−保護ペプチドを得た後、酸で中和し、中和後の反応液に、N−Fmocアミノ酸またはN−Fmocペプチド、縮合剤および縮合促進剤を添加し、C−保護アミノ酸またはC−保護ペプチドのN末端にN−Fmocアミノ酸またはN−Fmocペプチドを縮合させて、N−Fmoc C−保護ペプチドを得る工程
を含み、
分子量が300以上のアンカーが、下記式(I):
R 1 は、水素原子を示し;
p個のR 2 は、独立してそれぞれ、炭素数12〜30のアルコキシ基を1〜3個有するベンジル基を示し;
pは、1〜3の整数を示し;
環Aは、p個のOR 2 に加えて、さらにハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されていてもよいC 1−6 アルキル基、およびハロゲン原子で置換されていてもよいC 1−6 アルコキシ基からなる群から選択される置換基を有していてもよく;
R a は、水素原子を示し;
R b は、水素原子を示し;かつ
Yは、ヒドロキシ基を示す。]
で表される化合物である、ペプチドの製造方法。 - 以下の工程(1);
(1)分子量が300以上のアンカーによりC末端のカルボキシ基が保護されたN−Fmoc C−保護アミノ酸またはN−Fmoc C−保護ペプチドのN末端のFmoc基を、ハロゲン系溶媒またはエーテル系溶媒中で求核性のない有機塩基により除去してC−保護アミノ酸またはC−保護ペプチドを得た後、酸で中和し、中和後の反応液に、N−Fmocアミノ酸またはN−Fmocペプチド、縮合剤および縮合促進剤を添加し、C−保護アミノ酸またはC−保護ペプチドのN末端にN−Fmocアミノ酸またはN−Fmocペプチドを縮合させて、N−Fmoc C−保護ペプチドを得る工程
を含み、
分子量が300以上のアンカーが、下記式(I):
R 1 は、水素原子を示し;
p個のR 2 は、独立してそれぞれ、炭素数12〜30のアルコキシ基を1〜3個有するシクロヘキシルメチル基を示し;
pは、1〜3の整数を示し;
環Aは、p個のOR 2 に加えて、さらにハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されていてもよいC 1−6 アルキル基、およびハロゲン原子で置換されていてもよいC 1−6 アルコキシ基からなる群から選択される置換基を有していてもよく;
R a は、水素原子を示し;
R b は、水素原子を示し;かつ
Yは、ヒドロキシ基示す。]
で表される化合物である、ペプチドの製造方法。
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