JP6344781B2 - ワイヤーロープ - Google Patents

ワイヤーロープ Download PDF

Info

Publication number
JP6344781B2
JP6344781B2 JP2016563867A JP2016563867A JP6344781B2 JP 6344781 B2 JP6344781 B2 JP 6344781B2 JP 2016563867 A JP2016563867 A JP 2016563867A JP 2016563867 A JP2016563867 A JP 2016563867A JP 6344781 B2 JP6344781 B2 JP 6344781B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
wire rope
core
cross
section
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP2016563867A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2017195284A1 (ja
Inventor
貴弥 橋本
貴弥 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Intecc Co Ltd
Original Assignee
Asahi Intecc Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=60266520&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP6344781(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Asahi Intecc Co Ltd filed Critical Asahi Intecc Co Ltd
Publication of JPWO2017195284A1 publication Critical patent/JPWO2017195284A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6344781B2 publication Critical patent/JP6344781B2/ja
Ceased legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B1/00Constructional features of ropes or cables
    • D07B1/06Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
    • D07B1/0606Reinforcing cords for rubber or plastic articles
    • D07B1/0646Reinforcing cords for rubber or plastic articles comprising longitudinally preformed wires
    • D07B1/0653Reinforcing cords for rubber or plastic articles comprising longitudinally preformed wires in the core
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B1/00Constructional features of ropes or cables
    • D07B1/06Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
    • D07B1/0693Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core having a strand configuration
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B1/00Constructional features of ropes or cables
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B1/00Constructional features of ropes or cables
    • D07B1/06Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
    • D07B1/0606Reinforcing cords for rubber or plastic articles
    • D07B1/066Reinforcing cords for rubber or plastic articles the wires being made from special alloy or special steel composition
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B1/00Constructional features of ropes or cables
    • D07B1/06Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
    • D07B1/0673Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core having a rope configuration
    • D07B1/068Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core having a rope configuration characterised by the strand design
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/01Introducing, guiding, advancing, emplacing or holding catheters
    • A61M25/09Guide wires
    • A61M2025/09191Guide wires made of twisted wires
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2201/00Ropes or cables
    • D07B2201/20Rope or cable components
    • D07B2201/2001Wires or filaments
    • D07B2201/2009Wires or filaments characterised by the materials used
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2201/00Ropes or cables
    • D07B2201/20Rope or cable components
    • D07B2201/2001Wires or filaments
    • D07B2201/2014Compound wires or compound filaments
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2201/00Ropes or cables
    • D07B2201/20Rope or cable components
    • D07B2201/2015Strands
    • D07B2201/2019Strands pressed to shape
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2201/00Ropes or cables
    • D07B2201/20Rope or cable components
    • D07B2201/2047Cores
    • D07B2201/2052Cores characterised by their structure
    • D07B2201/2059Cores characterised by their structure comprising wires
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2201/00Ropes or cables
    • D07B2201/20Rope or cable components
    • D07B2201/2047Cores
    • D07B2201/2066Cores characterised by the materials used
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2207/00Rope or cable making machines
    • D07B2207/40Machine components
    • D07B2207/404Heat treating devices; Corresponding methods
    • D07B2207/4045Heat treating devices; Corresponding methods to change the crystal structure of the load bearing material
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B5/00Making ropes or cables from special materials or of particular form
    • D07B5/007Making ropes or cables from special materials or of particular form comprising postformed and thereby radially plastically deformed elements

Landscapes

  • Ropes Or Cables (AREA)

