JP6326955B2 - 色予測システムおよび色予測方法 - Google Patents
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Description
ここでいう「分光拡張ノイゲバウアモデル」とは、ノイゲバウア原色と網点面積率を波長の関数となるように分光に拡張したモデルである。
一方、特色インキは使用する都度、複数の原色インキを任意の配合比で配合して生成するものであり、原色インキのように実際に測定された分光反射率が得ることができない。このため、特色インキの階調毎の分光反射率を求められず、上述の「分光拡張ノイゲバウアモデル」を拡張したモデルを用いて色の算出を行うことができない。
また、上述の従来例においては、印刷媒体表面に原色インキを組合わせた特色インキを重ね刷りした印刷によって再現される色の予測を行うことが困難である。
図1は、本発明の第1の実施形態による色予測システム1の構成例を示すブロック図である。この図1において、色予測システム1は、入力部101、濃度階調分光反射率算出部102、濃度階調出現率算出部103、濃度階調出現率テーブルデータベース104、測定分光反射率データベース105、吸収係数・散乱係数データベース106、吸収係数・散乱係数算出部107、分光反射率予測部108、色予測テーブル作成部109、出力部110、分光光学濃度予測部111、混合予測部114、特色インキ分光反射率算出部121、特色インキ配合比決定部122、特色インキ濃度階調出現率算出部123、特色分解部124、一時記憶部125、予測パラメータデータベース126、網点面積率初期値セットデータベース127、近似色データベース128、特色インキ再現色算出部129、特色分解テーブル作成部130、濃度階調分光光学濃度算出部202、濃度階調出現率算出部203及び濃度階調出現率テーブルデータベース204を備えている。
また、入力部101は、キーボードあるいはタッチパネルなどの入力手段を有し、この入力手段から入力されるユーザが設定するインキの各原色の指令網点面積率の指定値などのデータを、色予測システム1内部の各部に出力する構成としても良い。
そして、白地及び黒地の各々の印刷媒体表面にベタで印刷されたインキの着色層の分光反射率をそれぞれ測定する。ここで、白地の印刷媒体表面における印刷部分の分光反射率を白地測定分光反射率とし、黒地の印刷媒体表面における印刷部分の分光反射率を黒地測定分光反射率とする。
この求めた白地測定分光反射率及び黒地測定分光反射率から、原色インキをベタで印刷媒体に印刷した印刷部分における散乱係数S(λ)及び吸収係数K(λ)を求める。また、散乱係数S(λ)及び吸収係数K(λ)は、所定の波長の範囲で複数の波長λで求められている。
予測パラメータデータベース126には、本実施形態においては混合予測部114で用いる後述する重み係数wが、記憶されている。この重み係数wは、教師となるデータを印刷して、重み係数により作成したモデルから得られた分光反射率と、印刷された教師データとしての分光反射率との誤差が最小となるようにして求められている。また、印刷色の分光反射率予測モデルとしてユール・ニールセン修正ノイゲバウアモデルを用いる場合には、n値が設定されていても良い。
濃度階調分光反射率算出部102は、入力部101より供給される原色インキの種類に応じて、吸収係数・散乱係数データベース106から、対応する原色インキの吸収係数K(λ)及び散乱係数S(λ)を読み出す。また、濃度階調分光反射率算出部102は、測定分光反射率データベース105から、入力部101より供給される原色インキの種類及び印刷媒体の種類に応じて、指令網点面積率毎の測定分光反射率Rs(λ)と、印刷媒体の下地分光反射率R0(λ)との各々を読み出す。
以下の(1)式において、a(λ)は、散乱係数S(λ)と吸収係数K(λ)とを加算し、加算結果を散乱係数S(λ)により除算した数値である。b(λ)は、a(λ)を二乗した数値から1を減算し、減算結果の平方根を計算した数値である。
そして、濃度階調出現率算出部103は、以下の(2)式(計算モデル)に対して、濃度階調分光反射率Ri1(λ)、Ri2(λ)、Ri3(λ)、…、Rim(λ)の各々を代入し、後述する処理により算出分光反射率R’(s,λ)を算出する。
濃度階調出現率算出部103は、算出分光反射率R’(s,λ)と測定分光反射率Rs(λ)との平均二乗誤差が最も小さくなる濃度階調領域の各々の出現率を求める。ここで、sは指令網点面積率である。
上述したように、濃度階調出現率算出部103は、(2)式の計算モデルを用いて、指令網点面積率によるインキが印刷された印刷部分において、網点が含む濃度階調毎に、濃度階調の濃度階調分光反射率Rim(λ)と濃度階調の出現率関数a1(s)、a2(s)、a3(s)、…、am(s)とを乗算した結果を加算して、指令網点面積率の印刷部分の分光反射率R’(s,λ)(算出分光反射率)を算出する。
