JP6318140B2 - Euvレンズの結像品質を測定するための測定システム - Google Patents

Euvレンズの結像品質を測定するための測定システム Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
本願は、2012年3月23日に出願されたドイツ特許出願第102012204704.2号及び2012年3月23日に出願された米国仮特許出願第61/614,759号の優先権を主張するものであり、これらの出願を全て本出願に参照のために援用する。
本発明は、EUVレンズの結像品質を測定するための測定システムと、検査装置のEUVレンズ及び上述のタイプの測定システムを含む配置と、マイクロリソグラフィ用基板の表面を検査する検査装置と、EUVレンズの結像品質を測定する方法とに関する。
EUVレンズの波面収差のその動作波長における測定は、EUVレンズの検証及び性能を保証するための重大な要因である。既存の解決法は、4:1の縮小係数を有するシステムへ最適化されている。半導体産業ではEUV検査光学ユニットが必要であるため、高倍率を有する光学設計が要求される。この倍率のため、EUVリソグラフィ光学ユニットの干渉測定方法では、必要とされる測定精度は、困難を伴ってやっと達成することができる。
従って、必要とされる測定精度を達成するマスク又はウエハ検査の検査装置に必要とされるような非干渉測定技術が、EUVレンズを拡大するためには必要である。
高精度の測定結果を得るには、高い空間解像度を有する波面源が、瞳を回折格子によって埋めるために必要である。100nmより大きな波長において、例えば金属のような材料は、波長を下回る層厚の場合、明確な光学効果を示す。複素屈折率の差の小さな材料のみをEUV用途で使用することができる。従って、回折構造は、測定の描写において考慮されなければならない、無視できない垂直範囲を有している。最適化されていない波面源は、そのトポグラフィーのため、人工的な波面収差を計量システムに導入することができる。
本発明の目的は、上述の課題を解決することができる測定システム及び上述のタイプの方法の提供、特に、高倍率のEUVレンズの測定を高測定精度で行うことを可能にすることである。
上述の目的は本発明の第1態様、例えば、EUVレンズの結像品質を測定する測定システムによって達成することができ、この測定システムは回折テスト構造を備える。更に、この測定システムは、EUV波長範囲の測定光をテスト構造に放射するように構成される測定光放射デバイスと、レンズによって行われる、テスト構造の結像の少なくとも1つの結像決定パラメータを変化させる可変デバイスと、設定された種々の像決定パラメータで生成される複数の像を有する像スタックを記録する検出器と、像スタックからレンズの結像品質を決定するように構成される評価デバイスとを備える。
テスト構造は回折構造である、つまり、測定光と回折テスト構造との相互作用において回折効果が重要ということである。一実施形態によれば、回折テスト構造は、測定光のエアリー径の5分の1、特に2分の1の大きさしかない。
エアリー径は、測定光の波長とレンズの開口数の商の1.22倍と定義される。テスト構造はピンホール又はエッジマスクなどの回折構造とすることができ、回折構造は測定光を、断面が円錐曲線の形状の波面を有するレンズに測定光が放射されるように回折する。しかしながら、波面の形状は円錐曲線の断面に限定されない。レンズに放射される波面は、有利には、球面状の波面である。このために、テスト構造は、有利には、レンズの解像度の限界を下回るように構成される。一実施形態によれば、回折テスト構造は、回折テスト構造との相互作用後の測定光がターゲット形状、例えば、理想的な円錐曲線断面の形状、特に球面形状から0.1nm以下の最大偏差を持つように構成される。換言すれば、回折構造によって生成された波の波面は明確に画定される。
テスト構造の結像は透過又は反射において行うことができる。評価デバイスによって行われる評価は、特に当業者に「位相回復」として知られる方法に基づいて行われる。変更される像決定パラメータは、前方焦点距離及び/又は後方焦点距離とすることができる。可変のため、テスト構造及び/又は検出器の位置を、レンズの光軸に平行に変化させることができる。
本発明に係る一実施形態によれば、テスト構造は測定光に対する反射効果を持つテストマスクの一部であり、特にテストマスクは多層配置を有する。
本発明に係る更なる実施形態によれば、テスト構造は多層配置に適用される吸収層に具現化される。
本発明に係る更なる実施形態によれば、テスト構造は非反射性キャリアに適用される多層配置によって形成される。
本発明に係る更なる実施形態によれば、回折テスト構造はテストマスクの一部であり、測定光放射デバイスは測定光をかすめ入射でテストマスクに放射するように構成される。ここで、測定光は小さな入射角度、すなわち、テストマスクの表面に平行に近い角度でテストマスクに照射される。入射角はテストマスクの表面材料の反射率が、より大きな入射角に比べて著しく大きくなるように選択される。
更なる実施形態によれば、回折テスト構造は、かすめ入射において反射率の低いキャリア層の凹部に含まれる、かすめ入射における反射率の高い材料で作られたインサートによって形成される。
更なる実施形態によれば、回折テスト構造は、かすめ入射における反射率の高い材料で作られたパッドによって形成され、このパッドはかすめ入射における反射率の低いキャリア層の表面に配置される。
更なる実施形態によれば、回折テスト構造は、かすめ入射における反射率の高いキャリア層の最上部に配置された、かすめ入射における反射率の低い層のカットアウトによって形成される。
更なる実施形態によれば、回折テスト構造は細長い形状、特に楕円形の形状である。
本発明に係る更なる実施形態によれば、測定システムは、カットアウトの形態のテスト構造を有するテストマスクと、穴構造に対してオフセットした照明カットアウトとを備え、反射素子は、測定光放射デバイスに対してテストマスクの反対側に配置され、この反射素子は、測定光を、この測定光が照明カットアウトを通過した後に、テスト構造のカットアウトに向わせるように構成される。このために、反射素子はテストマスクから一定距離だけ離れている。本発明に係る一変形例によれば、反射素子は測定光に対して集光的に作用するように具現化される。
本発明に係る更なる実施形態によれば、テスト構造のカットアウトは斜壁面によって具現化される。この場合、壁面は、マスク表面に垂直に具現化された従来の壁面と比べると傾斜している。一変形例によれば、この斜壁面は、テスト構造を通過する測定光の伝播方向に対して平行に配向される。
本発明に係る更なる実施形態によれば、2つの更なる反射素子は、測定光が、照明カットアウトを通過した後、テスト構造のカットアウトを通過する前に、これらの2つの更なる反射素子によって更に偏向されるように、測定光放射デバイスに対してテストマスクの反対側に配置される。一変形例によれば、更なる反射素子の内の1つは、テストマスク上の反射面として具現化される。更なる変形例によれば、第1反射素子は、照明カットアウト通過後の測定照射のビーム経路における第1素子又は最後の素子の何れかの集光素子として具現化される。
本発明の更なる実施形態によれば、反射素子は、測定光のビーム経路が、照明カットアウトの通過とテスト構造のカットアウトの通過との間に2度交差するように配置される。本実施形態によれば、測定光放射デバイスは検査動作と測定動作との間において調整する必要はない。
本発明に係る更なる実施形態によれば、反射素子は拡散板として具現化される。
本発明に係る更なる実施形態によれば、テストマスクには、測定光放射デバイスに面する側に反射防止コーティングが設けられる。反射防止コーティングは多層配置として具現化してもよい。
本発明に係る更なる実施形態によれば、テストマスクは、テスト構造の周囲の測定光放射デバイスに面する側に、測定光放射デバイスとは反対側のテストマスクの側面に対して、少なくとも断面を斜めに走る表面領域を有する。一変形例によれば、テスト構造の周りの表面領域の斜めの経路は、テストマスクの吸収層の厚さの変化によってもたらされる。
更なる変形例によれば、テストマスクはキャリア層に適用される吸収層を備え、テスト構造の周りの表面領域の斜めのプロファイルは、キャリア層の厚さの変化によってもたらされる。
本発明に係る更なる実施形態によれば、テストマスクには更に反射コーティング、特に反射多層コーティングが、測定光放射デバイスとは反対側のテストマスクの側面に設けられる。
本発明に係る更なる実施形態によれば、テストマスク及び反射素子は、EUV投影露光装置に露光されるように構成されるプロダクトレチクル(product reticle)の寸法を有するマスクモジュールの一部である。更にマスクモジュールはこのようなプロダクトレチクルとほぼ同じ重量である。
本発明に係る更なる実施形態によれば、評価デバイスは、レンズの結像品質を決定する際、多層配置の反射特性の角度依存性を考慮するように構成される。一変形例によれば、反射特性の測定結果への影響は、アポダイゼーションの計算によって取り除かれる。
本発明に係る更なる実施形態によれば、テスト構造は穴構造として具現化され、評価デバイスは、穴構造の大きさを決めるために、レンズの結像品質を決定する際の最適化計算により、本当の寸法から逸脱した値を決定するように構成される。
本発明に係る更なる実施形態によれば、評価デバイスは、テスト構造の像の火線を決定することにより、測定の捕捉範囲を拡大するように構成される。火線は像スタックを評価することによって決定される。
本発明に係る更なる実施形態によれば、評価デバイスは、ラドン変換によって、テスト構造よりも比較的大きい捕捉構造の像の火線を決定することにより、測定の捕捉範囲を拡大するように構成される。
本発明に係る更なる実施形態によれば、測定システムは複数の視野点に配置されたテスト構造を有するテストマスクを備え、評価デバイスは、複数の視野点において結像品質を同時に決定するように構成される。
本発明に係る更なる実施形態によれば、測定システムは、測定光と回折テスト構造との相互作用の下流における、測定光のビーム経路に配置された補正板を更に備え、この補正板は測定光に光学効果を与えるように構成され、この光学効果は補正板において測定光の伝播方向に直角の方向に変化する。換言すれば、テスト波はテスト構造における測定光の回折によって生成され、補正板はテスト波のビーム経路に配置される。
更なる実施形態によれば、補正板は測定光を透過させるように構成される。本発明に係る変形例によれば、補正板は可変厚さを有する透過層を備える。
更なる実施形態によれば、補正板の可変光学効果には可変位相シフト効果が含まれ、これは補正板と相互作用する際、測定光においてもたらされる。これは、例えば補正板を、可変厚さを有する透過層を備えるように構成することによって実行してもよい。
更なる実施形態によれば、可変光学効果は、補正板と相互作用する際に測定光においてもたらされる、可変強度減衰を含む。例えば補正板は可変吸収係数及び/又は可変厚さを有する透過層を備える。
更なる実施形態によれば、可変光学効果は、補正板と相互作用する際に測定光においてそれぞれもたらされる、可変位相シフト効果と可変強度減衰効果との両方を含む。これは例えば、屈折率の異なる2つの透過層を備えるように補正板を構成することによって実行され、各々の層は、補正板において測定光の伝播方向に対して直角な、適切な厚さの変化をそれぞれ有する。
更なる実施形態によれば、補正板はテスト構造における測定光の回折によって生成されるテスト波の遠視野に配置される。この文脈において「遠視野」という用語は、テスト波が生成される回折テスト構造からの距離dを指し、この距離dに関して、フレネル数は1未満である。フレネル数Fは、明細書における図に関する説明の後半部分で定義される。
異なる実施形態によれば、テスト構造は反射マスク、又は透過マスクの一部であってもよい。
更なる実施形態によれば、補正板はテスト構造における測定光の回折によって生成されるテスト波の近視野に配置される。この文脈において「近視野」という用語は、テスト波が生成される回折テスト構造からの距離dを指し、この距離dに関して、フレネル数は1よりも大きい。近視野における配置例として、補正板が回折テスト構造を含むテストマスクに直接取り付けられる配置がある。この場合、距離dはゼロである。
更に本発明は、検査装置用のレンズ、特にEUVレンズを備え、レンズを測定するための上述の実施形態の内の1つにおける測定システムを含む配置を提供する。
更に本発明は、マイクロリソグラフィ用基板の表面を検査する検査装置を提供し、この検査装置は、基板の被検査表面の少なくとも一部を、特にEUV波長範囲の結像放射によって検出面に結像させるレンズ、特にEUVレンズと、レンズの結像品質を測定するための、上述の実施形態の内の一つにおける測定システムとを備える。基板は、例えば、マイクロリソグラフィ用のプロダクトマスク又はマイクロリソグラフィ用のウエハとすることができる。
