JP6438870B2 - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

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本発明は、魚釣用スピニングリールに関するものである。
一般的に、魚釣用スピニングリールは、スプール軸を介してリール本体にスプールを支持させ、リール本体に支持したハンドルを通じてリール本体内の巻き取り駆動機構を駆動することによって、スプールに釣糸を巻回する構成とされている。
スプール軸には、ドラグ機構をなす制動部材が嵌合されており、その前方となるスプール軸の先端部には、ドラグノブが回動可能に取り付けられている。ドラグノブを回動操作すると、ドラグノブの回動方向に対応して制動部材に対する押圧力が加減され、これによりドラグ制動力が調整されるように構成されている(特許文献1参照)。
従来、ドラグノブの構造として特許文献1に開示されたものが知られている。特許文献1のドラグノブは、円盤状の操作部本体と、操作部本体に取り付けられ制動部材に当接する押圧部と、を備えている。操作部本体には操作用のツマミ部が一体に形成されている。操作部本体の内側には、スプール軸の先端部に螺合されるナット部材が支持されている。ナット部材と押圧部との間には、制動部材に対する押圧力を発生させるスプリングが縮設されている。操作部本体と押圧部とは連結部を介して連結されている。
また、ドラグノブの指掛け部を操作部本体と別体に設けたものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2のドラグノブでは、合成樹脂製の操作部本体と、操作部本体の前面に固定された金属製の円板状のカバー部と、カバー部の前面に固定された金属製の指掛け部と、を備えている。
特許文献2によれば、指掛け部が別体であるので、指掛け部が操作部本体に一体に形成されたものに比べてツマミ部の形状、材質、表面処理等の仕様変更を行ってドラグノブの意匠性を高めることができる。
また、ドラグノブの意匠上の変化を求めるために、ツマミ部を合成樹脂製の指掛け部とリング状部とから構成したものも知られている(例えば、特許文献3参照)。
ツマミ部は、ねじにより操作部本体に固定される。リング状部は、操作部本体の外周縁部に配置される。
特開2001−275533号公報 特開2009−148173号公報 特開2008−125409号公報
特許文献2のドラグノブでは、円板状のカバー部に指掛け部が取り付けられる構造であり、カバー部と指掛け部との境界部分がドラグノブの外周縁部に露出している。このため、境界部分に釣糸が引っ掛かる可能性があり、魚釣操作性が損なわれるおそれがあった。
この点、特許文献3のドラグノブでは、ツマミ部が合成樹脂であり、指掛け部とリング状部とが一体に形成されているので、特許文献2のような境界部分がドラグノブの外周縁部に露出することがない。
しかしながら、特許文献3のドラグノブでは、成形時の反り等によってリング状部が操作部本体の外周縁部から浮く可能性があり、そのような場合には意匠性が損なわれてしまう。このような反りの発生を防止するためには、成形精度を高める必要があり、製品コストが上昇する要因となっている。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、操作部本体の外周縁部に沿うリング状部が設けられたドラグノブを有する魚釣用スピニングリールにおいて、リング状部を操作部本体の外周縁部に保持することができ、意匠性を高めることができる魚釣用スピニングリールを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために本発明の魚釣用スピニングリールは、リール本体にスプール軸を介して支持されるスプールと、前記スプールの内側に収容され、制動部材を有するドラグ機構と、前記スプール軸に螺合され、前記制動部材を押圧するドラグノブと、を備えた魚釣用スピニングリールであって、前記ドラグノブは、前記制動部材を押圧する押圧部と、前記押圧部に取り付けられる操作部本体と、前記操作部本体と別体に設けられ、前記操作部本