JP6332847B2 - Egrガス分配機能付き吸気マニホールド - Google Patents

Egrガス分配機能付き吸気マニホールド Download PDF

Info

Publication number
JP6332847B2
JP6332847B2 JP2014039692A JP2014039692A JP6332847B2 JP 6332847 B2 JP6332847 B2 JP 6332847B2 JP 2014039692 A JP2014039692 A JP 2014039692A JP 2014039692 A JP2014039692 A JP 2014039692A JP 6332847 B2 JP6332847 B2 JP 6332847B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
egr
egr gas
gas distribution
branch
intake manifold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014039692A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015163768A (ja
Inventor
達彦 山崎
達彦 山崎
弘志 横山
弘志 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP2014039692A priority Critical patent/JP6332847B2/ja
Publication of JP2015163768A publication Critical patent/JP2015163768A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6332847B2 publication Critical patent/JP6332847B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Description

本願発明は、EGRガス分配機能を備えた吸気マニホールドに関するものである。
排気ガス浄化等のために排気ガスの一部(EGRガス)を吸気系に戻すEGR装置は、車両用内燃機関で広く普及している。そして、EGRガスを吸気マニホールドの各枝管に分配する手段として、特許文献1には、鋳造製の吸気マニホールドにおいて、EGR通路を、吸気マニホールドの枝管に、当該枝管を横切る姿勢で一体的に設けて、EGR通路及び枝管に開口した連通穴から各枝管にEGRガスを供給することが開示されている。
また、特許文献2には、EGR通路を吸気マニホールドとは別体に製造して、これを枝管の群に固定することが開示されている。吸気マニホールドに一体に設けた場合においても、別体に製造してこれを固定した場合においても、EGR通路はパイプ状の単一構造になっている。
実開昭63−177653号のマイクロフィムル 実開平03−112561号のマイクロフィムル
EGR通路を吸気マニホールドに一体に設けると、振動による緩みのような問題を無くせる利点や、組み付けの手間を抑制できる点、或いは、シール性を確実化できる等の利点があるが、金属製の鋳造品は砂型を使用して製造されるため、量産性が悪くて製造に多大の手間がかかるのみならず、重量も増大しがちであるという問題がある。
この問題は、吸気マニホールドを、樹脂を材料にした成形品やアルミ等の軽金属を材料にしたダイキャスト品のように、金型を使用した成形品とすることで解消できると云える。しかし、金型を使用した成形品の場合は、型抜きの点から形状に制約があり、EGR通路を中空にして成形することは困難である(通路が曲がっている場合は、製造は不可能になる。)。
この点については、EGR通路を、吸気マニホールドに一体化されたEGRガス分配部とこれに被さる蓋板とで構成して、両者の合わせ面に溝式EGR通路を形成したらよいと云える。しかし、EGR通路の入口が蓋板まで形成されていると、EGR通路にEGR管路を接続するのが面倒になったり、EGR管路との接続部の強度が低下したり、EGR管路とのシール性が悪化したりするおそれがある。
本願発明は、このような現状を改善すべく成されたものである。更に本願は、樹脂等を材料にして成形される吸気マニホールドに関して種々の改良された構成を開示しているが、これらは独立した発明として提供することも目的とできるものである。
本願発明の吸気マニホールドは、
