JP2007147004A - 湯水混合バルブ装置 - Google Patents

湯水混合バルブ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007147004A
JP2007147004A JP2005344253A JP2005344253A JP2007147004A JP 2007147004 A JP2007147004 A JP 2007147004A JP 2005344253 A JP2005344253 A JP 2005344253A JP 2005344253 A JP2005344253 A JP 2005344253A JP 2007147004 A JP2007147004 A JP 2007147004A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot
hot water
valve body
water supply
cold water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005344253A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriaki Tateno
範昭 建野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP2005344253A priority Critical patent/JP2007147004A/ja
Publication of JP2007147004A publication Critical patent/JP2007147004A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Valves (AREA)
  • Multiple-Way Valves (AREA)

Abstract

【課題】給湯と給水を混合させて湯水混合水栓の吐水部に供給する湯水について、その流量を著しく減少させることなく整流化させると共に通水音を抑制することができる湯水混合バルブ装置を提供する。
【解決手段】本発明の湯水混合バルブ装置1は、ハウジング2に固定され、給水流入孔14,20と給湯流入孔16,22と、混合された湯水が流出する湯水流出孔18,24を備えた固定弁体部4と、この固定弁体部の上面に配置され、開放位置から閉鎖位置まで摺動可能な可動弁体部6と、を有し、この可動弁体部の内部流路28は、ほぼ円環状に形成され開放位置において固定弁体の給湯給水流入部と連通する円環部38と中間部40を含み、円環部の上流端側内周部には中間部側に向かって突出する複数のフィン形状の突出部46,48,50,52が配列され、これらの隣り合う突出部同士は、その間隔が突出部の基端部から先端部にかけて狭まるように配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、湯水混合バルブ装置に係り、特に、給湯源から供給される給湯と給水源から供給される給水を混合した湯水を吐止水する湯水混合水栓に組み込まれた湯水混合バルブ装置に関する。
従来から、給湯源から供給される給湯と給水源から供給される給水を混合した湯水を吐止水する湯水混合水栓に組み込まれた湯水混合バルブ装置は、湯水混合水栓の吐水口を開閉することにより吐水状態又は止水状態に切り替える開閉弁として機能している。このような従来の湯水混合バルブ装置は、ハウジングに固定され給湯と給水の各流入孔とこれらの混合された湯水が流出される流出孔が形成されている固定弁体と、この固定弁体に摺動可能に取り付けられ固定弁体の流入孔と流出孔を連通させる流路が形成された可動弁体とを備え、この可動弁体が固定弁体の各流入孔を開閉することにより、流出孔から湯水が吐水又は止水されるようになっている。また、従来の湯水混合バルブ装置では、固定弁体の流入孔から流入した給湯及び/又は給水が可動弁体の流路を経て湯水として固定弁体の流出孔へ流出する際に発生する乱流やキャビテーション、さらに、これらに伴う騒音を抑制するための工夫がなされている。
例えば、特許文献1に記載されている従来の湯水混合バルブ装置においては、固定弁体の流入孔又はこれと連通する可動弁体の流路の口縁部を鋸歯状に形成することにより、可動弁体の可動によって固定弁体の流入孔が連続的に開閉されるようになっている。
また、特許文献2に記載されている従来の湯水混合バルブ装置においては、可動弁体の流路に沿って固定弁体の流入孔から流出孔に向かって延びる複数の整流板を設けることにより、固定弁体の流入孔から可動弁体の流路に流入した湯水が複数の整流板同士の間を通過して整流されるようになっている。