体に取り付けられるツマミ部と、を備え、前記ツマミ部は、前記操作部本体の前面に配置され、前記操作部本体の径方向に延びる指掛け部と、前記指掛け部の両端部に一体に形成され、前記操作部本体の前面側から前記操作部本体の外周縁部に沿って前記操作部本体の前面側に露出するように取り付けられるリング状部と、を備え、前記指掛け部の両端部には、前記操作部本体に固定される固定部が設けられており、前記リング状部には、前記操作部本体の外周縁部に向けて突出する突部が設けられているとともに、前記突部に対向する前記操作部本体の外周縁部には、前記突部が係合する係合部が設けられていることを特徴とする。
この魚釣用スピニングリールでは、簡素な構成でツマミ部を操作部本体に組み付けることができる。例えば、組付時においては、操作部本体の前面側からツマミ部を近づけて、指掛け部の固定部を操作部本体に固定し、リング状部の突部を操作部本体の外周縁部の係合部に係合させるだけで、操作部本体にツマミ部を組み付けることができる。したがって、ドラグノブの組立作業性に優れる。
そして、突部が係合部に引っ掛かるので、操作部本体の外周縁部に沿う状態にリング状部を位置決めすることができる。
また、前記係合部に隣接している前記操作部本体の外周縁部とこれに対向している前記リング状部の内周縁部との間に、周縁凹部が形成されているのがよい。この場合には、リング状部を弾性変形可能に構成することで、組付時に、突部に隣接している部分を周縁凹部を利用して弾性変形させることができる。したがって、係合部に突部を容易に係合させることができる。
また、操作部本体の外周縁部とリング状部の内周縁部とが、操作部本体の前面側から組み合わされるインロー構造とされ、突部が、操作部本体の外周縁部を前側から後側へ乗り越えて後側から係合部に係合するのがよい。インロー構造とすることで、ツマミ部を操作部本体に容易かつ確実に位置決めして組み付けることができる。また、突部は、操作部本体の外周縁部を前側から後側へ乗り越えて後側から係合部に係合するので、係合後は突部がリング状部の前方への移動を防止するストッパとして機能することとなる。これにより、操作部本体に対するリング状部の浮き上がりを好適に防止することができる。
本発明によれば、指掛け部の固定部を操作部本体に固定し、リング状部の突部を操作部本体の周縁部の係合部に係合させるだけで、操作部本体にツマミ部を組み付けることができるので、ドラグノブの組立作業性に優れる魚釣用スピニングリールが得られる。
また、突部を係合部に係合させることで操作部本体の外周縁部に沿う状態にリング状部を位置決め保持することができるので、操作部本体の外周縁部からリング状部が浮き上がるのを防止でき、意匠性を高めることができる。
また、リング状部の断面が比較的細い形状である場合にも、突部を係合部に係合させることによって、操作部本体の周縁部に沿う状態にリング状部を位置決め保持することが可能となる。したがって意匠性をより高めることができる。また、操作部本体の外周縁部とリング状部の内周縁部との間に釣糸が挟み込まれる等の不具合が生じることも未然に防止できる。
また、操作部本体の外周縁部とリング状部の内周縁部との間に形成される周縁凹部を利用して、係合部に突部を容易に係合させることができるので、ドラグノブの組立作業性に優れる。
また、操作部本体の外周縁部とリング状部の内周縁部とがインロー構造とされていることにより、ツマミ部を操作部本体に容易かつ確実に位置決めして組み付けることができるので、ドラグノブの組立作業性に優れる。
また、係合後は、突部がリング状部の前方への移動を防止するストッパとして機能し、操作部本体に対するリング状部の浮き上がりを好適に防止することができるので、意匠性を高めることができる。
