JP6324640B1 - エレベータ装置 - Google Patents

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Abstract

エレベータ装置は、エレベータ装置の運転モードとして、かご同士が互いに近付き過ぎないようにかごをそれぞれ独立して走行させる独立運転モードと、かご同士が互いに離れ過ぎないようにかごを一体的に同期して走行させる近接同期運転モードとを含み、運転モードを切り替える際には、一方のかごを制動した上で他方のかごを接近または離隔させて運転モードの切り替えが実行された後、その制動を解除するように構成されている。

Description

本発明は、共通の昇降路内に複数のかごが設けられているマルチカー方式のエレベータ装置に関するものである。
近年、建物の高層化に伴い、エレベータ装置を高速化するとともに大容量化し、輸送量をアップさせることが求められている。このような要望に対応するエレベータ装置として、2階建てのかごを持つダブルデッキエレベータが知られている。また、共通の昇降路内を複数のかごが独立して走行するマルチカー方式のエレベータ装置が知られている。
しかしながら、ダブルデッキエレベータは、シャトル運転時の大量輸送には向くものの、運行の自由度に欠けるため、乗客が複数の階で待っているときの輸送量を大きくすることができない。
一方、マルチカー方式のエレベータ装置(例えば、特許文献1参照)は、かご同士の衝突を避けるために、各かごの動きが制約されるので、一度に大量の乗客を運ぶシャトル運転には不向きである。例えば、特許文献1に記載の従来技術では、2つのかごが同一方向に向かって走行するときに、速度上昇に伴って緊急時の停止距離が延びることを想定して、予め走行開始に時間差を設ける必要がある。その結果として、シャトル運転時においては、ダブルデッキエレベータほどの輸送量を実現することができない。
特表2010−538948号公報
ここで、従来技術では、上記のとおり、2つのかごが同一方向に向かって走行するときに、速度上昇に伴って緊急時の停止距離が延びることを想定して、予め走行開始に時間差を設ける必要があり、その結果、輸送効率が悪いという問題がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、シャトル運転時においてもダブルデッキエレベータと同等の輸送量を実現可能なエレベータ装置を得ることを目的とする。
本発明におけるエレベータ装置は、共通の昇降路を走行する、第1のかごおよび第1のかごの下方に位置する第2のかごと、第1のかごおよび第2のかごをそれぞれ独立して昇降させる駆動装置と、第1のかごおよび第2のかごをそれぞれ独立して制動する制動装置と、駆動装置および制動装置を制御するエレベータ制御装置と、を備え、制動装置は、第1のかごを制動する非常止めを含み、エレベータ制御装置は、第1のかごおよび第2のかごが互いに近付き過ぎないように第1のかごおよび第2のかごをそれぞれ独立して走行させる独立運転モードと、第1のかごおよび第2のかごが互いに離れ過ぎないように第1のかごおよび第2のかごを一体的に同期して走行させる近接同期運転モードとの切り替えを実行し、独立運転モードから近接同期運転モードへの第1の切り替えを実行する際において、制動装置を制御することで第1のかごを制動した上で、駆動装置を制御することで第2のかごを第1のかごに接近させて第1の切り替えを実行した後、制動装置を制御することで第1のかごへの制動を解除し、エレベータ制御装置が第1の切り替えを実行する際に制御する制動装置は、非常止めであり、エレベータ制御装置は、第1のかごが停止したあとに非常止めの制動動作を行うものである。
本発明によれば、シャトル運転時においてもダブルデッキエレベータと同等の輸送量を実現可能なエレベータ装置を得ることができる。
本発明の実施の形態1におけるマルチカー方式のエレベータ装置の構成図である。 本発明の実施の形態1における安全制御装置によって独立運転モード時に用いられる安全監視アルゴリズムを説明するための説明図である。 本発明の実施の形態1における安全制御装置によって独立運転モード時に用いられる安全監視アルゴリズムを説明するための説明図である。 本発明の実施の形態1における安全制御装置によって独立運転モード時に用いられる安全監視アルゴリズムを説明するための説明図である。 本発明の実施の形態1における安全制御装置によって独立運転モード時に用いられる安全監視アルゴリズムを説明するための説明図である。 本発明の実施の形態1における安全制御装置によって独立運転モード時に用いられる安全監視アルゴリズムを説明するための説明図である。 本発明の実施の形態1における安全制御装置によって独立運転モード時に用いられる安全監視アルゴリズムを説明するための説明図である。 本発明の実施の形態1における安全制御装置によって近接同期運転モード時に用いられる安全監視アルゴリズムを説明するための説明図である。 本発明の実施の形態1における安全制御装置によって近接同期運転モード時に用いられる安全監視アルゴリズムを説明するための説明図である。 本発明の実施の形態1における第1の駆動制御装置によって実行される運転モードの切り替えのための制御処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1における第2の駆動制御装置によって実行される運転モードの切り替えのための制御処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1における安全制御装置によって実行される運転モードの切り替えのための制御処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1における安全制御装置によって運転モード切り替え時に用いられる安全監視アルゴリズムを説明するための説明図である。 本発明の実施の形態1における安全制御装置によって運転モード切り替え時に用いられる安全監視アルゴリズムを説明するための説明図である。 本発明の実施の形態2におけるマルチカー方式のエレベータ装置の構成図である。 本発明の実施の形態2における第1の駆動制御装置によって実行される運転モードの切り替えのための制御処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2における第2の駆動制御装置によって実行される運転モードの切り替えのための制御処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2における安全制御装置によって実行される運転モードの切り替えのための制御処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2における安全制御装置によって実行される運転モードの切り替えのための制御処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2における安全制御装置によって運転モード切り替え時に用いられる安全監視アルゴリズムを説明するための説明図である。 本発明の実施の形態2における安全制御装置によって運転モード切り替え時に用いられる安全監視アルゴリズムを説明するための説明図である。
