JP6324287B2 - マッサージ装置 - Google Patents
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Description
この種の背揉み装置には、必要に応じて又は使用者の好みに応じて、マッサージ部材を通常のマッサージ位置よりも前方へ突出させたり、元の通常位置へ戻したりできるようにした出退動作機構を備えたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、近年は、マッサージ感に関する要望は多種多様となり、例えば「肩を掴むようにマッサージをしてほしい」といった要望が使用者から挙がってきている。特許文献1が開示するマッサージ装置は、この要望を満足できるマッサージを実現できるものとはなっていない。
即ち、本発明のマッサージ装置は、先端に揉み施療子を備えた揉みマッサージ部材と、この揉みマッサージ部材の基端側に設けられ且つ先端に掴み施療子を備えた掴みマッサージ部材と、を有し、前記掴みマッサージ部材は、当該掴みマッサージ部材の掴み施療子を前記揉み施療子に対して近接離反させることで、掴みマッサージを行う構成とされている。
なお、好ましくは、左右方向を向く軸回りに回転駆動される回転軸と、前記回転軸の回転駆動力を用いて、前記掴み施療子を揉み施療子に対して近接離反させる掴み駆動部が設けられているとよい。
なお、好ましくは、前記揉み施療子が、揉みマッサージ部材の先端であってその幅方向両側にそれぞれ設けられており、幅方向内側の揉み施療子に対して掴み施療子を近接離反させることで、掴みマッサージを行う構成とされているとよい。
なお、好ましくは、前記揉み施療子に対して掴み施療子が近接した状態において、前記揉み施療子及び掴み施療子を前方向と後方向とに交互に往復移動させる構成とされているとよい。
なお、本実施形態の最も好ましい形態は、先端に揉み施療子を備えた揉みマッサージ部材と、この揉みマッサージ部材の基端側に設けられ且つ先端に掴み施療子を備えた掴みマッサージ部材と、を有し、前記掴みマッサージ部材は、当該掴みマッサージ部材の掴み施療子を前記揉み施療子に対して近接離反させることで、掴みマッサージを行う構成とされていて、左右方向を向く軸回りに回転駆動される回転軸と、前記回転軸の回転駆動力を取り出して、前記揉みマッサージ部材を揺動させることで、当該揉みマッサージ部材による揉みマッサージを行う揉み駆動部と、が設けられており、左右方向を向く軸回りに回転駆動される回転軸と、前記回転軸の回転駆動力を用いて、前記掴み施療子を揉み施療子に対して近接離反させる掴み駆動部が設けられていて、前記揉み施療子に対して掴み施療子が近接した状態において、前記回転軸の回転方向を1回転未満の回転角度ごとに正方向と逆方向とに交互に切り替える構成とされていることを特徴とする。
なお、本実施形態の最も好ましい他の形態は、先端に揉み施療子を備えた揉みマッサージ部材と、この揉みマッサージ部材の基端側に設けられ且つ先端に掴み施療子を備えた掴みマッサージ部材と、を有し、前記掴みマッサージ部材は、当該掴みマッサージ部材の掴み施療子を前記揉み施療子に対して近接離反させることで、掴みマッサージを行う構成とされていて、左右方向を向く軸回りに回転駆動される回転軸と、前記回転軸の回転駆動力を取り出して、前記揉みマッサージ部材を揺動させることで、当該揉みマッサージ部材による揉みマッサージを行う揉み駆動部と、が設けられており、左右方向を向く軸回りに回転駆動される回転軸と、前記回転軸の回転駆動力を用いて、前記掴み施療子を揉み施療子に対して近接離反させる掴み駆動部が設けられていて、前記揉み施療子に対して掴み施療子が近接した状態において、前記揉み施療子及び掴み施療子を前方向と後方向とに交互に往復移動させる構成とされていることを特徴とする。
以下、本発明のマッサージ装置1の実施形態を、図面に基づき詳しく説明する。
