JP6327715B2 - ゴム組成物 - Google Patents

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Description

発明の背景
本発明は、ゴムコンパウンド(compound)及び加工用添加剤を含むゴム組成物、その製造方法、及びかかるゴム組成物を機械的ゴム製品、特にタイヤに使用する方法に関する。
通常「ゴム製の化学物質及び添加剤」と言及されている多数の種々な化学物質が、ゴム弾性物質の製造に使用されている。それらは、配合方法(compounding process)を簡単にして促進し、配合されたゴム物質のエラストマー性を制御し、そして、配合中はその物質を、その後は完成製品として、劣化から保護するのに役立つ。これらの中には、ゴムの架橋をサポートする加硫化学物質、特に硫黄、硫黄供与体、及び過酸化物、酸化亜鉛のような活性化剤、及びスルフェンアミド、チアゾール、チウラム、並びにジチオカルバメートのような促進剤がある。ゴムコンパウンドの硬度は充填剤により影響される可能性があるが、充填剤の中ではカーボンブラック及びいわゆる白色充填剤、主としてシリカ、炭酸カルシウム、及びカオリンが注目される。
もしもカーボンブラックをゴム組成物の硬度を増加させるために使用すると、該ゴム混合物の粘度も大きく増加してその混合処理に悪い影響を与える。かかる場合該粘度を減少させるために、可塑剤、たいてい、鉱油、いわゆるプロセス油が使用される。従って、ゴム組成物の粘度を混合中に減少させることができるが、該ゴム組成物及びそれから作製した加硫部品の硬度及び剛性を低下させないプロセス油の代替品を提供することが、本発明の目的である。特に、高い剛性および曲げ強さを有する機械的ゴム製品を作製することができるプロセス油の代替品を提供することが望ましい。かかる強さ及び剛性は、タイヤのリム上への取付けをも確実にするタイヤのビード部(bead area)の一部であるタイヤの先端領域で特に必要とされる。
発明の要約
−65℃のガラス転移温度を有し、38℃で測定して35Pa・s〜400Pa・sの範囲の異なる粘度で入手できる、天然ポリイソプレンから誘導される高モル質量コンパウンドであるいわゆる「液体天然ゴム」等級は、ゴムコンパウンドの加工粘度を低下させる可塑剤として使用されており、これらと一緒に共加硫されている。しかしながら、これらの可塑剤はそれらの助けで得られるゴムコンパウンドの強さ及び剛性を、非可塑化ゴムコンパウンドで得られる値を超えてまで増加させない。従って、配合中のゴム組成物の粘度を減少させるが、加硫ゴムコンパウンドの強さ及び剛性を低下させない可塑剤を提供することが、本発明の目的であった。
この目的は、配合助剤又は可塑剤として使用された鉱油の少なくとも一部を、ゴム混合及び配合過程の初期部分中は溶媒又は可塑剤として役立つが配合及び加硫中は分子中のオレフィン性不飽和ではない官能基によってゴム組成物の少なくとも一つの構成成分と共反応する官能性で反応性の希釈剤により、置き換えることによって達成された。その結果、該配合過程は、粘度、それ故に、エネルギー消費が、混合及び配合中にその配合過程の少なくとも最初の部分で減少するという点で改良される。従って、該反応性希釈剤がゴム混合物の他の構成成分との早過ぎる反応に入らないように注意をしなければならない。本発明による官能性で反応性の希釈剤は、その官能性で反応性の希釈剤の分子中にオレフィン性不飽和ではない少なくとも一つの官能基が存在することを特徴とし、該官能基は、好ましくはエポキシド基、アジリジン基、N−アルキロールアミド基、N−アルコキシアミド基、イソシアネート基、カルボジイミド基、及び、ニトロ基、又はオキソ酸基もしくはその誘導体、特にカルボキシル、カルボン酸無水物、カルボン酸エステル、又はアシルハロゲン化物基のような電子吸引基、及び少なくとも一つの隣接するカルボキシル、カルボン酸無水物、又はアシルハロゲン化物基により活性化された活性化オレフィン性不飽和基から成る群から選択される。
