JP2006225982A - 泡沫装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
吐水音を低減させて使用感を向上させることのできる泡沫装置を提供すること。
【解決手段】
ケーシング40には、その上流側に、通水孔48が穿設された減圧板44が備えられ、下流側に、整流網42が備えられ、減圧板44と整流網42との間のケーシングの側壁には空気導入口47が開口され、通水孔48から流入される流水と空気導入口47から流入される空気とが混合される混合室46が備えられ、保持具22内周面とケーシング40外周面との間に、空気導入口47に連通されるとともに外部に開口される空気流通用の隙間62が形成されて、泡沫状の吐水を吐出させる泡沫装置20において、隙間62の総開口断面積を、通水孔48の総開口断面積の0.5倍〜1.5倍とした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、給水栓の吐水口の先端部に取り付けられ、流水と空気とを混合して泡沫状の吐水を吐出させる泡沫装置に関する。
従来、給水栓の吐水口先端部に取り付けられ、流水と空気とを混合して泡沫状の吐水を吐出させる泡沫装置が知られている。この泡沫装置は、給水栓本体から供給される流水に、泡沫装置外部から導入される空気を混合し、この流水をさらに整流網などに通過させることによって、混合された空気が細かく粉砕された泡沫状の吐水を吐出させるものである。より具体的には、このような泡沫装置は以下のように構成されている。
図1、図13に示すように、この泡沫装置70は、吐水口2の先端部3に取り付けられており、ケーシング40の上流側には給水栓本体からの流水が流入される減圧板44が取り付けられている。また、ケーシング40の側壁には、ケーシング40内部の混合室46とケーシング40の外部とを連通する空気導入口47が開口されている。また、ケーシング40の外周には、保持具72内周面との間に所定の隙間74が形成されており、この隙間74を通じて、空気導入口47が泡沫装置70外部と連通される。そして、混合室46の下流側には、吐水を吐出させる整流網42が取り付けられている。このような泡沫装置70では、吐水の際に、減圧板44の通水孔48から混合室46に流入され下流側に流出される流水の負圧により、空気導入口47から引き込まれる空気が、混合室46内において流水と混合され、さらに整流網42によって細かく粉砕されて泡状になり、泡沫状の吐水となって吐水口2から吐出される。
このような細かい泡を混合した泡沫状の吐水とすることにより、吐水に見た目のボリューム感を持たせて見栄えを向上させることができる。また、水はねが少なくやさしい水流とすることができ、従来のストレート吐水に比べ3割程度の節水も可能となる。また、ストレート吐水に比べて泡がはじける際の力を利用して洗浄力の向上も実現している(例えば、特許文献1又は特許文献2参照。)。
特開2001−279746号公報(図2) WO01/068995号公報(図1)
このような泡沫装置が取り付けられた給水栓は、様々な場所に設置されるようになっており、近時は、洗面所、キッチン、公衆浴場その他、様々な場所において、この種の泡沫装置が用いられている。ところで、泡沫装置が取り付けられた給水栓は、吐水中に空気が混合されているため、通常のストレート吐水よりも吐水音が大きくなりがちである。これは、細かく粉砕された泡状の空気が吐水中に混合されているため、吐水時の泡沫の破裂音・摩擦音が吐水そのものの音に加わって大きくなるためである。
しかしながら、泡沫装置が用いられた給水栓は吐水音を低く抑えたい場所に設置されていることも多い。例えば、リビングと一体に設計されたキッチンに設置される給水栓では、吐水音がリビングに不快音として進入するおそれがある。また、吐水音が大きいと、キッチンとリビング間での会話の妨げとなるおそれもある。あるいは、寝室に近い場所に設置された洗面所では、深夜に使用する場合などには不快な騒音となるおそれもある。このように、従来の泡沫装置では、吐水音の大きさが問題とされていた。
