JP6326018B2 - 積層パネル - Google Patents

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Description

本発明は、積層パネルに関する。
大型の荷物、被介護者が乗った車椅子等を車両後部のスペースに搭載するために、車両後部開口から車両の後方にスロープを降ろすことが可能な車両がある。
特許文献1には、スライド可能に連結された複数のスロープ部を有し、展開状態で車両から地上にスロープを下ろし車椅子等の出し入れを可能にする車両用スロープ装置が記載されている。特許文献1に記載の車両用スロープ装置は、フロア部材をアルミニウム合金の押出加工により成形するものである。フロア部材を押出形成するためには、押出方向に沿ってスロープ本体を一定断面形状とする必要がある。
特許文献2には、外面側に金属性の平板、波板及び平板からなる積層構造体を配し、内面側に衝撃吸収能を有する板材を配したトラックのアオリが記載されている。
特開2003−226186号公報(図1) 実開昭58−188275号公報(図1)
従来の積層構造体は、波板等のコア材の上下頂部に接着剤を塗布し、接着剤を塗布した波板を上下から平板で挟んで圧接してパネルを形成する。
しかし、波板等のコア材に接着剤を塗布する際に、接着剤層が不均一であると波板等のコア材と平板と接合部分において強度及び剛性が低下してしまうという課題がある。
本発明は、これらの問題に鑑みてなされたものであり、面板とコア材との接着の安定化を図ることができる積層パネルを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、パネル面に対して交差方向に延びる縦壁部と、当該縦壁部の端部からパネル面に沿って延びるように形成された平坦部と、を有するコアパネルと、前記コアパネルを両面から挟む一対の面板と、前記コアパネルの前記平坦部を一方の前記面板との間で挟持する矩形断面部を有する骨材と、を備え、前記骨材は、前記矩形断面部から前記面板に向けて突出することで、前記矩形断面部と前記面板との間に、接着剤層厚さを確保するための隙間を形成する段部と、前記段部から前記パネル面に沿うように前記コアパネルの前記平坦部と一方の前記面板との間に延出して、前記平坦部と一方の前記面板との間で接着剤層厚さを確保するための延出部と、を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、矩形断面部と面板との間に段部を設けることにより、接着剤層を形成するために必要な隙間を確保することができ、面板とコアパネルとの接着の安定化を図ることができる。
また、矩形断面部と面板との間に段部を設けることにより、接着剤層を形成するために必要な隙間を確保することができ、面板とコアパネルとの接着の安定化を図ることができる。
前記骨材は、前記面板の端末に沿って配置されるとともに、前記一対の面板の面に交差する方向に突出する形状で、かつ前記一対の面板の端末に突き当てて係止される突出部を備え、前記段部は、前記矩形断面部からパネル面側に突出し、かつ前記突出部に連続して段差を形成するように設けられることを特徴とする。
例えば、段部を矩形断面部の途中に形成した場合には、接着剤が閉空間に密封され、面板の端末と骨材の突出部との隙間から接着剤がはみ出して積層パネルの意匠面に露出してしまい、接着後に接着剤を拭き取る工程が必要となる。
本構成によれば、接着剤を積層パネルの断面内に逃がすことができ、拭き取り工程が不要となる。
前記骨材は、前記矩形断面部と前記延出部との間の距離が前記コアパネルの板厚よりも大きくなるよう形成されることを特徴とする。
このような構成によれば、骨材の矩形断面部とコアパネルの平坦面との間、またコアパネルの平坦面と面板との間、それぞれに接着剤層を確保することができ、接着の安定化により積層パネルの剛性・強度を高めることができる。
パネル面に対して交差方向に延びる縦壁部と、当該縦壁部の端部からパネル面に沿って延びるように形成された平坦部と、を有するコアパネルと、前記コアパネルを両面から挟む一対の面板と、前記コアパネルの前記平坦部を一方の前記面板との間で挟持する矩形断面部を有する骨材と、を備え、前記骨材は、前記矩形断面部から前記面板に向けて突出することで、前記矩形断面部と前記面板との間に、接着剤層厚さを確保するための隙間を形成する段部を備え、前記骨材は、前記面板の端末に沿って配置されるとともに、前記一対の面板の面に交差する方向に突出する形状で、かつ前記一対の面板の端末に突き当てて係止される突出部と、前記突出部側に向かうにつれて前記矩形断面部の断面幅を徐々に大きくすることで形成される傾斜面と、を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、矩形断面部と面板との間に段部を設けることにより、接着剤層を形成するために必要な隙間を確保することができ、面板とコアパネルとの接着の安定化を図ることができる。
また、傾斜面を設けることにより、コアパネルと面板とを組み付ける際に、接着剤を傾斜面に沿わせて積層パネルの中央部に流入させることができる。これにより、面板の端末と骨材の突出部との隙間から接着剤がはみ出して積層パネルの意匠面に露出することを防ぎ、接着後に接着剤を拭き取る工程を省くことができる。すなわち、中央側に向けて傾斜を設けることにより、組み上げ時、接着剤を中央側にスムーズに拡げることができ、面板浮き上り(隙間発生)やエア巻き込み防止を図ることができる。
本発明によれば、面板とコア材との接着の安定化を図ることができる積層パネルを提供することができる。
