JP6326955B2 - 色予測システムおよび色予測方法 - Google Patents

色予測システムおよび色予測方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6326955B2
JP6326955B2 JP2014101812A JP2014101812A JP6326955B2 JP 6326955 B2 JP6326955 B2 JP 6326955B2 JP 2014101812 A JP2014101812 A JP 2014101812A JP 2014101812 A JP2014101812 A JP 2014101812A JP 6326955 B2 JP6326955 B2 JP 6326955B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
ink
color ink
spectral reflectance
density gradation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014101812A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015220551A (ja
Inventor
稲村 崇
崇 稲村
智博 堀内
智博 堀内
田中 貴也
貴也 田中
飯野 浩一
浩一 飯野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Inc filed Critical Toppan Inc
Priority to JP2014101812A priority Critical patent/JP6326955B2/ja
Priority to US14/711,568 priority patent/US9275317B2/en
Publication of JP2015220551A publication Critical patent/JP2015220551A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6326955B2 publication Critical patent/JP6326955B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/6016Conversion to subtractive colour signals
    • H04N1/6022Generating a fourth subtractive colour signal, e.g. under colour removal, black masking
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K15/00Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers
    • G06K15/02Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers
    • G06K15/18Conditioning data for presenting it to the physical printing elements
    • G06K15/1867Post-processing of the composed and rasterized print image
    • G06K15/1872Image enhancement
    • G06K15/1878Adjusting colours
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/603Colour correction or control controlled by characteristics of the picture signal generator or the picture reproducer
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/6058Reduction of colour to a range of reproducible colours, e.g. to ink- reproducible colour gamut