本発明に係る更なる実施形態によれば、検査装置は被検査基板を保持する物体ホルダを有し、テスト構造は物体ホルダに配置され、物体ホルダは、被検査基板が測定光のビーム経路内に配置される検査位置と、テスト構造が測定光のビーム経路に配置される測定位置との間で変位可能に搭載される。
本発明に係る更なる実施形態によれば、検査装置は、測定光放射デバイスに加え、検査光を被検査基板に放射する検査光放射デバイスを有する。更にレンズは変位テーブルに配置され、変位テーブルにより、レンズは、レンズが基板との相互作用後の検査光のビーム経路に配置された検査位置と、レンズがテスト構造との相互作用後の測定光のビーム経路に配置された測定位置との間で移動することができる。一変形例によれば、検査装置は、測定システムの検出器に加え、レンズが検査位置に配置される場合、検査光のビーム経路に配置される検査検出器を有する。更なる変形例によれば、測定システムの検出器は、レンズが測定位置に配置される場合、測定光のビーム経路に配置される。
本発明に係る更なる実施形態によれば、レンズは基板表面を検査するための測定光を入射させる第1入射窓と、結像品質を測定するための測定光を入射させる第2入射窓とを有する。
本発明に係る更なる実施形態によれば、テスト構造は第1入射窓に組み込まれる。
本発明に係る更なる実施形態によれば、レンズの少なくとも1つの光学素子は、レンズの入射ビーム経路が、レンズの出射ビーム経路がほぼ変わらないように2つの入射窓の間で可変であるように、調整可能に搭載される。
本発明に係る更なる実施形態によれば、測定光放射デバイスは、測定光の入射が2つの入射窓の間で変化できるように調整可能に搭載された、少なくとも1つの光学素子を有する。
更に、本発明の第1態様によれば、EUVレンズの結像品質を測定する方法が提供され、この方法は以下のステップ、すなわち、EUV波長範囲の測定光を回折テスト構造に放射するステップと、結像の少なくとも1つの像決定パラメータを変化させながら、レンズによってテスト構造を検出器に結像するステップと、像決定パラメータの変化によって生成された像スタックを記録するステップと、像スタックを評価することによって結像品質を決定するステップとを含む。
一実施形態によれば、本発明の第1態様による方法は、上述の実施形態の内の1つの測定システム又は上述の実施形態の内の1つの検査装置を使って実行される。
本発明に係る測定システム及び/又は検査装置の上述の実施形態に関して特定される特徴は、本発明による方法に適用させることができる。逆に、本発明に係る方法の上述の実施形態に関して特定される特徴は、本発明に係る測定システム及び/又は検査装置の上述の実施形態に関して特定される特徴に適用させることができる。
本発明の第2態様によれば、レンズの結像品質を測定する測定システムが提供される。測定システムは、レンズを保持するレンズホルダと、測定光を生成するように構成された測定光放射デバイスと、レンズホルダに配置される場合、テスト波が第1回折テスト構造における測定光の回折によって生成されるように、レンズの物体側に配置される第1回折テスト構造と、レンズホルダに配置される場合、基準波が第2回折テスト構造における測定光の回折によって生成されるように、レンズの像側に配置される第2回折テスト構造と、レンズと相互作用したテスト波からの光と、基準波からの光との重畳によって生成される干渉パターンを記録するように配置される検出器とを備える。
本発明の第2態様による測定システムを使用する被試験レンズは、EUVレンズであってもよい。この場合、測定光放射デバイスはEUV波長範囲の測定光を生成するように構成される。第1回折テスト構造によって生成されるテスト波は膨張波であってもよい。一実施形態によれば、測定システムは、検出器によって記録された干渉パターンからレンズの結像品質を決定するように構成される評価デバイスを更に備える。
被試験レンズの対辺に配置される2つの回折テスト構造、つまり1つは物体側に、そしてもう1つは像側に配置される2つの回折テスト構造を設けることにより、「最適化された」波面、すなわち所望の波面、例えば球面の波面を持つ2つの波に非常に正確に適合される波面を生成することができる。「テスト波」と称される「最適化された」波面を有する第1波は、レンズの物体側に生成される。レンズと相互作用すると、テスト波はレンズからの収差を蓄積する。「基準波」と称される第2の「最適化された」波面は、第2回折テスト構造を使ってレンズの像側に生成される。基準波の波面の最適化はレンズの像側で行われるので、基準波にはレンズとの相互作用によって蓄積される、テスト波の波面に重畳される収差がない。従って、レンズと相互作用したテスト波からの光と基準波からの光との重畳によって生成される、検出器によって記録される干渉パターンの評価により、レンズの結像品質、特に波面収差の決定が可能になる。
本発明の第2態様による測定システムの実施形態によれば、レンズホルダに配置される場合、レンズの物体側に基準ビーム生成構造が更に配置され、この基準ビーム生成構造は測定光から基準ビームを生成し、この基準ビームを第2回折テスト構造に向わせるように構成される。基準ビームは、特に、EUVレンズと相互作用した後、第2回折テスト構造に向けられる。
変形例によれば、基準ビーム生成構造は、上述の様に、測定光のエアリー径の20倍以上の径を有する自由開口部の形態で提供される。基準ビーム生成構造及び第1回折テスト構造は、EUVレンズの物体側に配置される物体側マスクの一部であってもよい。第2回折テスト構造は、変形例によれば像側マスクに配置され、テスト波に回折効果を与えずに、テスト波が検出器を通過できるように構成される自由開口部を更に備える。
本発明の第2態様による測定システムの更なる実施形態によれば、テスト波が種々に配向されたビームに分けられるように、回折格子がテスト波のビーム経路に配置され、ビームの内の第1ビームは第2回折構造に向けられ、ビームの内の第2ビームは検出器に向けられ、基準波との重畳によって干渉パターンが生成される。
本発明の第2態様による測定システムの更なる実施形態によれば、第2回折テスト構造は光反射背景における光吸収構造として構成され、検出器は、レンズホルダに配置される場合、レンズの物体側に配置される。
本発明の第2態様による更なる実施形態によれば、測定システムは、レンズをレンズホルダに配置した状態で、干渉パターンが、レンズを2回横断したテスト波からの光と、第2回折構造で基準波が生成された後、レンズを1回横断した基準波からの光との重畳によって生成されるように構成される。
更に、本発明の第2態様によれば、レンズの結像品質を測定する方法が提供され、この方法は以下のステップ、すなわち測定光を生成するステップと、第1回折テスト構造をレンズの物体側に配置し、第1回折テスト構造における測定光の回折によってテスト波を生成するステップと、第2回折テスト構造をレンズの像側に配置し、第2回折テスト構造における測定光の回折によって基準波を生成するステップと、レンズと相互作用したテスト波からの光と基準波からの光の重畳によって生成された干渉パターンを記録するステップとを含む。本発明に係る第2態様による測定システムの上述の実施形態に関して特定される特徴は、本発明の第2態様による上述の方法に適用することができる。
測定システムの上述の実施形態に関して特定される更なる特徴及び本発明の第1態様による方法は、本発明の第2態様による測定システム及び上述の方法に適用することができる。
本発明の第3態様によれば、レンズの結像品質を測定する方法が提供される。この方法は以下のステップ、すなわち測定光を回折テスト構造に、テスト波が回折テスト構造における測定光の回折によって生成されるように放射するステップと、瞳面を有するレンズをテスト波のビーム経路に配置するステップと、瞳面におけるテスト波の光強度を調節して、瞳面を通過した後の測定光の光強度分布がいくつかのテストの位置において極値を有するようにするステップと、検出器をレンズの像側に配置して、レンズを通過したテスト波によって生成された強度パターンを記録するステップと、記録された強度パターンと所定のターゲットパターンとを比較することによって、レンズの結像品質を決定するパターンとを含む。テストされるレンズはEUVレンズであってもよい。この場合、測定光はEUV波長範囲である。検出器は、好適には、2次元解像検出器として構成される。
回折テスト構造を使ってテスト波を生成することにより、「最適化された」波面を有する波が提供される、すなわち、所望の波面、例えば球面の波面に非常に正確に適合された波面を有する波が提供される。被試験レンズに照射されるこのような「最適化された」テスト波の提供により、レンズの瞳面における光強度の変調と共に、レンズ通過後のテスト波の波面に対するレンズ収差の影響を大変正確に決定できるようになる。このようにしてレンズの結像品質を高精度で評価することができる。
本発明の第3態様による測定方法の実施形態によれば、光強度は、測定光のテスト位置を除く瞳面の通過を妨げることによって変調される。
本発明の第3態様による測定方法の更なる実施形態によれば、テスト位置に配置される、変調構造を有する絞りを瞳面内に配置することによって光強度を変調し、回折テスト構造の結像に対してレンズの焦点面から検出器をオフセットした位置に配置する。回折テスト構造の結像に対する焦点面は、テスト構造が結像される焦点面である。一代替的実施形態によれば、光強度は、各々が変調構造、例えばカットアウトを有する種々の絞りを異なる場所に続けて配置することによって変調される。この場合、検出器は焦点面に配置してもよい。変調構造は、不透明な環境における、特にカットアウトにおける透過領域か、又は透過環境における遮光構造の何れかとすることができる。
更に、本発明の第3態様によれば、レンズの結像品質を測定する測定システムが提供され、この測定システムは、上述の任意の実施形態における本発明の第3態様による、上述の測定方法を実行するように構成される。測定システムの上述の実施形態に関して特定される更なる特徴及び本発明の第1態様及び/又は第2態様による方法は、本発明の第3態様による上述の測定方法及び上述の測定システムに適用することができる。
更に、本発明は、EUVレンズの結像品質を測定する測定システムのためのテストマスクを提供する。このテストマスクは、EUV波長範囲の測定光の照射時に、波面が理想の球面状の形状から0.1nm以下の最大偏差を持つテスト波を生成するように構成されるテスト構造を備える。テストマスクは、特に、上述の実施形態の内の1つの発明に係る測定システムで使用されるように構成される。更に、テストマスクは本発明に係る測定システムに関連して説明されたテストマスクの実施形態の内の1つに構成することができる。
本発明に係る実施形態の上述の特徴及びその他の特徴は、請求項及び図面の説明において説明する。それぞれの特徴は本発明の実施形態として個々に、又は組み合わせて実現させることができる。更にそれらの特徴は有利な実施形態を説明することができ、これらは独立して保護することができ、その保護は、適切であれば、最初に出願中に、又は出願の係属後に主張される。
本発明の上述の及び更なる有利な特徴を、添付の図面を参照して、本発明に係る例示的実施形態の詳細な説明において示す。