本発明の目的のために、かかる活性化オレフィン性不飽和基は、通常のオレフィン性不飽和とは異なると考えられるので、この表現には包含されない。
従って、本明細書で使用される「オレフィン性不飽和」は、以下の基:
Figure 0006327715

{式中、R、R、R及びRは、水素原子、及び有機基(上式に示された二つの炭素原子のいずれか一方に結合されたこの有機基中の炭素原子は二重結合を有さず、炭素でも水素でもない原子には結合していない)から成る群から選択される。}である。
好ましい官能基は、構造的要素として以下のもの:
Figure 0006327715

−CO−OH、又は−CO−Halを有し、上記に説明したように活性化オレフィン性不飽和基をも含む。
特に好ましいのは、以下の基:
・ 式R−O−CO−NX−CHR’−OHのN−メチロールカルバメート基、
・ 式R−O−CO−NX−CHR’−O−CHR’−NX−CO−O−Rのジメチルエーテル構造、
・ 及び、以下の構造:
Figure 0006327715

を有するメチレン−ビスカルバメート基、(それらは上に列挙したようなカルバメートR−O−CO−NH及びアルデヒドR’CHOから形成された付加物である)
の少なくとも一つを有する反応性希釈剤である。これらの付加物は、ゴムコンパウンド混合物の粘度を減少させるが、その後加硫中に該ゴム物質と共反応する。上述した基の少なくとも一つを有するオリゴマー又はポリマー分子を使用することもまた好ましい。
最も好ましい反応性希釈剤は、脂肪族アルデヒドA及びカルバメートCの付加物ACである。
本発明にとって最も有用なカルバメートCは、式R(−O−CO−NHX){式中、Rは1〜30個の炭素原子を有する、線状、分岐状、又は環状の脂肪族で一価(n=1)又は多価(n>1)の基であるか、又は6〜30個の炭素原子を有する、脂肪族・芳香族混合の一価又は多価の基(脂肪族炭素原子のみがオキシカルボニルアミノ基−O−CO−NHXを有する)である。}の、一価又は多価アルコールとカルバミン酸とのエステルである。これらのカルバメートの混合物も使用することができる。式R(−O−CO−NHX)のカルバメートは、好ましくは、線状アルキル基、又は分岐状アルキル基、又は環状アルキル基から誘導することができる。また、基Rとして、ベンジル、2−フェニルエチル,及びα,α−ジメチルベンジル基のようなアラルキル基を使用することも可能である。好ましいのは、n−プロピルカルバメート、イソプロピルカルバメート、n−ブチルカルバメート、イソブチルカルバメート、sec.−ブチルカルバメート、tert.−ブチルカルバメート、n−ペンチルカルバメート、n−ヘキシルカルバメート、n−オクチルカルバメート、2−エチルヘキシルカルバメート、デシル及びイソデシルカルバメート、トリデシルカルバメート、及びこれらの混合物である。
エチレングリコール及び1,4−ブタンジオールのような二価アルコールから誘導されるジカルバメートHN−CO−O−R’’−O−CO−NH(R’’は2〜40個の炭素原子を有するアルキレン二価基である)も又、好ましくはモノカルバメートとの組合せで使用することができる。
式R’−CHOを有する脂肪族アルデヒドAの上述したカルバメートCへの付加は、モノカルバメートの場合、式R−O−CO−NX−CHR’−OHにより表されるN−アルキロール化合物ACを生じ、それはアルカノールでエーテル化してN−アルコキシアルキル化合物を形成することもできる。
これらの付加物は、再びモノカルバメートの場合、
・ 式R−O−CO−NX−CHR’−OHのN−メチロールカルバメート基、
・ 式R−O−CO−NX−CHR’−O−CHR’−NX−CO−O−Rのジメチルエーテル構造、
・ 式:
Figure 0006327715

(式中、R’’及びR’’’は互いに独立してH又は1〜8個の炭素原子のアルキル、又は6〜20個の炭素原子のアリールであってもよく、Y及びZは互いに独立して−O−又は−N<であってもよい。)
のN−アルキレンアミド構造、
・ 及び構造:
Figure 0006327715

を有するメチレン−ビスカルバメート基、
