JP5049927B2 - 魚釣用リール - Google Patents

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本発明は、魚釣用リールに関する。
従来の一般的な魚釣用リールとして両軸受リールは、リ−ル本体に回転自在に支持されたスプ−ルを、リール本体の一方の側板に突出するハンドル軸に設けられたハンドルで回転操作することによって回転駆動するようになっている。
このような両軸受リールでは、スプール前方の側板間に、釣糸案内孔を有し、ハンドルの回転操作に連動して左右に往復動する釣糸案内体が設けられている。
釣糸案内体を左右に往復動させるための構造としては、ハンドル軸の他端部に回り止め嵌合した歯車を、釣糸案内体の内部に挿入される螺軸の一端部に固定した連動歯車に噛合させ、釣糸案内体に保持されて螺軸のカム溝に係合する係合ピンを介して、ハンドル軸の回転を釣糸案内体の左右往復動に変換するものが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
実公昭61−7561号公報 特開2000−23600号公報
ところで、前記した従来の魚釣用リールにおけるハンドル軸と歯車との嵌合による固定では、ハンドル軸の他端部に断面非円形状の突部を形成し、この突部が嵌合する断面非円形状の嵌合孔を歯車に形成すること等により行っていた。
このため、ハンドル軸に対して歯車の同芯度が高精度に得られ難く、ハンドル回転操作による釣糸案内体の駆動時に、異音を生じたり、円滑性が損なわれたりするおそれがあった。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、ハンドル軸に対する歯車の同芯度を高精度に得ることができ、スムーズなハンドル回転操作が可能となる魚釣用リールを提供することを課題とする。
このような課題を解決する本発明の魚釣用リールは、リール本体に回転自在に支持され、一端部にハンドルが固定されるハンドル軸と、前記ハンドル軸の他端部に取り付けられて、釣糸をスプールに平行に巻回するようにした釣糸案内体を駆動するための歯車と、を備えた魚釣用リールであって、前記ハンドル軸の他端部には、円柱状の嵌合軸部が突設されるとともに、この嵌合軸部に、前記歯車が嵌合して、前記ハンドルが装着される一端部側への移動を当接して規制する、径方向外方に突設するフランジ部が形成されており、さらに、前記ハンドル軸と前記歯車とを係止する係止手段によって、これらを一体的に回動するように回り止め係止されており、前記係止手段は、前記フランジ部または前記歯車の側面の一方に設けられた回り止め係止用の係止突部と、前記フランジ部または前記側面の他方に設けられ、前記係止突部が係止される係止受部とを備えてなり、前記歯車には、前記嵌合軸部を支持する軸受を固定するための作業用の作業孔が形成されているとともに、前記フランジ部には、前記係止手段によって前記ハンドル軸と前記歯車とが係止された状態において前記作業孔に対応する位置に、切欠部が形成されていることを特徴とする魚釣用リール。
この魚釣用リールによれば、ハンドル軸の他端部に突設された円柱状の嵌合軸部を、歯車に嵌合することで、ハンドルが装着される一端部側への移動を当接して規制する状態に、ハンドル軸の段部に歯車を取り付けることができ、係止手段によって、ハンドル軸と歯車とを一体に回動するように回り止め係止することができる。
また、フランジ部または歯車の側面の一方に設けられた回り止め係止用の係止突部を、フランジ部または歯車の側面の他方に設けられた係止受部に係止することによって、ハンドル軸と歯車とを係止することができ、これらが一体に回動するように回り止め係止することができる。
また、前記係止突部は、前記作業孔の孔縁に沿って形成されたリブであり、前記切欠部は、前記係止受部を兼ねており、前記リブを両側方から挟み込むようにして前記リブに係止可能である構成とするのがよい。
本発明によれば、ハンドル軸と歯車との取り付けが、円柱状の嵌合軸部によるものであるので、ハンドル軸に対する歯車の同芯度を高精度に得ることができる。また、同芯度を高精度に得ることができるので、ハンドル回転操作時の円滑性が保持され、スムーズなハンドル回転操作が可能となる。このことは、歯車の歯当たり音の低減に寄与し、耐久性の向上に寄与する。
また、ハンドル軸と歯車との取り付けは、円柱状の嵌合軸部を断面略円形の嵌合孔に嵌合することによって行うことができるので、組付作業が簡単かつ容易であり、従来のような断面非円形状の突部を断面非円形状の嵌合孔に嵌合するときのような、組み付け時の面倒な位置合わせ(形状合わせ)を行う必要もない。このことは、生産性の向上に寄与する。
