JP6138348B2 - エレベータ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、同一の昇降路内に複数のかごが設けられているマルチカー方式のエレベータ装置に関するものである。
近年、建物の高層化に伴い、エレベータ装置を高速化、大容量化し、輸送量をアップさせることが求められている。そして、このような要望に対応するエレベータ装置として、2階建てのかごを持つダブルデッキエレベータ、及び、同一の昇降路内を複数のかごが独立して走行するマルチカー方式のエレベータ装置が知られている。
しかし、ダブルデッキエレベータは、シャトル運転時の大量輸送には向くものの、運行の自由度に欠ける。また、2階建てのかごの重量に対応するため、特別に大型な巻上機及び制動装置が必要となる。さらに、互いに隣接する階の階高が変化する場合は、下かごと上かごとの間隔を調整する機構が必要となる。
一方、マルチカー方式のエレベータ装置は、かご同士の衝突を避けるために、各かごの動きが制約されるので、一度に大量の乗客を運ぶシャトル運転には不向きである。
これに対して、従来のマルチカー方式のエレベータ装置では、エレベータ制御装置の運転モードに、第1のかごと第2のかごとをそれぞれ独立して走行させる独立運転モードと、第1のかごと第2のかごとを互いに近接した状態で一体的に同期して走行させる近接同期運転モードとが含まれている。
安全制御装置は、エレベータ制御装置の運転モードの切替に応じて、独立運転安全基準と同期運転安全基準とを切り替えて異常の有無を判定する。また、安全制御装置は、第1及び第2のかごに対して、独立運転安全基準と同期運転安全基準とで異なる占有区間(他のかごの進入を禁止する区間)を設定する(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−86970号公報
上記のような従来のマルチカー方式のエレベータ装置では、同期運転安全基準における占有区間として、第1及び第2のかごが互いに衝突せずに非常停止可能な範囲が設定されている。このため、近接同期運転モードでは、後続のかごの最高速度で決まる占有区間内に先行するかごが入らないように、先行するかごの走行開始から所定時間だけ遅れて後続のかごの走行を開始させる必要があり、ダブルデッキエレベータほどの運行効率は確保できない。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、近接同期運転モードにおける運行効率を向上させることができるマルチカー方式のエレベータ装置を得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータ装置は、同一の昇降路内をそれぞれ独立して昇降する複数のかご、かごの駆動制御を実施するとともに、かごの運行を管理するエレベータ制御装置、かご同士の衝突の衝撃を緩和するかご間緩衝器、及びかごの位置及び速度に関する情報に基づいてかごの状態を監視し、異常が検出された場合にかごを安全な状態に移行させる安全制御装置を備え、エレベータ制御装置の運転モードには、かごをそれぞれ独立して走行させる独立運転モードと、かごを互いに近接した状態で一体的に同期して走行させる近接同期運転モードとが含まれており、安全制御装置には、監視基準距離が設定されており、安全制御装置は、運転モードが近接同期運転モードのとき、互いに隣接するかごの距離が監視基準距離を超えた場合に異常と判定する。
この発明のエレベータ装置は、かご同士の衝突の衝撃を緩和するかご間緩衝器が用いられており、かつ、近接同期運転モードのときには、互いに隣接するかごの距離が監視基準距離を超えた場合に異常と判定するので、近接同期運転で万一かご同士が衝突したとしても、衝突速度を低く制限することができる。このため、先行するかごと後続のかごの走行を同時又はほぼ同時に開始でき、近接同期運転モードにおける運行効率を向上させることができる。
