JP2007231546A - 水栓装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明では、水栓本体内を挿通したホースの先端に、吐水口を有する吐水具が接続され、前記水栓本体と前記吐水具が着脱自在である水栓装置であって、前記吐水具は、吐水具ケーシングと、前記吐水具ケーシング内に収納された前記ホースを接続するためのインナー部材と、を具備し、前記水栓本体の先端面と前記吐水具の後端部のいずれか一方に凸部と、その他方に前記凸部に嵌合する凹部と、を備え、前記吐水具の吐水口を上向きで、前記水栓本体へ装着する場合は、前記凸部と前記凹部は嵌合を阻害され、前記吐水口から吐水した水が、吐水具ケーシング内に侵入した場合に、前記吐水具外部へ排水する水抜き孔を前記吐水具の後端部に設けた。
【選択図】 図5
Description
一例として特許文献1に示されるような水栓装置が提案されている。この先行技術においては、使用者がうがいをする目的で吐水口を上向きに取り付ける場合がある。その際、
上向き吐水であるが故に、吐水口周囲への水の流れ落ちを抑えるために、吐水口内に整流板を設けている。
このような場合、使用者が流量を抑えて吐水口を上に向けた場合には、流水の形態が円柱状にならないため、吐水した水が吐水口周囲へ流下するため、吐水口周囲への水の流れ落ちを抑えることができず、最悪の場合は、水栓本体内に水が浸入し、洗面所のアンダーカウンター内を濡らしてしまう可能性があるという問題があった。
しかし、このような場合も、水栓のホルダー部に装着した多孔質素材にカビが発生すること、吐水具の引出し操作力が大きくなったり、また、シャワーホースに連結された吐水具をホルダー部に収納するのが困難となる。さらに組立工程が煩雑になりコストアップになる等の問題があった。
前記吐水具は、吐水具ケーシングと、前記吐水具ケーシング内に収納されたホースを接続するためのインナー部材を具備し、
前記水栓本体の先端面と前記吐水具の後端部のいずれか一方に凸部と、その他方に凸部に嵌合する凹部を備え、
前記吐水具の吐水口を上向きで、前記水栓本体と前記吐水具を装着する場合は、前記凸部と前記凹部は、嵌合を阻害され、前記吐水口から吐水した水が、吐水具ケーシング内に侵入した場合に、前記吐水具外部へ排水する水抜き孔を前記吐水具の後端部吐水具に設けたこととした。
これにより、吐水具の吐水口を上向きで、水栓本体と前記吐水具を装着する場合は、水栓本体の先端面と吐水具の後端部との間に隙間が生じて、水栓本体から排水された水が、ホース伝わる前に確実に吐水具外へ排水することができるため、水がホースを伝わって水栓本体に至りカウンター内を濡らすということがないという効果を奏する。
これにより、吐水口を下向きで水栓本体と吐水具を装着する場合の回転規制である凹部を水抜き孔として兼用することができ、デザイン性が向上するという効果を奏する。
これにより、吐水具ケーシングとインナー部材を嵌合させたときに、両者の間に隙間ができ、水抜き孔からの排水時に隙間から大気を吸入してエアー交換を促進させ、吐水具外への排水効果を増幅させるという効果を奏する。
これにより、排水量が増えた場合であっても、吐水具と水栓本体との間により大きな縁切りのための溝部(空間)ができるため、その部分から、確実に水をカウンター上面に落下させることができるため、水がホースを伝わってカウンター内を濡らすということがない、という効果を奏する。
水栓本体11の内部にはディスクバルブ(図示しない)を用いて湯、水の混合比率を調整する周知の弁ユニット13が収納され、この弁ユニット13の下部には給水管、給湯管(何れも図示しない)が接続されている。弁ユニット13の上部には押え部材15が水栓本体11に螺合され弁ユニット13を押えて水栓本体11に固定している。さらに弁ユニット13の上方には湯水の吐水量、温度調整を操作する操作ハンドル12が取り付けられている。
尚、溝部24は、ホルダー部210の先端面29ホース14に対して下方鉛直方向位置に設けている。
