JPH05100749A - 定量用バルブ - Google Patents

定量用バルブ

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JPH05100749A
JPH05100749A JP10262091A JP10262091A JPH05100749A JP H05100749 A JPH05100749 A JP H05100749A JP 10262091 A JP10262091 A JP 10262091A JP 10262091 A JP10262091 A JP 10262091A JP H05100749 A JPH05100749 A JP H05100749A
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water discharge
discharge part
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amount
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    • E03C1/00Domestic plumbing installations for fresh water or waste water; Sinks
    • E03C1/02Plumbing installations for fresh water
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    • E03CDOMESTIC PLUMBING INSTALLATIONS FOR FRESH WATER OR WASTE WATER; SINKS
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    • E03WATER SUPPLY; SEWERAGE
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Abstract

(57)【要約】 【目的】騒音の発生を防止した状態で、吐水部からの流
水量を必要な一定量にする。 【構成】給水系末端にそれぞれ設けた各吐水部2からの
流水量を略一定にするために各吐水部2に組み込んで内
装するための定量用バルブ6である。定量用バルブ6は
吐水部2または吐水部2付近内に挿入される筒部7と、
吐水部2または吐水部2付近の流路を構成する2部材間
に挟持されるための筒部7に設けた鍔部8とで構成す
る。筒部7に形成した水路5の入口側を弧状に面取りす
る。この面取り部分により乱流を防止して騒音を低減す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多層階の建物における
複数の吐水部から吐水する流水量を略一定にするために
使用する定量用バルブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来ホテルや病院その他の多層階の建物
において、給水タンクのような給水部から配管を介して
多層階の建物の異なる階、異なる位置に配置した複数の
吐水部に水(又は湯)を供給し、各吐水部から水(湯)
を出してそれぞれ使用するようにしている。例えば、建
物の屋上に給水部となる高架水槽を設置し、この高架水
槽から各階にそれぞれ配置した吐水部に配管で接続して
ある。ここで、各階の吐水部から一定の開き状態におけ
る流水量は、上階程少なく、下階程多いものであり、ま
た、同じ階では給水部となる高架水槽からの配管距離が
遠い程少なく、近い程多いものである。すなわち、多層
階の建物の異なる階、異なる位置に配置したそれぞれの
吐水部からの同じ開き状態における流水量は、水頭圧、
配管の長さ、管内抵抗等によりそれぞれ異なるものであ
る。
【0003】ところが、このような従来例にあっては、
各々の吐水部からの流水量が異なるため、例えば、ホテ
ルなどでは、一つの部屋でも「ちょろちょろ」と流れる
部屋があっては困るので、流水量が最も少ない吐水部を
基準とし、この流水量が最も少ない吐水部に必要水量が
流れるように設計してあり、このため、これよりも流水
量が多い他の全ての吐水部においては、必要以上の過剰
な流水量となってしまい、全体として、必要水量以上の
水を無駄に流してしまっており、省資源や、コストの面
で問題となっている。また、吐水部の操作つまみを回転
操作する際に、同じ回転角度回転操作すると、部屋ごと
に吐水部から流れる流水量が異なるため、客への均一な
サービスという点でも問題であった。
【0004】そこで、本発明の出願人は本発明に到る過
程で、各吐水部2のそれぞれの一定の開き状態における
流水量を略一定にするように図14に示すように各吐水
部2または吐水部2付近にそれぞれ水路5の径の異なる
多数の定量用バルブ6のうち任意の定量用バルブ6を選
択して内装することを考えた。つまり、図14に示す定
量用バルブ6の水路5の径dの種々異なるものの中から
最適の径の水路5を有する定量用バルブ6を選択して組
み込むことで、複数の吐水部2からの流水量それぞれを