「複数の樹脂パーツを接合することにより、サージタンクとこれから分岐して並列状に配置された複数本の枝管とから成る中空構造体が形成されていて、前記枝管の群は、互いの間隔を空けた状態で前記サージタンクを巻くように形成されており、前記複数のパーツのうちの1つのパーツの外面は、枝管とサージタンクの一部とが交互に露出した凹凸形状になっている」
いう基本構成である。
そして、上記基本構成に加えて、
「前記1つのパーツのうち前記枝管とサージタンクの一部とが交互に露出した凹凸形状になっている部位に、前記枝管の群を横切る方向に長く延びるEGRガス分配部が形成されていて、前記EGRガス分配部とこれに固定された蓋板との合わせ面に形成された溝式EGR通路から前記各枝管にEGRガスが供給されており、
かつ、前記EGRガス分配部の一端部は、前記枝管の群の外側に突出しかつ前記蓋板が重なっていない入口部になっており、前記入口部に、前記溝式EGR通路と連通したEGRガス流入穴を空けている
という構成になっている。
本願発明では、EGR通路は、枝管とサージタンクとを含むパーツに一体成形されたEGRガス分配部とこれに被さった蓋板とで構成されているため、枝管を含む部材は、密着・離反する金型(成形型)を使用した成形によって容易に製造できる。すなわち、EGR通路を一体的に設けた吸気マニホールドでありながら、合成樹脂の成形品やアルミのダイキャスト品を採用できて、コストダウンや軽量化に貢献できる。
そして、吸気マニホールドに設けたEGR通路は溝式EGR通路とEGRガス流入穴とで構成されており、EGRガス流入穴を設けた入口部は全体が一体構造であるため、入口部とEGR管路との接続が簡単であると共に、EGR管路との接合に関して高いシール性を確保でき、更に、入口部の強度に高い強度を確保してEGR管路との接合強度も向上できる。
実施形態に係る吸気マニホールドを示す図であり、(A)はシリンダヘッドの側から見た斜視図、(B)はシリンダヘッドと反対側から見た斜視図である。 (A)は正面図、(B)は背面図である。 (A)は左側面図、(B)は側面図である。 本体部の分離した左側面図である。 上パーツと蓋板との分離斜視図である。 全体の平面図である。 (A)は蓋板をした状態での要部平面図、(B)は蓋板を外した状態での要部平面図である。 (A)は蓋板をした状態での図7(B)の VIII-VIII視断面図、(B)は上パーツの成形手段を示す部分断面図である。 図7(B)のIX-IX 視断面図である。 図7(B)の X-X視断面図である。 (A)は図7(B)の XI-XI視断面図、(B)は溶着前の分離図である。
(1).吸気マニホールドの基本構造
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、車両に搭載される内燃機関の吸気マニホールドに適用している。まず、吸気マニホールドの基本構造を、主として図1〜4,図8に基づいて説明する。
本明細書では、方向を特定するため前後・左右の文言を使用するが、クランク軸線方向を左右方向、これと直交した水平方向を前後方向として特定している。方向は、図1及び図3に明記している。前後方向に関しては、シリンダヘッド1に向いて手前を前、シリンダヘッドを向いた方向を後ろとしている(従って、シリンダヘッド1を基準にして、前後左右を定義している。)。
車両に搭載する場合、吸気マニホールドは、機関本体のうち車両の前進方向に向いた前面に配置する場合と後面に配置する場合とがあるが、本明細書の前後はこの前後とは関係はない。上下方向は、シリンダボアの軸線方向を基準にしている。図面は、シリンダボアが略鉛直姿勢になっている状態に描いているが、当然ながら、前傾式等のスラント型にも適用できる。
吸気マニホールドの本体は、いずれも合成樹脂の成形品である上パーツ2と中パーツ3と下パーツ4との3つの部材で構成されており、上パーツ2と中パーツ3とを溶着すると共に、中パーツ3と下パーツ4とを溶着することで、全体が一体化されて中空構造体が形成されている。図1(A)では中パーツ3に平行線を付し、図1(B)では上パーツ2と下パーツ4とに平行線を表示することで三者の形状と境界とを視認しやすくしている。各パーツ2,3,4の合わせ面には、フランジ2a,3a,4aを設けている。なお、各パーツ2,3,4の材料には、ガラス繊維入りのPA6(ポリアミド6、ナイロン6)のようなポリアミド系合成樹脂を使用できる。
敢えて説明するまでもないが、吸気マニホールドを各パーツ2,3,4で構成したのは、成形に際しての型抜きの制約があるからであり、図8(A)に示すように、中パーツ3は下向きに開口した容器状の形態であり、上パーツ2と中パーツ3と下パーツ4とでサージタンク5が構成されている。
本実施形態は3気筒内燃機関用の吸気マニホールドであり、従って、左右方向に並べた第1〜第3の3本の枝管6,7,8を備えている。各枝管6,7,8は、下パーツ4の後部下面の箇所を始端として、下向き、前向き、上向き、後ろ向きと方向を変えてサージタンク5を巻いており、側面視略円形の形態を成している。従って、吸気は略円形の動きをして(旋回して)シリンダヘッド1の吸気ポートに向かう。
