JP6337705B2 - 可変バルブタイミング装置 - Google Patents

可変バルブタイミング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6337705B2
JP6337705B2 JP2014179208A JP2014179208A JP6337705B2 JP 6337705 B2 JP6337705 B2 JP 6337705B2 JP 2014179208 A JP2014179208 A JP 2014179208A JP 2014179208 A JP2014179208 A JP 2014179208A JP 6337705 B2 JP6337705 B2 JP 6337705B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
warm
outside air
variable valve
mode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014179208A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016053325A (ja
Inventor
昌志 荒尾
昌志 荒尾
ビンテ ソン
ビンテ ソン
バン カイ チャン
バン カイ チャン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2014179208A priority Critical patent/JP6337705B2/ja
Publication of JP2016053325A publication Critical patent/JP2016053325A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6337705B2 publication Critical patent/JP6337705B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

本発明は、車両に搭載される可変バルブタイミング装置(以下、可変バルブ装置と呼ぶことがある。)に関する。
従来から、燃費向上、排気エミッション低減および出力向上等を目的として、内燃機関の吸気バルブおよび排気バルブの少なくとも一方(以下、単に「バルブ」と略して呼ぶことがある。)の開閉タイミングを進角させたり遅角させたりする可変バルブ装置が車両に搭載されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、可変バルブ装置は、所定の回転体を油圧により回転させることで、バルブの開閉タイミングを進角または遅角させるものであり、以下の油圧制御弁、電磁式のアクチュエータおよび制御ユニットを備える。まず、油圧制御弁は、回転体に与える油圧を調節するものであり、アクチュエータは、油圧制御弁の弁体を駆動する駆動力を発生するものである。また、制御ユニットは、アクチュエータのコイルに与える電流を操作することで油圧制御弁による油圧の調節を制御する。
なお、所定の回転体とは、例えば、特許文献1に開示された「シューハウジング12(「ハウジング18」の一部)」や「ベーンロータ14」である。
ところで、作動油の温度(油温)が低い場合、作動油の粘性に起因してバルブの進角や遅角の動作が遅れてしまい、開閉タイミングが不適切になって内燃機関の燃焼が不安定になる可能性がある。そこで、内燃機関の冷却水の温度(水温)や吸入空気の温度(吸気温)に基づき油温を推定するとともに、推定した油温が所定の閾値以下のときに可変バルブ装置の動作を停止させる制御方法が公知となっている(例えば、特許文献2参照。)。
しかし、燃費向上、排気エミッション低減および出力向上等に対する要求は高まる一方であり、油温が低いときでも可変バルブ装置を動作させる要求が高い。
このため、可変バルブ装置では、作動油の粘性に対応して、低温時でも開閉タイミングを適切に進角または遅角させることができるように、油圧制御弁から回転体に至る油圧回路に関し、様々な改善策が検討されている。
そこで、アクチュエータに関しても、低温時に動作させて油圧を調節することができるようにしておく必要がある。
特に、アクチュエータ内への作動油の流入が抑制された「乾式」の可変バルブ装置では、アクチュエータ内に存在する水分が氷結して可動子の移動を妨げる可能性がある
したがって、乾式の可変バルブ装置のアクチュエータにおいて低温時の動作を確保するには、アクチュエータ内における氷結を解消することが必要となる。
なお、特許文献3には、油圧制御弁に進入した異物を切断したり、排出したりする目的で、内燃機関が始動する前にスプールを動作させる技術が開示されている。しかし、特許文献3の技術は、スプールを動作させて異物を切断したり、排出したりすることを目的としており、アクチュエータ内で氷結が発生している場合、そもそも、スプールを動作させることができない。
特開2009−024601号公報 特許第3876648号公報 特開2009−074402号公報
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、乾式の可変バルブタイミング装置において、電磁式のアクチュエータの低温時の動作を確保することにある。
本願の第1発明の可変バルブタイミング装置(可変バルブ装置)は、車両に搭載され、所定の回転体を油圧により回転させることで、バルブの開閉タイミングを進角または遅角させるものであり、以下の油圧制御弁、電磁式のアクチュエータおよび制御手段を備える。まず、油圧制御弁は、回転体に与える油圧を調節するものであり、アクチュエータは、油圧制御弁の弁体を駆動する駆動力を発生するものである。
また、制御手段は、アクチュエータのコイルに与える電流を操作することで油圧制御弁による油圧の調節を制御する。
