JP7238559B2 - 印刷再現色シミュレーションシステム、印刷再現色シミュレーション方法及びプログラム - Google Patents

印刷再現色シミュレーションシステム、印刷再現色シミュレーション方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、印刷色の推定を行なう印刷再現色シミュレーションシステム、印刷再現色シミュレーション方法及びプログラムに関する。
印刷物のデザインにおいては、インクジェットプリンタ等の簡易的なプリンタを用いて、デザイナーの作成したデザイン画像を出力した出力物を、印刷に用いる色見本(カラーカンプ)として作成する。
そして、印刷会社などの印刷を行なう施設に対し、デザイン画の印刷を依頼する際、デザイン画像のデジタルデータとともに、上記色見本を提供している。印刷会社では、このカラーカンプを目標色として、印刷する基材(用紙など)の色に合わせてインキを配合するなどして色を合わせ、その色を再現させた印刷を行う。
しかし、上述したカラーカンプは、一般的に印刷の色再現が考慮されていないため、印刷によって再現できない色が含まれており、色見本の色を印刷において再現することがでないという問題がある。
その結果、デザイナーに提供される印刷物における色が、デザイナーが想定している色(カラーカンプの色)と大きく異なったものとなる。
このため、デザイナーが納得するまで、印刷物の色の調整のための、デザイナーと印刷会社との間のやり取りが何度も必要となる。
上述した問題に対応するため、印刷機で用いるインクと同様のインクを使用して、インクジェットプリンタにより出力を行ない、印刷機で印刷する前に色の確認を行なう印刷色確認システムがある(例えば、特許文献1参照)。
この印刷色確認システムを用いることにより、印刷の版を作成した上で、印刷機で実際に印刷を行なわずとも、印刷された結果の色を確認することができる。
特開平07-309053号公報
特許文献1の場合には、インクジェットプリンタに用いるインキの色を予め想定しておき、印刷に用いる色の数を用意しておく必要がある。
しかしながら、印刷で用いられるインキ色は、いわゆるプロセスカラー(CMYK)に限定されるものではなく、複数の色のインキを混色した特色インキを用いることも想定すれば、その数は無数に存在する。
このため、特許文献1は、使用するインキが限られている場合には、印刷の色を確認する際に有効である。
しかし、特色印刷のように、印刷する毎に使用するインキの色が異なる場合には、インクジェットプリンタで対応する全ての色を用意することが現実的に困難であるために利用することができない。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、印刷する対象画像に対して、印刷に用いるインキを選択し、選択したインキによる印刷物の色を、印刷を行なう前に容易に推定することが可能である印刷再現色シミュレーションシステム、印刷再現色シミュレーション方法及びプログラムを提供する。
上述した課題を解決するために、本発明の印刷再現色シミュレーションシステムは、印刷する対象としての印刷対象画像の印刷に使用する指定色の情報としての指定色情報を取得する指定色情報取得部と、印刷に用いる印刷特性に関する印刷特性情報により、前記指定色情報に対応した印刷使用色を推定する印刷可能色推定部と、前記印刷使用色の各々の網点面積率の組合せと、当該組合せにより推定される再現色との対応関係を示す印刷再現色予測プロファイルを生成する印刷再現色予測プロファイル生成部と、測色値の色空間における所定の間隔の離散的な測色値と、前記網点面積率の組合せとの対応を示す分解テーブルを前記印刷再現色予測プロファイルを用いて生成する分解テーブル生成部と、前記印刷対象画像の画素の各々の色を、前記分解テーブルにおける測色値に対応させ、当該画素の色毎の前記網点面積率の組合せを求め、前記印刷対象画像を前記印刷使用色毎の分版画像に変換する分版画像生成部と、前記分版画像の各々の画素の前記網点面積率の組合せにより、前記印刷再現色予測プロファイルから前記再現色を求めて、印刷により再現される印刷再現画像を生成する印刷再現画像推定部とを備えることを特徴とする。
本発明の印刷再現色シミュレーションシステムは、前記指定色が前記印刷対象画像においてユーザにより任意に指定されることを特徴とする。
本発明の印刷再現色シミュレーションシステムは、前記指定色毎に求められる複数の印刷可能色から、選択された当該印刷可能色を前記印刷使用色として取得する印刷色選択部をさらに備え、前記印刷可能色推定部が、前記印刷特性情報及び前記指定色情報の各々を用いて、前記印刷使用色の候補として前記指定色毎に複数の前記印刷可能色を求めることを特徴とする。
本発明の印刷再現色シミュレーションシステムは、前記印刷再現画像の各々の画素の画素値を、当該印刷再現画像を出力する出力装置の出力特性に合わせた変換を行ない、当該変換を行なった印刷再現画像を出力する印刷再現画像出力部をさらに備えることを特徴とする。
本発明の印刷再現色シミュレーションシステムは、前記印刷再現画像出力部が、前記印刷対象画像と前記印刷再現画像とを同一の表示画面に表示させることを特徴とする。
本発明の印刷再現色シミュレーションシステムは、前記印刷再現画像出力部が、同一の表示画面において、前記印刷対象画像と前記印刷再現画像とを、対応する画素同士が重なる位置で切替えて表示させることを特徴とする。
本発明の印刷再現色シミュレーションシステムは、前記印刷再現画像出力部が、同一の表示画面において、前記印刷対象画像と前記印刷再現画像とを、並列に隣接させて並べて表示させることを特徴とする。
本発明の印刷再現色シミュレーションシステムは、前記印刷特性情報が、少なくとも前記印刷に用いられるインキのインキ情報、印刷される基材の基材情報が含まれており、前記印刷可能色推定部が、前記指定色情報、前記インキ情報及び前記基材情報とに対応して選択した複数の前記インキを配合した配合インキを用いて印刷可能色を推定することを特徴とする。
本発明の印刷再現色シミュレーションシステムは、前記印刷可能色推定部が、複数のインキを配合した配合インキによる前記印刷可能色の色域を、前記印刷特性情報に基づいて求め、前記色域の範囲で指定された調整値を用いて、前記印刷可能色を調整することを特徴とする。
本発明の印刷再現色シミュレーションシステムは、前記印刷可能色推定部が、複数のインキを配合した配合インキによるベタの色から、所定の指令網点面積率に対応した色として前記印刷可能色を推定することを特徴とする。
本発明の印刷再現色シミュレーション方法は、指定色情報取得部が、印刷する対象としての印刷対象画像の印刷に使用する指定色の情報としての指定色情報を取得する指定色情報取得過程と、印刷可能色推定部が、印刷に用いる印刷特性に関する印刷特性情報により、前記指定色情報に対応した印刷使用色を推定する印刷可能色推定過程と、印刷再現色予測プロファイル生成部が、前記印刷使用色の各々の網点面積率の組合せと、当該組合せにより推定される再現色との対応関係を示す印刷再現色予測プロファイルを生成する印刷再現色予測プロファイル生成過程と、分解テーブル生成部が、測色値の色空間における所定の間隔の離散的な測色値と、前記網点面積率の組合せとの対応を示す分解テーブルを前記印刷再現色予測プロファイルを用いて生成する分解テーブル生成過程と、分版画像生成部が、前記印刷対象画像の画素の各々の色を、前記分解テーブルにおける測色値に対応させ、当該画素の色毎の前記網点面積率の組合せを求め、前記印刷対象画像を前記印刷使用色毎の分版画像に変換する分版画像生成過程と、印刷再現画像推定部が、前記分版画像の各々の画素の前記網点面積率の組合せにより、前記印刷再現色予測プロファイルから前記再現色を求めて、印刷により再現される印刷再現画像を生成する印刷再現画像推定過程とを含むことを特徴とする。
本発明のプログラムは、コンピュータを、印刷する対象としての印刷対象画像の印刷に使用する指定色の情報としての指定色情報を取得する指定色情報取得手段、印刷に用いる印刷特性に関する印刷特性情報により、前記指定色情報に対応した印刷使用色を推定する印刷可能色推定手段、前記印刷使用色の各々の網点面積率の組合せと、当該組合せにより推定される再現色との対応関係を示す印刷再現色予測プロファイルを生成する印刷再現色予測プロファイル生成手段、測色値の色空間における所定の間隔の離散的な測色値と、前記網点面積率の組合せとの対応を示す分解テーブルを前記印刷再現色予測プロファイルを用いて生成する分解テーブル生成手段、前記印刷対象画像の画素の各々の色を、前記分解テーブルにおける測色値に対応させ、当該画素の色毎の前記網点面積率の組合せを求め、前記印刷対象画像を前記印刷使用色毎の分版画像に変換する分版画像生成手段、前記分版画像の各々の画素の前記網点面積率の組合せにより、前記印刷再現色予測プロファイルから前記再現色を求めて、印刷により再現される印刷再現画像を生成する印刷再現画像推定手段として機能させるためのプログラムである。
