JP2016078760A - ハイブリッド車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転電機の過回転を速やかに抑制する。【解決手段】制御装置は、モータジェネレータの発電トルクが定格トルクで制限中であって(S100にてYES)、吸気バルブの開弁タイミングが最遅角の開弁タイミングでない場合には(S102にてNO)、エンジンの目標回転数と現在の回転数との偏差に基づいて吸気バルブの開弁タイミングをフィードバック制御するステップ(S104)と、吸気バルブの開弁タイミングが最遅角の開弁タイミングである場合に(S102にてYES)、エンジンの目標回転数と現在の回転数との偏差に基づいてスロットル開度、燃料噴射量あるいは点火時期等をフィードバック制御するステップ(S106)とを含む、制御処理を実行する。【選択図】図7

Description

本発明は、電動で吸気バルブの開弁タイミングが変更可能なエンジンと回転電機と駆動輪とが連結される遊星歯車機構を備えたハイブリッド車両の制御に関する。
従来、ハイブリッド車両として、エンジンと、第1のモータと、エンジンと第1のモータと駆動輪とに連結される遊星歯車機構と、駆動輪に連結される第2のモータとを備えるものが公知である。
このようなハイブリッド車両として、たとえば、特開2011−235694号公報(特許文献1)には、発電トルクが制限される場合に、エンジンの出力を制限することによってモータの過回転を防止する技術が開示される。
特開2011−235694号公報
しかしながら、エンジンの出力を制限する場合にエンジンの出力応答性が低いとモータの過回転を速やかに抑制できない場合がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、回転電機の過回転を速やかに抑制するハイブリッド車両を提供することである。
この発明のある局面に係るハイブリッド車両は、駆動輪と、吸気バルブの開弁期間を維持しつつ開閉タイミングを電動アクチュエータによって変更可能なエンジンと、エンジンを動力源とした発電が可能な発電機と、エンジンの回転軸と発電機の回転軸と駆動輪とにそれぞれ連結される複数の回転要素を有する遊星歯車機構と、車両に要求される要求出力に基づいてエンジンと発電機とを制御する制御装置とを備える。制御装置は、発電機の発電トルクの指令値が、発電機の定格トルクに基づいて規定される制限値である場合、要求出力から算出されるエンジンの目標出力に対する実出力の出力過剰量が減少するように電動アクチュエータを用いて開閉タイミングを遅角側に変化させる。
この発明によると、エンジンの目標出力に対する実出力の出力過剰量が減少するように電動アクチュエータを用いて開閉タイミングが遅角側に変化させられるので、スロットルバルブ等によってエンジンの出力を制限する場合と比較して、応答性良くエンジンの出力を制限することができる。したがって、回転電機の過回転を速やかに抑制するハイブリッド車両を提供することができる。
本実施の形態に係る車両の全体構成を示すブロック図である。 エンジンの構成図である。 電動VVT装置により実現されるバルブ変位量とクランク角との関係を示す図である。 動力分割装置の各回転要素の回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図である。 エンジントルクとエンジンの回転数との関係を示す図である。 モータジェネレータMG1の回転数と負側トルクの制限値との関係を示す図である。 制御装置で実行される制御処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号が付されている。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返されない。
図1に示すように、本実施の形態に係るハイブリッド車両(以下、単に車両と記載する)1は、エンジン100と、モータジェネレータMG1,MG2と、動力分割装置4と、減速機5と、駆動輪6と、蓄電装置10と、PCU(Power Control Unit)20と、制御装置200とを備える。
車両1は、エンジン100およびモータジェネレータMG2の少なくとも一方から出力される駆動力によって走行可能である。エンジン100は、たとえば、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関により構成される。エンジン100は、動力分割装置4を介して駆動輪6および発電機として作動可能なモータジェネレータMG1のうちの少なくともいずれかに動力を供給する。