本発明の実施形態に係る積層パネルが適用されたスロープを備える車両を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る積層パネルが適用されたスロープの断面図である。 本発明の実施形態に係る積層パネルの構成を示す斜視図である。 図3のA−A矢視断面図である。 本発明の実施形態に係る積層パネルの骨材の突出部及び段部の比較例を示す断面図であり、(a)は本実施形態の説明図、(b)は比較例の説明図である。 本発明の実施形態に係る積層パネルの作用を説明する断面図であり、(a)はその積層パネルを表裏を反対に載置した場合の荷重の説明図、(b)はその積層パネルを正しく載置した場合の荷重の説明図である。 本発明の実施形態に係る積層パネルの骨材の変形例を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る積層パネルの骨材の要部を示す図であり、(a)は他方の面板の組付前の透過状態の上面図、(b)は(a)の要部断面図、(c)は他方の面板の組付後の透過状態の上面図、(d)は(c)のA−A断面図、(e)は(c)のB−B断面図である。 本発明の実施形態に係る積層パネルの骨材の変形例の要部を示す図であり、(a)は他方の面板122の組付前の透過状態の上面図、(b)は(a)の要部断面図、(c)は他方の面板122の組付後の透過状態の上面図、(d)は(c)のC−C断面図である。 本発明の実施形態に係る積層パネルの骨材の露出部がヒンジ部である場合の要部断面図である。 本発明の実施形態に係る積層パネルの骨材の露出部が傾斜面部である場合の要部断面図である。
(実施形態)
本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。説明において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお、本発明の実施形態では、「前」は車両の進行方向側、「後」は車両の後退方向側、「上」は鉛直上方側、「下」は鉛直下方側、「左右」は車幅方向側とする。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る積層パネルが適用されたスロープを備える車両1は、例えば、ワンボックスカーやステーションワゴンやハッチバック等である。車両本体2の後部には、ヒンジ部4で構成された跳ね上げ式のバックドア3が設けられている。なお、車両1は、車両本体2の後部にバックドア3を備えるものであれば、その種類及び形状等は特に限定されない。
図1に示すように、車両本体2の後部には、後面側にバックドア3によって開閉される車体後部開口5が形成されている。その車体後部開口5の上部左右両端のヒンジ部4にバックドア3の上端を回動自在に取り付けることによって、ヒンジ部4を中心として回動して、車体後部開口5を開閉するようになっている。
車両本体2の後部の車室内には、スロープ50が設けられている。スロープ50は、未使用時(図1二点鎖線参照)には、バックドア3近傍に立設した状態で収納され、使用時には、車体後部開口5から車両1の後方に倒されて展開される。なお、スロープ50は、未使用時(図1二点鎖線参照)には、車室側に倒されてリアフロア6上に載置された状態で収容されることも可能である。また、未使用時の立設された状態において、スロープ50は、図示しないロック装置によって車体後部開口5の左右側辺に固定可能である。
ここで、図1を参照して、スロープ50の詳細について説明する。図1に示すように、スロープ50は、2段式スライドスロープであり、車体側端部が車両本体2の後部の車体後部開口5の下辺に対して回動可能に取り付けられた第一スロープ51と、第一スロープ51の展開時上面に対してスライド可能に設けられた第二スロープ52と、を備える。
第一スロープ51は、下段のスロープであり、スロープ本体であるプレート51aと、プレート51aの左右側辺に設けられたレール51b,51bと、を備える。第二スロープ52は、上段のスロープであり、スロープ本体であるプレート52aと、プレート52aの左右側辺に設けられたレール52b,52bと、を備える。
図2に示すように、レール52bの外側に形成された凸部52b1は、第一スロープ51のレール51bに形成された凹部51b1にスライド可能に嵌合されている。なお、スロープ50を構成する積層パネル100の構成については図3及び図4により後記する。
利用者は、使用時には、車両1の背面のバックドア3を開け、スロープ50の第一スロープ51及び第二スロープ52を車両後方に順次スライドした後に展開して路面等に据え置くようにする。スロープ50を展開した状態で、スロープ50は、所定の傾斜角の坂を構成する。
本発明は、スロープ50を構成する積層パネル100の端末部補強構造に特徴がある。このため、図2のレール52b,52bの構造には限定されない。また、レール51b,51bにおいては、レール51b,51bの内側、すなわちプレート51aの端部を挟み込む、プレート51aの挟持部分が本発明に関与し、スロープ50の外側のスライド構造部分は本発明に直接関与しない。したがって、以下の説明において、スロープ50の外側のスライド構造部分を除いた断面視コ字形状の端末被覆部材140(図3参照)を例に採り説明する。
図3及び図4に示すように、積層パネル100は、パネル面に対して交差方向に延びる縦壁部111と、縦壁部111の端部111aからパネル面に沿って延びるように形成されたフランジ112(請求項1に記載の平坦部)とを有するコアパネル110と、コアパネル110を両面から挟む一対の面板120(121,122)と、コアパネル110のフランジ112を一方の面板121(120)との間で挟持する矩形断面部131が配置された骨材130と、を主に備える。すなわち、他方の面板122(120)側から見ると、積層パネル100は、コアパネル110のフランジ112と他方の面板122との間に、矩形断面部131を有する骨材130を配置した構成となっている。