必要な一定量にすることを考えた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図14に示
すものにおいては、確かに複数の吐水部2からの流水量
を略一定にすることができるが、このものにおいては、
定量用バルブ6を使用しない場合に比べて、使用した場
合は不快な騒音が発生するという新たな問題が発生し、
特に、ホテルや病院といった所においてはこの騒音はサ
ービスの著しい低下となってしまう恐れがある。
【0006】本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発
明したものであって、その目的とするところは、簡単な
構成で、騒音の発生を防止した状態で、複数の吐水部か
らの流水量を必要な一定量にして、節水がはかれて、省
資源、コスト低減効果があり、また、客への均一なサー
ビスをはかることもできる定量用バルブを提供するにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の定量用バルブ
は、給水系末端にそれぞれ設けた各吐水部2からの流水
量を略一定にするために各吐水部2に組み込んで内装す
るための定量用バルブ6であって、吐水部2または吐水
部2付近内に挿入される筒部7と、吐水部2または吐水
部2付近の流路を構成する2部材間に挟持されるための
筒部7に設けた鍔部8とを有し、筒部7に形成した水路
5の入口側を弧状に面取りして成ることを特徴とするも
のであって、このような構成を採用することで、上記し
た従来例の問題点を解決して本発明の目的を達成したも
のである。
【0008】
【作用】しかして、定量用バルブ6の鍔部8を吐水部2
または吐水部2付近の流路を構成する2部材間に挟持し
て定量用バブル2を吐水部2または吐水部2付近に組み
込むものであり、この場合、定量用バルブ6の水路5の
径の異なるものの中から任意の径のものを選択して使用
することで全ての吐水部2からの流水量を略一定にする
ことができるものである。そして、筒部7に形成した水
路5の入口側を弧状に面取りすることで、定量用バルブ
6により各吐水部2の流水量をほぼ一定にするために絞
るに当たり、乱流の発生を防止して騒音を著しく低減す
ることができるようになった。
【0009】
【実施例】以下本発明を添付図面に示す実施例に基づい
て詳述する。図1には本発明の定量用バルブ6の一実施
例が示してある。定量用バルブ6は、図1に示すように
水路5を有する筒状部7の端部に鍔部8を設けたもので
あり、また、筒部7に形成した水路5の入口側を弧状に
面取りして(つまりアール加工をして)案内面21とし
てある。この定量用バルブ6は上記水路5の径の異なる
ものを多数(例えば数十種類、あるいは数百種類)形成
しておくものである。そして、このようにあらかじめ準
備した多数の定量用バルブ6の水路5の径の異なるもの
の中から任意の径のものを選択して給水系末端にそれぞ
れ設けた各吐水部2からの流水量を略一定にするために
各吐水部2に組み込むものである。
【0010】以下上記構成の定量用バルブ6を使用する
具体例につき説明する。図2には本発明の一実施例を説
明するための概略正面図が示してある。図2において多
層階の建物1として10階建ての建物の例を示してい
る。建物1の屋上には給水部4となる高架水槽4aが設
置してある。建物1の各階にはそれぞれ開閉つまみ8を
有する吐水部2が配設してあり、給水部4と各吐水部2
とは配管3により接続してある。そして、各吐水部2の
それぞれの一定の開き状態における流水量を略一定にす
るように各吐水部2または吐水部2付近にそれぞれ上記
した水路5の径の異なる多数の定量用バルブ6の中から
任意の定量用バルブ6を選択して組み込み内装するので
ある。
【0011】図2に示す実施例の場合、吐水部2がから
ん25の場合であるが、この場合、図3乃至図9に示す
ようにからん25の本体部9に袋ナット10により回動
自在に自在吐水パイプ11を取り付けている取り付け部
に上記定量用バルブ6が内装される。すなわち、図4乃
至図9の実施例においては、自在吐水パイプ11の後端
部内に定量用バルブ6をはめ込み、この状態で、自在吐
水パイプ11の先端を本体部9の先端部内にはめ込み、
袋ナット10を本体部9に螺合して袋ナット10により
自在吐水パイプ11に固定したストッパ12を押圧する
ことで、自在吐水パイプ11の後端面と本体部9内の段
部13との間で挟持することにより取り付けるようにな
っている。図中14はパッキンである。ここで、各吐水
部2における一定の開き状態における流水量を略一定に
するため、予め形成している水路5の径の異なる多数の
定量用バルブ6の中から任意の定量用バルブ6を選ぶの
であるが、この場合、それぞれの吐水部2の水圧を測定
し、各吐水部2ごとに該当する水圧に対応した水路5径
の定量用バルブ6を選んで使用して、結果的に各吐水部
2の一定の開き状態における流水量を略一定にするので
ある。そして、水圧と定量用バルブ6の水路5径との関
係は、定量用バルブ6を組み込む吐水部2の管径毎に、
ある範囲の水圧の場合はある水路5径の定量用バブル5
を用いると所定の流水量となるというようにデータを蓄
積しておいて、このデータに基づいて、各吐水部2の水
圧に対応した水路5径の定量用バルブ6を選択して使用