から選択される少なくとも一つの構造的要素を有し、上に列挙したようなカルバメートR−O−CO−NH及びアルデヒドR’CHOから形成された付加物である。
Xの実体は、水素原子、又は、ホルムアルデヒドから誘導されるなら−CHOH、或いは式R’−CHOの脂肪族アルデヒドから誘導されるなら−CH(R’)OHのような、アルデヒドから誘導されるアルキロール基、又は更なる構造:
Figure 0006327715

であってもよい。
これらのカルバメート・アルデヒド樹脂ACは、好ましくは本質的にオリゴマー状又はポリマー状である、即ち、それらは分子当り少なくとも3個で9個までの(本発明の関連では「オリゴマー状」(“oligomeric”)と言及される)又は少なくとも10個の(本発明の関連では「ポリマー状」(“polymeric”)と言及される)繰返し単位を含有する。
アルキルカルバメート及びアルデヒドに基づく反応生成物ACで改質されたゴムコンパウンドは、タイヤの製造に特に適している。それらは、該組成物の粘度を低下させ、かくして混合及び混練処理を促進することにより配合段階中は希釈剤として働くが、ゴムコンパウンド中の架橋反応に少なくとも少しばかり関与し、かくしてせん断強度、曲げ強度、及び引裂き強度、それらに相当する弾性率、及び弾性のような機械的性質を向上させるという重要で予想外の性質を有する。
少なくとも一つのエポキシド基を有する他の官能性で反応性の希釈剤は、好ましくは、エポキシ化脂肪酸又はそれらのエステル、エポキシ化大豆油のようなエポキシ化油、ブタンジオールジグリシジルエーテル及びヘキサンジオールジグリシジルエーテルのような多価アルコールのグリシジルエーテル、グリセロール、トリメチロールプロパン及びペンタエリスリトールのグリシジルエーテル、オリゴマー状プロピレングリコール及びオリゴマー状エチレングリコールのようなオリゴマー状グリコールのグリシジルエーテルのような液体エポキシド官能性化合物、並びに、ビスフェノールA、ビスフェノールF、これらの混合物に基づくエポキシ樹脂であり、また特に好ましくは、ノボラックに基づく液体エポキシ樹脂である。これらのエポキシ樹脂は、本質的にオリゴマー状又はポリマー状である、即ち、それらは分子当り少なくとも3個の(オリゴマー状)又は少なくとも10個の(ポリマー状)繰返し単位を含有する。
それらは、好ましくはゴムの加硫中に、エポキシ樹脂用の慣用的な硬化剤の添加によって、好ましくはアミン系硬化剤の添加により硬化することができる。これらの樹脂もまた、カルバメート及びアルデヒドの付加物に基づいた反応性希釈剤がするように、ゴムコンパウンドに更なる強度及び剛性を与える。
更なる官能性で反応性の希釈剤は、分子当り少なくとも一つのアジリジン基を有するアジリジン官能性化合物、特にアクリル酸又はメタクリ酸又はビニル酢酸のようなオレフィン性不飽和酸でエステル化されたアルコキシル化多価アルコールから誘導されたものを含む。これらのアジリジン類は、特にカルボン酸基の形状の活性水素と反応することができる。この反応性希釈剤は、Industrial Crops and Products、2巻(1994)、83〜88頁でShelby F.Thames及びZ. Alex Heにより記載されているように、CRACAと言及されている、カルボン酸官能性をも有する塩化ゴムに特に有用である。
官能性で反応性の希釈剤として、分子中に少なくとも一つのイソシアネート基、好ましくは2個以上を有する化合物を添加することも可能であり、好ましいイソシアネートは、ヘキサメチレンジイソシアネートから形成されたイソシアヌレート(N,N’,N’’−トリス−(6−イソシアナトヘキシル)−1,3,5−トリアジン−2,4,6−トリオン)、及びトルイレンジイソシアネートのイソシアヌレートのようなジイソシアネートの三量化生成物である。かかる反応性希釈剤は、ヒドロキシル末端スチレン・ブタジエンゴムを含むコンパウンド、及びヒドロキシル末端アクリロニトリル・ブタジエンゴム、及び、例えば、WO2000/068311A1に記載されているヒドロキシ官能基を有するジエンゴム等級のようなヒドロキシ官能性ゴムコンパウンドに特に有用である。
