JP2015163773A - Egrガス分配機能付き吸気マニホールド - Google Patents

Egrガス分配機能付き吸気マニホールド Download PDF

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Abstract

【課題】EGRガス分配部に蓋板を溶着して両者の合せ面にEGR通路を設けている樹脂製吸気マニホールドにおいて、軽量化・コンパクト化を図る。
【解決手段】吸気マニホールドの枝管6は、射出成形品である上パーツ2と中パーツ3と下パーツ4とで構成されている。上パーツ2の上面後部に枝管6を横切って延びる左右横長のEGRガス分配部17を設けており、その上面に蓋板18が溶着されている。EGRガス分配部17と蓋板18との合わせ面に、メインEGR溝26よりなるメインEGR通路と、枝EGR溝27より成る枝EGR通路とが形成されている。枝EGR通路の両端とメインEGR通路の終端とに噴出穴29,30,31が空いている。各噴出穴29,30,31は、枝管6,7,8の頂点から左又は右にずれた箇所に設けている。このため、EGRガス分配部17の高さを低くしてコンパクト化・軽量化を実現できる。
【選択図】図8

Description

本願発明は、EGRガス分配機能を備えた吸気マニホールドに関するものである。
排気ガス浄化等のために排気ガスの一部(EGRガス)を吸気系に戻すEGR装置は、車両用内燃機関で広く普及している。そして、EGRガスを吸気マニホールドの各枝管に分配する手段として、特許文献1には、鋳造製の吸気マニホールドにおいて、EGR通路を、吸気マニホールドの枝管に、当該枝管を横切る姿勢で一体的に設けて、EGR通路及び枝管に開口した連通穴から各枝管にEGRガスを供給することが開示されている。そして、特許文献1において、EGR通路から各枝管に連通した噴出穴は、各枝管の頂点部に設けている。
また、特許文献2には、EGR通路を吸気マニホールドとは別体に製造して、これを枝管の群に固定することが開示されている。吸気マニホールドに一体に設けた場合においても、別体に製造してこれを固定した場合においても、EGR通路はパイプ状の単一構造になっている。
更に、吸気マニホールドを樹脂の成形品とすることも行われており、この場合は、EGRガス分配部は吸気マニホールドとシリンダヘッドとの間に配置したスペーサ板に設けている(例えば特許文献3)。
実開昭63−177653号のマイクロフィムル 実開平03−112561号のマイクロフィムル 特開2010−255485号公報
EGR通路を吸気マニホールドに一体に設けると、振動による緩みのような問題を無くせる利点や、組み付けの手間を抑制できる点、或いは、シール性を確実化できる等の利点があるが、金属製の鋳造品は砂型を使用して製造されるため、量産性が悪くて製造に多大の手間がかかるのみならず、重量も増大しがちであるという問題がある。
この問題は、吸気マニホールドを樹脂成形品や軽金属のダイキャスト品とすることで改善できると云える。しかし、金型を使用した樹脂成形品又はダイキャスト品の場合は、型抜きの点から形状に制約があり、EGR通路を中空にしたまま成形することは困難である(通路が曲がっている場合は、製造は不可能になる。)。
この点については、EGR通路を、吸気マニホールドに一体化されたEGRガス分配部とこれに被さる蓋板とで構成して、両者の合わせ面に溝式のEGR通路を形成したらよいと云える。この場合、特許文献1のように、噴出穴を各枝管の頂点部に設けることも考えられるが、噴出穴の箇所にはある程度の厚さが必要であることから、噴出穴を枝管の頂点部に設けると、EGRガス分配部の全体の厚さが厚くなって、重量の増大をもたらすおそれがある。
また、例えば枝管の頂点部が上に位置していると、EGRガスは頂点部の噴出穴から下方に噴出するが、EGRガスは温度が高くて枝管内で上昇し勝手の傾向を呈するため、EGRガスが枝管の上面に沿って流れて、枝管がEGRガスで汚れやすいという問題もある。
本願発明は、このような知見を基に成されたものであり、重量増大を回避できる等の改良された構成の成形品製吸気マニホールドを提供せんとするものである。