Description

本発明は、印刷機が印刷する再現色のカラーマッチングにおいて、この再現色を予測する色予測システムおよび色予測方法に関する。
例えば、カラーマッチングにおいて面積変調(面積変調階調表現)により再現色を調整する場合、与えられた網点面積率で各色が印刷される部分の色を予測する方法として、例えば、ユール・ニールセン分光ノイゲバウアモデル( Yule−Nielsen Spectral Neugebauer Model )を利用する方法(例えば、特許文献1参照)や、分光拡張ノイゲバウアモデルを利用する方法(例えば、非特許文献1参照)などの技術が知られている。
ここでいう「分光拡張ノイゲバウアモデル」とは、ノイゲバウア原色と網点面積率を波長の関数となるように分光に拡張したモデルである。
また、上述したモデルは、網点の大きさが異なっていても、網点が原色単体ベタの均一な厚さのインキにより印刷媒体表面に印刷されていることを前提としている。このため、網点におけるドットのエッジにおける光の散乱による構成分を正確に表現することができていない。
この対応として、この「分光拡張ノイゲバウアモデル」を拡張し、網点におけるドットのエッジにおける光の散乱構成分を、より正確に考慮するためモデルもある(例えば、特許文献2参照)。
特表2007−516663号公報 特開2006−329753号公報
日本印刷学会誌 第42巻第5号(2005)
上述した従来例は原色インキを重ね刷りして行った印刷において、印刷媒体の表面に再現される色の予測を行うものである。
一方、特色インキは使用する都度、複数の原色インキを任意の配合比で配合して生成するものであり、原色インキのように実際に測定された分光反射率が得ることができない。このため、特色インキの階調毎の分光反射率を求められず、上述の「分光拡張ノイゲバウアモデル」を拡張したモデルを用いて色の算出を行うことができない。
また、上述の従来例においては、印刷媒体表面に原色インキを組合わせた特色インキを重ね刷りした印刷によって再現される色の予測を行うことが困難である。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、特色インキを印刷媒体に重ね刷りした印刷結果における再現色を予測する色予測システム及び色予測方法を提供する。
本発明の色予測システムは、原色インキ毎の吸収係数及び散乱係数が予め書き込まれて記憶されている吸収係数・散乱係数データベースと、色を再現したい色見本から測定した測色値を再現するのに好適な原色インキの組合せで構成される特色インキを選択し、当該特色インキに含まれる原色インキの吸収係数及び散乱係数を前記吸収係数・散乱係数データベースから読み出し、指定の配合比に応じて特色インキの吸収係数及び散乱係数を求め、求めた吸収係数及び散乱係数から再現したい特色インキの分光反射率を算出する特色インキ分光反射率算出部と、特色インキ分光反射率算出部が算出した分光反射率から再現色を求める特色インキ再現色算出部と、前記色見本から測定した測色値との差分を求め、適宜前記指定の配合比を修正して当該差分が所定の許容範囲以内となる配合比を算出する特色インキ配合比決定部と、前記特色インキを重ね刷りした際のノイゲバウア原色を、前記特色インキ配合比決定部が決定した特色の配合比に基づいて算出した特色インキ各々の吸収係数及び散乱係数から算出する分光データ算出部とを備えることを特徴とする。
本発明の色予測システムは、原色インキ毎に指令網点面積率に応じた濃度階調領域の出現率を示す出現率関数が記憶された濃度階調出現率テーブルデータベースと、前記特色インキに含まれる前記原色インキの前記出現率関数から、前記原色インキの配合情報に基づいて前記特色インキの出現率関数を求める特色濃度階調出現率算出部と、特色インキの濃度階調領域の分光反射率を求める特色濃度階調分光反射率算出部とを備え、前記分光データ算出部が、前記特色インキの濃度階調領域及び当該濃度階調領域の各々の出現率と、分光反射率との対応関係を示す計算モデルにより、前記指令網点面積率により形成された網点による前記特色の再現色を示す分光反射率を算出することを特徴とする。
本発明の色予測システムは、複数の特色インキの網点から形成される再現色を推定する場合、前記分光データ算出部により求めた前記分光反射率や前記出現率関数に基づいて各々の網点における重なり合う領域の組合わせとその出現率を求め、網点が他の網点の上部に印刷された分光反射率を、推定することを特徴とする。
本発明の色予測システムは、前記分光データ算出部が前記計算モデルから求めた前記特色インキの分光反射率と、前記分光データ算出部が分光光学濃度を用いて求めた分光反射率とを混合する混合比を含む色予測パラメータが記憶されている予測パラメータデータベースをさらに有することを特徴とする。
本発明の色予測システムは、前記分光データ算出部に対し、重ね合わせて印刷する前記特色インキ毎の指令網点面積率の組合せ毎に分光反射率を算出させ、色空間における再現色のプロファイルを作成する色予測テーブル作成部をさらに有することを特徴とする。
本発明の色予測システムは、色空間における連続的な座標値毎に、当該座標値の再現色を再現する特色インキ各々の指令網点面積率を求める特色分解テーブル作成部をさらに有することを特徴とする。
本発明の色予測システムは、特色インキを印刷する印刷媒体、及び重ね刷りにおける前記特色インキの印刷順、及び特色インキのインキ膜厚を任意に設定することを特徴とする。
本発明の色予測方法は、特色インキ分光反射率算出部が、色を再現したい色見本から測定した測色値を再現するのに好適な原色インキの組合せで構成される特色インキを選択し、当該特色インキに含まれる原色インキの吸収係数及び散乱係数を、原色インキ毎の吸収係数及び散乱係数が予め書き込まれて記憶されている吸収係数・散乱係数データベースから読み出し、指定の配合比に応じて特色インキの吸収係数及び散乱係数を求め、求めた吸収係数及び散乱係数から再現したい特色インキの分光反射率を算出する特色インキ分光反射率算出過程と、特色インキ再現色算出部が、特色インキ分光反射率算出部が算出した分光反射率から再現色を求める特色インキ再現色算出過程と、特色インキ配合比決定部が、前記色見本から測定した測色値との差分を求め、適宜前記指定の配合比を修正して当該差分が所定の許容範囲以内となる配合比を算出する特色インキ配合比決定過程と、分光データ算出部が、前記特色インキを重ね刷りした際のノイゲバウア原色を、前記特色インキ配合比決定部が決定した特色の配合比に基づいて算出した特色インキ各々の吸収係数及び散乱係数から算出する分光データ算出過程とを含むことを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、特色インキを配合する原色インキの配合比を求め、特色インキの吸収係数及び散乱係数を原色インキの吸収係数及び散乱係数から求め、色見本の色に近い特色インキの分光反射率を生成し、色見本の色に近い特色インキの単色の再現色を得るため、特色インキを印刷媒体に重ね刷りした印刷結果における再現色を予測することが可能となる。
本発明の第1の実施形態による色予測システム1の構成例を示すブロック図である。 指令網点面積率と、指令網点面積率で形成される網点における濃度階調領域の出現率との対応関係を説明する図である。 特色インキを構成する原色インキの配合比を決定するフローチャートである。 下地としてのインキの上に重ねて印刷されるインキの濃度階調分光反射率Rim(λ)の算出を説明する図である。 特色インキの重ね合わせによりノイゲバウア原色を算出する処理を示すフローチャートである。 下地のインキの濃度階調領域と、下地のインキ(特色インキまたは原色インキ)に重ねて印刷されるインキの濃度階調領域との重なりの出現率の割合の算出を説明する図である。 図6における領域Q1から領域Q9のそれぞれの出現率の算出結果を示すテーブルの図である。 本実施形態における色予測テーブル作成部109の色予測テーブルの生成処理の動作例を説明するフローチャートである。 本実施形態における特色分解テーブル作成部130の特色分解テーブルの生成処理の動作例を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施形態による色予測システム2の構成例を示すブロック図である。 特色インキの階調毎の分光反射率を算出する処理を示すフローチャートである。
本発明においては、グラビア印刷、スクリーン印刷及びオフセット印刷などにおいて、印刷媒体に対してインキを印刷する際、階調度を示す指令網点面積率に対応した網点が印刷媒体表面に形成される。このグラビア印刷における網点は、インキが印刷される印刷媒体表面の面積(面積変調階調表現)と、印刷されるインキの厚さ(濃度変調階調表現)とが、指令網点面積率に応じて変化する。例えば、印刷において形成される網点は、山の構造に相似しているということもでき、大きな山ほど裾野が広く高さも高く、この大きな山に比較して小さな山ほど裾野が狭く高さも低い。すなわち、印刷における網点は、インキが印刷される面積だけでなく、印刷されるインキの厚さも、指令網点面積率に応じて変化する。
このため、本実施形態においては、印刷における網点の構造を、指令網点面積率に対応して、インキが印刷された網点の印刷媒体表面の面積と、印刷される網点におけるインキの厚さとを表す計算モデル(後述するコアフリンジモデル)を用いる。本実施形態においては、印刷媒体(例えば、用紙)に対して印刷された単色あるいは特色の各階調度の色予測を行う際、指令網点面積率で生成される各階調度の網点が、複数の濃度階調領域(等高線と同様な構成)から生成されている網点形状をモデル化した計算モデルを用いる。
以下、本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態による色予測システム1の構成例を示すブロック図である。この図1において、色予測システム1は、入力部101、濃度階調分光反射率算出部102、濃度階調出現率算出部103、濃度階調出現率テーブルデータベース104、測定分光反射率データベース105、吸収係数・散乱係数データベース106、吸収係数・散乱係数算出部107、分光反射率予測部108、色予測テーブル作成部109、出力部110、分光光学濃度予測部111、混合予測部114、特色インキ分光反射率算出部121、特色インキ配合比決定部122、特色インキ濃度階調出現率算出部123、特色分解部124、一時記憶部125、予測パラメータデータベース126、網点面積率初期値セットデータベース127、近似色データベース128、特色インキ再現色算出部129、特色分解テーブル作成部130、濃度階調分光光学濃度算出部202、濃度階調出現率算出部203及び濃度階調出現率テーブルデータベース204を備えている。
入力部101は、例えば、外部のコンピュータと接続されており、ユーザが設定する原色インキや特色インキの各原色の指令網点面積率の指定値などのデータを入力する。
また、入力部101は、キーボードあるいはタッチパネルなどの入力手段を有し、この入力手段から入力されるユーザが設定するインキの各原色の指令網点面積率の指定値などのデータを、色予測システム1内部の各部に出力する構成としても良い。
吸収係数・散乱係数データベース106には、原色インキ毎に、指令網点面積率が100%、すなわちベタで印刷媒体(例えば、コート紙などの用紙)に印刷された印刷部分から求めたインキの着色層の散乱係数S(λ)及び吸収係数K(λ)が、上記外部のコンピュータなどにより予め書き込まれて記憶されている。ここで、散乱係数S(λ)及び吸収係数K(λ)を求める際、白地及び黒地の各々の印刷媒体に対して、それぞれ原色インキをベタで印刷して上記印刷部分を作成する。
そして、白地及び黒地の各々の印刷媒体表面にベタで印刷されたインキの着色層の分光反射率をそれぞれ測定する。ここで、白地の印刷媒体表面における印刷部分の分光反射率を白地測定分光反射率とし、黒地の印刷媒体表面における印刷部分の分光反射率を黒地測定分光反射率とする。
この求めた白地測定分光反射率及び黒地測定分光反射率から、原色インキをベタで印刷媒体に印刷した印刷部分における散乱係数S(λ)及び吸収係数K(λ)を求める。また、散乱係数S(λ)及び吸収係数K(λ)は、所定の波長の範囲で複数の波長λで求められている。
近似色データベース128には、配合された原色インキの組合せが異なる複数種類の特色インキ(参照特色インキ)について、この特色インキの測色値と、原色の配合比が予め書き込まれて記憶されている。
測定分光反射率データベース105には、原色インキ毎の複数の指令網点面積率で印刷媒体に印刷された印刷部分の測定分光反射率R(λ)が上記外部のコンピュータなどにより予め書き込まれて記憶されている。例えば、この印刷部分はm段階の指令網点面積率で印刷されたステップチャートとなっている。測定分光反射率R(λ)を求める際、原色インキを用いて、複数の指令網点面積率の網点を、実際の印刷に用いる印刷媒体に対してそれぞれ印刷する。ここで、sは指令網点面積率である。そして、印刷媒体に印刷された印刷部分の分光反射率を、指令網点面積率の網点を有する印刷部分毎に測定する。また、測定分光反射率データベース105には、実際の印刷に用いられる印刷媒体の下地分光反射率R(λ)が、上述した測定分光反射率R(λ)と同様に、上記外部のコンピュータなどにより予め書き込まれて記憶されている。
一時記憶部125は、本実施形態における各部の途中計算結果が記憶される記憶部であり、内部に散乱吸収係数テーブル、特色インキ配合比テーブル、特色インキ濃度階調出現率テーブル、ノイゲバウア原色テーブル、分光反射率テーブル、色予測テーブル、特色分解テーブルなどが書き込まれて記憶されている。
予測パラメータデータベース126には、本実施形態においては混合予測部114で用いる後述する重み係数wが、記憶されている。この重み係数wは、教師となるデータを印刷して、重み係数により作成したモデルから得られた分光反射率と、印刷された教師データとしての分光反射率との誤差が最小となるようにして求められている。また、印刷色の分光反射率予測モデルとしてユール・ニールセン修正ノイゲバウアモデルを用いる場合には、n値が設定されていても良い。
網点面積率初期値セットデータベース127には、特色分解部124が使用する指令網点面積率の初期値が、使用する特色インキの色数毎に予め書き込まれて記憶されている。
<分光反射率による濃度階調出現率の算出>
濃度階調分光反射率算出部102は、入力部101より供給される原色インキの種類に応じて、吸収係数・散乱係数データベース106から、対応する原色インキの吸収係数K(λ)及び散乱係数S(λ)を読み出す。また、濃度階調分光反射率算出部102は、測定分光反射率データベース105から、入力部101より供給される原色インキの種類及び印刷媒体の種類に応じて、指令網点面積率毎の測定分光反射率R(λ)と、印刷媒体の下地分光反射率R(λ)との各々を読み出す。
そして、濃度階調分光反射率算出部102は、吸収係数・散乱係数データベース106測定分光反射率データベース105から読み出した原色インキの吸収係数K(λ)及び散乱係数S(λ)と、印刷媒体の下地分光反射率R(λ)と濃度階調の膜厚係数X(後述するように、膜厚Xは濃度階調領域毎に変更する)との各々を、下記の(1)式(クベルカ・ムンクの式)に代入し、濃度階調分光反射率Ri1(λ)、Ri2(λ)、Ri3(λ)、…、Rim(λ)の各々を算出する。
以下の(1)式において、a(λ)は、散乱係数S(λ)と吸収係数K(λ)とを加算し、加算結果を散乱係数S(λ)により除算した数値である。b(λ)は、a(λ)を二乗した数値から1を減算し、減算結果の平方根を計算した数値である。
Figure 0006326955
本実施形態において、上述したクベルカ・ムンクの式、すなわち(1)式における印刷されたインキの膜厚係数Xは、印刷媒体に原色インキがベタで印刷された印刷部分を基にし、印刷部分の濃度階調を示す数値として用いる。すなわち、膜厚係数Xは任意に設定されており、例えば、最もインキの膜厚が厚いベタの印刷部分を膜厚が100%として、上記膜厚係数を1とし、この1を濃度階調領域の膜厚の段階数mに対応させてm分割する。例えば、指令網点面積率の示す濃度階調領域の膜厚の段階が5段階であれば、m=1、2、3、4、5であり、膜厚係数Xは、それぞれの濃度階調領域の膜厚の段階に対応して、X=1.0、X=0.8、X=0.6、X=0.4、X=0.2とする。
膜厚係数Xを、すでに述べたように、下地の印刷媒体の下地分光反射率R(λ)と、吸収係数K(λ)と、散乱係数S(λ)とともにクベルカ・ムンクの式である(1)式に代入し、それぞれの指令網点面積率の網点が含む濃度階調領域の分光反射率として、濃度階調分光反射率Ri1(λ)、Ri2(λ)、Ri3(λ)、…、Rim(λ)の各々を算出する。この濃度階調分光反射率Ri1(λ)、Ri2(λ)、Ri3(λ)、…、Rim(λ)が、後述する計算モデルで用いる、網点を構成する複数の濃度階調領域の各々の分光反射率として用いられる。
