JP2011074967A - 主弁分離型電磁弁および自動水栓 - Google Patents

主弁分離型電磁弁および自動水栓 Download PDF

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Abstract

【課題】コンパクトな構成で、配置スペースが比較的限られる構成においても配置可能であり、さらに、水中のゴミがパイロット室内に侵入することが防止され、電磁弁部の動作不良を防止できる主弁分離型電磁弁を提供する。
【解決手段】電磁弁は、ダイヤフラム弁の往復動作により主な通水路を開閉し圧力室8と一次側流路とを連通させる連通路を形成する主弁部と、プランジャ11の往復動作により圧力室8と二次側流路とを連通させるパイロット通路23の開閉を行う電磁弁部とを備え、ダイヤフラム弁およびプランジャ11それぞれの中心軸が略同一直線上に位置するように構成され、圧力室8とパイロット室20とを連通させる一次側内部通路26は、圧力室8に連通し鉛直方向に形成される第一通路部31と、パイロット室20に連通する第二通路部32と、第一通路部31および第二通路部32を連通させこれらの通路部よりも十分に狭い第三通路部33とを有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、主な通水路を開閉する主弁と、この主弁を動作させるためのパイロット通路を開閉する電磁弁とが分離した状態で備えられる主弁分離型電磁弁、およびこの主弁分離型電磁弁を備える自動水栓に関する。
従来、主な通水路を開閉する主弁と、この主弁を動作させるためのパイロット通路を開閉する電磁弁とが分離した状態で備えられる主弁分離型電磁弁が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。この種の主弁分離型電磁弁においては、主弁は、ダイヤフラム弁として構成され、圧力室内の圧力の変化によって往復動作することで主な通水路を開閉する。圧力室は、主弁に形成される小孔を介して、主な通水路において水が流入する側である一次側の流路と連通する。
また、圧力室は、パイロット室を含む流路であるパイロット通路を介して、主な通水路において水が流出する側である二次側の流路と連通する。パイロット通路を開閉する電磁弁は、電磁石(ソレノイド)の磁力等によって往復動作するプランジャを有し、このプランジャの往復動作によってパイロット通路を開閉させる。
このような構成において、主弁は、一次側の流路と連通する圧力室と、二次側の流路との圧力差に応じて開閉する。具体的には、電磁弁によりパイロット通路が閉じられた状態においては、主弁に形成される小孔を介して一次圧(一次側の流路の圧力)が供給される圧力室の圧力によって主弁が二次圧(二次側の流路の圧力)に抗して押し付けられ、主な通水路が閉じた状態となる。そして、閉状態の電磁弁が開かれることで、パイロット通路を介して圧力室と二次側の流路とが連通するため、圧力室の圧力が低下し、主弁が一次圧によって圧力室の圧力に抗して押し付けられ、主な通水路が開いた状態、つまり一次側の流路と二次側の流路とが連通した状態となる。
このような主弁分離型電磁弁においては、従来、特許文献1に示されているように、主弁の開閉にともなう移動方向に沿う主弁の中心軸の位置と、電磁弁の開閉にともなうプランジャの移動方向に沿うプランジャの中心軸の位置とがオフセットした関係となる構成が採用されている。言い換えると、従来の主弁分離型電磁弁は、互いに平行となる主弁およびプランジャの移動方向に対して垂直な方向について、主弁およびプランジャの中心軸の位置同士が互いに離れた位置となるように構成されている。
主弁およびプランジャそれぞれの中心軸の位置が互いにオフセットした関係となる構成は、主弁分離型電磁弁における水の流路の構成が考慮された場合に、より簡単な流路構成を実現しやすいレイアウト構成として採用される。すなわち、主弁およびプランジャそれぞれの中心軸の位置が互いにオフセットした関係となる構成においては、圧力室とパイロット室とを連通させるための流路や、圧力室と二次側の流路とを連通させるパイロット通路等の流路構成を単純なものとすることができる。
しかしながら、主弁およびプランジャそれぞれの中心軸の位置が互いにオフセットした関係となる構成は、主弁分離型電磁弁の大型化を招く。特に、主弁およびプランジャの中心軸同士がオフセットする方向(中心軸の方向に対して垂直な方向)の寸法の大型化が問題となる。このことは、主弁およびプランジャそれぞれの中心軸の位置が互いに離れた位置に存在することにともない、主弁およびプランジャそれぞれの中心軸周りの構造も中心軸同士の位置関係を反映して互いにずれた状態となるように構成されることに起因する。こうした大型化の問題は、特許文献2に示されているように主弁およびプランジャそれぞれの中心軸の方向が互いに直交するような構成においても同様に生じる。
このように主弁およびプランジャの配置関係から必然的に装置構成の大型化を招く従来の主弁分離型電磁弁は、例えば電磁弁を含む各種機能部を水栓本体に内蔵する機能部一体型の自動水栓等の、電磁弁の配置スペースが比較的限られるような装置においては適用が困難である。
そこで、装置構成の大型化を解決するために、主弁の開閉にともなう移動方向に沿う主弁の中心軸の位置と、電磁弁の開閉にともなうプランジャの移動方向に沿うプランジャの中心軸の位置とが略同一直線上に位置した関係となるように構成された主弁分離型電磁弁が、従来、知られている。
