JP5957931B2 - 画像記録装置、および画像記録方法 - Google Patents

画像記録装置、および画像記録方法 Download PDF

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本発明は、画像記録装置、および画像記録方法に関する。
従来、記録媒体に向けてインクジェット方式の印刷ヘッドから紫外線硬化型の液体を吐出し、紫外線照射装置から紫外線を照射することにより記録媒体上の液体を硬化させて画像記録を行う画像記録装置が知られている。このような紫外線硬化型の液体を用いた画像記録を行うことにより、非吸収性の記録媒体に対しても画像記録を実現することができるなどの利点がある。
また、記録媒体の形態を工夫して画像記録を連続して行うことを可能とすることにより、生産性の向上が図られた画像記録装置が提案されている。例えば、特許文献1に、連続したシート状の記録媒体を支持する円筒形状の支持ドラムと、記録媒体を挟んで支持ドラムに対向したインクジェット方式の印刷ヘッドを有し、記録媒体を連続搬送しながら印刷ヘッドから液体を吐出することで連続して印刷を実行できる画像記録装置が紹介されている。
特開平10−86472号公報
しかしながら、特許文献1に記載の画像記録装置を用いて、紫外線硬化型の液体を記録媒体に吐出させてから紫外線照射装置により液体を硬化させて画像記録を行う際に、紫外線照射により発生する熱で記録媒体が変形して支持ドラムからの浮きが発生して、記録媒体の画像形成領域面と印刷ヘッドとの距離にばらつきが生じることにより、記録された画像の品質が劣化する虞があるという問題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る画像記録装置は、連続したシート状の記録媒体を支持する円筒形状の支持ドラムと、記録媒体を挟んで支持ドラムの円周方向に配置され、インクジェット方式により記録媒体に紫外線硬化型の液体を吐出する印刷ヘッドと、記録媒体を挟んで支持ドラムに対向しつつ、印刷ヘッドから吐出された記録媒体上の液体に紫外線を照射する紫外線照射装置と、支持ドラムに支持される記録媒体のテンションを調整するテンション調整部と、テンション調整部による記録媒体のテンション調整、および、紫外線照射装置による紫外線の照射または停止を制御する制御部とを備えたことを特徴とする。
本適用例によれば、テンション調整部によって、記録媒体が常に適切なテンションにて支持ドラムに巻き掛けられた状態を保持することができるので、記録媒体が紫外線照射による熱を受けた際の支持ドラムからの浮きを抑制することができる。このように、記録媒体の支持ドラムからの浮きが抑制されることにより、紫外線照射により記録媒体に加わる熱が支持ドラムに伝播されて記録媒体の温度上昇が抑制されるので、記録媒体の変形がさらに抑えられる効果を奏する。
また、制御部により、記録媒体のテンションが変動している際には紫外線照射を停止する制御を行うことによって、テンション変動により記録媒体と支持ドラムの間に浮きが発生した状態で記録媒体が熱を受けるのを回避できる。
従って、印刷実行時、および、テンション変更時に、紫外線照射により発生する熱で記録媒体が変形することによる画像品質の劣化が抑制された画像記録装置を提供することができる。
[適用例2]上記適用例に記載の画像記録装置において、記録媒体を支持ドラムに対して上流側から下流側に搬送する搬送装置をさらに備え、制御部は、搬送装置の搬送と停止、および、搬送するときの搬送速度を制御することが好ましい。
本適用例によれば、制御部により、搬送速度変更時には紫外線照射が停止する制御を行うことによって、搬送速度変更時に搬送負荷が変化して支持ドラム上の記録媒体のテンションが不安定になるのを回避して、記録媒体の一部分が支持ドラムから浮き上がった状態で紫外線照射による熱を受けることを防ぐことができる。
[適用例3]上記適用例に記載の画像記録装置において、支持ドラムに支持される記録媒体のテンションを検出するテンション検出部をさらに備え、制御部は、テンション検出部による記録媒体のテンション検出結果に基づいて紫外線照射装置を制御することが好ましい。
本適用例によれば、制御部が支持ドラム上の記録媒体のテンションが安定したことをテンション検出部の検出結果により確認した後に紫外線照射装置から紫外線を照射することにより、支持ドラム上の記録媒体のテンションが不安定な状態で紫外線を照射して記録媒体が変形することを防ぐことができる。
[適用例4]上記適用例に記載の画像記録装置において、支持ドラムの回転速度を検出する回転検出部をさらに備え、制御部は、回転検出部による支持ドラムの回転速度の検出結果に基づいて紫外線照射装置を制御することが好ましい。
本適用例によれば、制御部が支持ドラムの回転速度が安定したことを回転検出部の検出結果により確認した後に紫外線照射装置から紫外線を照射することにより、記録媒体が支持ドラムに確実に巻きかかった状態でのみ紫外線が照射されるため、紫外線の照射による記録媒体の変形を防ぐことができる。
[適用例5]本適用例に係る画像記録方法は、連続したシート状の記録媒体を支持する円筒形状の支持ドラムと、記録媒体を挟んで支持ドラムの円周方向に配置され、インクジェット方式により記録媒体に紫外線硬化型の液体を吐出する印刷ヘッドと、記録媒体を挟んで支持ドラムに対向しつつ、印刷ヘッドから吐出された記録媒体上の液体に紫外線を照射する紫外線照射装置と、支持ドラムに支持される記録媒体のテンションを調整するテンション調整部と、テンション調整部による記録媒体のテンション調整、および、紫外線照射装置による紫外線の照射および停止を制御する制御部と、を備えた画像記録装置を用いた画像記録方法であって、支持ドラムに支持された記録媒体に対して印刷ヘッドから液体を吐出させて画像を印刷するとともに、記録媒体に印刷した液体に紫外線照射装置から紫外線を照射して液体を硬化させる画像記録ステップと、テンション調整部により調整される支持ドラムに支持された記録媒体のテンションが所定のテンションに安定するまで紫外線照射装置からの紫外線照射を停止するテンション確認ステップと、を含み、画像記録ステップは、テンション確認ステップの後で実行することを特徴とする。