この発明の実施の形態1によるマルチカー方式のエレベータ装置を示す構成図である。 図1の第1及び第2のかごが独立運転モードで互いに接近する方向へ走行している場合の第1のかごの速度の監視基準を示すグラフである。 図1の第1及び第2のかごが独立運転モードで互いに接近する方向へ走行している場合の第2のかごの速度の監視基準を示すグラフである。 図1の第1及び第2のかごが独立運転モードで同方向へ走行しており、第2のかごが先行している場合の第1のかごの速度の監視基準を示すグラフである。 図1の第1及び第2のかごが独立運転モードで同方向へ走行しており第1のかごが先行している場合の第2のかごの速度の監視基準を示すグラフである。 図1の安全制御装置の近接同期運転モードでの安全監視アルゴリズムを示す説明図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるマルチカー方式のエレベータ装置を一部ブロックで示す構成図である。図において、同一(共通)の昇降路1内には、第1のかご(上かご)2、第1のかご2に対応する第1の釣合おもり3、第2のかご(下かご)4、及び第2のかご4に対応する第2の釣合おもり5が設けられている。第2のかご4は、第1のかご2の真下に配置されている。
昇降路1の上部には、第1のかご2及び第1の釣合おもり3を昇降させる第1の駆動装置(第1の巻上機)6、及び第2のかご4及び第2の釣合おもり5を昇降させる第2の駆動装置(第2の巻上機)7が設置されている。各駆動装置6,7は、駆動シーブ、駆動シーブを回転させるモータ、及び駆動シーブの回転を制動するブレーキを有している。第1及び第2のかご2,4は、駆動装置6,7の駆動力により、昇降路1内をそれぞれ独立して昇降する。
第1の駆動装置6の駆動シーブには、第1の懸架体8が巻き掛けられている。第1のかご2及び第1の釣合おもり3は、第1の懸架体8により昇降路1内に吊り下げられている。第2の駆動装置7の駆動シーブには、第2の懸架体9が巻き掛けられている。第2のかご4及び第2の釣合おもり5は、第2の懸架体9により昇降路1内に吊り下げられている。
懸架体8,9としては、例えば複数本のロープ又は複数本のベルトが用いられている。また、この例では、かご2,4及び釣合おもり3,5は、1:1ローピング方式で吊り下げられている。
第2のかご4の上部には、かご間緩衝器(下かごバッファ)10が取り付けられている。第1のかご2の下部には、かご間緩衝器10が当たる緩衝器当たり11が取り付けられている。かご間緩衝器10が緩衝器当たり11に衝突することによって、第1のかご2と第2のかご4とが衝突したときの衝撃が緩和される。
かご2,4の運行は、エレベータ制御装置12により制御される。エレベータ制御装置12は、第1の駆動装置6を制御する第1の駆動制御装置13、第2の駆動装置7を制御する第2の駆動制御装置14、及び乗場からの呼びに対するかご2,4の割当を行う運行制御装置15を有している。
第1の駆動制御装置13には、第1のかご2の位置情報信号(P10)と第1のかご2の速度情報信号(V10)とが入力される。第1の駆動制御装置13は、これらの入力信号を用いて、第1のかご2の駆動制御を実施する。
第2の駆動制御装置14には、第2のかご4の位置情報信号(P20)と第2のかご4の速度情報信号(V20)とが入力される。第2の駆動制御装置14は、これらの入力信号を用いて、第2のかご4の駆動制御を実施する。
第1及び第2のかご2,4の位置情報信号及び速度情報信号としては、例えば、巻上機エンコーダ、調速機エンコーダ、かご2,4に搭載されたセンサ、又は昇降路1内に設置されたセンサ等からの信号を用いることができる。
駆動制御装置13,14は、互いの情報を通信可能になっている。また、駆動制御装置13,14は、互いの情報を送受信することで第1のかご2と第2のかご4との衝突を回避する。
運行制御装置15は、第1及び第2の駆動制御装置13,14の状態及び呼びの有無を監視し、第1及び第2のかご2,4の運行を管理(決定)する。即ち、運行制御装置15は、乗場の呼びボタン(UP/DOWN)が操作されると、その情報と、かご2,4の位置及び速度等の情報とに基づいて、かご2,4のどちらを割り当てるかを決定する。そして、割当を決定したかご2,4に対応する駆動制御装置13,14に対して、運行指令を出力する。
安全制御装置16は、第1及び第2のかご2,4の位置及び速度をエレベータ制御装置12とは独立して監視し、異常が検出された場合にかご2,4を安全な状態に移行させる。これにより、安全制御装置16は、例えば第1のかご2と第2のかご4との衝突を阻止する。
安全制御装置16には、第1のかご2の位置情報信号(P10)と、第1のかご2の速度情報信号(V10)と、第2のかご4の位置情報信号(P20)と、第2のかご4の速度情報信号(V20)とが入力される。これらの信号は、エレベータ制御装置12を通さずに安全制御装置16に直接入力される。
この例では、第1の駆動制御装置13、第2の駆動制御装置14、運行制御装置15、及び安全制御装置16は、それぞれ独立したマイクロコンピュータを有している。
