JP2013181303A - 水栓のハンドル装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】水栓本体14を含む水栓主体部15のハンドル取付面160に回転可能に取り付けられるハンドル38を含んだ水栓のハンドル装置39であって、ハンドル38が、筒状の周壁部188と閉鎖部190とを備え取付面160の側が開放された形態のハンドル本体195を有し、且つハンドル本体195の回転軸線方向視形状が非円形の異形状とされている場合において、ハンドル本体195の開放部を閉鎖する状態に異形状の蓋体206をハンドル38と一体回転する状態に取り付けておく。
【選択図】 図17
Description
例えば下記特許文献1,特許文献2にこのようなカバー付き水栓が開示されている。
このようなカバー付き水栓では上記した問題を解決することができる。
またカバーによって、使用者が直接本体ボデーに触れるのを防ぐことが可能となり、従来本体ボデーに設けていたウォータージャケット構造を省くことも可能となる。
更にカバー付き水栓にあっては、カバーの種類を変えることで様々な外観を水栓に与えることが可能となる。
ところが、ハンドル本体の形状をこのような異形状とすると、ハンドルを回転させたときに、取付面側の開放された他方の面の一部が取付面からハンドルの回転軸線と直交方向にはみ出してしまい、そのはみ出した部分からハンドル本体の内部構造が見えてしまって、ハンドル及びハンドル周りの美観,意匠性が損なわれてしまうといった問題が生じる。
以上カバー付き水栓を例として述べたが、カバー無しの水栓であっても、ハンドル本体を異形状としたときには同様の問題が生じる。
但しこの特許文献3に開示のハンドル(8)は円筒形状のもので、回転によって水栓本体側の開放された面が取付面からはみ出してしまうような異形状をなしているものでもないし、また支持部材(19)はあくまでハンドル(8)のがたつき防止のための支持としてのもので、これらの点で特許文献3に開示のものは本発明とは異なる。
この場合において、蓋体にはハンドル本体の内部に向けて突出する弾性爪を設けておく一方、ハンドル本体には内面側に対応する掛止部を設けておき、その掛止部に対する弾性爪の掛止によって、蓋体をハンドル本体即ちハンドルに取り付けるようになしておくことができる。
このようにすれば、蓋体をハンドルに対して簡単に取付け或いは取外しすることができる。
水栓において、ハンドルは樹脂成形品とすることが多いが、このハンドルは水栓の外観の一部をなす部分であり、通常その外面の化粧のためにメッキ処理が施される。
この場合、ハンドル操作等によってハンドルが撓み変形すると、ハンドル本体における水栓主体部の取付面側の周壁部端面がその取付面に対して当り、擦られてしまうことがある。
この場合、その端面にメッキ処理が施してあり、端面がメッキ面を成している場合には、その端面のメッキが取付面に対して当り擦れることによって、メッキ剥れを起してしまう恐れが生ずる。
而してメッキ剥れを生じてしまうと、ハンドルないしハンドル周りの美観が損なわれてしまう。
このようにすれば、表示リングをハンドルと一体回転する状態にハンドル本体に組み付けるにあたって、表示リングに組付けのための弾性爪を設けたり、またハンドル本体に対応する掛止部を設けたりしなくても、ハンドル本体と蓋体との挟持力で表示リングをハンドルと一体回転状態に組み付けることができ、表示リングの組込みのための構造を単純化することができ、また組込みの際の作業も簡単化することができる。
内部中空のハンドル本体に蓋体を組み付けて、ハンドル本体における水栓主体部の取付面側の開放部を閉鎖した場合、隙間からハンドル本体内部に入り込んだ水がハンドル本体内部に溜ってしまう恐れが生ずる。
そこで請求項4では、蓋体に水抜きのための水抜口を設けたもので、この請求項4によれば、ハンドル本体の中空内部に入り込んだ水を、その水抜口を通じて外部に抜き出すことができ、ハンドル本体内部に水が溜ってしまうのを防ぐことができる。
ここで請求項4では、この水抜口をハンドルの設定した標準の回転操作位置でハンドル本体の下部となる位置に設けてあるため、ハンドルを標準の回転操作位置に位置させた状態で、ハンドル本体内部の水を良好に水抜口を通じ外部に水抜きすることができる。
例えば混合水栓における切替ハンドルの場合には、その切替ハンドルの止水位置を標準の回転操作位置として設定しておくことが望ましく、また温調ハンドルの場合には、最も頻度高くハンドルが位置するところの、例えば混合水温度を40℃とするハンドル位置を標準の回転操作位置として設定しておくことが望ましい。
