JP6946927B2 - キャブオーバー型車両 - Google Patents

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Description

本発明は、キャビンと該キャビン後方のデッキとを有するキャブオーバー型車両に関する。
トラック等のキャブオーバー型車両におけるキャビンの車幅方向の側面には、サイドドアにより開閉可能なサイドドア開口が設けられている。サイドドア開口の後縁部とキャビンの後面との間に位置するキャビン側面後部には、車幅方向の外側及び内側リアパネルが設けられ、これら外側及び内側リアパネルは平面視の閉断面を形成するようになっている。例えば、特許文献1の小型トラックにおいては、ドア開口部の後縁部分とバックパネルとの間に位置するサイドパネル延長部に、平面視の閉断面を形成するようにアウタパネルのアウタ延長部及びインナパネルのインナ延長部が設けられている。
また、デッキの車幅方向の側端部には開閉可能なサイドゲートが設けられ、キャビンサイド後部には、閉じた状態のサイドゲートをロックするためのロック装置が設置される。
特開2016−49835号公報
しかしながら、上記キャブオーバー型車両において、キャビン側面後部を外側及び内側リアパネルのみによって形成した場合、キャビン側面後部の剛性が十分でなく、特に、ロック装置の動作時に加わる荷重に対する剛性が十分でない。また、キャビン側面後部が車両衝突時のエネルギーを効率的に吸収できないおそれがある。
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、キャビン側面後部の剛性を十分に確保でき、車両衝突時のエネルギーを効率的に吸収できるキャブオーバー型車両を提供することにある。
課題を解決するために、一態様に係るキャブオーバー型車両は、キャビンと該キャビンの後方に位置するデッキとを備え、前記キャビンが、該キャビンの車幅方向の側面におけるサイドドア開口の後縁部及び前記キャビンの後面間のキャビン側面後部にて、平面視の閉断面を形成するように配置される車幅方向の外側及び内側リアパネルと、前記キャビンの後面に位置するバックパネルとを有し、前記デッキが、その車幅方向の側縁部に配置される開閉可能なサイドゲートを有し、前記サイドゲートが閉じた状態でロック装置によって保持されるように構成され、前記ロック装置が、移動可能なハンドルと、該ハンドルに係合可能なハンドルストッパとを有する、キャブオーバー型車両であって、前記キャビン側面後部の閉断面内にサイドブレースが配置され、前記ロック装置の上下方向位置が、前記サイドブレースの上端部及び下端部間の範囲内にあり、前記サイドブレースの後端部を前記外側リアパネルの後端部と前記内側リアパネルの後端部又は前記バックパネルの車幅方向の側縁部とに挟んだ状態で、これらを一緒に接合した後端接合部が形成され、前記ロック装置のハンドルストッパが、前記後端接合部の前方で前記キャビン側面後部に取り付けられ、前記サイドブレースの前端部が、前記キャビン側面後部に配置される車体部材に接合されている。
一態様に係るキャブオーバー型車両においては、キャビン側面後部の剛性を十分に確保でき、車両衝突時のエネルギーを効率的に吸収できる。
本発明の実施形態に係るトラックを概略的に示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るキャビン側面後部を、図1のA−A線に沿って切断した状態で見た斜視断面図である。 本発明の実施形態に係るロック装置及びその周辺部分を概略的に示す側面図である。 本発明の実施形態に係るキャビンの下方領域の車両進行方向左側を車両後方側から見て概略的に示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るキャビンの側面を、外側リアパネルを取り外した状態で概略的に示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るキャビン側面後部の下方領域を、ジャッキを取り外した状態で、キャビンの車室空間から見て概略的に示す斜視図である。 図6のB部を、ジャッキを取り付けた状態で拡大した図である。
本発明の実施形態に係るキャブオーバー型車両について説明する。本実施形態に係るキャブオーバー型車両は、キャビンと、このキャビン後方のデッキとを有するトラックとなっている。しかしながら、キャブオーバー型車両は、キャビンとデッキとを有するものであれば、トラック以外の車種であってもよい。