テストマスクに配置されたテスト構造を備える、EUVレンズの結像品質を測定する測定システムの、本発明の第1態様による実施形態を示す図である。 検査システムにおけるEUVレンズの結像品質を測定する、検査装置に組み込まれた測定装置を備える検査装置の、本発明の第1態様による実施形態を示す図である。 本発明の第1態様による検査システムの更なる実施形態を示す図である。 (a)測定位置及び(b)検査位置における、本発明の第1態様による装置システムの更なる実施形態を示す図である。 (a)検査位置及び(b)測定位置における、本発明の第1態様による検査装置の更なる実施形態を示す図である。 本発明に係る実施形態において、図3による検査装置に使用される反射テストマスクの断面図である。 本発明に係る更なる実施形態において、図3による検査装置に使用される反射テストマスクの断面図である。 割り当てられた偏向光学ユニットと透過で動作するテストマスクの配置の、本発明に係る実施形態を示す図である。 割り当てられた偏向光学ユニットと透過で動作するテストマスクの配置の、本発明に係る更なる実施形態を示す図である。 割り当てられた偏向光学ユニットと透過で動作するテストマスクの配置の、本発明に係る更なる実施形態を示す図である。 割り当てられた偏向光学ユニットと透過で動作するテストマスクの配置の、本発明に係る更なる実施形態を示す図である。 割り当てられた偏向光学ユニットと透過で動作するテストマスクの配置の、本発明に係る更なる実施形態を示す図である。 拡散板の形態において割り当てられた偏向光学ユニットと透過で動作するテストマスクの配置の、本発明に係る実施形態を示す図である。 図8〜図13による配置の内の1つにおいて使用するための、透過で動作するテストマスクの断面図である。 図8〜図13による配置の内の1つにおいて使用するための、透過で動作するテストマスクの断面図である。 図8〜図13による配置の内の1つにおいて使用するための、透過で動作するテストマスクの断面図である。 図8〜図13による配置の内の1つにおいて使用するための、透過で動作するテストマスクの断面図である。 図8〜図13による配置の内の1つにおいて使用するための、透過で動作するテストマスクの断面図である。 本発明の第1態様による測定システムによって使用される評価方法の基本原理を示すフローチャートである。 本発明の第1態様による測定システムの捕捉範囲の拡大において使用される捕捉構造の、4つの種々の変形例を示す図である。 本発明の第1態様による測定システムによって使用されるテスト構造の空間像の火線を例示的に示す図である。 ラドン変換によって捕捉範囲を拡大する方法の、本発明に係る実施形態を示すグラフである。 透過で動作する個々のテストマスクに配置される2つの回折テスト構造を備える、レンズの結像品質を測定する測定システムの、本発明の第2態様による実施形態を示す図である。 1つめは反射テストマスクに、そして2つめは透過で動作するテストマスクに配置される2つの回折テスト構造を備える、レンズの結像品質を測定する測定システムの、本発明の第2態様による更なる実施形態を示す図である。 1つめは透過で動作するテストマスクに、そして2つめは反射テストマスクに配置される2つの回折テスト構造を備える、レンズの結像品質を測定する測定システムの、本発明の第2態様による一実施形態を示す図である。 測定中レンズの瞳面に配置される光変調デバイスを備えるレンズの結像品質を測定する測定システムの、本発明の第3態様による実施形態を示す図である。 テストマスク及び補正板の配置の第1実施形態を示す図である。 テストマスク及び補正板の配置の第2実施形態を示す図である。 テストマスク及び補正板の配置の第3実施形態を示す図である。 テストマスク及び補正板の配置の第4実施形態を示す図である。 テストマスク及び補正板の配置の第5実施形態を示す図である。 テストマスク及び補正板の配置の第6実施形態を示す図である。 テストマスクにかすめ入射で放射される測定光で動作するように構成される、テストマスクの第1実施形態の断面図である。 テストマスクにかすめ入射で放射される測定光で動作するように構成される、テストマスクの第2実施形態の断面図である。 テストマスクにかすめ入射で放射される測定光で動作するように構成される、テストマスクの第3実施形態の断面図である。 図33〜図35の内の何れかによるテストマスクのトップダウン図である。 入射光の入射角の関数としていくつかの材料の相対反射率を示すグラフである。
以下の例示的実施形態又は実施形態において、機能的又は構造的に類似する素子はできる限り同一又は同様の参照符号を付した。従って、特定の例示的実施形態の個々の素子の特徴を理解するには、その他の例示的実施形態又は本発明の概要を参照されたい。
本発明の説明を容易にするために、デカルトxyz座標系を図面に示す。これは、図に示す構成部品のそれぞれの位置関係を表すものである。図1において、y方向は図面の平面と直交して前後方向に走り、x方向は右に走り、z方向は上に走る。
図1〜図22は本発明の第1態様に関する実施形態を示す。図1は本発明に係る第1態様の測定システム10の実施形態を示す。測定システム10はEUVレンズ30の結像品質を測定するように構成される。EUVレンズ30は、EUV波長範囲における放射、つまり、100nm未満、特に約13.5nm又は約6.8nmの波長を持つ放射によって、物体面から結像面に物体を結像するように構成される。図1において、EUVレンズ30は例として2つのミラー32と共に示される。しかしながら、より多くのミラーを備えることもできる。このようなEUVレンズ30は、例えば、マイクロリソグラフィ用のマスク又はウエハの表面を検査する検査装置のレンズであってもよい。図1に示す配置において、EUVレンズ30は個々に測定され、以降に示すその他の図において、EUVレンズは検査装置に組み込まれた状態で測定される。被測定EUVレンズは、好適には、拡大結像光学ユニットとして構成される。
図1による測定システム10は、波面源12、レンズ30の像面に配置される2次元解像検出器14及び評価デバイス15を備える。波面源12は、レンズ30の物体面における空間及び角度ドメインに明確な視野分布を生成する光学配置である。波面源12は、EUV波長範囲、つまり、100nm未満、特に約13.5nm又は約6.8nmの波長を有する測定光21を生成するEUV源18を備える。更に波面源12は複数のミラー22を有する照明光学ユニット20と、レンズ30の物体面29において物体ホルダ28に保持されるテストマスク24とを備える。テストマスク24は透過で動作する振幅マスクとして具現化される。EUV源18及び照明光学ユニット20は共に測定光放射デバイス16を形成する。測定光21は照明光学ユニット20によって、いわゆる「ピンホール」の形態のテスト構造26上に放射される。このテスト構造はテストマスク24に配置される。
換言すれば、波面源12は、レンズ30の動作波長で光を放出する放射エミッタと、結像照明光学ユニット20と、明確な波関係を生成するために、空間及び/又は角度ドメインにおいて視野分布を変調するマスクの形態の素子とを備えることができる。照明光学ユニット20は1つ又は複数の光学素子を備え、放出された光をマスクに向け、照明特性、つまり、強度、視野分布、角度分布、コヒーレンス度、分光分布に適合するように構成される。照明は以下のもの、すなわち、ケーラー照明、クリティカル照明、ファセットミラーを有する分配照明光学ユニット、又は例えばロッドなどの均質化/混合化素子を有する照明光学ユニットなどとして設計することができる。照明とは、本明細書において、光源とマスクとの間の全ての光学素子の機能単位を示す。物理的設計においては、対照的に、機能的に照明の形成に貢献する光学素子をマスクの一部として組み込むことができる。
テスト構造26は、測定光21を、正確には、円錐曲線の形状の断面を持つ波面を有するテスト波31の形態でレンズ30に放射されるように回折するように構成される。従って、テスト波31の波面は、例えば、球面波面又は円筒波面として具現化させることができる。一実施形態によれば、テスト波とも称される、レンズ30に放射される測定光21の波面は、波面が理想の球面形状から0.1nm以下の最大偏差を有する程正確に、球面波面に適合される。このために、テスト構造26は、有利には、レンズ30の解像度限界以下になるように構成される。従って、レンズ30に放射されるテスト波31は、「最適化波面」波とも称される。テスト構造26は視野点において波面を生成するために使用され、従って、波面成形素子とも称される。以下に述べる構造をテスト構造26として使用することができる:楕円形、特に円形の回折構造、矩形、特に正方形の回折構造、種々のエッジ配向を有するエッジマスク、種々のエッジ配向を有するラインマスク又は回折構造群。 円形の回折構造は、例えばいわゆる「ピンホール」又は「穴構造」として具現化することができる。
テストマスク24は、測定光21の入射照明分布を空間的に変調する光学素子である。テストマスク24は、照明を考慮して、視野分布が検出器14に数値モデルによって表されることのできるように設計される。マスクは、以下の図に部分的に示す様に、例えば下記の実施形態において、反射振幅マスク、透過振幅マスク、反射位相マスク、透過位相マスク、反射における位相と振幅マスクとの組み合わせ又は透過における位相と振幅マスクとの組み合わせとして実現させることができる。
EUVレンズ30の結像品質を測定するために、像スタックが検出器14によって記録される。この像スタックは、少なくとも1つの像決定パラメータを変えることによる、検出器14に生成されるテスト構造26の複数の像を含む。変更されるこのような像決定パラメータは、例えば、テスト構造26、従ってテストマスク24のz方向、つまりレンズの光学軸に平行な位置、及び/又は同様にz方向における検出器の位置である。このような変化の結果、焦点設定が変化する。図1に示す実施形態において、物体ホルダ28は、両矢印27によって示されるように、z方向に変位可能に搭載され、従って焦点設定を変化させる可変デバイスを形成する。あるいは、焦点設定は検出器24をz方向に変位することによっても変えることができる。像決定パラメータの変化の更なる例によれば、マスクは種々の回転位置においてレンズ30の瞳に配置される。
換言すれば、像スタックはEUVレンズの動作波長で記録される。波面源はレンズの物体面に位置し、検出器は像面に位置する。像スタックは以下の変数、すなわち、検出器14の位置をz方向に変えることによる後方焦点距離、波面源12とレンズ30との間の距離を変えることによる前方焦点距離、及び例えば、他の構造形状及び/又は配向を測定光21のビーム経路に導入することによる波面形成素子の変化による波面の内の少なくとも1つを変化させて、複数の視野分布を記録することによって記録される。
検出器14は回折像を十分な解像度で走査する空間解像度を有する。検出器14は、本願の意味において、レンズ30POBの動作波長での検出器面における電磁界分布を空間解像で記録し、それを直接的又は間接的に電気使用信号に変換する測定デバイスであると理解されよう。EUV放射の測定光21としての使用には、検出器14の高い空間解像度が必要である。この解像度の達成を可能にするには、特に下記の検出器、すなわち、EUV感知CCDカメラチップ、マルチチャネルプレート、光電子変換のための変換材料、光電子放出顕微鏡、絞り付き単チャネルラスター、写真画像又はレジスト画像の実現が適切である。EUV感知CCDカメラチップ又はマルチチャネルプレートの使用により、サブピクセル範囲で走査を行うことによって検出器解像度を上げることができる。
そこで記録された像スタックは評価デバイス15によって評価される。これは、ドイツ公開特許第10327019A1号による可視波長範囲におけるレンズと関連して、そして「位相回復」という用語によって当業者には既知の評価方法によって行われる。
評価方法の原理を図19に示す。測定シーケンスは3つの個々のブロックよって構成される。最初のブロックは測定データの物理的な記録を含む。2つめのブロックは、測定レンズ30のモデルに基づいて像スタックをシミュレートする演算ユニットによって形成される。3つめのブロックは反復最適化、すなわち、測定像スタックとモデル案との間の差を最小化するためのユニットを含む。記録された像スタックは、システム全体、すなわち波面源12、レンズ30及び検出器14の数値モデルによって生成された像スタックと比較される。最適化は反復、すなわちモデルパラメータ、特に波面収差の反復適合によって行われる。
その結果、評価デバイス15によって実行される評価方法は、例えば、波面収差を特徴付けるレンズ30のゼルニケ関数のような、EUVレンズ30の結像品質を特徴付けるパラメータを生み出す。
図2は、透過で動作する、マイクロリソグラフィ用のプロダクトマスクの形態で検査される基板52の表面54を検査する検査装置50を示す。図1による測定システム10はこの検査装置50に組み込まれる。図2による実施形態において、検査装置50の対応するモジュールを、結像品質測定のための測定光放射デバイス16及び検出器14として使用することができる。図2による物体ホルダ28は、被検査基板52を収容するように構成される。テスト構造26を有するテストマスク24は物体ホルダ28のエッジ領域に組み込まれる。物体ホルダ28は、物体面29において変位可能に搭載される。従って、物体ホルダ28は検査位置に置くことができ、この検査位置において、被検査基板52は、基板表面54の検査を行うために、測定光21のビーム経路に配置される。更に、物体ホルダ28は図2に示す測定位置において変位させることができる。図2において、テストマスク24は測定光21のビーム経路に配置される。この位置において、図1を参照して説明した、レンズ30の結像品質の測定を予め行うことができる。
大まかに言えば、レンズ30を含む装置全体のための総合的な測定技術が提供される。この技術は、動作中の計量ユニットとして使用されるか、又は収差を測定するために、レンズ30の適用を一時的に妨げる。後述のケースは以下のシナリオによって実現することができる、すなわち、波面源のビーム経路への機械的な導入、追加検出器のビーム経路への機械的な導入、指定されたテスト試料又はテスト面積を照明するための照明の適合、ビーム経路を折り畳むための、1つ又は複数の光学ユニットの導入、適用マシン内で測定するための、レンズ30の指定場所への機械的な移動、及び/又はレンズ30の変化した歪曲収差を描く補正モデルと相互作用するレンズ30の光学コンポーネントを調整することによる、レンズ30の像又は物体の偏差の変化。