Description

本発明は、複数の金属素線からなるワイヤーロープに関する。
従来から、複数の金属素線を撚り合わせて構成されたワイヤーロープが知られている。ワイヤーロープは、一般に、一本の金属素線に比べ、耐衝撃性に優れ、柔軟性に富む等の利点がある。また、ワイヤーロープは、通常、繰り返し折り曲げされることから、そのような使用状態において耐久性に富むことが望ましい。
例えば、特許文献1には、最外アルミ撚線層14の内側の撚線間隙にグリース6を充填させ、寿命を向上させたアルミ撚線(ワイヤーロープ)が記載されている(図1等参照)。
また、特許文献2には、金属素線16の表面に凸凹面を形成し、凸凹面が形成された複数本の金属素線16を撚り合わせて素撚り線17を形成し、その素撚り線17を複数本撚り合わせた後、その周りに樹脂コーティング18を施し、樹脂コーティング18と素撚り線17との間にグリスを充填し、寿命を向上させた撚り線ワイヤーロープが記載されている(図2等参照)。
さらに、引用文献3には、側ストランドに異形加工を施し、芯ストランドと側ストランドとを面接触させ、芯ストランド・側ストランド間に潤滑油を封止し、耐摩耗性等を向上させたインナーワイヤーロープが記載されている(図1等参照)。
しかしながら、引用文献1乃至引用文献3に記載のワイヤーロープは、ワイヤロープ内にグリスを充填していることから、ワイヤーロープの耐久性は向上するものの、ワイヤーロープ製造の際には常にグリスを充填させる工程が必要であった。
また、引用文献1乃至引用文献3に記載のワイヤーロープは、ワイヤロープ内にグリスを充填していることから、これらのワイヤーロープを、患者の体内に挿入される医療装置で使用することができず、医療装置で使用する為に、グリスを使用せずに耐久性を向上させたワイヤーロープの開発が望まれていた。
特開2004−327254号公報 特開平8−144182号公報 特開2004−124342号公報
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、内部にグリスを使用せずに耐久性を向上させたワイヤーロープ、特に、患者の体内に挿入される医療装置に使用可能であって、耐久性を向上させたワイヤーロープを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明の第1の態様は、複数の金属素線を巻回して形成されたワイヤーロープにおいて、前記複数の金属素線の内、少なくとも1本の特殊金属素線は、その断面における外周の硬度が、その断面における中心の硬度よりも高いことを特徴とする。
また、本発明の第2の態様は、第1の態様の発明において、前記特殊金属素線を中心に配置したことを特徴とする。
また、本発明の第3の態様は、第2の態様の発明において、前記複数の金属素線は、前記特殊金属素線と、その特殊金属素線に接触する複数の側金属素線のみからなることを特徴とする。
また、本発明の第4の態様は、第3の態様の発明において、前記特殊金属素線の断面を円形とし、前記複数の側金属素線の断面を略台形状としたことを特徴とする。
また、本発明の第5の態様は、第4の態様のワイヤロープを複数本撚って形成したことを特徴とする。
さらに、本発明の第6の態様は、第1の態様の発明において、複数の前記特殊金属素線を撚った撚線を中心に配置したことを特徴とする。
本発明の第1の態様の発明によれば、複数の金属素線を巻回して形成されたワイヤーロープにおいて、複数の金属素線の内、少なくとも1本の特殊金属素線は、その断面における外周の硬度が、その断面における中心の硬度よりも高いので、内部にグリスを使用せずに医療装置に使用可能であって、耐久性を向上させる効果を奏する。
また、第2の態様の発明によれば、第1の態様の発明において、特殊金属素線をワイヤーロープの中心に配置したので、第1の態様の発明の効果に加え、耐久性をさらに向上させる効果を奏する。
また、第3の態様の発明によれば、第2の態様の発明において、複数の金属素線は、特殊金属素線と、その特殊金属素線に接触する複数の側金属素線のみからなるので、第2の態様の発明の効果に加え、耐久性をさらに向上させる効果を奏する。
また、第4の態様の発明によれば、第3の態様の発明において、特殊金属素線の断面を円形とし、複数の側金属素線の断面を略台形状としたので、第3の態様の発明の効果に加え、耐久性をさらに向上させる効果を奏する。
また、第5の態様の発明によれば、ワイヤーロープを、第4の態様のワイヤロープを複数本撚って形成したので、耐久性をさらに向上させる効果を奏する。
