JP6322260B1 - 自動ドア装置 - Google Patents
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Abstract
Description
図1(a)において、自動ドア装置21は、人の通行や物の搬入等のために左右方向にドア4が自動で開閉するよう構成される。自動ドア装置21は、取り付け用のベース2と、このベース2に取り付けられる駆動機構3と、駆動機構3を制御する図示しないコントローラと、駆動機構3の駆動により開閉動するドア4とを有する。
ここで、図1について補足説明をする。上記構成の自動ドア装置21を示す図1(a)は、実施例1に限らず他の実施例2〜16の共通図面であるものとする。そのため、実施例2以降の図面に図1(a)と同じ図を示すことは省略するものとする。また、図1(b)及び/又は図1(c)も同様に省略することができるものとする。
図1(b)において、主動プーリー22は、プーリー本体25と、このプーリー本体25の外周面に等ピッチで設けられる複数のプーリー歯26とを有する。このような主動プーリー22は、本実施例1において従来例の主動プーリー7(図19参照)と同じものが採用される(一例であるものとする。後述する実施例2〜12は従来例の主動プーリー7と同じものであるが、実施例13〜16の主動プーリー22に関しては、本発明の特徴部分が付加されるため、若干異なった形状のものになる)。主動プーリー22は、従来例と同じ状態に取り付けられる。
図1(c)において、従動プーリー23は、プーリー本体27と、このプーリー本体27に一体化する一対のフランジ28とを有する。また、従動プーリー23は、プーリー本体27の外周面としてベルト掛け面29を有する。ベルト掛け面29は、タイミングベルト24の巻き付け部分として、また、タイミングベルト24が走行する部分として形成される。さらに、ベルト掛け面29は、本発明の特徴部分が全周にわたり存在する部分としても形成される。
図1(b)及び図1(c)において、タイミングベルト24は、帯状で無端のベルト本体31と、このベルト本体31の内周面側に等ピッチで設けられる複数のベルト歯32とを有する。尚、タイミングベルト24における引用符号33は歯先を示す。また、引用符号34は歯溝、引用符号35は歯斜面、引用符号36はフランジ対向面を示す。このようなタイミングベルト24としては、公知のものが採用される。すなわち、従来例のタイミングベルト9(図19及び図20参照)と同じものが採用される(一例であるものとする。実施例9〜12は本発明の特徴部分が付加されるため、若干異なった形状のものになる)。
図2において、実施例1の本発明の特徴部分は、従動プーリー23におけるベルト掛け面29の全周にわたって形成される喰い込み部Kである。喰い込み部Kは、タイミングベルト24におけるベルト歯32の歯先33に対し、この歯先33に恰も喰い込ませるような部分であって、実施例1ではザラザラ形状37(サンドペーパーのような形状)を含んで形成される。別な言い方をすれば、歯先33をグリップさせる部分を含んで形状される。
上記構成及び構造において、従動プーリー23のベルト掛け面29の全周にザラザラ形状37を含む喰い込み部Kを形成してタイミングベルト24を巻き付け、そして、モータ5からの駆動力を主動プーリー22に伝達してタイミングベルト24を動かしドア4の開閉動を行うと、この時、タイミングベルト24のベルト歯32における歯先33が恰も喰い込み部Kのザラザラ形状37に喰い込んだ状態(実施例1では十個程度の歯先33がグリップした状態)になり、その結果、タイミングベルト24と従動プーリー23とが同期したように動き出す。すなわち、タイミングベルト24の動きに合わせて従動プーリー23が回転するようになる。これにより、歯先33とベルト掛け面29との間で回転方向の擦れが生じることはなく、擦れが原因となる音の発生に繋がってしまうこともない。
『ドア(4)と該ドア(4)を開閉する駆動機構(3)とを有し、
該駆動機構(3)は、モータ(5)と該モータ(5)からの駆動力を伝達する伝達機構(6)とを有し、
該伝達機構(6)は、主動プーリー(22)と該主動プーリー(22)に巻き付くタイミングベルト(24)と該タイミングベルト(24)が巻き付く従動プーリー(23)とを有し、
該従動プーリー(23)は、前記タイミングベルト(24)のベルト歯(32)における歯先(33)が接触するベルト掛け面(29)を有する、
自動ドア装置(21)において、
前記ベルト掛け面(29)には、この全周にわたり喰い込み部(K)が形成され、
該喰い込み部(K)としては、前記歯先(33)に対し恰も喰い込ませるような部分に形成され、
該喰い込ませるような部分としては、ザラザラ形状(37)を含んで形成される
ことを特徴とする自動ドア装置(21)。』
になる。
図3において、従動プーリー23は、自動ドア装置21(図1(a)参照)を構成する部材であって、プーリー本体27と、このプーリー本体27に一体化する一対のフランジ28とを有する。また、従動プーリー23は、プーリー本体27の外周面としてベルト掛け面29を有する。ベルト掛け面29は、タイミングベルト24の巻き付け部分として、また、タイミングベルト24が走行する部分として形成される。さらに、ベルト掛け面29は、本発明の特徴部分が全周にわたり存在する部分としても形成される。
図3において、実施例2の本発明の特徴部分は、従動プーリー23におけるベルト掛け面29の全周にわたって形成される喰い込み部Kである。喰い込み部Kは、タイミングベルト24におけるベルト歯32の歯先33に対し、この歯先33に恰も喰い込ませるような部分であって、実施例2では細かい凹凸形状38(ローレット加工をしたような形状)を含んで形成される。別な言い方をすれば、歯先33をグリップさせる部分を含んで形状される。
上記構成及び構造において、従動プーリー23のベルト掛け面29の全周に細かい凹凸形状38を含む喰い込み部Kを形成してタイミングベルト24を巻き付け、そして、モータ5からの駆動力を主動プーリー22に伝達してタイミングベルト24を動かしドア4の開閉動を行うと、この時、タイミングベルト24のベルト歯32における歯先33が恰も喰い込み部Kの細かい凹凸形状38に喰い込んだ状態(実施例2では十個程度の歯先33がグリップした状態)になり、その結果、タイミングベルト24と従動プーリー23とが同期したように動き出す。すなわち、タイミングベルト24の動きに合わせて従動プーリー23が回転するようになる。これにより、歯先33とベルト掛け面29との間で回転方向の擦れが生じることはなく、擦れが原因となる音の発生に繋がってしまうこともない。
『ドア(4)と該ドア(4)を開閉する駆動機構(3)とを有し、