図3は、レンズ30の結像品質を測定するために検査装置50に組み込まれた測定システムを備える検査装置50の更なる実施形態を示す。本実施形態において、検査装置は、例えば、反射で動作されるマスクあるいはマイクロリソグラフィ用のウエハなどの反射基板を検査するように構成されており、この点において図2による実施形態と異なる。測定光放射デバイス16は、測定光21が物体面29に下から斜めに照射されるように配置される。テストマスク24は同様に、下記に例として詳述する反射マスクとして具現化される。
例示的な一実施形態によれば、図3による検査装置50は0.0825の開口数を有する。動作波長は13.5nmである。レンズ30の主光線角度は光軸に対して6°である。照明の主光線角度も同様に6°である。クリティカル照明は円形照明設定で使用され、σ=1である。レンズ30の倍率は850である。
図4はレンズ30の結像品質を測定するために検査装置50に組み込まれた測定システムを備える検査装置50の更なる実施形態を示す。本実施形態は、図3による実施形態と同様に、反射基板52を検査するように構成される。図4による検査装置50は、結像品質測定を行うためのEUV源18を備える波面源12、照明光学ユニット20及びテストマスク24に加え、被検査基板52の表面24を検査するための更なるEUV源118と更なる照明光学ユニット120を備える検査光放射デバイス122を有する。図4は、(a)測定位置及び(b)検査位置における検査装置50を示す。
2つの位置を切り替えるために、レンズ30は、変位テーブル62の形態の移動装置に配置され、これにより、レンズは、両矢印63によって示される様に、レンズ30の光軸に対して横方向に変位させることができる。測定位置において、レンズ30は波面源12の下に配置される。検査位置において、レンズ30は、更なる照明光学ユニット120による検査光61によって照射される被検査基板52の下に配置される。基板表面54の結像は、専用の検査検出器64によって検査位置において検出される。
図5は、レンズ30の結像品質を測定するために検査装置50に組み込まれた測定システムを備える、(a)検査位置及び(b)測定位置における、検査装置50の更なる実施形態を示す。本実施形態は、図2による実施形態と同様に、透過で動作する基板52を検査するように構成される。図5による実施形態は、レンズ30の筐体34が、検査位置において測定光21を入射させる第1入射窓36に加え、測定位置において測定光21を入射させる第2入射窓を更に有する点で、図2による実施形態と異なる。被検査基板52は第1入射窓36の前に配置され、テストマスク24は第2入射窓38に組み込まれる。照明光学ユニット20は調整可能ミラー22−1を有し、これは、測定光21が第1入射窓36又は第2入射窓38のいずれかに放射されるように傾斜させることができる。レンズ30は調整可能ミラー32−1を有し、これは入射ビーム経路66を2つの入射窓36及び38の間で変化させることができるように傾斜させることができ、この場合、レンズ30の出射ビーム経路68は変わらない。このため、測定光21が第2入射窓38に放射される測定位置において、調整可能ミラー32−1は、テストマスク24が検出器14に結像され、その位置が変わらないように傾斜させることができる。
図6は、図3又は図4に示す、反射で動作する実施形態のテストマスク24の断面を示す。図6によるテストマスク12はキャリア層78を備え、多層配置76がそのキャリア層上に配置される。多層配置76上には保護層74及び吸収層72があり、吸収層72はピンホールの形態のテスト構造26を有する。多層配置76は以下に示す複数の連続する層(最上層から最下層まで)、すなわち、Siから成る第1多層層80、MoSiから成る第2多層層82、Moから成る第3多層層84及びMoSiから成る第4多層層を含む。
図6によるテストマスク12の個々の層を設計する正確な仕様を下記の表1に示す。本実施形態において、多層配置76は40の連続する層Si−MoSi−Mo−MoSiを有する。テスト構造26に関するものは例として示すものであり、本願に記載する変形例によって修正することができる。
テストマスク12の更なる実施形態において、連続するSi−MoSi−Mo−MoSi層の配列の数は40未満、特に20又は30である。その他に関して、本実施形態は表1に対応する。この場合、全反射率は40の配列を持つ実施形態の場合よりも低いが、1°〜13°の角度範囲の反射率変動はより小さい。
テストマスク12の更なる実施形態は、表1による実施形態と、ニッケル、正確には厚さ49nmのニッケルが吸収層72の材料として使用されている点において異なる。λ=13.5nmにおけるニッケルの複素屈折率は0.94822−i・0.07272である。
テストマスク12の更なる実施形態を表2に示す。本実施形態において、表1による実施形態と比較すると、多層配置76における保護層74とMoSiとがない。多層配置76はこのように、Si−Moのみの40の配列から形成される。MoとSiからなる多層層及び吸収層72は更に、表1に示すものとは異なる層厚を有する。本実施形態において、テストマスク12は大きな範囲の入射角、正確には約0°〜17°の角度範囲を持つように設計される。
表2による実施形態の一変形例において、多層配置76内のMo層は、厚さ2.70nmのルテニウムから成る層と置き換えられる。Ta6Nから成る吸収層72の厚さは70.5nmに増大される。この変形例において、テストマスク12は最大70%の高い反射率と、0°〜10°の角度範囲の反射率において大きな均質性を有するように設計される。
多層配置76の設計及び吸収層72の厚さは、先ず、照明によって提供される角度スペクトルに関して最適化され、次に位相回復測定技術が製造欠陥、ノイズ、ダイナミックレンジなどの欠陥影響に対して安定するように選択される。ピンホールの形態のテスト構造26の直径を選択する際には以下の基準、すなわち、ピンホールがより小さいもの、理想的な状況において位相回復アルゴリズムの結果がより正確なもの、を考慮した。しかしながら小さなピンホールは、アスペクト比が良好でないことによるマスクの3次元性のため、より大きな欠陥と関連する。更に、ピンホールが大きい場合、より大きな使用可能な光パワー及び、その結果として、欠陥影響に関連するより良好なコントラスト比及びより高い安定性が得られる。
従来技術による位相回復法では、評価モデルにおいて2次元的に画定されたマスクのみが使用される。図6による本発明に係る上述の実施形態によれば、テストマスク12は3次元構造による特定の設計を有し、これは特に、EUV波長における位相回復測定技術の測定精度における波面源の効果(これはEUVにおいて無視できない)を考慮したものである。
図6による反射EUVテストマスク12は、反射多層層及び吸収キャッピング層によって実現される。マスクは、マスクの明領域において切り取られる吸収体による吸収層の設計によって構築される。このようなEUVマスクの場合、従来の透過マスクと比較して、以下の新しい効果が生じる。
これらの新しい効果の中の最初の効果は、多層の反射率に関するものである。多層の反射率は、個々の層に反射される全ての部分光線の干渉に基づく。従って、反射率は、波長、層厚及び層材料などの、光線の光路に影響を与える全ての変数に大きく依存する。更に、反射率は入射角に著しく依存する。多層の設計は、照明システムによって提供される波長及び角度スペクトルに適合される。更に、多層におけるパワー損失を常に想定しなければならない。
別の新しい効果は、吸収層72の形態における吸収体の残留反射率に関する。吸収体材料の残留反射率の結果として、無限厚の吸収層であっても完璧な暗さを達成することはできず、背景強度が残り、これによって構造の結像におけるコントラストが減少する。吸収体の厚さを適切に選択することにより、吸収体終端面及び吸収層と多層との間の境界層に反射される光線の干渉効果を利用して、反射率を減少させることが可能である。この場合も、残留反射率は入射角に依存する。
別の新しい効果は、斜主光線角度に関する。マスクが反射で動作されるという事実により、垂直の使用可能な照明角度が排除される。マスクの3次元性の結果として、構造物の水平及び垂直範囲の結像に差異が生じる。
別の新しい効果は、多層及び吸収体の深さ効果に関する。多層において、固有の反射面とみなすことのできる平面はない。個々の層において、入射波の一部が反射され、被結像物体を画定のための個々の貢献が生じる。吸収層の厚さは、その吸収係数を定めるだけでなく、エッジにおいて遮光効果をもたらし、これは厚さが大きく入射角が大きい場合に増大する。
これらの効果は全て従来の位相回復評価アルゴリズムにおいて考慮されておらず、正しい結果が得られない。それでも必要とされる測定精度を達成するために、本発明に係る実施形態によれば、以下に記載する様に、測定設定と評価の両方に改造を行う。
一実施形態によれば、テストマスク12の設計は、効果ができるだけ小さくなるように、又は補償できるように選択する。特に照明システムの特性は、物体空間のデフォーカスの場合に調べられる。テスト構造がピンホールの場合、本発明の変形例によれば、ピンホール径は、エアリー径に対して、可視光の場合における従来の位相回復に推奨されるものよりも大きくなるように選択される。従来の位相回復の場合、ピンホール径はエアリー径0.4未満となるように選択される。ピンホール径を0.4エアリー径、特に0.5エアリー径より大きくなるように選択すると、本発明に係る変形例によれば、遮光効果をもたらす吸収体エッジ領域は、ピンホールの全面積に対して小さくなる。更に、典型的にはEUVシステムにおいてかろうじて十分な使用可能な放射パワーが増大する。ピンホールが大きい場合のモデル欠陥、及びピンホールが小さい場合のマスクの容積効果の影響が大きくなることによる欠陥影響を比較検討して、個々のシステムに最適な構造サイズを見つける。
位相回復アルゴリズムにより、最適化反復による波面における位相収差の決定だけでなく、テスト構造26の像スタックに影響を与えるその他の変数の適合も可能になる。一実施形態によれば、アポダイゼーションはゼルニケ関数による描写によって適合される。多層反射率の角度依存性の結果、テスト構造は反射光の角度空間にわたって強度プロファイルを生成する。テスト構造としてピンホールを設ける場合、アポダイゼーションの最適化はこの効果を少なくとも部分的に補償することができる。しかしながら、これはレンズに与えられる本当のアポダイゼーションを測定する可能性を妨害する、というのも影響を分けることはできないからである。
吸収体エッジにおける遮光効果は、テスト構造の効果的な形状及びサイズを変化させる。 従って空間像は、テスト構造の寸法がマスク上の幾何学的な寸法であるとすれば、最適に描写できない。更に、照明のコヒーレンス設定σは結像の火線を変化させる。ピンホールを使用することにより、一実施形態によれば、ピンホール径は最適化パラメータとして解放される。このようにしてこの効果を補償することができるが、最適化アルゴリズムで求められる径は本当の径に対応しない。
図7は、図6による実施形態と同様に、反射で動作する、テストマスク24の更なる実施形態の断面図を示す。本実施形態において、テスト構造26は、以後多層と称する、多層配置76によって形成される。多層配置76はいわゆるピラー構造の形態の、例えばシリコンから成るキャリア78に配置される。一実施形態によれば、図7による多層配置76の構成は、図6による上述の多層配置76の構成に対応する。
図7によるテストマスク24の明領域は、反射多層配置26によって画定される。暗領域は多層配置26の欠如によって画定される。低反射率を有する材料は、多層配置26が適用されるキャリア材料として使用される。波長13.5nmにおいて、1に近い屈折率を有するシリコンを使うことが可能である。ピラー構造により、高いコントラストを生成することができる、というのも、吸収体マスクによる解決策とは対照的に、反射表面は吸収体エッジによって遮光されず、シリコンキャリアの反射率は、例えば窒化タンタル、ホウ化タンタル、ニッケル又はクロムなどの通常の吸収体材料の反射率よりも小さいからである。
