JP5845162B2 - 自動車のルーフ構造及びその製造方法 - Google Patents
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さらに、このような構成によれば、前記ルーフ部材に上方へ向かう荷重(例えば浮力等)が作用した場合に、突出部が差込孔に係止されるので、ルーフ部材の上側への移動を確実に規制することができる。
図1に示すように、自動車の車体1は、車体1の両側面を構成する一対の側面部材2と、一対の側面部材2の間に配置されたルーフ部材5と、を有している。
ドア開口縁部44は、ドア開口部25の縁部を構成する部位であり、断面視でクランク形状に形成されている。
下フランジ部45は、インナパネル31及びスチフナ32の下フランジ部31b,32bにスポット溶接で接合される部位である。
初めに、図4(a)に示すように、上フランジ部41の上面である載置面41aに、ノズル91から未硬化状態の熱硬化性の接着剤9を吐出して、載置面41a上に熱硬化性の接着剤9を塗布する。
次に、図4(b)に示すように、ルーフ部材5のルーフ本体51を通常の状態(設置後の状態)よりも湾曲させた上で、左右のルーフサイドレール3の間にルーフ部材5を配置する。つまり、ルーフ本体51を湾曲させることにより、横フランジ部53が車内側(矢印F方向)に移動するので、左右のルーフサイドレール3同士の間隔がルーフ部材5の幅寸法より小さくても、左右のルーフサイドレール3の間にルーフ部材5を配置することができる。
次に、図5(a)に示すように、ルーフ部材5のルーフ本体51の湾曲状態を通常の状態に戻すことにより、横フランジ部53を載置部41aの上に載置すると同時に、突出部54を差込孔42bに差し込む。このとき、差込孔42bの上下方向の寸法H1は、突出部54の上下方向の寸法H2よりも大きいので、差込孔42bに突出部54を容易に差し込むことができる。なお、横フランジ部53と載置部41aの間に介在する接着剤9はまだ硬化していない。
次に、図5(b)に示すように、外壁部42と内壁部52の間に(すなわち凹溝6に)、ローラRを挿入して凹溝6に沿ってローラRを転動することで、横フランジ部53を載置部41aに向かって転圧する。これにより、横フランジ部53と載置部41aの間で接着剤9が一様に押し広げられるので、硬化後の接着不良を抑制することができる。
次に、図6(a)に示すように、液体状の塗料Pを貯留した塗装槽(図示省略)の中に側面部材2及びルーフ部材5を含む車体1全体(図1参照)を沈降させて、車体1の表面に塗料を付着させる。このとき、ルーフ本体51の裏面に空気等が残留することでルーフ部材5に浮力Bが作用し、ルーフ部材5が上側に移動しようとすることがあるが、突出部54が差込孔42bに差し込まれているので、ルーフ部材5の上側への移動が規制される。そのため、接着剤9が硬化していない状態でも、横フランジ部53が載置部41aから離れ過ぎることがない。また、上フランジ部41の車内側に折曲部41bが設けられているので、接着剤9の流出が抑制される。
次に、図6(b)に示すように、凹溝6にノズル71を挿入して、横フランジ部53の上にシーラ7を塗布する。これにより、差込孔42b等からの漏水を抑制することができる。
次に、図7(a)に示すように、側面部材2及びルーフ部材5を含む車体1全体(図1参照)を、ヒータ(図示省略)で120℃〜180℃程度に加熱して、車体1の表面に付着した塗料P(図6(a)参照)の焼付処理を行う。また、これと同時に、熱硬化性の接着剤9を加熱して、接着剤9の硬化処理を行う。つまり、塗装の焼き付けと同時に上フランジ部41と横フランジ部53の接着(すなわち側面部材2とルーフ部材5の接着)を行うことができ、製造工程の短縮及び簡略化を図ることができる。
次に、図7(b)に示すように、外壁部42の突条部42dの上側の角部42eと内壁部52の段部52cとの間に、透明又は半透明のモール8を設置する。これにより、自動車のルーフ構造が完成する。このとき、凹溝6の上端部の間隔L2は、凹溝6の底部の間隔L3よりも小さいので、上フランジ部41と横フランジ部53との接着面積を確保しつつ、ルーフサイドレール3とルーフ部材5の隙間を小さくできるので、意匠性が向上する。
2 側面部材
3 ルーフサイドレール
4 アウタパネル
41 上フランジ部
41a 載置部
42 外壁部
42b 差込孔(規制部)
5 ルーフ部材
51 ルーフ本体
52 内壁部
53 横フランジ部(フランジ部)
53a 端部
54 突出部
6 凹溝
7 シーラ
8 モール
9 接着剤
Claims (6)
- 車体の両側面をそれぞれ構成する一対の側面部材と、
前記一対の側面部材の間に配置され、車幅方向の両側部にフランジ部を有するルーフ部材と、を備え、
前記側面部材は、前記フランジ部が載置される載置部と、前記載置部の車外側から上方に立ち上がる外壁部と、を有し、
前記フランジ部は、前記載置部に接着剤で接着されており、
前記外壁部は、前記フランジ部に当接して前記ルーフ部材の上側への移動を規制する規制部を備え、
前記ルーフ部材は、前記フランジ部の車外側の端部から車外側に突出する突出部を有し、
前記規制部は、前記外壁部に設けられ、前記突出部が差し込まれる差込孔である
ことを特徴とする自動車のルーフ構造。 - 前記規制部は、未硬化状態の前記接着剤の変形能力の範囲内で、前記フランジ部が前記載置部に対して上側に移動するのを許容するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の自動車のルーフ構造。
- 前記外壁部は、前記載置部側の基部が前記フランジ部の車外側の端部よりも車外側に位置するとともに、前記基部よりも上側の部位が前記フランジ部の車外側の端部よりも車内側に位置することを特徴とする請求項1に記載の自動車のルーフ構造。
- 前記ルーフ部材は、前記フランジ部の車内側から立ち上がる内壁部を有し、
前記外壁部と前記内壁部の上端側同士の隙間は、前記フランジ部の幅寸法よりも小さく、
前記隙間に沿って透明又は半透明のモールが設置されていることを特徴とする請求項1に記載の自動車のルーフ構造。 - 請求項1に記載の自動車のルーフ構造の製造方法であって、
前記載置部に熱硬化性接着剤を塗布する接着剤塗布工程と、
前記ルーフ部材を湾曲させた状態で、前記一対の側面部材の間に配置するルーフ部材配置工程と、
湾曲させた前記ルーフ部材を元の状態に復元することで、前記フランジ部を前記載置部上に載置するルーフ部材復元工程と、
前記規制部によって前記ルーフ部材の上側への移動を規制しながら、前記一対の側面部材及び前記ルーフ部材を塗装槽に沈降させて塗装する塗装工程と、
前記一対の側面部材及び前記ルーフ部材を加熱して、塗装の焼き付けと前記熱硬化性接着剤の硬化を同時に行う焼付・接着工程と、
を備えることを特徴とする自動車のルーフ構造の製造方法。 - 請求項5に記載の自動車のルーフ構造の製造方法であって、
前記ルーフ部材は、前記フランジ部の車外側の端部から車外側に突出する突出部を有し、
前記規制部は、前記外壁部に設けられ、前記突出部が差し込まれる差込孔であり、
前記ルーフ部材復元工程において、湾曲させた前記ルーフ部材を元の状態に復元するとともに前記突出部を前記差込孔に差し込むことを特徴とする自動車のルーフ構造の製造方法。
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