また、係止手段によって、ハンドル軸と歯車とを一体に回動するように回り止め係止することができるので、前記のように、簡単な構造で組付作業性に優れている構成でありながらも、ハンドル軸に対する歯車の回り止め規制を確実に行うことができ、ハンドル回転操作による駆動力を釣糸案内体の駆動に良好に伝達することができる。したがって、操作フィーリングが向上する。
以下、本発明に係る魚釣用リールの一実施形態について図面を参照しながら説明する。
参照する図面において、図1は本発明の実施形態に係る魚釣用リールとしての両軸受リールの全体構成を示す断面図、図2は両軸受リールの要部を示す図であり、(a)は要部の部分拡大断面図、(b)は図2(a)におけるb−b線断面図、(c)は組み付け時の作業孔の位置を示す断面図である。
なお、以下の説明において、「前、後」「左、右」「下」は、両軸受リールを釣竿R(図1参照)に取り付けた状態を基準とする。
図1に示すように、両軸受リールのリール本体1は、側部フレームとしての左右フレーム2a,2bと、これら左右フレーム2a,2bに所定の空間をもって夫々シール材を介して装着される左右側板3a,3bと、を備えている。左右フレーム2a,2bは、複数の支柱を介して一体化されており、下方の支柱には、釣竿Rの図示しないリールシートに装着されるリール脚2cが設けられている。
左右フレーム2a,2b(左右側板3a,3b)間には、スプール軸5が軸受6a,6bを介して回転可能に支持されており、このスプール軸5には、釣糸が巻回されるスプール5aが取り付けられている。
スプール軸5は、右端部が、大径部5Aとこの大径部5Aに連続する小径部5Bとからなっており、本実施形態では、大径部5Aに軸受6bが嵌合により装着されている。また、小径部5Bには、ピニオン21の端部に係合可能な係合突部5b,5bが設けられている。
スプール5aは、ハンドル7aを回転操作することによって回転させることができるように構成されており、ハンドル7aは、右側板3bから突出したハンドル軸7の一端部に取り付けられている。
ハンドル軸7は、右フレーム2bと右側板3bとの間に、軸受7c,7dを介して回転自在に支持されているとともに、右側板3bとの間に介在された一方向クラッチ7Bによって釣糸巻取方向にのみ回転可能に構成されている。
右フレーム2bと右側板3bとの間には、ハンドル軸7に回転自在に支持されてハンドル7aの回転運動をスプール軸5側に伝達するためのドライブギャ11が設けられており、また、このドライブギャ11に係合して、スプール5aに所定のドラグ力を付与する公知のドラグ機構12が収容されている。ドラグ機構12は、魚釣時にスプール5aから釣糸が繰り出された際に、スプール5aに所定のドラグ力を付与するようになっており、ドライブギャ11に当接する複数の摩擦板12aを備えている。このようなドラグ機構12は、ハンドル軸7の一端部に配設された操作部材13を回動操作することで、ドライブギャ11に対する圧接力が調節されるようになっており、スプール5aに対するドラグ力が調節されるように構成されている。
ドライブギャ11には、クラッチ機構20の一部を構成する動力伝達部材としてのピニオン21が噛合している。このピニオン21は、ドライブギャ11の回転をスプール5a(スプール軸5)に伝達する部材であり、右フレーム2bと右側板3bに設けられた軸受6c,6dを介して回動可能に支持されている。また、スプール軸5の一端部には、右側板3bに設けた調節ツマミ3cを回転操作することで軸方向に移動する、ピニオン21内に挿通される押圧軸21aの端部が、当接している。
また、ピニオン21の他端部には、図示しない嵌合凹部が形成されており、ピニオン21が、図示しないクラッチ機構の可動部材によってスプール5a側に移動され、嵌合凹部がスプール軸5の端部に形成された係合突部5b、5bに嵌合することで駆動力の伝達許容状態(クラッチオン位置)となり、ピニオン21が図示しない可動部材によって右側板3b側に移動され、嵌合部がスプール軸5の端部の係合突部5b、5bから外れることで駆動力の伝達不可状態(クラッチオフ位置)となる。なお、ピニオン21は、その外周に形成された円周溝21bが図示しない可動部材に係合して、スプール軸5の軸方向に移動可能となっている。
なお、押圧軸21aは、調節ツマミ3cが回動操作されることでスプール軸5に対して所定の押圧力をブレーキ力として付与できるように構成されている。
