JP6291336B2 - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

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Description

本発明は、魚釣用スピニングリールに関するものである。
一般的に、魚釣用スピニングリールは、リール本体の前方に回転可能に設けられたロータと、このロータの回転運動と同期して前後方向移動可能に設けられ、ロータを介して釣糸が巻回されるスプールとを有して構成される。
スプールは、ボールベアリング等の軸受および筒状の保持部材を介してスプール軸に回転自在に装着されている。
スプール軸に対する保持部材の固定方法としては、例えば特許文献1に記載された魚釣用スピニングリールが知られている。
特許文献1では、保持部材の胴部に貫通するねじ孔が形成され、このねじ孔に対応する雌ねじがスプール軸に形成されている。そして、六角穴付きのイモねじを保持部材のねじ孔を通じてスプール軸の雌ねじにねじ込むことで、保持部材がスプール軸に軸方向移動不能および軸周りに回り止めされて固定される。
特開2011−147396号公報
前記特許文献1の魚釣用スピニングリールでは、保持部材およびスプール軸にねじ加工が必要で製造コストが高くなるという課題があった。
また、保持部材の周りにスプールが配置される構造上、スプール軸の軸直方向にイモねじを配置するための広いスペースを確保することが難しかった。このため、スプール軸に対するイモねじのかかりが少なくなってイモねじが緩むおそれもあった。このようなイモねじの緩みが生じると、保持部材がガタつくおそれがあり、また、スプール軸からスプールを取り外した際に、保持部材も一緒に外れて紛失するおそれもある。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、安価に製造できるとともに、保持部材をガタつきなく脱落不能に確実に固定することができる魚釣用スピニングリールを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために本発明の魚釣用スピニングリールは、リール本体と、前記リール本体に進退動可能に設けられたスプール軸と、前記スプール軸に挿通された保持部材と、前記保持部材に支持され、前記スプール軸に対して回転自在に装着されるスプールと、前記保持部材を前記スプール軸に係止する係止部と、前記スプール軸に螺合され、前記保持部材を前記係止部側へ押圧する締付部材と、を備え、前記保持部材は、前記係止部により前記スプール軸に係止される基部と、前記基部から延在して前記スプール軸を囲繞する筒部と、を備えており、前記締付部材は、螺合により前記筒部内に進入して前記基部を押圧し、前記保持部材を軸方向に締め付け可能であることを特徴とする。
この魚釣用スピニングリールによれば、スプール軸に締付部材を螺合して締め付けると、締付部材が保持部材に当接し、保持部材を係止部側へ押圧する。
また、この魚釣用スピニングリールによれば、保持部材の筒部内に締付部材を進入させて筒部内にて締付部材を締め付けることができる。
また、本発明は、「前記締付部材は、前記スプール軸の先端部に螺合されることで前記保持部材を前記係止部側へ押圧する」ことを特徴とする。
この魚釣用スピニングリールによれば、スプール軸の先端部に締付部材を螺合して締め付けると、締付部材が保持部材に当接し、保持部材を係止部側へ押圧する。
本発明によれば、スプール軸に締付部材を螺合して締め付けると、締付部材が保持部材に当接し、保持部材を係止部側へ押圧するので、保持部材が係止部と締付部材との間にしっかりと挟持される。これによって、保持部材をスプール軸にガタつきなく確実に固定することができる。
また、保持部材が係止部と締付部材との間にしっかりと挟持されるので、スプール軸から保持部材が脱落するのを好適に防止することができる。
また、締付部材の締め付けによって保持部材を固定することができるので、従来のようにイモねじで締め付ける場合のように、煩雑なねじ加工を施す必要がなく、安価に製造できる。
また、保持部材の筒部内に締付部材を進入させて筒部内にて締付部材を締め付けることができるので、締付部材が外部に露出することがなく、締付部材が緩み難い。したがって、長期間に渡って保持部材をガタつきなく固定することができる。
