JP6349197B2 - 液体転写装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートまたはウェブにニスやインキを塗布する液体転写装置に関するものである。
従来のこの種の液体転写装置としては、例えば特許文献1に記載されているものがある。特許文献1に開示された液体転写装置は、コーティング液が溜められるチャンバーと、このチャンバーが接触してコーティング液が供給されるアニロックスローラとを備えている。
特許文献1には、チャンバー内の圧力を一定にして転写品質を維持することが記載されている。チャンバー内の圧力を高い状態に維持することによって、アニロックスローラ表面の凹溝から出た空気がチャンバー内に気泡となって入ることを抑制することができる。このため、気泡によるコーティング液の転写不良の発生を防ぐことができ、転写品質が向上する。
この種の液体転写装置は、印刷機に設けられ、シートまたはウェブにニスやインキを塗布するために用いられることがある。印刷機に用いられる液体転写装置のアニロックスローラは、印刷中だけでなく印刷をしていない印刷準備中も常時回転している。
米国特許第6379463B1号公報
しかしながら、チャンバー内の圧力を高い状態で維持すると、チャンバーに設けられているドクターブレードの磨耗が促進されてしまうという問題があった。ドクターブレードは、アニロックスローラに接触してコーティング液が漏洩することを防ぐものである。ドクターブレードが磨耗すると、チャンバー内からコーティング液が漏れるおそれがある。このため、磨耗したドクターブレードは、交換しなければならない。
ドクターブレードの磨耗が促進されてドクターブレードが早期に磨耗すると、ドクターブレードの交換頻度が高くなり、作業者の負担が大きくなる。しかも、ドクターブレードを交換するときは液体転写装置を停止させなければならないから、液体転写装置の稼働率も低下してしまう。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、転写品質を高く保ちながら、ドクターブレードの磨耗を可及的少なく抑えることが可能な液体転写装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係る液体転写装置は、被印刷媒体を搬送する圧胴と、前記圧胴に対接あるいは離反可能な転写胴と、ニスとインキとのうちいずれか一方の液体を前記転写胴に供給するためのアニロックスローラと、前記アニロックスローラに接触するドクターブレードを有しかつ前記ドクターブレードが壁の一部となる液体貯留部を有し、前記液体貯留部に貯留された液体を前記アニロックスローラに供給するチャンバーと、前記液体貯留部に供給される液体の圧力を制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記転写胴が前記圧胴から離反している場合の前記液体の圧力を、前記転写胴が前記圧胴に対接している場合の前記液体の圧力より小さくなるように制御し、前記チャンバーを前記アニロックスローラに接触する使用位置と、前記アニロックスローラから離れる退避位置との間で移動させる駆動装置をさらに備え、前記駆動装置は、圧縮性流体の圧力で前記チャンバーを移動させ、前記チャンバーは、前記使用位置にあるときに前記圧縮性流体の圧力に反して前記退避位置の方向に移動できることを特徴とするものである。
本発明は、前記発明において、前記液体貯留部に前記液体を供給する供給ポンプを備え、前記供給ポンプは、エアー駆動式のダイヤフラムポンプによって構成され、前記供給ポンプに駆動用エアーを供給する空気通路には、前記制御装置によって動作が制御される電空レギュレータが設けられ、前記液体の圧力は、電空レギュレータを用いて制御されることを特徴とする。
本発明において、転写胴が圧胴から離反する場合、言い換えればアニロックスローラに液体を供給する必要がない場合は、チャンバー内の液体の圧力が低下するから、ドクターブレードが磨耗し難くなる。転写胴が圧胴に対接する場合は、チャンバー内の液体の圧力が高くなるから、チャンバー内に気泡が入ることがなく、液体が正しくアニロックスローラに供給される。
したがって、本発明によれば、転写品質を高く保ちながら、ドクターブレードの磨耗を可及的少なく抑えることが可能な液体転写装置を提供することができる。