以下、本発明によるエレベータ装置を、好適な実施の形態にしたがって図面を用いて説明する。なお、図面の説明においては、同一部分または相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、各実施の形態では、複数のかごとして2つのかごを備えたマルチカー方式のエレベータ装置に本発明を適用した場合を例示する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1におけるマルチカー方式のエレベータ装置の構成図である。図1において、第1のかご11および第1のかご11の下方に位置する第2のかご21は、共通の昇降路1を走行する。共通の昇降路1内には、第1のかご11と、第1のかご11に対応する第1の釣合おもり12と、第2のかご21と、第2のかご21に対応する第2の釣合おもり22とが設けられている。
第1のかご11および第1の釣合おもり12は、第1の懸架体13によって連結されている。第2のかご21および第2の釣合おもり22は、第2の懸架体23によって連結されている。第1の懸架体13および第2の懸架体23としては、例えば複数本のロープまたは複数本のベルトが用いられる。第2のかご21は、第1のかご11の真下に配置されている。
昇降路1の上部には、第1のかご11および第2のかご21をそれぞれ独立して昇降させる駆動装置としての第1の巻上機14および第2の巻上機24が設けられている。具体的には、昇降路1の上部には、第1のかご11および第1の釣合おもり12を昇降させる第1の巻上機14と、第2のかご21および第2の釣合おもり22を昇降させる第2の巻上機24とが設置されている。第1の巻上機14および第2の巻上機24は、駆動シーブと、駆動シーブを回転させるモータと、駆動シーブの回転を制動する制動装置としてのブレーキとをそれぞれ備えている。
第1の巻上機14および第2の巻上機24のそれぞれに設けられている制動装置としてのブレーキは、第1のかご11および第2のかご21をそれぞれ独立して制動する役割を果たす。
第1の巻上機14の駆動シーブには、第1の懸架体13が巻き掛けられ、第2の巻上機24の駆動シーブには、第2の懸架体23が巻き掛けられている。第1のかご11および第2のかご21は、第1の巻上機14および第2の巻上機24によって、昇降路1内をそれぞれ独立して昇降する。
なお、図1では、第1のかご11および第2のかご21と、第1の釣合おもり12および第2の釣合おもり22とを、1:1ローピング方式で吊り下げられている場合を例示しているが、この限りではない。
第1のかご11には、第1のかご11の落下を阻止するための制動装置としての非常止め15が取り付けられている。非常止め15が動作すると、非常止め15に設けられている制動シュー材がレールに押しつけられる。非常止め15は、非常止め15の動作中に第1のかご11が落下すると、制動シュー材をレールに押しつける力が強まり、成長した摩擦力によって第1のかご11の落下を阻止する制動力が発生する構造となっている。
第1のかご11に設けられている制動装置としての非常止め15は、第1のかご11を独立して制動する役割を果たす。
第2のかご21には、第1のかご11および第2のかご21の衝突を緩和するかご間緩衝器26が設けられている。具体的には、第2のかご21の上部には、かご間緩衝器26が取り付けられている。第1のかご11の下部には、かご間緩衝器26が当たる緩衝器当たり16が取り付けられている。万が一、第1のかご11と第2のかご21とが衝突したときには、かご間緩衝器26が緩衝器当たり16に衝突し、衝撃が緩和される。
第1のかご11および第2のかご21の昇降は、エレベータ制御装置100によって制御される。エレベータ制御装置100は、例えば、メモリに記憶されたプログラムを実行するマイクロコンピュータによって実現される。
エレベータ制御装置100は、第1の巻上機14を駆動制御する第1の駆動制御装置110と、第2の巻上機24を駆動制御する第2の駆動制御装置120と、乗場またはかごからの呼びに対して第1のかご11または第2のかご21を割り当てる運行制御装置130とを備えている。
第1の駆動制御装置110には、第1のかご11の位置に関する情報を示す位置情報信号P10と、第1のかご11の速度に関する情報を示す速度情報信号V10とが入力される。第1の駆動制御装置110は、入力された位置情報信号P10および速度情報信号V10を用いて、第1の巻上機14を駆動制御することで、第1のかご11の昇降を制御する。
第2の駆動制御装置120には、第2のかご21の位置に関する情報を示す位置情報信号P20と、第2のかご21の速度に関する情報を示す速度情報信号V20とが入力される。第2の駆動制御装置120は、入力された位置情報信号P20および速度情報信号V20を用いて、第2の巻上機24を駆動制御することで、第2のかご21の昇降を制御する。
第1のかご11および第2のかご21のそれぞれの位置情報信号P10,P20および速度情報信号V10,V20としては、例えば、巻上機エンコーダ、調速機エンコーダ、第1のかご11および第2のかご21のそれぞれに搭載されたセンサ、または昇降路1内に設置されたセンサ等からの信号を用いることができる。
第1の駆動制御装置110および第2の駆動制御装置120は、互いの情報を通信可能に構成されている。また、第1の駆動制御装置110および第2の駆動制御装置120は、互いの情報を送受信することで、第1のかご11と第2のかご21との衝突を回避するように駆動制御を実行する。
運行制御装置130は、第1の駆動制御装置110および第2の駆動制御装置120の状態と、呼びの有無とを監視して、第1のかご11および第2のかご21の行先を決定する。
すなわち、運行制御装置130は、乗場の呼びボタンまたはかご内の行先ボタンが操作されると、その操作に関する情報と、第1のかご11の位置および速度、第2のかご21の位置および速度、等の情報とに基づいて、第1のかご11および第2のかご21のいずれのかごを割り当てるかを決定する。続いて、運行制御装置130は、割り当てたかごに対応する駆動制御装置として、第1の駆動制御装置110または第2の駆動制御装置120に対して、運行指令を送信する。
安全制御装置200は、万が一、エレベータ構成機器に異常が発生した場合において、第1のかご11と第2のかご21との衝突に対して安全を確保するための安全装置である。ここで、安全制御装置200の機能をエレベータ制御装置100に機能の一部として組み込んでも構わない。あるいは、安全制御装置200をエレベータ制御装置100とは独立した装置として備えても構わない。あるいは、安全制御装置200をエレベータ制御装置100とは独立した装置として備えた上で、さらにその機能をエレベータ制御装置100に機能の一部として組み込んでも構わない。本実施の形態1では、安全制御装置200がエレベータ制御装置100とは独立した装置として備えることにより、機能の信頼性を高められることを考慮し、エレベータ制御装置100とは独立した装置として備えられる場合について示す。なお、安全制御装置200は、例えば、メモリに記憶されたプログラムを実行するマイクロコンピュータによって実現される。
安全制御装置200は、第1のかご11の位置および速度と、第2のかご21の位置および速度を、エレベータ制御装置100とは独立して監視し、監視結果として、異常が検出された場合には、第1のかご11と第2のかご21を安全な状態に移行させるための指令を送信する。これにより、安全制御装置200は、第1のかご11と第2のかご21の衝突を阻止する。