このようにすれば、水抜口を常時取付面に隠れた状態とし得て、外部から見えないようにすることができ、水抜口の存在が美観を損なうのを防ぎ、意匠性を良くすることができる。
このようにすれば、解除操作部材を押込操作したとき、解除操作部材を設定した軌跡に沿って正確に移動させることができ、解除操作部材に対する操作によって、確実にロック機構をロック解除することができる。
そのような場合に、蓋体に解除操作部材のガイド部を設けておくことで、解除操作部材を操作する際の操作性が良くなり、またその操作によって確実にロック解除することが可能となる。
図1〜図4において、10はクランク脚を備えた壁付きのカバー付き水栓(混合水栓)で、図7に示しているようにハウジングをなす本体ボデー12の内部に温調弁ユニット164(図17),切替弁ユニット177(図21)その他の水栓機構部を内蔵した水栓本体14と、壁W(図5参照)裏に配管された給水用の元配管,給湯用の元配管からの水,湯をそれぞれ水栓本体14に供給する給水用の配管,給湯用の配管を兼ねた水側のクランク脚16,湯側のクランク脚18と、それらを全体的に囲い込むカバー(ここでは樹脂製)20を含んで構成されている。
ここで本体ボデー12は金属の鋳物から成っている。但し外面の研磨及びメッキ処理は施されておらず、外面は鋳肌そのままとなっている。
ここで水側のクランク脚16及び湯側のクランク脚18における一対の管体24は、正面視においてハ字状をなしている。
そしてこの袋ナット26により管体24の先端部が水栓本体14、詳しくは本体ボデー12に備えられた、外周面に雄ねじを有する水側,湯側の接続口28にねじ接続されている。
尚図3,図6において、30は壁W裏の元配管とクランク脚16の管体22との接続部を覆って隠蔽する椀座である。
尚、カラン側の吐水口32の先端部には雄ねじ部が設けられていて、そこにキャップ35(図2参照)が螺着されている。
本体ボデー12にはまた、左右方向(使用者からの正面視における左右方向)の中央部の前面に、その前面から前方に部分的に突出するブロック状の被係合部36が一体に設けられている。
この被係合部36には、その下面で開口する雌ねじ穴37が上下向きに設けられている。
ここで温調ハンドル38は、回転操作によって吐水の温度調節を行う。また切替ハンドル40は、回転操作によってカラン側の吐水口32からの吐水と、シャワーエルボ34からの吐水との切替えを行うとともに、カラン側の吐水口32及びシャワーエルボ34からの吐水の流量調節と吐止水とを行う。
尚、温調ハンドル38を含むハンドル装置39及び切替ハンドル40を含むハンドル装置41についての詳細は後述する。
ここで一対の側面カバー部52には、温調ハンドル38と切替ハンドル40とを突出させるための逆U字状の切欠部54が設けられている。
上部56は、下方に進むにつれて前方に迫り出す湾曲形状とされており、また下部58は、下方に進むにつれて水栓本体14側に後向きに移行する傾斜形状とされている。
図12に示しているようにこの傾斜形状の下部58は、その下端が水栓本体14、詳しくは本体ボデー12の下端に近い位置まで下向きに延び出している。
尚下カバー44は、その前端部が斜め上向きに湾曲して延びており、その湾曲部62が上カバー42の前面カバー部50、詳しくはその下部58の下端に繋がっている。
下カバー44はまた、水栓本体12の前部の側面の一部を覆う左右一対の起立部64を有している。
尚この下カバー44の下面カバー部60には、図9にも示しているように水栓本体14の上記のカラン側の吐水口32を下向きに突出させるための円形且つ貫通の開口部68と、シャワーエルボ34を下向きに突出させるための長円形状の貫通の開口部70とが設けられている。
脚カバー部60Bは、図2に示しているように下向きに湾曲して突出した逆ブリッジ状をなしており、管体22に組み込まれた止水栓の回転式の操作部72、及びストレーナを脱着操作するための回転式の操作部74を操作するための開口部76をその前端位置に形成している。
ここで開口部76は、使用者側の前方に向けて開口した正面方向の開口部とされている。
隙間カバー46はまた、これら上面閉鎖部78及び側面閉鎖部80から前方に延出し、図7に示すように上カバー42における一対の側面カバー部52の内側に突設された4角筒状の支持部84に対して前後方向にスライド可能に外嵌状態に嵌合し、かかる支持部84にて支持される、横断面形状が略コ字形状をなす被支持部86を有している。