該駆動機構(3)は、モータ(5)と該モータ(5)からの駆動力を伝達する伝達機構(6)とを有し、
該伝達機構(6)は、主動プーリー(22)と該主動プーリー(22)に巻き付くタイミングベルト(24)と該タイミングベルト(24)が巻き付く従動プーリー(23)とを有し、
該従動プーリー(23)は、前記タイミングベルト(24)のベルト歯(32)における歯先(33)が接触するベルト掛け面(29)を有する、
自動ドア装置(21)において、
前記ベルト掛け面(29)には、この全周にわたり喰い込み部(K)が形成され、
該喰い込み部(K)としては、前記歯先(33)に対し恰も喰い込ませるような部分に形成され、
該喰い込ませるような部分としては、細かい凹凸形状(38)を含んで形成される
ことを特徴とする自動ドア装置(21)。』
になる。
図4において、従動プーリー23は、自動ドア装置21(図1(a)参照)を構成する部材であって、プーリー本体27と、このプーリー本体27に一体化する一対のフランジ28とを有する。また、従動プーリー23は、プーリー本体27の外周面としてベルト掛け面29を有する。ベルト掛け面29は、タイミングベルト24の巻き付け部分として、また、タイミングベルト24が走行する部分として形成される。さらに、ベルト掛け面29は、本発明の特徴部分が全周にわたり存在する部分としても形成される。
図4において、実施例3の本発明の特徴部分は、従動プーリー23におけるベルト掛け面29の全周にわたって形成される喰い込み部Kである。喰い込み部Kは、タイミングベルト24におけるベルト歯32の歯先33に対し、この歯先33に恰も喰い込ませるような部分であって、実施例3では多数の横溝形状39を含んで形成される。別な言い方をすれば、歯先33をグリップさせる部分を含んで形状される。
上記構成及び構造において、従動プーリー23のベルト掛け面29の全周に多数の横溝形状39を含む喰い込み部Kを形成してタイミングベルト24を巻き付け、そして、モータ5からの駆動力を主動プーリー22に伝達してタイミングベルト24を動かしドア4の開閉動を行うと、この時、タイミングベルト24のベルト歯32における歯先33が恰も喰い込み部Kの多数の横溝形状39に喰い込んだ状態(実施例3では十個程度の歯先33がグリップした状態)になり、その結果、タイミングベルト24と従動プーリー23とが同期したように動き出す。すなわち、タイミングベルト24の動きに合わせて従動プーリー23が回転するようになる。これにより、歯先33とベルト掛け面29との間で回転方向の擦れが生じることはなく、擦れが原因となる音の発生に繋がってしまうこともない。
『ドア(4)と該ドア(4)を開閉する駆動機構(3)とを有し、
該駆動機構(3)は、モータ(5)と該モータ(5)からの駆動力を伝達する伝達機構(6)とを有し、
該伝達機構(6)は、主動プーリー(22)と該主動プーリー(22)に巻き付くタイミングベルト(24)と該タイミングベルト(24)が巻き付く従動プーリー(23)とを有し、
該従動プーリー(23)は、前記タイミングベルト(24)のベルト歯(32)における歯先(33)が接触するベルト掛け面(29)を有する、
自動ドア装置(21)において、
前記ベルト掛け面(29)には、この全周にわたり喰い込み部(K)が形成され、
該喰い込み部(K)としては、前記歯先(33)に対し恰も喰い込ませるような部分に形成され、
該喰い込ませるような部分としては、多数の横溝形状(39)を含んで形成される
ことを特徴とする自動ドア装置(21)。』
となる。
図5において、従動プーリー23は、自動ドア装置21(図1(a)参照)を構成する部材であって、プーリー本体27と、このプーリー本体27に一体化する一対のフランジ28とを有する。また、従動プーリー23は、プーリー本体27の外周面としてベルト掛け面29を有する。ベルト掛け面29は、タイミングベルト24の巻き付け部分として、また、タイミングベルト24が走行する部分として形成される。さらに、ベルト掛け面29は、本発明の特徴部分が全周にわたり存在する部分としても形成される。
図5及び図6(a)において、実施例4の本発明の特徴部分は、従動プーリー23におけるベルト掛け面29の全周にわたって形成される摩擦減少部Mである。摩擦減少部Mは、タイミングベルト24におけるベルト歯32の歯先33に対し、この歯先33との摩擦を少なくさせるような部分であって、実施例4では複数の縦溝40を含んで形成される。別な言い方をすれば、歯先33との擦れを削減するための部分を含んで形状される。複数の縦溝40は、例えば図中の寸法関係で形成される。
上記構成及び構造において、従動プーリー23のベルト掛け面29の全周に複数の縦溝40を含む摩擦減少部Mを形成してタイミングベルト24を巻き付け、そして、モータ5からの駆動力を主動プーリー22に伝達してタイミングベルト24を動かしドア4の開閉動を例えば長期間続けると(タイミングベルト24を交換せずに長く使い続けると)、タイミングベルト24のベルト歯32における歯先33がベルト掛け面29をグリップしなくなることがあり、これにより、歯先33とベルト掛け面29との間で回転方向の擦れ(滑り)が生じてしまうようになる。しかしながら本発明では、ベルト掛け面29の摩擦減少部Mが歯先33との摩擦を少なくさせるような部分として形成され、擦れる部分が削減された状態になることから、擦れが原因となる音の発生も低減される(擦れ音が軽減される)。その結果、自動ドア装置21(図1(a)参照)から擦れ音が洩れ出るようなことはない。
『ドア(4)と該ドア(4)を開閉する駆動機構(3)とを有し、
該駆動機構(3)は、モータ(5)と該モータ(5)からの駆動力を伝達する伝達機構(6)とを有し、
該伝達機構(6)は、主動プーリー(22)と該主動プーリー(22)に巻き付くタイミングベルト(24)と該タイミングベルト(24)が巻き付く従動プーリー(23)とを有し、
該従動プーリー(23)は、前記タイミングベルト(24)のベルト歯(32)における歯先(33)が接触するベルト掛け面(29)を有する、
自動ドア装置(21)において、
前記ベルト掛け面(29)には、この全周にわたり摩擦減少部(M)が形成され、
該摩擦減少部(M)としては、前記歯先(33)との摩擦を少なくさせるような部分に形成され、
該摩擦を少なくさせるような部分としては、複数の縦溝(40)を含んで形成される
ことを特徴とする自動ドア装置(21)。』
になる。
図7において、従動プーリー23は、自動ドア装置21(図1(a)参照)を構成する部材であって、プーリー本体27と、このプーリー本体27に一体化する一対のフランジ28とを有する。また、従動プーリー23は、プーリー本体27の外周面としてベルト掛け面29を有する。ベルト掛け面29は、タイミングベルト24の巻き付け部分として、また、タイミングベルト24が走行する部分として形成される。さらに、ベルト掛け面29は、本発明の特徴部分が全周にわたり存在する部分としても形成される。
