JP6330622B2 - ハイブリッド車両 - Google Patents

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Description

本発明は、ハイブリッド車両に関し、より特定的には、電動式可変動弁機構を備え、かつ電力を車両外部へと供給する外部給電が可能に構成されたハイブリッド車両に関する。
エンジンの吸気バルブまたは排気バルブを開閉するカムシャフトの回転位相を変更可能な可変動弁機構が広く用いられている。可変動弁機構を採用することにより、燃費の向上あるいはエミッションの改善等が実現される。
可変動弁機構の一種として、電動アクチュエータを駆動源とする電動式可変動弁機構が知られている。電動式可変動弁機構を用いると、エンジンが停止状態であってもカムシャフトの回転位相を所望の位相に変更することができる。たとえば特開2009−074379号公報(特許文献1)に開示されたエンジンの制御装置によれば、イグニッションがオフされた場合に、電動式可変動弁機構を用いて、回転位相を次回のエンジン始動時の目標位相(具体的には最遅角位相)に設定する。
特開2009−074379号公報 特開2014−100944号公報
プラグインハイブリッド車両などの外部給電が可能に構成されたハイブリッド車両が実用化されている。これらの車両において外部給電を実行する場合、給電効率をできるだけ高くすることが望ましい。なお、外部給電の「給電効率」とは、バッテリの蓄電電力の減少分と発電機による発電電力との和に対する車両外部への供給電力の割合を意味する。
本発明者らは、電動式可変動弁機構を備え、かつ外部給電が可能に構成されたハイブリッド車両において、外部給電時に以下の課題が生じ得ることを見出した。すなわち、電動式可変動弁機構を用いると、上述のようにエンジンが停止状態であってもカムシャフトの回転位相を所望の位相に変更することができる。たとえば回転位相を最遅角位相に設定することにより、エンジンの始動性を向上させることができる(たとえば特許文献1の段落[0049],[0050]参照)。この制御の実現には、回転位相を所望の位相に設定後、その回転位相を保持するために継続的に電力を電動式可変動弁機構に供給する必要が生じる。
外部給電によりバッテリの蓄電電力が残り少なくなると、モータジェネレータにより発電するためにエンジンが始動される。しかしながら、外部給電の実行時には多くの場合、ユーザは車室内にいないため、エンジンの始動性(始動ショックの低減)を考慮しなくてよい。つまり、外部給電時には、回転位相を保持するために電動式可変動弁機構にて消費された電力は無駄になり、その消費電力に相当する分だけ給電効率が低くなってしまう可能性がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、電動式可変動弁機構を備え、かつ外部給電が可能に構成されたハイブリッド車両において、外部給電時の給電効率を向上させることである。
本発明のある局面に従うハイブリッド車両は、車両外部へ電力を供給する外部給電が可能に構成される。ハイブリッド車両は、クランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相を電動アクチュエータによって変更可能な内燃機関と、内燃機関を動力源として発電する発電機と、内燃機関および発電機を制御する制御装置とを備える。制御装置は、外部給電を実行しない場合、内燃機関が停止状態であっても、電動アクチュエータに電力を供給して回転位相を所定の位相に保持する一方で、外部給電を実行する場合には、電動アクチュエータへの電力供給を遮断する。
上記構成によれば、内燃機関が停止状態であっても、電動アクチュエータを用いて回転位相を所定の位相に保持するために、電動アクチュエータに電力が供給される。しかしながら、外部給電の実行時には多くの場合、ユーザは車室内にいないため、内燃機関の始動性の向上を考慮しなくてよい。そこで、制御装置は、外部給電を実行する場合には、電動アクチュエータへの電力供給を遮断する。その結果、回転位相を所定の位相に保持することはできなくなるものの、電動アクチュエータの消費電力を節約することができる。それにより、外部給電時の給電効率を向上させることができる。
本発明によれば、電動式可変動弁機構を備え、かつ外部給電が可能に構成されたハイブリッド車両において、外部給電時の給電効率を向上させることができる。
本実施の形態に係る車両の全体構成を概略的に示すブロック図である。 エンジンの構成を詳細に説明するための図である。 電動アクチュエータの構成を詳細に説明するための図である。 電動VVT機構により実現される吸気バルブの開閉タイミングの一例を示す図である。 外部給電を実行する場合の電動VVT機構の制御を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