図1〜図6は、第1実施形態のマッサージ装置1を示している。
図1に示すように、第1実施形態は、本発明のマッサージ装置1が椅子型マッサージ機の背もたれ部の背揉み装置3に配備された例である。具体的には、この椅子型マッサージ機は、使用者の臀部を下方から支持するに十分な広さを備えた座部と、この座部の後部に設けられた背もたれ部とを有している。背もたれ部の内部には、使用者の肩部から背部を通って腰部までの広い範囲に対して揉み又は叩きマッサージを行う背揉み装置3が設けられており、この背揉み装置3が第1実施形態では本発明のマッサージ装置1を適用するものとなっている。
具体的には、図1に示すように、上述した背揉み装置3は、マッサージ装置1と、このマッサージ装置1を支持するベース部材4と、このベース部材4を背もたれ部内で上下方向に移動可能にする上下移動機構5とを備えている。背もたれ部では、上下移動機構5を用いてベース部材4とこのベース部材4に支持されたマッサージ装置1を上下方向に移動させることで、使用者の背側の施療部にマッサージ装置1を押し当ててマッサージを行うことが可能となっている。
図3A、図3Bなどに示す如く、揉みマッサージ部材2は、マッサージ装置1の前面下側から前方上側のやや外側に向かって傾斜状に伸びる長尺な板部材である。具体的には、揉みマッサージ部材2は、側方から見ると下端側から上端側に向かうに連れて徐々に前後の幅が狭くなるような形状とされている。また、この揉みマッサージ部材2は、マッサージ装置1の右側と左側とにそれぞれ1組ずつ設けられており、左右で一対となっている。
揉みマッサージ部材2の先端に設けられて使用者の背部に当接する揉み施療子9は、硬質ゴムや合成樹脂などを用いて肉厚な円盤型や球形などに形成されている。なお、本実施形態では、左右一対の揉みマッサージ部材2L、2Rに、それぞれ1個ずつの揉み施療子9が設けられた例を挙げるが、本発明のマッサージ装置1における揉み施療子9の個数は1個に限られない。例えば、左右一対の揉みマッサージ部材2L、2Rに、それぞれ2個ずつ(例えば上揉み施療子及び下揉み施療子のように2個)の揉み施療子9が設けられたものを用いても良い。
上述した揉み駆動部6に回転駆動力を供給する回転軸10は、左右方向を向くように配備され、その両端は軸受具13により回転自在に支持されている。また、この回転軸10の中途側には、右側の軸受具13に近い側にこの回転軸10に回転駆動力を伝達する駆動ギヤ14が設けられており、駆動ギヤ14には揉み駆動モータ15の回転駆動力が伝達されている。
揉み嵌合部12は、揉みマッサージ部材2の基端側に固定状態で設けられた部材であり、円筒状に形成されている。この揉み嵌合部12は、左右方向に対してやや傾斜した方向に軸心を向けるようにして配備されており、内部には後述する揉みボス部11が回動自在に嵌め込まれている。
具体的には、揉みボス部11の外周面には、回転軸10の軸心に対して傾斜する傾斜カム面16が形成されており、この傾斜カム面16に揉み嵌合部12が摺動自在に嵌合するようになっている。つまり、傾斜カム面16は、回転軸10の軸心に対して傾斜する方向を向く軸回りを周回しており、揉み嵌合部12を回転軸10の軸心に対して偏心した周回軌道に沿って案内可能となっている。それゆえ、回転軸10が回転すると、揉み嵌合部12が回転軸10の軸心から傾斜した軸回り回りを周回することになる。
図4に示すように、振れ止め機構17は、揉みマッサージ部材2L、2Rの基端側をマッサージ装置1の本体(詳しくは、後述する叩き駆動軸21)に揺動自在に連結することで、揉みボス部11に対する揉み嵌合部12の連れ回りが規制される構成となっている。