さらに、第6の態様の発明によれば、第1の態様の発明において、複数の前記特殊金属素線を撚った撚線を中心に配置したので、第1の態様の発明の効果に加え、柔軟性を向上させる効果を奏する。
本発明の第1実施形態のワイヤロープの断面図である。 第1実施形態のワイヤロープに使用する特殊金属素線断面の第1の硬度分布を示す図である。 第1実施形態のワイヤロープに使用する特殊金属素線断面の第2の硬度分布を示す図である。 第2実施形態のワイヤロープの側面図である。 図4のA−A断面図である。 第3実施形態のワイヤロープの側面図である。 図6のB−B断面図である。 第4実施形態のワイヤロープの断面図である。 第5実施形態のワイヤロープの断面図である。
以下、上述した本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態のワイヤロープの断面図であり、図2は、第1実施形態のワイヤロープに使用する特殊金属素線断面の第1の硬度分布を示す図であり、図3は、第1実施形態のワイヤロープに使用する特殊金属素線断面の第2の硬度分布を示す図である。
図1において、ワイヤロープ1は、中心に位置する芯線3(本発明の「特殊金属素線」に相当)と、その芯線3の周りに巻回された6本の側線5(5a、5b、5c、5d、5e及び5f)とを備えている。
芯線3は、ワイヤーロープ1の中心を先端から基端まで延びる、断面円形の金属素線である。芯線3の材料は特に限定されるものではないが、本実施形態では、ステンレス鋼が使用されている。
ここで、芯線3は、断面における外周部の硬度が断面における中心部の硬度よりも高くなっている。すなわち、芯線3の表面のみを硬化させ、芯線3の内部を硬化させない構造とした。これによって、芯線3の柔軟性を維持すると共に、側線5との接触による耐摩耗性を向上させることができた。
なお、金属素線の断面における外周部の硬度を断面における中心部の硬度よりも高くするには、スエージング及びダイス引き等従来の公知の製法が利用可能である。
また、芯線3の表面のみを硬化させ、芯線3の内部を硬化させない構造とは、例えば、図2に示すように、芯線3の硬度が、ワイヤロープ1の断面中心から外周に向って2次曲線的に増大する構造の他、1次直線的に増大する場合の構造、また、図3に示すように、芯線3の硬度が、ワイヤーロープ1の中心部近傍では平坦であって、その平坦部から外周に向って増大する場合の構造であっても良い。
なお、図2及び図3における硬度は、ビッカース硬度計により測定したビッカース硬度を示しており、単位は「HV」である。
また、図2において、芯線3の硬度は、ワイヤロープ1の断面中心では650HV程度、外周では700HV程度であり、その差は50HVである。また、図3において、芯線3の硬度は、ワイヤーロープ1の中心部近傍では650HV程度で平坦であり、外周では700HV程度であり、その差は50HVである。
なお、本出願人による実験によれば、断面中央における硬度を550HV、断面外周における硬度を580HVまで下げた場合であっても柔軟性及び耐摩耗性の向上は認められた。
一方、ワイヤーロープ1の断面全体の硬度を例えば700HVにした場合には、ワイヤーロープ1の柔軟性が損なわれ、耐久性が低下した。
側線5(5a、5b、5c、5d、5e及び5f)は、芯線3の周りに長手方向に向って螺旋状に巻回された、断面円形の金属素線である。側線5(5a、5b、5c、5d、5e及び5f)の材料も特に限定されるものではないが、本実施形態では、ステンレス鋼が使用されており、その他タングステンを使用することも可能である。
本実施形態のワイヤーロープ1によれば、断面における外周部の硬度を中心部の硬度よりも高くした芯線3をワイヤーロープ1の中心に配置し、複数の側線5(5a、5b、5c、5d、5e及び5f)をすべて芯線3に接触するようにしたので、ワイヤーロープの耐久性を向上させることができる。
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態を説明するが、第1実施形態と共通する部分については説明を省略し、図中では同じ符号を付することとする。
図4は、第2実施形態のワイヤロープの側面図であり、図5は、図4のA−A断面図である。
図4及び図5において、ワイヤロープ11は、中心に位置する芯線3と、その芯線3の周りに巻回された6本の側線15(15a、15b、15c、15d、15e及び15f)とを備えている。