本適用例によれば、画像記録ステップでは紫外線を照射した状態で印刷が実行される一方、テンション確認ステップでは紫外線を照射しない状態で記録媒体のテンションの安定の確認が行われるため、印刷ヘッドから吐出される液体を紫外線の照射によって確実に硬化させるとともに、テンション変動によって記録媒体が支持ドラム上から浮き上がった状態で紫外線が照射されて記録媒体が変形することを防ぐことができる。
従って、記録媒体の変形がなく画像品質の高い画像記録方法を提供することができる。
[適用例6]上記適用例に記載の画像記録方法において、画像記録装置は、記録媒体を支持ドラムに対して上流側から下流側に搬送する搬送装置をさらに備え、テンション確認ステップは、搬送装置を制御することにより記録媒体の搬送速度が変更された時に実行することが望ましい。
本適用例によれば、記録媒体を搬送しながら画像記録を行うことで、記録媒体の取替え作業を経ずに長時間の画像記録を連続して行うことが可能になるため、画像記録に要する時間を短縮化し、生産性を向上させることができる。
さらに、搬送速度変更時にはテンション確認ステップが実行されてテンションの安定確認が行われるため、搬送速度変更によって記録媒体が支持ドラム上から浮き上がった状態で紫外線が照射されて記録媒体が変形することを防ぐことができる。
[適用例7]上記適用例に記載の画像記録方法において、画像記録装置は、支持ドラムに支持された記録媒体のテンションを検出するテンション検出部をさらに備え、テンション確認ステップでは、テンション検出部により支持ドラムに支持された記録媒体のテンションが所定のテンションに安定したことを確認することが望ましい。
本適用例によれば、テンション確認ステップではテンション検出部で検出されたテンションを用いて安定確認が行われるため、支持ドラム上の記録媒体のテンション安定確認を精密に行うことができる。
[適用例8]上記適用例に記載の画像記録方法において、画像記録装置は、支持ドラムの回転速度を検出する回転検出部をさらに備え、テンション確認ステップでは、支持ドラムに支持された記録媒体のテンションが所定のテンションに安定していることを確認するとともに、回転検出部により、支持ドラムの回転速度が所定の回転速度に安定していることを確認することが望ましい。
本適用例によれば、テンション確認ステップでは支持ドラムの回転速度が安定するまで紫外線の照射を停止状態に保つことで、記録媒体が支持ドラムに確実に巻きかかった状態で紫外線の照射が行われるため、支持ドラムと記録媒体が離れた状態で紫外線が照射されて記録媒体が変形することを防ぐことができる。
本発明を適用可能なプリンターが備える装置構成の一例を模式的に示す図。 図1に示すプリンターを制御する電気的構成を模式的に示す図。 実施形態1のプリンターで実行される動作を示すフローチャート。 実施形態2のプリンターで実行される動作を示すフローチャート。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、各層や各部材を認識可能な程度の大きさにするため、各層や各部材の尺度を実際とは異ならせしめている。
(実施形態1)
図1は、本発明を適用可能なプリンターが備える装置構成の一例を模式的に示す正面図である。
まず、実施形態1に係る画像記録装置としてのプリンター1の概略構成について説明する。図1に示すように、プリンター1では、その両端が繰出軸20および巻取軸40にロール状に巻き付けられた1枚のシートS(ウェブ)が、繰出軸20と巻取軸40の間に張架されており、シートSはこうして張架された搬送経路Pcに沿って、繰出軸20から巻取軸40へと搬送される。このようなシートSの搬送装置を備えたプリンター1において、搬送経路Pcに沿って搬送されるシートSに対して画像が記録される。シートSの種類は、紙系とフィルム系に大別される。具体例を挙げると、紙系には上質紙、キャスト紙、アート紙、コート紙等があり、フィルム系には合成紙、PET(Polyethylene terephthalate)、PP(Poly Propylene)等がある。概略的には、プリンター1は、繰出軸20からシートSを繰り出す繰出部2と、繰出部2から繰り出されたシートSに画像を記録するプロセス部3と、プロセス部3で画像の記録されたシートSを巻取軸40に巻き取る巻取部4を備える。なお、以下の説明では、シートSの両面のうち、画像が記録される面を表面と称する一方、その逆側の面を裏面と称する。
繰出部2は、シートSの端を巻き付けた繰出軸20と、繰出軸20から引き出されたシートSを巻き掛ける従動ローラー21とを有する。繰出軸20は、シートSの表面を外側に向けた状態で、シートSの端を巻き付けて支持する。そして、繰出軸20が図1の時計回りに回転することで、繰出軸20に巻き付けられたシートSが従動ローラー21を経由してプロセス部3へと繰り出される。ちなみに、シートSは、繰出軸20に着脱自在な芯管(図示省略)を介して繰出軸20に巻き付けられている。したがって、繰出軸20のシートSが使い切られた際には、ロール状のシートSが巻き付けられた新たな芯管を繰出軸20に装着して、繰出軸20のシートSを取り換えることが可能となっている。
プロセス部3は、繰出部2から繰り出されたシートSをプラテンドラム30で支持しつつ、プラテンドラム30の外周面に沿って配置された各機能部51,52,61,62,63により処理を適宜行って、シートSに画像を記録するものである。このプロセス部3では、プラテンドラム30の両側に前駆動ローラー31と後駆動ローラー32とが設けられており、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32へと搬送されるシートSがプラテンドラム30に支持されて、画像記録を受ける。