このように主弁の中心軸の位置とプランジャの中心軸の位置とが略同一直線上に位置した関係となるように構成された主弁分離型電磁弁では、主弁およびプランジャそれぞれの中心軸の位置が互いにオフセットした関係となるように構成された主弁分離型電磁弁と比べて、圧力室とパイロット室とを連通させるための流路や、圧力室と二次側の流路とを連通させるパイロット通路等の流路構成が複雑となる。
したがって、主弁分離型電磁弁の大型化を解決し、装置をコンパクトに構成するため、主弁の中心軸の位置とプランジャの中心軸の位置とが略同一直線上に位置する構成を採用した場合、流路構成が複雑となり、水中のゴミがパイロット室内に侵入したり、流路の途中でゴミ詰まりが発生したりしやすくなり、電磁弁部の動作不良が生じやすくなる。
特開2004−108503号公報 実開平6−78678号公報
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、コンパクトな構成を実現することができ、配置スペースが比較的限られるような構成においても、容易に配置することが可能であり、さらに、水中のゴミがパイロット室内に侵入することが防止され、電磁弁部の動作不良を防止することができる主弁分離型電磁弁を提供することにある。
本発明の主弁分離型電磁弁は、変化する圧力の作用を受けて往復動作する主弁体を有し、該主弁体の往復動作によって主な通水路を開閉するとともに、前記圧力を前記主弁体に作用させるための圧力室と前記通水路における水が流入する側である一次側の流路とを連通させる連通路を形成する主弁部と、電磁石の磁力によって往復動作するプランジャを有し、該プランジャの往復動作によって前記圧力室と前記通水路における水が流出する側である二次側の流路とを連通させるパイロット通路の開閉を行う電磁弁部と、を備える主弁分離型電磁弁であって、前記主弁部および前記電磁弁部は、前記主弁体の往復方向に沿う前記主弁体の中心軸と、前記プランジャの往復方向に沿う前記プランジャの中心軸とが略同一直線上に位置するように構成され、前記パイロット通路は、前記プランジャの弁座部分が臨む空間であるパイロット室を形成するものであり、前記圧力室と前記パイロット室とを連通させる通路は、前記圧力室に連通するとともに鉛直方向に形成される第一通路部と、前記パイロット室に連通する第二通路部と、前記第一通路部および前記第二通路部を連通させるとともに前記第一通路部および前記第二通路部よりも十分に狭い第三通路部と、を有するものである。
本発明の自動水栓は、請求項1に記載の主弁分離型電磁弁を備える自動水栓であって、吐水口を構成する水栓本体と、所定の経路を介して前記水栓本体に供給される湯および水の混合比を調整することで前記吐水口から吐出される湯水の温度を調整するための温調部と、前記通水路を流れる湯水の作用により発電する発電機と、前記吐水口から吐出される湯水を受ける対象物の存在を検知するためのセンサと、該センサからの出力信号に基づいて前記主弁分離型電磁弁の開閉を制御する制御部とを備え、前記主弁分離型電磁弁、前記温調部、前記発電機、前記センサ、前記制御部を、前記水栓本体に内蔵するものである。
請求項1に記載の主弁分離型電磁弁によれば、コンパクトな構成を実現することができ、配置スペースが比較的限られるような構成においても、容易に配置することが可能であり、さらに、水中のゴミがパイロット室内に侵入することが防止され、電磁弁部の動作不良を防止することができる。
請求項2に記載の自動水栓によれば、主弁分離型電磁弁、温調部、発電機、センサ、制御部等の各種機能部を水栓本体に内蔵する構成において、装置のコンパクト化を実現することができる。
本発明の一実施形態に係る主弁分離型電磁弁の閉状態を示す断面図。 本発明の一実施形態に係る主弁分離型電磁弁の閉状態を示す断面図。 本発明の一実施形態に係る主弁分離型電磁弁の開状態を示す断面図。 本発明の一実施形態に係る主弁分離型電磁弁の開状態を示す断面図。 一次側内部通路の構成を示す図。 本発明の一実施形態に係る自動水栓の全体構成を示す側面断面図。 本発明の一実施形態に係る自動水栓の全体構成を示す正面断面図。
本発明は、主な通水路を開閉する主弁部と、この主弁部を動作させるためのパイロット通路を開閉する電磁弁部とを備える構成において、主弁部および電磁弁部それぞれの弁体同士の位置関係に基づいて、主弁部と電磁弁部との配置関係および流路構成を工夫することにより、コンパクトな構成を実現するとともに電磁弁部の動作不良を防止しようとするものである。以下、本発明の実施の形態を説明する。
本実施形態に係る主弁分離型電磁弁(以下単に「電磁弁」とする。)1は、例えば、使用者の手等を検知することで自動的に吐水を行う自動水栓や、水洗便器等に対する自動的な給水を行うための自動給水装置等において備えられ、電気的に開閉制御されることで通水路の開閉を行う。
図1および図2に示すように、電磁弁1は、例えば自動水栓等において通水路を形成する本体部40において、電磁弁1の外形に対応して形成される凹部40aに嵌め込まれた状態で支持される。電磁弁1は、主な通水路を開閉する主弁部2と、主弁部2を動作させるためのパイロット通路を開閉する電磁弁部3とを備える。なお、図1および図2は、電磁弁1における異なる断面位置についての断面図である。