側線15(15a、15b、15c、15d、15e及び15f)は、芯線3の周りに長手方向に向って螺旋状に巻回された、異形加工され略台形状の金属素線である。側線15(15a、15b、15c、15d、15e及び15f)の材料は特に限定されるものではないが、本実施形態では、ステンレス鋼が使用されており、その他タングステンを使用することも可能である。
本実施形態のワイヤーロープ11によれば、断面における外周部の硬度を中心部の硬度よりも高くした芯線3をワイヤーロープ1の中心に配置し、断面形状が略台形状の6本の側線15をすべて芯線3に対して面接触するようにし、かつ、ワイヤーロープ11の断面外周を略円形状としたので、ワイヤロープ11のトルク伝達性(ワイヤーロープの一端を回転された場合の、ワイヤーロープの他端でのトルク伝達性)を向上させることができるとともに、ワイヤーロープの耐久性を向上させることができる。
(第3実施形態)
以下、本発明の第3実施形態を説明するが、第1実施形態と共通する部分については説明を省略し、図中では同じ符号を付することとする。
図6は、第3実施形態のワイヤロープの側面図であり、図7は、図6のB−B断面図である。
図6及び図7において、ワイヤロープ101は、中心に位置する、第2実施形態の芯ワイヤロープ11と、その芯ワイヤロープ11の周りに巻回された6本の側ワイヤロープ21、31、41、51、61及び71とを備えている。
側ワイヤロープ21、31、41、51、61及び71は、各々が芯ワイヤロープ11の周りに長手方向に向って螺旋状に巻回された、芯ワイヤーロープ11と同様な構成の撚線である。
すなわち、側ワイヤロープ21は、中心に位置する芯線3a(本発明の「特殊金属素線」に相当)と、その芯線3aの周りに巻回された6本の側線25(25a、25b、25c、25d、25e及び25f)とからなり、側ワイヤロープ31は、中心に位置する芯線3b(本発明の「特殊金属素線」に相当)と、その芯線3bの周りに巻回された6本の側線35(35a、35b、35c、35d、35e及び35f)とからなり、側ワイヤロープ41は、中心に位置する芯線3c(本発明の「特殊金属素線」に相当)と、その芯線3cの周りに巻回された6本の側線45(45a、45b、45c、45d、45e及び45f)とからなる。
また、側ワイヤロープ51は、中心に位置する芯線3d(本発明の「特殊金属素線」に相当)と、その芯線3dの周りに巻回された6本の側線55(55a、55b、55c、55d、55e及び55f)とからなり、側ワイヤロープ61は、中心に位置する芯線3e(本発明の「特殊金属素線」に相当)と、その芯線3eの周りに巻回された6本の側線65(65a、65b、65c、65d、65e及び65f)とからなり、側ワイヤロープ71は、中心に位置する芯線3f(本発明の「特殊金属素線」に相当)と、その芯線3fの周りに巻回された6本の側線75(75a、75b、75c、75d、75e及び75f)とからなる。
本実施形態のワイヤーロープ101によれば、断面における外周部の硬度を中心部の硬度よりも高くした芯線を中心に配置し、断面形状が略台形状の6本の側線をすべて芯線に面接触するようにし、かつ、断面外周を略円形状としたワイヤロープを複数本撚って、ワイヤーロープ101を形成したので、ワイヤロープ101のトルク伝達性(ワイヤーロープの一端を回転された場合の、ワイヤーロープの他端でのトルク伝達性)をさらに向上させることができるとともに、ワイヤーロープの耐久性をさらに向上させることができる。
(第4実施形態)
以下、第4実施形態を説明する。図8は、第4実施形態のワイヤロープの断面図である。
図8において、ワイヤロープ81は、中心に位置する芯撚線13と、その芯撚線13の外側に配置された4本の側線82と、芯撚線13及び側線82の周りに巻回された8本の側線85とを備えている。
芯撚線13は、4本の金属素線(13a、13b、13c及び13d(本発明の「特殊金属素線」に相当))からなり、各金属素線は、断面円形である。金属素線(13a、13b、13c及び13d)の材料は特に限定されるものではないが、本実施形態では、ステンレス鋼が使用されている。
ここで、芯撚線13を構成する各金属素線(13a、13b、13c及び13d)は、断面における外周部の硬度が断面における中心部の硬度よりも高くなっている。すなわち、各金属素線(13a、13b、13c及び13d)は、金属素線の表面のみを硬化させ、金属素線の内部を硬化させない構造とした。そして、芯撚線13は、この金属素線を4本撚ることによって構成されている。これによって、芯撚線13の柔軟性を向上させることができ、耐久性を向上させることができる。
