JP6474025B2 - バルブユニットおよび水栓装置 - Google Patents

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本発明は、水と湯と前記水および前記湯を混合した湯水混合水との何れかである原水、並びに浄水の吐止水を制御するバルブユニットおよび該バルブユニットを備えた水栓装置に関する。
従来、キッチン等で用いられる水栓装置として、原水(水、湯、水および湯を混合した湯水混合水)の流量および温度を単一のレバーで操作するシングルレバー水栓があった。
近年、上述した原水に加えて、水道水を浄化した浄水も使用されるようになっており、筐体に固定された固定弁体およびこの固定弁体の上を摺動する可動弁体を備え、原水および浄水の吐止水を制御する弁カートリッジ(バルブユニット)を備えたシングルレバー混合水栓がある(例えば、特許文献1)。
特開2011−196017号公報
特許文献1に記載されているシングルレバー混合水栓は、弁カートリッジの上流側が給水管と給湯管とに接続されており、下流側が浄水側配管と原水側流路とに接続されている。
そして、浄水側配管と原水側流路とは、吐水口を有する吐水管内に収納されている。
さらに、吐水管は弁カートリッジから供給される水より浄水を生成する浄水カートリッジも内蔵している。
しかしながら、このような特許文献1に記載されているシングルレバー混合水栓の場合、弁カートリッジが下流側の管路を2本有しているため、吐水管内の構造が複雑になってしまうという問題があり、更なる改良の余地があった。
さらに、弁カートリッジの下流側に管路を2本有しているため、弁カートリッジの下流側における浄水流路の確保と原水流路の確保がトレードオフの関係になってしまっていた。
すなわち、浄水流路を確保すると、原水流路が狭くなってしまい、原水の流量を大きくできず、原水流路を確保すると、浄水流路が狭くなってしまい、浄水の流量を大きくできないという課題もあった。
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、バルブユニットの下流側における浄水流路と原水流路の確保を両立して浄水流路と原水流路とのトレードオフの関係を解消することに加え、下流側の構造が簡便なバルブユニットを提供することにある。
本請求項1に係る発明は、水と湯と前記水および前記湯を混合した湯水混合水との何れかである原水、並びに浄水の吐止水を制御するバルブユニットであって、前記水の流入する水流入孔、前記湯の流入する湯流入孔および前記浄水の流入する浄水流入孔が形成されていると共に筐体に固定されている固定弁体と、前記原水および前記浄水の流出する流出孔と、前記固定弁体上を摺動し、前記水流入孔から流入する水と前記湯流入孔から流入する湯とを混合させて湯水混合水を生成すると共に前記流出孔へ前記原水および前記浄水のどちらか一方を供給する可動弁体と、を備えていることにより、前述した課題を解決するものである。
本請求項1に係る発明のバルブユニットは、流出孔が、原水および浄水を流出させることにより、バルブユニットの下流側における浄水流路と原水流路が同一の流路となるため、バルブユニットの下流側における浄水流路と原水流路の確保を両立して浄水流路と原水流路とのトレードオフの関係を解消することができることに加え、下流側の構造が簡便にすることができる。
本請求項2に係る発明は、請求項1に記載されたバルブユニットに加えて、前記可動弁体が、前記浄水流入孔を通過した前記浄水を通過させる第一連通孔と、前記水流入孔および前記湯流入孔のいずれか一方を通過した前記原水を通過させる第二連通孔とを備え、前記浄水を前記流出孔から流出させる場合は、前記可動弁体が前記水流入孔および前記湯流入孔を閉塞すると共に前記第一連通孔から前記浄水を通過させ、前記原水を前記流出孔から流出させる場合は、前記可動弁体が前記浄水流入孔を閉塞すると共に前記第二連通孔から前記原水を通過させることにより、前述した課題を解決するものである。
本請求項2に係る発明のバルブユニットは、請求項1に係る発明が奏する効果に加えて、原水を流出孔から流出させる場合は、可動弁体が浄水流入孔を閉塞すると共に第一連通孔から原水を通過させ、浄水を流出孔から流出させる場合は、可動弁体が水流入孔および湯流入孔を閉塞すると共に第二連通孔から浄水を通過させることにより、バルブユニット内における浄水流路が、バルブユニット内における原水流路と別個の流路となるため、水流入孔および湯流入孔と浄水流入孔とを近接させる必要がなくなり、各流入孔の直径を大きくすることが可能となり、バルブユニットの下流側へ供給する原水および浄水の流量を増やすことができる。