さらに、油圧制御弁はスプール弁であり、弁体としてのスプールは、自身の軸方向に駆動されて油圧を調節し、回転体の回転軸とスプールの軸とは同軸である。また、アクチュエータは、コイルの内周側にスプールと同軸のロッドを有し、油圧制御弁の軸方向の一方側に配置され、コイルへの通電によりロッドを介してスプールを軸方向の他方側に駆動することで油圧を調節する。
そして、油圧制御弁またはアクチュエータには、油圧制御から軸方向の一方側に漏出した作動油がコイルの内周側へ流入するのを抑制する部品が組み入れられており、制御手段は、内燃機関が始動する前にコイルに電流を与えて加熱する暖機モードを有する。
これにより、内燃機関が始動する前に、コイルの発熱によってアクチュエータ内における氷結を解消することができる。このため、アクチュエータの低温時の動作を確保することができる。
なお、回転体の回転軸とスプールの軸とを同軸にすることで、油圧制御弁から回転体に至る油圧回路に関し、油路の圧損を低減することができる。そして、油路の圧損を低減した可変バルブ装置において、更に、アクチュエータで暖機モードを実行することで、可変バルブ装置の動作範囲を低温側に拡大することができる。このため、更なる燃費向上、排気エミッション低減および出力向上等を達成することができる。
本願の第2発明によれば、可変バルブ装置は、以下の回転数検出手段および温度検出手段を備える。まず、回転数検出手段は、内燃機関の回転数に相当する信号を検出し、回転数を示す信号を制御手段に出力する。また、温度検出手段は、外気温度、または、車両のいずれかの部位における温度であって外気温度に応じて変化する外気相当温度を検出し、外気温度または外気相当温度を示す信号を制御手段に出力する。
そして、制御手段は、回転数検出手段から出力される信号に基づき内燃機関の回転数がゼロであることを確認し、さらに、温度検出手段から出力される信号に基づき外気温度が所定の閾値以下であることを確認したときに、暖機モードを開始する。さらに、制御手段は、内燃機関の回転数がゼロから増加する前に、暖機モードを終了する。
これにより、暖機モードの実行が無用、または、不可能であるときに、暖機モードの実行を見合わせることで、無駄な電力の消費を防止することができる。すなわち、外気温度が高いときには暖機モードの実行が無用である。また、内燃機関の回転数がゼロではないとき(つまり、内燃機関がすでに運転状態になっているとき)には通常の進角、遅角の制御を優先するので、暖機モードの実行は不可能である。
以上により、内燃機関の回転数ゼロ、かつ、外気温度閾値以下を暖機モード実行の条件とすることで、暖機モードの実行による無駄な電力の消費を防止することができる。
本願の第3発明によれば、可変バルブ装置は、次の始動予見手段を備える。すなわち、始動予見手段は、内燃機関の始動を制御手段に予見させる信号を出力する。そして、制御手段は、始動予見手段から出力される信号に基づき内燃機関の始動を予見したときに、暖機モードを実行する。
内燃機関の始動が予見されないときも暖機モードの実行が無用である。よって、内燃機関の始動予見を暖機モード実行の条件とすることで、暖機モードの実行による無駄な電力の消費を防止することができる。
本願の第4発明によれば、制御手段は、温度検出手段から出力される信号に応じて、暖機モードの実行時にコイルに与える電流の指令値を求める。
これにより、コイルを含む電気回路の抵抗の大きさに応じて電流の指令値を求めることができるので、高い電流をコイルに与えることで急速に暖機することができ、逆に、暖機モードの実行による過剰な電力消費を防止することもできる。
本願の第5発明によれば、制御手段は、暖機モードの実行時に、コイルに与える電流の指令値をゼロから漸増する。
これにより、暖機モードの開始に伴うスプールの急激な加速を防止することができる。このため、スプールがストッパ等に衝突することで生じる衝突音を緩和することができる。
本願の第6発明によれば、可変バルブ装置は、内燃機関の停止時間をカウントする計時手段を備え、制御手段は、計時手段によるカウント値が所定の閾値を超えているときに、暖機モードを実行する。
これにより、氷結が充分に進行した状態を選択して暖機モードを実行することができる。このため、暖機モード実行の効果を高めることができる。
本願の第7発明によれば、温度検出手段は、少なくとも2つ設けられており、制御手段は、2つの温度検出手段から出力される信号に基づき、暖機モードを実行するか否かを決める。また、本願の第8発明によれば、制御手段は、2つの温度検出手段から出力される信号に基づき、2つの温度検出手段により検出された温度の差を求め、この温度の差が所定の閾値よりも小さいときに、暖機モードを実行する。
これにより、2つの温度を監視することで、氷結の程度を推定することができる。例えば、2つの温度の差を監視するとともに、温度の差が所定の閾値よりも小さくなったときに、氷結が暖機モードの実行を必要とするレベルであると推定することができる。このため、内燃機関の停止時間をカウントしなくても、氷結が充分に進行した状態を選択して暖機モードを実行することができる。
本願の第9発明によれば、可変バルブ装置は、車載バッテリの電圧を検出し、車載バッテリの電圧を示す信号を制御手段に出力するバッテリ検出手段を備える。そして、制御手段は、バッテリ検出手段から出力される信号に基づき、暖機モードを実行するか否かを決める。
これにより、車載バッテリの充電量が低いときに暖機モードを実行せずに、スタータによる内燃機関の始動を優先することができる。
本願の第10発明によれば、油圧制御弁はスプール弁であり、弁体としてのスプールは、自身の軸方向に駆動されて油圧を調節する。そして、回転体の回転軸とスプールの軸とは同軸である。
これにより、油圧制御弁から回転体に至る油圧回路に関し、油路の圧損を低減することができる。そして、油路の圧損を低減した可変バルブ装置において、更に、アクチュエータで暖機モードを実行することで、可変バルブ装置の動作範囲を低温側に拡大することができる。このため、更なる燃費向上、排気エミッション低減および出力向上等を達成することができる。