以下の実施の形態では、電動式可変動弁機構の一例として、吸気バルブの開弁期間を維持しつつ吸気バルブの開閉タイミングを変更可能な電動可変バルブタイミング(VVT:Variable Valve Timing)機構を用いて説明する。ただし、本発明が適用可能な電動式可変動弁機構の構成はこれに限定されるものではなく、吸気バルブの開弁期間が変更可能であってもよく、あるいは排気バルブの開弁期間または開閉タイミングが変更可能であってもよい。また、吸気バルブ(または排気バルブ)の開閉タイミングに加えてリフト量が変更可能であってもよい。
図1は、本実施の形態に係る車両の全体構成を概略的に示すブロック図である。図1を参照して、車両1は、外部給電が可能に構成されたプラグインハイブリッド車両である。車両1は、エンジン100と、第1モータジェネレータ(MG:Motor Generator)10と、第2MG20と、動力分割機構30と、減速機40と、パワーコントロールユニット(PCU:Power Control Unit)200と、システムメインリレー(SMR:System Main Relay)160と、メインバッテリ150と、電子制御装置(ECU:Electronic Control Unit)300と、駆動輪350とを備える。
車両1は、エンジン100および第2MG20の少なくとも一方から出力される駆動力によって走行可能である。エンジン100は、たとえばガソリンエンジンまたはディーゼルエンジン等の内燃機関を含んで構成される。エンジン100は、第1MG10のクランキングにより始動されると、動力分割機構30を介して駆動輪350および第1MG10のうちの少なくともいずれかに動力を供給する。
エンジン100は、図2に示す吸気バルブ410の作動特性(吸気側カムシャフトの回転位相)を変更するための電動VVT機構102を含む。電動VVT機構102は、車両1の走行状況、エンジン100の始動性、あるいは排気浄化装置からのエミッション等に応じてECU300によって制御される。エンジン100および電動VVT機構102の構成の詳細については後に図2および図3をそれぞれ参照して説明する。
動力分割機構30は、たとえば遊星歯車機構であり、エンジン100が発生する駆動力を、減速機40を介して駆動輪350を駆動するための動力と、第1MG10を駆動するための動力とに分割可能に構成される。
第1MG10および第2MG20の各々は交流回転電機であり、たとえば三相交流永久磁石型同期モータである。第1MG10は、動力分割機構30を介して受けるエンジン100の動力を用いて発電し得る。たとえばメインバッテリ150のSOC(State Of Charge)が所定の下限値に達すると、エンジン100が始動して第1MG10により発電が行なわれる。すなわち、第1MG10は、本発明に係る「発電機」に対応する。第1MG10によって発電された電力は、PCU200により電圧変換され、メインバッテリ150に蓄えられたり、第2MG20に直接供給されたりする。
第2MG20は、メインバッテリ150に蓄えられた電力、および第1MG10により発電された電力の少なくとも一方を用いて駆動力を発生する。第2MG20の駆動力は、減速機40を介して駆動輪350に伝達される。車両の制動時には、減速機40を介して駆動輪350により第2MG20が駆動されるため、第2MG20は制動エネルギーを電力に変換する回生ブレーキとして作動する。第2MG20により発電された電力は、メインバッテリ150に蓄えられる。
PCU200は、ECU300からの制御信号PWに基づいて、第1MG10および第2MG20を駆動するための駆動装置である。PCU200は、第1MG10および第2MG20を駆動するためのインバータ(図示せず)を含む。PCU200は、メインバッテリ150とインバータとの間で電圧変換するためのコンバータ(図示せず)をさらに含んでもよい。
SMR160は、PCU200とメインバッテリ150との間に電気的に接続される。SMR160は、ECU300からの制御信号に基づいて、PCU200とメインバッテリ150との間の電力の供給と遮断とを切り替える。
メインバッテリ150は、再充電可能な直流電源であり、たとえばニッケル水素電池もしくはリチウムイオン電池等の二次電池、または電気二重層キャパシタ等のキャパシタを含んで構成される。メインバッテリ150の電圧は約200Vである。メインバッテリ150には、メインバッテリ150の電圧、入出力電流、および温度を検出する電池センサ152が設けられている。電池センサ152は、その検出結果を示す信号をECU300に出力する。ECU300は、電池センサ152からの信号に基づいて、メインバッテリ150のSOCを算出する。