以上説明したように、本発明によれば、印刷する対象画像に対して、印刷に用いるインキを選択し、選択したインキによる印刷物の色を、印刷を行なう前に容易に推定することができる印刷再現色シミュレーションシステム、印刷再現色シミュレーション方法及びプログラムを提供することができる。これにより、本発明によれば、シミュレーションの結果で得られた出力物の色を色見本として用いることにより、従来のカラーカンプを色見本としていた際の、色見本と印刷物との差異が低減され、デザイナーと印刷会社との間のやりとり、すなわち色校正の回数を低減することができる。
本実施形態による印刷再現色シミュレーションシステムを用いた印刷再現画像の提供の概念を示す概念図である。 画像記憶部11に書き込まれて記憶されている画像テーブルの構成例を示す図である。 分版画像記憶部15に書き込まれて記憶されている分版画像テーブルの構成例を示す図である。 本実施形態による印刷再現色シミュレーションサーバ10の構成例を示すブロック図である。 ユーザ端末3の表示画面に表示された印刷対象画像から指定色を選択する処理を説明する概念図である。 ユーザ端末3の表示画面に表示された印刷使用色候補のなかから印刷使用色を選択する処理を説明する概念図である。 分版画像生成部108が行なう印刷対象画像を分版画像へと変換する処理を示す概念図である。 分版画像から印刷再現画像を生成して、ユーザ端末3に対して出力する処理を示す概念図である。 本実施形態における印刷再現色シミュレーションステム1の印刷再現画像の生成処理の動作例を説明するフローチャートである。 ユーザ自身が印刷可能色の色味を調整する処理を説明する概念図である。 指令網点面積率に対応させた印刷可能色を印刷使用色候補としてユーザに提供する概念図である。 指令網点面積率に対応させた印刷可能色を印刷使用色候補としてユーザに提供する概念図である。 ユーザ自身が指令網点面積率に対応した印刷可能色の色味を調整する処理を説明する概念図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態による印刷再現色シミュレーションシステムを用いた印刷再現画像の提供の概念を示す概念図である。図1において、印刷再現色シミュレーションシステム1は、印刷再現色シミュレーションサーバ10、画像記憶部11、印刷特性情報データベース12、印刷再現色予測プロファイル記憶部13、分解テーブル記憶部14及び分版画像記憶部15の各々を備えている。また、印刷再現色シミュレーションシステム1は、ネットワーク2を介して、デザイナーなどのユーザが使用するユーザ端末3に接続されている。ここで、ネットワーク2は、インターネットを含む情報通信網である。
印刷再現色シミュレーショシステム1は、印刷対象画像(デザイナーがデザインしたデザイン画など)が、所定のインキにより所定の基材に印刷された際に視認される印刷再現画像を生成する。この印刷再現色シミュレーションシステム1は、印刷再現色シミュレーションサーバ10、画像記憶部11、印刷特性情報データベース12、印刷再現色予測プロファイル記憶部13、分解テーブル記憶部14及び分版画像記憶部15の各々を備えている。
画像記憶部11には、印刷対象の画像である印刷対象画像と、この印刷対象画像が印刷された際に、それぞれの色が印刷された際に再現される色を推定して生成された印刷再現画像とが対応付けて記憶される。
図2は、画像記憶部11に書き込まれて記憶されている画像テーブルの構成例を示す図である。
画像テーブルは、レコード毎に、印刷対象画像識別情報、印刷対象画像インデックス及び印刷再現画像インデックスの各々の欄が設けられている。ここで、印刷対象画像識別情報は、印刷対象画像の各々を識別する情報である。印刷対象画像インデックスは、印刷対象画像のデータが書き込まれて記憶されているアドレスなどを示している。印刷再現画像インデックスは、印刷再現画像のデータが書き込まれて記憶されているアドレスなどを示している。
図1に戻り、印刷特性情報データベース12には、印刷の特性に関する印刷特性情報が書き込まれて記憶されている。ここで、印刷特性情報は、印刷に用いられる印刷特性に関する情報であって、例えば、インキ情報、基材情報、階調情報、印刷色実測情報などを含む情報である。インキ情報は印刷に用いられる原色インキの分光的な特性を示す吸収係数や散乱係数を示す情報である。
基材情報は印刷する下地(基材)の素材や分光反射率を示す情報である。階調情報は、印刷の網点による階調表現を、一つの網点が複数の濃度階調領域からなるものとしたモデルで表した際の、指令網点面積率と、濃度階調領域の出現率の関係を記述した情報である。印刷色実測情報は、インキを印刷した印刷媒体(基材)から実測した分光反射率などの測定値を示す情報である。
印刷再現色予測プロファイル記憶部13には、印刷再現色予測プロファイルが書き込まれて記憶される。この印刷再現色予測プロファイルは、印刷使用色の各々の指令網点面積率の組合せ(以下、網点面積率組合せ)と、この網点面積率組合せにより推定される再現色の推定測色値との対応関係を示すプロファイルである。印刷使用色は、印刷可能な複数の印刷可能色から、指定色に対応させてユーザが選択した印刷可能色を示している。ここで、印刷可能色は、ユーザが指定した指定色に近い色として求められた、基材に印刷した際に再現可能、すなわち印刷可能な色を示している。印刷再現色予測プロファイルについては、後に詳細に説明する。
分解テーブル記憶部14には、分解テーブルが書き込まれて記憶される。この分解テーブルは、上記印刷再現色予測プロファイルを用いて生成される。分解テーブルは、色空間における測色値、例えば、L色空間において所定の間隔で設けられた格子点の(すなわち、所定の間隔の離散的な)測色値Lと、この測色値Lを印刷において再現する際の網点面積率組合せとの対応を示している。
分版画像記憶部15には、分版画像テーブルが書き込まれて記憶される。分版画像テーブルは、印刷対象画像識別情報に対応して分版画像が書き込まれて記憶される。分版画像は、上記分解テーブルにおいて、印刷対象画像の各々の画素の色に対応する、印刷使用色の各々の網点面積率組合せをそれぞれ算出し、各画素の色を印刷使用色に色分解して生成した画像である。すなわち、分版画像は、印刷において印刷使用色毎の版の網点面積率に相当する画像である。
図3は、分版画像記憶部15に書き込まれて記憶されている分版画像テーブルの構成例を示す図である。分版画像テーブルには、レコード毎に、印刷対象画像識別情報に対応して、分版画像#1インデックス、分版画像#2インデックス、…、分版画像#nインデックスの欄が設けられている。印刷対象画像識別情報は、図2において説明した印刷対象画像を識別する情報である。分版画像#1インデックス、分版画像#2インデックス、…、分版画像#nインデックスの各々は、分版画像#1、分版画像#2、…、分版画像#nそれぞれが書き込まれて記憶されている領域を示すアドレスなどである。また、分版画像#1、分版画像#2、…、分版画像#nの各々は、印刷使用色#1、印刷使用色#2、…、印刷使用色#nそれぞれに対応している。
図1に戻り、印刷再現色シミュレーションサーバ10は、ユーザ端末3から指定色情報を取得する。指定色情報は、ユーザから指定される色の情報(色情報)であって、例えば、CIELAB表色系により示された色空間における測色値として測色値Lで示される情報である。
また、印刷再現色シミュレーションサーバ10は、印刷特性情報及び指定色情報を用いて、印刷可能色を推定し、印刷使用色候補としてユーザ端末3に出力する。印刷再現色シミュレーションサーバー10は、ユーザの選択により印刷使用色候補から印刷使用色を決定する。
印刷再現色シミュレーションサーバー10は、上記印刷使用色と上記印刷特性情報から、上記印刷再現色予測プロファイル及び分解テーブルの各々を生成する。印刷再現色シミュレーションサーバ10は、分解テーブルを用いて、印刷対象画像から分版画像を生成する。そして、印刷再現色シミュレーションサーバ10は、印刷再現色予測プロファイルを用いて、分版画像から印刷再現画像を生成して、ユーザ端末3に対して供給する。