エンジン100は、モータジェネレータMG1によりクランキングされて始動し得る。このエンジン100は、吸気バルブの作動特性を変更するための電動VVT装置400を有する。車両の走行状況やエンジン100の始動性に応じて、制御装置200により電動VVT装置400が制御される。エンジン100の排気通路には、触媒を用いてエンジン100の排気を浄化する排気浄化装置が設けられている。エンジン100、電動VVT装置400、および排気浄化装置については、後ほど詳しく説明する。
動力分割装置4は、エンジン100が発生する駆動力を、減速機5を介して駆動輪6を駆動するための動力と、モータジェネレータMG1を駆動するための動力とに分割可能に構成される。動力分割装置4は、たとえば遊星歯車機構によって構成される。この場合において、たとえば、遊星歯車機構のサンギヤには、モータジェネレータMG1が連結され、遊星歯車機構のキャリアには、エンジン100が連結され、遊星歯車機構のリングギヤには、モータジェネレータMG2および減速機5を経由して駆動輪6が連結される。
モータジェネレータMG1,MG2は、交流回転電機であり、たとえば、三相交流同期電動発電機である。モータジェネレータMG1は、動力分割装置4を介して受けるエンジン100の動力を用いて発電し得る。たとえば、蓄電装置10のSOC(State Of Charge)が所定の下限に達すると、エンジン100が始動してモータジェネレータMG1により発電が行なわれる。モータジェネレータMG1によって発電された電力は、PCU20により電圧変換され、蓄電装置10に一時的に蓄えられたり、モータジェネレータMG2に直接供給されたりする。
モータジェネレータMG2は、蓄電装置10に蓄えられた電力、およびモータジェネレータMG1によって発電された電力の少なくとも一方を用いて駆動力を発生する。モータジェネレータMG2の駆動力は、減速機5を介して駆動輪6に伝達される。なお、図1では、駆動輪6は前輪として示されているが、前輪に代えて、または前輪とともに、モータジェネレータMG2によって後輪を駆動してもよい。
なお、車両の制動時には、減速機5を介して駆動輪6によりモータジェネレータMG2が駆動され、モータジェネレータMG2が発電機として作動する。これにより、モータジェネレータMG2は、制動エネルギーを電力に変換する回生ブレーキとして作動する。モータジェネレータMG2により発電された電力は、蓄電装置10に蓄えられる。
PCU20は、モータジェネレータMG1,MG2を駆動するための駆動装置である。PCU20は、モータジェネレータMG1,MG2を駆動するためのインバータを含み、さらに、インバータと蓄電装置10との間で電圧変換するためのコンバータを含んでもよい。
蓄電装置10は、再充電可能な直流電源であり、たとえば、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池等の二次電池を含んで構成される。蓄電装置10の電圧は、たとえば200V程度である。蓄電装置10は、モータジェネレータMG1,MG2によって発電された電力を蓄える。なお、蓄電装置10として、大容量のキャパシタも採用可能であり、蓄電装置10は、モータジェネレータMG1,MG2による発電電力を一時的に蓄え、その蓄えた電力をモータジェネレータMG2へ供給可能な電力バッファであれば如何なるものでもよい。また、蓄電装置10には、蓄電装置10の温度、電圧および電流を検出するためのセンサが設けられ、センサによる検出値が制御装置200へ出力される。
制御装置200は、CPU(Central Processing Unit)や、記憶装置、入出力バッファ等(いずれも図示せず)を含むECU(Electronic Control Unit)を含んで構成される。制御装置200は、各種センサからの信号(アクセル開度ACCや車速VSS等)の入力や各機器への制御信号の出力を行なうとともに、ハイブリッド車両1における各機器の制御を行なう。主要なものとして、制御装置200は、ハイブリッド車両1の走行制御や、走行制御に応じたエンジン100(たとえば、電動VVT装置400等)の制御を実行する。制御装置200の動作については、後ほど説明する。
次に、電動VVT装置400を有するエンジン100の構成について説明する。図2は、図1に示されたエンジン100の構成を示す図である。