車両1は、補機系の構成として、DC/DCコンバータ154と、補機バッテリ156とをさらに備える。DC/DCコンバータ154は、PCU200とSMR160とを結ぶ電力線に電気的に接続され、この電力線から供給される直流電圧を降圧して補機バッテリ156に供給する。
補機バッテリ156は、補機系の各機器(図示しないオーディオ機器、照明機器、およびカーナビゲーション機器等)に電力を供給するための直流電源であり、たとえば鉛蓄電池を含んで構成される。補機バッテリ156の電圧はメインバッテリ150の電圧(約200V)よりも低く、たとえば12V程度である。電動VVT機構102は、補機バッテリ156に蓄えられた電力を用いて駆動される。
車両1は、外部給電のための構成として、AC/DCコンバータ170と、給電リレー180と、給電ソケット190と、外部給電スイッチ310をさらに備える。外部給電時には、給電ソケット190に車両外部の機器(外部機器)500のプラグ510が接続される。外部機器500は、車両1からの電力を受けて動作するのであれば特に限定されるものではなく、たとえば各種電気機器、電気設備、または車両1以外の車両である。
AC/DCコンバータ170は、メインバッテリ150とSMR160とを結ぶ電力線に電気的に接続され、この電力線から供給される直流電力を交流電力に変換して外部機器500に供給する。給電リレー180は、メインバッテリ150とAC/DCコンバータ170との間に電気的に接続される。給電リレー180は、ECU300からの制御信号に基づいて、メインバッテリ150とAC/DCコンバータ170との間の電力の供給と遮断とを切り替える。
外部給電スイッチ310は、ユーザが外部給電を要求するためのスイッチである。外部給電スイッチ310がオン操作されると、外部給電スイッチ310は、外部給電制御の開始を指示する信号をECU300に出力する。
ECU300は、いずれも図示しないが、CPU(Central Processing Unit)と、記憶装置と、入出力バッファ等とを含んで構成される。ECU300は、各種センサおよび外部給電スイッチ310からの入力信号に基づいて制御信号を出力して各機器を制御する。
より具体的には、ECU300は、車両1の走行制御において、エンジン100への要求出力を設定する。そして、ECU300は、車両1の走行状況に応じて、エンジン100が設定された要求出力を発生するための動作点(エンジン回転速度NeとエンジントルクTeとの組み合わせ)で動作するように、スロットル開度θth、点火時期、燃料噴射時期、燃料噴射量、吸気バルブ410(図2参照)の作動特性を制御する。また、ECU300は、車両1の外部給電制御の際には、給電リレー180を閉成するとともに、メインバッテリ150からの直流電力を交流電力に変換して外部機器500に供給するようにAC/DCコンバータ170を制御する。
図2は、エンジン100の構成を詳細に説明するための図である。図2を参照して、エンジン100への吸入空気量は、スロットルモータ402により駆動されるスロットルバルブ404によって調整される。スロットル開度センサ406は、スロットル開度θthを検出して、その検出結果を示す信号をECU300に出力する。
インジェクタ408は吸気ポートに燃料を噴射する。吸気ポートにて燃料と空気とが混合され、この混合気は吸気バルブ410が開くことによってシリンダ430内へ導入される。シリンダ430内の混合気は、点火プラグ432により着火されて燃焼する。混合気の燃焼によりピストン440が押し下げられ、クランクシャフト110が回転する。燃焼後の混合気(排気ガス)は、排気通路450に排出される。排気通路450には、触媒452,454を含む排気浄化装置が設けられている。排気ガスは、触媒452,454によって浄化された後、車外に排出される。
シリンダ430の頭頂部には、シリンダ430に導入される空気の量および導入時期を制御する吸気バルブ410と、シリンダ430から排出される排気ガスの量および排出時期を制御する排気バルブ420とが設けられている。
吸気バルブ410の作動特性は電動VVT機構102によって変更される。電動VVT機構102は、カムシャフト(吸気側カムシャフト412および排気側カムシャフト422)と、カムスプロケット(図示せず)と、カムシャフトおよびカムスプロケットの間に設けられた電動アクチュエータ460(図3参照)とを含む。
各カムシャフトは、その回転軸の方向がクランクシャフト110の回転軸と平行となるようにエンジン100のシリンダヘッドに設けられている。吸気側カムシャフト412には、複数のカム414(図2では1つのみを示す)が所定の間隔で固定されている。吸気側カムシャフト412が回転すると、各気筒に設けられた吸気バルブ410がカム414によって開閉される。同様に、排気側カムシャフト422が回転すると、各気筒に設けられた排気バルブ420がカム424によって開閉される。
