遊技機1は、パチンコ遊技機であり、図1に示すように、前面枠11、外枠12、及び、内枠13を備え、内枠13には遊技盤2が取り付けられている。外枠12は、遊技機1の外郭部となる枠体であり、内枠13は、外枠12に対して開閉可能に取り付けられ、外枠12の内側に配置されている。遊技盤2には、発射ハンドル27の操作により発射された遊技球が流下する遊技領域3が、レール部材4で囲まれて形成され、遊技領域3には、遊技球を誘導する遊技釘(図示せず)が多数突設されている。なお、本明細書中、上下とは、特に断らない限り、遊技を行うために遊技機1を立設した状態における上下をいい、左右は、遊技盤2の遊技領域3に向かって左右をいうものとする。また、遊技盤2の遊技領域3側を前方とし、その反対側を後方とする。
前面枠11は、内枠13及び外枠12に対して開閉可能に、内枠13の前面側に取り付けられ、遊技盤2を保護するとともに、発射ハンドル27、枠ランプ18及びスピーカ17が配設されている。前面枠11は、遊技領域3や、遊技盤2の遊技領域3外に配置された図柄表示器14及び保留ランプ16を目視できるように、それらの前側を覆う透明なガラス部11aと、そのガラス部11aの下方の皿ユニット部11bとを備え、皿ユニット部11bには、遊技球の貯留皿が設けられるとともに、演出ボタン30が配設されている。
遊技盤2には盤ランプ19が配設され、遊技盤2の中央部には、画像表示器6の表示画面6aが配置されるとともに、盤側役物装置41が配置されている。画像表示器6は、客待ち用のデモ演出、図柄変動演出、大当たり遊技に並行して行われる大当たり演出などを表示画面6aに表示する。図柄変動演出は、数字等の識別情報を有する装飾図柄を変動させた後停止させ、その停止させた装飾図柄により、大当たり判定の結果を報知する演出である。この図柄変動演出は、後述する特別図柄変動に並行して行われる。
遊技領域3には、始動入賞装置5が設けられている。始動入賞装置5は、常時開放されている第1始動口5aと、電動チューリップ(以下、「電チュー」という。)5cにより開閉される第2始動口5bと、を備えている。電チュー5cは、電チューソレノイド5f(図2参照)により駆動される。第2始動口5bは、電チュー5cが開いているときのみ遊技球が入賞可能となる。
また、遊技領域3には、大入賞装置7と、遊技球が通過可能なゲート8と、複数の普通入賞装置9とが設けられている。大入賞装置7は、大入賞口ソレノイド7c(図2参照)により開閉される大入賞口7aを備えている。各普通入賞装置9に入った遊技球は、その普通入賞装置9内の普通入賞口9aに入賞する。遊技領域3の中央下端部には、いずれの入賞装置にも入賞しなかった遊技球が排出される図示しないアウト口が設けられている。
遊技領域3の外側には、複数のランプからなる図柄表示器14、及び、保留ランプ16が設けられている。図柄表示器14に含まれる第1特別図柄表示器14a及び第2特別図柄表示器14b(図2参照)は、それぞれ、遊技球の第1始動口5a、第2始動口5bへの入賞を契機として行われる大当たり抽選の結果を、変動表示を経て停止表示された図柄(特別図柄)により報知する(これを「特別図柄変動」という)ものである。第1特別図柄表示器14a、第2特別図柄表示器14bに停止表示された図柄(特別図柄)が大当たり図柄又は小当たり図柄であれば、大入賞口7aを所定回数開閉する当たり遊技が行われる。
特別図柄変動の実行中または当たり遊技の実行中に、遊技球が第1始動口5aまたは第2始動口5bに入賞すると、メイン制御基板20(図2参照)は、その入賞に対して取得した大当たり乱数等の乱数を、保留記憶として記憶する。そして、特別図柄変動を実行可能になったときに、記憶しておいた保留記憶に基づいて大当たりか否かの判定を行い、特別図柄変動を実行する。
保留ランプ16に含まれる第1特別図柄保留ランプ16a及び第2特別図柄保留ランプ16b(図2参照)は、それぞれ、第1始動口5a、第2始動口5bへの入賞に基づく保留記憶の個数を表示するものである。なお、第1始動口5a、第2始動口5bへの入賞に基づく保留記憶の個数は、それぞれ4個が上限とされている。
図柄表示器14に含まれる普通図柄表示器14c(図2参照)は、ゲート8への遊技球の通過を契機として行われる普通図柄抽選の結果を、変動表示を経て停止表示される普通図柄により報知する(これを「普通図柄変動」という)ものである。停止表示された普通図柄が当たり図柄であれば、所定時間及び所定回数、電チュー5cを開く補助遊技が行われる。
普通図柄変動の実行中または補助遊技の実行中に、遊技球がゲート8を通過すると、メイン制御基板20は、その通過に対して取得した当たり乱数を記憶する。そして、普通図柄変動を開始可能な状態になったときに、記憶しておいた当たり乱数を用いて当たりか否かの判定を行い、普通図柄の変動表示を開始して、その判定結果を示す普通図柄を停止表示する。保留ランプ16に含まれる普通図柄保留ランプ16c(図2参照)は、このように記憶されている当たり乱数の個数を表示するものである。なお、記憶される当たり乱数は4個が上限とされている。
次に、図2に基づいて実施形態の遊技機1の電気系統について説明する。実施形態の遊技機1は、メイン制御基板20、払出制御基板21、サブ制御基板25を備え、サブ制御基板25は、演出制御基板22、画像制御基板23、及び、ランプ制御基板24を備えている。そして、払出制御基板21及び演出制御基板22はメイン制御基板20に接続され、画像制御基板23及びランプ制御基板24は演出制御基板22に接続されている。各制御基板は、CPU、ROM、RAM等を備えている。
メイン制御基板20は、大当たりの抽選や遊技状態の移行など主に利益に関わる制御を行うものである。メイン制御基板20には、第1始動口5aに入球した遊技球を検出する第1始動口SW(スイッチ)5d、第2始動口5bに入球した遊技球を検出する第2始動口SW5e、電チュー5cを駆動する電チューソレノイド5f、ゲート8を通過した遊技球を検出するゲートSW8a、大入賞口7aに入球した遊技球を検出する大入賞口SW7b、開閉部材7dを駆動する大入賞口ソレノイド7c、各普通入賞口9aに入球した遊技球を検出する普通入賞口SW9b、第1特別図柄保留ランプ16a、第2特別図柄保留ランプ16b、普通図柄保留ランプ16c、第1特別図柄表示器14a、第2特別図柄表示器14b、普通図柄表示器14cがそれぞれ接続され、図2に矢印で示すように、各スイッチからはメイン制御基板20に信号が入力され、各ソレノイドやランプ等にはメイン制御基板20から信号が出力される。
また、メイン制御基板20は、払出制御基板21に各種コマンドを送信するとともに、払い出し監視のために払出制御基板21から信号を受信する。払出制御基板21には、図示しない払出装置を駆動する払出駆動モータ26が接続され、払出制御基板21は、メイン制御基板20から受信したコマンドに従って払出駆動モータ26を動作させ、賞球の払出を行わせる。
さらに、メイン制御基板20は、演出制御基板22に対し各種コマンドを送信し、演出制御基板22は、画像制御基板23及びランプ制御基板24との間でコマンドや信号の送受信を行う。演出制御基板22には、演出ボタン30が押下操作されたことを検出する演出ボタン検出SW334が接続されている。画像制御基板23には画像表示器6及びスピーカ17が接続され、画像制御基板23は、演出制御基板22から受信したコマンドに従って、画像表示器6の表示画面6aに画像を表示し、スピーカ17から音声を出力する。ランプ制御基板24には、枠ランプ18、盤ランプ19、盤側役物装置41、枠側役物装置140等が接続され、ランプ制御基板24は、演出制御基板22から受信したコマンドに従って、枠ランプ18、盤ランプ19を点灯・消灯し、盤側役物装置41、枠側役物装置140を動作させる。
次に、操作受付手段に相当する演出ボタン30について詳説する。図1、3〜6等に示すように、演出ボタン30は、皿ユニット部11bに固定されるベース部330と、遊技者に押圧されることによりベース部330に対して移動可能な操作部300と、ベース部330の周縁部に固定され、操作部300の周縁部に当接して操作部300を囲繞する枠部350とを備えている。操作部300は、遊技者から視認可能に外側に配置される操作部材310と、操作部材310を支持する支持部材320とを備え、支持部材320は、操作部材310の内側に螺子で固定されて遊技者からは視認不能とされている。
図4に示すように、ベース部330には、上部に頭部ランプ基板336が略上方を向くように取り付けられ、その下方に眼部ランプ基板337が斜め上方を向くように取り付けられている。頭部ランプ基板336には、それぞれLEDからなる複数の第1演出ボタンランプ335が搭載され、眼部ランプ基板337には、それぞれLEDからなる複数の第2演出ボタンランプ339が搭載されている。
ベース部330は、いずれも斜め上方の同一方向(実施形態では、図5に示すように、側面視において水平方向に対し約50°の角度をなす方向)に向かって突出する3本のシャフト331を備えている。すなわち、各シャフト331は、互いに平行に突出している。なお、各シャフト331を区別するときは、シャフト331a、331b、331cと表記する。シャフト331aの配置位置は、操作部300の下部の左右方向における略中央部に対応し、シャフト331b、331cの配置位置は、操作部300の上部に対応するとともに、シャフト331aの配置位置から等距離となるように左右方向に並んでいる。すなわち、シャフト331b、331cは、シャフト331aの配置位置を通る上下方向に沿った線を対称軸として対称な位置(左右対称な位置)に配置され、シャフト331a、331b、331cの配置位置は二等辺三角形の頂点をなしている。
図5に示すように、各シャフト331にはコイルばね332が嵌合され、コイルばね332の上端は、シャフト331に対して摺動可能に嵌合された筒状部材333の外方突出部333aに当接し、筒状部材333はコイルばね332により上方に付勢されている。なお、シャフト331回りを説明するときは、シャフト331の突出方向を上方として説明する。各シャフト331は、上端部にキャップ部338が取り付けられて上端部が大径とされ、キャップ部338とその下方に配置された筒状部材333との間に、後述する支持部材320の突出部328が配置されている。
図5に示すように、ベース部330には、フォトセンサからなる演出ボタン検出SW334が設けられている。演出ボタン検出SW334は、後述するように、操作部300が押圧されてシャフト331の軸方向に沿ってベース部330側に移動したとき、支持部材320が有する図示しない遮蔽部が、演出ボタン検出スイッチ334の発光部と受光部との間に入り込んで発光部からの光を遮ることにより、所定の検出信号を演出制御基板22に出力する。
図4に示すように、支持部材320は、略左右対称な形状をなし、各シャフト331に対応する位置にそれぞれ挿通孔321(区別するときは、挿通孔321a、321b、321cと表記する。)を有している。挿通孔321a、321b、321cには、シャフト331a、331b、331cがそれぞれ挿通されている。詳しくは、図5に示すように、支持部材320は、各挿通孔321の内周壁から内方に突出する突出部328を有している。各突出部328は、前述したように、シャフト331に嵌合された筒状部材333と、シャフト331のキャップ部338との間に配置されている。そして、筒状部材333は、コイルばね332により上方(ここでは、シャフト331の突出方向)に付勢されているため、突出部328に当接して、突出部328を含む支持部材320を、シャフト331のキャップ部338方向に付勢する。すなわち、支持部材320は、各コイルばね332により、シャフト331の突出方向である斜め上方に付勢されている。そして、突出部328がキャップ部338に当接することにより、支持部材320のシャフト331の軸方向に沿った移動が止められることとなる。
支持部材320は、頭部ランプ基板336に対応する部位に、頭部開口部322を有し、眼部ランプ基板337に対応する部位に、2つの眼部開口部323を有している。詳しくは、支持部材320は、頭部ランプ基板336を囲繞するように立ち上がる筒状部325を有し、筒状部325の上端部に頭部開口部322が形成されて、頭部開口部322には、板状の光透過部材324(光透過部に相当。)が嵌め込まれている。すなわち、頭部ランプ基板336は、光透過部材324に向けて発光する発光部に相当する。