図7において、実施例5の本発明の特徴部分は、従動プーリー23におけるベルト掛け面29の全周にわたって形成される摩擦減少部Mである。摩擦減少部Mは、タイミングベルト24におけるベルト歯32の歯先33に対し、この歯先33との摩擦を少なくさせるような部分であって、実施例5では複数の斜めの溝41を含んで形成される。別な言い方をすれば、歯先33との擦れを削減するための部分を含んで形状される。
上記構成及び構造において、従動プーリー23のベルト掛け面29の全周に複数の斜めの溝41を含む摩擦減少部Mを形成してタイミングベルト24を巻き付け、そして、モータ5からの駆動力を主動プーリー22に伝達してタイミングベルト24を動かしドア4の開閉動を例えば長期間続けると(タイミングベルト24を交換せずに長く使い続けると)、タイミングベルト24のベルト歯32における歯先33がベルト掛け面29をグリップしなくなることがあり、これにより、歯先33とベルト掛け面29との間で回転方向の擦れ(滑り)が生じてしまうようになる。しかしながら本発明では、ベルト掛け面29の摩擦減少部Mが歯先33との摩擦を少なくさせるような部分として形成され、擦れる部分が削減された状態になることから、擦れが原因となる音の発生も低減される(擦れ音が軽減される)。その結果、自動ドア装置21(図1(a)参照)から擦れ音が洩れ出るようなことはない。
『ドア(4)と該ドア(4)を開閉する駆動機構(3)とを有し、
該駆動機構(3)は、モータ(5)と該モータ(5)からの駆動力を伝達する伝達機構(6)とを有し、
該伝達機構(6)は、主動プーリー(22)と該主動プーリー(22)に巻き付くタイミングベルト(24)と該タイミングベルト(24)が巻き付く従動プーリー(23)とを有し、
該従動プーリー(23)は、前記タイミングベルト(24)のベルト歯(32)における歯先(33)が接触するベルト掛け面(29)を有する、
自動ドア装置(21)において、
前記ベルト掛け面(29)には、この全周にわたり摩擦減少部(M)が形成され、
該摩擦減少部(M)としては、前記歯先(33)との摩擦を少なくさせるような部分に形成され、
該摩擦を少なくさせるような部分としては、複数の斜めの溝(41)を含んで形成される
ことを特徴とする自動ドア装置(21)。』
になる。
図8において、従動プーリー23は、自動ドア装置21(図1(a)参照)を構成する部材であって、プーリー本体27と、このプーリー本体27に一体化する一対のフランジ28とを有する。また、従動プーリー23は、プーリー本体27の外周面としてベルト掛け面29を有する。ベルト掛け面29は、タイミングベルト24の巻き付け部分として、また、タイミングベルト24が走行する部分として形成される。さらに、ベルト掛け面29は、本発明の特徴部分が全周にわたり存在する部分としても形成される。
図8において、実施例6の本発明の特徴部分は、従動プーリー23におけるベルト掛け面29の全周にわたって形成される摩擦減少部Mである。摩擦減少部Mは、タイミングベルト24におけるベルト歯32の歯先33に対し、この歯先33との摩擦を少なくさせるような部分であって、実施例6では複数の曲線溝42を含んで形成される。別な言い方をすれば、歯先33との擦れを削減するための部分を含んで形状される。
上記構成及び構造において、従動プーリー23のベルト掛け面29の全周に複数の曲線溝42を含む摩擦減少部Mを形成してタイミングベルト24を巻き付け、そして、モータ5からの駆動力を主動プーリー22に伝達してタイミングベルト24を動かしドア4の開閉動を例えば長期間続けると(タイミングベルト24を交換せずに長く使い続けると)、タイミングベルト24のベルト歯32における歯先33がベルト掛け面29をグリップしなくなることがあり、これにより、歯先33とベルト掛け面29との間で回転方向の擦れ(滑り)が生じてしまうようになる。しかしながら本発明では、ベルト掛け面29の摩擦減少部Mが歯先33との摩擦を少なくさせるような部分として形成され、擦れる部分が削減された状態になることから、擦れが原因となる音の発生も低減される(擦れ音が軽減される)。その結果、自動ドア装置21(図1(a)参照)から擦れ音が洩れ出るようなことはない。
『ドア(4)と該ドア(4)を開閉する駆動機構(3)とを有し、
該駆動機構(3)は、モータ(5)と該モータ(5)からの駆動力を伝達する伝達機構(6)とを有し、
該伝達機構(6)は、主動プーリー(22)と該主動プーリー(22)に巻き付くタイミングベルト(24)と該タイミングベルト(24)が巻き付く従動プーリー(23)とを有し、
該従動プーリー(23)は、前記タイミングベルト(24)のベルト歯(32)における歯先(33)が接触するベルト掛け面(29)を有する、
自動ドア装置(21)において、
前記ベルト掛け面(29)には、この全周にわたり摩擦減少部(M)が形成され、
該摩擦減少部(M)としては、前記歯先(33)との摩擦を少なくさせるような部分に形成され、
該摩擦を少なくさせるような部分としては、複数の曲線溝(42)を含んで形成される
ことを特徴とする自動ドア装置(21)。』
になる。
図9において、従動プーリー23は、自動ドア装置21(図1(a)参照)を構成する部材であって、プーリー本体27と、このプーリー本体27に一体化する一対のフランジ28とを有する。また、従動プーリー23は、プーリー本体27の外周面としてベルト掛け面29を有する。ベルト掛け面29は、タイミングベルト24の巻き付け部分として、また、タイミングベルト24が走行する部分として形成される。さらに、ベルト掛け面29は、本発明の特徴部分が全周にわたり存在する部分としても形成される。
図9において、実施例7の本発明の特徴部分は、従動プーリー23におけるベルト掛け面29の全周にわたって形成される摩擦減少部Mである。摩擦減少部Mは、タイミングベルト24におけるベルト歯32の歯先33に対し、この歯先33との摩擦を少なくさせるような部分であって、実施例7では網溝(格子状の溝)43を含んで形成される。別な言い方をすれば、歯先33との擦れを削減するための部分を含んで形状される。
上記構成及び構造において、従動プーリー23のベルト掛け面29の全周に網溝(格子状の溝)43を含む摩擦減少部Mを形成してタイミングベルト24を巻き付け、そして、モータ5からの駆動力を主動プーリー22に伝達してタイミングベルト24を動かしドア4の開閉動を例えば長期間続けると(タイミングベルト24を交換せずに長く使い続けると)、タイミングベルト24のベルト歯32における歯先33がベルト掛け面29をグリップしなくなることがあり、これにより、歯先33とベルト掛け面29との間で回転方向の擦れ(滑り)が生じてしまうようになる。しかしながら本発明では、ベルト掛け面29の摩擦減少部Mが歯先33との摩擦を少なくさせるような部分として形成され、擦れる部分が削減された状態になることから、擦れが原因となる音の発生も低減される(擦れ音が軽減される)。その結果、自動ドア装置21(図1(a)参照)から擦れ音が洩れ出るようなことはない。
