JP2010084797A - シングルレバー水栓 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シングルレバー水栓において、単一の部材にて構成した可動弁体48の混合室66を、摺動面から立ち上がる縦の壁114と天井部116とを有する形状をなし、そして縦の壁114の内面に全周に亘って摺動面側の下端から上向きに延びる複数の凸条118を縦の壁114の内面に沿って設けておく。
【選択図】 図3
Description
このシングルレバー水栓は、固定弁体と、レバーハンドルの操作により固定弁体上を摺動する可動弁体とを有し、固定弁体の貫通の水の流入口,湯の流入口からの水,湯を可動弁体に設けた混合室に流入させて混合し、混合室から混合水を固定弁体の貫通の流出口から流出させる。
このシングルレバー水栓において、可動弁体側の混合室は、可動弁体における摺動面から立ち上がる縦の壁と天井部とを有する形状とされている。
このような通水音が生じると使用者に不快感を与えてしまう。
例えば下記特許文献1には、対策の一例としてこのようにメッシュ部材を設けることが従来行われている点の指摘がなされている。
更にこのようなメッシュ部材を可動弁体に取り付ける場合、必然的に可動弁体及び固定弁体が大型化してしまう問題も生ずる。
尚可動弁体の混合室にこのようなメッシュ部材を設ける点については下記特許文献2にも開示されている。
但し本発明者が実験をしたところ、こうした手段では通水音の消音効果において十分ではなかった。
尚このように混合室の天井部に通水音の消音の目的で複数の突起を設ける点については下記特許文献3にも開示されている。
またそのメッシュ部材に付着した微細な砂等が可動弁体と固定弁体との摺動面に噛み込んで、それら弁体を傷付けてしまうといった問題も回避することができる。
またそのようなメッシュ部材を設けることによって、可動弁体及び固定弁体が大型化してしまう問題も解消することができる。
図1において、10はシングルレバー水栓で、12は水栓本体である。
水栓本体12は、取付穴14においてカウンタ16に取り付けられている。
水栓本体12は、その内部に後述の弁ユニット(弁カートリッジ)30を収容しており、また上部にはレバーハンドル18が設けられていて、そのレバーハンドル18が弁ユニット30に作動的に連結されている。
22は、水栓本体12から水,湯若しくは混合水(以下単に混合水とする)を流出させる流出管で、ここではこの流出管22が銅管から成っている。
この流出管22の下端部には可撓性のホースを介して図示を省略する吐水部が接続されている。
樹脂製の周壁26からは、同じく樹脂製の挿通部32が一体に図中下向きに延び出している。
42は円筒状をなす化粧カバーで、この化粧カバー42によってハウジング24が後述の固定ナット44とともに外側から覆われている。
尚図3は止水状態を表しており、また図4は吐水状態(弁部全開状態)を表している。
これらの図に示しているように、弁ユニット30はセラミックディスクから成る固定弁体46と、固定弁体46上を摺動する、セラミックディスクから成る可動弁体48、及び可動弁体48の上面に組み付けられたディスクキャップ50とを有しており、それらが弁ケース52内に収容されている。
詳しくは、ケース本体54には係止孔58が設けられ、また一方底蓋56には対応する位置に係止爪60が設けられ、それら係止孔58と係止爪60との係合作用によって、ケース本体54と底蓋56とが互いに組み付けられている。
固定弁体46にはまた、別の位置に混合水の流出口64が設けられ、更に底蓋56には、この流出口64及び底部28の流出通路40にそれぞれ連通する状態で、混合水の流出通路65が設けられている。
混合室66内の混合水は、固定弁体46の流出口64及び底蓋56の流出通路65を通じて、底部28の流出通路40へと流出し、流出管22を通じて吐水部へと送られる。
尚、固定弁体46と底蓋56との間はゴム等の弾性を有するシール部材68にて水密にシールされ、また底蓋56と底部28との間は同じくゴム等の弾性を有するシール部材70にて水密にシールされている。これらシール部材68,70は断面形状が図中上下方向に長い矩形状をなしている。
底蓋56にはまた、図中上面側にも嵌込凹所102が設けられ、そこにシール部材68が嵌め込まれ、保持されている。
この嵌込凹所102にはまた、固定弁体46の下面の下向きの突出部104が挿入され、シール部材68を下向きに挟み込んでいる。
このときケース本体54が底蓋56に対し相対的に下向きに移動し、そして図1に示す最終の組付状態で、係止爪60が係止孔58の上下の中間位置に位置した状態となる。
而して固定ナット44にてケース本体54が下向きに押し付けられた状態の下でシール部材70が弾性圧縮し、底蓋56と底部28との間を水密にシールする。
またシール部材70,68は弾性圧縮による反発力を図中上向きに及ぼし、固定弁体46を可動弁体48に押圧して、その押圧作用により固定弁体46と可動弁体48との接触面(摺動面)を密着状態として、その密着面を水密シールする。
一方セラミックディスクから成る可動弁体48には、その上端外周部の複数個所、即ち係合片106に対応した複数個所に係合凹部108が設けられており、そこにディスクキャップ50の係合片106が下向きに係入させられている。
そしてこれら係合片106と係合凹部108との係合作用により、ディスクキャップ50と可動弁体48とが一体に移動するようになしてある。
尚係合凹部90は、平面形状が多角形状(ここでは8角形状)をなしている。
回転体72は円筒状をなしており、その下端に径方向外方に環状に張り出したフランジ部74を有している。また図2に示しているように後述の支持ピン86を保持する貫通の保持孔75を円筒状の周壁に有している。
一方弁ケース52、詳しくはケース本体54は、回転体72の外周面に相対回転可能に外嵌状態に嵌合する円筒状の立上り壁76を上部に有しており、またこの立上り壁76に続く下側部分が径方向外方に環状に張り出した肩部78とされている。
また肩部78は、その下面の一部が回転体72におけるフランジ部74の上面に回転可能に接触せしめられている。
駆動レバー84は、支持ピン86の軸線周りに回転可能であり、またその軸線と直交方向である上下方向の、回転体72の軸線周りに回転体72とともに回転可能である。
そしてこの係合凸部88と係合凹部90との係合作用により、ディスクキャップ50及び可動弁体48が、駆動レバー84の下端部と一体移動するようになっている。
この実施形態では、レバーハンドル18を図中上下方向に回動操作すると、駆動レバー84が支持ピン86の軸線周りに回転運動してディスクキャップ50及び可動弁体48を図3及び図4中左右方向に駆動し、吐止水及び水量調節動作を行わせる。
