JP6337538B2 - 画像記録装置、キャリブレーション方法および画像記録方法 - Google Patents

画像記録装置、キャリブレーション方法および画像記録方法 Download PDF

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Description

この発明は、記録媒体に画像を記録する画像記録装置および画像記録方法に関し、特に記録媒体あるいは記録媒体を支持する支持部材等の対象物の状態を検出する技術に関する。
従来、記録媒体を搬送しつつ記録媒体に対向するヘッドからインクを吐出することで、記録媒体に画像を記録するプリンターが知られている。かかるプリンターでは、装置内の状態に応じて画像の記録の実行を制御するために、装置内の状態を検出可能なセンサーが一般に用いられる。例えば、特許文献1のプリンターは、記録媒体に存在する紙ジャムやゴミなどの異物を検出するセンサーを備える。
特開2013−215983号公報
ところで、上記のような画像記録装置(プリンター)では、対象物とセンサーとの位置関係が不適切であると、センサーの検出精度が低下するおそれがあった。
この発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、センサーと対象物との位置関係を適切化してセンサーの検出精度の低下を抑制可能とする技術の提供を目的とする。
本発明にかかる画像記録装置は、上記目的を達成するために、対象物の状態を検出して検出値を出力するセンサーと、センサーを対象物へ近づく方向および対象物から遠ざかる方向へ移動可能な駆動部と、駆動部によりセンサーと対象物との位置関係を変化させつつセンサーの検出値に基づいてセンサーと対象物との位置関係を位置決めするキャリブレーションを実行する制御部とを備えることを特徴とする。
本発明にかかるキャリブレーション方法は、上記目的を達成するために、対象物と対象物の状態を検出可能なセンサーとの位置関係を、センサーを移動させることにより変化させつつセンサーの検出値に基づいてセンサーと対象物との位置関係を位置決めする工程を備えることを特徴とする。
本発明にかかる画像記録方法は、上記目的を達成するために、対象物と対象物の状態を検出可能なセンサーとの位置関係を、センサーを移動させることにより変化させつつセンサーの検出値に基づいてセンサーと対象物との位置関係を位置決めする第1工程と、画像の記録を実行する第2工程とを備えることを特徴とする。
このように構成された本発明(画像記録装置、キャリブレーション方法、画像記録方法)では、センサーと対象物との位置関係を変化させつつセンサーの検出値に基づいてセンサーと対象物との位置関係が位置決めされる。その結果、センサーと対象物との位置関係を適切化することができ、センサーの検出精度の低下が抑制可能となっている。
この際、キャリブレーションは、駆動部によりセンサーと対象物との位置関係を変化させつつセンサーの検出値に基づいてセンサーと対象物との位置関係を調整する位置調整処理と、位置調整処理の成否を判断する処理と、を有するように、画像記録装置を構成しても良い。
ここで、対象物は、画像が記録される記録媒体であっても良い。
この際、制御部は、記録媒体の種類が変更された際にキャリブレーションを実行するように、画像記録装置を構成しても良い。かかる構成では、対象物である記録媒体の種類の変更に伴ってセンサーと記録媒体との位置関係が変化したとしても、センサーと記録媒体との位置関係を適切化することができ、センサーの検出精度の低下が抑制可能となる。
あるいは、制御部は、記録媒体が交換された際にキャリブレーションを実行するように、画像記録装置を構成しても良い。かかる構成では、対象物である記録媒体の交換に伴ってセンサーと記録媒体との位置関係が変化したとしても、センサーと記録媒体との位置関係を適切化することができ、センサーの検出精度の低下が抑制可能となる。
ところで、キャリブレーションにおいて位置調整処理が常に成功するとは限らない。例えば対象物に存在する異物等の影響のため、センサーが検出する対象物の場所が位置調整処理に適さない場合がある。このような場合、位置調整処理で調整されたセンサーと対象物との位置関係が必ずしも適切とはならない。
これに対応するため、制御部は、位置調整処理の成否を判断する処理において、記録媒体の厚みから予測されるセンサーと対象物との位置関係と、位置調整処理の後のセンサーと対象物との位置関係との比較から、位置調整処理の成否を判断するように、画像記録装置を構成しても良い。つまり、センサーと記録媒体との適切な位置関係は、記録媒体の厚みからある程度予測できる。そこで、当該構成は、記録媒体の厚みから予測されるセンサーと対象物との位置関係と、位置調整処理の後のセンサーと対象物との位置関係との比較から、位置調整処理の成否を判断する。これによって、位置調整処理の成否を把握することが可能となっている。
さらに、制御部は、位置調整処理の成否を判断する処理において、位置調整処理が失敗したと判断した場合は、位置調整処理を再実行するように、画像記録装置を構成しても良い。かかる構成では、位置調整処理が失敗した場合であっても、位置調整処理を再実行によってセンサーと記録媒体との位置関係を適切化することができ、センサーの検出精度の低下が抑制可能となる。
あるいは、画像が記録される記録媒体を支持しつつ温度上昇に伴って熱膨張する支持部材を備えた画像記録装置においては、対象物は支持部材であっても良い。
この際、支持部材の熱膨張に関する値を取得する取得部を備え、制御部は、取得部の取得した値に基づいてキャリブレーションを実行するように、画像記録装置を構成しても良い。かかる構成では、温度変化に伴って対象物である支持部材が熱膨張あるいは熱収縮したとしても、センサーと支持部材との位置関係を適切化することができ、センサーの検出精度の低下が抑制可能となる。
なお、上述のとおり、センサーが検出する対象物の場所が位置調整処理に適さないために、キャリブレーションにおいて位置調整処理が失敗する場合がある。これに対応するため、制御部は、位置調整処理の成否を判断する処理において、位置調整処理でセンサーが検出を行った対象物の場所である第1場所と対象物の搬送方向において第1場所とは異なる対象物の場所である第2場所をセンサーに検出させた結果に基づいて位置調整処理の成否を判断するように、画像記録装置を構成しても良い。
さらに、制御部は、位置調整処理の成否を判断する処理において、位置調整処理が失敗したと判断した場合は、位置調整処理を再実行するように、画像記録装置を構成しても良い。かかる構成では、位置調整処理が失敗した場合であっても、位置調整処理を再実行によってセンサーと対象物との位置関係を適切化することができ、センサーの検出精度の低下が抑制可能となる。
また、制御部は、位置調整処理の成否を判断する処理において、搬送方向に異なる3以上の対象物の場所のそれぞれで位置調整処理を実行し、各位置調整処理のうち、センサーと対象物との位置関係を示す値が外れ値となった位置調整処理を除く位置調整処理の結果に基づいて、センサーと対象物との位置関係を位置決めするように、画像記録装置を構成しても良い。かかる構成は、搬送方向に異なる複数の場所のうちから位置調整処理に適した場所でセンサーと対象物との位置関係を調整した結果に基づいて当該位置関係を位置決めすることができる。その結果、センサーと対象物との位置関係を適切化することができ、センサーの検出精度の低下が抑制可能となっている。
また、位置調整処理では、センサーの検出値が所定範囲に収まるようにセンサーと対象物との位置関係を調整するように、画像記録装置を構成しても良い。
