JP6716414B2 - 吐水部品及び吐水装置 - Google Patents

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Description

本発明は、吐水装置に用いられる吐水部品と、これを用いた吐水装置とに関する。
キッチン等に用いられる吐水装置では、吐水流の着水箇所からのはね返りの程度が大きいと、使用者や周囲を濡らしてしまい、使い勝手の面で悪影響を及ぼしてしまう。この対策として、たとえば、特許文献1のように、シンクの裏側に設けられる給水路上に定流量弁を設ける場合がある。これにより、定流量弁での設定流量を上限とした範囲で吐水装置に給水でき、吐水装置から吐き出される吐水流の流速を抑えることで、水はね対策を図ることができる。
特開2009−138438号公報
ところで、吐水装置の使い勝手の面からは、水はね対策への要求がある一方で、吐水流の大流量化への要求もある。前述した従来の構造では、水はね対策への要求に応えることができるものの、吐水装置への給水量が設定流量以下に制限されるため、吐水流の大流量化には適していない。よって、前述した二つの要求を両立する観点からは、更なる改善の余地があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされ、その目的は、水はね対策への要求に応えつつ、吐水流の大流量化への要求にも応えられる吐水部品を提供することにある。
上記の課題を解決するための本発明の第1態様は吐水部品である。第1態様の吐水部品は、上流側水路から送られる水を複数のシャワー孔に導くための第1水路と、前記上流側水路から送られる水をストレート吐水用の吐水孔に導くための第2水路と、前記第1水路及び前記第2水路のうちの前記第1水路を前記上流側水路と連通させる第1連通状態と、前記第2水路を前記上流側水路と連通させる第2連通状態とを切り替え可能な切替機構と、前記第1水路上に設けられ、自らの内部を経由して流出する水の流量を制御可能な弁装置と、を備える。
第1態様の吐水部品によれば、第1連通状態に切り替えたとき、上流側水路から大流量の水が送られたときでも、弁装置を経由することで、複数のシャワー孔から吐き出される吐水流の流速を抑えられ、その着水箇所での水はねを防止できる。また、第2連通状態に切り替えたとき、弁装置を経由しない第2水路を通して吐水孔から大流量の吐水流を吐き出せる。よって、水はね対策への要求に応えつつ、吐水流の大流量化への要求に応えられる。
本実施形態の吐水部品を用いた吐水装置を示す斜視図である。 本実施形態の吐水装置の一部の側面断面図である。 本実施形態の吐水部品を示す側面断面図である。 本実施形態の吐水部品の動作状態を模式的に示す図である。 本実施形態の弁装置を周辺構造とともに示す拡大断面図である。 本実施形態のケースの斜視図である。
以下、実施形態、変形例では、同一の構成要素に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、各図面では、説明の便宜のため、構成要素の一部を適宜省略したり、構成要素の寸法を適宜拡大、縮小して示す。
図1は、本実施形態の吐水部品10を用いた吐水装置12を示す斜視図である。本実施形態の吐水装置12は、キッチンに用いられる水栓装置である。吐水装置12は、シンク等の水受槽14に設けられる装置固定部14aに固定される。
吐水装置12は、吐水するための吐水部品10と、吐水部品10が装着される装置本体16とを有する。装置本体16は、吐水部品10が先端部16aに装着される管状体16bと、管状体16bの根元部に設けられる胴部16cと、胴部16cの先端部に装着されるレバー16dと、を有する。管状体16bは、吐水部品10に給水するための給水路(図1では不図示)が内部に設けられる吐水管を構成する。管状体16bの先端側部分は、管状体16bの根本側部分に対して着脱可能に保持される吐水ヘッド16eを構成する。レバー16dは、胴部16c内に配置された弁ユニット16fの操作を通じて、吐水部品10から吐き出される水の温度及び流量のそれぞれを調整可能な、いわゆるシングルレバーである。
図2は、吐水装置12の一部の側面断面図である。管状体16bの先端側部分は、前述の給水路16gの一部が設けられる内部部材16hと、内部部材16hを覆うカバー部材16iとを有する。管状体16bの先端部16aの内部には、吐水部品10が挿通される開口部16jと、吐水部品10が装着される装着孔16kとが設けられる。開口部16jは、カバー部材16iに形成される。装着孔16kは、内部部材16hの給水路16gの下流端部に形成される。