本願発明は、請求項1,2の構成を含んでいる。このうち請求項1の発明は、並列配置された複数本の枝管の群の外面に、当該枝管群を横切るように延びる左右横長のEGRガス分配部を一体に設けてこれに蓋板を固着し、前記EGRガス分配部と蓋板との合わせ面にEGR通路を設け、前記EGR通路に、前記各枝管に連通した噴出穴を設けている構成であって、前記各噴出穴を、枝管の頂点からEGRガス分配部の長手方向に外れた部位に設けている。
請求項2の発明は、請求項1において、前記複数の噴出穴のうち少なくとも1つは、枝管の略中心に向かうように鉛直線に対して斜め下向きに傾斜させている。
本願発明において、EGR通路は、EGRガス分配部と蓋板とのうち片方のみに溝を形成することで構成してもよいし、両方に設けた溝で構成してもよい。通路の断面形状には限定はなく、円形や角形など各種の形状を採用できる。
本願発明では、EGR通路は、枝管を含む部材に一体成形されたEGRガス分配部とこれに被さった蓋板とで構成されているため、枝管を含む部材は、密着・離反する金型(成形形)を使用した射出成形法やダイキャストによって容易に製造できる。従って、EGR通路を一体的に設けた吸気マニホールドでありながら、樹脂成形品やダイキャスト品を簡単に採用できるため、コストダウンや軽量化に貢献できる。
そして、本願発明では、噴出穴は枝管の頂点から外れた箇所に配置しているため、噴出穴の箇所に必要な厚さを確保しつつ、EGRガス分配部の厚さを薄くすることができる。このため、噴出穴に必要な深さを確保しつつ、吸気マニホールドの軽量化・コンパクト化を図ることができる。
また、EGRガス分配部が枝管群の上に位置している場合は、噴出穴は枝管の頂点よりも下に位置するため、枝管内に噴出したEGRガスは枝管の上内面に接触することなく、吸気に乗って速やかにシリンダヘッドに送られる。このため、枝管の内面の汚れを抑制することができる。
特に、請求項2のように噴出穴を鉛直線に対して傾斜させると、EGRガスが枝管の上内面に触れる機会が著しく低下するため、汚れ防止をより確実化できる。
更に、実施形態のように枝EGR通路を設けてその両端に噴出穴を設けると、EGRガスは直進性を持って噴出穴に向かうため、EGRガスの噴出を確実化でき、延いては、各噴出穴からのEGRガスの噴出量を均等化して、各気筒の安定的な燃焼に貢献できる。
実施形態に係る吸気マニホールドを示す図であり、(A)はシリンダヘッドの側から見た斜視図、(B)はシリンダヘッドと反対側から見た斜視図である。 (A)は正面図、(B)は背面図である。 (A)は左側面図、(B)は側面図である。 本体部の分離した左側面図である。 上パーツと蓋板との分離斜視図である。 全体の平面図である。 (A)は蓋板をした状態での要部平面図、(B)は蓋板を外した状態での要部平面図である。 (A)は蓋板をした状態での図7(B)の VIII-VIII視断面図、(B)は上パーツの成形手段を示す部分断面図である。 図7(B)のIX-IX 視断面図である。 図7(B)の X-X視断面図である。 (A)は図7(B)の XI-XI視断面図、(B)は溶着前の分離図である。
(1).吸気マニホールドの基本構造
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、車両に搭載される内燃機関の吸気マニホールドに適用している。まず、吸気マニホールドの基本構造を、主として図1〜4,図8に基づいて説明する。
本明細書では、方向を特定するため前後・左右の文言を使用するが、クランク軸線方向を左右方向、これと直交した水平方向を前後方向として特定している。方向は、図1及び図3に明記している。前後方向に関しては、シリンダヘッド1に向いて手前を前、シリンダヘッドを向いた方向を後ろとしている(従って、シリンダヘッド1を基準にして、前後左右を定義している。)。
車両に搭載する場合、吸気マニホールドは、機関本体のうち車両の前進方向に向いた前面に配置する場合と、前進方向と反対側の後面に配置する場合とがあるが、本明細書の前後はこの前後とは関係はない。上下方向は、シリンダボアの軸線方向を基準にしている。図面は、シリンダボアが略鉛直姿勢になっている状態を想定しているが、当然ながら、前傾式等のスラント型の内燃機関にも適用できる。