また、積層パネル100の端末は、端末被覆部材140に挟持されて、当該端部が補強される。
積層パネル100は、例えばスロープ50(図1参照)の第二スロープ52のプレート52aに用いることができる。
<コアパネル>
コアパネル110は、例えばアルミ合金冷間プレス材からなる。コアパネル110は、一対の面板120(121,122)に対して交差方向に延びる複数の縦壁部111と、縦壁部111の端部111aから一方の面板121に沿って延びるように形成され、面板121に当接されるフランジ112(平坦部)と、一方の面板121に沿って延びるように形成された第1平坦部113と、隣り合う縦壁部111の一端同士と第1平坦部113とを繋ぐ第1折返し部111bと、他方の面板122に沿って延びるように形成された第2平坦部114と、隣り合う縦壁部111の他端同士と第2平坦部114とを繋ぐ第2折返し部111cと、を備える。
すなわち、コアパネル110は、縦壁部111の端部111aから一方の面板121に沿って延びるように形成された平坦部を構成するフランジ112と、第1折返し部111bから一方の面板121に沿って延びるように形成された第1平坦部113と、第2折返し部111cから他方の面板122に沿って延びるように形成された第2平坦部114と、を備え、図4に示すように、縦壁部111と第1平坦部113と第2平坦部114の部分が、断面視で台形形状が連続する波板となっている。
なお、上記アルミ合金は、非熱処理系又は熱処理系のいずれでもよい。非熱処理系の場合は、製造のまま、あるいは圧延、押出し、引抜きなどの冷間加工によって強度を得る。また、熱処理系の場合は、焼入れ、焼き戻しなどによって強度を得る。この場合、接着剤加熱硬化時のベークハードニング(Bake Hardening)を活用すると効果的である。
コアパネル110について、より詳細に説明する。コアパネル110は、アルミ合金冷間プレス材を冷間プレス加工して形成される。すなわち、コアパネル110は、平板なアルミ合金冷間プレス材を縦壁部111の端部111a、第1折返し部111b及び第2折返し部111cを起点にして折り曲げ、面板120に対して交差方向に折り返すようにプレス加工する。これにより、積層パネル100の上下端部に延出する傾斜部となる縦壁部111と、積層パネル100の左右端部において骨材130と面板120(121,122)とで挟み込まれるフランジ112と、積層パネル100の幅方向において面板120を面で支える第1平坦部113及び第2平坦部114と、が形成される。
積層パネル100の上下方向に延出する縦壁部111が形成されることで、積層パネル100の上下方向の剛性及び強度を向上させることができる。また、コアパネル110の左右端部にフランジ112が形成されることで、フランジ112を骨材130と一方の面板121とで挟み込むことができる。
なお、コアパネル110は、縦壁部111の端部111aから一方の面板121に沿って延びるように形成された平坦部(本実施形態では、フランジ112)を備えるものであれば、どのような構造でもよい。例えば、上記縦壁部111は、積層パネル100の左右方向(幅方向)に延出するものでよく、また、積層パネル100の上下方向(幅方向と直交する方向)に延出するものでよい。また、上下方向と左右方向を組み合わせた、いわゆる格子形状構造やハニカム構造でもよい。さらに、複数の縦稜線と横稜線とを所定の入れ子構成にしたような異形断面構造であってもよい。
<面板>
面板120は、例えばアルミ合金板材からなる。面板120は、コアパネル110を下面から挟む一方の面板121と、コアパネル110を上面から挟む他方の面板122と、からなる。一方の面板121と他方の面板122とは、積層パネル100の左右方向(幅方向)の形状及び寸法が同じであればよく、上下方向の長さや厚さ、材質などは互いに異なるものでもよい。但し、一方の面板121と他方の面板122とを同一部材とすると、調達コストの低減と作業性の向上が期待できる。
[骨材]
骨材130は、積層パネル100の対応部位を補強するための補強部材である。骨材130は、積層パネル100の周縁(ここでは左右両端)に配置される(図3参照)。骨材130は、一対の面板120(121,122)の端末に沿って配置されるとともに、一対の面板120(121,122)の間に、コアパネル110のフランジ112を一方の面板121との間で挟持するように配置される。より具体的には、骨材130は、フランジ112と他方の面板122との間に配置されて、一対の面板120(121,122)に対して結合される。なお、本発明の「結合」とは、接着、締結、又は接合のいずれかを含む概念である。
骨材130は、例えば中空のアルミ合金押出材からなる角パイプである。骨材130は、中実であってもよく、また矩形断面はどのような断面形状でもよい。また、骨材130は、積層パネル100の対応部位を補強するものであるため、当該対応部位に応じた配置、形状及び長さを有している。
骨材130は、コアパネル110のフランジ112(平坦部)を一方の面板121との間で挟持する矩形断面部131と、矩形断面部131から一方の面板121の面に交差する方向に突出する形状で、かつ一方の面板121の端末に突き当てて係止される突出部132aと、矩形断面部131から他方の面板122の面に交差する方向に突出する形状で、かつ他方の面板122の端末に突き当てて係止される突出部132bと、を備える。