図2を参照して、エンジン100への吸入空気量は、スロットルモータ312により駆動されるスロットルバルブ104により調整される。インジェクタ108は、吸気ポートに燃料を噴射する。吸気ポートにおいて、燃料と空気とが混合される。混合気は、吸気バルブ118が開くことによって、シリンダ106内へ導入される。なお、インジェクタ108は、シリンダ106内に直接燃料を噴射する直噴インジェクタとして設けられてもよい。あるいは、インジェクタ108は、ポート噴射用と直噴用との両方が設けられてもよい。
シリンダ106内の混合気は、点火プラグ110により着火されて燃焼する。燃焼後の混合気すなわち排気ガスは、排気通路に排出される。排気通路には、触媒を用いて排気ガスを浄化する排気浄化装置が設けられる。排気浄化装置は、触媒112S(以下「S/C(スタートキャット)触媒」とも称する。)と、S/C触媒112Sよりも下流側に配置される触媒112U(以下「U/F(アンダーフロア)触媒」とも称する。)とを含んで構成される。排気ガスは、S/C触媒112SおよびU/F触媒112Uにより浄化された後、車外に排出される。混合気の燃焼によりピストン114が押し下げられ、クランクシャフト116が回転する。
シリンダ106の頭頂部には、吸気バルブ118および排気バルブ120が設けられる。シリンダ106に導入される空気の量および時期は、吸気バルブ118により制御される。シリンダ106から排出される排気ガスの量および時期は、排気バルブ120により制御される。吸気バルブ118はカム122により駆動され、排気バルブ120はカム124により駆動される。
吸気バルブ118の作動特性は、電動VVT(Variable Valve Timing)装置400によって変化される。電動VVT装置400は、カムシャフトと、カムスプロケットと、電動アクチュエータとを含む(いずれも図示せず)。カムシャフトは、回転軸の方向がクランクシャフトの回転軸と平行になるようにエンジン100のシリンダヘッドに回転自在に設けられる。カムシャフトは、カムによって各気筒に設けられる排気バルブを開閉する排気側カムシャフトと、カムによって各気筒に設けられる吸気バルブを開閉する吸気側カムシャフトとを含む。排気側カムシャフトには、複数のカム124が所定の間隔で固定される。吸気側カムシャフトには、複数のカム122が所定の間隔で固定される。
吸気側および排気側のカムシャフトの各々の一方端には、カムスプロケットが設けられる。双方のカムスプロケットには同じタイミングチェーンが巻き掛けられる。タイミングチェーンは、クランクシャフト116に設けられるタイミングロータ(図示せず)にも巻き掛けられる。そのため、クランクシャフトとカムシャフトとはタイミングチェーンによって同期して回転する。
カムシャフトとカムスプロケットとの間には電動アクチュエータが設けられる。電動アクチュエータは、吸気側のカムシャフトとカムスプロケットとの間の回転位相を変化させる。電動アクチュエータは、制御装置200から送信される制御信号VVTに基づいてその動作が制御される。電動アクチュエータによって吸気側のカムシャフトとカムスプロケットとの回転位相が変化させられると、吸気バルブ118においては、開弁期間が維持されるとともに、開弁タイミングおよび開弁タイミングに連動して閉弁タイミングが変化されることとなる。
電動VVT装置400による吸気バルブ118の開弁タイミングの変化の態様については後述する。なお、電動VVT装置400は、吸気バルブ118に代えてまたは加えて排気バルブ120の開弁タイミングを変化させるようにしてもよい。
制御装置200には、アクセル開度ACCや車速VSSを示す信号のほか、カム角センサ300、クランク角センサ302およびスロットル開度センサ306の各センサから信号が入力される。
カム角センサ300は、カムの位置を表す信号を出力する。クランク角センサ302は、クランクシャフト116の回転数(エンジン回転数)およびクランクシャフト116の回転角度を表す信号を出力する。スロットル開度センサ306は、スロットル開度θthを表す信号を出力する。
さらに、制御装置200は、これらの各センサからの信号に基づいてエンジン100を制御する。具体的には、制御装置200は、車両の走行状況や排気浄化装置の暖機状況に応じてエンジン100が所望の運転ポイントで運転されるように、スロットル開度θth、点火時期、燃料噴射時期、燃料噴射量、吸気バルブ118の作動状態(開閉タイミング)を制御する。なお、運転ポイントとは、エンジン100の出力、トルクおよび回転数が決定されるエンジン100の動作点であり、エンジン100が所望の出力やトルクを発生するようにエンジン100の運転ポイントが決定される。