各枝管6,7,8の下半部は下パーツ4によって形成されており、上半部は上パーツ2と中パーツ3とで構成されている。下パーツ4は図では単一構造に表示しているが、複数のパーツを接合して製造されている。各枝管6,7,8の終端部は、側面視で略水平姿勢の直線状部6a,7a,8aになっている。従って、吸気は、各枝管6,7,8からシリンダヘッド1の吸気ポートに向けて直進性を持って進入していく。
図2から容易に理解できるように、枝管6,7,8の間には間隔が空いており、始端部の間隔は終端部の間隔よりも狭くなっている。このため、第2枝管7と第3枝管8の下半部は、下流に行くほど第1枝管6から遠ざかるように曲がっている。また、図1(B)に示すように、隣り合った枝管6,7,8の間には、サージタンク6の一部が露出しており、枝管6,7,8の群とサージタンク5の一部とで凹凸に形成されている。
図1から容易に理解できるように、中パーツ3の上部には、各枝管6,7,8の出口穴6b,7b,8bが開口したフランジ状の接合部9を設けており、接合部9が、スペーサ10(図3参照)を介して複数本のボルト(図示せず)でシリンダヘッド1に固定される(接合部9は、シリンダヘッド1に直接固定してもよい。)。従って、上パーツ2は、中パーツ3のうち接合部10よりも手前に配置されている。接合部9のボルト挿通穴を、符号11で表示している。図1(A)に示すように、接合部9の後面には軽量化のため、リブ付きの空所が空いているが、図2(B)ではリブ付き空所は省略している。
上パーツ2のうち第1枝管6と第2枝管7との間の箇所には穴12が空いているが、この穴12は、中パーツ3における接合部9の左下部をシリンダヘッド1に固定するボルト及びレンチを挿通するためのものである。従って、この穴12の箇所では、中パーツ3は前向きに開口した筒状になっている。
図1(B)のとおり、上パーツ2のうち第2枝管7と第3枝管8との間の箇所には、スロットルバルブ13′(図3参照)を固定するためのスロットルバルブ取り付け座13が突設されている。スロットルバルブ取り付け座13は概ね三角形の形態を成しており、略中央部に吸気穴14が空いて、3つの頂点部には、締結用ビスがねじ込まれるねじ穴15を設けている。
そして、このスロットルバルブ取り付け座13は、中パーツ3の接合部9とある程度の間隔を空けて配置されており、吸気穴14の軸心(或いは座面の垂線)は、上に行くほど手前にずれるように側面視で前傾している。従って、スロットルバルブをビスで締結するに当たっては、レンチは斜め下向きの姿勢で使用される。
(2).EGR分配通路
吸気マニホールドを構成する上パーツ2に、各枝管6,7,8の終端部にEGRガスを分配供給するためのEGR分配通路を設けている。この点を、他の図面も参照して説明する。
EGR通路は上パーツ2の後端部に設けており、図5から理解できるように、上パーツ2に各枝管6,7,8の直線状部6a,7a,8aを横切る姿勢で一体に形成されたEGRガス分配部17と、これに上から被さって溶着された蓋板18とで構成されている。EGRガス分配部17は、枝管6,7,8の群の外側でかつスロットルバルブ取り付け座13から遠い側に突出した入口部19を有しており、入口部19には、EGR配管20の端板21にボルト22で締結されるフランジ23を一体に設けている。
図3(A)に明示するように、入口部19のフランジ23は側面視で略菱形になっており、その中央部にEGRガス流入穴24が開口していると共に、上下両端部にはボルト挿通穴25が空いている。そして、フランジ23は、上端はシリンダヘッド1に近くて下端はシリンダヘッド1から遠ざかるように、側面視で傾斜している。
図6や図7(B)に示すように、EGRガス分配部17には、上向きに開口して第3枝管8の箇所まで延びているメインEGR溝26と、メインEGR溝26の後ろでかつ第1枝管6と第2枝管7との間に位置してメインEGR溝26と平行に延びる枝EGR溝27と、両溝式EGR通路26,27を繋ぐ連通溝28とが形成されている。
他方、蓋板18の下面にも、上パーツ2に対応して、メインEGR溝26と枝EGR溝27と連通溝28とが形成されており、上下のメインEGR溝26によって断面円形のメイン溝式EGR通路が構成されて、上下の枝EGR溝27によって断面円形の枝溝式EGR通路が構成されている。また、上下の連通溝28により、小判形の溝式EGR通路が構成されている。従って、本実施形態では、EGRガス分配部17と蓋板18との両方に設けた溝で溝式EGR通路が形成されている。