本請求項3に係る発明は、請求項2に記載されたバルブユニットの構成に加えて、前記第一連通孔が、前記可動弁体の外周側に形成され、前記第二連通孔が、前記可動弁体の中央に形成され、前記流出孔が、前記固定弁体の中央に形成され、前記固定弁体の水流入孔、湯流入孔および浄水流入孔が、前記固定弁体上の同一円周上に形成され、前記湯流入孔が、前記浄水流入孔および前記水流入孔によって挟まれた位置に形成されていることにより、前述した課題を解決するものである。
本請求項3に係る発明のバルブユニットは、請求項2に係る発明が奏する効果に加えて、湯流入孔が、浄水流入孔および水流入孔によって挟まれた位置に形成されていることにより、浄水流入孔と水流入孔とが隣り合う場合には必要であった浄水流入孔と水流入孔と間のシール領域を確保する必要がなくなるため、固定弁体の水流入孔、湯流入孔および浄水流入孔の直径を大きくすることができ、バルブユニットの下流側へ供給する原水および浄水の流量を増やすことができる。
本請求項4に係る発明は、水、湯、前記水および前記湯を混合した湯水混合水からなる原水、並びに浄水を吐水する水栓装置であって、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載されたバルブユニットと、該バルブユニットの下流側に前記原水および前記浄水を吐水する吐水口と、該吐水口と前記バルブユニットとを連通させる単一の流路と、を備えている。
本請求項4に係る発明の水栓装置は、請求項1乃至請求項3に係る発明が奏する効果に加えて、バルブユニットと吐水口との間の流路が単一の流路であるため、たとえばバルブユニットの下流側を引き出し式の水栓装置とする際、バルブユニットの下流側に複数の流路を有する水栓装置に比べて、水栓装置の構造を簡便にすることができる。
本発明により、バルブユニットの下流側における浄水流路と原水流路の確保を両立して浄水流路と原水流路とのトレードオフの関係を解消することに加え、下流側の構造が簡便なバルブユニットを提供することができる。
本発明の実施形態の水栓装置の斜視外観図。 本発明の実施形態のバルブユニットの斜視外観図。 固定弁体の上面図。 可動弁体の上面図。 水を吐止水する際のレバーハンドルの位置(a)および可動弁体と固定弁体との位置関係を示す図((b)は止水時、(c)は吐水時)。 湯水混合水を吐止水する際のレバーハンドルの位置(a)および可動弁体と固定弁体との位置関係を示す図((b)は止水時、(c)は吐水時)。 湯を吐止水する際のレバーハンドルの位置(a)および可動弁体と固定弁体との位置関係を示す図((b)は止水時、(c)は吐水時)。 浄水を吐止水する際のレバーハンドルの位置(a)および可動弁体と固定弁体との位置関係を示す図((b)は止水時、(c)は吐水時)。
以下に、本発明の実施形態である水栓装置について、図1乃至図8に基づいて説明する。
<1. 水栓装置の概要>
まず、本発明の実施形態の水栓装置Fの概要について、水栓装置Fの斜視外観図である図1を用いて説明する。
水栓装置Fは、図1では図示されないバルブユニット100(図2参照)と、このバルブユニット100を覆うカバーCと、このカバーCの上部に位置し、バルブユニット100と連結されているレバーハンドルLHと、先端に吐水口Sが形成されると共に使用者によって引き出し自在なハンドルシャワーHSとを備えている。
そして、このハンドルシャワーHSは、バルブユニット100と下流配管T(単一の流路)によって連通されている。
さらに、水栓装置Fには、浄水器等の浄水生成装置から伸びる浄水供給管PT、給水源から伸びる水供給管CT、給湯源から伸びる湯供給管HTがそれぞれ接続されている。
これにより、水栓装置Fは、水、湯、水および湯を混合した湯水混合水、並びに浄水を吐水口Sから吐水する。
なお、以後、「水、湯、湯水混合水」をまとめて「原水」と称する。
すなわち、「原水」とは、「水、湯、湯水混合水」のいずれかを指す。
<2. バルブユニットの構造>
続いて、バルブユニット100の構造について、図2乃至図4を用いて説明する。
図2にバルブユニット100の斜視外観図を示す。
バルブユニット100は、水と湯とを混合して湯水混合水を生成すると共に、原水および浄水の吐止水を制御するものである。
バルブユニット100は、浄水供給管PTと水供給管CTと湯供給管HTとが接続される配管接続部材(筐体)110と、配管接続部材110に載置される筒状のケース120とによって、外観が形成されている。