また、特色インキ分光反射率算出部121は、測定分光反射率データベース105から、印刷媒体の下地分光反射率R0(λ)を読み出す。
吸収係数・散乱係数算出部107は、吸収係数・散乱係数データベース106から、設定した配合比に含まれる原色インキを構成する原色インキ、例えば原色インキ#1及び原色インキ#2の各々の吸収係数K1(λ)及びK2(λ)と、散乱係数S1(λ)及びS2(λ)との各々を読み出す。
特色インキ再現色算出部129は、特色インキ分光反射率算出部121が算出した特色インキの分光反射率RKM(λ)に対して観察環境の光源の分光分布と、標準観測者を設定し、測色値(例えばL*a*b*値)に変換し、特色インキ配合比決定部122に対して出力する。
ステップS101:
ユーザは再現に用いる色見本の測色値を測定し、色予測システム1に対して入力する。
特色インキ分光反射率算出部121は、印刷媒体の分光反射率である下地分光反射率R0(λ)を、測定分光反射率データベース105から読み出す。
次に、特色インキ分光反射率算出部121は、特色インキを構成する原色インキの組み合わせを、近似色データベース128から読み出す。例えば、このとき、特色インキ分光反射率算出部121は、色見本から取得した測色値と最も近い測色値を持つ特色インキを、近似色データベース128から抽出して選択する。
吸収係数・散乱係数算出部107は、ステップS103において選択された特色インキを構成する原色インキの散乱係数S(λ)及び吸収係数K(λ)を、吸収係数・散乱係数データベース106から読み出す。
特色インキ配合比決定部122は、特色インキを構成する原色インキ各々の配合比に初期値を設定する。初期値には、ステップS103で近似色データベース128から抽出した特色の配合比を設定する。
次に、吸収係数・散乱係数算出部107は、(4)式に示すように、原色インキの各々の配合比を、それぞれ原色インキの散乱係数S(λ)及び吸収係数K(λ)に乗じる。
そして、吸収係数・散乱係数算出部107は、乗算結果を加算することにより、その配合比(例えば、(4)式におけるα、β)における特色インキの散乱係数St(λ)及び吸収係数Kt(λ)を算出する。
特色インキ配合比決定部122は、色見本の測色値L*a*b*値と、特色インキ再現色算出部129の求めた測色値L*a*b*値との色差を求める。
そして、特色インキ配合比決定部122は、上記色差が予め設定した許容範囲内であるか否かの判定を行う。
このとき、特色インキ配合比決定部122は、色差が予め設定した許容範囲内である場合、処理をステップS108へ進める。一方、特色インキ配合比決定部122は、色差が予め設定した許容範囲内にない場合、処理をステップS110へ進める。
次に、特色インキ配合比決定部122は、色見本に対応する特色インキにおける原色インキの配合比を現在の配合比とする。
そして、特色インキ配合比決定部122は、特色インキにおける原色インキの種類と、原色インキ各々の配合比を、一時記憶部125の配合比テーブルに書き込んで記憶させる。
次に、特色インキ配合比決定部122は、色見本に対応する特色インキの散乱係数St(λ)及び吸収係数Kt(λ)を、現在の散乱係数St(λ)及び吸収係数Kt(λ)とする。
そして、特色インキ配合比決定部122は、特色インキの散乱係数St(λ)及び吸収係数Kt(λ)を、一時記憶部125の散乱吸収係数テーブルに書き込んで記憶させる。
特色インキ配合比決定部122は、配合比の変更回数が予め設定された規定以内か否かの判定を行う。
このとき、特色インキ配合比決定部122は、配合比の変更回数が予め設定された規定回数以内である場合、処理をステップS111へ進める。一方、特色インキ配合比決定部122は、配合比の変更回数が予め設定された規定回数を超えた場合、処理をステップS112へ進める。
特色インキ配合比決定部122は、特色インキを構成する原色インキの各々の配合比を変更する。
そして、特色インキ配合比決定部122は、配合比の変更回数を計数するカウンタをインクリメント(1つカウント値を上げる)し、処理をステップS106へ進める。
特色インキ配合比決定部122は、原色インキの組み合わせを変更するか否かの選択画面を、色予測システム1の図示しない表示部に表示する。
特色インキ配合比決定部122は、ユーザが原色インキの組み合わせの変更を選択した場合、処理をステップS113へ進める。一方、特色インキ配合比決定部122は、ユーザが原色インキの組み合わせを変更しない選択をした場合、処理をステップS108へ進める。
特色インキ配合比決定部122は、配合比の変更回数を計数するカウンタをリセットし、計数値、すなわち変更回数を「0」とする。
特色インキ配合比決定部122は、 特色インキ分光反射率算出部121に対し、原色インキの組み合わせを変更する制御信号を出力する。
特色インキ分光反射率算出部121は、特色インキを構成する原色インキの組み合わせを、近似色データべース128から新たに読み出す。