ホースガイド25は略円筒状で、一方の端部外周には雄ねじ部25aと、先端側には後述する板バネ71が係合される係合溝25bが設けられている。ホースガイド25の内部はホース14が挿通される挿通路(図示しない)が形成されている。
通水孔34の近傍にはインナー部材31の外周面31aより突出し、内周に雌ねじ部(図示しない)が形成された本体突出部39が設けられている。
板バネカバー72はドーナツ状の底面部72aに板バネ収容部37を挟みこむように2本の突出部72bが2箇所設けられている。また、底面部72aには水栓本体11に設けた凸部23と嵌合する凹部であり、水抜きも可能とする水抜き孔72cが設けられている。(図3、図4)
吐水具ケーシング41の後端側の内周面にはインナー部材31の回転を防止するためのケーシング突起(図示しない)が所定の距離を隔てて2本設けられている。
まず、インナー部材31の板バネ開口部38に板バネ71の頂部71aを挿入して板バネ71を板バネ収容部37に取り付け、板バネカバー72をインナー部材31の後端側に取り付ける。このとき、図4に示すように板バネカバー72は水抜き孔(凹部)72cが上側になるようにして取り付ける。
さらに、インナー部材31の先端側に開閉弁ユニット60を取り付けて吐水具30が組み立てられる。最後に、ホース14の先端に取り付けたホース継手14aをインナー部材31に挿入した後、ホース固定具73を開口長孔43に挿入して吐水具30にホース14が固定される。
取付ける際、インナー部材31の内部通路32にホースガイド25が挿入され、板バネ71がホースガイド25の係合溝25bに係合されるので、節度感のある取付けができるとともに、吐水具30が水栓本体11に対して強固に保持される。
また、水栓本体11のホルダー部21には、ホースガイド25の外周面に位置し、ホース14の中心線に対して垂直方向に接する面である先端面29に、凸部23を設け、吐水具30には、ホース14の外周面に位置し、ホース14の中心線に対して垂直方向に接する面である後端面(吐水具30の板バネカバー72)に水抜き孔(凹部)を設ける。
吐水口本体51を下向きにした場合は、凸部23と水抜き孔(凹部)72cが嵌合するようになっており、水栓本体11のホルダー部21の先端面29と、吐水具30の後端面は、当接される。
吐水具30は泡沫吐水またはシャワー吐水と吐水形態を切換えることができ、吐水口本体51を右側に回転させると、吐水口本体51が下降して内部の弁座51bが切換弁体54に当接する。それによって泡沫キャップ56側への湯水の流れを止めると同時に、シャワー吐水孔51cへ湯水が流れてシャワー吐水される。吐水口本体51を左側へ回転させると、吐水口本体51が上昇して弁座51bが切換弁体54から離れて泡沫キャップ56側へ湯水が流れて泡沫吐水されるようになっている。
本発明の水栓装置10で、吐水具30を上向きに取り付ける場合、図5に示すように吐水具30の板バネカバー72の底面部72aと水栓本体2の凸部23とが装着して嵌合を阻害され、吐水具30と水栓本体11に隙間が生じた状態で保持される。
そして、水抜き孔72cを通って吐水具ケーシング41の外部へと流れ出るようになっている。そのため、吐水具ケーシング41内に浸入した湯水がホース継手14a、ホース14を伝って水栓本体11の内部に浸入することを防止できる。
また、インナー部材31と吐水具ケーシング41とは部分的に隙間が生じるように設定されているので、吐水具ケーシング31は常に外気と通じた状態にある。そのため、吐水具ケーシング31内に浸入した水を効率よく排水することができる。
さらに、吐水具ケーシング41内に浸入した湯水が、残留するようなことなく衛生的にも良好である。
インナー部材131の外周面131aで通水孔部134と同方向には外周面131aより突出した本体突出部139が設けられ、内部には雌ねじ部(図示しない)が形成されている。