濃度階調出現率算出部103は、濃度階調分光反射率算出部102から、濃度階調分光反射率Ri1(λ)、Ri2(λ)、Ri3(λ)、…、Rim(λ)の各々を読み込む。また、濃度階調出現率算出部103は、指令網点面積率毎の測定分光反射率R(λ)の各々を、測定分光反射率データベース105から読み込む。
そして、濃度階調出現率算出部103は、以下の(2)式(計算モデル)に対して、濃度階調分光反射率Ri1(λ)、Ri2(λ)、Ri3(λ)、…、Rim(λ)の各々を代入し、後述する処理により算出分光反射率R’(s,λ)を算出する。
Figure 0006326955
ここで、濃度階調出現率算出部103は、以下の(3)式において、出現率(用紙の印刷部分における網点を構成する各濃度階調の濃度階調領域の面積の比率)の数値を変更しつつ、算出分光反射率R’(s,λ)を算出する。そして、濃度階調出現率算出部103は、算出された算出分光反射率R’(s,λ)の各々と、測定分光反射率R(λ)との平均二乗誤差RMSEを、指令網点面積率毎に所定の波長範囲において求める。
濃度階調出現率算出部103は、算出分光反射率R’(s,λ)と測定分光反射率R(λ)との平均二乗誤差が最も小さくなる濃度階調領域の各々の出現率を求める。ここで、sは指令網点面積率である。
そして、濃度階調出現率算出部103は、濃度階調領域の各々の出現率により、各濃度階調領域の出現率関数a(s)、a(s)、a(s)、…、a(s)を求める。ここで、濃度階調出現率算出部103は、濃度階調領域毎に、得られた出現率を用いて、この出現率を指定網点面積率sの2次関数などをフィッティングし、出現率関数a(s)、a(s)、a(s)、…、a(s)を求めてもよい。濃度階調出現率算出部103は、求めた各濃度階調領域の出現率関数a(s)、a(s)、a(s)、…、a(s)を、濃度階調出現率テーブルデータベース104に書き込んで記憶させる。
Figure 0006326955
上記(3)式において、濃度階調出現率算出部103は、波長λが380nmから730nmをn分割した刻み幅により、各波長λにおける誤差の二乗を加算した平均二乗誤差RMSEを、指令網点面積率毎に求めている。
上述したように、濃度階調出現率算出部103は、(2)式の計算モデルを用いて、指令網点面積率によるインキが印刷された印刷部分において、網点が含む濃度階調毎に、濃度階調の濃度階調分光反射率Rim(λ)と濃度階調の出現率関数a(s)、a(s)、a(s)、…、a(s)とを乗算した結果を加算して、指令網点面積率の印刷部分の分光反射率R’(s,λ)(算出分光反射率)を算出する。
図2は、指令網点面積率と、指令網点面積率で形成される網点における濃度階調領域の出現率との対応関係を説明する図である。図2(a)において、横軸が指令網点面積率sを示し、縦軸が出現率aを示している。出現率関数a(s)により、指令網点面積率における各濃度階調領域の出現率を求めることができる。濃度階調出現率算出部103は、すでに説明したように濃度階調領域毎の出現率関数a(s)の各々を、(3)式で求めた指令網点面積率に対応した濃度階調領域毎の出現率を2次関数の近似式として関数化することにより求める。この図2(a)は、m=4の場合、すなわち4階調の濃度階調の濃度階調領域の各々の出現率関数a(s)、a(s)、a(s)、a(s)の各々を示している。
また、図2(b)は、図2(a)における指令網点面積率s、s、s、sの各々における網点の平面視における形状を示す図である。指令網点面積率sにおいては、濃度階調領域Pのみが形成されている。また、指令網点面積率sにおいては、濃度階調領域Pの内部に濃度階調領域Pが形成される。指令網点面積率sにおいては、濃度階調領域Pのみが形成されている。また、指令網点面積率sにおいては、濃度階調領域Pの内部に濃度階調領域Pが形成される。上述したように、本実施形態においては、(2)式の計算モデルを用いて、この図2(b)に示す網点構造として、グラビア印刷における網点の構造をモデル化している。
図1に戻り、濃度階調出現率算出部103は、求めた濃度階調領域の指令網点面積率における各濃度階調領域の出現率を示す出現率関数a(s)を、濃度階調出現率テーブルデータベース104に対し、濃度階調領域の濃度階調分光反射率と対応させて書き込んで記憶させる。同様に、濃度階調出現率算出部103は、他の原色インキの各々に対しても、濃度階調領域の指令網点面積率における各濃度階調領域の出現率を示す出現率関数a(s)を、濃度階調出現率テーブルデータベース104に対して、書き込んで記憶させる。
特色インキ分光反射率算出部121は、近似色データベース128における原色インキの組み合わせが異なる特色インキから、測色値が色見本の測色値と最も近い特色インキを読み出す。この近似色データベース128には特色インキの測色値と原色の配合比が記憶されており、読み出した特色インキの原色の配合比を、色見本を再現する特色インキの原色の配合比として設定する。
また、特色インキ分光反射率算出部121は、測定分光反射率データベース105から、印刷媒体の下地分光反射率R(λ)を読み出す。
吸収係数・散乱係数算出部107は、吸収係数・散乱係数データベース106から、設定した配合比に含まれる原色インキを構成する原色インキ、例えば原色インキ#1及び原色インキ#2の各々の吸収係数K(λ)及びK(λ)と、散乱係数S(λ)及びS(λ)との各々を読み出す。
そして、吸収係数・散乱係数算出部107は、以下の(4)式により、原色インキを混色した特色インキの吸収係数K(λ)及び散乱係数S(λ)を算出する。この特色インキの場合、混ぜ合わせる原色インキの比率に応じて、以下の(4)式において、特色インキの散乱係数S(λ)及び吸収係数K(λ)を算出する。また、特色インキ分光反射率算出部121は、求めた特色インキの散乱係数S(λ)及び吸収係数K(λ)の各々を、一時記憶部125の散乱吸収係数テーブルに書き込んで記憶させる。
Figure 0006326955
上記(4)式において、係数α及び係数βの各々は、原色インキ#1及び原色インキ#2それぞれの混ぜ合わせる比率を示す係数である。原色インキ#1の吸収係数K(λ)に対して係数αを乗算し、原色インキ#2の吸収係数Kに対して係数βを乗算し、加算した数値を、特色インキの吸収係数K(λ)としている。同様に、原色インキ#1の散乱係数S(λ)に対して係数αを乗算し、原色インキ#2の散乱係数S(λ)に対して係数βを乗算し、加算した数値を、特色インキの散乱係数S(λ)としている。
これにより、特色インキ分光反射率算出部121は、(1)式に対して、吸収係数K(λ)及び散乱係数S(λ)と、印刷媒体の下地分光反射率R(λ)と濃度階調の膜厚係数Xとの各々を代入し、特色インキの分光反射率RKM(λ)を求める。
特色インキ再現色算出部129は、特色インキ分光反射率算出部121が算出した特色インキの分光反射率RKM(λ)に対して観察環境の光源の分光分布と、標準観測者を設定し、測色値(例えばL*a*b*値)に変換し、特色インキ配合比決定部122に対して出力する。
特色インキ配合比決定部122は、特色インキ再現色算出部129が求めた測色値と、色見本の測色値との色差を確認する。そして、特色インキ配合比決定部122は、この色差が予め設定された許容範囲内である場合、特色インキ分光反射率算出部121が求めた色における原色インキ各々の配合比を、見本の特色インキを構成する原色インキの種類と、その配合比として、一時記憶部125の特色インキ配合比テーブルに対し、特色インキの識別情報である特色インキ識別情報とともに書き込んで記憶させる。
図3は、特色インキを構成する原色インキの配合比を決定し、特色インキの吸収係数K(λ)、散乱係数S(λ)を算出するフローチャートである。
ステップS101:
ユーザは再現に用いる色見本の測色値を測定し、色予測システム1に対して入力する。
ステップS102:
特色インキ分光反射率算出部121は、印刷媒体の分光反射率である下地分光反射率R(λ)を、測定分光反射率データベース105から読み出す。
ステップS103:
次に、特色インキ分光反射率算出部121は、特色インキを構成する原色インキの組み合わせを、近似色データベース128から読み出す。例えば、このとき、特色インキ分光反射率算出部121は、色見本から取得した測色値と最も近い測色値を持つ特色インキを、近似色データベース128から抽出して選択する。
ステップS104:
吸収係数・散乱係数算出部107は、ステップS103において選択された特色インキを構成する原色インキの散乱係数S(λ)及び吸収係数K(λ)を、吸収係数・散乱係数データベース106から読み出す。
ステップS105:
特色インキ配合比決定部122は、特色インキを構成する原色インキ各々の配合比に初期値を設定する。初期値には、ステップS103で近似色データベース128から抽出した特色の配合比を設定する。
ステップS106:
次に、吸収係数・散乱係数算出部107は、(4)式に示すように、原色インキの各々の配合比を、それぞれ原色インキの散乱係数S(λ)及び吸収係数K(λ)に乗じる。
そして、吸収係数・散乱係数算出部107は、乗算結果を加算することにより、その配合比(例えば、(4)式におけるα、β)における特色インキの散乱係数S(λ)及び吸収係数K(λ)を算出する。
特色インキ分光反射率算出部121は、(1)式に対し、印刷媒体の下地分光反射率R(λ)と、散乱係数S(λ)及び吸収係数K(λ)とを代入して、特色インキの分光反射率を算出する。さらに、特色インキ再現色算出部129は、特色インキ分光反射率算出部121が算出した特色インキの分光反射率から、測色値を算出する。
特色インキ配合比決定部122は、色見本の測色値L*a*b*値と、特色インキ再現色算出部129の求めた測色値L*a*b*値との色差を求める。
ステップS107:
そして、特色インキ配合比決定部122は、上記色差が予め設定した許容範囲内であるか否かの判定を行う。
このとき、特色インキ配合比決定部122は、色差が予め設定した許容範囲内である場合、処理をステップS108へ進める。一方、特色インキ配合比決定部122は、色差が予め設定した許容範囲内にない場合、処理をステップS110へ進める。
ステップS108:
次に、特色インキ配合比決定部122は、色見本に対応する特色インキにおける原色インキの配合比を現在の配合比とする。
そして、特色インキ配合比決定部122は、特色インキにおける原色インキの種類と、原色インキ各々の配合比を、一時記憶部125の配合比テーブルに書き込んで記憶させる。
ステップS109:
次に、特色インキ配合比決定部122は、色見本に対応する特色インキの散乱係数S(λ)及び吸収係数K(λ)を、現在の散乱係数S(λ)及び吸収係数K(λ)とする。
そして、特色インキ配合比決定部122は、特色インキの散乱係数S(λ)及び吸収係数K(λ)を、一時記憶部125の散乱吸収係数テーブルに書き込んで記憶させる。
ステップS110:
特色インキ配合比決定部122は、配合比の変更回数が予め設定された規定以内か否かの判定を行う。
このとき、特色インキ配合比決定部122は、配合比の変更回数が予め設定された規定回数以内である場合、処理をステップS111へ進める。一方、特色インキ配合比決定部122は、配合比の変更回数が予め設定された規定回数を超えた場合、処理をステップS112へ進める。
ステップS111:
特色インキ配合比決定部122は、特色インキを構成する原色インキの各々の配合比を変更する。
そして、特色インキ配合比決定部122は、配合比の変更回数を計数するカウンタをインクリメント(1つカウント値を上げる)し、処理をステップS106へ進める。
ステップS112:
特色インキ配合比決定部122は、原色インキの組み合わせを変更するか否かの選択画面を、色予測システム1の図示しない表示部に表示する。
特色インキ配合比決定部122は、ユーザが原色インキの組み合わせの変更を選択した場合、処理をステップS113へ進める。一方、特色インキ配合比決定部122は、ユーザが原色インキの組み合わせを変更しない選択をした場合、処理をステップS108へ進める。
ステップS113:
特色インキ配合比決定部122は、配合比の変更回数を計数するカウンタをリセットし、計数値、すなわち変更回数を「0」とする。
ステップS114:
特色インキ配合比決定部122は、 特色インキ分光反射率算出部121に対し、原色インキの組み合わせを変更する制御信号を出力する。
特色インキ分光反射率算出部121は、特色インキを構成する原色インキの組み合わせを、近似色データべース128から新たに読み出す。
図1に戻り、特色インキ濃度階調出現率算出部123は、原色インキを所定の比率で混ぜ合わせて生成した特色インキの濃度階調領域毎の出現率関数a(s)を求める。そして、特色インキ濃度階調出現率算出部123は、求めた出現率関数a(s)を一時記憶部125の特色インキ濃度階調出現率テーブルに対して書き込んで記憶させる。ここで、特色インキ濃度階調出現率算出部123は、特色インキを構成する原色インキのいずれかの出現率関数a(s)を、濃度階調出現率テーブルデータベース104から読み出し、この特色インキの出現率関数a(s)とする。また、特色インキ濃度階調出現率算出部123は、特色インキを構成する原色インキの各々の出現率関数a(s)を、それぞれの原色インキの配合比により組合わせ、特色インキの出現率関数a(s)としても良い。
<分光反射率予測部108の動作>
次に、分光反射率予測部108は、拡張ノイゲバウア原色算出部1081、拡張ノイゲバウア原色出現率算出部1082及び分光反射率算出部1083を備えている。
拡張ノイゲバウア原色算出部1081は、重ね合わせる色の順番に従い、下地になるインキ(原色インキあるいは特色インキ)と、下地の表面に印刷されるインキとを決定する。また、拡張ノイゲバウア原色算出部1081は、重ね合わせるインキの各々の指令網点面積率を、入力部101から読み込む。
拡張ノイゲバウア原色算出部1081は、下地のインキに対して重なる原色インキの散乱係数S(λ)及び吸収係数K(λ)を、吸収係数・散乱係数データベース106から読み込む。また、拡張ノイゲバウア原色算出部1081は、下地のインキに対して重なる特色インキの散乱係数S(λ)及び吸収係数K(λ)を、一時記憶部125の散乱吸収係数テーブルから読み込む。
次に、拡張ノイゲバウア原色算出部1081は、(1)式に下地となるインキ(特色インキまたは原色インキ)の網点における濃度階調領域の濃度階調分光反射率Rim(λ)を下地分光反射率R(λ)として代入し、下地のインキに対して重なるインキの散乱係数S(λ)及び吸収係数K(λ)と、濃度階調領域の膜厚係数Xとの各々を代入することにより、下地のインキの上に重なって印刷されるインキの網点を構成する濃度階調領域における濃度階調分光反射率Rim(λ)を算出する。
ここで、拡張ノイゲバウア原色算出部1081は、上述した下地のインキの網点の濃度階調領域と、この下地のインキの上に印刷されるインキの網点を構成する濃度階調領域の各々の重なり部分の濃度階調分光反射率Rim(λ)の計算を、下地のインキの網点における濃度階調領域と、下地のインキの網点上に印刷されるインキ(特色インキまたは原色インキ)の網点の濃度階調領域との組合わせの全てにおいて行う。
図4は、下地としてのインキの上に重ねて印刷されるインキの濃度階調分光反射率Rim(λ)の算出を説明する図である。
濃度階調分光反射率算出部102は、印刷媒体の分光反射率を下地の分光反射率R(λ)とし、インキ1000の領域の吸収係数K(λ)と散乱係数S(λ)とを用いて、(1)式から印刷媒体に対して印刷されたインキ1000(特色インキまたは原色インキ)の領域の網点の濃度階調領域の分光反射率Rim(λ)を求める。
そして、拡張ノイゲバウア原色算出部1081は、領域1002に示す分光反射率のインキ1000の上に対し、インキの領域1004の上部に印刷された領域1005に示す分光反射率RKM(λ)を算出する。ここで、拡張ノイゲバウア原色算出部1081は、インキ1000の領域における網点の濃度階調領域の分光反射率RKM(λ)を下地の分光反射率R(λ)とし、領域1003に示すインキ1001の吸収係数K(λ)と散乱係数S(λ)と、濃度階調領域の膜厚係数Xを、(1)式に代入して、領域1004におけるインキ1000の領域に重ねて印刷されたインキ1001(特色インキまたは原色インキ)の領域1004の網点における濃度階調領域の分光反射率RKM(λ)を求める。