光透過部材324は、少なくとも所定の色(換言すれば、所定の範囲の波長)の光(実施形態では、赤色の光)を透過させる高透過率部324aと、高透過率部324aよりもその所定の色の光の透過率が低い低透過率部324bとを有している。実施形態では、光透過部材324は、透明な合成樹脂製のレンズ部材に、印刷を施す、あるいは、印刷されたシールを貼付することにより、高透過率部324aと低透過率部324bとを形成したものであり、低透過率部324bは光を略透過しないように構成されている。そして、頭部ランプ基板336には、その所定の色の光の第1演出ボタンランプ335が設けられ、その発光強度は、光透過部材324を透過した光が操作部材310の上壁部316を内面側から透過するような強度とされている。このため、図7の(b)に示すように、その第1演出ボタンランプ335を発光させたとき、高透過率部324aと低透過率部324bとにより形成される表示として、所定の文字(実施形態では、「PUSH」の文字)が円形の中に配置された操作案内表示Sが、第1操作面311において、外部から視認される。一方、頭部ランプ基板336上の第1演出ボタンランプ335が発光していないとき、後述するように、光透過部材324は外部から視認不能であり、勿論、操作案内表示Sも視認されない。
また、各眼部開口部323には、眼球を模した半球状の眼部形成部材326が取り付けられている。後述するように、各眼部形成部材326は、周縁部326aが中央部326bよりも、光の透過率が高いものとされている。眼部ランプ基板337は、眼部形成部材326、326に向けて発光する発光部に相当し、眼部ランプ基板337上の第2演出ボタンランプ339が発光すると、各眼部形成部材126が光って視認されることとなる。
操作部材310は、人に似た生物の頭頂部から顔に掛けての部分を模した立体形状とされ、操作部材310の前壁部315(顔に相当する壁部)に形成された2つの開口部314からそれぞれ眼部形成部材326が露出し、操作部材310の上壁部316(頭頂部に相当する壁部)に光透過部材324が相対するように、支持部材320が内側に取り付けられている。
図5に示すように、操作部材310は、縦断面形状が略倒立L字状とされ、操作部材310の上壁部316には第1操作面311が形成され、操作部材310の前壁部315には第2操作面312が形成されている。すなわち、第1操作面311と第2操作面312とは同一の操作部材310に形成されているが、立体形状をなす操作部材310の異なる面に設けられ、第1操作面311は操作部材310の上面319に含まれ、第2操作面312は操作部材310の前面318に含まれる。なお、第1操作面311の範囲、及び、第2操作面312の範囲を、図4に仮想線(二点鎖線)で示しているが、これよりも広い範囲を第1操作面311、第2操作面312としてもよい。但し、操作部材310には、例えば下端部等、押圧操作しても、操作部300がベース部330に対してスムーズに移動せず、操作が受け付けられ難い(具体的には、演出ボタン検出SW334が支持部材320の図示しない遮蔽部による遮光を検出するところまで、操作部300がベース部330に対して移動し難い)箇所があるため、かかる箇所は除いて第1操作面311、第2操作面312とする。
第1操作面311と第2操作面312とは互いに向きが異なっており、前者は略上方、後者は略前方を向いている。なお、面の向きとは、厳密にはその面(曲面の場合には、面上の各点における接平面)に直交する方向をいうが、ここでは、全体としてその面が向いている方向をいい、実施形態の場合には、その面の中央部が向いている方向と換言できる。また、「向きが異なる」というとき、実施形態のように約90°異なる場合に限らず、20°以上異なればよいものとする。20°以上異なれば遊技者は向きが異なることを感得できるからである。但し、明らかに向きが異なることを遊技者が感得できるようにするためには、30°以上異なることが好ましく、さらに明確に向きが異なることを遊技者が感得できるようにするためには、45°以上異なることが好ましい。
操作部材310は、第1操作面311を有する上壁部316も含めて、表面(外面)が鏡面加工されることにより表面に光沢を有する暗色(明度が低い色。実施形態では、焦げ茶色)の半透明の合成樹脂製であり、外部からの光は、略反射乃至は吸収されて、操作部材310を外面側から透過する光は極めて少ない。したがって、操作部材310を外面側から透過して操作部材310の内部の部材で反射されて戻ってくる光は、人の眼で感じ取れる程にはないため、頭部ランプ基板336上の第1演出ボタンランプ335の非発光時には、操作部材310の内部は、第1操作面311の下方の光透過部材324も含めて、視認不能である。しかしながら、上述したように、頭部ランプ基板336上の第1演出ボタンランプ335が発光すると、光透過部材324を透過した光は、上壁部316を内面側から透過するため、図7(b)に示すように、操作案内表示Sが第1操作面311内に視認されることとなる。なお、操作部材310の内面は、鏡面加工されず、外面よりも光沢が少ないものとされて、操作部材310の内面における光の反射が抑制され、第1演出ボタンランプ335からの光が(操作部材310の外面側から透過しようとした場合に比して)操作部材310を透過し易いように構成されている。
眼部形成部材326は、表面に光沢を有する合成樹脂製で、周縁部326aが乳白色の半透明、中央部326bが黒色の不透明とされて、眼部ランプ基板337上の第2演出ボタンランプ339の非発光時には、眼部形成部材326の後方を含めて操作部材310の内部は、視認不能であるが、眼部ランプ基板337上の第2演出ボタンランプ339の発光時には、その光は周縁部326aを透過する発光強度とされ、周縁部326aが光って視認されることとなる。
図5に示すように、操作部材310の外周縁部313は、操作部材310が初期位置(非押圧時の位置)にあるとき、操作部材310を囲繞する枠部350の内周縁部351に、下方(ここでは、シャフト331の突出方向を上方としたときの下方)から当接している。
そして、図6に示すように、操作部材310は、第1操作面311及び第2操作面312のいずれが押圧されたときも、支持部材320と共に、コイルばね332の付勢力に抗して、シャフト331の軸方向に沿って斜め下方に、支持部材320がベース部330に当接する所定の後退位置まで移動する。すなわち、2つの押圧方向(実施形態では、第1操作面311の押圧方向は図5の矢印Aに示すように略下方、第2操作面312の押圧方向は図5の矢印Bに示すように略後方)に対し、その略中間方向(図6の矢印C方向)に操作部300は移動することとなる。そして、かかる押圧を解除すると、操作部300は、コイルバネ332の付勢力により、シャフト331の軸方向に沿って斜め上方に、操作部材310の外周縁部313が枠部350の内周縁部351に当接する初期位置(図6の二点鎖線で示す位置すなわち図5の位置)まで復帰する。なお、この初期位置においては、支持部材320の突出部328はシャフト331のキャップ部338の下端縁に当接する。
次に、演出ボタン30に係る演出及び作用について説明する。画像制御基板23は、第1操作面311及び第2操作面312のそれぞれに対応した演出を行うための画像データを記憶しており、演出制御基板22から受信したコマンドにしたがって、図柄変動演出においてそれらの画像データを用いて画像表示器6において演出を行う。
画像制御基板23は、図柄変動演出が行われているときに、第1操作面311に対応した演出として、図8の(a)に示すように、第1操作案内画像G1(第1の画像に相当)を表示画面6aに表示する演出を行う。第1操作案内画像G1は、ボタンを想起させる円形の中に「PUSH」の文字が表示された画像を有している。画像制御基板23は、第1操作面311の操作有効期間が到来すると、第1操作案内画像G1の表示を開始すると共に、演出制御基板22にその旨を示す信号を送信して、演出制御基板22からランプ制御基板24にコマンドを送信させ、頭部ランプ基板336上の第1演出ボタンランプ335を発光させる。したがって、図7の(b)に示すように、第1操作面311において、「PUSH」の文字が円形の中に配置された操作案内表示Sが視認されることとなる(第1の発光態様に相当)。すなわち、第1操作案内画像G1は、第1操作面311における操作案内表示Sと類似しており、第1操作案内画像G1及び操作案内表示Sを見た遊技者は、第1操作面311を操作すべきであることをすぐに理解することができる。第1操作面311の操作有効期間は、ここでは一定の長さの期間とするが、例えば実行中の特別図柄変動の長さ(すなわち、変動パターンの長さ。図柄変動演出の長さとも換言できる。)や大当たり期待度(大当たり判定の結果が遊技者にとって有利である期待度)等に応じて長さを可変としてもよい。
なお、実施形態では、第1操作案内画像G1が表示されるとき、図79に示すように、後述する開閉可動体装置130における開閉部材132が、左右から中央方向に移動する場合と、かかる開閉部材132の移動がなされない場合とがある。図79に示すように、開閉部材132が移動すると、表示画面6aの左右の側部が隠蔽されることとなり、表示画面6aの中央部に表示された第1操作案内画像G1が目立つこととなる。実施形態では、図79に示すように開閉部材132の移動(すなわち開閉可動体装置130の作動)を伴う方が、伴わない方よりも、大当たり期待度が高い演出とされている。以下、開閉可動体装置130の作動を伴わずに、第1操作案内画像G1を表示するとともに操作案内表示Sを表示する演出を、第1のボタン演出、開閉可動体装置130の作動を伴って、第1操作案内画像G1を表示するとともに操作案内表示Sを表示する演出を、第2のボタン演出という。図柄変動演出中に、第1のボタン演出のみが行われるときよりも、第1のボタン演出と第2のボタン演出とが行われるとき、あるいは、第2のボタン演出のみが行われるときの方が、大当たり期待度が高いこととなる。
遊技者が第1操作面311を押圧すると、図6に示すように、操作部300は、コイルばね332の付勢力に抗して、シャフト331の軸方向に沿って斜め下方に所定の後退位置(支持部材320がベース部330に当接する位置)まで移動する。そして、このとき、支持部材320の図示しない遮蔽部による遮光が演出ボタン検出SW334により検出されて、演出ボタン検出SW334から検出信号が演出制御基板22に送信される。すなわち、押圧操作が受け付けられたこととなる。演出制御基板22は、演出ボタン検出SW334からこの検出信号を受信すると、その信号を画像制御基板23に送信し、画像制御基板23は、第1操作案内画像G1の表示を終了する。遊技者が第1操作面311の押圧を止めると、操作部300は初期位置まで復帰する。
なお、第1操作面311の操作有効期間内に演出ボタン30の押圧操作がなされず、第1操作面311の操作有効期間が終了したときも、画像制御基板23は、第1操作案内画像G1の表示を終了する。また、第1操作面311の操作有効期間内に演出ボタン30の押圧操作がなされたとき(受け付けられたとき)となされなかったとき(受け付けられなかったとき)とで、その後の演出は同一としてもよいし、異なるものとしてもよい。実施形態では、第1操作面311の操作有効期間内に演出ボタン30の押圧操作が受け付けられると、実行中の図柄変動演出の大当たり期待度(大当たり判定の結果が遊技者にとって有利である期待度)を示唆する示唆演出が、表示画面6a、盤側役物装置41、枠側役物装置140等において実行される場合がある。
画像制御基板23は、図柄変動演出が行われているときに、第2操作面312に対応した演出として、図8の(b)に示すように、第2操作案内画像G2を表示画面6aに表示する演出を行う。第2操作案内画像G2は、顔を想起させる画像と「決めろ」の文字とを有している。画像制御基板23は、第2操作面312の操作有効期間が到来すると、第2操作案内画像G2の表示を開始すると共に、演出制御基板22にその旨を示す信号を送信して、演出制御基板22からランプ制御基板24にコマンドを送信させ、眼部ランプ基板337上の第2演出ボタンランプ339を発光させる。したがって、図75に示すように、演出ボタン10の眼部形成部材326が光って視認されることとなる(第2の発光態様に相当)。なお、頭部ランプ基板336上の第1演出ボタンランプ335は発光させないため、第1操作面311には操作案内表示S等の表示は視認されない。第2操作案内画像G2における顔を想起させる画像は、第2操作面312を含む前面318の形状と類似しており、第2操作案内画像G2を見た遊技者は、第2操作面312を操作すべきであることをすぐに理解することができる。さらに、第2操作面312に含まれる眼部形成部材326の発光により、第2操作面312に注意が向き、第2操作面112を操作すべきであることをさらに容易に理解することができる。以下、第2操作案内画像G2を表示するとともに眼部形成部材326を発光させる演出を、第3のボタン演出という。第2操作面312の操作有効期間は、ここでは一定の長さの期間とするが、例えば実行中の特別図柄変動の長さや大当たり期待度等に応じて長さを可変としてもよい。