本発明は上記した従来の泡沫装置の問題点を解消するものであり、吐水音を低減させて使用感を向上させることのできる泡沫装置を提供することを目的とする。また、特に請求項2に記載の発明では、空気導入口からの流水への空気の混合を均一に保つことにより、泡沫吐水を確実に得られる泡沫装置を提供することも目的とする。
以上の課題を解決するために、本発明の採った手段を以下に説明する。本発明の泡沫装置は、「円筒状のケーシングと、該ケーシングを給水栓の吐水口の先端部に固定する保持具とが備えられ、該ケーシングには、その上流側に、通水孔が穿設された減圧板が備えられ、下流側に、整流部材が備えられ、該減圧板と該整流部材との間の前記ケーシングの側壁には空気導入口が開口され、前記通水孔から流入される流水と前記空気導入口から流入される空気とが混合される混合室が備えられ、前記保持具内周面と前記ケーシング外周面との間には、前記空気導入口に連通されるとともに外部に開口される空気流通用の隙間が形成されて、泡沫状の吐水を吐出させる泡沫装置であって、空気流通用の前記隙間の総開口断面積が、前記通水孔の総開口断面積の0.5倍〜1.5倍であることを特徴とする泡沫装置。」(請求項1)である。
空気流通用の隙間の総開口断面積を、通水孔の総開口断面積の0.5倍〜1.5倍とすることにより、泡沫状の吐水を得ることを妨げずに、吐水中の泡沫の量を低減させることができる。よって、泡沫に起因する吐水音を低減させることができる。給水栓使用時の通常の吐水量(5ltr/min〜12ltr/min)の場合に、空気流通用の隙間の総開口断面積を、通水孔の総開口断面積の0.5倍よりも小さくすると、吐水中の空気の量が少なくなりすぎ、泡沫吐水を得ることが困難となる。一方、空気流通用の隙間の総開口断面積を、通水孔の総開口断面積の1.5倍よりも大きくすると、泡沫の量が多くなりすぎ、吐水音が大きくなりすぎる。隙間の総開口断面積を、通水孔の総開口断面積の0.5倍〜1.5倍とすることにより、十分な泡沫を含む吐水を得るとともに、吐水音も十分に低減することができる。
また、十分な泡沫を含む吐水と吐水音の十分な低減との双方を満足させるために、通水孔の総開口断面積に対する隙間の総開口断面積は、好ましくは0.8倍〜1.2倍とすることがよい。また、さらに好ましくは、0.9倍〜1.1倍とすることがよい。したがってまた、「隙間」や「通水孔」の形状は特に限定されるものではなく、上記した総開口断面積の比率を満たすものであればよい。
ここで、本発明における「総開口断面積」とは、隙間及び通水孔のいずれにおいても、開口端部の開口面積の合計を指すのではなく、開口方向に対して横断する断面のうち最小面積となる部位の面積の合計を言うものとする。したがって、例えば、通水孔において、その一次側開口端部に、流水を円滑に通過させるためのテーパ部を形成した場合には、そのテーパ部が形成された開口端部の開口面積の合計を言うのではなく、開口奥端の最狭小となる部位の面積の合計を言うものとする。あるいは、隙間が、その奥端側が幅狭となるようなすり鉢形状に形成されている場合には、開口端部ではなく奥端側の最狭小となる部位の面積の合計を言うものとする。なお、通水孔が多数形成されている場合には、当然ながらそれらの通水孔の開口面積の合計を言う。
また上記した泡沫装置において「前記ケーシング外周面または前記保持具内周面の少なくとも一方に、空気流通確保手段を設けた」ものとすることができる(請求項2)。
本例では、ケーシングは、保持具によって吐水口先端部に固定される。この際に、例えば、保持具の締め付け作業の際に、保持具に対するケーシングの位置が保持具の同軸上から偏心して取り付けられてしまったり、あるいは、プラスチック製のケーシングなどではケーシング自体が若干変形するおそれがある。このような場合には、空気流通用の隙間がケーシング外周の全周渡って均一に形成されず、空気導入口からの混合室への空気の流入が均一に行われがたい。このため、吐水中に大きな気泡を含んだまま吐出してしまうなど、吐水中に細かい泡沫が十分含まれないこととなるおそれがある。