制御装置200は、ハイブリッド車両1の走行制御において、エンジン100への要求出力を設定する。さらに、制御装置200は、エンジン100が設定された要求出力を発生するための動作点(エンジン回転数およびエンジントルクの組み合わせ)で動作するように、上記のパラメータ群を制御する。
図3に、電動VVT装置400において実現されるバルブ変位量とクランク角の関係が示される。図3の縦軸は、バルブ変位量を示し、図3の横軸は、クランク角を示す。
図3に示すように、排気行程において排気バルブ120が開いて変位量がピークとなった後に閉じ、その後の吸気行程において吸気バルブ118が開いて変位量がピークとなった後に閉じる。排気バルブ120のバルブ変位量が波形EXに示されており、これに対して、吸気バルブ118のバルブ変位量が波形IN1,IN2に示されている。
なお、バルブ変位量とは、吸気バルブ118(あるいは、排気バルブ120)が閉じた状態からの吸気バルブ118の変位量を意味する。吸気バルブ118の開度がピークに達したときのバルブ変位量をリフト量といい、吸気バルブ118が開いてから閉じるまでのクランク角を作用角という。
電動VVT装置400は、リフト量および作用角を維持した状態で吸気バルブ118を開弁タイミングおよび閉弁タイミングを変更する。すなわち、電動VVT装置400は、波形IN1と波形IN2との間で波形を維持した状態で開弁タイミングを変化させる。本実施の形態においては、クランク角CA(0)が波形IN1でバルブ変位量を変化させる場合の吸気バルブ118の開弁タイミングに対応し、クランク角CA(1)が波形IN2でバルブ変位量を変化させる場合の吸気バルブ118の開弁タイミングに対応する。
以下の説明においてクランク角CA(0)からクランク角CA(1)への方向に開弁タイミングを変更することを開弁タイミングを遅角するといい、クランク角CA(1)からクランク角CA(0)への方向に開弁タイミングを変更することを開弁タイミングを進角するというものとする。また、本実施の形態においてクランク角CA(0)が最進角の開弁タイミングであり、クランク角CA(1)が最遅角の開弁タイミングであるものとする。
なお、本実施の形態においては、図3に最進角の吸気バルブ118のバルブ変位量の波形IN1と、最遅角の吸気バルブ118のバルブ変位量の波形IN2とを例示したが、特に、電動VVT装置400の開弁タイミングの変更範囲は、図3に示すCA(0)とCA(1)との間に限定されるものではなく、たとえば、最進角の吸気バルブ118の開弁タイミングは、排気バルブ120の閉弁タイミングとオーバーラップする位置に設定されてもよい。
以上のような構成を有する車両1において、たとえば、全開走行時等のモータジェネレータMG2とエンジン100の動力で車両100が走行する場合において、モータジェネレータMG1の発電トルクが制限される場合がある。
以下に、このような状況について図4を用いて説明する。図4は、動力分割装置4の各回転要素の回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図である。図4の縦軸は各回転軸(S軸、C軸およびR軸)の回転数を示す。図4の横軸は、各ギヤのギヤ比を距離的な関係で示している。
図4を参照して、S軸は、動力分割装置4のサンギヤの回転数を示し、C軸はキャリアの回転数を示し、R軸はリングギヤの回転数を示す。
R軸上には、駆動軸に連結されたリングギヤに出力すべき要求トルクTrが示される。要求トルクTrは、制御装置200により、入力されたアクセル開度および車速等に基づいて設定される。
制御装置200は、たとえば、アクセル開度と車速と要求トルクTrとの関係を予め定めて要求トルク設定用マップとしてROM(Read Only Memory)に記憶しておき、アクセル開度Accおよび車速Vが与えられると、記憶しているマップから対応する要求トルクTrを導出して設定する。
さらに、制御装置200は、要求トルクTrに基づいてエンジン100から出力すべき要求出力Peを設定すると、その設定した要求出力Peとエンジン100を効率良く運転させる動作ライン(最適燃費ライン)とに基づいてエンジン100の目標回転数Ne_tと目標トルクTe_tとを設定する。
