JP6342635B2 - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

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本発明は、魚釣用スピニングリールに関し、詳細には、ドライブギアによって回転駆動されるピニオンギア、及び、釣糸が巻回されるスプールを前後往復動可能に支持し、前記ピニオンギアに挿通されるスプール軸の支持構造に特徴を有する魚釣用スピニングリールに関する。
従来、魚釣用スピニングリールは、ハンドルを回転操作することで回転駆動されるロータと、釣糸が巻回され前後方向に往復駆動されるスプールとを備えた構成となっている。一般的に知られているように、前記ロータは、ハンドル軸に装着されたドライブギアと噛合し、ハンドル軸と直交する方向に回転可能に支持されたピニオンギアの前端にロータナットによって固定されることで回転駆動され、前記スプール軸は、前記ピニオンギアに挿通され、ドライブギアによって駆動されるオシレート機構(往復動装置)によって前後方向に往復駆動される。
前記スプール軸は、ハンドルを回転操作した際、回転駆動されているピニオンギアを挿通した状態で往復駆動されるため、スプールに大きな負荷が作用してスプール軸が撓むとピニオンギアの内面とスプール軸との接触圧が大きくなり、これによりスプール軸の摺動抵抗が増大しハンドルの回転操作が重くなってしまう。
そこで、例えば、特許文献1に開示されているように、ピニオンギアの内面に軸方向に沿って凹所(隙間)を形成し、ピニオンギアの内面とスプール軸との間に隙間を形成することが知られている。また、特許文献2には、ピニオンギアとスプール軸の外周を非接触状態にした構成が開示されている。この構成では、ピニオンギアの前部にロータナットを噛合させ、ロータナットとスプール軸との間に軸受を配設すると共に、ピニオンギアの後端面の後方近傍に、リール本体との間で軸受を配設している。
特開2001−258438号 特開2006−333705号
上記した構成では、いずれもスプール軸を支持している2点間距離が短い(ピニオンギアの軸方向長さの範囲内での2点支持、ピニオンギアの両端面近傍部同士の2点支持)ため、ピニオンギアの内径とスプール軸の外径の僅かな隙間によって、スプール軸がラジアル方向にガタ付き易いという問題がある。
また、特許文献2に開示されているように、ピニオンギアに螺合したロータナットとスプール軸との間に軸受を配設すると、ピニオンギアに対するロータナットの芯が出難く、ピニオンギアが回転するとロータナットの組み付け偏心によってスプール軸が振り回される可能性がある。さらに、スプール軸の位置決めにしたがってオシレート機構の摺動体の位置が決まるため、上記のように、スプール軸がガタ付いたり振り回されると、スプール軸(スプール)を精度良く前後動させることができない可能性がある。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、ハンドル回転操作時にスプール軸をスムーズに前後方向に往復動させる魚釣用スピニングリールを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明に係る魚釣用スピニングリールは、リール本体に回転可能に支持されたハンドルの回転操作によって回転駆動されるドライブギアに噛合し、先端にロータが固定されたピニオンギアと、前端側に釣糸が巻回されるスプールを装着し、前記ピニオンギアに挿通されるスプール軸と、前記スプール軸の後端側を支持し、前記ドライブギアの駆動に伴ってスプール軸を前後方向に往復駆動させるオシレート機構と、を有しており、前記スプール軸は、前記ピニオンギアの前端側の内面、及び、前記オシレート機構の摺動体の2箇所で支持されており、前記摺動体は、リール本体内に配設され、スプール軸方向に沿って配設される2つのガイドによって前後方向に移動可能に支持されており、前記ピニオンギアは、噛合範囲よりも前方でリール本体に対して複数の軸受で支持され、噛合範囲の後方はリール本体に対して非支持であることを特徴とする。