本発明では上記のような「空気流通確保手段」を設けることによって、ケーシングの偏心・変形を防止することにより、空気の流通が確保され、ケーシング全周に渡る空気の均一な流通を確保することができる。よって、空気導入口からの流水への空気の流入も均一に行わせることができる。したがって、流水中に空気を満遍なく混合することができるので、吐水の一部に大きな空気の塊を含ませたり、または逆に、あまり空気が混合されていない吐水を吐出してしまうことがなく、泡沫吐水を確実に行わせることができる。「空気流通確保手段」としては「突部」や「空気流通方向の溝」を例示できる。また、特に「空気流通方向の溝」を設けることによっては、ケーシングに偏心・変形が生じたとしても、溝が完全に潰されてしまうのでなければ溝によって空気流通が確保できる。
したがって、空気をケーシング全周に渡って均一に流通させるために、「空気流通確保手段」は、上記したようにケーシングの外周面または保持具の内周面の少なくとも一方に設ければ足りるが、これら双方に設けることとしてもよい。
「突部」は、突起や突状などを言うが、形成される基体から突設されるものであれば形状は限定されるものではない。また、「空気流通方向の溝」とは、ケーシングや保持具の軸心方向に沿って形成された溝に限られず、これらの軸心方向に対して斜めに形成されたり、渦巻き(スワール)状に形成されて、空気導入口へ空気を均一に流通させる溝であればよい。
また上記した泡沫装置において「前記泡沫吐水中に占める空気の体積混合比率を、吐水量が5ltr/min〜12ltr/minの範囲において、5%〜20%とする」ものとしてもよい(請求項3)。
このような空気と流水との混合比とすることにより、十分な泡沫を含んだ泡沫吐水をえることができる一方、吐水音を十分に低減することもできる。
本発明は上記のように、空気流通用の隙間の総開口断面積が、通水孔の総開口断面積の0.5倍〜1.5倍に抑えられ、吐水中の十分な泡沫は確保しつつも泡沫を少なくすることができるので、吐水音を低減させることができる。また、特に請求項2に記載の泡沫装置では、空気流通確保手段により空気流通用の隙間を確保できるので、泡沫吐水を確実に行うことができる。
次に、本発明の泡沫装置の実施の形態を図を参考にして詳細に説明する。図1に示すように、本発明の泡沫装置20は、給水栓1の吐水口2の先端部3内に固定され、細かい泡沫(アワ)を吐水中に含ませて吐出させるものである。本給水栓1は、本実施の形態においてはキッチンに設置されるものであるが、洗面台など他の場所に設置される給水栓でもよい。
給水栓1の吐水口2は、給水栓1本体に対して水平方向において回動自在に取り付けられており、その先端部3をキッチンシンク内の所望の位置に移動させて吐水を行うことができる。吐水口2には、給水栓1の本体に連通接続されて湯・水などの流水が流れる吐水パイプ部4と、吐水パイプ部4の先端に下向きに開口される先端部3とが備えられている。吐水パイプ部4は給水栓1本体から斜め上方に向けてほぼストレートに延設され、その先端部3寄りが下方に向けて僅かに屈曲され、先端部3の下方側面に、泡沫装置20を組み込むための開口部5が形成されている。そして、この開口部5に、泡沫装置20を取り付けるための円筒状の連結部材6が固定されている。
連結部材6の基端部寄りには、開口部5とほぼ同径の鍔部7が形成されており、この鍔部7が開口部5にロウ付けされている。そして、連結部材6の内部は通水部8とされている。また、連結部材6の先端部寄りには、後述する保持具22が螺着されて泡沫装置20を吐水口2に固定するための雄ねじ部9が設けられている。そして、泡沫装置20は、この連結部材6の先端側に取り付けられている。
図2、図3および図4に示すように、泡沫装置20には、ケーシング40と、上記したように雄ねじ部9に螺着されてケーシング40を吐水口2の先端部3に固定する保持具22とが備えられている。ケーシング40は、ほぼ円筒状に形成されており、その基端側にパッキン10を介在させて、連結部材6に固定接続されている。このパッキン10によって、連結部材6とケーシング40との水密がなされるとともに、吐水時におけるケーシング40のがたつきが防止されている。