図8は、集光ミラー90の形態の反射素子と共に用いられるテストマスク24の発明に係る実施形態を示す。集光ミラー90は偏向光学ユニットを構成し、これは、好適には、対応する距離でテストマスクに固定され、テストマスクに組み込まれる。テストマスク24は、ピンホールの形態のカットアウト(切り抜き穴)として具現化されるテスト構造26に加え、照明カットアウト88を有する。照明カットアウト88は、測定放射光が照明カットアウト88を通過するように、測定光放射デバイス16の照明光学ユニット20による測定放射21によって照明される照明視野89の領域に配置される。テストマスク24の後側、つまり測定光放射デバイス16に対するテストマスク24の反対側には、集光ミラーが、測定放射21が照明カットアウト88を通過した後に、テスト構造26のカットアウトに向けられるように配置される。テスト構造26のカットアウトの壁面91は、カットアウトを通過する測定放射光21の主光線に平行に配向されるように、傾斜される。テスト構造26は、測定放射光21がテスト構造26のカットアウトを通過した後にレンズ30を通過するように、下流レンズ30のレンズ視野87の領域に配置される。
換言すれば、照明システムを傾斜させると、照明視野89は、テスト構造26の周囲の領域がレンズ側の実際の照明から照らされず、測定光がテストマスク24の照明カットアウト88の形態の横方向にオフセットした貫通開口に入射されるように変位される。変位された照明視野89は、集光ミラー90の形態の偏向光学ユニットによって結像され、この偏向光学ユニットは、テスト構造26の位置におけるテストマスク24の後側と背中合わせに、一実施形態によるマスクに組み込まれる。透過マスクの場合にも生じる、吸収体壁による遮光効果を低減するために、先ず、照明の主光線角をレンズの主光線角と合わせる。次に、吸収体壁も同様に主光線と平行に設計する。
図8による実施形態は、本発明に係るマスクコンセプトを実現する一形態である。実現の更なる形態は図9〜図13に示す。種々の実行に共通しているのは、反射においてマスクを使用する為に設計された照明システムの透過での使用である。マスクの3次元構造の設計では、EUV波長での位相回復測定技術の測定精度における波面源、よって、マスク及び照明の効果が特に考慮されている。
本発明に係る偏向光学ユニットの提供により、テストマスク24を透過で効率的に動作させることが可能になる。反射で動作される従来のマスクの、像スタックの記録への影響が、アルゴリズム評価において補償できないくらいに大きく、それでも照明とレンズがマスクの同じ側に配置される反射マスクのEUVシステムに典型的な照明で、測定システムを使用することが所望される場合、本発明に係る偏向光学ユニットを組み込むことにより、照明を、透過における動作が可能となるように屈折できるようになる。
図9〜図13は偏向光学ユニットを有するテストマスク24の更なる実施形態を示す。図9による実施形態において、偏向光学ユニットは、図8に既に記載した集光ミラー90に加え、2つの更なる反射素子92及び94を備え、これらはそれぞれ多層で形成され、それぞれ反射平面を有する。これらは、測定光21が、照明カットアウト88の通過後、テスト構造26のカットアウトを通る前に更に2つの反射素子92及び94によって屈折されるように配置される。この場合、反射素子92及び集光ミラー90はテストマスク24の後側から離れており、反射素子94は、測定光21が、照明カットアウト88を通過後、続けて素子92及び94に反射され、その後ミラー90に反射されるよう、テストマスクの後側に直接配置される。この配置において、照明視野89はレンズ視野91に縮小結像される。
図10に示す実施形態は、図9による実施形態と、素子92及び94、並びに集光ミラー90の配置順のみが異なる。ここで、この配置において、測定光21はミラー90に最初に衝突し、次に素子94及び92に衝突するようになっている。この配置において、照明視野89はレンズ視野91に拡大して結像される。
図9及び図10による実施形態により、テストマスク24に組み込まれた偏向光学ユニットの図8の構成は、照明NAが変化できるように修正される。これにより、コヒーレンス特性を操作することが可能となる。照明視野89のレンズ視野91への縮小結像により、照明NAが拡大され、コヒーレンス度が増大される。拡大結像によって照明NAが減少し、より小さなコヒーレント照明がもたらされる。図9及び図10による実施形態において、光路は、物体及び像の距離を所望する拡大又は縮小に適合させるように、反射素子92及び94によって折り曲げられる。
図11及び図12に記載する実施形態は、図9及び図10による実施形態と、光学素子92及び94並びに集光ミラー90の配置が異なる。これらは、この場合、測定光21のビーム経路が、照明カットアウト88の通過とテスト構造26のカットアウトの通過との間に2度交差するように配置される。これは照明カットアウト88及びテスト構造26のカットアウトが、レンズ視野と照明視野とが重畳され、それによって共通の照明とレンズ視野95になるように、隣接して連続的に配置されるようすることで実現される。照明カットアウト88及びテスト構造26のカットアウトは、よってどちらも照明及びレンズ視野95の領域に位置する。よって、検査動作と測定動作との間で測定光放射デバイス16を傾斜させずにすむ。
集光ミラー90は、各々の場合、楕円形として具現化され、図11による実施形態において、測定光21のビーム経路における第1位置に配置され、その結果、照明領域はレンズ領域に縮小結像される。一実施形態の変形例によれば、集光ミラー90はその使用領域の中心に一方向3.8mmの曲率半径を有し、それと垂直な方向に4.8mmの曲率半径を有する。それぞれマスク面に対して、素子92の反射平面は3.5°の傾斜を持ち、素子94の反射平面は42°の傾斜を持つ。これは約0.4の縮小係数となる。
一実施形態の変形例によれば、図11及び図12によるテストマスク12は、偏向光学ユニットを含む当該テストマスクが全高6mmを超えないように構成される。この設計は以下のパラメータ、すなわち、レンズNA=0.2、照明NA=0.12、マスク上のテスト構造26と照明カットアウト88との間の距離=50pmを有するシステムに適合される。
図13は偏向光学ユニットを有するテストマスク12の更なる実施形態を示す。これは図11及び図12による実施形態と、偏向光学ユニットが拡散板96によって形成される点で異なる。これも同様に、照明によって提供される角度範囲の増大を可能にする。拡散板96の入射角を変化させることにより、レンズ30の主光線に関する拡散角度を最適化することが可能である。一実施形態の変形例によれば、図8〜図13に示す配置は、リソグラフィのためにEUV投影露光装置に露光されるように構成されたプロダクトレチクルの寸法を持つマスクモジュールに組み込まれる。
図14〜図18は、図8〜図13のマスク・偏向光学ユニット配置に使用されるテストマスク12の構造的な構成の異なる変形例を示す。これらの変形例はテストマスク12の反射率を低下させる新しい方法に関するものであり、これは、レンズ30に面するテスト構造の側面が照明視野にあるのであれば、偏向光学ユニットと上述の特殊なマスクを透過で使用する際、測定精度の向上に役立つ。
テスト構造のレンズ側表面が照明視野89にある場合、マスクの残留反射率は強度背景と像のより不十分なコントラストをもたらす。従って、マスクの反射率ができる限り低い測定技術が望さましい。残留反射率による影響を低減させる方法を以下に示す。
透過テストマスク12の暗領域は、原理上、吸収体がマスクのレンズ側の終端層となる、膜上の吸収層によって画定することができる。吸収層とレンズとの間の更なる層によってテスト構造の結像が妨げられる。レンズ側の反射率を低減させるには、反射防止層を適用することが有利である。この層の厚さは、先ず、真空と反射防止層との間、及び反射防止層と吸収層との間の境界層において反射される部分光線の強度が同じ強さとなり、それらの位相差が破壊的干渉をもたらすように選択される。反射防止層の結果としての結像収差による測定技術への欠陥影響と、反射防止層のない場合の結像におけるコントラストの低減による欠陥影響とを比較検討して、反射防止層の理想的な厚さと適切な材料とを見つける。
図14による実施形態において、テストマスク14は、測定光放射デバイス16に面する側に反射防止コーティング100の設けられた吸収層98を備える。反射防止コーティング100のために提供される材料は、測定放射21の10°の主光線角度に対して厚さ10.5nmを有するSiOである。吸収層98は12nmのTaNから成る。図15に示す実施形態において、反射防止コーティング100は反射率を低減させる誘電体多層から成る。
図16及び図17は、テストマスク24が、テスト構造26の周囲の測定光放射デバイス16に面する側102に、測定光放射デバイス16とは反対側のテストマスク24の側面104に対して、少なくとも断面を斜めに走る表面領域106を有する。断面図において、逆「V字」状のプロファイルが発生する。図16による実施形態において、テストマスク12は吸収層98と、吸収層の上に配置される比較的薄い膜108とを有する。テスト構造26の周りの斜めの経路は、吸収層98の厚さの変化によってもたらされる。図17による実施形態において、テストマスクはキャリア層110に適用される比較的薄い吸収層を備え、テスト構造26の周りの斜めの経路は、キャリア層110の厚さの変化によってもたらされる
テスト構造26の周りの領域における吸収層98の斜面により、吸収層の反射率が下がらなくても、反射光はレンズ30に向けられ、強度背景に貢献しない。
図18は透過で動作するテストマスク24の実施形態を示し、この場合、暗領域の透過率は低下する。このために、テストマスク24の吸収層98には、測定光放射デバイス16と対向する側に反射防止コーティング100が設けられ、反対側には反射コーティング112が設けられる。この構成は、透過マスクの吸収層の残留透過率が不十分なコントラストを導くことを考慮したものである。この透過率は2つの影響を与える変数、つまり、レンズの反対側の吸収の増加及び反射率の増加によって低減させることができる。透過率は鏡面反射多層によって低減させることができる、
レンズ30の種々の実施形態を以下に示す。この場合、レンズ30は少なくとも2つのミラーの配置を備える。第1実施形態によれば、レンズは、動作波長が6nm〜12nm、入射側開口数(NA)が0.05未満で倍率が少なくとも80のミラー光学系を備える。 第2実施形態によれば、レンズは動作波長が6nm〜12nm、入射側開口数(NA)が0.05〜0.10で倍率が少なくとも150のミラー光学系を備える。第3実施形態によれば、レンズは動作波長が6nm〜12nm、入射側開口数(NA)が0.10〜0.20で倍率が少なくとも300のミラー光学系を備える。第4実施形態によれば、レンズは動作波長が6nm〜12nm、入射側開口数(NA)が0.20より大きく、倍率が少なくとも800のミラー光学系を備える。第5実施形態によれば、レンズは動作波長12nm〜15nm、入射側開口数(NA)が0.05未満で倍率が少なくとも60のミラー光学系を備える。第6実施形態によれば、レンズは動作波長が12nm〜15nm、入射側開口数(NA)が0.05〜0.10で倍率が少なくとも125のミラー光学系を備える。第7実施形態によれば、レンズは動作波長が12nm〜15nm、入射側開口数(NA)が0.10〜0.20で倍率が少なくとも250のミラー光学系を備える。第8実施形態によれば、レンズは動作波長が12nm〜15nm、入射側開口数(NA)が0.20より大きく、倍率が少なくとも650のミラー光学系を備える。第9実施形態によれば、レンズは動作波長が15nm〜30nm、入射側開口数(NA)が0.05未満、倍率が少なくとも30のミラー光学系を備える。第10実施形態によれば、レンズは動作波長が15nm〜30nm、入射側開口数(NA)が0.05〜0.10、倍率が少なくとも60のミラー光学系を備える。第11実施形態によれば、レンズは動作波長が15nm〜30nm、入射側開口数(NA)が0.10〜0.20、倍率が少なくとも125のミラー光学系を備える。第12実施形態によれば、レンズは動作波長が15nm〜30nm、入射側開口数(NA)が0.20より大きく、倍率が少なくとも342のミラー光学系を備える。
図19は、既に記載した位相回復評価方法の原理を示す。
本発明に係る2つの方法を以下に示す。これらの方法は、それらの適用性により、位相回復の拡大及び開始を可能にする。開示する方法は、位相回復測定技術の捕捉範囲を拡大するために使用される。双方の手法において、複数のエアリー径の物体側径を持つ大きな捕捉構造114は、入射又は出射頂点焦点距離を変えることによってデフォーカスされ、検出器を用いて記録される。
このような捕捉構造114を図20に例として示す。第1捕捉構造114−1は、エアリー径1〜10の半軸a及びbを有する楕円形である。第2捕捉構造114−2は、 エアリー径2〜15のエッジ長を有する長方形である。第3捕捉構造114−3はエアリー径2〜15のジーメンススターである。第4捕捉構造114−4は、エアリー径0〜2のライン幅bを有する十字形である。各ケースに示す寸法は、物体側寸法に関連する。
