JPH038940A - 泡沫吐水口 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、水栓のスパウト先端に取り（＝Ｉけられて給
水を泡沫化するための泡沫吐水口に関する。

〔従来の技術〕

給水音やシンク等への落下音を小さくしたり水損ねをな
くすために泡沫吐水口を設けた水栓が従来から利用され
ている。これは、第６図に示すように、水栓本体５０か
ら突き出したスパウト５１の先端に吐水キャップ５２を
設け、この中に泡沫化のための構造を持たせたものであ
る。第７図は吐水キャップ５２の内部拡大断面図であり
、多数の小孔５３を開けた減圧板５４を流路の終端に設
は更にその外部に整流化のための整流網５５を複数重ね
合わせた構造となっている。

このような泡沫吐水口では、水栓本体５０から流れだす
水は、減圧板５４の小孔５３を通過して放出されるとき
に増速される。その結果、減圧効果も手伝って流線中に
空気が混入するようになり、気泡を含む泡沫吐水となる
。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところが、減圧板５４や整流網５５を流路に備えるため
に、これらの部材による給水への流路抵抗が大きくなる
。このため、上流のバルブの開度を小さくして流量を絞
るときには、給水圧も小さくなるので、吐水流量が減っ
てしまう。したがって、流量を大きくするにはバルブの
開度も大きくする必要がある等流量調整の自由度が小さ
く、使い勝手に影響を与えることになる。

また、泡沫化の度合は小孔５３の数や内径によって決め
られるので、これらの値が固定されたものであれば泡沫
の形態を変えることができない。

方、キッチン用、洗面用等の用途から医療水栓までの広
い分野ではそれぞれに最適な泡沫形態がある。しかし、
従来構造では泡沫形態を変更できないので、用途に応じ
た仕様製品を多数用意する必要があった。

このように、従来の泡沫吐水口では、流量調整の自由度
に限界がありまた用途に対応できる泡沫形態が得られな
いという問題があった。

そこで、本発明は、流量調整の自由度を高釣ると共に簡
単に泡沫形態を変更できるようにして使い勝手を向上さ
せることを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、以上の目的を達成するために、多数の孔を開
けた減圧板を吐水ヘッドの流路中に内蔵し、該吐水ヘッ
ドを水栓等の吐水部に取り付けた泡沫吐水口であって、
前記減圧板の孔に入り込むニードル型の弁体を前記吐水
ヘッドの流路中に組み込み、前記弁体の孔への挿入及び
抜き出し方向へのこれらの減圧板及び弁体の相対位置を
可変としたことを特徴とする。

また、弁体を吐水ヘッドの流路内の上流側に及び減圧板
を下流側に配置し、減圧板を弁体方向へ移動可能に吐水
ヘッドの中に組み込むことによって、弁体と減圧板の相
対位置を変えるようにし、吐水ヘッドに外部から操作可
能な調整具を設けてこれに弁体を連接すれば、調整具に
よって弁体と減圧板との相対位置を変える操作を行うこ
とができる。

〔作用〕

減圧板の孔に入り込むニードル型の弁体は、孔への入り
込み量に応じて孔内の流路面積を変え、通過流量を調整
する。この調整操作は、弁体と減圧板との相対位置を、
弁体が孔へ入り込む又は抜き出る方向へ変えることによ
って行われる。そして、たとえば給水圧が低いときには
孔内の流路面積を広げることによって抵抗を小さくすれ
ば、流量の低下が防がれる。また、孔内の流路面積を変
更することによって、水の流れに対する絞り度が変わり
、泡沫形態もこれに従って変化する。

〔実施例〕

以下、図面に示す実施例により本発明の特徴を具体的に
説明する。

第１図は本発明の泡沫吐水口の要部を示す縦断面図であ
る。

図において、第６図に示したように水栓本体５０のスパ
ウト５１の先端に吐水ヘッド１が取り付けられている。

吐水ヘッド１は、スパウト５１にネジ２ａ接合される固
定具２及びこの固定具２にねじ込まれる調整具３を備え
ている。固定具２とスパウト５１の先端との間には、バ
ルブプレート４がパツキン５を介して固定されている。