たとえば、図5に、エンジン100の動作ラインの一例を示す。図5の縦軸は、エンジン100のトルクを示し、図5の横軸は、エンジン100の回転数を示す。動作ラインとしては、たとえば、等燃費線を考慮して比較的燃費が良く、かつ、振動や騒音の少なく動作線が実験等に基づいて予め設定される。たとえば、要求出力としてPe(0)が設定される場合には、要求出力Pe(0)の等出力線(図5の破線)と動作ライン(図5の実線)との交点P1が特定され、特定された交点P1に対応するエンジントルクTe(0)が目標トルクTe_tとして設定され、特定された交点P1に対応するエンジンの回転数Ne(0)が目標回転数Ne_tとして設定される。
制御装置200は、設定された目標トルクTe_tと目標回転数Ne_tによって示される動作点でエンジン100が動作するようにエンジン100におけるスロットル制御、燃料噴射制御および点火制御などを行なう。制御装置200は、現在の回転数Neが設定した目標回転数Ne_tになるようにスロットル開度、燃料噴射量あるいは点火時期等についてフィードバック制御を実行する。フィードバック制御としては、たとえば、前回の制御値に、現在の回転数Neと目標回転数Ne_tとの偏差に所定のゲインを乗じた値(比例項)と、偏差の積算値に所定のゲインを乗じた値(積分項)とを加算することによって今回の制御値とするPI制御が行なわれるものとして説明するが、P制御が行われてもよいし、PID制御が行なわれてもよい。
サンギヤの回転数はモータジェネレータMG1の回転数Nm1であり、クランクシャフト116の回転数はエンジン100の回転数Neであることから、モータジェネレータMG1の回転数Nm1は、リングギヤの回転数Nrとエンジン100の回転数Neと動力分割装置4のギヤ比とに基づいて算出することができる。そのため、制御装置200は、エンジン100の目標回転数Ne_tとリングギヤの回転数Nrと動力分割装置4のギヤ比とを用いてモータジェネレータMG1の目標回転数Nm1_tを設定する。
制御装置200は、設定した目標回転数Nm1_tと現在の回転数Nm1とに基づいてモータジェネレータMG1のトルク指令値Tm1を設定する。制御装置200は、現在の回転数Nm1が目標回転数Nm1_tになるようにフィードバック制御によってトルク指令値Tm1を設定する。
制御装置200は、設定したモータジェネレータMG1の目標回転数Nm1_tと、トルク指令値Tm1と、要求トルクTrと、動力分割装置4のギヤ比と、減速機5のギヤ比とに基づいて、要求トルクTrを動力分割装置4のリングギヤに作用させるためのモータジェネレータMG2から出力すべきトルクとしてのトルク指令値Tm2を設定する。
制御装置200は、設定したトルク指令値Tm1,Tm2に従ってモータジェネレータMG1,MG2が駆動されるようにPCU20を制御する。
モータジェネレータMG1が目標回転数Nm1_tで回転するようにトルク指令値Tm1を設定してモータジェネレータMG1を駆動制御することにより、エンジン100を目標回転数Ne_tで回転させることができる。図4の状態においてモータジェネレータMG1は負側にトルクを発生させることとなるため、モータジェネレータMG1は発電動作を行なっている。
しかしながら、特に高負荷状態においては、モータジェネレータMG1のトルク指令値(発電トルク)が制限値(たとえば、定格トルク)によって制限される場合がある。
図6に、モータジェネレータMG1における負側のトルク指令値の制限値(以下、下限値と記載する)と回転数との関係を示す。図6の縦軸は、モータジェネレータMG1の下限値を示し、図6の横軸は、モータジェネレータMG1の回転数(正側)を示す。下限値は、定格トルク以上の値(絶対値としては定格トルク以下の値)が設定される。
図6に示すように、モータジェネレータMG1の回転数Nm1がゼロからNm1(0)になるまでの区間においては、モータジェネレータMG1の下限値としてTm1(0)が規定される。Tm1(0)は、たとえば、モータジェネレータMG1の定格トルクである。
また、モータジェネレータMG1の回転数Nm1がNm1(0)から上限値であるNm1(1)になるまでの区間においては、たとえば、バッテリの充電許容電力等によって算出される下限出力の等出力線に沿って下限値が規定される。そのため、モータジェネレータMG1の回転数Nm1がNm1(0)からNm1(1)になるまでの区間においては、モータジェネレータMG1の回転数Nm1が増加するほど値が大きくなるように(絶対値としては小さくなるように)下限値が規定される。