また、本実施形態の特徴的な構造を、トラックにおける車幅方向の一方側のみを図示しながら説明するが、かかる特徴的な構造は、トラックにおける車幅方向の両側に設けられるものとする。しかしながら、本実施形態の特徴的な構造は、車幅方向の一方側のみに設けることも可能である。なお、各図において、矢印Dは車幅方向を指し、矢印Fは車両前方を指す。
[トラックの概略について]
最初に、本実施形態に係るトラックの概略について述べる。図1を参照すると、上述のように、トラックは、内部に車室空間2を有するキャビン1と、このキャビン1後方のデッキ3とを備える。キャビン1とデッキ3とは車両前後方向に直接接続される。
キャビン1の車幅方向の側面(以下、「キャビン側面」という)11には、サイドドア開口11aが設けられる。サイドドア開口11aは、車室空間2と車両外部とを連通するように形成される。かかるサイドドア開口11aは、サイドドア(図示せず)によって開閉可能となる。キャビン側面11におけるサイドドア開口11aの車両前後方向の後縁部11bと、キャビン1の車両前後方向の後面(以下、「キャビン後面」という)12との間には、キャビン側面後部13が位置する。
図2を参照すると、キャビン1は、キャビン側面後部13に配置される車幅方向の外側リアパネル14と第1及び第2内側リアパネル15,16とを有する。外側リアパネル14は第1及び第2内側リアパネル15,16に対して車幅方向の外側に位置する。第1内側リアパネル15は第2内側リアパネル16に対して下方に位置する。キャビン1は、キャビン後面12に配置されるバックパネル17を有する。
キャビン1はまた、サイドドア開口11aの後縁部11bに沿って車両上下方向に延びるリアピラーリーンフォースメント18と、このリアピラーリーンフォース18の下方領域に対して車幅方向の中央側に位置するリアピラー内側ロアパネル19とを有する。リアピラー内側ロアパネル19は、第1内側リアパネル15に対して車両前方に位置する。リアピラー内側ロアパネル19はまた、第2内側リアパネル16に対して下方に位置する。
外側リアパネル14、第1内側リアパネル15、及びリアピラー内側ロアパネル19は、キャビン側面後部13の下方領域にて平面視の閉断面13aを形成する。外側リアパネル14、第2内側リアパネル16、及びバックパネル17は、キャビン側面後部13の上方領域にて平面視の閉断面13aを形成する。さらに、キャビン1は、かかるキャビン側面後部13の閉断面13a内に配置されるサイドブレース(以下、単に「ブレース」という)20を有する。
次に、図1を参照すると、デッキ3は、その車幅方向の側縁部3aに配置される開閉可能なサイドゲート31を有する。図3を参照すると、トラックは、閉じた状態のサイドゲート31を保持可能に構成されるロック装置4を有する。ロック装置4は、移動可能なハンドル41と、このハンドル41に係合可能なハンドルストッパ42とを有する。ロック装置4は、ハンドル41をハンドルストッパ42に係合させたロック状態と、ハンドル41をハンドルストッパ42から離脱させたロック解除状態との間で切り換え可能となっている。
図2を参照すると、キャビン側面後部13の下方領域にて、ブレース20の車両前後方向の後端部20aを外側リアパネル14及び第1内側リアパネル15の車両前後方向の後端部14a,15aに挟んだ状態で、これらの後端部14a,15a,20aを一緒に接合した第1後端接合部W1が形成される。特に図示はしないが、キャビン側面後部13の上方領域にて、ブレース20の後端部20aを外側リアパネル14の後端部14a及びバックパネル17の車幅方向の側縁部17aに挟んだ状態で、これらの後端部14a,20a及び側縁部17aを一緒に接合した第2後端接合部W2が形成される。第1及び第2後端接合部W1,W2は、スポット溶接等の溶接によって形成される。図4を参照すると、ロック装置4のハンドルストッパ42は、第1及び第2後端接合部W1,W2に対して車両前方でキャビン側面後部13に取り付けられる。
図2を参照すると、本実施形態においては、ブレース20の車両前後方向の前端部20bは、リアピラーリーンフォースメント18の車両前後方向の後端部18aにスポット溶接等の溶接によって接合される。なお、ブレースの前端部は、リアピラーリーンフォースメントの代わりに、キャビン側面後部に配置される他の車体部材に接合されてもよい。