上記した構成の魚釣用スピニングリールによれば、スプール軸は、ピニオンギアの前端側の内面、及び、前記オシレート機構の摺動体の2箇所で支持されており、その間はピニオンギアの内面やリール本体に対して非支持状態(非接触状態)が維持されていることから、2箇所の支持部の間隔が従来よりも長くなり、スプール軸がラジアル方向にガタ付き難くなる。また、これに伴い、スプール軸が前後方向に摺動した際の抵抗が軽減され、ピニオンギアとの隙間によってフレキシブルに傾くことが可能となる。また、スプール軸の前方側は、ピニオンギアの前端側内面で支持されており、ロータナットとの間に介在される軸受によって支持する構造ではないため、ピニオンギアに対するロータナットの芯ずれによる影響を受けることはない。したがって、ピニオンギアは安定した状態で回転することができ、これにより、ピニオンギアに挿通されるスプール軸は安定して前後方向に摺動することが可能となる。さらに、摺動体を2つのガイドで位置決めするため、精度良く位置決めすることができ、これにより、スプール軸を精度良く往復駆動させることができる。
本発明によれば、ハンドルを回転操作したときにスプール軸がスムーズに前後方向に往復動できる魚釣用スピニングリールが得られる。
本発明に係る魚釣用スピニングリールの第1の実施の形態を示す図であり、内部構成を示した図。 図1に示す魚釣用スピニングリールを後方から見た部分断面図。 (a)及び(b)は、それぞれ図2に示すオシレート機構の摺動体の変形例を示す図。 図1の要部拡大図。 本発明に係る魚釣用スピニングリールの第2の実施の形態を示す図であり、内部機構の要部拡大図。 本発明に係る魚釣用スピニングリールの第3の実施の形態を示す図であり、内部機構の要部拡大図。 本発明に係る魚釣用スピニングリールの第4の実施の形態を示す図であり、内部機構の要部拡大図。 本発明に係る魚釣用スピニングリールの第5の実施の形態を示す図であり、内部機構の要部拡大図。
以下、本発明に係る魚釣用スピニングリールの実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
図1から図4は、本発明に係る魚釣用スピニングリールの第1の実施形態を示し、図1は内部構成を示した図、図2は図1に示す魚釣用スピニングリールを後方から見た部分断面図、図3(a)(b)は図2に示すオシレート機構の摺動体の変形例を示す図、そして、図4は図1の要部拡大図である。
魚釣用スピニングリールのリール本体1には、釣竿に装着されるリール脚1aが一体形成されており、その前方には回転可能に支持されたロータ2と、ロータ2の回転運動と同期して前後動可能に支持されたスプール3が配設されている。
前記リール本体1内には、ハンドル軸5aが回転可能に支持されており、その突出端部には、ハンドル5が取り付けられている。また、ハンドル軸5aには、巻取り駆動機構が係合しており、この巻取り駆動機構は、ハンドル軸5aに取り付けられ、内歯が形成されたドライブギア(駆動歯車)7と、このドライブギア7に噛合すると共にハンドル軸5aと直交する方向に延出し、内部に軸方向に延出する空洞部8aが形成されたピニオンギア8とを備えている。なお、ピニオンギア8は、その後端側に歯部8bが形成されており、この歯部8bがドライブギア7と噛合関係となる。このため、図4の符号Wで示す長さが両ギアの噛合範囲となる。
前記ピニオンギア8の前方側には、雄螺子部8cが形成されており、前記ロータ2の中心孔をピニオンギアの前端部に嵌合し、この部分にロータナット9を締め付けることで、ロータ2は、ピニオンギア8に対して固定される。
本実施形態のピニオンギア8は、噛合範囲Wの前方(スプール側)の2箇所で軸受10a,10bを介してリール本体1に回転可能に支持されており、その空洞部8aには、ハンドル軸5aと直交する方向に延出し、先端側に前記スプール3を装着したスプール軸3aが軸方向に移動可能に挿通されている。この場合、ピニオンギア8の中間領域の外周には、公知の一方向クラッチ11が配設されており、リール本体1の後方に回動可能に支持された切換レバー11aを切換操作することで、ピニオンギア(ロータ)の回転状態を切り換え可能にしている(両方向の回転状態/釣糸巻き取り方向のみの回転状態を切り換える)。前記軸受は、前方側において、前記ピニオンギア8に対して回り止めされる一方向クラッチ11の内輪11bとリール本体1との間に設置され(軸受10a)、後方側において、前記噛合範囲Wの近傍にワッシャ10cを介して設置される(軸受10b)。
前記ピニオンギア8には、スプール3(スプール軸3a)を前後往復動させるための往復動装置(オシレート機構)12が係合している。