カムスプロケットは、吸気側カムシャフト412および排気側カムシャフト422の各々の一方端に設けられる。両方のカムスプロケットには同一のタイミングチェーンが巻き掛けられている。このタイミングチェーンは、クランクシャフト110に設けられたタイミングロータ(図示せず)にも巻き掛けられている。そのため、吸気側カムシャフト412と、排気側カムシャフト422と、クランクシャフト110とは、タイミングチェーンによって同期して回転する。
図3は、電動アクチュエータ460の構成を詳細に説明するための図である。図2および図3を参照して、電動アクチュエータ460は、補機バッテリ156からの供給電力を用いて、クランクシャフト110に対する吸気側カムシャフト412の回転位相を変更可能に構成される。電動アクチュエータ460は、EDU(Electronic Driving Unit)470と、電動モータ472と、三相インバータ回路474と、カム角センサ476と、クランク角センサ478とを含む。
カム角センサ476は、吸気側カムシャフト412に設けられたカム414の位置と、排気側カムシャフトに設けられたカム424の位置とを検出して、その検出結果を示す信号をEDU470に出力する。クランク角センサ478は、クランクシャフト110の回転速度(すなわちエンジン回転速度)Neおよびクランクシャフト110の回転角度(クランク角CA)を検出して、その検出結果を示す信号をEDU470に出力する。
EDU470は、カム角センサ476およびクランク角センサ478からの信号をフィードバック信号FBとしてECU300に出力する。そして、EDU470は、ECU300から受けた制御信号CTLに基づいて、電動モータ472の駆動回路である三相インバータ回路474を制御する。
電動モータ472によって吸気側カムシャフト412とカムスプロケットとの位相が変化すると、吸気バルブ410においては、開弁期間が維持されつつ、開弁タイミングと閉弁タイミングとが連動して変化されることになる。電動VVT機構102による吸気バルブ410の開閉タイミング(開弁タイミングおよび閉弁タイミング)の変化の態様については、図4を用いて詳細に説明する。
また、EDU470は、ECU300からシャットダウン信号SDOWNを受けると、三相インバータ回路474の駆動を停止するとともに、EDU470自身のシャットダウン制御を実行してシャットダウン状態へと遷移する。これにより、電動アクチュエータ460の消費電力が大幅に低減される。言い換えれば、ECU300は、シャットダウン信号SDOWNを出力することにより、補機バッテリ156から電動アクチュエータ460への電力供給を遮断することができる。
図4は、電動VVT機構102により実現される吸気バルブ410の開閉タイミングの一例を示す図である。図4の縦軸はバルブ変位量を表し、横軸はクランク角CAを表す。
図2〜図4を参照して、排気行程では、曲線EXに示すようにクランク角CAが増加するに従って排気バルブ420が開き、排気バルブ420のバルブ変位量がピークに達した後に排気バルブ420が閉じる。その後の吸気行程において、曲線IN1に示すように吸気バルブ410が開き、吸気バルブ410のバルブ変位量がピークに達した後に吸気バルブ410が閉じる。
吸気バルブ410の「バルブ変位量」とは、吸気バルブ410が閉じた状態からの吸気バルブ410の変位量を意味する。吸気バルブ410の開度がピークに達したときのバルブ変位量を「リフト量」と言い、吸気バルブ410が開いてから閉じるまでのクランク角を「作用角」と言う。本実施の形態では、電動VVT機構102は、リフト量および作用角を維持した状態で吸気バルブ410の開弁タイミングを変化させる。すなわち、電動VVT機構102は、曲線IN1と曲線IN2との間で曲線の形状を維持した状態で吸気バルブ410の開弁タイミングを変化させる。
クランク角CA(0)は、曲線IN1に従って吸気バルブ410のバルブ変位量を変化させる場合の開弁タイミングに対応するクランク角である。クランク角CA(1)は、曲線IN2に従って吸気バルブ410のバルブ変位量を変化させる場合の開弁タイミングに対応するクランク角である。
吸気バルブ410の開弁タイミングを変化させることは、クランクシャフト110に対する吸気側カムシャフト412の回転位相を変化させることに相当する。以下の説明において、クランク角CA(0)からクランク角CA(1)への方向に吸気側カムシャフト412の回転位相を変更することを「回転位相を遅角する」と言う。反対に、クランク角CA(1)からクランク角CA(0)への方向に吸気側カムシャフト412の回転位相を変更することを「回転位相を進角する」と言う。