これにより、拡張ノイゲバウア原色算出部1081は、下地のインキ(特色インキまたは原色インキ)の網点における濃度階調領域と、下地のインキの網点上に印刷されるインキの網点の濃度階調領域との組合わせにおいて、下地のインキの網点上に印刷される上部のインキ(特色インキまたは原色インキ)の網点の濃度階調領域の重なり領域における分光反射率RKM(λ)を、後述するように、下地のインキの網点と上部のインキ網点とにおける濃度階調領域との組合わせの全てについて算出することにより、インキが重ねて印刷された印刷部分における分光反射率RKM(λ)を求める。拡張ノイゲバウア原色算出部1081は、求めた分光反射率RKM(λ)を一時記憶部125のノイゲバウア原色テーブルに書き込んで記憶させる。
図5は、特色インキの重ね合わせによりノイゲバウア原色を算出する処理を示すフローチャートである。また、重ね合わせるインキとしては特色インキだけでなく、原色インキと特色インキとを組み合わせても良い。
ステップS201:
ユーザは、特色インキの組み合わせに対応し、それぞれの組み合わせにおける特色インキの刷り順を入力し、色予測システムに対して設定する。
ステップS202:
拡張ノイゲバウア原色算出部1081は、印刷媒体の分光反射率である下地分光反射率R(λ)を、測定分光反射率データベース105から読み出す。
ステップS203:
拡張ノイゲバウア原色算出部1081は、重ね合わせる特色インキの散乱係数S(λ)及び吸収係数K(λ)の各々を、一時記憶部125の散乱吸収係数テーブルから読み込む。
ステップS204:
拡張ノイゲバウア原色算出部1081は、ユーザが入力する膜厚補正値である膜厚係数を分光反射率に反映させるため、すなわち(1)式において用いる膜厚係数を内部の記憶部に記憶させる。
ステップS205:
拡張ノイゲバウア原色算出部1081は、特色インキあるいは原色インキを下地として印刷した印刷物の分光反射率RKM(λ)を算出する。このとき、拡張ノイゲバウア原色算出部1081は、重ね合わせる特色インキにおけるそれぞれの膜厚係数の組み合わせの全てのノイゲバウア原色を算出する。すなわち、拡張ノイゲバウア原色算出部1081は、下地の印刷媒体に印刷した特色インキの分光反射率RKM(λ)を求め、この求めた分光反射率RKM(λ)を新たな下地の分光反射率とする。そして、拡張ノイゲバウア原色算出部1081は、求めた分光反射率RKM(λ)の特色インキに対して、新たな特色インキを重ね合わせた際の分光反射率を算出し、これをノイゲバウア原色の分光反射率RKM(λ)とする。
ここで、下地がプロセスインキのベタなど、予め分光反射率の実測値が既知である場合、媒体に印刷した際の分光反射率を算出するのではなく、実測値である分光反射率を、重ね合わせる下地の分光反射率として用いても良い。
そして、拡張ノイゲバウア原色算出部1081は、算出した分光反射率RKM(λ)を、一時記憶部125のノイゲバウア原色テーブルに書き込んで記憶させる。
ステップS206:
拡張ノイゲバウア原色算出部1081は、特色インキの組み合わせの全てのノイゲバウア原色の算出が終了したか否かの判定を行う。
このとき、拡張ノイゲバウア原色算出部1081は、全てのノイゲバウア原色の算出が終了した場合、処理を終了する。一方、拡張ノイゲバウア原色算出部1081は、全てのノイゲバウア原色の算出が終了していない場合、処理をステップS207へ進める。
ステップS207:
拡張ノイゲバウア原色算出部1081は、特色インキの組み合わせを変更し、重ね合わせる特色インキの順番を、次の特色インキの組み合わせの順番とし、処理をステップS205に進める。
図1に戻り、拡張ノイゲバウア原色出現率算出部1082は、下地のインキの濃度階調領域と、下地のインキに重ねて印刷されるインキの濃度階調領域との重なりの出現率の割合を算出する。
図6は、下地のインキの濃度階調領域と、下地のインキ(特色インキまたは原色インキ)に重ねて印刷されるインキの濃度階調領域との重なりの出現率の割合の算出を説明する図である。
図6においては、簡単のため重ね合わせるインキを2種類とし、濃度階調領域の種類も2種類としている。しかしながら、重ね合わせるインキと濃度階調領域の種類との各々が3以上の複数でも、下地のインキの濃度階調領域と、下地のインキに重ねて印刷されるインキの濃度階調領域との重なりの出現率の割合の算出は、以下の説明と同様に行うことができる。
図6(a)は、濃度階調領域が2種類ある場合を示しており、インキ#1の指令網点面積率(設定網%)と、指令網点面積率における網点に出現する濃度階調領域であるコア及びフリンジの各々の出現率との対応関係を示している。また、インキ#2もインキ#1と同様の対応関係を有している。インキ#1及びインキ#2の各々は、原色インキあるいは特色インキのいずれかである。また、インキ#1及びインキ#2の各々において、濃度階調領域が濃度階調コア領域1及び濃度階調フリンジ領域2のそれぞれ2種類があり、濃度階調コア領域1は膜厚100%であり、濃度階調フリンジ領域2は膜厚50%である。また、他インキも同様の対応関係を有している。
図6(b)は、濃度階調コア領域1及び濃度階調フリンジ領域2の各々の重なりを示している。図6(b)において、例えばインキ#1がシアン(C)であり、インキ#2がマジェンダ(M)である。濃度階調コア領域1及び濃度階調フリンジ領域2の各々の重なりの組み合わせとしては、領域Q1から領域Q9の9種類がある。領域Q1は、シアンの濃度階調コア領域1のみの領域である。領域Q2は、シアンの濃度階調フリンジ領域2のみの領域である。領域Q3は、マジェンダの濃度階調コア領域1のみの領域である。領域Q4は、マジェンダの濃度階調フリンジ領域2のみの領域である。領域Q5は、シアン及びマジェンダ各々の濃度階調コア領域1が重なった領域である。領域Q6は、マジェンダの濃度階調フリンジ領域2とシアンの濃度階調コア領域1が重なった領域である。領域Q7は、マジェンダの濃度階調コア領域1とシアンの濃度階調フリンジ領域2が重なった領域である。領域Q8は、シアン及びマジェンダの各々の濃度階調フリンジ領域2が重なった領域である。領域Q9は、シアン及びマジェンダのいずれのインキも存在しない領域である。
図7は、図6における領域Q1から領域Q9のそれぞれの出現率の算出結果を示すテーブルの図である。図7においては、原色インキC(シアン)及びM(マジェンダ)で説明しているが、特色インキでも同様に出現率が算出される。このテーブルにおいて、Cはシアンの濃度階調領域であり、Mはマジェンダの濃度階調領域であり、CMはシアン及びマジェンダの濃度階調領域が重なった領域であり、Wはシアン及びマジェンダのいずれのインキも存在しない領域を示している。図7において、出現率α1はシアンの濃度階調コア領域1の出現率であり、出現率α2はシアンの濃度階調フリンジ領域2の出現率である。出現率α0は、出現率α1及び出現率α2の各々を加算したものである(α0=α1+α2)。出現率β1はマジェンダの濃度階調コア領域1の出現率であり、出現率β2はマジェンダの濃度階調フリンジ領域2の出現率である。出現率β0は、出現率β1及び出現率β2の各々を加算したものである(β0=β1+β2)。
領域Q1及び領域Q2の単次の出現率は、シアンのインキが出現する出現率α0に対し、マジェンダのインキが出現しない率である(1−β0)を乗算したα0*(1−β0)となり、シアンのインキのみの領域の出現率を示す。本実施形態において、*は乗算を示している。
領域Q3及び領域Q4の単次の出現率は、マジェンダのインキが出現する出現率β0に対し、シアンのインキが出現しない率である(1−α0)を乗算したβ0*(1−α0)となり、マジェンダのインキのみの領域の出現率を示す。
領域Q5から領域Q8の単次の出現率は、シアンのインキが出現する出現率α0に対し、マジェンダのインキが出現する出現率β0を乗算したα0*β0となり、シアンのインキとマジェンダのインキとが重なっている領域の出現率を示す。
領域Q9の単次の出現率は、シアンのインキが出現しない率である(1−α0)に対し、マジェンダのインキが出現しない率である(1−β0)を乗算した(1−α0)*(1−β0)となり、シアンのインキとマジェンダのインキとの双方が存在しない領域の出現率を示す。
領域Q1の副次の出現率は、シアンのインキの網点の濃度階調コア領域1のみの出現率を示しており、濃度階調コア領域1の出現率α1を、濃度階調コア領域1の出現率α1及び濃度階調フリンジ領域2の出現率α2の加算結果により除算した率である。
領域Q2の副次の出現率は、シアンのインキの網点の濃度階調フリンジ領域2のみの出現率を示しており、濃度階調コア領域1の出現率α1を、濃度階調コア領域1の出現率α1及び濃度階調フリンジ領域2の出現率α2の加算結果により除算し、この除算結果を1から減算した率である。
領域Q3の副次の出現率は、マジェンダのインキの網点の濃度階調コア領域1のみの出現率を示しており、濃度階調コア領域1の出現率β1を、濃度階調コア領域1の出現率β1及び濃度階調フリンジ領域2の出現率β2の加算結果により除算した率である。
領域Q4の副次の出現率は、マジェンダのインキの網点の濃度階調フリンジ領域2のみの出現率を示しており、濃度階調コア領域1の出現率β1を、濃度階調コア領域1の出現率β1及び濃度階調フリンジ領域2の出現率β2の加算結果により除算し、この除算結果を1から減算した率である。
領域Q5の副次の出現率は、シアン及びマジェンダの各々のインキの網点の濃度階調コア領域1の重なり部分の出現率を示しており、シアンのインキの網点の濃度階調コア領域1の出現率α1を、濃度階調コア領域1の出現率α1及び濃度階調フリンジ領域2の出現率α2の加算結果により除算した率と、マジェンダのインキの網点の濃度階調コア領域1の出現率β1を、濃度階調コア領域1の出現率β1及び濃度階調フリンジ領域2の出現率β2の加算結果により除算した率とを乗算した結果の率である。
領域Q6の副次の出現率は、シアンのインキの網点の濃度階調コア領域1とマジェンダのインキの網点の濃度階調フリンジ領域2の重なり部分の出現率を示しており、シアンのインキの網点の濃度階調コア領域1の出現率α1を、濃度階調コア領域1の出現率α1及び濃度階調フリンジ領域2の出現率α2の加算結果により除算した率と、マジェンダのインキの網点の濃度階調コア領域1の出現率β1を、濃度階調コア領域1の出現率β1及び濃度階調フリンジ領域2の出現率β2の加算結果により除算した率を1から減算した率とを乗算した結果の率である。
領域Q7の副次の出現率は、シアンのインキの網点の濃度階調フリンジ領域2とマジェンダのインキの網点の濃度階調コア領域1の重なり部分の出現率を示しており、シアンのインキの網点の濃度階調コア領域1の出現率α1を、濃度階調コア領域1の出現率α1及び濃度階調フリンジ領域2の出現率α2の加算結果により除算した率を1から減算した率と、マジェンダのインキの網点の濃度階調コア領域1の出現率β1を、濃度階調コア領域1の出現率β1及び濃度階調フリンジ領域2の出現率β2の加算結果により除算した率とを乗算した結果の率である。
領域Q8の副次の出現率は、シアンのインキの網点の濃度階調フリンジ領域2とマジェンダのインキの網点の濃度階調フリンジ領域2の重なり部分の出現率を示しており、シアンのインキの網点の濃度階調コア領域1の出現率α1を、濃度階調コア領域1の出現率α1及び濃度階調フリンジ領域2の出現率α2の加算結果により除算した率を1から減算した率と、マジェンダのインキの網点の濃度階調コア領域1の出現率β1を、濃度階調コア領域1の出現率β1及び濃度階調フリンジ領域2の出現率β2の加算結果により除算した率を1から減算した率とを乗算した結果の率である。
領域Q9の副次の出現率は、シアンのインキとマジェンダのインキとの双方が存在しない領域の出現率を示し、「1」である。
上述したように、使用するインキの重ね合わせに用いる出現率の式は、予め設定され図7に示すテーブルとして、濃度階調出現率テーブルデータベース104に書き込んで記憶されている。
図1に戻り、拡張ノイゲバウア原色出現率算出部1082は、重ね合わせるインキの種類と、重ね合わせるインキの網点を示す指令網点面積率との各々の組み合わせにより、濃度階調出現率テーブルデータベース104の図7のテーブルの式を読み込む。
また、拡張ノイゲバウア原色出現率算出部1082は、濃度階調出現率テーブルデータベース104から、シアンとマジェンダとの各々の濃度階調コア領域1及び濃度階調フリンジ領域2それぞれの出現率α1、α2、β1、β2を読み込む。
拡張ノイゲバウア原色算出部1081は、シアンが下地で、マジェンダがシアンに重ね合わされる場合、シアンの分光反射率を下地の分光反射率R(λ)として、指令網点面積率で出現するマジェンダの濃度階調領域の膜厚を用い、(1)式により、重なり部分における濃度階調領域の分光反射率RKM(λ)を算出する。例えば、拡張ノイゲバウア原色算出部1081は、領域Q5における分光反射率RKM(λ)を求める際、印刷媒体上のシアンのインキの膜厚100%における濃度階調分光反射率Rim(λ)を下地の分光反射率R(λ)として、マジェンダのインキの膜厚100%を重ねた際の重なり部分における印刷部分の分光反射率RKM(λ)を算出する。
同様に、拡張ノイゲバウア原色算出部1081は、領域Q7における分光反射率RKM(λ)を求める際、印刷媒体上のシアンのインキの膜厚50%における濃度階調分光反射率Rim(λ)を下地の分光反射率R(λ)とし、マジェンダのインキの膜厚100%を重ねた際の分光反射率RKM(λ)を算出する。同様に、拡張ノイゲバウア原色の全ての組み合わせについて分光反射率RKM(λ)を算出する。
そして、分光反射率算出部1083は、上述した領域Q1から領域Q9の拡張ノイゲバウア原色の各々の分光反射率に拡張ノイゲバウア原色出現率を乗算し、波長毎に加算する。
分光反射率算出部1083は、シアンのインキの網点が印刷された印刷媒体に対し、マジェンダのインキの網点を重ねて印刷した際における印刷部分の第1予測分光反射率RD1(λ)を算出する。
<分光光学濃度による濃度階調出現率の算出>
また、濃度階調分光光学濃度算出部202は、入力部101より供給される原色インキの種類に応じて、吸収係数・散乱係数データベース106から、原色インキがベタで印刷媒体に印刷された印刷部分から求めた着色層の吸収係数K(λ)及び散乱係数S(λ)を読み出す。また、濃度階調分光光学濃度算出部202は、測定分光反射率データベース105から、入力部101より供給される原色インキの種類及び印刷媒体の種類に応じて、指令網点面積率毎の測定分光反射率R(λ)と、印刷媒体の下地分光反射率R(λ)との各々を読み出す。
そして、濃度階調分光光学濃度算出部202は、読み出した原色インキの吸収係数K(λ)及び散乱係数S(λ)と、印刷媒体の下地分光反射率R(λ)と、濃度階調の膜厚係数Xとの各々を、すでに説明した(1)式(クベルカ・ムンクの式)に代入し、濃度階調領域の分光反射率として、濃度階調分光反射率Ri1(λ)、Ri2(λ)、Ri3(λ)、…、Rim(λ)を算出する。
また、濃度階調分光光学濃度算出部202は、求めた濃度階調分光反射率Ri1(λ)、Ri2(λ)、Ri3(λ)、…、Rim(λ)の各々を、以下の(5)式により、濃度階調分光光学濃度ODi1(λ)、ODi2(λ)、ODi3(λ)、…、ODim(λ)にそれぞれ変換する。
Figure 0006326955
濃度階調分光光学濃度算出部202においても、濃度階調分光反射率算出部102と同様に、(1)式(クベルカ・ムンクの式)における印刷されたインキの膜厚係数Xは、印刷媒体に原色インキがベタで印刷された印刷部分を基にし、印刷部分の濃度階調を示す数値として用いる。すなわち、膜厚係数Xは任意に設定されており、例えば、最もインキの膜厚が厚いベタの印刷部分を100%として、上記膜厚係数を1とし、この1を濃度階調領域の膜厚の段階数mに対応させてm分割する。例えば、指令網点面積率の示す濃度階調領域の膜厚の段階が5段階であれば、m=1、2、3、4、5であり、膜厚係数Xは、それぞれの濃度階調領域の膜厚の段階に対応して、X=1.0、X=0.8、X=0.6、X=0.4、X=0.2とする。
膜厚係数Xを、すでに述べたように、印刷媒体の下地分光反射率R(λ)と、吸収係数K(λ)と、散乱係数S(λ)とともに、クベルカ・ムンクの式である(1)式に代入し、それぞれの指令網点面積率の網点が含む濃度階調領域の分光反射率として、濃度階調分光反射率Ri1(λ)、Ri2(λ)、Ri3(λ)、…、Rim(λ)の各々を算出する。そして、濃度階調分光反射率Ri1(λ)、Ri2(λ)、Ri3(λ)、…、Rim(λ)の各々を、(5)式により、濃度階調分光光学濃度ODi1(λ)、ODi2(λ)、ODi3(λ)、…、ODim(λ)にそれぞれ変換する。この濃度階調分光光学濃度ODi1(λ)、ODi2(λ)、ODi3(λ)、…、ODim(λ)が、後述する計算モデルで用いる、網点を構成する複数の濃度階調領域の各々の分光光学濃度として用いられる。