ケーシング40は、先端側には整流網42が、基端側にはリング部材43と減圧板44とが備えられている。整流網42は、吐出される吐水の整流を行うとともに、吐水中に混合される気泡を細かな泡沫状に粉砕する役割も果たす。この整流網42は、ケーシング40の先端側開口部49内の内向きの鍔部50の内側に取り付けられている。なお、整流網42は本発明の整流部材の一例であり、他の整流部材、例えば、格子状に成型された整流格子などを用いてもよい。
減圧板44は円盤状に形成されている。図6に示すように、減圧板44の円盤部55の外周縁寄りには、周溝51が設けられている。そして、この周溝51の外壁部53に、外壁部に連通する多数の通水孔48が形成されている。本実施の形態では、通水孔48は減圧板44の中心から見て矩形状に形成されている。また、通水孔48の一次側の円盤部44が切り欠かれて切り欠き部57が形成されている。本実施の形態では図4に示すように、これらの通水孔48は計18個設けられている。この通水孔48における「開口断面積」は、図6のA矢印で示される範囲の面積を指し、18個の通水孔48の開口断面積の合計は7.02平方mmに設けられている。また、減圧板44には、その基端側に大径円筒部56が形成されている。この大径円筒部56の外径は後述するリング部材43の大径部54内径とほぼ同径に形成されている。また、減圧板44の先端側には、中心軸58が整流網42に当接する長さに突設されている。
ケーシング40の基端側開口部41内にはリング部材43が組みつけられている。リング部材43には、ケーシング40の基端側開口部41内径とほぼ同径の小径部52と、ケーシング40の基端側開口部41の外周面に突設された鍔部45の外径とほぼ同じ外径の大径部54とが備えられている。リング部材43は、この小径部52がケーシング40の基端側開口部41内に嵌め込まれ、大径部54を吐水口2の先端部3内に向けてケーシング40に組みつけられている。
そして、このリング部材43の大径部54内に、減圧板44が、中心軸58を吐水口2の先端部3の外側に向けて、その大径円筒部56が嵌め込まれ組みつけられている。このようにして、それぞれ別体に形成されたケーシング40、整流網42、リング部材43および減圧板44が一体化されている。リング部材43や減圧板44がケーシング40とは別体に形成され、脱着可能に設けられることにより、必要に応じて、通水孔48の総開口断面積の異なる減圧板44を容易に取り替えることが可能となり、汎用品のケーシング40に、開口面積が異なる通水孔48を備えた減圧板44を組み付けるだけで、空気と流水との混合比を容易に変更できる。なお、このような必要が無ければこれらの部品が一体成形された泡沫装置でもよい。
また、減圧板44と整流網42との間のケーシング40内には混合室46が設けられている。この混合室46の側壁には、ケーシング40の周方向に沿って開設され、ケーシング40外周と混合室46とを連通させる6つの空気導入口47が設けられている。また、図4および図5に示すように、混合室46の外周面には、その周方向において等間隔で、ケーシング40の軸心方向に沿った6つの突部60が形成されている。この突部60は、本発明の「空気流通確保手段」の一例である。後述するが、これらの突部60の頂点を結ぶ外径は、保持具22の内周面とほぼ同径に設けられている。
ついで、図2、図3および図4を参照して保持具22について説明する。保持具22は、ほぼ円筒状に形成されて、その内部に泡沫装置20を収容固定している。保持具22の先端寄り外形は、やや先細の形状とされ吐水口2のデザインのスマートさを印象付けている。
保持具22には、内周面に雌ねじが刻設された基端部24と、この基端部24の内径よりも小径に形成された先端部26とが備えられている。基端部24の内径は、ケーシング40の基端側開口部41の外周面に突設された鍔部45の外径およびリング部材43の大径部54の外径とほぼ同径に形成されている。また、先端部26の内径は、ケーシング40の突部60を含む外径とほぼ同径に形成されている。そして、内径の異なる基端部24と先端部26との間に段部28が形成されている。