また、第2操作案内画像G2の表示は、1回の図柄変動演出において第1操作案内画像G1の表示が行われた後に行われる。第2操作案内画像G2の表示が行われたときは、第1操作案内画像G1の表示しか行われないときよりも、実行中の図柄変動演出すなわち実行中の特別図柄変動の期待度(大当たり期待度)が高い。すなわち、第2操作案内画像G2は、第1操作案内画像G1よりも期待度が高い画像である。
遊技者が第2操作面312を押圧すると、第1操作面311を押圧したときと同様に、図6に示すように、操作部300は、コイルばね332の付勢力に抗して、シャフト331の軸方向に沿って斜め下方に所定の後退位置まで移動する。そして、演出ボタン検出SW334から検出信号が演出制御基板22に送信される。すなわち、押圧操作が受け付けられたこととなる。演出制御基板22は、演出ボタン検出SW334からこの検出信号を受信すると、その信号を画像制御基板23に送信し、画像制御基板23は、第2操作案内画像G2の表示を終了する。遊技者が第2操作面312の押圧を止めると、操作部300は初期位置まで復帰する。
なお、第2操作面312の操作有効期間内に演出ボタン30の押圧操作がなされず、第2操作面312の操作有効期間が終了したときも、画像制御基板23は、第2操作案内画像G2の表示を終了する。また、第2操作面312の操作有効期間内に演出ボタン30の押圧操作がなされたときとなされなかったときとで、その後の演出は同一としてもよいし、異なるものとしてもよい。実施形態では、第2操作面312の操作有効期間内に演出ボタン30の押圧操作が受け付けられると、実行中の図柄変動演出の大当たり期待度を示唆する示唆演出が、表示画面6a、盤側役物装置41、枠側役物装置140等を用いて実行される場合がある。
なお、実施形態では、操作部材310の第1操作面311と第2操作面312との連結部317(すなわち、上壁部316と前壁部315との中間部)を押圧したとしても、第1操作面311または第2操作面312を押圧したときと同一方向に、操作部300は移動する。すなわち、演出ボタン30は、第1操作面311、第2操作面312、それらの連結部317のいずれを押下操作しても、操作部300は同一方向に、図6に示す所定の後退位置まで移動する。このように、遊技機1では、操作部300において押圧操作が受け付けられる範囲(押圧操作が有効に行える範囲)が広いので、遊技者は、操作部300の押圧操作に気を遣う必要がなく、楽しく遊技を行うことができる。
遊技盤部40は、図9に示すように、遊技盤2と、盤側役物装置41と、ベース枠体42と、で構成されている。
盤側役物装置41は、図9に示すように、導光板表示装置50と、回転可動体装置60と、開閉可動体装置130と、で構成されている。
ベース枠体42は、後側中央に画像表示器6の表示画面6aと略同一の大きさに形成された略矩形状の開口部42aを有している。開口部42aに画像表示器6が取り付けられて、表示画面6aが前方から視認可能となる。
ベース枠体42が遊技盤2に取り付けられた状態において、図9に示すように、ベース枠体42と遊技盤2との間に形成される略閉鎖された内部空間には、後側から、開閉可動体装置130、回転可動体装置60、導光板表示装置50が配置される。換言すれば、回転可動体装置60は、遊技盤2の後側に取り付けられ、開閉可動体装置130は、回転可動体装置60の後側に取り付けられて、導光板表示装置50は、遊技盤2の開口部2aに取り付けられて、遊技盤2と、ベース枠体42とに囲まれる内部空間にそれぞれ配置されることになる。
盤側役物装置41を構成する、導光板表示装置50、回転可動体装置60及び開閉可動体装置130は、図示しない中継基板を介して、サブ制御基板25のランプ制御基板24と接続されて動作、表示等が制御され、さらにメイン制御基板20と接続されている(図2参照)。
遊技盤2には、図10、11、12に示すように、中央部に開口部2aが形成され、開口部2aに導光板551とLEDユニット570を備える導光板表示装置50が配置されている。図11、12に示すように、前側からみて、遊技盤2の開口部2aの左縁部、上縁部、右縁部にわたって、上支持片部553、左支持片部554及び右支持片部555を備える支持部材552が配設されている。
支持部材552は、図示しないねじ止め可能な取り付け代を有して、取り付け代においてねじ止め等されて、遊技盤2の開口部2aに、遊技盤2の中央側に向かって延設されるように取り付けられている。導光板表示装置50は、その構成する部材が、支持部材552を介して、又は、遊技盤2の開口部2aの周辺に、取り付けられる。
図11〜14に示すように、左支持片部554及び右支持片部555の後面側には、導光板支持部として、本実施形態では、後側に突出する円柱状の係止突起554a、555aがそれぞれ二か所ずつ配設されている。また、左支持片部554及び右支持片部555の後面は、導光板551の前面と接して、導光板551を受け止めて導光板551が前側に移動することを規制可能とされている。
導光板551は、射出成形により切り欠き部551dを有する所定の外形形状に形成される。導光板551は、遊技盤2の開口部2aを略覆い可能に形成され、微細凹凸加工により、文字や絵柄等の表示情報を表す図示しないドットパターンが形成されている。
導光板の発光原理について説明すると、図19に示すように、上記のドットパターンは、導光板551に入射した光が反射して所望の文字や絵柄を表示させる溝とされている。本実施形態では、導光板551の後面側にドットパターンが形成され、上側から光が照射されることでドットパターンにより前側に光が反射して、前側からみて、文字や絵柄が視認可能とされている。なお、図19においては、後述する光拡散部材573は省略してある。
導光板551には、図11〜14に示すように、係止突起554a、555aに対応する位置に、直径が係止突起554a、555aより若干大きく形成されるとともに係止突起554a、555aを挿入可能な係止孔551aが四か所配設されている。
また、導光板551には、図10、11、12等に示すように、前側からみて、外周縁部551cの右側中央部に、切り欠き部551dが形成されている。本実施形態では、切り欠き部551dは、ガラスがひび割れたように切り欠かれて形成されている。
各係止孔551aに、対応する係止突起554a、555aを挿入させて係止することで、導光板551の遊技盤2への取り付け位置の位置決めがなされる。そして、左前装飾部材560と左後装飾部材561とで左支持片部554及び導光板551を、右前装飾部材562と右後装飾部材563とで右支持片部555及び導光板551を、前後方向において挟み込むように配置し、ねじ止め等されて固定されている。
換言すれば、導光板551を螺子止めしないことにより、導光板551が割れることを防止するとともに、導光板551の寸法精度に高精度を要しない構成とされている。また、各係止孔551aと、係止突起554a、555aは、導光板551の前後面を逆にしたときには、各係止孔551aに係止突起554a、555aは、挿入できない位置(左右方向において線対称でない位置)に配置されて、誤装着することを防止可能とされている。
図13、14に示すように、左前装飾部材560は、後側が開口し前側が閉塞して略椀形状に形成され、左後装飾部材561は、前側が開口し後側が閉塞して略椀形状に形成され、右前装飾部材562は、後側が開口し前側が閉塞して略椀形状に形成され、右後装飾部材563は、前側が開口し後側が閉塞して略椀形状に形成されている。
左後装飾部材561及び右後装飾部材563内には、LED564を有したLED基板565がそれぞれ配設され、LED564の光を前側及び後側に向かって照射可能とされている。LED基板565は、図示しない中継基板を介して、サブ制御基板25のランプ制御基板24と接続されて動作、表示等が制御され、さらにメイン制御基板20と接続されている(図2参照)。なお、図13、14には、作図上現われていないLED564がある。
本実施形態では、左前装飾部材560、左後装飾部材561、右前装飾部材562、右後装飾部材563は、ゴキブリが擬人化された形状に形成され遊技機1の意匠性を向上させている。
また、切り欠き部551dに、右前装飾部材562と右後装飾部材563を配置させているので、ガラスがひび割れたように形成された切り欠き部551dの意匠と、ゴキブリが擬人化された、右前装飾部材562及び右後装飾部材563の意匠と、を組み合わせることにより、遊技機1の意匠を斬新なものとしている。
導光板551の上側には、図15、18に示すように、LEDユニット570が配設されている。LEDユニット570は、LED基板571と、光拡散部材573と、を有している。LEDユニット570は、図示しない中継基板を介して、サブ制御基板25のランプ制御基板24と接続されて動作、表示等が制御され、さらにメイン制御基板20と接続されている(図2参照)。
LED基板571は、板状に形成されて厚み方向を前後方向として配置され、板状のLED基板571の後面側に、複数のLED572が左右方向(LED基板571の長手方向)に沿って一列に配置されている。
LED基板571の後面の下側には、光拡散部材573が配置されている。光拡散部材573は、長尺な矩形板状の本体部574と、光拡散部575と、を有している。
本実施形態では、光拡散部575は、図16、17に示すように、本体部574から下側に半円盤状に突出して形成され、円弧状の外周縁部の下側となる面(以下、円弧状部576とする)に、前後方向に沿ってローレット溝576aが形成されている。
換言すれば、光拡散部材573には、光源となるLED572の照射方向とは反対側の端部に光拡散部575が設けられていることになる。
LEDユニット570は、上支持片部553の前側に取り付けられる前装飾部材580と、上支持片部553の後側に取り付けられる後挟持部材581と、に前後方向において挟み込まれるように配置され、前装飾部材580及び後挟持部材581を介して上支持片部553に取り付けられている。
後挟持部材581の前面側下部には、凹部581aが設けられている。そして、前装飾部材580の後面と後挟持部材581の凹部581aとの間に形成される下側が開放された隙間部分に、LED572及び光拡散部材573が配置されている。
光拡散部材573は、LED基板571の後面に本体部574の両端部において、後挟持部材581とLED基板571とに挟まれた状態でねじ止め等されて、本体部574を上側とし、光拡散部575を下側として固定されている。各LED572は、下側に配置されている光拡散部材573の本体部574に向けて光を照射可能とされ、光拡散部材573を介して、下側に配置されている導光板551の上端面551eに向けて光を照射可能とされている。
各LED572は、円弧状に形成された円弧状部576の頂部576bに対応して配置されている。詳説すれば、上下方向において、LED572の左右方向における中心線Mを延長させると、頂部576bに至るように配置されている。
本出願人によって、隣接する光拡散部575どうしの境界部分に対応する部分に、照射される光のムラが生じて、上下方向に沿ったすじ模様が浮かび上がる現象が発生しやすいことが知見されている。
下側にふくらむ円弧状部576に形成された、前後方向に沿って形成されたローレット溝576aによって、図16、17の矢印で示す、各LED572から下方向に照射される光が、左右方向において拡散されて照射される光のムラを低減させて、導光板551に表わされる絵柄、文字等に、上下方向に沿ったすじ模様が浮かび上がる現象を抑制する。
LEDユニット570のLED572から光が照射されると、図74に示すように、導光板551に示唆表示SHが所定時間(例えば、1秒)表示される。示唆表示SHは、実行中の図柄変動演出の大当たり期待度(大当たり判定の結果が遊技者にとって有利である期待度)を示唆するものである。換言すれば、示唆表示SHが出現すると、大当たり期待度が高い演出であることを示唆することが可能となる。
また、LEDユニット570のLED572の光は、下側に向かって照射されるのに対して、左後装飾部材561及び右後装飾部材563内に配設されたLED564の光は、前側に向かって照射されるので、導光板551の絵柄がLED564からの光で浮かび上がることを抑制する。
回転可動体装置60は、図9に示すように、矩形枠状のフレーム61と、フレーム61に配設され前後方向を軸として回転可能な回転可動体70と、回転可動体70を駆動可能な回転可動体駆動機構80と、を備え、遊技盤2の後面に取り付けられている。
フレーム61は、図20、21、図31〜33に示すように、上フレーム部62と、下フレーム部63と、左フレーム部64と、右フレーム部65と、を有して略矩形枠体状に形成されている。