次に、分光反射率予測部108は、拡張ノイゲバウア原色算出部1081、拡張ノイゲバウア原色出現率算出部1082及び分光反射率算出部1083を備えている。
拡張ノイゲバウア原色算出部1081は、重ね合わせる色の順番に従い、下地になるインキ(原色インキあるいは特色インキ)と、下地の表面に印刷されるインキとを決定する。また、拡張ノイゲバウア原色算出部1081は、重ね合わせるインキの各々の指令網点面積率を、入力部101から読み込む。
濃度階調分光反射率算出部102は、印刷媒体の分光反射率を下地の分光反射率R0(λ)とし、インキ1000の領域の吸収係数K(λ)と散乱係数S(λ)とを用いて、(1)式から印刷媒体に対して印刷されたインキ1000(特色インキまたは原色インキ)の領域の網点の濃度階調領域の分光反射率Rim(λ)を求める。
ステップS201:
ユーザは、特色インキの組み合わせに対応し、それぞれの組み合わせにおける特色インキの刷り順を入力し、色予測システムに対して設定する。
拡張ノイゲバウア原色算出部1081は、印刷媒体の分光反射率である下地分光反射率R0(λ)を、測定分光反射率データベース105から読み出す。
拡張ノイゲバウア原色算出部1081は、重ね合わせる特色インキの散乱係数S(λ)及び吸収係数K(λ)の各々を、一時記憶部125の散乱吸収係数テーブルから読み込む。
拡張ノイゲバウア原色算出部1081は、ユーザが入力する膜厚補正値である膜厚係数を分光反射率に反映させるため、すなわち(1)式において用いる膜厚係数を内部の記憶部に記憶させる。
拡張ノイゲバウア原色算出部1081は、特色インキあるいは原色インキを下地として印刷した印刷物の分光反射率RKM(λ)を算出する。このとき、拡張ノイゲバウア原色算出部1081は、重ね合わせる特色インキにおけるそれぞれの膜厚係数の組み合わせの全てのノイゲバウア原色を算出する。すなわち、拡張ノイゲバウア原色算出部1081は、下地の印刷媒体に印刷した特色インキの分光反射率RKM(λ)を求め、この求めた分光反射率RKM(λ)を新たな下地の分光反射率とする。そして、拡張ノイゲバウア原色算出部1081は、求めた分光反射率RKM(λ)の特色インキに対して、新たな特色インキを重ね合わせた際の分光反射率を算出し、これをノイゲバウア原色の分光反射率RKM(λ)とする。
ここで、下地がプロセスインキのベタなど、予め分光反射率の実測値が既知である場合、媒体に印刷した際の分光反射率を算出するのではなく、実測値である分光反射率を、重ね合わせる下地の分光反射率として用いても良い。
そして、拡張ノイゲバウア原色算出部1081は、算出した分光反射率RKM(λ)を、一時記憶部125のノイゲバウア原色テーブルに書き込んで記憶させる。
拡張ノイゲバウア原色算出部1081は、特色インキの組み合わせの全てのノイゲバウア原色の算出が終了したか否かの判定を行う。
このとき、拡張ノイゲバウア原色算出部1081は、全てのノイゲバウア原色の算出が終了した場合、処理を終了する。一方、拡張ノイゲバウア原色算出部1081は、全てのノイゲバウア原色の算出が終了していない場合、処理をステップS207へ進める。
拡張ノイゲバウア原色算出部1081は、特色インキの組み合わせを変更し、重ね合わせる特色インキの順番を、次の特色インキの組み合わせの順番とし、処理をステップS205に進める。
図6においては、簡単のため重ね合わせるインキを2種類とし、濃度階調領域の種類も2種類としている。しかしながら、重ね合わせるインキと濃度階調領域の種類との各々が3以上の複数でも、下地のインキの濃度階調領域と、下地のインキに重ねて印刷されるインキの濃度階調領域との重なりの出現率の割合の算出は、以下の説明と同様に行うことができる。
領域Q3及び領域Q4の単次の出現率は、マジェンダのインキが出現する出現率β0に対し、シアンのインキが出現しない率である(1−α0)を乗算したβ0*(1−α0)となり、マジェンダのインキのみの領域の出現率を示す。
領域Q9の単次の出現率は、シアンのインキが出現しない率である(1−α0)に対し、マジェンダのインキが出現しない率である(1−β0)を乗算した(1−α0)*(1−β0)となり、シアンのインキとマジェンダのインキとの双方が存在しない領域の出現率を示す。
領域Q2の副次の出現率は、シアンのインキの網点の濃度階調フリンジ領域2のみの出現率を示しており、濃度階調コア領域1の出現率α1を、濃度階調コア領域1の出現率α1及び濃度階調フリンジ領域2の出現率α2の加算結果により除算し、この除算結果を1から減算した率である。
領域Q4の副次の出現率は、マジェンダのインキの網点の濃度階調フリンジ領域2のみの出現率を示しており、濃度階調コア領域1の出現率β1を、濃度階調コア領域1の出現率β1及び濃度階調フリンジ領域2の出現率β2の加算結果により除算し、この除算結果を1から減算した率である。