本実施形態の往復動装置12は、リール本体内に回転可能に支持され、スプール軸3aと平行に延出する螺軸(ウォームシャフト)13と、前記スプール軸3aの後端部に固定される摺動体(オシレーティングスライダ)15とを備えている。前記螺軸13の前端部には、前記ピニオンギア8と噛合するオシレートギア16が設けられており、前記ハンドル5を回転操作することで、螺軸13は、前記ドライブギア7、ピニオンギア8及びオシレートギア16を介して回転駆動されるようになっている。
前記螺軸13の周面には、軸方向に沿って螺旋状のカム溝13aが形成されており、このカム溝13aに、後述する摺動体15に収容保持された係合ピン18の係合爪18aが係合されている。
前記摺動体15は、円筒状の収容孔15aを有する本体15Aを備えており、この本体15Aがスプール軸3aの後端部に取り付けられて、スプール軸3aの後端は支持された状態となっている。この場合、スプール軸3aの後端部分には、断面が非円形でハンドル軸の軸方向と直交する平坦面3bが形成されており、この平坦面3bに対して、抜け止め部材(プレート)20が当て付けられて、ハンドル軸方向から止めネジ21が螺入されることで、スプール軸3aは摺動体15に対して回り止め固定されている。
前記本体15Aの円筒状の収容孔15a内には、円柱状に構成された係合ピン18が収容保持されており、その一端側(先端部)には、前記螺軸13のカム溝13aに係合される係合爪18aが形成されている。また、他端側は前記抜け止め部材20に当て付いて抜け止め保持されている。
前記摺動体15(本体15A)は、リール本体1内に配設され、スプール軸方向に沿って配設される2つのガイドによって前後方向に移動可能に支持されている。本実施形態の2つのガイドは、リール本体内に設置される2本のシャフト23a,23bによって構成されており、これらのシャフトは、螺軸13の上下で平行となるように配設されている。
このため、本体15Aには、前記シャフト23aが貫通する開口孔15bと、前記シャフト23bが貫通する開口孔15cが形成されており、摺動体は、2本のシャフトによって安定した状態で前後方向に案内される。この場合、2本のシャフトの一方(本実施形態ではシャフト23aとされる)は、遊度を持って摺動体(本体15A)と係合するようにしており、具体的には、図2に示すように、上側の開口孔15bが上下方向の長い楕円状の開口として構成されている。
なお、2つのガイドの構成、及び、摺動体の本体の遊度を持たせた係合の仕方については、種々変形することが可能である。例えば、図3(a)に示すように、本体15Aに、シャフト23aが遊度を持って係合するように、一端が開口した長孔状の切欠き15b´としても良い。或いは、図3(b)に示すように、リール本体内にシャフト23aを設置する代わりに、リール本体内にスプール軸方向に沿うガイドレール23a´を一体的に形成し、このガイドレール23a´を、図3(a)に示すような切欠き15b´に係合させるような構成であっても良い。このようにリール本体1を構成する部材でそのままガイドを形成することで、部品点数を削減することができ、組み付け作業も容易に行えるようになる。
前記ピニオンギア8は、前端側の内面でスプール軸3aを支持している。すなわち、ピニオンギア8には、スプール軸3aがピニオンギア8の内面に対して接触しないように、ピニオンギア8の後端面8dから前端側に至るまで、スプール軸3aが挿通される部分に座繰り8eが形成されており、スプール軸3aは、前端側の領域L1で、ピニオンギア8の内面8fに対して支持(1箇所で支持)された状態となっている。
また、スプール軸3aは、ピニオンギア8の後端面8dから後方側では、リール本体1に対して非支持(軸受やカラー等によってリール本体に対して支持されていない)となっており、スプール軸3aの後端が前記摺動体15で支持された状態となっている。すなわち、スプール軸3aは、ピニオンギア8の前端側の内面8fで支持されると共に、後端部で摺動体15に支持された状態(軸方向2箇所で支持された状態)となっており、その間の領域は、他物と非接触状態が維持されている。
上記したような支持態様において、前端側の支持部(内面8f)は、スプール軸3aをできるだけ長い間隔をおいて2箇所で支持するように設定される。好ましくは、支持部(内面8f)を形成する位置は、ピニオンギアの前端面8hから距離L1の範囲内とされ、具体的には、ピニオンギア8の全長をLとした場合、L1は、その20%以下に設定することが好ましい。すなわち、スプール軸3aのピニオンギア8の内面に対する支持領域をL1の範囲内にすることで、スプール軸3aの2箇所の支持間隔をできるだけ長く設定することが可能となり、スプール軸をスムーズに前後動させることが可能となる。