本発明の一実施形態に係る魚釣用スピニングリールの全体構成を示す図である。 スプールおよびドラグノブの構造を示す拡大断面図である。 スプールから取り外したドラグノブの分解斜視図である。 ドラグノブを示す図であり、(a)は前面図、(b)は側面図、(c)は後面図、(d)は下面図である。 ドラグノブを示す図であり、(a)は図4(a)のA−A線断面図、(b)は図4(a)のB−B線断面図、(c)は突部と係合部との係合を示す拡大断面図である。 (a)は図4(a)のB−B線に沿う断面図、(b)は図4(a)のC−C線断面図、(c)は周縁凹部を示す部分拡大前面図である。 操作部本体を示す図であり、(a)は前面図、(b)は側面図、(c)は後面図、(d)は下面図である。 ツマミ部を示す図であり、(a)は前面図、(b)は側面図、(c)は後面図、(d)は下面図、(e)は図8(a)のE−E断面図である。 (a)〜(f)は作用説明図であり、(a)(c)(e)は断面図、(b)は(a)に対応する前面図、(d)は(c)に対応する前面図、(f)は(e)に対応する前面図である。 ツマミ部の組付状態を示す図であり、(a)はリング状部が操作部本体の外周縁部から浮いている状態を示す斜視図、(b)リング状部が操作部本体の外周縁部に沿って位置決め保持された状態を示す斜視図である。
以下、本発明に係る魚釣用スピニングリールの実施形態について図面を参照して説明する。各実施形態において、同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお、以下の説明において、「前後」「上下」を言うときは、図1に示した方向を基準とし、「左右」を言うときは、図3に示す方向を基準とする。
図1に示すように、主として、魚釣用スピニングリールは、図示しない釣竿に装着するための脚部1Aが形成されたリール本体1(例えば、金属材料で形成される)と、リール本体1の前方に回転可能に設けられたロータ4と、このロータ4の回転運動と同期して前後方向移動可能に設けられたスプール5とを有して構成される。
リール本体1には、図示しない軸受を介してハンドル軸2が回転可能に支持されている。ハンドル軸2の図示しない突出端部には、巻き取り操作されるハンドル7が取り付けられている。ハンドル軸2には、図示しない軸筒が回り止め固定されている。この軸筒には、ロータ4を巻き取り駆動するための内歯が形成されたドライブギヤ6が一体的に形成されている。このドライブギヤ6は、ハンドル軸2と直交する方向に延出するとともに内部に軸方向に延出する空洞部を有する駆動軸筒8のピニオンギヤ8aに噛合している。
駆動軸筒8は、図示しない軸受を介してリール本体1に回転可能に支持されている。また、駆動軸筒8はスプール5側に向けて延出しており、その先端部にロータ4が取り付けられている。
ロータ4の内側において、駆動軸筒8の周囲には、図示しない一方向クラッチが取り付けられている。一方向クラッチは、ハンドル7(ロータ4)の釣糸放出方向への逆回転を防止する公知の逆転防止機構(ストッパ)を構成している。一方向クラッチは、リール本体1の下部に設けられた切換部材1aに連動しており、切換部材1aを回動操作することで、一方向クラッチが作動状態と非作動状態とに切り換えられるように構成されている。この場合、切換部材1aを作動状態に切り換えることで、ハンドル7(ロータ4)の逆転方向の回転(釣糸放出方向の回転)が防止される。
駆動軸筒8の空洞部には、摺動可能なクリアランスを有してスプール軸9が挿通支持されている。スプール軸9の後端には、スプール5(スプール軸9)を前後往復動させるための公知のスプール往復動装置3が係合している。
このような構成を有する魚釣用スピニングリールにおいて、ハンドル7により巻き取り操作を行うと、ロータ4が巻き取り駆動機構を介して回転駆動するとともに、スプール5がスプール往復動装置3を介して前後往復動する。これにより、釣糸は、ロータ4の釣糸案内部4aを介してスプール5の巻回胴部5aに均等に巻回される。
スプール5は、図2に示すように、釣糸が巻回される巻回胴部5aと、前方鍔部5bと、後方円筒部(スカート部とも称される)5cと、を備えており、円筒形状を呈している。巻回胴部5aの内側には、スプール軸9に向けて張り出す筒状の支持部52が一体に形成されている。巻回胴部5aの内側において、支持部52の前方には、ドラグ機構53を構成する各種部材が配置されている。前方鍔部5bの内側には、ドラグノブ10の操作部本体20を収容するスペースが形成されている。