吸気マニホールドの本体は、いずれも樹脂の成形品である上パーツ2と中パーツ3と下パーツ4との3つの部材で構成されており、上パーツ2と中パーツ3とを溶着すると共に、中パーツ3と下パーツ4とを溶着することで、全体が一体化されている。図1(A)では中パーツ3に平行線を付し、図1(B)では上パーツ2と下パーツ4とに平行線を表示することで三者の形状と境界とを視認しやすくしている。各パーツ2,3,4の合わせ面には、フランジ2a,3a,4aを設けている。各パーツ2,3,4はガラス繊維入りPA6(ポリアミド6、ナイロン6)のようなポリアミド系合成樹脂を使用しているが、他の種類の合成樹脂を使用してもよい。
敢えて説明するまでもないが、吸気マニホールドを各パーツ2,3,4で構成したのは、成形に際しての型抜きの制約があるからであり、図8(A)に示すように、中パーツ3は下向きに開口した容器状の形態であり、上パーツ2と中パーツ3と下パーツ4とでサージタンク5が構成されている。
本実施形態は3気筒内燃機関用の吸気マニホールドであり、従って、左右方向に並べた第1〜第3の3本の枝管6,7,8を備えている。各枝管6,7,8は、下パーツ4の後部下面の箇所を始端として、下向き、前向き、上向き、後ろ向きと方向を変えた側面視略円形の形態を成している。従って、吸気は略円形の動きをして(旋回して)シリンダヘッド1の吸気ポートに向かう。
各枝管6,7,8の下半部は下パーツ4によって形成されており、上半部は上パーツ2と中パーツ3とで構成されている。下パーツ4は図では単一構造に表示しているが、複数のパーツを接合して製造されている。各枝管6,7,8の終端部は、側面視で略水平姿勢の直線状部6a,7a,8aになっている。従って、吸気は、各枝管6,7,8からシリンダヘッド1の吸気ポートに向けて直進性を持って進入していく。
図2から容易に理解できるように、枝管6,7,8の始端部の間隔は、終端部の間隔よりも狭くなっている。このため、第2枝管7と第3枝管8の下半部は、下流に行くほど第1枝管6から遠ざかるように曲がっている。
図1から容易に理解できるように、中パーツ3の上部には、各枝管6,7,8の出口穴6b,7b,8bが開口したフランジ状の接合部9を設けており、接合部9が、スペーサ10(図3参照)を介して複数本のボルト(図示せず)でシリンダヘッド1に固定される(接合部9は、シリンダヘッド1に直接固定してもよい。)。従って、上パーツ2は、中パーツ3のうち接合部10よりも手前に配置されている。接合部9のボルト挿通穴を、符号11で表示している。図1(A)に示すように、接合部9の後面には軽量化のため、リブ付きの空所が空いているが、図2(B)ではリブ付き空所は省略している。
上パーツ2のうち第1枝管6と第7との間の箇所には穴12が空いているが、この穴12は、中パーツ3における接合部9の左下部をシリンダヘッド1に固定するボルト及びレンチを挿通するためのものである。従って、この穴12の箇所では、中パーツ3は前向きに開口した筒状になっている。
図1(B)のとおり、上パーツ2のうち第2枝管7と第3枝管8との間の箇所には、スロットルバルブ13′(図3参照)を固定するためのスロットルバルブ取り付け座13が突設されている。スロットルバルブ取り付け座13は概ね三角形の形態を成しており、略中央部に吸気導入穴14が空いて、3つの頂点部には、締結用ビスがねじ込まれるねじ穴15を設けている。
そして、このスロットルバルブ取り付け座13は、中パーツ3の接合部9とある程度の間隔を空けて配置されており、吸気穴14の軸心(或いは座面の垂線)は、上に行くほど手前にずれるように側面視で前傾している。従って、スロットルバルブをビスで締結するに当たっては、レンチは斜め下向きの姿勢で使用される。
(2).EGR分配通路
吸気マニホールドを構成する上パーツ2に、各枝管6,7,8の終端部にEGRガスを分配供給するためのEGR分配通路を設けている。この点を、他の図面も参照して説明する。
EGR通路は上パーツ2の後端部に設けており、図5から理解できるように、上パーツ2に各枝管6,7,8の直線状部6a,7a,8aを横切る姿勢で一体に形成されたEGRガス分配部17と、これに上から被さって溶着された蓋板18とで構成されている。EGRガス分配部17は、枝管6,7,8の群の外側でかつスロットルバルブ取り付け座13から遠い側に突出した入口部19を有しており、入口部19には、EGR配管20の端板21にボルト22で締結されるフランジ23を一体に設けている。