また、4本の側線82(82a、82b、82c及び82d)は、芯撚線13の外側に配置され、芯撚線13を構成する金属素線(13a、13b、13c及び13d)よりも細い径の金属素線から構成され、断面円形である。なお、側線82(82a、82b、82c及び82d)の材料は特に限定されるものではないが、本実施形態では、ステンレス鋼が使用されている。
さらに、8本の側線85(85a、85b、85c、85d、85e、85f、85g及び85h)は、芯撚線13及び側線82(82a、82b、82c及び82d)の外側に配置され、断面円形の金属素線である。なお、側線85(85a、85b、85c、85d、85e、85f、85g及び85h)の材料は特に限定されるものではないが、本実施形態では、ステンレス鋼が使用されている。
本実施形態のワイヤーロープ81によれば、断面における外周部の硬度を中心部の硬度よりも高くした金属素線を4本撚った芯撚線13を、ワイヤーロープ81の中心に配置したので、ワイヤロープ81の柔軟性をさらに向上させることができ、耐久性を向上させることができる。
(第5実施形態)
以下、第5実施形態を説明する。図9は、第5実施形態のワイヤロープの断面図である。
図9において、ワイヤロープ91は、中心に位置する芯撚線23と、その芯撚線23の外側に配置された4本の側線92と、芯撚線23及び側線92の周りに巻回された8本の側線95とを備えている。
芯撚線23は、4本の金属素線(23a、23b、23c及び23d(本発明の「特殊金属素線」に相当))からなり、各金属素線は、断面円形である。金属素線(23a、23b、23c及び23d)の材料は特に限定されるものではないが、本実施形態では、ステンレス鋼が使用されている。
ここで、芯撚線23を構成する金属素線(23a、23b、23c及び23d)の内、金属素線23dは、断面における外周部の硬度が断面における中心部の硬度よりも高くなっている。すなわち、金属素線23dは、金属素線の表面のみを硬化させ、金属素線の内部を硬化させない構造とした。
一方、金属素線23a、23b及び23cは、断面全体における硬度が略一定である。
そして、芯撚線23は、金属素線を4本撚ることによって形成されている。これによって、芯撚線23の柔軟性をさらに向上させることができる。
また、4本の側線92(92a、92b、92c及び92d)は、芯撚線23の外側に配置され、芯撚線23を構成する金属素線(23a、23b、23c及び23d)よりも細い径の金属素線から構成され、断面円形である。なお、側線92(92a、92b、92c及び92d)の材料は特に限定されるものではないが、本実施形態では、ステンレス鋼が使用されている。
さらに、8本の側線95(95a、95b、95c、95d、95e、95f、95g及び95h)は、芯撚線23及び側線92(92a、92b、92c及び92d)の外側に配置され、断面円形の金属素線である。なお、側線95(95a、95b、95c、95d、95e、95f、95g及び95h)の材料は特に限定されるものではないが、本実施形態では、ステンレス鋼が使用されている。
本実施形態のワイヤーロープ91によれば、断面における外周部の硬度を中心部の硬度よりも高くした金属素線を使用した芯撚線23を、ワイヤーロープ91の中心に配置したので、ワイヤロープ91の柔軟性を向上させることができ、耐久性を向上させることができる。
以上、本発明の各種実施形態のワイヤーロープについて説明してきたが、本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更して実施することが可能である。
例えば、第1実施形態乃至第3実施形態において、側線5、側線15、側線25、側線35、側線45、側線55、側線65及び側線75は、6本の金属素線によって形成するとしたが、金属素線の本数は6本に限定されず、3本以上であれば良い。
また、第4実施形態及び第5実施形態において、芯撚線13及び芯撚線23は、4本の金属素線を撚ることによって形成するとしたが、金属素線の本数は4本に限定されず、複数本以上であれば良い。
また、第4実施形態及び第5実施形態において、側線85及び側線95は、8本の金属素線としたが、金属素線の本数は8本に限定されず、芯撚線13又は芯撚線23を覆うように構成される本数であれば良い。
また、第4実施形態及び第5実施形態において、側線82及び側線92を記載したが、側線82及び側線92は無くても良い。
1,11,21,31,41,51,61,71,81,91,101・・・ワイヤーロープ
3・・・芯線
13,23・・・芯撚線
5,15,25,35,45,55,65,75,82,85,92,95・・・側線

