JP3259880B2 - 駆動伝達装置 - Google Patents

駆動伝達装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駆動側プーリと従動側
プーリに掛け渡されたタイミングベルトを用いる駆動伝
達装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、駆動伝達装置に、強度的にも精度
的にも優れていることから、歯付ベルトとも呼ばれてい
るタイミングベルトが多方面にわたって使用されるよう
になっている。かようなタイミングベルトを用いる駆動
伝達装置にあっては、タイミングベルトから騒音が発生
し易くなっており、この騒音をできるだけ低減すること
が求められている。
【0003】タイミングベルトを運転するときの騒音と
しては、次に列挙するようなものが考えられている(参
考文献 Austen,A.E.W., and T.Priedc,Automotive Die
selEngines,SAE Paper 650165,(1965))。 (1)タイミングベルトとプーリとの噛み合い初め部分
において、ベルト歯とプーリ歯、或いはベルト歯溝部と
プーリ歯頂部とが互いに衝突する際に発生する噛み合い
衝撃音。 (2)タイミングベルトとプーリとの噛み合い時の振動
(以後、「ベルト噛み合い振動」と言う)が、プーリと
噛み合っていないベルト部分に伝播して、このベルト部
分が振動するときの音、所謂、弦振動音。 (3)プーリの振動によって、プーリ近くの空気が振動
する音。 (4)不完全噛み合い部における空気の吐き出し音、吸
い込み音。 (5)プーリのフランジ部とベルトとの間で発生する摩
擦音。
【0004】このうち、主要なものは、(1)の噛み合
い衝撃音と、(2)の弦振動音との2つである。そし
て、このうちの(1)の噛み合い衝撃音は、殆ど、タイ
ミングベルトがプーリに噛み合う部分から出ている。
【0005】タイミングベルトの運転時における騒音に
ついては、ベルトテンションを緩めることにより、より
低レベルのものにすることができるが、そのようにする
と、副作用として、ベルト歯がプーリ歯に乗り上げたり
し、所謂、「歯飛び」と言われている現象が生じ易くな
る。このような歯飛びを生じると、ベルトの歯部が摩耗
したり、或いは駆動伝達に支障を来たすようになる。
又、歯飛びを生じた場合、タイミングベルトが止まって
しまうこともある。従来の駆動伝達装置では、かような
歯飛びを止める対策が講じられていなかった。
【0006】一方、ベルト噛み合い振動がプーリと噛み
合っていないベルト部分に伝播して、このベルト部分が
振動を生じることは既に述べたところであるが、その振
動によって、プーリと噛み合っていないベルト部分か
ら、振動音、すなわち弦振動が発生する。従来の駆動伝
達装置では、このような弦振動を防止乃至は軽減する対
策が講じられていなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、タイ
ミングベルトとプーリとの噛み合い音を防止乃至は軽減
すべく、ベルトテンションを緩めても、歯飛びの発生を
防止できる駆動伝達装置を提供することにある。
【0008】
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、外周部に歯部を形成した駆動側プーリと、
同じく外周部に歯部を形成した少なくとも1つの従動側
プーリとの間に、内周部に歯部を形成した無端のタイミ
ングベルトを、その内周部の歯部が前記複数のプーリの
歯部に噛み合うように、掛け渡し、駆動側プーリの回転
駆動力によって、タイミングベルト及び従動側プーリを
駆動するようにした駆動伝達装置において、前記タイミ
ングベルトの全周のうち、駆動側プーリ及び従動側プー