このような構成を有する車両1においてモータジェネレータMG1のトルク指令値の制限値で制限される場合には、モータジェネレータMG1の回転数が過回転になる場合がある。これは、モータジェネレータMG1の負側のトルク指令値が制限値で制限される場合において、気温や気圧等の影響によってエンジン100において出力が過剰になると図4の破線に示すようにモータジェネレータMG1の回転数が上昇されるためである。
この場合、制御装置200によって、エンジン100が目標回転数Ne_tで維持されるようにスロットル開度、燃料噴射量あるいは点火時期についてのフィードバック制御が実行されて、エンジン100の出力が制限されることとなるが、出力応答性が低くなる場合があるため、モータジェネレータMG1の過回転を応答性良く抑制することができない場合がある。
そこで、本実施の形態においては、制御装置200は、モータジェネレータMG1の負トルク(発電トルク)がモータジェネレータMG1の定格トルクに基づいて規定される制限値である場合、要求出力から算出されるエンジン100の目標出力に対する実出力の出力過剰量が減少するように電動VVT装置400の電動アクチュエータを用いて開閉タイミングを遅角側に変化させる点を特徴とする。本実施の形態においては、制御装置200は、モータジェネレータMG1の負トルクが下限値である場合に、エンジン100の目標回転数Ne_tと実回転数Neとの差が解消するように開閉タイミングを遅角側に変化させる。
このようにすると、スロットル開度、燃料噴射量あるいは点火時期等の制御によってエンジン100の出力過剰量を減少させる場合よりも応答性良くエンジン100の出力を制限することができる。そのため、モータジェネレータMG1の過回転を抑制することができる。
図7を参照して、本実施の形態に係る車両1に搭載された制御装置200で実行される制御処理について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと記載する)100にて、制御装置200は、モータジェネレータMG1のトルク指令値Tm1が下限値であるか否かを判定する。なお、制御装置20は、モータジェネレータMG1のトルク指令値Tm1が下限値であるか否かに代えて定格トルクTm1(0)であるか否かを判定してもよい。モータジェネレータMG1のトルク指令値Tm1が下限値であると判定される場合(S100にてYES)、処理はS102に移される。もしそうでない場合(S100にてNO)、この処理は終了する。
S102にて、制御装置200は、吸気バルブ118の開弁タイミングが最遅角であるか否かを判定する。制御装置200は、たとえば、カム角とクランク角とに基づいて吸気バルブ118の開弁タイミングが最遅角であるか否かを判定する。吸気バルブ118の開弁タイミングが最遅角であると判定される場合(S102にてYES)、処理はS106に移される。もしそうでない場合(S102にてNO)、処理はS104に移される。
S104にて、制御装置200は、エンジン100の目標回転数Ne_tと現在の回転数Neとの偏差に基づいて電動VVT装置400の開弁タイミング(位相)をフィードバック制御する。制御装置200は、たとえば、前回の開弁タイミングに対応する電動VVT装置400の指令値に対して、目標回転数Ne_tと現在の回転数Neとの偏差に所定のゲインを乗算した値(比例項)と、偏差の積算値にゲインを乗算した値(積分項)とを加算して今回の指令値を算出し、電動VVT装置400に出力する。各所定のゲインは、たとえば、目標回転数Ne_tと現在の回転数Neとの差が大きくなるほど(現在の回転数Neが目標回転数Ne_tを超えて大きくなるほど)吸気バルブ118の開弁タイミングが遅角側に変更されるように設定される。なお、フィードバック制御は、PI制御に限定されるものではなく、P制御であってもよいし、PID制御であってもよい。
S106にて、制御装置200は、エンジン100の目標回転数Ne_tと現在の回転数Neとの偏差に基づいてスロットル開度、燃料噴射量あるいは点火時期等についてフィードバック制御を実行する。スロットル開度、燃料噴射量あるいは点火時期等についてフィードバック制御については、上述したとおりであるため、その詳細な説明は繰り返さない。
以上のような構造およびフローチャートに基づく本実施の形態に係る車両1に搭載された制御装置200の動作について説明する。