安全制御装置200には、第1のかご11の位置情報信号P10と、第1のかご11の速度情報信号V10と、第2のかご21の位置情報信号P20と、第2のかご21の速度情報信号V20とが、エレベータ制御装置100を介さずに直接入力される。
安全制御装置200は、入力された位置情報信号P10、速度情報信号V10、位置情報信号P20および速度情報信号V20を用いて、マイクロコンピュータによる演算処理を実行することによって、第1のかご11と第2のかご21の衝突に繋がるような異常を監視する。
なお、安全制御装置200で用いるマイクロコンピュータは、第1の駆動制御装置110、第2の駆動制御装置120、または運行制御装置130で用いるマイクロコンピュータとは別の独立したマイクロコンピュータである。ただし、安全制御装置200で用いるマイクロコンピュータは、第1の駆動制御装置110、第2の駆動制御装置120、または運行制御装置130で用いるマイクロコンピュータと同一のマイクロコンピュータであってもよい。
次に、エレベータ制御装置100の運転モードについて説明する。エレベータ制御装置100の運転モードには、独立運転モードと近接同期運転モードとが含まれる。エレベータ制御装置100は、独立運転モードと近接同期運転モードとの切り替えを実行する。なお、図1では、独立運転モードでの運転状態を示している。
独立運転モードは、第1のかご11および第2のかご21が互いに近付き過ぎないように第1のかご11および第2のかご21をそれぞれ独立して走行させる運転モードである。近接同期運転モードは、第1のかご11および第2のかご21が互いに離れ過ぎないように一体的に同期して走行させる運転モードである。
運行制御装置130は、独立運転モードと近接同期運転モードの中から適切な運転モードを決定し、決定した運転モードを第1の駆動制御装置110、第2の駆動制御装置120および安全制御装置200に送信する。これにより、運行制御装置130、第1の駆動制御装置110、第2の駆動制御装置120および安全制御装置200のそれぞれにおける運転モードが連動して変更される。
運転モードが独立運転モードのとき、運行制御装置130は、呼びに応じて最適なかごとして第1のかご11または第2のかご21を選択し、選択したかごに対応する駆動制御装置として第1の駆動制御装置110または第2の駆動制御装置120に指令を送信する。第1の駆動制御装置110および第2の駆動制御装置120は、呼びまたは運行制御装置130からの指令に従って、それぞれに対応する第1のかご11および第2のかご21の走行制御を実行する。
安全制御装置200は、運転モードが独立運転モードのとき、図2〜図7に示す安全監視アルゴリズムを用いて、衝突を防止するための安全監視を実行する。
具体的には、安全制御装置200は、第1のかご11と第2のかご21のそれぞれの位置および速度を監視し、第1のかご11の状態が第1のかごの監視基準を超えた場合、異常が発生したと判定し、第1の巻上機14のブレーキを作動する指令としてブレーキ作動指令を送信する。
同様に、安全制御装置200は、第1のかご11と第2のかご21のそれぞれの位置および速度を監視し、第2のかご21の状態が第2のかごの監視基準を超えた場合、異常が発生したと判定し、第2の巻上機24のブレーキを作動する指令としてブレーキ作動指令を送信する。
第1の巻上機14は、ブレーキ作動指令を受信すると、第1の巻上機14のブレーキは、制動動作を開始し、第1のかご11を停止させる。同様に、第2の巻上機24は、ブレーキ作動指令を受信すると、第2の巻上機24のブレーキは、制動動作を開始し、第2のかご21を停止させる。
ここで、図2および図3に示す安全監視アルゴリズムについて説明する。図2および図3は、本発明の実施の形態1における安全制御装置200によって独立運転モード時に用いられる安全監視アルゴリズムを説明するための説明図である。
なお、図2および図3に示すグラフでは、縦軸は、第1のかご11および第2のかご21の位置を示し、横軸は、第1のかご11および第2のかご21の速度を示す。また、第1のかご11および第2のかご21が独立運転モードで互いに接近する方向へ走行している場合において、安全制御装置200によって設定される監視基準が図示されている。
安全制御装置200は、第1のかご11の位置および速度(図中、(P10,V10)に対応)から、第1のかご11が停止可能な位置(図中、(P11,0)に対応)を計算し、第1のかごの排他区間を設定する。
また、安全制御装置200は、設定した第1のかごの排他区間に進入するよりも先に停止可能な第2のかご21の接近時監視基準速度を、第2のかごの監視基準として設定し、第2のかご21の速度を監視する。安全制御装置200は、第2のかご21の速度が第2のかごの監視基準を超えた場合、異常が発生したと判定する。
第1のかご11の停止距離は、第1のかご11の速度によって異なる。したがって、図2に示すように、第1のかご11の速度が高いときには、第1のかご11の進行方向に向かって長い排他区間が設けられることとなる。一方、図3に示すように、第1のかご11の速度が低いときには、第1のかご11の進行方向に向かって短い排他区間が設けられることとなる。
続いて、図4および図5に示す安全監視アルゴリズムについて説明する。図4および図5は、本発明の実施の形態1における安全制御装置200によって独立運転モード時に用いられる安全監視アルゴリズムを説明するための説明図である。
なお、図4および図5に示すグラフでは、縦軸は、第1のかご11および第2のかご21の位置を示し、横軸は、第1のかご11および第2のかご21の速度を示す。また、第1のかご11および第2のかご21が独立運転モードで互いに接近する方向へ走行している場合において、安全制御装置200によって設定される監視基準が図示されている。
安全制御装置200は、第2のかご21の位置および速度(図中、(P20,V20)に対応)から、第2のかご21が停止可能な位置(図中、(P21,0)に対応)を計算し、第2のかごの排他区間を設定する。
また、安全制御装置200は、設定した第2のかごの排他区間に進入するよりも先に停止可能な第1のかご11の接近時監視基準速度を、第1のかごの監視基準として設定し、第1のかご11の速度を監視する。安全制御装置200は、第1のかご11の速度が第1のかごの監視基準を超えた場合、異常が発生したと判定する。
第2のかご21の停止距離は、第2のかご21の速度によって異なる。したがって、図4に示すように、第2のかご21の速度が高いときには、第2のかご21の進行方向に向かって長い排他区間が設けられることとなる。一方、図5に示すように、第2のかご21の速度が低いときには、第2のかご21の進行方向に向かって短い排他区間が設けられることとなる。
続いて、図6および図7に示す安全監視アルゴリズムについて説明する。図6および図7は、本発明の実施の形態1における安全制御装置200によって独立運転モード時に用いられる安全監視アルゴリズムを説明するための説明図である。
なお、図6および図7に示すグラフでは、縦軸は、第1のかご11および第2のかご21の位置を示し、横軸は、第1のかご11および第2のかご21の速度を示す。また、第1のかご11および第2のかご21が独立運転モードで同一方向へ走行している場合において、安全制御装置200によって設定される監視基準が図示されている。
図6に示すように、安全制御装置200は、第1のかご11が先行している場合、第1のかご11の前方に第1のかごの排他区間を設定する。また、安全制御装置200は、第2のかご21が第1のかごの排他区間よりも手前に停止するように第2のかごの監視基準を設定し、第2のかご21の速度を監視する。安全制御装置200は、第2のかご21の速度が第2のかごの監視基準を超えた場合、異常が発生したと判定する。