主弁部2は、変化する圧力の作用を受けて往復動作する主弁体としてのダイヤフラム弁4を有する。ダイヤフラム弁4は、ゴム等の弾性を有する材料により形成されるダイヤフラム5と、合成樹脂等の材料により形成される受圧体6とを有する。受圧体6は、略円板状の外形を有するとともに、その一方の板面側から突出する突起部6aを有し、この突起部6aを、ダイヤフラム5において略円板状に形成される基部5aにおける中心部に貫通させた状態で、ダイヤフラム5に対して一体的に支持される。
ダイヤフラム弁4は、電磁弁1において本体部分を構成する支持体7により支持される。電磁弁1は、この支持体7の部分が本体部40の凹部40aに嵌め込まれることで、本体部40に対して支持される。支持体7においては、凹部40aの底面に対向する側(図1において下側)に凹状部7aが形成される。ダイヤフラム弁4は、凹状部7aの部分において、ダイヤフラム5の外縁部に形成される円環状の支持部5bが凹部40aの底面と支持体7の凹状部7aが形成される側の面部との間に挟まれた状態で支持される。ダイヤフラム弁4は、ダイヤフラム5の基部5aと支持部5bとの連結部分における弾性を利用して、突起部6aが基部5aを貫通する方向(図1における上下方向)に往復動作する。
主弁部2は、ダイヤフラム弁4の往復動作によって、本体部40に形成される通水路45(主な通水路)を開閉する。具体的には、ダイヤフラム弁4は、その往復動作により、本体部40において通水路45を形成する孔部46の一側の開口部を弁座部分として通水路45を開閉する。ダイヤフラム弁4は、通水路45における水が流入する側である一次側から、孔部46の開口部を開閉させる。つまり、通水路45において、ダイヤフラム弁4によって開閉される部分よりも上流側が一次側の流路(以下「一次側流路」という。)41であり、ダイヤフラム弁4によって開閉される部分よりも下流側が通水路45における水が流出する側である二次側の流路(以下「二次側流路」という。)42である。
このように、ダイヤフラム弁4は、その往復動作によって、通水路45を形成する一次側流路41と二次側流路42との連通状態・非連通状態を切り換える。なお、以下の説明では、ダイヤフラム弁4が往復動作する方向(図1における上下方向)を、電磁弁1における上下方向とする。
主弁部2は、変化する圧力をダイヤフラム弁4に作用させるための圧力室8と一次側流路41とを連通させる連通路9を形成する。圧力室8は、ダイヤフラム弁4が位置する凹状部7aの内部において、ダイヤフラム弁4よりも上側の部分として形成される。つまり、支持体7の凹状部7aは、その下側の開口部がダイヤフラム弁4によって塞がれるとともに、ダイヤフラム弁4よりも上側の空間部分を圧力室8として形成する。
図2に示すように、連通路9は、ダイヤフラム弁4を上下方向に貫通する小孔部として形成される。連通路9は、ダイヤフラム弁4において、受圧体6の突起部6aがダイヤフラム5の基部5aを貫通する中央部分から外れた外周側の位置に設けられる。連通路9は、ダイヤフラム弁4を構成するダイヤフラム5および受圧体6を上下方向に連続的に貫通することで、ダイヤフラム弁4の上側に形成される圧力室8と、ダイヤフラム弁4の下側に形成される一次側流路41とを連通させる。
連通路9には、クリーニングピン10が挿通する。クリーニングピン10は、支持体7に対して固定された状態で設けられることにより、往復動作するダイヤフラム弁4に対して相対的に移動することで、連通路9の詰まりを防止する。クリーニングピン10は、その外径が連通路9の内径よりも若干小さく形成されることで、連通路9による圧力室8と一次側流路41との連通を確保する。なお、クリーニングピン10は、支持体7に対して一体的に形成される部分であっても、支持体7とは別部材で支持体7に対して圧入等により固定されることで設けられる部分であってもよい。
電磁弁部3は、主弁部2に対して支持体7を介して上側に設けられる。電磁弁部3は、磁力によって往復動作するプランジャ11を有するラッチング型のソレノイドバルブとして構成される。電磁弁部3は、中心軸方向の一側が開口する略円筒形状のケーシング12内に、励磁コイル13と電磁石14とを有する。ケーシング12は、その開口する側を支持体7側(下側)に向けた状態で設けられる。
励磁コイル13は、ケーシング12内に嵌め込まれるコイル支持体15に支持された状態で設けられる。励磁コイル13は、ケーシング12の形状に沿うように円筒状に形成され、コイル支持体15が有する円筒状の部分を囲むように設けられる。電磁石14は、コイル支持体15の円筒状の部分において中心軸方向(図1において上下方向)に貫通するように形成される中心孔部16内において、ケーシング12の天井側に固定された状態で設けられる。中心孔部16は、支持体7側に開口する。
プランジャ11は、中心孔部16内において中心孔部16に沿ってスライドするように上下方向に移動可能に設けられる。プランジャ11は、電磁石14に接触した状態で設けられる鉄芯17に対して、コイルばね18によって下側に付勢された状態で設けられる。コイルばね18は、その伸縮方向を上下方向とする姿勢で、プランジャ11の軸心部分に挿入されるとともに上端側が鉄芯17の下面部に対して係止された状態で設けられる。プランジャ11の下端部には、プランジャ11の弁座部分に対して着座する部分であるゴム製の接触部11aが、プランジャ11と一体的に形成されている。