前駆動ローラー31は、溶射によって形成された複数の微小突起を外周面に有しており、繰出部2から繰り出されたシートSを裏面側から巻き掛ける。そして、前駆動ローラー31は図1の時計回りに回転することで、繰出部2から繰り出されたシートSを搬送経路の下流側へと搬送する。なお、前駆動ローラー31に対してはニップローラー31nが設けられている。このニップローラー31nは、前駆動ローラー31側へ付勢された状態でシートSの表面に当接しており、前駆動ローラー31との間でシートSを挟み込む。これによって、前駆動ローラー31とシートSの間の摩擦力が確保され、前駆動ローラー31によるシートSの搬送を確実に行なうことができる。
プラテンドラム30は図示を省略する支持機構により回転自在に支持された円筒形状のドラムであり、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32へと搬送されるシートSを裏面側から巻き掛ける。このプラテンドラム30は、シートSとの間の摩擦力を受けてシートSの搬送方向Dsに従動回転しつつ、シートSを裏面側から支持するものである。ちなみに、プロセス部3では、プラテンドラム30への巻き掛け部の両側でシートSを折り返す従動ローラー33、34が設けられている。これらのうち従動ローラー33は、前駆動ローラー31とプラテンドラム30の間でシートSの表面を巻き掛けて、シートSを折り返す。一方、従動ローラー34は、プラテンドラム30と後駆動ローラー32の間でシートSの表面を巻き掛けて、シートSを折り返す。このように、プラテンドラム30に対して搬送方向Dsの上・下流側それぞれでシートSを折り返すことで、プラテンドラム30へのシートSの巻き掛け部を長く確保することができる。
後駆動ローラー32は、溶射によって形成された複数の微小突起を外周面に有しており、プラテンドラム30から従動ローラー34を経由して搬送されてきたシートSを裏面側から巻き掛ける。そして、後駆動ローラー32は図1の時計回りに回転することで、シートSを巻取部4へと搬送する。なお、後駆動ローラー32に対してはニップローラー32nが設けられている。このニップローラー32nは、後駆動ローラー32側へ付勢された状態でシートSの表面に当接しており、後駆動ローラー32との間にシートSを挟み込む。これによって、後駆動ローラー32とシートSの間の摩擦力が確保され、後駆動ローラー32によるシートSの搬送を確実に行なうことができる。
このように、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32へと搬送されるシートSは、プラテンドラム30の外周面に支持される。そして、プロセス部3では、プラテンドラム30に支持されるシートSの表面に対してカラー画像を記録するために、互いに異なる色に対応した複数の記録ヘッド51が設けられている。具体的には、イエロー、シアン、マゼンタおよびブラックに対応する4個の記録ヘッド51が、この色順で搬送方向Dsに並ぶ。各記録ヘッド51は、プラテンドラム30に巻き掛けられたシートSの表面に対して若干のクリアランスを空けて対向しており、対応する色のインクをインクジェット方式で吐出する。そして、搬送方向Dsへ搬送されるシートSに対して各記録ヘッド51がインクを吐出することで、シートSの表面にカラー画像が形成される。
さらに、記録ヘッド51がインクを吐出するタイミングは、プラテンドラム30の回転軸に取り付けられた回転検出部としてのドラムエンコーダーE30によって検出されるプラテンドラム30の回転位置に従って調整される。プラテンドラム30はシートSの搬送に伴って従動回転するため、プラテンドラム30の回転位置を検出するドラムエンコーダーE30の出力を参照すれば、シートSの搬送位置を把握することができる。搬送方向Dsへ搬送されるシートS上のインク着弾目標位置が各記録ヘッド51とプラテンドラム30の間を通過するタイミングに合わせてインクを吐出することで、シートS上の所定の位置に各色のインクを重ね合わせることができる。これによって、シートSの表面にカラー画像が形成される。
ちなみに、インクとしては、紫外線を照射することで硬化するUV(Ultraviolet)インク(光硬化性インク)が用いられる。そこで、プロセス部3では、インクを硬化させてシートSに定着させるために、UVランプ61,62(紫外線照射装置)が設けられている。なお、このインク硬化は、仮硬化と本硬化の二段階に分けて実行される。複数の記録ヘッド51の各間には、仮硬化用のUVランプ61が配置されている。つまり、UVランプ61は弱い紫外線を照射することで、インクの形状が崩れない程度にインクを硬化(仮硬化)させるものであり、インクを完全に硬化させるものではない。一方、複数の記録ヘッド51に対して搬送方向Dsの下流側には、本硬化用のUVランプ62が設けられている。つまり、UVランプ62は、UVランプ61より強い紫外線を照射することで、インクを完全に硬化(本硬化)させるものである。こうして仮硬化・本硬化を実行することで、複数の記録ヘッド51が形成したカラー画像をシートS表面に定着させることができる。
さらに、UVランプ62に対して搬送方向Dsの下流側には、記録ヘッド52が設けられている。この記録ヘッド52は、プラテンドラム30に巻き掛けられたシートSの表面に対して若干のクリアランスを空けて対向しており、透明のUVインクをインクジェット方式でシートSの表面に吐出する。つまり、4色分の記録ヘッド51によって形成されたカラー画像に対して、透明インクがさらに吐出される。また、記録ヘッド52に対して搬送方向Dsの下流側には、UVランプ63が設けられている。このUVランプ63は強い紫外線を照射することで、記録ヘッド52が吐出した透明インクを完全に硬化(本硬化)させるものである。これによって、透明インクをシートS表面に定着させることができる。