また、骨材130は、矩形断面部131の端部から一方の面板121の面に交差する方向に突出し、矩形断面部131と一方の面板121との間に所定の隙間(段差)を形成するための段部133aと、段部133aから一方の面板121の面に沿うようにコアパネル110のフランジ112と一方の面板121との間に延出する延出部134と、矩形断面部131から他方の面板122の面に交差する方向に突出し、矩形断面部131と他方の面板122との間に所定の隙間(段差)を形成するための段部133bと、を備える。
骨材130は、矩形断面部131と延出部134との間の距離がコアパネル110の板厚よりも大きくなるよう形成される。
<骨材:矩形断面部>
矩形断面部131は、コアパネル110のフランジ112を一方の面板121との間で挟持する。
本実施形態では、骨材130を有する積層パネル100は、骨材130の矩形断面部131と一方の面板121との間でコアパネル110のフランジ112を挟み込み、接着剤150を介して接合するとともに、矩形断面部131と他方の面板122間を、接着剤150を介して接合する。
<骨材:突出部>
突出部132a,132bは、一対の面板120(121,122)の端末に当接して係止することで、積層パネル100の一対の面板120(121,122)に対する骨材130の位置決めをすることができ、組付け性を高めることができる。また、骨材130を高い精度で位置決めすることができるようになり、剛性及び強度が要求される部位に、高い精度で骨材130を配置することができる。
<骨材:段部>
段部133a,133bは、矩形断面部131と一対の面板120(121,122)との間に所定の隙間を形成する。これにより、接着剤層を形成するために必要な隙間(接着剤層厚さ)を確保することができ、一対の面板120とコアパネル110との接着の安定化を図ることができる。
段部133a,133bは、矩形断面部131からパネル面側に突出し、かつ突出部132a,132bに連続する段差を設けることで、接着剤層厚さを確保することができる。なお、段差の高さについては、後記する。
<骨材:延出部>
延出部134は、段部133aから一方の面板121の面に沿うようにコアパネル110のフランジ112と一方の面板121との間に延出する。これにより、フランジ112と一方の面板121との間に接着剤層を形成するために必要な隙間を確保することができ、一方の面板121とコアパネル110との接着の安定化を図ることができる。
延出部134は、矩形断面部130までの距離が、コアパネル110の板厚よりも大きくなるよう形成される。これにより、矩形断面部131とコアパネル110のフランジ112との間、コアパネル110のフランジ112と一方の面板121との間、それぞれに接着剤層150を確保することができ、接着の安定化により積層パネル100の剛性・強度を高めることができる。
<接着剤>
図4に示すように、積層パネル100は、コアパネル110と一対の面板120(121,122)と骨材130とが接着剤150により接合(接着)され、一体化される。具体的には、積層パネル100は、骨材130の矩形断面部131とコアパネル110のフランジ112の上面との間、フランジ112の底面と一方の面板121との間、コアパネル110の第1平坦部113と一方の面板121との間、骨材130と他方の面板122との間、コアパネル110の第2平坦部114と他方の面板122との間がそれぞれ接着剤150により接合される。
<レール>
本実施形態では、積層パネル100の端末を被覆する端末被覆部材の一例として端末被覆部材140を用いている。端末被覆部材140は、積層パネル100を一定方向に走らせるための棒状の部材であり、積層パネル100の端末を補強する機能に加え、当該端部の端面及び角部を保護する保護部材として機能する。
積層パネル100の端末は、端末被覆部材である端末被覆部材140の挟持部142に挟持される。
本実施形態では、端末被覆部材として端末被覆部材140を用いることで、例えばスロープ50(図1参照)に用いることができる。積層パネル100をスロープ50(図1参照)として用いる場合、端末被覆部材140は、スライド部の一部を構成している。例えば、積層パネル100が、第二スロープ52(図1参照)に用いられる場合、積層パネル100が、スロープ本体であるプレート52aに対応し、端末被覆部材140が、プレート52aの左右側辺に設けられたレール52b,52bに対応する。
図3及び図4に示すように、端末被覆部材140は、積層パネル100の端末(一対の面板120及び骨材130の端部)が当接する溝部141と、積層パネル100の端末を挟持する挟持部142と、を有する。端末被覆部材140は、積層パネル100の縁部に沿って配置される。図3及び図4の場合、端末被覆部材140は、積層パネル100の左右の縁部に沿って配置される(図3及び図4では、積層パネル100の左側のみに端末被覆部材140を配置した例を示している)。積層パネル100の端末は、端末被覆部材140の溝部141に当接するまで挟持部142内に嵌挿され、端末被覆部材140の挟持部142によって挟持される。積層パネル100にとって、端末被覆部材140は、嵌合相手である。
積層パネル100の縁部に沿って配置されるとともに積層パネル100の端末部を挟持する挟持部142を有する端末被覆部材140を備えることで、積層パネル100を介して骨材130に伝達された荷重を、端末被覆部材140にも伝達させて荷重分散することができ、積層パネル100の剛性及び強度を向上させることができる。