図1に戻り、拡張ノイゲバウア原色出現率算出部1082は、重ね合わせるインキの種類と、重ね合わせるインキの網点を示す指令網点面積率との各々の組み合わせにより、濃度階調出現率テーブルデータベース104の図7のテーブルの式を読み込む。
また、拡張ノイゲバウア原色出現率算出部1082は、濃度階調出現率テーブルデータベース104から、シアンとマジェンダとの各々の濃度階調コア領域1及び濃度階調フリンジ領域2それぞれの出現率α1、α2、β1、β2を読み込む。
分光反射率算出部1083は、シアンのインキの網点が印刷された印刷媒体に対し、マジェンダのインキの網点を重ねて印刷した際における印刷部分の第1予測分光反射率RD1(λ)を算出する。
また、濃度階調分光光学濃度算出部202は、入力部101より供給される原色インキの種類に応じて、吸収係数・散乱係数データベース106から、原色インキがベタで印刷媒体に印刷された印刷部分から求めた着色層の吸収係数K(λ)及び散乱係数S(λ)を読み出す。また、濃度階調分光光学濃度算出部202は、測定分光反射率データベース105から、入力部101より供給される原色インキの種類及び印刷媒体の種類に応じて、指令網点面積率毎の測定分光反射率Rs(λ)と、印刷媒体の下地分光反射率R0(λ)との各々を読み出す。
また、濃度階調分光光学濃度算出部202は、求めた濃度階調分光反射率Ri1(λ)、Ri2(λ)、Ri3(λ)、…、Rim(λ)の各々を、以下の(5)式により、濃度階調分光光学濃度ODi1(λ)、ODi2(λ)、ODi3(λ)、…、ODim(λ)にそれぞれ変換する。
そして、濃度階調出現率算出部203は、(5)式を用いることにより、測定分光反射率Rs(λ)の各々を、測定分光光学濃度ODs(λ)にそれぞれ変換する。
次に、濃度階調出現率算出部203は、以下の(6)式(計算モデル)に対して、濃度階調分光光学濃度ODi1(λ)、ODi2(λ)、ODi3(λ)、…、ODim(λ)の各々を代入し、後述する処理により算出分光光学濃度OD’(s,λ)を算出する。
上述したように、濃度階調出現率算出部203は、(6)式の計算モデルを用いて、指令網点面積率によるインキ(原色インキ)が印刷された印刷部分において、網点が含む濃度階調毎に、濃度階調の濃度階調分光光学濃度ODim(λ)と濃度階調の出現率関数a1(s)、a2(s)、a3(s)、…、am(s)とを乗算した結果を加算して、指令網点面積率の印刷部分の分光光学濃度を算出する。
この特色インキの場合、分光反射率予測部108における説明と同様に、混ぜ合わせる原色インキの比率に応じて、すでに説明した(4)式において、特色インキの散乱係数St(λ)及び吸収係数Kt(λ)を算出する。
次に、分光光学濃度予測部111は、拡張ノイゲバウア原色算出部1111、拡張ノイゲバウア原色出現率算出部1112、分光光学濃度算出部1113及び分光反射率算出部1114を備えている。
拡張ノイゲバウア原色算出部1111は、重ね合わせる色の順番に従い、下地になるインキ(原色インキあるいは特色インキ)と、下地の表面に印刷されるインキとを決定する。また、拡張ノイゲバウア原色算出部1111は、重ね合わせるインキの各々の指令網点面積率を、入力部101から読み込む。
次に、拡張ノイゲバウア原色算出部1111は、すでに図4で説明されたように、(1)式に下地となるインキの濃度階調分光反射率Rim(λ)と、下地のインキの上に印刷されるインキの散乱係数S(λ)及び吸収係数K(λ)と、濃度階調領域の膜厚係数Xmとの各々を代入し、下地のインキの上に印刷される網点の濃度階調分光反射率Rim(λ)を算出する。
拡張ノイゲバウア原色出現率算出部1112は、重ね合わせるインキの種類と、重ね合わせるインキの網点を示す指令網点面積率との各々の組み合わせにより、濃度階調出現率テーブルデータベース204の図7のテーブルの式を読み込む。
また、拡張ノイゲバウア原色出現率算出部1112は、濃度階調出現率テーブルデータベース204から、シアンとマジェンダとの各々の濃度階調コア領域1及び濃度階調フリンジ領域2それぞれの出現率α1、α2、β1、β2を読み込む。
分光光学濃度算出部1113は、シアンのインキの網点が印刷された印刷媒体に対し、マジェンダのインキの網点を重ねて印刷した際における印刷部分の予測分光光学濃度ODD(λ)を算出する。
混合予測部114は、予測パラメータデータベース126から、第1予測分光反射率RD1(λ)及び第2予測分光反射率RD2(λ)に乗算する重み係数wを読み出す。例えば、混合予測部114は、wRD1(λ)と(1−w)RD2(λ)とを加算して、統合予測分光率RD(λ)を求める。
色予測テーブル作成部109は、この統合予測分光反射率RD(λ)に基づき、観測光源を定めて、三刺激値XYZやCIELAB値等を算出し、再現色の予測を行う色予測テーブルを作成する。つまり、この色予測テーブル作成部109は、色予測処理の対象である入力データ(本実施例ではCMY値)の情報と、統合予測分光反射率RD(λ)に基づき予測される再現色を表現する再現色情報とを対応付ける色予測テーブルを作成する。なお、本実施例においては、色予測テーブル作成部109がこの色予測テーブルを公知のICC(International Color Consortium)プロファイルフォーマットで作成し、出力部110を介して出力する。