上記した構成の魚釣用スピニングリールによれば、ハンドル5を回転操作すると、ドライブギア7とピニオンギア8の噛合関係によってピニオンギア8が回転駆動され、ロータ2が回転駆動される。また、往復動装置12の螺軸13が、ピニオンギア8と噛合するオシレートギア16を介して回転駆動され、摺動体15は、螺軸13に形成されたカム溝13aに係合する係合ピン18を介して、安定した状態で前後方向に往復駆動される。すなわち、ハンドル5の巻き取り操作に伴って、ロータ2の回転と同期してスプール3は、摺動体15に支持されたスプール軸3aと共に前後往復動される。
前記スプール軸3aは、ピニオンギアの前端側の内面8f、及び、オシレート機構の摺動体15の軸方向2箇所で支持されており、その間はピニオンギアの内面やリール本体に対して非支持状態(非接触状態)が維持されていることから、2箇所の支持部の間隔が長くなり、スプール軸3aがラジアル方向にガタ付き難くなる。また、スプール軸3aはピニオンギア8の内面との隙間Gによってフレキシブルに傾くことが可能となり、スプール軸3aが前後方向に摺動した際の抵抗が軽減される。そして、スプール軸3aの前方側は、ピニオンギアの前端側の内面8fで支持されており、特許文献2のように、ロータナットとの間に介在される軸受によって支持する構造ではないため、ピニオンギアに対するロータナットの芯ずれによる影響を受けることはない。したがって、ピニオンギア8は安定した状態で回転することができ、これにより、スプール軸3aは安定して前後方向に摺動することが可能となる。
なお、スプール軸3aは、噛合範囲Wの前方のピニオンギアの内面の支持部8fで支持されているため、ハンドル巻き取り操作時にピニオンギア8に対して大きな負荷(下向きの負荷)が作用すると、この支持部を介してスプール軸3aを撓ませようとする力が作用するものの、このような力が作用しても、スプール軸3aは、ピニオンギアの後端部近傍ではリール本体に対して支持されていないため、摺動時に他物から摺動抵抗が作用することもない。すなわち、ハンドル巻き取り操作時にピニオンギアに対して大きな負荷が作用しても、スプール軸3aには摺動抵抗が作用することはなく、ハンドルの巻き取り操作が重くなるようなことはない。
また、前記摺動体15はシャフト23b(丸孔)で位置決めされ、シャフト23a(長孔)で回転方向が規制される。このように2本のシャフト23a,23bで位置決めされて回転方向が規制案内される摺動体15でスプール軸3aの後端を支持し、前端をピニオンギアの内面8fで支持するため、スプール軸自体を精度良く支持することができ、安定して往復動させることが可能となる。この場合、一方のシャフト23bを遊度なく本体15Aに係合することで、摺動体をガタ付かせることなく前後に摺動案内することができ、もう一方のシャフト23aに回転方向の規制を図りながら遊度を持たせることにより、シャフト23a,23bの設置に際して平行度のずれが生じていても、そのずれが吸収されて、摺動体(スプール軸)を安定して往復動させることが可能となる。
また、摺動体を2本のシャフトで支持したことにより、本体15Aに螺軸13を挿通させる部分を形成する必要がなくなり、摺動体の構成を簡略化して軽量化を図ることが可能となる。
さらに、前記ピニオンギア8は、噛合範囲Wよりも前方でリール本体1に対して複数の軸受10a,10bによって支持されているため、ピニオンギアの回転が安定するとともに、前記噛合範囲Wに大きな負荷Pが作用しても、ピニオンギア8を撓ませることが抑制され、スプール軸3aに対する摺動抵抗を軽減することが可能となる。
図5は、本発明に係る魚釣用スピニングリールの第2の実施の形態を示す図であり、図4に示した構成と同様、内部機構の要部拡大図である。なお、以下の実施形態では、第1の実施形態と同一の構成要素については、同一の参照符号を付し、その詳細な説明については省略する。
この実施形態では、上記した第1の実施形態のピニオンギア8の前端面8hから摺動体側に向けて座繰り8gを形成している。