するとで、複数の吐水部2における一定の開き状態にお
ける流水量を略一定にすることができるのである。
【0012】すなわち、図2において、本発明の定量用
バルブ6を装着する前の段階では、多層階の建物の異な
る階、異なる位置に配置したそれぞれの吐水部2からの
同じ開き状態における流水量は、水頭圧、配管3の長
さ、管内抵抗等によりそれぞれ異なるものである。ちな
みに図2の場合一例を示すと、各吐水部2の定量用バル
ブ6を挿入する部分の管径Dを13mmとした場合、各
階、各場所の吐水部2の流水量(全開状態における流水
量)を測定したところ、吐水部2aは13リットル/m
in、吐水部2bは12.5リットル/min、吐水部
2cは26リットル/min、吐水部2dは23リット
ル/min、吐水部2eは35リットル/min、吐水
部2dは29リットル/minであり、これら複数の吐
水部2の流水量はそれぞれ異なっていた。そこで、上記
複数の吐水部2の流水量をすべて略10リットル/mi
n程度の定量にする場合について説明すると、下記のよ
うな手順により行う。まず始めに各吐水部2の水圧をそ
れぞれ測定するのであるが、図1の例においては、測定
値が吐水部2aは1.0kg/cm2 G、吐水部2bは
0.9kg/cm2 G、吐水部2cは2.4kg/cm
2 G、吐水部2dは2.3kg/cm2 G、吐水部2e
は4.1kg/cm2 G、吐水部2dは4.0kg/c
2 Gであったので、予め用意している水路5径の異な
る多数の定量用バルブ6の中からこれらの水圧に対応し
た水路5径の定量用バルブ6を選んで各吐水部2に組み
込むものであり、図2の例においては、流水量を略10
リットル/min程度とするため、図4乃至図9のよう
に吐水部2aには水路5径d1 が4.5mmの定量用バ
ルブ6を組み込み、また、吐水部2bには水路5径d2
が4.7mmの定量用バルブ6を組み込み、また吐水部
2cには水路5径d3 が3.5mmの定量用バルブ6を
組み込み、また、吐水部2dには水路5径d4 が3.7
mmの定量用バルブ6を組み込み、また吐水部2eには
水路5径d5 が3.0mmの定量用バルブ6を組み込
み、また、吐水部2fには水路5径d6 が3.2mmの
定量用バルブ6を組み込んだ。上記組み込みの後に、各
階、各場所の吐水部2の流水量(全開状態における流水
量)を測定したところ吐水部2aは10リットル/mi
n、吐水部2bは9.8リットル/min、吐水部2c
は11リットル/min、吐水部2dは11リットル/
min、吐水部2eは11リットル/min、吐水部2
dは11リットル/minであり、これら全部の吐水部
2における全開状態における流水量を略10リットル/
min程度とすることができる。
【0013】ところで、上記のようにして水路5径の異
なる多数の定量用バルブ6の中から任意の水路5径の定
量用バルブ6を使用して各吐水部2に組み込んで各吐水
部2における一定の開き状態における流水量を略一定に
するのであるが、このようにして定量用バルブ6を組み
込んで水量を絞るに当たり、水路5の入口側を弧状に面
取りすることで、水路5の入口部分で弧状をした案内面
21にスムーズにガイドされて絞られていくことで乱流
の発生を防止して騒音を著しく低減するようになってい
る。
【0014】次に、図10に基づいて本発明の他の実施
例につき説明する。この実施例においては給水部4が水
の供給を行うものと湯の供給を行うものとの二つの手段
から構成してある。給水部4を構成するための水の供給
を行うものと湯の供給を行うものとの二つの手段として
図10の実施例では建物1の屋上には水を供給するため
の高架水槽4aが設置してあり、地下には湯を供給する
ための給湯用タンク4bが設置してある。図中20は循
環ポンプである。そして、高架水槽4aからの配管3a
と給湯用タンク4bからの配管3bとがそれぞれ吐水部
2の混合水栓部26に接続してあり、吐水部2は混合水
栓26にシャワーヘッド27を連通して構成してある。
そして、この実施例においても上記実施例と同様に、各
吐水部2のそれぞれの一定の開き状態(つまり開閉つま
み8の一定の開き状態)における流水量を略一定にする
ように各吐水部2または吐水部2付近にそれぞれ水路5
の径の異なる多数の定量用バルブ6のうち任意の定量用
バルブ6を選択して組み込み内装する。具体的一例とし
ては、湯側の開閉つまみ8及び水側の開閉つまみ8を全
開状態とし、この状態における各吐水部2のシャワーヘ
ッド27部分における水圧を測定し、各吐水部2ごとに
該当する水圧に対応した水路5径の定量用バルブ6を選
んで図12ように組み込み、各吐水部2の一定の開き状
態における流水量を略一定にするのである。図12には
それぞれの吐水部2のシャワーヘッド2cからの流水量
を一定にするためにシャワーバルブ15とシャワーホー
ス16との接続部分にそれぞれ水路5径の異なる定量用
バルブ6を組み込んだ例が示してある。図12において
17はシャワーホース16の端部に設けたエンド金具で
ある。ちなみにこの実施例では、説明の都合上、条件は
前述の図2乃至図9に示す実施例と同じとしてあり、図
12のdで示す定量用バルブ6の水路5の径は、図10
における吐水部2a、2b、2c、2d、2e、2fに
組み込むに当たり、順に4.5mm、4.7mm、3.