濃度階調出現率算出部203は、濃度階調分光光学濃度算出部202から、濃度階調分光光学濃度ODi1(λ)、ODi2(λ)、ODi3(λ)、…、ODim(λ)の各々を読み込む。また、濃度階調出現率算出部203は、指令網点面積率毎の測定分光反射率R(λ)の各々を、測定分光反射率データベース105から読み込む。
そして、濃度階調出現率算出部203は、(5)式を用いることにより、測定分光反射率R(λ)の各々を、測定分光光学濃度OD(λ)にそれぞれ変換する。
次に、濃度階調出現率算出部203は、以下の(6)式(計算モデル)に対して、濃度階調分光光学濃度ODi1(λ)、ODi2(λ)、ODi3(λ)、…、ODim(λ)の各々を代入し、後述する処理により算出分光光学濃度OD’(s,λ)を算出する。
Figure 0006326955
ここで、濃度階調出現率算出部203は、以下の(7)式において、出現率(用紙の印刷部分における網点を構成する各濃度階調の濃度階調領域の面積の比率)の数値を変更しつつ、算出分光光学濃度OD’(s,λ)を算出する。そして、濃度階調出現率算出部203は、算出された算出分光光学濃度OD’(s,λ)の各々と、測定分光光学濃度OD(λ)との平均二乗誤差RMSEを、指令網点面積率毎に所定の波長範囲において求める。濃度階調出現率算出部203は、算出分光光学濃度OD’(s,λ)と測定分光光学濃度OD(λ)との平均二乗誤差が最も小さくなる濃度階調領域の各々の出現率を求める。ここで、sは指令網点面積率である。
そして、濃度階調出現率算出部203は、濃度階調領域の各々の出現率により、各濃度階調領域の出現率関数a(s)、a(s)、a(s)、…、a(s)を求める。ここで、濃度階調出現率算出部203は、濃度階調領域毎に、得られた出現率を用いて、この出現率を指定網点面積率sの2次関数などをフィッティングし、出現率関数を求めてもよい。濃度階調出現率算出部203は、求めた各濃度階調領域の出現率関数a(s)、a(s)、a(s)、…、a(s)を、濃度階調出現率テーブルデータベース204に書き込んで記憶させる。出現率関数a(s)、a(s)、a(s)、…、a(s)については、分光反射率予測部108における説明と同様に、(6)式の計算モデルで用いる濃度階調領域の出現率を求める関数であり、図2の説明におけるように、グラビア印刷による網点の構造をモデル化するために用いている。
Figure 0006326955
上記(7)式において、濃度階調出現率算出部203は、波長λが380nmから730nmをn分割した刻み幅により、算出分光光学濃度OD’(s,λ)と測定分光光学濃度OD(λ)とにおける各波長λに誤差の二乗を加算した平均二乗誤差RMSEを、指令網点面積率毎に求めている。
上述したように、濃度階調出現率算出部203は、(6)式の計算モデルを用いて、指令網点面積率によるインキ(原色インキ)が印刷された印刷部分において、網点が含む濃度階調毎に、濃度階調の濃度階調分光光学濃度ODim(λ)と濃度階調の出現率関数a(s)、a(s)、a(s)、…、a(s)とを乗算した結果を加算して、指令網点面積率の印刷部分の分光光学濃度を算出する。
また、濃度階調出現率算出部203は、求めた濃度階調領域の指令網点面積率における各濃度階調領域の出現率を示す出現率関数a(s)を、濃度階調出現率テーブルデータベース204に対し、濃度階調領域の濃度階調分光光学濃度と対応させて書き込んで記憶させる。同様に、濃度階調出現率算出部203は、他の原色インキの各々に対しても、濃度階調領域の指令網点面積率における各濃度階調領域の出現率を示す出現率関数a(s)を、濃度階調出現率テーブルデータベース204に対して、書き込んで記憶させる。
また、原色インキを所定の比率で混ぜ合わせて生成した特色インキの場合、上述した原色インキの濃度階調領域の出現率関数a(s)を濃度階調出現率テーブルデータベース204から読み出して用いる。ここで、特色インキで混ぜ合わせる原色インキのいずれかの出現率関数a(s)を用いても良いし、また混ぜ合わせる原色インキそれぞれの出現率関数a(s)を配合率に応じて組合わせて用いても良い。
この特色インキの場合、分光反射率予測部108における説明と同様に、混ぜ合わせる原色インキの比率に応じて、すでに説明した(4)式において、特色インキの散乱係数S(λ)及び吸収係数K(λ)を算出する。
上記(4)式において、係数α及び係数βの各々は、原色インキ#1及び原色インキ#2それぞれの混ぜ合わせる比率を示す係数である。原色インキ#1の吸収係数K(λ)に対して係数αを乗算し、原色インキ#2の吸収係数Kに対して係数βを乗算し、加算した数値を、特色インキの吸収係数K(λ)としている。同様に、原色インキ#1の散乱係数S(λ)に対して係数αを乗算し、原色インキ#2の散乱係数S(λ)に対して係数βを乗算し、加算した数値を、特色インキの散乱係数S(λ)としている。
<分光光学濃度予測部111の動作>
次に、分光光学濃度予測部111は、拡張ノイゲバウア原色算出部1111、拡張ノイゲバウア原色出現率算出部1112、分光光学濃度算出部1113及び分光反射率算出部1114を備えている。
拡張ノイゲバウア原色算出部1111は、重ね合わせる色の順番に従い、下地になるインキ(原色インキあるいは特色インキ)と、下地の表面に印刷されるインキとを決定する。また、拡張ノイゲバウア原色算出部1111は、重ね合わせるインキの各々の指令網点面積率を、入力部101から読み込む。
また、拡張ノイゲバウア原色算出部1111は、下地のインキの上に印刷されるインキ(原色インキあるいは特色インキ)の散乱係数S(λ)及び吸収係数K(λ)を読み込む。
次に、拡張ノイゲバウア原色算出部1111は、すでに図4で説明されたように、(1)式に下地となるインキの濃度階調分光反射率Rim(λ)と、下地のインキの上に印刷されるインキの散乱係数S(λ)及び吸収係数K(λ)と、濃度階調領域の膜厚係数Xとの各々を代入し、下地のインキの上に印刷される網点の濃度階調分光反射率Rim(λ)を算出する。
ここで、拡張ノイゲバウア原色算出部1111は、上述した下地のインキの網点上に印刷されるインキの網点の濃度階調分光反射率Rim(λ)の計算を、下地のインキの網点における濃度階調領域と、下地のインキの網点上に印刷されるインキの網点の濃度階調領域との重ね合う部分の組合わせの全てにおいて行う。そして、拡張ノイゲバウア原色算出部1111は、得られた下地のインキの網点上に印刷されるインキの濃度階調分光反射率Rim(λ)を、(5)式により、濃度階調分光光学濃度ODim(λ)に変換する。拡張ノイゲバウア原色算出部1111は、求めた濃度階調分光光学濃度ODim(λ)を一時記憶部125のノイゲバウア原色テーブルに書き込んで記憶させる。
図1に戻り、拡張ノイゲバウア原色出現率算出部1112は、図6の説明と同様に、下地のインキの濃度階調領域と、下地のインキに重ねて印刷されるインキの濃度階調領域との重なりの出現率の割合を算出する。
また、使用するインキ(原色インキあるいは特色インキ)の重ね合わせに用いる出現率の式は、分光反射率予測部108において説明したように、図7に示す出現率のテーブルとして濃度階調出現率テーブルデータベース204に書き込んで記憶されている。
拡張ノイゲバウア原色出現率算出部1112は、重ね合わせるインキの種類と、重ね合わせるインキの網点を示す指令網点面積率との各々の組み合わせにより、濃度階調出現率テーブルデータベース204の図7のテーブルの式を読み込む。
また、拡張ノイゲバウア原色出現率算出部1112は、濃度階調出現率テーブルデータベース204から、シアンとマジェンダとの各々の濃度階調コア領域1及び濃度階調フリンジ領域2それぞれの出現率α1、α2、β1、β2を読み込む。
また、拡張ノイゲバウア原色算出部1111は、シアンが下地で、マジェンダがシアンに重ね合わされる場合、シアンの分光反射率を下地の分光反射率R(λ)として、指令網点面積率で出現するマジェンダの濃度階調領域の膜厚を用い、(1)式により、重なり部分における濃度階調領域の分光反射率RKM(λ)を算出する。例えば、拡張ノイゲバウア原色算出部1111は、領域Q5における分光反射率RKM(λ)を求める際、印刷媒体上のシアンのインキの膜厚100%における濃度階調分光反射率Rim(λ)を下地の分光反射率R(λ)として、マジェンダのインキの膜厚100%を下地に重ねた際の重なり部分における印刷部分の分光反射率RKM(λ)を算出する。そして、拡張ノイゲバウア原色算出部1111は、算出した分光反射率RKM(λ)を、(5)式により、分光濃度階調光学濃度ODKM(λ)に変換する。
同様に、拡張ノイゲバウア原色算出部1111は、領域Q7における分光反射率RKM(λ)を求める際、印刷媒体上のシアンのインキの膜厚50%における濃度階調分光反射率Rim(λ)を下地の分光反射率R(λ)とし、マジェンダのインキの膜厚100%を重ねた際の分光反射率RKM(λ)を算出する。そして、拡張ノイゲバウア原色算出部1111は、算出した分光反射率RKM(λ)を、(5)式により、分光光学濃度ODKM(λ)に変換する。同様に、拡張ノイゲバウア原色の全ての組み合わせについて分光光学濃度ODKM(λ)を算出する。
そして、分光光学濃度算出部1113は、上述した領域Q1から領域Q9の拡張ノイゲバウア原色の各々の分光光学濃度に拡張ノイゲバウア原色出現率を乗算し、波長毎に加算する。
分光光学濃度算出部1113は、シアンのインキの網点が印刷された印刷媒体に対し、マジェンダのインキの網点を重ねて印刷した際における印刷部分の予測分光光学濃度OD(λ)を算出する。
分光反射率算出部1114は、光学濃度算出部1113が算出した予測分光光学濃度OD(λ)を、以下の(8)式を用い、第2予測分光反射率RD2(λ)に変換する。
Figure 0006326955
<混合予測部114の動作>
混合予測部114は、予測パラメータデータベース126から、第1予測分光反射率RD1(λ)及び第2予測分光反射率RD2(λ)に乗算する重み係数wを読み出す。例えば、混合予測部114は、wRD1(λ)と(1−w)RD2(λ)とを加算して、統合予測分光率R(λ)を求める。
色予測テーブル作成部109は、この統合予測分光反射率R(λ)に基づき、観測光源を定めて、三刺激値XYZやCIELAB値等を算出し、再現色の予測を行う色予測テーブルを作成する。つまり、この色予測テーブル作成部109は、色予測処理の対象である入力データ(本実施例ではCMY値)の情報と、統合予測分光反射率R(λ)に基づき予測される再現色を表現する再現色情報とを対応付ける色予測テーブルを作成する。なお、本実施例においては、色予測テーブル作成部109がこの色予測テーブルを公知のICC(International Color Consortium)プロファイルフォーマットで作成し、出力部110を介して出力する。
<色予測テーブルの生成>
図8は、本実施形態における色予測テーブル作成部109の色予測テーブルの生成処理の動作例を説明するフローチャートである。
ステップS401:
拡張ノイゲバウア原色出現率算出部1082は、一時記憶部125のノイゲバウア原色テーブルから、重なり合う領域の特色インキのノイゲバウア原色の分光反射率RKM(λ)を読み込む。
同様に、拡張ノイゲバウア原色出現率算出部1112は、一時記憶部125のノイゲバウア原色テーブルから、重なり合う領域の特色インキのノイゲバウア原色の分光光学濃度ODKM(λ)を読み込む。
ステップS402:
混合予測部114は、分光反射率予測部108が予測した第1予測分光反射率RD1(λ)と、分光光学濃度予測部111が予測した第2予測分光反射率RD2(λ)を統合する際、第1予測分光反射率RD1(λ)及び第2予測分光反射率RD2(λ)の各々に乗算する重み係数wを、予測パラメータデータベース126から読み出す。
ステップS403:
次に、拡張ノイゲバウア原色出現率算出部1082は、一時記憶部125における色予測テーブルにおける重ね合わせるインキの指令網点面積率のマトリクスにおいて、未計算の指令網点面積率を抽出する。
そして、拡張ノイゲバウア原色出現率算出部1082は、抽出した指令網点面積率の組み合わせを、計算対象として設定する。上述した処理は、拡張ノイゲバウア原色出現率算出部1112が行う構成としても良い。
ステップS404:
分光反射率予測部108は、上記指令網点面積率の組み合わせにより、第1予測分光反射率RD1(λ)を算出する。
分光光学濃度予測部111は、上記指令網点面積率の組み合わせにより、第2予測分光反射率RD2(λ)を算出する。
また、混合予測部114は、第1予測分光反射率RD1(λ)及び第2予測分光反射率RD2(λ)にステップS402で読み出した重み係数wと(1−w)を積算し、wRD1(λ)と(1−w)RD2(λ)とを加算して、統合予測分光反射率R(λ)を求める。さらに、算出した統合予測分光反射率R(λ)に対して、観察光源の分光分布と標準観測者を設定することにより、測色値を算出する。
ステップS405:
そして、混合予測部114は、算出した測色値を、重ね合わせるインキ(特色インキあるいは原色インキ)の指令網点面積率の組み合わせに対応させ、一時記憶部125の色予測テーブルに書き込んで記憶させる。
ステップS406:
拡張ノイゲバウア原色出現率算出部1082は、一時記憶部125の色予測テーブルにおける全ての指令網点面積率の組み合わせの統合予測分光反射率R(λ)の算出が終了したか否かの判定を行う。
そして、拡張ノイゲバウア原色出現率算出部1082は、全ての指令網点面積率の組み合わせの統合予測分光率R(λ)の算出が終了した場合、処理をステップS407へ進める。一方、拡張ノイゲバウア原色出現率算出部1082は、全ての指令網点面積率の組み合わせの統合予測分光反射率R(λ)の算出が終了していない場合、処理をステップS403へ進める。上述した処理は、拡張ノイゲバウア原色出現率算出部1112が行う構成としても良い。
ステップS407:
色予測テーブス作成部109は、一時記憶部125の色予測テーブルのデータを読み出し、公知のICCプロファイルフォーマットに変換し、変換後の色予測プロファイルのデータを出力部110を介して出力する。
<特色分解テーブルの生成>
特色分解テーブル作成部130は、特色分解テーブルを作成する。特色分解テーブルとは、重ね刷りする特色インキの組み合わせ毎に生成され、特色インキを組合わせて印刷される色空間(本実施形態においてはL*a*b*の色空間)における各座標に対して、その座標が表す測色値を再現するために必要な特色インキ毎の指令網点面積率の組合わせが記憶されているテーブルである。この座標点は、色空間を所定の周期で分割して離散的に設定されている。
すなわち、特色分解テーブル作成部130は、XYZやCIELAB値等の入力値と、これを再現する特色インキの指令網点面積率の出力値とを対応付ける特色分解テーブルを作成し、一時記憶部125の特色分解テーブルに書き込んで記憶させる。また、本実施例においては、特色分解テーブル作成部130は、この一時記憶部125の特色分解テーブルを公知のICCプロファイルフォーマットに変換し、変換後の特色分解プロファイルのデータを出力部110を介して出力する。
図9は、本実施形態における特色分解テーブル作成部130の特色分解テーブルの生成処理の動作例を説明するフローチャートである。
ステップS501:
特色分解テーブル作成部130は、一時記憶部125のノイゲバウア原色テーブルから、重なり合う領域の特色インキのノイゲバウア原色の分光反射率RKM(λ)を読み込む。
ステップS502:
特色分解テーブル作成部130は、予測パラメータデータベース126から、分光反射率予測部108が予測した第1予測分光反射率RD1(λ)と、分光光学濃度予測部111が予測した第2予測分光反射率RD2(λ)を統合する際、第1予測分光反射率RD1(λ)及び第2予測分光反射率RD2(λ)の各々に乗算する重み係数wを読み出す。
ステップS503:
特色分解テーブル作成部130は、組合わせる特色インキ各々の指令網点面積率の初期値が予めセットとして記憶されている網点面積率初期値セットデータベース127から、組合わせる特色インキ各々の指令網点面積率の初期設定値のセットを読み出す。
そして、特色分解テーブル作成部130は、読み出した初期設定値を以下の計算を行う指令網点面積率の初期値として設定する。
ステップS504:
特色分解テーブル作成部130は、指令網点面積率を修正(調整)する際における指令網点面積率の変化量の許容範囲を設定する。
ステップS505:
特色分解テーブル作成部130は、特色分解テーブルの色空間において、未計算である座標のL*a*b*値を目標L*a*b*値(目的のL*a*b*値)として選択する。このとき、色分解テーブル作成部130は、修正回数が「0」の場合、読み出した初期設定値を指令網点面積率として用いる。