上述した揉みマッサージ部材2L、2Rでは、揉み駆動モータ15の駆動によって回転軸10を回転させると、この回転軸10に固定された揉みボス部11も左右方向を向く軸回りに回転するようになる。ところが、揉みボス部11の外周面に形成される傾斜カム面16は、左右方向を向く軸に対して傾斜した軸回りを周回する軌道を備えているため、左右方向に揺らぎながら回転軸10の軸心回りを回転する。そのため、傾斜カム面16に嵌め込まれた揉み嵌合部12でもこの左右方向への揺らぎが発生し、揉み嵌合部12が嵌め込まれた揉みマッサージ部材2L、2Rにも左右方向への揺らぎが伝達される。
ところで、上述した左右一対の揉みマッサージ部材2L、2Rは、それぞれに設けられた揉み施療子9同士を互いに近接離反させるものである。それゆえ、上述したマッサージ機構のままでは、使用者からの要望である「肩を掴むようなマッサージ」を実施することは困難である。
具体的には、第1実施形態のマッサージ装置1には、揉みマッサージ部材2の基端側に設けられ且つ先端に掴み施療子7を備えた掴みマッサージ部材8が設けられている。この掴みマッサージ部材8は、上述した回転軸10の回転駆動力を用いて、掴み施療子7を揉み施療子9に対して近接離反させる構成とされており、第1実施形態のマッサージ装置1には掴みマッサージ部材8を近接離反させるための掴み駆動部22が設けられている。
図3A及び図3Bに示すように、掴みマッサージ部材8は、長尺棒状の部材であり、一端側の端部(先端部)に掴み施療子7を備えている。この掴み施療子7は、左右の揉みマッサージ部材2L、2Rのそれぞれに対応して配備されており、本実施形態では左右に1組ずつ設けられている。この掴み施療子7は、揉み施療子9と同様に、硬質ゴムや合成樹脂などを用いて肉厚な円盤型や球形などに形成されており、揉み施療子9との間に使用者の施療部を挟み込んでも施療部を傷つけないような配慮がなされている。
掴みボス部23は、上述した回転軸10における揉みボス部11L、11Rの幅方向内側に配備された円盤状の部材である。左側の掴みボス部23Lは左側の揉みボス部11Lの右側に配備されており、また右側の掴みボス部23Rは右側の揉みボス部11Rの左側に配備されている。
なお、このカム面24が回転軸10の軸心に対して傾斜する方向は、上述した傾斜カム面16が回転軸10の軸心に対して傾斜する方向と同じとなっている。それゆえ、カム面24と傾斜カム面16とは同じ方向を向く互いに平行な軸回りを周回するようになっている。つまり、カム面24に沿って案内される環状嵌合部25のクランク部材26と、傾斜カム面16に沿って案内される揉み嵌合部12の揉みマッサージ部材2とは、常に同じ傾斜方向を向くようになっており、回転中にこれらの部材同士が互いに緩衝し合うことがないようになっている。
なお、上述したように揉み駆動モータ15を用いて回転軸10を回転させた際に、揉みマッサージ部材2L、2Rが左右方向へ揺動して施療部に対して揉みマッサージが行われる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態のマッサージ装置1について説明する。
具体的には、第2実施形態の掴み駆動部22も、第1実施形態と同様に掴みボス部23と環状嵌合部25とを備えたものである。第2実施形態の掴み駆動部22が第1実施形態と異なっている点は、揉みマッサージ部材2に突出状に設けられた案内ピン31を、掴みマッサージ部材8の案内溝32に挿通させることで、掴み駆動部22が揉み施療子9に対して掴み施療子7を近接離反させている点である。
上述した揉みマッサージ部材2の側面には、掴みマッサージ部材8側に向かって突出する案内ピン31が形成されている。この案内ピン31は、左側の揉みマッサージ部材2Lの場合であれば、右側の側面から右方(幅方向内側)に向かって突出するように形成されており、また右側の揉みマッサージ部材2Rの場合であれば、左側の側面から左方(幅方向内側)に向かって突出するように形成されている。
なお、上記した構成とは逆に、掴みマッサージ部材8に案内ピン31を形成し、揉みマッサージ部材2に案内ピン31がスライド自在に移動する案内溝32を形成してもよい。