位相回復評価アルゴリズムは、被測定結像光学ユニットの収差が大きすぎない場合に限り、補正値に収束する。捕捉範囲は結像収差のタイプに依存する。テスト構造がピンホールの場合、そしてレイリー長−2〜+2の範囲における多様化する像スタックとしてのデフォーカスの場合、収差は、波面を描くゼルニケ関数の係数が波長の大きさの範囲より高い場合、正しく決定することができない。高いレベルの収差を示す同等のシステムを評価するための、本発明に係る測定技術の展開を以下に示す。
ピンホール空間像を、結像空間及び/又は物体空間のデフォーカスによって生成される種々のデフォーカス位置において記録する。この場合、空間像の火線のみを検討する。このような火線116を例として図21に示す。火線のみを検討し、回折微細構造は関係ないので、テスト構造は位相回復の場合よりも著しく大きくなるように選択することができる。これは主に高度にデフォーカスされたシステムの場合においても、テスト構造の結像に高い強度が利用できるという利点を有する。
各デフォーカス位置において、強度重心の重心座標系(xo、yo)を決定する。火線の「径」dは、半径セカンドモーメント<r>によって画定し、この場合、
は各z平面における強度重心に関する距離である。
強度分布I(x,y,z)を用いると、
である。<r>(z)の最小z0は焦点面の位置とする。z0を得るために、回帰放物線を種々のデフォーカス位置における測定点全体にプロットし、その頂点を決定する。
焦点面z0の位置から、波面のゼルニケ係数Z4(デフォーカス条件)の推定を以下の結像システムの開口数NAによって得る:
x又はy方向における火線の胴幅が一番狭いz平面を決定することも可能である。これらはx及びyのセカンドモーメントの最小z及びzである。
1次非点収差の0°のゼルニケ係数Z5には、以下の数式によってほぼ到達することができる;
45°のゼルニケ係数Z6には、同様に、使用する座標系がz軸の周りを45°で回転するのであれば、到達できる。
評価デバイス15によって実行される評価方法の上述の実施形態によれば、測定の捕捉範囲を、捕捉構造114−1〜114−4の内の一つの像の火線のモーメント解析によって拡大する。
評価デバイス15によって実行される評価方法の更なる実施形態によれば、測定の捕捉範囲を、捕捉構造114−1〜114−4の内の一つの像の火線をラドン変換によって決定することによって拡大する。最良の焦点位置と、非点収差とコマ収差との組み合わせの割合の推定を得るために、上述の様な大きな構造の像スタックを検出器14上に結像させる。
評価は既存の測定技術に基づいて行う。この手法に関して新しいことは、複数のライン構造を測定して、この測定技術を位相回復測定シーケンスの直接的な拡大として使用することとは対照的に、構造から火線情報をラドン変換によって抽出することである。
ラドン変換による本発明に係る捕捉範囲の拡大を、図22を参照して以下に説明する。この場合、以下に意味を説明する用語を使用する:
・個別像:1つの測定位置における検出器の記録;
・像スタック: レンズの複数の個々の像の、種々の測定位置(測定位置=z位置)への割り当て;
・プロファイル:アルファ方向に沿った個々の像の強度の合計(個々の像の第1軸に対するプロファイルのy値)及びアルファ方向(プロファイルのx値)に垂直な横方向位置への割り当て;
・プロファイルの重心:yの積分で除した、xとyの積の積分値(S);従来、重心は第1中心モーメントとも称される;
・N−thセントラルモーメント:xと重心との間の差及びyの積分で除したyのN乗の積の積分;
・分散:第2中心モーメント;
・歪度:第3中心モーメント:
・尖度:第4中心モーメント;
・N−th調和: フーリエ成分(0番目の調和=平均値);
・最良焦点:z軸沿いの分散に対する放物線当てはめの極値。
捕捉範囲を拡大するための開始点は、従来の位相回復のための像スタックよりも明らかに大きなステップサイズを有する像スタックを記録するための開始点である。より大きな構造のため、検出器は遠いデフォーカス位置における明確な信号を記録することができる。
記録された像スタックには前処理が施される、特に、各像を円形の絞りでぼかし(vignette)、ラドン変換のための各像方向において同じ数の画素を保証する。
前処理されたスタックは、多数の角度(好適には2のべき乗、少なくとも2)により、ラドン変換によって個々のプロファイルに投影する。最初の4つのモーメント、つまり重心、分散、歪度、尖度を、これらのプロファイルから決定する。
像スタックにおけるラドン変換の投影角度及びz位置のそれぞれのモーメントに対する割り当ては、このようにして得られる。
各角度に関して、モーメントを放物線によってzに依存して当てはめる。各角度及び各モーメントに関して、これは当てはめの2次項、線形項及び定数項、さらに当てはめ放物線の極値となる。最良の焦点は、分散の当てはめ放物線の極値である。
最良の焦点及び当てはめ放物線の係数の両方をラドン変換の角度でフーリエ変換する。フーリエ変換後の種々の波動は、元来の像情報を高圧縮したものである。これから、複合された非点収差、コマ収差及びデフォーカスを、モデルの感度によって決定することができる。
位相回復測定技術の以前の用途は、個々の視野点における結像光学ユニットの評価だった。ここで、位相回復測定を複数の視野点において並行して同時に実行して、結像システムに関する更なる情報を取得することができる、本発明に係る方法の実施形態を開示する。
複数の視野点で同時に同じ又は異なる位相回復測定構造を生成する波面源により、測定技術の並行化を達成することができる。特にこれは、対応する視野領域を照明する照明システム及び被測定視野点において測定構造を画定する、透過マスクを使って実行することができる。
異なる視野点において結像収差を測定することが可能で、これによって迅速な測定が確保できるという事実に加え、この過程により、個々の測定点における相対的差異(relative difference)にアクセスすることが可能となる。この一例として、個々の視野点の測定構造の相対的横結像位置又は相対的焦点位置がある。特に、平行位相回復による歪度測定が結果として可能になる。
個々の測定点における一連の測定中、ある測定から次の測定にかけての測定システムの制御できない変化、例えば、波面源の相対的位置決め精度を直接的に検出することができない。
図23〜図25は本発明の第2態様を示す。図23は本発明の第2態様に係る測定システムの実施形態を示し、この実施形態において、測定システムには参照符号210を付し、測定システムをレンズ130の結像品質を測定するように構成する。レンズ130はいくつかの光学素子を備え、上述の、例えば図1に示すEUVレンズ30であってもよい。更にレンズ130は、248nm又は193nmなどのUV波長範囲などの異なる波長に適合させることができる。
測定システム210は、EUV波長などのレンズ130の動作波長に適合される波長を有する測定光221を生成するように構成された、測定光放射デバイス216を備える。測定放射デバイス216は、例えば、図1の測定放射デバイス16と同様に構成することができる。測定システム210はレンズの物体側130に配置される第1テストマスク224、レンズの像側130に配置される第2テストマスク244、レンズ30を保持するレンズホルダ212、検出器260及び評価デバイス262を更に備える。正確には、第1テストマスク224をレンズ130の物体面229に配置し、第2テストマスクをレンズ130の像面240に配置する。
測定光221を第1テストマスク224に照射する。第1テストマスク224はピンホールの形態の第1回折テスト構造226を備える。測定光221をテスト構造226で回折し、レンズ130に向かって伝播するテスト波231を生成する。テスト構造226は図1によるテスト構造26と同様に構成する。特にテスト構造226は、回折によって生成されたテスト波231が、円錐曲線断面の理想的な形状、特に球面から例えば0.1nm以下の最大偏差を持つ波面を有する拡大波となるように構成する。換言すれば、テスト波231の波面は大変良好に画定される。テスト波231は「最適化波面」とも称する。図23に示す実施形態において、テスト波231の波面は最適化された球面状の波面を有する、換言すれば、テスト波231は「理想的な」球面波面を有する。
第1テストマスク224は、基準ビーム234を形成するため、測定光221を通過させるように構成された自由開口部228を更に備え、自由開口部228は、基準ビーム234を形成する際、回折効果が大きくなるように構成し、これはテスト波231の形成とは異なる。このために、自由開口部は測定光221のエアリー径の10倍以上の径を有する。エアリー径dAiryは以下の様に定める:
この場合、λは測定光221の波長で、NAはレンズ130の開口数である。
一実施形態によれば、自由開口部228はテスト構造226の少なくとも10倍の大きさである。自由開口部228は、テスト波231と基準ビーム234がどちらもレンズ130に向かって伝播するように、テスト構造226に隣接して配置する。図23に示す第1テストマスク224は、透過ピンホールとして構成されたテスト構造226及び透過の基準ビームを形成する自由開口部228を有する透過マスクとして具現化する。あるいは、第1テストマスク224は、小さな反射スポットとして構成されるテスト構造226及びマスク上の大きな反射面積として構成される自由開口部228を有する反射マスクとしても構成する。
テスト波231はレンズ130を横切り、第2テストマスク244に含まれる自由開口部248に収束される。自由開口部248は大きな回折効果なくテスト波231が通過するように、第1テストマスク224の自由開口部228と同様に構成する。従って、回折テスト構造226において「最適化波面」球面波として始まり、レンズの収差により、レンズ130を通過する際に波面偏差の蓄積されたテスト波231の波面は、その波面が更に変化することなく、自由開口部248を通過する。
基準ビーム234も、レンズ130を横切り、自由開口部248に隣接する第2テストマスク244に配置された、ピンホールの形態の第2回折テスト構造246に収束される。第2回折テスト構造246を第1回折テスト構造226よりも小さい、又は同じ大きさに構成し、「最適化波面」球面波の形態の基準波256を生成する。
理想の球面波面を有する基準波256及びレンズを横切ることによって得られる波面偏差を含むテスト波231を、第2テストマスク244の下に配置された検出器260に重畳させる。2次元解像検出器である検出器は、基準波256とテスト波231との重畳によって生成された干渉パターンを記録する。評価デバイス262において記録された干渉パターンを評価することにより、レンズ130の波面収差を特徴付けるゼルニケ係数のような、レンズ130の結像品質を特徴付ける少なくとも一つのパラメータを決定する。
図24は本発明に係る測定システム210の更なる実施形態を示す。図24による測定システム210は、図23による測定システム210と、第1テストマスク224の構造と回折格子264が更に設けられる点において異なる。図24による本実施形態における第1テストマスク224は、反射多層スタック215と測定光221に露光されるその表面の吸収層218とを備える反射レチクルとして構成される。吸収層218はピンホールを含み、このピンホールは吸収層218と共に第1回折テスト構造226の下の反射面を形成する。回折テスト構造226を、例えば平面波の形態の測定光221によって照明することにより、波面最適化球面状のテスト波231を生成する。上述の回折格子264は、テスト波226が異なる伝播方向を有する異なる光線に分けられる様に、第1テストマスク224とレンズ130との間に配置する。第1光線231は、回折テスト構造226において生成されたテスト波231の0番目の回折オーダーで形成し、第2光線231+1は、+1番目の回折オーダー、第3光線231−1は、テスト波231の−1番目の回折オーダーで形成する。
第1光線231は、波面最適化球面波の形態の基準波256が生成されるように、レンズ130を横切り、ピンホールの形態の第2テストマスク244の第2回折テスト構造246に収束される。第2光線231+1もレンズ130を横切り、自由開口部248に収束され、その波面が変わることなく自由開口部248を横切る。基準波256から形成されるインターフェログラム及びレンズ130との相互作用による波面収差を含む第2光線231+1は、例えば図23に関して記載されるように、評価デバイス262によって評価する。特に評価は点回折干渉によるアルゴリズムを用いて行うことができる。測定解像度を向上させるために、回折格子264を体系的にシフトして、0番目の調和と1番目の調和の位相関係を変えることができる。この位相情報をアルゴリズムで使用して、信号処理におけるノイズを更に低減させることができる。
更に、図24による実施形態は、第1テストマスク224とレンズ130との間に代わって、レンズ130と第2テストマスク244との間に回折格子264を配置することによって修正してもよい。