本発明に係る液体転写装置を備えた印刷機の構成を示す側面図である。 本発明に係る液体転写装置の構成を説明するための側面図である。 駆動装置の構成を示す側面図である。図3は、チャンバーが使用位置に位置している状態で描いてある。 駆動装置の構成を示す側面図である。図4は、チャンバーが退避位置に位置している状態で描いてある。 駆動装置の構成部品を展開して示す平面図である。 制御系の構成を示すブロック図である。
以下、本発明に係る液体転写装置の一実施の形態を図1〜図6によって詳細に説明する。この実施の形態においては、本発明に係る液体転写装置を印刷機に適用する場合の一例を説明する。
図1に示す印刷機1は、枚葉オフセット印刷機である。この印刷機1は、図1において最も右に位置するシート供給部2から印刷部3に被印刷媒体であるシート4を搬送し、この印刷部3においてシート4の片面または両面に印刷を施すものである。印刷部3において印刷が終了したシート4は、コーティング部5でコーティングが施された後にシート排出部6においてシート排出パイル7に排出される。シート排出部6は、排出チェーン8を用いてシート4を搬送するものである。
シート4は、シート供給部2からフィーダーボード11とスイング装置12とによって印刷部3の渡し胴13に送られる。スイング装置12の近傍には、フィーダーボード11上を通過したシート4を検出するシート検出器14が設けられている。このシート検出器14は、検出結果を信号として後述する制御装置15(図6参照)に送る。
印刷部3は、第1〜第4の表面印刷ユニット16〜19と、第1〜第4の裏面印刷ユニット20〜23とを備えている。これらの印刷ユニットは、それぞれ圧胴24と、ゴム胴25と、版胴26と、インキ装置27と、給水装置28などを備えている。
圧胴24は、シート4をくわえる爪(図示せず)を備え、隣接する印刷ユニットの圧胴24にシート4を送る機能を有している。第4の裏面印刷ユニット23の圧胴24は、後述するコーティング部5のゴム圧胴29にシート4を送る。
これらの圧胴24によって搬送されるシート4の位置は、これらの圧胴24の回転角度に基づいて演算によって求めることができる。圧胴24の回転角度は、エンコーダー30(図6参照)によって検出される。すなわち、上述したシート検出器14によってシート4が検出されたときから現在に至るまでの間に増加した各圧胴24の回転角度に基づいて、シート4の現在の位置を推定することができる。
ゴム胴25は、圧胴24に対接し、圧胴24との間に挟み込まれたシート4にインキを転写する。
版胴26は、ゴム胴25に対接し、ゴム胴25にインキを転写する。
インキ装置27は、版胴26にインキを供給するものである。給水装置28は、版胴26に水を供給するものである。
コーティング部5は、図2に示すように、ゴム圧胴29の下部に対接する第1の転写胴31を有する第1のコーティング部32と、ゴム圧胴29の上部に対接する第2の転写胴33を有する第2のコーティング部34によって構成されている。この実施の形態においては、コーティング部5が本発明でいう「液体転写装置」に相当する。
第1の転写胴31と第2の転写胴33は、ゴム胴を構成するもので、偏心軸受35によって印刷機フレーム36(図5参照)に回転自在に支持されている。偏心軸受35の外輪には、胴着脱装置37が連結されている。胴着脱装置37は、偏心軸受35の外輪を印刷機フレーム36に対して回転させることにより、第1、第2の転写胴31,33をゴム圧胴29に対接する位置と、ゴム圧胴29から離反する位置との間で移動させるものである。すなわち、第1の転写胴31と第2の転写胴33は、ゴム圧胴29に対接あるいは離反可能に構成されている。胴着脱装置37の動作は、後述する制御装置15によって制御される。この実施の形態においては、ゴム圧胴29が本発明でいう「圧胴」に相当し、第1の転写胴31および第2の転写胴33が本発明でいう「転写胴」に相当する。
第1の転写胴31には、第1のアニロックスローラ41が対接している。第2の転写胴33には、ニス膜形成胴42が対接している。このニス膜形成胴42には、第2のアニロックスローラ43が対接している。
第1のアニロックスローラ41と第2のアニロックスローラ43は、従来からよく知られているように、外周面に多数の凹溝(図示せず)が形成されているものである。
これらの第1、第2のアニロックスローラ41,43は、この印刷機1が運転されるときは常に回転する。この実施の形態による第1、第2のアニロックスローラ41,43は、偏心軸受44によって印刷機フレーム36に回転自在に支持されている。この偏心軸受44の外輪には、エアシリンダを動力源とする胴着脱装置46が接続されている。この胴着脱装置46は、第1、第2のアニロックスローラ41,43を第1の転写胴31またはニス膜形成胴42に対接する使用位置と、第1の転写胴31またはニス膜形成胴42から離反する退避位置との間で移動させるものである。