この隙間カバー46はその隙間を埋め、閉鎖する働きを有するもので、この隙間カバー46を上カバー42による、具体的にはその支持部84による支持の下で、図11に示すように後方にスライド移動させ、壁Wに当てることで上カバー42と壁Wとの間の隙間を閉鎖することができる。
尚このとき、下カバー44もまた上カバー42,隙間カバー46とともに同時に固定される。
係合部100は、水栓本体14の上記の被係合部36の直下に位置して、被係合部36に対し上向きに係合せしめられており、上カバー42の前部に上向きの力が加わった場合においても、それらの係合作用により、上カバー42の前部が浮上り防止されている。
この板状の係合部100は、左右の両端面が3角形状の補強リブ104にて前面カバー部50における下部58の内面に連結されており、この補強リブ104によって係合部100が強度補強されている。
但し係合部100の主たる働きは水栓本体14の被係合部36に上向きに係合して、上カバー42前部の浮上り防止することにあり、従ってビス108による固定は省くことが可能である。
一方水栓本体14、詳しくは本体ボデー12には、平面視において対応する左,右位置に、詳しくは組付状態で固定部112と上下に対向する位置に一対の鍔状の被固定部114が一体に設けられている。
これら被固定部114には貫通の挿通孔116が設けられている。
上カバー42は、一対の固定部112において水栓本体14の対応する一対の被固定部114に固定されている。
この実施形態では、下カバー44もまた、図7及び図9に示す固定部122において、水栓本体14の被固定部114に対し、上カバー42とともに固定されている。
即ち上カバー42と下カバー44とが、共通の1つのビス120によって水栓本体14に同時に固定されている。
尚下カバー44においても、水栓本体14の上記のフランジ部132に対して左右方向の両外側から係合し、下カバー44を水栓本体14に対して左右方向に位置決めするリブ138(図7,図9参照)が、下カバー44の内面から水栓本体14に向けて上向きに突出する状態に設けられている。
また下カバー44には、上カバー42の側面カバー部52の内面に嵌合して、下カバー44と上カバー42との組付けの左右方向位置を規定するリブ148が、起立部64とは段違い形状で設けられている。
これらストッパ部134は、図12(B)に示しているように水栓本体14における本体ボデー12の前面に当接して、上カバー42を水栓本体14に対して前後方向に位置決めする働きをなす。
これら一対のリブ128はまた、ストッパ部134の後側で前後方向に延び、水栓本体14に対して下向きに当接するガイド部136を有している。
これらリブ128におけるストッパ部134,ガイド部136の詳細な作用については後述する。
これら当接部140は、上カバー42の上面カバー部48に対して下向きの力が加わったとき、水栓本体14の被当接部142に当接して、上面カバー部48の更なる変形を抑制するように働く。
従って、ここでは当接部140と被当接部142との間の隙間は、上面カバー部48に下向きの力が加わって変形開始したときに、当接部140が被当接部142に当ることができるように微小な隙間に設定してある。
更に前後方向に延びるリブ128,130に続いて、前面カバー部50に沿って延びるリブ146が設けられている。
これら複数のリブ128,130,144,146は、樹脂製且つ板状の上カバー42の各部を補強する働きをなしている。
尚本実施形態のカバー付き水栓では、図14に示しているように上カバー42の上面カバー部48,前面カバー部50、更に下カバー44の下面カバー部60が、水栓本体14から離隔した状態で水栓本体14を囲い込んでおり、それら各カバー部と水栓本体14との間に空間を形成している。そしてその空間により断熱効果をもたせている。
本実施形態のカバー付き水栓を設置現場で設置施工する際には、先ず一対のクランク脚16,18を、雄ねじ管から成る管体22を壁W裏の元配管に対しねじ込むことでそれら元配管に接続し、壁Wに取り付ける。
その後、予め壁Wから前方に退避させていた椀座30を壁W側にねじ込んで(椀座30の内周面には雌ねじが設けてある)、椀座30を壁Wに当接させ、その椀座30によってクランク脚16,18と対応する元配管との接続部を隠蔽する。
その後、図6に示しているように水栓本体14を、一対の接続部28において一対のクランク脚16,18の管体24の端部に袋ナット26にて接続する。
ここにおいて水栓本体14が壁Wに取り付いた状態となる。