図5を参照すると、かかるロック装置4の上下方向位置は、ブレース20の上端部20c及び下端部20d間の範囲内にある。図6を参照すると、第2内側リアパネル16の後端部16aはスポット溶接等の溶接によってバックパネル17に接合される。図2を参照すると、リアピラー内側ロアパネル19の車両前後方向の後端部19aはスポット溶接等の溶接によって第1内側リアパネル15の車両前後方向の前端部15bに接合される。
[トラックの詳細について]
トラックの詳細についてさらに述べる。図5を参照すると、リアピラーリーンフォースメント18は、サイドドア開口11aの後縁部11bに沿って車両上下方向に延びる。ブレース20の上下方向の長さは、リアピラーリーンフォースメント18の上下方向の長さよりも短くなっている。
図2を参照すると、キャビン側面後部13の下方領域にて、リアピラーリーンフォースメント18の車両前後方向の前端部18bが外側リアパネル14及びリアピラー内側ロアパネル19の車両前後方向の前端部14b,19bに挟まれた状態で、これらの前端部14b,15b,19bを一緒に接合した第1前端接合部W3が形成される。特に図示はしないが、キャビン側面後部13の上方領域にて、リアピラーリーンフォースメント18の前端部18bが外側リアパネル14及び第2内側リアパネル16の車両前後方向の前端部14b,16bに挟まれた状態で、これらの前端部14b,16b,18bを一緒に接合した第2前端接合部W4が形成される。第1及び第2前端接合部W3,W4はスポット溶接等の溶接によって形成される。
図1を参照すると、キャビン1は、その車両前後方向の後方領域に位置する後方床部(以下、「キャビン後方床部」という)1aと、その車両前後方向の前方領域に位置する前方床部(以下、「キャビン前方床部」という)1bとを有する。キャビン後方床部1aはキャビン前方床部1bに対して車両上方に位置する。図4を参照すると、キャビン後面12は、後方床部1aの下方にてデッキ3上の空間を車両前方に延長させるように車両前方に凹むデッキ延長凹部12aを有する。図5を参照すると、キャビン後方床部1aの上下方向位置は、ブレース20の上端部20c及び下端部20d間の範囲内にある。
ブレース20には車幅方向の外側に突出する突出部20eが形成される。図2を参照すると、突出部20eと外側リアパネル14との間にシールを形成するように、突出部20eが外側リアパネル14に当接する。かかる突出部20eは、スポット溶接等の溶接によって外側リアパネル14に接合されてもよい。図6及び図7を参照すると、ブレース20には、ジャッキJを保持可能に構成されるジャッキハンガ21が取り付けられる。
[キャビンの詳細について]
図1〜図7を参照して、キャビン1の詳細について述べる。キャビン1のキャビン側面後部13の上方領域には、車両幅方向にて貫通するウインド開口13bが形成される。キャビン1は、キャビン後方床部1aに対して車両下方に間隔を空けて配置されるデッキ延長床部1cを有する。デッキ延長床部1cは、車両上下方向にてデッキ3の床部(以下、「デッキ床部」という)3bと略一致するように位置する。デッキ延長床部1cはまた車両前後方向にてデッキ床部3bと連続するように接続されている。
外側リアパネル14は、車両上下方向にてキャビン側面後部13の略全体に渡って延びる。第1内側リアパネル15は、キャビン後方床部1aに対して車両下方に位置する。第2内側リアパネル16は、キャビン後方床部1aに対して車両上方に位置する。第2内側リアパネル16は、キャビン側面後部13の上端から車両下方に延びる上側立設壁16cと、この上側立設壁16cの下端から上側立設壁16cに対して車幅方向の中央側に突出する段差形状に形成される下側段差壁16dとを有する。
下側段差壁16dの上端は、ブレース20の上端に対して車両上方に位置する。下側段差壁16dとブレース20との間には、ジャッキJの少なくとも一部を収容可能とするジャッキ収容空間Sが形成される。下側段差壁16dには、車幅方向に貫通する取出口16eが形成される。取出口16eは、ジャッキ収容空間S内にジャッキJの少なくとも一部を出し入れ可能とする大きさに形成される。
バックパネル17は、キャビン側面後部13の上端から車両下方に延びる上側立設壁17bと、デッキ延長凹部12aを形成するように、上側立設壁17bの下端から上側立設壁17b車両前方に突出する段差形状に形成される下側段差壁17cとを有する。キャビン後方床部1aは下側段差壁17cの頂面に形成される。かかるバックパネル17の上側立設壁17bの側縁部17aが、第2後端接合部W2によって外側リアパネル14及びブレース20の後端部14a,20aに接合される。