第1、第2のアニロックスローラ41,43にはチャンバー51が接続されている。このチャンバー51は、図3および図4に示すように、第1、第2のアニロックスローラ41,43に接触するドクターブレード52を有しかつこのドクターブレード52が壁の一部となる液体貯留部53を有している。この液体貯留部53は、コーティング液としてのニスを溜めるためのものである。ニスは、ドクターブレード52が第1、第2のアニロックスローラ41,43に接触している状態で液体貯留部53内に供給ポンプ54(図2参照)によって供給される。
供給ポンプ54は、エアー駆動式のダイヤフラムポンプによって構成されている。この供給ポンプ54に駆動用エアーを供給する空気通路55には、電空レギュレータ56が設けられている。この電空レギュレータ56は、供給ポンプ54に供給される駆動用エアーの圧力を変えるものである。この電空レギュレータ56の動作は、後述する制御装置15によって制御される。
チャンバー51は、図5に示すように、2本の連結ピン57を備えている。これらの連結ピン57は、チャンバー51の両端部にそれぞれ設けられており、支持用ホルダー58の凹溝59に挿入されている。支持用ホルダー58は、チャンバー51を支持するためのもので、水平方向に延びる第1の支軸60を介して印刷機フレーム36に揺動自在に取付けられている。第1の支軸60は、図3に示すように、支持用ホルダー58の一側部に位置付けられている。支持用ホルダー58の他側部には、第1の支軸60を中心として支持用ホルダー58を揺動させてチャンバー51を移動させるための駆動装置61が接続されている。
駆動装置61は、動力源となるエアシリンダ62と、このエアシリンダ62のピストンロッド63に取付けられた連結軸64と、この連結軸64に回転自在に支持されたコロ65と、連結軸64の先端部を支持する揺動レバー66などを備えている。連結軸64は、ピストンロッド63の軸線とは直交する方向に延びている。コロ65は、支持用ホルダー58の他側部に形成された凹部67に挿入されている。
エアシリンダ62は、シリンダ本体62aとピストンロッド63とを有し、圧縮性流体である空気の圧力でピストンロッド63が前進あるいは後退するものである。シリンダ本体62aは、第2の支軸68を介して印刷機フレーム36に揺動自在に支持されている。揺動レバー66は、第3の支軸69を介して印刷機フレーム36に揺動自在に支持されている。第2の支軸68と第3の支軸69は、第1の支軸60と平行である。
上述したコロ65は、エアシリンダ62が縮むことによって、図3に示すように、支持用ホルダー58の他側部に設けられている押圧片58aを一側方から押す。支持用ホルダー58は、押圧片58aがコロ65に押されることによって、図3において反時計方向へ第1の支軸60を中心にして揺動する。この揺動方向は、チャンバー51が第1、第2のアニロックスローラ41,43に接近する方向である。すなわち、エアシリンダ62が縮むことによって、チャンバー51のドクターブレード52が第1、第2のアニロックスローラ41,43に接触し、チャンバー51が使用位置に位置付けられる。
押圧片58aにおけるコロ65が接触する面は、図3に示すように、側面視において、ピストンロッド63の軸線方向に対して傾斜している。この面が傾斜する方向は、上方に向かうにしたがって(第1、第2のアニロックスローラ41,43から離れるにしたがって)エアシリンダ62のシリンダ本体62aに接近する方向である。このようにコロ65が接触する面が傾斜していることにより、この面が実質的にカム面として機能する。すなわち、チャンバー51内のニスの圧力が何らかの原因で過度に高くなり、ニスの圧力で支持用ホルダー58がチャンバー51とともに上方へ(第1、第2のアニロックスローラ41,43から離れる方向へ)付勢されると、カム面がコロ65を一側方へ押す。この結果、エアシリンダ62が伸び、チャンバー51が第1、第2のアニロックスローラ41,43から離れる方向へ変位する。
コロ65は、エアシリンダ62が伸びることによって、図4に示すように、凹部67の上壁を斜め上方に向けて押す。支持用ホルダー58は、このようにコロ65に押されることによって、第1の支軸60を中心にしてチャンバー51が第1、第2のアニロックスローラ41,43から離れる方向へ揺動する。すなわち、エアシリンダ62が伸びることによって、チャンバー51が第1、第2のアニロックスローラ41,43から離れ、支持用ホルダー58から外すことが可能な退避位置に位置付けられる。