図3は、吐水部品10を示す側面断面図である。吐水部品10は、第1水路形成部材18と、第2水路形成部材20と、操作部材22と、弁装置24とを備える。吐水部品10は、主な特徴の一つが弁装置24にあるが、先に周辺構造から説明する。
第1水路形成部材18は、散水部26と、内筒部28と、外筒部30と、シャワー吐水用水路32(第1水路)と、ストレート吐水用水路34(第2水路)と、を有する。
散水部26は、板状をなし、複数のシャワー孔26aが表裏を貫通する。複数のシャワー孔26aのそれぞれは、単一の線状の水流を吐き出すように構成される。複数のシャワー孔26aは、散水部26の中央領域26bの外周側にある環状領域26cに形成され、散水部26の中央領域26bには形成されない。
内筒部28は、散水部26の外周部から裏側に向けて突き出ている。外筒部30は、散水部26及び内筒部28の外周側に配置される。外筒部30は、内筒部28との間に配置される板状のリブ部36を介して内筒部28に接続される。
外筒部30と散水部26の間にはストレート吐水用の吐水孔38が形成される。ここでの「ストレート吐水」とは、ストレート吐水用水路34から送られる水を、複数の水流としてシャワー状に吐き出すのではなく、単数の水流としてストレート(そのまま)に吐き出すことをいう。吐水孔38は、散水部26の複数のシャワー孔26aを取り囲むように環状に設けられる。外筒部30の吐水孔38を形成する内壁面には、吐水孔38から吐き出される水流の吐出方向を径方向内側に向けるための誘導面38aが形成される。吐水孔38から吐き出される水流は、誘導面38aにより誘導されることで、徐々にすぼまるような単数の水流が形成される。
シャワー吐水用水路32は、第2水路形成部材20の通水路42(後述する)から送られる水を複数のシャワー孔26aに導くためのものである。ここでの「シャワー吐水」とは、シャワー吐水用水路32から送られる水を、複数の水流としてシャワー状に吐き出すことをいう。シャワー吐水用水路32は、内筒部28の内周側であって、散水部26の裏側に形成される。
ストレート吐水用水路34は、第2水路形成部材20の通水路42から送られる水を吐水孔38に導くためのものである。ストレート吐水用水路34は、外筒部30と内筒部28との間に形成される。
第1水路形成部材18は、水流を吐き出すための吐出面40を有する。吐出面40は、外筒部30の先端面に形成され、水流を通すための開口40aが形成される。複数のシャワー孔26aや吐水孔38を通過した水流は吐出面40から外部に吐き出される。
第2水路形成部材20は、第1水路形成部材18の裏側に配置される。第2水路形成部材20は、全体として筒状をなし、その内側にはシャワー吐水用水路32やストレート吐水用水路34に導水するための上流側水路となる通水路42が形成される。第2水路形成部材20の通水路42には、装置本体16の給水路16gから送られる水が供給される。
第2水路形成部材20は、その上側部分20aが装置本体16の装着孔16kにねじ構造等により装着される(図2も参照)。第2水路形成部材20は、その下側部分20bが第1水路形成部材18の外筒部30の内側に摺動可能に嵌め込まれる。
操作部材22は、後述する第1連通状態と第2連通状態とを切り替える操作をするためのものである。操作部材22は、全体として筒状をなし、第1水路形成部材18及び第2水路形成部材20の外周側に配置される。操作部材22には、操作部材22の径方向外側に突出するつまみ部22aが設けられる。
操作部材22は、その上端部に内向きに突き出る内段部22bが設けられる。第2水路形成部材20の外周部には外向きに突き出る外段部20cが設けられる。操作部材22は、第2水路形成部材20の外段部20cに内段部22bが当接することで、第2水路形成部材20に対する下向きの相対変位が規制される。第2水路形成部材20の外周部には外段部20cより上側に留め輪46が装着される。操作部材22は、留め輪46に当接することで、第2水路形成部材20に対する上向きの相対変位が規制される。これにより、操作部材22は、第2水路形成部材20に対して回転軸に沿った軸方向(図中の上下方向)での相対変位が規制された状態で、その回転軸周りに回転可能に支持される。
