JP4319116B2 - 魚釣用スピニングリ−ル - Google Patents
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また、スプ−ル軸に対してスプ−ルを着脱可能かつ回転不能状態に保持する構成は公知であり、前記スプ−ル軸に対してスプ−ルを回り止め固定する手段として、スプ−ルに形成された軸筒部に係合部を設け、スプ−ル軸に固定された回り止めピンに前記係合部を係合させる構成は一般的に用いられている。
前記回り止めピンはスプ−ル軸に圧入によって固定されているのが一般的であるが、ピンをスプ−ル軸に圧入固定すると、リ−ルを分解する際、特にロ−タを取り外す際にスプ−ル軸を取り外す必要があり、ロ−タを外すだけでメンテナンスが可能な場合でもリ−ル本体を分解する必要があり非常に煩わしい。
前記不具合を解消するべく、特許文献1や2に見られるように、前記回り止めピンをスプ−ル軸に対して着脱可能に取付固定するべく、スプ−ル軸へ取付後にOリングやリテ−ナ−等で脱落防止した構成は公知である。
前記スプ−ルの軸筒部後端近傍の内周径は、前記スプ−ル軸と係合をスム−ズにする為、スプ−ル軸の外径より若干大きく形成されており、そのため、前記軸筒部後端近傍に形成される係合部とスプ−ル軸との間には所定の隙間が形成される。
ところが、前記隙間が形成されると、前記回り止めピンにおける前記隙間に位置する部分に周方向の壁が無くなり、スプ−ルにラジアル方向の荷重が加わると回り止めピンが変形する不具合が生じる。
特に特許文献1や2の如く、回り止めピンにOリングの係合する溝を加工等で形成すると、前記溝部分の径が細くなり回り止めピンの変形による不具合が更に生じ易くなるため、対策が望まれている。
回り止めピン5には鍔部5aが形成されている。
スプ−ル4の軸筒部4aの後端には軸方向と交差する回り止めピン5の外径が挿入可能な切欠き状の係合部4bが設けられている。
軸筒部4aの中心にはスプ−ル軸3の太径部3aが嵌合される透孔4cと、先端の凹部4dと、後側に太径部3aより太径の透孔4eが夫々形成されている。
透孔4e内にはコイルバネ18とカラ−部材6が挿入されている。
カラ−部材6はナイロン、ポリアセタ−ル(POM)、ポリエチレンテレフタレ−ト(PET)、ポリプチレンテレフタレ−ト(PBT)、ポリカ−ボネイト(PC)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等の合成樹脂及びウレタン系エラストマ−、オレフィン系エラストマ−(TPO)等のゴム系材料の如く、弾性を有する材料で筒部6aに中心孔6bが形成されると共に回り止めピン5が挿通される軸方向と交差する透孔6cと切欠き6dと鍔部5aが嵌まるスペ−ス6eが形成されている。
切欠き6dの幅は回り止めピン5の外径や透孔6cの内径より狭く形成されている。
図示しない回転軸筒の中を挿通されたスプ−ル軸3の先端にスプ−ル4の軸筒部4aが着脱可能に嵌合されている。
ロ−タ2は図示しない筒部で図示しない回転軸筒に取り付けられ、大径の筒部2aと大径の筒部2aの基部の外周から前方に向けて突出された一対の支持腕2b、2cとで形成されている。
一対のベ−ル支持腕2b、2cに夫々一方のベ−ル支持部材11と他方のベ−ル支持部材12が取り付けられて釣糸巻取状態と放出状態に反転自在に軸承されている。
一方のベ−ル支持部材11にはロ−ラからなる釣糸案内部13の取付部14が取り付けられている。
他方のベ−ル支持部材12と釣糸案内部13の取付部14の間にベ−ル15が取り付けられている。
スプ−ル軸3の先側は太径部3aと、太径部3aの前側に設けられた小径部である周溝3bと、傾斜面3cで構成された台形部3dとが形成されている。
スプ−ル軸3の太径部3aに軸方向と交差する透孔3eが形成され、透孔3eに回り止めピン5が挿入されて、スプ−ル軸3外周にスプ−ル4の軸筒部4aが嵌合されている。
回り止めピン5には鍔部5aが形成されている。
軸筒部4aの中心にはスプ−ル軸3の太径部3aが嵌合される透孔4cと、先端の凹部4dと、後側に太径部3aより太径の透孔4eが夫々形成されている。
スプ−ル4の外形は図示しない釣糸が巻回される釣糸巻回胴部4fと、前側の鍔部4gと、後側の大径の筒部4hとで形成されている。