また、スプール軸の先端部に締付部材を螺合して締め付けることで、締付部材が保持部材に当接し、保持部材を係止部側へ押圧する構成では、スプール軸の先端に締付部材を螺合するという簡単な構造で保持部材をスプール軸にガタつきなく固定することができる。また、保持部材内にスプール軸の先端部を配置することによって、スプール軸の軸長を短く設定することができる。したがって、軽量化、コンパクト化を図ることができる。
本発明の第1実施形態に係る魚釣用スピニングリールの全体構成を示す図である。 保持部材とスプールと固定構造を示す拡大断面図である。 (a)は締付部材の螺合前の様子を示す保持部材の断面図、(b)は締付部材の斜視図、(c)は締付部材の螺合後の様子を示す保持部材の断面図である。 本発明の第2実施形態に係る魚釣用スピニングリールの保持部材とスプールと固定構造を示す拡大断面図である。 (a)は締付部材の螺合前の様子を示す保持部材の断面図、(b)は締付部材の斜視図、(c)は締付部材の螺合後の様子を示す保持部材の断面図である。 本発明の第3実施形態に係る魚釣用スピニングリールの保持部材とスプールと固定構造を示す図であり、(a)は要部拡大断面図、(b)は軸方向から見た要部の正面図、(c)は一部を断面にして示した要部斜視図である。
以下、本発明に係る魚釣用スピニングリールの実施形態について図面を参照して説明する。実施形態において、同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお、以下の説明において、「前後」「上下」を言うときは、図1に示した方向を基準とする。
図1に示すように、魚釣用スピニングリールは、従来のものと同様に、主として、上方へ延出する脚部1cが設けられたリール本体1と、リール本体1の前方に回転可能に設けられたロータ3と、このロータ3の回転運動と同期して前後方向移動可能に設けられたスプール4とを有している。
リール本体1は、軽量化が図れる材料、例えば、アルミニウム合金、チタン合金、マグネシウム合金等の金属や、ABS樹脂、PA樹脂等の高強度樹脂や、CFRP、GFRP等の繊維強化樹脂等で剛性構造に形成されている。リール本体1には、必要に応じて、その表面に外観を向上するための装飾層が施されている。リール本体1は、一側に開口する内部空間SPが形成されるリールボディ1aと、この内部空間SPを閉じる蓋体1bとを有している。
蓋体1bは、リールボディ1aの開口端に配置された適宜の位置決め部材を介して正確に位置決めされる。蓋体1bは、3本のねじ1eを締付けることによりリールボディ1aに固定される。リールボディ1aおよび蓋体1bには、図示しない軸受部材がそれぞれ配置されており、これらの軸受部材を介してハンドル軸2aが回転可能に支持されている。ハンドル軸2aの突出端部には、ハンドル2が取り付けられている。
内部空間SP内には、ハンドル軸2aに一体的に形成されたドライブギヤ(不図示)が配置されている。ドライブギヤにより、図示しない巻取駆動機構のピニオンギヤを介してロータ3が回転駆動される。また、これに同期して、内部空間SP内に備わるスプール往復動装置が駆動され、スプール軸5が往復動する。このスプール軸5は、リールボディ1aに一体的に形成されて内部空間SP内に配置される支持部材(不図示)で案内されつつ、先端に配置したスプール4とともに前後動する。各部材は、剛性構造のリールボディ1aおよび蓋体1bにより、滑らかな動作が確保されている。
このような魚釣用スピニングリールにおいて、ハンドル2を回転操作すると、ハンドル軸2aが回転され、スプール往復動装置を介してスプール4が前後に往復動するとともに、巻取駆動機構を介してロータ3が回転駆動される。これにより、スプール4の巻回胴部4aには、釣糸案内部3aを介して、釣糸が均等に巻回される。なお、ハンドル2は、図に示す左側位置から、必要に応じて反対側に付け替えることができる。
スプール4は、図2に示すように、保持部材10を介してスプール軸5に取り付けられている。スプール軸5は、大径部5aと、大径部5aの先端側に連続する小径部5bとからなる。本実施形態では、大径部5aと小径部5bとに亘って保持部材10が取り付けられている。大径部5aの前端部には、軸直方向に貫通する透孔51が形成されている。透孔51には、保持部材10を係止するための係止ピン52が挿入される。小径部5bの外面には、雄ネジ5b1が形成されている。