ステップS506:
特色分解テーブル作成部130は、指令網点面積率に対して、分光反射率予測部108と分光光学濃度予測部111との各々と同様の処理により、第1予測分光反射率RD1(λ)及び第2予測分光反射率RD2(λ)の各々を生成する。
そして、特色分解テーブル作成部130は、第1予測分光反射率RD1(λ)及び第2予測分光反射率RD2(λ)の各々に、読み出した重み係数w、(1−w)それぞれを乗算する。特色分解テーブル作成部130は、乗算結果のwRD1(λ)と(1−w)RD2(λ)とを加算して、統合予測分光率R(λ)を求める。さらに、算出した統合予測分光反射率R(λ)に対して、観察光源の分光分布と標準観測者を設定することにより、測色値を算出する。
ステップS507:
次に、特色分解テーブル作成部130は、目標L*a*b*値と統合予測分光率R(λ)から算出したL*a*b*値との色差を算出する。
ステップS508:
特色分解テーブル作成部130は、目標L*a*b*値と算出されたL*a*b*値との色差が予め設定された範囲内に含まれているか否かの判定を行う。
このとき、特色分解テーブル作成部130は、色差が予め設定された範囲内に含まれている場合、処理をステップS509へ進め、一方、色差が予め設定された範囲内に含まれていない場合、処理をステップS514へ進める。
ステップS509:
特色分解テーブル作成部130は、指令網点面積率の修正回数のカウンタをリセットし、修正回数を「0」とする。
ステップS510:
特色分解テーブル作成部130は、現在の統合予測分光率R(λ)を算出した際の指令網点面積率を、一時記憶部125の特色分解テーブルにおける目標L*a*b*値に対応させて書き込んで記憶させる。
ステップS511:
特色分解テーブル作成部130は、特色分解テーブルの色空間において、所定周期の座標値におけるL*a*b*値の全てを算出したか否かの判定を行う。
このとき、特色分解テーブル作成部130は、色空間におけるL*a*b*値の全てを算出した場合、処理をステップS512へ進め、一方、色空間におけるL*a*b*値の全てを算出していない場合、処理をステップS505へ進める。
ステップS512:
特色分解テーブル作成部130は、特色分解テーブルの作成ループ回数が規定内であるか否かの判定を行う。
このとき、特色分解テーブル作成部130は、特色分解テーブルの作成ループ回数が規定内である場合、処理をステップS516へ進め、一方、特色分解テーブルの作成ループ回数が規定内でない場合、処理をステップS513へ進める。
ステップS513:
特色分解テーブル作成部130は、一時記憶部125の特色分解テーブルのデータを読み出し、公知のICCプロファイルフォーマットに変換し、変換後の特色分解プロファイルのデータを出力部110を介して出力する。
ステップS514:
特色分解テーブル作成部130は、指令網点面積率の修正回数が予め設定された規定回数であるか否かの判定を行う。
特色分解テーブル作成部130は、指令網点面積率の修正回数が規定回数内である場合、処理をステップS515へ進め、指令網点面積率の修正回数が規定回数を超えた場合、処理をステップS509へ進める。
ステップS515:
特色分解テーブル作成部130は、特色インキ各々の指令網点面積率を修正許容範囲における変化量により修正する。
このとき、特色分解テーブル作成部130は、指令網点面積率の修正回数を計数するカウンタをインクリメント(「1」を加算)する。
ステップS516:
特色分解テーブル作成部130は、特色分解テーブルの色空間において、全てのL*a*b*値に対応する指令網点面積率を特色インキ毎にそれぞれ平滑化する。平滑化の方法としては、隣接する座標値に対して設定されている指令網点面積率を、特色インキ毎に平均化した値を用いたり、あるいは、所定周期で分割されたL*a*b*値の三次元空間に対して、一般的な平滑化フィルタを適用するなど、どのような方法を用いても良い。
そして、特色分解テーブル作成部130は、指令網点面積率の初期設定値のセットに代え、平滑化した指令網点面積率の数値のセットを新たな初期値とする。
このとき、特色分解テーブル作成部130は、テーブル作成ループ回数を計数するカウンタをインクリメントする。
ステップS517:
特色分解テーブル作成部130は、指令網点面積率の変化量の許容範囲を現在の数値に対し、所定の割合(例えば1/2)を乗じて、より小さな許容範囲に変更(再定義)する。さらに、色分解テーブルの色空間において設定した全ての座標を、未計算の状態に戻す。
そして、特色分解テーブル作成部130は、処理をステップS505に進める。
上述したように、本実施形態によれば、原色インキから特色インキの吸収特性及び散乱特性を推定し、特色インキの分光反射率を算出し、特色インキの重ね刷りされた際の重なり領域の分光反射率を求めることができる。
このため、本実施形態によれば、面積変調階調表現と、濃度変調階調表現との双方の色表現を有するグラビア印刷などの印刷において特色インキを重ね刷りした印刷物における再現色の色予測を高い精度で容易に行うことができる。
また、本実施形態によれば、拡張ノイゲバウア原色の分光反射率と、その出現率から算出した予測分光反射率RD1(λ)と、拡張ノイゲバウア原色の分光光学濃度と、その出現率から算出した予測分光反射率RD2(λ)とを、予め求めた重み係数wにより混合するため、より実測値の分光反射率に近い予測分光反射率として混合予測分光反射率R(λ)を求めることができる。
以下、本発明の第2の実施形態について、図面を参照して説明する。
図10は、本発明の第2の実施形態による色予測システム2の構成例を示すブロック図である。図10の構成において、図1における第1の実施形態と同様の構成には同一の符号を付してある。図10において、色予測システム2は、入力部101、濃度階調出現率テーブルデータベース104、吸収係数・散乱係数データベース106、色予測テーブル作成部109、出力部110、特色分解部124、一時記憶部125、網点面積率初期値セットデータベース127、近似色データベース128、特色分解テーブル作成部130、ノイゲバウア原色分光反射率予測部150、特色インキ任意階調分光反射率算出部200、網点掛け合わせ分光反射率計算部204、印刷色予測部205を備えている。
ノイゲバウア原色分光反射率算出部150は、吸収係数・散乱係数データベース106に記憶されている原色インキの散乱係数S(λ)及び吸収係数K(λ)から、特色インキの吸収・散乱特性を算出し、これを基にノイゲバウア原色の分光反射率を算出する。
特色インキ任意階調分光反射率算出部200は、原色インキの階調特性テーブルデータベース201から、特色インキの階調特性を算出し、これを基に特色インキの任意の階調の分光反射率を算出する。
以下、ノイゲバウア原色分光反射率算出部150及び特色インキ任意階調分光反射率算出部200における各部の動作を説明する。
ノイゲバウア原色分光反射率算出部150は、吸収係数・散乱係数算出部107、特色インキ配合決定部151、ノイゲバウア原色分光反射率予測部152を備えている。また、特色インキ任意階調分光反射率算出部200は、特色インキ階調特性パラメータ決定部203、特色インキ階調分光反射率予測部203を備えている。
特色インキ配合決定部151は、図3のフローチャートに従い、見本色の測色値が与えられた特色に対して、その特色を構成する原色の組み合わせとその配合比を決定する。
すなわち、特色インキ配合決定部151は、第1の実施形態における特色インキ分光反射率算出部121及び特色インキ配合比決定部122の双方と同様の動作を行う。
吸収係数・散乱係数算出部107は、特色インキ配合決定部151が決定した特色インキにおける原色インキの配合比から、第1の実施形態と同様に、特色インキの散乱係数S(λ)及び吸収係数K(λ)を算出する。
ノイゲバウア原色分光反射率予測部152は、特色インキの散乱係数S(λ)及び吸収係数K(λ)、印刷媒体の下地分光反射率R(λ)、膜厚係数Xを(1)式に代入することにより、特色ベタの分光反射率を算出する。また、ノイゲバウア原色分光反射率予測部152は、複数の使用する特色(原色を含んでも良い)の組み合わせと、その刷り順が指定された際、全ての使用する特色の組み合わせに対して、その重ね合わせの分光反射率(すなわちノイゲバウア原色の分光反射率)を(1)式により算出する。算出したノイゲバウア原色の分光反射率は、一時記憶部125のノイゲバウア原色テーブルに書き出して記憶する。
階調特性テーブルデータベース201には、原色インキの階調特性を表すパラメータ(後述する階調特性パラメータ)があらかじめ計算されて記憶されている。本実施形態では、単色の階調特性を(9)式で示すモデルで表すものとし、(9)式のa(s)、a(s)を階調特性パラメータとする。原色インキの階調特性パラメータは、第1の実施形態と同様、指令網点面積率毎の測定分光反射率R(λ)と、(9)式により算出される算出分光反射率の誤差が最小となるよう、事前に求めておくことができる。
Figure 0006326955
特色インキ階調特性パラメータ決定部202は、第1の実施形態における特色濃度階調出現率算出部123と同様に、上記特色インキ配合決定部151が決定した特色の配合比に基づいて、階調特性テーブルデータベース201から原色の階調特性を読み出し、特色の階調特性を決定する。第1の実施形態と同様に、読み出したいずれかの原色の階調特性を特色の階調特性としても良いし、配合比に基づいてそれぞれの原色の階調特性を組み合わせて用いても良い。また、特色インキ階調分光反射率予測部203は、ノイゲバウア原色分光反射率予測部152が算出した特色ベタの分光反射率を読み出し、求めた特色の階調特性とともに(9)式に代入することにより、特色インキ毎に、各指令網点面積率に対応する分光反射率R’(s,λ)を求め、一時記憶部125の特色インキ階調分光反射率テーブルに記録する。
図11は、特色インキの階調毎の分光反射率を算出する処理を示すフローチャートである。
ステップS301:
特色インキ階調分光反射率予測部203は、階調毎の分光反射率を算出する特色インキのベタの分光反射率を、一時記憶部125のノイゲバウア原色テーブルから読み込む。
ステップS302:
特色インキ階調分光反射率予測部203は、一時記憶部125の特色インキの配合比テーブルから、上記設定した特色インキの配合比を読み出す。
ステップS303:
特色インキ階調特性パラメータ決定部202は、特色インキを構成する原色インキの階調特性パラメータa(s)、a(s)を階調特性テーブルデータベース201から読み出す。
ステップS304:
特色インキ濃度階調特性パラメータ決定部202は、階調特性テーブルデータベース201から読み出した原色インキの階調特性パラメータa(s)、a(s)を基にし、すでに述べた処理によって特色インキの階調特性パラメータa(s)、a(s)を求める。
ステップS305:
特色インキ階調分光反射率予測部203は、原色インキを所定の比率で混ぜ合わせて生成した特色インキの指令網点面積率に対応する分光反射率R’(s,λ)を、特色インキ階調特性パラメータ決定部202が求めた階調特性パラメータa(s)、a(s)に基づき、上記(9)式により求める。
ステップS306:
そして、特色インキ階調分光反射率予測部203は、求めた分光反射率R’(s,λ)を一時記憶部125の特色階調分光反射率テーブルに対して書き込んで記憶させる。
網点掛け合わせ分光反射率計算部204は、特色インキの指令網点面積率に対応する分光反射率R’(s,λ)を、一時記憶部125の特色階調分光反射率テーブルから読み出す。
そして、網点掛け合わせ分光反射率計算部204は、分光反射率R’(s,λ)、特色インキベタの分光反射率RKM(λ)、印刷下地の紙の分光反射率R0(λ)を、以下の(10)式に対して代入して、分光実効網点面積率aeff,i(λ)を求める。
Figure 0006326955
網点掛け合わせ分光反射率計算部204は、求めた実効網点面積率aeff,i(λ)から所定のノイゲバウア式により、ノイゲバウア原色lの分光実効網点面積率Fa,l(λ)を求める。ここで、lはノイゲバウア原色を示している。
また、網点掛け合わせ分光反射率計算部204は、ノイゲバウア原色lの分光実効網点面積率Fa,l(λ)及びノイゲバウア原色の分光反射率R(λ)を、以下の(11)式に代入して、再現色の分光反射率Rj(λ)を算出する。
Figure 0006326955
印刷色予測部205は、この再現色の分光反射率Rj(λ)に対して、観察光源の分光分布と標準観測者を設定することにより、測色値を求める。
そして、印刷色予測部205は、ノイゲバウア原色分光反射率予測部152の算出した測色値を、一時記憶部125の色予測テーブルに対し、重ね合わせる特色インキの指令網点面積率の組み合わせに対応させて書き込み、記憶させる。
色予測テーブル作成部109は、第1の実施形態と同様に、一時記憶部125の予測テーブルにおける指令網点面積率の未計算の組み合わせの測色値を網点掛け合わせ分光反射率計算部204および印刷色予測部205に対して算出させる。そして、色予測テーブル作成部109は、所定の特色インキの組み合わせに対応した色予測テーブルにおける指令網点面積率の掛け合わせの全てに対して測色値を求める。
また、出力部110、特色分解部124及び特色分解テーブル作成部130の各々は、第1の実施形態と同様のため、説明を省略する。
第2の実施形態では、構成を簡便にするために、ノイゲバウア原色の分光反射率から求めた予測分光反射率を、印刷色予測に用いているが、第1の実施形態のようにノイゲバウア原色の分光光学濃度を算出し、分光光学濃度から求めた第2の予測分光反射率を求める構成を追加し、分光反射率から求めた第1の予測分光反射率と、分光光学濃度から求めた第2の予測分光反射率から、混合モデルにより統合予測分光反射率を求め、この統合予測分光反射率から印刷色の測色値を算出する構成としても良い。
上述したように、本実施形態によれば、オフセット印刷等のような面積変調階調表現の印刷において、原色インキから特色インキの吸収特性及び散乱特性を推定し、特色インキの分光反射率を算出し、特色インキの重ね刷りされた際の重なり領域の分光反射率を求めることができる。
また、本実施形態によれば、ノイゲバウア原色の分光反射率と特色インキの任意階調の分光反射率から、分光拡張ノイゲバウア混合モデルにより、網点の掛け合せにより再現されるあらゆる色の測色値や分光反射率を算出可能である。
すなわち、本実施形態によれば、原色インキの特性から特色インキの特性を求め、これを基に特色インキで再現されるあらゆる色の測色値や分光反射率を高精度に求めるという本発明に関わる基本的な機能はいずれの実施形態においても同様である。また、本実施形態は、上述したように、主にオフセット印刷など、網点の面積により階調を表現する面積変調階調表現の印刷方式に適用されると高い予測精度を得ることが可能である。
また、本実施形態に基づけば、伝統的なノイゲバウア方程式の発展により展開されるいずれの色予測方法においても容易に適用可能な特色インキの色予測方法を提供することが可能となる。
なお、本発明における図1の色予測システム1及び図10の色予測システム2の各々の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより色予測の制御を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
1,2…色予測システム
101…入力部
102,202…濃度階調分光反率算出部
103,203…濃度階調出現率算出部
104,204…濃度階調出現率テーブルデータベース
106…吸収係数・散乱係数データベース
107…吸収係数・散乱係数算出部
108…分光反射率予測部
109…色予測テーブル作成部
110…出力部
111…分光光学濃度予測部
114…混合予測部
121…特色インキ分光反射率算出部
122…特色インキ配合比決定部
123…特色インキ濃度階調出現率算出部
124…特色分解部
125…一時記憶部
126…予測パラメータデータベース
127…網点面積率初期値セットデータベース
128…近似色データベース
130…特色分解テーブル作成部
150…ノイゲバウア原色分光反射率算出部
151…特色インキ配合決定部
152…ノイゲバウア原色分光反射率予測部
200…特色インキ任意階調分光反射率算出部
202…特色インキ階調特性パラメータ決定部
203…特色インキ階調分光反射率予測部
1081,1111…拡張ノイゲバウア原色算出部
1082,1112…拡張ノイゲバウア原色出現率算出部
1083,1114…分光反射率算出部
1113…分光光学濃度算出部