ユーザ端末3は、例えば、マウスやキーボード等の入力装置を備える。ユーザ端末3において、当該入力装置がユーザ(例えば、デザイナー)等により操作されることにより、表示した画像における所定の箇所の画像の色が指定色情報として選択される。また、キーボード等の入力装置により、測色値などの値を入力して指定色を指定しても良く、あるいは、ユーザ端末3に測色計が更に接続され、当該測色計でカラーチップ等を計測した値が自動的に指定色として指定されても良い。
ユーザ端末3は、例えば、カラーピッカーなどの機能を用いて指定色の色情報(指定色情報)を取得する。ユーザ端末3は、取得した指定色情報を印刷再現色シミュレーショシステム1に出力する。
図4は、本実施形態による印刷再現色シミュレーションサーバ10の構成例を示すブロック図である。
印刷再現色シミュレーションサーバ10は、印刷特性情報取得部101、指定色情報取得部102、画像情報取得部103、印刷可能色推定部104、印刷使用色決定部105、印刷再現色予測プロファイル生成部106、分解テーブル生成部107、分版画像生成部108、印刷再現画像推定部109及び印刷再現画像出力部110の各々を備えている。また、本実施形態における印刷可能色推定部104が行なう印刷可能色推定の処理、印刷再現色予測プロファイル生成部106が行なう印刷再現色予測プロファイル作成の処理、分解テーブル生成部107が行なう分解テーブル生成の処理などは、特許第6209947号(色予測装置、色予測方法およびプログラム)、ならびに特許第6326955号(色予測システム及び色予測方法)に記載されたアルゴリズムを用いている。
印刷特性情報取得部101は、印刷に用いられる印刷特性に関する印刷特性情報を、印刷特性情報データベース12から取得し、取得した印刷特性情報を印刷可能色推定部104に出力する。
本実施形態では、印刷特性情報取得部101は、印刷特性情報として、少なくともインキ情報、及び基材情報を取得する。インキ情報には、印刷に用いる原色インキの吸収係数K(λ)及び散乱係数S(λ)が含まれる。基材情報には、基材の分光反射率(下地分光反射率)が含まれる。
指定色情報取得部102は、指定された指定色に関する指定色情報を、ユーザ端末3から取得し、取得した指定色情報を印刷可能色推定部104に出力する。指定色情報取得部102は、例えば、ユーザ端末3の表示画面に表示された印刷対象画像からユーザがカラーピッカーなどで指定した領域の指定色情報を入力する。このとき、ユーザは、例えば、印刷対象画像(例えば、デザイン画像など)の配色の中において、デザイン上からどうしても忠実に表現したい色を指定色として選択する。後述するが、このとき、ユーザが選択した指定色の数が、分版画像の数、すなわち色分解に用いられる色の数となる。
また、上述したように、指定色情報を印刷対象画像において指定するのではなく、カラーチップなどの色票を測色して指定しても良く、また、色の情報として測色値L、XYZ値などの数値を所定の入力手段から入力して指定色として指定しても良い。
図5は、ユーザ端末3の表示画面に表示された印刷対象画像から指定色を選択する処理を説明する概念図である。
ユーザ端末3には、例えば、事前において、印刷再現画像を提供する印刷再現色シミュレーションシステム1との間で、色のデータや画像データなどのやり取りを行なうためのアプリケーションプログラムがインストールされている。このアプリケーションプログラムが提供するカラーピッカーの機能によって、ユーザ端末3の表示画面における所定の箇所の指定色情報を取得して、取得した指定色情報を印刷再現色シミュレーションシステム1に送信する機能も有している。
図5において、ユーザ端末3は、表示画面3Aに対して印刷対象画像300を表示している。そして、ユーザは、この表示画面3Aにおいて、領域301から領域305の各々の位置を、マウス(不図示)によりクリックする。これにより、ユーザ端末3は、カラーピッカーなどの機能により、領域301から領域305の各々の位置の色を、それぞれ指定色#1から指定色#5として抽出し、指定色情報として印刷再現色シミュレーションシステム1に対して送信する。
例えば、ユーザは、すでに説明したように、印刷対象画像において、印刷した場合にどうしても忠実に再現したい色を選択して、その色の領域をマウスによりクリックする。
図4に戻り、画像情報取得部103には、ユーザ端末3に表示される印刷対象画像(デザイン画像など)の画像データが入力される。画像情報取得部103は、入力された印刷対象画像の画像データを、当該印刷対象画像を識別する印刷対象画像識別情報を付与し、画像記憶部11に対して書き込んで記憶する。このとき、画像情報取得部103は、画像テーブルの印刷対象画像インデックスの欄に対して、印刷対象画像識別情報に対応して、印刷対象画像の画像データを書き込んだ領域のアドレスを書き込む。
印刷可能色推定部104は、指定色情報取得部102により取得された指定色情報と印刷特性情報取得部101により取得された印刷特性情報とを用いて、印刷可能となる印刷可能色を推定する。印刷可能色推定部104は、推定した印刷可能色の色情報をユーザ端末3に対して出力する。
ここで、印刷可能色推定部104が印刷可能色を推定する方法について説明する。
本実施形態では、インキがベタで印刷されることを前提とする。つまり、印刷可能色推定部104は、ベタで印刷されたインキの色を基に印刷可能色を推定する。
以下では、印刷指定色に用いられるインキが複数の原色インキを任意の比率で配合したインキ(以下、配合インキと示す)である場合を例示して説明する。
印刷可能色推定部104は、指定色情報からの指定色の測色値L(以下、指定色L値という)を取得する。印刷可能色推定部104は、印刷特性情報取得部101から取得した印刷特性情報を基に、配合インキとして配合する原色インキを選択する。
印刷可能色推定部104は、インキ情報から、選択した二つの原色インキの各々における吸収係数K(λ)及び散乱係数S(λ)を取得する。
印刷可能色推定部104は、以下の(1)式により、複数の原色インキを所定の配合比で配合した配合インキの吸収係数Kt(λ)及び散乱係数St(λ)を算出する。
Figure 0007238559000001
上記(1)式において、係数α及び係数βの各々は、原色インキ#1及び原色インキ#2それぞれの配合の比率(配合比)を示す係数である。原色インキ#1の吸収係数K1(λ)に対して係数αを乗算し、原色インキ#2の吸収係数K2(λ)に対して係数βを乗算し、加算した数値を、配合インキの吸収係数Kt(λ)としている。同様に、原色インキ#1の散乱係数S1(λ)に対して係数αを乗算し、原色インキ#2の散乱係数S2(λ)に対して係数βを乗算し、加算した数値を、配合インキの散乱係数St(λ)としている。
印刷可能色推定部104は、(1)式により算出した配合インキの吸収係数Kt(λ)及び散乱係数St(λ)の各々を、下記の(2)式(クベルカ・ムンクの式)のK(λ)、S(λ)それぞれに代入し、分光反射率R(λ)(RKM(λ))を算出する。
Figure 0007238559000002
上記(2)式において、R(λ)は基材の分光反射率である。また、a(λ)は、散乱係数S(λ)と吸収係数K(λ)とを加算し、加算結果を散乱係数S(λ)により除算した数値である。b(λ)は、a(λ)を二乗した数値から1を減算し、減算結果の平方根を計算した数値である。
また、(2)式において、Xmはインキの膜厚を示す係数である。本実施例ではこの係数を1とする。
印刷可能色推定部104は、(1)式及び(2)式を用いて、配合インキがベタで印刷された場合における分光反射率RKM(λ)を算出する。
そして、印刷可能色推定部104は、算出した分光反射率RKM(λ)に基づき、観測光源と標準観測者を定めて、配合インキがベタで印刷された場合における測色値L(以下、算出色L値という)を算出する。
印刷可能色推定部104は、算出色L値と、指定色L値とを比較する。例えば、印刷可能色推定部104は、算出色L値と、指定色L値との色空間上の距離(色差)を算出する。
印刷可能色推定部104は、算出色L値と、指定色L値との色差に基づいて配合比を変更しながら、当該色差が最小となる配合比を最適化により探索する。印刷可能色推定部104は、最適化により得られた算出色L値と、指定色L値との色差が所定の範囲内となった配合インキの色を、指定色情報に応じた印刷可能色であると推定する。あるいは、印刷使用色候補として用いる印刷可能色の数が設定されている場合、算出色L値と指定色L値との色差の小さい順に、この設定された数の印刷可能色を印刷使用色候補として用いる。