以下、上述のように構成された積層パネル100の作用効果について説明する。
[本実施形態と比較例との対比]
まず、本実施形態に係る積層パネルの骨材の突出部及び段部の比較例について説明する。
図5(b)に示すように、比較例の積層パネルの骨材130Xは、段部133xを突出部132から離隔した矩形断面部131の途中に形成する。段部133xを突出部132から離隔した矩形断面部131の途中に形成した場合、骨材130Xの矩形断面部131と突出部132bと段部133xと他方の面板122の内面とが閉空間を構成する。段部133xを突出部132から離隔した矩形断面部131の途中に形成した場合には、接着剤150xが前記閉空間に密封され、図5(b)の矢印aに示すように、他方の面板122の端末と骨材130の突出部132bとの隙間から接着剤150xがはみ出す虞がある。接着剤150xが、はみ出して積層パネル100の意匠面に露出すると、美観を損なうため、接着後に接着剤150xを拭き取る工程が必要となる。
そこで、本実施形態では、段部133bは、矩形断面部131からパネル面(図5(a)では他方の面板122)側に突出し、かつ突出部132bに連続して段差を形成するように設ける。これにより、図5(a)の矢印bに示すように、接着剤150を積層パネル100の断面内に逃がすことができ、拭き取り工程が不要となる。
[骨材の突出部及び段部]
図4に示すように、骨材130の段部133a,133bは、矩形断面部131と突出部132a,132bとの間でそれぞれ段差を形成するように設けられる。段差を設けることにより、接着剤層厚さを確保することができる。すなわち、骨材130の段部133aは、コアパネル110のフランジ112の底面と一方の面板121との間の接着剤層厚さを確保する。また、骨材130の段部133bは、矩形断面部131の上面と他方の面板122との間の接着剤層厚さを確保する。
ここで、段部133a,133bの段差高は、接着剤層厚さの最小値が所定の値以上となるように設定される。以下、段差高が所定の範囲内に収まるように設置されることについて説明する。
段部133a,133bの段差高が大きすぎると、接着剤層厚さの極端に大きい接着接合部(図示略)が出現し、接合強度の低下につながる。また、段差高が小さすぎると、接着剤層厚さの極端に小さい接着接合部(図示略)が出現し、十分な接合強度が得られなくなる。適正な段差高を設定することで、上記接着接合部の接着剤層厚さを所定の範囲内に収めることができ、当該接着接合部の接合強度の低下を抑制できる。すなわち、本実施形態では、積層パネル100の端末の骨材130の接着剤層の厚さを確保する形状として、骨材130に段部133a,133bを設ける。骨材130は、段部133a,133bを備えることで、骨材130が接着剤塗布治具の代用機能を持つこととなり、安価且つ容易に膜厚品質を確保することが可能となる。
なお、骨材130は、段部133aから一方の面板121の面に沿うようにコアパネル110のフランジ112と一方の面板121との間に延出する延出部134を備えることで、一方の面板121とコアパネル110間、及び矩形断面部131とコアパネル110のフランジ112との間、それぞれに接着剤層150を確保することができ、接着の安定化により積層パネル100の剛性・強度を高めることができる。
[積層パネルの作用効果]
本実施形態に係る積層パネル100は、図3及び図4に示すように、一対の面板120(121,122)の間に骨材130を配置するとともに、コアパネル110のフランジ112を、骨材130と一方の面板121との間で挟み込むように構成した。すなわち、コアパネル110のフランジ112が、骨材130の矩形断面部131の底部まで回り込むように敷設されている。これにより、コアパネル110と骨材130との境界部分においても、コアパネル110が存在する(換言すれば、積層パネル100の幅方向においてコアパネル110と骨材130との境界部分に間隙がない)。つまり、積層パネル100の幅方向全面に亘ってコアパネル110を設けることができる。
よって、本実施形態に係る積層パネル100は、従来例に比べて局所的に低強度や低剛性となる部位をなくすことができ、応力集中を抑制して積層パネル100の剛性及び強度を向上させることができる。
また、本実施形態に係る積層パネル100は、従来例のように低強度や低剛性となる部位を補強するために、端末被覆部材140の挟持部142をパネル中心方向に延長する必要がないため、面板120の有効使用領域の面積を減少させることがない。本実施形態に係る積層パネル100をスロープ50として活用する場合において、面板120の有効使用領域を最大限広くした荷台とすることができる。
[骨材とフランジの配置]
本実施形態に係る積層パネル100は、一対の面板120(121,122)で挟んだコアパネル110にフランジ112を設け、このフランジ112と他方の面板122との間に骨材130の矩形断面部131を配置している。積層パネル100は、被搭載物を搭載可能とするパネル(例えば図1に示すスロープ50を構成するパネル)に適用する場合、被搭載物の搭載面にかかる力に対して図6に示すような圧縮応力及び引張応力が発生する。このため、本実施形態では、積層パネル100を載置する際、表面と裏面とが区別して使用される。
まず、図6(a)に示すように、積層パネル100の被搭載物が搭載される面(面板521側)に、コアパネル110のフランジ112が配置されるように積層パネル100を載置した場合について説明する。図6(a)の場合、本実施形態に係る積層パネル100を、表面と裏面を逆に裏返して載置した場合に相当する。