その際、先ず上カバー42を、隙間カバー46を支持した状態で水栓本体14に対して上側から下向きに被せ、水栓本体14に取り付ける。
このとき、上カバー42の係合部100が、図12(A)に示しているように水栓本体14よりも前方に位置するようにして、上カバー42を水栓本体14に下向きに被せる。
係合部100が水栓本体14よりも前方に位置していないと、上カバー42を水栓本体14に被せる際に、係合部100が水栓本体14と干渉してしまうため、良好に上カバー42を水栓本体14に被せることができない。
そしてリブ128に備えたガイド部136が、水栓本体14の上面に下向きに当接し、その当接作用によって上カバー42が隙間カバー46とともに水栓本体14にて支持された状態となる。
尚このとき、図12(A)に示しているように上カバー42の固定部112もまた、水栓本体14の対応する被固定部114に対し前方に離隔して位置した状態となる。
このとき、一対のリブ128のガイド部136が、水栓本体14の上面への当接状態を保ちつつ、水栓本体14に対して相対的に摺動し、そして一定量上カバー42を押し込むと、リブ128に設けた湾曲形状のストッパ部134が、水栓本体14の前面に当接してストッパ作用し、ここにおいて上カバー42の押込端が規定される。即ち上カバー42が、水栓本体14に対して前後方向に位置決めされる(図12(B))。
以上のようにして上カバー42を水栓本体14に下向きに被せ、仮固定したら、次に図13に示しているように下カバー44を水栓本体14に対して下側から上向きに被せ、水栓本体14に固定する。
即ち、下カバー44の円筒状の固定部122の下端の開口から、図14に示しているようにビス120を固定部122内に挿入し、更に続いてビス120を固定部122の挿通孔126,水栓本体14の被固定部114の挿通孔116を挿通して、上カバー42の円筒状の固定部112内の雌ねじ金具118にねじ込む。
ここにおいて上カバー42の固定部112と、下カバー44の固定部122とが、水栓本体14の被固定部114を上下両側から挟み込んだ状態に、それら3者がねじ締結され、固定される。
即ち上カバー42と、水栓本体14と、下カバー44との3者が同時固定される。
このとき、上カバー42と壁Wとの間には施工上隙間が生じる。
例えば、図15(B),(C)に示しているようにカバー付き水栓10を壁Wに取り付けるに際して、クランク脚16,18のねじ込み量のばらつきによって、上カバー42と壁Wとの間に隙間が生じ且つその隙間の大きさも様々となる。
その作業は次のようにして行う。
即ち、隙間カバー46を後向きに押してこれを壁Wに当接させ、その状態で、下カバー44の円筒状の固定部96の下端の開口から図11に示すボルト90を挿入し、そしてボルト90を固定部96の上端の挿通孔98及び隙間カバー46の被支持部の挿通部88、上カバー42の支持部84の挿通孔94に上向きに挿通し、そして支持部84内部のナット92に対してねじ込むことで、隙間カバー46が上カバー42及び下カバー44に対してしっかりと固定された状態となる。
また切替ハンドル40(切替ハンドル40もまた同じく樹脂製)は、主として上カバー42の図中右側の側面カバー部52の外面(一部は下カバー44の起立部64の外面)にて形成される取付面162に回転可能に取り付けられている。
温調ハンドル38は、この駆動軸166を回転させることで、温調弁ユニット164のハウジング168内で回転体170を回転させ、その回転体170の回転により混合弁体を軸方向(図17中左右方向)に位置移動させ、吐水の温度調節を行う。
切替ハンドル40は、駆動軸166を回転させることで、切替弁ユニット177のハウジング178内で回転体180を回転させ、その回転体180の回転により切替弁体を回転させ、流路の切替えを行う。即ち上記のカラン側の吐水口32からの吐水と、シャワーエルボ34からの吐水との切替えを行う。
また併せて、それら吐水口32及びシャワーエルボ34からの吐水の流量調節と吐止水とを行う。
尚図21において、182は本体ボデー12の端部にねじ込まれて切替弁ユニット177のハウジング178、つまり切替弁ユニット177を本体ボデー12に固定する円筒状の固定部材である。
周壁部188即ちハンドル本体195は、取付面160側の他方の面が、取付面160に向けて開放された形態の内部中空構造とされている。
尚図17において、190Aは閉鎖部190の一部を成すキャップであり、閉鎖部190に形成された開口部191が、このキャップ190Aにて閉鎖されている。