図8は、本実施形態における色予測テーブル作成部109の色予測テーブルの生成処理の動作例を説明するフローチャートである。
拡張ノイゲバウア原色出現率算出部1082は、一時記憶部125のノイゲバウア原色テーブルから、重なり合う領域の特色インキのノイゲバウア原色の分光反射率RKM(λ)を読み込む。
同様に、拡張ノイゲバウア原色出現率算出部1112は、一時記憶部125のノイゲバウア原色テーブルから、重なり合う領域の特色インキのノイゲバウア原色の分光光学濃度ODKM(λ)を読み込む。
混合予測部114は、分光反射率予測部108が予測した第1予測分光反射率RD1(λ)と、分光光学濃度予測部111が予測した第2予測分光反射率RD2(λ)を統合する際、第1予測分光反射率RD1(λ)及び第2予測分光反射率RD2(λ)の各々に乗算する重み係数wを、予測パラメータデータベース126から読み出す。
次に、拡張ノイゲバウア原色出現率算出部1082は、一時記憶部125における色予測テーブルにおける重ね合わせるインキの指令網点面積率のマトリクスにおいて、未計算の指令網点面積率を抽出する。
そして、拡張ノイゲバウア原色出現率算出部1082は、抽出した指令網点面積率の組み合わせを、計算対象として設定する。上述した処理は、拡張ノイゲバウア原色出現率算出部1112が行う構成としても良い。
分光反射率予測部108は、上記指令網点面積率の組み合わせにより、第1予測分光反射率RD1(λ)を算出する。
分光光学濃度予測部111は、上記指令網点面積率の組み合わせにより、第2予測分光反射率RD2(λ)を算出する。
そして、混合予測部114は、算出した測色値を、重ね合わせるインキ(特色インキあるいは原色インキ)の指令網点面積率の組み合わせに対応させ、一時記憶部125の色予測テーブルに書き込んで記憶させる。
拡張ノイゲバウア原色出現率算出部1082は、一時記憶部125の色予測テーブルにおける全ての指令網点面積率の組み合わせの統合予測分光反射率RD(λ)の算出が終了したか否かの判定を行う。
そして、拡張ノイゲバウア原色出現率算出部1082は、全ての指令網点面積率の組み合わせの統合予測分光率RD(λ)の算出が終了した場合、処理をステップS407へ進める。一方、拡張ノイゲバウア原色出現率算出部1082は、全ての指令網点面積率の組み合わせの統合予測分光反射率RD(λ)の算出が終了していない場合、処理をステップS403へ進める。上述した処理は、拡張ノイゲバウア原色出現率算出部1112が行う構成としても良い。
色予測テーブス作成部109は、一時記憶部125の色予測テーブルのデータを読み出し、公知のICCプロファイルフォーマットに変換し、変換後の色予測プロファイルのデータを出力部110を介して出力する。
特色分解テーブル作成部130は、特色分解テーブルを作成する。特色分解テーブルとは、重ね刷りする特色インキの組み合わせ毎に生成され、特色インキを組合わせて印刷される色空間(本実施形態においてはL*a*b*の色空間)における各座標に対して、その座標が表す測色値を再現するために必要な特色インキ毎の指令網点面積率の組合わせが記憶されているテーブルである。この座標点は、色空間を所定の周期で分割して離散的に設定されている。
すなわち、特色分解テーブル作成部130は、XYZやCIELAB値等の入力値と、これを再現する特色インキの指令網点面積率の出力値とを対応付ける特色分解テーブルを作成し、一時記憶部125の特色分解テーブルに書き込んで記憶させる。また、本実施例においては、特色分解テーブル作成部130は、この一時記憶部125の特色分解テーブルを公知のICCプロファイルフォーマットに変換し、変換後の特色分解プロファイルのデータを出力部110を介して出力する。
特色分解テーブル作成部130は、一時記憶部125のノイゲバウア原色テーブルから、重なり合う領域の特色インキのノイゲバウア原色の分光反射率RKM(λ)を読み込む。
特色分解テーブル作成部130は、予測パラメータデータベース126から、分光反射率予測部108が予測した第1予測分光反射率RD1(λ)と、分光光学濃度予測部111が予測した第2予測分光反射率RD2(λ)を統合する際、第1予測分光反射率RD1(λ)及び第2予測分光反射率RD2(λ)の各々に乗算する重み係数wを読み出す。
特色分解テーブル作成部130は、組合わせる特色インキ各々の指令網点面積率の初期値が予めセットとして記憶されている網点面積率初期値セットデータベース127から、組合わせる特色インキ各々の指令網点面積率の初期設定値のセットを読み出す。
そして、特色分解テーブル作成部130は、読み出した初期設定値を以下の計算を行う指令網点面積率の初期値として設定する。