スプール5は、保持部材51を介してスプール軸9に取り付けられている。スプール軸9は保持部材51が外嵌される大径部9aと、大径部9aの先端側に連続する小径部9bと、を備えている。小径部9bには雄ねじが形成されている。この雄ねじには、ドラグノブ10のナット部材14が螺合している。小径部9bの前端には、小径部9bよりもさらに小径とされた円柱状の先端部9cが連続して形成されている。
保持部材51は、大径部9aに挿通された係止ピン51cによりスプール軸9の大径部9aに回り止め固定されている。保持部材51は、筒状を呈しており、筒部51aと、筒部51aの後端に連続するフランジ部51bと、を備えている。
筒部51aの外周面は、直線部と曲線部とを有する断面略小判形状(不図示)に形成されている。筒部51aは、ドラグ機構53を構成している固定制動板53aと、回転制動板53bと、ライニング材53cと、ラチェットリング54と、ドラグノブ10の押圧部11の底部11aと、に嵌挿されている。固定制動板53a、回転制動板53b、ライニング材53cおよびラチェットリング54は、特許請求の範囲における「制動部材」に相当する。
筒部51aの後部の外周面には、前後2つの軸受51dが装着されている。前側の軸受51dは、係止ピン51cの軸方向延長上に位置している。2つの軸受51dは、スプール5の支持部52の内側に位置して支持部52を支持している。スプール5は、2つの軸受51dを介して保持部材51の軸周りに回転自在に支持される。
フランジ部51bには、クリック爪ばね51fを支持する環状壁部51eが取り付けられている。クリック爪ばね51fの端部は、スプール5の内面に形成された歯部52fに係合している。
ドラグ機構53の固定制動板53aは、保持部材51の非円形の外周(断面小判形状)に対して周り止め嵌合されている。回転制動板53bは、外周部がスプール5の内面の所定位置に回り止め嵌合されている。固定制動板53aおよび回転制動板53bはそれぞれ2枚以上設けてもよい。固定制動板53aおよび回転制動板53bの摩擦係合面には、計3枚のライニング材53cが配置されている。
ラチェットリング54は、クリック機構を構成している。ラチェットリング54は、皿状を呈しており、挟持部54aと環状壁部54bとを一体的に備えている。挟持部54aは、ドラグノブ10の押圧部11の底部11aと前側のライニング材53cとの間に配設される。
環状壁部54bは、挟持部54aの縁部から前方へ向けて延在し、ドラグノブ10の押圧部11の周壁部11bの外側に配設される。環状壁部54bの内周面には、クリック係合子13の突出部が係合する多数の凹凸歯54c(図3参照)が並設されている。このため、クリック係合子13の突出部に対して相対的に凹凸歯54cの係合位置が移動する際にクリック音が発生する。ラチェットリング54の前方には、抜け止め部材55が係止されている。
ドラグノブ10は、スプール軸9の小径部9bの先端部に螺合されて取り付けられている。ドラグノブ10は、ラチェットリング54、固定制動板53aおよび回転制動板53bを押圧する押圧部11と、押圧部11の押圧力を調整するための操作部本体20と、操作部本体20に取り付けられるツマミ部30と、操作部本体20に収容されるナット部材14と、圧縮コイルばね15と、を備えている。押圧部11、操作部本体20およびツマミ部30は、樹脂材料、例えばABSによって形成されている。また、ナット部材14および圧縮コイルばね15は、金属材料によって形成されている。
押圧部11は、図3に示すように、有底円筒状を呈しており、底部11aと、底部11aに連続して前方に延出する周壁部11bとを備えている。押圧部11の内側には、図2に示すように、圧縮コイルばね15およびクリック係合子13が収容されている。底部11aの後面は、図2に示すように、ラチェットリング54の挟持部54aの前面に当接している。底部11aには、図3に示すように、底孔11cが形成されている。底孔11cには、スプール軸9の小径部9bおよび保持部材51の筒部51aの先端部が挿通される。底部11aは、圧縮コイルばね15の付勢力によってラチェットリング54、固定制動板53aおよび回転制動板53bを押圧している。