更なる官能性で反応性の希釈剤は、分子当り少なくとも一つのカルボジイミド基を含む化合物であり、これらはまた、ゴムコンパウンド中に存在するカルボン酸基と反応することもできる。
その上更なる官能性で反応性の希釈剤クラスは、少なくとも一つの隣接するカルボキシル、カルボン酸無水物、又はアシルハロゲン化物基により活性化された少なくとも一つのオレフィン性不飽和基を有する分子、好ましくはオリゴマー及びポリマーである。上記の液体ゴム物質と対照的に、それらは、ゴムコンパウンド中のアミン、ヒドロキシル、及びメルカプト官能基と反応することで、架橋密度を増加させ、それに伴って改善された機械的性質を供することができる活性化基の効力によって、該官能性で反応性の希釈剤におけるオレフィン性不飽和の存在をうまく利用する共加硫に加えて、追加の架橋位置を提供する。このクラスの有用な官能性で反応性の希釈剤は、マレイン酸無水物及びテトラヒドロフタール酸無水物のような不飽和酸無水物で、又はアクリル酸、ビニル酢酸のようなオレフィン性不飽和酸で、又はアクリロイルクロライドのような不飽和酸塩化物で、少なくとも部分的にグラフト化されたオリゴマー状不飽和油である。
鉱油成分を本発明による官能性で反応性の希釈剤によって完全に置き換えることが可能であるが、質量分率1%〜99%の1種以上の本発明による官能性で反応性の希釈剤及び99%〜1%の鉱油を有する混合物を使用することも、本発明の範囲内である。
本発明に至る研究の過程で、強化用フェノール樹脂(phenolic reinforcing resins)、特に、アルデヒド・ウレタン付加物ACと組合せられたヘキサメチレンテトラミン又はメチロール化メラミンのようなホルムアルデヒド放出物質で後から硬化されるノボラック型のフェノール樹脂の存在は、更に向上した硬度及び剛性をもたらすことが、また見出された。従って、強化用フェノール樹脂及びアルデヒド・カルバメート樹脂ACの両方を、好ましくは、別個の添加として使用することが、特に好ましい。
以下の実施例で本発明を更に説明する。
実施例
[実施例1]
以下の操作に従ってn−ヘキシルカルバメート及びホルムアルデヒドに基づく樹脂を形成した。
実施例1.1 n−ヘキシルカルバメート
14.45kgのn−ヘキサノールを、攪拌器、温度計、窒素注入口、及び滴下漏斗が装備された反応容器中に装入した。1.2gの市販ジブチル錫オキシド(Fascat4100,Elf−Atochem)及び6.0kgの尿素を添加して、その結果得られる混合物を加熱して還流(160℃)させた。該反応を5時間続けて、圧力を減少させることにより還流を維持した。該反応混合物中の残留尿素の質量分率は1.0%まで落ちていた。過剰のヘキサノールを減圧下の蒸留により分離後、n−ヘキシルカルバメート(CAS−No.2114−20−7)の透明な溶融物が得られ、それは55℃で固化した。
実施例1.2 n−ヘキシルカルバメート及びホルムアルデヒドの付加樹脂
実施例1.1で形成したn−ヘキサノールのカルバメートを反応容器中で95℃まで溶融させ、ホルムアルデヒドの質量分率が37%であるホルムアルデヒドの水溶液11kgを、攪拌及び60℃への冷却下、30分かけて添加した。この温度に到達したら、90gの酸性イオン交換樹脂((登録商標)Amberlyst15、スチレン・ジビニルベンゼン共重合体に基づく乾燥スルホン酸官能性網状樹脂、The DOW Chemical Co.)を添加し、該容器を真空排気・窒素除去サイクルにより脱気した。次に、該発熱反応をうまく利用して、該容器の中身を95℃まで加熱し、その温度に1時間保持し、その後すぐに該温度を135℃まで徐々に増加させて残留水を留去した。残っている淡黄色樹脂の粘度は、25s−1のせん断速度で70℃において測定して8.9Pa・sであった。該樹脂中で残留ホルムアルデヒドの質量分率0.08%が測定された。
[実施例2]
実施例2.1 基本ゴム混合物