まず、インナー部材131の板バネ開口部138に板バネ71の頂部71aを挿入して板バネ71を板バネ収容部137に取り付ける。そして、インナー部材131の先端側から吐水具ケーシング141に挿入すると、インナー部材131のリブ133cと吐水具ケーシング141の内周面が摺接して、インナー部材131が吐水具ケーシング141に仮固定される。このとき、吐水具ケーシング141とカバー壁133との間に上下2箇所の隙間が生じ、上部には水抜き孔135、下部にはエア置換部136が形成される。
尚、水抜き孔135の開口面積は吐水口本体151と吐水具ケーシング141との間に生じる隙間の面積より大きく形成して排水効率を良好にしている。
最後に、ホース14の先端に取り付けたホース継手14aをインナー部材131に挿入した後、ホース固定ねじ(図示しない)を固定孔143から挿入して吐水具130にホース14が固定される。
取付ける際、インナー部材131の内部通路132にホースガイド25が挿入され、板バネ71がホースガイド25の係合溝25bに係合されるので、節度感のある取付けができるとともに、吐水具130が水栓本体111に対して強固に保持される。
また、水栓本体111のホルダー部121には、ホースガイド25の外周面に位置し、ホース14の中心線に対して垂直方向に接する面である先端面129に、凹部126を設け、吐水具130には、ホース14の外周面に位置し、ホース14の中心線に対して垂直方向に接する面である後端面(吐水具130のカバー壁133)に凸部161を設ける。
吐水口本体151を下向きにした場合は、凹部126と凸部161が嵌合するようになっており、水栓本体110のホルダー部121の先端面129と、吐水具130の後端面は、当接される。
第二実施形態における水栓装置110では、図10に示すように吐水具130のカバー壁133に設けた凸部161が水栓本体111のホルダー部121先端面129に装着して嵌合が阻害され、吐水具130と水栓本体111の間に隙間が生じて吐水具130が水栓本体111に保持される。
また、吐水具ケーシング141内に浸入する湯水の量が多くなった場合でもエア置換部136を設けているので排水効率が良く、吐水具ケーシング141内に湯水が溜まりホース14を伝って水栓本体111内への湯水の浸入を防止できる。
さらに、吐水具ケーシング141内に浸入した湯水が残留するようなことがないので衛生的にも良好である。
11,111…水栓本体
14…ホース
21,121…ホルダー部
23,161…凸部
24…溝部
30,130…吐水具
31,131…インナー部材
41,141…吐水具ケーシング
51,151…吐水口本体
72c…水抜き孔(凹部)
126…凹部
135…水抜き孔
136…隙間(エア置換部)
Claims (4)
- 水栓本体内を挿通したホースの先端に、吐水口を有する吐水具が接続され、前記水栓本体と前記吐水具が着脱自在である水栓装置であって、
前記吐水具は、吐水具ケーシングと、前記吐水具ケーシング内に収納された前記ホースを接続するためのインナー部材と、を具備し、
前記水栓本体の先端面と前記吐水具の後端部のいずれか一方に凸部と、その他方に前記凸部に嵌合する凹部と、を備え、
前記吐水具の吐水口を上向きで、前記水栓本体へ装着する場合は、前記凸部と前記凹部は嵌合を阻害され、前記吐水口から吐水した水が、吐水具ケーシング内に侵入した場合に、前記吐水具外部へ排水する水抜き孔を前記吐水具の後端部に設けたことを特徴とする水栓装置。 - 前記吐水具外部へ排水する水抜き孔が、前記凹部であることを特徴とする請求項1記載の水栓装置。
- 前記インナー部材後端面であって、前記水抜き孔と前記ホースを挟んで対向する位置に切欠き部を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の水栓装置。
- 前記水栓本体の先端面に前記ホースに対して下方鉛直方向位置に溝部を備え、前記吐水具の吐水口を上向きに前記水栓本体と装着した場合、前記水抜き孔から前記溝部へと排水することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の水栓装置。
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