図7に示すように、安全制御装置200は、第2のかご21が先行している場合、第2のかご21の前方に第2のかごの排他区間を設定する。また、安全制御装置200は、第1のかご11が第2のかごの排他区間よりも手前に停止するように第1のかごの監視基準を設定し、第1のかご11の速度を監視する。安全制御装置200は、第1のかご11の速度が第1のかごの監視基準を超えた場合、異常が発生したと判定する。
運転モードが近接同期運転モードのとき、第1の駆動制御装置110および第2の駆動制御装置120は、呼びまたは運行制御装置130からの指令に従って、第1のかご11と、第2のかご21との距離が監視基準距離Lcrを超えないように、第1のかご11と第2のかご21とを近接させた状態で、同じ速度で第1のかご11および第2のかご21の走行を制御する。監視基準距離Lcrは、安全制御装置200に設定されている。
このとき、第1の駆動制御装置110と第2の駆動制御装置120は、互いの状態を示す信号を送受信し、互いに同期をとる。なお、階床間距離が異なる場合には、第1のかご11と第2のかご21との距離が監視基準距離Lcrを超えない範囲で第1のかご11と第2のかご21との距離を微調整して対応する。
安全制御装置200は、運転モードが近接同期運転モードのとき、図8および図9に示す安全監視アルゴリズムを用いて、万が一、第1のかご11と第2のかご21が衝突するときの衝撃が過大とならないようにするための安全監視を実行する。
図8および図9は、本発明の実施の形態1における安全制御装置200によって近接同期運転モード時に用いられる安全監視アルゴリズムを説明するための説明図である。
なお、図8および図9に示すグラフでは、縦軸は、第1のかご11および第2のかご21の位置を示し、横軸は、第1のかご11および第2のかご21の速度を示す。また、第1のかご11および第2のかご21が近接同期運転モードで同一方向へ走行している場合において、安全制御装置200に設定される監視基準距離Lcrが図示されている。
具体的には、安全制御装置200には、近接同期運転モードにおける監視基準距離Lcrが設定されている。安全制御装置200は、第1のかご11と第2のかご21のそれぞれの位置を監視し、互いの距離、すなわち、かご間緩衝器26と緩衝器当たり16との間の距離|P10−P20|が監視基準距離Lcrを超えた場合(すなわち、|P10−P20|>Lcrが成立する場合)には、異常が発生したと判定し、ブレーキ作動指令を送信する。
また、安全制御装置200は、第1のかご11と第2のかご21との距離が0になった場合(すなわち、|P10−P20|=0が成立する場合)にも、異常が発生したと判定し、ブレーキ作動指令を送信する。
監視基準距離Lcrは、異常が発生したときに互いに隣接する第1のかご11と第2のかご21との間の距離で到達し得る最大速度で第1のかご11と第2のかご21が衝突しても、その最大速度がかご間緩衝器26によって衝撃を安全に緩和可能な速度以下となるような距離に設定される。
例えば、事象の一例として第1のかご11の自由落下を考え、第1のかご11の自由落下時における安全性を考慮した場合、監視基準距離Lcrを、かご間緩衝器26の緩衝ストロークと同等の距離以下に設定することが望ましい。
次に、エレベータ制御装置100の運転モードの切り替えについて、図10〜図12を参照しながら説明する。図10は、本発明の実施の形態1における第1の駆動制御装置110によって実行される運転モードの切り替えのための制御処理を示すフローチャートである。図11は、本発明の実施の形態1における第2の駆動制御装置120によって実行される運転モードの切り替えのための制御処理を示すフローチャートである。図12は、本発明の実施の形態1における安全制御装置200によって実行される運転モードの切り替えのための制御処理を示すフローチャートである。運転モードの切り替えは、運行制御装置130が第1の駆動制御装置110および第2の駆動制御装置120に指令を送信することで実行される。
運行制御装置130は、例えば、運転モードの切り替え指令信号が外部から入力された場合、予め決められた時間になった場合、またはエレベータ装置の利用状況が予め設定された利用状況になった場合等に、運転モードを切り替える。
例えば、全利用回数のうち中間階の利用回数の割合が閾値よりも少ない場合に近接同期運転モードを選択し、全利用回数のうち中間階の利用回数の割合が閾値以上である場合に独立運転モードを選択するように設定することができる。
まず、独立運転モードから近接同期運転モードへの切り替えについて説明する。第1の駆動制御装置110は、独立運転モード時において、運行制御装置130から近接同期運転モードへの切り替えの指令を受信すると、第1のかご11を停止させる(Step101〜Step103)。
第1の駆動制御装置110は、第1のかご11の停止を確認後、近接同期運転モードへの切り替えの指令を安全制御装置200に送信する(Step104)。
同様に、第2の駆動制御装置120は、独立運転モード時において、運行制御装置130から近接同期運転モードへの切り替えの指令を受信すると、第2のかご21を停止させる(Step201〜Step203)。
第2の駆動制御装置120は、第2のかご21の停止を確認後、近接同期運転モードへの切り替えの指令を安全制御装置200に送信する(Step204)。
安全制御装置200は、第1の駆動制御装置110および第2の駆動制御装置120から近接同期運転モードへの切り替えの指令を受信すると、第1の巻上機14のブレーキと、非常止め15に対して制動動作指令を送信する(Step301〜Step303)。これにより、第1の巻上機14の動作が制止され、仮に第1のかご11が下降した場合には非常止め15が制動する。
すなわち、万が一、第1の釣合おもり12、第1の懸架体13、第1の駆動制御装置110、および第1の巻上機14といった第1のかご11の走行に関わる機器において、異常が発生した場合であっても、第1のかご11が第2のかご21に向かって移動することを阻止することができる。
このように、安全制御装置200は、エレベータ制御装置100が独立運転モードから近接同期運転モードへの切り替えを実行する際において、制動装置としての第1の巻上機14のブレーキおよび非常止め15を制御することで第1のかご11を制動する。
また、制動装置は、第1のかご11を制動する非常止め15と、駆動装置としての第1の巻上機14を制動するブレーキとによって構成されている。したがって、万が一、第1のかご11に接続される第1の懸架体13が破断した場合、または第1の巻上機14のブレーキが故障した場合であっても、第1のかご11が第2のかご21に高い速度で衝突することを防ぐことができる。
次に、安全制御装置200は、図13および図14に示す安全監視アルゴリズムを用いて、第2のかご21を第1のかご11に接近させる際の第2のかごの監視基準としての接近基準速度を設定する(Step304)。
図13および図14は、本発明の実施の形態1における安全制御装置200によって運転モード切り替え時に用いられる安全監視アルゴリズムを説明するための説明図である。
なお、図13および図14に示すグラフでは、縦軸は、第1のかご11および第2のかご21の位置を示し、横軸は、第1のかご11および第2のかご21の速度を示す。また、運転モードを切り替える場合において、安全制御装置200によって設定される第2のかごの監視基準が図示されている。