またその側面形状の、部分円形状をなす主形部184の大部分を除いた形状が、カバー20の対応した部分の側面形状と同形状とされている。
セレーション部材194は、内周面に雌セレーション部196を有しており、その雌セレーション部196が、駆動軸166の外周面に形成された雄セレーション198に噛合状態に嵌合されている。
温調ハンドル38の回転は、これらセレーション部の噛合いに基づいてリング状のセレーション部材194を介し温調弁ユニット164の駆動軸166へと伝えられる。
更に弾性爪200は、軸状の押え部材204にて外周側から押えられて開き方向に弾性変形阻止されており、これによって温調ハンドル38が、駆動軸166から図17中左方向に抜け防止されている。
尚、温調ハンドル38におけるこの連結部192とハンドル本体195の周壁部188とは、図19及び図20に示しているように複数のリブによって互いに繋がれている。
図23はこれを具体的に表している。
図23中(A)は、温調ハンドル38が通常位置しているところの、標準の回転操作位置にあるときの状態を表しており、この状態から温調ハンドル38を低温側へ回転操作すると、突形状部186がカバー20から図中上向きにはみ出した状態となる。
一方高温側に回転操作すると、図23(C)に示しているように突形状部186がカバー20から斜め下向きにはみ出した状態となる。
従って周壁部188即ちハンドル本体195の、取付面160側の面が取付面160に向けて開放されたままであると、そのはみ出した部分において開放部からハンドル本体195の内部が見えてしまうこととなるが、本実施形態では後述の蓋体206にてそれを防止している。
尚図23(A)に示す状態は、温調ハンドル38を最も頻度高く使われる吐水温度40℃に調節したときの状態を表している。
即ちこの図23(A)に示す状態が、本実施形態において温調ハンドル38の設定した標準の回転操作位置となる。
一方ハンドル本体195側には、対応する位置に複数の掛止部212,214が設けられている。
蓋体206は、これら弾性爪208,210を掛止部212,214に弾性掛止させることで、ハンドル本体195に組み付けられている。
尚蓋体206には、温調ハンドル38の上記の略筒状の連結部192を挿通させる貫通の開口部215が中央部に設けられている。
表示リング216は、上側部分218が高温側を表す赤色に、また下側部分220が低温側を示す青色に色分けされており、ハンドル本体195の開放側の端と蓋体206とで挟み込まれる状態に、温調ハンドル38に一体回転状態に組み付けられている。
蓋体206は、図17に示しているように当接部228を表示リング216に対して軸線方向に当接させる状態に、嵌合部226が表示リング216に内嵌され、その状態で蓋体206の弾性爪208,210がハンドル本体195側の掛止部212,214に弾性掛止されることで、蓋体206が、表示リング216をハンドル本体195との間に表示リング216を挟み込む状態に、ハンドル本体195に組み付けられている。
即ち、蓋体206の温調ハンドル38への組付けによって、同時に表示リング216が温調ハンドル38に一体回転状態に組み付けられている。
従って図23の(B),(C)に示すように、温調ハンドル38回転操作時に突形状部186がカバー20からはみ出した状態にあっても、蓋体206に対して直接これを温調ハンドル38から引き離す方向の力が加わることはない。
この水抜口231は、中空構造のハンドル本体195の内部に水が入り込んだとき、内部の水を外部に抜き出すべく設けられている。
ここで回転側のストッパ232は、温調ハンドル38に一体回転状態に組み付けられた解除操作部材236の先端部に一体に構成されている。
以下その作用を図24に基づいて説明する。
図24(A)は、温調ハンドル38が自由に回転できるときの状態を表しており、このとき固定側のストッパ174と、温調ハンドル38と一体に回転する可動側のストッパ232とは互いに離間した状態にある。
この状態から温調ハンドル38を高温側に回転操作すると、可動側のストッパ232が固定側のストッパ174に接近移動し、そして温調ハンドル38のある回転操作位置で、図24(B)に示すように可動側のストッパ232が固定側のストッパ174に当接するに到る。
ここにおいて温調ハンドル38の更なる高温側への回転操作が阻止される。
この実施形態では、温調ハンドル38の回転操作位置が吐水温度を42℃に調節する位置となったときに、可動側のストッパ232が固定側のストッパ174に当接するように設定してある。