操作部材22の内周面には二つの螺旋溝22cが形成されており、第1水路形成部材18の外筒部30の外周面には螺旋溝22cに摺動可能に当接する凸部30aが形成される。第1水路形成部材18は、操作部材22の螺旋溝22cに対する凸部30aの当接により、操作部材22を介して第2水路形成部材20に支持される。第2水路形成部材20に対して操作部材22を回転させると、操作部材22の螺旋溝22cに沿って第1水路形成部材18の凸部30aが摺動することで、操作部材22に対して第1水路形成部材18が上下方向に相対移動する。このとき、第1水路形成部材18は、第2水路形成部材20に対する近接又は離間を伴い上下方向に相対移動する。このように、操作部材22の螺旋溝22cと第1水路形成部材18の凸部30aとは、操作部材22の回転運動を第1水路形成部材18の直線運動に変換する直動機構を構成する。
なお、第2水路形成部材20の下側部分20bの外周面には凸状の第1嵌合部20dが形成され、第1水路形成部材18の外筒部30には凹状の第2嵌合部30bが形成される。これら嵌合部20d、30bの嵌め合いにより、第1水路形成部材18は第2水路形成部材20に対して回転不能となる。これら嵌合部20d、30bは、第2水路形成部材20に対する操作部材22及び第1水路形成部材18の共回りを防止するための共回り防止機構を構成する。
第2水路形成部材20の下側部分20bと第1水路形成部材18の外筒部30との間にはシール部材48が配置される。シール部材48は、第2水路形成部材20に接着等により固定される。シール部材48は、第1に、第1水路形成部材18の外筒部30と第2水路形成部材20の間をシールする役割をもつ。シール部材48は、第2に、第2水路形成部材20の通水路42と、第1水路形成部材18のストレート吐水用水路34との連通を遮断する役割を持つ。詳しく説明する。
図4は、吐水部品10の異なる動作状態を模式的に示す図である。図4(a)に示すように、第2水路形成部材20に対して操作部材22を回転させることで、第2水路形成部材20に対して第1水路形成部材18を方向Pa1に近接させると、第1水路形成部材18の内筒部28がシール部材48に当接する。これにより、第2水路形成部材20の通水路42と第1水路形成部材18のストレート吐水用水路34との連通が遮断される。このとき、第2水路形成部材20の通水路42と第1水路形成部材18のシャワー吐水用水路32とは連通される。つまり、シャワー吐水用水路32及びストレート吐水用水路34のうちのシャワー吐水用水路32のみが通水路42と連通される状態(以下、第1連通状態という)になる。このとき、シャワー吐水用水路32の上流端側の少なくとも一部分が通水路42と連通された状態になる。
一方、図4(b)に示すように、第2水路形成部材20に対して操作部材22を回転させることで、第2水路形成部材20に対して第1水路形成部材18を方向Pa2に離間させると、第1水路形成部材18の内筒部28がシール部材48から離間する。これにより、第1水路形成部材18の内筒部28と第2水路形成部材20との間に形成される隙間50を通して、第2水路形成部材20の通水路42と、第1水路形成部材18のストレート吐水用水路34が連通される状態(以下、第2連通状態という)になる。本実施形態では、第2連通状態にあるとき、第2水路形成部材20の通水路42と、第1水路形成部材18のシャワー吐水用水路32とも連通される。
このように、第2水路形成部材20に対して第1水路形成部材18を移動させることで、通水路42とストレート吐水用水路34との連通の遮断の有無が切り替えられ、第1連通状態と第2連通状態とが切り替えられる。第1水路形成部材18の構造、第2水路形成部材20の構造、操作部材22及びシール部材48等は、このような機能を実現する「切替機構」を構成する。
図4(a)に示すように、第1連通状態にあるとき、第2水路形成部材20の通水路42から送られる水は、第1水路形成部材18のストレート吐水用水路34には導かれず、そのシャワー吐水用水路32を通して複数のシャワー孔26aのみに導かれる(流れ方向Pb1参照)。これにより、複数のシャワー孔26aから複数の吐水流Qaが下向きに吐き出される。
図4(b)に示すように、第2連通状態にあるとき、第2水路形成部材20の通水路42から送られる水は、第1水路形成部材18のストレート吐水用水路34を通して吐水孔38に導かれる(流れ方向Pc1参照)。本実施形態では、第1水路形成部材18のシャワー吐水用水路32を通して複数のシャワー孔26aにも導かれる(流れ方向Pc2参照)。このとき、吐水孔38からは、前述のように徐々にすぼまるような単数の水流が流れ方向Pc3に吐き出される。この単数の水流は、吐水孔38から吐き出された直後は筒状をなしている。複数のシャワー孔26aから吐き出される複数の水流は、この吐水孔38から吐き出された水流の筒状部分の内側を通り、その吐水孔38から吐き出された水流と合流することで、単数のまとまった吐水流Qbを形成する。つまり、複数のシャワー孔26aや吐水孔38のそれぞれから吐き出される水流が合流することで、単数のまとまった吐水流Qbが送り出される。