具体的には、図13に示すように、第2のかごの監視基準としての接近基準速度は、かご間緩衝器26によって衝撃を安全に緩和可能な速度、例えば、かご間緩衝器26の緩衝ストロークの距離で平均減速度が重力加速度で停止可能な速度(図中、緩衝器の許容衝突速度と表記)よりも低い一定の速度に設定される。
なお、図14に示すように、接近基準速度は、第2のかご21が第1のかご11に衝突するときの速度がかご間緩衝器26で衝撃を安全に緩和可能な速度以下となるように、衝突までの残距離に応じて可変となる速度に設定されてもよい。
これにより、万が一、停止している第1のかご11に第2のかご21が衝突しても、衝撃を安全なレベルに抑えることができる。
また、安全制御装置200は、エレベータ制御装置100が独立運転モードから近接同期運転モードへの切り替えを実行する際において、第2のかご21を第1のかご11に接近させているときの第1のかご11から見た第2のかご21の接近速度を監視する。
安全制御装置200は、監視している接近速度において異常を検出すれば、制動装置としての第2の巻上機24のブレーキを制御することで第2のかご21を制動する。安全制御装置200は、監視している接近速度が接近基準速度を超えれば、接近速度において異常を検出する。
次に、安全制御装置200は、第1の駆動制御装置110および第2の駆動制御装置120に対して、近接同期運転モードへの切り替えを許可する指令を送信する(Step305)。
第2の駆動制御装置120は、安全制御装置200から近接同期運転モードへの切り替えを許可する指令を受信すると、第2のかご21を、安全制御装置200によって設定された接近基準速度を超えない速度で、第1のかご11に接近させる。また、第2の駆動制御装置120は、第2のかご21を、第1のかご11に衝突するまでの残距離が近接同期運転モードにおける監視基準距離Lcr以下となってから停止させる(Step205,Step206)。
このように、エレベータ制御装置100は、安全制御装置200が第1のかご11を制動した上で、駆動装置としての第2の巻上機24を制御することで第2のかご21を第1のかご11に接近させて独立運転モードから近接同期運転モードへの切り替えを実行する。
安全制御装置200は、第1のかご11と第2のかご21との距離が監視基準距離Lcr以下となり、かつ第1のかご11および第2のかご21が停止していることを認識すると、監視基準を近接同期運転モードにおける基準に変更し、第1の巻上機14のブレーキと非常止め15に対して、制動動作指令を解除する(Step306〜Step310)。これにより、第1の巻上機14のブレーキと非常止め15の制動動作は、解除される。
このように、安全制御装置200は、エレベータ制御装置100が第2のかご21を第1のかご11に接近させて独立運転モードから近接同期運転モードへの切り替えを実行した後、制動装置としての第1の巻上機14のブレーキおよび非常止め15を制御することで第1のかご11への制動を解除する。
次に、安全制御装置200は、第1の駆動制御装置110および第2の駆動制御装置120に対して、近接同期運転モードでの走行を許可する指令を送信する(Step311)。
第1の駆動制御装置110および第2の駆動制御装置120は、安全制御装置200から近接同期運転モードでの走行を許可する指令を受信すると、近接同期運転モードでの走行制御を開始する(Step105,Step106、Step207,Step208)。
次に、近接同期運転モードから独立運転モードへの切り替えについて説明する。第1の駆動制御装置110は、近接同期運転モード時において、運行制御装置130から独立運転モードへの切り替えの指令を受信すると、第1のかご11を停止させる(Step107)。
同様に、第2の駆動制御装置120は、近接同期運転モード時において、運行制御装置130から独立運転モードへの切り替えの指令を受信すると、第2のかご21を停止させる(Step209)。
第1の駆動制御装置110は、第1のかご11の停止を確認後、独立運転モードへの切り替えの指令を安全制御装置200に送信する(Step108)。
同様に、第2の駆動制御装置120は、第2のかご21の停止を確認後、独立運転モードへの切り替えの指令を安全制御装置200に送信する(Step210)。
安全制御装置200は、第1の駆動制御装置110および第2の駆動制御装置120から独立運転モードへの切り替えの指令を受信すると、第1の巻上機14のブレーキと、非常止め15に対して制動動作指令を送信する(Step312)。これにより、第1の巻上機14の動作が制止され、仮に第1のかご11が下降した場合には非常止め15が制動する。
すなわち、万が一、第1の釣合おもり12、第1の懸架体13、第1の駆動制御装置110、第1の巻上機14といった第1のかご11の走行に関わる機器において、異常が発生した場合であっても、第1のかご11が第2のかご21に向かって移動することを阻止することができる。
このように、安全制御装置200は、エレベータ制御装置100が近接同期運転モードから独立運転モードからへの切り替えを実行する際において、制動装置としての第1の巻上機14のブレーキおよび非常止め15を制御することで第1のかご11を制動する。
次に、安全制御装置200は、第2のかご21を第1のかご11から離隔させる際の第2のかごの監視基準としての離隔基準速度を設定する(Step313)。
なお、第2のかごの監視基準としての離隔基準速度は、独立運転モードから近接同期運転モードへの切り替え時に設定される、図13および図14に示す接近基準速度と同等となる。
また、安全制御装置200は、エレベータ制御装置100が近接同期運転モードから独立運転モードからへの切り替えを実行する際において、第2のかご21を第1のかご11に離隔させているときの第1のかご11から見た第2のかご21の離隔速度を監視する。
安全制御装置200は、監視している離隔速度において異常を検出すれば、制動装置としての第2の巻上機24のブレーキを制御することで第2のかご21を制動する。安全制御装置200は、監視している離隔速度が離隔基準速度を超えれば、離隔速度において異常を検出する。
次に、安全制御装置200は、第1の駆動制御装置110および第2の駆動制御装置120に対して、独立運転モードへの切り替えを許可する指令を送信する(Step314)。
第2の駆動制御装置120は、安全制御装置200から独立運転モードへの切り替えを許可する指令を受信すると、第2のかご21を、安全制御装置200によって設定された離隔基準速度を超えない速度で、第1のかご11から離隔させる。また、第2の駆動制御装置120は、第2のかご21を、図6に示す独立運転モードにおける第2のかごの監視基準によって異常と判断されない位置まで離隔させてから停止させる(Step211,Step212)。
このように、エレベータ制御装置100は、安全制御装置200が第1のかご11を制動した上で、駆動装置としての第2の巻上機24を制御することで第2のかご21を第1のかご11から離隔させて近接同期運転モードから独立運転モードへの切り替えを実行する。
安全制御装置200は、第2のかご21が、図6に示す独立運転モードにおける第2のかごの監視基準によって異常と判断されない状態、かつ第1のかご11および第2のかご21が停止していることを認識すると、監視基準を独立運転モードにおける基準に変更し、第1の巻上機14のブレーキと非常止め15に対して、制動動作指令を解除する(Step315〜Step319)。これにより、第1の巻上機14のブレーキと非常止め15の制動動作は、解除される。