図25は本発明に係る測定システム210の更なる実施形態を示す。図25による測定システム210は、図23による実施形態で説明した測定光放射源216と第1テストマスク224とを備える。更に、回折格子264を第1テストマスク224とレンズ130との間に配置する。第2テストマスク244は、レンズ130に面する反射面245を形成する反射多層スタック266を備える。第2テストマスク244は、バビネの原理に従う「波面最適化」球面波を生じさせる、回折限定吸収構造の形態の第2テスト構造246を更に備える。回折限定吸収構造は、例えば図23による実施形態に関して説明したピンホールの形態の第2テスト構造246と類似した大きさである。図25による測定システム210の実施形態において、検出器260を、第1テストマスク224の自由開口部228の後ろ、すなわち、レンズ130とは反対側の第1テストマスク224の側面に配置する。
検出器260を、放射デバイス216によって第1テストマスク224に照射される測定光から自由開口部228が遮光されるように配置する。従って、ピンホールの形態の第1テスト構造226のみが測定光221によって照射される。テスト構造226から発せられるテスト波231は、回折格子264において、図24による実施形態に関してすでに説明したように、3つの光線、231、231+1及び231−1に分けられる。0番目の回折オーダー光を含む光線231を第2テスト構造246に集光され、基準波231 と称される、レンズ130へ逆伝播される「波面最適化」球面波が生成される。基準波231 はレンズ130を横切り、回折格子264にぶつかる。回折格子264において、基準光部231 0、−1と称される、基準波231 の−1番目の回折オーダーが生成される。基準光部231 0、−1は第1テストマスク224内の自由開口部228に集光される。自由開口部228を横切った後、基準光部231 0、−1は検出器260にぶつかる。
回折格子264において生成された光線231+1はレンズ130を横切り、回折テスト構造246に隣接する第2テストマスク244の領域に収束される。この領域は、光線231+1がレンズを再度反対方向に横切って回折格子264にぶつかるように、回折テスト構造246の背景に反射する光を形成する、反射面245の一部である。テスト光部213+1、0と称される、光線231+1の0番目の回折オーダーは、第1テストマスクにおける自由開口部に集光される。自由開口部228を横切った後、光部213+1、0は、基準光部231 0、−1と重畳されることによって、検出器260に干渉パターンを形成する。
インターフェログラムは、図23及び図24を参照して先に説明した評価と同様に、評価デバイス260によって評価する。「波面最適化」基準波231 の生成後、基準光部231 0、−1がレンズ130を1度だけ横切り、一方で、光部213+1、0は、「波面最適化」テスト波231の生成後、レンズ130を2度横切ったという事実により、レンズ130の結像品質を、検出器260によって記録された干渉パターンから決定することが可能となる。測定精度は、回折格子246の種々のシフト位置において生成された干渉パターンを評価することによって向上させることができる。
本発明の第3態様を示す図26は、本発明の第3態様による測定システムの更なる実施形態を示し、この測定システムには参照符号310を付し、この測定システムはレンズ130の結像品質を測定するように構成する。レンズ130はいくつかの光学素子132を備え、これらは、レンズ130の設計に応じて、レンズ素子又はミラーとして構成することができる。レンズ130は、例えば図1に関して上記に記載したタイプのEUVレンズであってもよく、「EUVレンズ30」と称する。更に、レンズ130は、例えば248nm又は193nmの、EUV波長範囲の異なる波長に適合されるレンズとすることができる。レンズ130は瞳面133を備える。瞳面は、レンズ130の像面340における特定の視野点に収束される瞳面内の光の局所強度分布が、この視野点における角度分解極度分布に対応することを特徴とする。
測定システム310は、EUVなどのレンズ130の動作波長に適合される波長を有する測定光321を生成するように構成される、測定光放射デバイス316を備える。測定光放射デバイス316は、例えば、図1に示す測定光放射デバイス16と同様に構成してもよい。測定システム310はレンズの物体側30に配置されるテストマスク324、レンズ130を保持するレンズホルダ312、絞りの形態の光変調デバイス342、検出器360及び評価デバイス362を更に備える。正確には、第1マスク224をレンズ130の物体面329に配置する。
測定光321をテストマスク324に照射する。テストマスク324は回折テスト構造326を備える。図26に示す実施形態において、テストマスク324は、その表面に反射多層スタック315及び吸収層318を有する反射レチクルとして構成する。吸収層318は測定光321に露光する。吸収層318はピンホールを含み、共に回折テスト構造326の下において反射表面を形成する。回折テスト構造326を測定光321で照明することにより、波面最適化球面形状を有するテスト波31を生成する。代替実施形態によれば、テストマスク324は、カットアウトの形態のピンホールとして構成されるテスト構造325を有する透過マスクとして構成してもよい。
測定光321をテスト構造326で回折し、レンズ130に向かって伝播するテスト波331を生成する。テスト構造326は図24による第1回折テスト構造226と同様に構成してもよい。特にテスト構造326は、回折によって生成されるテスト波331が、ターゲット形状、例えば、円錐曲線断面の理想的な形状、特に球面から例えば0.1nm以下の最大偏差を持つ波面を有する拡大波であるように構成する。換言すれば、テスト波331の波面は大変良好に画定される。テスト波331も「波面最適化」波と称される。図26に示す実施形態において、テスト波331の波面は波面最適化球面形状、換言すれば、「理想的な」球面波面を有する。
図26に示す実施形態において絞りである、上述の光変調デバイス342を、レンズ130の瞳面133に配置する。光変調デバイス342は透過領域の形態、特にカットアウト形態のいくつかの変調構造344を備え、この変調構造344を、テスト波331によって照明される瞳面133の全領域、すなわち瞳全体に亘るテスト位置343の2次元配列に配置する。
2次元解像検出器である検出器360は、レンズ130の像面340からオフセットした位置に配置し、この像面340は、そこにテスト構造326が結像されるレンズ130の焦点面である。換言すれば、検出器340をデフォーカスされた位置に配置する。フォーカスオフセットは、検出器340の変調構造344によって生成された光スポットが相互に空間的に分離されるように選択する。オフセットは、レンズ130の開口数の2乗の測定光321の波長の商として定められる1レイリー長よりも大きくなるように選択することができる。
検出器360上に生成される強度パターンを記録し、評価デバイス362による所定のターゲットパターンと比較する。強度パターンは、変調構造344によって生成される光スポットから形成する。ターゲットパターンは光スポットの相互の位置を画定する。記録された強度パターンのターゲットパターンとの比較によって、光スポットの位置の個々のターゲット位置からの逸脱を決定する。これらの逸脱より、レンズ130の結像品質、特にレンズ130の波面収差を決定する。光スポットの位置のそのターゲット位置からの測定された逸脱から、瞳面133におけるテスト波331の波面の傾斜を決定することができる。このようにして決定した傾斜から、瞳面133におけるテスト波331の全体的な波面を決定することができる。
上述の回折テスト構造326によって生成された「理想的」球面波面を有するテスト波331を使用することにより、レンズ130の波面収差の非常に正確な測定が可能になり、 波面源による測定エラーを最小限に抑えることができる。
テスト位置342の2次元配列に配置された、いくつかの変調構造を有する光変調デバイス324の代替配置として、各々がただ一つの変調構造を異なるテスト位置に有する、いくつかの光変調デバイスを使用してもよい。この場合、各々が異なる位置のカットアウを有する、例えば絞りの形態の光変調デバイスを交互に瞳面133に挿入し、その結果の検出器360上の光スポットのそれぞれの位置を各光変調デバイスに関して記録する。この場合、検出器360は像面360に配置してもよい。
図27〜図32は、異なる実施形態における補正板470及び回折テスト構造426を備えるテストマスク424のいくつかの配置を示す。図に示す補正板470の配置により、回折テスト構造426における測定光421の回折から生成されるテスト波431の波面の更なる最適化が可能となり、この配置は、上述の測定システム10,210,310の何れにも適用させることができる、すなわち、テストマスク424は、図1〜図26に示すテストマスク24,224又は324を適切に表す。
テスト波431の波面の更なる最適化波面は、回折テスト構造426でテスト波431を生成する際、テストマスク424の横拡大(lateral extension)に対する効果を補正するように設計する。横拡大効果はテストマスク424の場合、大変重要になってきており、これはEUV波長に適合され、高いコントラストを有する。現在この波長において高い吸収又は高い反射を有する材料は知られていない。従って、テストマスク424の横拡大は、球面状などの所望のテスト波431の形状に対するテスト波431の波面歪度に影響を与える。以下の種々の実施形態に示す補正板470により、これらの波面歪度に対する補正が可能となり、これは所望の形状によって良好に適合される。
図27はテストマスク424を反射マスクとして構成する実施形態を示し、例えば、図3によるテストマスク24、図24によるテストマスク424及び図26によるテストマスク324を表す。テストマスク424は、例えばEUV放射を反射する多層配置476及びピンホールを備える吸収層472を備え、このピンホールは多層配置476と共にピンホールの領域において回折テスト構造426を形成する。本発明によるいくつかの実施形態に関してすでに説明した様に、テスト波431は回折テスト構造426において照射される測定光421から生成される。補正板470はテスト波431のビーム経路、すなわち、測定光421と回折テスト構造426との相互作用の下流における測定光421のビーム経路に配置する。
この実施形態の補正板470は測定光421に対する透過材料によって構成され、可変厚さを有する。例えば、補正板470は、特にEUV光の透過として構成される場合、適切な可変厚さを持つシリコン(Si)、二酸化ケイ素、窒化ケイ素、又はジルコニウムで作ってもよい。 補正板470は、図27に示す様に、テストマスクにほぼ平行に配置させてもよい、又はテスト波431の伝播方向432に垂直に配置させてもよい。何れの場合においても、補正板470の厚さの変化が、テスト波431への、テスト波431の伝播方向432に対して直角な方向に変化する光学効果となるようにする。
図27に示す実施形態における可変光学効果は可変位相シフト効果である。このことにより、テスト波431が補正板424を通過する際にテスト波431の波面が変わるように、テスト波431の光において位相シフトがもたらされる。テスト波431の波面の変化は、補正板470の厚さの変化による補正板424の光路長さの変化によって生じる。補正板424を通過したテスト波431には、ここでは、参照符号431aを付す。テスト波431aは更なる最適化波面、すなわち球面形状などの所望の形状に更に良好に適合された波面を有する。
図27に示す実施形態において、補正板424は、回折テスト構造426における入射測定光421の回折によって発生するテスト波431の遠視野に配置される。「遠視野」とは、この文脈において、回折テスト構造426からの距離dを指し、この距離dにおいてフレネル数Fは1より小さく、これを以下の様に定義する:
ここでaはテスト構造を形成するピンホールの径であり、λは測定光421の波長である。
図28と図27による実施形態との違いは、テストマスク424が透過マスクとして構成される点のみであり、従って、例えば、図1又は図2によるテストマスク24、又は図23又は図25によるテストマスク224を表す。この場合の回折テスト構造424は、マスク424においてカットアウトとして構成されるピンホールである。