この結果、ディスクキャップ50はこの係合凸部112を支点として回転運動し、また係合凸部112に対して摺動運動する。
図6(B)は湯水等量混合状態、即ち可動弁体48及びディスクキャップ50が回転方向において中立位置にあり、且つレバーハンドル18が全開操作されたときの状態を表している。
この状態からレバーハンドル18を閉側に操作すると、駆動レバー84における下端部の係合凸部88の中心O2が、ケース本体54の中心O1に向って図中上向きに移動し(レバーハンドル18の全閉操作状態で、係合凸部88はケース本体54の中心に位置する)、このときディスクキャップ50及び可動弁体48は、回転運動することなく係合凸部112と係合凹部110とに案内されてそのまま図中上向きに移動し、図6(A)に示した状態に到る。
ここで縦の壁114は摺動面から図中直角上向きに立ち上がる壁とされている。
ここで凸条118は摺動面から直角に図中上向きに延びる形状となしてあるが、場合によって若干傾斜していても良い。
また図5(B)中角度θが90°とされている。
図5(A)に示しているように、各凸条118は縦の壁114の内面から混合室66内部に向って直角に突出している。
図5(A)に示しているように、この実施形態において混合室66は平面形状が三角形状をなしており、従って三角形の各辺ごとの凸条118は互いに異なった向きをなしている。
この実施形態ではまた、これら凸条118のそれぞれが、図3及び図2に明らかに示しているように混合室66の下端から図中上向きに延びている。
その際、混合室66の縦の壁114に沿って設けられた複数の凸条118が、その流れを図中上向きに案内し、流れを整える働き即ち整流作用を行う。
またそのメッシュ部材に付着した微細な砂等が可動弁体48と固定弁体46との摺動面に噛み込んで、それら弁体を傷付けてしまうといった恐れもない。
またそのようなメッシュ部材を設けることによって、可動弁体48及び固定弁体46が大型化してしまう問題も解消することができる。
混合室66の縦の壁114の下端は、固定弁体46の流入口62を通過し、可動弁体48の底面に当った水,湯の流れが混合室66に入り込んで乱流化する始まりの部位であり、従って流れの整流部となる凸条118を、その下端の位置から延出させておくことで、混合室66内に流れ込む水,湯の流れを初期から整流化し得て、混合室66内における乱流化を効率高く抑制することが可能となる。
例えば上記実施形態では混合室の縦の壁に沿って凸条を設けているが、場合によって凹条を設けるといったことも可能である。
また上記例示したシングルレバー水栓の形態及び構造はあくまで一例で、本発明は他の様々な形態ないし構造のシングルレバー水栓に適用することも可能である等、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
18 レバーハンドル
46 固定弁体
48 可動弁体
62 流入口
64 流出口
66 混合室
114 縦の壁
116 天井部
118 凸条
Claims (1)
- 固定弁体と、レバーハンドルの操作により該固定弁体上を摺動する可動弁体とを有し、該固定弁体の貫通の水と湯の流入口からの水,湯を該可動弁体に設けた混合室に流入させて混合し、該混合室から混合水を該固定弁体の貫通の流出口から流出させるシングルレバー水栓において
前記混合室は、単一部材にて構成された前記可動弁体における摺動面から立ち上がる縦の壁と天井部とを有する形状をなしており、少なくとも前記水の流入口及び湯の流入口の側において、該混合室の該縦の壁の内面に、前記摺動面側の下端から上向きに延びる凸条又は凹条が該縦の壁の内面に沿って周方向に複数設けてあることを特徴とするシングルレバー水栓。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008251645A JP2010084797A (ja) | 2008-09-29 | 2008-09-29 | シングルレバー水栓 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008251645A JP2010084797A (ja) | 2008-09-29 | 2008-09-29 | シングルレバー水栓 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2010084797A true JP2010084797A (ja) | 2010-04-15 |
Family
ID=42248967
Family Applications (1)
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JP2008251645A Pending JP2010084797A (ja) | 2008-09-29 | 2008-09-29 | シングルレバー水栓 |
Country Status (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013228090A (ja) * | 2012-03-29 | 2013-11-07 | Toto Ltd | 湯水混合バルブ装置 |
JP2017106558A (ja) * | 2015-12-10 | 2017-06-15 | 株式会社タカギ | 湯水混合栓 |
WO2024067088A1 (zh) * | 2022-09-27 | 2024-04-04 | 马永华 | 阀芯及抽拉式水龙头 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP0059697A1 (en) * | 1981-02-26 | 1982-09-08 | Vargarda Armatur Ab | A device for sliding valves, particularly for mixing faucets |
JP2007147004A (ja) * | 2005-11-29 | 2007-06-14 | Toto Ltd | 湯水混合バルブ装置 |
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2008
- 2008-09-29 JP JP2008251645A patent/JP2010084797A/ja active Pending
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