このように、安全制御装置200は、エレベータ制御装置100が第2のかご21を第1のかご11から離隔させて近接同期運転モードから独立運転モードへの切り替えを実行した後、制動装置としての第1の巻上機14のブレーキおよび非常止め15を制御することで第1のかご11への制動を解除する。
次に、安全制御装置200は、第1の駆動制御装置110および第2の駆動制御装置120に対して、独立運転モードでの走行を許可する指令を送信する(Step320)。
第1の駆動制御装置110および第2の駆動制御装置120は、安全制御装置200から独立運転モードでの走行を許可する指令を受信すると、独立運転モードでの走行制御を開始する(Step109,Step110、Step213,Step214)。
なお、第1の駆動制御装置110は、Step103およびStep107において、第1のかご11の停止を確認後、第1のかご11のドアを閉じる、あるいは閉じていることを確認する処理を追加してもよい。このように構成することで、非常止め15が動作している状態での第1のかご11の負荷条件の変化による沈み込みを無くし、非常止め15が不必要に第1のかご11を制動することを防ぐ効果を得ることができる。
また、第1のかご11を制動する制動装置として、非常止め15および第1の巻上機14のブレーキの組合せを使用する場合を例示したが、この組合せに限定されない。すなわち、非常止め15は、第1の巻上機14のブレーキと組み合わせることに限定するものではなく、かごを制動するかごブレーキと組み合わせてもよいし、第1の懸架体13を制動するロープブレーキと組み合わせてもよい。特に、非常止め15およびかごブレーキの組合せを使用する場合、第1の懸架体13の伸縮による第1のかご11の上下動を無くすことによって、非常止め15が不必要に第1のかご11を制動することを防ぐ効果を得ることができる。
また、非常止めは、かごのオーバースピードまたはロープ破断が発生した場合に備える安全装置であることから、一般的には動作遅れが短いことが要求される。しかしながら、実施の形態1では、運転モード切り替えの最中においては、ロープ破断に対する事前の対策として非常止め15を使用するため、一般的な使用条件とは異なり、動作遅れを短くする必要は無い。動作遅れが短い非常止めは動作音が大きい傾向があるが、動作モードの切り替え中においては、大きな動作音が発生することは望ましいことではない。そこで、一般的な非常止めとは別に、穏やか動作をする非常止めを用いることが動作音低減のために有効である。
また、独立運転モードから近接同期運転モードへの切り替えにかかる時間を短縮するため、当該切り替え前に、独立運転モードで可能な限り第1のかご11と第2のかご21を接近させておくことが望ましい。
以上、本実施の形態1によれば、エレベータ装置の運転モードとして、独立運転モードのときには、2つのかごの衝突を防ぐためにかご間距離を確保する安全監視を実施し、近接同期運転モードのときには、かご衝突時の衝突速度が大きくならないようにかご間距離を広げない安全監視を実施するように構成されている。
具体的には、エレベータ装置の運転モードとして含まれる独立運転モードと近接同期運転モードとで異なる異常の判定基準が設定され、特に、隣接するかご同士の衝突の衝撃を緩和するかご間緩衝器が用いられており、さらに、運転モードが近接同期運転モードのときに、かご間の距離が監視基準距離Lcrを超えた場合に異常と判定するように構成されている。したがって、近接同期運転モードにおいて、万一かご同士が衝突したとしても、衝突速度を低く制限することができる。
また、運転モードを切り替える際には、隣接するかごの一方を制動装置によって制動して安全状態とした上でもう一方のかごを接近または離隔させて運転モードの切り替えが実行された後、制動装置による制動を解除するように構成されている。したがって、独立運転モードと近接同期運転モードの切り替えの制御に異常が発生したときのかご同士の高い速度での衝突を防ぐことができる。また、先行する一方のかごと後続のもう一方のかごの走行を同時またはほぼ同時に開始することができ、その結果、近接同期運転モードにおける運行効率を向上させることができる。
また、近接同期運転モードによって、隣接するかご同士を機械的に連結し、かつかご間の距離を調整する機構も用いずにダブルデッキエレベータと同等に一度に大容量輸送を行うシャトル運転に対応することができ、さらに、独立運転モードによって運行の自由度を向上させ運行効率を高めることができる。つまり、2つのかごが独立して走行する運行形態と、2つのかごが近接同期して走行する運行形態とを切り替えるように構成することで、シャトル運転時においても、ダブルデッキエレベータと同等の輸送量を実現することができる。
また、エレベータ装置を上記のように構成することで、必要なエレベータの昇降路数を削減でき、具体的には例えば特許文献1に示されたエレベータ装置と比べて昇降路数を15%程度削減することができる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2では、先の実施の形態1とは異なる方式で独立運転モードと近接同期運転モードの切り替えを行うように構成されているエレベータ装置について説明する。なお、本実施の形態2では、先の実施の形態1と同様である点の説明を省略し、先の実施の形態1と異なる点を中心に説明する。また、本実施の形態2におけるエレベータ装置の特徴は、独立運転モードと近接同期運転モードの切り替え方式であり、本実施の形態2では、特に、運転モードの切り替え方式を主に説明する。
図15は、本発明の実施の形態2におけるマルチカー方式のエレベータ装置の構成図である。本実施の形態2におけるエレベータ装置は、先の実施の形態1と同様に、運転モードとして、独立運転モードと近接同期運転モードを含む。また、独立運転モードと近接同期運転モードの各運転モードにおける安全制御装置200、第1の駆動制御装置110および第2の駆動制御装置120の各機能は、先の実施の形態1と同等である。
図15において、本実施の形態2におけるエレベータ装置は、先の実施の形態1の構成に対して、昇降路1に設けられた緩衝器17と、第1のかご11の下部に設けられ、緩衝器17が当たる緩衝器当たり18とをさらに備えている。
ここで、万が一、第1のかご11が乗客の乗降可能な最も低い階を通過し、さらに、昇降路の底部に向って走行した場合に、緩衝器当たり18が緩衝器17に衝突する。これにより、第1のかご11の昇降路下部への行き過ぎを防ぐとともに、第1のかご11に高い衝撃が発生するのを防ぐことができる。
次に、本実施の形態2の特徴である運転モードの切り替えについて、図16〜図19を参照しながら説明する。図16は、本発明の実施の形態2における第1の駆動制御装置110によって実行される運転モードの切り替えのための制御処理を示すフローチャートである。図17は、本発明の実施の形態2における第2の駆動制御装置120によって実行される運転モードの切り替えのための制御処理を示すフローチャートである。図18および図19は、本発明の実施の形態2における安全制御装置200によって実行される運転モードの切り替えのための制御処理を示すフローチャートである。なお、図18および図19は、1つのフローチャートを2つの図面に分けて記載したものである。運転モードの切り替えは、先の実施の形態1と同様に、運行制御装置130が第1の駆動制御装置110と第2の駆動制御装置120に指令を送信することで実行される。