次に、運転モードについて説明する。エレベータ制御装置12の運転モードには、かご2,4をそれぞれ独立して走行させる独立運転モードと、かご2,4を互いに近接した状態で一体的に同期して走行させる近接同期運転モードとが含まれている。図1は独立運転モードでの運転状態を示している。
運行制御装置15は、運転モードを決定し、決定した運転モードを駆動制御装置13,14及び安全制御装置16に送信する。これにより、駆動制御装置13,14、運行制御装置15及び安全制御装置16における制御方式が連動して変更される。
運転モードが独立運転モードのとき、運行制御装置15は、呼びに応じて最適なかご2又は4を選択し、選択したかご2又は4に対応する駆動制御装置13又は14に指令を出す。駆動制御装置13,14は、呼びあるいは運行制御装置15からの指令に従い、対応するかご2,4の走行制御を実施する。
安全制御装置16は、運転モードが独立運転モードのとき、図2〜図5に示す安全監視アルゴリズムを用いて、衝突を防止するための安全監視を実施する。具体的には、安全制御装置16は、両方のかご2,4の位置及び速度を監視し、それぞれのかご2,4の状態が監視基準を超えたら異常と判定し、ブレーキ作動指令を出力する。ブレーキ作動指令を受けると、第1及び第2の駆動装置6,7のブレーキによりかご2,4が停止される。
図2は図1の第1及び第2のかご2,4が独立運転モードで互いに接近する方向へ走行している場合の第1のかご2の速度の監視基準を示すグラフ、図3は図1の第1及び第2のかご2,4が独立運転モードで互いに接近する方向へ走行している場合の第2のかご4の速度の監視基準を示すグラフである。
かご2,4が互いに接近する方向へ走行している場合、相手のかご2又は4の速度及び位置から、相手のかご2又は4が停止できる位置(図中P11,P21)を計算し、その位置に停止可能な接近時監視基準速度を設定し、かご2,4の速度が接近時監視基準速度を超えたら異常と判定する。
図4は図1の第1及び第2のかご2,4が独立運転モードで同方向へ走行しており、第2のかご4が先行している場合の第1のかご2の速度の監視基準を示すグラフ、図5は図1の第1及び第2のかご2,4が独立運転モードで同方向へ走行しており、第1のかご2が先行している場合の第2のかご4の速度の監視基準を示すグラフである。
かご2,4が同方向へ走行している場合、先行する相手のかご2又は4の位置(図中P10,P20)に停止可能な追走時監視基準速度を設定し、追走するかご4又は2の速度が追走時監視基準速度を超えたら異常と判定する。
次に、運転モードが近接同期運転モードのとき、駆動制御装置13,14は、呼びあるいは運行制御装置15からの指令に従い、第1及び第2のかご2,4の距離が安全制御装置16に設定された監視基準距離を超えないように近接させた状態で、同じ速度でかご2,4の走行を制御する。このとき、駆動制御装置13,14は、互いの状態を示す信号を送受信し、互いに同期をとる。
なお、階床間距離が異なる場合には、かご2,4の距離が安全制御装置16に設定された監視基準距離を超えない範囲で、かご2,4の距離を微調整して対応する。
安全制御装置16は、運転モードが近接同期運転モードのとき、図3に示す安全監視アルゴリズムを用いて、衝突を防止するための安全監視を実施する。具体的には、安全制御装置16には、近接同期運転モードにおける監視基準距離(Lcr)が設定されている。そして、安全制御装置16は、両方のかご2,4の位置を監視し、互いに隣接するかご2,4の距離、即ち、かご間緩衝器10と緩衝器当たり11との間の距離|P10−P20|が監視基準距離(Lcr)を超えた場合(|P10−P20|>Lcr)、又はかご2,4の距離が0になった場合(|P10−P20|=0)に異常と判定し、ブレーキ作動指令を出力する。
ここで、監視基準距離(Lcr)は、異常が発生したときに互いに隣接するかご2,4間の距離で到達し得る最大速度でかご2,4同士が衝突しても、かご間緩衝器10で衝撃を安全に緩和できる速度以下となるような距離に設定される。例えば、最悪な危険事象として考えられる第1のかご2の自由落下時における安全性を考慮した場合、監視基準距離(Lcr)をかご間緩衝器10の緩衝ストロークと同等の距離以下に設定するのが望ましい。
次に、運転モードの切替について説明する。運転モードの切替は、運行制御装置15が指令を出すことで実行される。運行制御装置15は、例えば、外部から運転モードの切替指令信号が入力された場合、予め決められた時間になった場合、又はエレベータ装置の利用状況が予め設定された利用状況になった場合などに運転モードを切り替える。