5mm、3.7mm、3.0mm、3.2mm のもの
が用いてあって、前述の図2乃至図9の実施例と同様に
全部の吐水部2における全開状態におけるシャワーヘッ
ド16の流水量を略10リットル/min程度としてあ
る。
【0015】ここで、上記図10、図11に示す各吐水
部2の混合水栓2bの蛇口部18部分における流水量も
一定にする必要があり、このため、図13に示すように
各吐水部2の蛇口部18にも自在吐水パイプ11の取り
付け部分に各吐水部2のそれぞれの一定の開き状態にお
ける流水量を略一定にするようにそれぞれ水路5の径の
異なる多数の定量用バルブ6のうち任意の定量用バルブ
6を選択して組み込み内装するものである。これも、説
明の都合上、条件は前述の図2乃至図9に示す実施例と
同じとしてあり、図13のdで示す定量用バルブ6の水
路5の径は、図10における吐水部2a、2b、2c、
2d、2e、2fに組み込むに当たり、順に4.5m
m、4.7mm、3.5mm、3.7mm、3.0m
m、3.2mm のものが用いてあって、前述の図2乃
至図9の実施例と同様に全部の吐水部2における全開状
態における自在吐水パイプ11の先端からの流水量を略
10リットル/min程度としてある。
【0016】
【発明の効果】本発明にあっては、叙述のように、給水
系末端にそれぞれ設けた各吐水部からの流水量を略一定
にするために各吐水部に組み込んで内装するための定量
用バルブであって、吐水部または吐水部付近内に挿入さ
れる筒部と、吐水部または吐水部付近の流路を構成する
2部材間に挟持されるための筒部に設けた鍔部とを有し
ているので、鍔部を吐水部または吐水部付近の流路を構
成する2部材間に挟持するのみで、定量用バルブを組み
込んで取り付けることができ、この際、定量用バルブの
水路の径を選択して使用することで全ての吐水部からの
流水量を略一定にすることができて、節水がはかれて、
省資源、コスト低減効果があり、また、吐水部ごとに流
水量が過剰であったり少なすぎたりということがないの
は勿論のこと、このように各吐水部の流水量をほぼ一定
にするための吐水部の流水量を絞るようにするための定
量用バルブにおいて、筒部に形成した水路の入口側を弧
状に面取りしてあるので、定量用バルブの組み込みに起
因する乱流の発生を防止して騒音を著しく低減すること
ができるといる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の断面図である。
【図2】本発明の概略全体図である。
【図3】同上の吐水部の一例の側面図である。
【図4】図3のX部分における吐水部への定量用バルブ
の組み込みを示す断面図である。
【図5】同上の他の吐水部への定量用バルブの組み込み
を示す断面図である。
【図6】同上の更に他の吐水部への定量用バルブの組み
込みを示す断面図である。
【図7】同上の更に他の吐水部への定量用バルブの組み
込みを示す断面図である。
【図8】同上の更に他の吐水部への定量用バルブの組み
込みを示す断面図である。
【図9】同上の更に他の吐水部への定量用バルブの組み
込みを示す断面図である。
【図10】本発明の他の実施例の概略全体図である。
【図11】(a)は同上の吐水部の側面図であり、
(b)は同上の吐水部の正面図である。
【図12】図11のY部分における吐水部への定量用バ
ルブの組み込みの一例を示す断面図である。
【図13】図11のZ部分における吐水部への定量用バ
ルブの組み込みの一例を示す断面図である。
【図14】本発明に到る過程で考えた定量用バブルを吐
水部組み込んだ例を示す断面図である。
【符号の説明】
2 吐水部 5 水路 6 定量用バルブ 7 筒部 8 鍔部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年10月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年10月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 定量用バルブ
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多層階の建物における
複数の吐水部から吐水する流水量を略一定にするために