図8(A)に示すように、枝EGR溝27の右端には、第1枝管6に開口した第1出口穴29が連通しており、枝EGR溝27の左端には、第2枝管7に開口した第2出口穴30が連通しており、メインEGR溝26の終端には、第3枝管8に開口した第3出口穴31が連通している。第1出口穴29は、下に行くほど第1枝管6の軸心に近づくように傾斜している。他方、第2出口穴30はほぼ鉛直姿勢になっており、第2枝管7の右端部の箇所に開口している。また、第3出口穴31は略水平姿勢(横向き)になっており、第3枝管8の上部に向いて開口している。なお、4気筒の場合は、2本の枝EGR溝27を形成したらよい。
EGRガス分配部17のうち、第1枝管6と第2枝管7との間の部分は平坦部17aになっており、従って、メインEGR溝26は第1枝管6と第2枝管7との間ではストレート状の姿勢になっている。また、枝EGR溝27もストレート状になっている。
他方、EGRガス分配部17は、メインEGR溝26は第2枝管7と第3枝管8との間の箇所では、サージタンク5の内部に向けて入り込むように曲がった下向き湾曲部17bになっており、このため、第3出口穴31を横向きの姿勢で第3枝管8に開口させている。正面視でEGRガス分配部17における下向き湾曲部17bの上の位置に、中パーツ3に設けた上部の1つのボルト挿通穴11が位置している。従って、ボルトを締結するに際して、レンチを支障なく使用できる。
上パーツ2は、図8(B)に示すように、これを上下から挟むような形態のキャビ金型33及びコア金型34を使用して成形されるが、第1出口穴29は、両金型33,34に突起33a,34aを設けることで、抜き違いによって成形できる。
すなわち、スライド形を使用することなく、傾斜姿勢の第1出口穴29を一対の金型33,34で簡単に成形できる。この点、本実施形態の利点の一つである。この場合、第1出口穴29の上端29aと下端29bとを結ぶ線が、両突起332a,33bの合わせ面の箇所に位置している必要がある。なお、EGRガス流入穴24とフランジ23のボルト挿通穴25は、いずれか一方の金型33,34に摺動自在に設けたスライドピンによって成形される。
第2出口穴29は両金型33,34の相対動方向に向いているので、型抜きの問題はない。また、第3出口穴31は、コア金型34に設けた突起によって全体が成形されるため、この場合も問題なく成形できる。
図6や図7から容易に理解できるように、各出口穴29,30,31は、概ね前後位置を同じにして左右方向に並んでいる。すなわち、各出口穴29,30,31は概ね横一線に並んでいる。従って、湾曲部17bは、その終端がシリンダヘッド1の側にずれるように平面視で曲がっている。
図9に明示するように、EGRガス分配部17のうち第1枝管6の外側に位置した入口部19の上面を平坦部17aより高い段状の第1端平坦部17cと成すことで、メインEGR溝26の端を第1枝管6の上部で止めて、入口部19の略全長にわたってEGRガス流入穴24を形成し、上下のメインEGR溝26で構成されたメイン溝式EGR通路と入口部19のEGRガス流入穴24とを同心と成している。同じく図9に示すように、EGRガス分配部17のうち第3枝管8の上面の箇所は、第2端平坦部17dになっている。
蓋板18は、メインEGR溝26を超えてフランジ23に接近するように延びている。従って、蓋板18のうち入口部19に重なった部分は、段上がりした平坦状の第1延長部18cになっている。また、蓋板18のうちフランジ23と反対側の端部も、メインEGR溝26の終端を超えて延びる第2延長部18eになっており、この第2延長部18eも、EGRガス分配部17の第2平坦部17dに重なる平坦部になっている。
上記のとおり本実施形態では枝EGR溝27を有しており、蓋板18にも枝EGR溝27を設けているが、蓋板18の全体を枝EGR溝27の箇所の幅に合わせて等幅に設定するのではなく、枝EGR溝27を設けた平坦部17aの箇所のみを広幅に設定している。このため、EGRガス分配部17及び蓋板18の体積を抑制して、軽量化できる。
図10に示すように、EGRガス分配部17における平坦部17aのうち、連通溝28を挟んだ両側の仕切り部35の箇所には、ごく狭い間隔の補助通路36を形成している。補助通路36は、EGRガス分配部17の仕切り部35の上面を低くすることで構成してもよいし、一点鎖線で示すように、蓋板18の仕切り部35の下面を高くすることで構成してもよいし、両方を採用してもよい。
図11や図5,6,7(B)に示すように、EGRガス分配部17の上面と蓋板18の下面とには、超音波等を使用した振動溶着に際しての接着性を高めるため、細幅で低い高さのリブ37を2条ずつ形成している。リブ37は1条ずつでもよいし、或いは3条以上であってもよい。更に、リブ37は、EGRガス分配部17と蓋板18とのうち片方のみに形成してもよい。