『ドア(4)と該ドア(4)を開閉する駆動機構(3)とを有し、
該駆動機構(3)は、モータ(5)と該モータ(5)からの駆動力を伝達する伝達機構(6)とを有し、
該伝達機構(6)は、主動プーリー(22)と該主動プーリー(22)に巻き付くタイミングベルト(24)と該タイミングベルト(24)が巻き付く従動プーリー(23)とを有し、
該従動プーリー(23)は、前記タイミングベルト(24)のベルト歯(32)における歯先(33)が接触するベルト掛け面(29)を有する、
自動ドア装置(21)において、
前記ベルト掛け面(29)には、この全周にわたり摩擦減少部(M)が形成され、
該摩擦減少部(M)としては、前記歯先(33)との摩擦を少なくさせるような部分に形成され、
該摩擦を少なくさせるような部分としては、網溝(格子状の溝)(43)を含んで形成される
ことを特徴とする自動ドア装置(21)。』
になる。
図10において、従動プーリー23は、自動ドア装置21(図1(a)参照)を構成する部材であって、プーリー本体27と、このプーリー本体27に一体化する一対のフランジ28とを有する。また、従動プーリー23は、プーリー本体27の外周面としてベルト掛け面29を有する。ベルト掛け面29は、タイミングベルト24の巻き付け部分として、また、タイミングベルト24が走行する部分として形成される。さらに、ベルト掛け面29は、本発明の特徴部分が全周にわたり存在する部分としても形成される。
図10において、実施例8の本発明の特徴部分は、従動プーリー23におけるベルト掛け面29の全周にわたって形成される摩擦減少部Mである。摩擦減少部Mは、タイミングベルト24におけるベルト歯32の歯先33に対し、この歯先33との摩擦を少なくさせるような部分であって、実施例8では複数の楕円形凹部44を含んで形成される。別な言い方をすれば、歯先33との擦れを削減するための部分を含んで形状される。尚、楕円形凹部44は、楕円形の浅い凹部に限らず、例えば真円形状の浅い凹部であってもよいものとする。
上記構成及び構造において、従動プーリー23のベルト掛け面29の全周に楕円形凹部44を含む摩擦減少部Mを形成してタイミングベルト24を巻き付け、そして、モータ5からの駆動力を主動プーリー22に伝達してタイミングベルト24を動かしドア4の開閉動を例えば長期間続けると(タイミングベルト24を交換せずに長く使い続けると)、タイミングベルト24のベルト歯32における歯先33がベルト掛け面29をグリップしなくなることがあり、これにより、歯先33とベルト掛け面29との間で回転方向の擦れ(滑り)が生じてしまうようになる。しかしながら本発明では、ベルト掛け面29の摩擦減少部Mが歯先33との摩擦を少なくさせるような部分として形成され、擦れる部分が削減された状態になることから、擦れが原因となる音の発生も低減される(擦れ音が軽減される)。その結果、自動ドア装置21(図1(a)参照)から擦れ音が洩れ出るようなことはない。
『ドア(4)と該ドア(4)を開閉する駆動機構(3)とを有し、
該駆動機構(3)は、モータ(5)と該モータ(5)からの駆動力を伝達する伝達機構(6)とを有し、
該伝達機構(6)は、主動プーリー(22)と該主動プーリー(22)に巻き付くタイミングベルト(24)と該タイミングベルト(24)が巻き付く従動プーリー(23)とを有し、
該従動プーリー(23)は、前記タイミングベルト(24)のベルト歯(32)における歯先(33)が接触するベルト掛け面(29)を有する、
自動ドア装置(21)において、
前記ベルト掛け面(29)には、この全周にわたり摩擦減少部(M)が形成され、
該摩擦減少部(M)としては、前記歯先(33)との摩擦を少なくさせるような部分に形成され、
該摩擦を少なくさせるような部分としては、楕円形凹部(44)を含んで形成される
ことを特徴とする自動ドア装置(21)。』
になる。
図11において、タイミングベルト24は、自動ドア装置21(図1(a)参照)を構成する部材であって、帯状で無端のベルト本体31と、このベルト本体31の内周面側に等ピッチで設けられる複数のベルト歯32とを有する。タイミングベルト24における引用符号33は歯先を示す。また、引用符号34は歯溝、引用符号35は歯斜面、引用符号36はフランジ対向面を示す。ベルト歯32には、本発明の特徴部分が形成される。
図11において、実施例9の本発明の特徴部分は、タイミングベルト24におけるベルト歯32の歯斜面35に形成される第三の摩擦減少部M3である。第三の摩擦減少部M3は、主動プーリー22におけるプーリー歯26のプーリー歯斜面45に対し、このプーリー歯斜面45との摩擦を少なくさせるような部分であって、実施例9では複数の溝46を含んで形成される。別な言い方をすれば、プーリー歯斜面45との擦れを削減するための部分を含んで形状される。尚、溝46の図示本数は一例であり、例えば幅方向中央に一本だけであってもよいものとする。
上記構成及び構造において、複数の溝46を含む第三の摩擦減少部M3を有するタイミングベルト24を、主動プーリー22及び実施例1〜8の従動プーリー23に巻き付けると、この時、タイミングベルト24のベルト歯32と主動プーリー22のプーリー歯26とが噛み合うようになる。そして、モータ5からの駆動力を主動プーリー22に伝達してタイミングベルト24を動かしドア4の開閉動を行うと、第三の摩擦減少部M3とプーリー歯26のプーリー歯斜面45とが接触する。第三の摩擦減少部M3は、プーリー歯26のプーリー歯斜面45との摩擦を少なくさせるような部分として形成されることから、擦れる部分が削減された状態になる。従って、擦れが原因となる音の発生低減に寄与する。
『ドア(4)と該ドア(4)を開閉する駆動機構(3)とを有し、
該駆動機構(3)は、モータ(5)と該モータ(5)からの駆動力を伝達する伝達機構(6)とを有し、
該伝達機構(6)は、主動プーリー(22)と該主動プーリー(22)に巻き付くタイミングベルト(24)と該タイミングベルト(24)が巻き付く従動プーリー(23)とを有し、
該従動プーリー(23)は、前記タイミングベルト(24)のベルト歯(32)における歯先(33)が接触するベルト掛け面(29)を有する、
自動ドア装置(21)において、
前記ベルト掛け面(29)には、この全周にわたり喰い込み部(K)又は摩擦減少部(M)が形成され、