回転可動体70は、図20〜22等に示すように、骨組部71と、腕装飾部74と、拳装飾部75と、を有している。
骨組部71は、金属製で略くの字状に屈曲して形成された基部72と、基部72から長尺状に延びる金属製の先端部73と、を有している。
骨組部71は、基部72において、軸孔72aに図示しない軸部材が挿通され、左フレーム部64の上下方向における中央部分で、左フレーム部64に対して前後方向を軸として回動可能に支持されている。基部72の後面には、後述するロック部材84と接する受け部76aと、後述する原点センサ93に検知される検知片部76bと、を有した合成樹脂製の受け部材76が配設されている。
先端部73の後面側には合成樹脂製のカバー部材73aが取り付けられ、カバー部材73aの先端側には、後述する第二ガイド溝98内を移動可能な板状の第二ガイド片73bが配設されている。
腕装飾部74は、合成樹脂で人の腕を模した形状に形成され、遊技者に骨組部71が視認し難くなるように、骨組部71の前側に取り付けられている。
腕装飾部74の内側には、図示しないLED及びLED基板を有したLEDユニット78が配設され、LEDの照射する光により、腕装飾部74が発光可能とされている。LEDユニット78は、図示しない中継基板を介して、サブ制御基板25のランプ制御基板24と接続されて発光制御される。腕装飾部74のLEDユニット78の周辺部分が発光部74bとされる。
拳装飾部75は、合成樹脂製で人の拳を模した形状に形成され、先端部73の長手方向における中央部分、かつ、腕装飾部74の先端部分において、図示しない軸部材を用いて、腕装飾部74及び骨組部71の先端部73に対して前後方向を軸として回動可能に取り付けられている。拳装飾部75には、後述する第一ガイド溝97内を移動可能な板状の第一ガイド片75aが延設されている。
拳装飾部75の内側には、図示しないLED及びLED基板を有したLEDユニット79が配設され、LEDの照射する光により、拳装飾部75が発光可能とされている。LEDユニット79は、図示しない中継基板を介して、サブ制御基板25のランプ制御基板24と接続されて発光制御される。拳装飾部75のLEDユニット79の周辺部分が発光部75bとされる。
回転可動体駆動機構80は、図20に示すように、繰出し機構81と、ワイヤ巻取送出機構100と、を備えている。
繰出し機構81は、図24〜28に示すように、引張コイルばね82と、トーションばね83と、ロック部材84と、電動モータ87と、駆動ギア88と、第一従動ギア89と、第二従動ギア90と、第三従動ギア91と、を備えている。なお、第二従動ギア90は、ギア比が異なる二つのギアを有する段付き歯車形状とされている。
引張コイルばね82は、一端が左フレーム部64の上側の端部に、他端が骨組部71の基部72に固定されて、略上下方向に沿って配設され、回転可動体70が、前側からみて左フレーム部64に対して反時計回りに回転するように付勢している。
トーションばね83は、基部72の回動軸近傍に、一端が左フレーム部64に、他端が基部72に固定されて、前側からみて、回転可動体70が左フレーム部64に対して反時計回りに回転するように付勢している。引張コイルばね82は、略上下方向に沿って配設され、回転可動体70の動作の立ち上がり時に付勢力を発揮しにくいので、トーションばね83により回転可動体70の初期動作に必要な付勢力をサポートさせている。
ロック部材84は、扇体部85と、扇体部85の後側に配設された検知片部86と、を有して、下フレーム部63の左右方向における中央付近に、前後方向を軸として下フレーム部63に対して回動可能に支持されている。
扇体部85は、略扇形の板状に形成され、円弧面部分が受け部76aと摺接可能な摺接部85aとされている。検知片部86は、円盤状に形成され、後面に第三従動ギア91と噛み合い可能なギア部86aが配設され、外周縁部から幅を有した円弧状の検知片86bが延設されている。
電動モータ87の回動軸、駆動ギア88、第一従動ギア89、第二従動ギア90、第三従動ギア91は、いずれも前後方向を軸として、下フレーム部63に対して回動可能に取り付けられている。
電動モータ87は、図示しない中継基板を介して、サブ制御基板25のランプ制御基板24と接続されて動作が制御される。本実施形態では、ステッピングモータが用いられ、電動モータ87を前側からみて反時計周りに駆動(正転)させると、駆動ギア88、第一従動ギア89、第二従動ギア90、第三従動ギア91、ギア部86aの順に動力が伝達され、前側からみてロック部材84が反時計回りに回転可能となる。
電動モータ87を前側からみて時計周りに駆動(逆転)させると、駆動ギア88、第一従動ギア89、第二従動ギア90、第三従動ギア91、ギア部86aの順に動力が伝達され、前側からみてロック部材84が時計回りに回転可能となる。
下フレーム部63の左右方向における中央部上部には、前側からみて、ロック部材84の時計周り方向の移動を規制するストッパ部63aが配設されている。ストッパ部63aの下方には、前後方向を軸として回動可能に下フレーム部63が支持され、扇体部85と当接してロック部材84のガタつきを抑制させるとともに、ロック部材84の反時計周り方向への移動を規制する規制バー63bが配設されている。
下フレーム部63の検知片86bの移動領域内には、検知片86bを検知する第一センサ94及び第二センサ95が、配置されている。また、第二従動ギア90、第三従動ギア91の近傍には、基部72に配設された検知片部76bを検知する原点センサ93が配置されている。
本実施形態では、原点センサ93、第一センサ94及び第二センサ95は、フォトセンサが用いられているが、検知片部76b、検知片86bの位置を検知可能であれば、近接スイッチ等他の検知手段を用いることができる。
回転可動体70は、図28〜33に示すように、待機位置、第一繰り出し位置、第二繰り出し位置、に移動可能とされている。回転可動体70は、図26、28、31に示すように、受け部76a一端側(図26において下側)においてロック部材84の摺接部85aの左側の端部と当接することによって、引張コイルばね82及びトーションばね83の付勢力に抗して待機位置に保持される。また、図24、29、32に示すように、ロック部材84の前側からみて反時計周り方向への回転によって当接が解除され、引張コイルばね82及びトーションばね83の付勢力によって、第一繰り出し位置へ移動する。
また、図27、30、33に示すように、ロック部材84の前側からみて時計周り方向への回転によって、受け部76aと摺接部85aとが摺接し、その後、ストッパ部63aにより、ロック部材84の時計周り方向の移動を規制されて、回転可動体70は、第二繰り出し位置まで移動する。
詳説すると、扇体部85は、軸心が右側に偏心しているので、待機位置から時計回り方向に回転すると、扇体部85の軸心と、受け部76aと摺接部85aとが接している部分との距離が徐々に短くなり、回転可動体70は、徐々に反時計周り方向に移動することになる。
ワイヤ巻取送出機構100は、ワイヤ101を巻き取る又は送り出すことにより、図28、29、30に示すように、回転可動体70を待機位置、第一繰り出し位置、第二繰り出し位置へと移動可能とするものである。
ワイヤ巻取送出機構100は、ワイヤ101と、ギア部102aを有する巻取ドラム102と、電動モータ103と、駆動ギア104と、第一従動ギア105と、第二従動ギア106と、弛み調整手段110と、を有している。
巻取ドラム102と、電動モータ103と、駆動ギア104と、第一従動ギア105と、第二従動ギア106は、前後方向を軸として、上フレーム部62に対して回動可能に支持されている。
電動モータ103は、図示しない中継基板を介して、サブ制御基板25のランプ制御基板24と接続されて動作が制御される。電動モータ103を、前側からみて、反時計回り方向に(正転)駆動させると、駆動ギア104、第一従動ギア105、第二従動ギア106、ギア部102aの順に動力が伝達され、前側からみて巻取ドラム102が時計回りに回転可能となりワイヤ101を送り出し可能となる。
電動モータ103を、前側からみて、時計回り方向に(逆転)駆動させると、駆動ギア104、第一従動ギア105、第二従動ギア106、ギア部102aの順に動力が伝達され、前側からみて巻取ドラム102が反時計回りに回転可能となりワイヤ101を巻き取り可能となる。
ワイヤ101は、一端が巻取ドラム102に固定され、他端が回転可動体70の骨組部71の基部72に固定されている。
弛み調整手段110は、図28、29、30に示すように、回転可動体70が待機位置から一番離れた移動位置となる第一繰り出し位置に移動するときに必要なワイヤ101の長さの差分を、回転可動体70が待機位置にあるときに確保して、引張コイルばね82及びトーションばね83の付勢力により、急激に移動する回転可動体70に対して、ワイヤ101を追随できるようにして、ワイヤ101の破損を防止するものである。
弛み調整手段110は、上フレーム部62に配設された、取付部材111a及び取付部材111bと、取付部材111aと取付部材111bとの間にそれぞれ架け渡されて配設された円柱状の第一スライド軸113、第二スライド軸114と、第一スライド軸113に対して左右方向にスライド可能な第一ワイヤガイド115と、第二スライド軸114に対して左右方向にスライド可能な第二ワイヤガイド116と、第一ワイヤガイド115を左側に付勢する第一圧縮コイルばね117と、第二ワイヤガイド116を右側に付勢する第二圧縮コイルばね118と、を有している。
右側の取付部材111bと第一ワイヤガイド115との間に、第一圧縮コイルばね117が配設されて第一ワイヤガイド115を左側に付勢し、左側の取付部材112aと第二ワイヤガイド116との間に、第二圧縮コイルばね118が配設され第二ワイヤガイド116を右側に付勢している。
第一圧縮コイルばね117は、上フレーム部62における、ワイヤ101の送り出し方向と略同一方向に付勢し、第二圧縮コイルばね118は、ワイヤ101の巻き取り方向と略同一方向に付勢することになる。
上フレーム部62及び左フレーム部64には、複数の補助プーリ119が配置され、ワイヤ101の繰出し、巻取り時にワイヤ101が、上フレーム部62及び左フレーム部64の他の部材と干渉することを防止している。
ワイヤ101は、巻取ドラム102から、複数の補助プーリ119、第一ワイヤガイド115、第二ワイヤガイド116、複数の補助プーリ119を経て回転可動体70に張設されている。換言すれば、ワイヤ101は、弛み調整手段110を介して巻取ドラム102と、回転可動体70との間に張設されている。
図20、21、23に示すように、右フレーム部65から下フレーム部63に跨るように、円弧状のガイド部材96が配設されている。ガイド部材96には、回転可動体70の軸心を中心とする円軌道に沿うように、前側から第一ガイド溝97、第二ガイド溝98の順に形成されている。第一ガイド溝97は、上下方向における長さが第二ガイド溝98より短く形成されている。
第一ガイド溝97に第一ガイド片75aが、第二ガイド溝98に第二ガイド片73bが、それぞれ左側から挿入され、第一ガイド溝97及び第二ガイド溝98により、第一ガイド片75a及び第二ガイド片73bが、前側からみて時計周り及び反時計回りの方向へ移動することを規制するとともに、前後方向へ移動することを規制している。
図32に示すように、回転可動体70が第一繰り出し位置まで移動して、拳装飾部75から突出する第一ガイド片75aが、第一ガイド溝97の上端部に当接することにより、拳装飾部75が腕装飾部74に対して、前側からみて時計回り方向に回転して、腕装飾部74に沿った状態から拳を握ったような状態に変形して、枠側役物装置140を、拳で殴打するがごとく移動するように構成されている。
回転可動体70が、待機位置においては、図28に示すように、第一ワイヤガイド115は、第一スライド軸113の中央より左側に位置し、第二ワイヤガイド116は、第二スライド軸114の中央より右側に位置し、前側からみてワイヤ101が略Z字状に張設されている。つまり、回転可動体70が待機位置から第一繰り出し位置に移動するときに、必要なワイヤ101の長さの差分を、待機位置にあるときに確保している。換言すれば、回転可動体70が待機位置から第一繰り出し位置に移動する場合には、巻取ドラム102を駆動させてワイヤ101を送り出す必要が無くなることとなる。
回転可動体70が、第一繰り出し位置にあるとき、又は、第一繰り出し位置から待機位置に巻き取られるときには、図29に示すように、第一ワイヤガイド115は、第一圧縮コイルばね117の付勢力に抗して第一スライド軸113の中央より右側に位置し、第二ワイヤガイド116は、第二スライド軸114の中央より左側に位置し、ワイヤ101の巻き取り長さを待機位置にあるときより、巻取ドラム102から基部72までの長さを短くして、ワイヤ101が巻き取られるときに適切な張力を維持して、回転可動体70の移動をスムーズに行う。