リアピラーリーンフォースメント18は、車両上下方向にてサイドドア開口11aの後縁部11bの略全体に渡って延びる。リアピラーリーンフォースメント18は、車両前後方向にてサイドドア開口11aとウインド開口13bとの間に位置する。リアピラー内側ロアパネル19は、バックパネル17の下側段差壁17cに対して車両前方に位置する。ブレース20の突出部20eは複数設けられる。複数の突出部20eは、互いに車両前後方向及び車両上下方向に間隔を空けるように配置される。
ジャッキハンガ21は、車両前後方向に並ぶ前方及び後方保持部材22,23を有する。前方及び後方保持部材22,23はジャッキ収容空間Sに配置される。前方及び後方保持部材22,23のそれぞれは、車両幅方向の中央に向かって突出し、かつ車両前後方向にジャッキJを挿入可能とするように略コ字形状に形成される本体部22a,23aを有する。さらに、前方及び後方保持部材22,23のそれぞれは、車両上下方向に間隔を空け、かつ本体部22a,23aの基端から車両前後方向に延びる一対の取付部22b,23bを有する。かかる一対の取付部22b,23bがブレース20に取り付けられる。ジャッキJは、前方及び後方保持部材22,23の本体部22a,23aとブレース20との間に挿入される。
このようなキャビン1において、第2内側リアパネル16の下側段差壁16dと、ブレース20とは、ウインド開口13bに対して車両下方に位置する。外側リアパネル14、第1内側リアパネル15、及びブレース20の後端部14a,15a,20aと、バックパネル17の側縁部17aとは車両後方に突出するフランジとなっている。外側リアパネル14、第2内側リアパネル16、リアピラーリーンフォースメント18、リアピラー内側ロアパネル19、及びブレース20の前端部14b,16b,18b,19b,20bは車両前方に突出するフランジとなっている。
[デッキの詳細について]
図1、図3、及び図4を参照して、デッキ3の詳細について述べる。デッキ3のサイドゲート31は、車両前後方向にてデッキ3の略全体に渡って延びる。サイドゲート31の車両上下方向の下縁部31aは、車両前後方向に延びる軸線を中心に旋回可能にデッキ3の側縁部3aに取り付けられる。そのため、サイドゲート31の車両上下方向の上縁部31bが揺動可能となっている。サイドゲート31の上縁部31bの上下方向位置は、ブレース20の上端部20c及び下端部20d間の範囲内にある。
サイドゲート31の車両前後方向の前端部31cは、サイドゲート31を閉じた状態で、車幅方向の外側からキャビン1の外側リアパネル14に当接する。サイドゲート31の前端部31cには車幅方向に貫通する挿入孔31dが形成される。かかる挿入孔31dは、サイドゲート31を閉じた状態で、後述するロック装置4のハンドルストッパ42の爪部42bを挿入可能になっている。
[ロック装置の詳細について]
図2〜図5を参照して、ロック装置4の詳細について述べる。ロック装置4は、ハンドル41を移動可能な状態で支持するハンドル支持機構43をさらに有する。ハンドル支持機構43は、サイドゲート31の車幅方向の外側に配置された状態でサイドゲート31に取り付けられる。ハンドル41はループ形状に形成される。ハンドル41の基端部41aがハンドル支持機構43に支持される。
ハンドルストッパ43は平面視で略L字形状に形成される。ハンドルストッパ42は、車両前後方向に延びる取付部42aと、この取付部42aの車両前後方向の後端から車幅方向の外側に突出する爪部42bとを有する。取付部42aは、キャビン1のキャビン側面後部13に対して車幅方向の中央側に位置する。取付部42aはまた、キャビン1の第1及び第2後端接合部W1,W2に対して車両前方で第1内側リアパネル15に当接した状態でキャビン側面後部13に取り付けられる。上述のように、かかる爪部42bは、サイドゲート31を閉じた状態で、挿入孔31dに挿入される。
かかるロック装置4において、ハンドル41は、ロック装置4をロック状態とするように、ハンドル41の先端部41bを爪部42bに係合させた係合位置と、ロック装置4をロック解除状態とするように、ハンドル41の先端部41bを爪部42bから離脱させた係合解除位置とで移動可能になっている。