リに巻き付けられているベルト部分の少なくとも1箇所
に位置して、そのベルト部分の背部から、該ベルト部分
を、プーリに押さえつけるためのベルト圧接手段を設け
ると共に、該ベルト圧接手段は、タイミングベルトと、
プーリとの噛み合い初め部分、又はこれに近い部分に位
置するものとなっており、タイミングベルトとプーリと
の噛み合い初め部分は、遮音部材によって覆われてお
り、ベルト圧接手段は、その遮音部材と一体的に組付け
られていることを特徴とする駆動伝達装置を提案する。
【0010】
【0011】なお、ベルト圧接手段は、タイミングベル
トに圧接する方向に付勢され、タイミングベルトの回転
に従動して回転するローラを有するものであると効果的
である。
【0012】
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って詳細に
説明する。
【0014】図1は、駆動伝達装置の要部を示す図であ
る。同図において、符号1は外周部の全長にわたって歯
部1aを形成した駆動側プーリを示し、2は駆動側プー
リ1と所定距離を隔てた位置に置かれ、同じく外周部の
全長にわたって歯部2aを形成した従動側プーリを示
す。図1には、1つの従動側プーリ2が示されている
が、複数の従動側プーリ2を設けてもよい。このような
少なくとも1つの従動側プーリ2と、駆動側プーリ1と
の間には、内周部の全長にわたって一定のピッチで歯部
3aを形成した無端のタイミングベルト3が掛け渡さ
れ、このタイミングベルト3の歯部3aは上述した複数
のプーリ1,2の歯部1a,2aに噛み合っている。な
お、タイミングベルト3は、例えばゴム等の弾性材ない
しは可撓性材より成っている。
【0015】駆動側プーリ1のプーリ軸1Aと、従動側
プーリ2のプーリ軸2Aとの両軸端部は、図示されない
装置基板に回転自在に支持されている。駆動側プーリ1
はプーリ軸1Aに一体化されていて、このプーリ軸1A
は、図示されないモータで、直接、若しくは適当な回転
伝達手段を介して一方向、例えばA方向に回転駆動され
るようになっている。
【0016】プーリ軸1Aが駆動されることによって駆
動側プーリ1が回転し、これに伴い、タイミングベルト
3及び従動側プーリ2が駆動側プーリ1と同方向に回転
駆動される。すなわち、駆動側プーリ1の回転駆動力に
よって、タイミングベルト3及び従動側プーリ2が回転
駆動されるのである。従動側プーリ2と一体化されてい
るプーリ軸2Aは、図示されない回転負荷系に連結され
ていて、これが従動側プーリ2の回転によって回転駆動
される。これに対して、タイミングベルト3自体に装備
される被駆動体を往復駆動させることもでき、このよう
な場合、又は他の場合にも、駆動側プーリ1を正転及び
逆転駆動させる場合もある。
【0017】ここで、本例の特徴とするところは、タイ
ミングベルト3の全周のうち、駆動側プーリ1及び従動
側プーリ2に巻き付けられているベルト部分の少なくと
も1箇所に位置して、そのベルト部分の背部から、該ベ
ルト部分をそのプーリ1,2に押さえつけるベルト圧接
手段を設けた点にある。
【0018】図1に示した実施例のベルト圧接手段は、
タイミングベルト3に圧接する方向に付勢され、タイミ
ングベルトの回転に従動して回転するローラを有するも
のとなっている。
【0019】符号4で示すものはそのローラであり、か
かるローラ4は、ベルト圧接ローラとして、タイミング
ベルト3のうち、駆動側プーリ1と噛み合っているベル
ト部分の背部に圧接している。前述した装置基板には、
ローラ取り付けレバー5が軸6によって揺動自在に枢支
され、この一方のレバー端にはベルト圧接ローラ4が回
転自在に軸装されている。又、他方のレバー端と、装置
基板に設けたピン7との間には引っ張りバネ8が掛けら
れている。
【0020】かかる引っ張りバネ8の力で、ベルト圧接