したがって、印刷可能色推定部104は、この所定の範囲内に色差が入った算出色を印刷可能色とする。このとき、所定の範囲内に入る色差を有する印刷可能色が多数求められた場合、印刷可能色推定部104は、例えば、色差の小さい順番に所定の数の印刷可能色を抽出し、抽出した印刷可能色を出力する。
また、印刷可能色推定部104は、上記最適化により得られた算出色L値と、指定色L値との色差が所定の範囲内とならなかった場合には、色差が最小となった配合インキの色を印刷可能色として推定する。また、印刷可能色候補として複数の印刷可能色を推定する場合には、最適化の条件を変更し、算出色L値と、指定色L値との明度差が最小、彩度差が最小などの条件で得られた配合インキの色を印刷可能色として推定する。すなわち、印刷可能色推定部により、指定色L値が、印刷では再現できない色であった場合にも、印刷で再現可能な色が、印刷可能色として求められる。なお、求めた印刷可能色の配合インキの情報(吸収係数、散乱係数)は、後述する印刷再現色予測プロファイル作成部で使用するため、印刷可能色推定部104が出力する印刷可能色には、測色値のみではなく、配合インキの情報も含まれるものとする。
印刷使用色決定部105は、印刷可能色推定部104から供給される、指定色情報に応じて推定された印刷可能色を、ユーザ端末3に対して供給する。このとき、ユーザ端末3は、印刷可能色推定部104から供給される複数の印刷可能色を表示画面に、印刷使用色の候補(印刷使用色候補)として表示する。
そして、ユーザは、ユーザ端末3の表示画面に表示されている印刷使用色候補の印刷可能色のなかから、印刷使用色として使用する印刷可能色を選択する。
図6は、ユーザ端末3の表示画面に表示された印刷使用色候補のなかから印刷使用色を選択する処理を説明する概念図である。
ユーザ端末3は、印刷再現色シミュレーションシステム1から供給される印刷使用色候補の印刷可能色を、表示画面3Aにおける表示領域312に対して表示する。また、このとき、ユーザ端末3は、印刷再現色シミュレーションシステム1から供給されるユーザが指定した指定色を、表示画面3Aにおける表示領域312近傍の表示領域311に対して表示する。
そして、ユーザは、表示画面3Aの表示領域312に表示されている印刷使用色候補の印刷可能色のなかから、表示領域311に表示されている指定色に似ている(あるいは、許容できる)印刷可能色を、例えばマウスによりクリックすることにより、印刷使用色として選択する。
これにより、ユーザ端末3は、ユーザが選択した印刷可能色を、指定色に対する印刷使用色として印刷再現色シミュレーションシステム1に対して送信する。
ここで、図5において、指定色#1から指定色#5までの5色を指定色として選択したので、上述した図6における処理を指定色#1から指定色#5の各々に対して行う。この結果、指定色#1から指定色#5の各々に対応する印刷使用色が決定される。
図4に戻り、印刷再現色予測プロファイル生成部106は、印刷特性情報取得部101が取得した印刷特性情報と、印刷使用色決定部により決定した印刷使用色を用いて、印刷再現色予測プロファイルの生成を行なう。この印刷特性情報は、少なくともインキ情報、基材情報、及び階調情報を取得する。本実施形態においては、印刷使用色のインキをある面積率で印刷した際の色を予測するモデルとして、印刷の網点が複数の濃度階調領域からなるものとして表したモデルを採用する。そのため、階調情報には、指令網点面積率の各段階における濃度階調領域の出現率を示す情報(濃度階調出現率情報)が含まれる。また、網点面積率組み合わせによって印刷される印刷物の分光反射率予測には、上記濃度階調領域同士の重ね色も考慮した拡張ノイゲバウアモデルを採用する。
印刷再現色予測プロファイル作成部は、上記複数の印刷使用色からそれぞれの配合インキの吸収係数、散乱係数を取得し、上記の(2)式(クベルカ・ムンクの式)に代入し、膜厚毎の分光反射率R1(λ)、R2(λ)、R3(λ)、…、Rm(λ)を算出する。
このとき、上記(2)式における膜厚係数Xmは、網点を構成する各濃度階調領域のそれぞれの膜厚を示す値である。膜厚係数Xmは、例えば、網点面積率に対応する濃度階調領域の膜厚の段階が5段階であれば、m=1、2、3、4、5であり、膜厚係数Xmは、それぞれの濃度階調領域の膜厚の段階に対応して、X1=1.0、X2=0.8、X3=0.6、X4=0.4、X5=0.2とする。
さらに、印刷再現色予測プロファイル作成部は、これら濃度階調領域のすべての組み合わせの重ね色、すなわち拡張ノイゲバウア原色の分光反射率R’KM(λ)を求める。
そして、印刷再現色予測プロファイル生成部106は、印刷指定色の各々の指令網点面積率それぞれを組み合わせて、印刷部分の予測分光反射率R”KM(λ)を算出する。この予測分光反射率は、指令網点面積率の網点における印刷指定色のインキの重なる部分、すなわち拡張ノイゲバウア原色の出現率と、拡張ノイゲバウア原色分光反射率R’KM(λ)とにより求める。
印刷再現色予測プロファイル生成部106は、上述のように求めた予測分光反射率を、観察光源の分光分布と標準観測者を設定することにより、印刷された際に再現される色の測色値L(以下、再現色L値と示す)を算出する。
そして、印刷再現色予測プロファイル生成部106は、印刷使用色の各々の指令網点面積率の網点面積率組合せと、この網点面積率組合せにより再現されると推定される再現色L値との対応関係を、例えば、公知のICC(International Color Consortium)プロファイルフォーマットに対応させ、印刷再現色予測プロファイルを生成する。印刷再現色予測プロファイル生成部106は、印刷使用色の各々の網点面積率組合せと再現色L値との対応関係を示す色再現色予測プロファイルを、印刷再現色予測プロファイル記憶部13に対し、印刷対象画像識別情報とともに書き込んで記憶させる。
分解テーブル生成部107は、分版画像を生成するために用いる分解テーブルを作成する。この分解テーブルとは、重ね刷りする印刷使用色の組み合わせ毎に生成されており、色空間(本実施形態においてはLの色空間)における各座標に対して、その座標が表す測色値を再現するために必要な印刷使用色のインキ毎の網点面積率組合せが記憶されているテーブルである。この座標点は、色空間を所定の周期で分割して離散的に設定されている。
すなわち、分解テーブル生成部107は、CIEXYZやCIELAB等の入力値、本実施形態においてはCIELABによる測色値L値と、これを再現する印刷使用色のインキの網点面積率組合せとを対応付ける分解テーブルを作成する。そして、分解テーブル生成部107は、作成した分解テーブルを分解テーブル記憶部14に対して、印刷対象画像識別情報とともに書き込んで記憶させる。また、分解テーブル生成部107は、この分解テーブルを公知のICCプロファイルフォーマットに変換し、変換後の分解プロファイルを分解テーブルとして用いても良い。
ここで、分解テーブル生成部107は、離散的な上記周期の格子点における測色値Lを目標L値とし、この目標L値との差分が所定の範囲内(あるいは最小)の再現色L値を再現するために必要な印刷使用色のインキ毎の網点面積率組み合わせを、上記印刷再現色予測プロファイルを用いて求める。
分版画像生成部108は、上記分解テーブルを用いて、印刷対象画像の各画素の色を印刷使用色毎に色分解して、印刷使用色毎の分版画像を生成する。
このとき、分版画像生成部108は、印刷対象画像の各画素の画素値(色成分RGB値)に対して、所定の色(sRGBやAdobeRGB、あるいはカラーカンプの出力に使用するプリンタのプロファイル)を割り当て、印刷対象画像の画素の色の測色値L(以下、画素L値)を求める。
次に、分版画像生成部108は、分解テーブル記憶部14における分解テーブルを参照し、印刷対象画像の画素の各々の画素L値から、印刷使用色毎の網点面積率組み合わせを求める。
これにより、分版画像生成部108は、各画素が印刷使用色の各々の指令網点面積率からなる分版画像#1から分版画像#nそれぞれを生成する。ここで、例えば印刷使用色が5色である場合、分版画像#1から分版画像#5までの5枚が生成される。
分版画像生成部108は、生成した分版画像の各々を、分版画像記憶部15に対して印刷対象画像識別情報とともに書き込んで記憶させる。
図7は、分版画像生成部108が行なう印刷対象画像を分版画像へと変換する処理を示す概念図である。図7において示すように、印刷対象画像300は、分版画像生成部108による色分解の処理(変換350の処理)により、分版画像#1から分版画像#5の各々に分解される。