そして、バルブユニット100の内部は、配管接続部材110に載置されている円盤状の固定弁体130と、固定弁体130上を摺動する角丸四角形形状の可動弁体140とを備えている。
さらに、バルブユニット100の内部は、ケース120に鉛直上方の開口から突出すると共にレバーハンドルLHと連結されるレバー150と、このレバー150の動きを規制するレバーガイド160と、このレバーガイド160を支持すると共に可動弁体140に載置される支持部材170とをさらに備えている。
そして、レバー150は、四角柱状でありレバーハンドルLHと連結する柱状部151と、柱状部151の他端と接続される球状部152と、球状部152と接続されると共に支持部材170を可動させる接続部153とから形成されている。
また、支持部材170は、外周に可動弁体140と係合する係合爪171を3つ有しており(なお、この係合爪171の個数は3つに限定されるものではない)、中央にはレバー150の接続部153が挿入されるレバー接続孔172が形成されている。
このようにバルブユニット100が構成されていることにより、レバーハンドルLHの動作(回転動作、上下動作)に応じて、レバー150が動き、この動きに応じて支持部材170と一体となった可動弁体140が固定弁体130上を摺動する。
詳述すると、レバーハンドルLHを回転させると、可動弁体140は固定弁体130上の摺動面131と垂直な回動軸の回りを周回する。
また、レバーハンドルLHを上下に動かすと、可動弁体140は固定弁体130の摺動面131上を直線運動する。
<2.1 固定弁体の構造>
次に、固定弁体130の構造について、固定弁体130の上面図である図3を用いて詳述する。
固定弁体130の外形はおおよそ円盤状であり、また固定弁体130の上面の大部分は可動弁体140が摺動する摺動面131である。
固定弁体130のおおよそ中央には長円形の流出孔132が形成されている。
そして、流出孔132の直下には配管接続部材110の下流配管接続孔111があり、下流配管Tと連通している。
さらに、固定弁体130には、いずれも帯状の水流入孔133、湯流入孔134および浄水流入孔135が形成されている。
これらの孔はいずれも固定弁体130上の仮想円A上に形成されており、湯流入孔134は、水流入孔133および浄水流入孔135によって挟まれている。
そして、水流入孔133の直下には配管接続部材110の水供給管接続孔112があり、水供給管CTと連通している。
同様に、湯流入孔134の直下には配管接続部材110の湯供給管接続孔113があり、湯供給管HTと連通している。
同様に、浄水流入孔135の直下には配管接続部材110の浄水供給管接続孔114があり、浄水供給管PTと連通している。
<2.2 可動弁体の構造>
次に、可動弁体140の構造について、可動弁体140の上面図である図4を用いて詳述する。
可動弁体140の上面視の外形形状はおおよそ角丸四角形であり、外周の三方に支持部材170の係合爪171と係合する係合溝141を有している。
そして、外周の残りの一方には、外周を切り欠いた第一連通孔142が形成されている。
また、可動弁体140の上面視中央には、涙滴型形状の第二連通孔143が形成されており、第二連通孔143の一部(紙面左側)が蓋部143aによって閉塞されている。
<3. 各吐水形態における弁体の位置>
続いて、各吐水形態(水、湯、湯水混合水、浄水)を選択した際の、吐水時および止水時の弁体の位置について、図5乃至図8を用いて説明する。
なお、図5乃至図8において、固定弁体130の摺動面131を明確にするために、摺動面131に市松模様を付している。
<3.1 水選択時>
まず、水を選択した際の弁体の位置について、図5を用いて説明する。
図5は、水を吐止水する際のレバーハンドルLHおよび固定弁体130と可動弁体140との位置関係を示す図である。
図5(a)のように、ハンドルシャワーHSをレバーハンドルLHとおおよそ重なる位置(あるいはレバーハンドルLHの先端とハンドルシャワーHSの伸びる方向がおおよそ重なる位置)に回動させることで水が選択される。
なお、この「レバーハンドルLHとハンドルシャワーHSがおおよそ重なる位置」(あるいは「レバーハンドルLHの先端とハンドルシャワーHSの伸びる方向がおおよそ重なる位置」)を以下「正対位置P1」とする。
まず、レバーハンドルLHを鉛直下向きに倒した状態(以下「止水状態」という。)について説明する。
図5(b)は、この止水状態における固定弁体130と可動弁体140の位置関係を示す図である。