特開昭55−51180号公報 特開平6−129553号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載されている従来の湯水混合バルブ装置においては、固定弁体の流入孔又はこれと連通する可動弁体の流路の口縁部が鋸歯形状に形成されているため、湯水がこの鋸歯形状の部分を通過した際に水流に乱れが生じやすく、キャビテーションの発生を抑制できず、これに伴う騒音(通水音)も十分に抑制することができないという問題がある。
また、上述した特許文献2に記載されている従来の湯水混合バルブ装置においては、固定弁体の流入孔から可動弁体の流路に流入した湯水は、整流板同士の間を通過することによる圧力損失によって流速が低下し、流量も減少してしまうという問題がある。
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題を解決するためになされたものであり、給湯と給水を混合させて湯水混合水栓の吐水部に供給する湯水について、その流量を著しく減少させることなく整流化させると共に通水音を抑制することができる湯水混合バルブ装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明は、湯水混合水栓に組み込まれ、給湯源から供給される給湯と給水源から供給される給水を混合した湯水を吐止水する湯水混合バルブ装置であって、ハウジングと、このハウジングに固定され、上記給湯と上記給水の各々が流入する給湯給水流入部と、混合された湯水が流出する湯水流出部とを備えた固定弁体と、この固定弁体の一端面に配置され、上記給湯給水流入部を開放する開放位置から上記給湯給水流入部を閉鎖する閉鎖位置まで摺動可能な可動弁体であって、上記固定弁体の一端面と対向する面の一部からその外周部まで延びる内部流路が形成された上記可動弁体と、を有し、上記可動弁体の内部流路は、ほぼ円環状に形成され上記開放位置において上記固定弁体の給湯給水流入部と連通する円環部と、この円環部の一部と上記外周部との間に形成され且つ上記湯水流出部と連通する中間部と、を含み、上記円環部の上流端側内周部には上記中間部側に向かって突出して所定長さを有する複数のフィン形状の突出部が配列され、これらの隣り合う突出部同士は、その間隔が上記突出部の基端部から先端部にかけて狭まるように配置されていることを特徴としている。
このように構成された本発明の湯水混合バルブ装置においては、可動弁体が開放位置にある状態では、固定弁体の給湯給水流入部から流入した給湯及び/又は給水は、可動弁体の内部流路における円環部の上流端側内周部に流入する。内部流路の円環部の上流端側内周部に流入した給湯及び/又は給水は、複数のフィン形状の突出部の隣り合う突出部同士の間隔に流入し、隣り合う突出部の先端部同士の間隔から中間部へ流れ、この中間部と連通する固定弁体の湯水流出部から湯水混合バルブ装置の外部へ流出する。また、可動弁体の内部流路の円環部における複数の突出部の隣り合う突出部同士の間隔が突出部の基端部から先端部にかけて狭まるように配置されているため、内部流路において円環部から中間部へ流れる湯水の流速を上昇させると共に圧力の低減を抑制することができ、流量を維持することができる。さらに、内部流路内の圧力変化によるキャビテーションの発生を抑制し、このキャビテーションによって生ずる騒音(通水音)を抑制することができる。
本発明において、複数のフィン形状の突出部の各々は、円環部の中心よりも中間部側にある所定位置に向けて指向するように配置されていることが好ましい。
このように構成された本発明の湯水混合バルブ装置においては、複数のフィン形状の突出部の各々が、円環部の中心よりも中間部側にある所定箇所に向けて指向するように配置されているため、内部流路において円環部から中間部へ流れる湯水の流速を上昇させると共に圧力の低減を抑制することができ、流量を維持することができる。さらに、内部流路内の圧力変化によるキャビテーションの発生を抑制し、このキャビテーションによって生ずる騒音(通水音)を抑制することができる。
本発明において、複数のフィン形状の突出部は、その配列のほぼ中央部に配置されて対をなす中央突出部と、この中央突出部に対し円環部の上流端側内周部に沿って外側に配置された外側突出部によって構成され、中央突出部同士の基端部の間隔aに対する先端部同士の間隔bの比b/aは、外側突出部の基端部とその隣りの突出部の基端部との間隔a’に対するこれらの両先端部の間隔b’の比b’/a’よりも小さくなるように構成されていることが好ましい。
このように構成された本発明の湯水混合バルブ装置においては、可動弁体の内部流路における円環部の中央突出部同士の間から中間部へ流出する湯水の流速が、中央突出部と外側突出部との間から中間部へ流出する湯水の流速を上回るため、外側突出部から流出する水流が中央突出部から流出する水流に引き込まれて整流化される。この結果、内部流路内のキャビテーションの発生を抑制し、騒音(通水音)を抑制することができる。