既述のとおり、蓋板18はメインEGR溝26の左右両端よりも更に端まで延びており、リブ37も、メインEGR溝26の両端を超えて、EGRガス分配部17及び蓋板18の端部まで延びている。従って、蓋板18は、メインEGR溝26の左右外側においても広い面積でEGRガス分配部17に溶着されている。
(3).まとめ
次に、本実施形態の利点等を説明する。まず、請求項との関係であるが、本願発明では、EGR通路を上パーツ2に一体成形されたEGRガス分配部17とこれに被さった蓋板18とで構成しているため、上パーツ2は、金型33,34を使用した射出成形によって容易に製造できる。従って、EGR通路を一体的に設けた吸気マニホールドでありながら、樹脂の成形品と成すことが簡単にできて、コストダウンや軽量化に貢献できる。
そして、EGR通路は、EGR溝26,27,28から溝式EGR通路とストレート状のEGRガス流入穴24とで構成されており、入口部19は全体が一体構造であるため、入口部19とEGR管路20との接続が簡単であると共に、EGR管路19のフランジ20との間のシール性も高い状態に確保でき、更に、入口部19に高い強度を確保して、EGR管路19との接合強度も向上できる。
本実施形態では、EGRガス流入穴24はフランジと23とメインEGR溝26との間にも存在しているが(すなわち、EGRガス流入穴24は入口部19の全長に亙って設けているが)、EGRガス流入穴24をフランジ23の箇所のみに設けることも可能である。但し、本実施形態のように、本実施形態のように入口部19の全長にわたってEGRガス流入穴24を設けると、入口部19の剛性が高くなる利点がある。
更に、本実施形態は請求項とは離れた種々の利点を有している。例えば、EGRガス分配部17及び蓋板18を正面視で曲がった形態としつつ、EGRガス分配部17及び蓋板18に平坦部17a(17c,17d)を設けると、EGRガス分配部17を蓋板18に振動溶着するに際して密着性が向上するため、蓋板18の接合強度を格段に向上できる。
また、本実施形態のように、EGRガス分配部17のうち第2枝管7と第3枝管8との間の部分を下向き湾曲部17bと成すと、ボルト締結の容易性を確保しつつ、各枝管6,7,8にEGRガスを的確に供給できる。また、EGRガスは直進性を持ってメインEGR溝26を流れるが、下向き湾曲部17bが抵抗になって流速が抑制されるため、第3枝管8だけにEGRガスが大量に供給されるという不具合も防止できる。
メインEGR溝26のうち下向き湾曲部17bを後ろ向きに曲げて各出口穴29,30,31を横一直線状に並べると、各枝管6,7,8へのEGRガス供給タイミングを揃えることができるのみならず、スロットルバルブ取り付け座13をできるだけシリンダヘッド1の側に寄せることができるため、機関のコンパクト化やスペースの有効利用に貢献できる。
また、蓋板18の両端をメインEGR溝26の外側に長く延長すると、溶着面積を大きくして接合強度を向上できる。特に、上記したように両延長部17c,17dともEGRガス分配部17の端平坦部17c,17dに合わせて平坦形状に構成すると、振動溶着で固着するに際して加振を安定的に行えると共に密着も均一になるため、接合強度をアップすることができる。
また、EGR通路がメインEGR溝26しか存在しないと、EGRガスが第1枝管6や第2枝管7の出口穴29,30に流れずに素通りしてしまいやすくなるが、実施形態のようにメインEGR溝26と平行な枝EGR溝27を設けて、その左右両端に出口穴29,30を設けると、大きい開口面積の連通溝28からEGRガスを枝EGR溝27に的確に分流させて、EGRガスを出口穴29,30に的確に導くことができる利点がある。
更に述べると、3つの気筒は順番に吸気するため、3つの出口穴29,30,31にも順番にEGRガスが供給されるが、いずれの出口穴29,30,31も通路の端に設けているため、EGRガスは直進性を持って各出口穴29,30,31に入り込むのであり、このため、EGRガスを各枝管6,7,8に的確に供給できるのである。
更に、この場合、メインEGR溝26と枝EGR溝27との間の仕切り部35の箇所に幅狭の補助通路36を設けると、EGRガスの流量の調節を簡単に行える利点がある。すなわち、第1及び第2枝管6,7へのEGRガス供給量の調節を連通溝28の断面積の変更(トリミング)のみで行うと、僅かの断面積の違いでEGRガスの供給量が変化するため、EGRガス供給量の設定(寸法の選択)が難しいが、補助通路36は左右長さが長いため、左右長さを調節したり上下溝幅を調節したりという方法によって、調整代を大きくしつつEGRガスの通過量の微調整を簡単に行えるのである。