また、センサーは、対象物の一方側で対象物における異物を検出する異物センサーであり、制御部は、位置調整処理の実行後に、位置調整処理で調整された位置関係と比較して対象物に対してセンサーを一方側へずらすように、センサーと対象物との位置関係を位置決めするように、画像記録装置を構成しても良い。かかる構成は、センサーと対象物との位置関係を異物検出に適したものとすることができ、異物検出を高精度に行うことを可能とする。
また、センサーは、対象物の一方の端に対して設けられた発光部と、対象物の他方の端に対して設けられた受光部とを有し、発光部が射出した光を受光部が受光した量に応じた検出値を出力するように、画像記録装置を構成しても良い。
本発明を実行可能なプリンターが備える装置構成を例示する正面図。 異物センサーの構成を例示する図。 異物センサーを移動させる駆動部の構成を例示する図。 図1に示すプリンターを制御する電気的構成を例示するブロック図。 異物センサーに対して実行するキャリブレーションの一例を示す図。 異物センサーと対象物との位置関係の変化を示す図。
図1は、本発明を実行可能なプリンターが備える装置構成を模式的に例示する正面図である。図1に示すように、プリンター1では、その両端が繰出軸20および巻取軸40にロール状に巻き付けられた1枚のシートS(ウェブ)が搬送経路Pcに沿って張架されており、シートSは、繰出軸20から巻取軸40へ向かう搬送方向Dfへ搬送されつつ、画像記録を受ける。シートSの基材の種類は、紙系とフィルム系に大別される。具体例を挙げると、紙系には上質紙、キャスト紙、アート紙、コート紙等があり、フィルム系には合成紙、PET(Polyethylene terephthalate)フィルム、PP(polypropylene)フィルム等がある。概略的には、プリンター1は、繰出軸20からシートSを繰り出す繰出部2(繰出領域)と、繰出部2から繰り出されたシートSに画像を記録するプロセス部3(プロセス領域)と、プロセス部3で画像の記録されたシートSを巻取軸40に巻き取る巻取部4(巻取領域)を備える。なお、以下の説明では、シートSの両面のうち、画像が記録される面を表面と称する一方、その逆側の面を裏面と称する。
繰出部2は、シートSの端を巻き付けた繰出軸20と、繰出軸20から引き出されたシートSを巻き掛ける従動ローラー21とを有する。繰出軸20は、シートSの表面を外側に向けた状態で、シートSの端を巻き付けて支持する。そして、繰出軸20が回転方向Af(図1の時計回り)に回転することで、繰出軸20に巻き付けられたシートSが従動ローラー21を経由してプロセス部3へと繰り出される。ちなみに、シートSは、繰出軸20に着脱可能な芯管22を介して繰出軸20に巻き付けられている。したがって、繰出軸20のシートSが使い切られた際には、ロール状のシートSが巻き付けられた新たな芯管22を繰出軸20に装着して、繰出軸20のシートSを取り換えることが可能となっている。
プロセス部3は、繰出部2から繰り出されたシートSを回転ドラム30で支持しつつ、回転ドラム30の外周面に沿って配置された各機能部51、52、61、62、63により処理を適宜行って、シートSに画像を記録するものである。このプロセス部3では、回転ドラム30の両側に前駆動ローラー31と後駆動ローラー32とが設けられており、搬送方向Dfへ向けて前駆動ローラー31から後駆動ローラー32へと搬送されるシートSが回転ドラム30に支持されて、画像記録を受ける。
前駆動ローラー31は、溶射によって形成された複数の微小突起を外周面に有しており、繰出部2から繰り出されたシートSを裏面側から巻き掛ける。そして、前駆動ローラー31は図1の時計回りに回転することで、繰出部2から繰り出されたシートSを搬送方向Dfの下流側へと搬送する。なお、前駆動ローラー31に対してはニップローラー31n(従動ローラー)が設けられている。このニップローラー31nは、前駆動ローラー31側へ付勢された状態でシートSの表面に当接しており、前駆動ローラー31との間でシートSを挟み込む。これによって、前駆動ローラー31とシートSの間の摩擦力が確保され、前駆動ローラー31によるシートSの搬送を確実に行なうことができる。
回転ドラム30は図示を省略する支持機構により搬送方向Dfおよびその逆方向Dbの両方向に回転可能に支持された円筒形状のドラムである。回転ドラム30は、金属(アルミニウム)で構成され、690[mm]の直径を有しており、温度が1℃変化すると回転ドラム30の半径が0.00818[mm]変化する。この回転ドラム30は、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32へと搬送されるシートSを裏面側から巻き掛け、シートSとの間の摩擦力を受けてシートSに従動回転しつつシートSを裏面側から支持するものである。ちなみに、プロセス部3では、回転ドラム30への巻き掛け部の両側でシートSを折り返す従動ローラー33、34が設けられている。これらのうち従動ローラー33は、前駆動ローラー31と回転ドラム30の間でシートSの表面を巻き掛けて、シートSを折り返す。一方、従動ローラー34は、回転ドラム30と後駆動ローラー32の間でシートSの表面を巻き掛けて、シートSを折り返す。このように、回転ドラム30に対して搬送方向Dfの上・下流側それぞれでシートSを折り返すことで、回転ドラム30へのシートSの巻き掛け部を長く確保することができる。
後駆動ローラー32は、溶射によって形成された複数の微小突起を外周面に有しており、回転ドラム30から従動ローラー34を経由して搬送されてきたシートSを裏面側から巻き掛ける。そして、後駆動ローラー32は図1の時計回りに回転することで、シートSを搬送方向Dfの下流側の巻取部4へと搬送する。なお、後駆動ローラー32に対してはニップローラー32n(従動ローラー)が設けられている。このニップローラー32nは、後駆動ローラー32側へ付勢された状態でシートSの表面に当接しており、後駆動ローラー32との間にシートSを挟み込む。これによって、後駆動ローラー32とシートSの間の摩擦力が確保され、後駆動ローラー32によるシートSの搬送を確実に行なうことができる。
このように、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32へと搬送されるシートSは、回転ドラム30の外周面に支持される。そして、プロセス部3では、回転ドラム30に支持されるシートSの表面に対してカラー画像を記録するために、互いに異なる色に対応した複数の記録ヘッド51が設けられている。具体的には、イエロー、シアン、マゼンタおよびブラックに対応する4個の記録ヘッド51が、この色順で搬送方向Dfに並ぶ。各記録ヘッド51は、回転ドラム30に巻き掛けられたシートSの表面に対して若干のクリアランスを空けて対向しており、対応する色のインク(有色インク)をノズルからインクジェット方式で吐出する。そして、搬送方向Dfへ搬送されるシートSに対して各記録ヘッド51がインクを吐出することで、シートSの表面にカラー画像が形成される。
ちなみに、インクとしては、紫外線(光)を照射することで硬化するUV(ultraviolet)インク(光硬化性インク)が用いられる。そこで、プロセス部3では、インクを硬化させてシートSに定着させるために、UV照射器61、62(照射部)が設けられている。なお、このインク硬化は、仮硬化と本硬化の二段階に分けて実行される。複数の記録ヘッド51の各間には、仮硬化用のUV照射器61が配置されている。つまり、UV照射器61は弱い照射強度の紫外線を照射することで、インクの濡れ広がり方が紫外線を照射しない場合に比べて十分に遅くなる程度にインクを硬化(仮硬化)させるものであり、インクを本硬化させるものではない。一方、複数の記録ヘッド51に対して搬送方向Dfの下流側には、本硬化用のUV照射器62が設けられている。つまり、UV照射器62は、UV照射器61より強い照射強度の紫外線を照射することで、インクの濡れ広がりが停止する程度に硬化(本硬化)させるものである。