本発明において、中央突出部の基端部から先端部までの長さは、外側突出部の基端部から先端部までの長さよりも長くなるように構成されていることが好ましい。
このように構成された本発明の湯水混合バルブ装置においては、可動弁体の内部流路における円環部の中央突出部同士の間から中間部へ流出する湯水の流速が、中央突出部と外側突出部との間から中間部へ流出する湯水の流速を上回るため、外側突出部から流出する水流が中央突出部から流出する水流に引き込まれて整流化される。この結果、内部流路内のキャビテーションの発生を抑制し、騒音(通水音)を抑制することができる。
本発明の湯水混合バルブ装置によれば、給湯と給水を混合させて湯水混合水栓の吐水部に供給する湯水について、その流量を著しく減少させることなく整流化させると共に通水音を抑制することができる。
以下、添付図面を参照して本発明の湯水混合バルブ装置の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による湯水混合バルブ装置を示す概略斜視図である。また、図2は、本実施形態の湯水混合バルブ装置を示す分解斜視図である。さらに、図3は、本実施形態の湯水混合バルブ装置を示す縦断面図である。なお、図3では、流路内の水の流れを実線矢印で示している。
図1〜図3に示すように、本実施形態の湯水混合バルブ装置1は、給湯源(図示せず)から供給される給湯と給水源(図示せず)から供給される給水を混合した湯水を吐止水する湯水混合水栓(図示せず)の一部に組み込まれたものであり、ハウジング2、このハウジング2の下端に固定された固定弁体部4、この固定弁体部4の上部に摺動及び/又は回転可能に配置された可動弁体部6、この可動弁体6の可動を操作する操作軸部8によって構成されている。
固定弁体部4は、固定弁体本体10と、この固定弁体本体10を保持してハウジング2内に固定する固定弁体保持部材12を備えている。固定弁体保持部材12においては、給水源(図示せず)から供給される給水と給湯源(図示せず)から供給される給湯の各々が流入する給湯給水流入部であり且つ縦方向に貫く給水流入孔14と給湯流入孔16がそれぞれ形成されている。
また、固定弁体保持部材12において、給水流入孔14と給湯流入孔16に隣接した箇所には、縦方向に貫く湯水流出孔18が形成されている。この湯水流出孔18は、給水流入孔14と給湯流入孔16の各々からハウジング2の内部に流入して混合された湯水が流出する湯水流出部である。
さらに、固定弁体本体10は、固定弁体保持部材12に保持された状態で固定弁体保持部材12の給水流入孔14と給湯流入孔16の各々と対応して連通する給水流入孔20と給湯流入孔22が形成されている。また、固定弁体本体10において、給水流入孔20と給湯流入孔22に隣接した箇所には、縦方向に貫き且つ固定弁体保持部材12の湯水流出孔18と対応して連通する湯水流出孔24が形成されている。
つぎに、可動弁体部6は、固定弁体本体10の上面に摺動及び/又は回転可能に配置された可動弁体本体26によって構成され、この可動弁体本体26の下面には、可動弁体本体26が可動された位置によって固定弁体本体10の給水流入孔20及び/又は給湯流入孔22と湯水流出孔24とを連通可能にする内部流路28(詳細は後述する)が形成されている。
また、図3は、給湯流入孔22の流路断面を含む縦断面から見た湯水混合バルブ装置1の縦断面図であり、可動弁体本体26については、固定弁体本体10の給湯流入孔22の上面を開放した位置(以下「開放位置」と呼ぶ)にあり、内部流路28によって固定弁体本体10の給湯流入孔22と湯水流出孔24とを連通させた状態を示している。
さらに、可動弁体本体26の上面には、その上下方向の位置を固定する保持部材30によって保持されている。また、可動弁体本体26の上面のほぼ中央部には凹部32が形成され、保持部材30のほぼ中央部には、操作軸部8の下端部8aが保持部材30を貫いて可動弁体本体26の凹部32に連結可能となるように円孔34が形成されている。操作軸部8を回動軸8bを中心に回動させることにより、可動弁体本体26が前後方向(図3の左右方向)に摺動可能となっている。
なお、図3においては、可動弁体本体26が実線矢印Aの方向に摺動して固定弁体本体10の給湯流入孔22の上面を閉鎖した位置(以下「閉鎖位置」と呼ぶ)にあり、固定弁体本体10の給湯流入孔22と湯水流出孔24は連通していない状態を示している。図3では、この閉鎖位置の可動弁体本体を26’として破線で示され、その内部流路28’、凹部32’、及び操作軸部8’の下端部8a’についても破線で示されている。
つぎに、図4及び図5を参照して、上述した可動弁体本体26の内部流路28の詳細について説明する。
図4は本実施形態の湯水混合バルブ装置の固定弁体本体と可動弁体本体の部分を示す下面図であり、図5は本実施形態の湯水混合バルブ装置の可動弁体本体を示す下面図である。なお、図4に示す、可動弁体本体26は、一例として、内部流路28によって固定弁体本体10の給湯流入孔22と湯水流出孔24とを連通させた状態を示している。