基本(ベース)ゴム混合物は、Zアーム混練機中で、100kgのSMR(Standard Malaysia Rubber:標準マレーシアゴム)及び60kgのカーボンブラック顆粒(455kg/mのかさ密度を有するタイプN326)を120℃と160℃の間の温度で3時間密接に混合することによって調製した。
実施例2.2 試験用ゴムコンパウンド
この実施例2.1の基本ゴム混合物から16kgのサンプルを取り、以下の配合に従ってZアーム混練機中で配合した:
基本混合物への添加物1、以下の化学物質を示された順序で添加した:
1kgの上述したカーボンブラック顆粒、150gのステアリン酸、500gの酸化亜鉛粉末(DIN55908に従って測定して、3m/g〜5m/gのBET表面、及び42μmメッシュ幅のふるい上で全質量の約0.05%のふるい残留分を有する、Grillo Zinkoxid GmbHの「レッドシール」)、100gの重合した2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、100gのN−イソプロピル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、DIN51423−1に従い測定して20℃で1.506の屈折数、及び1500mm/sの20℃における動粘度を有する600gのナフテン系プロセス油(Shellの(登録商標)Gravex973)、並びに、200gのヘキサメチレンテトラミンと一緒になった1.8kgの非自己硬化性ノボラック型フェノール樹脂(((登録商標)Alnovol PN320ゴム強化性樹脂)。
該基本混合物への添加物2、添加物1の他の添加物を添加してそれらと均質化した後:
310gの結晶化硫黄((登録商標)Crystex OT20:質量分率80%の元素状硫黄及び20%のナフテン系プロセス油を有する)、及び120gのN,N−ジシクロヘキシル−2−ベンゾチアジル−スルフェンアミド(「S−ベンゾチアゾール−2イル−N,N−ジシクロヘキシル−チオヒドロキシル−アミン」とも言及される、CAS No.4979−32−2)。
該基本ゴム混合物を装入し、添加物1及び2を順に添加して、150℃を超えない温度(ジャケット温度)で十分に均質化した。
実施例2.3〜2.5
以下の変更を伴って実施例2.2を繰返した:
2.3及び2.5: 600gのGravex973を600gの実施例1.2の付加樹脂により置き換えた。
2.4及び2.5: 200gのヘキサメチレンテトラミンを、EPDMゴムとエチレン・ビニルアルコール共重合体の混合物から形成した結合剤50g及びヘキサメチレンテトラミン(200g)の混合物250gで置き換えた。
試験結果を以下の表に要約する。
Figure 0006327715
従来のプロセス油を用いたゴムコンパウンド及び該プロセス油を本発明によるアルデヒド・カルバメート付加樹脂に交換したゴムコンパウンドの実験データの比較により、硬度(ショアー硬度)及び所定の伸びにおける強度は、ショアー硬度に関しては6%と10%の間だけ、強度に関しては24%〜31%だけ、顕著に改良されたが、一方破断点伸びはたった10%と15%の間だけ、そして反発弾性はたった6%〜15%だけ、減少したに過ぎないことが理解できる。
[実施例3]添加順序の影響
実施例1.1及び1.2の配合に従って、n−ブチルカルバメート及びホルムアルデヒドから付加樹脂3.1を調製した。該最終樹脂は、n−ブチルカルバメート(nBC)から誘導された部分及びホルムアルデヒド(FA)から誘導された部分を、n(nBC):n(FA)=1.0モル/モル(式中、n(X)は成分Xの物質量nを意味する。)の化学両論比で含んでいた。
基本ゴム混合物3.2は、Zアーム混練機中で、100kgのSMR(標準マレーシアゴム)及び60kgのカーボンブラック顆粒(455kg/mのかさ密度を有するタイプN326)を120℃と160℃の間の温度で3時間密接に混合することにより調製した。この基本ゴム混合物に、以下の成分を順番に添加した:
添加物1(「A1」により表示、表中の列の順序で次々と)
硬化剤(「C」により表示)