ここにおいてストッパ232と174との当接によるロックが解除され、図24(D)に示しているように、温調ハンドル38を更に高温側へと回転操作することが可能となる。
またこの実施形態では、蓋体206がハンドル本体195の取付面160側の端よりも取付面160側に突出しているため、ハンドル本体195における周壁部188の取付面160側の端面を含むハンドル本体195にメッキ処理が施してあっても、その端面が取付面160に当り擦れることによってメッキ剥れを起こしてしまうといったことが無く、メッキ処理による良好な意匠性を維持することができる。
またその水抜口231が、温調ハンドル38の設定した標準の回転操作位置でハンドル本体195の最下部となる位置に設けてあるため、温調ハンドル38を標準の回転操作位置に位置させた状態で、ハンドル本体195内部の水を良好に水抜口231を通じ外部に水抜きすることができる。
その形状は基本的に温調ハンドル38と同様であるので、図21及び図22中に対応する部分について符号のみを示して詳しい説明は省略する。
但し切替ハンドル40側には、図16(B)に示しているように温調ハンドル38とは異なった凹み部260が設けてある。
この蓋体258の形状,構造についても基本的に温調ハンドル38側の蓋体206と同様である。
但し切替ハンドル40側には温調ハンドル38側のようにロック解除のための解除操作部材236が組み込まれていないため、切替ハンドル40側の蓋体258には解除操作部材236を移動ガイドするガイド部といったものは設けられていない。
また切替ハンドル40においては、リング状のセレーション部材194を介することなく切替弁ユニット177の駆動軸166にセレーション結合されている。
この水抜口231は、切替ハンドル40の回転操作位置が止水位置にあるとき、水抜口231が切替ハンドル40におけるハンドル本体195の最下部となる位置に設けられている。
15 水栓主体部
38 温調ハンドル
39,41 ハンドル装置
40 切替ハンドル
160,162 取付面
188 周壁部
190 閉鎖部
195 ハンドル本体
206,252 蓋体
208,210 弾性爪
212,214 掛止部
216 表示リング
231 水抜口
234 ロック機構
236 解除操作部材
254 ガイド部
Claims (5)
- 水栓本体を含む水栓主体部のハンドル取付面に回転可能に取り付けられるハンドルを含んだ水栓のハンドル装置であって、
該ハンドルは、ハンドル外周面を形成する筒状の周壁部の、前記取付面とは反対側の一方の面を閉鎖部で閉鎖し、該取付面の側の他方の面を該取付面に向けて開放した形態のハンドル本体を有し、且つ該ハンドル本体における前記ハンドルの回転軸線方向視形状が、回転によって前記他方の面の一部が該ハンドルの回転軸線と直交方向に該取付面からはみ出す形状の非円形の異形状とされており、
該ハンドルに対して、前記開放された他方の面を閉鎖する状態に、該ハンドルとは別体をなし、前記軸線方向視形状が前記ハンドル本体に対応した異形状の蓋体が該ハンドルと一体回転する状態に取り付けてあることを特徴とする水栓のハンドル装置。 - 請求項1において、前記蓋体が、前記ハンドル本体の前記取付面側の端よりも該取付面の側に突出する状態で該ハンドルに取り付けてあることを特徴とする水栓のハンドル装置。
- 請求項1,2の何れかにおいて、前記ハンドル本体の前記取付面側の端と前記蓋体との間に、該ハンドルの操作状態を表示するための、前記軸線方向視形状が該ハンドル本体に対応した異形状の表示リングを、該ハンドルと一体回転する状態に挟み込んでいることを特徴とする水栓のハンドル装置。
- 請求項1〜3の何れかにおいて、前記蓋体には、前記ハンドル本体の内部の水抜きを行う水抜口が、前記ハンドルの設定した標準の回転操作位置で前記ハンドル本体の下部となる位置に設けてあることを特徴とする水栓のハンドル装置。
- 請求項1〜4の何れかにおいて、前記ハンドルには、前記ハンドル本体の内側から前記周壁部を貫通して前記回転軸線と直交方向に外側に突出し、その突出部を押込操作することで該ハンドルの回転を設定範囲内に規制するロック機構のロックを解除する解除操作部材が設けてあり、
前記蓋体の内面には、該解除操作部材に摺接して該解除操作部材を移動ガイドするガイド部が設けてあることを特徴とする水栓のハンドル装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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