また、本実施形態では、各出口穴29,30,31は、隣り合った枝管6,7,8の軸心の間に位置している(すなわち、各出口穴29,30,31は、隣り合った枝管6,7,8で挟まれた凹所に位置している)が、このように構成すると、出口穴29,30,31の高さを下げることができるため、EGRガス分配部17の厚さをできるだけ低くして、吸気マニホールドのコンパクト化及び軽量化を図ることができる。
また、サージタンク5の上にスロットルバルブ取り付け座13とEGRガス分配部17とを配置すると、サージタンク5の上の空間を有効利用できるが、本実施形態のようにEGRガス分配部17をスロットルバルブ取り付け座13の後ろに配置すると、スロットルバルブ取り付け座13の後ろのデッドスペースを有効利用して、吸気マニホールドのコンパクト化に貢献できる。
この場合、本実施形態のようにEGRガス分配部17を各枝管6,7,8の直線状部6a,7a,8aに配置すると、EGRガス分配部17の体積をできるだけ少なくして、軽量化に貢献できる(円形の箇所にEGRガス分配部17を設けると、EGRガス分配部17の幅方向の端の部分(長手側縁)の箇所で枝管6,7,8からの高さか高くなるため、それだけEGRガス分配部17の体積が増えるおそれがある。)。
更に、EGRガス分配部17を枝管6,7,8の円形の部分に設けると、吸気は枝管6,7,8の円形の箇所では接線方向に流れようとする傾向を呈することから、EGRガスが出口穴29,30,31に戻される傾向を呈することがあるが、本実施形態のようにEGRガス分配部17を各枝管6,7,8の直線状部6a,7a,8aに配置すると、出口穴29,30,31から噴出したEGRガスは直進性を持って流れる吸気に乗って速やかにシリンダヘッド1に運ばれるため、EGRガスが滞留することによって出口穴29,30,31の開口縁にデポジットが付着することを防止できる。
更に、実施形態のように入口部19のフランジ23を、上端がシリンダヘッド1の側に寄って下端がシリンダヘッド1から離れるように側面視で傾斜させると、ボルト22の締結作業に際して、ボルトの位置を視認しやすいと共にレンチの操作も容易であり、このため、作業者の負担を軽減することができる(仮に特許文献1,2のEGR通路をフランジ接合でEGR配管に接合する場合、フランジ23が上下に向いた姿勢であると、下のボルト挿通穴25を視認しにくく、フランジ23が水平姿勢であると、後ろのボルトの回転操作が面倒である。)。
更に、スロットルバルブ取り付け座13にスロットルバルブを取り付けると、吸気マニホールドの重心が第3枝管8の側に寄るため、振動しやすくなるおそれがあるが、本実施形態のようにEGRガス分配部17のEGRガス流入穴24をスロットルバルブ取り付け座13と反対側に突出させると、入口部19がバランサーの役割を果たして重心を吸気マニホールドの左右中間部に近付けることができるため、振動の抑制にも貢献できると云える。
更に、EGRガスの熱はEGRガス分配部17及び蓋板18から上に逃げる傾向を呈するが、実施形態のようにEGRガス分配部17をサージタンク5の上に配置すると、EGRガス分配部17及び蓋板18からの放熱性を向上できると共に、EGRガス分配部17は下から大気空気で冷却されている状態になるため、EGRガス分配部17及び蓋板18の冷却性(並びにEGRガスの冷却性)を一層向上できる。
(4).その他
本願発明は、上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば実施形態は3気筒用の吸気マニホールドに適用したが、2気筒又は4気筒以上の吸気マニホールドにも適用できる。
更に、EGR管路の接続方法はフランジ接合である必要はなく、入口部に設けた筒状のボスに外側又は内側からEGR管路を嵌め込む方式や、入口部のEGRガス流入穴にEGR配管を差し込む方式であってもよい。勿論,管継手を使用してもよい。吸気マニホールドの本体を複数パーツで構成するにおいては、前後方向に分離したパーツを接合することも可能である。蓋板はボルトで締結してもよいのである。
本願発明は、実際に吸気マニホールドに具体化できる。従って、産業上利用できる。
1 シリンダヘッド
2 吸気マニホールドの本体を構成する上パーツ
3 吸気マニホールドの本体を構成する中パーツ
4 吸気マニホールドの本体を構成する下パーツ
5 サージタンク
6,7,8 枝管
9 シリンダヘッドに固定される接合部
13 スロットルバルブ取り付け座
17 EGRガス分配部
18 蓋板
19 入口部
20 EGR配管
24 EGRガス流入穴
26 メイン溝式EGR通路を構成するメインEGR溝
27 枝溝式EGR通路を枝EGR溝
28 溝式EGR連通路を構成する連通溝
29,30,31 出口穴(連通穴)
33,34 金型
35 仕切り壁
36 補助通路
37 溶着のためのリブ