操作レバー23が設けられる側と反対側となるリール本体1の前部には、レベルワインド機構50が設けられている。このレベルワインド機構50は、外周面に往復カム溝51aが設けられたトラバースカム軸51と、このトラバースカム軸51と中心軸を同じくしてこれを覆う案内筒52とが、左右フレーム2a、2b間に装着されるとともに、案内筒52に釣糸案内体53(摺動体)がスプール5aの軸方向へ移動可能に取り付けられている。
案内筒52は、左右フレーム2a、2bにそれぞれ設けられた取付孔2a、2bに両端部がそれぞれ挿入されて固定されており、他端部における内側に軸受2aが装着されるとともに、一端部近傍の内側に軸受2bが装着されている。そして、これらの軸受2a、2bによってトラバースカム軸51が回転可能に支持されている。
トラバースカム軸51の一端部には、連動歯車15が固定されており、この連動歯車15には後記する歯車30が噛合している。なお、連動歯車15は、側方から軸受2bに当接しており、抜け止め防止部材としての機能を併せ備えている。また、トラバースカム軸51の他端部には、抜け止め防止部材54が固定されている。
図2(a)に示すように、歯車30は、ハンドル軸7の他端側に回り止め係止されて固定されるようになっており、ハンドル軸7の回転駆動を連動歯車15に伝達する役割をなす。
図3(a)に示すように、ハンドル軸7の他端部には、ハンドル軸7よりも小径とされた円柱状の嵌合軸部8が突設されているとともに、つば状のフランジ部9が形成されている。ここで、フランジ部9は、嵌合軸部8に嵌合される歯車30の側面が当接して軸方向の移動を規制する段部として機能するもので、その形状は、嵌合軸部8の径方向外方に突設されて歯車30の側面に当接して規制できる形状であればよく、特に限定されない。
嵌合軸部8は、歯車30に形成された嵌合孔31に対して、周方向への回動が許容される状態の圧入を伴って挿入されるようになっており、その先端部が嵌合孔31を貫通して、図2(a)に示すように、右フレーム2bの凹部2bに装着された軸受7cに支持さるようになっている。なお、嵌合軸部8は、軸受7cに支持された状態で、凹部2bの対向面(底面)に接触せず、対向面との間に隙間を有するように、その長さが設定されている。なお、嵌合軸部8の先端部には、抜け止め防止部材8aが固定されており、軸受7cからの抜け止めが図られている。
フランジ部9は、歯車30の側面に当接可能な円形の薄板状とされている。フランジ部9には、図3に示すように、軸心を挟んだ対称位置に断面角形状の切欠部9a、9aが形成されている。本実施形態では、この切欠部9aが、ハンドル軸7と歯車30とを回り止め係止する係止手段の一方(係止受部)を構成している。
歯車30には、その中心部に、ハンドル軸7の嵌合軸部8が嵌まり込む断面略円形の嵌合孔31が形成されている。嵌合孔31は、歯車30の軸芯を中心として形成されており、その孔縁には、嵌合孔31を挟んだ対称位置に、作業孔32、32が形成されている。この作業孔32は、ねじ止め用のドライバーを挿通して作業するための孔として利用されるものである。
本実施形態では、作業孔32が、右フレーム2bの凹部2bに装着した軸受7cを固定する際の作業用の孔として利用される。具体的に、図2(a)に示すように、凹部2bの開口には、凹部2bから軸受7cが抜け落ちるのを防止するためのリング状のカバー2bがねじ止めにより取り付けられている。なお、図2(b)に示すように、カバー2bの固定用ねじ2bは、歯車30の裏側に位置している。
そこで、図2(c)に示すように、固定部材2bの固定時には、作業孔32、32を通じて固定用ねじ2bが臨まれるように歯車30を回動させる。これにより、作業孔32、32を利用してドライバーを挿入することができ、固定部材2bのねじ止めを行うことができる。
作業孔32の孔縁には、図3(a)に示すように、作業孔32に沿う一対の略平行なリブ33、33が形成されている。本実施形態では、このリブ33が、ハンドル軸7と歯車30とを回り止め係止する係止手段の他方(係止突部)を構成しており、これらのリブ33、33を両側方から挟み込むようにして、ハンドル軸7のフランジ部9に形成された切欠部9a、9aがそれぞれ係止されるようになっている。
したがって、ハンドル軸7と歯車30との取り付け時に、リブ33、33に切欠部9a、9aが係止されると、切欠部9aの内側部9bがリブ33の側部に当接した状態となり、ハンドル軸7と歯車30とが一体に回動するように回り止め係止されることとなる。
このようなハンドル軸7と歯車30との組み付けは、図3(a)に示すように、ハンドル軸7の嵌合軸部8を歯車30のリブ33が形成された側から嵌合孔31に近づけて、嵌合軸部8を嵌合孔31に挿入することによって行われる。