Claims (8)

  1. 原色インキ毎の吸収係数及び散乱係数が予め書き込まれて記憶されている吸収係数・散乱係数データベースと、
    色を再現したい色見本から測定した測色値を再現するのに好適な原色インキの組合せで構成される特色インキを選択し、当該特色インキに含まれる原色インキの吸収係数及び散乱係数を前記吸収係数・散乱係数データベースから読み出し、指定の配合比に応じて特色インキの吸収係数及び散乱係数を求め、求めた吸収係数及び散乱係数から再現したい特色インキの分光反射率を算出する特色インキ分光反射率算出部と、
    特色インキ分光反射率算出部が算出した分光反射率から再現色を求める特色インキ再現色算出部と、
    前記色見本から測定した測色値との差分を求め、適宜前記指定の配合比を修正して当該差分が所定の許容範囲以内となる配合比を算出する特色インキ配合比決定部と、
    前記特色インキを重ね刷りした際のノイゲバウア原色を、前記特色インキ配合比決定部が決定した特色の配合比に基づいて算出した特色インキ各々の吸収係数及び散乱係数から算出する分光データ算出部と
    を備えることを特徴とする色予測システム。
  2. 原色インキ毎に指令網点面積率に応じた濃度階調領域の出現率を示す出現率関数が記憶された濃度階調出現率テーブルデータベースと、
    前記特色インキに含まれる前記原色インキの前記出現率関数から、前記原色インキの配合情報に基づいて前記特色インキの出現率関数を求める特色濃度階調出現率算出部と、
    特色インキの濃度階調領域の分光反射率を求める特色濃度階調分光反射率算出部と
    を備え、
    前記分光データ算出部が、前記特色インキの濃度階調領域及び当該濃度階調領域の各々の出現率と、分光反射率との対応関係を示す計算モデルにより、前記指令網点面積率により形成された網点による前記特色の再現色を示す分光反射率を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の色予測システム。
  3. 複数の特色インキの網点から形成される再現色を推定する場合、前記分光データ算出部により求めた前記分光反射率や前記出現率関数に基づいて各々の網点における重なり合う領域の組合わせとその出現率を求め、網点が他の網点の上部に印刷された分光反射率を、推定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の色予測システム。
  4. 前記分光データ算出部が前記計算モデルから求めた前記特色インキの分光反射率と、前記分光データ算出部が分光光学濃度を用いて求めた分光反射率とを混合する混合比を含む色予測パラメータが記憶されている予測パラメータデータベースをさらに有する
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の色予測システム。
  5. 前記分光データ算出部に対し、重ね合わせて印刷する前記特色インキ毎の指令網点面積率の組合せ毎に分光反射率を算出させ、色空間における再現色のプロファイルを作成する色予測テーブル作成部をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の色予測システム。
  6. 色空間における連続的な座標値毎に、当該座標値の再現色を再現する特色インキ各々の指令網点面積率を求める特色分解テーブル作成部をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の色予測システム。
  7. 特色インキを印刷する印刷媒体、及び重ね刷りにおける前記特色インキの印刷順、及び特色インキのインキ膜厚を任意に設定する
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の色予測システム。
  8. 特色インキ分光反射率算出部が、色を再現したい色見本から測定した測色値を再現するのに好適な原色インキの組合せで構成される特色インキを選択し、当該特色インキに含まれる原色インキの吸収係数及び散乱係数を、原色インキ毎の吸収係数及び散乱係数が予め書き込まれて記憶されている吸収係数・散乱係数データベースから読み出し、指定の配合比に応じて特色インキの吸収係数及び散乱係数を求め、求めた吸収係数及び散乱係数から再現したい特色インキの分光反射率を算出する特色インキ分光反射率算出過程と、
    特色インキ再現色算出部が、特色インキ分光反射率算出部が算出した分光反射率から再現色を求める特色インキ再現色算出過程と、
    特色インキ配合比決定部が、前記色見本から測定した測色値との差分を求め、適宜前記指定の配合比を修正して当該差分が所定の許容範囲以内となる配合比を算出する特色インキ配合比決定過程と、
    分光データ算出部が、前記特色インキを重ね刷りした際のノイゲバウア原色を、前記特色インキ配合比決定部が決定した特色の配合比に基づいて算出した特色インキ各々の吸収係数及び散乱係数から算出する分光データ算出過程と
    を含むことを特徴とする色予測方法。
JP2014101812A 2014-05-15 2014-05-15 色予測システムおよび色予測方法 Active JP6326955B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014101812A JP6326955B2 (ja) 2014-05-15 2014-05-15 色予測システムおよび色予測方法
US14/711,568 US9275317B2 (en) 2014-05-15 2015-05-13 Color prediction system and color prediction method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014101812A JP6326955B2 (ja) 2014-05-15 2014-05-15 色予測システムおよび色予測方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015220551A JP2015220551A (ja) 2015-12-07
JP6326955B2 true JP6326955B2 (ja) 2018-05-23