図6(a)の太矢印に示すように、面直交方向の荷重Fが入力されると、荷台となる面(面板521側)に圧縮応力が加わり、反対側の面(面板522側)には引張応力が加わる。面板は、一般的に圧縮応力よりも引張応力に対する耐力が低い。図6(a)の場合、面板521に加わる圧縮応力よりも面板522に加わる引張応力に対してより脆弱である。具体的には、骨材130及びコアパネル110の第2平坦部114と面板522との接着剤150による接合部位以外の部位における面板522について、面板522単体で引張応力を引き受けることになり、変形や破断のおそれがある。なかでも、積層パネル100の端末の骨材130と面板522の接合部位と、隣り合うコアパネル110の第2平坦部114と面板522と接合部位との間の面板522については、引張応力をより強く受けることになり、変形や破断が懸念される。
そこで、本実施形態では、被搭載物を搭載可能とするパネルに積層パネル100を使用する場合、図6(b)に示すように、積層パネル100の被搭載物が搭載される面(他方の面板122側)と反対側の面(一方の面板121側)に、コアパネル110のフランジ112が配置されるように積層パネル100を設置する。すなわち、コアパネル110のフランジ112が、積層パネル100の被搭載物が搭載される面と反対側の面板121と骨材130の矩形断面部131との間に挟持されるように積層パネル100を載置する。
このように、本実施形態に係る積層パネル100は、コアパネル110のフランジ112を引張応力が加わる一方の面板121側とするとともに、かつフランジ112を骨材130の矩形断面部131と一方の面板121の間に挟持することで、引張応力に対する耐力を向上させることができる。
その結果、積層パネル100は、局所的に低強度や低剛性となる部位をなくし、応力集中を抑制して剛性及び強度と面剛性を向上させることができる。
なお、荷重(鉛直方向の力)を例に採り説明したため、積層パネル100の上面が荷台となる面とし、その裏面が引張応力が発生する面としているが、荷重には限定されない。すなわち、積層パネル100は、物体に作用する外力Fを受けて引張応力が発生する面が一方の面板121になるように載置されるものであればよい。例えば、本実施形態に係る積層パネル100が、下方から上方に向けて外力Fを受けるような用途に使用される場合、引張応力が発生する面(すなわち外方側の面板)が一方の面板121側となるよう積層パネル100を配置する。
[変形例]
次に、本実施形態に係る積層パネルの骨材の変形例について説明する。
図7に示す積層パネル101は、一対の面板120(121,122)の端末に沿って配置された骨材230を備える。
骨材230は、コアパネル110のフランジ112(平坦部)を一方の面板121との間で挟持する矩形断面部231を備える。
矩形断面部231は、図7の破線で囲んだ部分に示すように、突出部132a,132b側に向かうにつれて断面幅を徐々に大きくすることで形成される傾斜面231bを備える。換言すれば、骨材131の矩形断面部231は、積層パネル101の中央側に向かうにつれて、一対の面板120(121,122)との間がそれぞれ拡がるように傾斜する傾斜面231bを備える。傾斜面231bは、接着剤150が塗布される接着面である。
以下、上述のように構成された積層パネル101の作用効果について説明する。
[本実施形態と変形例との対比]
まず、本実施形態の積層パネル101の骨材130の組付けについて説明する。
図8は、本実施形態の積層パネル100の骨材130の要部を示す図であり、(a)は他方の面板122の組付前の透過状態の上面図、(b)は(a)の要部断面図、(c)は他方の面板122の組付後の透過状態の上面図、(d)は(c)のA−A断面図、(e)は(c)のB−B断面図である。
図8(a)(b)に示すように、積層パネル100の組み上げ時、骨材130の矩形断面部131の上面に接着剤150を塗付し(図8(b)参照)、突出部132bの側面及び段部133bに他方の面板122の端末を当接させながら、他方の面板122を図8(b)の矢印aの方向に押し下げる。これに伴い、接着剤150は、矩形断面部131の上面と他方の面板122の裏面の間を流れる。接着剤150は、図8(b)の矢印bに示すように他方の面板122の中央側に流れるほか、図8(b)の矢印cに示すように他方の面板122の端末側に流れるものもある。
接着剤150の塗布量および塗布位置が不適当である場合、他方の面板122の組付後には下記の問題が生じることが考えられる。
図8(c)(d)に示すように、矩形断面部131の上面の接着剤層が多い部分では、接着剤150が他方の面板122の端末と段部133bとの間にも浸漬する(図8(c)(d)の符号d参照)。また、図8には示されていないが、突出部132bの側面と他方の面板122の端末との間からはみ出す場合も考えられる。
また、図8(c)(d)に示すように、矩形断面部131の上面の接着剤層が少ない部分では、矩形断面部131の上面と他方の面板122の端末との間に空洞が発生する(図8(c)(e)の符号e参照)場合も考えられる。
なお、上記接着剤層の大小による問題点は、接着剤層の厚さを適正な範囲に収めることで抑制できる。
次に、本実施形態の変形例の積層パネル101の骨材230の組付けについて説明する。
図9は、変形例の積層パネル101の骨材230の要部を示す図であり、(a)は他方の面板122の組付前の透過状態の上面図、(b)は(a)の要部断面図、(c)は他方の面板122の組付後の透過状態の上面図、(d)は(c)のC−C断面図である。