ローラ4は上述のベルト部分を駆動側プーリ1に押さえ
つけているのである。従動側プーリ2の側にも、同様
に、ベルト圧接ローラ14より成るベルト圧接手段が設
けられ、このローラ14は、タイミングベルト3のう
ち、従動側プーリ2と噛み合っているベルト部分の背部
に圧接している。かかるローラ14は、装置基板に軸1
6を介して揺動自在に枢支されたローラ取り付けレバー
15の一方の端部に回転自在に軸装されている。又、他
方のレバー端と、装置基板に設けたピンとの間には、引
っ張りバネ18が掛けられている。
【0021】ここで、駆動側プーリ1が矢印A方向に回
転すると、タイミングベルト3にテンションがかかり、
同時に従動側プーリ2が回転する。このとき、タイミン
グベルトのテンションが強いと、タイミングベルト3
と、プーリ1及び2との噛み合い部において、噛み合い
音が発生し易くなる。そこで、かような噛み合い音を防
止し、ないしは軽減するために、ベルトテンションをで
きるだけ緩めている。このようにすると、ベルトの歯部
がプーリの歯部に乗り上げたりして歯飛びが生じ易くな
る。
【0022】タイミングベルト3が回転駆動されると
き、各ベルト圧接ローラ4,14は、ベルト背部に圧接
しながらベルトの移動に従動して回転する。このため、
タイミングベルトと各プーリとの噛み合い音を防止乃至
は軽減すべく、ベルトテンションを緩めても、かかるベ
ルト圧接ローラ4,14の圧接によって、上述の歯飛び
が生じにくくなるのである。
【0023】ベルト圧接手段として、転がらずに単にベ
ルトに圧接するのみの押圧部材を用いてもよいが、この
ようにすると、タイミングベルトの駆動負荷が増加する
と共に、摩擦によるベルト摩耗が生じて、その寿命が短
かくなる。ベルト圧接手段として、タイミングベルト3
の移動に従転するローラ4,14を用いると、タイミン
グベルト3の駆動負荷を軽減させることができ、ベルト
摩耗なども生じにくくなる。
【0024】ところで、前述した噛み合い音を防止すべ
く、タイミングベルトを緩めているのであるが、それで
も多少の低いレベルの噛み合い音が発生する場合があ
る。この噛み合い音は、噛み合い初めの部位から発生し
易い。
【0025】図2は、かような点を考慮した実施例を示
すものである。同図に示す駆動伝達装置の駆動側プーリ
1と従動側プーリ2、及びこれらのプーリ1,2に掛け
渡されたタイミングベルト3の構成と、その作用は、図
1に示した駆動伝達装置と変りはない。又、図2に示し
た駆動伝達装置も、タイミングベルト3の全周のうち、
駆動側プーリ1及び従動側プーリ2に巻き掛けられてい
るベルト部分の少なくとも1箇所に位置して、そのベル
ト部分の背部から、そのベルト部分を、そのプーリに押
さえつけるためのベルト圧接手段が設けられ、かかる圧
接手段が、タイミングベルト3の背部に圧接する回転自
在なローラ4,14より成ることも図1に示した駆動伝
達装置と同様である。
【0026】図2に示した実施例では、ローラ4,14
より成るベルト圧接手段が、タイミングベルト3と、プ
ーリ1,2との噛み合い初め部分、又はこれに近い部分
に位置していて、そのタイミングベルト3とプーリ1,
2との噛み合い初め部分は、遮音部材9,19によって
覆われている。図2に符号9で示した方の遮音部材は、
図3及び図4に示すように、両側の側壁部9a,9a
と、その両者の一端に一体に連設された頂壁部9bとを
有していて、両側の側壁部9a,9aと頂壁部9bとに
よって、タイミングベルト3と駆動側プーリ1との噛み
合い初め部分が覆われるようになっている。
【0027】遮音部材9には、両側壁部9a,9aの間
に位置するように、ベルト圧接ローラ4が軸13(図
4)に対して回転自在に装着されている。すなわち、軸
13は両側壁部9a,9aに固定され、かかる軸13に
ローラ4が回転自在に支持されている。このようにして