また、固定具２の内部には調整具３によって軸線方向に
移動可能な減圧板６が収納されている。

第２図及び第３図はそれぞれ第１図の１−１線及び■−
■線矢視断面図、第４図は第３図の■■線矢視図である
。

第３図及び第４図に示すように、固定具２の内周壁には
減圧板６をその軸線方向へ移動自在に保持するガイド２
ｂが半径方向の２箇所に形成され、これらのガイド２ｂ
に減圧板６に設けた突起６ａを摺動可能に嵌め込んでい
る。このようなガイド２ｂ及び突起６ａの摺動関係によ
って、減圧板６は回転を伴うことなくその軸線方向（第
１図において上下方向）に移動可能である。

調整具３は流量を調整するためのもので、固定具２の下
端にネジ３ａによって回転自在に組み込まれている。こ
のネジ３ａは、第２図に示すように円周方向に部分的（
図示の例では４箇所）に形成したもので、その他の部分
は固定具２の内周壁との間に隙間３ｄができこれを外部
からの空気流入路としている。また、調整具３の内部に
は、減圧板６によって泡沫化した流れを整える整流網３
ｂが４枚収納されている。

バルブプレート４は、固定具２のフランジ２ｃによって
スパウト５１．！：の開に固定される。そして、スパウ
ト５１からの水を吐出する複数の流路孔４ａを開けると
共に、減圧板６方向に向けて複数のニードル型の弁体４
ｂを突き出している。また、スパウト５１の内側に向け
て膨らみ泡沫化を促進するための網４ｃもバルブプレー
ト４に一体化されている。

減圧板６は、既に述べたようにその外周に設けた突起６
ａを固定具２のガイド２ｂに嵌め込むことによって軸線
方向へ移動自在である。そして、バルブプレート４の弁
体４ｂの位置に合わせて複数の孔６ｂが開けられている
。また、減圧板６の外周面には固定具２の内周壁に密着
するパンキン６ｃが備えられ、調整具３吉の間にスリッ
プワッシャ７を組み込んでいる。

以上の構成において、スパウト５１から水が供給される
と、バルブプレート４の網４Ｃから流路孔４ａを経て減
圧板６の孔６ｂを通って水が吐出される。

このとき、減圧板６に開けた多数の孔６ｈによって絞ら
れた給水は減圧されると共に増速されて固定具２と調整
具３の間の隙間３ｄがら空気を混入し、泡沫となって吐
水ヘッド１から流れ落ちる。

ここで、調整具３の下端周面に形成した操作摘み３Ｃを
利用して回転させると、ネジ３ａによって調整具３は第
１図において上下に動く。この動きに合わせて、スリッ
プワッシャ７を介し調整具３の上に載ったように組み込
まれている減圧板６も上下に移動する。この移動の際に
はガイド２ｂと突起６ａの係合によって減圧板６は回転
を伴わずに動いて、弁体４ｂと孔６ｂとの整合関係がず
れることはない。減圧板６が上下に動くと、第５図に示
すように絶対静止している弁体４ｂに対する減圧板６の
位置が変わる。これにより、弁体４ｂが孔６ｂに深く入
り込んだり上に抜き取られるようになり、孔６ｂへの流
路面積を変えることができる。つまり、調整具３を上に
移動させると減圧板６がバルブプレート４側へ動くので
、弁体４ｂが孔６ｂの中に深く入り込んで流路が絞られ
る。逆に、調整具３を下に動かすと、減圧板６がバルブ
プレート４から離れて弁体４ｂが孔６ｈから引き抜かれ
る関係となり、流路面積が拡大する。

このように調整具３を上に動かすと流路が絞られ、下に
動かすと流路面積を大きくすることができる。このため
、給水圧が低い場合でも、流路面積を大きく設定してお
けば圧力損失も小さくなることから吐水流量が不足する
ことはない。したがって、給水ヘッドが小さくても水量
を確保することができ、使い勝手に影響を与えることが
ない。