プランジャ11は、電磁石14の磁力によって上下方向に往復動作する。すなわち、プランジャ11は、励磁コイル13に電流が流されることで電磁石14において生じる磁力により、コイルばね18の弾性力に抗して上方に移動し、電磁石14に対して鉄芯17を介して吸着された状態で保持される。また、プランジャ11が電磁石14に対して吸着された状態から、励磁コイル13に逆の電流が流されることで、電磁石14の磁力とコイルばね18の弾性力によってプランジャ11が鉄芯17から離れて押し下げられる。なお、励磁コイル13に対しては、ケーシング12の外部に延設される信号線19を介して電気が送られる。
電磁弁部3は、プランジャ11の往復動作によって圧力室8と二次側流路42の流路とを連通させるパイロット通路の開閉を行う。具体的には、パイロット通路は、プランジャ11の弁座部分であるパイロットシート21が臨む空間であるパイロット室20を形成する。パイロット室20は、支持体7において凹状部7aが形成される側と反対側(上側)に嵌め込まれる中間部材22により形成される。
中間部材22は、支持体7に嵌め込まれた状態で上側となる部分における中央部に凹状の部分を有する。この中間部材22が有する凹状の部分に対して、中心孔部16が開口するコイル支持体15の下端部分が臨んだ状態となることにより、パイロット室20が形成される。
パイロット室20は、中間部材22の中央部において上下方向に形成されるとともにパイロット室20に開口するパイロット孔23を介して、支持体7と中間部材22との間に形成される二次側内部通水路24に連通する。パイロット孔23のパイロット室20に対する開口部分が、突起状のパイロットシート21として形成される。したがって、プランジャ11は、下側への移動により、接触部11aを突起状のパイロットシート21の先端部に押し付けてパイロット孔23を塞ぐことで着座した状態となる。
二次側内部通水路24は、支持体7および本体部40に連続的に形成される通路部分により構成される圧力通水路25を介して、二次側流路42に連通する。図2に示すように、圧力通水路25は、支持体7において二次側内部通水路24に連通するように形成される上側通路部25aと、本体部40において上側通路部25aから連続するとともに二次側流路42に連通するように形成される下側通路部25bとを有する。なお、上側通路部25aと下側通路部25bとの間には、圧力通水路25を確保した状態で設けられるパッキン25cが介装される。
このように、パイロット室20は、二次側内部通水路24および圧力通水路25を介して、二次側流路42に連通する。また、パイロット室20は、支持体7および支持体7と中間部材22との間に形成される一次側内部通路26を介して、圧力室8と連通する。
以上のように、本実施形態の電磁弁1は、圧力室8と二次側流路42とを連通させるパイロット通路を、一次側内部通路26、パイロット室20、パイロット孔23、二次側内部通水路24、および圧力通水路25を含む通路構成として有する。そして、電磁弁部3が閉じた状態、つまりプランジャ11がパイロットシート21に着座した状態においては、一次圧(一次側流路41の水圧)が、連通路9を介して圧力室8、一次側内部通路26、およびパイロット室20内に供給される。
以上のような構成を有する電磁弁1においては、主弁部2および電磁弁部3は、ダイヤフラム弁4の往復方向に沿うダイヤフラム弁4の中心軸と、プランジャ11の往復方向に沿うプランジャの中心軸とが略同一直線上に位置するように構成されている。つまり、図1に示すように、全体として略円板状に構成されるダイヤフラム弁4の中心軸C1と、略円筒状の外形を有するプランジャ11の中心軸C2とが互いに略一致するように、ダイヤフラム弁4とプランジャ11との位置関係が設定される。
したがって、電磁弁1においては、ダイヤフラム弁4の上方において、圧力室8および支持体7を介しパイロット室20が形成され、パイロット室20に開口するパイロット孔23がダイヤフラム弁4と同軸心となる位置に形成され、さらにパイロット孔23の上方において、プランジャ11がダイヤフラム弁4と同軸心となる位置に配置される。このようにダイヤフラム弁4とプランジャ11とが同心配置される構成においては、パイロット室20、およびダイヤフラム弁4の上側に形成される圧力室8とパイロット室20とを連通する一次側内部通路26が、ダイヤフラム弁4が上下方向に投影される範囲において形成される。そして、ダイヤフラム弁4とプランジャ11とが同心配置されることにともない、プランジャ11周りの構成である励磁コイル13や電磁石14等も、ダイヤフラム弁4およびプランジャ11と同心配置される。
以上のような構成を備える電磁弁1は、次のように動作する。すなわち、図1および図2に示すように、電磁弁部3の励磁コイル13に通電されていない状態においては、プランジャ11がコイルばね18の弾性力によって下方に押し下げられ、パイロットシート21に着座した状態となる。つまり、プランジャ11によってパイロット孔23が塞がれることで、パイロット通路が閉状態となる。
パイロット通路が閉じられることで、ダイヤフラム弁4が、一次側流路41から連通路9を介して圧力室8に供給される一次圧により押し下げられ、弁座部分となる孔部46の開口部に着座した状態となる。これにより、ダイヤフラム弁4によって通水路45が閉じられ、一次側流路41と二次側流路42とが遮断されて止水状態となる。