前記喰い込み部(K)としては、前記歯先(33)に対し恰も喰い込ませるような部分に形成される一方、
前記摩擦減少部(M)としては、前記歯先(33)との摩擦を少なくさせるような部分に形成され、
さらに、前記タイミングベルト(24)は、前記歯先(33)から歯溝(34)にかけての歯斜面(35)に第三の摩擦減少部(M3)を有し、
該第三の摩擦減少部(M3)としては、前記主動プーリー(22)との摩擦を少なくさせるような部分に形成され、
該摩擦を少なくさせるような部分としては、複数の溝(46)を含んで形成される
ことを特徴とする自動ドア装置(21)。』
になる。
図12において、タイミングベルト24は、自動ドア装置21(図1(a)参照)を構成する部材であって、帯状で無端のベルト本体31と、このベルト本体31の内周面側に等ピッチで設けられる複数のベルト歯32とを有する。タイミングベルト24における引用符号33は歯先を示す。また、引用符号34は歯溝、引用符号35は歯斜面、引用符号36はフランジ対向面を示す。ベルト歯32には、本発明の特徴部分が形成される。
図12において、実施例10の本発明の特徴部分は、タイミングベルト24におけるベルト歯32の歯斜面35及び歯先33に形成される第三の摩擦減少部M3である。第三の摩擦減少部M3は、主動プーリー22におけるプーリー歯26のプーリー歯斜面45及びプーリー歯溝47に対し、このプーリー歯斜面45及びプーリー歯溝47との摩擦を少なくさせるような部分であって、実施例10では複数の溝48を含んで形成される。別な言い方をすれば、プーリー歯斜面45及びプーリー歯溝47との擦れを削減するための部分を含んで形状される。尚、溝48の図示本数は一例であり、例えば幅方向中央に一本だけであってもよいものとする。
上記構成及び構造において、複数の溝48を含む第三の摩擦減少部M3を有するタイミングベルト24を、主動プーリー22及び実施例1〜8の従動プーリー23に巻き付けると、この時、タイミングベルト24のベルト歯32と主動プーリー22のプーリー歯26とが噛み合うようになる。そして、モータ5からの駆動力を主動プーリー22に伝達してタイミングベルト24を動かしドア4の開閉動を行うと、第三の摩擦減少部M3とプーリー歯26のプーリー歯斜面45及びプーリー歯溝47とが接触する。第三の摩擦減少部M3は、プーリー歯26のプーリー歯斜面45及びプーリー歯溝47との摩擦を少なくさせるような部分として形成されることから、擦れる部分が削減された状態になる。従って、擦れが原因となる音の発生低減に寄与する。
『ドア(4)と該ドア(4)を開閉する駆動機構(3)とを有し、
該駆動機構(3)は、モータ(5)と該モータ(5)からの駆動力を伝達する伝達機構(6)とを有し、
該伝達機構(6)は、主動プーリー(22)と該主動プーリー(22)に巻き付くタイミングベルト(24)と該タイミングベルト(24)が巻き付く従動プーリー(23)とを有し、
該従動プーリー(23)は、前記タイミングベルト(24)のベルト歯(32)における歯先(33)が接触するベルト掛け面(29)を有する、
自動ドア装置(21)において、
前記ベルト掛け面(29)には、この全周にわたり喰い込み部(K)又は摩擦減少部(M)が形成され、
前記喰い込み部(K)としては、前記歯先(33)に対し恰も喰い込ませるような部分に形成される一方、
前記摩擦減少部(M)としては、前記歯先(33)との摩擦を少なくさせるような部分に形成され、
さらに、前記タイミングベルト(24)は、前記歯先(33)から歯溝(34)にかけての歯斜面(35)及び前記歯先(33)に第三の摩擦減少部(M3)を有し、
該第三の摩擦減少部(M3)としては、前記主動プーリー(22)との摩擦を少なくさせるような部分に形成され、
該摩擦を少なくさせるような部分としては、複数の溝(48)を含んで形成される
ことを特徴とする自動ドア装置(21)。』
になる。
図13において、タイミングベルト24は、自動ドア装置21(図1(a)参照)を構成する部材であって、帯状で無端のベルト本体31と、このベルト本体31の内周面側に等ピッチで設けられる複数のベルト歯32とを有する。タイミングベルト24における引用符号33は歯先を示す。また、引用符号34は歯溝、引用符号35は歯斜面、引用符号36はフランジ対向面を示す。ベルト歯32には、本発明の特徴部分が形成される。
図13において、実施例10の本発明の特徴部分は、タイミングベルト24におけるベルト歯32の歯斜面35に形成される第三の摩擦減少部M3と、ベルト歯32のフランジ対向面36に形成される第二の摩擦減少部M2との二種類である。
上記構成及び構造において、複数の溝48を含む第三の摩擦減少部M3を有するとともに、溝49を含む第二の摩擦減少部M2を有するタイミングベルト24を、主動プーリー22及び実施例4〜8の従動プーリー23に巻き付けると、この時、タイミングベルト24のベルト歯32と主動プーリー22のプーリー歯26とが噛み合うようになる。そして、モータ5からの駆動力を主動プーリー22に伝達してタイミングベルト24を動かしドア4の開閉動を行うと、第三の摩擦減少部M3とプーリー歯26のプーリー歯斜面45とが接触する。第三の摩擦減少部M3は、プーリー歯26のプーリー歯斜面45との摩擦を少なくさせるような部分として形成されることから、擦れる部分が削減された状態になる。一方、第二の摩擦減少部M2は、タイミングベルト24が何らかの要因で偏った場合に、例えば主動プーリー22のどちらかのフランジとの摩擦を少なくさせるような部分として形成されることから、擦れる部分が更に削減された状態になる。従って、擦れが原因となる音の発生低減に寄与する。
『ドア(4)と該ドア(4)を開閉する駆動機構(3)とを有し、
該駆動機構(3)は、モータ(5)と該モータ(5)からの駆動力を伝達する伝達機構(6)とを有し、
該伝達機構(6)は、主動プーリー(22)と該主動プーリー(22)に巻き付くタイミングベルト(24)と該タイミングベルト(24)が巻き付く従動プーリー(23)とを有し、
該従動プーリー(23)は、前記タイミングベルト(24)のベルト歯(32)における歯先(33)が接触するベルト掛け面(29)を有する、
自動ドア装置(21)において、
前記ベルト掛け面(29)には、この全周にわたり喰い込み部(K)又は摩擦減少部(M)が形成され、
前記喰い込み部(K)としては、前記歯先(33)に対し恰も喰い込ませるような部分に形成される一方、
前記摩擦減少部(M)としては、前記歯先(33)との摩擦を少なくさせるような部分に形成され、
さらに、前記タイミングベルト(24)は、前記歯先(33)から歯溝(34)にかけての歯斜面(35)及び前記歯先(33)に第三の摩擦減少部(M3)を有するとともに、前記ベルト歯(32)におけるフランジ対向面(36)に第二の摩擦減少部(M2)を有し、
