JP7203538B2 - シャワーヘッド装置 - Google Patents
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Description
本発明のシャワーヘッド装置は、流体が通る流路に空気を吸引する空気流入口と、前記空気流入口から引き込まれた前記空気を前記流体に混合する気液混合流路と、前記気液混合流路を通過した前記流体を吐水する散水孔が形成された散水面を有する散水板と、を備え、前記散水板は、前記気液混合流路の流路出口の近傍において、前記流路出口に前記散水面が対向して設けられ、前記気液混合流路は、前記流路出口から流出した前記流体の前記気液混合流路への逆流を防止する逆流防止機構を有することを特徴とする。
図1は、本実施形態に係るシャワーヘッド装置1の全体構成の斜視図である。図2は、シャワーヘッド装置1の分解斜視図である。図3は、散水部材2および通水部材3の散水軸を通る縦断面図である。
シャワーヘッド装置1は、給水源(図示省略)から延ばされたシャワーホース6(図1参照)に接続されて、流体を表面側から散水するハンドシャワーである。
散水部材2は、裏面から見た平面視で中央部分にアクセントリング21と化粧プレート22(化粧部材)とを有している。上散水板2Aと下散水板2Bは、アクセントリング21と化粧プレート22とを挟持した状態で溶着されている。
また、散水軸O方向から見た平面視において、散水軸Oに直交する方向を径方向といい、散水軸O回りに周回する方向を周方向という。
図4は、散水部材2の分解斜視図である。
下散水板(散水板)2Bは、図4に示すように、平面視で円形形状に形成され、中央に第1開口部23を有し、板厚方向に貫通する複数の散水孔24aが形成された散水面24を備えている。複数の散水孔24aは、下散水板2Bの周方向に沿って均等に配置されている。シャワーヘッド装置1は複数の散水孔24aから流体をシャワー状に吐水する。第1開口部23は、角部が滑らかに湾曲した略矩形状に形成されている。散水面24は、外周部から中央の第1開口部23に向かって下方に凸となる凸曲面に形成されている。
筒状リブ25の内側には、裏面側からアクセントリング21および化粧プレート22が挿入されて収容される。
上散水板2Aは、図3および図4に示すように、中央に下散水板2Bの筒状リブ25に外嵌する円形の第2開口部260を有し、下散水板2Bの外周縁部2a近傍の径方向の内側で上方に突出する外周壁2bに対して全周にわたって溶着により一体的に設けられている。
上散水板2Aは、円板部261と、円板部261の中心に形成される第2開口部260の内側の中心部に連結片262を介して設けられたねじ係止筒263と、円板部261を板厚方向に貫通する複数(ここでは3つ)の第1流通孔264と、を備えている。
ここで、空気層26Aは、第1流通孔264と連通しており、外部(ここでは、本体ケース4のヘッド本体部41内で空気取込面261aと連通する空間)の空気が流入する内部空間である。
第2流通孔34から供給された流体Wは、第2流通孔34と第1流通孔264との間に形成された空気層26Aと連通する隙間(以降、「空気吸引口26C」と称す)から空気Aを引き込み、第1流通孔264を通過する。
流体排出流路24Bの流路断面積は、第1流通孔264の流路出口264bより大きい。そのため、下散水板2Bの散水面24が流路出口264bに対向して設けられているにもかかわらず、第1流通孔264の流路出口264bから流出した流体Mが第1流通孔264に逆流しにくい。
図7は、散水部材2および通水部材3の固定前の状態を示す分解斜視図である。図8は、通水部材3における上通水部3Aと下通水部3Bの分解斜視図である。
下通水部3Bは、図7に示すように、上散水板2Aの円板部261の裏面側に間隔をあけて配置され、上散水板2Aの上側から固定ねじ50によって固定されている。
ねじ挿通筒33は、図7および図8に示すように、有頂筒状をなし、頂壁332には固定ねじ50のねじ部が挿通可能なねじ穴332aが形成されている。ねじ挿通筒33内には、上散水板2Aのねじ係止筒263が挿入されるようになっている。ねじ穴332aに上方から挿通された固定ねじ50は、ねじ係止筒263の雌ねじ263aに螺合可能となっている。