そして、図3および図4に示すように、電磁弁1の止水状態から信号線19を介して励磁コイル13に電流が流されることで、電磁石14の磁力によってプランジャ11がコイルばね18の弾性力に抗して持ち上げられ、パイロット孔23が開かれることで、パイロット通路が開状態となる。
パイロット通路が開かれることで、圧力室8内の水が一次側内部通路26、パイロット室20、およびパイロット孔23を介して二次側内部通水路24側(二次側)に抜けるため、圧力室8からの水圧がダイヤフラム弁4にかからなくなり、ダイヤフラム弁4が一次圧によって押し上げられる。これにより、通水路45が開かれ、一次側流路41と二次側流路42とが連通状態となり、吐水状態となる。なお、プランジャ11が持ち上げられた状態は、プランジャ11が電磁石14の磁力によって鉄芯17に吸着されることで保持される。
電磁弁1の止水状態から、励磁コイル13に逆の電流が流されることで、プランジャ11が電磁石14の磁力とコイルばね18の弾性力によって押し下げられてパイロット孔23が塞がれる。これにより、一次側流路41から連通路9を介して圧力室8に水が流れ込み、圧力室8内の水圧によって再びダイヤフラム弁4が着座した状態となり、通水路45が閉じられる(図1、図2参照)。このように、ダイヤフラム弁4は、圧力室8が連通路9を介して連通する一次側流路41と二次側流路42との圧力差に応じて開閉する。
また、電磁弁1においては、圧力室8とパイロット室20とを連通させる通路である一次側内部通路26に、狭隘な通路部分が形成されている。具体的には、図5(a)、(b)に示すように、一次側内部通路26は、圧力室8に連通するとともに鉛直方向に形成される第一通路部31と、パイロット室20に連通する第二通路部32とを有する。そして、一次側内部通路26は、狭隘な通路部分として、第一通路部31および第二通路部32を連通させるとともに第一通路部31および第二通路部32よりも十分に狭い第三通路部33を有する。
第一通路部31は、支持体7において、圧力室8を形成する凹状部7aの上面部から上方に向けて形成される。第一通路部31の上端部分は、支持体7が有する円筒状の突起部7bの内周面により形成される。第二通路部32は、中間部材22において、第一通路部31に対して略垂直方向、つまり略水平方向に形成され、パイロット室20に連通する。第二通路部32は、第一通路部31を形成する突起部7bの外周面部とパイロット室20との間に形成される。
このような第一通路部31と第二通路部32とを連通させる第三通路部33は、第一通路部31を形成する突起部7bと、突起部7bに対して上方から被さる部分となる蓋部22bとにより形成される。蓋部22bは、中間部材22が有する部分であり、突起部7bの外周面7cの形状に沿う内周面22cを形成するとともに、突起部7bの上方開口面7dに対向する壁面22dを形成する。
そして、突起部7bおよび蓋部22bは、外周面7cと内周面22cとの間隔が第一通路部31および第二通路部32それぞれの通路幅に対して十分に狭くなるように形成される。つまり、突起部7bの外周面7cと蓋部22bの内周面22cとにより形成される狭隘な通路部分が、第三通路部33である。
したがって、プランジャ11が上昇してパイロット通路が開かれることで圧力室8からパイロット室20に導かれる水は、まず、圧力室8内から第一通路部31を通って上昇する。第一通路部31を通過した水は、突起部7bの上端開口部から流れ出て、上方開口面7dと壁面22dとの間の空間を介して、第三通路部33により下方に導かれる。そして、第三通路部33を通過した水は、第二通路部32によって略水平方向に流れてパイロット室20に流れ込む。
このように、圧力室8とパイロット室20とを連通させる一次側内部通路26に、狭隘な通路部分である第三通路部33が形成されることで、水中のゴミがパイロット室20内に侵入することが防止され、電磁弁部3の動作不良を防止することができる。
すなわち、仮に、パイロット室20内に水中のゴミが侵入した場合、ゴミがプランジャ11とパイロットシート21との間に噛み込まれることで、電磁弁部3によるパイロット通路を閉じる動作が不十分となり、電磁弁1の閉状態としての機能が確保されなくなる。そこで、本実施形態の電磁弁1においては、圧力室8からパイロット室20に導かれる水にゴミが含まれている場合、その水中のゴミは、第三通路部33により、第二通路部32側に侵入することが規制される。
ここで、第一通路部31を通過した水中のゴミは、第三通路部33によって閉め出され、上方開口面7dと壁面22dとの間において水中で浮遊した状態となる。かかる状態から、電磁弁部3が閉じられ圧力室8からパイロット室20への水の流れが停止することで、突起部7bの上方で浮遊するゴミが第一通路部31内を沈下するという作用が得られる。これにより、水中のゴミが一次側内部通路26を介してパイロット室20内に侵入することが防止される。結果として、電磁弁部3の動作不良を防止することができ、電磁弁1の機能を確保することができる。
したがって、第三通路部33の通路幅、つまり突起部7bの外周面7cと蓋部22bの内周面22cとの隙間寸法は、一次側内部通路26において電磁弁1の動作に影響しない程度の水流を確保することができる範囲で十分に狭く設定される。なお、一次側内部通路26の通路構成は、本実施形態に限定されるものではなく、狭隘な通路部分を有することにより、電磁弁部3の動作不良の原因となるパイロット室20内へのゴミの侵入を防止することができるものであればよい。