可変バルブ装置の内、調整機構、油圧制御弁およびアクチュエータの構成を示す構成図である(実施例1)。 可変バルブ装置の全体構成図である(実施例1)。 可変バルブ装置の制御手順を示すフローチャートである(実施例1)。 可変バルブ装置の動作を示すタイムチャートである(実施例1)。 印加電流の態様を示すタイムチャートである(実施例1)。 印加電流の態様を示すタイムチャートである(実施例3)。 印加電流の態様を示すタイムチャートである(実施例4)。 可変バルブ装置の全体構成図である(実施例5)。 可変バルブ装置の制御手順を示すフローチャートである(実施例5)。 可変バルブ装置の動作を示すタイムチャートである(実施例5)。 可変バルブ装置の全体構成図である(実施例6)。 可変バルブ装置の制御手順を示すフローチャートである(実施例6)。 可変バルブ装置の動作を示すタイムチャートである(実施例6)。 可変バルブ装置の全体構成図である(実施例7)。 可変バルブ装置の制御手順を示すフローチャートである(実施例7)。 可変バルブ装置の動作を示すタイムチャートである(実施例7)。 可変バルブ装置の内、調整機構、油圧制御弁およびアクチュエータの構成を示す構成図である(変形例)。 可変バルブ装置の内、調整機構、油圧制御弁およびアクチュエータの構成を示す構成図である(参考例)。 可変バルブ装置の全体構成図である(変形例)。 可変バルブ装置の制御手順を示すフローチャートである(変形例)。 可変バルブ装置の動作を示すタイムチャートである(変形例)。
実施形態の可変バルブ装置を、以下の実施例に基づき説明する。なお、実施例は具体的な一例を開示するものであり、本発明が実施例に限定されないことは言うまでもない。
〔実施例1の構成〕
実施例1の可変バルブ装置1の構成を、図面を用いて説明する。
可変バルブ装置1は、燃費向上、排気エミッション低減および出力向上等を目的として、内燃機関のバルブの開閉タイミングを進角させたり遅角させたりするものであり、以下の調整機構2、油圧制御弁3、電磁式のアクチュエータ4、制御手段5、始動予見手段6、回転数検出手段7および温度検出手段8等を備える。
調整機構2は、クランクシャフトの回転に対してカムシャフト10の回転を進角させたり遅角させたりすることでバルブの開閉タイミングを進角させたり遅角させたりするものであり、カムシャフト10と同軸に設けられて油圧により回転する回転体(ハウジング11やベーンロータ12等)を有する。
油圧制御弁3は、ハウジング11やベーンロータ12に与える油圧を調節するものである。また、油圧制御弁3はスプール弁であり、弁体としてのスプール13は、アクチュエータ4が発生する駆動力により自身の軸方向に駆動されて油圧を調節する。また、ハウジング11やベーンロータ12の回転軸とスプール13の軸とは同軸である。
アクチュエータ4は、スプール13を駆動する駆動力を発生するものであり、通電により磁束を発生するコイル15、コイル15の内周側で磁束を通す固定コア16および可動コア17、駆動力の出力軸としてのロッド18等を有する。また、アクチュエータ4は、調整機構2や油圧制御弁3と同軸に配置され、ロッド18はスプール13の一端に、直接、当接して駆動力をスプール13に伝える。
なお、本願の実施例1〜7の調整機構2、油圧制御弁3およびアクチュエータ4は、それぞれ、特願2013−080442(以下、「第1の先願」と呼ぶ。)の第1実施形態に記載の「バルブタイミング調整装置2」、「油圧制御弁3」および「電磁アクチュエータ1」と同一構成である。
また、実施例1のカムシャフト10、ハウジング11、ベーンロータ12、スプール13、コイル15、固定コア16、可動コア17およびロッド18は、それぞれ第1の先願の第1実施形態における「カムシャフト5」、「ハウジング70」、「ベーンロータ79」、「スプール90」、「コイル10」、「固定コア20」、「可動コア30」および「ロッド40」と同一構成である。
よって、調整機構2、油圧制御弁3およびアクチュエータ4の詳細ならびに周辺の構造は、第1の先願の第1実施形態に記載のとおりであり、詳細説明を省略する。
さらに、第1の先願の第1実施形態の記載によれば、アクチュエータ4内への作動油の流入は抑制されているよって、実施例1の可変バルブ装置1は式であり、低温時には氷結によって可動コア17等の移動が妨げられる可能性がある。
制御手段5は、例えば、内燃機関の動作を制御する電子制御ユニット(ECU:以下、制御手段5をECU5と呼ぶ。)である。また、ECU5は、制御機能や演算機能を有するCPU、ROMやRAM等の記憶装置、各種センサ等から出力された信号の入力を受ける入力装置、および、各種機器を通電制御等するための信号を出力する出力装置等を有する周知構造である。
そして、ECU5は、各種センサ等から出力された信号に基づき、コイル15に与える電流を操作することで油圧制御弁3による油圧の調節を制御する。
また、ECU5は、低温時の動作を確保するため、内燃機関が始動する前にコイル15に電流を与えて加熱する暖機モードを有する。
なお、ECU5に信号を出力する各種センサ等とは、以下に説明する始動予見手段6、回転数検出手段7および温度検出手段8等である。
始動予見手段6は、内燃機関の始動をECU5に予見させる信号を出力するものであり、例えば、キーレスエントリーのドアロック解除スイッチやドアスイッチ等を始動予見手段6として採用することができる。
回転数検出手段7は、内燃機関の回転数に相当する信号を検出し、回転数を示す信号をECU5に出力するものであり、例えば、クランク角センサやカム角センサを回転数検出手段7として採用することができる。
温度検出手段8は、外気温度、または、車両のいずれかの部位における温度であって外気温度に応じて変化する外気相当温度を検出し、外気温度または外気相当温度を示す信号をECU5に出力する。すなわち、温度検出手段8は、例えば、外気温度(以下、外気温と呼ぶ。)を検出するとともに、外気温を示す信号を出力する外気温センサである。また、外気相当温度として、例えば、内燃機関の冷却水の温度(以下、水温と呼ぶ。)、作動油の温度(以下、油温と呼ぶ。)、または、内燃機関に吸入される吸入空気の温度(以下、吸気温と呼ぶ。)等を挙げることができる。したがって、外気相当温度を検出する場合、温度検出手段8には、水温センサ、油温センサまたは吸気温センサ等を採用してもよい。