Family

ID=54538782

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014101812A Active JP6326955B2 (ja) 2014-05-15 2014-05-15 色予測システムおよび色予測方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9275317B2 (ja)
JP (1) JP6326955B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6338480B2 (ja) * 2014-07-22 2018-06-06 株式会社Screenホールディングス 色変換装置および色変換方法
JP2017030151A (ja) * 2015-07-28 2017-02-09 株式会社沖データ 画像処理装置
CN105681624A (zh) * 2016-02-22 2016-06-15 武汉大学 一种基于光谱的专色叠印颜色预测方法
JP7217643B2 (ja) * 2019-02-22 2023-02-03 理想科学工業株式会社 色予測装置および印刷画像予測装置。
JP2022178425A (ja) * 2021-05-20 2022-12-02 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 情報処理装置及び情報処理プログラム

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09229773A (ja) * 1996-02-22 1997-09-05 Toto Ltd コンピュータカラーマッチング方法
JP4016760B2 (ja) * 2002-08-14 2007-12-05 大日本インキ化学工業株式会社 組合せ色情報算出装置及び組合せ色情報算出方法
JP4131204B2 (ja) * 2003-07-11 2008-08-13 セイコーエプソン株式会社 再現色予測方法
US7652789B2 (en) 2003-11-03 2010-01-26 Seiko Epson Corporation Production of color conversion profile for printing
JP4725190B2 (ja) 2005-05-25 2011-07-13 凸版印刷株式会社 色情報処理方法および色情報処理装置ならびにそのプログラム
US8451495B2 (en) * 2009-12-23 2013-05-28 Xerox Corporation Color inconstancy guide for spot color print applications

Also Published As

Publication number Publication date
US9275317B2 (en) 2016-03-01
US20150332132A1 (en) 2015-11-19
JP2015220551A (ja) 2015-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6540240B2 (ja) 色推定システム、製版データ作成システム、色推定方法および製版データ作成方法
JP6926744B2 (ja) 印刷色調整システムおよび印刷色調整方法
JP6326955B2 (ja) 色予測システムおよび色予測方法
US7199903B2 (en) Method and device for determining the color appearance of color overprints
JP6544060B2 (ja) 色予測システムおよび色予測方法
CN106464775B (zh) 颜色模型
US9723178B2 (en) Printed color prediction method and device, profile generation method and device, color conversion method and device, and color conversion system
JP2016146600A (ja) 色変換方法、プログラム、及び画像処理装置
JP6209947B2 (ja) 色予測装置、色予測方法およびプログラム
US7595910B2 (en) Method for making a dot for dot proof
JP2003125210A (ja) 色処理方法、記憶媒体、色処理装置、色変換装置、および画像形成装置
JP7238559B2 (ja) 印刷再現色シミュレーションシステム、印刷再現色シミュレーション方法及びプログラム
JP6717058B2 (ja) 再現色プロファイル補正システム、再現色プロファイル補正方法及びプログラム
JP6256098B2 (ja) 色予測装置、色予測方法およびプログラム
JP5682759B2 (ja) ブロンジング指標値算出方法、及びブロンジング指標値算出装置
JP4410086B2 (ja) 色材決定装置、色材決定方法および記録媒体
JP2016219886A (ja) 色予測システムおよび色予測方法
JP6623679B2 (ja) 色予測システムおよび色予測方法
JPH08116460A (ja) カラーマスキングパラメータ決定装置
JP2004064543A (ja) 画像処理装置及び方法
JP6805735B2 (ja) 再現色プロファイル補正システム、再現色プロファイル補正方法及びプログラム
JP2020118627A (ja) 色予測方法および色予測プログラム
US20060290953A1 (en) Method for closed loop characterization
WO2014050312A1 (ja) インキの中間調の色彩値予測システム、方法及びプログラム
JP4328308B2 (ja) 網点評価方法、網点評価装置、および網点評価プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170420

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180306

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20180307

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180320

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180402

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6326955

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250