このように座繰り8gを形成することで、ロータナット9の締結時におけるピニオンギア8の前端側の撓みによるスプール軸3aの摩擦抵抗発生を防止でき、そして、ピニオンギアの軽量化が図れると共に、摺動抵抗の軽減が図れ、スプール軸をより滑らかに摺動させることが可能となる。なお、座繰り8gの深さについては、その支持領域8f´が前記L1の範囲内であり、かつ、ロータナット9が螺合される位置よりも深くすることが好ましい。
図6及び図7は、本発明に係る魚釣用スピニングリールの第3及び第4の実施の形態を示す図であり、それぞれ図4に示した構成と同様、内部機構の要部拡大図である。
これらの実施形態に示すように、前記ピニオンギア8の前端側の内面におけるスプール軸3aの支持に関しては、図6に示すように、ピニオンギア8とスプール軸3aとの間にカラー30を介在しても良いし、図7に示すように、軸受31を介在しても良い。
図6に示すカラー30は、ピニオンギア8の前端面に所定の深さの座繰りを形成しておき、前端面側の開口から挿入して座繰りによって形成される段部8kに当て付けることで位置決めされる。また、図7に示す軸受31についても、ピニオンギア8の前端面に所定の深さの座繰りを形成しておき、前端面側の開口から挿入して座繰りによって形成される段部8k´に当て付けることで位置決めされる。
このような構成によれば、スプール軸3aの前後往復動案内を図りながら、摺動抵抗が軽減すると共に、ピニオンギア8の回転性能を向上することが可能となる。
図8は、本発明に係る魚釣用スピニングリールの第5の実施の形態を示す図であり、図4に示した構成と同様、内部機構の要部拡大図である。
この実施形態のピニオンギア8は、噛合範囲Wの前後両側に軸受10a,10bを配設することでリール本体1に回転可能に支持されている。
上記したように、噛合範囲Wでは、ハンドル回転操作時に大きな負荷Pが作用するものの、この大きな負荷が作用する両側でピニオンギア8を回転可能に支持することで、ピニオンギア8が安定して支持されるようになり、回転がスムーズになると共に、スプール軸3aに対する撓みの影響をより軽減することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。例えば、上記した実施形態では、往復動装置12は、ウォームシャフトによって前後に往復動させるようにしているが、ギアオシレート方式として構成しても良い。また、摺動体に形成される2つのガイドが係合する係合部の形状や遊度、更には摺動体の形状等については適宜設定される。
1 リール本体
2 ロータ
3 スプール
3a スプール軸
7 ドライブギア
8 ピニオンギア
10a,10b 軸受
12 オシレート機構
23a,23b シャフト(ガイド)

Claims (4)

  1. リール本体に回転可能に支持されたハンドルの回転操作によって回転駆動されるドライブギアに噛合し、先端にロータが固定されたピニオンギアと、
    前端側に釣糸が巻回されるスプールを装着し、前記ピニオンギアに挿通されるスプール軸と、
    前記スプール軸の後端側を支持し、前記ドライブギアの駆動に伴ってスプール軸を前後方向に往復駆動させるオシレート機構と、
    を有する魚釣用スピニングリールにおいて、
    前記スプール軸は、前記ピニオンギアの前端側の内面、及び、前記オシレート機構の摺動体の2箇所で支持されて、その間は前記ピニオンギアの内面及びリール本体に対して非接触状態が維持されており、
    前記摺動体は、リール本体内に配設され、スプール軸方向に沿って配設される2つのガイドによって前後方向に移動可能に支持されており、
    前記ピニオンギアは、噛合範囲よりも前方でリール本体に対して複数の軸受で支持され、噛合範囲の後方はリール本体に対して非支持であることを特徴とする魚釣用スピニングリール。
  2. 前記ピニオンギアの前端面には、軸方向に沿って座繰りが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。
  3. 前記2つのガイドの一方は、遊度を持って前記摺動体と係合していることを特徴とする請求項1又は2に記載の魚釣用スピニングリール。
  4. 前記ピニオンギアの前端側の内面における前記スプール軸の支持は、ピニオンギアとスプール軸との間に介在されるカラー又は軸受によって成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の魚釣用スピニングリール。
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