制御装置15は、図6に示すように、エンコーダー30と、シート検出器14と、停止スイッチ71と、電空レギュレータ56などが接続されている。エンコーダー30は、上述した圧胴24の回転角度を検出するためのもので、圧胴24と一体に回転する回転体の回転角度を検出する。停止スイッチ71は、操作者(図示せず)が印刷機1を停止させるときに操作するものである。制御装置15は、停止スイッチ71がオン操作されたときに印刷機1の駆動装置(図示せず)を停止させる。また、制御装置15は、停止スイッチ71がオン操作されたときに胴着脱装置37を制御して第1の転写胴31および第2の転写胴33をゴム圧胴29から離反する位置に移動させる。
この実施の形態による制御装置15は、判別部72と圧力制御部73とを有している。判別部72は、第1、第2のアニロックスローラ41,43にニスが供給される状態であるか否かを判別する。アニロックスローラにニスが供給される状態とは、第1の転写胴31と第2の転写胴33がゴム圧胴29に対接している状態である。第1、第2のアニロックスローラ41,43にニスが供給されない状態とは、第1の転写胴31と第2の転写胴33がゴム圧胴29から離反している状態である。
制御装置15は、印刷を開始するときには、シート4がゴム圧胴29に到達する以前に胴着脱装置37を動作させ、第1の転写胴31と第2の転写胴33とをゴム圧胴29に対接させる。また、制御装置15は、印刷が終了したり、停止スイッチ71がオン操作されたときなどのように、シート4にニスを塗布しない場合、シート4がゴム圧胴29に到達する以前に胴着脱装置37を動作させ、第1の転写胴31と第2の転写胴33とをゴム圧胴29から離反させる。印刷機1内で送られるシート4の位置は、判別部72がエンコーダー30の検出値とシート検出器14の検出結果とを用いて求める。
制御装置15の圧力制御部73は、チャンバー51内のニスの圧力が所定の圧力となるように、電空レギュレータ56の動作を制御する。圧力制御部73は、第1の転写胴31と第2の転写胴33がゴム圧胴29に対接している場合は、駆動用エアーの圧力が上昇するように電空レギュレータ56を動作させる。駆動用エアーの圧力が上昇することにより供給ポンプ54の吐出圧力が上昇する。
この場合、電空レギュレータ56は、供給ポンプ54の吐出圧力が運転時(ニス供給時)の圧力となるように制御される。供給ポンプ54の吐出圧力が運転時の圧力に達した状態においては、チャンバー51内のニスが第1、第2のアニロックスローラ41,43の凹溝内に空気を押し出しながら充填されるから、チャンバー51内に気泡が発生することがない。
一方、圧力制御部73は、第1の転写胴31と第2の転写胴33がゴム圧胴29から離反している場合は、駆動用エアーの圧力が低下するように電空レギュレータ56を動作させる。この場合、電空レギュレータ56は、供給ポンプ54の吐出圧力が休止時の圧力となるように制御される。休止時の圧力は、運転時の圧力より低く設定されている。
このように構成された印刷機1のコーティング部5において、第1、第2の転写胴31,33がゴム圧胴29から離反している場合のチャンバー51内のニスの圧力は、第1、第2の転写胴31,33がゴム圧胴29に対接している場合のチャンバー51内のニスの圧力より小さくなる。このため、第1、第2の転写胴31,33がゴム圧胴29から離反している場合は、ドクターブレード52が第1、第2のアニロックスローラ41,43に接触しているにもかかわらず、磨耗し難くなる。一方、第1、第2の転写胴31,33がゴム圧胴29に対接する場合は、チャンバー51内のニスの圧力が高くなるから、チャンバー51内に気泡が入ることがなく、ニスが正しく第1、第2のアニロックスローラ41,43に供給される。
したがって、この実施の形態によれば、転写品質を高く保ちながら、ドクターブレード52の磨耗を可及的少なく抑えることが可能な液体転写装置を提供することができる。
この実施の形態によるコーティング部5においては、チャンバー51を第1、第2のアニロックスローラ41,43に接触する使用位置と、第1、第2のアニロックスローラ41,43から離れる退避位置との間で移動させる駆動装置61を備えている。この駆動装置61は、圧縮性流体である空気の圧力でチャンバー51を移動させるものである。