このように、プロセス部3では、プラテンドラム30の外周部に巻き掛けられるシートSに対して、インクの吐出および硬化が適宜実行されて、透明インクでコーティングされたカラー画像が形成される。そして、このカラー画像の形成されたシートSが、後駆動ローラー32によって巻取部4へと搬送される。
巻取部4は、シートSの端を巻き付けた巻取軸40の他に、巻取軸40と後駆動ローラー32の間でシートSを裏面側から巻き掛ける従動ローラー41を有する。巻取軸40は、シートSの表面を外側に向けた状態で、シートSの端を巻き取って支持する。つまり、巻取軸40が図1の時計回りに回転すると、後駆動ローラー32から搬送されてきたシートSが従動ローラー41を経由して巻取軸40に巻き取られる。ちなみに、シートSは、巻取軸40に着脱自在な芯管(図示省略)を介して巻取軸40に巻き取られる。したがって、巻取軸40に巻き取られたシートSが満杯になった際には、芯管ごとシートSを取り外すことが可能となっている。
以上がプリンター1の装置構成の概要である。続いて、プリンター1を制御する電気的構成について説明を行なう。図2は、図1に示すプリンターを制御する電気的構成を模式的に示すブロック図である。上述したプリンター1の動作は、図2に示すホストコンピューター10によって制御される。ホストコンピューター10では、制御動作を統括するホスト制御部100がCPU(Central Processing Unit)やメモリーにより構成されている。また、ホストコンピューター10にはドライバー120が設けられており、このドライバー120がメディア122からプログラム124を読み出す。なお、メディア122としては、CD(Compace Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、USB(Universal Serial Bus)メモリー等の種々のものを用いることができる。そして、ホスト制御部100は、メディア122から読み出したプログラム124に基づいて、ホストコンピューター10の各部の制御やプリンター1の動作の制御を行なう。
さらに、ホストコンピューター10には作業者とのインターフェイスとして、液晶ディスプレイ等で構成されるモニター130と、キーボードやマウス等で構成される操作部140とが設けられている。モニター130には、印刷対象の画像の他にメニュー画面が表示される。したがって、作業者は、モニター130を確認しつつ操作部140を操作することで、メニュー画面から印刷設定画面を開いて、記録媒体の種類、記録媒体のサイズ、印刷品質等の各種の印刷条件を設定することができる。なお、作業者とのインターフェイスの具体的構成は種々の変形が可能であり、例えばタッチパネル式のディスプレイをモニター130として用い、このモニター130のタッチパネルで操作部140を構成しても良い。
一方、プリンター1では、ホストコンピューター10からの指令に応じてプリンター1の各部を制御するプリンター制御部200が設けられている。そして、記録ヘッド、UVランプおよびシート搬送系の装置各部はプリンター制御部200によって制御される。これら装置各部に対するプリンター制御部200の制御の詳細は次のとおりである。
プリンター制御部200は、カラー画像を形成する各記録ヘッド51のインク吐出タイミングを、シートSの搬送に応じて制御する。具体的には、このインク吐出タイミングの制御は、プラテンドラム30の回転軸に取り付けられて、プラテンドラム30の回転位置を検出するドラムエンコーダーE30の出力(検出値)に基づいて実行される。プリンター制御部200は、ドラムエンコーダーE30の出力からpts(print timing signal)信号を生成し、このpts信号に基づいて各記録ヘッド51のインク吐出タイミングを制御することで、各記録ヘッド51が吐出したインクを搬送されるシートSの目標位置に着弾させて、カラー画像を形成する。
また、記録ヘッド52が透明インクを吐出するタイミングも、同様にドラムエンコーダーE30の出力に基づいてプリンター制御部200により制御される。これによって、複数の記録ヘッド51によって形成されたカラー画像に対して、透明インクを的確に吐出することができる。
さらに、UVランプ61,62,63の点灯・消灯のタイミングや照射光量もプリンター制御部200によって制御される。
また、プリンター制御部200は、図1を用いて詳述したシートSの搬送を制御する機能を司る。つまり、シート搬送系を構成する部材のうち、繰出軸20、前駆動ローラー31、後駆動ローラー32および巻取軸40それぞれにはモーターが接続されている。そして、プリンター制御部200はこれらのモーターを回転させつつ、各モーターの速度やトルクを制御して、シートSの搬送を制御する。このシートSの搬送制御の詳細は次のとおりである。
プリンター制御部200は、繰出軸20を駆動する繰出モーターM20を回転させて、繰出軸20から前駆動ローラー31にシートSを供給する。この際、プリンター制御部200は、繰出モーターM20のトルクを制御して、繰出軸20から前駆動ローラー31までのシートSのテンション(繰出テンションTa)を調整する。つまり、繰出軸20と前駆動ローラー31の間に配置された従動ローラー21には、繰出テンションTaを検出するテンション検出部としてのテンションセンサーS21が取り付けられている。このテンションセンサーS21は、例えばシートSから受ける力を検出するロードセルによって構成することができる。そして、プリンター制御部200は、テンションセンサーS21の検出結果に基づいて、繰出モーターM20のトルクをフィードバック制御して、シートSの繰出テンションTaを調整する。