使用する定量用バルブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来ホテルや病院その他の多層階の建物
において、給水タンクのような給水部から配管を介して
多層階の建物の異なる階、異なる位置に配置した複数の
吐水部に水(又は湯)を供給し、各吐水部から水(湯)
を出してそれぞれ使用するようにしている。例えば、建
物の屋上に給水部となる高架水槽を設置し、この高架水
槽から各階にそれぞれ配置した吐水部に配管で接続して
ある。ここで、各階の吐水部から一定の開き状態におけ
る流水量は、上階程少なく、下階程多いものであり、ま
た、同じ階では給水部となる高架水槽からの配管距離が
遠い程少なく、近い程多いものである。すなわち、多層
階の建物の異なる階、異なる位置に配置したそれぞれの
吐水部からの同じ開き状態における流水量は、水頭圧、
配管の長さ、管内抵抗等によりそれぞれ異なり、その為
に、その設置位置に関しあるものは適正以上、又あるも
のはその時間等により必要な吐水が得られない。
【0003】ところが、このような従来例にあっては、
各々の吐水部からの流水量が異なるため、例えば、ホテ
ルなどでは、一つの部屋でも「ちょろちょろ」と流れる
部屋があっては困るので、流水量が最も少ない吐水部を
基準とし、この流水量が最も少ない吐水部に必要水量が
流れるように設計してあり、このため、これよりも流水
量が多い他の全ての吐水部においては、必要以上の過剰
な流水量となってしまい、全体として、必要水量以上の
水を無駄に流してしまっており、省資源や、コストの面
で問題となっている。また、吐水部の操作つまみを回転
操作する際に、同じ回転角度回転操作すると、部屋ごと
に吐水部から流れる流水量が異なるため、客への均一な
サービスという点でも問題であった。
【0004】そこで、本発明の出願人は本発明に到る過
程で、各吐水部2のそれぞれの一定の開き状態における
流水量を略一定にするように図5に示すように各吐水部
2または吐水部2付近にそれぞれ水路5の径の異なる多
数の定量用バルブ6のうち適切な定量用バルブ6を選択
して内装することを考えた。つまり、図5に示す定量用
バルブ6の水路5の径dの種々異なるものの中から最適
の径の水路5を有する定量用バルブ6を選択して組み込
むことで、複数の吐水部2からの流水量それぞれを必要
な一定量にすることを考えた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図5に示す
ものにおいては、確かに複数の吐水部2からの流水量を
略一定にすることができるが、このものにおいては、定
量用バルブ6を使用しない場合に比べて、使用した場合
は不快な騒音が発生するという新たな問題が発生し、特
に、ホテルや病院といった所においてはこの騒音はサー
ビスの著しい低下となってしまう恐れがある。
【0006】本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発
明したものであって、その目的とするところは、簡単な
構成で、不快騒音の発生を押えた状態で、複数の吐水部
からの流水量を必要な一定量にして、節水がはかれて、
省資源、コスト低減効果があり、また、客への均一なサ
ービスをはかることもできる定量用バルブを提供するに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の定量用バルブ
は、給水系末端にそれぞれ設けた各吐水部2からの流水
量を略一定にするために各吐水部2に組み込んで内装す
るための定量用バルブ6であって、吐水部2または吐水
部2付近内に挿入される筒部7と、吐水部2または吐水
部2付近の流路を構成する2部材間に挟持されるための
筒部7に設けた鍔部8とを有し、筒部7に形成した水路
5の入口側を弧状に面取りして成ることを特徴とするも
のであって、このような構成を採用することで、上記し
た従来例の問題点を解決して本発明の目的を達成したも
のである。
【0008】
【作用】即ち本定量用バルブ6で吐水量を制限している
本質は、定量用バルブ6の水路5の断面積を絞っている
事が有効な機能として働いているのであるが、管路の断
面急変部では流体(ここでは上水)の流れに乱流域を由
来することが避けられず、この乱流域が大きい場合、流
体中に含まれているガス気体が一時的に剥離し再び流体