このように、複数の記録ヘッド51の各間に配置されたUV照射器61が、搬送方向Dfの上流側の記録ヘッド51からシートSに吐出された有色インクを仮硬化させる。したがって、一の記録ヘッド51がシートSに吐出したインクは、搬送方向Dfの下流側で一の記録ヘッド51に隣り合う記録ヘッド51に到るまでに仮硬化される。これによって、異なる色の有色インクが混ざり合うといった混色の発生が抑制される。こうして混色が抑制された状態で、複数の記録ヘッド51は互いに異なる色の有色インクを吐出して、シートSにカラー画像を形成する。さらに、複数の記録ヘッド51より搬送方向Dfの下流側では、本硬化用のUV照射器62が設けられている。そのため、複数の記録ヘッド51により形成されたカラー画像は、UV照射器62により本硬化されてシートSに定着する。
さらに、UV照射器62に対して搬送方向Dfの下流側には、記録ヘッド52が設けられている。この記録ヘッド52は、回転ドラム30に巻き掛けられたシートSの表面に対して若干のクリアランスを空けて対向しており、透明のUVインクをノズルからインクジェット方式でシートSの表面に吐出する。つまり、4色分の記録ヘッド51によって形成されたカラー画像に対して、透明インクがさらに吐出される。この透明インクは、カラー画像の全面に吐出されて、光沢感あるいはマット感といった質感をカラー画像に与える。また、記録ヘッド52に対して搬送方向Dfの下流側には、UV照射器63(照射部)が設けられている。このUV照射器63は強い紫外線を照射することで、記録ヘッド52が吐出した透明インクを本硬化させるものである。これによって、透明インクをシートS表面に定着させることができる。
このように、プロセス部3では、回転ドラム30の外周部に巻き掛けられるシートSに対して、インクの吐出および硬化が適宜実行されて、透明インクでコーティングされたカラー画像が形成される。そして、このカラー画像の形成されたシートSが、後駆動ローラー32によって巻取部4へと搬送される。
巻取部4は、シートSの端を巻き付けた巻取軸40の他に、巻取軸40と後駆動ローラー32の間でシートSを裏面側から巻き掛ける従動ローラー41を有する。巻取軸40は、シートSの表面を外側に向けた状態で、シートSの端を巻き取って支持する。つまり、巻取軸40が回転方向Cf(図1の時計回り)に回転すると、後駆動ローラー32から搬送されてきたシートSが従動ローラー41を経由して巻取軸40に巻き取られる。ちなみに、シートSは、巻取軸40に着脱可能な芯管42を介して巻取軸40に巻き取られる。したがって、巻取軸40に巻き取られたシートSが満杯になった際には、芯管42ごとシートSを取り外すことが可能となっている。
また、本実施形態のプリンター1は、シートSにおける異物の有無を検出する異物センサー71、72と、回転ドラム30における異物の有無を検出する異物センサー73とを備える。ここで、シートSにおける異物とは、シートSのしわ、折れ、破れ、綻び、けば立ち、シートSに付着したシートSの一部を構成する接着剤、シートSに付着したごみおよび画像を構成しないインクがシートSに付着して固形化したものの少なくとも一つを含み、回転ドラム30における異物とは回転ドラム30の外周面に付着した、画像を構成しないインクが固形化したもの、シートSの一部を構成する接着剤およびごみ、の少なくとも一つを示す。
異物センサー71は、従動ローラー33と回転ドラム30の間に配置されており、記録ヘッド51、52より搬送方向Dfの上流側でシートSの表面の状態を検出する。つまり、異物センサー71は、記録ヘッド51、52により画像が記録される前のシートSにおける異物の有無を、シートSの表面側で検出する。なお、異物センサー71の検出領域は、シートSを裏面側から巻き掛けるバックアップローラー35によってバックアップされており、異物センサー71の検出領域におけるシートSのばたつきが抑えられている。
異物センサー72は、記録ヘッド51、52より搬送方向Dfの下流側でシートSの裏面の状態を検出する。つまり、異物センサー72は、記録ヘッド51、52により画像が記録された後のシートSにおける異物の有無を、シートSの裏面側で検出する。ここで、異物センサー72がシートSの表面側でなく裏面側で検出を行うのは、主に次の理由による。つまり、シートSのしわ、折れあるいは破れといった異物はシートSの裏面側において検出可能である。しかも、シートSの裏面側で異物の有無を検出することで、シートSの表面に記録された画像が異物センサー72の検出精度に与える影響を排することができるといった利点がある。なお、異物センサー72の検出領域は、シートSを表面側から巻き掛ける従動ローラー34によってバックアップされており、異物センサー72の検出領域におけるシートSのばたつきが抑えられる。
異物センサー73は、回転ドラム30の外周面のうち、シートSが巻き掛けられておらず露出している部分(露出部E)の状態を検出する。つまり、異物センサー73は、回転ドラム30の外周面における異物の有無を露出部Eで検出する。
図2は、異物センサーの構成を模式的に例示する図である。なお、異物センサー71、72、73は共通した構成を具備するため、ここでは異物センサー71についてのみ説明を行う。異物センサー71は、光を射出する発光部Leおよび光を受光する受光部Lrを有する。搬送方向Dfに直交して対象物Oの表面(ここでは、シートSの外周面)に平行な幅方向Dwにおいて、発光部Leは対象物Oの一方側に配置され、受光部Lrは対象物Oの他方側に配置されており、発光部Leと受光部Lrとは幅方向Dwに互いに対向する。したがって、対象物Oにおいて発光部Leと受光部Lrとの間に異物が無ければ、発光部Leが射出した光は対象物Oに沿って進行した後に受光部Lrに到達し、受光部Lrは第1レベルの信号を出力する。一方、対象物Oにおいて発光部Leと受光部Lrとの間に異物が有ると、発光部Leが射出した光の少なくとも一部は異物に遮られて受光部Lrに到達せず、受光部Lrは第1レベルより小さい第2レベルの信号を出力する。こうして、異物センサー71は、対象物Oにおける異物の有無によってレベルの異なる信号を受光部Lrから出力する。
なお、これら異物センサー71、72、73のうち異物センサー71は、対象物Oに対して移動可能となっている。具体的には、プリンター1は、異物センサー71を移動させる駆動部8を備える(図3)。ここで、図3は、異物センサーを移動させる駆動部の構成を模式的に例示する図である。図3に示すように、駆動部8は、連結部材81、ボールネジ82、LM(Linear Motion)ガイド83およびセンサーモーターM8を有する。
連結部材81は幅方向Dwに延びた形状を有し、連結部材81の幅方向Dwの両端に発光部Le、受光部Lrが固定されている。そして、連結部材81がLMガイド83を介してプリンター1のフレーム10に取り付けられている。このLMガイド83は、対象物Oに対して接離するZ方向(搬送方向Dfおよび幅方向Dwに直交する方向)に延びるLMレール831と、LMレール831に沿って移動するLMブロック832とで構成され、LMレール831がフレーム10に取り付けられ、LMブロック832が連結部材81に取り付けられている。こうして、連結部材81は、異物センサー71(発光部Le、受光部Lr)を伴ってZ方向へ移動可能となっている。