この際、プリンター制御部200は、繰出軸20から前駆動ローラー31へ供給されるシートSの幅方向(図1の紙面の直交方向)の位置を調整しつつ、シートSの繰り出しを行う。つまり、プリンター1には、繰出軸20および従動ローラー21それぞれを軸方向(言い換えればシートSの幅方向)に変位させるステアリングユニット7が設けられている。また、従動ローラー21と前駆動ローラー31の間にはシートSの幅方向への端を検出するエッジセンサーSeが配置されている。このエッジセンサーSeは、例えば超音波センサー等の距離センサーで構成することができる。そして、プリンター制御部200は、エッジセンサーSeの検出結果に基づいて、ステアリングユニット7をフィードバック制御して、シートSの幅方向への位置を調整する。これによって、シートSの幅方向への位置が適切化されて、シートSの蛇行等の搬送不良が抑制される。
また、プリンター制御部200は、前駆動ローラー31を駆動する前駆動モーターM31と、後駆動ローラー32を駆動する後駆動モーターM32とを回転させる。これによって、繰出部2から繰り出されたシートSがプロセス部3を通過する。この際、前駆動モーターM31に対しては速度制御が実行される一方、後駆動モーターM32に対してはトルク制御が実行される。つまり、プリンター制御部200は、前駆動モーターM31のエンコーダー出力に基づいて、前駆動モーターM31の回転速度を一定に調整する。これによって、シートSは、前駆動ローラー31によって一定速度で搬送される。
一方、プリンター制御部200は、後駆動モーターM32のトルクを制御して、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32までのシートSのテンション(プロセステンションTb)を調整する。つまり、プラテンドラム30と後駆動ローラー32の間に配置された従動ローラー34には、プロセステンションTbを検出するテンションセンサーS34が取り付けられている。このテンションセンサーS34は、例えばシートSから受ける力を検出するロードセルによって構成することができる。そして、プリンター制御部200は、テンションセンサーS34の検出結果に基づいて、後駆動モーターM32のトルクをフィードバック制御して、シートSのプロセステンションTbを調整する。
また、プリンター制御部200は、巻取軸40を駆動する巻取モーターM40を回転させて、後駆動ローラー32が搬送するシートSを巻取軸40に巻き取る。この際、プリンター制御部200は、巻取モーターM40のトルクを制御して、後駆動ローラー32から巻取軸40までのシートSのテンション(巻取テンションTc)を調整する。つまり、後駆動ローラー32と巻取軸40の間に配置された従動ローラー41には、巻取テンションTcを検出するテンションセンサーS41が取り付けられている。このテンションセンサーS41は、例えばシートSから受ける力を検出するロードセルによって構成することができる。そして、プリンター制御部200は、テンションセンサーS41の検出結果に基づいて、巻取モーターM40のトルクをフィードバック制御して、シートSの巻取テンションTcを調整する。
以上が、プリンター1を制御する電気的構成の概要である。
続いては、本実施形態のプリンター1で実行される画像記録方法としての印刷方法について説明する。図3は、実施形態1にかかる印刷方法の概要を示すフローチャートである。
プリンター1において、ホストコンピューター10から印刷(画像記録)を開始する旨の指令を受けると、プリンター制御部200は図3のフローチャートを実行する。なお、このフローチャートはプログラム124から読み出されて、プリンター制御部200内のメモリー等に予め記憶されている。
図3において、まず、ステップS101では、シートSに対してテンションが付与される。これによって、プロセス部3でのシートSのプロセステンションTbがゼロから印刷用テンションFp(>0)まで上昇する。また、繰出部2、巻取部4での繰出テンションTa、巻取テンションTcもそれぞれ適切な値に設定される。この際、これらのテンションTa、Tb、Tcは同一である必要は無く、それぞれ独自に設定することができる。
続いて、ステップS102では、シートSの搬送が開始される。これによって、シートSの搬送速度は、ゼロから印刷用速度Vpにまで加速する。こうしてシート搬送が開始されると、プリンター制御部200は、シートSのプロセステンションTbをテンションセンサーS34により測定し(ステップS103)、この測定結果からプロセステンションTbが安定したか否かを判断する(ステップS104)。具体的には例えば、プロセステンションTbの測定値の時間平均が所定範囲に収まったことをもって、プロセステンションTbが安定したと判断することができる。
このステップS103、S104は、プロセステンションTbの安定が確認されるまで繰り返される。例えば、プロセステンションTbが安定していないと判断された場合(ステップS104で「NO」の場合)、ステップS103に戻り、テンションセンサーS34によりシートSのプロセステンションTbの測定を行い、以降の工程に進む。
一方、プロセステンションTbの安定が確認された場合(ステップS104で「YES」の場合)、ステップS105に進んで、UVランプ61,62,63による紫外線の照射が開始される。そして、ステップS106の記録ヘッド51,52による印刷が開始される。これによって、印刷用速度Vpで搬送されるシートSに対して、各記録ヘッド51,52が画像を印刷し、各UVランプ61,62,63からの紫外線でシートS上のUVインクが硬化され、画像が記録される。
ステップS107で画像の印刷が終了すると、ステップS108で各UVランプ61,62,63による紫外線の照射が停止される。続いて、ステップS109でシートSの搬送が停止される。これによって、シートSの搬送速度は、印刷用速度Vpからゼロにまで減速する。こうしてシートSが停止すると、ステップS110においてシートSのテンションが解除される。これによって、プロセス部3でのシートSのプロセステンションTbが印刷用テンションFpからゼロまで減少する。また、繰出部2、巻取部4での繰出テンションTa、巻取テンションTcも同様にゼロまで減少する。