保持具22は、その基端部24が吐水口2の雄ねじ部9に螺着されており、ケーシング40の鍔部45がその段部28により保持されることにより、ケーシング40の抜けを防止するように設けられている。
保持具22の先端部26内周面と、ケーシング40の混合室46外周面との間には、混合室46の空気導入口47に連通される空気流通用の隙間62が設けられている。この隙間62は、混合室46の全周に渡ってほぼ均一の間隔で設けられており、それぞれの空気導入口47に均等に空気が導かれるように構成されている。上記した混合室46の外径は約18.3mmに設けられ、一方、保持具22の先端部26の内径は約18.55mmに設けられており、この隙間62の開口面積は約7.2平方mmとされ、従来の泡沫装置と比較して、開口面積が小さくなるように設けられている。従来の泡沫装置では、例えば、保持具の先端部の内径は約19.5mm、隙間の開口面積が35.6平方mmとなっているものなど、本泡沫装置20の隙間62よりも遙かに大きい。
また、図4および図5に示したように、混合室46の外周面に突設された突部60が先端部26内周面に当接してケーシング40の位置を規制し、ケーシング40が先端部26内で偏心してケーシング40の一部の外周面のみが先端部26内周面に近接しないように構成されている。特に突部60は、混合室46の軸心方向に沿った突状に形成されており、ケーシング40の位置規制を確実に行うことができる。このようにして、混合室46周りの隙間62が不均一となり、一部の空気導入口47に余分な空気が流入し、一方、他の空気導入口47には十分な空気が流入せず細かい泡沫が十分に得られない、という問題を回避することができる。なお、このような突部は、上記した突部60に限られず他の形状のものでもよい。
また、「空気流通確保手段」として、突部60に代えて、空気の流通方向において形成された「溝」を設けてもよい。この場合には、突部60を設けるときのようにケーシング40の位置規制は行えないが、ケーシング40が偏心してその外周面の一部が先端部26内周面に著しく近接してしまっても、溝によって空気の流通が確保され、各空気導入口47への空気の均等な流入を実現できる。また、このような突部60または溝を設けることにより、プラスチック製など剛性の高くないケーシング40の場合に、組み付け作業の際などにおいてケーシング40自体が応力を受けて変形してしまった場合でも空気の均一な流通を確保できる。
また、ケーシング40の外周面または保持具22の内周面のいずれかに、これらの突部60や溝などがあれば、空気導入口47までの均一な空気の流通が確保できるので、これらの少なくとも一方に「空気流通確保手段」としての突部60または溝が設けられていればよい。
また、本実施の形態では、保持具22の先端部26を従来の保持具より肉厚に形成するものとして、保持具22内周面とケーシング40外周面との隙間62の間隔が従来の泡沫装置よりも小さくなるように設け、隙間62の総開口断面積を小さくすることとしている。よって、従来のケーシングをそのまま利用し、保持具22のみを変更するだけで吐水音の低減を実現できるようにしており、従来の泡沫装置からわずかな変更で吐水音の低減という目的を達することもできる。
このように構成された泡沫装置20では、吐水を開始すると、給水栓1の本体から吐水パイプ部4を介して吐水口2の先端部3へ流水が導かれる。先端部3に流入された流水は、減圧板44の各通水孔48から混合室46へ流入し、整流網42から吐水口2外部に流出される。この際に、混合室46を通過する流水の負圧によって、ケーシング40の空気導入口47から混合室46内に空気が引き込まれ、吐水が泡沫状となる。上記したように、通水孔48の総開口断面積に対する空気流通用の隙間62の総開口断面積は従来よりも小さく、具体的には、通水孔48の総開口断面積に対する空気流通用の隙間62の総開口断面積は、約1.03倍に設けられている。したがって、吐水中の空気の混合比率を引き下げることができ、十分な泡沫を含んだ吐水を得ながらも一定量空気の混合量を引き下げて吐水音を低減することができる。