図29及び図30の実施形態は、補正板470がそれぞれ2つの透過層471及び472を含む点で、図27及び図28の実施形態と異なる。2つの透過層471及び472はそれぞれ異なる材料より成り、各々が厚さの変化に適切に適合される。これらの材料は、それぞれの層を通過するテスト波431の測定光421における光路長さを定める強度吸収指数及び屈折率の両方において、それぞれが異なる様に選択する。層471及び472の材料は、シリコン、二酸化ケイ素、窒化ケイ素、又はジルコニウムの材料から選択したものの組み合わせであってもよい。従って、層471及び472の厚さを適切に変化させることにより、テスト波413aが波面及び強度の均質性の両方において最適化されるような、テスト波431の光における可変位相シフト及び可変強度減衰がもたらされる。換言すれば、図29及び図30による補正板470により、得られる最適化テスト波413aの振幅と位相の最適化が可能となる。
図31及び図32に示す実施形態は、補正板470がそれぞれ個々のテストマスク424の底側に直接配置される点で、図28及び図30の実施形態とは異なる。これは一般的な例であり、この例において、補正板470は、回折テスト構造426において入射測定光421の回折によって発生するテスト波431の近視野に配置される。
図33〜図35は、回折テスト構造526を備える反射テストマスク524の異なる実施形態を示す。これらの実施形態は、図6及び図7に示す反射テストマスク24の実施形態の代替として採用してもよい。図33〜図35による実施形態は、これらが測定光521をマスク表面525にかすめ入射で放射する動作のために構成されている点で、図6及び図7に示す実施形態とは異なる。対照的に、図6及び図7によるマスクは、測定光がマスク表面に鋭い入射角度で放射される動作のために構成される。
従って、図3による測定システム10、図24による測定システム210又は図26による測定システム310は、個々のテストマスク24、224又は324の代わりに、図33〜図35による任意の実施形態においてテストマスク524が利用できるように、個々の測定光21、221又は321をかすめ入射で照射するように調整してもよい。
図33は、かすめ入射においてマスク表面525に照射される測定光521に対して低反射率を有する第1材料から成るキャリア層580を備えるテストマスク524の実施形態を示す。キャリア層580は、層厚に延在する凹部を有し、この凹部はかすめ入射において高反射率を有する第2材料のインサート582で充填される。インサート582の形状は、例えば円筒状である。インサート582は、キャリア層580の表面と共にテストマスク524の表面525を形成し、これは平らな表面である。キャリア層580に衝突する入射測定光521の光線521a及び521cは、少しの部分が反射され、低強度の反射光線531a及び531cとなる。回折テスト構造526を形成する、インサート582に衝突する入射測定光521の光線521bは、かなりの部分が反射され、高強度の反射光線531bとなる。光線531a、531b及び531cは共にテスト波531を形成する。
図37は、EUV光用のテストマスク524の面法線に対する入射角の関数としての、種々の材料の反射率曲線の例を示す。図示する材料は、モリブデン(Mo)、窒化タンタル(TaN)、ルビジウム(Ru)、窒化物(Ni)、シリコン(Si)、二酸化ケイ素(SiO)及び窒化ケイ素(Si)である。低反射率の第1材料の例として、Si、SiO及びSiがある。高反射率の第2材料の例として、Mo、TaN、Ru及びNiがある。一実施形態によれば、70°の入射角を入射測定光521に対して選択してもよい。Siは第1材料として選択され、Moは第2材料として選択される。この場合、第1材料の反射率は0.006%で、第2材料の反射率は71%である。
図34は反射テストマスク524の更なる実施形態を示す。このテストマスク524は、その表面525に配置されたパッド583を有する低反射率の第1材料から成るキャリア層580を備える。このパッド583は回折テスト構造526を形成し、高反射率を有する第2材料の薄層から成る。
図35は反射テストマスク524の更なる実施形態を示す。このテストマスク524は、高反射率を有する第2材料から成るキャリア層580と、このキャリア層580の上面に配置された薄い最上層584とを備える。最上層584は、回折テスト構造526を形成するカットアウト585を有する。
図36は、図33〜図35に示す反射テストマスク524の何れかによる、回折テスト構造526のトップダウン図である。回折テスト構造526は、楕円形の細長い形状であり、その長軸が測定光521の入射方向と合うように配置される。
細長い形状の回折テスト構造526の構成により、測定光521のかすめ入射によって生成される強い視差効果の補償が可能となる。丸い形状の回折テスト構造521を測定光521の入射方向から見ると、楕円形に見える。これを補償するためには、回折テスト構造を上述の細長い形状にする。一例によれば、回折テスト構造をアスペクト比2:9:1の楕円形に構成し、入射角70°でテストマスク524に衝突する測定光521に適合させる。
10.測定システム
12.波面源
14.検出器
15.評価デバイス
16.測定光放射デバイス
18.EUV源
20.照明光学ユニット
21.測定光
22.ミラー
22−1.調整可能ミラー
24.テストマスク
26.テスト構造
27.両矢印
28.物体ホルダ
29.物体面
30.EUVレンズ
31.テスト波
32.ミラー
32−1.調整可能ミラー
34.筐体
36.第1入射窓
38.第2入射窓
50.検査装置
52.被検査基板
54.表面
56.検査光放射デバイス
61.検査光
62.変位テーブル
63.両矢印
64.検査検出器
66.入射ビーム経路
68.出射ビーム経路
72.吸収層
74.保護層
76.多層配置
78.キャリア
80.第1多層層
82.第2多層層
84.第3多層層
86.第4多層層
87.レンズ視野
88.照明カットアウト
89.照明視野
90.集光ミラー
91.斜壁面
92.更なる反射素子
94.更なる反射素子
95.照明及びレンズ視野
96.拡散板
98.吸収層
100.反射防止コーティング
102.対向側
104.反対側
106、斜面領域
108.膜
110.キャリア層
112.反射コーティング
114−1.捕捉構造
114−2.捕捉構造
114−3.捕捉構造
114−4.捕捉構造
116.火線
118.追加EUV源
120.追加照明光学ユニット
122.検査光放射デバイス
130.レンズ
132.光学素子
133.瞳面
210.測定システム
215.反射多層スタック
216.測定光放射デバイス
218.吸収層
221.測定光
224.第1テストマスク
226.第1回折テスト構造
228.自由開口部
229.物体面
231.テスト波
231.第1ビーム
231+1 .第2ビーム
231-1 .第3ビーム
231 .基準波
231+1,0.テスト光部
231 0,-1 基準光部
233.テスト波の波面
234.基準ビーム
240.像面
244.第2テストマスク
245.反射面
246.第2回折テスト構造
248.自由開口部
256.基準波
260.検出器
262.評価デバイス
264.回折格子
310.反射多層スタック
312.測定システム
312.レンズホルダ
315.反射多層スタック
316.測定光放射デバイス
318.吸収層
321.測定光
324.テストマスク
326.回折テスト構造
329.物体面
331.テスト波
340.像面
342.光変調デバイス
343.テスト位置
344.変調構造
360.検出器
362.評価デバイス
421.測定光
424.テストマスク
431.テスト波
431a.最適化テスト波
432.テスト波の伝播方向
470.補正板
471.第1透過層
472.第2透過層
472.吸収層
476.多層配置
521.測定光
521a.入射測定光の光線
521b.入射測定光の光線
521c.入射測定光の光線
524.テストマスク
525.テストマスクの表面
526.回折テスト構造
531.テスト波
531a.反射光線
531b.反射光線
531c.反射光線
580.キャリア層
582.インサート
583.パッド
584.最上層
585.カットアウト

Claims (16)

  1. EUVレンズの結像品質を測定する測定システムであって、
    ・回折テスト構造と、
    ・EUV波長範囲の測定光をテスト構造に放射するように構成される測定光放射デバイスと、
    ・レンズによって行われる、前記テスト構造の結像における少なくとも1つの像決定パラメータを変化させる可変デバイスと、
    ・設定された種々の像決定パラメータで生成された前記テスト構造の複数の像を含む像スタックを記録するように配置される検出器と、
    ・前記像スタックから前記レンズの結像品質を決定するように構成される評価デバイスと、を備える測定システム。
  2. 請求項1に記載の測定システムにおいて、前記テスト構造は、前記測定光に対する反射効果を持つテストマスクの一部であり、該テストマスクは多層配置を備える測定システム。
  3. 請求項2に記載の測定システムにおいて、前記テスト構造は、前記多層配置上に設けられた吸収層に形成される測定システム。
  4. 請求項1〜の何れか一項に記載の測定システムにおいて、切り抜き穴の形態の前記テスト構造前記テスト構造の前記切り抜き穴に対してオフセットする照明切り抜き穴を有するテストマスクを備え、反射素子が前記測定光放射デバイスに対して前記テストマスクの反対側に配置され、前記反射素子が、前記測定光を、該光が前記照明切り抜き穴を通過した後、前記テスト構造の前記切り抜き穴に向けるように構成される測定システム。
  5. 請求項に記載の測定システムにおいて、前記反射素子が、前記測定光に対して集光的に作用するように構成される測定システム。
  6. 請求項又はに記載の測定システムにおいて、2つの更なる反射素子が、前記測定光放射デバイスに対して前記テストマスクの反対側に、前記測定光が、前記照明切り抜き穴を通過した後、前記テスト構造の前記切り抜き穴を通る前に、前記更なる反射素子によって更に偏向されるように配置される測定システム。
  7. 請求項に記載の測定システムにおいて、前記反射素子が拡散板として具現化される測定システム。
  8. 請求項の何れか一項に記載の測定システムにおいて、前記テストマスク及び前記反射素子が、リソグラフィのためにEUV投影露光装置に露光するように構成されたプロダクトレチクルの寸法を有するマスクモジュールの一部である測定システム。
  9. 請求項1〜の何れか一項に記載の測定システムにおいて、前記テスト構造が穴構造として具現化され、前記評価デバイスが前記レンズの前記結像品質を決定する際、前記穴構造の寸法として、最適化計算により、本当の寸法から逸脱した値を決定するように構成される測定システム。
  10. 請求項1〜の何れか一項に記載の測定システムにおいて、前記測定光前記回折テスト構造との相互作用の下流における、前記測定光のビーム経路に配置される補正板を更に備え、該補正板は前記測定光に光学効果を与えるように構成され、該光学効果は、前記補正板における前記測定光の伝播方向に対して直角の方向に変化する測定システム。
  11. 請求項10に記載の測定システムにおいて、前記補正板が可変厚さを有する透過層を備える測定システム。
  12. 検査装置のためのレンズと、該レンズを測定するための、請求項1〜11の何れか一項に記載の測定システムとを備えるシステム
  13. マイクロリソグラフィのために、基板の表面を検査する検査装置であって、基板の被検査面の少なくとも一部を、結像放射によって検出平面に結像させるレンズと、前記レンズの結像品質を測定する、請求項1〜11の何れか一項に記載の測定システムとを備える検査装置。
  14. 請求項13に記載の検査装置において、該検査装置は前記被検査基板を保持し前記可変デバイスとして機能する物体ホルダを有し、前記テスト構造が前記物体ホルダに配置され、該物体ホルダが、前記被検査基板が前記測定光ビーム経路に配置される検査位置と、前記テスト構造が前記測定光の前記ビーム経路に配置される測定位置との間に変位可能に取り付けられる、検査装置。
  15. EUVレンズの結像品質を測定する方法であって、
    ・EUV波長範囲の測定光を回折テスト構造に放射するステップと、
    ・前記レンズによって前記テスト構造を検出器に結像しながら、前記結像の少なくとも1つの像決定パラメータを変化させるステップと、
    ・前記像決定パラメータの変化によって生成された前記テスト構造の複数の像を含む像スタックを記録するステップと、
    ・前記像スタックを評価することによって前記レンズの前記結像品質を決定するステップと
    を含む方法。
  16. 請求項15に記載の方法において、請求項1〜11の何れか一項に記載の測定システム又は請求項13又は14に記載の検査装置によって実行される方法。
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