分版画像#1から分版画像#5の各々は、それぞれ印刷使用色の印刷に用いる際の版に対応している。印刷対象画像における各画素の色は、色分解によりそれぞれ印刷使用色の指令網点面積率に分解される。
したがって、分版画像#1から分版画像#5の各々の対応する画素における指令網点面積率の組合せが、すでに説明した網点面積率組合せである。
図4に戻り、印刷再現画像推定部109は、分版画像の各々の対応する画素から抽出した網線面積率組合せを、印刷色再現プロファイルを参照し、それぞれに対応する再現色L値を算出する。
印刷再現画像推定部109は、算出した再現色L値を、色を示す数値として例えばsRGBやAdobeRGBに変換する。(以下、sRGBとして説明)
印刷再現画像推定部109は、印刷再現画像の各画素の色成分RGBを、上述の処理で求めたsRGB値として、印刷再現画像を生成する。
印刷再現画像推定部109は、生成した印刷再現画像を、画像記憶部11に対して、元の印刷対象画像に対応させて書き込んで記憶させる。
印刷再現画像出力部110は、印刷再現画像を、または印刷対象画像及び印刷再現画像とを、画像記憶部11から読み出し、ユーザ端末3に対して送信する。
そして、印刷再現画像出力部110は、ユーザ端末3に対して、ユーザ端末3の表示画面に表示させる。
このとき、印刷再現画像出力部110は、ユーザ端末3の表示装置がsRGBがそのまま表示されるのであれば、読み出した印刷再現画像をそのままユーザ端末3に対して出力する。また、印刷再現画像出力部110は、ユーザ端末3の表示装置がsRGBがそのまま表示されないのであれば、その表示装置のカラープロファイルを用いて読み出した印刷再現画像の各画素の画素値を変換してユーザ端末3に対して出力する。ユーザがユーザ端末3を介して印刷するプリンタの場合も上述した表示装置と同様に、印刷再現画像を変換して出力する。
図8は、分版画像から印刷再現画像を生成して、ユーザ端末3に対して出力する処理を示す概念図である。図8(a)において、分版画像#1から分版画像#5の各々の対応する画素の指令網点面積率の組み合わせである網点面積率組合せに対して、印刷再現色予測プロファイルから再現色L値が求められる(変換360の処理)。
そして、印刷再現画像推定部109が再現色L値の各々を、本実施例ではsRGBに変換し、その色成分RGB値をそれぞれの画素の画素値とする印刷再現画像400を生成する。
そして、印刷再現画像出力部110は、ユーザ端末3の表示画面3Aに対して、印刷再現画像400を表示させる。これにより、ユーザは、ユーザ端末3の表示画面3Aを観察することにより、印刷対象画像300が印刷されて再現される印刷再現画像400を、画像における色合いを含めてのデザイン性などを確認することができる。
また、ユーザがユーザ端末3を介してプリンタ3_1から、印刷再現画像400を印刷物400Aとして出力し、印刷物430の画像として観察することもできる。
図8(b)は、ユーザ端末3の表示画面3Aにおける印刷再現画像400の表示方法の他の例を示している。図8(a)においては、表示画面3Aに対して、印刷結果を予測した印刷再現画像400のみを表示している。
一方、図8(b)においては、ユーザ端末3の表示画面3Aに対して、印刷対象画像300と印刷再現画像400とを並列に配置して表示している。これにより、ユーザは、印刷対象の印刷対象画像300と、印刷された際の色合いを推定した印刷再現画像400とを見比べることができ、表現したい色合いが実現可能か否かの予測を行なうことができる。
また、並列に配置して表示するのではなく、印刷対象画像300と印刷再現画像400とを交互に、ユーザの手動による切替操作により、または所定の周期で切替えて表示する表示方法とする構成としても良い。
この場合には、印刷対象画像300と印刷再現画像400との各々の画像の対応する画素が、ユーザ端末3の表示画面3A上の同一の位置に表示されるようにする。
これにより、各画素を重ならせて視認して比較することになり、印刷対象画像300と印刷再現画像400との色合いの画素の位置毎の違いが、図8(a)のように並列に配置した場合に比較してより明確に視認できる。
図8(c)は、ユーザ端末3を介してプリンタ3_1による印刷再現画像400の印刷方法の他の例を示している。図8(a)においては、印刷物430に対して、印刷結果を予測した印刷再現画像400のみを印刷している。
一方、図8(c)においては、印刷物440において、印刷対象画像300と印刷再現画像400とを並列に配置して印刷している。これにより、ユーザは、印刷対象の印刷対象画像300と、印刷された際の色合いを推定した印刷再現画像400とを、一枚の印刷物440で見比べて視認することができ、表現したい色合いが実現可能か否かの予測を行なうことができる。
図9は、本実施形態における印刷再現色シミュレーションシステム1の印刷再現画像の生成処理の動作例を説明するフローチャートである。
ステップS101:
印刷特性情報取得部101は、ユーザがユーザ端末3を介して入力したインキ情報や印刷する基材に対応して、所定の印刷特性情報を、印刷特性情報データベース12から読み出して取得する。
そして、印刷特性情報取得部101は、読み出した印刷特性情報を、印刷可能色推定部104に対して出力する。
ステップS102:
指定色情報取得部102は、ユーザ端末3から、ユーザが指定する指定色の情報を取得する。
本実施形態においては、図5に示すように、ユーザが、ユーザ端末3の表示画面3Aにおける、特徴として必ず再現したい色の表示箇所を、例えばマウスによりクリックして選択する。
これにより、ユーザ端末3のアプリケーションが、クリックした位置を中心とする所定の領域の色を、指定色情報として印刷再現色シミュレーションシステム1へ送信する。
そして、指定色情報取得部102は、ユーザ端末3から、ユーザがユーザ端末3の表示画面3Aをクリックして選択した色を、指定色の指定色情報として取得する。
ステップS103:
指定色情報取得部102は、ユーザ端末3から、ユーザが指定色の選択を終了したことを示す終了情報が供給されたか否か、すなわち指定色の入力を終了するか否かの検出を行なう。ここで、例えば、ユーザがユーザ端末3の表示画面3Aにおいて、アプリケーションの制御による指定色の終了を示すボタンをマウスでクリックした場合、ユーザ端末3が上記終了情報を印刷再現色シミュレーションシステム1へ送信する。
このとき、指定色情報取得部102は、ユーザによる指定色の入力が終了した場合、処理をステップS104へ進め、一方、ユーザによる指定色の入力が終了していない場合、処理をステップS102へ進める。
ステップS104:
印刷可能色推定部104は、指定色情報取得部102が取得した指定色情報と、印刷特性情報取得部101が取得した印刷特性情報とから、印刷可能となる印刷可能色を指定色毎に推定する。印刷可能色推定部104は、指定色情報に対応して推定した印刷可能色各々の色情報(算出色L値)を例えばsRGB値に変換する。
そして、印刷使用色決定部105は、印刷可能色各々のsRGBを色情報としてユーザ端末3に対して出力する。
ステップS105:
ユーザ端末3は、アプリケーションによって、表示画面3Aに対して図6に示したように、ユーザが指定した指定色とともに、この指定色に対応して求められた印刷可能色を印刷使用色候補として表示する。
そして、ユーザは、例えば、自身の指定した指定色と見比べながら、ユーザ端末3の表示画面3Aに表示されている印刷使用色候補のなかから、いずれかの印刷可能色を印刷使用色として、マウスでクリックするなどして選択する。
これにより、ユーザ端末3は、アプリケーションの制御により、ユーザが印刷使用色として選択した印刷可能色の情報を、印刷再現色シミュレーションシステムシステム1へ送信する。
ステップS106:
印刷使用色決定部105は、ユーザに選択された印刷可能色を取得し、印刷指定色として決定する。
そして、印刷使用色決定部105は、ユーザが指定した指定色全てに対して、印刷使用色の選択が終了したか否かの判定を行なう。
このとき、印刷使用色決定部105は、ユーザが指定した指定色の全てに対して印刷使用色が選択された場合、処理をステップS107へ進める。一方、印刷使用色決定部105は、ユーザが指定した指定色の全てに対して印刷使用色が選択されていない場合、処理をステップS104へ進める。例えば、図5に示すように指定色#1から指定色#5がユーザにより指定されている場合、ユーザの指定した順番に指定色に対応する印刷使用色の決定処理が行なわれる。
ステップS107:
印刷再現色予測プロファイル生成部106は、印刷特性情報取得部101が取得した印刷特性情報を用いて、印刷使用色の各々の指令網点面積率組合せと、当該指令網点組合せにより再現される再現色L値との対応関係を示す印刷再現色予測プロファイルの生成を行なう。
そして、印刷再現色予測プロファイル生成部106は、生成した印刷再現色予測プロファイルを、印刷再現色予測プロファイル記憶部13に対して書き込んで記憶させる。
ステップS108:
分解テーブル生成部107は、印刷再現色予測プロファイル記憶部13から、印刷再現色予測プロファイルを読み出す。
そして、分解テーブル生成部107は、印刷再現色予測プロファイルを用いて、色空間における所定の周期の離散的な測色値Lを目標L値として、印刷使用色の色毎の司令網点面積率の組み合わせを変化させ、司令網点面積率組み合わせで再現される印刷再現色Lと目標Lとの色差が最小となるように、最適化を用いて司令網点面積率組み合わせを決定する。
これにより、分解テーブル生成部107は、目標値L値と、指令網点面積率組合せとの対応を示す分解テーブルを生成する。
分解テーブル生成部107は、生成した分解テーブルを分解テーブル記憶部14に対して書き込んで記憶させる。
ステップS109:
分版画像生成部108は、印刷対象画像の各画素の色成分RGB値を所定の色(例えば、sRGBの値)を割り当てた後に、測色値Lに変換して画素L値とする。
そして、分版画像生成部108は、分解テーブル記憶部14に記憶されている分解テーブルを参照し、画素L値で分解テーブルを参照し、網点面積率組合せを求めることにより、印刷対象画像の各々の画素の色の色分解を行なう。
これにより、分版画像生成部108は、印刷対象画像から印刷使用色毎の分版画像を生成し、生成した分版画像の各々を分版画像記憶部15に対して書き込んで記憶させる。
ステップS110:
印刷再現画像推定部109は、分版画像記憶部15から印刷対象画像に対応する分版画像の各々を読み出し、分版画像の各々の画素の指令網点面積率を組み合わせた網点面積率組合せを生成する。
また、印刷再現画像推定部109は、印刷再現色予測プロファイル記憶部13から印刷再現色予測プロファイルを読み出す。
そして、印刷再現画像推定部109は、読み出した印刷再現色予測プロファイルを参照し、生成した網点面積率組合せに基づき、分版画像から印刷対象画像に対応する印刷再現画像を生成する。すなわち、印刷再現画像の各画素は、印刷対象画像を印刷使用色を用いて色分解し、印刷した結果再現される色の測色値を示すこととなる。本実施例では、さらにこの測色値をsRGBに変換したRGB画像を印刷再現画像とする。
印刷再現画像推定部109は、生成した印刷再現画像を画像記憶部11に対して、印刷対象画像に対応させて書き込んで記憶させる。
ステップS111:
印刷再現画像出力部110は、画像記憶部11から印刷対象画像及び印刷再現画像の各々を読み出し、ユーザ端末3に対して出力する。
これにより、ユーザ端末3は、印刷再現色シミュレーションシステム1から供給される印刷対象画像及び印刷再現画像の各々を、図8(b)に示すように表示画面に対して表示する。
ステップS112:
そして、ユーザは、ユーザ端末3の表示画面の印刷対象画像及び印刷再現画像の各々を観察し、印刷再現画像のデザインにおける色合いが印刷対象画像と比較して許容される状態か否かの判定を行なう。
このとき、ユーザは、ユーザ端末3の表示画面における印刷再現画像が許容できる場合に終了と判定し、一方、許容できない場合に印刷再現画像の再シミュレーションを行なうため、終了とは判定しない。
ユーザが印刷再現画像がデザイン的に許容できる場合、ユーザは、ユーザ端末3の所定の終了ボタンをクリックして、印刷対象画像の印刷結果を得る(印刷再現画像の生成の)シミュレーションを終了する。これにより、印刷再現色シミュレーションシステム1は、処理を終了する。
一方、ユーザが印刷再現画像がデザイン的に許容できない場合、ユーザは、ユーザ端末3の所定の再処理ボタンをクリックする。これにより、印刷再現色シミュレーションシステム1は、処理をステップS102に進めて、印刷対象画像のシミュレーションを継続する。
上述したように、本実施形態によれば、ユーザが作成した印刷対象画像において、ユーザ自身が複数の再現したい色を指定色として選択し、指定色毎に印刷使用色を、印刷に使用可能な複数の印刷可能色から選択し、この印刷使用色を用いて印刷対象画像の各画素の色を色分解して分版画像を生成し、この分版画像を用いて印刷再現画像を生成して、ユーザに対して提示する。それにより、印刷再現画像には印刷では再現できない色が含まれていないため、従来のカラーカンプと比較して、実際に印刷した後の印刷物の再現色とのギャップが生じる割合を低減することができ、分版処理及び印刷処理を繰返して再現色の調整を行なう手間を低減させることができる。
また、本実施形態によれば、ユーザが印刷対象画像において色を正確に再現したい箇所を指定色として選択することができるため、従来、印刷の現場で印刷対象画像に対応して選択していた印刷使用色を、ユーザが自分の感性により許容できる色として選択することができ、実際に印刷した後の印刷対象画像の色と印刷物の再現色とのギャップが生じることが少なく(例えば、カンプと校正刷の間で色のギャップを生じさせることなく)、印刷対象画像のデザイン性に対応した印刷物を印刷する印刷使用色を、ユーザ自身が容易に決定できる。
また、上述した実施形態においては、図6に示す印刷使用色候補の印刷可能色のなかから、ユーザが印刷に使用する印刷使用色を選択していた。
しかしながら、印刷可能色推定部104が求めた印刷可能色の色味を、指定色に対応させユーザ自身が調整する構成としても良い。
図10は、ユーザ自身が印刷可能色の色味を調整する処理を説明する概念図である。
例えば、印刷使用色決定部105は、ユーザ端末3の表示画面3Aに対して、印刷可能色調整画像450を表示する。この印刷可能色の調整は、印刷使用色候補の印刷可能色各々に対して行なう。
ここで、印刷使用色決定部105は、ユーザが印刷使用色候補の印刷可能色のなかから選択した印刷可能色に対して、色味の調整を行なう。この調整に対応した印刷使用色候補における印刷可能色の色味の計算自体は、印刷可能色推定部104が行なう。
例えば、上記色調整画像450には、xy色度座標において、印刷可能色の調整可能な色域472が示される。
ユーザは、印刷可能色の明度を調整する調整バー461及び彩度を調整する調整バー462の各々を用いて、色域472の範囲で印刷可能色の色味を調整する。
また、印刷可能色の色味の位置を示す点画像473をマウスでドラッグして、色域472内で点画像473の位置を調整することにより、印刷可能色の色味を調整しても良い。
そして、印刷使用色決定部105は、色味を調整する前の印刷可能色の色を表示領域451に表示し、指定色の色を表示領域452に表示し、上述した色味の調整の結果である、印刷可能色推定部104による調整後の印刷可能色を表示領域453に表示する。
このとき、印刷可能色推定部104は、印刷使用色決定部105から供給される、上述した調整バー461及び調整バー462などで取得した指定調整情報を用いて、調整対象色としての印刷可能色を調整する。印刷可能色推定部104は、例えば、調整対象色のL値を調整値に応じて変化させる。この調整値は、調整後の調整対象色(以下、調整色という)のL値であってもよいし、調整対象色と調整前の印刷可能色との各々のL値の差分であってもよい。
これにより、ユーザは、表示領域452の指定色と、表示領域453の印刷可能色の調整された色とを比較し、指定色となるべく近い色として認識されるように、印刷可能色の調整を行なう。
また、ユーザは、表示領域451の調整前の色が、調整した表示領域453の調整後の色より、表示領域452の指定色と近い色であると視認した場合、表示領域453の印刷可能色の調整を継続するか、あるいは調整前の印刷可能色をそのまま、指定色として用いる。
以上説明したように、印刷使用色決定部105は、図10に示す、印刷可能色調整画像450をユーザ端末3の表示画面に表示し、印刷可能色の色味をユーザが任意に調整する機能を備えるように構成されていても良い。
これにより、本実施形態の印刷再現色シミュレーションシステム1は、上述した印刷使用色決定部105を用いることにより、印刷可能色から選択した調整対象色を、使用できるインキの配合色域の範囲で調整することが可能となり、例えば、提示された印刷可能色をユーザ自身が所望する色に調整することができる。また、調整後の色も、配合色域内にあるため印刷可能であり、ユーザが印刷可能な色の範囲で色を調整しながら、カンプと校正刷の間で色のギャップを生じさせることなく、印刷対象画像をユーザの許容範囲内の色で印刷物とすることができる。