前記第三の摩擦減少部(M3)としては、前記主動プーリー(22)との摩擦を少なくさせるような部分に形成され、
該摩擦を少なくさせるような部分としては、複数の溝(48)を含んで形成される一方、
前記第二の摩擦減少部(M2)としては、前記主動プーリー(22)及び/又は前記従動プーリー(23)の一対のフランジ(28)の内面(30)との摩擦を少なくさせるような部分に形成され、
該摩擦を少なくさせるような部分としては、溝(49)を含んで形成される
ことを特徴とする自動ドア装置(21)。』
になる。
図14において、タイミングベルト24は、自動ドア装置21(図1(a)参照)を構成する部材であって、帯状で無端のベルト本体31と、このベルト本体31の内周面側に等ピッチで設けられる複数のベルト歯32とを有する。タイミングベルト24における引用符号33は歯先を示す。また、引用符号34は歯溝、引用符号35は歯斜面、引用符号36はフランジ対向面を示す。ベルト歯32には、本発明の特徴部分が形成される。
図14において、実施例12の本発明の特徴部分は、タイミングベルト24におけるベルト歯32の歯斜面35に形成される第三の摩擦減少部M3である。第三の摩擦減少部M3は、主動プーリー22におけるプーリー歯26のプーリー歯斜面45に対し、このプーリー歯斜面45との摩擦を少なくさせるような部分であって、実施例12では複数の凹部50を含んで形成される。別な言い方をすれば、プーリー歯斜面45との擦れを削減するための部分を含んで形状される。尚、凹部50の図示の数は一例であり、例えば幅方向中央に一つだけであってもよいものとする。
上記構成及び構造において、複数の凹部50を含む第三の摩擦減少部M3を有するタイミングベルト24を、主動プーリー22及び実施例1〜8の従動プーリー23に巻き付けると、この時、タイミングベルト24のベルト歯32と主動プーリー22のプーリー歯26とが噛み合うようになる。そして、モータ5からの駆動力を主動プーリー22に伝達してタイミングベルト24を動かしドア4の開閉動を行うと、第三の摩擦減少部M3とプーリー歯26のプーリー歯斜面45とが接触する。第三の摩擦減少部M3は、プーリー歯26のプーリー歯斜面45との摩擦を少なくさせるような部分として形成されることから、擦れる部分が削減された状態になる。従って、擦れが原因となる音の発生低減に寄与する。
『ドア(4)と該ドア(4)を開閉する駆動機構(3)とを有し、
該駆動機構(3)は、モータ(5)と該モータ(5)からの駆動力を伝達する伝達機構(6)とを有し、
該伝達機構(6)は、主動プーリー(22)と該主動プーリー(22)に巻き付くタイミングベルト(24)と該タイミングベルト(24)が巻き付く従動プーリー(23)とを有し、
該従動プーリー(23)は、前記タイミングベルト(24)のベルト歯(32)における歯先(33)が接触するベルト掛け面(29)を有する、
自動ドア装置(21)において、
前記ベルト掛け面(29)には、この全周にわたり喰い込み部(K)又は摩擦減少部(M)が形成され、
前記喰い込み部(K)としては、前記歯先(33)に対し恰も喰い込ませるような部分に形成される一方、
前記摩擦減少部(M)としては、前記歯先(33)との摩擦を少なくさせるような部分に形成され、
さらに、前記タイミングベルト(24)は、前記歯先(33)から歯溝(34)にかけての歯斜面(35)及び前記歯先(33)に第三の摩擦減少部(M3)を有し、
該第三の摩擦減少部(M3)としては、前記主動プーリー(22)との摩擦を少なくさせるような部分に形成され、
該摩擦を少なくさせるような部分としては、複数の凹部(50)を含んで形成される
ことを特徴とする自動ドア装置(21)。』
になる。
図15において、主動プーリー22は、プーリー本体25と、このプーリー本体25の外周面に等ピッチで設けられる複数のプーリー歯26とを有する。尚、プーリー歯26における引用符号45はプーリー歯斜面、引用符号47はプーリー歯溝を示す。また、引用符号51はプーリー歯先を示す。プーリー歯26は、本発明の特徴部分が存在する部分としても形成される。
図15において、タイミングベルト24は、自動ドア装置21(図1(a)参照)を構成する部材であって、帯状で無端のベルト本体31と、このベルト本体31の内周面側に等ピッチで設けられる複数のベルト歯32とを有する。タイミングベルト24における引用符号33は歯先を示す。また、引用符号34は歯溝、引用符号35は歯斜面、引用符号36はフランジ対向面を示す。
図15において、実施例13の本発明の特徴部分は、主動プーリー22におけるプーリー歯26に形成される第四の摩擦減少部M4である。第四の摩擦減少部M4は、タイミングベルト24におけるベルト歯32の歯斜面35に対し、この歯斜面35との摩擦を少なくさせるような部分であって、実施例13では複数の溝52を含んで形成される。別な言い方をすれば、歯斜面35との擦れを削減するための部分を含んで形状される。尚、溝52の図示本数は一例であり、例えば幅方向中央に一本だけであってもよいものとする。
上記構成及び構造において、複数の溝52を含む第四の摩擦減少部M4を有する主動プーリー22、及び、実施例1〜8の従動プーリー23にタイミングベルト24を巻き付けると、この時、タイミングベルト24のベルト歯32と主動プーリー22のプーリー歯26とが噛み合うようになる。そして、モータ5からの駆動力を主動プーリー22に伝達してタイミングベルト24を動かしドア4の開閉動を行うと、第四の摩擦減少部M4とタイミングベルト24におけるベルト歯32の歯斜面35とが接触する。第四の摩擦減少部M4は、ベルト歯32の歯斜面35との摩擦を少なくさせるような部分として形成されることから、擦れる部分が削減された状態になる。従って、擦れが原因となる音の発生低減に寄与する。
『ドア(4)と該ドア(4)を開閉する駆動機構(3)とを有し、
該駆動機構(3)は、モータ(5)と該モータ(5)からの駆動力を伝達する伝達機構(6)とを有し、
該伝達機構(6)は、主動プーリー(22)と該主動プーリー(22)に巻き付くタイミングベルト(24)と該タイミングベルト(24)が巻き付く従動プーリー(23)とを有し、
該従動プーリー(23)は、前記タイミングベルト(24)のベルト歯(32)における歯先(33)が接触するベルト掛け面(29)を有する、
自動ドア装置(21)において、
前記ベルト掛け面(29)には、この全周にわたり喰い込み部(K)又は摩擦減少部(M)が形成され、
前記喰い込み部(K)としては、前記歯先(33)に対し恰も喰い込ませるような部分に形成される一方、
前記摩擦減少部(M)としては、前記歯先(33)との摩擦を少なくさせるような部分に形成され、