Claims (3)

  1. 複数の金属素線を巻回して形成されたワイヤーロープにおいて、
    前記ワイヤーロープの中心に配置された1本の特殊金属素線と、
    前記特殊金属素線の外側に配置され、前記特殊金属素線に接触する複数の側金属素線と、を有し、
    前記特殊金属素線は、その断面における外周の硬度が、その断面における中心の硬度よりも高く、
    前記側金属素線は、前記特殊金属素線とは異なる材料で構成されていることを特徴とするワイヤーロープ。
  2. 前記特殊金属素線の断面を円形とし、前記複数の側金属素線の断面を略台形状としたことを特徴とする請求項に記載のワイヤーロープ。
  3. 請求項に記載のワイヤロープを複数本撚って形成したことを特徴とするワイヤーロープ。
JP2016563867A 2016-05-11 2016-05-11 ワイヤーロープ Ceased JP6344781B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2016/063945 WO2017195284A1 (ja) 2016-05-11 2016-05-11 ワイヤーロープ

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018094523A Division JP6631979B2 (ja) 2018-05-16 2018-05-16 ワイヤーロープ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2017195284A1 JPWO2017195284A1 (ja) 2018-06-07
JP6344781B2 true JP6344781B2 (ja) 2018-06-20

Family

ID=60266520

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016563867A Ceased JP6344781B2 (ja) 2016-05-11 2016-05-11 ワイヤーロープ

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20170328000A1 (ja)
EP (1) EP3456876A4 (ja)
JP (1) JP6344781B2 (ja)
KR (1) KR102001319B1 (ja)
CN (1) CN107923124A (ja)
WO (1) WO2017195284A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BR112018012523B1 (pt) * 2015-12-21 2022-08-23 Nippon Sheet Glass Company, Limited Cabo com reforço de borracha e produto de borracha usando o mesmo
JP7304160B2 (ja) * 2018-01-26 2023-07-06 東京製綱株式会社 フレキシブル・ウエイト・ワイヤロープ
JP7500554B2 (ja) * 2018-10-23 2024-06-17 ベカルト アドバンスド コーズ アールテル エンベー 鋼ワイヤロープ、被覆鋼ワイヤロープ及び鋼ワイヤロープを含むベルト
CN110538945B (zh) * 2019-09-19 2021-04-13 中国人民解放军陆军装甲兵学院 一种难熔高熵合金绞股丝材、其应用及制备方法
JP2023064965A (ja) * 2021-10-27 2023-05-12 朝日インテック株式会社 ワイヤーロープ