図9(b)に示すように、骨材230の矩形断面部231は、突出部132a,132b側に向かうにつれて断面幅を徐々に大きくする傾斜面231a,231bを備える。換言すれば、骨材230の矩形断面部231は、積層パネル101の中央側に向けて傾斜する傾斜面231a,231bを備える。
図9(a)(b)に示すように、積層パネル101の組み上げ時、骨材230の矩形断面部231の傾斜面231bの上面に接着剤150を塗付し(図9(b)参照)、突出部132bの側面及び段部133bに他方の面板122の端末を当接させながら、他方の面板122を図9(b)の矢印aの方向に押し下げる。矩形断面部231は、傾斜面231bを備えるので、接着剤150は、その殆どが図9(b)の矢印bに示すように矩形断面部231の傾斜面231bと他方の面板122の裏面の間を中央側に向かって流れる。同様の理由で、接着剤150は、図9(b)の矢印cに示すように他方の面板122の端末側には殆ど流れない。
矩形断面部231が傾斜面231bを備えることにより、コアパネル110と一対の面板120(121,122)とを組み付ける際に、接着剤150を傾斜面231bに沿わせて積層パネル101の中央側に流入させることができる。積層パネル101の組み上げ時、接着剤150を中央側にスムーズに拡げることができるので、図9(c)(d)に示すように、接着剤層の厚さを均一に保つことができ、接着剤層の厚さの不揃いによる面板浮き上り(隙間発生)やエア巻き込み等の施工品質の低下防止及び作業簡素化を図ることができる。作業簡素化について説明する。
接着剤150は、傾斜面231bに沿って流れるので、接着剤層の厚さに部分的に不揃いがあったとしても、前記中央側と逆方向の面板120(121,122)の端末側にはみ出したり、欠乏したりすることはない。この接着剤150流れは自律的であるので、接着剤の塗布工程の要求精度を下げることができる。また、接着剤150が、矩形断面部231の傾斜面231bの上面からはみ出すことがあったとしても中央側の意匠的に見えないところであるため影響はない。この点も接着剤の塗布工程の要求精度を下げることに繋がる効果がある。
このように、一対の面板120(121,122)の端末と骨材131の突出部132b(図示しない突出部132aについても同様)との隙間から接着剤150がはみ出して積層パネル101の意匠面に露出することを防ぎ、接着後に接着剤を拭き取る工程を省くことができる。
<矩形断面部傾斜面の角度>
矩形断面部231の傾斜面231bの角度について補足して説明する。
矩形断面部231の傾斜面231bの角度が大きすぎると、接着剤層厚さの極端に大きい部位が出現したり、骨材230の端部からの不要な垂れ下がり現象による面板未塗装部が発生し、接合強度の低下につながる。矩形断面部231の傾斜面231bの角度が小さすぎると、他方の面板122の端末への不要な接着剤流れが出現し、他方の面板122と骨材230との間に隙間が生じ、他方の面板122が浮き上がり、接合強度の低下及び接合品質(美観)の低下につながる。
適正な傾斜面131bの角度を設定することで、接着剤層の厚さを適正な範囲に収めつつ、接着品質低下も抑制できる。また、接着剤のはみ出し量も低減できるので、拭き取り作業の削減及び作業簡素化による人件費低減が期待できる。
次に、本実施形態に係る積層パネルの骨材の露出部の変形例について説明する。
<骨材:露出部>
骨材が一対の面板120(121,122)の端部から露出する例としては、例えば、(1)骨材が複数の積層パネル同士を回動自在に連結するヒンジ部を構成する場合、(2)骨材が一対の面板120(121,122)の端部に取り付ける傾斜板等の取付部品を構成する場合が挙げられる。
(1)骨材の露出部がヒンジ部を構成する場合
図10に示すように、積層パネル103は、面板120の上端部又は下端部から露出する骨材330を備える。骨材330は、ヒンジ部335を有し、積層パネル103は、ヒンジ部335を介して回動自在に連結される。例えば、図は省略するが、上部の積層パネル103のヒンジ部335と下部の積層パネル103のヒンジ部335とは、ヒンジ部335同士が交互に組み合わされる。
積層パネル103は、パネル面に対して交差方向に延びる縦壁部111を有するコアパネル110と、コアパネル110を両面から挟む一対の面板120(121,122)と、一対の面板120(121,122)の端部から露出する骨材330と、を主に備える。
骨材330は、例えば中空部分を有するパイプからなり、コアパネル110のフランジ112と他方の面板122との間に配置された矩形断面部131と、一対の面板120(121,122)の面に沿う方向に延び、かつ一対の面板120(121,122)の端部から当該端部を覆うように露出する露出部334bと、を備える。面板120(121,122)の端部と露出部334bとの接合部分は、段差がないように形成される。
以上の構成において、例えば上部の積層パネル103の骨材330の露出部334bであるヒンジ部335と、下部の積層パネル103の骨材334のヒンジ部335とを互いに組み合わし、組み合わせたヒンジ部335の貫通孔335aに軸部材(図示省略)を連通させて、上部の積層パネル103と下部の積層パネル103とをヒンジ部335により回動自在に軸支する。
このように、骨材330の露出部334bがヒンジ部335であることで、例えば積層パネル100をスロープ50(図1参照)の荷台として使う際に、スロープ50に簡単にヒンジ部335を設けることができ、積層パネル100の有用性を向上させることができる。
また、図示は省略するが、骨材330の露出部334bは、ヒンジ部335に代えて電動ウインチ等の所定部品が取り付けられる部品取付部であってもよい。骨材330の露出部334bが部品取付部であることで、当該部品取付部に種々部品を取り付けたり、あるいは積層パネル103自体を車体部品等に取付けることができ、積層パネル100の有用性を向上させることができる。