なお、回転可動体70が、第二繰り出し位置にあるには、図30に示すように、第一ワイヤガイド115は、待機位置にあるときより若干右寄りに位置し、第二ワイヤガイド116は、待機位置にあるときより若干左寄りに位置している。回転可動体70が、第二繰り出し位置から待機位置に巻き取られるときは、回転可動体70が、第一繰り出し位置から待機位置に巻き取られるときと同様となる。換言すれば、回転可動体70が待機位置から第二繰り出し位置に移動する場合においても、巻取ドラム102を駆動させてワイヤ101を送り出す必要が無くなることとなる。
開閉可動体装置130は、図9に示すように、矩形枠状のフレーム131と、フレーム131に配設され左右方向に沿って移動可能な開閉部材132と、開閉部材132を駆動可能な開閉部材駆動機構133を備え、回転可動体装置60の後面側に取り付けられている。
開閉部材駆動機構133は、既存の電動モータ、駆動ギア、従動ギア、ピニオン等が前後方向を軸としてフレーム131に取り付けられ、さらに、ラック、スライドガイドが配設されている。開閉部材駆動機構133は、開閉部材132を左右方向に沿って移動させて、開閉部材132を閉じた状態と開いた状態に変形可能とされている。
開閉部材132は、内部にLEDを有した図示しないLEDユニットが配設され発光可能とされている。上記LEDユニット、開閉部材132、開閉部材駆動機構133は、図示しない中継基板を介して、サブ制御基板25のランプ制御基板24と接続されて動作、表示等が制御される。
枠側役物装置140は、図35〜39に示すように、ベース部150と、可動体部170と、を備え、ベース部150において枠側取付ユニット1410を介して取り付けられている。
枠側取付ユニット1410は、合成樹脂で形成されたフレーム部1411と、装飾部材1412と、を備え、フレーム部1411と、装飾部材1412と、で形成される内部空間に、枠ランプ18及びスピーカ17が配設されている。
フレーム部1411には、金属製の取付ベース1413が取り付けられ、取付ベース1413の前面には、取付板1414が取り付けられている。取付板1414の長手方向の両端部には、前側に突出するように屈曲して形成された、係止片1414a、1414bが、設けられている。また、フレーム部1411の取付ベース1413の近傍には、後述する操作部158aが挿通可能な、前後方向に貫通する挿通孔1411aが配設されている。
ベース部150は、図40〜42に示すように、前面枠11に配設される枠側取付ユニット1410に対して着脱可能な金属製のベース板金151と、可動体部170をベース部150に対して、ロック状態と、解除状態とに切り替え可能とし、収納位置と待機位置に位置決めするロック板金155と、有している。なお、以下の枠側役物装置140の説明では、構造の説明をし易くするため、各図面において、電気、制御系の部材を全部又は一部省略している。
ベース板金151は、一対のサイド板152、153と、サイド板152、153の端部どうしを連結する取付板154と、を有して略コの字状に形成されている。
ロック板金155は、一対の係止部156、157と、係止部156、157の端部どうしを連結する連結部158と、を有して略コの字状に形成されている。
各係止部156、157は、外側に配置される外板156a、157aと、外板156a、157aと略平行に配置される内板156b、157bと、をそれぞれ有している。外板156a、157aと内板156b、157bとは、長手方向における、自由端側において円柱状の係止バー159、160により、基端側において円筒状の筒部材161、162により、それぞれ連結されている。
さらに、外板156a及び内板156bからそれぞれ延設される補助板156c、156dどうし、外板157a及び内板157bからそれぞれ延設される補助板157c、157dどうし、が重ね合わされた状態でねじ止め等されて、対応する外板156aと内板156b、外板157aと内板157bとが連結されている。
操作部158aは、板状で連結部158の長手方向における中央部から延設され、自由端側に合成樹脂製の図示しない操作片が取り付けられている。
ロック板金155は、ベース板金151の一対のサイド板152、153と、取付板154と、で囲まれる領域内に配置可能な大きさに形成されている。ロック板金155をベース板金151の内側に配置して、対応するサイド板152、153と、外板156a、157a及び筒部材161、162と、を軸部材142を用いてそれぞれ挿通させることにより、ロック板金155は、軸部材142を軸としベース板金151に対して回動可能に軸支されている。
また、ベース板金151のサイド板152、153には、ロック板金155と組み付けられた状態において、軸部材142の軸線方向からみて、軸部材142の軸心と同心円周上となるように、長孔152a、153aがそれぞれ設けられている。
係止バー159、160は、外板156a、157aより外側に延びて長孔152a、153a内に挿通可能に形成されて、係止バー159、160が長孔152a、153aの長手方向における端部において、長孔152a、153aと接可能とされている。これによって、ロック板金155の軸部材142を軸とした、ベース板金151に対する周方向への移動が規制されている。
対応するサイド板152、153と、外板156a、157aとは、引張コイルばね163、164により連結されている。ロック板金155は、右側からみてベース板金151に対して、反時計周り方向に(図40、42における長孔152a、153aの下側の端部と接するように)を付勢されている。
ベース部150の取り付け態様としては、図38、39に示すように、取付ベース1413と係止片1414a、1414bとの隙間部分に、取付板154が上側から進入して係合することで、枠側取付ユニット1410に枠側役物装置140が、位置決めされて取り付けられる。さらに、図示しないねじで取付板154と取付板1414とをねじ止めすることで、枠側取付ユニット1410に枠側役物装置140が強固に固定される。
本実施形態では、図35、36等に示すように、金属製で板状に形成された枠側取付ユニット1410の前面には、取付板1414が、前側からみて、水平線に対して、左側が上、右側が下となるように斜めに取り付けられているとともに、左右方向からみて、鉛直線に沿うように取り付けられ、枠側役物装置140が、前側からみて右下がり状態に取り付けられることになる。
可動体部170は、図36、64、65等に示すように、位置決め部180と、本体部200と、覆い部250と、を有している。
位置決め部180は、図43〜47に示すように、位置決め板金181と、本体部駆動ユニット190と、を備えている。
位置決め板金181は、一対のサイド板182、183と、サイド板182、183を連結する連結板184と、を有して、略コの字状に形成されている。
サイド板182、183には、係止バー159、160の直径と略同一の幅に形成された第一凹部182a、183aと、係止バー159、160の直径と略同一の幅に形成された第二凹部182b、183bと、がそれぞれ設けられている。
図59〜63に示すように、位置決め板金181は、ベース部150と位置決め部180とが組み付けられた状態において、係止バー159、160と第一凹部182a、183a又は第二凹部182b、183bとが係止することで、ベース部150と位置決め部180が係止されて一体化した係止状態と、ベース部150と位置決め部180との係止が解除された解除状態と、に切り替え可能とされている。
図43の紙面上側からみて、サイド板182、183と連結板184の内側に、本体部駆動ユニット190が配置され、本体部駆動ユニット190は、金属製のモータベース185を介して連結板184に取り付けられる。
本体部駆動ユニット190は、図46、47に示すように、合成樹脂製の箱状に形成されたケース体191に取り付けられる電動モータ192と、ケース体191内に配される、電動モータ192の回転軸192aに取り付けられたウォーム193と、ウォーム193により回転するウォームホイール194と、第一従動ギア195と、第二従動ギア196と、本体部200側に配設される後述するセクタギア206と、で構成される。
また、図43、45に示すように、ケース体191の外側には、後述する検知片部207aを検知するセンサ197が、配置されている。本実施形態では、センサ197は、フォトセンサが用いられているが、後述する検知片部207aの位置を検知可能であれば、近接スイッチ等他の検知手段を用いることができる。
図46、47に示すように、ウォームホイール194と、第一従動ギア195は、ケース体191に配設された回動軸199により軸支されている。第一従動ギア195は、ウォームホイール194とは対向して配設されるとともに、ウォームホイール194とは反対側に配された圧縮コイルばね198により、ウォームホイール194側に付勢されている。
ウォームホイール194と第一従動ギア195は、噛み合いギア194a、噛み合いギア195aを有して、かみあいクラッチ構造とされ、遊技者が本体部200を手で触る等して所定以上の荷重がかかった場合には、第一従動ギア195が空転して、電動モータ192に負荷がかからない構成とされている。
本体部駆動ユニット190は、中継基板を介して、サブ制御基板25のランプ制御基板24と接続されて動作、表示等が制御され、さらにメイン制御基板20と接続されている(図2参照)。
本体部駆動ユニット190は、電動モータ192の動力を、ウォーム193と、ウォームホイール194と、第一従動ギア195と、第二従動ギア196と、を介してセクタギア206に伝達して、本体部200を後述する軸部材145として、ベース部150に対して、又は、ベース部150及び位置決め部180に対して、回動可能としている。
本体部200は 図36、48〜56等に示すように、本体板金201と、覆い部駆動ユニット210と、本体板金201及び覆い部駆動ユニット210を覆い可能な合成樹脂製の外装部材209と、を備えている。
本体板金201は、図48に示すように一対のサイド板202、203と、サイド板202、203の端部どうしを連結する連結板204と、を有して略コの字状に形成されている。組み付けられた状態において、連結板204の上側には、覆い部駆動ユニット210を取り付け可能とする断面L字状の取付片204aが延設されている。
サイド板202、203には、係止バー159、160の直径より幅を広く形成された第一凹部202a、203aと、係止バー159、160の直径と略同一の幅に形成された第二凹部202b、203bと、がそれぞれ設けられている。ベース部150と位置決め部180と本体部200とが組み付けられた状態において、係止バー159、160と第一凹部202a、203a又は第二凹部202b、203bとが係止することで、ベース部150と位置決め部180が係止されて一体化した係止状態と、ベース部150と位置決め部180との係止が解除された解除状態とに切り替え可能とされている。なお、第一凹部182a、183a、第二凹部182b、183b、第一凹部202a、203a、第二凹部202b、203bは、軸部材145の軸心と同心円周上に配置されていることになる。
図48における上側からみて、一対のサイド板202、203と、連結板204とで囲まれる領域には、位置決め部180を配置可能とされている。
連結板204の内側となる面には、図48に示すように、金属製で略L字状の取付部材205が取り付けられている。取付部材205には、セクタギア206が配設され、位置決め部180の本体部駆動ユニット190の第二従動ギア196と、噛み合い可能とされている。また、連結板204の取付部材205の近傍には、検知片部207aを有する合成樹脂製の検知部材207が取り付けられている。
覆い部駆動ユニット210は、連結板204の取付部材205が取り付けられる側とは反対側の面に配置され、取付片204a及び連結板204にねじ止め等されて取り付けられている。
覆い部駆動ユニット210は、図49、50、56(a)、(b)、(c)に示すように、合成樹脂製のモータケース211と、モータケース211内に配置される電動モータ212と、電動モータ212の回転軸212aに取り付けられたウォーム213と、ウォームホイール214と、ウォームホイール214と一体化された従動ギア215と、作動ギア216と、を有している。