弁装置24の説明に移る。図5は、弁装置24を周辺構造とともに示す拡大断面図である。弁装置24は、前述したシャワー吐水用水路32上を横断するように設けられる。弁装置24は、通水路42からストレート吐水用水路34を通る経路とは異なる箇所にてシャワー吐水用水路32上に設けられる。弁装置24は、自らの内部を経由して流出する水の流量を制御するためのものである。本実施形態の弁装置24は、自動的に開度を調整することにより、予め設定された設定流量を上限とした範囲で流出する流体の流量を制限する定流量弁として機能する。
弁装置24は、主に、ケース52と、ボディ54と、コイル状ばね56を備える。ケース52は、シャワー吐水用水路32内に嵌め込まれる。
図6は、ケース52の斜視図である。図5、図6に示すように、ケース52は、有底筒状の本体部52aと、本体部52aから散水部26に向けて突き出る柱状の突出部52bとを有する。本体部52aの内部には収容室53が設けられ、収容室53にはボディ54が収容される。本体部52aの筒状部には内向きに突き出るボディ受け部52cが設けられ、ボディ54はボディ受け部52cにより支持される。
図5に示すように、ケース52の突出部52bは、ケース52の本体部52aと散水部26との間の間隔を保持するための役割をもち、散水部26の中央領域26bに裏側から当接する。散水部26の裏側には、ケース52の本体部52aとの間に水室58が形成される。水室58は、散水部26の裏面が部分的に形成しており、シャワー吐水用水路32の一部となる。水室58は、ケース52の突出部52bの周りに環状をなして設けられる。水室58は、弁装置24を通過した水を一時的に溜めるためのものである。
ボディ54には、流入孔54aから流出孔54bに至る内部流路54cが設けられる。ボディ54は、有底筒状をなしており、その一方側の開口端が流入孔54aとなり、その底部に複数の流出孔54bが周方向に間隔を空けて形成される。第2水路形成部材20の通水路42から送られる水は、ボディ54の流入孔54aから流入し、その内部流路54cを通過した後に、ボディ54の流出孔54bから流出する。
コイル状ばね56は、ボディ54の内部流路54cを横断するように配置される。コイル状ばね56は、自らの動作を伴い内部流路54cの開度を調整可能な弁体として機能する。この種のコイル状ばね56を弁体として用いた定流量弁は公知のため、ここでは簡易な説明をするにとどめる。
コイル状ばね56は、未弾性変形状態にあるとき、その一端側部分が小径部分となり、その他端側部分が大径部分となるように円錐状に巻き回される。コイル状ばね56の小径部分の内側部分は閉塞部材60により閉塞される。コイル状ばね56の大径部分は、筒状の押さえ部材62によりボディ54の底面部に向けて押し付けられることで固定される。押さえ部材62は、スナップフィット構造等を用いてボディ54に固定される。
以上の弁装置24では、一次側の流入孔54aから小流量の水が方向Pd1に流入すると、コイル状ばね56の巻線の間を通り、ほぼそのままの流量で二次側の流出孔54bから水が流出する。一次側の流入孔54aから大流量の水が流入すると、コイル状ばね56の一次側に臨む面(上面)に一次側圧力が作用し、その一次側圧力を受けてコイル状ばね56が二次側に向けて弾性的に縮み変形する。コイル状ばね56が縮み変形すると、コイル状ばね56の巻線の間隔が狭まり、ボディ54の内部流路54cの開度が徐々に減少する。ボディ54の内部流路54cを通過する水の流量は、その開度が減少するにつれて減少し、設定流量を上限とした範囲に制限され、その制限された流量の水がボディ54の流出孔54bから方向Pd2に流出する。
ここで、ケース52の本体部52aは、図5、図6に示すように、その底部を形成する水受け部52dを有する。ケース52の水受け部52dは、円形の板状をなしており、シャワー吐水用水路32の水室58を挟んで散水部26とは反対側に設けられる。ケース52の水受け部52dは、ボディ54の流出孔54bから間隔を空けた位置であって、ボディ54の流出孔54bの中心軸線La上、つまり、流出孔54bから流出する水流が突き当たる位置に設けられる。ケース52の水受け部52dは、流出孔54bから流出する水流を受けて放射状に拡散させるためのものである。ケース52の水受け部52dとボディ54との間には、水受け部52dで受けられた水流を拡散させるための拡散室52eが形成される。