中に溶け込むという現象を繰り返している。この場合圧
力損失となりまたその管路断面積の減少(拡大)が流速
の上昇(降下)と相俊って流量を規制しているのである
が、この流体変化の一部が異常音発生ともなっているの
である。この異常音発生が実用的に不快音として感じら
れない範囲に押さえる実験を重ねて望ましい形状とした
ものの一例が図1に示すものである。即ち定量バルブ6
の流体側入口(管路急縮部)に案内面21となる弧状面
取りし定量用バルブ6内の出口側(管路急拡大部)に図
示する如き内径の拡大部を有する断面を持つものであ
る。図1においてdは管路急縮部の水路5の直径を示
し、D1 は管路急拡大部の直径を示し、hは定量用バル
ブ6の長さを示し、h1 は管路急拡大部の長さを示すも
のである。
【0009】具体的にはその乱流発生状況異常音発生
は、その流体の持つ圧力と断面の急縮小、急拡大の寸法
的な割合によって相違するものであるが、上水の一般的
な圧力範囲1kg/cm2 〜5kg/cm2 で不快音を
許容できるものとして決定したものである。これによっ
て定量用バルブ6の鍔部8を、その上水給水系の吐水部
2付近の流量を形成する2部材間に定量用バルブ6を挟
持組込むものであり、この場合、定量用バルブ6の水路
5からの流水量を略一定にすることができるものであ
る。
【0010】そして、図1に示す形状の定量用バルブ6
により、その水量を絞ったにもかかわらず各吐水部2の
流水量をほぼ一定にすることと、その周辺に流水乱流発
生を押さえて不快騒音を著しく低減することが出来るよ
うになった。
【0011】
【実施例】以下本発明を添付図面に示す実施例に基づい
て詳述する。図1には本発明の定量用バルブ6の一実施
例が示してある。定量用バルブ6は、図1に示すように
水路5を有する筒状部7の端部に鍔部8を設けたもので
あり、また、筒部7に形成した水路5の入口側を弧状に
面取りして(つまりアール加工をして)案内面21とし
てある。この定量用バルブ6は上記水路5の径の異なる
ものを多数(例えば数十種類、あるいは数百種類)形成
しておくものである。そして、このようにあらかじめ準
備した多数の定量用バルブ6の水路5の径の異なるもの
の中から適切な径のものを選択して給水系末端にそれぞ
れ設けた各吐水部2からの流水量を略一定にするために
各吐水部2に組み込むものである。
【0012】以下上記構成の定量用バルブ6を使用する
具体例につき説明する。図2には本発明の一実施例を説
明するための概略系統図が示してある。図2において多
層階の建物1として10階建ての建物の例を示してい
る。建物1の屋上には給水部4となる高架水槽4aが設
置してある。建物1の各階にはそれぞれ開閉つまみ8を
有する吐水部2が配設してあり、給水部4と各吐水部2
とは配管3により接続してある。そして、各吐水部2の
それぞれの一定の開き状態における流水量を略一定にす
るように各吐水部2または吐水部2付近にそれぞれ上記
した水路5の径の異なる多数の定量用バルブ6の中から
適切な定量用バルブ6を選択して組み込み内装するので
ある。
【0013】図2に示す実施例の場合、吐水部2がから
ん25の場合であるが、この場合、図3乃至図5に示す
ようにからん25の本体部9に袋ナット10により回動
自在に自在吐水パイプ11を取り付けている取り付け部
に上記定量用バルブ6が内装される。図5のものは水路
5径dの異なるものを取付けた例を示している。すなわ
ち、図4乃至図5の実施例においては、自在吐水パイプ
11の取付け接続端部内に定量用バルブ6をはめ込み、
この状態で、自在吐水パイプ11の接続端を本体部9の
先端部内にはめ込み、袋ナット10を本体部9に螺合し
て袋ナット10により自在吐水パイプ11にストッパ1
2を挿入することで、自在吐水パイプ11の後端面と本
体部9内の段部13との間で挟持することにより取り付
けるようになっている。図中14はパッキンである。こ
こで、各吐水部2における一定の開き状態における流水
量を略一定にするため、予め形成している水路5の径の
異なる多数の定量用バルブ6の中から適切なd寸法の
量用バルブ6を選ぶのであるが、この場合、それぞれの
吐水部2の水圧を測定し、各吐水部2ごとに該当する水
圧に対応した水路5径の定量用バルブ6を選んで使用
して、結果的に各吐水部2の一定の開き状態における流