止水状態において、可動弁体140の第二連通孔143は、固定弁体130の流出孔132とのみ連通されており、固定弁体130のいずれの流入孔も可動弁体140によって閉塞されている。
すなわち、バルブユニット100内に原水あるいは浄水が流入することがなく、これにより水栓装置Fから吐水されることがない。
次に、レバーハンドルLHを鉛直上向きに上げた状態(以下「吐水状態」という。)について説明する。
図5(c)は、この吐水状態における固定弁体130と可動弁体140の位置関係を示す図である。
吐水状態を選択すると、可動弁体140が前方に摺動し、可動弁体140の第二連通孔143は、固定弁体130の流出孔132および水流入孔133と連通する。
このとき、固定弁体130の湯流入孔134および浄水流入孔135は可動弁体140によって閉塞されている。
すなわち、バルブユニット100内に水のみが流入し、水栓装置Fからは水が吐水される。
換言すれば、水供給管CT、湯供給管HT及び浄水供給管PTのうち、水供給管CTのみが、吐水口Sと連通する。
なお、このとき可動弁体140の蓋部143aが固定弁体の湯流入孔134を閉塞している。
これにより、正対位置P1において、水吐水が実現される。
<3.2 湯水混合水選択時>
次に、湯水混合水を選択した際の弁体の位置について、図6を用いて説明する。
図6は、湯水混合水を吐止水する際のレバーハンドルLHおよび固定弁体130と可動弁体140との位置関係を示す図である。
図6(a)のように、レバーハンドルLHを正対位置P1からに左へ回動させることで湯水混合水が選択される。
この湯水混合水が吐水される位置を以下「湯水混合水吐水位置P2」とする。
まず、止水状態における固定弁体130と可動弁体140の位置関係を示す図である図6(b)を用いて説明する。
止水状態において、水選択時と同じように、可動弁体140の第二連通孔142は、固定弁体130の流出孔132とのみ連通されており、固定弁体130のいずれの流入孔も可動弁体140によって閉塞されている。
すなわち、バルブユニット100内に原水あるいは浄水が流入することがなく、これにより水栓装置Fから吐水されることがない。
次に、吐水状態における固定弁体130と可動弁体140の位置関係を示す図である図6(c)を用いて説明する。
吐水状態を選択すると、可動弁体140が前方に摺動し、可動弁体140の第二連通孔143は、固定弁体130の流出孔132、水流入孔133および湯流入孔134と連通する。
このとき、固定弁体130の浄水流入孔135は可動弁体140によって閉塞されている。
すなわち、バルブユニット100内に水および湯が流入し、湯水混合水が生成され、この湯水混合水が水栓装置Fから吐水される。
換言すれば、水供給管CT、湯供給管HT及び浄水供給管PTのうち、水供給管CTおよび湯供給管HTが、吐水口Sと連通する。
なお、レバーハンドルLHの湯水混合水吐水位置P2に応じて、可動弁体140が固定弁体130上を摺動する。
これにより、水流入孔133および湯流入孔134の開口具合が変わり、水と湯との混合比が変わる。
すなわち、湯水混合水の温度が変わる。
このため、湯水混合水吐水位置P2は、前述した正対位置P1から後述する湯吐水位置P3までの間の領域であれば如何なる位置であってもよい。
<3.3 湯選択時>
次に、湯を選択する際の弁体の位置について、図7を用いて説明する。
図7は、湯を吐止水する際のレバーハンドルLHおよび固定弁体130と可動弁体140との位置関係を示す図である。
図7(a)のように、レバーハンドルLHを湯水混合水吐水位置P2からにさらに左へ回動させることで湯が選択される。
この湯が吐水される位置を以下「湯吐水位置P3」とする。
まず、止水状態における固定弁体130と可動弁体140の位置関係を示す図である図7(b)を用いて説明する。
止水状態において、水選択時と同じように、可動弁体140の第二連通孔143は、固定弁体130の流出孔132とのみ連通されており、固定弁体130のいずれの流入孔も可動弁体140によって閉塞されている。
すなわち、バルブユニット100内に原水あるいは浄水が流入することがなく、これにより水栓装置Fから吐水されることがない。
次に、吐水状態における固定弁体130と可動弁体140の位置関係を示す図である図7(c)を用いて説明する。
吐水状態を選択すると、可動弁体140が前方に摺動する。
このとき、可動弁体140は図6(c)の状態よりもさらに左方に回転しているため、可動弁体140の第二連通孔143は、固定弁体130の流出孔132および湯流入孔134と連通する。
また、固定弁体130の水流入孔133および浄水流入孔135は可動弁体140によって閉塞されている。