なお、電動モータ212の回転軸212aの軸線は、図51の紙面の略左右方向に沿って延びている。また、ウォーム213と、ウォームホイール214と、ウォームホイール214と一体化された従動ギア215と、作動ギア216の回動軸の軸線は、回転軸212aの軸線に略直交して、図51の紙面の略手前側から略奥側に沿って延びている。
作動ギア216の前面側には、前側に突出する円柱バー218が配設されている。円柱バー218は、後述する第一回転アーム230の摺動片232と当接したり、当接を解除したりして、第一回転アーム230を回転移動させるものである。作動ギア216の後面側には、検知片217が配設され、モータケース211に配設される図示しないセンサに、検知片217が検知されると円柱バー218が原点位置にあるものとされる。
モータケース211の前側には、図48〜51等に示すように、合成樹脂製の回転支持部材220が配設されている。
回転支持部材220の下部には、図49〜51等に示すように、発光部221が配設されている。発光部221は、LED基板222と、LED224を有したLEDユニット223と、LED224から照射された光を拡散可能なレンズ体部材225と、を備えている。
回転支持部材220には、後述する第一回転アーム230の回転を、軸部材228の軸線手前側からみて反時計回り方向において規制する第一ストッパ226が設けられている。回転支持部材220には、後述する第二回転アーム240の回転を、図51の紙面手前側からみて(後述する軸部材228の軸線手前側からみて)反時計回り方向において規制する第二ストッパ227が設けられている。
図52に示すように、モータケース211を挿通する金属製の軸部材228が配され、後端側が取付片204aに固定され、前端側に第一回転アーム230が、軸受部材239を介して、軸部材228に対して回動可能に取り付けられている。第二回転アーム240は、第一回転アーム230に対して回動可能に取り付けられている。なお、軸部材228の前端側は、軸部材228の第一回転アーム230が配される位置より前側で、後述するフレーム251に固定されている。
軸部材228の外側にトーションばね233が配置されている。詳説すると、トーションばね233は、軸部材228の外側にしまりはめ状態で嵌められた受け部材229の外側に配置され、一端が回転支持部材220に固定され、他端側が第一回転アーム230に固定されて、第一回転アーム230は、トーションばね233により、軸部材228の軸線の前側からみて、反時計周り方向に付勢されている。
第一回転アーム230には、第二回転アーム240と当接可能な当接片231を有している。当接片231は、第二回転アーム240と当接するとともに押圧して、軸部材228の軸線の前側からみて、第二回転アーム240を反時計周り方向に回転可能とするものである。
第一回転アーム230には、円柱バー218と当接、摺動可能な摺動片232を有している。摺動片232は、円柱バー218との当接を解除してトーションばね233の付勢力を開放したり、円柱バー218と摺動してトーションばね233の付勢力に抗したりして、第一回転アーム230を、軸部材228の軸線の前側からみて、反時計周り、時計周りに回転移動可能とするものである。
第一回転アーム230と第二回転アーム240は、引張コイルばね241により連結されている。引張コイルばね241は、一端が第二回転アーム240の下側から突出する係止部230aに固定され、他端が第二回転アーム240の先端に配置される係止部240aに固定され、第二回転アーム240が第一回転アーム230に近づくように時計周り方向に)付勢されている。換言すれば、第一回転アーム230と第二回転アーム240とが一体化するように付勢されている。
第二回転アーム240の前端側には、後述する被係合部251aと係合する係合部242が配設されている。係合部242は、軸部材228の軸線の前側からみて、略十字形の凸部として形成されている。
覆い部250は、図57、58、図64、65等に示すように、合成樹脂製のフレーム251と、フレーム251に取り付けられる合成樹脂製の外装部材252と、を備えている。図57、58では、説明しやすくするため、外装部材252は省略してある。
フレーム251は、第二回転アーム240の係合部242と係合可能な被係合部251aを有している。被係合部251aは、軸部材228の軸線の前側からみて、係合部242を挿入可能な略十字状の凹部として形成されている。係合部242と被係合部251aとが係合されることにより、覆い部250は、フレーム251において第二回転アーム240と連結され、本体部200に対して第二回転アーム240と一体化して回動可能とされている。また、フレーム251は、軸部材228に対して空転可能に、図示しない軸受部材を介して軸部材228に取り付けられている。
また、フレーム251には、図示しないLEDを有したLED基板253と、を備えている。LED基板253は、図示しない中継基板を介して、サブ制御基板25のランプ制御基板24と接続されて動作、表示等が制御され、さらにメイン制御基板20と接続されている(図2参照)。
外装部材252のLED基板253が配置される部分に対応する部分には、光を透過可能な光透過部252aが設けられ、LED基板253に配されたLEDから照射される光による発光演出を可能としている。
第二回転アーム240は、引張コイルばね241により、軸部材228の軸線の前側からみて、時計周り方向(第一回転アーム230に近づく方向)に付勢されているので、遮光状態において遊技者が手で覆い部250を反時計周りに回転させても、手を離せば覆い部250が発光部221を覆う遮光状態に戻るように付勢されている。なお、覆い部250は、図69、70等に示すように、遮光状態となる位置から覆い部250が発光部221から覆わない非遮光状態となる位置まで、本体部200に対して約60度反時計周り方向に回転可能とされている(第一回転アーム230、第二回転アーム240が、第一ストッパ226、第二ストッパ227により、反時計周り方向への移動を規制されるため)。
枠側役物装置140の組付け状態について説明する。図53〜55等に示すように、ベース部150と、位置決め部180及び本体部200とを、開口する側どうしを対向させるように配置させ、対応するベース板金151のサイド板152、153と、位置決め板金181のサイド板182、183と、本体部200のサイド板202、203と、を、軸部材145を用いて挿通させることにより、位置決め部180及び本体部200(可動体部170)は、ベース部150に対して回動可能に軸支されている。
軸部材145は、軸線方向からみて、断面略長円形状とされ、サイド板182、183に形成された挿通孔182c、183cのうち、挿通孔183cが軸部材145の断面形状と略同一に形成され、軸部材145の回転に位置決め部180が追随するように構成されている。
位置決め部180は、軸部材145の回転に追随して、回転するように取り付けられている。また、サイド板202、203の図示しない挿通孔には、サイド板202、203に対して空転可能な軸受部材270、271がそれぞれ配置され、本体部200が、軸部材145の回転に追随せずに、軸部材145に対して空転するようにされている。
軸部材145の長手方向における両端部には、ばね受け部材272、273がそれぞれ固定され、内部にトーションばね274、275がそれぞれ配置され、トーションばね274、275のそれぞれの、一端がばね受け部材272、273に固定され、他端がサイド板152、153に固定されて、軸部材145の軸線の右側からみて、位置決め部180を時計回り方向に付勢している。
第二凹部182b、183b、第二凹部202b、203bに、係止バー159、160が入り込んでいる状態では、ベース部150と位置決め部180と本体部200は、互いに固定され移動が規制された状態となる。また、第一凹部182a、183a、第一凹部202a、203aに係止バー159、160が入り込んでいる状態では、ベース部150と位置決め部180とが一体化して固定された状態となり、本体部200のみが、ベース部150と位置決め部180に対して回動可能な状態となる。
このとき、第二凹部182b、183b、に係止バー159、160が入り込んでいる状態では、上側からみて、電動モータ192の軸線は、軸部材145の軸線と略直交するように配置され、軸部材228の軸線は、軸部材145の軸線よりさらに前側が右寄りとなるように傾斜して配置されている。
そして、図36に示すように、本体部200の外装部材209と、位置決め部180とが、引張コイルばね146により連結されて、右側からみて、可動体部170が時計周り方向に付勢されている。換言すれば、組み付けられた状態において、本体部200が、位置決め部180に引き寄せられていることになる。
使用態様としては、図38、39に示すように、枠側役物装置140は、枠側取付ユニット1410と取付板1414との間の隙間に取付板154を進入させるとともに、枠側取付ユニット1410に形成される挿通孔1411aに操作部158aを挿入させて位置決めした後、図示しない複数のねじで枠側取付ユニット1410に固定する。つまり、ベース部150において、枠側取付ユニット1410に着脱可能とされている。そして、枠側役物装置140を取り外す場合には、逆の手順で行う。
枠側取付ユニット1410に固定された枠側役物装置140の可動体部170を、収納位置にするには、図60〜62に示すように、枠側取付ユニット1410の後側から操作部158aを押し下げて、係止バー159、160を第一凹部182a、183a及び第一凹部202a、203aからそれぞれ離脱させて、係止バー159、160を回避しながら、サイド板182、183、サイド板202、203をそれぞれ移動させることで可動体部170を下側に移動させる。
そして、図63に示すように、係止バー159、160が、第二凹部182b、183b及び第二凹部202b、203b内に進入して、係止バー159、160とサイド板182、183、サイド板202、203とがそれぞれ係止されて可動体部170は、収納位置に固定される。第二凹部182b、183b及び第二凹部202b、203bの幅は、係止バー159、160の直径と略同一とされているので、収納位置において、可動体部170は、ベース部150に対して移動することを許容されない。
収納位置から待機位置にする場合には、図62〜60に示すように、操作部158aを押し下げて、係止バー159、160を第二凹部182b、183及び第二凹部202b、203bから離脱させて、係止バー159、160とサイド板182、183、サイド板202、203との係止をそれぞれ解除し、係止バー159、160を回避しながら、サイド板182、183、サイド板202、203を移動させることで可動体部170を上側に移動させる。
そして、図59に示すように、係止バー159、160を第一凹部182a、183a及び第一凹部202a、203a内にそれぞれ進入させて、係止バー159、160とサイド板182、183、サイド板202、203とをそれぞれ係止して、可動体部170を待機位置に固定する。このとき、引張コイルばね146により、本体部200が、位置決め部180に引き寄せられている状態となっている。
なお、サイド板202、203においては、図64〜67に示すように、第一凹部202a、203aが係止バー159、160の直径より幅を広く形成されているので、図64、65に示すように、可動体部170の若干の移動が許容されている(本実施形態では、動作角度は約13度)。これにより、待機位置においては、位置決め部180とベース部150が係止され、位置決め部180を除いた可動体部170が、本体部駆動ユニット190により、待機位置から演出が実行される演出位置へ移動可能とされている。
図68(a)、(b)に示すように、演出動作をしていない状態において、遊技者が可動体部170を手で触る等して、検知片部207aが移動して、センサ197が検知片部207aを検知しなくなると、可動体部170は、本体部駆動ユニット190の電動モータ192の駆動により、演出位置から待機位置に向けて移動する。枠側役物装置140は、いわゆるリトライ機構を有していることになる。換言すれば、可動体部170は、演出動作をしていない状態において、待機位置と演出位置とに、変形を許容可能とされている。
以上のことより、枠側役物装置140は、ベース部150において、前面枠11に対して着脱可能とされ、遊技者が可動体部170を手で触って破損させることがあっても、枠側取付ユニット1410に対して、枠側役物装置140のみを取り外して交換することを可能としている。
演出例の一例を説明する。図柄変動演出が行われ大当たりとなる場合において、図72では、回転可動体装置60は、図26に示すように、ロック部材84の摺接部85aと、受け部76aとが当接して、回転可動体70を完全にロックして、図31に示す、回転可動体70が待機位置にあり、枠側役物装置140は、図69、71(a)に示すように、可動体部170が待機位置にあるとともに、円柱バー218と摺動片232とが当接してロックされた状態で覆い部250は発光部221を覆う位置にあり遮光状態とされている。