本実施形態の電磁弁1によれば、主弁部2のダイヤフラム弁4の中心軸と電磁弁部3のプランジャ11の中心軸とが略同一直線上に位置する構成が採用されているため、主弁部2および電磁弁部3が上下に配置されるとともに共通の中心軸周りに構成される。これにより、主弁部2および電磁弁部3の共通の中心軸に対する垂直方向についての大型化を効果的に抑制することができ、スリムな構成が実現され、例えば電磁弁を含む各機能部を水栓本体に内蔵する機能部一体型の自動水栓等の、水栓本体に内蔵される他の機能部との関係や水栓本体のデザイン性の観点等から電磁弁の配置スペースの確保が困難な装置においても、容易に適用することができる。
さらに、本実施形態の電磁弁1によれば、一次側内部通路26が、第一通路部31および第二通路部32を連通させるとともに第一通路部31および第二通路部32よりも十分に狭い第三通路部33を有する通路構成とされていることで、水中のゴミがパイロット室20内に侵入することが防止され、電磁弁部3の動作不良を防止することができる。
以下では、本実施形態に係る電磁弁1の適用例として、電磁弁1を備える自動水栓について説明する。図6および図7に示すように、本実施形態に係る自動水栓51は、例えば洗面台のカウンタ等の設置面52上に設置される。自動水栓51は、設置面52上に固定される部分であって吐水口54を構成する水栓本体53を備える。
水栓本体53は、設置面52に対して略垂直方向に構成される柱状の部分である基部53aと、この基部53aの設置面52に固定される側と反対側(図6において上側)の端部から略水平方向(基部53aに対して略垂直方向)に延設される水平部53bとを有する。水栓本体53は、基部53aと水平部53bとにより全体として略L字状に構成される。
吐水口54は、水栓本体53の水平部53bの先端部分に形成される開口部53cに吐水口部材としての泡沫キャップ54aが取り付けられることにより構成される。吐水口54は、例えば洗面台が有する洗面ボール等に臨んで開口するように設けられる。なお、以下の説明においては、設置面52に対して垂直な方向(図6における上下方向)を、自動水栓51における上下方向とする。
自動水栓51は、湯水混合型のものである。このため、自動水栓51は、吐水口54から吐出される湯水の温度を調整するためのミキシングバルブ55を備える。すなわち、自動水栓51においては、所定の経路を介して水栓本体53に供給される湯および水がミキシングバルブ55において混合され、調整された温度の湯水が吐水口54から吐出される。
具体的には、図7に示すように、水栓本体53においては、湯が供給される給湯管56が接続される給湯口57と、水が供給される給水管58が接続される給水口59とが形成される。給湯管56に対しては、図示せぬ給湯器等により得られた湯が供給され、給水管58に対しては、上水等から導かれる水が供給される。そして、給湯管56から水栓本体53に供給される湯、および給水管58から水栓本体53に供給される水が、ミキシングバルブ55において調整可能な混合比で混合され、水栓本体53の内部に形成される通水路60(主な通水路)を通って、吐水口54から吐出される。ミキシングバルブ55は、水栓本体53の基部53aにおける下側の部分に設けられる。
ミキシングバルブ55による湯水の温度調整は、水栓本体53の外側に設けられるハンドル70の回転操作により行われる。つまり、ミキシングバルブ55は、ハンドル70の操作に連動して、給湯管56から供給される湯と給水管58から供給される水との混合比を変化させるように動作する。このため、ハンドル70は、水栓本体53の基部53aの下側の部分に形成される開口部53dを介して、ミキシングバルブ55に連結されて固定される。このように、自動水栓51においては、ミキシングバルブ55が、所定の経路を介して水栓本体53に供給される湯および水の混合比を調整することで吐水口54から吐出される湯水の温度を調整するための温調部として機能する。
自動水栓51は、使用者により差し出された手等、吐水口54から吐出される湯水を受ける対象物(以下「吐水対象物」という。)の存在を検知することで、吐水口54からの吐水を行う。このため、自動水栓51は、吐水対象物の存在を検知するためのセンサ61を備える。センサ61は、水栓本体53において吐水口54の近傍に配置される(図6参照)。
具体的には、センサ61は、吐水口54を構成する泡沫キャップ54aに添うように設けられる。センサ61は、その指向方向が吐水口54からの湯水の吐出方向と略一致するように設けられる。また、センサ61は、外部からの光等の外乱による自動水栓51の誤作動を防止する観点から、水栓本体53において水平部53bに形成される開口部53cよりもやや内側に引っ込んだ位置に配置される。
このように吐水口54の近傍に設けられるセンサ61により、吐水対象物が検知されている状態において、ミキシングバルブ55によって得られた湯水が、通水路60を通って吐水口54から自動的に吐出される。一方、センサ61によって吐水対象物が検知されていない状態においては、自動水栓51は止水状態となる。こうしたセンサ61による自動的な吐止水を行うため、自動水栓51は、吐水口54までの通水路60を開閉する電磁弁1と、センサ61からの出力信号に基づいて電磁弁1の開閉を制御する制御部63とを備える。