ベルト圧接ローラ4が遮音部材9に一体的に組付けられ
ているのである。
【0028】遮音部材9は前述した装置基板に軸11に
よって揺動自在に枢支されていて、同部材9には、引っ
張りバネ12の力により図示時計方向に回動しようとす
る習性が付与されている。引っ張りバネ12の力によ
り、ベルト圧接ローラ4がタイミングベルト3に圧接す
る方向に付勢され、駆動側プーリ1が例えば矢印A方向
に回転してタイミングベルト3が回転するとき、ベルト
圧接ローラ4はそのベルト3の回転に従動して回転す
る。
【0029】従動側プーリ2の側に設けられた遮音部材
19も、駆動側プーリ1の側に設けられた遮音部材9と
同じ形状を有し、その頂壁部19bと、これに一体に連
設された両側壁部19a,19aが、タイミングベルト
3と従動側プーリ2との噛み合い初め部分を覆ってい
る。そして、遮音部材19には、その両側壁部19a,
19aに固定された軸を介して、ベルト圧接ローラ14
が回転自在に軸装されている。又、遮音部材19は軸2
1によって装置基板に揺動自在に枢支され、その基板と
遮音部材19とに各端を係止された引っ張りバネ22の
力で、そのローラ14がベルト背部に圧接している。
【0030】上述した構成によれば、タイミングベルト
3と、各プーリ1,2との噛み合い部から低レベルの噛
み合い音が放射されても、遮音部材9,19を用いるこ
とにより、かような低レベルの噛み合い音が噛み合い部
から外部に放射するのを防止することができる。同時
に、ベルト圧接ローラ4,14の圧接によって、歯飛び
を生じにくくすることができる。
【0031】又、図1及び図2に示したローラ4,14
はベルト圧接手段の1つの構成体をなすものであるが、
同等の圧接機能を遂行できるものであれば、他のものに
代替することも可能である。この他、遮音効果を高める
ために、遮音部材9,19の内側に発泡ポリウレタンな
どの吸音材をはり付けるようにしてもよい。又、ベルト
圧接手段と遮音部材を、全てのプーリに対して設ければ
最も効果的であるが、一部のプーリに対して設けるだけ
であっても、本発明の所期の目的を達成できる。さらに
は、ベルト圧接手段を設けない駆動伝達装置にも、遮音
部材の構成を採用することが可能である。例えば、図2
に示した構成のうち、ローラ4,14を省略して駆動伝
達装置を構成しても、噛み合い音が外部に放射する不具
合を抑制することができる。
【0032】本例においては、ベルト圧接手段と遮音部
材とを一体化させる構成としたものであるが、かように
構成すると、駆動伝達装置の構造を簡素にすることがで
き、コスト的にも有利になる。ベルト圧接手段と遮音部
材とを分離して駆動伝達装置を構成することも可能であ
る。
【0033】
【0034】図5は、他の駆動伝達装置を示すものであ
る。この駆動伝達装置は、図1の場合と同様に、外周部
に歯部1aを形成した駆動側プーリ1と、同じく外周部
に歯部2aを形成した少なくとも1つの従動側プーリ2
との間に、内周部に歯部3aを形成したタイミングベル
ト3を掛け渡し、その内周部の歯部3aを複数のプーリ
1,2の歯部1a,2aに噛み合せ、駆動側プーリ1の
回転駆動力によって、タイミングベルト3及び従動側プ
ーリ2を駆動するものであって、タイミングベルト3の
全周のうち、少なくとも1つのプーリ、図の例では両プ
ーリ1,2に噛み合う直前のベルト部分を、ローラ対2
4,25で挟持するようにしたものである。駆動側プー
リ1が例えば矢印A方向に回転することによって、タイ
ミングベルト3が回転する時に、各ローラ対24,25
はそれぞれ矢印方向にベルトの移動に従動して回転す
る。
【0035】ところで先にも述べたように、従来の駆動
伝達装置においては、タイミングベルトがプーリに噛み
合う初期段階で噛み合い振動を生じ、この振動が、プー
リ1,2と噛み合っていないベルト部分に伝播し、この