添加物2(「A2」により表示、表中の列の順序で次々と)。
Figure 0006327715

1 カーボンブラックN330(375kg/mのかさ密度を有する)
2 酸化亜鉛粉末(「レッドシール」、Grillo Zinkoxid GmbH)
3 重合した2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン
4 N−イソプロピル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン
5 非自己硬化性ノボラック型フェノール樹脂((登録商標)Alnovol PN320)
6 EP2253649A1に記載された、上記フェノールノボラック5(質量分率60%)及び付加樹脂3.1(質量分率40%)の混合物
7 (登録商標)Crystex OT20:質量分率80%の元素状硫黄及び20%のナフテン系プロセス油を有する
8 N−第三ブチル−ベンゾチアジル−スルフェンアミド、CAS No.000095−31−8
該基本ゴム混合物を装入し、添加物1、硬化剤C、及び添加物2を表2の順序で添加して、150℃を超えない温度(ジャケット温度)において流動計中で十分に均質化した。これらのサンプルについて以下の物理的性質を測定した:
Figure 0006327715
反応性希釈剤(実施例3.1の付加樹脂)の別個の添加により、混合過程中に示されたムーニー粘度(流動計中で調製されたゴムコンパウンドの粘度)に対して顕著な効果があることが理解できる。反応性希釈剤の最終的に硬化する効果(即ち、ゴムコンパウンド中への反応性希釈剤の配合後における共反応によるトルク)は、反応性希釈剤の混合物又は少なくとも部分的に反応した混合物(この場合は、ブチルウレタン・ホルムアルデヒド付加物)の異なる量が添加されている比較混合物3.01及び3.03についてよりも大きな高トルク増加から理解できる。反応性希釈剤は(実施例3におけるムーニー粘度から見られるように)処理粘度を低下させ、それによりゴムコンパウンドの処理中エネルギー消費をも低下させるけれども、最終硬度は損なわれないで比較例3.01及び3.03を超えて増加さえしている。これは、ショアー硬度及び引張強さについての値において見ることができる。引張強さが増加しているにもかかわらず、破断点伸びもまた比較実験に対して増加している。更なる利点は、より低いtanδであり、それは機械的影響に曝した際、ゴム物品における熱の損失及び発生がより少ないことを意味する。該反応性希釈剤がゴムコンパウンド中の他の成分との反応により消費されないということは、明らかに最高に重要である。本発明が基づいている研究において、混合物中では、即ち、ウレタン・アルデヒド樹脂の存在下でノボラックが調製されるEP2253649A1の好ましい態様による混合物中では、後者の樹脂は既にノボラックと大幅に反応しているので、ゴム組成物中における反応性希釈剤としてのその作用及び効果を完全に失ったことが見出された。もしもノボラックとの混合物におけるウレタン・アルデヒド樹脂の質量分率がEP2253649A1の実施例におけるように9%又は10%程でより小さいならば、効果の損失はより大きい。望ましい効果に到達するためには、ウレタン又はカルバミン酸エステルの−NH基に対するアルデヒドの付加により形成されるN−メチロール又はN−メチレン基の少なくとも50%が、反応性希釈剤としてのウレタン・アルデヒド樹脂中になお存在しなければならない。かかる反応性希釈剤の質量を単純に増加させることが実行可能な選択肢であるとは判明していない、何故なら、このより大きな量はゴムコンパウンド混合物の処理粘度を効率的な混合がもはや可能でなくなるまで低下させる傾向があるからである。もしもアルデヒド樹脂がフェノール系物質のようなアルデヒド反応性成分との混合物の形で添加されないならば、ウレタン又はカルバミン酸エステルの樹脂状反応生成物に基づく反応性希釈剤と、アルデヒド、特にホルムアルデヒドとの早過ぎる反応は、効果的に除外することができる。
本発明に包含され得る諸態様は、以下のとおりである。
[1].