特色分解テーブル作成部130は、指令網点面積率を修正(調整)する際における指令網点面積率の変化量の許容範囲を設定する。
特色分解テーブル作成部130は、特色分解テーブルの色空間において、未計算である座標のL*a*b*値を目標L*a*b*値(目的のL*a*b*値)として選択する。このとき、色分解テーブル作成部130は、修正回数が「0」の場合、読み出した初期設定値を指令網点面積率として用いる。
特色分解テーブル作成部130は、指令網点面積率に対して、分光反射率予測部108と分光光学濃度予測部111との各々と同様の処理により、第1予測分光反射率RD1(λ)及び第2予測分光反射率RD2(λ)の各々を生成する。
次に、特色分解テーブル作成部130は、目標L*a*b*値と統合予測分光率RD(λ)から算出したL*a*b*値との色差を算出する。
特色分解テーブル作成部130は、目標L*a*b*値と算出されたL*a*b*値との色差が予め設定された範囲内に含まれているか否かの判定を行う。
このとき、特色分解テーブル作成部130は、色差が予め設定された範囲内に含まれている場合、処理をステップS509へ進め、一方、色差が予め設定された範囲内に含まれていない場合、処理をステップS514へ進める。
特色分解テーブル作成部130は、指令網点面積率の修正回数のカウンタをリセットし、修正回数を「0」とする。
特色分解テーブル作成部130は、現在の統合予測分光率RD(λ)を算出した際の指令網点面積率を、一時記憶部125の特色分解テーブルにおける目標L*a*b*値に対応させて書き込んで記憶させる。
特色分解テーブル作成部130は、特色分解テーブルの色空間において、所定周期の座標値におけるL*a*b*値の全てを算出したか否かの判定を行う。
このとき、特色分解テーブル作成部130は、色空間におけるL*a*b*値の全てを算出した場合、処理をステップS512へ進め、一方、色空間におけるL*a*b*値の全てを算出していない場合、処理をステップS505へ進める。
特色分解テーブル作成部130は、特色分解テーブルの作成ループ回数が規定内であるか否かの判定を行う。
このとき、特色分解テーブル作成部130は、特色分解テーブルの作成ループ回数が規定内である場合、処理をステップS516へ進め、一方、特色分解テーブルの作成ループ回数が規定内でない場合、処理をステップS513へ進める。
特色分解テーブル作成部130は、一時記憶部125の特色分解テーブルのデータを読み出し、公知のICCプロファイルフォーマットに変換し、変換後の特色分解プロファイルのデータを出力部110を介して出力する。
特色分解テーブル作成部130は、指令網点面積率の修正回数が予め設定された規定回数であるか否かの判定を行う。
特色分解テーブル作成部130は、指令網点面積率の修正回数が規定回数内である場合、処理をステップS515へ進め、指令網点面積率の修正回数が規定回数を超えた場合、処理をステップS509へ進める。
特色分解テーブル作成部130は、特色インキ各々の指令網点面積率を修正許容範囲における変化量により修正する。
このとき、特色分解テーブル作成部130は、指令網点面積率の修正回数を計数するカウンタをインクリメント(「1」を加算)する。
特色分解テーブル作成部130は、特色分解テーブルの色空間において、全てのL*a*b*値に対応する指令網点面積率を特色インキ毎にそれぞれ平滑化する。平滑化の方法としては、隣接する座標値に対して設定されている指令網点面積率を、特色インキ毎に平均化した値を用いたり、あるいは、所定周期で分割されたL*a*b*値の三次元空間に対して、一般的な平滑化フィルタを適用するなど、どのような方法を用いても良い。
そして、特色分解テーブル作成部130は、指令網点面積率の初期設定値のセットに代え、平滑化した指令網点面積率の数値のセットを新たな初期値とする。
このとき、特色分解テーブル作成部130は、テーブル作成ループ回数を計数するカウンタをインクリメントする。
特色分解テーブル作成部130は、指令網点面積率の変化量の許容範囲を現在の数値に対し、所定の割合(例えば1/2)を乗じて、より小さな許容範囲に変更(再定義)する。さらに、色分解テーブルの色空間において設定した全ての座標を、未計算の状態に戻す。
そして、特色分解テーブル作成部130は、処理をステップS505に進める。
このため、本実施形態によれば、面積変調階調表現と、濃度変調階調表現との双方の色表現を有するグラビア印刷などの印刷において特色インキを重ね刷りした印刷物における再現色の色予測を高い精度で容易に行うことができる。
図10は、本発明の第2の実施形態による色予測システム2の構成例を示すブロック図である。図10の構成において、図1における第1の実施形態と同様の構成には同一の符号を付してある。図10において、色予測システム2は、入力部101、濃度階調出現率テーブルデータベース104、吸収係数・散乱係数データベース106、色予測テーブル作成部109、出力部110、特色分解部124、一時記憶部125、網点面積率初期値セットデータベース127、近似色データベース128、特色分解テーブル作成部130、ノイゲバウア原色分光反射率予測部150、特色インキ任意階調分光反射率算出部200、網点掛け合わせ分光反射率計算部204、印刷色予測部205を備えている。