さらに、前記主動プーリー(22)は、プーリー歯先(51)からプーリー歯溝(47)にかけてのプーリー歯斜面(45)に第四の摩擦減少部(M4)を有し、
該第四の摩擦減少部(M4)としては、前記タイミングベルト(24)との摩擦を少なくさせるような部分に形成され、
該摩擦を少なくさせるような部分としては、複数の溝(52)を含んで形成される
ことを特徴とする自動ドア装置(21)。』
になる。
図16において、主動プーリー22は、プーリー本体25と、このプーリー本体25の外周面に等ピッチで設けられる複数のプーリー歯26と、プーリー本体25に一体化する一対のプーリーフランジ53とを有する。尚、プーリー歯26における引用符号45はプーリー歯斜面、引用符号47はプーリー歯溝を示す。また、引用符号51はプーリー歯先を示す。プーリー歯26及び一対のプーリーフランジ53は、本発明の特徴部分が存在する部分としても形成される。
図15において、タイミングベルト24は、自動ドア装置21(図1(a)参照)を構成する部材であって、帯状で無端のベルト本体31と、このベルト本体31の内周面側に等ピッチで設けられる複数のベルト歯32とを有する。タイミングベルト24における引用符号33は歯先を示す。また、引用符号34は歯溝、引用符号35は歯斜面、引用符号36はフランジ対向面を示す。
図16において、実施例14の本発明の特徴部分は、主動プーリー22におけるプーリー歯26に形成される第四の摩擦減少部M4と、一対のプーリーフランジ53の内面に形成される第五の摩擦減少部M5との二種類である。
上記構成及び構造において、複数の溝52を含む第四の摩擦減少部M4を有する主動プーリー22、及び、実施例1〜8の従動プーリー23にタイミングベルト24を巻き付けると、この時、タイミングベルト24のベルト歯32と主動プーリー22のプーリー歯26とが噛み合うようになる。そして、モータ5からの駆動力を主動プーリー22に伝達してタイミングベルト24を動かしドア4の開閉動を行うと、第四の摩擦減少部M4とタイミングベルト24におけるベルト歯32の歯斜面35とが接触する。第四の摩擦減少部M4は、ベルト歯32の歯斜面35との摩擦を少なくさせるような部分として形成されることから、擦れる部分が削減された状態になる。一方、第五の摩擦減少部M5は、タイミングベルト24が何らかの要因で偏った場合に、タイミングベルト24のフランジ対向面36との摩擦を少なくさせるような部分として形成されることから、擦れる部分が更に削減された状態になる。従って、擦れが原因となる音の発生低減に寄与する。
『ドア(4)と該ドア(4)を開閉する駆動機構(3)とを有し、
該駆動機構(3)は、モータ(5)と該モータ(5)からの駆動力を伝達する伝達機構(6)とを有し、
該伝達機構(6)は、主動プーリー(22)と該主動プーリー(22)に巻き付くタイミングベルト(24)と該タイミングベルト(24)が巻き付く従動プーリー(23)とを有し、
該従動プーリー(23)は、前記タイミングベルト(24)のベルト歯(32)における歯先(33)が接触するベルト掛け面(29)を有する、
自動ドア装置(21)において、
前記ベルト掛け面(29)には、この全周にわたり喰い込み部(K)又は摩擦減少部(M)が形成され、
前記喰い込み部(K)としては、前記歯先(33)に対し恰も喰い込ませるような部分に形成される一方、
前記摩擦減少部(M)としては、前記歯先(33)との摩擦を少なくさせるような部分に形成され、
さらに、前記主動プーリー(22)は、プーリー歯先(51)からプーリー歯溝(47)にかけてのプーリー歯斜面(45)に第四の摩擦減少部(M4)を有するとともに、プーリーフランジ(53)の内面に第五の摩擦減少部(M5)を有し、
前記第四の摩擦減少部(M4)としては、前記タイミングベルト(24)との摩擦を少なくさせるような部分に形成され、
該摩擦を少なくさせるような部分としては、複数の溝(52)を含んで形成される一方、
前記第五の摩擦減少部(M5)としては、前記タイミングベルト(24)との摩擦を少なくさせるような部分に形成され、
該摩擦を少なくさせるような部分としては、溝(54)を含んで形成される
ことを特徴とする自動ドア装置(21)。』
になる。
図17において、主動プーリー22は、プーリー本体25と、このプーリー本体25の外周面に等ピッチで設けられる複数のプーリー歯26とを有する。尚、プーリー歯26における引用符号45はプーリー歯斜面、引用符号47はプーリー歯溝を示す。また、引用符号51はプーリー歯先を示す。プーリー歯26は、本発明の特徴部分が存在する部分としても形成される。
図17において、タイミングベルト24は、自動ドア装置21(図1(a)参照)を構成する部材であって、帯状で無端のベルト本体31と、このベルト本体31の内周面側に等ピッチで設けられる複数のベルト歯32とを有する。タイミングベルト24における引用符号33は歯先を示す。また、引用符号34は歯溝、引用符号35は歯斜面、引用符号36はフランジ対向面を示す。
図17において、実施例15の本発明の特徴部分は、主動プーリー22におけるプーリー歯26に形成される第四の摩擦減少部M4である。第四の摩擦減少部M4は、タイミングベルト24におけるベルト歯32の歯斜面35に対し、この歯斜面35との摩擦を少なくさせるような部分であって、実施例15では複数のスリット55を含んでプーリー歯26に形成される。別な言い方をすれば、歯斜面35との擦れを削減するための部分を含んで形状される。尚、スリット55の図示の数は一例であり、例えば幅方向中央に一つだけであってもよいものとする。
上記構成及び構造において、複数のスリット55を含む第四の摩擦減少部M4を有する主動プーリー22、及び、実施例1〜8の従動プーリー23にタイミングベルト24を巻き付けると、この時、タイミングベルト24のベルト歯32と主動プーリー22のプーリー歯26とが噛み合うようになる。そして、モータ5からの駆動力を主動プーリー22に伝達してタイミングベルト24を動かしドア4の開閉動を行うと、第四の摩擦減少部M4とタイミングベルト24におけるベルト歯32の歯斜面35とが接触する。第四の摩擦減少部M4は、ベルト歯32の歯斜面35との摩擦を少なくさせるような部分として形成されることから、擦れる部分が削減された状態になる。従って、擦れが原因となる音の発生低減に寄与する。
『ドア(4)と該ドア(4)を開閉する駆動機構(3)とを有し、
該駆動機構(3)は、モータ(5)と該モータ(5)からの駆動力を伝達する伝達機構(6)とを有し、
該伝達機構(6)は、主動プーリー(22)と該主動プーリー(22)に巻き付くタイミングベルト(24)と該タイミングベルト(24)が巻き付く従動プーリー(23)とを有し、
該従動プーリー(23)は、前記タイミングベルト(24)のベルト歯(32)における歯先(33)が接触するベルト掛け面(29)を有する、