かかる連結部材81は、フレーム10に固定されたセンサーモーターM8にボールネジ82を介して接続されている。このボールネジ82は、Z方向に伸びるネジ軸821と、ネジ軸821に螺合するナット822とで構成され、ネジ軸821がセンサーモーターM8の出力軸に取り付けられ、ナット822が連結部材81に取り付けられている。したがって、センサーモーターM8によってネジ軸821を回転させることで、連結部材81をZ方向へ移動させて、異物センサー73(発光部Le、受光部Lr)をZ方向へ移動させることができる。
以上がプリンター1の装置構成の概要である。続いて、プリンター1を制御する電気的構成について説明を行なう。図4は、図1に示すプリンターを制御する電気的構成を模式的に例示するブロック図である。プリンター1では、装置全体の制御機能を司るプリンター制御部100と、ユーザーとのインターフェース機能を司るユーザーインターフェース200とが設けられている。ユーザーインターフェース200は、プリンター制御部100の制御を受けて、プリンター1の稼働状況を表示したり、ユーザーからの入力を受け付けたりするものであり、例えばパーソナルコンピューターあるいはタッチパネル式のディスプレイ等で構成される。そして、プリンター制御部100は、ユーザーインターフェース200を介してユーザーから入力された指令や情報に基づいて、記録ヘッド、UV照射器およびシート搬送系の装置各部を制御する。これら装置各部に対するプリンター制御部100の制御の詳細は次のとおりである。
プリンター制御部100は、カラー画像を形成する各記録ヘッド51のインク吐出タイミングを、シートSの搬送に応じて制御する。具体的には、このインク吐出タイミングの制御は、回転ドラム30の回転軸に取り付けられて、回転ドラム30の回転位置を検出するドラムエンコーダーE30の出力(検出値)に基づいて実行される。つまり、回転ドラム30はシートSの搬送に伴って従動回転するため、回転ドラム30の回転位置を検出するドラムエンコーダーE30の出力を参照すれば、シートSの搬送位置を把握することができる。そこで、プリンター制御部100は、ドラムエンコーダーE30の出力からpts(print timing signal)信号を生成し、このpts信号に基づいて各記録ヘッド51のインク吐出タイミングを制御することで、各記録ヘッド51が吐出したインクを搬送されるシートSの目標位置に着弾させて、カラー画像を形成する。
また、記録ヘッド52が透明インクを吐出するタイミングも、同様にドラムエンコーダーE30の出力に基づいてプリンター制御部100により制御される。これによって、複数の記録ヘッド51によって形成されたカラー画像に対して、透明インクを的確に吐出することができる。さらに、UV照射器61、62、63の点灯・消灯のタイミングや照射光量もプリンター制御部100によって制御される。
また、プリンター制御部100は、図1を用いて詳述したシートSの搬送を制御する機能を司る。つまり、シート搬送系を構成する部材のうち、繰出軸20、前駆動ローラー31、後駆動ローラー32および巻取軸40それぞれにはモーターが接続されている。そして、プリンター制御部100はこれらのモーターを回転させつつ、各モーターの速度やトルクを制御して、シートSの搬送を制御する。このシートSの搬送制御の詳細は次のとおりである。
プリンター制御部100は、繰出軸20を駆動する繰出モーターM20を回転させて、繰出軸20から前駆動ローラー31にシートSを供給する。この際、プリンター制御部100は、繰出モーターM20のトルクを制御して、繰出軸20から前駆動ローラー31までのシートSのテンション(繰出テンションTa)を調整する。つまり、繰出軸20と前駆動ローラー31の間に配置された従動ローラー21には、繰出テンションTaの大きさを検出するテンションセンサーS21が取り付けられている。このテンションセンサーS21は、例えばシートSから受ける力の大きさを検出するロードセルによって構成することができる。そして、プリンター制御部100は、テンションセンサーS21の検出結果(検出値)に基づいて、繰出モーターM20のトルクをフィードバック制御して、シートSの繰出テンションTaを調整する。
また、プリンター制御部100は、前駆動ローラー31を駆動する前駆動モーターM31と、後駆動ローラー32を駆動する後駆動モーターM32とを回転させる。これによって、繰出部2から繰り出されたシートSがプロセス部3を通過する。この際、前駆動モーターM31に対しては速度制御が実行される一方、後駆動モーターM32に対してはトルク制御が実行される。つまり、プリンター制御部100は、前駆動モーターM31のエンコーダー出力に基づいて、前駆動モーターM31の回転速度を一定に調整する。これによって、シートSは、前駆動ローラー31によって一定速度で搬送される。
一方、プリンター制御部100は、後駆動モーターM32のトルクを制御して、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32までのシートSのテンション(プロセステンションTb)を調整する。つまり、回転ドラム30と後駆動ローラー32の間に配置された従動ローラー34には、プロセステンションTbの大きさを検出するテンションセンサーS34が取り付けられている。このテンションセンサーS34は、例えばシートSから受ける力の大きさを検出するロードセルによって構成することができる。そして、プリンター制御部100は、テンションセンサーS34の検出結果(検出値)に基づいて、後駆動モーターM32のトルクをフィードバック制御して、シートSのプロセステンションTbを調整する。
また、プリンター制御部100は、巻取軸40を駆動する巻取モーターM40を回転させて、後駆動ローラー32が搬送するシートSを巻取軸40に巻き取る。この際、プリンター制御部100は、巻取モーターM40のトルクを制御して、後駆動ローラー32から巻取軸40までのシートSのテンション(巻取テンションTc)を調整する。つまり、後駆動ローラー32と巻取軸40の間に配置された従動ローラー41には、巻取テンションTcの大きさを検出するテンションセンサーS41が取り付けられている。このテンションセンサーS41は、例えばシートSから受ける力の大きさを検出するロードセルによって構成することができる。そして、プリンター制御部100は、テンションセンサーS41の検出結果(検出値)に基づいて、巻取モーターM40のトルクをフィードバック制御して、シートSの巻取テンションTcを調整する。
このように、プリンター制御部100は繰出軸20から巻取軸40へ向かう搬送方向DfへシートSと搬送しつつ、記録ヘッド51、52によってシートSへ画像を記録する。また、プリンター制御部100は、搬送方向DfにシートSを搬送する順搬送だけでなく、巻取軸40から繰出軸20へ向かう搬送方向Db(すなわち、搬送方向Dfとは逆の方向)へシートSを搬送する逆搬送も実行可能である。具体的には、プリンター制御部100は、各モーターM20、M31、M32、M40を制御することで、繰出軸20、前駆動ローラー31、後駆動ローラー32および巻取軸40を順搬送の場合と逆方向へ回転させて、逆搬送を実行する。かかる逆搬送は、特開2013−129062号公報で提案されているように種々の目的で実行することができ、例えば中断していた画像記録を再開する際にシートSを繰出軸20側に適宜戻すことで、既にシートSに形成された画像に隣り合うように新たな画像を形成するために実行される。