ケース52の本体部52aには、ケース52内の拡散室52eと水室58とを連通する誘導水路52fが形成される。誘導水路52fは、ケース52の水受け部52dに当たって放射状に拡散する水流を水室58に誘導するためのものである。図5ではこの水流の流れ方向Peを示す。本実施形態の誘導水路52fは、ケース52の本体部52aの底部に周方向に沿って形成された円弧状をなし、その周方向に間隔をあけて設けられる。誘導水路52fには、放射状に径方向に拡散する水流の流れ方向を水室58側に向けるためのテーパー面52gが形成される。テーパー面52gは、ボディ54と水受け部52dとの間を通る流出孔54bの中心軸線Laを取り囲むように設けられるケース52の内周面に形成される。
以上の吐水部品10の動作を説明する。
装置本体16の給水路16gに給水源から水が送られると、吐水部品10に水が供給される。吐水部品10に水が供給されると、第2水路形成部材20の通水路42を通して水が流入する。前述の第1連通状態にあるとき、第2水路形成部材20の通水路42から水が送られると、複数のシャワー孔26aから複数の吐水流Qaが下向きに吐き出される(図4(a)参照)。前述の第2連通状態にあるとき、第2水路形成部材20の通水路42から水が送られると、複数のシャワー孔26aや吐水孔38のそれぞれから水流が吐き出され、それら水流が合流して単数のまとまった吐水流Qbが送り出される(図4(b)参照)。
以上の吐水部品10の作用効果を説明する。
吐水部品10では、複数のシャワー孔26aに導水するためのシャワー吐水用水路32上に弁装置24が設けられる。よって、第2水路形成部材20の通水路42からシャワー吐水用水路32に大流量の水が送られたときでも、弁装置24を経由することで、一次側の大流量の水に対して小流量の水を二次側の複数のシャワー孔26aに導けるようになる。このため、通水路42から大流量の水が送られたときでも、複数のシャワー孔26aから吐き出される吐水流の流速を抑えられ、その着水箇所での水はねを防止できる。特に、弁装置24が定流量弁として機能する場合、通水路42から送られる水が設定流量を超えていれば、その流量が増減しても複数のシャワー孔26aから安定した流速の吐水流を吐き出せる。
また、吐水装置12の弁ユニット16fを大開度にしたときでも、シャワー孔26aから吐き出される吐水流の流速を抑えられる。よって、着水箇所での水はねを防止するため、弁ユニット16fの開度をレバー16dを用いて調整する手間が生じないため、その開度の調整に伴うストレスの発生を防止でき、快適に吐水装置12を使用できる。特に、弁装置24が定流量弁として機能する場合、この利点を効果的に得られる。
また、吐水部品10の連通状態を第1連通状態から第2連通状態に切り替えた場合、弁装置24を経由しないストレート吐水用水路34を通して吐水孔38から大流量の吐水流を吐き出せ、良好な使い勝手を得られる。よって、吐水部品10の連通状態を第1連通状態に切り替えたときは、吐水流の大流速化を抑えて水はね対策を図りつつ、第2連通状態に切り替えたときは、大流量の吐水流を吐き出せるようになる。
また、吐水部品10を第2連通状態に切り替えたとき、吐水孔38からは、ストレート吐水の水流、つまり、太い単数の水流が吐き出される。シャワー吐水の水流、つまり、細い複数の水流を吐き出す場合、孔断面積が小さいシャワー孔を通るため、その流速が増加し易く、その着水個所で水はねが生じ易くなる。この点、本実施形態では、ストレート吐水の水流を吐き出すうえで、シャワー孔より孔断面積が大きい吐水孔を通ることになるため、その流速の増加を抑えられ、その着水箇所での水はねを抑えられる。
このように、本実施形態の吐水部品10によれば、水はね対策への要求に応えつつ、大流量の吐水流への要求にも応えられるようになる。
また、弁装置24では、ボディ54の内部流路54cの開度を小さくすると、ボディ54の内部流路54cを通る水流が絞られることで、その流出孔54bから大流速の水流が流出する可能性がある。過度に大流速の水流がそのまま複数のシャワー孔26aまで導かれると、複数のシャワー孔26aから吐き出される水流の流速分布に偏りが生じる恐れがある。たとえば、弁装置24の流出孔54bから流出した水流が散水部26の中央領域26bに向けて流れると、その中央領域26b周りにあるシャワー孔26aからは大流速の水流が吐き出され、外周側にあるシャワー孔26aほど小流速の水流が吐き出される。