以下、ECU5による暖機モードの実行について説明する。
ECU5は、始動予見手段6から出力される信号に基づき内燃機関の始動を予見し、回転数検出手段7から出力される信号に基づき内燃機関の回転数がゼロであることを確認し、さらに、温度検出手段8から出力される信号に基づき外気温が所定の閾値以下であることを確認したときに、暖機モードを開始する。さらに、ECU5は、内燃機関の回転数がゼロから増加する前に、暖機モードを終了する。
次に、暖機モードを実行するためのフローを図3のフローチャート、および、図4のタイムチャートに基づき説明する。なお、以下の説明では、始動予見手段6をドアスイッチとする。
図3のフローチャートによれば、まず、ステップS1で、内燃機関の始動が予見されるか否かを判断する。この判断は、始動予見手段6から出力される信号に基づき行われる。すなわち、ECU5でドアスイッチONの入力を受けた場合、内燃機関の始動が予見されたものとみなし(YES)、ステップS2に進み、ドアスイッチONの入力を受けなかって場合(ドアスイッチがOFFを維持していた場合)、内燃機関の始動が予見されないものとみなし(NO)、フローを終了する。
次に、ステップS2で、内燃機関が停止しているか否かを判断する。この判断は、回転数検出手段7から出力される信号に基づき行われる。すなわち、回転数検出手段7からECU5に入力される信号に基づき、内燃機関の回転数がゼロであると見なされた場合、内燃機関が停止しているものとみなし(YES)、ステップS3に進む。また、内燃機関の回転数がゼロではないと見なされた場合、内燃機関が停止していないものとみなし(NO)、フローを終了する。
さらに、ステップS3で、外気温が所定の閾値以下であるか否かを判断する。この判断は、温度検出手段8から出力される信号に基づき行われる。すなわち、温度検出手段8からECU5に入力される信号に基づき、外気温が所定の閾値以下であると見なされた場合(YES)、ステップS4に進んで暖機モードを実行する。また、外気温が所定の閾値よりも大きいと見なされた場合(NO)、フローを終了する。
そして、図4のタイムチャートによれば、時間t0において乗員のドア開の操作によりドアスイッチがONになる。このとき、内燃機関の回転数はゼロであり、かつ、外気温も所定の閾値以下であるため、直ちに暖機モードが実行される。
その後、時間t1に暖機モードが終了し、さらに、時間t2にスタータ20により内燃機関が始動されて回転数がゼロから増加する。
なお、暖機モードの終了には様々な態様を考えることができる。例えば、暖機モードの実行時間を予め規定しておくとともに、規定した時間に達したときに暖機モードを終了してもよい。また、イグニッションスイッチがONしたときに暖機モードを終了してもよい。
なお、実施例1では、暖機モードにおいてコイル15に与える電流(以下、印加電流と呼ぶことがある。)は、内燃機関運転中の通常の進角または遅角の制御に使用される数値よりも大きい一定値に制御される(図5参照。)。また、例えば、電流センサを設けて印加電流を検出するとともにECU5にフィードバックし、ECU5にて、電流センサによる検出値と指令値とを略一致させるように制御してもよい。
〔実施例1の作用効果〕
実施例1の可変バルブ装置1は式であり、ECU5は、内燃機関が始動する前にコイル15に電流を与えて加熱する暖機モードを有する。
これにより、内燃機関が始動する前に、コイル15の発熱によってアクチュエータ4内における氷結を解消することができる。このため、アクチュエータ4において可動コア17等の移動が氷結によって妨げられなくなるので、アクチュエータ4の低温時の動作を確保することができる。
また、ECU5は、始動予見手段6から出力される信号に基づき内燃機関の始動を予見し、回転数検出手段7から出力される信号に基づき内燃機関の回転数がゼロであることを確認し、さらに、温度検出手段8から出力される信号に基づき外気温が所定の閾値以下であることを確認したときに、暖機モードを開始する。さらに、ECU5は、内燃機関の回転数がゼロから増加する前に、暖機モードを終了する。
これにより、暖機モードの実行が無用、または、不可能であるときに、暖機モードの実行を見合わせることで、無駄な電力の消費を防止することができる。すなわち、内燃機関の始動が予見されないときや、外気温が高いときには暖機モードの実行が無用である。また、内燃機関の回転数がゼロではないとき(つまり、内燃機関がすでに運転状態になっているとき)には通常の進角、遅角の制御を優先するので、暖機モードの実行は不可能である。
以上により、内燃機関の始動予見、外気温閾値以下、かつ、内燃機関の回転数ゼロを暖機モード実行の条件とすることで、暖機モードの実行による無駄な電力の消費を防止することができる。
さらに、油圧制御弁3はスプール弁であり、弁体としてのスプール13は、自身の軸方向に駆動されて油圧を調節する。そして、回転体(ハウジング11やベーンロータ12)の回転軸とスプール13の軸とは同軸である。
これにより、油圧制御弁3から回転体に至る油圧回路に関し、油路の圧損を低減することができる。そして、油路の圧損を低減した可変バルブ装置1において、更に、アクチュエータ4で暖機モードを実行することで、可変バルブ装置1の動作範囲を低温側に拡大することができる。このため、更なる燃費向上、排気エミッション低減および出力向上等を達成することができる。
〔実施例2〕
実施例2の可変バルブ装置1によれば、ECU5は、温度検出手段8から出力される信号に応じて印加電流の指令値を求める。
これにより、コイル15を含む電気回路の抵抗の大きさに応じて印加電流の指令値を求めることができるので、高い電流をコイル15に与えることで急速に暖機することができ、逆に、暖機モードの実行による過剰な電力消費を防止することもできる。
〔実施例3〕
実施例3の可変バルブ装置1によれば、ECU5は、印加電流の指令値をゼロから漸増する(図6参照。)。
これにより、暖機モードの開始に伴うスプール13の急激な加速を防止することができる。このため、スプール13がストッパ等に衝突することで生じる衝突音を緩和することができる。なお、本実施例のストッパ等はスリーブ22に設けられている。