以上述べたように、本実施形態に係るプリンター1、および、それを用いた印刷方法によれば、以下の効果を得ることができる。
まず、本実施形態のプリンター1を用いた印刷方法によれば、図3におけるステップS101のように、シートSのテンションが変更される際には、S103、S104のステップによってプラテンドラム30に巻きつけられたシートSのプロセステンションTbの安定が確認された後、S105でUVランプ61,62,63による紫外線の照射が開始される。これにより、シートSがプラテンドラム30に浮きなく確実に巻きついた状態でのみ紫外線が照射されるため、プラテンドラム30が放熱板の役割を果たし、シートSが紫外線照射による熱によって変形するのを防止することができる。
従って、印刷実行時、および、シートSのテンション変更時に、紫外線照射により発生する熱でシートSが変形することによってシートSと記録ヘッド51との距離にばらつきが生じることによる印刷品質(画像品質)の劣化を抑制することができる。
特に、本実施形態は、シートSのプロセステンションTbが安定したことをテンションセンサーS34の検出結果により確認した後に、UVランプ61,62,63による紫外線の照射を開始している。これにより、紫外線照射による熱でシートSが変形することをより確実に抑制することができる。
また、本実施形態では、S102のようにシートSの搬送速度が変更される際には、UVランプ61,62,63による紫外線の照射は停止状態にある。シートSの搬送速度を変化させた際に、後駆動モーターM32の回転負荷が変化することによって、シートSのテンションが変動することが、シートSの浮き上がりの一の要因となる場合がある。これに対して、この実施形態は、搬送速度を変化させた後のシートSのテンションが安定したことをテンションセンサーS34の検出結果により確認した後に、UVランプ61,62,63による紫外線の照射が開始される。これにより、シートSの搬送速度の変化によりシートSが浮き上がったとしても、紫外線照射による熱でシートSが変形することを防ぎつつ、シートSの搬送速度を変化させることが可能となっている。
また、この実施形態では、記録ヘッド51,52による印刷を終了すると、UVランプ61,62,63による紫外線照射を停止した後にシートSのプロセステンションTbを印刷用テンションFpから減少させ、シートSの搬送速度を減速させている。このような構成では、シートSのテンション変化や搬送速度の変化によりシートSが浮き上がったとしても、紫外線照射による熱でシートSが変形することを防ぎつつ、シートSのテンションの減少や搬送速度の減速を実行することが可能となっている。
(実施形態2)
続いては、実施形態2の詳細について説明する。なお、以下では、上記実施形態と異なる部分を中心に説明することとし、共通部分については適宜説明を省略する。ただし、実施形態2においても、上記実施形態と共通する構成を具備することで、上記実施形態と同様の効果を奏することは言うまでも無い。
図4は、実施形態2にかかるプリンターで実行される動作の概要を示すフローチャートである。ホストコンピューター10から画像記録を開始する旨の指令を受けると、プリンター制御部200は図4のフローチャートを実行する。なお、このフローチャートはプログラム124から読み出されて、プリンター制御部200内のメモリー等に予め記憶されている。
実施形態2にかかる図4のフローチャートは、実施形態1にかかる図3のフローチャートに対して、ステップS203〜S206の間におけるステップの内容で異なる一方、他のステップの内容では共通する。つまり、実施形態2では、ステップS202でシートSの搬送が開始されると、プリンター制御部200は、シートSのプロセステンションTbをテンションセンサーS34により測定するとともに(ステップS205)、プラテンドラム30の回転速度をドラムエンコーダーE30により測定する(ステップS203)。
そして、S205の測定結果から、プロセステンションTbが安定したか否かが判断される(ステップS206)。なお、この判断手法は、実施形態1で説明したのと同様である。このステップS205、S206は、プロセステンションTbの安定が確認されるまで繰り返される。そして、プロセステンションTbの安定が確認されると(ステップS206で「YES」の場合)、搬送テンションフラグが立つ。
また、これと並行して、ステップS203の測定結果から、プラテンドラム30の回転速度が安定したか否かが判断される(ステップS204)。具体的には例えば、プラテンドラム30の回転速度の測定値の時間平均が所定範囲に収まったことをもって、プラテンドラム30の回転速度が安定したと判断することができる。このステップS203、S204は、プラテンドラム30の回転速度の安定が確認されるまで繰り返される。そして、プラテンドラム30の回転速度の安定が確認されると(ステップS203で「YES」の場合)、このプラテンドラム30が従動するシートSの搬送速度も安定していると判断されて、搬送速度フラグが立つ。つまりここでは、シートSの変化後の搬送速度が安定したことを、シートSに従動するプラテンドラム30の回転速度に基づいて判断している。
そして、搬送テンションフラグおよび搬送速度フラグの両方が立って、シートSのテンションおよび搬送速度の両方の安定が確認されると、UVランプ61,62,63による紫外線の照射が開始される。(ステップS207)。そして、以後のステップが順次実行される。ちなみに、両フラグのいずれが早く立つかは、シートSの剛性と摩擦係数に依存する。つまり、シートSのテンションは、シートSの剛性が高いほど早く安定し、シートSの搬送速度はシートSの摩擦係数が大きいほど早く安定する。したがって、例えば、剛性が高くて摩擦係数が小さいシートSに印刷を行う場合は、シートSのテンションの方が早くに安定するため、搬送テンションフラグが先に立つ。一方、剛性が小さくて摩擦係数が大きいシートSに印刷を行う場合は、シートSの搬送速度の方が早くに安定するため、搬送速度フラグが先に立つ。