まず、独立運転モードから近接同期運転モードへの切り替えについて説明する。第1の駆動制御装置110は、独立運転モード時において、運行制御装置130から近接同期運転モードへの切り替えの指令を受信すると、第1のかご11を停止させる(Step401〜Step403)。
第1の駆動制御装置110は、第1のかご11の停止を確認後、近接同期運転モードへの切り替えの指令を安全制御装置200に送信する(Step404)。
同様に、第2の駆動制御装置120は、独立運転モード時において、運行制御装置130から近接同期運転モードへの切り替えの指令を受信すると、第2のかご21を最下階に移動させてから停止させる(Step501〜Step503)。
第2の駆動制御装置120は、第2のかご21の最下階での停止を確認後、近接同期運転モードへの切り替えの指令を安全制御装置200に送信する(Step504)。
安全制御装置200は、第1の駆動制御装置110および第2の駆動制御装置120から近接同期運転モードへの切り替えの指令を受信すると、第2の巻上機24のブレーキに対して制動動作指令を送信する(Step601〜Step603)。これにより、第2の巻上機24の動作が制止され、第2のかご21の上昇が阻止されることとなる。
次に、安全制御装置200は、図20および図21に示す安全監視アルゴリズムを用いて、第1のかご11を緩衝器17に接近させる際の第1のかごの監視基準としての接近基準速度を設定する(Step604)。
図20および図21は、本発明の実施の形態2における安全制御装置200によって運転モード切り替え時に用いられる安全監視アルゴリズムを説明するための説明図である。
なお、図20および図21に示すグラフでは、縦軸は、第1のかご11および第2のかご21の位置を示し、横軸は、第1のかご11および第2のかご21の速度を示す。また、運転モードを切り替える場合において、安全制御装置200によって設定される第1のかごの監視基準が図示されている。
具体的には、図20に示すように、第1のかごの監視基準としての接近基準速度は、緩衝器17によって衝撃を安全に緩和可能な速度、例えば、緩衝器17の緩衝ストロークの距離で平均減速度が重力加速度で停止可能な速度(図中、緩衝器の許容衝突速度と表記)よりも低い一定の速度に設定される。
なお、図21に示すように、接近基準速度は、第1のかご11が緩衝器17に衝突するときの速度が緩衝器17で衝撃を安全に緩和可能な速度以下となるように、衝突までの残距離に応じて可変となる速度に設定されてもよい。
これにより、万が一、第1のかご11が緩衝器17に衝突しても、衝撃を安全なレベルに抑えることができる。また、第1のかご11と第2のかご21の衝突を防ぐことができる。
また、安全制御装置200は、第2のかご21を第1のかご11に接近させる際の第2のかごの監視基準としての接近基準速度を設定する(Step604)。なお、第2のかごの監視基準としての接近基準速度は、先の実施の形態1で示した図13および図14に示す接近基準速度と同等となる。
次に、安全制御装置200は、第1の駆動制御装置110に対して、近接同期運転モードへの切り替えを許可する指令を送信する(Step605)。
第1の駆動制御装置110は、安全制御装置200から近接同期運転モードへの切り替えを許可する指令を受信すると、第1のかご11を、安全制御装置200によって設定された接近基準速度を超えない速度で、緩衝器17に接近させ、緩衝器17から設定距離だけ離れた設定位置に停止させる(Step405,Step406)。なお、設定距離は予め設定しておけばよく、例えば、例えば、第1のかご11が緩衝器17の衝突面に接する位置、またはその位置の直前の位置が設定位置となるように、設定距離を設定すればよい。
このように、エレベータ制御装置100は、独立運転モードから近接同期運転モードへの切り替えを実行する際において、駆動装置としての第1の巻上機14を制御することで第1のかご11を緩衝器17から設定距離だけ離れた設定位置に停止させる。
安全制御装置200は、第1のかご11が設定位置に停止したことを認識すると、第1の巻上機14のブレーキに対して制動動作指令を送信する(Step606,Step607)。これにより、第1の巻上機14の動作が制止され、第1のかご11の移動が阻止されることとなる。仮に、第1の懸架体13の異常によって第1のかご11が落下を開始しても、第1のかご11は、緩衝器17に速度が上がるまでに衝突することとなる。
このように、安全制御装置200は、エレベータ制御装置100が第1のかご11を設定位置に停止させた後、制動装置としての第1の巻上機14のブレーキを制御することで第1のかご11を制動する。
次に、安全制御装置200は、第2の巻上機24のブレーキに対して制動動作指令を解除し、さらに、第2の駆動制御装置120に対して近接同期運転モードへの切り替えを許可する指令を送信する(Step608,Step609)。
第2の駆動制御装置120は、安全制御装置200から近接同期運転モードへの切り替えを許可する指令を受信すると、第2のかご21を、安全制御装置200によって設定された接近基準速度を超えない速度で、第1のかご11に接近させる。また、第2の駆動制御装置120は、第2のかご21を、第1のかご11に衝突するまでの残距離が近接同期運転モードにおける監視基準距離Lcr以下となってから停止させる(Step505,Step506)。
安全制御装置200は、第1のかご11と第2のかご21との距離が監視基準距離Lcr以下となり、かつ第1のかご11および第2のかご21が停止していることを認識すると、監視基準を近接同期運転モードにおける基準に変更し、第1の巻上機14のブレーキに対して、制動動作指令を解除する(Step610〜Step614)。これにより、第1の巻上機14のブレーキの制動動作は、解除される。
次に、安全制御装置200は、第1の駆動制御装置110および第2の駆動制御装置120に対して、近接同期運転モードでの走行を許可する指令を送信する(Step615)。
第1の駆動制御装置110および第2の駆動制御装置120は、安全制御装置200から近接同期運転モードでの走行を許可する指令を受信すると、近接同期運転モードでの走行制御を開始する(Step407,Step408、Step507,Step508)。
次に、近接同期運転モードから独立運転モードへの切り替えについて説明する。第1の駆動制御装置110は、近接同期運転モード時において、運行制御装置130から独立運転モードへの切り替えの指令を受信すると、第1のかご11を緩衝器17に接近させ、緩衝器17から設定距離だけ離れた設定位置に停止させる(Step409)。
このように、エレベータ制御装置100は、近接同期運転モードから独立運転モードへの切り替えを実行する際において、駆動装置としての第1の巻上機14を制御することで第1のかご11を緩衝器17から設定距離だけ離れた設定位置に停止させる。
同様に、第2の駆動制御装置120は、近接同期運転モード時において、運行制御装置130から独立運転モードへの切り替えの指令を受信すると、第1のかご11との間の距離が監視基準距離Lcr以下となる位置に第2のかご21を停止させる(Step509)。
第1の駆動制御装置110は、第1のかご11の停止を確認後、独立運転モードへの切り替えの指令を安全制御装置200に送信する(Step410)。