〔実施例4〕
実施例4の可変バルブ装置1によれば、ECU5は、複数の矩形波をなすように印加電流を複数回に分けてコイル15に与える(図7参照。)。
〔実施例5〕
実施例5の可変バルブ装置1は、内燃機関の停止時間をカウントする計時手段24を備え、ECU5は、計時手段24によるカウント値が所定の閾値を超えているときに、暖機モードを実行する。また、計時手段24には、例えば、ECU5内に設けられた計時装置を利用することができる(図8参照。)。
以下、実施例5において暖機モードを実行するためのフローを図9のフローチャート、および、図10のタイムチャートに基づき説明する。なお、図9のフローチャートにおける各ステップの内、ステップS11、S13、S14はそれぞれ実施例1のステップS1、S3、S4と同一であり、説明を省略する。
また、ステップS12では、内燃機関が所定時間以上停止しているか否かを判断する。この判断は、回転数検出手段7から出力される信号および計時手段24によるカウント値に基づき行われる。すなわち、回転数検出手段7からECU5に入力される信号に基づき、内燃機関の回転数がゼロであると見なされ、かつ、計時手段24によるカウント値が所定の閾値を超えている場合、内燃機関が所定時間以上停止しているものとみなし(YES)、ステップS13に進む。また、内燃機関の回転数がゼロではないと見なされた場合、または、カウント値が所定の閾値を超えていない場合、内燃機関が所定時間以上停止していないものとみなし(NO)、フローを終了する。
そして、図10のタイムチャートによれば、時間t0において乗員のドア開の操作によりドアスイッチがONになる。このとき、内燃機関は所定時間以上停止しており、かつ、外気温も所定の閾値以下であるため、直ちに暖機モードが実行される。
その後、時間t1に暖機モードが終了し、さらに、時間t2にスタータ20により内燃機関が始動されて回転数がゼロから増加する。
以上により、実施例5の可変バルブ装置1によれば、内燃機関の停止時間が長くて氷結が充分に進行した状態を選択して暖機モードを実行することができる。このため、暖機モード実行の効果を高めることができる。
〔実施例6〕
実施例6の可変バルブ装置1によれば、温度検出手段8は、少なくとも2つ設けられている(図11参照:以下、実施例6では2つの温度検出手段8を温度検出手段8A、8Bとして説明する。)。そして、ECU5は、温度検出手段8A、8Bから出力される信号に基づき、暖機モードを実行するか否かを決める。
すなわち、ECU5は、温度検出手段8A、8Bから出力される信号に基づき、温度検出手段8A、8Bにより検出された温度の差を求め、この温度の差が所定の閾値よりも小さいときに、暖機モードを実行する。つまり、温度の差を監視するとともに、温度の差が所定の閾値よりも小さくなったときに、氷結が暖機モードの実行を必要とするレベルであると推定し、暖機モードを実行する。
なお、温度検出手段8A、8Bの組合せとして、外気温センサと水温センサとの組合せ、外気温センサと油温センサとの組合せ、または、水温センサと油温センサとの組合せ等を例示することができる(以下、実施例6では温度検出手段8A、8Bをそれぞれ外気温センサ、水温センサとして説明する。)。
以下、実施例6において暖機モードを実行するためのフローを図12のフローチャート、および、図13のタイムチャートに基づき説明する。なお、図12のフローチャートにおける各ステップの内、ステップS21、S22、S25はそれぞれ実施例1のステップS1、S2、S4と同一であり、説明を省略する。
まず、ステップS23では、外気温が所定の閾値以下であるか否かを判断する。この判断は、温度検出手段8A(外気温センサ)から出力される信号に基づき行われる。すなわち、温度検出手段8AからECU5に入力される信号に基づき、外気温が所定の閾値以下であると見なされた場合(YES)、ステップS24に進み、外気温が所定の閾値よりも大きいと見なされた場合(NO)、フローを終了する。
次に、ステップS24では、温度検出手段8A、8Bにより検出された温度差が所定の閾値以下であるか否かを判断する。この判断は、温度検出手段8A(外気温センサ)および温度検出手段8B(水温センサ)から出力される信号に基づき行われる。すなわち、温度検出手段8A、8BからECU5に入力される信号に基づき水温と外気温との温度差を求め、この温度差が所定の閾値以下であると見なされた場合(YES)、ステップS25に進み、温度差が所定の閾値よりも大きいと見なされた場合(NO)、フローを終了する。
そして、図13のタイムチャートによれば、時間t0において乗員のドア開の操作によりドアスイッチがONになる。このとき、内燃機関の回転数はゼロであり、外気温も所定の閾値以下であり、さらに、水温と外気温との温度差も所定の閾値以下であるため、直ちに暖機モードが実行される。
その後、時間t1に暖機モードが終了し、さらに、時間t2にスタータ20により内燃機関が始動されて回転数がゼロから増加する。
以上により、例えば、外気温と水温との温度差を監視するとともに、温度差が所定の閾値よりも小さくなったときに、氷結が暖機モードの実行を必要とするレベルであると推定することができる。このため、内燃機関の停止時間をカウントしなくても、氷結が充分に進行した状態を選択して暖機モードを実行することができる。
〔実施例7〕
実施例7の可変バルブ装置1は、車載バッテリの電圧を検出し、車載バッテリの電圧を示す信号をECU5に出力するバッテリ検出手段26を備える(図14参照。)。そして、ECU5は、バッテリ検出手段26から出力される信号に基づき、暖機モードを実行するか否かを決める。なお、バッテリ検出手段26には周知の電圧センサを採用することができる。
以下、実施例7において暖機モードを実行するためのフローを図15のフローチャート、および、図16のタイムチャートに基づき説明する。なお、図15のフローチャートにおける各ステップの内、ステップS31、S32、S33、S35はそれぞれ実施例1のステップS1、S2、S3、S4と同一であり、説明を省略する。