Claims (1)

  1. 複数の樹脂パーツを接合することにより、サージタンクとこれから分岐して並列状に配置された複数本の枝管とから成る中空構造体が形成されていて、前記枝管の群は、互いの間隔を空けた状態で前記サージタンクを巻くように形成されており、前記複数のパーツのうちの1つのパーツの外面は、枝管とサージタンクの一部とが交互に露出した凹凸形状になっている構成であって、
    前記1つのパーツのうち前記枝管とサージタンクの一部とが交互に露出した凹凸形状になっている部位に、前記枝管の群を横切る方向に長く延びるEGRガス分配部が形成されていて、前記EGRガス分配部とこれに固定された蓋板との合わせ面に形成された溝式EGR通路から前記各枝管にEGRガスが供給されており、
    かつ、前記EGRガス分配部の一端部は、前記枝管の群の外側に突出しかつ前記蓋板が重なっていない入口部になっており、前記入口部に、前記溝式EGR通路と連通したEGRガス流入穴を空けている、
    EGRガス分配機能付き吸気マニホールド。
JP2014039692A 2014-02-28 2014-02-28 Egrガス分配機能付き吸気マニホールド Active JP6332847B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014039692A JP6332847B2 (ja) 2014-02-28 2014-02-28 Egrガス分配機能付き吸気マニホールド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014039692A JP6332847B2 (ja) 2014-02-28 2014-02-28 Egrガス分配機能付き吸気マニホールド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015163768A JP2015163768A (ja) 2015-09-10
JP6332847B2 true JP6332847B2 (ja) 2018-05-30