図4及び図5に示すように、可動弁体本体26の内部流路28は、可動弁体本体26の下面のほぼ中央部から可動弁体本体26の長手方向に位置する外周部36まで延びて所定の流路幅をもって形成されている。
また、可動弁体本体26の下面のほぼ中央部に位置する内部流路28は、可動弁体本体26が開放位置にあるとき、固定弁体本体10の給水流入孔20及び/又は給湯流入孔22と対向するようにほぼ円環状に形成された円環部38となっている。
さらに、内部流路28の円環部38の一部と外周部36との間の流路は、円環部38の幅よりもわずかに流路幅が狭く形成された中間部40となっており、この中間部40は、可動弁体本体26が開放位置又は開閉位置にある状態にかかわらず、湯水流出孔24と連通している。
また、図4では固定弁体本体10の中心をOで示しており、この中心Oは、給水流入孔20の内周円弧42又は給湯流入孔22の内周円弧44の中心となっている。
さらに、図5についても、可動弁体本体26が固定弁体本体10に対して図4と同じ位置(開放位置)の状態にあるものとして、対応する固定弁体本体10の中心Oを示し、内部流路28の円環部38の中心をPで示す。
また、可動弁体本体26が開放位置にあり、内部流路28の円環部38が固定弁体本体10の給水流入孔20及び/又は給湯流入孔22と連通している状態では、円環部38の内周部は給水流入孔20の内周円弧42又は給湯流入孔22の内周円弧44と接点Qで内接している。本実施形態の湯水混合バルブ装置1では、可動弁体本体26が開放位置にある状態で操作軸部8を軸回り回転させることにより、円環部38の内周部の接点Qが内周円弧42又は給湯流入孔22の内周円弧44と接点Qで内接した状態のまま、可動弁体本体26が中心Oを中心に実線矢印Bの方向に回転可能となっている。
さらに、図4に示す実線矢印Aは、図3に示す実線矢印Aと一致している。開放位置にある可動弁体本体26を閉鎖位置に摺動させる場合には、操作軸部8について回動軸8bを中心に回動させることにより、可動弁体本体26を実線矢印A方向に摺動可能となっている。
また、図4及び図5に示すように、内部流路28の円環部38の上流端側内周部には、中間部40に向かって突出する複数のフィン形状の突出部46,48,50,52が配列されている。これら複数のフィン形状の突出部46,48,50,52の配列のうちの一対の突出部48,50については、各々の基端部48a,50a同士の中間に上述した接点Qが位置するように形成され、配列の中央部に位置する中央突出部(以下「中央突出部48,50」と呼ぶ)を構成している。
さらに、中央突出部48,50は、その先端部48b,50bが円環部38の中心Pよりも中間部40側に位置する固定弁体本体10の中心O又はその近傍の位置に向けて指向するように配置されており、基端部48a,50a同士の間隔aは、先端部48b,50b同士の間隔bよりも大きく設定されている。すなわち、中央突出部48,50同士の間隔は、基端部48a,50aから先端部48b,50bにかけて狭まっている。
また、中央突出部48,50において、基端部48a,50aから先端部48b,50bまでの長手方向の長さは共に等しく設定されている。
一方、突出部46,52は、中央突出部48,50に対して円環部38の上流端側内周部に沿って外側に配置された外側突出部(以下「外側突出部46,52」と呼ぶ)を構成している。
さらに、外側突出部46,52は、中央突出部48,50と同様に、その先端部46b,52bが円環部38の中心Pよりも中間部40側に位置する固定弁体本体10の中心Oよりもやや中間部40側(下流側)に差し向けられている。したがって、外側突出部46の基端部46aと中央突出部48の基端部48a同士の間隔a’は、外側突出部46の先端部46bと中央突出部48の先端部48b同士の間隔b’よりも大きく設定されており、中央突出部50の基端部50aと外側突出部52の基端部52a同士の間隔a’についても、中央突出部50の先端部50bと外側突出部52の先端部52b同士の間隔b’よりも大きく設定されている。すなわち、外側突出部46と中央突出部48との間隔、及び中央突出部50と外側突出部52の間隔は、各々の基端部46a,48a,50a,52aから先端部46b,48b,50b,52bにかけて狭まっている。
また、中央突出部48,50同士の基端部48a,50aの間隔aに対する先端部48b,50b同士の間隔bの比b/aは、外側突出部46の基端部46aと中央突出部48の基端部48aとの間隔a’に対する外側突出部46の先端部46bと中央突出部48の先端部48bとの間隔b’の比b’/a’(又は外側突出部52の基端部52aと中央突出部50の基端部50aとの間隔a’に対する外側突出部52の先端部52bと中央突出部50の先端部50bとの間隔b’の比b’/a’)よりも小さくなるように設定されている。