ステップS34では、車載バッテリの電圧が所定の閾値以上であるか否かを判断する。この判断は、バッテリ検出手段26から出力される信号に基づき行われる。すなわち、バッテリ検出手段26からECU5に入力される信号に基づき、車載バッテリの電圧が所定の閾値以上であると見なされた場合(YES)、ステップS35に進み、車載バッテリの電圧が所定の閾値よりも小さいと見なされた場合(NO)、フローを終了する。
そして、図16のタイムチャートによれば、時間t0において乗員のドア開の操作によりドアスイッチがONになる。このとき、内燃機関の回転数はゼロであり、外気温も所定の閾値以下であり、さらに、車載バッテリ電圧は所定の閾値以上であるため、直ちに暖機モードが実行される。
その後、時間t1に暖機モードが終了し、さらに、時間t2にスタータ20により内燃機関が始動されて回転数がゼロから増加する。
以上により、車載バッテリの充電量が低いときに暖機モードを実行せずに、スタータ20による内燃機関の始動を優先することができる。
〔変形例〕
可変バルブ装置1の態様は実施例に限定されず、種々の変形例を考えることができる。
例えば、図17に示すように、アクチュエータ4内への作動油の流入を遮断する乾式の可変バルブ装置1において、実施例1〜7と同様の暖機モードの実行、および、暖機モードの実行可否の判断を行うようにしてもよい。
図17に示す可変バルブ装置1においても、低温時に水分の氷結によって可動コア17等の移動が妨げられる可能性がある。このため、実施例1〜7と同様の暖機モードの実行、および、暖機モードの実行可否の判断を行うことで、アクチュエータ4内における氷結を解消することができる。このため、アクチュエータ4において可動コア17等の移動が氷結によって妨げられなくなるので、図17の可変バルブ装置1においてアクチュエータ4の低温時の動作を確保することができる。
なお、図17の変形例に示す調整機構2および油圧制御弁3は、それぞれ、特願2014−053154(以下、「第2の先願」と呼ぶ。)の第1実施形態に記載の「位相調整機構20」および「油路切換弁40」と同一構成である。また、図17の変形例のカムシャフト10、ハウジング11、ベーンロータ12およびスプール13は、それぞれ第2の先願の第1実施形態における「カム軸202」、「フロントカバー21」、「ベーンロータ32」および「スプール48」と同一構成である。よって、調整機構2および油圧制御弁3の詳細ならびに周辺の構造は、第2の先願の第1実施形態に記載のとおりであり、詳細説明を省略する。
さらに、図17の変形例のアクチュエータ4は、実施例と同じ構造であり、調整機構2や油圧制御弁3と同軸に配置され、ロッド18はスプール13の一端に、所定の部品を介して間接的に当接し、駆動力をスプール13に伝える。
なお、図18は参考例を示すものであり、図18の可変バルブ装置1は、アクチュエータ4内への作動油の流入が抑制されていない「湿式」である。図18の可変バルブ装置1によれば、アクチュエータ4が調整機構2と同軸に配置されていない。このような可変バルブ装置1において、実施例1〜7と同様の暖機モードの実行、および、暖機モードの実行可否の判断を行うようにしてもよい。
なお、図18の変形例に示す調整機構2は、特許文献1(以下、「第3の先願」と呼ぶことがある。)の第一実施形態に記載の「駆動部10」と同一構成である。また、図18の変形例のカムシャフト10、ハウジング11およびベーンロータ12は、それぞれ第3の先願の第一実施形態における「カムシャフト2」、「シューハウジング12」および「ベーンロータ14」と同一構成である。よって、調整機構2の詳細ならびに周辺の構造は、第3の先願の第一実施形態に記載のとおりであり、詳細説明を省略する。
なお、図18の変形例の油圧制御弁3およびアクチュエータ4は、アクチュエータ4のヨークが油圧制御弁3のスリーブ22にかしめ固定されて一体化しており、この一体物は、第3の先願の第一実施形態において「切換制御弁31」と同一構成である。
また、暖機モードの実行可否判断の態様も実施例に限定されず、様々な態様を採用することができる。例えば、始動予見手段6、回転数検出手段7、温度検出手段8、計時手段24およびバッテリ検出手段26の全てから出力される信号を用いて暖機モードの実行可否を判断してもよい。
さらに、回転数検出手段7および温度検出手段8の2つから出力される信号を用いて暖機モードの実行可否を判断してもよく、回転数検出手段7、温度検出手段8および計時手段24の3つから出力される信号を用いて暖機モードの実行可否を判断してもよく、回転数検出手段7、温度検出手段8およびバッテリ検出手段26の3つから出力される信号を用いて暖機モードの実行可否を判断してもよい。
例えば、回転数検出手段7および温度検出手段8の2つから出力される信号を用いて暖機モードの実行可否を判断する場合(図19参照。)、図20に示すフローチャートにより暖機モードを実行することができる。
なお、図20のフローチャートにおけるステップS41、S42、S43はそれぞれ実施例1のステップS2、S3、S4と同一であり、説明を省略する。
そして、図21のタイムチャートによれば、時間t0において、内燃機関の回転数はゼロであり、かつ、外気温も所定の閾値以下であるため、直ちに暖機モードが実行される。
その後、時間t1に暖機モードが終了し、さらに、時間t2にスタータ20により内燃機関が始動されて回転数がゼロから増加する。
1 可変バルブタイミング装置(可変バルブ装置) 3 油圧制御弁 4 アクチュエータ 5 ECU(制御手段) 11 ハウジング(回転体) 12 ベーンロータ(回転体) 15 コイル

Claims (9)

  1. 車両に搭載され、所定の回転体(11、12)を油圧により回転させることで、内燃機関の吸気バルブおよび排気バルブの少なくとも一方の開閉タイミングを進角させたり遅角させたりする可変バルブタイミング装置(1)において、
    前記回転体(11、12)に与える油圧を調節する油圧制御弁(3)と、この油圧制御弁(3)の弁体を駆動する駆動力を発生する電磁式のアクチュエータ(4)と、このアクチュエータ(4)のコイル(15)に与える電流を操作することで前記油圧制御弁(3)による油圧の調節を制御する制御手段(5)とを備え、