特色インキ任意階調分光反射率算出部200は、原色インキの階調特性テーブルデータベース201から、特色インキの階調特性を算出し、これを基に特色インキの任意の階調の分光反射率を算出する。
以下、ノイゲバウア原色分光反射率算出部150及び特色インキ任意階調分光反射率算出部200における各部の動作を説明する。
特色インキ配合決定部151は、図3のフローチャートに従い、見本色の測色値が与えられた特色に対して、その特色を構成する原色の組み合わせとその配合比を決定する。
吸収係数・散乱係数算出部107は、特色インキ配合決定部151が決定した特色インキにおける原色インキの配合比から、第1の実施形態と同様に、特色インキの散乱係数St(λ)及び吸収係数Kt(λ)を算出する。
ステップS301:
特色インキ階調分光反射率予測部203は、階調毎の分光反射率を算出する特色インキのベタの分光反射率を、一時記憶部125のノイゲバウア原色テーブルから読み込む。
特色インキ階調分光反射率予測部203は、一時記憶部125の特色インキの配合比テーブルから、上記設定した特色インキの配合比を読み出す。
特色インキ階調特性パラメータ決定部202は、特色インキを構成する原色インキの階調特性パラメータa1(s)、a2(s)を階調特性テーブルデータベース201から読み出す。
特色インキ濃度階調特性パラメータ決定部202は、階調特性テーブルデータベース201から読み出した原色インキの階調特性パラメータa1(s)、a2(s)を基にし、すでに述べた処理によって特色インキの階調特性パラメータa1(s)、a2(s)を求める。
特色インキ階調分光反射率予測部203は、原色インキを所定の比率で混ぜ合わせて生成した特色インキの指令網点面積率に対応する分光反射率R’(s,λ)を、特色インキ階調特性パラメータ決定部202が求めた階調特性パラメータa1(s)、a2(s)に基づき、上記(9)式により求める。
そして、特色インキ階調分光反射率予測部203は、求めた分光反射率R’(s,λ)を一時記憶部125の特色階調分光反射率テーブルに対して書き込んで記憶させる。
そして、網点掛け合わせ分光反射率計算部204は、分光反射率R’(s,λ)、特色インキベタの分光反射率RKM(λ)、印刷下地の紙の分光反射率R0(λ)を、以下の(10)式に対して代入して、分光実効網点面積率aeff,i(λ)を求める。
また、網点掛け合わせ分光反射率計算部204は、ノイゲバウア原色lの分光実効網点面積率Fa,l(λ)及びノイゲバウア原色の分光反射率Rl(λ)を、以下の(11)式に代入して、再現色の分光反射率Rj(λ)を算出する。
そして、印刷色予測部205は、ノイゲバウア原色分光反射率予測部152の算出した測色値を、一時記憶部125の色予測テーブルに対し、重ね合わせる特色インキの指令網点面積率の組み合わせに対応させて書き込み、記憶させる。
また、出力部110、特色分解部124及び特色分解テーブル作成部130の各々は、第1の実施形態と同様のため、説明を省略する。
また、本実施形態によれば、ノイゲバウア原色の分光反射率と特色インキの任意階調の分光反射率から、分光拡張ノイゲバウア混合モデルにより、網点の掛け合せにより再現されるあらゆる色の測色値や分光反射率を算出可能である。
また、本実施形態に基づけば、伝統的なノイゲバウア方程式の発展により展開されるいずれの色予測方法においても容易に適用可能な特色インキの色予測方法を提供することが可能となる。
また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
101…入力部
102,202…濃度階調分光反率算出部
103,203…濃度階調出現率算出部
104,204…濃度階調出現率テーブルデータベース
106…吸収係数・散乱係数データベース
107…吸収係数・散乱係数算出部
108…分光反射率予測部
109…色予測テーブル作成部
110…出力部
111…分光光学濃度予測部
114…混合予測部
121…特色インキ分光反射率算出部
122…特色インキ配合比決定部
123…特色インキ濃度階調出現率算出部
124…特色分解部
125…一時記憶部
126…予測パラメータデータベース
127…網点面積率初期値セットデータベース
128…近似色データベース
130…特色分解テーブル作成部
150…ノイゲバウア原色分光反射率算出部
151…特色インキ配合決定部
152…ノイゲバウア原色分光反射率予測部
200…特色インキ任意階調分光反射率算出部
202…特色インキ階調特性パラメータ決定部
203…特色インキ階調分光反射率予測部
1081,1111…拡張ノイゲバウア原色算出部
1082,1112…拡張ノイゲバウア原色出現率算出部