そして、順搬送の実行中は、プリンター制御部100は異物センサー71、73の検出結果を監視して、異物センサー71、73が異物を検出すると、順搬送を停止する。つまり、異物センサー71がシートSにおける異物を検出した場合は、この異物が搬送方向Dfへそのまま搬送されると、記録ヘッド51、52に衝突するおそれがある。また、異物センサー73が回転ドラム30における異物を検出した場合は、この異物が搬送方向Dfへそのまま搬送されると、シートSと回転ドラム30との間に入り込んでシートSを隆起させる。その結果、シートSの隆起部分が記録ヘッド51、52に衝突するおそれがある。そこで、記録ヘッド51、52に対する衝突を回避するために、プリンター制御部100は順搬送を停止する。
一方、逆搬送の実行中は、プリンター制御部100は異物センサー72、73の検出結果を監視して、異物センサー72、73が異物を検出すると、逆搬送を停止する。つまり、異物センサー72がシートSにおける異物を検出した場合は、この異物が搬送方向Dbへそのまま搬送されると、記録ヘッド51、52に衝突するおそれがある。また、異物センサー73が回転ドラム30における異物を検出した場合は、この異物が搬送方向Dbへそのまま搬送されると、シートSと回転ドラム30との間に入り込んでシートSを隆起させる。その結果、シートSの隆起部分が記録ヘッド51、52に衝突するおそれがある。そこで記録ヘッド51、52に対する衝突を回避するために、プリンター制御部100は逆搬送を停止する。
ところで、上述のような異物センサー71、72、73が対象物Oにおける異物を検出する精度に対しては、異物センサー71、72、73と対象物Oとの位置関係が影響する。なぜなら、異物センサー71、72、73が対象物Oから離れすぎると、発光部Leから受光部Lrへ照射される光の光路に異物が十分に掛からずに異物を的確に検出できず、異物センサー71、72、73が対象物Oに近づきすぎると発光部Leからの光の多くが対象物Oの表面で散乱されて異物を的確に検出できないからである。したがって、これら異物センサー71、72、73のうち、少なくとも異物の検出精度が厳しく求められる異物センサーについては、対象物Oとの位置関係を適切にしておくことが重要となる。そこで、本実施形態では、特に異物センサー71に対してキャリブレーションが適宜実行され、異物センサー71と対象物Oとの位置関係が適切化される。
図5は、プリンター制御部が異物センサーに対して実行するキャリブレーションの一例を示すフローチャートである。図6は、図5のフローチャートの実行に伴う異物センサーと対象物との位置関係の変化を模式的に示す図である。図6では、受光部Lrが発光部Leからの光を受光可能な受光領域Rが円で模式的に示されている。なお、受光領域Rのうち破線で囲まれた部分は、受光部Lrに対してシートSおよびバックアップローラー35に隠れる部分である。なお、以下の説明では、Z方向の矢印側を+Z方向と適宜称し、Z方向の矢印と反対側を−Z方向と適宜称する。
図5に示すキャリブレーションは、所定単位の印刷(例えば印刷ジョブ)が終了した際に実行される。ここで、例えば本実施形態のプリンター1においては、シートSを連続的に搬送しながら実行される一連の印刷を印刷ジョブと取り扱って、図5のフローチャートを実行することができる。ステップS101では、センサーモーターM8によって異物センサー71をZ方向へ移動させて、異物センサー71を原点に復帰させる。この際、プリンター制御部100は、異物センサー71が原点に到達したことを不図示のセンサーにより検出するまで異物センサー71を移動させることで、原点復帰を実行する。
ステップS101での原点復帰の結果、幅方向Dwから見て受光部Lrの受光領域RはシートSおよびバックアップローラー35に隠れることなく、発光部Leに対して露出する(図6の「S101」の欄)。したがって、基本的には、異物センサー71からは最大レベルP0(=3000)の信号が出力される。ただし、異物センサー71の発光部Leや受光部Lrがインク等に汚染されていると、異物センサー71から出力される信号のレベルが低下する場合もある。そこで、ステップS102では、異物センサー71から出力される信号のレベルが許容レベルP1(=2500<P0)以上であるか否かが判断される。そして、異物センサー71から出力される信号のレベルが許容レベルP1未満である場合(ステップS102で「NO」の場合)は、ステップS103でユーザーに異常を報知してから、図5のフローチャートを終了する。なお、ユーザーへの異常の報知は、例えばユーザーインターフェース200への異常がある旨の表示、ブザー等の警告音あるいはランプ等の警告灯により実行することができる。
異物センサー71から出力される信号のレベルが許容レベルP1以上である場合(ステップS102で「YES」の場合)には、シートSに各テンションTa、Tb、Tcが付与されていることをテンションセンサーS21、S34、S41の検出値に基づいて確認する(ステップS104)。この際、シートSに各テンションTa、Tb、Tcが付与されていないと確認された場合には、プリンター制御部100はシートSへの各テンションTa、Tb、Tcの付与を実行する。
続いて、ステップS105では、異物センサー71の−Z方向への移動が開始され、異物センサー71はシートSへ向けて移動する。かかる異物センサー71の移動は、加速度50[mm/s]で実行される。そして、異物センサー71の移動量が所定値(=6[mm])以上であるか否かを確認するステップS106と、異物センサー71が出力する信号のレベルが位置調整開始レベルP2(=1200<P1)となったか否かを確認するステップS107とが繰り返し実行される。
異物センサー71からの信号のレベルが位置調整開始レベルP2になることなく、異物センサー71の移動量が所定値以上となると(ステップS106で「YES」)、ステップS108で異物センサー71の移動を停止してから、ステップS103に進んで異常を報知して、図5のフローチャートを終了する。一方、異物センサー71の移動量が所定値以上となる前に、異物センサー71からの信号のレベルが位置調整開始レベルP2になると(ステップS107で「YES」)、ステップS109で異物センサー71の移動を停止する。その結果、図6の「S109」の欄に示すように、幅方向Dwから見て受光部Lrの受光領域Rの多くがシートSおよびバックアップローラー35に隠れ、受光部Lrの受光領域Rの半分未満の部分が発光部Leに対して露出する。
続いて、異物センサー71を間欠移動させつつ異物センサー71とシートSとの位置関係を調整する位置調整処理(ステップS110〜S114)を実行する。つまり、ステップS110では、間欠移動回数をカウントするカウント値Mをゼロにリセットする。続いて、異物センサー71を+Z方向へ微小量q(=0.005[mm])だけ移動させて(ステップS111)、異物センサー71が出力する信号レベルが所定範囲、すなわち目標値P3(=1700>P2)から所定の誤差範囲Δa(=±30)に収まっているか否かを判断する(ステップS112)。この際の間欠移動は、加速度10[mm/s]で実行される。
異物センサー71が出力する信号レベルが目標値P3から所定の誤差範囲Δaに収まっていない場合(ステップS112で「NO」の場合)、カウント値Mが最大カウント値Mmaxに等しいか否かを判断する(ステップS113)。そして、カウント値Mが最大カウント値Mmax(=100)未満であれば(ステップS113で「NO」)、ステップS114でカウント値Mをインクリメントしてから、ステップS111、S112を再度実行する。このようにステップS110〜S114の位置調整処理を実行することで、異物センサー71が出力する信号レベルが目標値P3から所定の誤差範囲Δaに収まるように、異物センサー71とシートSとの位置関係が調整される。その結果、幅方向Dwから見て、受光部Lrの受光領域Rの略半分が発光部Leに対して露出する(図6の「S112」の欄)。ちなみに、カウント値Mが最大カウント値Mmaxとなっても、異物センサー71とシートSとの位置関係の調整が完了しない場合(ステップS113で「YES」の場合)、ステップS105からのステップを再度実行する。