Family

ID=54186778

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014039692A Active JP6332847B2 (ja) 2014-02-28 2014-02-28 Egrガス分配機能付き吸気マニホールド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6332847B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6823452B2 (ja) * 2015-12-25 2021-02-03 ダイハツ工業株式会社 内燃機関の吸気マニホールド
CN106812634B (zh) * 2017-01-25 2022-11-22 神通科技集团股份有限公司 一种塑料进气歧管上集成egr阀结构

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6136771Y2 (ja) * 1981-02-19 1986-10-24
JPS58109548U (ja) * 1982-01-20 1983-07-26 日産自動車株式会社 内燃機関の排気ガス還流装置
JPH0335873Y2 (ja) * 1985-05-13 1991-07-30
JPS63177653U (ja) * 1987-05-07 1988-11-17
JPH03112560U (ja) * 1990-02-28 1991-11-18
JP2000097112A (ja) * 1998-09-24 2000-04-04 Aisin Seiki Co Ltd 排気ガス再循環装置
JP4075653B2 (ja) * 2003-03-20 2008-04-16 日産自動車株式会社 エンジンの吸気マニホールド
US7237541B2 (en) * 2004-09-23 2007-07-03 Siemens Canada Limited Modular intake manifold and integrated air intake system
JP5316574B2 (ja) * 2011-04-04 2013-10-16 株式会社デンソー 吸気マニホールド
JP5686692B2 (ja) * 2011-07-26 2015-03-18 愛三工業株式会社 樹脂製インテークマニホールド
JP6142477B2 (ja) * 2012-07-31 2017-06-07 アイシン精機株式会社 インテークマニホールド
JP5998992B2 (ja) * 2013-03-13 2016-09-28 アイシン精機株式会社 吸気装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015163768A (ja) 2015-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4896822B2 (ja) 内燃機関の吸気マニホルド
EP1403507B1 (en) Engine fuel injection apparatus
US7082915B2 (en) Resin intake manifold
JP6639119B2 (ja) 内燃機関の吸気マニホールド
EP2617982B1 (en) Fuel supply device for internal combustion engine
JP6742901B2 (ja) 水冷エンジンの冷却構造
JP6332847B2 (ja) Egrガス分配機能付き吸気マニホールド
JP6332848B2 (ja) Egrガス分配機能付き樹脂製吸気マニホールド
JP6713711B2 (ja) 吸気マニホールド
CN103775234B (zh) 气缸盖的水套结构
JP6823452B2 (ja) 内燃機関の吸気マニホールド
JP2015163769A (ja) Egrガス分配機能付き樹脂製吸気マニホールド
JP2015163770A (ja) Egrガス分配機能付き吸気マニホールド
JP6329783B2 (ja) Egrガス分配機能付き吸気マニホールド
JP2015163771A (ja) Egrガス分配機能付き樹脂製吸気マニホールド
JP2013249732A (ja) 吸気マニホールド
JP7000094B2 (ja) 吸気マニホールド
JP6388330B2 (ja) 内燃機関のシリンダヘッド
JP2015163773A (ja) Egrガス分配機能付き吸気マニホールド
JP6030944B2 (ja) インテークマニホールド及びインテークマニホールドの製造方法
JP2011231657A (ja) 樹脂製吸気マニホルドのステー構造
JP7436435B2 (ja) 吸気マニホールド
JP7477550B2 (ja) 吸気マニホールド
JP6974998B2 (ja) 吸気マニホールド
JP3701769B2 (ja) 合成樹脂製吸気マニホールド

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171101

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171031

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180418

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180423

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6332847

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250