周壁部11bには、図3に示すように、挿通孔12a,12bが形成されている。挿通孔12aには、クリック係合子13の先端部13aが挿通されて保持される。挿通孔12bには、クリック係合子13の後端部13bが挿通されて係止される。これらの挿通孔12a,12bには、掛止孔12c,12cが連続して形成されている。掛止孔12c,12cには、操作部本体20に形成されたフック部23,23(図2、図7(b)(d)参照)が掛止される。
操作部本体20は、押圧部11の前部に取り付けられる部材であり、図7(a)〜(d)に示すように、円板状の基部21と、図7(b)〜(d)に示すように、基部21の後面に一体に形成された筒状部22と、を備えている。
基部21には、図4各図、図5(a)(b)に示すように、ツマミ部30が取り付けられる。基部21の径方向の中央部には、図7(a)(b)(d)に示すように、前方へ向けて突出する有底筒状の支持部26が一体に形成されている(図5(a)(b)参照)。支持部26は、図7(b)(d)に示すように、先端部へ向かうに従って外径がテーパー状に縮径している。
支持部26の先端部には、図5(b)、図7(b)に示すように、径方向に延在する溝部26aが形成されている。溝部26aは、図5(a)に示すように、ツマミ部30の指掛け部31の中央部31a、および中央部31aに連続するツマミ部30のアーチ状部31hの端部を支持している。
支持部26の内側には、図5(a)(b)に示すように、後方に開口する挿入穴20aが形成されている。挿入穴20aには、図2に示すように、スプール軸9の先端部9cが挿入されている。挿入穴20aの縁部は、図7(c)に示すように、放射状リブ21fで補強されている。
図7(a)に示すように、基部21の前面の周縁部分、および周縁部分に連続して支持部26を挟んだ径方向両側部分には、基部21の前面よりも後方へ一段凹んだ装着面21eが形成されている(図5(a)(b)、図7(b)(d)参照)。装着面21eには、ツマミ部30の対向する部分が当接する(図5(a)(b)参照)。支持部26を挟んだ径方向両側の装着面21e,21eには、固定孔21a,21aが形成されている。固定孔21aは、基部21を軸方向に貫通して基部21の後面側に開口している(図7(c)参照)。
基部21の上下の外周面において、上下の外面20cは、図7(a)(c)に示すように、これに連続する左右の外面20bよりも幾分小径に形成されている。つまり、上下の外面20cは、左右の外面20bよりも径方向内側にオフセットしている。上下の外面20cには、図5(b)(c)、図7(d)に示すように、係合部25が凹設されている。係合部25は、図5(c)に示すように、断面を形成する第一面25aおよび第二面25bを備えている。第一面25aは、径方向に延在しており、第二面25bは、第一面25aに連続して軸方向に延在している。第一面25aと第二面25bとは直角に形成されている。係合部25には、ツマミ部30の突部35が係合している。
なお、基部21の後面の周縁部には、図2に示すように、ゴム製のシール部材29が取り付けられている。
押圧部本体20の筒状部22は、図2に示すように、押圧部11の内側に挿入されて押圧部11に連結される部位である。筒状部22は、図7(b)(c)に示すように、スリット22h,22hを境にして上下半割状に分割されており、その各外周面には、フック部23,23が形成されている。フック部23,23は、押圧部11の掛止孔12c,12cに対応して設けられており、掛止孔12c,12cに掛止されている。この掛止によって押圧部11に押圧部本体20が連結されている。
筒状部22の内面22aは、図4(c)、図7(c)に示すように、後面視で正六角形の非円形に形成されている。筒状部22には、後面に開口する複数の肉抜き部22cが形成されている。
筒状部22のスリット22h,22hには、固定孔21a,21aが開口している。固定孔21aの開口縁22kは面取りされている。また、スリット22hの両縁部には、スリット22hに沿うリブ22jが形成されている(図4(b)、図7(b)(d)参照)。リブ22jには、押圧部11の周壁部11bの前端部に形成された係合凹部12e(図3参照)の縁部が係合するようになっており、リブ22jは、押圧部11に筒状部22を取り付ける際の位置決め部材として機能している。