この点、本実施形態の弁装置24では、ボディ54の流出孔54bから流出する水流を受けて拡散させるための水受け部52dを有する。よって、ボディ54の流出孔54bから大流速の水流が流出した場合でも、ケース52の水受け部52dで大流速の水流を受けて拡散させることで、その水流の流速を抑えられる。この結果、複数のシャワー孔26aから吐き出される水流の流速分布の偏りを抑えて均一化し易くなる。
また、弁装置24は、水受け部52dに当たって放射状に拡散する水流を水室58に誘導するための誘導水路52fを有する。よって、散水部26の裏側の水室58全体に流速差の少ない水を誘導水路から供給でき、複数のシャワー孔26aから吐き出される水流の流速分布をより均一化し易くなる。
また、複数のシャワー孔26a及び吐水孔38のそれぞれから通過した水流を吐き出すための吐出面40を備える。よって、複数のシャワー孔26a及び吐水孔38のそれぞれに専用の吐出面40を設けるより、吐水部品10全体を小型化し易くなる。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明した。前述した実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体例を示したものにすぎない。実施形態の内容は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、請求の範囲に規定された発明の思想を逸脱しない範囲において、構成要素の変更、追加、削除等の多くの設計変更が可能である。前述の実施形態では、このような設計変更が可能な内容に関して、「実施形態の」「実施形態では」等との表記を付して説明しているが、そのような表記のない内容に設計変更が許容されないわけではない。また、図面の断面に付したハッチングは、ハッチングを付した対象の材質を限定するものではない。
吐水装置12は、キッチンに用いられる例を説明したが、手洗器、洗面器、浴室等に用いられてもよい。手洗器や洗面器に用いられる場合、水受槽14はボウルが構成する。吐水装置12の装置固定部14aは水受槽14に設けられる例を説明したが、これに限られず、洗面台のバックガード等でもよい。
吐水装置12の管状体16bは、吐水部品10が装着され、吐水部品10に給水するための給水路16gが内部に設けられていればよい。管状体16bは、先端側部分が根元側部分に対して着脱可能に保持される例を説明したが、先端側部分と根元側部分とが分離不能に一体化されていてもよい。また、管状体16bは、吐水管を構成する例を説明したが、シャワーヘッドを構成してもよい。
切替機構は、第1水路形成部材18等の組み合わせにより構成される例を説明したが、これに限られない。たとえば、切替機構は、通水路42上に設けられる切替弁等でもよい。この切替弁は、シャワー吐水用水路32及びストレート吐水用水路34の中から通水路42の連通先を選択的に切り替え可能なものをいう。この場合、前述の第2連通状態にあるとき、通水路42とストレート吐水用水路34のみが連通され、通水路42とシャワーと吐水用水路32の連通が遮断された状態になる。
弁装置24は、自動的に開度を調整することにより、設定流量を上限とした範囲に制限する定流量弁として機能する例を説明した。弁装置24は、自らの内部を経由して流出する水の流量を制御可能なものであればよく、定流量弁として機能するものに限られない。たとえば、高圧の一次側圧力と低圧の二次側圧力との圧力差を設定差圧に保持する差圧弁でもよいし、流出する水の流量をゼロにする開閉弁でもよい。開閉弁の場合、前述の第1連通状態にあるとき、自らの内部流路54cを開き、前述の第2連通状態にあるとき、自らの内部流路54cを閉じればよい。また、開閉弁の場合、切替機構による第1連通状態から第2連通状態への切り替え動作に連動して開閉してもよい。また、弁装置24は、自動的に開度を調整することで流出する水の流量を制御する例を説明したが、手動により開度を調整してもよい。
弁装置24は、コイル状ばね56を弁体として用いるものを例示したが、その弁体は特に限られず、公知のものを始めとした種々の弁体が用いられてもよい。
複数のシャワー孔26a及び吐水孔38のそれぞれは、第1水路形成部材18の吐出面40に形成された開口40aの奥側に配置される例を説明したが、これらは吐出面40に形成されてもよい。