上通水部3Aは、図7および図8に示すように、下通水部3Bの裏面側において外周縁同士を溶着して一体的に固定され、内側にドーナツ形状の環状通水路3Cを形成している。
上通水部3Aは、中心部に第4開口部36を形成したリング形状の第2環状通水路37と、第2環状通水路37に側方から連通する流体導入路38と、を備えている。
本体ケース4は、図1および図2に示すように、表面側に散水部材2および通水部材3が収容可能な碗状部41aを形成させたヘッド本体部41と、ヘッド本体部41を長手方向の一端に一体的に設けた持手部42と、持手部42の表面側に開口し後述する押しボタン53が配置されるボタン開口部43と、を備えている。このような本体ケース4は、プラスチックなどにより形成されている。
一次止水機構ユニット5には、シャワーホース6を経由して供給される流体を流体導入路38に取り込むケース内流路511が、長手方向に沿って形成されている。また、一次止水機構ユニット5には、ケース内流路511を開閉する押しボタン53側に設けられている。
次に、本実施形態によるシャワーヘッド装置1の作用について説明する。図9は、シャワーヘッド装置1の内部の流路を説明する斜視図(透視図)である。
シャワーホース6を経由して供給される流体は、一次止水機構ユニット5のケース内流路511を通過し、流体導入路38に供給される。流体導入路38に供給された流体は、環状通水路3Cに流入する。
例えば、上記実施形態では、図5に示すように、ディフューザ部29がテーパ状に形成されていたが、ディフューザ部(拡大流路)の態様はこれに限定されない。ディフューザ部(拡大流路)は流路出口に向かうに従って流路断面積が大きくなっていればよく、例えば中心軸から非対称な形状に形成されていてもよい。
2 散水部材
2A 上散水板
2B 下散水板(散水板)
24 散水面
24a 散水孔
24B 流体排出流路
26C 空気吸引口
264 第1流通孔(気液混合流路)
264a 流路入口
264b 流路出口
27 スロート部(喉部)
28 縮小テーパ部(縮小流路)
29 ディフューザ部(拡大流路)
3 通水部材
3A 上通水部
3B 下通水部
3C 環状通水路
34 第2流通孔(流体供給流路)
39 ノズル部
4 本体ケース
5 一次止水機構ユニット
θ 開き角度
Claims (6)
- 流体が通る流路に空気を吸引する空気流入口と、
前記空気流入口から引き込まれた前記空気を前記流体に混合する気液混合流路と、
前記気液混合流路を通過した前記流体を吐水する散水孔が形成された散水面を有する散水板と、
を備え、
前記散水板は、前記気液混合流路の流路出口の近傍において、前記流路出口に前記散水面が対向して設けられ、
前記気液混合流路は、前記流路出口から流出した前記流体の前記気液混合流路への逆流を防止する逆流防止機構を有することを特徴とするシャワーヘッド装置。 - 前記逆流防止機構は、
前記気液混合流路において流路断面積が最小となるスロート部と、
流路入口から前記スロート部までにおいて、流路断面積が縮小するテーパ状の縮小流路と、
前記スロート部から前記流路出口までにおいて、流路断面積が拡大するテーパ状の拡大流路と、
を有する、
請求項1に記載のシャワーヘッド装置。 - 前記拡大流路は、開き角度が12度以下である、
請求項2に記載のシャワーヘッド装置。 - 前記拡大流路における前記流体の流れ方向に沿う長さは、前記縮小流路における前記流体の流れ方向に沿う長さより大きい、
請求項2または請求項3に記載のシャワーヘッド装置。 - 前記気液混合流路の前記流路出口と前記散水板との間に形成される散水室において、前記流路出口と対向する前記散水板とに挟まれた空間から、前記散水室における他の空間へ前記流体を排出する流体排出流路の流路断面積は、前記気液混合流路の前記流路出口の流路断面積より大きい、
請求項2から請求項4のいずれか一項に記載のシャワーヘッド装置。 - 前記スロート部は、前記流路入口と前記流路出口との間に配置されている、
請求項2から請求項5のいずれか一項に記載のシャワーヘッド装置。
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