Family Cites Families (36)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57195948A (en) * 1981-05-29 1982-12-01 Koichi Hamada Wire rope
JPS6241387A (ja) * 1985-08-15 1987-02-23 住友電気工業株式会社 Pc用鋼撚線
DE3632298A1 (de) * 1986-09-23 1988-04-07 Saar Gmbh Drahtseilwerk Drahtseil fuer einen haengenden einsatz ueber eine grosse hoehendifferenz, insbesondere foerderkorbseil, tiefseeseil oder seilbahnseil
JPH0474840A (ja) * 1990-07-18 1992-03-10 Tokyo Tungsten Co Ltd プリントワイヤおよびその製造方法
JP3108231B2 (ja) * 1992-12-18 2000-11-13 株式会社ブリヂストン スチールコード
JP3191839B2 (ja) * 1993-06-14 2001-07-23 住友電気工業株式会社 コントロールケーブル用インナーワイヤ及びその製造方法
JPH08144182A (ja) 1994-11-15 1996-06-04 Toyota Autom Loom Works Ltd 撚り線ワイヤロープ及び織機における開口装置
JP2772627B2 (ja) * 1995-05-16 1998-07-02 東京製綱株式会社 ゴム補強用超高強度スチールワイヤおよびスチールコード
JP3096238B2 (ja) * 1996-02-15 2000-10-10 神鋼鋼線工業株式会社 ワイヤロープ
US6399886B1 (en) * 1997-05-02 2002-06-04 General Science & Technology Corp. Multifilament drawn radiopaque high elastic cables and methods of making the same
JPH11309509A (ja) * 1998-04-24 1999-11-09 Nippon Steel Corp 捻回特性の優れた高強度極細鋼線およびその製造方法
EP0976541B1 (fr) * 1998-07-30 2003-03-26 Aster Fil composite comprenant une ame en acier au carbone et une couche externe en acier inoxydable
JP2000096151A (ja) * 1998-09-21 2000-04-04 Nippon Koshuha Steel Co Ltd 冷間剪断切断用の金属製線材または棒材の製造方法
JP3001572B1 (ja) * 1999-03-04 2000-01-24 新日本製鐵株式会社 高強度高延性極細鋼線及び撚り線並びにその製造方法
US6339920B1 (en) * 1999-08-27 2002-01-22 Kawasaki Steel Corporation Rotation-resisting wire rope
US6327841B1 (en) * 1999-11-16 2001-12-11 Utilx Corporation Wire rope lubrication
AU1765801A (en) * 1999-11-16 2001-05-30 Utilx Corporation Wire rope lubrication
JP2002113541A (ja) * 2000-10-10 2002-04-16 Ykk Corp 金属製線材及びその製造方法
US7104299B2 (en) * 2001-04-23 2006-09-12 The Goodyear Tire & Rubber Company Two piece tire with improved tire tread belt
KR100426059B1 (ko) * 2001-12-26 2004-04-06 홍덕스틸코드주식회사 가공면이 우수한 소우 와이어
JP2004124342A (ja) 2002-10-04 2004-04-22 Shuji Tarumoto インナーワイヤーロープ
JP2004327254A (ja) 2003-04-24 2004-11-18 Fujikura Ltd 高耐食鋼心アルミ撚線
US7093416B2 (en) * 2004-06-17 2006-08-22 3M Innovative Properties Company Cable and method of making the same
JP4804860B2 (ja) * 2004-10-27 2011-11-02 古河電気工業株式会社 複合撚線導体
US7458200B2 (en) * 2005-12-08 2008-12-02 The Goodyear Tire & Rubber Co. High elongation cable
CN101016701B (zh) * 2007-02-15 2012-01-11 孟凡英 耐磨割绳
CN201351246Y (zh) * 2009-01-21 2009-11-25 江苏宏泰不锈钢丝绳有限公司 无磁耐腐蚀不锈钢钢丝绳