同様に、第2の駆動制御装置120は、第2のかご21の停止を確認後、独立運転モードへの切り替えの指令を安全制御装置200に送信する(Step510)。
安全制御装置200は、第1の駆動制御装置110および第2の駆動制御装置120から独立運転モードへの切り替えの指令を受信すると、第1の巻上機14のブレーキと第2の巻上機24のブレーキに対して、制動動作指令を送信する(Step616)。これにより、第1の巻上機14および第2の巻上機24の動作が制止され、第1のかご11と第2のかご21の移動が阻止されることとなる。仮に第1の懸架体13の異常によって第1のかご11が落下を開始しても、第1のかご11は、緩衝器17に速度が上がるまでに衝突することとなる。
このように、安全制御装置200は、エレベータ制御装置100が第1のかご11を設定位置に停止させた後、制動装置としての第1の巻上機14のブレーキを制御することで第1のかご11を制動する。
次に、安全制御装置200は、第2のかご21を第1のかご11から離隔させる際の第2のかごの監視基準としての離隔基準速度を設定する(Step617)。さらに、安全制御装置200は、第2の巻上機24のブレーキに対して、制動動作指令を解除する(Step618)。
なお、第2のかごの監視基準としての離隔基準速度は、独立運転モードから近接同期運転モードへの切り替え時に設定される、図13および図14に示す接近基準速度と同等でよい。
次に、安全制御装置200は、第1の駆動制御装置110および第2の駆動制御装置120に対して、独立運転モードへの切り替えを許可する指令を送信する(Step619)。
第2の駆動制御装置120は、安全制御装置200から独立運転モードへの切り替えを許可する指令を受信すると、第2のかご21を、安全制御装置200によって設定された離隔基準速度を超えない速度で、第1のかご11から離隔させる。また、図6に示す独立運転モードにおける第2のかごの監視基準によって異常と判断されない位置まで離隔させてから停止させる(Step511,Step512)。
安全制御装置200は、第2のかご21が、図6に示す独立運転モードにおける第2のかごの監視基準によって異常と判断されない状態、かつ第1のかご11および第2のかご21が停止していることを認識すると、監視基準を独立運転モードにおける基準に変更し、第1の巻上機14のブレーキに対して、制動動作指令を解除する(Step620〜Step624)。これにより、第1の巻上機14のブレーキの制動動作は、解除される。
次に、安全制御装置200は、第1の駆動制御装置110および第2の駆動制御装置120に対して独立運転モードでの走行を許可する指令を送信する(Step625)。
第1の駆動制御装置110および第2の駆動制御装置120は、安全制御装置200から独立運転モードでの走行を許可する指令を受信すると、独立運転モードでの走行制御を開始する(Step411,Step412、Step513,Step514)。
以上、本実施の形態2によれば、先の実施の形態1の構成に対して、独立運転モードと近接同期運転モードの切り替えを実行する際において、第1のかごを緩衝器から設定距離だけ離れた設定位置に停止させた後、第1のかごを制動するように構成されている。このように構成した場合であっても、先の実施の形態1と同様の効果が得られる。
なお、本実施の形態1、2について個別に説明してきたが、本実施の形態1、2のそれぞれで開示した構成例は、任意に組み合わせることが可能である。
1 昇降路、11 第1のかご、12 第1の釣合おもり、13 第1の懸架体、14 第1の巻上機、15 非常止め、16 緩衝器当たり、17 緩衝器、18 緩衝器当たり、21 第2のかご、22 第2の釣合おもり、23 第2の懸架体、24 第2の巻上機、26 かご間緩衝器、100 エレベータ制御装置、110 第1の駆動制御装置、120 第2の駆動制御装置、130 運行制御装置、200 安全制御装置。

Claims (6)

  1. 共通の昇降路を走行する、第1のかごおよび前記第1のかごの下方に位置する第2のかごと、
    前記第1のかごおよび前記第2のかごをそれぞれ独立して昇降させる駆動装置と、
    前記第1のかごおよび前記第2のかごをそれぞれ独立して制動する制動装置と、
    前記駆動装置および前記制動装置を制御するエレベータ制御装置と、
    を備え、
    前記制動装置は、前記第1のかごを制動する非常止めを含み、
    前記エレベータ制御装置は、
    前記第1のかごおよび前記第2のかごが互いに近付き過ぎないように前記第1のかごおよび前記第2のかごをそれぞれ独立して走行させる独立運転モードと、前記第1のかごおよび前記第2のかごが互いに離れ過ぎないように前記第1のかごおよび前記第2のかごを一体的に同期して走行させる近接同期運転モードとの切り替えを実行し、
    前記独立運転モードから前記近接同期運転モードへの第1の切り替えを実行する際において、前記制動装置を制御することで前記第1のかごを制動した上で、前記駆動装置を制御することで前記第2のかごを前記第1のかごに接近させて前記第1の切り替えを実行した後、前記制動装置を制御することで前記第1のかごへの制動を解除し、
    前記エレベータ制御装置が前記第1の切り替えを実行する際に制御する前記制動装置は、前記非常止めであり、
    前記エレベータ制御装置は、前記第1のかごが停止したあとに前記非常止めの制動動作を行う
    エレベータ装置。
  2. 前記第1のかごにはドアが備えられており、
    前記エレベータ制御装置は、前記第1のかごが停止したあとにドアを閉じる、あるいは閉じていることを確認したうえで前記第1の切り替えを実行する
    請求項1に記載のエレベータ装置。
  3. 前記近接同期運転モードから前記独立運転モードへの第2の切り替えを実行する際において、前記第1のかごを制動した上で、前記第2のかごを前記第1のかごから離隔させて前記第2の切り替えを実行した後、前記第1のかごへの制動を解除する
    請求項1または2に記載のエレベータ装置。
  4. 前記第2の切り替えを実行する際において、前記第2のかごを前記第1のかごから離隔させているときの前記第1のかごから見た前記第2のかごの離隔速度を監視し、前記離隔速度において異常を検出すれば、前記第2のかごを制動する
    請求項3に記載のエレベータ装置。
  5. 前記第1の切り替えを実行する際において、前記第2のかごを前記第1のかごに接近させているときの前記第1のかごから見た前記第2のかごの接近速度を監視し、前記接近速度において異常を検出すれば、前記第2のかごを制動する
    請求項1から4のいずれか1項に記載のエレベータ装置。
  6. 前記第1のかごの前記昇降路の下方向への行き過ぎを防ぐための緩衝器をさらに備え、
    前記第1の切り替えを実行する際において、前記駆動装置を制御することで前記第1のかごを前記緩衝器から設定距離だけ離れた設定位置に停止させた後、前記制動装置を制御することで前記第1のかごを制動し、
    前記第2の切り替えを実行する際において、前記駆動装置を制御することで前記第1のかごを前記設定位置に停止させた後、前記制動装置を制御することで前記第1のかごを制動する
    請求項3または4に記載のエレベータ装置。
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