ところが、図9Bに示すように、回転軸10と共に偏心状態の掴みボス部23が回転し、回転軸10に対する掴みボス部23の偏心突出部分が前方上方を向いた場合には、連結部材35を介してガイド部材33が前方上方に向かってスライドし突出することになり、掴み施療子7が揉み施療子9に近接する。
以上述べた如く、本発明のマッサージ装置1によれば、揉みマッサージ部材2と掴みマッサージ部材8との間で施療部を掴むような掴みマッサージを行うことができる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態のマッサージ装置1について説明する。
第3実施形態のマッサージ装置1は、掴みマッサージ部材8の取り付け位置(揉みマッサージ部材2に対する取り付け位置)が、第1実施形態と異なっている。つまり、図5A及び図5Bなどに示すように、第1実施形態のマッサージ装置1では、回転軸10から径外側に向かって伸びる揉みマッサージ部材2L、2Rの中途側に、掴みマッサージ部材8の基端側が枢支ピン27を用いて枢支される構成となっていた。つまり、第1実施形態のマッサージ装置1では、回転軸10から見ると、揉み施療子9と掴み施療子7(掴みマッサージ部材8)とは同じ側に配置されていた。
図10A及び図10Bに示すように、揉みマッサージ部材2は、マッサージ装置1の右側と左側とにそれぞれ設けられた長尺な板部材であり、先端に設けられた揉み施療子9を用いて使用者の施療部の揉みマッサージを可能としている。
揉みマッサージ部材2L、2Rのそれぞれは、左右方向の側方から見ると細長い帯板を略L字状に曲げたような形状に形成されていて、略直角に曲げられている長手方向の中途側に揉みボス部11L、11Rが配備されている。具体的には、揉みマッサージ部材2L、2Rは、長手方向の中途側に円筒状の揉みボス部11L、11Rを嵌入可能な嵌入孔があり、この嵌入孔に揉みボス部11L、11Rが左右方向に軸心を向けた状態で挿入されている。これらの揉みボス部11L、11Rと揉みマッサージ部材2L、2Rとは互いに回動自在とされている。
このとき、揉みボス部11の傾斜カム面16は回転軸10の軸心に対して傾斜した軌道を備えているため、回転軸10を回転させると傾斜カム面16が左右方向にゆらぐような軌道を描きつつ揉みボス部11が回転する。しかし、この回転軸10は揉みボス部11の軸心付近を通っており、あまり偏心した状態にはなっていない。そのため、傾斜カム面16は左右方向に蛇行はしても径方向には軌道が殆ど変化しない。
上述した第3実施形態のマッサージ装置1では、揉みマッサージ部材2は回転軸10を挟んだ上端に揉み施療子9が、また回転軸10を挟んだ下端(突出部44の先端)に掴みマッサージ部材8の基端が連結される構成となっている。それゆえ、回転軸10を挟んだ同じ側に揉み施療子9と掴みマッサージ部材8とが設けられている第1実施形態や第2実施形態に比べて、第3実施形態のマッサージ装置1では、掴み施療子7と揉み施療子9との距離を上下方向や前後方向に大きくとることが可能となる。つまり、揉み施療子9に対して掴み施療子7を近接させたり離反させたりする際に、掴み施療子7の揺動範囲を上下方向に大きくとることができ、揺動範囲が大きくなった分だけ施療部に対してさらに力強いマッサージが可能になるという利点を備えている。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態のマッサージ装置1について説明する。
しかしながら、第4実施形態のマッサージ装置1が、第3実施形態のマッサージ装置と大きく異なっている点は、第4実施形態のマッサージ装置1は、掴み施療子7が揉み施療子9にほぼ近接した状態を維持しながら、揉み施療子9と掴み施療子7とが幅方向で一方側から他方側へと往復移動することにある。すなわち、施療対象が肩の場合、掴み施療子7及び揉み施療子9は、肩をつかんだ状態をほぼ維持しながら、首に近づいたり、首から離れる方向へ移動するような小刻みな掴みマッサージを施療部に連続して施療することが可能となる。
具体的には、この第4実施形態のマッサージ装置1には、回転軸10の回転方向を制御する制御部(図示略)が設けられており、制御部により回転軸10を回転させる駆動モータ21の回転を制御することで上述した連続した掴みマッサージを実施可能とされている。
この回転計測部には、回転軸10に設けられた円板の外縁に切欠などを形成しておき、この切欠を通過したフォトセンサの透過光を検出することで回転軸10の回転角度や回転数を検出する光学式のエンコーダを採用することができる。そして、上述した制御部は、回転計測部で検出された回転軸10の回転角度に基づいて、回転軸10の回転を正方向と逆方向とに切り替える構成となっている。
このような回転範囲で回転軸10の回転方向を切り替えれば、掴み施療子7が揉み施療子9にほぼ近接した状態を維持しながら、揉み施療子9と掴み施療子7とは幅方向で一方側から他方側へと往復移動する。すなわち、施療部が肩の場合、揉み施療子9と掴み施療子7とで肩を挟んだ状態をほぼ維持しつつ、掴み施療子7及び揉み施療子9が首に近づいたり、首から離れる方向へ移動するといった、小刻みな掴みマッサージを施療部に連続して施療することが可能となる。
例えば、回転計測部で計測された回転角度が基準値(0°)に達した場合に、揉み施療子9に対して掴み施療子7が最も近接した状態となり、使用者の施療部(例えば、肩)を揉み施療子9と掴み施療子7とでもっとも挟み込んだ状態となる。
回転計測部で計測された回転角度が予め入力した範囲の上限(例えば、+45°)に達した場合に、制御部から揉み駆動モータ15に指令を送って図14の(B)に示すように回転軸10の回転方向を正転から逆転に切り替える。そうすると、回転計測部で計測された回転角度が予め入力した範囲の下限(例えば、基準0°から−45°の位置)に達するまで、施療部を揉み施療子9と掴み施療子7とで挟み込んだ状態を略維持した状態で、揉み施療子9と掴み施療子7とは幅方向で他方側へ移動する(首から離れる方向へ移動する)。
このようにすれば、制御部による回転軸10の回転方向の切替に応じて、掴み施療子7が揉み施療子9にほぼ近接した状態を維持しながら、揉み施療子9と掴み施療子7とは幅方向で一方側から他方側へと往復移動する。すなわち、掴み施療子7及び揉み施療子9は、首に近づいたり、首から離れる方向へ移動するといった小刻みな掴みマッサージを施療部に連続して施療することが可能となる。
[第5実施形態]
次に、第5実施形態のマッサージ装置1について説明する。
しかしながら、第5実施形態のマッサージ装置1が、第1実施形態のマッサージ装置と異なっている点は、図15に示すように、第5実施形態のマッサージ装置1は、揉み施療子9に対して掴み施療子7が最も近接した状態、言い換えれば揉み施療子9と掴み施療子7との間で施療部を挟み込んだ状態にある場合に、施療部を掴んだ状態のまま揉みマッサージ部材2と掴みマッサージ部材8とを前後に進退させて(前方向と後方向とに交互に往復移動させて)、施療部に対してさらに効果的なマッサージ(以降、このマッサージを「掴み押し引きマッサージ」という)を行うものとなっている点である。
例えば、図15に示すように、揉み施療子9に対して掴み施療子7が最も近接した状態(施療部を掴み施療子7と揉み施療子9とで掴んだ状態)において、回転軸10の回転を停止させたまま、叩き駆動軸21のみを一方向に回転させ続ける場合を考える。
ところで、上述した第5実施形態のマッサージ機構(掴み押し引きマッサージの機構)の説明では、回転軸10の回転を停止させたまま、叩き駆動軸21のみを回転させ続ける場合を説明したが、回転軸10の回転を停止せず、第4実施形態の如く、回転軸10の回転方向を1回転未満の回転角度ごとに正方向と逆方向とに交互に切り替えつつ、叩き駆動軸21のみを回転させ続けて、揉み施療子9と掴み施療子7との間に挟まれた施療部に対して、短ピッチ間隔の掴みマッサージを連続して実施してもよい。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。特に、今回開示された実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、運転条件や操業条件、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な値を採用している。
2L 左側の揉みマッサージ部材
2R 右側の揉みマッサージ部材
3 背揉み装置
4 ベース部材
5 上下移動機構
6 揉み駆動部
7 掴み施療子
8 掴みマッサージ部材
9 揉み施療子
10 回転軸
11L 左側の揉みボス部
11R 右側の揉みボス部
12 揉み嵌合部
13 軸受具
14 駆動ギヤ
15 揉み駆動モータ
16 傾斜カム面
17 振れ止め機構
18 自在継ぎ手部
19 自在継ぎ手部を嵌入させる孔部
20 クランクアーム
21 叩き駆動軸
22 掴み駆動部
23L 左側の掴みボス部
23R 右側の掴みボス部
24 カム面
25 環状嵌合部
26 クランク部材
27 枢支ピン
28 長孔
29 連結ピン
30 ボス挿入孔
31 案内ピン
32 案内溝
33 ガイド部材
34 回動軸
35 連結部材
36 施療子支持軸
39 揺動ピン
42 規制突起部
43 案内溝部
44 突出部
48 叩き駆動モータ
Claims (9)
- 先端に揉み施療子を備えた揉みマッサージ部材と、この揉みマッサージ部材の基端側に設けられ且つ先端に掴み施療子を備えた掴みマッサージ部材と、を有し、前記掴みマッサージ部材は、当該掴みマッサージ部材の掴み施療子を前記揉み施療子に対して近接離反させることで、掴みマッサージを行う構成とされていて、
左右方向を向く軸回りに回転駆動される回転軸と、前記回転軸の回転駆動力を取り出して、前記揉みマッサージ部材を揺動させることで、当該揉みマッサージ部材による揉みマッサージを行う揉み駆動部と、が設けられており、
左右方向を向く軸回りに回転駆動される回転軸と、前記回転軸の回転駆動力を用いて、前記掴み施療子を揉み施療子に対して近接離反させる掴み駆動部が設けられていて、
前記揉み施療子に対して掴み施療子が近接した状態において、前記回転軸の回転方向を1回転未満の回転角度ごとに正方向と逆方向とに交互に切り替える構成とされている
ことを特徴とするマッサージ装置。 - 先端に揉み施療子を備えた揉みマッサージ部材と、この揉みマッサージ部材の基端側に設けられ且つ先端に掴み施療子を備えた掴みマッサージ部材と、を有し、前記掴みマッサージ部材は、当該掴みマッサージ部材の掴み施療子を前記揉み施療子に対して近接離反させることで、掴みマッサージを行う構成とされていて、
左右方向を向く軸回りに回転駆動される回転軸と、前記回転軸の回転駆動力を取り出して、前記揉みマッサージ部材を揺動させることで、当該揉みマッサージ部材による揉みマッサージを行う揉み駆動部と、が設けられており、
左右方向を向く軸回りに回転駆動される回転軸と、前記回転軸の回転駆動力を用いて、前記掴み施療子を揉み施療子に対して近接離反させる掴み駆動部が設けられていて、
前記揉み施療子に対して掴み施療子が近接した状態において、前記揉み施療子及び掴み施療子を前方向と後方向とに交互に往復移動させる構成とされている
ことを特徴とするマッサージ装置。 - 前記掴み駆動部は、
前記回転軸に偏心状態で取り付けられると共に外周面にカム面が形成された掴みボス部と、
前記掴みボス部のカム面に嵌り込み、且つ前記回転駆動力を取り出す環状嵌合部と、
前記環状嵌合部に基端が接続されていると共に先端が前記掴みマッサージ部材に接続されていて、取り出された回転駆動力を前記掴みマッサージ部材に伝達するクランク部材と、を備えており、
前記掴みマッサージ部材は、前記掴み施療子が設けられた先端に対して、基端が前記揉みマッサージ部材に左右方向軸回りに回動自在に枢支されており、
前記掴みマッサージ部材の中途側に、前記クランク部材の先端が左右方向を向く軸回りに回動自在に連結されている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のマッサージ装置。 - 前記掴み駆動部は、
前記回転軸に偏心状態で取り付けられると共に外周面にカム面が形成された掴みボス部と、
前記掴みボス部のカム面に嵌り込み、且つ前記回転駆動力を取り出す環状嵌合部と、
前記揉みマッサージ部材又は掴みマッサージ部材に形成された案内ピンと、
前記掴みマッサージ部材又は揉みマッサージ部材に形成され且つ前記案内ピンがスライド自在に移動する案内溝と、
前記環状嵌合部に対して基端が接続されると共に、掴みマッサージ部材の基端に対して先端が左右方向軸心回りに回動自在に接続される連結部材と、有する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のマッサージ装置。 - 前記揉み駆動部は、前記掴みボス部が取り付けられた回転軸に取り付けられると共に、前記回転軸の軸心に対して傾斜する傾斜カム面が外周面に形成された揉みボス部と、
前記揉みボス部の傾斜カム面に嵌り込み、且つ前記回転駆動力を取り出す揉み嵌合部と、を有し、
前記揉み嵌合部が、前記揉みマッサージ部材の基端に形成され、
前記揉みマッサージ部材が揉みボス部に対して連れ回りすることを抑制する振れ止め機構が、前記揉みマッサージ部材の基端且つ側面に設けられている
ことを特徴とする請求項3又は4に記載のマッサージ装置。 - 前記揉みボス部は、前記回転軸に偏心状態で取り付けられており、
前記回転軸に対する掴みボス部の偏心方向と、前記回転軸に対する揉みボス部の偏心方向とが、周方向に異なっていることを特徴とする請求項5に記載のマッサージ装置。 - 前記揉み施療子が、揉みマッサージ部材の先端であってその幅方向両側にそれぞれ設けられており、幅方向内側の揉み施療子に対して掴み施療子を近接離反させることで、掴みマッサージを行う構成とされていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のマッサージ装置。
- 前記掴み駆動部は、
前記回転軸に一体回動するように取り付けられると共に外周面に前記回転軸の軸心に対して偏心したカム面が形成された掴みボス部と、
前記掴みボス部のカム面に嵌り込み且つ前記回転駆動力を取り出す環状嵌合部を基端側に備えると共に取り出された回転駆動力を先端側に伝達するクランク部材と、
を備えており、
前記掴みマッサージ部材は、当該掴みマッサージ部材の基端側が前記クランク部材の先端側に左右方向軸回りに回動自在に枢支されており、前記掴みマッサージ部材の先端側に前記掴み施療子が設けられていて、
前記掴みマッサージ部材の中途側が、前記揉みマッサージ部材に左右方向を向く軸回りに回動自在に連結されている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のマッサージ装置。 - 前記揉み駆動部は、前記掴みボス部が取り付けられた回転軸に取り付けられると共に、前記回転軸の軸心に対して傾斜する傾斜カム面が外周面に形成された揉みボス部と、前記揉みボス部の傾斜カム面に嵌り込み、且つ前記回転駆動力を取り出す揉み嵌合部と、を有し、
前記揉み嵌合部が、前記揉みマッサージ部材の基端に形成されると共に、揉みマッサージ部材の先端に揉み施療子が設けられており、
前記揉みマッサージ部材の基端には、前記回転軸を挟んで前記揉み施療子の位置する側とは反対側に向かって伸びる突出部が形成されており、
前記突出部の先端に、前記掴みマッサージ部材が連結されていることを特徴とする請求項8に記載のマッサージ装置。
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