また、調整具３によって減圧板６の孔６ｂの絞り度合を
簡単に調整できるので、泡沫形態も様々に変えることが
できる。すなわち、泡沫度を上げるには流路を深く絞る
ことが効果的なので、調整具３を上に動かすだけで簡単
に吐水状況を変えることができ、用途に応じた泡沫度の
設定が行える。このため、キッチン用、洗面用又は医療
用等の各種の分野にも簡単に対応でき、用途に応じた仕
様製品を用意する必要もなくなる。

また、弁体４ｂはニードル型なので、その軸線方向の移
動量が小さくても流路面積の変化量を大きく設定できる
。このた於、減圧板６のストロークは小さくても十分に
泡沫度を様々に変化させることができ、ボール弁やその
他のバルブ構造を採用する場合に比べるとコンパクトに
なる。したがって、従来の泡沫吐水口と同じ程度の大き
さに納めることができ、既成のスパウトにも支障なく取
り付けることができる。

なお、実施例では減圧板６を調整具３によって動かすよ
うにしているが、要するに弁体４ｂと減圧板６の孔６ｂ
との相対位置が変わる構造とすればよい。たとえば、減
圧板６を固定してバルブプレート４を移動可能としたり
、これら両者を互いに移動可能とする等である。

〔発明の効果〕

以上に説明したように、本発明の泡沫吐水口においては
、減圧板とその孔の中に入り込む二一ドル型の弁体とを
、弁体が孔へ入る方向及び抜は出る方向へ相対位置が変
わるようにしている。このため、弁体が孔へ入る度合を
調整すれば、孔内の流路面積を変更できる。したがって
、給水圧が低いときには流路面積を広げる操作を行えば
、流路抵抗が小さくなって流量不足が防がれ、使い勝手
に支障を伴うことがない。また、外部からの操作で孔へ
の弁体の入り度合を調整できるので、キッチン用、洗面
用またはその他の用途に応じた泡沫形態に設定できる。

このため、従来では泡沫形態が固定されていたのに比べ
ると、製品仕様を増やすことなく様々な分野に利用でき
、汎用性の高い製品として市場に供給できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の泡沫吐水口の要部を示す縦断面図、第
２図及び第３図はそれぞれ第１図のＩＩ線及び■−■線
矢視断面図、第４図は第３図の■−■線矢視図、第５図
は弁体と孔の動きを示す拡大図、第６図は泡沫吐水口を
備えた水栓の正面図、第７図は従来の泡沫吐水口の例を
示す断面図である。 １：吐水ヘッド ２ａ：ネジ ２Ｃ；フランジ ３ａ：ネジ ３Ｃ：操作摘み ４：バルブプレート ４ｂ＝弁体 ５：パツキン ６：減圧板 ６ｂ＝孔 ７：スリップワッシャ ５０：水栓本体 ２：固定具 ２ｂ＝ガイド ３：調整具 ３ｂ：整流網 ３ｄ：隙間 ４ａ：流路孔 ４Ｃ：網 ６ａ：突起 ６Ｃ：パツキン ５１　： スパウ ト

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、多数の孔を開けた減圧板を吐水ヘッドの流路中に内
   蔵し、該吐水ヘッドを水栓等の吐水部に取り付けた泡沫
   吐水口であって、前記減圧板の孔に入り込むニードル型
   の弁体を前記吐水ヘッドの流路中に組み込み、前記弁体
   の孔への挿入及び抜き出し方向へのこれらの減圧板及び
   弁体の相対位置を可変としたことを特徴とする泡沫吐水
   口。 ２、前記弁体を吐水ヘッドの流路内の上流側に配置し、
   前記減圧板を下流側に配置すると共に該減圧板を前記弁
   体方向へ移動可能に前記吐水ヘッドの中に組み込み、更
   に該吐水ヘッドに外部から操作可能な調整具を設け、該
   調整具を前記弁体に連接したことを特徴とする請求項１
   記載の泡沫吐水口。