1083,1114…分光反射率算出部
1113…分光光学濃度算出部
Claims (8)
- 原色インキ毎の吸収係数及び散乱係数が予め書き込まれて記憶されている吸収係数・散乱係数データベースと、
色を再現したい色見本から測定した測色値を再現するのに好適な原色インキの組合せで構成される特色インキを選択し、当該特色インキに含まれる原色インキの吸収係数及び散乱係数を前記吸収係数・散乱係数データベースから読み出し、指定の配合比に応じて特色インキの吸収係数及び散乱係数を求め、求めた吸収係数及び散乱係数から再現したい特色インキの分光反射率を算出する特色インキ分光反射率算出部と、
特色インキ分光反射率算出部が算出した分光反射率から再現色を求める特色インキ再現色算出部と、
前記色見本から測定した測色値との差分を求め、適宜前記指定の配合比を修正して当該差分が所定の許容範囲以内となる配合比を算出する特色インキ配合比決定部と、
前記特色インキを重ね刷りした際のノイゲバウア原色を、前記特色インキ配合比決定部が決定した特色の配合比に基づいて算出した特色インキ各々の吸収係数及び散乱係数から算出する分光データ算出部と
を備えることを特徴とする色予測システム。 - 原色インキ毎に指令網点面積率に応じた濃度階調領域の出現率を示す出現率関数が記憶された濃度階調出現率テーブルデータベースと、
前記特色インキに含まれる前記原色インキの前記出現率関数から、前記原色インキの配合情報に基づいて前記特色インキの出現率関数を求める特色濃度階調出現率算出部と、
特色インキの濃度階調領域の分光反射率を求める特色濃度階調分光反射率算出部と
を備え、
前記分光データ算出部が、前記特色インキの濃度階調領域及び当該濃度階調領域の各々の出現率と、分光反射率との対応関係を示す計算モデルにより、前記指令網点面積率により形成された網点による前記特色の再現色を示す分光反射率を算出する
ことを特徴とする請求項1に記載の色予測システム。 - 複数の特色インキの網点から形成される再現色を推定する場合、前記分光データ算出部により求めた前記分光反射率や前記出現率関数に基づいて各々の網点における重なり合う領域の組合わせとその出現率を求め、網点が他の網点の上部に印刷された分光反射率を、推定する
ことを特徴とする請求項2に記載の色予測システム。 - 前記分光データ算出部が前記計算モデルから求めた前記特色インキの分光反射率と、前記分光データ算出部が分光光学濃度を用いて求めた分光反射率とを混合する混合比を含む色予測パラメータが記憶されている予測パラメータデータベースをさらに有する
ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の色予測システム。 - 前記分光データ算出部に対し、重ね合わせて印刷する前記特色インキ毎の指令網点面積率の組合せ毎に分光反射率を算出させ、色空間における再現色のプロファイルを作成する色予測テーブル作成部をさらに有する
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の色予測システム。 - 色空間における連続的な座標値毎に、当該座標値の再現色を再現する特色インキ各々の指令網点面積率を求める特色分解テーブル作成部をさらに有する
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の色予測システム。 - 特色インキを印刷する印刷媒体、及び重ね刷りにおける前記特色インキの印刷順、及び特色インキのインキ膜厚を任意に設定する
ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の色予測システム。 - 特色インキ分光反射率算出部が、色を再現したい色見本から測定した測色値を再現するのに好適な原色インキの組合せで構成される特色インキを選択し、当該特色インキに含まれる原色インキの吸収係数及び散乱係数を、原色インキ毎の吸収係数及び散乱係数が予め書き込まれて記憶されている吸収係数・散乱係数データベースから読み出し、指定の配合比に応じて特色インキの吸収係数及び散乱係数を求め、求めた吸収係数及び散乱係数から再現したい特色インキの分光反射率を算出する特色インキ分光反射率算出過程と、
特色インキ再現色算出部が、特色インキ分光反射率算出部が算出した分光反射率から再現色を求める特色インキ再現色算出過程と、
特色インキ配合比決定部が、前記色見本から測定した測色値との差分を求め、適宜前記指定の配合比を修正して当該差分が所定の許容範囲以内となる配合比を算出する特色インキ配合比決定過程と、
分光データ算出部が、前記特色インキを重ね刷りした際のノイゲバウア原色を、前記特色インキ配合比決定部が決定した特色の配合比に基づいて算出した特色インキ各々の吸収係数及び散乱係数から算出する分光データ算出過程と
を含むことを特徴とする色予測方法。
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