以上述べたように、この実施形態においても、シートSの搬送速度を変化させる際には、UVランプ61,62,63による紫外線の照射は停止状態にある。特に上述したように、シートSの搬送速度を変化させた際に、後駆動モーターM32の回転負荷が変化することによって、シートSのテンションが変動することが、シートSの浮き上がりの一の要因となる場合がある。これに対して、この実施形態は、搬送速度を変化させた後のシートSのテンションが安定したことをテンションセンサーS34の検出結果により確認した後に、UVランプ61,62,63による紫外線の照射が開始される。これにより、シートSの搬送速度の変化によりシートSが浮き上がったとしても、紫外線照射による熱でシートSが変形することを防ぎつつ、シートSの搬送速度を変化させることが可能となっている。
また、シートSの搬送速度を変化させた後に、シートSの搬送速度が一時的に不安定になることが、シートSの浮き上がりの一の要因となる場合もある。これに対して、この実施形態は、搬送速度が変化している間はUVランプ61,62,63による紫外線の照射を停止するとともに、搬送速度を変化させた後のシートSの搬送速度が安定してからUVランプ61,62,63による紫外線の照射を開始している。これにより、シートSの搬送速度の変化によりシートSが浮き上がったとしても、紫外線照射による熱でシートSが変形することを防ぎつつ、シートSの搬送速度を変化させることが可能となっている。
特に、この実施形態は、シートSの搬送速度が安定したことをドラムエンコーダーE30の検出結果により確認した後に、UVランプ61,62,63による紫外線の照射を開始している。このような構成では、紫外線照射による熱でシートSが変形することをより確実に抑制することができる。
以上のように、上記実施形態では、プリンター1が本発明の「画像記録装置」に相当し、シートSが本発明の「記録媒体」に相当し、プラテンドラム30が本発明の「支持ドラム」に相当し、記録ヘッド51,52が本発明の「印刷ヘッド」に相当し、UVランプ61,62,63が本発明の「紫外線照射装置」に相当し、後駆動ローラー32が本発明の「テンション調整部」に相当し、プリンター制御部200が本発明の「制御部」に相当する。また、搬送経路Pcに沿って配置された各種ローラーおよび軸が本発明の「搬送装置」に相当し、テンションセンサーS34が本発明の「テンション検出部」に相当し、ドラムエンコーダーE30が本発明の「回転検出部」に相当する。また、ステップS105〜S108、S207〜S210が本発明の「画像記録ステップ」に相当し、ステップS103〜S104、S203〜S206が本発明の「テンション確認ステップ」に相当する。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。例えば、上記実施形態では、シートSのプロセステンションTbが安定したか否かをテンションセンサーS34の測定値から判断していた。しかしながら、ステップS101、S201のテンション付与後、所定の時間経過するのが確認されると、プロセステンションTbが安定したと判断するように構成しても良い。なお、上記所定の時間は、あらかじめ実験的に求めたテンションが安定するまでに要する時間を用いても良い。
また、上記実施形態では、シートSの搬送速度をゼロから加速させた後に印刷を行う場合を例示した。しかしながら、印刷の途中に印刷モードを変更して、シートSの搬送速度を高速から低速に切り換えるような動作も考えられ、この際は、シートSの搬送速度を減速させた後に印刷を行うこととなる。そして、このような場合には、シートSの減速に際しては、UVランプ61,62,63による紫外線の照射を停止し、シートSの減速後にUVランプ61,62,63から紫外線を照射させるように構成しても良い。
また、上記実施形態では、シートSが所定の搬送速度で連続して搬送された状態で印刷を行う場合を例示した。しかしながら、シートSを記録ヘッド51,52による印刷位置に搬送し、搬送を停止した状態で印刷を行い、その後次の印刷位置までシートSを搬送するという動作を繰り返すことで、シートSに連続して画像を記録する場合も考えられる。この際は、シートSの搬送停止後UVランプ61,62,63による紫外線の照射を開始して記録ヘッド51,52による印刷を行い、シートS上の紫外線硬化インクが硬化したらUVランプ61,62,63による紫外線の照射を停止し、その後シートSを搬送するように構成しても良い。
また、上記実施形態2では、シートSのプロセステンションTbの安定と、シートSの搬送速度の安定との両方を確認してから、UVランプ61,62,63による紫外線の照射を開始していた。しかしながら、シートSの搬送速度の安定のみを確認して、UVランプ61,62,63による紫外線の照射を開始するように構成しても良い。
また、上記実施形態2では、シートSの搬送速度が安定したか否かをドラムエンコーダーE30によるプラテンドラムの回転速度の測定値から判断していた。しかしながら、S202のシートSの搬送開始後、所定の時間経過するのが確認されると、搬送速度が安定したと判断するように構成しても良い。なお、上記所定の時間は、あらかじめ実験的に求めた搬送速度が安定するまでに要する時間を用いてもよい。
また、上記実施形態では、前駆動ローラー31に対して速度制御を実行し、後駆動ローラー32に対してトルク制御を実行していた。しかしながら、後駆動ローラー32に対して速度制御を実行して、後駆動ローラー32によりシートSの搬送速度を決定するとともに、前駆動ローラー31に対してトルク制御を実行して、前駆動ローラー31によりシートSのプロセステンションTbを調整しても良い。なお、この際に、シートSのプロセステンションTbを検出するセンサーを、従動ローラー33に設けるように構成しても良い。
