JP6323653B2 - 湯水混合バルブ装置 - Google Patents

湯水混合バルブ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6323653B2
JP6323653B2 JP2013269342A JP2013269342A JP6323653B2 JP 6323653 B2 JP6323653 B2 JP 6323653B2 JP 2013269342 A JP2013269342 A JP 2013269342A JP 2013269342 A JP2013269342 A JP 2013269342A JP 6323653 B2 JP6323653 B2 JP 6323653B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve body
water
hot
hot water
fixed valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013269342A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015124819A (ja
Inventor
彩那 酒井
彩那 酒井
暢司 小野
暢司 小野
隆一 西村
隆一 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP2013269342A priority Critical patent/JP6323653B2/ja
Publication of JP2015124819A publication Critical patent/JP2015124819A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6323653B2 publication Critical patent/JP6323653B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Domestic Plumbing Installations (AREA)
  • Multiple-Way Valves (AREA)

Description

本発明は、湯水混合バルブ装置に係り、特に、湯水混合水栓に組み込まれ、給湯源から供給される湯と給水源から供給される水とを混合した湯水を吐止水する湯水混合バルブ装置に関する。
従来から、湯水混合水栓に組み込まれ、給湯源から供給される湯と給水源から供給される水とを混合した湯水を吐止水する湯水混合バルブ装置として、例えば、特許文献1に記載されているように、シングルレバー式の湯水混合水栓の内部に設けられ、給湯源から供給される湯と給水源から供給される水をそれぞれ通過させる通湯路及び通水路が形成された固定弁体と、この固定弁体に対して摺動可能に取り付けられて湯水連通部を形成する可動弁体と、この可動弁体を移動させて開閉する操作レバーとを備え、操作レバーを使用頻度が高い湯水混合水栓の正面位置で吐水操作すると、固定弁体の通湯路を閉鎖した状態で通水路のみを開放し、水のみを吐水することができるようになっているものが知られている。
このような従来の湯水混合バルブ装置においては、可動弁体がケーシング内に設けられ、このケーシング内の可動弁体は、操作レバーに連結されている操作ロッドに接続されており、操作レバー及び操作ロッド(操作部)の上下方向の回動操作(可動弁体の開閉操作)に応じて可動弁体を固定弁体に対して摺動させることにより、吐止水を切り替える操作や吐水量を調節する操作を行うことができると共に、操作レバー及び操作ロッド(操作部)の左右方向の回動操作に応じて可動弁体を固定弁体に対して摺動させ、吐水の温度調節を行うことができるようになっている。
特開2012−2346号公報
しかしながら、上述した従来の湯水混合バルブ装置においては、特に、操作レバーを使用頻度の高い正面位置で吐水操作している状態から止水操作を開始し、可動弁体が固定弁体の通水路を開放している状態から閉止する間際の状態になると、固定弁体の通水路の出口近傍の流路が極端に狭まるため、この狭まった流路を通過する水の流速が急激に増加することにより、水流の乱れや、キャビテーション等の現象が生ずる。そして、このような水流の乱れやキャビテーションは、高周波の異音が発生する要因にもなるため、これらをいかに抑制するかということが、従来から要請された課題となっている。
そこで、本発明は、上述した従来から要請された課題を解決するためになされたものであり、可動弁体が固定弁体の通水路を開放している状態から閉止する間際の状態において、固定弁体の通水路内の通水の流速が上昇することを抑制し、異音の発生を効果的に抑制することができる湯水混合バルブ装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明は、湯水混合水栓に組み込まれ、給湯源から供給される湯と給水源から供給される水とを混合した湯水を吐止水する湯水混合バルブ装置であって、湯水混合水栓の吐水口の上流側に設けられたケーシングと、このケーシング内に固定され、給湯源から供給された湯が流入する通湯路及び給水源から供給された水が通過する通水路が形成されると共に、上記通水路及び上記通湯路を通過した湯水が通過する湯水混合路が形成された固定弁体と、上記ケーシング内に配置されて上記固定弁体に対して摺動することにより上記固定弁体の通湯路及び通水路を開閉する可動弁体と、上記可動弁体を上記固定弁体に対して移動させることにより、上記可動弁体を開閉させて吐水と止水の切り替えや上記湯水混合路を通過する湯水の温度調節を操作する操作部と、を有し、上記固定弁体の通水路には、その流路断面積を変化させるように段状に段差部が形成され、この段差部は、通過する水の流速の上昇を抑制する流速上昇抑制手段を備えており、この流速上昇抑制手段は、上記段差部の角部が面取りされた面取り部であることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、固定弁体の通水路内の水が段差部を通過する際、流速上昇抑制手段により水の流速の上昇を抑制することができる。特に、例えば、可動弁体が固定弁体の通水路を開放している状態から閉止する間際の状態において、固定弁体の通水路内を通過する水の流路が絞られて流速が上昇し、水流の乱れやキャビテーション等による異音が発生することを効果的に抑制することができる。
また、固定弁体の通水路における段差部の角部が面取りされた面取り部を流速上昇抑制手段としているため、面取り部により段差部の角部が面取りされた分だけ、可動弁体が固定弁体の通水路を閉止する間際の状態において、流路を拡大させることができる。
したがって、可動弁体が固定弁体の通水路を開放している状態から閉止する間際の状態において、固定弁体の通水路内を通過する水の流路が絞られて流速が上昇し、水流の乱れや、キャビテーション等による異音が発生することを効果的に抑制することができる。
本発明において、好ましくは、上記流速上昇抑制手段は、上記固定弁体の通水路の出口部から上記段差部の入口部までの深さ方向の最大距離が上記段差部の入口部から出口部までの奥行方向の最大距離よりも大きくなるように設定する。
このように構成された本発明においては、流速上昇抑制手段により、固定弁体の通水路の出口部から固定弁体の通水路の段差部の入口部までの深さ方向の最大距離が固定弁体の通水路の段差部の入口部から出口部までの奥行方向の最大距離よりも大きく設定されているため、可動弁体が固定弁体の通水路を閉止する間際の状態において、流路を拡大させることができる。したがって、可動弁体が固定弁体の通水路を開放している状態から閉止する間際の状態において、固定弁体の通水路内を通過する水の流路が絞られて流速が上昇し、水流の乱れやキャビテーション等による異音が発生することを効果的に抑制することができる。
本発明において、好ましくは、上記固定弁体は、平面視において、その湯水混合路が外側方向に開放されるように上記固定弁体の外周の一部を切り欠いた形状に形成する切欠き部を備えている。
このように構成された本発明においては、固定弁体が、平面視において、湯水混合路が外側方向に開放されるように固定弁体の外周の一部を切り欠いた形状に形成する切欠き部を備えていることにより、固定弁体全体を小型化することができると共に、固定弁体の湯水混合路を十分に確保して湯水の流量を確保することができる。また、固定弁体を小型化しても、固定弁体の湯水混合路の流路を十分に確保することができるため、固定弁体の小型化によって固定弁体の湯水混合路の流路が狭くなり、流速が上昇し、水流の乱れやキャビテーション等によって異音が発生することを効果的に抑制することができる。
本発明において、好ましくは、上記可動弁体は、上記固定弁体の通湯路及び通水路のそれぞれを通過した湯と水を連通させて上記固定弁体の湯水混合路へ流出させる湯水連通部を備え、この湯水連通部には、通過する湯水を整流させる整流部材が設けられている。
このように構成された本発明においては、固定弁体の通湯路及び通水路のそれぞれを通過した湯と水が、可動弁体の湯水連通部で連通すると共に、整流部材により整流化された状態で固定弁体の湯水混合路に流れるため、流速が上昇して水流の乱れやキャビテーション等が発生することをより効果的に抑制することができる。したがって、このような現象に起因する異音の発生をより効果的に抑制することができる。
本発明において、好ましくは、上記整流部材は、上記可動弁体の湯水連通部の一端部に取り付けられ且つその内部に上記湯水連通部と連通する内部流路を形成する取付部と、この取付部から上記湯水連通部の内部に向かって軸方向に突出し且つ周方向に所定間隔を置いて櫛型形状に形成された櫛型形状部と、を備えている。
このように構成された本発明においては、固定弁体の通湯路及び通水路のそれぞれを通過して可動弁体の湯水連通部に流入した湯と水が、整流部材の櫛型形状部を通過することにより整流化され、整流部材の取付部の内部流路を通過して固定弁体の湯水混合路に流れるため、流速が上昇して水流の乱れやキャビテーション等が発生することをさらに効果的に抑制することができる。したがって、このような現象に起因する異音の発生をさらに効果的に抑制することができる。
本発明において、好ましくは、上記整流部材は、上記取付部の上記内部流路を形成する面がほぼ球面状に形成されている。
このように構成された本発明においては、整流部材の取付部の内部流路を形成する面がほぼ球面状に形成されているため、固定弁体の通湯路及び通水路のそれぞれを通過して可動弁体の湯水連通部に流入した湯と水が整流部材の取付部の内部流路を通過する際に、この内部流路のほぼ球面状に形成された面により、水流の乱れやキャビテーション等が発生することをさらに効果的に抑制することができる。したがって、このような現象に起因する異音の発生をさらに効果的に抑制することができる。
本発明において、好ましくは、更に、上記可動弁体に取り付けられ且つ上記操作部の操作に連動して上記可動弁体の移動をガイドするガイド部材を有し、上記整流部材は、更に、上記取付部か上記湯水連通部の内部に向かって軸方向に突出し且つ上記ガイド部材の軸方向に貫く嵌合穴に挿入されて嵌合される嵌合部を備え、この嵌合部の筒状に突出する部分は、上記操作部の一端部が挿入して取り付けられる内周面を形成し、この内周面には、上記操作部の一端部が挿入して取り付けられた際に、上記操作部の一端部と弾性的に接触可能な接触部が設けられている。
このように構成された本発明においては、可動弁体の移動をガイドするガイド部材の嵌合穴に整流部材の嵌合部を嵌合し、この整流部材の嵌合部の筒状に突出する部分の内周面に操作部の一端部を挿入することにより、整流部材の嵌合部の内周面の接触部と操作部の一端部とを弾性的に接触させることができる。したがって、操作部を操作した際、操作部の一端部と弾性的に接触している整流部材の嵌合部とのがたつきを抑制することできる。
また、操作部を操作した際、整流部材ががたつくことなく操作部と共に移動することができるため、この整流部材の嵌合部と嵌合するガイド部材と、このガイド部材に取り付けられた可動弁体のそれぞれが一体的に操作部の操作に連動して精度よく移動することができる。
本発明の湯水混合水栓装置によれば、可動弁体が固定弁体の通水路を開放している状態から閉止する間際の状態において、固定弁体の通水路内の通水の流速が上昇することを抑制し、乱れた水流による異音の発生を効果的に抑制することができる。
本発明の第1実施形態による湯水混合バルブ装置が組み込まれた湯水混合水栓装置を斜め前方から見た概略斜視図である。 本発明の第1実施形態による湯水混合バルブ装置が組み込まれた湯水混合水栓装置の概略平面図であり、湯のみを吐水させる湯側操作領域、水のみを吐水させる水側操作領域、及び混合湯水を吐水させる湯水混合操作領域を概略的に説明した図である。 本発明の第1実施形態による湯水混合バルブ装置が組み込まれた湯水混合水栓装置を示す正面断面図である。 本発明の第1実施形態による湯水混合バルブ装置を示す分解斜視図である。 本発明の第1実施形態による湯水混合バルブ装置の固定弁体を示す平面図である。 本発明の第1実施形態による湯水混合バルブ装置の固定弁体及び可動弁体において、操作ハンドル及び操作レバー部材を水側操作領域内の湯水混合操作領域側の操作位置(湯水混合水栓装置の正面位置)に設定し、可動弁体を全開させた状態を示す平面図である。 本発明の第1実施形態による湯水混合バルブ装置の固定弁体及び可動弁体において、操作ハンドル及び操作レバー部材を水側操作領域内の湯水混合操作領域側の操作位置(湯水混合水栓装置の正面位置)に設定し、可動弁体を全開させた状態から閉弁する方向に移動させ、固定弁体の通水路が閉止される間際で流路が絞られている状態を示す平面図である。 図5のVIII−VIII線に沿った断面図である。 図8のA部拡大図である。 本発明の第1実施形態による湯水混合バルブ装置の整流部材を斜め上方から見た斜視図である。 本発明の第1実施形態による湯水混合バルブ装置の整流部材を示す正面図である。 図11のXII−XII線に沿った断面図である。 本発明の第2実施形態による湯水混合バルブ装置を示す分解斜視図である。 本発明の第2実施形態による湯水混合バルブ装置の固定弁体を示す平面図である。 図14のXV−XV線に沿った断面図である。 図15のB部拡大図である。 本発明の第2実施形態による湯水混合バルブ装置の固定弁体及び可動弁体において、操作ハンドル及び操作レバー部材を水側操作領域内の最も湯側の操作位置に設定し、可動弁体を全開させた状態を示す平面図である。 本発明の第2実施形態による湯水混合バルブ装置の固定弁体及び可動弁体において、操作ハンドル及び操作レバー部材を水側操作領域内の最も湯側の操作位置に設定し、可動弁体を全開させた状態から閉弁する方向に移動させ、固定弁体の通水路が閉止される間際で流路が絞られている状態を示す平面図である。 本発明の第3実施形態による湯水混合バルブ装置の固定弁体の通水路における段差部を示す、図16と同様な拡大図である。
以下、図1〜図12を参照して、本発明の第1実施形態による湯水混合水栓装置について説明する。
まず、図1は、本発明の第1実施形態による湯水混合バルブ装置が組み込まれた湯水混合水栓装置を斜め前方から見た概略斜視図である。
図1に示すように、本発明の第1実施形態による湯水混合バルブ装置1が組み込まれた湯水混合水栓装置2は、給湯源(図示せず)から供給される湯と給水源(図示せず)から供給される水を混合し、1つの操作ハンドル4を操作することにより湯水の流量と温度を調整した湯水をスパウト6の吐水口6aから吐止水することができる、いわゆる、シングルレバー式の湯水混合水栓装置である。
すなわち、湯水混合水栓装置2は、台所のシンク又は洗面台のカウンター8上に配置され、操作ハンドル4を上方(図1に示されている矢印「開」の方向)に回動操作した場合には、スパウト6の吐水口6aから吐出される湯水を吐水状態に設定することができるようになっており、操作ハンドル4をより上方に回動させた位置に設定する程、スパウト6の吐水口6aから吐出される湯水の流量を大きく設定することができるようになっている。
一方、操作ハンドル4を最も下方(図1に示されている矢印「閉」の方向)の位置に回動操作した場合には、スパウト6の吐水口6aから吐出される湯水を止水状態に設定することができるようになっている。
また、操作ハンドル4を湯水混合水栓装置1の鉛直方向の中心軸線A1を中心に図1の矢印「C」の水平方向(図1に示されている右側水平方向)に回動操作した場合には、スパウト6の吐水口6aから吐出される湯水の温度を低温側に設定することができるようになっている。
一方、操作ハンドル4を中心軸線A1を中心に図1の矢印「H」の水平方向(図1に示されている左側水平方向)に回動操作した場合には、スパウト6の吐水口6aから吐出される湯水の温度を高温側に設定することができるようになっている。
なお、本実施形態の湯水混合バルブ装置1については、台所のシンク又は洗面台のカウンター8等の水平な平面上に設置される湯水混合水栓装置に適用する場合に限られず、鉛直方向に延びる壁面に設置される湯水混合水栓装置に適用してもよい。
つぎに、図2は、本発明の第1実施形態による湯水混合バルブ装置が組み込まれた湯水混合水栓装置の概略平面図であり、湯のみを吐水させる湯側操作領域、水のみを吐水させる水側操作領域、及び混合湯水を吐水させる湯水混合操作領域を概略的に説明した図であり、図3は、本発明の第1実施形態による湯水混合バルブ装置が組み込まれた湯水混合水栓装置を示す正面断面図である。
図2に示すように、操作ハンドル4が水平方向に回動操作される操作領域Rは、湯側操作領域R1、水側操作領域R2及び湯水混合操作領域R3からなる。
図1〜図3に示すように、湯側操作領域R1は、操作ハンドル4を湯側(図1及び図2に示す矢印Hの方向)に回動操作した操作位置P1にあるときに、詳細は後述する湯水混合バルブ装置1の可動弁体10が、詳細は後述する湯水混合バルブ装置1の固定弁体12の通湯路12aのみを開放し、固定弁体12の通湯路12aから、可動弁体10のほぼ中央部を軸方向に貫くように形成された湯水連通部10aへ湯のみを流入させ、湯水混合水栓装置2の吐水口6aから湯のみを吐水させる操作領域である。
また、図1〜図3に示すように、水側操作領域R2は、操作ハンドル4を水側(図1及び図2に示す矢印Cの方向)に回動操作した操作位置P2にあるときに、可動弁体10が固定弁体12の通水路12bのみを開放して固定弁体12の通水路12bから可動弁体10の湯水連通部10aへ水のみを流入させて湯水混合水栓装置2の吐水口6aから水のみを吐水させる操作領域である。
さらに、図1〜図3に示すように、湯水混合操作領域R3は、操作ハンドル4を湯水混合水栓装置2の正面側のほぼ中央の操作位置P3から湯側操作領域R1に向って湯側(図1及び図2に示す矢印Hの方向)に回動操作したときに、湯側操作領域R1と水側操作領域R2との間に位置し且つ可動弁体10が固定弁体12の通湯路12a及び通水路12bを開放し、固定弁体12の通湯路12a及び通水路12bのそれぞれから可動弁体10の湯水連通部10aへ湯と水のそれぞれを流入させて混合した湯水を湯水混合水栓装置2の吐水口6aから吐水させる操作領域である。
なお、本実施形態においては、水側操作領域R2内の湯水混合操作領域R3側の領域が、湯水混合水栓装置2の使用頻度が高い正面側の領域に位置しており、操作ハンドル4を正面側のほぼ中央の操作位置P3、すなわち、湯水混合水栓装置2の正面位置に操作したときにも、湯水混合水栓装置2の吐水口6aから水のみが吐水されるようになっている。
つぎに、図2〜図12により、本発明の第1実施形態による湯水混合バルブ装置の詳細について説明する。
まず、図4は、本発明の第1実施形態による湯水混合バルブ装置を示す分解斜視図である。
図3及び図4に示すように、本実施形態による湯水混合バルブ装置1は、下方から上方に向って、下側シール部材13a、下側ケーシング部材14、内部シール部材13a,13b、固定弁体12、可動弁体10、整流部材15、可動弁体ガイド部材16、操作レバー下側保持部材18、操作レバー部材20、シール部材22、上側ケーシング部材24及び操作レバー上側接続部材26を備えている。
つぎに、図5は、本発明の第1実施形態による湯水混合バルブ装置の固定弁体を示す平面図である。
また、図6は、本発明の第1実施形態による湯水混合バルブ装置の固定弁体及び可動弁体において、操作ハンドル及び操作レバー部材を水側操作領域内の湯水混合操作領域側の操作位置(湯水混合水栓装置の正面位置)に設定し、可動弁体を全開させた状態を示す平面図である。
さらに、図7は、本発明の第1実施形態による湯水混合バルブ装置の固定弁体及び可動弁体において、操作ハンドル及び操作レバー部材を水側操作領域内の湯水混合操作領域側の操作位置(湯水混合水栓装置の正面位置)に設定し、可動弁体を全開させた状態から閉弁する方向に移動させ、固定弁体の通水路が閉止される間際で流路が絞られている状態を示す平面図である。
なお、図6及び図7では、閉弁状態の可動弁体の閉弁位置をP4で示す、全開状態の可動弁体の開弁位置をP5で示し、閉止される間際の状態の可動弁体の開弁位置をP6で示している。
図3〜図7に示すように、下側ケーシング部材14は、湯水混合水栓装置2の内部に上下方向に延びるように形成されている通湯路2a及び通水路2bの上端(下流側端部)に接続され、下側ケーシング部材14の内部には、内部シール部材13b,13cを介して固定弁体12が固定されている。
また、図5〜図7に示すように、固定弁体12の後側には、操作ハンドル4の操作位置P1〜P3に応じて、可動弁体10の湯水連通部10a内を通過した湯及び/又は水が通過する湯水混合路12cが形成されている。
さらに、図4に示すように、下側ケーシング部材14内の固定弁体12の湯水混合路12cの下方且つ下側ケーシング部材14の後端部14aに隣接した部分には、固定弁体12の湯水混合路12cと連通する下側ケーシング部材14内の湯水混合路14bが形成されている。
また、図3〜図7に示すように、固定弁体12に形成されている通湯路12a及び通水路12bのそれぞれは、湯水混合水栓装置2内の通湯路2a及び通水路2bのそれぞれと連通している。
さらに、図5に示すように、固定弁体12の通湯路12a及び通水路12bが互いに異なる形状に形成され、且つ固定弁体12の前後方向に延びる中心軸線A2に対して互いに非対称に配置されている。
つぎに、図4、図6及び図7に示すように、固定弁体12上には、可動弁体10が摺動可能且つ回転可能に設けられている。
また、図4に示すように、可動弁体10上には、可動弁体10の湯水連通部10a内を通過する湯水を整流化する整流部材15(詳細は後述する)が取り付けられ、この整流部材15を介して、可動弁体ガイド部材16が固定されている。
さらに、図3及び図4に示すように、整流部材15の上端部15aは、可動弁体ガイド部材16の取付穴16aに挿入されて取り付けられた状態で、操作レバー保持部材18を介して、操作レバー部材20の接続部20aに接続されている。
また、図3及び図4に示す操作レバー上側接続部材26は、操作レバー部材20の上方に取り付けられ、この取り付けられた状態で操作ハンドル4の接続部4aが上方から取り付けられるようになっている。そして、操作ハンドル4の操作による操作レバー部材20の動きにより、操作レバー部材20の接続部20aが移動し、整流部材15、可動弁体ガイド部材16、及び可動弁体10が固定弁体12に対して一体的に移動することができるようになっている。
さらに、図3に示すように、可動弁体10の下面は、固定弁体12の上面に沿って摺動する摺動面10bとなっており、この摺動面10bに対して垂直な面内で操作レバー部材20を操作することにより、可動弁体10の開閉動作が可能となっている。
つぎに、図1、図2、図5及び図6に示すように、操作ハンドル4及び操作レバー部材20を水側操作領域R2内の湯水混合操作領域R3側の操作位置P3(湯水混合水栓装置1の正面位置)に設定し、可動弁体10を全開させた状態では、可動弁体10は、固定弁体12に対して前方側に移動した位置にあり、可動弁体10が固定弁体12の通湯路12aを閉鎖した状態を維持し、固定弁体12の通水路12bのみを部分的に開放するようになっている。
また、この部分的に開放された固定弁体12の通水路12bから可動弁体10の湯水連通部10cを通過した水は、整流部材15を通過し、固定弁体12の湯水混合路12cを経て下側ケーシング部材14の湯水混合路14b(図4参照)に流れるようになっている。下側ケーシング部材14の湯水混合路14bから下流側へ流れた水は、湯水水栓装置2の内部を通過し、最終的には、スパウト6の吐水口6aから水のみが吐水されるようになっている。
つぎに、図1、図2、図5及び図7に示すように、操作ハンドル4及び操作レバー部材20を水側操作領域R2内の湯水混合操作領域R3側の操作位置P3(湯水混合水栓装置1の正面位置)に設定し、可動弁体10を全開させた状態から閉弁する方向に移動させるように操作ハンドル4及び操作レバー部材20を操作すると、可動弁体10が摺動面10b内で回転することなく固定弁体12に対して後方へ直進して移動し、固定弁体12の通水路12bが閉止される間際の状態となる。この固定弁体12の通水路12bが閉止される間際の状態では、固定弁体12の通水路12bの出口部E1の湯側端部12d付近の領域S1における流路が可動弁体10により絞られている状態となっている。
つぎに、図5及び図7〜図9を参照して、固定弁体12の通水路12bの出口部E1における湯側端部12d付近の領域S1において、可動弁体10により閉止される間際の状態で絞られる流路について説明する。
図8は、図5のVIII−VIII線に沿った断面図であり、図9は、図8のA部拡大図である。
図5及び図7〜図9に示すように、固定弁体12の通水路12bにおける出口部E1の湯側端部12d付近の領域S1には、通水路12bの流路断面積を変化させるように段状に段差部28が形成されている。
この段差部28は、その内側に位置する角部30が面取りされて上流側から下流側に向けて流路断面積を拡大させる面取り部32を備えている。この段差部28の面取り部32においては、可動弁体10により固定弁体12の通水路12bが閉止される間際の状態で固定弁体12の通水路12bの出口部E1の湯側端部12d付近の領域S1の流路が絞られたとしても、面取り部32により段差部28の角部30が面取りされている分だけ、面取り部32がなく角部30がある場合よりも、流路を拡大させることができるようになっている。したがって、この段差部28の面取り部32は、通過する水の流速の上昇を抑制する流速上昇抑制手段として機能することができ、水流の乱れや、キャビテーション等による異音が発生することを効果的に抑制することができるようになっている。
また、図9に示すように、段差部28及び面取り部32については、固定弁体12の通水路12aの出口部E1から面取り部32の入口部32aまでの深さ方向の最大距離L1が、面取り部32の入口部32aから、段差部28の出口部28aである通水路12の出口部E1の湯側端部12dまでの奥行方向の最大距離L2よりも大きくなる(L1>L2)ように設定されている。これにより、通過する水の流速の上昇を抑制する流速上昇抑制手段として機能することができ、水流の乱れや、キャビテーション等による異音が発生することを効果的に抑制することができるようになっている。
さらに、面取り部32の面取り量については、例えば、図9に示すように、面取り部32における傾斜面32aの傾斜角度α、面取り部32の深さd1と奥行長さd2については、α=45度、d1=d2=0.5mm(C0.5)に設定されている。
また、本実施形態では、段差部28の面取り部32が、下流側から上流側に向かって下り傾斜した傾斜面32bを形成している形態であるが、傾斜面32bの代わりに、下流側から上流側に向かって凹曲面状に面取りされたような形態であってもよい。
つぎに、図4及び図10〜図12を参照して、本実施形態の湯水混合バルブ装置1の霊流部材15の詳細について説明する。
図10は、本発明の第1実施形態による湯水混合バルブ装置の整流部材を斜め上方から見た斜視図であり、図11は、本発明の第1実施形態による湯水混合バルブ装置の整流部材を示す正面図であり、図12は、図11のXII−XII線に沿った断面図である。
まず、図4、図6及び図7に示すように、可動弁体10は、固定弁体12の通湯路12a及び通水路12bのそれぞれを通過した湯と水を連通させて固定弁体12の湯水混合路12cへ流出させる湯水連通部10aを備え、この湯水連通部10aには、通過する湯水を整流させる整流部材15が設けられている。
図10〜図12に示すように、整流部材15は、可動弁体10の湯水連通部10aの上端部に取り付けられる取付部34を備えている。
また、図12に示すように、整流部材15の取付部34の内部には、可動弁体10の湯水連通部10aと連通する内部流路34aが形成されている。
さらに、図10〜図12に示すように、整流部材15は、取付部34の下端部から可動弁体10の湯水連通部10aの内部に向かって軸方向下方に突出し且つ可動弁体10の湯水連通部10aに挿入可能に櫛型形状に形成された櫛型形状部36を備えている。この櫛型形状部36を形成する複数の櫛要素36aの各々は、周方向に所定間隔を置いて配置されており、固定弁体12の通湯路12a及び通水路12bのそれぞれを通過して可動弁体10の湯水連通部10aに流入した湯と水が、各櫛要素36a同士の間を通過することにより整流化されるようになっており、乱れた水流に起因する異音の発生を効果的に抑制することができるようになっている。
また、図12に示すように、整流部材15の取付部34の内部流路34aを形成する面34bは、ほぼ球面状に形成されている。可動弁体10の湯水連通部10aに流入し、櫛型形状部36を通過して整流化された湯水は、ほぼ球面状に形成された内部流路34aを通過することにより、乱れた水流の発生が抑制された状態で固定弁体12の湯水混合路12cに流れることができるようになっている。
さらに、図4及び図10〜図12に示すように、整流部材15は、取付部34の上面34cから上端部15aに亘って軸方向上方に筒状に突出し且つその外周面38aが可動弁体ガイド部材16の取付穴16aの内周面と嵌合する嵌合部を形成する筒状部38を備えている。
この筒状部38は、内部流路34aから上方に間隔を置いて底面38bを形成する有底筒状であり、筒状部28の上端部が可動弁体ガイド部材16の取付穴16aの下方側から挿入されることにより、筒状部38の外周面38aと可動弁体ガイド部材16の取付穴16aの内周面とが係合すると共に、整流部材15の取付部34の上面34cが可動弁体ガイド部材16の下面に係合することにより、整流部材15が可動弁体ガイド部材16に嵌合されるようになっている。
また、整流部材15の筒状部38の内周面38cには、対をなして内側に突出し且つ上下方向に延びる複数のリブ40が設けられている。これらのリブ40は、整流部材15が可動弁体ガイド部材16に嵌合された状態で操作レバー部材20の接続部20aが整流部材15の筒状部38に上方から挿入されると、リブ40の突端面が、対向する操作レバー部材20の接続部20aの外周面と弾性的に接触する接触部となっている。これによって、操作ハンドル4を操作して操作レバー部材20が移動した際に、整流部材15の筒状部38と操作レバー部材20の接続部20aとのがたつきを抑制し、操作レバー部材20の操作性と整流部材15の整流機能が損なわれないようにするようになっている。
つぎに、図1〜図12を参照して、上述した本発明の第1実施形態による湯水混合バルブ装置1の動作(作用)について説明する。
なお、以下の湯水混合バルブ装置1の動作(作用)では、操作ハンドル4を使用頻度が高い湯水混合水栓装置2の正面側のほぼ中央の操作位置P3に設定し、湯水混合水栓装置2のスパウト6の吐水口6aから水のみを吐水する場合についての説明に限定し、操作ハンドル4の他の操作位置P1,P2における動作(作用)については説明を省略する。
まず、湯水混合水栓装置2を使用する際、図1及び図2に示すように、湯水混合水栓装置2の操作ハンドル4をその中心軸線A1回りに回転操作し、使用頻度が高い湯水混合水栓装置2の正面側のほぼ中央の操作位置P3に設定し、操作ハンドル4を矢印「開」の方向に操作した場合には、図3、図4及び図6に示すように、湯水混合バルブ装置1の操作レバー部材20の操作により、操作レバー部材20の接続部20aが取り付けられている整流部材15の筒状部38が前方へ移動する。
このとき、この整流部材15と共に可動弁体ガイド部材16が前方へ移動し、可動弁体10が可動弁体ガイド部材16と一体的に閉弁位置P4から開弁位置P5に固定弁体12に対して前方へ移動し、可動弁体10が全開状態となる。
また、可動弁体10は、閉弁位置P4から開弁位置P5に移動する際、摺動面10b内で回転することなく、固定弁体12の中心軸線A2の軸線方向前方へ直進して移動し、固定弁体12の通湯路12aを閉鎖した状態を維持しながら、固定弁体12の通水路12bのみを開放する。そして、固定弁体12の通水路12bから可動弁体10の湯水連通部10aを通過した水は、固定弁体12の湯水混合路12cから下側ケーシング部材14の湯水混合路14bを経て、湯水混合水栓装置2のスパウト6の吐水口6aから水のみが吐水される。
つぎに、図6に示す開弁位置P5の可動弁体10の状態から、図1及び図2に示す操作ハンドル4を矢印「閉」の方向に操作し、図7に示すように、固定弁体12の通水路12bが可動弁体10により閉止される間際の状態では、可動弁体10は、開弁位置P5から、摺動面10b内で回転することなく後方へ直進して開弁位置P6まで移動する。このとき、可動弁体10により、固定弁体12の通湯路12aは閉鎖した状態を維持されながら、固定弁体12の通水路12bの出口部E1は、湯側端部12d付近の領域S1の流路が絞られた状態でわずかに開放されている。
このとき、上流側から固定弁体12の通水路12b内に流れ込んでいる通水は、通水路12bの段差部28の面取り部32の入口部32aから段差部28を通過し、通水路12bの出口部E1の湯側端部12d付近の領域S1の絞られた流路を流れ、可動弁体10の湯水連通部10aへ流出される。
また、固定弁体12の通水路12b内の水が段差部28を通過する際、面取り部32により段差部28の角部30が面取りされた分だけ、流路が拡大されているため、段差部28の角部30が面取りされた面取り部32が流速上昇抑制手段として機能する。したがって、可動弁体10が固定弁体12の通水路12bを開放している状態から閉止する間際の状態において、固定弁体12の通水路12bの出口部E1の湯側端部12d付近の領域S1の流路が可動弁体10により絞られていても、面取り部32により通水の流速の上昇が抑制され、水流の乱れや、キャビテーション等の発生が抑制され、これらの現象に起因する異音の発生が抑制される。
上述した本発明の第1実施形態による湯水混合バルブ装置1によれば、固定弁体12の通水路12b内の水が段差部28を通過する際、段差部28の角部30が面取りされた面取り部32が流速上昇抑制手段として機能し、可動弁体10が固定弁体12の通水路12bを閉止する間際の状態において、面取り部32により段差部28の角部30が面取りされた分だけ、流路を拡大させることができる。したがって、可動弁体10が固定弁体12の通水路12bを開放している状態から閉止する間際の状態において、固定弁体12の通水路12b内を通過する水の流路が絞られて流速が上昇し、水流の乱れやキャビテーション等による異音が発生することを効果的に抑制することができる。
また、本実施形態による湯水混合バルブ装置1によれば、図9に示すように、流速上昇抑制手段として、固定弁体12の通水路12bの出口部E1から固定弁体12の通水路12bの段差部28の面取り部32の入口部32aまでの深さ方向の最大距離L1が、固定弁体12の通水路12bの段差部28の面取り部32の入口部32aから出口部28bまでの奥行方向の最大距離L2よりも大きく設定されているため、可動弁体10が固定弁体12の通水路12bを閉止する間際の状態において、流路を拡大させることができる。したがって、可動弁体10が固定弁体12の通水路12bを開放している状態から閉止する間際の状態において、固定弁体12の通水路12bの出口部E1の湯側端部12d付近の領域S1の流路が可動弁体10により絞られても、通水の流速が上昇するのを抑制し、水流の乱れや、キャビテーション等による異音が発生することを効果的に抑制することができる。
さらに、本実施形態による湯水混合バルブ装置1によれば、固定弁体12の通湯路12a及び通水路12bのそれぞれを通過した湯と水が、可動弁体10の湯水連通部10aで連通すると共に、整流部材15により整流化された状態で固定弁体12の湯水混合路12cに流れるため、流速が上昇して水流の乱れや、キャビテーション等が発生することをより効果的に抑制することができる。したがって、このような現象に起因する異音の発生をより効果的に抑制することができる。
また、本実施形態による湯水混合バルブ装置1によれば、固定弁体12の通湯路12a及び通水路12bのそれぞれを通過して可動弁体10の湯水連通部10aに流入した湯と水が、整流部材15の櫛型形状部36を通過することにより整流化され、整流部材15の取付部34の内部流路34aを通過して固定弁体12の湯水混合路12cに流れるため、流速が上昇して乱れた水流の乱れや、キャビテーション等が発生することをさらに効果的に抑制することができる。したがって、このような現象に起因する異音の発生をさらに効果的に抑制することができる。
さらに、本実施形態による湯水混合バルブ装置1によれば、整流部材15の取付部34の内部流路34aを形成する面34bがほぼ球面状に形成されているため、固定弁体12の通湯路12a及び通水路12bのそれぞれを通過して可動弁体10の湯水連通部10aに流入した湯と水が整流部材15の取付部34の内部流路34aを通過する際に、この内部流路34aのほぼ球面状に形成された面34bにより、水流の乱れや、キャビテーション等が発生することをさらに効果的に抑制することができる。したがって、このような現象に起因する異音の発生をさらに効果的に抑制することができる。
また、本実施形態による湯水混合バルブ装置1によれば、可動弁体10の移動をガイドする可動弁体ガイド部材16の取付穴16aに整流部材15の筒状部38を嵌合し、この整流部材15の筒状部38の内周面38cに操作レバー部材20の接続部20aを挿入することにより、整流部材15の筒状部38の内周面38cのリブ40と操作レバー部材20の接続部20aとを弾性的に接触させることができる。したがって、操作ハンドル4により操作レバー部材20を操作した際、操作レバー部材20の接続部20aと弾性的に接触している整流部材15の筒状部38の内周面38cのリブ40とのがたつきを抑制することできる。また、操作レバー部材20を操作した際、整流部材15ががたつくことなく操作レバー部材20と共に移動することができるため、この整流部材15の筒状部38の外周面38aと取付穴16aが嵌合する可動弁体ガイド部材16と、この可動弁体ガイド部材16に取り付けられた可動弁体10のそれぞれが一体的に操作ハンドル4及び操作レバー部材20の操作に連動して精度よく移動することができる。
つぎに、図13〜図18を参照して、本発明の第2実施形態による湯水混合バルブ装置について説明する。
以下、本発明の第2実施形態による湯水混合バルブ装置100が組み込まれる湯水混合水栓装置においては、上述した第1実施形態による湯水混合バルブ装置1が組み込まれる湯水混合水栓装置2と寸法が異なる以外の点では、同一の構造であるため、図1及び図2を参照し、同一部分については同一の符号を付し、これらの説明は省略する。
図13は、本発明の第2実施形態による湯水混合バルブ装置を示す分解斜視図であり、図14は、本発明の第2実施形態による湯水混合バルブ装置の固定弁体を示す平面図であり、図15は、図14のXV−XV線に沿った断面図であり、図16は、図15のB部拡大図である。
また、図17は、本発明の第2実施形態による湯水混合バルブ装置の固定弁体及び可動弁体において、操作ハンドル及び操作レバー部材を水側操作領域内の最も湯側の操作位置に設定し、可動弁体を全開させた状態を示す平面図である。
さらに、図18は、本発明の第2実施形態による湯水混合バルブ装置の固定弁体及び可動弁体において、操作ハンドル及び操作レバー部材を水側操作領域内の最も湯側の操作位置に設定し、可動弁体を全開させた状態から閉弁する方向に移動させ、固定弁体の通水路が閉止される間際で流路が絞られている状態を示す平面図である。なお、図17及び図18では、閉弁状態の可動弁体の閉弁位置をP104で示す、全開状態の可動弁体の開弁位置をP105で示し、閉止される間際の状態の可動弁体の開弁位置をP106で示している。
まず、図13に示すように、本発明の第2実施形態による湯水混合バルブ装置100は、下方から上方に向って、下側ケーシング部材114、固定弁体112、可動弁体110、整流部材115、可動弁体ガイド部材116、操作レバー下側保持部材118、操作レバー部材120、シール部材122、上側ケーシング部材124及び操作レバー上側接続部材126を備えている。
これらの各部材は、第1実施形態の湯水混合バルブ装置1の下側ケーシング部材14、固定弁体12、可動弁体10、整流部材15、可動弁体ガイド部材16、操作レバー下側保持部材18、操作レバー部材20、シール部材22、上側ケーシング部材24及び操作レバー上側接続部材26の各部材と、機能及び作用が概ね共通しているため、本発明の第2実施形態による湯水混合バルブ装置100の主要な可動弁体110及び固定弁体112と、第1実施形態による湯水混合バルブ装置1の可動弁体10及び固定弁体12との形態の相違点のみ説明し、その他の説明は省略する。
図14、図17及び図18に示すように、本発明の第2実施形態による湯水混合バルブ装置100においては、特に、固定弁体112が、平面視において、その湯水混合路112cが外側方向に開放されるように固定弁体112の外周の一部を切り欠いた形状に形成する切欠き部150を備えている。
同様に、図17及び図18に示すように、可動弁体110についても、平面視において、概ねU字状になるように形成され、その中央部に配置される湯水連通部110aの外側の一部が開放されるように、可動弁体110の中央部から外周の一部が切り欠いた形状となっている。
これらにより、可動弁体110及び固定弁体112の全体を小型化することができると共に、可動弁体110の湯水連通部110a及び固定弁体112の湯水混合路112cを十分に確保して湯水の流量を確保することができるようになっている。
また、固定弁体112を小型化しても、固定弁体112の湯水混合路112cの流路を十分に確保することができるため、固定弁体112の小型化によって固定弁体112の湯水混合路112cの流路が狭くなり、流速が上昇し、水流の乱れや、キャビテーション等によって異音が発生することを効果的に抑制することができるようになっている。
また、図14〜図16に示すように、固定弁体112の段差部128及び面取り部132については、固定弁体112の通水路112aの出口部E101から面取り部132の入口部132aまでの深さ方向の最大距離L101が、面取り部132の入口部132aから、段差部128の出口部128aである通水路112の出口部E101の湯側端部112dまでの奥行方向の最大距離L102よりも大きくなる(L101>L102)ように設定されている。さらに、面取り部132の傾斜面132bの上端部132cから段差部128の出口部128aにかけて凹曲面状に形成されている。これらの段差部128の構造により、通過する水の流速の上昇を抑制する流速上昇抑制手段として機能することができ、水流の乱れや、キャビテーション等による異音が発生することを効果的に抑制することができるようになっている。
上述した本発明の第2実施形態による湯水混合バルブ装置100によれば、湯水混合水栓装置2を使用する際、図1及び図2に示すように、湯水混合水栓装置2の操作ハンドル4をその中心軸線A1回りに回転操作し、使用頻度が高い湯水混合水栓装置2の正面側のほぼ中央の操作位置P3に設定し、操作ハンドル4を矢印「開」の方向に操作した場合には、図17に示すように、湯水混合バルブ装置100の操作レバー部材120の操作により、可動弁体110が可動弁体ガイド部材116と一体的に閉弁位置P104から開弁位置P105に、摺動面110b内で回転することなく、固定弁体112に対して中心軸線A102の軸線方向前方へ直進して移動し、可動弁体110が全開状態となる。
つぎに、図17に示す開弁位置P105の可動弁体110の状態から、図1及び図2に示す操作ハンドル4を矢印「閉」の方向に操作し、図18に示すように、固定弁体112の通水路112bが開弁位置P106の可動弁体110により閉止される間際の状態では、上流側から固定弁体112の通水路112b内に流れ込んでいる通水が、図16に示す通水路112bの段差部128の面取り部132の入口部132aから段差部128を通過し、通水路112bの出口部E101の湯側端部112d付近の領域S101の絞られた流路を流れ、可動弁体110の湯水連通部110aへ流出される。そして、可動弁体110の湯水連通部110aを通過した水は、固定弁体112の湯水混合路112cから下側ケーシング部材114の湯水混合路114bを経て、湯水混合水栓装置2のスパウト6の吐水口6aから水のみが吐水される。
また、固定弁体112の通水路112b内の水が段差部128を通過する際、面取り部132により段差部128の面取り部132の面取りされた分だけ、流路が拡大されているため、段差部128の面取り部132が流速上昇抑制手段として機能する。したがって、可動弁体110が固定弁体112の通水路112bを開放している状態から閉止する間際の状態において、固定弁体112の通水路112bの出口部E101の湯側端部112d付近の領域S101の流路が可動弁体110により絞られていても、面取り部132により通水の流速の上昇が抑制され、水流の乱れや、キャビテーション等の発生が抑制されるため、これらの現象に起因する異音の発生を抑制することができる。
つぎに、図19を参照して、本発明の第3実施形態による湯水混合バルブ装置について説明する。
図19は、本発明の第3実施形態による湯水混合バルブ装置の固定弁体の通水路における段差部を示す、図16と同様な拡大図である。
図19に示すように、本発明の第3実施形態による湯水混合バルブ装置においては、固定弁体212の段差部228が、上述した第2実施形態の湯水混合バルブ装置100の固定弁体112の段差部128の面取り部132のようなものが設けられていない点で、第2実施形態の湯水混合バルブ装置100と異なっている。
また、図19に示すように、固定弁体212の段差部228については、固定弁体212の通水路212bの出口部E101から段差部228の入口部228aまでの深さ方向の最大距離L201が、段差部228の入口部228aから、段差部228の出口部228bである通水路212bの出口部E201の湯側端部212dまでの奥行方向の最大距離L202よりも大きくなる(L201>L202)ように設定されている。
このような本発明の第3実施形態による湯水混合バルブ装置によれば、固定弁体212の通水路212bの出口部E101から段差部228の入口部228aまでの深さ方向の最大距離L201が、段差部228の入口部228aから、段差部228の出口部228bである通水路212bの出口部E201の湯側端部212dまでの奥行方向の最大距離L202よりも大きくなる(L201>L202)ように設定される段差部228自体が、通過する水の流速の上昇を抑制する流速上昇抑制手段として機能することができるため、水流の乱れや、キャビテーション等による異音が発生することを効果的に抑制することができる。
1 湯水混合バルブ装置
2 湯水混合水栓装置
2a 通湯路
2b 通水路
4 操作ハンドル
4a 操作ハンドルの接続部
6 スパウト
6a 吐水口
8 カウンター
10 可動弁体
10a 湯水連通部
10b 可動弁体の摺動面
12 固定弁体
12a 通湯路
12b 通水路
12c 湯水混合路
12d 通水路の出口部の湯側端部
13a 下側シール部材
13b 内部シール部材
13c 内部シール部材
14 下側ケーシング部材(ケーシング)
14a 後端部
14b 湯水混合路
15 整流部材
15a 整流部材の上端部
16 可動弁体ガイド部材(ガイド部材)
16a 取付穴(嵌合穴)
18 操作レバー保持部材
20 操作レバー部材(操作部)
20a 接続部(操作部の一端部)
22 シール部材
24 上側ケーシング部材(ケーシング)
26 操作レバー上側接続部材(操作部)
28 段差部(流速上昇抑制手段)
28a 段差部の出口部
30 段差部の角部
32 段差部の面取り部(流速上昇抑制手段)
32a 面取り部の入口部
32b 面取り部の傾斜面
34 整流部材の取付部
34a 整流部材の取付部の内部流路
34b 整流部材の取付部の内部流路を形成する面
34c 整流部材の取付部の上面
36 整流部材の櫛型形状部
36a 櫛要素
38 整流部材の筒状部(整流部材の嵌合部)
38a 整流部材の筒状部の外周面
38b 整流部材の筒状部の底面
38c 整流部材の筒状部の内周面
40 リブ(接触部)

Claims (7)

  1. 湯水混合水栓に組み込まれ、給湯源から供給される湯と給水源から供給される水とを混合した湯水を吐止水する湯水混合バルブ装置であって、
    湯水混合水栓の吐水口の上流側に設けられたケーシングと、
    このケーシング内に固定され、給湯源から供給された湯が流入する通湯路及び給水源から供給された水が通過する通水路が形成されると共に、上記通水路及び上記通湯路を通過した湯水が通過する湯水混合路が形成された固定弁体と、
    上記ケーシング内に配置されて上記固定弁体に対して摺動することにより上記固定弁体の通湯路及び通水路を開閉する可動弁体と、
    上記可動弁体を上記固定弁体に対して移動させることにより、上記可動弁体を開閉させて吐水と止水の切り替えや上記湯水混合路を通過する湯水の温度調節を操作する操作部と、を有し、
    上記固定弁体の通水路には、その流路断面積を変化させるように段状に段差部が形成され、この段差部は、通過する水の流速の上昇を抑制する流速上昇抑制手段を備えており、
    この流速上昇抑制手段は、上記段差部の角部が面取りされた面取り部であることを特徴とする湯水混合バルブ装置。
  2. 上記流速上昇抑制手段は、上記固定弁体の通水路の出口部から上記段差部の入口部までの深さ方向の最大距離が上記段差部の入口部から出口部までの奥行方向の最大距離よりも大きくなるように設定する請求項記載の湯水混合バルブ装置。
  3. 上記固定弁体は、平面視において、その湯水混合路が外側方向に開放されるように上記固定弁体の外周の一部を切り欠いた形状に形成する切欠き部を備えている請求項記載の湯水混合バルブ装置。
  4. 上記可動弁体は、上記固定弁体の通湯路及び通水路のそれぞれを通過した湯と水を連通させて上記固定弁体の湯水混合路へ流出させる湯水連通部を備え、この湯水連通部には、通過する湯水を整流させる整流部材が設けられている請求項1乃至の何れか1項に記載の湯水混合バルブ装置。
  5. 上記整流部材は、上記可動弁体の湯水連通部の一端部に取り付けられ且つその内部に上記湯水連通部と連通する内部流路を形成する取付部と、この取付部から上記湯水連通部の内部に向かって軸方向に突出し且つ周方向に所定間隔を置いて櫛型形状に形成された櫛型形状部と、を備えている請求項記載の湯水混合バルブ装置。
  6. 上記整流部材は、上記取付部の上記内部流路を形成する面がほぼ球面状に形成されている請求項記載の湯水混合バルブ装置。
  7. 更に、上記可動弁体に取り付けられ且つ上記操作部の操作に連動して上記可動弁体の移動をガイドするガイド部材を有し、上記整流部材は、更に、上記取付部か上記湯水連通部の内部に向かって軸方向に突出し且つ上記ガイド部材の軸方向に貫く嵌合穴に挿入されて嵌合される嵌合部を備え、この嵌合部の筒状に突出する部分は、上記操作部の一端部が挿入して取り付けられる内周面を形成し、この内周面には、上記操作部の一端部が挿入して取り付けられた際に、上記操作部の一端部と弾性的に接触可能な接触部が設けられている請求項又はに記載の湯水混合バルブ装置。
JP2013269342A 2013-12-26 2013-12-26 湯水混合バルブ装置 Active JP6323653B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013269342A JP6323653B2 (ja) 2013-12-26 2013-12-26 湯水混合バルブ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013269342A JP6323653B2 (ja) 2013-12-26 2013-12-26 湯水混合バルブ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015124819A JP2015124819A (ja) 2015-07-06
JP6323653B2 true JP6323653B2 (ja) 2018-05-16

Family

ID=53535666

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013269342A Active JP6323653B2 (ja) 2013-12-26 2013-12-26 湯水混合バルブ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6323653B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6554079B2 (ja) * 2016-08-04 2019-07-31 株式会社タカギ 湯水混合栓
JP7242096B2 (ja) * 2019-05-20 2023-03-20 株式会社タカギ 湯水混合栓
CN110469693B (zh) * 2019-09-17 2024-04-02 上海易匠阀芯有限公司 一种恒温阀芯及恒温水龙头

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0125818Y2 (ja) * 1984-12-27 1989-08-02
TR23689A (tr) * 1988-05-20 1990-06-13 Allied Corp Bipolar membranlar ve bunlarin yapilmasina mahsus usuller
FR2648889B1 (fr) * 1989-06-22 1991-12-20 Clerc Daniel Disques ceramiques pour robinet equipe de tels disques
JP2517801B2 (ja) * 1991-05-08 1996-07-24 株式会社ピコ・エイダ 定量用バルブ
JPH0718495B2 (ja) * 1992-10-14 1995-03-06 株式会社三栄水栓製作所 混合栓の湯水混合装置
IT1276442B1 (it) * 1995-06-27 1997-10-31 Gevipi Ag Dispositivo di controllo della portata per un rubinetto miscelatore termostatico.
JPH09273658A (ja) * 1996-04-03 1997-10-21 Ntn Corp 消音型水栓および消音型混合水栓
US7389793B2 (en) * 2006-06-27 2008-06-24 Hsiang Hung Wang Faucet device selectively operatable manually or automatically
JP2008045678A (ja) * 2006-08-17 2008-02-28 Hitachi Constr Mach Co Ltd スプール弁
CN102007330B (zh) * 2008-04-10 2013-03-27 印第安纳马斯科公司 用于双柄龙头的模制水道
JP5721061B2 (ja) * 2012-03-29 2015-05-20 Toto株式会社 湯水混合バルブ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015124819A (ja) 2015-07-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6323653B2 (ja) 湯水混合バルブ装置
CN108779866B (zh) 冷热水混合水栓
EP2644953B1 (en) Water mixing valve device
JP2010084859A (ja) 湯水混合バルブユニット
JP2007147004A (ja) 湯水混合バルブ装置
JP2006307964A (ja) 電動制御弁
JP2011074967A (ja) 主弁分離型電磁弁および自動水栓
JP5256633B2 (ja) 吐水装置
JP6716414B2 (ja) 吐水部品及び吐水装置
JP4399295B2 (ja) 湯水混合水栓
JP6103465B2 (ja) 湯水混合バルブ装置
JP6432135B2 (ja) 吐水装置
JP6527755B2 (ja) シングルレバー水栓
JP7060282B1 (ja) シャワーヘッド
CN212672536U (zh) 水龙头阀芯的手柄安装结构
CN113454561B (zh) 恒温组件,特别是恒温阀芯
JP6941498B2 (ja) 吐水装置
US20230034753A1 (en) Automatic faucet
JP7286927B2 (ja) 湯水混合水栓
JP4841300B2 (ja) ダイヤフラムバルブ
JPH06129553A (ja) 混合栓の湯水混合装置
CN113531190A (zh) 水路控制组件及感应龙头
JP2008208950A (ja) 湯水混合水栓及びそれに内蔵される整流用ライナー
JP2005054918A (ja) ケージ弁
JP2008267592A (ja) 湯水混合バルブユニット及びそれを備えた湯水混合水栓

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161019

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170425

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170815

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170821

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171018

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180314

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180327

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6323653

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150