以上のように構成された車両1において、電動VVT機構102を用いれば、エンジン100が停止状態であっても吸気側カムシャフト412の回転位相を所望の位相に変更することができる。一例として、次回のエンジン100の始動時の始動性を向上させる(始動ショックを低減する)ために、吸気側カムシャフト412の回転位相を遅角側(たとえば最遅角位相)に設定し、その回転位相を保持することが考えられる。
より詳細に説明すると、回転位相が遅角側に設定されると、排気バルブ420の閉弁タイミングと吸気バルブ410の開弁タイミングとのオーバーラップが小さくなるので、次回のエンジン始動時に排気行程から吸気行程への残留ガスの混入が抑えられる。このため、燃焼を安定化することができるとともに、残留ガスの吹き返しが吸気の妨げになることを防止できる。その結果として始動ショックが低減される。このような制御の実現には、設定後の回転位相を遅角側に保持するために、継続的(連続的または間欠的)に電力を電動アクチュエータ460に供給する必要が生じる。
その一方で、外部給電を実行している間にメインバッテリ150のSOCが基準値未満になるとエンジン100が始動され、エンジン100を動力源として第1MG10による発電が開始され得る。多くの場合、外部給電の実行時にはユーザは車室内にいないため、エンジン100の始動性を考慮しなくてよい。つまり、外部給電時には、吸気側カムシャフト412の回転位相を保持するために消費された電力は無駄になってしまう。そして、その消費電力に相当する補機バッテリ156の電力を回復するために、メインバッテリ150からDC/DCコンバータ154を介して補機バッテリ156へと電力が供給され得る。つまり、補機バッテリ156の蓄電電力の減少分を補うためにメインバッテリ150の蓄電電力が用いられることになるので、外部給電時の給電効率が低くなってしまう可能性がある。
そこで、本実施の形態によれば、外部給電を実行する場合、電動アクチュエータ460への電力供給を遮断する構成を採用する。これにより補機バッテリ156の電力を回復するためにメインバッテリ150の電力を補機バッテリ156に供給する必要がなくなるので、外部給電時の給電効率を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、エンジン100が停止状態の間、吸気側カムシャフト412の回転位相を遅角側に保持する例について説明するが、本発明はエンジン停止中の回転位相を保持するために電力を消費するのであれば、回転位相を進角側に保持する場合にも適用可能である。
図5は、外部給電を実行する場合の電動VVT機構102の制御を説明するためのフローチャートである。図5に示すフローチャートは、所定の条件成立時あるいは所定の期間経過毎にメインルーチンから呼び出されて実行される。なお、このフローチャートの各ステップは、基本的にはECU300によるソフトウェア処理によって実現されるが、ECU300内に作製されたハードウェア(電子回路)によって実現されてもよい。
図1〜図3および図5を参照して、このフローチャートの開始時の車両1の状態として、エンジン100が停止状態の場合を想定する。電動VVT機構102は、次回のエンジン起動に備えて、補機バッテリ156の蓄電電力を用いて吸気側カムシャフト412の回転位相を遅角側(たとえば最遅角位相)に保持している。
ステップ(以下、Sと略す)10において、ECU300は、外部給電スイッチ310がユーザによってオン操作されているか否かを判定する。外部給電スイッチ310がオフの場合(S10においてNO)、ユーザが外部給電を要求していないとして、ECU300は以降の処理をスキップして処理をメインルーチンへと戻す。一方、外部給電スイッチ310がオンの場合(S10においてYES)、ECU300は、外部給電が要求されているとして処理をS20に進める。
なお、外部給電の要求について、外部給電スイッチ310を設けることなく、車両1の給電ソケット190に外部機器500のプラグ510が接続されたことを検出したり、給電ソケット190に接続された外部機器500から給電要求信号(図示せず)を受けたりした場合に、ECU300は外部給電が要求されたと判定してもよい。
S20において、ECU300は、車両1が停止状態か否かを判定する。車両1が完全に停止していることが確認されると(S20においてYES)、ECU300は、メインバッテリ150のSOCが所定のしきい値Sth以上であるか否かをさらに判定する(S30)。メインバッテリ150のSOCがしきい値Sth以上の場合(S30においてYES)、ECU300は、外部給電を実行可能と判定して処理をS40に進める。
S40において、ECU300は、シャットダウン信号SDOWNを電動アクチュエータ460に出力することにより、電動アクチュエータ460を停止する。より具体的には、電動アクチュエータ460のEDU470は、ECU300からのシャットダウン信号SDOWNに応答して、三相インバータ回路474を停止するとともに、EDU470自身をシャットダウン状態へと遷移させる。これにより、電動アクチュエータ460の消費電力が大幅に削減される。すなわち、電動アクチュエータ460への電力供給が遮断される。