以上の実施形態、変形例により具体化される発明を一般化すると、以下の技術的思想が導かれる。以下、発明が解決しようとする課題に記載の態様を用いて説明する。
第2態様の吐水部品は、第1態様において、前記弁装置は、流入孔から流出孔に至る内部流路が設けられたボディと、前記内部流路の開度を調整可能な弁体と、前記流出孔から流出する水流を受けて拡散させるための水受け部と、を有してもよい。
この態様によれば、ボディの内部流路の開度を小さくすることで、大流速の水流がボディの流出孔から流出したときでも、その水流を水受け部で受けて拡散させることで、その水流の流速を抑えられる。この結果、複数のシャワー孔から吐き出される水流の流速分布を均一化し易くなる。
第3態様の吐水部品は、第2態様において、前記複数のシャワー孔が表裏を貫通する散水部と、前記散水部の裏側に形成される水室と、を備え、前記水受け部は、前記水室を挟んで前記散水部とは反対側に設けられ、前記弁装置は、前記水受け部に当たって放射状に拡散する水流を前記水室に誘導するための誘導水路を有してもよい。
この態様によれば、散水部の裏側の水室全体に流速差の少ない水を誘導水路から供給でき、複数のシャワー孔から吐き出される水流の流速分布をより均一化し易くなる。
第4態様の吐水部品は、第1態様から第3態様のいずれかにおいて、前記複数のシャワー孔及び前記吐水孔のそれぞれを通過した水流を吐き出すための吐出面を備えてもよい。
この態様によれば、複数のシャワー孔及び吐水孔のそれぞれに専用の吐出面を設けるより、吐水部品全体を小型化し易くなる。
本発明の他の態様は吐水装置である。吐水装置は、第1態様からから第4態様のいずれかの吐水部材と、前記吐水部品が装着され、前記吐水部品に給水するための給水路が内部に設けられた管状体と、を備える。
10…吐水部品、12…吐水装置、16…装置本体、16b…管状体、16g…給水路、24…弁装置、26a…シャワー孔、38…吐水孔、40…吐出面、42…通水路(上流側水路)、52d…水受け部、52f…誘導水路、54…ボディ、54a…流入孔、54b…流出孔、54c…内部流路、56…コイル状ばね(弁体)、58…水室。

Claims (5)

  1. 上流側水路から送られる水を複数のシャワー孔に導くための第1水路と、
    前記上流側水路から送られる水をストレート吐水用の吐水孔に導くための第2水路と、
    前記第1水路及び前記第2水路のうちの前記第1水路を前記上流側水路と連通させる第1連通状態と、前記第2水路を前記上流側水路と連通させる第2連通状態とを切り替え可能な切替機構と、
    前記第1水路上に設けられ、自らの内部を経由して流出する水の流量を制御可能な弁装置と、を備え
    前記弁装置は、設定流量を上限とした範囲で流出する流体の流量を制限可能な定流量弁であることを特徴とする吐水部品。
  2. 上流側水路から送られる水を複数のシャワー孔に導くための第1水路と、
    前記上流側水路から送られる水をストレート吐水用の吐水孔に導くための第2水路と、
    前記第1水路及び前記第2水路のうちの前記第1水路を前記上流側水路と連通させる第1連通状態と、前記第2水路を前記上流側水路と連通させる第2連通状態とを切り替え可能な切替機構と、
    前記第1水路上に設けられ、自らの内部を経由して流出する水の流量を制御可能な弁装置と、を備え
    記弁装置は、流入孔から流出孔に至る内部流路が設けられたボディと、前記内部流路の開度を調整可能な弁体と、前記流出孔から流出する水流を受けて拡散させるための水受け部と、を有することを特徴とする吐水部品。
  3. 前記複数のシャワー孔が表裏を貫通する散水部と、
    前記散水部の裏側に形成される水室と、を備え、
    前記水受け部は、前記水室を挟んで前記散水部とは反対側に設けられ、
    前記弁装置は、前記水受け部に当たって放射状に拡散する水流を前記水室に誘導するための誘導水路を有する請求項2に記載の吐水部品。
  4. 前記複数のシャワー孔及び前記吐水孔のそれぞれを通過した水流を吐き出すための吐出面を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の吐水部品。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の吐水部品と、
    前記吐水部品が装着され、前記吐水部品に給水するための給水路が内部に設けられた管状体と、を備えることを特徴とする吐水装置。
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