    前記油圧制御弁(3)はスプール弁であり、弁体としてのスプール(13)は、自身の軸方向に駆動されて油圧を調節し、前記回転体(11、12)の回転軸と前記スプール(13)の軸とは同軸であり、
    前記アクチュエータ(4)は、前記コイル(15)の内周側に前記スプール(13)と同軸のロッド(18)を有し、前記油圧制御弁(3)の軸方向の一方側に配置され、前記コイル(15)への通電により前記ロッド(18)を介して前記スプール(13)を軸方向の他方側に駆動することで油圧を調節し、
    前記油圧制御弁(3)または前記アクチュエータ(4)には、前記油圧制御弁(3)から軸方向の一方側に漏出した作動油が前記コイル(15)の内周側へ流入するのを抑制する部品が組み入れられており、
    前記制御手段(5)は、前記内燃機関が始動する前に前記コイル(15)に電流を与えて加熱する暖機モードを有することを特徴とする可変バルブタイミング装置(1)。
  2. 請求項1に記載の可変バルブタイミング装置(1)において、
    前記内燃機関の回転数に相当する信号を検出し、前記回転数を示す信号を前記制御手段(5)に出力する回転数検出手段(7)と、
    外気温度、または、車両のいずれかの部位における温度であって外気温度に応じて変化する外気相当温度を検出し、前記外気温度または前記外気相当温度を示す信号を前記制御手段(5)に出力する温度検出手段(8)とを備え、
    前記制御手段(5)は、
    前記回転数検出手段(7)から出力される信号に基づき前記内燃機関の回転数がゼロであることを確認し、さらに、前記温度検出手段(8)から出力される信号に基づき前記外気温度が所定の閾値以下であることを確認したときに、前記暖機モードを開始し、
    前記内燃機関の回転数がゼロから増加する前に、前記暖機モードを終了することを特徴とする可変バルブタイミング装置(1)。
  3. 請求項1または請求項2に記載の可変バルブタイミング装置(1)において、
    前記内燃機関の始動を前記制御手段(5)に予見させる信号を出力する始動予見手段(6)を備え、
    前記制御手段(5)は、前記始動予見手段(6)から出力される信号に基づき前記内燃機関の始動を予見したときに、前記暖機モードを実行することを特徴とする可変バルブタイミング装置(1)。
  4. 請求項1ないし請求項3の内のいずれか1つに記載の可変バルブタイミング装置(1)において、
    外気温度、または、車両のいずれかの部位における温度であって外気温度に応じて変化する外気相当温度を検出し、前記外気温度または前記外気相当温度を示す信号を前記制御手段(5)に出力する温度検出手段(8)を備え、
    前記制御手段(5)は、前記温度検出手段(8)から出力される信号に応じて、前記暖機モードの実行時に前記コイル(15)に与える電流の指令値を求めることを特徴とする可変バルブタイミング装置(1)。
  5. 請求項1ないし請求項4の内のいずれか1つに記載の可変バルブタイミング装置(1)において、
    前記制御手段(5)は、前記暖機モードの実行時に、前記コイル(15)に与える電流の指令値をゼロから漸増することを特徴とする可変バルブタイミング装置(1)。
  6. 請求項1ないし請求項5の内のいずれか1つに記載の可変バルブタイミング装置(1)において、
    前記内燃機関の停止時間をカウントする計時手段(24)を備え、
    前記制御手段(5)は、前記計時手段(24)によるカウント値が所定の閾値を超えているときに、前記暖機モードを実行することを特徴とする可変バルブタイミング装置(1)。
  7. 請求項1ないし請求項6の内のいずれか1つに記載の可変バルブタイミング装置(1)において、
    外気温度、または、車両のいずれかの部位における温度であって外気温度に応じて変化する外気相当温度を検出し、前記外気温度または前記外気相当温度を示す信号を前記制御手段(5)に出力する温度検出手段(8)を備え、
    前記温度検出手段(8)は、少なくとも2つ設けられており、
    前記制御手段(5)は、2つの前記温度検出手段(8A、8B)から出力される信号に基づき、前記暖機モードを実行するか否かを決めることを特徴とする可変バルブタイミング装置(1)。
  8. 請求項7に記載の可変バルブタイミング装置(1)において、
    前記制御手段(5)は、2つの前記温度検出手段(8A、8B)から出力される信号に基づき、2つの前記温度検出手段(8A、8B)により検出された温度の差を求め、この温度の差が所定の閾値よりも小さいときに、前記暖機モードを実行することを特徴とする可変バルブタイミング装置(1)。
  9. 請求項1ないし請求項8の内のいずれか1つに記載の可変バルブタイミング装置(1)において、
    車載バッテリの電圧を検出し、前記車載バッテリの電圧を示す信号を前記制御手段(5)に出力するバッテリ検出手段(26)を備え、
    前記制御手段(5)は、前記バッテリ検出手段(26)から出力される信号に基づき、前記暖機モードを実行するか否かを決めることを特徴とする可変バルブタイミング装置(1)
JP2014179208A 2014-09-03 2014-09-03 可変バルブタイミング装置 Expired - Fee Related JP6337705B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014179208A JP6337705B2 (ja) 2014-09-03 2014-09-03 可変バルブタイミング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014179208A JP6337705B2 (ja) 2014-09-03 2014-09-03 可変バルブタイミング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016053325A JP2016053325A (ja) 2016-04-14
JP6337705B2 true JP6337705B2 (ja) 2018-06-06