さらに、中央突出部48,50の基端部48a,50aから先端部48b,50bまでの長手方向の各長さは、外側突出部46,52の基端部46a,52aから先端部46b,52bの長手方向の各長さよりも長くなるように構成されている。
なお、上述した本実施形態の湯水混合バルブ装置1では、中央突出部48,50と外側突出部46,52を備えた形態について説明しているが、このような形態に限定されず、中央突出部48,50のみを配置し、外側突出部46,52を省略してもよい。
つぎに、上述した本発明の一実施形態による湯水混合バルブ装置1の作用について説明する。
可動弁体本体26が開放位置にある状態(図3及び図4参照)では、給湯源(図示せず)から供給される給湯と給水源(図示せず)から供給される給水の各々は、固定弁体保持部材12の給水流入孔14と給湯流入孔16の各々に流入し、固定弁体本体10の給水流入孔20と給湯流入孔22をそれぞれ通過して、可動弁体本体26の内部流路28の円環部38に流入する。円環部38に流入した給水及び/又は給湯は、特に、円環部38の複数の突出部46,48,50,52の隣り合う突出部の間、及び外側突出部46,52の外側を各基端部46a,48a,50a,52aから各先端部46b,48b,50b,52bに沿って中間部40へ向かって流れる。このとき、中央突出部48,50の間から中間部40に向かって流出してほぼ中心O付近をまっすぐ通過する湯水の流速Va(図5参照)は、外側突出部46,52に面した流路を通過した湯水の流速Vb(図5参照)に比べて大きくなる。このため、内部流路28内の円環部38から中間部40への湯水の流れは、中心O付近を通過する流速Vaの湯水に引きずられるようにその周囲の流速Vbの湯水が合流するような流れとなる。
さらに、湯水は、固定弁体本体10の湯水流出孔24からハウジング2の外部へ流出し、湯水混合水栓(図示せず)の吐水部へと流れる。
上述した本実施形態による湯水混合バルブ装置1によれば、可動弁体本体26の内部流路28の円環部38における複数の突出部46,48,50,52の隣り合う突出部同士の間隔が突出部46,48,50,52の基端部46a,48a,50a,52aから先端部46b,48b,50b,52bにかけて狭まるように配置されているため、内部流路28において円環部38から中間部40へ流れる湯水の流速を上昇させると共に圧力の低減を抑制することができ、流量を維持することができる。さらに、内部流路28内の圧力変化によるキャビテーションの発生を抑制し、このキャビテーションによって生ずる騒音(通水音)を抑制することができる。
また、本実施形態による湯水混合バルブ装置1によれば、可動弁体本体26の内部流路28の円環部38における複数の突出部46,48,50,52の各々は、円環部38の中心P(図4及び図5参照)よりも中間部40側にある所定箇所(中心O付近)に向けて配置されているため、内部流路28において円環部38から中間部40へ流れる湯水の流速を上昇させると共に圧力の低減を抑制することができ、流量を維持することができる。さらに、内部流路28内の圧力変化によるキャビテーションの発生を抑制し、このキャビテーションによって生ずる騒音(通水音)を抑制することができる。
さらに、本実施形態による湯水混合バルブ装置1によれば、中央突出部48,50同士の基端部48a,50aの間隔aに対する先端部48b,50b同士の間隔bの比b/aは、外側突出部46,52の基端部46a,52aとその隣りの中央突出部48,50の基端部48a,50aとの間隔a’に対するこれらの両先端部48b,50bの間隔b’の比b’/a’よりも小さくなるように設定されている。また、中央突出部48,50の基端部48a,50aから先端部48b,50bまでの長さは、外側突出部46,52の基端部46a,52aから先端部46b,52bまでの長さよりも長くなるように構成されている。したがって、可動弁体本体26の内部流路28における円環部38の中央突出部48,50同士の間から中間部40へ流出する湯水の流速Vaが、外側突出部46と中央突出部48との間及び外側突出部52と中央突出部50との間、或いは外側突出部46,48の外側の流路から中間部40へ流出する湯水の流速Vbを上回るため、外側突出部46,52に沿って流出する水流が中央突出部48,50から流出する水流に引きずられて整流化される。この結果、内部流路28内のキャビテーションの発生を抑制し、騒音(通水音)を抑制することができる。
参考として、図6は、上述した本実施形態の湯水混合バルブ装置を用いて湯水を所定の水圧で通水させたときに発生する騒音レベルを調べた実験結果を示すグラフである。ここで、図6において、横軸は可動弁体本体の内部流路に流入する流量[L/min]を示し、縦軸は通水時の騒音レベル[dB(A)]を示している。また、本実験では、可動弁体本体26の内部流路28の突出部46,48,50,52がある場合とない場合について、給水流入孔14、給湯流入孔16より上流側の水圧を0.2MPa〜0.5MPaまで0.1MPa毎に設定し、可動弁体本体26を開放位置に設定して固定弁体本体10の給水流入孔20を全開にした状態の最大流量とその騒音レベルを調べた。