伝播したベルト部分に弦振動が発生する。この振動は音
となって、ベルト部分から放射されることとなる。すな
わち、弦振動音が発生するのである。
【0036】ローラ対24,24と、ローラ対25,2
5とは、タイミングベルトと各プーリとの噛み合い部で
発生した噛み合い振動が、プーリ1,2と噛み合ってい
ないベルト部分に伝播するのを止める働きをするもので
ある。いずれにしても、かかるローラ対の働きにより弦
振動の発生が抑えられ、ベルトから放射される弦振動音
の発生を抑えることができるのである。この効果を大な
らしめるために、ローラ対24,25を噛み合い部にで
きるだけ接近させるとよい。ローラ対24,25の一方
を設けるだけであってもよく、少なくとも1つのローラ
対を設ければよいのである。
【0037】上述した各構成を適宜組合せて、駆動伝達
装置を構成すれば、より一層確実に従来の欠点を防止す
ることが可能となる。例えば、図1乃至図3に関連して
説明したベルト圧接手段と、図5に関連して説明したロ
ーラ対の構成を共に採用して駆動伝達装置を構成するの
である。
【0038】
【発明の効果】請求項1に記載の駆動伝達装置によれ
ば、タイミングベルトとプーリとの噛み合い音を防止
し、ないしは軽減すべく、ベルトテンションを緩めても
歯飛びを防止することができ、しかも噛み合い音が噛み
合い部外へ放射することを防止乃至は軽減することがで
きる。又、駆動伝達装置の構造を簡素化することができ
る。
【0039】請求項2に記載の駆動伝達装置によれば、
タイミングベルトの駆動負荷を増大させないようにする
ことができ、ベルト摩耗なども生じにくくくすることが
できる。
【0040】
【0041】
【図面の簡単な説明】
【図1】駆動伝達装置の要部を示す図である。
【図2】タイミングベルトとプーリとの噛み合い音を遮
蔽する手段を設けた駆動伝達装置の構成図である。
【図3】同上遮蔽手段の一構成例である遮音部材の外観
斜視図である。
【図4】同上遮音部材の正面図である。
【図5】他の駆動伝達装置の要部を示す図である。
【符号の説明】
1 駆動側プーリ 1a 歯部 2 従動側プーリ 2a 歯部 3 タイミングベルト 3a 歯部 4 ローラ 14 ローラ 9 遮音部材 19 遮音部材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周部に歯部を形成した駆動側プーリ
    と、同じく外周部に歯部を形成した少なくとも1つの従
    動側プーリとの間に、内周部に歯部を形成した無端のタ
    イミングベルトを、その内周部の歯部が前記複数のプー
    リの歯部に噛み合うように、掛け渡し、駆動側プーリの
    回転駆動力によって、タイミングベルト及び従動側プー
    リを駆動するようにした駆動伝達装置において、前記タ
    イミングベルトの全周のうち、駆動側プーリ及び従動側
    プーリに巻き付けられているベルト部分の少なくとも1
    箇所に位置して、そのベルト部分の背部から、該ベルト
    部分を、プーリに押さえつけるためのベルト圧接手段を
    設けると共に、該ベルト圧接手段は、タイミングベルト
    と、プーリとの噛み合い初め部分、又はこれに近い部分
    に位置するものとなっており、タイミングベルトとプー
    リとの噛み合い初め部分は、遮音部材によって覆われて
    おり、ベルト圧接手段は、その遮音部材と一体的に組付
    けられていることを特徴とする駆動伝達装置。
  2. 【請求項2】 ベルト圧接手段は、タイミングベルトに
    圧接する方向に付勢され、タイミングベルトの回転に従
    動して回転するローラを有するものである請求項1に記
    載の駆動伝達装置。
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