ゴム及び加工用添加剤を含むゴム組成物であって、
この加工用添加剤は、その分子中に、オレフィン性不飽和ではない少なくとも1つの官能基を有する、官能性かつ反応性の希釈剤である、上記ゴム組成物。
[2].
前記加工用添加剤の少なくとも1つの官能基が、エポキシド基、アジリジン基、N−アルキロールアミド基、N−アルキレンアミド基、N−アルコキシアミド基、イソシアネート基、カルボジイミド基、並びに、カルボキシル、カルボン酸無水物またはアシルハロゲン化物基、及び、少なくとも1つの隣接するカルボキシル、カルボン酸無水物またはアシルハロゲン化物基によって活性された活性化オレフィン性不飽和基からなる群から選択される、上記[1]項に記載のゴム組成物。
[3].
前記加工用添加剤が、単官能性または多官能性アルデヒドA、並びに、少なくとも1つのカルバメート基−O−CO−NH 及び有機基を有する有機化合物Cから形成された付加樹脂ACを含み、
この有機基が、1乃至30の炭素原子を有する鎖状、分枝状もしくは環状の脂肪族基、及びアラルキル基からなる群から選択される1価の基R、または、2乃至30の炭素原子を有する鎖状、分枝状もしくは環状の脂肪族2価基、及び8乃至30の炭素原子を有するビスアルキルアリール基からなる群から選択される2価の有機基−R’−であってよい、上記[1]項に記載のゴム組成物。
[4].
Rが2乃至8の炭素原子を有する、上記[3]項に記載のゴム組成物。
[5].
エチルカルバメート、ブチルカルバメート、ヘキシルカルバメート、及び2−エチルヘキシルカルバメートからなる群から選択される脂肪族カルバメートが、化合物Cとして用いられる、上記[3]項に記載のゴム組成物。
[6].
ベンジルカルバメート、及びα、α−ジメチルベンジルカルバメートからなる群から選択されるアラリファティックカルバメートが、化合物Cとして用いられる、上記[3]項に記載のゴム組成物。
[7].
エチレンビスカルバメート、1,2−プロピレンビスカルバメート、1,3−プロピレンビスカルバメート、及び1,4−ブチレンビスカルバメートからなる群から選択されるジカルバメートが、化合物Cとして用いられる、上記[3]項に記載のゴム組成物。
[8].
キシリレンビスカルバメート、及びテトラメチルキシリレンビスカルバメートからなる群から選択されるジカルバメートが、化合物Cとして用いられる、上記[3]項に記載のゴム組成物。
[9].
ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒド、n−ペンタナール及びn−ヘキサナールからなる群から選択される単官能性アルデヒドが、アルデヒドAとして用いられる、上記[3]項に記載のゴム組成物。
[10].
グリオキサール、マロンアルデヒド、スクシンアルデヒド、及びグルタルアルデヒドからなる群から選択される多官能性アルデヒドが、アルデヒドAとして用いられる、上記[3]項に記載のゴム組成物。
[11].
更に、フェノール性強化樹脂を含む、上記[3]〜[10]項のいずれか1項に記載のゴム組成物。
[12].