たとえば、運転者がアクセル開度を踏み込んで車両1を加速させる場合を想定する。制御装置200は、アクセル開度と車速とから要求トルクTrを算出し、算出された要求トルクTrに基づいてエンジン100から出力すべき要求出力Pe(0)を設定する。制御装置200は、設定された要求出力Pe(0)と動作ラインとに基づいてエンジン100の目標回転数Ne_tと目標トルクTe_tとを設定する。
リングギヤの回転数Nrとエンジンの目標回転数Ne_tと動力分割装置4のギヤ比とに基づいてモータジェネレータMG1の目標回転数Nm1_tが算出される。制御装置200は、モータジェネレータMG1の回転数Nm1が算出された目標回転数Nm1_tになるようにトルク指令値Tm1を設定する。制御装置200は、設定されたトルク指令値Tm1が下限値を超える場合には、トルク指令値Tm1を下限値に制限する。この場合に、制御装置200は、制限されたトルク指令値Tm1に基づいてエンジン100の要求出力Pe(あるいは、目標回転数Ne_t)を変更してもよい。
トルク指令値Tm1が下限値である場合(S100にてYES)、電動VVT装置400によって、吸気バルブ118の開弁タイミングが最遅角の開弁タイミングであるか否かが判定される(S102)。
吸気バルブ118の開弁タイミングが最遅角の開弁タイミングでない場合(S102にてNO)、エンジン100の目標回転数Ne_tと現在の回転数Neとの偏差に基づいて吸気バルブ118の開弁タイミングがフィードバック制御される(S104)。
一方、吸気バルブ118の開弁タイミングが最遅角の開弁タイミングである場合(S102にてYES)、エンジン100の目標回転数Ne_tと現在の回転数Neとの偏差に基づいてスロットル制御、燃料噴射制御あるいは点火制御によってエンジン100の出力がフィードバック制御される(S106)。
電動VVT装置400を用いて吸気バルブ118の開弁タイミングを遅角側に変化あっせることによってエンジン100の出力が制限される場合には、スロットル開度、燃料噴射量あるいは点火時期等を制御することによってエンジン100の出力を制限する場合よりも応答性よくエンジン100の出力が制限される。そのため、モータジェネレータMG1の回転数が過回転となることを応答性よく抑制される。
以上のようにして、本実施の形態に係る車両1によると、エンジン100の目標出力に対する実出力の出力過剰量が減少するように電動VVT装置400の電動アクチュエータを用いて吸気バルブ118の開弁タイミングを遅角側に変化させることによって、スロットル開度、燃料噴射量あるいは点火時期等を制御することによってエンジン100の出力を制限する場合よりも、応答性良くエンジン100の出力を制限することができる。そのため、モータジェネレータMG1の負トルク(発電トルク)が下限値に制限される場合に、モータジェネレータMG1の回転数が過回転状態になることが抑制される。したがって、回転電機の過回転を抑制する車両を提供することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ハイブリッド車両、4 動力分割装置、5 減速機、6 駆動輪、10 蓄電装置、20 PCU、100 エンジン、104 スロットルバルブ、106 シリンダ、108 インジェクタ、110 点火プラグ、112S,112U 触媒、114 ピストン、116 クランクシャフト、118 吸気バルブ、120 排気バルブ、122,124 カム、200 制御装置、300 カム角センサ、302 クランク角センサ、306 スロットル開度センサ、312 スロットルモータ、400 電動VVT装置。

Claims (1)

  1. 駆動輪と、
    吸気バルブの開弁期間を維持しつつ開閉タイミングを電動アクチュエータによって変更可能なエンジンと、
    前記エンジンを動力源とした発電が可能な発電機と、
    前記エンジンの回転軸と前記発電機の回転軸と前記駆動輪とにそれぞれ連結される複数の回転要素を有する遊星歯車機構と、
    車両に要求される要求出力に基づいて前記エンジンと前記発電機とを制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記発電機の発電トルクの指令値が、前記発電機の定格トルクに基づいて規定される制限値である場合、前記要求出力から算出される前記エンジンの目標出力に対する実出力の出力過剰量が減少するように前記電動アクチュエータを用いて前記開閉タイミングを遅角側に変化させる、ハイブリッド車両。
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