ここで、通水孔48の総開口断面積に対する空気流通用の隙間62の総開口断面積は、0.5倍〜1.5倍とすることがよい。0.5倍よりも小さくなると、吐水量に対する空気の混合量が低下しすぎ十分な泡沫を含んだ吐水とならない。一方、1.5倍よりも大きくなると、泡沫の量は多くなるが吐水音も大きくなりすぎる。1.5倍よりも大きな場合には、吐水音が大きくなり、一般に使用者が不快と感じるとされる70dB(A)より大きくなるおそれがある。
また、十分な泡沫を含んだ吐水を得ながら吐水音を低減するために、好ましくは、通水孔48の総開口断面積に対する空気流通用の隙間62の総開口断面積は、0.8倍〜1.2倍とすることがよい。さらに好ましくは、0.9倍〜1.1倍とすることがよい。
また、上記のように構成された泡沫装置20を備えた給水栓1において、吐水中に占める空気の体積混合比率を、給水栓1からの吐水量が5ltr/min〜12ltr/minの範囲において、5%〜20%とするものとすると、より一層、十分な泡沫を含んだ吐水を得ながら吐水音を低減することができ好ましい。
なお、本発明は上記した実施の形態に限られるものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、通水孔48、隙間62の形状は、上記した例に限られるものではなく、丸孔形状としたり、一次側の開口端部付近がテーパ状に形成されたものでもよい。図7に示すのは、本発明の泡沫装置の別の実施の形態であり、通水孔48は、その一次側の開口端部がテーパ状に広げられたテーパ部64を備えているものである。この例においては、上記した通水孔48の総開口断面積は、テーパ部64の開口面積(B矢印の範囲)から算出するのではなく、通水孔48の二次側寄りの最狭小部66(C矢印の範囲)の合計として求め、隙間62の総開口断面積の比率を定める。このようにして、両面積の実質的な比率を定めることとすればよい。同様に、通水孔48や隙間62がすり鉢状に形成されている場合などにおいても、その最狭小部における両面積の比率により定めることとすればよい。
また、図示は省略するが、通水孔48の配置場所、数、断面形状などについては、上記例に限られるものではなく、他の配置間隔、数、断面形状などとしてもよい。また、隙間62についても、空気導入口47への空気流通が均一に行われるのであれば、他の断面形状とすることもできる。
ついで、本発明の実施例についての吐水音の実験結果について説明する。実験方法については、以下のとおりである。まず、上記した泡沫装置20を取り付けた給水栓1(「改良品」とする)と、泡沫装置20を取り付けない給水栓1において、吐水中に含まれる泡沫、すなわち空気の混合率を測定する試験を行った。図8に示すように、試験槽Aに水を張り、その中に水を一杯に満たしたビーカーBを入れて逆さにした。規定の流量(流量5、6、7、8、9、10、11、12[ltr/min])で試験槽Aに向かって斜めに吐水し、泡沫の空気が全てビーカーBに入るようにした。この時、1分間にビーカーBに入る空気の量を計測した(実験結果1とする)。
また、測定後、泡沫装置20から真横に吐水し吐水飛距離を確認した。この泡沫装置20を外し、通常のストレート吐水によって同様の吐水飛距離になるよう水圧を調整した。このように吐水飛距離を同じとすることにより、両吐水速度を同じものとした。そして、このストレート吐水において、同様に1分間にビーカーBに入る空気の量を計測した(実験結果2とする)。このストレート吐水時のビーカーBに入った空気の量を、吐水された水が着水時に巻き込む空気の量と考え、実験結果1の測定値から実験結果2の測定値を差し引いた値を「泡沫吐水の空気の混合量」とした。また、「泡沫装置20より出る吐水と空気の総量」は、「泡沫装置20の1次側で測定された吐水量」に「泡沫吐水の空気混合量」を加えた値となる為、「泡沫装置20より出る吐水と空気の総量」に占める「泡沫吐水の空気の混合量」の割合を「空気混合比率」とした。同様に従来の泡沫装置を用いた給水栓(「市販品」とする)についても測定した。従来の泡沫装置は、上記した例示と同様に、保持具の先端部の内径が約19.5mm、隙間の開口面積が35.6平方mmとなるものを用いた。その結果は図9、図10の通りである。