電磁弁1は、水栓本体53の基部53aにおいてミキシングバルブ55の上方に配置される。電磁弁1は、通水路60の途中に設けられ、ミキシングバルブ55によって得られた湯水を通過させるとともに、ダイヤフラム弁4を動作させることで通水路60を開閉する。つまり、自動水栓51においては、電磁弁1が開状態となることで吐水口54からの吐水が開始され、電磁弁1が閉状態となることで吐水口54からの吐水が停止する。電磁弁1は、制御部63に対して信号線19を介して電気的に接続され、制御部63からの制御信号を受けて開閉する。
制御部63は、水栓本体53において電磁弁1の上方に配置される。制御部63は、センサ61に接続され、センサ61からの出力信号である吐水対象物の検知の有無についての検出信号を受ける。そして、制御部63は、センサ61が吐水対象物を検知している状態でセンサ61から出力される信号を受けることで、電磁弁1を開状態とする。
また、自動水栓51は、通水路60を流れる湯水の作用により発電する発電機64を備える。発電機64は、水栓本体53の水平部53bにおいて通水路60における吐水口54の上流側において構成される。発電機64は、通水路60の途中に設けられ、ミキシングバルブ55によって得られた湯水を通過させるとともに、通水路60を流れる湯水の水流により回転する部分を有する軸流式の発電機である。
発電機64において発電された電力は、水栓本体53の内部において電磁弁1の上方に設けられる二次電池65に充電され、例えば、センサ61や電磁弁1や制御部63等の駆動に使用される。なお、発電機64において発電された電力については、制御部63が有するコンデンサに蓄電される構成が採用されてもよい。
以上のような構成を備える本実施形態の自動水栓51においては、電磁弁1が閉じている状態で、止水状態が保持される。止水状態の自動水栓51においては、給湯管56および給水管58を介して供給される湯および水が、ミキシングバルブ55を介して閉状態の電磁弁1においてせき止められた状態となる。そして、止水状態の自動水栓51に対して、自動水栓51の使用者によって吐水口54の下に手がかざされると、使用者の手がセンサ61によって吐水対象物として検知される。制御部63は、吐水対象物を検知したセンサ61からの出力信号を受けて、電磁弁1を開状態とする。
これにより、通水路60の途中で電磁弁1により湯水がせき止められていた状態が解除され、給湯管56および給水管58を介して供給される湯および水が、通水路60において電磁弁1から流出して発電機64を介して吐水口54から吐出される。ここで、発電機64の内部を通過する湯水の流れによって、発電機64による発電が行われる。そして、使用者の手がセンサ61によって検知されない位置に移動すると、センサ61からの出力信号に基づく制御部63によって電磁弁1が閉状態とされ、吐水口54からの湯水の吐出が自動で止まる。
以上のように、本実施形態の自動水栓51は、ミキシングバルブ55と、センサ61と、電磁弁1と、制御部63と、発電機64とを備え、これら全てを水栓本体53に内蔵する。そして、自動水栓51においては、水栓本体53は、複数のカバー部材によって分解可能に構成される外縁部を有する。
水栓本体53は、本体部71と、この本体部71を覆う外縁部としてのカバー部72とを有する。本体部71は、自動水栓51が備えるミキシングバルブ55および電磁弁1を支持する。具体的には、ミキシングバルブ55は、全体として略円筒状の外形を有する。このため、本体部71は、ミキシングバルブ55の外形に対応して略円筒状の孔部71aを有し、この孔部71aに、ミキシングバルブ55を挿入させた状態で支持する。なお、孔部71aの形状である略円筒形状は、投影された水平部53bの延設方向(図6において左右方向)に略直交する水平方向(図7において左右方向)を筒軸方向とする。
また、電磁弁1は、通水路60を開閉する部分を構成するダイヤフラム弁4を支持する支持体7において略円筒状の外形を有する。このため、本体部71は、電磁弁1の外形に対応して上側に開口する略円筒状の凹部71bを有し、この凹部71bに支持体7を嵌め込んだ状態で電磁弁1を支持する。本体部71は、水栓本体53の基部53aの部分に収容される。
このようにミキシングバルブ55および電磁弁1を支持する本体部71は、水栓本体53に供給される湯および水をミキシングバルブ55および電磁弁1を通過させるように通水路60を形成する。なお、前述したように給湯管56が接続される給湯口57、および給水管58が接続される給水口59は、本体部71においてミキシングバルブ55を支持する孔部71aの下方において、下側に開口するように形成される。
また、前記のとおり水栓本体53の水平部53bにおいて構成される発電機64は、本体部71に形成される通水路60の部分に対して、通水管部材73を介して接続される(図6参照)。つまり、本体部71に形成される通水路60の部分から下流側に流れ出る湯水は、通水管部材73を通って発電機64に流れ込む。
カバー部72は、下カバー体74と上カバー体75とを有する。下カバー体74は、カバー部72において水栓本体53の基部53aの部分および水平部53bの下側の部分を構成する。上カバー体75は、カバー部72において上側の天井部分を構成する。すなわち、下カバー体74は、ミキシングバルブ55および電磁弁1を支持する本体部71を収容する空間を形成するとともに、カバー部72における上側の部分を略全面に開口させる。そして、上カバー体75が、下カバー体74の上側の開口部を覆うように蓋状の部材としてカバー部72の一部を構成する。