スプ−ル4の前部にはカバ−17が取り付けられている。
カバ−17より内側の前部に凹部4iが、凹部4iの内周にネジ部4jと浅い2段の凹部4k、4mと、凹部4mより小径の凹部4nが形成されている。
透孔4e内にはコイルバネ18とカラ−部材6が挿入されている。
切欠き6dの幅は回り止めピン5の外径や透孔6cの内径より狭く形成されている。
その後回り止めピン5が透孔3eに挿入され、カラ−部材6が回り止めピン5に押し付けられて切欠き6dから透孔6cの中に回り止めピン5が嵌合される。
その後軸筒部4aの透孔4e内にコイルバネ18が挿入されて後スプ−ル軸3が挿入される。
コイルバネ18は省略してもよい。
凹部4m内には発条からなる係合部材8が周方向に遊動可能に挿入されている。
前記キャップ7の筒孔7d内には押しボタンからなる押圧操作部材9が前後に進退自在に嵌合されている。
係合部材8は2本の平行の折曲部と円周部がクリップ状に一体に形成されている。
係合部材8と押圧操作部材9でスプ−ル4の着脱装置が構成されている。
押圧操作部材9は外周筒部9aが筒孔7d内に嵌合され、筒部9aに係合部9bが突出形成されて係止部7eに係合されている。
押圧操作部材9の後部には円筒部9cが突出形成され、円筒部9cの上下に傾斜面9d、9dで尖頭部9eが形成されている。
尖頭部9eの先端は前記係合部材8の2本の平行の折曲部の間隔より狭く形成されている。
スプ−ル4がスプ−ル軸3から外される時は、押圧操作部材9が押し込まれて尖頭部9eの前側の傾斜面9d、9dで係合部材8が押し広げられて離脱可能になる。
回り止めピン5の位置決めをカラ−部材6が兼用することで、ピンに抜け止め部材組み付け用の溝加工や圧入固定部の加工が不要となる。
カラ−部材6の着脱で容易に回り止めピン5をスプ−ル軸3から取り外すことが可能となる。
カラ−部材6を回り止めピン5又はスプ−ル軸3に対して弾性係止することで、スプ−ル4取り外し時にカラ−部材6の脱落を防ぐことができる。
回り止めピン5の位置決めをカラ−部材6が兼用することで、回り止めピンに抜け止め部材組み付け用の溝加工や圧入固定部の加工が不要となり、加工費が低減されると同時に、カラ−部材6の着脱で容易に回り止めピン5をスプ−ル軸3から取り外すことが可能となり、分解が容易となる。
カラ−部材6を回り止めピン5又はスプ−ル軸3に対して弾性係止することで、スプ−ル4取り外し時にカラ−部材6の脱落することを防ぐと同時に分解時に特殊な工具が不要となるので、メンテナンス作業が容易となる。
他の構成は前記第1実施例と略同一である。
鈎部6h、6hは軸筒部4aの両側から突出した回り止めピン5の両端に係止され回り止めピン5の軸方向移動を規制することで抜け止め支持している。
他の構成は前記第1実施例と略同一である。
3 スプ−ル軸
4 スプ−ル
4a 軸筒部
4b 係合部
5 回り止めピン
6 カラ−部材
Claims (1)
- リール本体に支持されたスプール軸と、前記スプール軸に支持される軸筒部を有し、前記スプール軸に対して着脱可能なスプールを備え、前記スプール軸に回り止めピンを取付けると共に、前記軸筒部の後方側端部近傍に前記回り止めピンと係合する係合部を設け、前記回り止めピンと前記係合部とが係合することで前記スプール軸に対して前記スプールを回転不能に支持した魚釣用スピニングリールにおいて、前記スプールの軸筒部の後側に前記スプール軸より太径の透孔を形成し、前記スプール軸が挿通する中心孔と前記回り止めピンが嵌合される切欠き及び透孔と前記回り止めピンに形成した鍔部が嵌まるスペースとを形成した筒部から形成されるカラー部材とを備え、該カラー部材を前記軸筒部の透孔とスプール軸との間に配置して前記回り止めピンを前記切欠から透孔の中に嵌合し、該回り止めピンの鍔部を前記カラー部材に形成したスペースに嵌めて前記係合部近傍の軸筒部とスプール軸との間に形成される隙間を閉塞することにより、前記スプール軸に対する回り止めピンの位置決めとピンの変形の抑止を可能としたことを特徴とする魚釣用スピニングリ−ル。
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