このため、チャンバー51内のニスの圧力が何らかの原因で過度に大きくなった場合は、駆動装置61内の空気が圧縮されてチャンバー51が使用位置から退避位置に向けて移動する。すなわち、運転中にチャンバー51内の圧力が過度に高くなるようなことがあったとしても、チャンバー51が変位してドクターブレード52に加えられる圧力が減少するから、ドクターブレード52が通常より多く磨耗することはない。したがって、チャンバー51内の圧力が高く維持されるにもかかわらず、ドクターブレード52の磨耗量を可及的少なく抑えることが可能になる。
この実施の形態による供給ポンプ54は、エアー駆動式のダイヤフラムポンプによって構成されている。この供給ポンプ54に駆動用エアーを供給する空気通路55には、制御装置15によって動作が制御される電空レギュレータ56が設けられている。チャンバー51内のニスの圧力は、電空レギュレータ56を用いて制御される。
このため、この実施の形態によれば、チャンバー51内のニスの圧力を自動で制御できるから、作業者がその都度圧力を調整する場合と較べて、作業者の負担が軽くなる。
この実施の形態においては、印刷が終了したときや停止スイッチ71がオン操作されて第1、第2の転写胴31,33がゴム圧胴29から離反している場合にチャンバー51内の圧力を低下させる例を示した。しかし、本発明は、このような限定にとらわれることはなく、第1、第2の転写胴31,33を駆動する胴着脱装置37に第1、第2の転写胴31,33の位置を検出するセンサ(図示せず)を設け、このセンサの検出結果に基づいてチャンバー51内の圧力を低下させる構成を採ることができる。
この実施の形態においてはチャンバー内の圧力を供給ポンプによって増減させる例を示したがそれに限るわけではなく、チャンバーにピストン状の加圧装置を設けるようなものでも良い。
この実施の形態においては、本発明を枚葉オフセット印刷機1のコーティング部5に適用する例を示した。しかし、本発明は、このような限定にとらわれることはなく、例えばウェブを被印刷媒体とする他の印刷機にも適用することができる。
この実施の形態においては、本発明をシート4にニスを塗布するための液体転写装置を示した。しかし、本発明に係る液体転写装置は、シートやウェブにインキを塗布するものとして構成することも可能である。
1…印刷機、4…シート(被印刷媒体)、5…コーティング部(液体転写装置)、15…制御装置、29…ゴム圧胴(圧胴)、31…第1の転写胴、33…第2の転写胴、41…第1のアニロックスローラ、43…第2のアニロックスローラ、51…チャンバー、52…ドクターブレード、53…液体貯留部、54…供給ポンプ、55…空気通路、56…電空レギュレータ、61…駆動装置、62…エアシリンダ。

Claims (2)

  1. 被印刷媒体を搬送する圧胴と、
    前記圧胴に対接あるいは離反可能な転写胴と、
    ニスとインキとのうちいずれか一方の液体を前記転写胴に供給するためのアニロックスローラと、
    前記アニロックスローラに接触するドクターブレードを有しかつ前記ドクターブレードが壁の一部となる液体貯留部を有し、前記液体貯留部に貯留された液体を前記アニロックスローラに供給するチャンバーと、
    前記液体貯留部に供給される液体の圧力を制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記転写胴が前記圧胴から離反している場合の前記液体の圧力を、前記転写胴が前記圧胴に対接している場合の前記液体の圧力より小さくなるように制御し、
    前記チャンバーを前記アニロックスローラに接触する使用位置と、前記アニロックスローラから離れる退避位置との間で移動させる駆動装置をさらに備え、
    前記駆動装置は、圧縮性流体の圧力で前記チャンバーを移動させ、
    前記チャンバーは、前記使用位置にあるときに前記圧縮性流体の圧力に反して前記退避位置の方向に移動できることを特徴とする液体転写装置。
  2. 請求項1記載の液体転写装置において、
    前記液体貯留部に前記液体を供給する供給ポンプを備え、
    前記供給ポンプは、エアー駆動式のダイヤフラムポンプによって構成され、
    前記供給ポンプに駆動用エアーを供給する空気通路には、前記制御装置によって動作が制御される電空レギュレータが設けられ、
    前記液体の圧力は、電空レギュレータを用いて制御されることを特徴とする液体転写装置。
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