ナット部材14は、図2に示すように、筒状部22の内側に軸方向摺動可能に収容されている。ナット部材14は、図3に示すように、板状部14aと、板状部14aの後面から後方に延出する雌ねじ部14cとを備えている。板状部14aの外形は、筒状部22の内面22aに回り止め係止される正六角形状とされている。雌ねじ部14cは、図2に示すように、スプール軸9の小径部9bに螺合されている。雌ねじ穴は、板状部14aを貫通している。板状部14aの後面14bと押圧部11の底部11aの前面11dとの間には、圧縮コイルばね15が介設されている。
ツマミ部30は、図8各図に示すように、指掛け部31と、指掛け部31に一体に形成されたリング状部32と、を備えている。指掛け部31は、中央部31aを中心として径方向両側に延在するアーチ状部31h,31hと、アーチ状部31h,31hの径方向両端部の後面に形成された当接面31m,31m(図8(a)(c)参照)と、当接面31m,31mから後方に向けて突設された円筒固定部(固定部、図8(c)参照)31b,31bと、を備えている。
中央部31aは、図8(a)に示すように、前面視で略円形状を呈している。中央部31aは、図4(a)に示すように、操作部本体20の支持部26の溝部26a内に挿入され、図5(a)(b)に示すように、支持部26に対して支持される。
アーチ状部31hは、図8(a)に示すように、前面視で中央部31a側から端部側に向かうに従って略テーパ状に拡幅している。アーチ状部31hにおける中央部31a側の近傍部分(細幅部分)は、操作部本体20の支持部26の溝部26aに支持されている。
アーチ状部31hは、延在方向に沿う長溝31jを備えている。また、アーチ状部31hは、図8(c)に示すように、後面に開口する肉抜き部31gを備えている。肉抜き部31gは円筒固定部31bを径方向に挟んで両側に形成されている。
当接面31mは、操作部本体20の支持部26の側方の装着面21eに対向しており、図5(a)に示すように、装着面21eに当接している。円筒固定部31bは、操作部本体20の基部21の固定孔21aに対応して形成されており、固定孔21aを貫通して基部21の後面に先端部が突出している。円筒固定部31bの先端部は、固定孔21aの開口縁部に熱溶着される(不図示)。この熱溶着により、操作部本体20にツマミ部30が強固に固定される。
リング状部32は、図8(a)に示すように、前面視で円形であり、指掛け部31の両端部に連結されている。リング状部32は、断面形状が比較的細く形成されており(図5(b)参照)、後記する組付時に、ドラグノブ10の軸方向に弾性変形可能となっている。リング状部32は、図4(a)(c)に示すように、操作部本体20の上下の外面20cおよび左右の外面20bに沿って配置される。リング状部32の内周部には、図6(a)に示すように、小径の第一内周面32aと、第一内周面32aに連続して第一内周面32aに直角に形成された環状の段差面32bと、段差面32bに連続して段差面32bに直角に形成された大径の第二内周面32cと、が形成されている。段差面32bは、指掛け部31の当接面31m(図8(c)参照)と面一に形成されている。
本実施形態では、図6(a)に示すように、操作部本体20の外周縁部に対するリング状部32の組み付け構造が、操作部本体20の前面側から組み付けられる(組み合わされる)インロー構造とされている。つまり、操作部本体20に対してツマミ部30がガタツキなく組み付けられるようになっている。
リング状部32の周方向の中間部分(途中部分)となる上部および下部には、図8(a)(c)(e)に示すように、突部35,35が形成されている(図3参照)。突部35は、操作部本体20の係合部25に対向配置されており、係合部25に対して係合可能である。具体的に、突部35は、図5(c)に示すように、リング状部32の内周面32aから径方向内側に突出形成されており、その先端部35aが係合部25の第一面25aと第二面25bとの隅部25cに係合するように構成されている。突部35の後面35cは、先端部35aに向けて先細りとなるように傾斜している。
なお、突部35は、先端部35aが隅部25cに係合するものに限られることはなく、少なくとも突部35の前端面35bが係合部25の第一面25aに当接するように構成されていればよい。