ここで、嵌合軸部8は、歯車30に形成された嵌合孔31に対して、周方向への回動が許容される状態の圧入を伴って挿入されるようになっているので、組み付け時には、嵌合軸部8を嵌合孔31に挿入しながら、これらを相互に周方向に回動させる等の操作を行うことができる。これにより、嵌合軸部8を嵌合孔31に挿入しながら、フランジ部9の切欠部9aを、歯車30の側面のリブ33に位置合わせするという挿入操作が可能となる。
このような挿入操作により、切欠部9aとリブ33とが対応する位置関係となったら、嵌合軸部8を嵌合孔31にさらに押し込んで、フランジ部9を歯車30の側面に当接させると同時に、切欠部9aをリブ33に係止させる。
これにより、切欠部9aとリブ33との係止によって、ハンドル軸7と歯車30とが一体に回動するように回り止め係止された状態で嵌合固定される。
以上説明した本実施形態の魚釣用リールによれば、ハンドル軸7の他端部に突設された円柱状の嵌合軸部8を、歯車30の中心部に設けられた断面略円形の嵌合孔31に嵌合することで、ハンドル軸7の他端部に歯車30を取り付けることができ、切欠部9aとリブ33とからなる係止手段によって、ハンドル軸7と歯車30とを一体に回動するように回り止め係止することができる。
そして、ハンドル軸7と歯車30との取り付けが、円柱状の嵌合軸部8によるものであるので、ハンドル軸7に対する歯車30の同芯度を高精度に得ることができる。また、同芯度を高精度に得ることができるので、ハンドル7aの回転操作時の円滑性が保持され、スムーズなハンドル7aの回転操作が可能となる。このことは、歯車30の歯当たり音の低減に寄与し、耐久性の向上に寄与する。
また、ハンドル軸7と歯車30との取り付けは、円柱状の嵌合軸部8を断面略円形の嵌合孔31に嵌合することによって行うことができるので、組付作業が簡単かつ容易であり、従来のような断面非円形状の突部を断面非円形状の嵌合孔に嵌合するときのような、組み付け時の面倒な位置合わせ(形状合わせ)を行う必要もない。このことは、生産性の向上に寄与する。
また、切欠部9aとリブ33とからなる係止手段によって、ハンドル軸7と歯車30とを一体に回動するように回り止め係止することができるので、前記のように、簡単な構造で組付作業性に優れている構成でありながらも、ハンドル軸7に対する歯車30の回り止め規制を確実に行うことができ、ハンドル7aの回転操作による駆動力を釣糸案内体53の駆動に良好に伝達することができる。したがって、操作フィーリングが向上する。
また、フランジ部9に設けられた係合部9aと歯車30に設けられたリブ33に係止することによって、ハンドル軸7と歯車30とを係止することができるので、係止構造が簡単である。
また、円柱状の嵌合軸部8と、断面略円形の嵌合孔31とを嵌合する際に、切欠部9aとリブ33とによる係止を同時に行うことも可能となるので、組付性が向上し、生産性の向上にも寄与する。
図4は係止手段の変形例を示す図であり、(a)は要部の拡大断面図、(b)は図4(a)におけるb1−b1線断面図である。
これらの図に示すように、この変形例では、フランジ部9’に断面略円形の孔部9cを設け、歯車30’に、前記孔部9cに嵌まり込む断面略円形の突起34を設けてある。
この変形例では、フランジ部9’の孔部9cが、ハンドル軸7と歯車30’とを回り止め係止する係止手段の一方(係止受部)を構成し、歯車30’の突起34が、ハンドル軸7と歯車30’とを回り止め係止する係止手段の他方(係止突部)を構成している。したがって、これらの孔部9cと突起34とを組み付け時に係止させることにより、ハンドル軸7と歯車30’とが一体に回動するように回り止め係止された魚釣用リールが得られる。
なお、この変形例では、フランジ部9’に孔部9cを形成し、歯車30’に突起34を形成したが、これに限られることはなく、フランジ部9’に突起34を形成し、歯車30’に孔部9cを形成してもよい。また、フランジ部9’に孔部9cと突起34との両方を形成し、歯車30’にこれらに対応する突起34と孔部9cとを設けてもよい。
また、図4(b)に二点鎖線で示すように、フランジ部9’の周縁部に、例えば、断面略半円状の孔部(切欠)9c’を形成し、歯車30’に、前記孔部9c’に係止される突起34’を形成してもよい。
このように、フランジ部9’の周縁部において、孔部9c’と突起34’との係止が行われるように構成することで、予め想定された所定の駆動力以上の駆動力がハンドル軸7を介して入力された際に、突起34’が可撓する等して、孔部9c’から突起34’が外れるようにしてもよい。
このような構成とすることによって、レベルワインド機構50の連動歯車15に対して、歯車30’から過大な駆動力が作用するのを好適に回避することができるようになり、連動歯車15の歯部の削れや、歯部の破損等を未然に阻止することができる。