例えば、中間階の利用回数が閾値よりも少ない場合に近接同期運転モードを選択し、中間階の利用回数が閾値以上である場合に独立運転モードを選択するように設定することができる。
第1の駆動制御装置13は、運行制御装置15から近接同期運転モードへの切替の指令を受けると、第1のかご2を、安全制御装置16に設定された接近運転基準速度を超えない速度で第2のかご4に接近させ、停止させる。
第2の駆動制御装置14は、運行制御装置15から近接同期運転モードへの切替の指令を受けると、第1のかご2が接近して停止するまで第2のかご4を停止待機させる。なお、第1のかご2を停止待機させ、第2のかご4を第1のかご2に接近させてもよい。
第1及び第2の駆動制御装置13,14は、第1及び第2のかご2,4を停止させた後、安全制御装置16からの走行許可を受けるまで第1及び第2のかご2,4を停止待機させる。
安全制御装置16には、近接同期運転モードへの切替中に第1のかご2(又は第2のかご4)を第2のかご4(又は第1のかご2)に接近させる際の監視基準である接近基準速度が設定されている。接近基準速度は、かご間緩衝器10で衝撃を安全に緩和できる速度、即ち、かご間緩衝器10の緩衝ストローク以下の距離で平均減速度が重力加速度以下で停止できる速度に設定されている。
安全制御装置16は、運行制御装置15から近接同期運転モードへの切替の指令を受けると、両かご2,4の接近速度を監視し、接近速度が接近基準速度を超えた場合には異常と判定し、ブレーキ作動指令を出力する。また、安全制御装置16は、第1及び第2のかご2,4が近接同期運転モードで走行可能な位置に停止したことを検出したら、駆動制御装置13,14に近接同期運転モードでの走行を許可する指令を出力する。
このようなエレベータ装置では、かご2,4同士の衝突の衝撃を緩和するかご間緩衝器10が用いられており、かつ、運転モードが近接同期運転モードのときに、互いに隣接するかご2,4の距離が監視基準距離(Lcr)を超えた場合に異常と判定するので、近接同期運転で万一かご2,4同士が衝突したとしても、衝突速度を低く制限することができる。このため、先行するかご2又は4と後続のかご4又は2の走行を同時又はほぼ同時に開始でき、近接同期運転モードにおける運行効率を向上させることができる。
これにより、例えば定格速度が240m毎分のエレベータ装置においては、特許文献1に示されたエレベータ装置と比べて、第1及び第2のかご2,4が昇降路1を1往復するのにかかる時間を10秒程度短縮できる。
また、かご2,4同士を機械的に連結する機構も上下のかご2,4の間隔を調整する機構も用いず、ダブルデッキエレベータの運行形態と同様の近接同期運転モードにより、一度に大容量輸送を行うシャトル運転に対応することができ、また、独立運転モードにより運行の自由度を向上させ運行効率を高めることができる。
さらに、運転モードが近接同期運転モードときに、かご2,4の距離が0となった場合にも異常と判定するので、かご2,4の異常接近にも対応することができる。
さらにまた、近接同期運転モードへの切替中にかご2,4の接近速度が接近基準速度を超えた場合に異常と判定するので、モード切替中にもかご2,4の高速での衝突をより確実に防止することができる。
なお、第1及び第2の駆動制御装置13,14は1つの装置にまとめてもよい。
また、駆動制御装置13,14と運行制御装置15とを1つの装置にまとめてもよい。
さらに、ローピング方式は1:1ローピング方式に限定されるものではなく、例えば2:1ローピング方式であってもよい。
さらにまた、かごによって異なるローピング方式が混在してもよい。
また、上記の例では、近接同期運転モードでかご2,4の距離が0となった場合に異常と判定したが、0ではなく、ある程度の余裕を持って異常と判定してもよい。即ち、安全制御装置16に監視基準距離よりも短い異常接近距離を設定し(異常接近距離は上記の例のように0でもよい)、運転モードが近接同期運転モードのときに、互いに隣接するかご2,4の距離が異常接近距離以下となった場合に異常と判定するようにしてもよい。
さらに、上記の例では、第2のかご4の上部にかご間緩衝器10を設置したが、第1のかご2の下部に設置したり、第1及び第2のかご2,4の両方に設置したりしてもよい。
さらにまた、上記の例では2台のかご2,4を用いたが、3台以上のかごを同一の昇降路1内に配置してもよい。この場合、かごを複数のグループに分け、グループ内のかごを近接同期運転しつつ、それぞれのグループは独立運転してもよい。