また、本実施形態の印刷再現色シミュレーションシステム1は、上述した印刷使用色決定部105の機能により、調整対象色、指定色及び調整後の調整色に関する色の情報を、ユーザ端末3の表示画面に表示するため、指定色を調整前後の両方の色の情報と比較させることができ、ユーザ自身が指定色と、調整前後の印刷可能色を見比べながら、ユーザが所望する色に印刷可能色を調整することができる。
また、この印刷使用色決定部105は、上述した印刷可能色の色味の調整を、ユーザが指定色に対応した印刷可能色を決定する段階(図9のフローチャートのステップS105の処理)で行なっても良いし、印刷再現画像の表示を行なう段階(図9のフローチャートのステップS111)で行なっても良い。
ステップS111において行う場合、ユーザが選択した印刷使用色に対して、印刷可能色推定部104が色調整を行ない、色調整後の印刷使用色と、その他の印刷使用色とにおいて、印刷再現色予測プロファイル、色分解テーブル及び分版画像の各々を、それぞれ印刷再現色予測プロファイル生成部106、分解テーブル生成部107、分版画像生成部108の各々が再生成し、印刷再現画像推定部109が再度、印刷再現画像の生成を行なう。
また、本実施形態において、図6においてユーザ端末3の表示画面に表示される印刷使用色候補の印刷可能色の各々は、ベタで印刷した際の色として表示されている。
しかしながら、上記印刷可能色推定部104が、ユーザ端末3の表示画面に表示する印刷使用色候補の各々の印刷可能色を、ユーザが指定する指令網点面積率(網%などともいう)に応じて算出する機能を備えても良い。
ここで、印刷可能色のインキをある面積率で印刷した際の色を予測するモデルとして、すでに説明した印刷再現色予測プロファイル生成部106の行なう印刷使用色のインキの指令網点面積率における再現色L値の算出と同様に、印刷可能色の指定された指令網点面積率に対応する印刷可能色の算出色L値を求める。そして、印刷可能色推定部104は、すでに説明したように、指定色L値とこの算出色L値との色差を求めて、測色値Lが指定色と所定の色差範囲にある色を印刷可能色として選択して出力する。
例えば、薄い色の一様な領域が存在する印刷対象画像の指定色を印刷する際に、この薄い色をベタとして印刷可能な配合インキを使用することも可能である。しかしながら、薄い色の配合インキでは、他の指定色に対応する配合インクの色と掛け合わせて印刷した際に、再現できる色域が狭くなる。印刷対象画像のなかに、自然画像などの広い色域を必要とする領域が含まれている場合、その領域の色を再現するために、同じような色のさらに濃いインキが必要となる(例えば、薄い水色の一様な領域と、自然画像からなるデザインに対して、水色のインキを使用すると、自然画像を表現するために必要な色域をカバーできないため、シアンのインキを使用する必要がある)。
このような状況において、薄い色の領域をベタではなく、例えば網点面積率20%の中間調で再現することにより、使用する配合インキのベタはより濃い色となるため、そのインキを用いて自然画像の濃い色の領域も再現できる可能性がある。これにより、少ない色数で印刷が可能となり、印刷コストを抑えることが可能となる。
図11は、指令網点面積率に対応させた印刷可能色を印刷使用色候補としてユーザに提供する概念図である。図11において、印刷使用色決定部105は、印刷可能色推定部104が推定した、指令網点面積率に対応した印刷可能色を、ユーザ端末3の表示画面3Aに印刷使用色候補として制御画面490を表示する。
この制御画面490において、ユーザが印刷対象画像において指定した指定色が表示領域491に表示される。
また、指令網点面積率の入力は、領域492における指令網点面積率を入力する入力欄に、キーボードなどの入力手段を用いて、指令網点面積率の数値を入力する。
表示領域493には、印刷使用色候補の印刷可能色として、上記指令網点面積率による印刷可能色が表示される。
これにより、指定色と印刷使用色候補の印刷可能色と指令網点面積率の入力欄とを同一の画面に表示させることで、ユーザが指定した指定色と、任意に変更される指令網点面積率で求められた印刷可能色とを並べて観察することができ、ユーザ自身で、より詳細な指定色の調整と選択を容易に行なうことができる。
また、図12は、指令網点面積率に対応させた印刷可能色を印刷使用候補としてユーザに提供する概念図である。
図12においては、印刷使用色決定部105は、ユーザ端末3の表示画面において、印刷可能色推定部104が推定した、指令網点面積率に対応した印刷可能色の推定結果として、例えば、並列に、表示領域475に指定色を表示し、指令網点面積率に対応した各段階の指令網点面積率で印刷した際の印刷可能色を表示領域476に表示する。
この図12の例では、領域477に指令網点面積率として、それぞれの指令網点面積率の印刷可能色の下部に、0、10、20、…、100%の各段階に対応する指令網点面積率の数値が対応して表示されている。
また、この例では、指令網点面積率が80%の印刷可能色と、指定色の表示領域475を並列に表示している場合を示しており、ユーザが指定色と指令網点面積率で表現された網点印刷可能色とを容易に比較しつつ、指定色に対する網点面積率の設定を容易に行なうことができる。
なお、指定色と指令網点面積率との関係によっては、指令網点面積率の数値によっては印刷可能色が推定できない場合が考えられる。例えば、色空間の中で比較的濃い色が調整対象色として選択されたが、指令網点面積率が小さい場合には、どの様に配合比を設定しても、算出網点L値と、指定色L値との色差が所定の閾値未満とならない場合があり得る。
このような場合に、印刷可能色推定部104は、ユーザ端末3の表示画面に、「指定された指令網点面積率では、印刷することができません」などのメッセージを出力するようにしてもよい。
この指令網点面積率によっては印刷可能色が推定できない場合の対策として、指令網点面積率で印刷可能な印刷可能色の色域の範囲を表示させるようにしてもよい。
これにより、ユーザが指定色を指令網点面積率を設定した印刷可能色として表現させようとする場合に、表現可能な色域の範囲をユーザが容易に把握することができる。
ここで、上述した指令網点面積率に対応した印刷可能色の色域の範囲は、例えば、印刷可能色推定部104により算出される。色域(後述する図13における色域484)は、指令網点面積率で印刷することが可能なインキの色の範囲であり、印刷特性情報に応じて決定される色域である。印刷可能色推定部104は、例えば、指定色の色情報に応じて選択した複数のインキについて、配合比を所定の比率で変化させた配合インキを指令網点面積率で印刷した場合における色の範囲を色域とする。
図13は、ユーザ自身が指令網点面積率に対応した印刷可能色の色味を調整する処理を説明する概念図である。
ここで、印刷使用色決定部105は、ユーザが印刷使用色候補の印刷可能色のなかから選択した印刷可能色に対して、印刷可能色推定部104に対して色味の調整を指示する。
例えば、上記色調整画像480には、xy色度座標において、指令網点面積率に対応した印刷可能色の調整可能な色域484が示される。
また、領域482には、指令網点面積率の数値を入力する入力欄が設けられており、ユーザがこの入力欄に対してキーボードなどの入力手段を用いて指令網点面積率を入力する。
ユーザは、印刷可能色の色味の位置を示す点画像485をマウスでドラッグして、色域484内で点画像485の位置を調整することにより、入力した指令網点面積率に対応した印刷可能色の色味を調整する。
色味の調整された調整後の印刷可能色は、調整前の印刷可能色が表示される表示領域481と並列の表示領域486に表示される。
これにより、ユーザは、表示領域487の指定色と、表示領域486の印刷可能色の調整された色とを比較し、指定色となるべく近い色として認識されるように、印刷可能色の調整を行なう。
また、ユーザは、表示領域481の調整前の色が、調整した表示領域486の調整後の色より、表示領域487の指定色と近い色であると視認した場合、調整前の印刷可能色をそのまま、指定色として用いる。
上述したように、設定された指令網点面積率で印刷可能な色域の範囲を、ユーザ端末3の表示画面に表示させることで、印刷可能色を調整しようとする場合に、ユーザが、印刷可能な範囲を容易に色域484の表示により把握し、色域484の範囲内において、点画像485を移動させつつ、指令網点面積率に対応した印刷可能色の色味を調整することができる。