また、図4(b)に一点鎖線で示すように、作業孔32’および切欠部9a’を形成して、前記実施形態と同様に、これらをねじ止め用の孔として利用してもよい。
図5に本発明の魚釣用リールとしての両軸受リールの変形例を示す。この変形例では、スプール軸5’が右側板3b側へ延設されており、スプール軸5’にカラー22を介してピニオン21が支持されるように構成されている点が前記実施形態のものと異なっている。
この例においては、スプール軸5’が右側板3b側へ延設されているので、ドライブギャ11を介してピニオン21’に伝達される駆動力は、スプール軸5’に対して作用することとなる。このため、このような構成において、従来のように、ハンドル軸7に対する歯車30の同芯度が高精度に得られない場合には、ハンドル軸7の回転により生じるおそれのある異音や振動等がスプール軸5’に略直接的に作用することとなり、操作フィーリンが損なわれるおそれがある。
これに対して、この変形例では、ハンドル軸7と歯車30との取り付けが、円柱状の嵌合軸部8と、断面略円形の嵌合孔31とによるものであるので、ハンドル軸7に対する歯車30の同芯度を高精度に得ることができ、ハンドル軸7の回転により生じるおそれのある異音や振動等が好適に低減されて、ハンドル軸7の駆動力がスプール軸5’に伝達される。したがって、操作フィーリングが向上するという利点が得られる。
前記実施形態では、嵌合軸部8と歯車30との係止手段(切欠部9aとリブ33との係止や、孔部9cと突起34等との係止)を一対(二組)設けたが、これに限られることはなく、一組設けるようにしてもよいし、三組以上設けるようにしてもよい。
また、前記実施形態では、フランジ部9、9’を設けて、これに、係止受部である切欠部9aや孔部9cを設けたが、これに限られることはなく、ハンドル軸7と嵌合軸部8との段差を形成する部分(歯車30との当接部)に係止受部や係止突部を設けてもよい。
本発明の一実施形態に係る魚釣用リールとしての両軸受リールの全体構成を示す断面図である。 両軸受リールの要部を示す図であり、(a)は要部の部分拡大断面図、(b)は図2(a)におけるb−b線断面図、(c)は組み付け時の作業孔の位置を示す断面図である。 (a)(b)はハンドル軸と歯車との組み付けを示す説明図である。 係止手段の変形例を示す図であり、(a)は要部の拡大断面図、(b)は図4(a)におけるb1−b1線断面図である。 本発明の魚釣用リールとしての両軸受リールの変形例を示す断面図である。
符号の説明
1 リール本体
5 スプール軸
5a スプール
7 ハンドル軸
7a ハンドル
8 嵌合軸部
9 フランジ部
9a 切欠部(係止手段)
9c 孔部
15 連動歯車
30 歯車
31 嵌合孔
32 作業孔
33 リブ(係止手段)
34 突起
50 レベルワインド機構
53 釣糸案内体
R 釣竿

Claims (2)

  1. リール本体に回転自在に支持され、一端部にハンドルが固定されるハンドル軸と、
    前記ハンドル軸の他端部に取り付けられて、釣糸をスプールに平行に巻回するようにした釣糸案内体を駆動するための歯車と、を備えた魚釣用リールであって、
    前記ハンドル軸の他端部には、円柱状の嵌合軸部が突設されるとともに、この嵌合軸部に、前記歯車が嵌合して、前記ハンドルが装着される一端部側への移動を当接して規制する、径方向外方に突設するフランジ部が形成されており、
    さらに、前記ハンドル軸と前記歯車とを係止する係止手段によって、これらを一体的に回動するように回り止め係止されており、
    前記係止手段は、前記フランジ部または前記歯車の側面の一方に設けられた回り止め係止用の係止突部と、前記フランジ部または前記側面の他方に設けられ、前記係止突部が係止される係止受部とを備えてなり、
    前記歯車には、前記嵌合軸部を支持する軸受を固定するための作業用の作業孔が形成されているとともに、前記フランジ部には、前記係止手段によって前記ハンドル軸と前記歯車とが係止された状態において前記作業孔に対応する位置に、切欠部が形成されていることを特徴とする魚釣用リール。
  2. 前記係止突部は、前記作業孔の孔縁に沿って形成されたリブであり、
    前記切欠部は、前記係止受部を兼ねており、前記リブを両側方から挟み込むようにして前記リブに係止可能であることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
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