すなわち、バルブユニット100内に湯のみが流入し、水栓装置Fからは湯が吐水される。
換言すれば、水供給管CT、湯供給管HT及び浄水供給管PTのうち、湯供給管HTのみが、吐水口Sと連通する。
<3.4 浄水選択時>
最後に、浄水を選択する際の弁体の位置について、図8を用いて説明する。
図8は、浄水を吐止水する際のレバーハンドルLHおよび固定弁体130と可動弁体140との位置関係を示す図である。
図8(a)のように、レバーハンドルLHを正対位置P1からに右へ回動させることで浄水が選択される。
この浄水が吐水される位置を以下「浄水吐水位置P4」とする。
まず、止水状態における固定弁体130と可動弁体140の位置関係を示す図である図8(b)を用いて説明する。
止水状態において、水選択時と同じように、可動弁体140の第二連通孔143は、固定弁体130の流出孔132とのみ連通されており、固定弁体130のいずれの流入孔も可動弁体140によって閉塞されている。
すなわち、バルブユニット100内に原水あるいは浄水が流入することがなく、これにより水栓装置Fから吐水されることがない。
次に、吐水状態における固定弁体130と可動弁体140の位置関係を示す図である図8(c)を用いて説明する。
吐水状態を選択すると、可動弁体140が摺動し、可動弁体140の第一連通孔142は、固定弁体130の浄水流入孔135と連通され、可動弁体140の第二連通孔143は固定弁体130の流出孔132と連通される。
このとき、固定弁体130の水流入孔133および湯流入孔134は可動弁体140によって閉塞されている。
すなわち、バルブユニット100内に浄水のみが流入し、水栓装置Fから浄水が吐水される。
換言すれば、水供給管CT、湯供給管HT及び浄水供給管PTのうち、浄水供給管PTのみが、吐水口Sと連通する。
<4. 本実施形態の効果>
このようにして得られた本実施形態のバルブユニット100は、原水および浄水の吐止水を制御することにより、原水および浄水を単一のバルブユニットで制御することができるばかりでなく、以下の特有の構成に対応した格別の効果を奏することができる。
すなわち、流出孔132が、原水および浄水を流出させることにより、バルブユニット100の下流側における浄水流路と原水流路が同一の流路となるため、バルブユニット100の下流側における浄水流路と原水流路の確保を両立して浄水流路と原水流路とのトレードオフの関係を解消することができることに加え、下流側の構造が簡便にすることができる。
さらに、原水を流出孔132から流出させる場合は、可動弁体140が浄水流入孔135を閉塞すると共に第一連通孔142から原水を通過させ、浄水を流出孔132から流出させる場合は、可動弁体140が水流入孔133および湯流入孔134を閉塞すると共に第二連通孔143から浄水を通過させることにより、バルブユニット100内における浄水流路が、バルブユニット100内における原水流路と別個の流路となるため、水流入孔133および湯流入孔134と浄水流入孔135とを近接させる必要がなくなり、各流入孔の直径を大きくすることが可能となり、バルブユニット100の下流側へ供給する原水および浄水の流量を増やすことができる。
さらに、湯流入孔134が、浄水流入孔135および水流入孔133によって挟まれた位置に形成されていることにより、浄水流入孔135と水流入孔133とが隣り合う場合には必要であった浄水流入孔135と水流入孔133と間のシール領域を確保する必要がなくなるため、固定弁体130の水流入孔133、湯流入孔134および浄水流入孔135の直径を大きくすることができ、バルブユニット100の下流側へ供給する原水および浄水の流量を増やすことができる。
さらに、バルブユニット100と吐水口Sとの間の流路が単一の流路であるため、たとえばバルブユニット100の下流側を引き出し式の水栓装置Fとする際、バルブユニット100の下流側に複数の流路を有する水栓装置に比べて、水栓装置Fの構造を簡便にすることができる。
<5. 変形例>
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は上記に限定されるものではない。