基部21の小径の外面20cは、図6(c)に示すように、係合部25の周方向に隣接する周縁凹部Sを形成している。周縁凹部Sは、図6(b)に示すように、これに対向しているリング状部32の第二内周面32cとの間に、空間部を形成している。周縁凹部Sは、基部21の外面20cにリング状部32を組み付ける際に、リング状部32の弾性変形を許容するスペースとして機能する。つまり、周縁凹部Sが形成されていない場合に比べて、リング状部32が弾性変形し易くなり、係合部25に対する突部35の係合操作が行い易くなっている。
次に、ドラグノブ10の操作部本体20にツマミ部30を組み付ける際の手順について説明する。
はじめに、図9(a)(b)に示すように、操作部本体20の前面側からツマミ部30を近づける。そして操作部本体20の固定孔21a(図7(a)参照)にツマミ部30の円筒固定部31b(図8(d)参照)を挿入しつつ、基部21の支持部26の側方の装着面21e,21e(図7(a)参照)に向けて指掛け部31を前面側から押し付け、指掛け部31の当接面31m,31m(図8(c)参照)を装着面21e,21e(図7(a)参照)に当接させる。
このとき、指掛け部31を押し付け操作することで、図9(c)(d)に示すように、リング状部32の径方向の中間部分(突部35およびその両側部分)が径方向外側に弾性変形し、突部35が基部21の外周面21gに乗り上げる状態となる(図9(c)参照)。そして、押し付け操作を続けることで、突部35(先端部35a)が基部21の外周面21g上を係合部25に向けて移動し、係合部25へ突部35が移動したところでリング状部32が弾性復帰する。
これによって、図9(e)(f)に示すように、係合部25に対して突部35が係合する。係合した状態では、図5(c)に示すように、基部21の外周面21gにリング状部32の第一内周面32aが当接し、係合部25の隅部25cに突部35の先端部35aが係合する。また、係合部25の第一面25aには、突部35の前端面35bが当接している。つまり、インロー構造によるツマミ部30の組付方向とは反対方向となる後方側から、第一面25aに対して突部35の前端面35bが当接して組み付けられる状態となる。
このような組み付けによって、図10(a)に示すような、操作部本体20の基部21の外周縁部に対するリング状部32の浮き上がり現象を生じることなく、図10(b)に示す状態、すなわち、操作部本体20の基部21の外周縁部に沿う状態に、ツマミ部30のリング状部32を配置することができる。
なお、円筒固定部31b(図4(b)(c)参照)の先端部を固定孔21aの開口縁部に熱溶着して、操作部本体20にツマミ部30を固定することで、操作部本体20に対するツマミ部30の組み付けが完了する。
以上説明した本実施形態の魚釣用スピニングリールによれば、リング状部32の突部35を操作部本体20の係合部25に係合させ、ツマミ部30の指掛け部31の円筒固定部31bを操作部本体20に熱溶着するだけで、操作部本体20にツマミ部30を組み付けることができるので、組付作業性に優れる。
また、突部35を係合部25に係合させることで操作部本体20の外周縁部に沿う状態にリング状部32を位置決め保持することができるので、操作部本体20の外周縁部からリング状部32が浮き上がる現象を好適に防止でき、意匠性を高めることができる。
また、リング状部32の断面が比較的細い形状である場合にも、突部35を係合部25に係合させることによって、操作部本体20の外周縁部に沿う状態にリング状部32を位置決め保持することが可能となる。したがって意匠性をより高めることができる。また、リング状部32がしっかりと位置決めされるので、操作部本体20の外周縁部とリング状部32の内周縁部との間に釣糸が挟み込まれる等の不具合が生じることも未然に防止できる。
また、操作部本体20の外周縁部とリング状部32の内周縁部との間に形成される周縁凹部Sを利用してリング状部32を弾性変形させ、突部35を係合部25に容易に係合させることができるので、ドラグノブ10の組立作業性に優れる。