水量を略一定にするのである。そして、水圧と定量用バ
ルブ6の水路5径との関係は、定量用バルブ6を組み込
む吐水部2の管径毎に、ある範囲の水圧の場合はある水
路5径の定量用バブル5を用いると所定の流水量とな
るというようにデータに基づく理論式より適切なものを
選定して、各吐水部2の水圧に対応した水路5径の定
量用バルブ6を選択して使用することで、複数の吐水部
2における一定の開き状態における流水量を略一定にす
ることができるのである。
【0014】すなわち、図2において、本発明の定量用
バルブ6を装着する前の段階では、多層階の建物の異な
る階、異なる位置に配置したそれぞれの吐水部2からの
同じ開き状態における流水量は、水頭圧、配管3の長
さ、管内抵抗等によりそれぞれ異なるものである。ちな
みに図2の場合一例を示すと、各吐水部2の定量用バル
ブ6を挿入する部分の管径Dを13mmとした場合、各
階、各場所の吐水部2の流水量(全開状態における流水
量)及びその時の吐水圧力を測定し、測定したバルブ
(下記の表中のdm/m寸法)を挿入して各吐水部2の
定量用バルブ6を全開してその時の吐水量を測定した。
第一表がそれらを整理したものである。
【0015】 第一表 バルブ挿入前 各吐水部の圧 挿入したバル バルブ挿入後 全開した時の 力(測定値) ブの穴径 の吐水量 吐水量 kg/cm2 G d m /m (測定値) リットル/min リットル/min 2a 13 1.0 4.5 10 2b 12.5 0.9 4.7 9.8 2c 26 2.4 3.5 11 2d 23 2.3 3.7 11 2e 35 4.1 3.0 11 2f 29 4.0 3.2 11即ちこれら全部の吐水部2における全開状態における流
水量を計画した10リットル/minに略均一化出来、
この場合定量用バルブ6による不快音の発生も認められ
ず、特に節水の為それを絞っているとを説明しなけれ
ば、その需要家は気にしない程度のものであった。
【0016】
【発明の効果】本発明にあっては、叙述のように、給水
系末端にそれぞれ設けた各吐水部からの流水量を略一定
にするために各吐水部に組み込んで内装するための定量
用バルブであって、吐水部または吐水部付近内に挿入さ
れる筒部と、吐水部または吐水部付近の流路を構成する
2部材間に挟持されるための筒部に設けた鍔部とを有し
ているので、鍔部を吐水部または吐水部付近の流路を構
成する2部材間に挟持するのみで、定量用バルブを組み
込んで取り付けることができ、この際、定量用バルブの
水路の径を選択して使用することで全ての吐水部からの
流水量を略一定にすることができて、節水がはかれて、
省資源、コスト低減効果があり、また、吐水部ごとに流
水量が過剰であったり少なすぎたりということがないの
は勿論のこと、このように各吐水部の流水量をほぼ一定
にするための吐水部の流水量を絞るようにするための定
量用バルブにおいて、筒部に形成した水路の入口側を弧
状に面取りしてあるので、定量用バルブの組み込みに起
因する乱流の発生を押えて気づかない程度に騒音を著し
く低減することができるといる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の断面図である。
【図2】本発明の概略系統図である。
【図3】同上の吐水部の一例の側面図である。
【図4】図3のX部分における吐水部への定量用バルブ
の組み込みを示す断面図である。
【図5】本発明に到る過程で考えた定量用バブルを吐水
部組み込んだ例を示す断面図である。
【符号の説明】 2 吐水部 5 水路 6 定量用バルブ 7 筒部 8 鍔部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給水系末端にそれぞれ設けた各吐水部か
    らの流水量を略一定にするために各吐水部に組み込んで
    内装するための定量用バルブであって、吐水部または吐
    水部付近内に挿入される筒部と、吐水部または吐水部付
    近の流路を構成する2部材間に挟持されるための筒部に
    設けた鍔部とを有し、筒部に形成した水路の入口側を弧
    状に面取りして成ることを特徴とする定量用バルブ。
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