なお、上記ヒンジ部335とヒンジ部335以外の部品取付部とを1つ以上備えてもよい。また、骨材330の露出部334aの配置は、どのような箇所でもよい。換言すれば、骨材134の露出部134aを所望の箇所に配置するために、骨材330とコアパネル110のフランジ112(図13参照)の構成を決定する。
(2)骨材の露出部が取付部品を構成する場合
図11に示すように、骨材430が一対の面板120(121,122)の端部に取り付ける傾斜板等の取付部品であってもよい。
図11に示す積層パネル104は、スロープ50(図1参照)の下段のスロープに適用される。積層パネル104は、パネル面に対して交差方向に延びる縦壁部111を有するコアパネル110と、コアパネル110を両面から挟む一対の面板120(121,122)と、一対の面板120(121,122)の端部から露出する骨材430と、を主に備える。
骨材430は、例えば中空のパイプからなり、コアパネル110のフランジ112と他方の面板122との間に配置された矩形断面部131と、一方の面板121の面に沿う方向に延び、かつ一対の面板120(121,122)の端部から露出する露出部436bと、を備える。露出部436bは、他方の面板122の端部から外側に延びる平坦部436cと、露出部436bの先端部から他方の平坦部436cの端部まで傾斜した傾斜面部436dと、を備える。面板120(121,122)の端部と露出部436bとの接合部分は、段差がないように形成される。
積層パネル104は、例えばスロープ50(図1参照)に用いる場合に、この傾斜面部136cによって積層パネル104と接地面との間の段差を小さくして、被搭載物(車椅子)の搭載性を向上させることができる。
このように、積層パネル104を使用することで、軽量、安価、生技性に優れたスロープ50を提供することができる。
以上、本実施形態及び変形例について説明したが、本発明は前記実施形態及び変形例に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、本実施形態に係る積層パネルは、スロープには限定されない。また、スロープに適用する場合であってもスロープはスライド式又は回動式には限定されない。さらに、段数も任意であり、単板であってもよい。
1 車両
2 車両本体
3 バックドア
5 車体後部開口
6 リアフロア
50 スロープ
51 第一スロープ
52 第二スロープ
51b,51b,52b,52b レール
100,101,102 積層パネル
110 コアパネル
111 縦壁部
111a 端部
111b 第1折返し部
111c 第2折返し部
110 コアパネル
112 フランジ(平坦部)
120 一対の面板
121 一方の面板
122 他方の面板
130,230,330 骨材
131,231 矩形断面部
132a,132b 突出部
133a,133b 段部
134 延出部
140 端末被覆部材
150 接着剤

Claims (4)

  1. パネル面に対して交差方向に延びる縦壁部と、当該縦壁部の端部からパネル面に沿って延びるように形成された平坦部と、を有するコアパネルと、
    前記コアパネルを両面から挟む一対の面板と、
    前記コアパネルの前記平坦部を一方の前記面板との間で挟持する矩形断面部を有する骨材と、を備え、
    前記骨材は、前記矩形断面部から前記面板に向けて突出することで、前記矩形断面部と前記面板との間に、接着剤層厚さを確保するための隙間を形成する段部と、
    前記段部から前記パネル面に沿うように前記コアパネルの前記平坦部と一方の前記面板との間に延出して、前記平坦部と一方の前記面板との間で接着剤層厚さを確保するための延出部と、を備える
    ことを特徴とする積層パネル。
  2. パネル面に対して交差方向に延びる縦壁部と、当該縦壁部の端部からパネル面に沿って延びるように形成された平坦部と、を有するコアパネルと、
    前記コアパネルを両面から挟む一対の面板と、
    前記コアパネルの前記平坦部を一方の前記面板との間で挟持する矩形断面部を有する骨材と、を備え、
    前記骨材は、前記矩形断面部から前記面板に向けて突出することで、前記矩形断面部と前記面板との間に、接着剤層厚さを確保するための隙間を形成する段部を備え、
    前記骨材は、前記面板の端末に沿って配置されるとともに、
    前記一対の面板の面に交差する方向に突出する形状で、かつ前記一対の面板の端末に突き当てて係止される突出部と、
    前記突出部側に向かうにつれて前記矩形断面部の断面幅を徐々に大きくすることで形成される傾斜面と、を備える
    ことを特徴とする積層パネル。
  3. 前記骨材は、前記面板の端末に沿って配置されるとともに、前記一対の面板の面に交差する方向に突出する形状で、かつ前記一対の面板の端末に突き当てて係止される突出部を備え、
    前記段部は、前記矩形断面部からパネル面側に突出し、かつ前記突出部に連続して段差を形成するように設けられる
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の積層パネル。
  4. 前記骨材は、前記矩形断面部と前記延出部との間の距離が前記コアパネルの板厚よりも大きくなるよう形成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の積層パネル。
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