また、操作部本体20の外周縁部とリング状部32の内周縁部とがインロー構造とされていることにより、ツマミ部30を操作部本体20に容易かつ確実に位置決めして組み付けることができるので、ドラグノブ10の組立作業性に優れる。
また、突部35は、基部21の外周縁部を前側から後側に乗り越えて係合部25に係合し、係合後は、突部35がリング状部32の前方への移動を防止するストッパとして機能する。これにより、操作部本体20に対するリング状部32の浮き上がりを好適に防止することができるので、意匠性を高めることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。
例えば、ツマミ部30の固定部として、熱溶着により円筒固定部31bが操作部本体20に固定(係止)されるものを示したが、これに限られるものではなく、ねじ等による螺合を用いて固定されるものであってもよいし、フック構造等を用いて抜け止め不能に固定されるものであってもよい。
また、突部35は、リング状部32の上下部分に設けたものを示したが、これに限られることはなく、他の箇所に設けたり、設置箇所を増やしてもよい。突部35の数を増やすことで、リング状部32の位置ずれをより好適に防止できる。
また、係合部25は、操作部本体20の外周縁部に凹設されたものを示したが、これに限られることはなく、突部35の受け面となる平らな面(第一面25a)を単に備えるものであってもよい。
また、基部21の外周面21gとリング状部32の第一内周面32aとが当接する構造(図5(c)参照)としたが、これに限られることはなく、これらが隙間をもって対向するように構成してもよい。また、周縁凹部Sをさらに小径とすることによって、周縁凹部Sにより形成される空間部が操作部本体20の前面側に露出(リング状部32の内周縁部に沿ってリング状部32の内側に露出)するように構成してもよい。
1 リール本体
5 スプール
9 スプール軸
10 ドラグノブ
11 押圧部
15 圧縮コイルばね(ばね)
20 操作部本体
25 係合部
30 ツマミ部
31 指掛け部
31b 円筒係止部(係止部)
32 リング状部
35 突部
S 周縁凹部

Claims (3)

  1. リール本体にスプール軸を介して支持されるスプールと、
    前記スプールの内側に収容され、制動部材を有するドラグ機構と、
    前記スプール軸に螺合され、前記制動部材を押圧するドラグノブと、を備えた魚釣用スピニングリールであって、
    前記ドラグノブは、
    前記制動部材を押圧する押圧部と、
    前記押圧部に取り付けられる操作部本体と、
    前記操作部本体と別体に設けられ、前記操作部本体に取り付けられるツマミ部と、を備え、
    前記ツマミ部は、
    前記操作部本体の前面に配置され、前記操作部本体の径方向に延びる指掛け部と、
    前記指掛け部の両端部に一体に形成され、前記操作部本体の前面側から前記操作部本体の外周縁部に沿って前記操作部本体の前面側に露出するように取り付けられるリング状部と、を備え、
    前記指掛け部の両端部には、前記操作部本体に固定される固定部が設けられており、
    前記リング状部には、前記操作部本体の外周縁部に向けて突出する突部が設けられているとともに、前記突部に対向する前記操作部本体の外周縁部には、前記突部が係合する係合部が設けられていることを特徴とする魚釣用スピニングリール。
  2. 前記係合部に隣接している前記操作部本体の外周縁部には、前記リング状部の径方向の弾性変形を許容する周縁凹部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。
  3. 前記操作部本体の外周縁部と前記リング状部の内周縁部とが、前記操作部本体の前面側から組み合わされるインロー構造とされており、
    前記突部は、前記操作部本体の外周縁部を前側から後側へ乗り越えて後側から前記係合部に係合することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の魚釣用スピニングリール。
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