1…画像記録装置としてのプリンター、2…繰出部、3…プロセス部、4…巻取部、7…ステアリングユニット、10…ホストコンピューター、20…繰出軸、21,33,34,41…従動ローラー、30…支持ドラムとしてのプラテンドラム、31…前駆動ローラー、31n,32n…ニップローラー、32…テンション調整部としての後駆動ローラー、40…巻取軸、51,52…印刷ヘッドとしての記録ヘッド、61,62,63…UVランプ、100…ホスト制御部、120…ドライバー、122…メディア、124…プログラム、130…モニター、140…操作部、200…プリンター制御部、S…記録媒体としてのシート、E30…回転検出部としてのドラムエンコーダー、M31…前駆動モーター、M32…後駆動モーター、M40…巻取モーター、S21,S34,S41…テンション検出部としてのテンションセンサー。

Claims (4)

  1. 連続したシート状の記録媒体を支持する円筒形状の支持ドラムと、
    前記記録媒体を挟んで前記支持ドラムの円周方向に配置され、インクジェット方式により前記記録媒体に紫外線硬化型の液体を吐出する印刷ヘッドと、
    前記記録媒体を挟んで前記支持ドラムに対向しつつ、前記印刷ヘッドから吐出された前記記録媒体上の液体に紫外線を照射する紫外線照射装置と、
    前記支持ドラムに支持される前記記録媒体のテンションを調整するテンション調整部と、
    前記テンション調整部による前記記録媒体のテンション調整、および、前記紫外線照射装置による紫外線の照射または停止を制御する制御部と、
    前記支持ドラムに支持される前記記録媒体のテンションを検出するテンション検出部と、
    を備え
    前記制御部は、前記テンション検出部による前記記録媒体のテンション検出結果に基づいて前記紫外線照射装置を制御することを特徴とする画像記録装置。
  2. 連続したシート状の記録媒体を支持する円筒形状の支持ドラムと、
    前記記録媒体を挟んで前記支持ドラムの円周方向に配置され、インクジェット方式により前記記録媒体に紫外線硬化型の液体を吐出する印刷ヘッドと、
    前記記録媒体を挟んで前記支持ドラムに対向しつつ、前記印刷ヘッドから吐出された前記記録媒体上の液体に紫外線を照射する紫外線照射装置と、
    前記支持ドラムに支持される前記記録媒体のテンションを調整するテンション調整部と、
    前記テンション調整部による前記記録媒体のテンション調整、および、前記紫外線照射装置による紫外線の照射または停止を制御する制御部と、
    前記記録媒体を前記支持ドラムに対して上流側から下流側に搬送する搬送装置と、
    前記支持ドラムの回転速度を検出する回転検出部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記搬送装置の搬送と停止、および、搬送するときの搬送速度を制御するとともに、前記回転検出部による前記支持ドラムの回転速度の検出結果に基づいて前記紫外線照射装置を制御することを特徴とする画像記録装置。
  3. 連続したシート状の記録媒体を支持する円筒形状の支持ドラムと、
    前記記録媒体を挟んで前記支持ドラムの円周方向に配置され、インクジェット方式により前記記録媒体に紫外線硬化型の液体を吐出する印刷ヘッドと、
    前記記録媒体を挟んで前記支持ドラムに対向しつつ、前記印刷ヘッドから吐出された前記記録媒体上の液体に紫外線を照射する紫外線照射装置と、
    前記支持ドラムに支持される前記記録媒体のテンションを調整するテンション調整部と、
    前記テンション調整部による前記記録媒体のテンション調整、および、前記紫外線照射装置による紫外線の照射および停止を制御する制御部と、
    前記支持ドラムに支持された前記記録媒体のテンションを検出するテンション検出部と、
    を備えた画像記録装置を用いた画像記録方法であって、
    前記支持ドラムに支持された前記記録媒体に対して前記印刷ヘッドから前記液体を吐出させて画像を印刷するとともに、前記記録媒体に印刷した前記液体に前記紫外線照射装置から紫外線を照射して前記液体を硬化させる画像記録ステップと、
    前記テンション調整部により調整される前記支持ドラムに支持された前記記録媒体のテンションが所定のテンションに安定するまで前記紫外線照射装置からの紫外線照射を停止するテンション確認ステップと、を含み、
    前記テンション確認ステップでは、前記テンション検出部により前記支持ドラムに支持された前記記録媒体のテンションが所定のテンションに安定したことを確認し、
    前記画像記録ステップは、前記テンション確認ステップの後で実行することを特徴とする画像記録方法。
  4. 連続したシート状の記録媒体を支持する円筒形状の支持ドラムと、
    前記記録媒体を挟んで前記支持ドラムの円周方向に配置され、インクジェット方式により前記記録媒体に紫外線硬化型の液体を吐出する印刷ヘッドと、
    前記記録媒体を挟んで前記支持ドラムに対向しつつ、前記印刷ヘッドから吐出された前記記録媒体上の液体に紫外線を照射する紫外線照射装置と、
    前記支持ドラムに支持される前記記録媒体のテンションを調整するテンション調整部と、
    前記テンション調整部による前記記録媒体のテンション調整、および、前記紫外線照射装置による紫外線の照射および停止を制御する制御部と、
    前記記録媒体を前記支持ドラムに対して上流側から下流側に搬送する搬送装置と、
    前記支持ドラムの回転速度を検出する回転検出部と、
    を備え、
    前記テンション確認ステップでは、前記支持ドラムに支持された前記記録媒体のテンションが所定のテンションに安定していることを確認するとともに、前記回転検出部により、前記支持ドラムの回転速度が所定の回転速度に安定していることを確認し、
    前記テンション確認ステップは、前記搬送装置を制御することにより前記記録媒体の搬送速度が変更された時に実行することを特徴とする画像記録方法。
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