S50において、ECU300は外部充電を実行する。より具体的には、ECU300は、給電リレー180を閉成するとともに、メインバッテリ150の直流電力または第1MG10の発電電力をAC/DCコンバータ170により交流電力に変換して外部機器500へと供給する。
一方、車両1が完全に停止していない場合(S20においてNO)、あるいはメインバッテリ150のSOCがしきい値Sth未満の場合(S30においてNO)、ECU300は、外部給電を実行することはできないとして、補機バッテリ156から電動アクチュエータ460への電力供給を継続する(S60)。これにより、電動VVT102は、吸気側カムシャフト412の回転位相を保持し続ける。この場合、ECU300は外部給電を実行せずに(S70)、処理をメインルーチンへと戻す。
このように、本実施の形態によれば、外部給電の実行時にはシャットダウン信号SDOWNが電動アクチュエータ460に出力されることにより、電動アクチュエータ460が停止する。これにより、吸気側カムシャフトの回転位相を保持するために無駄になる電力を節約することができる。したがって、外部給電時の給電効率を向上させることができる。
なお、S40とS50との間で処理の順序を入れ替えてもよい。すなわち、外部給電の開始後に電動アクチュエータ460への電力供給を遮断することも可能である。また、電動アクチュエータ460への電力供給を常時遮断するのに代えて、電動アクチュエータ460への電力供給を間欠的に遮断してもよい。つまり、外部給電を実行する場合には、外部給電を実行しない場合に比べて、電力供給を抑制してもよい。
さらに、本実施の形態では、電動アクチュエータ460への電力供給を遮断する手法として、シャットダウン信号SDOWNによるソフトウェア処理を用いる例について説明したが、これに限定されるものではない。たとえば補機バッテリ156と電動アクチュエータ460との間にリレーを追加し、このリレーをECU300からの制御信号により開放させることによって、ハードウェア的に補機バッテリ156からの電力供給を遮断してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両、10 第1モータジェネレータ(MG)、20 第2モータジェネレータ(MG)、30 動力分割機構、40 減速機、100 エンジン、102 電動VVT機構、110 クランクシャフト、150 メインバッテリ、152 電池センサ、154 補機バッテリ、156 DC/DCコンバータ、160 システムメインリレー(SMR)、170 AC/DCコンバータ、180 充電リレー(CHG)、190 給電ソケット、200 パワーコントロールユニット(PCU)、300 電子制御装置(ECU)、310 外部給電スイッチ、350 駆動輪、402 スロットルモータ、404 スロットルバルブ、406 スロットル開度センサ、408 インジェクタ、410 吸気バルブ、412 吸気側カムシャフト、422 排気側カムシャフト、414,424 カム、420 排気バルブ、430 シリンダ、432 点火プラグ、440 ピストン、450 排気通路、452,454 触媒、460 電動アクチュエータ、472 電動モータ、474 三相インバータ回路、476 カム角センサ、478 クランク角センサ、500 外部機器、510 プラグ。

Claims (2)

  1. 車両外部へ電力を供給する外部給電が可能に構成されたハイブリッド車両であって、
    前記ハイブリッド車両の車室外に設けられ、前記外部給電による電力の供給を受ける機器が接続可能に構成された給電ソケットと、
    クランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相を電動アクチュエータによって変更可能な内燃機関と、
    前記内燃機関を動力源として発電する発電機と、
    前記内燃機関および前記発電機を制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記外部給電を実行しない場合、前記内燃機関が停止状態であっても、前記電動アクチュエータに電力を供給して前記回転位相を遅角側に保持する一方で、前記外部給電を実行する場合には、前記電動アクチュエータへの電力供給を遮断する、ハイブリッド車両。
  2. 前記制御装置は、前記外部給電を実行する場合には、前記電動アクチュエータへの電力供給を間欠的に遮断する、請求項1に記載のハイブリッド車両。
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