Family

ID=55744854

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014179208A Expired - Fee Related JP6337705B2 (ja) 2014-09-03 2014-09-03 可変バルブタイミング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6337705B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6309230B2 (ja) 2013-09-19 2018-04-11 日立オートモティブシステムズ株式会社 内燃機関の可変動弁装置のコントローラ
JP6604366B2 (ja) 2017-09-15 2019-11-13 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御装置

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001140662A (ja) * 1999-11-19 2001-05-22 Toyota Motor Corp 電磁駆動弁の制御装置
JP4525385B2 (ja) * 2005-02-25 2010-08-18 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の可変動弁機構制御装置
JP2007046499A (ja) * 2005-08-08 2007-02-22 Toyota Motor Corp 電磁駆動弁
JP2007146830A (ja) * 2005-10-31 2007-06-14 Hitachi Ltd 内燃機関の油圧制御装置
JP5291589B2 (ja) * 2009-09-30 2013-09-18 富士重工業株式会社 エンジンのバルブタイミング制御装置
JP5083377B2 (ja) * 2010-06-11 2012-11-28 株式会社日本自動車部品総合研究所 バルブタイミング調整装置
JP5370295B2 (ja) * 2010-07-09 2013-12-18 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の機関油温推定装置及びこれを具備する内燃機関のバルブタイミング可変装置
JP2012149600A (ja) * 2011-01-20 2012-08-09 Denso Corp バルブタイミング調整装置
JP5609781B2 (ja) * 2011-06-15 2014-10-22 株式会社日本自動車部品総合研究所 液圧式バルブタイミング調整装置
JP2014051919A (ja) * 2012-09-06 2014-03-20 Aisin Seiki Co Ltd 弁開閉時期制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016053325A (ja) 2016-04-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4144348B2 (ja) エンジン始動システム
JP5338970B2 (ja) 内燃機関の制御装置
US8205589B2 (en) Engine starting control apparatus
JP2009228538A (ja) 内燃機関の始動制御装置
US9765746B2 (en) Method and apparatus to evaluate a starter for an internal combustion engine
JP2006242057A (ja) 車両の異常検知装置
JP6337705B2 (ja) 可変バルブタイミング装置
JP6037436B2 (ja) エンジン始動装置および始動方法
JP5413325B2 (ja) エンジン停止始動制御装置
JP2012102640A (ja) スタータの制御装置
JP5699821B2 (ja) 内燃機関の冷却装置
JP5504124B2 (ja) エンジン制御装置
CN107366600B (zh) 用于控制施加于发动机的转轴的转矩的系统
JP6504006B2 (ja) エンジンの制御装置
JP3756327B2 (ja) 油圧式可変バルブタイミング機構の診断装置
JP2012193718A (ja) スタータ駆動装置
JP2010053794A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2006220078A (ja) 可変動弁機構の制御装置
JP6409393B2 (ja) エンジン回転挙動予測装置及びエンジン始動装置
JP2017014974A (ja) エンジン制御装置
JP2008063957A (ja) グロープラグの異常診断装置
JPH09291873A (ja) グロープラグの通電制御装置
JP2005188451A (ja) エンジン始動制御装置
JP6187013B2 (ja) 車両用エンジンの制御装置
JP4910910B2 (ja) 永久磁石式発電機の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170317

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171003

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180410

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180423

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6337705

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees