JP2517801B2 - 定量用バルブ - Google Patents

定量用バルブ

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JP2517801B2
JP2517801B2 JP3102620A JP10262091A JP2517801B2 JP 2517801 B2 JP2517801 B2 JP 2517801B2 JP 3102620 A JP3102620 A JP 3102620A JP 10262091 A JP10262091 A JP 10262091A JP 2517801 B2 JP2517801 B2 JP 2517801B2
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    • E03C1/02Plumbing installations for fresh water
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E03WATER SUPPLY; SEWERAGE
    • E03CDOMESTIC PLUMBING INSTALLATIONS FOR FRESH WATER OR WASTE WATER; SINKS
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  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
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  • Joints With Sleeves (AREA)
  • Flow Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多層階の建物における
複数の吐水部から吐水する流水量を略一定にするために
使用する定量用バルブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来ホテルや病院その他の多層階の建物
において、給水タンクのような給水部から配管を介して
多層階の建物の異なる階、異なる位置に配置した複数の
吐水部に水(又は湯)を供給し、各吐水部から水(湯)
を出してそれぞれ使用するようにしている。例えば、建
物の屋上に給水部となる高架水槽を設置し、この高架水
槽から各階にそれぞれ配置した吐水部に配管で接続して
ある。ここで、各階の吐水部から一定の開き状態におけ
る流水量は、上階程少なく、下階程多いものであり、ま
た、同じ階では給水部となる高架水槽からの配管距離が
遠い程少なく、近い程多いものである。すなわち、多層
階の建物の異なる階、異なる位置に配置したそれぞれの
吐水部からの同じ開き状態における流水量は、水頭圧、
配管の長さ、管内抵抗等によりそれぞれ異なり、その為
に、その設置位置に関しあるものは適正以上、又あるも
のはその時間等により必要な吐水が得られない。
【0003】ところが、このような従来例にあっては、
各々の吐水部からの流水量が異なるため、例えば、ホテ
ルなどでは、一つの部屋でも「ちょろちょろ」と流れる
部屋があっては困るので、流水量が最も少ない吐水部を
基準とし、この流水量が最も少ない吐水部に必要水量が
流れるように設計してあり、このため、これよりも流水
量が多い他の全ての吐水部においては、必要以上の過剰
な流水量となってしまい、全体として、必要水量以上の
水を無駄に流してしまっており、省資源や、コストの面
で問題となっている。また、吐水部の操作つまみを回転
操作する際に、同じ回転角度回転操作すると、部屋ごと
に吐水部から流れる流水量が異なるため、客への均一な
サービスという点でも問題であった。
【0004】そこで、本発明の出願人は本発明に到る過
程で、各吐水部2のそれぞれの一定の開き状態における
流水量を略一定にするように図5に示すように各吐水部
2または吐水部2付近にそれぞれ水路5の径の異なる多
数の定量用バルブ6のうち適切な定量用バルブ6を選択
して内装することを考えた。つまり、図5に示す定量用
バルブ6の水路5の径dの種々異なるものの中から最適
の径の水路5を有する定量用バルブ6を選択して組み込
むことで、複数の吐水部2からの流水量それぞれを必要
な一定量にすることを考えた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図5に示す
ものにおいては、確かに複数の吐水部2からの流水量を
略一定にすることができるが、このものにおいては、定
量用バルブ6を使用しない場合に比べて、使用した場合
は不快な騒音が発生するという新たな問題が発生し、特
に、ホテルや病院といった所においてはこの騒音はサー
ビスの著しい低下となってしまう恐れがある。
【0006】本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発
明したものであって、その目的とするところは、簡単な
構成で、不快騒音の発生を押えた状態で、複数の吐水部
からの流水量を必要な一定量にして、節水がはかれて、
省資源、コスト低減効果があり、また、客への均一なサ
ービスをはかることもできる定量用バルブを提供するに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の定量用バルブ
は、給水系末端にそれぞれ設けた各吐水部2からの流水
量を略一定にするために各吐水部2に組み込んで内装す
るための定量用バルブ6であって、吐水部2または吐水
部2付近内に挿入される筒部7と、吐水部2または吐水
部2付近の流路を構成する2部材間に挟持されるための
筒部7の上流側の端部に設けた鍔部8とを有し、鍔部8
の表面と筒部7の端面とを面一とし、この鍔部8を設け
筒部7に形成した水路5の入口側を弧状に面取りし
筒部7に設けた水路5径を吐水部2の一定の開き状態に
おける流水量が一定となるように吐水部2の管径毎に吐
水部2の水圧に対応した径に設定して成ることを特徴と
するものであって、このような構成を採用することで、
上記した従来例の問題点を解決して本発明の目的を達成
したものである。
【0008】
【作用】即ち本定量用バルブ6で吐水量を制限している
本質は、定量用バルブ6の水路5の断面積を絞っている
事が有効な機能として働いているのであるが、管路の断
面急変部では流体(ここでは上水)の流れに乱流域を由
来することが避けられず、この乱流域が大きい場合、流
体中に含まれているガス気体が一時的に剥離し再び流体
中に溶け込むという現象を繰り返している。この場合圧
力損失となりまたその管路断面積の減少(拡大)が流速
の上昇(降下)と相俊って流量を規制しているのである
が、この流体変化の一部が異常音発生ともなっているの
である。この異常音発生が実用的に不快音として感じら
れない範囲に押さえる実験を重ねて望ましい形状とした
ものの一例が図1に示すものである。即ち定量バルブ6
の流体側入口(管路急縮部)に案内面21となる弧状面
取りし定量用バルブ6内の出口側(管路急拡大部)に図
示する如き内径の拡大部を有する断面を持つものであ
る。図1においてdは管路急縮部の水路5の直径を示
し、D 1 は管路急拡大部の直径を示し、hは定量用バル
ブ6の長さを示し、h 1 は管路急拡大部の長さを示すも
のである。
【0009】具体的にはその乱流発生状況異常音発生
は、その流体の持つ圧力と断面の急縮小、急拡大の寸法
的な割合によって相違するものであるが、上水の一般的
な圧力範囲1kg/cm 2 〜5kg/cm 2 で不快音を
許容できるものとして決定したものである。 これによっ
て定量用バルブ6の鍔部8を、その上水給水系の吐水部
2付近の流量を形成する2部材間に定量用バルブ6を挟
持組込むものであり、この場合、定量用バルブ6の水路
5からの流水量を略一定にすることができるものであ
る。
【0010】そして、図1に示す形状の定量用バルブ6
により、その水量を絞ったにもかかわらず各吐水部2の
流水量をほぼ一定にすることと、その周辺に流水乱流発
生を押さえて不快騒音を著しく低減することが出来るよ
うになった。
【0011】
【実施例】以下本発明を添付図面に示す実施例に基づい
て詳述する。図1には本発明の定量用バルブ6の一実施
例が示してある。定量用バルブ6は、図1に示すように
水路5を有する筒状部7の端部に鍔部8を設けたもので
あり、また、筒部7に形成した水路5の入口側を弧状に
面取りして(つまりアール加工をして)案内面21とし
てある。この定量用バルブ6は上記水路5の径の異なる
ものを多数(例えば数十種類、あるいは数百種類)形成
しておくものである。そして、このようにあらかじめ準
備した多数の定量用バルブ6の水路5の径の異なるもの
の中から適切な径のものを選択して給水系末端にそれぞ
れ設けた各吐水部2からの流水量を略一定にするために
各吐水部2に組み込むものである。
【0012】以下上記構成の定量用バルブ6を使用する
具体例につき説明する。図2には本発明の一実施例を説
明するための概略系統図が示してある。図2において多
層階の建物1として10階建ての建物の例を示してい
る。建物1の屋上には給水部4となる高架水槽4aが設
置してある。建物1の各階にはそれぞれ開閉つまみ8を
有する吐水部2が配設してあり、給水部4と各吐水部2
とは配管3により接続してある。そして、各吐水部2の
それぞれの一定の開き状態における流水量を略一定にす
るように各吐水部2または吐水部2付近にそれぞれ上記
した水路5の径の異なる多数の定量用バルブ6の中から
適切な定量用バルブ6を選択して組み込み内装するので
ある。
【0013】図2に示す実施例の場合、吐水部2がから
ん25の場合であるが、この場合、図3乃至図5に示す
ようにからん25の本体部9に袋ナット10により回動
自在に自在吐水パイプ11を取り付けている取り付け部
に上記定量用バルブ6が内装される。図5のものは水路
5径dの異なるものを取付けた例を示している。すなわ
ち、図4乃至図5の実施例においては、自在吐水パイプ
11の取付け接続端部内に定量用バルブ6をはめ込み、
この状態で、自在吐水パイプ11の接続端を本体部9の
先端部内にはめ込み、袋ナット10を本体部9に螺合し
て袋ナット10により自在吐水パイプ11にストッパ1
2を挿入することで、自在吐水パイプ11の後端面と本
体部9内の段部13との間で挟持することにより取り付
けるようになっている。図中14はパッキンである。こ
こで、各吐水部2における一定の開き状態における流水
量を略一定にするため、予め形成している水路5の径の
異なる多数の定量用バルブ6の中から適切なd寸法の
量用バルブ6を選ぶのであるが、この場合、それぞれの
吐水部2の水圧を測定し、各吐水部2ごとに該当する水
圧に対応した水路5径の定量用バルブ6を選んで使用
して、結果的に各吐水部2の一定の開き状態における流
水量を略一定にするのである。そして、水圧と定量用バ
ルブ6の水路5径との関係は、定量用バルブ6を組み込
む吐水部2の管径毎に、ある範囲の水圧の場合はある水
路5径の定量用バブル5を用いると所定の流水量とな
るというようにデータに基づく理論式より適切なものを
選定して、各吐水部2の水圧に対応した水路5径の定
量用バルブ6を選択して使用することで、複数の吐水部
2における一定の開き状態における流水量を略一定にす
ることができるのである。
【0014】すなわち、図2において、本発明の定量用
バルブ6を装着する前の段階では、多層階の建物の異な
る階、異なる位置に配置したそれぞれの吐水部2からの
同じ開き状態における流水量は、水頭圧、配管3の長
さ、管内抵抗等によりそれぞれ異なるものである。ちな
みに図2の場合一例を示すと、各吐水部2の定量用バル
ブ6を挿入する部分の管径Dを13mmとした場合、各
階、各場所の吐水部2の流水量(全開状態における流水
量)及びその時の吐水圧力を測定し、測定したバルブ
(下記の表中のdm/m寸法)を挿入して各吐水部2の
定量用バルブ6を全開してその時の吐水量を測定した。
第一表がそれらを整理したものである。
【0015】 第一表 バルブ挿入前 各吐水部の圧 挿入したバル バルブ挿入後 全開した時の 力(測定値) ブの穴径 の吐水量 吐水量 kg/cm2 G d m /m (測定値) リットル/min リットル/min 2a 13 1.0 4.5 10 2b 12.5 0.9 4.7 9.8 2c 26 2.4 3.5 11 2d 23 2.3 3.7 11 2e 35 4.1 3.0 11 2f 29 4.0 3.2 11即ちこれら全部の吐水部2における全開状態における流
水量を計画した10リットル/minに略均一化出来、
この場合定量用バルブ6による不快音の発生も認められ
ず、特に節水の為それを絞っているとを説明しなけれ
ば、その需要家は気にしない程度のものであった。
【0016】
【発明の効果】本発明にあっては、叙述のように、給水
系末端にそれぞれ設けた各吐水部からの流水量を略一定
にするために各吐水部に組み込んで内装するための定量
用バルブであって、吐水部または吐水部付近内に挿入さ
れる筒部と、吐水部または吐水部付近の流路を構成する
2部材間に挟持されるための筒部の上流側の端部に設け
た鍔部とを有しているので、鍔部を吐水部または吐水部
付近の流路を構成する2部材間に挟持するのみで、定量
用バルブを組み込んで取り付けることができ、この際、
筒部に設けた水路径を吐水部の一定の開き状態における
流水量が一定となるように吐水部の管径毎に吐水部の水
圧に対応した径に設定してあるので、定量用バルブの水
路の径を選択して使用することで全ての吐水部からの流
水量を略一定にすることができて、節水がはかれて、省
資源、コスト低減効果があり、また、吐水部ごとに流水
量が過剰であったり少なすぎたりということがなく、ま
た、バルブを弾性体により形成し、水圧により弾性体よ
りなるバルブの水路径を変えるようにして水量調整をす
るようなものに比べて、弾性材料が劣化して目的とする
水量に調整できないというようなおそれがなく、長期間
にわたって安定して目的とする水量に調整できるもので
あり、更に、このように簡単な構成で各吐水部の流水量
をほぼ一定にするための吐水部の流水量を絞るようにす
るための定量用バルブにおいて、筒部の上流側の端部に
鍔部を設け、鍔部の表面と筒部の端面とを面一とし、こ
の鍔部を設けた筒部に形成した水路の入口側を弧状に面
取りしてあるので、吐水部又は吐水部付近の流路を構成
する2部材間に鍔部を挟持した際、定量用バルブの上流
側の端部において段差や窪みなどが生じることがなく、
定量用バルブの上流側の端部において鍔部の挟持されて
いない部分及び筒部の端面とに衝突した流水が乱流とな
ることなくスムーズに鍔部の水路の入口側の面取り部分
に流れて、騒音なく筒部の水路に流れていき、この場
合、更に、吐水部又は吐水部付近の流路を構成する2部
材間に鍔部を挟持した際、定量用バルブの上流側の端部
において段差や窪みなどが生じることがないので、定量
バルブにごみが溜まったりすることがなく、この点でも
乱流を押さえて騒音を抑制できるものであり、この結
果、本発明にあっては、定量用バルブの組み込みに起因
する乱流の発生を押えて気づかない程度に騒音を著しく
低減することができるといる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の断面図である。
【図2】本発明の概略系統図である。
【図3】同上の吐水部の一例の側面図である。
【図4】図3のX部分における吐水部への定量用バルブ
の組み込みを示す断面図である。
【図5】本発明に到る過程で考えた定量用バブルを吐水
部組み込んだ例を示す断面図である。
【符号の説明】
2 吐水部 5 水路 6 定量用バルブ 7 筒部 8 鍔部
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭62−196992(JP,U) 実開 平2−93371(JP,U) 実開 平1−124871(JP,U) 実開 昭61−15365(JP,U) 実開 昭54−90722(JP,U) 実開 昭54−144436(JP,U) 豊倉富太郎、亀本喬司共著、「流体力 学」(昭54−12−20、第5刷発行)、実 教出版株式会社、p.102−103

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給水系末端にそれぞれ設けた各吐水部か
    らの流水量を略一定にするために各吐水部に組み込んで
    内装するための定量用バルブであって、吐水部または吐
    水部付近内に挿入される筒部と、吐水部または吐水部付
    近の流路を構成する2部材間に挟持されるための筒部
    上流側の端部に設けた鍔部とを有し、鍔部の表面と筒部
    の端面とを面一とし、この鍔部を設けた筒部に形成した
    水路の入口側を弧状に面取りし、筒部に設けた水路径を
    吐水部の一定の開き状態における流水量が一定となるよ
    うに吐水部の管径毎に吐水部の水圧に対応した径に設定
    て成ることを特徴とする定量用バルブ。
JP3102620A 1991-05-08 1991-05-08 定量用バルブ Expired - Lifetime JP2517801B2 (ja)

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JPH05100749A JPH05100749A (ja) 1993-04-23
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JP3432460B2 (ja) 1999-08-10 2003-08-04 株式会社アメニティ 流量調節具
JP6323653B2 (ja) * 2013-12-26 2018-05-16 Toto株式会社 湯水混合バルブ装置
DE102019210111B4 (de) * 2019-07-09 2021-05-20 Hansgrohe Se Sanitäre Auslaufarmatur mit Auslaufrohr

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Title
豊倉富太郎、亀本喬司共著、「流体力学」(昭54−12−20、第5刷発行)、実教出版株式会社、p.102−103

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