このとき、図34に示すように、ロック部材84の検知片86bを検知する、第一センサ94はOFF、第二センサ95はONの状態にある。また、検知片部76bを検知する原点センサ93は、ONの状態にある。さらに、センサ197は、検知片部207aを検知しているとともに、図示しないセンサが、作動ギア216の検知片217を検知している。
また、第一ワイヤガイド115は、図28に示すように、第一圧縮コイルばね117の付勢力に抗して第一スライド軸113の中央より左側に位置し、第二ワイヤガイド116は、第二スライド軸114の中央より右側に位置し、回転可動体70が、待機位置から第一繰り出し位置まで移動するときに必要なワイヤ101の長さの差分を確保している。
そして、ランプ制御基板24からの信号により、本体部駆動ユニット190の電動モータ192が駆動され、図73に示すように、枠側役物装置140の可動体部170が、演出位置まで下側に移動するとともに、LED基板253のLEDの発光により、覆い部250の光透過部252aが発光状態となっている。このとき、図68(b)に示すように、検知片部207aはセンサ197から外れて検知されていない状態となっている。
そして、ランプ制御基板24からの信号により、LEDユニット570のLED572から光が照射され、図74に示すように、導光板551に大当たり遊技の期待度を示唆する示唆表示SHが所定時間(例えば、1秒)表示される。その後、LED572の照射が停止して示唆表示SHの表示が終了する。示唆表示SHが出現することにより、遊技者は、大当たり期待度が高い演出であることを認識することになる。このとき、左後装飾部材561及び右後装飾部材563内のLED564が発光して、左後装飾部材561及び右後装飾部材563も発光状態となっている。
示唆表示SHの表示が終了すると、画像制御基板23は、第2操作面312に対応した演出として、図8の(b)、図75に示すように、第2操作案内画像G2を表示画面6aに表示する演出を行う。第2操作案内画像G2は、顔を想起させる画像と「決めろ」の文字とを有している。また、眼部形成部材326は、眼部ランプ基板337上の第2演出ボタンランプ339が発光して、視認可能な第2の発光態様とされている。
遊技者が第2操作面312を押圧すると、演出ボタン検出SW334から検出信号が演出制御基板22に送信される。演出制御基板22は、演出ボタン検出SW334からこの検出信号を受信すると、その信号を画像制御基板23に送信し、画像制御基板23は、第2操作案内画像G2の表示を終了するとともに、ランプ制御基板24に電動モータ87の駆動信号を送信する。
ランプ制御基板24からの駆動信号により、繰出し機構81の電動モータ87が駆動され、ロック部材84を反時計周りに回転させて、図24に示すように、回転可動体70のロック状態を解除して、引張コイルばね82及びトーションばね83の付勢力により、図29、32、76に示す、回転可動体70が第一繰り出し位置まで移動する(第一の演出)。
このとき、第一ガイド溝97内を移動する拳装飾部75の第一ガイド片75aは、第一ガイド溝97の上端部に当たって、拳装飾部75が、前側からみて時計回り方向に回転して、腕装飾部74に沿った状態から拳を握ったような状態に変形して、枠側役物装置140を、拳で殴打する形態となるとともに、腕装飾部74の発光部74bと、拳装飾部75の発光部75bと、が発光状態となる。また、第二ガイド溝98の上端部に第二ガイド片73bが当たるとともに、上フレーム部62に設けられたオイルダンパ62aに当たることで、回転可動体70が、破損することなく第一繰り出し位置でストップする。
そして、図34に示すように、ロック部材84の検知片86bを検知する、第一センサ94はON、第二センサ95はOFFの状態となり、検知片部76bを検知する原点センサ93は、OFFの状態となる。
そして、回転可動体70が第一繰り出し位置に移動するのと、略同時に、ランプ制御基板24からの信号により、覆い部駆動ユニット210の電動モータ212が駆動して、図70、71(b)に示すように、円柱バー218が回転移動し、摺動片232との当接が解除され、トーションばね233の付勢力により、覆い部250が反時計周りに回転して、図76に示すように、発光部221を遮光する遮光状態から非遮光状態となる。
つまり、覆い部250が、本体部200の移動方向とは異なる方向に移動することで、遮光状態から非遮光状態となる。
その後、図77に示すように、ランプ制御基板24からの信号により、ワイヤ巻取送出機構100の電動モータ103が駆動して、巻取ドラム102を逆転させてワイヤ101を巻き取るって回転可動体70を待機位置へ戻すとともに、図71(c)に示すように、覆い部駆動ユニット210の電動モータ212が駆動し続けて円柱バー218が、再び摺動片232と当接して、覆い部250を時計回りに回転させて、非遮光状態から発光部221を覆う遮光状態に戻す。また、眼部形成部材326は、眼部ランプ基板337上の第2演出ボタンランプ339の発光が停止して、視認可能な第2の発光態様が終了する。
このとき、図29に参照するように、第一ワイヤガイド115は、第一圧縮コイルばね117の付勢力に抗して第一スライド軸113の中央より右側に位置し、第二ワイヤガイド116は、第二スライド軸114の中央より左側に位置し、ワイヤ101が巻き取られるときに適切な張力を維持して、回転可動体70の移動をスムーズに行う。
その後、弛み調整手段110で確保されていたワイヤ101の弛み分巻き取ったら、ワイヤ巻取送出機構100の電動モータ103を正転駆動させワイヤ101を繰り出して回転可動体70が動作するときに必要なワイヤ101の長さの差分を確保する。また、可動体部170は、本体部駆動ユニット190の電動モータ192の駆動により、演出位置から待機位置に向けて移動する。
そして、図72に示すように、回転可動体70は待機位置に、可動体部170は待機位置に、覆い部250は遮光状態に復帰し、覆い部250の光透過部252aは、発光状態が終了する。また、左後装飾部材561及び右後装飾部材563内のLED564が非発光状態となるとともに、腕装飾部74の発光部74b及び拳装飾部75の発光部75bが非発光状態となる。
以上の動作から、回転可動体装置60の動作方向(前側からみて反時計周り方向)の延長線上に、枠側役物装置140が配置されていることとなる。つまり、一方の役物装置の動作方向の延長線上に他方の役物装置が配置されていることになる。
回転可動体70が、待機位置に復帰するときに、図25に示す、ロック部材84が回転可動体70を不完全にロックしている状態とならないように、つまり、図34に示すように、ロック部材84の検知片86bを検知する、第一センサ94がON、第二センサ95がONの状態とならないように、電動モータ87を駆動させて、第一センサ94がOFF、第二センサ95がONの状態となるように、回転可動体70を完全に復帰させる。
第一センサ94がON、第二センサ95がONの状態においては、回転可動体70が待機位置に戻るときに、ロック部材84が干渉するおそれがあり、また、ロック部材84が干渉して回転可動体70が動作しなかったり、意図しないときに、ロック部材84のロックが解除されて回転可動体70が動作してしまったりするおそれがある。ロック部材84が回転可動体70を不完全にロックしている状態をなくして、演出に不具合が発生することを防止する。
回転可動体70を第一繰り出し位置まで移動させずに、図30、33、78に示す、少しだけ移動させるチョイ出し演出(第二繰り出し位置側への移動、第二の演出)を行う場合には、ランプ制御基板24からの信号により、電動モータ87が駆動され、図27に示すように、ロック部材84を時計周りに回転させて、ロック部材84の摺接部85aと、受け部76aとを摺動させる。そして、ロック部材84が、下フレーム部63のストッパ部63aに当接するまで移動させて、回転可動体70を前側からみて、反時計周りに第二繰り出し位置(チョイ出し位置)まで移動させる。また、左後装飾部材561及び右後装飾部材563内のLED564が発光状態となるとともに、腕装飾部74の発光部74b及び拳装飾部75の発光部75bが発光状態となっている。
このとき、図34に示すように、ロック部材84の検知片86bを検知する、第一センサ94がOFF、第二センサ95がOFF、の状態にある。換言すれば、検知片86bが、前側からみて時計周り方向に回転して、第一センサ94及び第二センサ95から離脱した状態となっている。
回転可動体70を第二繰り出し位置から、待機位置に戻す場合には、ランプ制御基板24からの信号により、電動モータ87を駆動させ、ロック部材84を反時計周りに回転させて、ロック部材84の摺接部85aと、受け部76aとを摺動させることで、ロック部材84の検知片86bを検知する、第一センサ94がOFF、第二センサ95がONの状態に戻される。
さらに他の演出例としては、図72と図73の間に、又は、大当たりとならない場合等に、図柄変動演出が行われているときに、開閉可動体装置130の開閉部材132を左右方向における中央部分に間隔を設けて閉じた状態とする。
そして、開閉部材132の間隔部分に、画像制御基板23は、第1操作面311に対応した演出として、図8の(a)、図79に示すように、ボタンを想起させる円形の中に「PUSH」の文字が表示された第1操作案内画像G1を表示画面6aに表示する演出を行うとともに、演出制御基板22にその旨を示す信号を送信して、演出制御基板22からランプ制御基板24にコマンドを送信させ、頭部ランプ基板336上の第1演出ボタンランプ335を発光させる。つまり、図8の(a)、に示すように、第1操作面311において操作案内表示Sが視認可能となり、第1の発光態様とされる。
遊技者が第1操作面311を押圧すると、演出ボタン検出SW334から検出信号が演出制御基板22に送信される。演出制御基板22は、演出ボタン検出SW334からこの検出信号を受信すると、その信号を画像制御基板23に送信し、画像制御基板23は、第1操作案内画像G1の表示を終了するとともに、ランプ制御基板24にLEDユニット570の発光信号を送信する。また、頭部ランプ基板336上の第1演出ボタンランプ335の発光が停止して、第1操作面311において操作案内表示Sが視認できない状態となり、第1の発光態様が終了する。
そして、図80に示すように、開閉可動体装置130の開閉部材132を左右の端部側にそれぞれ退避した状態としたのち、ランプ制御基板24からの信号により、LEDユニット570のLED572から光が照射され、導光板551に大当たり遊技の期待度を示唆する示唆表示SHが所定時間(例えば、1秒)表示されて、LED572の照射が停止して示唆表示SHの表示が終了する。
また、このとき、左後装飾部材561及び右後装飾部材563内のLED564が発光状態となるとともに、覆い部250の光透過部252aは、発光状態となっている。なお、示唆表示SHが表示されているときには、表示画面6aの演出表示を停止する、いわゆるブラックアウト状態としている。示唆表示SHと表示画面6aの演出の光により見えにくくなることを回避するためである。
本実施形態に係る遊技機1は、発明A〜Hとして、次のような構成、作用、効果を有している。
[発明A−1]
枠体(前面枠11、外枠12、内枠13)に役物装置(枠側役物装置140)を備える遊技機であって、前記役物装置は、発光部(発光部221)を備え、前記発光部は、遮光状態と非遮光状態とに変化可能とされていることを特徴とする遊技機。
本発明によれば、発光部221が、遮光状態と被遮光状態とに変化することにより、遊技者にインパクトを与え、遊技の趣向性を向上させることができる。
[発明A−2]
また、前記役物装置は、本体部(本体部200)と、前記本体部に配設される前記発光部と、前記発光部を覆い可能とされる覆い部(覆い部250)と、を備え、前記覆い部が移動することで、前記発光部が、前記遮光状態と非遮光状態とに変化可能とされている特徴とする。
これによれば、覆い部250が、本体部200の移動方向(軸部材145の軸線を軸心とする周方向)とは異なる方向(軸部材228の軸線を軸心とする周方向)に移動することで、遮光状態から非遮光状態となる。詳説すれば、軸部材145の軸線と軸部材228の軸線とは、平行でなく、かつ、交差しない位置にあることによる。
[発明B−1]
枠体(前面枠11、外枠12、内枠13)と、前記枠体に取り付けられる遊技盤部(遊技盤部40)と、を備える遊技機であって、前記枠体には、枠側役物装置(枠側役物装置140)が配置され、前記遊技盤部には、盤側役物装置(盤側役物装置41)が配置され、前記枠側役物装置と、前記盤側役物装置と、が相互に関連した動作をすることを特徴とする。