異物センサー71とシートSとの位置関係の調整が完了すると(ステップS112で「YES」)、シートSの搬送方向Dfへの搬送を開始し(ステップS115)、シートSが所定間隔(=100[mm])移動する度に異物センサー71が出力する信号のレベルを記録する動作を5回実施する(ステップS116)。そして、位置調整処理(ステップS110〜S114)の実行回数をカウントするカウント値Nをゼロにリセットし(ステップS117)、5個の記録値の全てが所定範囲、すなわち目標値P3から所定の誤差範囲Δb(=±50>Δa)に収まっているか否かを判断する(ステップS118)。
5個の記録値のうち1つでも目標値P3から誤差範囲Δbに収まっていない場合(ステップS118で「NO」の場合)、カウント値Nが最大カウント値Nmaxに等しいか否かを判断する(ステップS119)。そして、カウント値Nが最大カウント値Nmax(=3)未満であれば(ステップS119で「NO」)、ステップS120でカウント値Nをインクリメントしてから、ステップS121で異物センサー71を−Z方向へ所定量Q1(=1[mm])だけ移動させて、位置調整処理(ステップS110〜S114)を再度実行する。一方、カウント値Nが最大カウント値Nmaxである場合(ステップS119で「YES」の場合)、ステップS103でユーザーに異常を報知してから、図5のフローチャートを終了する。
5個の記録値の全てが目標値P3から誤差範囲Δbに収まっている場合(ステップS118で「YES」の場合)、ステップS122で異物センサー71を所定量Q2(=シートSの厚み+0.38[mm])だけ−Z方向へ移動させる。これによって、図6の「S122」の欄に示すように、幅方向Dwから見て受光部Lrの受光領域RがシートSから表面側(記録ヘッド51、52側)へ外れ、シートSの表面における異物を確実に検出することが可能となる。続いて、ステップS123では、異物センサー71から出力される信号のレベルが許容レベルP1以上であるか否かが判断される。そして、異物センサー71から出力される信号のレベルが許容レベルP1以上である場合(ステップS123で「YES」の場合)は、そのまま図5のフローチャートを終了して、その後に実行されるシートSへの画像記録に備える。一方、異物センサー71から出力される信号のレベルが許容レベルP1未満である場合(ステップS123で「NO」の場合)は、ステップS103でユーザーに異常を報知してから、図5のフローチャートを終了する。
以上に説明したように、このように構成された本実施形態では、位置調整処理(ステップS110〜S114)において、異物センサー71とシートSとの位置関係を変化させつつ異物センサー71の検出値(出力される信号のレベル)に基づいて異物センサー71とシートSとの位置関係が調整される。そして、この調整結果に基づいて異物センサー71とシートSとの位置関係が位置決めされる(ステップS122)。その結果、異物センサー71とシートSとの位置関係を適切化することができ、異物センサー71の検出精度の低下が抑制可能となっている。
ところで、キャリブレーションにおいて位置調整処理が常に成功するとは限らない。例えば、位置調整処理で異物センサー71が検出を行う場所に異物が存在した場合、異物センサー71の位置はシートSにおける異物に対して調整されることとなる。このような場合、異物センサー71とシートSとの位置関係は適切なものとはならない(すなわち、位置調整処理が失敗する)。
これに対応するため、本実施形態のキャリブレーションにおいては、位置調整処理の完了後に、位置調整処理で異物センサー71が検出したシートSの場所と搬送方向Dfに異なるシートSの場所を異物センサー71に検出させる(ステップS115、S116)。そして、これらの検出値(記録値)の全てが目標値P3から所定の誤差範囲Δbに収まっているか否かを判断し、これによって位置調整処理の成否を判断する(ステップS118)。
つまり、位置調整処理で異物センサー71の検出場所に異物が存在し、位置調整処理が失敗した場合は、異物センサー71はシートSに対する適切な位置からずれることとなる。かかる状態で、位置調整処理での検出場所(第1場所)と異なる場所(第2場所)、すなわち異物が無いと推定できる場所を異物センサー71で検出した結果(ステップS116の記録値)は、目標値P3から所定の誤差範囲Δbから外れると考えられる。そこで、本実施形態では、ステップS116の5個の記録値の全部が目標値P3から所定の誤差範囲Δbに収まっているか否かに基づいて、位置調整処理の成否を判断する。
また、キャリブレーションにおいて、位置調整処理が失敗したと判断した場合は、位置調整処理を再実行する(ステップS118)。したがって、位置調整処理が失敗した場合であっても、位置調整処理を再実行によって異物センサー71とシートSとの位置関係を適切化することができ、異物センサー71の検出精度の低下が抑制可能となっている。
ところで、異物センサー71は、シートSの表面側でシートSにおける異物を検出するものであった。そこで、キャリブレーションでは、位置調整処理の実行後に、位置調整処理により調整された位置関係と比較して異物センサー71をシートSの表面側へずらしていた(ステップS122)。かかる構成は、異物センサー71とシートSとの位置関係を異物検出に適したものとすることができ、異物検出を高精度に行うことを可能とする。
以上のように、上記実施形態では、プリンター1が本発明の「画像記録装置」の一例に相当し、繰出軸20、前駆動ローラー31、後駆動ローラー32および巻取軸40が協働して本発明の「搬送部」の一例として機能し、異物センサー71が本発明の「センサー」あるいは「異物センサー」の一例に相当し、発光部Leが本発明の「発光部」の一例に相当し、受光部Lrが本発明の「受光部」の一例に相当し、駆動部8が本発明の「駆動部」の一例に相当し、プリンター制御部100が本発明の「制御部」の一例に相当し、シートSが本発明の「対象物」の一例に相当し、搬送方向Dfが本発明の「搬送方向」の一例に相当し、Z方向が本発明の「搬送方向に交差する方向」の一例に相当する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したものに対して種々の変更を加えることが可能である。例えば、上記実施形態では、所定単位の印刷が終了した際にキャリブレーションが実行されていた。しかしながら、キャリブレーションの実行タイミングはこれに限られない。
そこで、プリンター1に装着するシートSが交換された際にキャリブレーションを実行するように構成しても良い。具体的には、ユーザーがユーザーインターフェース200を介してシートSを交換した旨の入力を行った場合に、キャリブレーションを実行すれば良い。かかる構成では、シートSの交換に伴って異物センサー71とシートSとの位置関係が変化したとしても、異物センサー71とシートSとの位置関係を適切化することができ、異物センサー71の検出精度の低下が抑制可能となる。
あるいは、シートSの種類が変更された際にキャリブレーションを実行するように構成しても良い。具体的には、ユーザーがユーザーインターフェース200を介して入力したシートSの種類が入力前後で変更した場合に、キャリブレーションを実行すれば良い。