以上、本実施形態に係るキャブオーバー型車両においては、キャビン側面後部13の閉断面13a内にブレース20が配置され、ロック装置4の上下方向位置が、ブレース20の上端部20c及び下端部20d間の範囲内にあり、ブレース20の後端部20aを外側リアパネル14の後端部14aと第1内側リアパネル15の後端部15a又はバックパネル17の側縁部17aとに挟んだ状態で、これらを一緒に接合した第1又は第2後端接合部W1,W2が形成され、ロック装置4のハンドルストッパ42が、第1又は第2後端接合部W1,W2の前方でキャビン側面後部13に取り付けられ、ブレース20の前端部20bが、キャビン側面後部13に配置される車体部材、特に、リアピラーリーンフォースメント18に接合される。そのため、キャビン側面後部13の閉断面13a内のブレース20によって、キャビン側面後部13の剛性を効率的に高めることができ、かつ車両衝突時のエネルギーを効率的に吸収することができる。特に、ロック装置4のハンドル41をそのハンドルストッパ42に係合させるロック時に、ハンドルストッパ42によってキャビン側面後部13が引っ張られる変形を、ブレース20によって抑制できる。
本実施形態に係るキャブオーバー型車両においては、リアピラーリーンフォースメント18の前端部18bが、外側リアパネル14の前端部14bと、第2内側リアパネル16又はリアピラー内側ロアパネル19の前端部16b,19bとに挟まれている。そのため、キャビン側面後部13の閉断面13a内のリアピラーリーンフォースメント18及びブレース20によって、キャビン側面後部13の剛性を効率的に高めることができ、かつ車両衝突時のエネルギーを効率的に吸収することができる。特に、ブレース20の前端部20bが、サイドドア開口11aの後縁部11bを補強する強固なリアピラーリーンフォースメント18に接合されるので、ブレース20を強固に支持することができる。また、ロック装置4のロック動作に起因する荷重に対抗するために必要とされるブレース20の強度は、サイドドア(図示せず)の閉鎖時の荷重に対抗するために必要とされるリアピラーリーンフォースメント18の強度よりも低いものである。そのため、例えば、リアピラーリーンフォースメント18及びブレース20が板金を用いて作製される場合において、ブレース20の板金の板厚をリアピラーリーンフォースメント18の板金の板厚よりも薄くすることができる。そして、かかるブレース20によって車両衝突時のエネルギーを効率的に吸収することができ、付随的には、ブレース20の重量増加を防ぐことができる。
本実施形態に係るキャブオーバー型車両においては、キャビン後方床部1aがキャビン前方床部1bに対して上方に配置され、キャビン後面12が、キャビン後方床部1aの下方にてデッキ3上の空間を前方に延長させるように前方に凹むデッキ延長凹部12aを有し、キャビン後方床部1aの上下方向位置が、ブレース20の上端部20c及び下端部20d間の範囲内にある。そのため、デッキ延長凹部12aによってデッキ3上の空間を車両前後方向に拡大しながら、ブレース20に加えてキャビン後方床部1aによって、キャビン側面後部13の剛性を効率的に高めることができる。特に、デッキ延長凹部12aにより形成される空間を車幅方向に十分に確保すべく、キャビン後方床部1aに対して下方に位置するキャビン側面後部13の下方領域の閉断面13aを、キャビン後方床部1aに対して上方に位置するキャビン側面後部13の上方領域の閉断面13aよりも小さくするとよい。この場合、キャビン側面後部13の上方及び下方領域間における剛性の急激な変化を、キャビン後方床部1aによって緩和することができる。
本実施形態に係るキャブオーバー型車両においては、外側リアパネル14とブレース20の突出部20eとの間にシールを形成するように、突出部20eが外側リアパネル14に当接する。そのため、外側リアパネル14に当接するブレース20の突出部20eによって、キャビン側面後部13の剛性を効率的に高めることができる。ひいては、キャビン側面後部13のベカツキを防止できる。
本実施形態に係るキャブオーバー型車両においては、ブレース20にジャッキハンガ21が取り付けられている。そのため、ジャッキハンガ21によってブレース20の剛性を効率的に高めることができる。ひいては、キャビン側面後部13の閉断面13a内に、ジャッキハンガ21によって保持された状態のジャッキJの少なくとも一部を収容できるので、車両のスペースを有効活用することができる。
ここまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明は、その技術的思想に基づいて変形及び変更可能である。
1 キャビン、1a 後方床部(キャビン後方床部)、1b 前方床部(キャビン前方床部)、11 側面(キャビン側面)、11a サイドドア開口、11b 後縁部、12 後面(キャビン後面)、12a デッキ延長凹部、13 キャビン側面後部、13a 閉断面、14 外側リアパネル、14a 後端部、14b 前端部、15 第1内側リアパネル、15a 後端部、16 第2内側リアパネル、16b 前端部、17 バックパネル、17a 側縁部、18 リアピラーリーンフォースメント、18b 前端部、19 リアピラー内側ロアパネル、前端部19b、20 サイドブレース(ブレース)、20a 後端部、20b 前端部、20c 上端部、20d 下端部、20e 突出部、21 ジャッキハンガ、W1 第1後端接合部、W2 第2後端接合部
3 デッキ、3a 側縁部、31 サイドゲート
4 ロック装置、41 ハンドル、42 ハンドルストッパ
J ジャッキ

Claims (4)

  1. キャビンと該キャビンの後方に位置するデッキとを備え、
    前記キャビンが、該キャビンの車幅方向の側面におけるサイドドア開口の後縁部及び前記キャビンの後面間のキャビン側面後部にて、平面視の閉断面を形成するように配置される車幅方向の外側及び内側リアパネルと、前記キャビンの後面に位置するバックパネルとを有し、
    前記デッキが、その車幅方向の側縁部に配置される開閉可能なサイドゲートを有し、
    前記サイドゲートが閉じた状態でロック装置によって保持されるように構成され、
    前記ロック装置が、移動可能なハンドルと、該ハンドルに係合可能なハンドルストッパとを有する、キャブオーバー型車両であって、
    前記キャビン側面後部の閉断面内にサイドブレースが配置され、
    前記ロック装置の上下方向位置が、前記サイドブレースの上端部及び下端部間の範囲内にあり、
    前記サイドブレースの後端部を前記外側リアパネルの後端部と前記内側リアパネルの後端部又は前記バックパネルの車幅方向の側縁部とに挟んだ状態で、これらを一緒に接合した後端接合部が形成され、
    前記ロック装置のハンドルストッパが、前記後端接合部の前方で前記キャビン側面後部に取り付けられ、
    前記サイドブレースの前端部が、前記キャビン側面後部に配置されて前記サイドドア開口の後縁部に沿って車両上下方向に延びるリアピラーリーンフォースメントに接合され
    前記キャビンは、前記キャビンの後方領域に位置する後方床部と、前記後方床部の下方に間隔を空けて配置され、車両前後方向において前記デッキのデッキ床部まで延びるデッキ延長部とを有し、
    前記キャビン側面後部の上方領域にウインド開口が形成され、
    前記サイドブレースは、車両上下方向において前記ウインド開口と前記デッキ延長部の間に配置され、
    前記リアピラーリーンフォースメントの前端部が、前記外側リアパネルの前端部と、前記内側リアパネルの前端部又は前記リアピラーリーンフォースメントの下方領域に対して車幅方向の中央側に位置するリアピラー内側ロアパネルの前端部に挟まれ、
    前記キャビン側面後部の前記外側リアパネルの車幅方向内側において、前記サイドブレースと、前記内側リアパネルと、前記リアピラーリーンフォースメントとによって空間が形成されている、キャブオーバー型車両。
  2. 前記キャビンの後方領域に位置する前記後方床部が前記キャビンの前方領域に位置する前方床部に対して上方に配置され、
    前記キャビンの後面が、前記後方床部の下方にて前記デッキ上の空間を前方に延長させるように前方に凹む前記デッキ延長部を有し、
    前記後方床部の上下方向位置が、前記サイドブレースの上端部及び下端部間の範囲内にある、請求項に記載のキャブオーバー型車両。
  3. 前記サイドブレースに車幅方向外側に突出する突出部が形成され、
    前記突出部と前記外側リアパネルとの間にシールを形成するように、前記突出部が前記外側リアパネルに当接する、請求項1または2に記載のキャブオーバー型車両。
  4. 前記サイドブレースにジャッキハンガが取り付けられている、請求項1〜のいずれか一項に記載のキャブオーバー型車両。
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