図6に示すように、可動弁体本体26の内部流路28の突出部46,48,50,52がある場合とない場合において各水圧における流量を比較すると、突出部46,48,50,52がある場合の方がない場合に比べわずかに減少しているもののほとんど差は見られない。このことから突出部46,48,50,52の有無については流量にほとんど影響していないことが明らかとなった。
また、各水圧における騒音を比較すると、突出部46,48,50,52がある場合の方がない場合に比べ、3dB(A)〜6dB(A)大幅に減少しており、内部流路28の円環部28に配置された突出部46,48,50,52が、騒音(通水音)の抑制に大きく寄与していることが明らかとなった。
本発明の一実施形態による湯水混合バルブ装置を示す概略斜視図である。 本発明の一実施形態による湯水混合バルブ装置を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態による湯水混合バルブ装置を示す縦断面図である。 本発明の一実施形態による湯水混合バルブ装置の固定弁体本体と可動弁体本体の部分を示す下面図である。 本発明の一実施形態による湯水混合バルブ装置の可動弁体本体を示す下面図である。 本発明の一実施形態による湯水混合バルブ装置を用いて湯水を所定の水圧で通水させたときに発生する騒音を調べた実験結果を示すグラフである。
符号の説明
1 湯水混合バルブ装置
2 ハウジング
4 固定弁体部
6 可動弁体部
8 操作軸部
10 固定弁体本体
12 固定弁体保持部材
14,20 給水流入孔
16,22 給湯流入孔
18,24 湯水流出孔
26 可動弁体本体
28 内部流路
30 保持部材
32 凹部
34 円孔
36 可動弁体本体の外周部
38 円環部
40 中間部
42 給水流入孔の内周円弧
44 給湯流入孔の内周円弧
46,52 外側突出部
46a,52a 外側突出部の基端部
46b,52b 外側突出部の先端部
48,50 中央突出部
48a,50a 中央突出部の基端部
48b,50b 中央突出部の先端部

Claims (4)

  1. 湯水混合水栓に組み込まれ、給湯源から供給される給湯と給水源から供給される給水を混合した湯水を吐止水する湯水混合バルブ装置であって、
    ハウジングと、
    このハウジングに固定され、上記給湯と上記給水の各々が流入する給湯給水流入部と、混合された湯水が流出する湯水流出部とを備えた固定弁体と、
    この固定弁体の一端面に配置され、上記給湯給水流入部を開放する開放位置から上記給湯給水流入部を閉鎖する閉鎖位置まで摺動可能な可動弁体であって、上記固定弁体の一端面と対向する面の一部からその外周部まで延びる内部流路が形成された上記可動弁体と、
    を有し、
    上記可動弁体の内部流路は、ほぼ円環状に形成され上記開放位置において上記固定弁体の給湯給水流入部と連通する円環部と、この円環部の一部と上記外周部との間に形成され且つ上記湯水流出部と連通する中間部と、を含み、上記円環部の上流端側内周部には上記中間部側に向かって突出して所定長さを有する複数のフィン形状の突出部が配列され、これらの隣り合う突出部同士は、その間隔が上記突出部の基端部から先端部にかけて狭まるように配置されていることを特徴とする湯水混合バルブ装置。
  2. 上記複数のフィン形状の突出部の各々は、上記円環部の中心よりも上記中間部側にある所定位置に向けて指向するように配置されている請求項1記載の湯水混合バルブ装置。
  3. 上記複数のフィン形状の突出部は、その配列のほぼ中央部に配置されて対をなす中央突出部と、この中央突出部に対し上記円環部の上流端側内周部に沿って外側に配置された外側突出部によって構成され、上記中央突出部同士の基端部の間隔aに対する先端部同士の間隔bの比b/aは、上記外側突出部の基端部とその隣りの突出部の基端部との間隔a’に対するこれらの両先端部の間隔b’の比b’/a’よりも小さくなるように構成されている請求項1記載の湯水混合バルブ装置。
  4. 上記中央突出部の基端部から先端部までの長さは、上記外側突出部の基端部から先端部までの長さよりも長くなるように構成されている請求項3記載の湯水混合バルブ装置。