この際、プリンター制御部100がキャリブレーションのステップS112における目標値P3をシートSの種類に応じて変更するように構成しても良い。つまり、ステップS112では、異物センサー71からの信号のレベルを目標値P3に概ね合わせることで、受光部Lrの受光領域Rの略半分が発光部Leに対して露出するように異物センサー71の位置を調整していた。しかしながら、異物センサー71の受光部Lrに到達する光量はシートSの種類にも依存する。したがって、受光部Lrの受光領域Rの略半分が発光部Leに対して露出した状況で、受光部Lrに到達する光量、換言すれば異物センサー71からの信号のレベルもシートSの種類に応じて変化する。そのため、ステップS112での目標値P3をシートSの種類に応じて変更しなければ、位置調整処理による調整後の異物センサー71とシートSとの位置関係がシートSによってばらつくこととなる。そこで、目標値P3をシートSの種類に応じて変更することが好適となる。
具体例を挙げると、一般的な白色の紙系のシートSとの比較において、透明のフィルム系のシートSでは受光部Lrの受光量が1〜2割ほど増加する傾向にあるため、目標値P3を1〜2割程度高く設定すると良い。一般的な白色の紙系のシートSとの比較において、表面の反射率の高いシートSでは受光部Lrの受光量が1〜2割ほど増加する傾向にあるため、目標値P3を1〜2割程度高く設定すると良い。一般的な白色の紙系のシートSとの比較において、表面の反射率が低い(目が粗い)シートSでは受光部Lrの受光量が2〜3割ほど減少する傾向にあるため、目標値P3を2〜3割程度低く設定すると良い。幅の広いシートS(幅方向Dwに330[mm])との比較において、幅の狭いシートS(幅方向Dwに80[mm])では受光部Lrの受光量が1割ほど減少する傾向にあるため、目標値P3を1割程度低く設定すると良い。
ちなみに、ステップS112において目標とする異物センサー71とシートSとの位置関係は、受光部Lrの受光領域Rの略半分が発光部Leに対して露出する位置関係となっていた。しかしながら、目標とする異物センサー71とシートSとの位置関係はこの例に限られず、例えば受光部Lrの受光領域Rの略3分の1が発光部Leに対して露出する位置関係であっても構わない。
また、位置調整処理の成否を判断する具体的方法も上記実施形態の例に限られない。例えば、異物センサー71とシートSとの適切な位置関係は、シートSの厚みからある程度予測できる。そこで、シートSの厚みから予測される異物センサー71とシートSとの位置関係と、位置調整処理の後の異物センサー71とシートSとの位置関係との比較から、位置調整処理の成否を判断しても構わない。このようにシートSの厚みに基づく方法によっても、位置調整処理の成否を把握することが可能となる。
さらに、シートSの厚みに基づいて成否を判断した結果、位置調整処理が失敗したと判断した場合は、位置調整処理を再実行するように構成しても良い。かかる構成では、位置調整処理が失敗した場合であっても、位置調整処理を再実行によって異物センサー71とシートSとの位置関係を適切化することができ、異物センサー71の検出精度の低下が抑制可能となる。
また、上記実施形態では、異物が存在する場所を検出したために位置調整処理が失敗するといった問題に、ステップS115〜S118を実行することにより対応していた。しかしながら、かかる問題に対応する具体的方法はこれに限られない。そこで、キャリブレーションにおいて位置調整処理を3回以上実行して、失敗したと推定できる位置調整処理を除く位置調整処理に基づいて、異物センサー71とシートSとの位置関係を位置決めしても良い。
具体的には、搬送方向Dfに異なる複数の場所のそれぞれで位置調整処理を実行する。そして、各位置調整処理のうち、異物センサー71とシートSとの位置関係を示す値、例えばセンサーモーターM8のエンコーダーが示す異物センサー71の位置が外れ値となった位置調整処理を特定する。そして、これらを除く位置調整処理で調整された異物センサー71の位置に基づいて、異物センサー71とシートSとの位置関係を位置決めする。
つまり、異物が存在する場所を検出して行われた位置調整処理で調整された異物センサー71の位置と、異物が存在しない場所を検出して行われた位置調整処理で調整された異物センサー71との位置とは異なる。したがって、場所を変えて位置調整処理を3回以上行った際に、異物センサー71の位置が外れ値となった位置調整処理は、異物が存在する場所を検出して行われた位置調整処理であると推定できる。そこで、これらを除く位置調整処理で調整された異物センサー71の位置に基づいて、異物センサー71とシートSとの位置関係を位置決めすることで、異物センサー71とシートSとの位置関係を適切化することができ、異物センサー71の検出精度の低下が抑制可能となる。
また、上記実施形態では、異物センサー71に対してキャリブレーションを実行する例について説明した。しかしながら、異物センサー72、異物センサー73に対してキャリブレーションを実行するように、プリンター1を構成しても構わない。特に、異物センサー73の対象物Oである回転ドラム30は、温度変化に伴って熱膨張あるいは熱収縮する。したがって、回転ドラム30の温度が変化すると、異物センサー73と回転ドラム30との位置関係が変化して、異物センサー73の検出精度が低下するおそれがある。これに対して、異物センサー73に対してキャリブレーションを適宜実行することで、異物センサー73と回転ドラム30との位置関係を適切化することができ、異物センサー73の検出精度の低下が抑制可能となっている。
この際、キャリブレーションを実行するタイミングは、上述のように所定単位の印刷が終了した際でも良いし、あるいは回転ドラム30の熱膨張に関する値が所定以上変化した際でも良い。つまり、画像記録の実行に伴って回転ドラム30の温度が上昇し、回転ドラム30は熱膨張する傾向にある。そこで、プリンター制御部100(取得部)が画像記録を開始してからの経過時間をカウントし、当該経過時間が所定時間以上となると、画像記録を中断してキャリブレーションを実行しても構わない。かかる構成では、温度上昇に伴って回転ドラム30が熱膨張したとしても、異物センサー71と回転ドラム30との位置関係を適切化することができ、異物センサー72の検出精度の低下が抑制可能となる。あるいは、画像記録の待機に伴って回転ドラム30の温度が低下し、回転ドラム30は熱収縮する傾向にある。そこで、プリンター制御部100(取得部)が画像記録を終了してからの経過時間をカウントし、次回の画像記録が開始されないまま当該経過時間が所定時間以上となると、キャリブレーションを実行しても構わない。かかる構成では、温度低下に伴って回転ドラム30が熱収縮したとしても、異物センサー71と回転ドラム30との位置関係を適切化することができ、異物センサー72の検出精度の低下が抑制可能となる。
さらに、図5に示したキャリブレーションの各ステップの内容や順序も適宜変更が可能である。例えば、ステップS116では、異物センサー71が出力する信号のレベルが5回記録されていた。しかしながら、記録回数は5回に限られず適宜変更できる。
また、上記の位置調整処理では、異物センサー71の受光領域RをシートSおよびバックアップローラー35である程度隠した状態から異物センサー71の受光領域Rを徐々に露出させることで、異物センサー71から出力される信号のレベルを目標値P3から所定の誤差範囲Δaに収めていた。しかしながら、異物センサー71の受光領域RをシートSおよびバックアップローラー35からある程度露出させた状態から異物センサー71の受光領域Rを徐々に隠すことで、異物センサー71から出力される信号のレベルを目標値P3から所定の誤差範囲Δaに収めるように、位置調整処理を構成しても良い。