保持部材10は、スプール軸5に挿通される筒状を呈しており、基部11と、筒部12とを備えている。本実施形態の保持部材10は、外周面が直線部と曲線部とを有する断面略小判形状(不図示)に形成されている。基部11は、スプール軸5の大径部5aに装着される大径内周部11aと、大径内周部11aよりも小径とされた小径内周部11bとを有している。
大径内周部11aは、スプール軸5の大径部5aに外嵌される内径を有している。大径内周部11aには、係止ピン52が挿入配置される貫通孔11cが開口形成されている。貫通孔11cは、スプール軸5の透孔51に連通している。小径内周部11bは、スプール軸の小径部5bが挿通される内径を有している。
本実施形態では、スプール軸5に保持部材10を係止するための透孔51、貫通孔11cおよび係止ピン52が、特許請求の範囲における「係止部」に相当する。この係止部によって、スプール軸5に保持部材10が軸方向移動不能および軸周りに回転不能に取り付けられている。
基部11の外面には、貫通孔11cを塞ぐようにしてリング状の軸受13が取り付けられている。軸受13は、図3(a)(c)に示すように、基部11の周溝11dに外嵌される保持リング11eによって抜け止め保持されている。軸受13は、図2に示すように、スプール4の支持部41の内側に挿入されて、支持部41を支持している。
基部11の後部には、段部を有する鍔部14が一体的に形成されている。鍔部14の後部には、クリック爪バネ14aを支持する環状壁部14bが取り付けられている。クリック爪バネ14aの端部14a1は、スプール4の中筒42の内面に形成された歯部42aに係合している。鍔部14の前部は、スペーサ15を介してスプール4の支持部41の後端部41aに当接している。
筒部12は、基部11の前部に一体的に形成されている。筒部12は、スプール軸5の小径部5bに沿って前方へ延在し、小径部5bとの間に隙間S1を形成して小径部5bの略中央部分を囲繞している。筒部12の内側には、図3(c)に示すように、基部11のテーパ状の前端面11fに当接するようにして、締付部材としてのナット20が締め付けられる。
筒部12は、図2に示すように、ドラグ装置50を構成している固定制動板53aと、回転制動板53bと、ライニング材53cと、ラチェットリング54と、ドラグ力調整部材55の押圧板56aとに嵌挿されている。
ナット20は、スプール軸5の小径部5bに螺合可能である。ナット20は、図3(b)に示すように、円筒状を呈しており、螺合によって筒部12の開口12bから筒部12の内側(隙間S1内)に進入可能である。ナット20の後端面20fは、基部11の前端面11fに対応するテーパ状に形成されている。ナット20の前部には、締付用の治具を装着するための装着穴20aが形成されている。ナット20は、治具によって締め付けられることで、保持部材10の基部11の前端面11fに当接し、保持部材10を係止部(係止ピン52)に向けて押圧する。これにより、保持部材10が軸方向に締め付けられ、係止部とナット20との間に挟持されるようにして保持部材10がスプール軸5に確実に固定される。
スプール4は、釣糸が巻回される巻回胴部4aと、巻回胴部4aの前端側に設けられた前側フランジ部4bと、後端側に設けられたスカート部4cとを有する筒状構造に形成されている。巻回胴部4aの内側には、円筒状の支持部41が一体に形成されている。支持部41の前部内側には、軸受43が装着されている。支持部41は、この軸受43および保持部材10に装着された軸受13を介して保持部材10の軸周りに回転自在に支持される。支持部41の前方には、前方に向けて開口する開口凹部44が設けられている。開口凹部44には、ドラグ装置50が配置される。
ドラグ装置50は、固定制動板53aと、回転制動板53bと、ライニング材53cと、ラチェットリング54と、ドラグ力調整部材55とを有している。固定制動板53aは、保持部材10の非円形の外周(断面小判形状)に対して周り止め嵌合されている。回転制動板53bは、外周部がスプール40の内面に回り止め嵌合されている。固定制動板53aおよび回転制動板53bはそれぞれ2枚以上設けてもよい。固定制動板53aおよび回転制動板53bの摩擦係合面には、ライニング材53cが配置されている。
保持部材10の筒部12と固定制動板53aとの間の回り止めは、固定制動板53aの中央部に形成した装着孔を、筒部12の外周面の非円形形状(断面小判形状)に対応した非円形形状(断面小判形状)に形成し、筒部12の外周面に、固定制動板53aの非円形形状の装着孔を嵌合することにより、行うことができる。
ラチェットリング54は、クリック機構を構成している。ラチェットリング54は、皿状を呈しており、挟持部54aとリング部54bとを一体的に備えている。挟持部54aは、ドラグ力調整部材55の押圧板56aとライニング材53cとの間に配設される。リング部54bは、挟持部54aの縁部から前方へ向けて延在し、ドラグ力調整部材55の外周円筒部55bの外側に配設される。リング部54bの内周面には図示しないクリック係合子の突出部が係合する多数のクリック凹凸歯54cが並設されている。このため、クリック係合子の突出部に対して相対的にクリック凹凸歯54cの係合位置が移動する際にクリック音が発生する。
ドラグ力調整部材55は、スプール軸5の小径部5bの先端部に螺合されて取り付けられる。ドラグ力調整部材55は、ラチェットリング54、固定制動板53aおよび回転制動板53bを押圧する押圧部材56と、押圧部材56の押圧力を調整するためのドラグノブ57と、スプール軸5の小径部5bの雄ネジ5b1に螺合するナット部材58と、圧縮コイルバネ(弾性部材)59と、を備えている。
押圧部材56は、保持部材10の筒部12の先端外周に配置される押圧板56aを備えている。押圧板56aとナット部材58との間には、圧縮コイルバネ59が介設されている。押圧板56aは、圧縮コイルバネ59の付勢力によってラチェットリング54、固定制動板53aおよび回転制動板53bを押圧している。
ドラグノブ57の後部には、ねじ57a,57aを介して押圧部材56の前端部が取り付けられている。なお、ドラグノブ57の外周には、スプール4の前側フランジ部4bの内周面との間の水密を図るシール部材57bが配設されている。
ナット部材58は、押圧部材56の内側に収容され、ドラグノブ57の後部に軸方向移動可能に回り止め嵌合されている。ナット部材58は、スプール軸5の小径部5bの雄ネジ5b1に螺合される雌ねじ58aと、圧縮コイルバネ59の前端を支持する凹部58bとを有している。これにより、ドラグノブ57をスプール軸5に対して締め付ける方向に回転させると、ドラグノブ57に対して回り止めされたナット部材58の雌ねじ58aがスプール軸5の小径部5bの雄ネジ5b1に螺合される。
このようなドラグ装置50において、ドラグ力調整部材55は、固定制動板53aと回転制動板53bとの摩擦結合力を調節する調節体として機能する。押圧力(ドラグ力)は押圧部材56とドラグノブ57との間に配置した圧縮コイルバネ59の付勢力で生じ、この押圧力をドラグノブ57で調節することができる。すなわち、ドラグノブ57をスプール軸5(小径部5b)に捩じ込むと、ナット部材58の雌ねじ58aに対するスプール軸5の雄ネジ5b1の捩じ込み量に応じた圧縮コイルバネ59の押圧力で、固定制動板53aおよび回転制動板53bが後端部のライニング材53cを介してスプール4の支持部41に押圧され、スプール軸5に対するスプール4の回転が規制される。
なお、前記のように、圧縮コイルバネ59の押圧力はスプール4の支持部41に作用するため、保持部材10に対してドラグ力が直接的に作用することがない。これによって、ナット20の締め付けによる保持部材10の固定状態が好適に維持されるようになっている。
以上説明した本実施形態の魚釣用スピニングリールによれば、スプール軸5(小径部5b)にナット20を螺合して締め付けると、ナット20が保持部材10の基部11の前端面11fに当接し、保持部材10を係止部側(係止ピン52側)へ押圧するので、保持部材10が係止部(係止ピン52)とナット20との間にしっかりと挟持される。これによって、保持部材10をスプール軸5にガタつきなく固定することができる。
また、保持部材10が係止部(係止ピン52)とナット20との間にしっかりと挟持されるとともに、スプール軸5の先端部側から締め付けられるナット20で保持部材10が固定されるので、スプール軸5から保持部材10が脱落するのを好適に防止することができる。
また、ナット20の締め付けによって保持部材10を固定することができるので、従来のようにイモねじで締め付ける場合のように、煩雑なねじ加工を施す必要がなく、安価に製造できる。
また、保持部材10の筒部12内にナット20を進入させて筒部12内にてナット20を締め付けることができるので、ナット20が外部に露出することがなく、ナット20が緩み難い。したがって、長期間に渡って保持部材10をガタつきなく固定することができる。
(第2実施形態)
図4を参照して第2実施形態の魚釣用スピニングリールについて説明する。本実施形態では、スプール軸5Aの先端部5eに締結部材としてのねじ60を螺合して締め付けることで、ねじ60が保持部材10Aに当接し、保持部材10Aを係止部(係止ピン52)側へ押圧するように構成されている点が異なる。
スプール軸5Aは、先端部5eがスプール4の支持部41の内側に位置しており、第1実施形態のスプール軸5に比べての全長が短く形成されている。先端部5eには、軸方向に雌ねじ部5f(図5(a)参照)が形成されている。透孔51は、先端部5eの近傍に形成されている。
保持部材10Aは、外周面が2つの直線部とこの2つの直線部を繋ぐ2つの曲線部とを有する断面略小判形状(不図示)に形成されている。基部11は、図5(a)に示すように、スプール軸5Aの先端部5eの外面に外嵌される内周部11a1を有している。基部11の外面には、貫通孔11cを塞ぐようにしてボールベアリングからなる軸受13Aが取り付けられている。
筒部12は、第1実施形態と略同様であるが、内面に雌ねじ12eが形成されている点が異なる。雌ねじ12eには、図4に示すように、ドラグ装置50Aの係合部材58Aの雄ネジ58cが螺合される。筒部12の内側には、図5(c)に示すように、基部11の平らな前端面11gに当接するようにして、締付部材としてのねじ60が締め付けられる。
ねじ60は、スプール軸5Aの雌ねじ部5fに螺合可能である。ねじ60は、図5(b)に示すように、平ねじであり、筒部12の内側に挿入可能な平板状の頭部61を有している。締め付け時に頭部61は、基部11の前端面11gに当接し、保持部材10Aを係止部(係止ピン52)に向けて押圧する。これにより、保持部材10Aが軸方向に締め付けられ、係止部とねじ60との間に挟持されるようにして保持部材10Aが固定される。
ドラグ装置50Aは、図4に示すように、保持部材10Aの筒部12に螺合されるドラグ力調整部材55Aを有している。ドラグ力調整部材55Aは、ラチェットリング54、固定制動板53aおよび回転制動板53bを押圧する押圧部材56Aと、押圧部材56Aの押圧力を調整するためのドラグノブ57Aと、筒部12の雌ねじ12eに螺合する雄ネジ58cを備えた係合部材58A(ナット部材)と、圧縮コイルバネ(弾性部材)59と、を備えている。
押圧部材56Aは、押圧板56aと、押圧板56aに連続する円筒部56bとを有している。円筒部56bには、複数の側孔56cが形成されている。
ドラグノブ57Aは、キャップ57cと、キャップ57cの後部に設けられ、複数の爪部57dを有する筒状部57eとを有している。爪部57dは、押圧部材56Aの円筒部56bの側孔56cに係合される。
係合部材58Aは、押圧部材56Aの内側に収容され、ドラグノブ57Aの後部に軸方向移動可能に回り止め嵌合されている。係合部材58Aは、保持部材10Aの筒部12の雌ねじ12eに螺合される雄ネジ58cと、圧縮コイルバネ59の前端を支持する凹部58bとを有している。これにより、ドラグノブ57Aを保持部材10Aの筒部12に対して回転させると、ドラグノブ57Aに対して回り止めされた係合部材58Aの雄ネジ58cが筒部12の雌ねじ12eに螺合される。
本実施形態の魚釣用スピニングリールによれば、スプール軸5Aの先端部5eにねじ60を螺合して締め付けることで、ねじ60(頭部61)が保持部材10A(基部11の前端面11g)に当接し、保持部材10Aを係止部(係止ピン52)側へ押圧する。したがって、保持部材10Aをスプール軸5Aにガタつきなく固定することができる。また、ねじ60はスプール軸5Aの先端部5eに螺合されて締め付けられるので、スプール軸5Aの軸長を保持部材10A内に設定することができ、軸長を短く設定することができる。これにより、軽量化、コンパクト化を図ることができる。
(第3実施形態)
図6を参照して第3実施形態の魚釣用スピニングリールについて説明する。本実施形態が前記第1,第2実施形態と異なるところは、保持部材10Bの前端部16に締結部材としてのナット20Bを螺合により当接させて、段差部分5h側(基部11に配置される回り止めおよび位置決め用の係止ピン52)へ保持部材10Bを押圧して回り止めおよび位置決めするように構成した点である。
保持部材10Bは、スプール軸5Bの大径部5B1と小径部5B2とに亘って段差部分5h周りに嵌合され、非円形の小径部5B2で回り止めされるとともに段差部分5hで位置決めされてスプール軸5Bに係止される。保持部材10Bの基部11は、スプール軸5Bの断面円形の大径部5B1に円形嵌合される。
スプール軸5Bの小径部5B2は、図6(a)(c)に示すように、断面略小判形状に形成されている。小径部5B2の外面には雄ネジ5j(図6(c)参照)が形成されている。
ナット20Bは、スプール軸5Bの小径部5B2に螺合可能である。ナット20Bは、円筒状を呈しており、治具によって締め付けられることで、保持部材10Bの前端部16に当接し、保持部材10Bを係止部を形成する段差部分5hに向けて押圧する(図6(b)(c)参照)。これにより、保持部材10Bが軸方向に締め付けられ、段差部分5hとナット20Bとの間に挟持されるようにして保持部材10Bが固定される。
なお、スプール軸5Bの小径部5B2は、断面略小判形状のものに限られることはなく、回り止め係止する非円形状であればよい。
本実施形態においても、スプール軸5Bの小径部5B2にナット20Bを螺合して締め付けると、ナット20Bが保持部材10Bに当接し、保持部材10Bを段差部分5h側へ押圧するので、保持部材10Bが段差部分5hとナット20Bとの間にしっかりと挟持される。これによって、保持部材10Bをスプール軸5Bにガタつきなく固定することができる。
また、ナット20Bが保持部材10Bの前端部16を押圧する構造であるので、第1,第2実施形態の保持部材10,10Aに比べて保持部材10Bの形状をシンプルな形状とすることができる。したがって、コストの低減を図ることができる。
なお、スプール軸5Bの非円形の小径部5B2の外周には、図示しないがドラグ装置を構成する各種制動板が回転可能および回転不能に嵌合される。保持部材10Bは、スプール軸5Bに固定されてスプール4を回転可能に支持し、スプール軸5Bの先端側の雄ネジ5jが形成される非円形の小径部5B2に各種制動板、ライニング材が嵌合され、ドラグ装置のドラグノブ内のナット部材の螺合進退でスプールの制動力が調節される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。
例えば、保持部材10,10A,10Bは、ナット20等の締結部材で係止部側へ押圧されるものであれば、種々の形状のものを採用することができる。
また、ナット20等の締結部材は、2つ重ねて用いてもよい。この場合には、よりガタつきなく保持部材10等をスプール軸5等に固定することができる。
1 リール本体
4 スプール
5,5A,5B スプール軸
5e 先端部
10,10A,10B 保持部材
11 基部
11c 貫通孔(係止部)
12 筒部
20,20B ナット(締付部材)
51 透孔(係止部)
52 係止ピン(係止部)
60 ねじ(締付部材)

Claims (2)

  1. リール本体と、
    前記リール本体に進退動可能に設けられたスプール軸と、
    前記スプール軸に挿通された保持部材と、
    前記保持部材に支持され、前記スプール軸に対して回転自在に装着されるスプールと、
    前記保持部材を前記スプール軸に係止する係止部と、
    前記スプール軸に螺合され、前記保持部材を前記係止部側へ押圧する締付部材と、を備え
    前記保持部材は、前記係止部により前記スプール軸に係止される基部と、前記基部から延在して前記スプール軸を囲繞する筒部と、を備えており、
    前記締付部材は、螺合により前記筒部内に進入して前記基部を押圧し、前記保持部材を軸方向に締め付け可能であることを特徴とする魚釣用スピニングリール。
  2. 前記締付部材は、前記スプール軸の先端部に螺合されることで前記保持部材を前記係止部側へ押圧することを特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。
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