本発明は、水と湯と前記水および前記湯を混合した湯水混合水との何れかである原水、並びに浄水の吐止水を制御するバルブユニットであって、前記水の流入する水流入孔、前記湯の流入する湯流入孔および前記浄水の流入する浄水流入孔が形成されていると共に筐体に固定されている固定弁体と、前記原水および前記浄水の流出する流出孔と、前記固定弁体上を摺動し、前記水流入孔から流入する水と前記湯流入孔から流入する湯とを混合させて湯水混合水を生成すると共に前記流出孔へ前記原水および前記浄水のどちらか一方を供給する可動弁体と、を備えているものであり、バルブユニットの下流側における浄水流路と原水流路の確保を両立して浄水流路と原水流路とのトレードオフの関係を解消することに加え、下流側の構造が簡便なバルブユニットを提供することができるものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
例えば、可動弁体に設けられた連通孔の位置は、固定弁体に設けられた孔の位置に依存し、本実施形態の位置に限定されるものではない。
また、本実施形態においては、シャワーハンドルを引き出し自在なものとしたが、シャワーハンドルがカバーに固定されるものであってもよい。
また、前述した実施形態が備える各要素は、技術的に可能である限り組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
100 ・・・ バルブユニット
110 ・・・ 配管接続部材(筐体)
111 ・・・ 下流配管接続孔
112 ・・・ 水供給管接続孔
113 ・・・ 湯供給管接続孔
114 ・・・ 浄水供給管接続孔
120 ・・・ ケース
130 ・・・ 固定弁体
131 ・・・ 摺動面
132 ・・・ 流出孔
133 ・・・ 水流入孔
134 ・・・ 湯流入孔
135 ・・・ 浄水流入孔
140 ・・・ 可動弁体
141 ・・・ 係合溝
142 ・・・ 第一連通孔
143 ・・・ 第二連通孔
143a・・・ 蓋部
150 ・・・ レバー
151 ・・・ 柱状部
152 ・・・ 球体部
153 ・・・ 接続部
160 ・・・ レバーガイド
170 ・・・ 支持部材
171 ・・・ 係合爪
172 ・・・ レバー接続孔

F ・・・ 水栓装置
C ・・・ カバー
LH ・・・ レバーハンドル
HS ・・・ ハンドルシャワー
S ・・・ 吐水口

PT ・・・ 浄水供給管
CT ・・・ 水供給管
HT ・・・ 湯供給管
T ・・・ 下流配管(単一の流路)

CW ・・・ 冷水
HW ・・・ 湯
MW ・・・ 湯水混合水(水)

A ・・・ 仮想円
P1 ・・・ 正対位置
P2 ・・・ 湯水混合水吐水位置
P3 ・・・ 湯吐水位置
P4 ・・・ 浄水吐水位置

Claims (3)

  1. 水と湯と前記水および前記湯を混合した湯水混合水との何れかである原水、並びに浄水の吐止水を制御するバルブユニットであって、
    前記水の流入する水流入孔、前記湯の流入する湯流入孔および前記浄水の流入する浄水流入孔が形成されていると共に筐体に固定されている固定弁体と、
    前記原水および前記浄水の流出する流出孔と、
    前記固定弁体上を摺動し、前記水流入孔から流入する水と前記湯流入孔から流入する湯とを混合させて湯水混合水を生成すると共に前記流出孔へ前記原水および前記浄水のどちらか一方を供給する可動弁体と、を備え、
    前記可動弁体が、前記浄水流入孔を通過した前記浄水を通過させる第一連通孔と、前記水流入孔および前記湯流入孔のいずれか一方を通過した前記原水を通過させる第二連通孔とを備え、
    前記浄水を前記流出孔から流出させる場合は、前記可動弁体が前記水流入孔および前記湯流入孔を閉塞すると共に前記第一連通孔から前記浄水を通過させ、
    前記原水を前記流出孔から流出させる場合は、前記可動弁体が前記浄水流入孔を閉塞すると共に前記第二連通孔から前記原水を通過させることを特徴とするバルブユニット。
  2. 前記第一連通孔が、前記可動弁体の外周側に形成され、
    前記第二連通孔が、前記可動弁体の中央に形成され、
    前記固定弁体の水流入孔、湯流入孔および浄水流入孔が、前記固定弁体上の同一円周上に形成され、
    前記湯流入孔が、前記浄水流入孔および前記水流入孔によって挟まれた位置に形成されていることを特徴とする請求項に記載されたバルブユニット。
  3. 水、湯、前記水および前記湯を混合した湯水混合水からなる原水、並びに浄水を吐水する水栓装置であって、
    請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載されたバルブユニットと、
    該バルブユニットの下流側に前記原水および前記浄水を吐水する吐水口と、
    該吐水口と前記バルブユニットとを連通させる単一の流路と、を備えていることを特徴とする水栓装置。
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