また、上記実施形態では、異物センサー71、72、73に対して本発明を適用した場合について説明を行った。しかしながら、本発明を適用可能なセンサーの種類は異物センサーに限られず、対象物Oの状態を検出可能なセンサー全般に本発明を適用できる。
また、上記実施形態では、記録ヘッド51、52からUVインクを吐出して画像を記録していた。しかしながら、記録ヘッド51、52から水性インクを吐出して画像を記録しても良い。
また、上記実施形態では、異物センサー72はシートSの裏面側に配置され、シートSの裏面でシートSにおける異物の有無を検出していた。しかしながら、異物センサー72をシートSの表面側に配置して、シートSの表面でシートSにおける異物の有無を検出するように構成しても良い。
また、搬送されるシートSを支持する部材についても、上記回転ドラム30のような円筒形状のものに限られない。したがって、シートSを平面で支持するフラット型のプラテンを用いることも可能である。
1…プリンター、20…繰出軸、31…前駆動ローラー、32…後駆動ローラー、40…巻取軸、71…異物センサー、Le…発光部、Lr…受光部、8…駆動部、100…プリンター制御部、S…シート、Df…搬送方向

Claims (12)

  1. 画像が記録される記録媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、
    前記記録媒体の状態を検出して検出値を出力するセンサーと、
    前記センサーを前記記録媒体へ近づく方向および前記記録媒体から遠ざかる方向へ移動可能な駆動部と、
    前記駆動部により前記センサーと前記記録媒体との位置関係を変化させつつ前記センサーの検出値に基づいて前記センサーと前記記録媒体との位置関係を位置決めするキャリブレーションを実行する制御部と
    を備え、
    前記キャリブレーションは、前記駆動部により前記センサーと前記記録媒体との位置関係を変化させつつ前記センサーの検出値に基づいて前記センサーと前記記録媒体との位置関係を調整する位置調整処理と、前記位置調整処理の成否を判断する処理と、を有し、
    前記センサーは、前記記録媒体の一方の端に対して設けられた発光部と、前記記録媒体の他方の端に対して設けられた受光部とを有し、前記発光部が射出した光を前記受光部が受光した量に応じた検出値を出力する画像記録装置。
  2. 前記制御部は、前記記録媒体の種類が変更された際に前記キャリブレーションを実行する請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記制御部は、前記記録媒体が交換された際に前記キャリブレーションを実行する請求項1に記載の画像記録装置。
  4. 前記制御部は、前記位置調整処理の成否を判断する処理において、前記記録媒体の厚みから予測される前記センサーと前記記録媒体との位置関係と、前記位置調整処理の後の前記センサーと前記記録媒体との位置関係との比較から、前記位置調整処理の成否を判断する請求項1ないし3のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  5. 前記制御部は、前記位置調整処理の成否を判断する処理において、前記位置調整処理が失敗したと判断した場合は、前記位置調整処理を再実行する請求項1ないし4のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  6. 前記制御部は、前記位置調整処理の成否を判断する処理において、前記位置調整処理で前記センサーが検出を行った前記記録媒体の場所である第1場所と前記記録媒体の搬送方向において前記第1場所とは異なる前記記録媒体の場所である第2場所を前記センサーに検出させた結果に基づいて前記位置調整処理の成否を判断する請求項1ないし3いずれか一項に記載の画像記録装置。
  7. 前記制御部は、前記位置調整処理の成否を判断する処理において、前記位置調整処理が失敗したと判断した場合は、前記位置調整処理を再実行する請求項6に記載の画像記録装置。


  8. 画像が記録される記録媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、
    前記記録媒体の状態を検出して検出値を出力するセンサーと、
    前記センサーを前記記録媒体へ近づく方向および前記記録媒体から遠ざかる方向へ移動可能な駆動部と、
    前記駆動部により前記センサーと前記記録媒体との位置関係を変化させつつ前記センサーの検出値に基づいて前記センサーと前記記録媒体との位置関係を位置決めするキャリブレーションを実行する制御部と
    を備え、
    前記キャリブレーションは、前記駆動部により前記センサーと前記記録媒体との位置関係を変化させつつ前記センサーの検出値に基づいて前記センサーと前記記録媒体との位置関係を調整する位置調整処理と、前記位置調整処理の成否を判断する処理と、を有し、
    前記制御部は、前記位置調整処理の成否を判断する処理において、前記搬送方向に異なる3以上の前記記録媒体の場所のそれぞれで前記位置調整処理を実行し、前記各位置調整処理のうち、前記センサーと前記記録媒体との位置関係を示す値が外れ値となった前記位置調整処理を除く前記位置調整処理の結果に基づいて、前記センサーと前記記録媒体との位置関係を位置決めし、
    前記センサーは、前記記録媒体の一方の端に対して設けられた発光部と、前記記録媒体の他方の端に対して設けられた受光部とを有し、前記発光部が射出した光を前記受光部が受光した量に応じた検出値を出力する画像記録装置。
  9. 前記位置調整処理では、前記センサーの検出値が所定範囲に収まるように前記センサーと前記記録媒体との位置関係を調整する請求項1ないし7のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  10. 前記センサーは、前記記録媒体の一方側で前記記録媒体における異物を検出する異物センサーであり、
    前記制御部は、前記位置調整処理の実行後に、前記位置調整処理で調整された位置関係と比較して前記記録媒体に対して前記センサーを前記一方側へずらすように、前記センサーと前記記録媒体との位置関係を位置決めする請求項1ないし9のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  11. 記録媒体と前記記録媒体の状態を検出可能なセンサーとの位置関係を、前記センサーを移動させることにより変化させつつ前記センサーの検出値に基づいて前記センサーと前記記録媒体との位置関係を調整する位置調整処理工程と、
    前記位置調整処理工程の成否を判断する判断処理工程と、
    を備え、
    前記センサーは、前記記録媒体の一方の端に対して設けられた発光部と、前記記録媒体の他方の端に対して設けられた受光部とを有し、前記発光部が射出した光を前記受光部が受光した量に応じた検出値を出力するキャリブレーション方法。
  12. 記録媒体と前記記録媒体の状態を検出可能なセンサーとの位置関係を、前記センサーを移動させることにより変化させつつ前記センサーの検出値に基づいて前記センサーと前記記録媒体との位置関係を調整する位置調整処理工程と、
    前記位置調整処理工程の成否を判断する判断処理工程と、
    画像の記録を実行する画像記録工程と、
    を備え、
    前記センサーは、前記記録媒体の一方の端に対して設けられた発光部と、前記記録媒体の他方の端に対して設けられた受光部とを有し、前記発光部が射出した光を前記受光部が受光した量に応じた検出値を出力する画像記録方法。
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