図3(A)に明示するように、入口部19のフランジ23は側面視で略菱形になっており、その中央部にEGRガス流入穴24が開口していると共に、上下両端部にはボルト挿通穴25が空いている。
図6や図7(B)に示すように、EGRガス分配部17には、上向きに開口して第3枝管8の箇所まで延びているメインEGR溝26と、メインEGR溝26の後ろでかつ第1枝管6と第2枝管7との間に位置してメインEGR溝26と平行に延びる枝EGR溝27と、両溝式EGR通路26,27を繋ぐ連通溝28とが形成されている。
他方、蓋板18の下面にも、上パーツ2に対応して、メインEGR溝26と枝EGR溝27と連通溝28とが形成されており、上下のメインEGR溝26によって断面円形のメイン溝式EGR通路が構成されて、上下の枝EGR溝27によって断面円形の枝溝式EGR通路が構成されている。また、上下の連通溝28により、小判形の溝式EGR通路が構成されている。従って、本実施形態では、EGRガス分配部17と蓋板18との両方に設けた溝で溝式EGR通路が形成されている。
図8(A)に示すように、枝EGR溝27の右端には、第1枝管6に開口した第1噴出穴29が連通しており、枝EGR溝27の左端には、第2枝管7に開口した第2噴出穴30が連通しており、メインEGR溝26の終端には、第3枝管8に開口した第3噴出穴31が連通している。枝EGR溝27は第1枝管6の頂点と第2枝管7の頂点との間に位置しており、従って、第1で29と第2噴出穴30も、枝EGR溝27は第1枝管6の頂点と第2枝管7の頂点との間に位置している。他方、第3噴出穴31は、第2枝管7の頂点と第3枝管8の頂点との間に位置している。いずれにしても、枝管6,7,8の頂点部からEGRガス分配部17の長手方向にずれた箇所に位置している。
第1噴出穴29は、下に行くほど第1枝管6の軸心に近づくように、鉛直線に対して傾斜している。他方、第2噴出穴30はほぼ鉛直姿勢になっており、第2枝管7の右端部の箇所に開口している。また、第3噴出穴31は略水平姿勢(横向き)になっており、第3枝管8の上部に向いて開口している。なお、4気筒の場合は、2本の枝EGR溝27を形成したらよい。
EGRガス分配部17のうち、第1枝管6と第2枝管7との間の部分及びそれよりEGRガス流入穴24の側では主平坦部17aになっており、従って、メインEGR溝26は第1枝管6と第2枝管7との間ではストレート状の姿勢になっている。また、枝EGR溝27もストレート状になっている。
他方、EGRガス分配部17は、メインEGR溝26は第2枝管7と第3枝管8との間の箇所では、サージタンク5の内部に向けて入り込むように曲がった下向きの湾曲部17bになっており、このため、第3噴出穴31を横向きの姿勢で第3枝管8に開口させている。正面視でEGRガス分配部17における湾曲部17bの上の位置に、中パーツ3に設けた上部の1つのボルト挿通穴11が位置している。従って、ボルトを締結するに際して、レンチを支障なく使用できる。
上パーツ2は、図8(B)に示すように、これを上下から挟むような形態のキャビ金型33及びコア金型34を使用して成形されるが、第1噴出穴29は、両金型33,34に突起33a,34aを設けることで、抜き違いによって成形できる。第2噴出穴29は両金型33,34の相対動方向に向いているので、型抜きの問題はない。また、第3噴出穴31は、コア金型34に設けた突起によって全体が成形されるため、この場合も問題なく成形できる。いずれにしても、各噴出穴29,30,31はドリル加工の手間を要することなく、各噴出穴29,30,31を設けた状態に成形できる。
図6や図7から容易に理解できるように、各噴出穴29,30,31は、概ね前後位置を同じにした状態で左右方向に並んでいる。すなわち、各噴出穴29,30,31は概ね横一線に並んでいる。従って、湾曲部17bは、その終端がシリンダヘッド1の側にずれるように平面視においても曲がっている。