ゴムの配合物を製造する方法であって、
配合の前またはその過程で、少なくとも1つの加工用添加剤がゴムに添加され、
この加工用添加剤は、その分子中に、オレフィン性不飽和ではない少なくとも1つの官能基を有する、官能性かつ反応性の希釈剤である、上記方法。
[13].
前記少なくとも1つの加工用添加剤が、単官能性または多官能性アルデヒドA、並びに少なくとも1つのカルバメート基−O−CO−NH 及び有機基を有する有機化合物Cから形成された付加樹脂ACであり、
この有機基が、1乃至30の炭素原子を有する鎖状、分枝状もしくは環状の脂肪族基、及びアラルキル基からなる群から選択される1価の基R、または、2乃至30の炭素原子を有する鎖状、分枝状もしくは環状の脂肪族2価基、及び8乃至30の炭素原子を有するビスアルキルアリール基からなる群から選択される2価の有機基−R’−であってよい、上記[12]項に記載の方法。
[14].
前記付加樹脂ACが、単官能性アルデヒドまたは多官能性アルデヒドA、及び、少なくとも1つのカルバメート基−O−CO−NH を有する脂肪族カルバメートCから形成されている、上記[13]項に記載の方法。
[15].
上記[1]〜[11]項のいずれか1項に記載のゴム組成物からタイヤの先端部を製造することを含む、上記[1]〜[11]項のいずれか1項に記載のゴム組成物を使用する方法。

Claims (7)

  1. 配合中のゴム混合物の粘度を減少させる方法であって、
    配合の前またはその過程で、少なくとも1つの加工用添加剤をゴムに添加することを含み、
    この少なくとも1つの加工用添加剤は、その分子中に、オレフィン性不飽和ではない少なくとも1つの官能基を有する、官能性かつ反応性の希釈剤であり、
    この少なくとも1つの加工用添加剤が、単官能性または多官能性アルデヒドA、並びに、少なくとも1つのカルバメート基−O−CO−NH及び有機基を有する有機化合物Cから形成された付加樹脂ACであり、
    この有機基が、1乃至30の炭素原子を有する鎖状、分枝状もしくは環状の脂肪族基、及びアラルキル基からなる群から選択される1価の基R、または、2乃至30の炭素原子を有する鎖状、分枝状もしくは環状の脂肪族2価基、及び8乃至30の炭素原子を有するビスアルキルアリール基からなる群から選択される2価の有機基−R’−であ
    更に、フェノール性強化樹脂を添加することを含み、
    フェノール性強化樹脂の添加は、付加樹脂ACの形での反応性希釈剤の添加とは別個であり、
    付加樹脂ACの形での反応性希釈剤の添加は、ゴムコンパウンド中に存在する他の成分との反応により反応性希釈剤が消費されないように行われる、
    上記方法。
  2. 前記少なくとも1つの加工用添加剤が、単官能性アルデヒドA、並びに少なくとも1つのカルバメート基−O−CO−NH及び有機基を有する有機化合物Cから形成された付加樹脂ACであり、
    この有機基が、1乃至30の炭素原子を有する鎖状、分枝状及び環状の脂肪族基からなる群から選択される1価の基Rである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記付加樹脂ACが、単官能性アルデヒドA、及び、1つのカルバメート基−O−CO−NHを有する脂肪族カルバメートである有機化合物Cから形成されている、請求項2に記載の方法。
  4. 請求項1に記載の方法によって得られたゴムコンパウンドからタイヤの先端部を製造することを含む、請求項1に記載の方法によって得られたゴムコンパウンドを使用する方法。
  5. Rが2乃至8の炭素原子を有する、請求項1に記載の方法。
  6. 単官能性アルデヒドAが、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒド、n−ペンタナール及びn−ヘキサナールからなる群から選択される、請求項2に記載の方法。
  7. 有機化合物Cが、エチルカルバメート、ブチルカルバメート、ヘキシルカルバメート、及び2−エチルヘキシルカルバメートからなる群から選択される、請求項2に記載の方法。
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