また、ユーザは、指令網点面積率を入力することにより、印刷可能色の指令網点面積率に対応して、色域484(実線)から色域484A(点線)に変化する様子をビジュアルに視認できるため、表現できる色域を確認しつつ、指定色に対応させて印刷可能色を調整することができる。
また、上述した実施形態においては、指定色に対応した印刷使用色を、ユーザが印刷使用色候補として示される印刷可能色から選択する構成としている。
しかしながら、ユーザが印刷使用色を決定するのではなく、印刷使用色決定部105が印刷使用色候補のなかから、指定色L値と差分の最も小さい算出色L値の印刷可能色を印刷使用色と決定する構成としてもよい。
印刷使用色決定部105が印刷使用色を決定した以降の動作については、すでに説明した図9のフローチャートにおけるステップS107からの動作と同様である。
なお、本発明における印刷再現色シミュレーションシステム1の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより印刷対象画像を印刷した際に再現される色の印刷再現画像を生成する処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
1…印刷再現色シミュレーションシステム
2…ネットワーク
3…ユーザ端末
10…印刷再現色シミュレーションサーバ
11…画像記憶部
12…印刷特性情報データベース
13…印刷再現色予測プロファイル記憶部
14…分解テーブル記憶部
15…分版画像記憶部
101…印刷特性情報取得部
102…指定色情報取得部
103…画像情報取得部
104…印刷可能色推定部
105…印刷使用色決定部
106…印刷再現色予測プロファイル生成部
107…分解テーブル生成部
108…分版画像生成部
109…印刷再現画像推定部
110…印刷再現画像出力部

Claims (12)

  1. 印刷する対象としての印刷対象画像の印刷に使用する指定色の情報としての指定色情報を取得する指定色情報取得部と、
    印刷に用いる印刷特性に関する印刷特性情報により、前記指定色情報に対応した印刷使用色を推定する印刷可能色推定部と、
    前記印刷使用色の各々の網点面積率の組合せと、当該組合せにより推定される再現色との対応関係を示す印刷再現色予測プロファイルを生成する印刷再現色予測プロファイル生成部と、
    測色値の色空間における所定の間隔の離散的な測色値と、前記網点面積率の組合せとの対応を示す分解テーブルを前記印刷再現色予測プロファイルを用いて生成する分解テーブル生成部と、
    前記印刷対象画像の画素の各々の色を、前記分解テーブルにおける測色値に対応させ、当該画素の色毎の前記網点面積率の組合せを求め、前記印刷対象画像を前記印刷使用色毎の分版画像に変換する分版画像生成部と、
    前記分版画像の各々の画素の前記網点面積率の組合せにより、前記印刷再現色予測プロファイルから前記再現色を求めて、印刷により再現される印刷再現画像を生成する印刷再現画像推定部と
    を備えることを特徴とする印刷再現色シミュレーションシステム。
  2. 前記指定色が前記印刷対象画像においてユーザにより任意に指定される
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷再現色シミュレーションシステム。
  3. 前記指定色毎に求められる複数の印刷可能色から、選択された当該印刷可能色を前記印刷使用色として取得する印刷色選択部をさらに備え、
    前記印刷可能色推定部が、前記印刷特性情報及び前記指定色情報の各々を用いて、前記印刷使用色の候補として前記指定色毎に複数の前記印刷可能色を求める
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印刷再現色シミュレーションシステム。
  4. 前記印刷再現画像の各々の画素の画素値を、当該印刷再現画像を出力する出力装置の出力特性に合わせた変換を行ない、当該変換を行なった印刷再現画像を出力する印刷再現画像出力部をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の印刷再現色シミュレーションシステム。
  5. 前記印刷再現画像出力部が、前記印刷対象画像と前記印刷再現画像とを同一の表示画面に表示させる
    ことを特徴とする請求項4に記載の印刷再現色シミュレーションシステム。
  6. 前記印刷再現画像出力部が、同一の表示画面において、前記印刷対象画像と前記印刷再現画像とを、対応する画素同士が重なる位置で切替えて表示させる
    ことを特徴とする請求項5に記載の印刷再現色シミュレーションシステム。
  7. 前記印刷再現画像出力部が、同一の表示画面において、前記印刷対象画像と前記印刷再現画像とを、並列に隣接させて並べて表示させる
    ことを特徴とする請求項5に記載の印刷再現色シミュレーションシステム。
  8. 前記印刷特性情報が、少なくとも前記印刷に用いられるインキのインキ情報、印刷される基材の基材情報が含まれており、
    前記印刷可能色推定部が、前記指定色情報、前記インキ情報及び前記基材情報とに対応して選択した複数の前記インキを配合した配合インキを用いて印刷可能色を推定する
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の印刷再現色シミュレーションシステム。
  9. 前記印刷可能色推定部が、複数のインキを配合した配合インキによる前記印刷可能色の色域を、前記印刷特性情報に基づいて求め、前記色域の範囲で指定された調整値を用いて、前記印刷可能色を調整する
    ことを特徴とする請求項8に記載の印刷再現色シミュレーションシステム。
  10. 前記印刷可能色推定部が、複数のインキを配合した配合インキによるベタの色から、所定の指令網点面積率に対応した色として前記印刷可能色を推定する
    ことを特徴とする請求項8に記載の印刷再現色シミュレーションシステム。
  11. 指定色情報取得部が、印刷する対象としての印刷対象画像の印刷に使用する指定色の情報としての指定色情報を取得する指定色情報取得過程と、
    印刷可能色推定部が、印刷に用いる印刷特性に関する印刷特性情報により、前記指定色情報に対応した印刷使用色を推定する印刷可能色推定過程と、
    印刷再現色予測プロファイル生成部が、前記印刷使用色の各々の網点面積率の組合せと、当該組合せにより推定される再現色との対応関係を示す印刷再現色予測プロファイルを生成する印刷再現色予測プロファイル生成過程と、
    分解テーブル生成部が、測色値の色空間における所定の間隔の離散的な測色値と、前記網点面積率の組合せとの対応を示す分解テーブルを前記印刷再現色予測プロファイルを用いて生成する分解テーブル生成過程と、
    分版画像生成部が、前記印刷対象画像の画素の各々の色を、前記分解テーブルにおける測色値に対応させ、当該画素の色毎の前記網点面積率の組合せを求め、前記印刷対象画像を前記印刷使用色毎の分版画像に変換する分版画像生成過程と、
    印刷再現画像推定部が、前記分版画像の各々の画素の前記網点面積率の組合せにより、前記印刷再現色予測プロファイルから前記再現色を求めて、印刷により再現される印刷再現画像を生成する印刷再現画像推定過程と
    を含むことを特徴とする印刷再現色シミュレーション方法。
  12. コンピュータを、
    印刷する対象としての印刷対象画像の印刷に使用する指定色の情報としての指定色情報を取得する指定色情報取得手段、
    印刷に用いる印刷特性に関する印刷特性情報により、前記指定色情報に対応した印刷使用色を推定する印刷可能色推定手段、
    前記印刷使用色の各々の網点面積率の組合せと、当該組合せにより推定される再現色との対応関係を示す印刷再現色予測プロファイルを生成する印刷再現色予測プロファイル生成手段、
    測色値の色空間における所定の間隔の離散的な測色値と、前記網点面積率の組合せとの対応を示す分解テーブルを前記印刷再現色予測プロファイルを用いて生成する分解テーブル生成手段、
    前記印刷対象画像の画素の各々の色を、前記分解テーブルにおける測色値に対応させ、当該画素の色毎の前記網点面積率の組合せを求め、前記印刷対象画像を前記印刷使用色毎の分版画像に変換する分版画像生成手段、
    前記分版画像の各々の画素の前記網点面積率の組合せにより、前記印刷再現色予測プロファイルから前記再現色を求めて、印刷により再現される印刷再現画像を生成する印刷再現画像推定手段
    として機能させるためのプログラム。
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