カバー部72を構成する下カバー体74と上カバー体75とは、互いに組み付けられた状態で、水栓本体53において水平部53bが延設される側と反対側(図6において右側)である背面側においてビス等の締結部材76によって固定される。したがって、カバー部72は、締結部材76を外すことによって下カバー体74と上カバー体75とを含む複数の部品に分解可能に構成される。つまり、本実施形態では、カバー部72が、複数のカバー部材である下カバー体74および上カバー体75によって分解可能に構成される外縁部である。
このように、カバー部72を構成する下カバー体74および上カバー体75は、水栓本体53に内蔵されるミキシングバルブ55、電磁弁1、発電機64、センサ61、および制御部63を収容する空間を形成する。言い換えると、下カバー体74および上カバー体75によって構成されるカバー部72は、水栓本体53において、吐水口54を外部に露出させる開口部53cの部分および給湯口57および給水口59が形成される本体部71の下端部側を下側に開放するための開口部分以外の略全体の部分を覆う。下カバー体74および上カバー体75は、金属や樹脂等を材料として形成される。
なお、本実施形態においては、水栓本体53を構成するカバー部72は、分解可能な二つのカバー部材である下カバー体74および上カバー体75によって構成されるものであるが、分解可能な三つ以上のカバー部材によって構成されてもよい。また、水栓本体53の形状についても、特に限定されるものではなく、種々のデザインに対応して適宜の形状が採用される。また、水栓本体53を構成する本体部71は、同じく水栓本体53を構成するカバー部72と一体的に形成される部分であってもよい。
以上のように、本実施形態の電磁弁1を内蔵する自動水栓51によれば、電磁弁1、ミキシングバルブ55、発電機64、センサ61、制御部63等の各種機能部を水栓本体に内蔵する構成において、装置のコンパクト化を実現することができる。すなわち、電磁弁1や発電機64等の各種機能部を水栓本体に内蔵する構成は、各種機能部が水栓本体に対して外付けの構成との比較において水栓本体の部分の大型化が問題となるが、コンパクトな構成が実現可能な本実施形態の電磁弁1を採用することで、自動水栓51の大型化を防止することができる。特に、自動水栓51に内蔵される電磁弁1における主弁部2および電磁弁部3の共通の中心軸に対する垂直方向についての大型化を効果的に抑制することができる。
1 電磁弁(主弁分離型電磁弁)
2 主弁部
3 電磁弁部
4 ダイヤフラム(主弁体)
8 圧力室
9 連通路
11 プランジャ
14 電磁石
20 パイロット室
21 パイロットシート
23 パイロット孔
24 二次側内部通水路
25 圧力通水路
26 一次側内部通路
31 第一通路部
32 第二通路部
33 第三通路部
41 一次側流路(一次側の流路)
42 二次側流路(二次側の流路)
45 通水路(主な通水路)
51 自動水栓
53 水栓本体
54 吐水口
55 ミキシングバルブ(温調部)
56 給湯管
58 給水管
60 通水路
61 センサ
63 制御部
64 発電機

Claims (2)

  1. 変化する圧力の作用を受けて往復動作する主弁体を有し、該主弁体の往復動作によって主な通水路を開閉するとともに、前記圧力を前記主弁体に作用させるための圧力室と前記通水路における水が流入する側である一次側の流路とを連通させる連通路を形成する主弁部と、
    電磁石の磁力によって往復動作するプランジャを有し、該プランジャの往復動作によって前記圧力室と前記通水路における水が流出する側である二次側の流路とを連通させるパイロット通路の開閉を行う電磁弁部と、を備える主弁分離型電磁弁であって、
    前記主弁部および前記電磁弁部は、前記主弁体の往復方向に沿う前記主弁体の中心軸と、前記プランジャの往復方向に沿う前記プランジャの中心軸とが略同一直線上に位置するように構成され、
    前記パイロット通路は、前記プランジャの弁座部分が臨む空間であるパイロット室を形成するものであり、
    前記圧力室と前記パイロット室とを連通させる通路は、前記圧力室に連通するとともに鉛直方向に形成される第一通路部と、前記パイロット室に連通する第二通路部と、前記第一通路部および前記第二通路部を連通させるとともに前記第一通路部および前記第二通路部よりも十分に狭い第三通路部と、を有することを特徴とする主弁分離型電磁弁。
  2. 請求項1に記載の主弁分離型電磁弁を備える自動水栓であって、
    吐水口を構成する水栓本体と、所定の経路を介して前記水栓本体に供給される湯および水の混合比を調整することで前記吐水口から吐出される湯水の温度を調整するための温調部と、前記通水路を流れる湯水の作用により発電する発電機と、前記吐水口から吐出される湯水を受ける対象物の存在を検知するためのセンサと、該センサからの出力信号に基づいて前記主弁分離型電磁弁の開閉を制御する制御部とを備え、
    前記主弁分離型電磁弁、前記温調部、前記発電機、前記センサ、前記制御部を、前記水栓本体に内蔵する自動水栓。
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