JP2005344253A 2005-11-29 2005-11-29 湯水混合バルブ装置 Pending JP2007147004A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005344253A JP2007147004A (ja) 2005-11-29 2005-11-29 湯水混合バルブ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005344253A JP2007147004A (ja) 2005-11-29 2005-11-29 湯水混合バルブ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007147004A true JP2007147004A (ja) 2007-06-14

Family

ID=38208643

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005344253A Pending JP2007147004A (ja) 2005-11-29 2005-11-29 湯水混合バルブ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007147004A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010084796A (ja) * 2008-09-29 2010-04-15 Inax Corp シングルレバー水栓
JP2010084797A (ja) * 2008-09-29 2010-04-15 Inax Corp シングルレバー水栓
CN101943278A (zh) * 2009-07-07 2011-01-12 源创者科技有限公司 阀门组件及具有该阀门组件的热能回收装置
CN102913645A (zh) * 2012-08-03 2013-02-06 宁波洁谊洁具有限公司 一种水龙头
CN103277535A (zh) * 2013-05-31 2013-09-04 杨斐然 平衡混水自动排空阀及采用该阀的热水系统

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010084796A (ja) * 2008-09-29 2010-04-15 Inax Corp シングルレバー水栓
JP2010084797A (ja) * 2008-09-29 2010-04-15 Inax Corp シングルレバー水栓
CN101943278A (zh) * 2009-07-07 2011-01-12 源创者科技有限公司 阀门组件及具有该阀门组件的热能回收装置
CN102913645A (zh) * 2012-08-03 2013-02-06 宁波洁谊洁具有限公司 一种水龙头
CN103277535A (zh) * 2013-05-31 2013-09-04 杨斐然 平衡混水自动排空阀及采用该阀的热水系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007147004A (ja) 湯水混合バルブ装置
HK1063754A1 (en) Water spout with removable laminar flow cartridge
US20170298600A1 (en) Faucet aerator with center stream
US10934696B2 (en) Jet regulator having a slit shaped recess tool engagement surface
TWI641774B (zh) Hot and cold water mixing faucet
US6219860B1 (en) Faucet assembly having overlapping spouts for releasing filtered and unfiltered water therefrom
TW201738487A (zh) 冷熱水混合水龍頭
CN107303543B (zh) 喷头
JP2002161869A (ja) ポンプ装置
JP2019112841A (ja) 水栓装置
JP2015124819A (ja) 湯水混合バルブ装置
KR101277080B1 (ko) 냉온수 및 배출량 조절용 수전금구
JP2020031785A (ja) シャワーヘッド装置
JP3880396B2 (ja) 吐水装置
US20170073945A1 (en) Tub faucet
KR101768871B1 (ko) 절삭유 희석장치
JP6474025B2 (ja) バルブユニットおよび水栓装置
JP6941498B2 (ja) 吐水装置
JP6120246B2 (ja) 水栓装置
JP7230403B2 (ja) 湯水混合バルブ装置
JP5895559B2 (ja) 噴流風呂用ノズル装置
JP2010227181A (ja) シャワーヘッド
JP2008208950A (ja) 湯水混合水栓及びそれに内蔵される整流用ライナー
JP2010007292A (ja) 水栓装置
JP2022049230A (ja) ボール弁