そしてさらに、下記の通り、改良品と市販品とについて、吐水音の測定実験を行った。規定の流量(流量5、6、7、8、9、10、11、12[ltr/min])で全開吐水を行い、吐水音測定器を給水栓正面30cmの位置に配置して吐水音を測定した結果。図11の通りとなった。改良品の吐水音は、市販品に対して、全流量レンジにおいて10dB(A)弱低減された。また、最大流量12ltr/minの場合においても、64.6dB(A)と、70dB(A)を大きく下回った。また、改良品における空気の体積混合比率は5ltr/min〜12ltr/minの範囲において、5.7%〜16.1%となった。なお、実験場所における暗騒音は49.6dB(A)であった。
また、空気混合比率と吐水音との関係は図12の通りとなった。市販品と比較して改良品は空気混合比率が40〜50%程度低い結果となった。よって、空気混合比率と吐水音の関係により、空気混合比率の増加に比例して吐水音も増加傾向が見られるため、泡沫装置への空気の流入を抑えることにより吐水音は抑えられると予想される。
本発明の泡沫装置を用いた給水栓の側面視一部断面図である。 泡沫装置の縦断面図である。 泡沫装置の斜視断面図である。 泡沫装置の分解斜視図である。 泡沫装置の底面図である。 減圧板の一部拡大断面図である。 別の泡沫装置の減圧板の一部拡大図面である。 泡沫装置の実験方法を示す図である。 泡沫装置の空気混合量を示す図である。 泡沫装置の空気混合比率を示す図である。 泡沫装置の吐水音を示す図である。 泡沫装置の空気混合比率と吐水音との関係を示す図である。 従来の泡沫装置の斜視破断面図である。
符号の説明
1;給水栓、2;吐水口、3;先端部、4;吐水パイプ部、5;開口部、6;連結部材、7;鍔部、8;通水部、9;雄ねじ部、10;パッキン、20;泡沫装置、22;保持具、24;基端部、26;先端部、28;段部、40;ケーシング、41;基端側開口部、42;整流網、43;リング部材、44;減圧板、45;鍔部、46;混合室、47;空気導入口、48;通水孔、49;先端側開口部、50;鍔部、51;周溝、52;小径部、53;外壁部、54;大径部、55;円盤部、56;大径円筒部、57;切り欠き部、58;中心軸、60;突部、62;隙間、64;テーパ部、66;最狭小部、70;泡沫装置、72;保持具、74;隙間。

Claims (3)

  1. 円筒状のケーシングと、該ケーシングを給水栓の吐水口の先端部に固定する保持具とが備えられ、
    該ケーシングには、その上流側に、通水孔が穿設された減圧板が備えられ、下流側に、整流部材が備えられ、該減圧板と該整流部材との間の前記ケーシングの側壁には空気導入口が開口され、前記通水孔から流入される流水と前記空気導入口から流入される空気とが混合される混合室が備えられ、
    前記保持具内周面と前記ケーシング外周面との間には、前記空気導入口に連通されるとともに外部に開口される空気流通用の隙間が形成されて、
    泡沫状の吐水を吐出させる泡沫装置であって、
    空気流通用の前記隙間の総開口断面積が、前記通水孔の総開口断面積の0.5倍〜1.5倍であることを特徴とする泡沫装置。
  2. 前記ケーシング外周面または前記保持具内周面の少なくとも一方に、空気流通確保手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の泡沫装置。
  3. 前記泡沫吐水中に占める空気の体積混合比率を、吐水量が5ltr/min〜12ltr/minの範囲において、5%〜20%としたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の泡沫装置。

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