MX2012012594A (es) * 2010-04-30 2013-01-18 Schlumberger Technology Bv Componentes de yacimientos petroliferos y metodos para fabricarlos y usarlos.
EP2585632A4 (en) * 2010-07-23 2015-04-15 Schlumberger Technology Bv CABLE HAVING A REINFORCING ELEMENT WITH BONDED POLYMER COATINGS TO CREATE A CONTINUOUSLY BONDED REINFORCED REINFORCING ELEMENT SYSTEM
EP2436808A1 (en) * 2010-09-30 2012-04-04 NV Bekaert SA Multi-filament with annealed copper core and drawn steel layer
FR2991632B1 (fr) * 2012-06-07 2014-06-27 Michelin & Cie Tringle hybride allegee pour pneumatique.
DE102012112911A1 (de) * 2012-12-21 2014-06-26 Casar Drahtseilwerk Saar Gmbh Drahtseil sowie Verfahren und Vorrichtung zur Herstellung des Drahtseils
JP2014169507A (ja) * 2013-03-01 2014-09-18 Bridgestone Corp ゴム物品補強用スチールワイヤおよびこれを用いたゴム物品
US9428858B2 (en) * 2013-03-15 2016-08-30 1735729 Alberta Ltd. Wire rope and method of constructing wire rope
RU2543400C1 (ru) * 2013-08-08 2015-02-27 Общество С Ограниченной Ответственностью "Армастил" Арматурный канат и способ его изготовления
JP2015137428A (ja) * 2014-01-20 2015-07-30 朝日インテック株式会社 撚線及びその撚線を用いたガイドワイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
CN107923124A (zh) 2018-04-17
EP3456876A1 (en) 2019-03-20
KR102001319B1 (ko) 2019-07-17
KR20170141181A (ko) 2017-12-22
US20170328000A1 (en) 2017-11-16
WO2017195284A1 (ja) 2017-11-16
EP3456876A4 (en) 2019-11-20
JPWO2017195284A1 (ja) 2018-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6344781B2 (ja) ワイヤーロープ
CN102398817B (zh) 电梯用钢索
JP6631979B2 (ja) ワイヤーロープ
KR20180065965A (ko) 다층체, 다층 중공체 및 다층 중공체를 구비한 카테터
US2241955A (en) Metallic rope and cable
US4809492A (en) Torsionally balanced wire rope or cable
DE102014105753A1 (de) Seil
JP4913654B2 (ja) 圧縮導体
JP7138251B2 (ja) ワイヤロープ
JP6176792B2 (ja) ワイヤーロープ
JP2001043740A (ja) 架空送電線
KR100336475B1 (ko) 합성 수지가 피복된 코어 스트랜드 구조의 기계 작동용와이어 케이블
US289092A (en) Half to hekry a
JPH05186975A (ja) タイヤ用スチールコード
JP2018104883A (ja) 難自転性ワイヤロープ
JPS5913278Y2 (ja) 車輌用タイヤコ−ド
CN205577194U (zh) 一种悬索结构玻璃幕墙用钢绞线结构
US1099644A (en) Wire rope.
JPS609987A (ja) ワイヤロ−プおよびその製造方法
JPH0641674B2 (ja) ワイヤロ−プ
KR200435622Y1 (ko) 매트리스 구조물
JPH0729714U (ja) 光ファイバ内蔵型架空地線
JPH11344022A (ja) プルコントロールケーブルの単撚りインナケーブル
JPH02165508A (ja) 低コロナ低風騒音電線
JPH0722418U (ja) 架空電線

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180501

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180516

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6344781

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

RVOP Cancellation by post-grant opposition