図9に示すように、EGRガス分配部17のうち第1枝管6の外側に位置した入口部19の上面を主平坦部17aより高い段状の第1エンド平坦部17cと成すことで、メインEGR溝26の端を第1枝管6の上部で止めて、入口部19の略全長にわたってEGRガス流入穴24を形成し、上下のメインEGR溝26で構成されたメイン溝式EGR通路と入口部19のEGRガス流入穴24とを同心と成している。同じく図9に示すように、EGRガス分配部17のうち第3枝管8の上面の箇所は、第2エンド平坦部17dになっている。
蓋板18は、メインEGR溝26を超えてフランジ23に接近するように延びている。従って、蓋板18のうち入口部19に重なった部分は、段上がりした第1延長部18cになっており、第1延長部18cが、EGRガス分配部17の第1エンド平坦部17cに重なるエンド平坦部になっている。また、蓋板18のうちフランジ23と反対側の端部も、メインEGR溝26の終端を超えて延びる第2延長部18dになっており、この第2延長部18dも、EGRガス分配部17の第2エンド平坦部17dに重なるエンド平坦部になっている。
上記のとおり本実施形態では枝EGR溝27を有しており、蓋板18にも枝EGR溝27を設けているが、蓋板18の全体を枝EGR溝27の箇所の幅に合わせて等幅に設定するのではなく、枝EGR溝27を設けた主平坦部17aの箇所のみを広幅に設定している。このため、EGRガス分配部17及び蓋板18の体積を抑制して、軽量化できる。
図10に示すように、EGRガス分配部17における主平坦部17aのうち、連通溝28を挟んだ両側の仕切り部35の箇所には、ごく狭い間隔の補助通路36を形成している。補助通路36は、EGRガス分配部17の仕切り部35の上面を低くすることで構成してもよいし、一点鎖線で示すように、蓋板18の仕切り部35の下面を高くすることで構成してもよいし、両方を採用してもよい。
図11や図5,6,7(B)に示すように、EGRガス分配部17の上面と蓋板18の下面とには、超音波等を使用した振動溶着に際しての接着性を高めるため、細幅で低い高さのリブ37を2条ずつ形成している。リブ37は1条ずつでもよいし、或いは3条以上であってもよい。更に、リブ37は、EGRガス分配部17と蓋板18とのうち片方のみに形成してもよい。
既述のとおり、蓋板18はメインEGR溝26の左右両端よりも更に端までの延びており、リブ37も、メインEGR溝26の両端を超えて、EGRガス分配部17及び蓋板18の端部まで延びている。従って、蓋板18は、メインEGR溝26の左右外側においても広い面積でEGRガス分配部17に溶着されている。
(3).まとめ
次に、本実施形態の利点等を説明する。本願発明では、EGR通路を上パーツ2に一体成形されたEGRガス分配部17とこれに被さった蓋板18とで構成しているため、上パーツ2は、金型33,34を使用した射出成形によって容易に製造できる。従って、EGR通路を一体的に設けた吸気マニホールドでありながら、樹脂の成形品と成すことが簡単にできて、コストダウンや軽量化に貢献できる。
そして、各噴出穴29,30,31は、隣り合った枝管6,7,8の軸心の間に位置している(すなわち、各噴出穴29,30,31は、隣り合った枝管6,7,8で挟まれた凹所に位置している)ため、噴出穴29,30,31の高さを下げることができる。このため、噴出穴29,30,31に必要な深さを確保しつつ、EGRガス分配部17の厚さをできるだけ低くして、吸気マニホールドのコンパクト化及び軽量化を図ることができる。
さて、EGR通路がメインEGR溝26しか存在しないと、EGRガスが第1枝管6や第2枝管7の噴出穴19,30に流れずに素通りしてしまいやすくなる。これに対して実施形態のようにメインEGR溝26と平行な枝EGR溝27を設けて、その左右両端に噴出穴29,30を設けると、大きい開口面積の連通溝28からEGRガスを枝EGR溝27に的確に分流させて、EGRガスを噴出穴29,30に的確に導くことができる利点がある。
更に述べると、3つの気筒は順番に吸気するため、3つの噴出穴29,30,31にも順番にEGRガスが供給されるが、いずれの噴出穴29,30,31の端に設けているため、EGRガスは直進性を持って各噴出穴29,30,31に入り込むのであり、このため、EGRガスを各枝管6,7,8に的確に供給できるのである。