本発明によれば、枠側役物装置140と盤側役物装置41とが相互に関連した動作をすることで、遊技者にインパクトを与え、遊技の趣向性を向上させることができる。
[発明B−2]
また、前記枠側役物装置と、前記盤側役物装置と、のいずれか一方の動作が、他方の動作開始の契機となっていることを特徴とする。
これによれば、枠側役物装置140が、先に動作して回転可動体装置60の回転可動体70の動作開始の契機となるとともに、回転可動体装置60の回転可動体70の動作が枠側役物装置140の動作開始の契機ともなっている。つまり、一方の役物装置の動作が他方の役物装置の動作開始の契機となっていることになる。よって、遊技の趣向性を向上させることにつながる。
[発明C−1]
導光板(導光板551)と、前記導光板に光拡散部材(光拡散部材573)を介して光を照射する光源(LED572)と、を備える遊技機であって、前記光拡散部材には、前記光源の照射方向とは反対側の端部に、前記光源から照射される光を拡散させる光拡散部(光拡散部575)が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、光拡散部575により、LED572から照射される光が、左右方向において拡散されて照射される光のムラを低減させて、導光板551に表わされる絵柄、文字等に、上下方向に沿ったすじ模様が浮かび上がる現象を抑制する。よって、導光板551の絵柄に黒い筋が現れることを抑制することができる。
[発明C−2]
前記光拡散部は、前記光源の照射方向とは反対側の端部に形成される円弧状部(円弧状部576)を備え、前記光源が、前記円弧状部の頂部(頂部576b)に対応するように配置されていることを特徴とする。
また、各LED572が円弧状部576の頂部576bに対応するように配置されているので、LED572から照射された光が、円弧状部576の左右方向において偏りなく通過するので、すじ模様が浮かび上がる現象を抑制することに寄与する。
[発明D]
導光板(導光板551)と、前記導光板を支持する支持部材(左支持片部554、右支持片部555)を備える遊技機であって、前記導光板に孔部(係止孔551a)が形成され、前記支持部材に突部(係止突起554a、555a)が形成され、前記孔部に前記突部が挿入された状態で、装飾部材(左前装飾部材560、左後装飾部材561、右前装飾部材562、右後装飾部材563)により前記導光板が挟持されることを特徴とする。
本発明によれば、導光板551を螺子止めしないことにより、導光板551が割れることを防止するとともに、寸法精度を要しない構成にできるので、導光板551を簡単に取り付けることができる。
[発明E−1]
画像表示器(画像表示器6)と、前記画像表示器の前方に配置される透明装飾体(導光板551)と、を備え、前記透明装飾体は、外周縁部から中央部に向かう切り欠き部(切り欠き部551d)を有することを特徴とする。
本発明によれば、透明装飾体に切り欠き部551dを形成することで斬新な意匠とし、画像表示器6の演出と組み合わせて、遊技の趣向性を向上することができる。
[発明E−2]
前記透明装飾体が、導光板であることを特徴とする。
これによれば、透明装飾体が、導光板551であるので、導光板551に表示される文字や絵柄等の表示情報と、切り欠き部551dの組み合わせにより、遊技機1の演出を斬新なものとすることができる。
[発明F]
役物(盤側役物装置41)を備える遊技機であって、前記役物の演出には、第一の演出と、前記第一の演出とは異なる第二の演出とがあり、前記第一の演出は、切替部材(ロック部材84)の所定の方向への移動により演出可能となり、前記第二の演出は、前記切替部材の所定の方向とは異なる方向への移動により演出可能となることを特徴とする。
本発明によれば、ロック部材84が、前側からみて反時計周りに回転して、回転可動体70が、前側からみて反時計周りに回転して第一の演出位置側に移動する第一演出と、前側からみて時計周りに回転して、回転可動体70が、前側からみて反時計周りに回転して第二の演出位置側へ移動する第二演出と、を行うことが可能とされている。よって、簡易な構成で複数の演出が可能となり、遊技の趣向性を向上することができる。
[発明G−1]
役物(盤側役物装置41、回転可動体70)を備える遊技機であって、前記役物は、第一位置と第二位置との間を移動可能とされ、前記役物が移動する場合に、前記巻取部材(ワイヤ101)の弛みを調整する弛み調整手段(弛み調整手段110)を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、弛み調整手段110により、が待機位置にあるときに、第一位置(待機位置)から第二位置(第一繰り出し位置、第二繰り出し位置)まで移動するときに必要なワイヤ101の長さの差分を確保している。よって、巻取部材(ワイヤ101)の弛みを調整することで、役物が素早い動作をしても、巻取部材を破損させることなく対応することができる。
[発明G−2]
前記役物は、付勢部材(引張コイルばね82、トーションばね83)の付勢力により前記第一位置(待機位置)から前記第二位置(第一繰り出し位置、第二繰り出し位置)に移動可能とされ、前記巻取部材(ワイヤ101)を巻き取ることにより前記第二位置から前記第一位置に移動可能とされていることを特徴とする。
これによれば、付勢部材(引張コイルばね82、トーションばね83)の付勢力により役物(盤側役物装置41、回転可動体70)が素早い動作をしても、巻取部材(ワイヤ101)を破損させることなく対応することができる。
[発明H]
枠体(前面枠11、外枠12、内枠13)に役物装置(枠側役物装置140)が配置され、前記役物装置は、ベース部(ベース部150)と、前記ベース部に対して可動可能な可動部(可動体部170)と、を有する遊技機であって、前記可動部は、演出動作をしていない状態において、待機位置と演出位置とに変形を許容可能とされ、前記ベース部において、前記枠体に対し取り外し可能とされていることを特徴とする。
本発明によれば、枠側役物装置140は、ベース部150において、前面枠11に対して着脱可能とされ、遊技者が可動体部170を手で触って破損させることがあっても、枠側取付ユニット1410に対して、枠側役物装置140のみを取り換えることを可能としている。よって、役物装置が破損することがあっても、ユニット単位で取り外すことができる。
★
別の観点の発明として、役物(盤側役物装置41、回転可動体70)と前記役物と当接する切替部材(ロック部材84)とを備える遊技機であって、前記役物の演出には、第一の演出と、前記第一の演出とは異なる第二の演出とがあり、前記切替部材と前記役物との当接を解除する場合には、前記第一の演出を行ない、前記切替部材と前記役物との当接を解除しない場合には、前記第二の演出を行なうことを特徴とする。
これによれば、簡易な構成で複数の演出が可能となり、遊技の趣向性を向上することができる。
★
別の観点の発明として、役物(盤側役物装置41、回転可動体70)の前方に配置される透明装飾体(導光板551)を備え、前記透明装飾体は、外周縁部から中央部に向かう切り欠き部を有することを特徴とする。
これによれば、透明装飾体に切り欠き部551dを形成することで斬新な意匠とし、盤側役物装置41の演出と組み合わせて、遊技の趣向性を向上することができる。
◆
別の観点の発明として、向きが異なる第1操作面(第1操作面311)と第2操作面(第2操作面312)とを有した操作部(操作部300)を備え、前記第1操作面と前記第2操作面のいずれが操作されても該操作を受け付け可能な操作受付手段(演出ボタン30)と、画像が表示される表示領域(表示画面6a)と、を備え、前記表示領域に第1の画像(第1操作案内画像G1)が表示されると、前記第1操作面が第1の発光態様(操作案内表示Sを視認可能に発光する態様)で発光し、前記表示領域に第2の画像(第2操作案内画像G2)が表示されると、前記第2操作面が第2の発光態様(眼部形成部材326の周縁部326aが発光する態様)で発光することを特徴とする。
これによれば、向きが異なる第1操作面311と第2操作面312の各々に対し、表示画面6aにおける画像と、各操作面における発光態様とが、対応しており、遊技者は1つの演出ボタン30で、複数方向の押圧操作と、各操作面に対応する画像と、各操作面における発光とを楽しむことができ、遊技の興趣が向上する。
本発明の遊技機は上記構成に限定されるものではない。即ち、本発明の要旨を逸脱しない限り各種の設計変更等が可能である。
回転可動体70、可動体部170の発光態様は、回転可動体70、可動体部170の位置に関連して変更するようにしてもよい。例えば、待機位置での発光は輝度を低く又は消灯し、第一繰り出し位置、演出位置での発光は輝度を高くし、移動中での発光は輝度を高く又は輝度を低く若しくは消灯する。また、回転可動体70において、第二繰り出し位置での発光は輝度を中程度とする。これにより、回転可動体70、可動体部170の第一繰り出し位置、第二繰り出し位置、演出位置での演出に対する信頼度の高低を設定することが可能となる。
また、回転可動体70、可動体部170、左後装飾部材561及び右後装飾部材563、光透過部252a、第1操作面311の発光において、輝度が高ければ高いほど明度/彩度の高い発光色にすれば、輝度の高い演出が行われた場合、更に遊技者の期待度を高めることが可能となる。
その他、回転可動体70の発光部74b、発光部75bは、移動直前に点灯/点滅又は消灯したり、移動中に点灯/点滅又は消灯したりすることもできる。更には、例えば、回転可動体70において、待機位置で消灯→第一繰り出し位置で点灯、待機位置で点灯→第一繰り出し位置で点灯、待機位置で点灯→第一繰り出し位置で消灯、待機位置で消灯→第一繰り出し位置で消灯、第一繰り出し位置で消灯→待機位置で点灯、第一繰り出し位置で点灯→待機位置で点灯、第一繰り出し位置で点灯→待機位置で消灯、第一繰り出し位置で消灯→待機位置で消灯する態様も可能である。
また、可動体部170の光透過部252aは、移動直前に点灯/点滅又は消灯したり、移動中に点灯/点滅又は消灯したりすることもできる。更には、待機位置で消灯→演出位置で点灯、待機位置で点灯→演出位置で点灯、待機位置で点灯→演出位置で消灯、待機位置で消灯→演出位置で消灯、演出位置で消灯→待機位置で点灯、演出位置で点灯→待機位置で点灯、演出位置で点灯→待機位置で消灯、演出位置で消灯→待機位置で消灯する態様も可能である。
また、透明装飾体としての導光板551は、アクリル樹脂が用いられたが、ポリカーボネート、シクロオレフィン系樹脂(COP)等を用いることができる。さらに、透明性(低異物、低熱着色)、耐熱性(耐熱変形性),易成形性(高流動性、低微粉量、耐熱分解性)、機械強度(離型時の割れ、カケが生じにくいこと)、耐光性(光に対する材料の劣化や着色がないこと)、低吸湿性(吸湿による寸法変化が小さいこと)を確保できるのであれば、上記以外の合成樹脂を用いることができる。
また、導光板551に示唆表示SHを表示させるタイミングとしては、上記演出例以外にも、保留表示が変化したとき、疑似連続演出時、予告演出時等に表示させることができる。また、客待ち時のデモ中に表示させることも可能である。
また、導光板551を二枚以上の複数枚用いて、導光板551の上下左右方向からLEDの光を照射可能として、複数種類の示唆表示SHを表示可能とすることもできる。
また、回転可動体70において、回転可動体70を待機位置に復帰させるときに、巻取部材としてワイヤ101を用いているが、引張コイルばね82及びトーションばね83の、付勢力に抗する耐久性を有する金属、合成樹脂、ゴム等で形成された線状部材、帯状部材を用いることができる。
また、回転可動体70を、フレーム61の上フレーム部62、下フレーム部63、左フレーム部64、右フレーム部65、のいずれかに軸支して、ストッパにより待機位置に待機させて、ストッパを解除すると回転可動体70の自重により下降する構成とすることができる。
また、回転可動体70を、上フレーム部62からスライドガイド部材を延設して上下動可能としたうえで、ストッパにより待機位置に待機させて、ストッパを解除すると回転可動体70の自重により下降する構成とすることもできる。その場合、巻取部材としての上記の線状部材、帯状部材を複数用いることも可能である。
遊技者が、演出時以外に、手で覆い部250を反時計周りに回転させた場合に、覆い部250が原点位置から離れたら、ランプ制御基板24からの制御信号にかかわらず発光部221を発光状態とさせることも可能であるし、ランプ制御基板24からの制御信号によらない場合には発光部221を発光状態とさせないこととすることができる。