Claims (7)

  1. 同一の昇降路内をそれぞれ独立して昇降する複数のかご、
    前記かごの駆動制御を実施するとともに、前記かごの運行を管理するエレベータ制御装置、
    前記かご同士の衝突の衝撃を緩和するかご間緩衝器、及び
    前記かごの位置及び速度に関する情報に基づいて前記かごの状態を監視し、異常が検出された場合に、ブレーキ作動指令を出力して前記かごを停止させる安全制御装置
    を備え、
    前記エレベータ制御装置の運転モードには、前記かごをそれぞれ独立して走行させる独立運転モードと、前記かごを互いに近接した状態で一体的に同期して走行させる近接同期運転モードとが含まれており、
    前記安全制御装置には、監視基準距離が設定されており、
    前記安全制御装置は、前記運転モードが前記近接同期運転モードのとき、互いに隣接する前記かごの距離が監視基準距離を超えた場合に異常と判定し、
    前記監視基準距離は、異常が発生したときに互いに隣接する前記かご間の距離で到達し得る最大速度で前記かご同士が衝突しても、前記かご間緩衝器で衝撃を緩和できる速度以下となるような距離に設定されているエレベータ装置。
  2. 前記監視基準距離は、前記かご間緩衝器の緩衝ストロークと同等の距離以下に設定されている請求項記載のエレベータ装置。
  3. 前記安全制御装置には、前記監視基準距離よりも短い異常接近距離が設定されており、
    前記安全制御装置は、前記運転モードが前記近接同期運転モードのとき、互いに隣接する前記かごの距離が異常接近距離以下となった場合にも異常と判定する請求項1又は請求項2に記載のエレベータ装置。
  4. 前記安全制御装置には、前記近接同期運転モードへの切替中の監視基準である接近基準速度が設定されており、
    前記安全制御装置は、前記近接同期運転モードへの切替中に、互いに隣接する前記かごの接近速度を監視し、接近速度が前記接近基準速度を超えた場合には異常と判定する請求項1から請求項までのいずれか1項に記載のエレベータ装置。
  5. 前記接近基準速度は、前記かご間緩衝器で衝撃を緩和できる速度に設定されている請求項記載のエレベータ装置。
  6. 同一の昇降路内をそれぞれ独立して昇降する複数のかご、
    前記かごの駆動制御を実施するとともに、前記かごの運行を管理するエレベータ制御装置、
    前記かご同士の衝突の衝撃を緩和するかご間緩衝器、及び
    前記かごの位置及び速度に関する情報に基づいて前記かごの状態を監視し、異常が検出された場合に、ブレーキ作動指令を出力して前記かごを停止させる安全制御装置
    を備え、
    前記エレベータ制御装置の運転モードには、前記かごをそれぞれ独立して走行させる独立運転モードと、前記かごを互いに近接した状態で一体的に同期して走行させる近接同期運転モードとが含まれており、
    前記安全制御装置には、監視基準距離が設定されており、
    前記安全制御装置は、前記運転モードが前記近接同期運転モードのとき、互いに隣接する前記かごの距離が監視基準距離を超えた場合に異常と判定し、
    前記安全制御装置には、前記近接同期運転モードへの切替中の監視基準である接近基準速度が設定されており、
    前記安全制御装置は、前記近接同期運転モードへの切替中に、互いに隣接する前記かごの接近速度を監視し、接近速度が前記接近基準速度を超えた場合には異常と判定し、
    前記接近基準速度は、前記かご間緩衝器で衝撃を緩和できる速度であって、前記かご間緩衝器の緩衝ストローク以下の距離で平均減速度が重力加速度以下で停止できる速度に設定されているエレベータ装置。
  7. 前記運転モードが前記独立運転モードのとき、前記安全制御装置は、
    前記かごの位置及び速度を監視し、
    互いに隣接する2台の前記かごが互いに接近する方向へ走行している場合、相手の前記かごの速度及び位置から、相手の前記かごが停止できる位置を計算し、その位置に停止可能な接近時監視基準速度を設定し、前記かごの速度が前記接近時監視基準速度を超えたときに異常と判定し、
    互いに隣接する2台の前記かごが同方向へ走行している場合、先行する相手の前記かごの位置に停止可能な追走時監視基準速度を設定し、追走する前記かごの速度が前記追走時監視基準速度を超えたときに異常と判定する請求項1から請求項までのいずれか1項に記載のエレベータ装置。
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