更に、この場合、メインEGR溝26と枝EGR溝27との間の仕切り部35の箇所に幅狭の補助通路36を設けると、EGRガスの流量の調節を簡単に行える利点がある。すなわち、第1及び第2枝管6,7へのEGRガス供給量の調節を連通溝28の断面積の変更(トリミング)のみで行うと、僅かの断面積の違いでEGRガスの供給量が変化するため、EGRガス供給量の設定(寸法の選択)が難しいが、補助通路36は左右長さが長いため、左右長さを調節したり上下溝幅を調節したりという方法によって、調整代を大きくしつつEGRガスの通過量の微調整を簡単に行えるのである。
また、各噴出穴29,30,31の前後位置が揃っているため、各枝管6,7,8へのEGRガスの供給量を均一化して、燃焼の安定化に貢献できる。しかも、各噴出穴29,30,31は接合部9に近付けられているため、EGRガスは各枝管6,7,8の終端部(6a,7a,8a)の内面にしか触れず、従って、各枝管6,7,8の汚れを抑制できる。
また、EGRガスは直進性を持ってメインEGR溝26を流れるが、湾曲部17bが抵抗になって流速が抑制されるため、第3枝管8だけにEGRガスが大量に供給されるという不具合も防止できる。
本実施形態では、各噴出穴29,30,31は、正面視において互いに方向が相違している。すなわち、第2噴出穴30は下向きで、第1噴出穴29と第3噴出穴31とは互いに逆方向に向いている。このように構成すると、EGRガスの反力が蓋板18をEGRガス分配部17から剥がす方向に作用することを抑制できるため、高い接合強度を保持できる利点がある。
本実施形態のようにEGRガス分配部17を各枝管6,7,8の直線状部6a,7a,8aに配置すると、EGRガス分配部17の体積をできるだけ少なくして、軽量化に後傾できる(円形の箇所にEGRガス分配部17を設けると、EGRガス分配部17の前後長手側縁の箇所で枝管6,7,8からの高さが高くなるため、それだけEGRガス分配部17の体積が増えるおそれがある。)。
(4).その他
本願発明は、上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば、枝管群の端に位置した枝管に対する噴出穴は、枝管の群の外側に設けることも可能である。すなわち、図示の実施形態でると、例えば、第1枝管6に対する第1噴出穴29を、第1枝管6の頂点を挟んでフランジ23に寄った部位に設けるとも可能である。
また、実施形態は3気筒用の吸気マニホールドに適用したが、2気筒又は4気筒以上の吸気マニホールドにも適用できる。 また、枝管は側面視円形に曲がっている必要はないのであり、直線状やL形(或いはJ形)などであってもよい。吸気マニホールドの本体を複数パーツで構成するに当たっては、前後方向に分離したパーツを接合することも可能である。
本願発明は、実際に樹脂製吸気マニホールドに具体化できる。従って、産業上利用できる。
1 シリンダヘッド
2 吸気マニホールドの本体を構成する上パーツ
3 吸気マニホールドの本体を構成する中パーツ
4 吸気マニホールドの本体を構成する下パーツ
6,7,8 枝管
17 EGRガス分配部
18 蓋板
24 EGRガス流入穴
26 メインEGR通路を構成するメインEGR溝
27 枝EGR通路を構成する枝EGR溝
28 EGR連通路を構成する連通溝
29,30,31 噴出穴
33,34 金型
35 仕切り部
36 補助通路

Claims (2)

  1. 並列配置された複数本の枝管の群の外面に、当該枝管群を横切るように延びる左右横長のEGRガス分配部を一体に設けてこれに蓋板を固着し、前記EGRガス分配部と蓋板との合わせ面にEGR通路を設け、前記EGR通路に、前記各枝管に連通した噴出穴を設けている構成であって、
    前記各噴出穴を、枝管の頂点からEGRガス分配部の長手方向に外れた部位に設けている、
    EGRガス分配機能付き吸気マニホールド。
  2. 前記複数の噴出穴のうち少なくとも1つは、枝管の略中心に向かうように鉛直線に対して斜め下向きに傾斜させている、
    請求項1に記載したEGRガス分配機能付き吸気マニホールド。
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