自動ドア装置(21)において、
前記ベルト掛け面(29)には、この全周にわたり喰い込み部(K)又は摩擦減少部(M)が形成され、
前記喰い込み部(K)としては、前記歯先(33)に対し恰も喰い込ませるような部分に形成される一方、
前記摩擦減少部(M)としては、前記歯先(33)との摩擦を少なくさせるような部分に形成され、
さらに、前記主動プーリー(22)は、プーリー歯(26)に第四の摩擦減少部(M4)を有し、
該第四の摩擦減少部(M4)としては、前記タイミングベルト(24)との摩擦を少なくさせるような部分に形成され、
該摩擦を少なくさせるような部分としては、複数のスリット(55)を含んで形成される
ことを特徴とする自動ドア装置(21)。』
になる。
図18において、主動プーリー22は、プーリー本体25と、このプーリー本体25の外周面に等ピッチで設けられる複数のプーリー歯26とを有する。尚、プーリー歯26における引用符号45はプーリー歯斜面、引用符号47はプーリー歯溝を示す。また、引用符号51はプーリー歯先を示す。プーリー歯26は、本発明の特徴部分が存在する部分としても形成される。
図18において、タイミングベルト24は、自動ドア装置21(図1(a)参照)を構成する部材であって、帯状で無端のベルト本体31と、このベルト本体31の内周面側に等ピッチで設けられる複数のベルト歯32とを有する。タイミングベルト24における引用符号33は歯先を示す。また、引用符号34は歯溝、引用符号35は歯斜面、引用符号36はフランジ対向面を示す。
図18において、実施例16の本発明の特徴部分は、主動プーリー22におけるプーリー歯26に形成される第四の摩擦減少部M4である。第四の摩擦減少部M4は、タイミングベルト24におけるベルト歯32の歯斜面35に対し、この歯斜面35との摩擦を少なくさせるような部分であって、実施例16では複数の凹部56を含んでプーリー歯斜面45に形成される。別な言い方をすれば、歯斜面35との擦れを削減するための部分を含んで形状される。尚、凹部56の図示の数は一例であり、例えば幅方向中央に一つだけであってもよいものとする。
上記構成及び構造において、複数の凹部56を含む第四の摩擦減少部M4を有する主動プーリー22、及び、実施例1〜8の従動プーリー23にタイミングベルト24を巻き付けると、この時、タイミングベルト24のベルト歯32と主動プーリー22のプーリー歯26とが噛み合うようになる。そして、モータ5からの駆動力を主動プーリー22に伝達してタイミングベルト24を動かしドア4の開閉動を行うと、第四の摩擦減少部M4とタイミングベルト24におけるベルト歯32の歯斜面35とが接触する。第四の摩擦減少部M4は、ベルト歯32の歯斜面35との摩擦を少なくさせるような部分として形成されることから、擦れる部分が削減された状態になる。従って、擦れが原因となる音の発生低減に寄与する。
『ドア(4)と該ドア(4)を開閉する駆動機構(3)とを有し、
該駆動機構(3)は、モータ(5)と該モータ(5)からの駆動力を伝達する伝達機構(6)とを有し、
該伝達機構(6)は、主動プーリー(22)と該主動プーリー(22)に巻き付くタイミングベルト(24)と該タイミングベルト(24)が巻き付く従動プーリー(23)とを有し、
該従動プーリー(23)は、前記タイミングベルト(24)のベルト歯(32)における歯先(33)が接触するベルト掛け面(29)を有する、
自動ドア装置(21)において、
前記ベルト掛け面(29)には、この全周にわたり喰い込み部(K)又は摩擦減少部(M)が形成され、
前記喰い込み部(K)としては、前記歯先(33)に対し恰も喰い込ませるような部分に形成される一方、
前記摩擦減少部(M)としては、前記歯先(33)との摩擦を少なくさせるような部分に形成され、
さらに、前記主動プーリー(22)は、プーリー歯先(51)からプーリー歯溝(47)にかけてのプーリー歯斜面(45)に第四の摩擦減少部(M4)を有し、
該第四の摩擦減少部(M4)としては、前記タイミングベルト(24)との摩擦を少なくさせるような部分に形成され、
該摩擦を少なくさせるような部分としては、複数の凹部(56)を含んで形成される
ことを特徴とする自動ドア装置(21)。』
になる。
Claims (5)
- ドアと該ドアを開閉する駆動機構とを有し、該駆動機構はモータと該モータからの駆動力を伝達する伝達機構とを有し、該伝達機構は主動プーリーと該主動プーリーに巻き付くタイミングベルトと該タイミングベルトが巻き付く従動プーリーとを有し、該従動プーリーは前記タイミングベルトのベルト歯における歯先が接触するベルト掛け面を有する、自動ドア装置において、
前記主動プーリーはプーリー本体と該プーリー本体の外周面に等ピッチで設けられる複数のプーリー歯とを有して前記モータの近くに取り付けられ、
前記従動プーリーは該従動プーリーにおけるプーリー本体の外周面になり且つ前記主動プーリーのような前記プーリー歯が設けられない断面円形の前記ベルト掛け面を有して前記主動プーリーから離れた位置に取り付けられ、
前記断面円形の前記ベルト掛け面はこの全周にわたり喰い込み部又は摩擦減少部が存在する部分として形成され、
前記喰い込み部としては前記歯先が多数凹んで喰い込むような多数の横溝形状の部分に形成される一方、前記摩擦減少部としては前記歯先が喰い込まず且つ該歯先との摩擦を少なくさせるような溝又は浅い凹部を含む部分に形成される
ことを特徴とする自動ドア装置。 - 請求項1に記載の自動ドア装置において、
前記従動プーリーは前記ベルト掛け面の両側部に連続する一対のフランジを有し、
該一対のフランジはこのフランジ基端からフランジ先端に向けて次第に各内面の間隔が広がるような部分に形成される
ことを特徴とする自動ドア装置。 - 請求項2に記載の自動ドア装置において、
前記タイミングベルトは前記ベルト歯におけるフランジ対向面に第二の摩擦減少部を有し、
該第二の摩擦減少部としては前記一対のフランジの前記内面との摩擦を少なくさせるような部分に形成される
ことを特徴とする自動ドア装置。 - 請求項1、2又は3に記載の自動ドア装置において、
前記タイミングベルトは前記歯先から歯溝にかけての歯斜面に第三の摩擦減少部を有し、
該第三の摩擦減少部としては前記主動プーリーとの摩擦を少なくさせるような部分に形成される
ことを特徴とする自動ドア装置。 - 請求項4に記載の自動ドア装置において、
前記主動プーリーはプーリー歯先からプーリー歯溝にかけてのプーリー歯斜面に、又はプーリー歯に第四の摩擦減少部を有し、
該第四の摩擦減少部としては前記タイミングベルトとの摩擦を少なくさせるような部分に形成される
ことを特徴とする自動ドア装置。
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